読書感想文

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2023/08/30 14:10(更新日時)

小説『人間失格』には、主人公の紀夫が自己を見失い、周囲とのつながりを断ち切っていく様子が描かれています。彼は自殺を望み、酒や女性といった欲望を追い求め、社会から孤立していく中で、自分自身が何者かを問い続けます。私はこの小説を読んで、人間としての葛藤や苦悩、そして成長というテーマに深く考えさせられました。

まず、紀夫が自分自身を理解しようとする姿勢に共感しました。彼は自分自身を見失っていることを自覚し、自分が何者かを問い続けます。彼が酒や女性、そして自殺といった極端な行動に走るのは、自分自身を知るための試行錯誤だと感じました。彼が自分自身に向き合うことで、自己の存在を見つめ、成長していく姿勢には、共感する部分がありました。

また、紀夫が孤独に苦しむ姿勢にも共感しました。彼は周囲から孤立し、自分自身を理解してくれる人はいないと感じています。私もまた、孤独に苦しむことがありました。しかし、彼がその孤独を乗り越えようとする姿勢には、勇気を感じました。彼は自分自身に向き合い、自分自身を見つけることで、孤独を克服しようとしているのです。

さらに、紀夫が自殺を望む姿勢についても、深く考えさせられました。彼は、自殺をすることで自分自身を解放しようとしています。その背景には、社会や家族といった周囲の人々からのプレッシャーや、自己肯定感の欠如があると感じました。私自身も、生きづらさを感じることがありますが、紀夫のように自殺を望むことはできません。彼の苦悩があまりに深く、その背景にある社会問題にも目を向けなければならないと感じました。

総じて、『人間失格』は、人間として成長するために必要な自己と向き合うことの重要性を描いています。また、周囲とのつながりや孤独、自己肯定感といった、私たちが日常的に抱える問題にも深く触れています。この小説を読んで、自己を見つめることや周囲とのつながりを大切にすることの重要性を再認識しました。

一方で、紀夫の行動には自己中心的な部分もあると感じました。彼は自分自身を理解するために、周囲の人々を傷つけたり、迷惑をかけたりします。また、自殺を望むことで、自分自身を解放しようとしていますが、そのことが周囲の人々に大きな影響を与えることもあります。このような紀夫の行動に対しては、共感する部分もある一方で、批判する部分もあると感じました。

また、太宰治の描く文体には、深い哀愁が漂っています。彼の描く世界は、どこか陰鬱で、暗いものがあります。それは、彼自身の人生経験や、社会の中での孤独や苦悩が反映されているのかもしれません。私は、彼の描く文体に引き込まれ、物語に熱中しました。

以上が、太宰治の小説『人間失格』についての感想です。紀夫の自己探求や孤独、自殺といったテーマに深く考えさせられました。また、太宰治の描く文体にも魅了されました。この小説を通して、自己と向き合うことや周囲とのつながりを大切にすることの重要性を再認識しました。

No.3866003 (スレ作成日時)

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No.1

完璧すぎ!

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