記憶か記録か…ドラマ日記 6
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連ドラの感想、まとめ等
シーズン毎に記録して行くスレです。
基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。
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【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」2話まで終了。
死者が翡翠の体に降霊した時の、清原果耶の成りきり演技がこのドラマの大きな売りだと思っていたら、「降霊は私と年齢が近くないと難しい」と翡翠が言い出し、おじさん作家が被害者の今回は成りきり演技が観られなくてがっかり。
で、今回は“女の霊が映る”と怖がられていた鏡に翡翠が降霊した(降霊が言葉として間違っているのなら入り込んだ)という解釈でいいのかな。
翡翠が見た夢の話を香月にしたら、香月が推理力を働かせて犯人を導き出した訳だけど、犯行時間の事を言葉でバーっと説明されても、直ぐには理解出来なかった。
ワンパターンになったとしても、清原果耶の降霊成りきり演技は毎回観たかったなあ。
バーベキューが初めてでウキウキしている翡翠は可愛かったし、それを見て喜ぶ真(小芝風花)の笑顔が柔らかくて素敵だったので、箸休め的なこういうシーンも毎回観てみたい。
まだもう少し様子見をするけど、感想はもう書かないかも?
脚本=佐藤友治、協力=相沢沙呼 演出=菅原伸太郎
- << 30 【2022秋ドラマ】 「霊媒探偵・城塚翡翠」4話まで終了。 何がびっくりしたって、予告で次回が最終話で伏線を全部回収って出た事と、テレビの番組表にも“終”マークが付いている事。でもこんな中途半端な時期に5話で終わってしまうというのは考え難いので、もしかしたら縦軸の「透明な悪魔事件」は完結して、“城塚翡翠”の別の原作で新たな話を始めるのか、もしくは原作者の相沢沙呼がドラマ用に書き下ろした物を使うか、どちらかかなとは思っている。(“終”マークだけがちょっと気になるけど) で、「透明な悪魔事件」の犯人だけど、前回から今回にかけて、鐘場が怪しいという雰囲気を思いっきり出してはいるのだが、ここへ来て前回から登場の蝦名も怪しさマシマシで、ひょっとしたら香月も有り得るのかもしれないという感じも漂わせていて、最終話に向けてのお膳立てとしては中々面白かった。 真ちゃんが「しばらくの間、北海道の実家に帰らなければいけない」という設定に意味は有るのだろうか。(まさかねえ、真ちゃんは豹変したりしないよね?) 脚本=相沢沙呼、佐藤友治 演出=菅原伸太郎 ※前回迄は脚本協力の立場だった原作者の相沢沙呼が、脚本として最初にクレジットされていた。相沢さん主導になったという事?
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」3話まで終了。
今回は交通事故で肺を損傷して、網走の矢野の病院に運ばれて来た少年を、矢野を心配して様子見に来ていた志子田も手伝って治療をし、大きい病院へ移したいけど悪天候でヘリが飛べなかったり、飛べるヘリは順番待ちだったり、ジェット機は名古屋だったりで中々移せず、結局植野の判断で防災ヘリで女満別空港からPICUに運び込み、命は繋ぐけど損傷の激しい右肺は全摘か下葉を残すかの、厳しい判断を迫られるという話。
淳之介君の将来に渡るQOLを考えれば、下葉を残した方が良いのだが、術後管理が難しく今の人員では無理なので、植野は全摘を決断する。意外だったけど、過去に人員不足の同じケースで、患者の少年を死なせてしまった苦い経験が有ったからとの事。
それでも下葉を残したい志子田は、病院中を頭を下げて回り応援を頼む。その必死な姿を見て応援してくれる人が増え、術後管理が可能な人員が確保出来るのだが、この部分はPICU立ち上げの肝なので、もう少し丁寧に見せて欲しかった(綿貫の話は全カットしてでも)。
大火傷患者の理玖君が、意識不明の淳之介君に大好きなヒーローの事を沢山話し掛け続けて、目覚めた淳之介君が「聞こえてたよ」と答えて、理玖君が嬉しそうに笑うシーンが凄く良かった。
脚本=倉光泰子 演出=相沢秀幸
- << 14 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」4話まで終了。 生後7日の新生児がRSウイルスに侵されPICUに運び込まれるが、二十歳の大学生の母親は育てる気はないと乳児院に預けていたケースで、面会にも来ない。 母性を過大評価し過ぎの志子田は、例によって自分の感情を優先、その母親・奈美にしつこく電話をして、奈美の父親から“娘を精神的に追い込んだ、訴える”とクレームが入る。志子田は担当を外れるが、綿貫も個人的な事情から担当を外れると聞き、「無責任じゃないですか!」と感情が爆発、後に分かる綿貫が最も傷付く言葉「母親の気持ちなんて分からないですよ!母親じゃないんだから。それは綿貫先生だって同じですよね!」と言い返してしまう。 植野は綿貫の医療過誤裁判を志子田にも傍聴させ、医師の判断ミスで綿貫が出産も出来ずに子供を失い、子宮も失った事実を認識させる。 暴言を心から謝罪する志子田。この件に関しては知らなかったから仕方ないという面も有るけど、感情優先で同じ過ちを繰り返している点は気になるなあ。 綿貫も個人的な事情は有ったとしても、ずっと志子田に冷たく接していた理由が「(志子田が口だけで?)動けていなかったから」というのは、ちょっと納得が行かないな。 今回はPICUよりも“母性”の問題が前に出過ぎたかなと。 脚本=倉光泰子 演出=阿部雅和
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」(カンテレ)脚本=渡辺あや 出演=長澤まさみ、眞栄田郷敦、三浦透子、三浦貴大、近藤公園、池津祥子、梶原善、片岡正二郎、山路和弘、岡部たかし、六角精児、筒井真理子、鈴木亮平 他
オリジナル作品。《月10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
路チュー写真で、ゴールデンタイムの報道番組サブMCの立場を失い、多分本意ではない深夜バラエティーのコーナーMCを淡々とこなし、裏では食べた物を直ぐに吐き出す位に心が疲弊している太陽テレビアナウンサーの浅川(長澤まさみ)が、同じ番組を担当している新米ディレクターの岸本(眞栄田郷敦)から懇願された“死刑判決が既に出ている事件の冤罪を世間に訴えたい”との願いを、この先どう受け入れて行くのか、また100%私利(メイクの大山さくら=三浦透子から、番組出演タレントを口説いてる音声をばらすと脅されている)で動いている岸本が、さくらの手のひらに残っている虐待の傷痕を見た後に、過去に持っていた自分の裏の顔を思い出し、その償い?精算?の為にこの冤罪事件に本腰を入れて行くのか、それを受けてさくらはどう動くのか…辺りが今後の見所になって行くのかな。
あと気になるのは、その登場と共にドラマの雰囲気がグッと締まった鈴木亮平が演じる浅川の元恋人で、路チュー相手だった現官邸キャップの斉藤の存在。
(続く)
>> 3
(続き)
彼は干される事なくエース記者として順調に出世をしている。
そこで思ったのは、浅川が当時取り組んでいた冤罪特集を潰したかった勢力が、その週刊誌に二人を売ったのではないかという事。斉藤がその勢力に与していたのかは分からないが、目的は冤罪特集を諦めない浅川潰しなので、エース記者の事は会社として守ったという事なのかもしれない。
冤罪特集も色々手を入れられて満足の行く物は作れていなかった上に、プライベートを売られていた事に気付かされていたのなら、それでも全てを飲み込んで今の状態にあるのなら、浅川が摂食障害に苛まれている現状も納得が行くのだが。
それにしても社会的底辺で生きている初老の男が何日も女子中学生を匿っていたら、頭から性的欲望を満たす為の監禁と決め付け、「指一本触れられていない」というさくらの声も、内縁の義父に虐待を受けていたから逃げたという事実も無視され、当時社会的関心事になっていた少女連続殺人事件の犯人逮捕の功を焦る警察・検察の餌食にされ、裁判所も見抜けないと死刑判決に迄至ってしまう事の恐ろしさ。
そして「冤罪を暴くって事は国会権力を敵に回すという事」で、だからこそこれ迄さくらが事実を話してお願いして来た誰もが、公の記事にしてくれる事は無かった。
凄い骨太のドラマになりそう。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
- << 15 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」2話まで終了。 「フライデーボンボン」の自分のコーナーで、松本死刑囚の冤罪の可能性について取り上げたいと提案するも即却下。それでももう“飲み込む事はやめた”浅川は、さくらの話(事件のあった日はさくらの14才の誕生日。おじさんはカレーを作り、ショートケーキを一つ買って待っていてくれた。生まれて初めて食べた誕生日ケーキだった。確かな証拠は無いけど、私の誕生日を祝ってくれた日に他の女の子を殺したなんて、どう考えたって有り得ないと泣く三浦透子の演技に泣かされた)を聞き、彼女がコツコツと集めた資料を読み込み、独自調査を始める。 実際に自転車を走らせて、あの日の松本の行動を再現してみる浅川。さくらの話(弁護側主張)に矛盾は無いが、検察側の主張を再現すると、松本はカレーをたったの10分で作った事になり、ショートケーキはぐちゃぐちゃになっていた。 何か手伝いたいと言って来た岸本にも同じ再現をして貰い、同じ結果が出たので二人共冤罪の可能性を強く意識し始める。 自分の部屋で10分で作ったカレーを岸本に出し、野菜が固い事を確認して貰う浅川。それでもモリモリ食べ続ける岸本を見て、自分も少し食べてみる浅川。でも岸本と食べた野菜の固いカレーを吐き出す事は無かった。 やる気になって精神力が復活したからなのか? (続く)
【シーズン枠外ドラマ】
「拾われた男 LOST MAN FOUND」3話まで終了。
今回は何と言っても井川遥とのエピソードが面白かった。
2002年当時、癒し系女優として超売れっ子になっていた井川遥だが、松尾諭から見た井川の中身は“白熱系”で、女子プロレス観戦が趣味という意外なもので、来るドラマ来るドラマ全部が自分に癒し系女を求め、そういう演技を強要して来る事に嫌気が差していた。それでも辞めたり失踪したりとかは出来ないので、女子プロレスを観戦してストレスを発散していたらしい。
パイプ椅子を頭の上に持ち上げたりするのは、流石に松尾が盛っているとは思うが(笑)
一方の松戸は振られ続けた弊害で、バイト仲間の杉浦(田辺桃子)から秋波を送られていても全く気付かず、車中で聴く井川の為の選曲で尽くしてくれたお礼にフラメンコレストランに誘うのだが、そこでのフラメンコの音に合わせての二人の会話での攻防戦が可笑しくて。
焦れた杉浦がとうとう好きだと口にしても信じられず、友達だからと安全圏に入り込む松戸が悲しいし、失望した杉浦がワイングラスを素手で握り潰すのが、その後に分かるプロレス好きの本性を表していて凄い演出だなと。
やっと出て来た比嘉結役の伊藤沙莉。ナレーション的には、後の松尾の妻って事?違うかな。
脚本=足立紳 演出=井上剛
- << 33 【シーズン枠外ドラマ】 「拾われた男 LOST MAN FOUND」5話まで終了。 比嘉結(伊藤沙莉)、本当に松戸諭の事が好きで、彼の内面が分かっている人なんだな。前日迄、結を相手に台詞合わせをしたけど、自信無さ気にオーディションに向かった諭。神社に参拝した結の願い事は合格します様にではなくて、「どうかまっつん(諭の愛称)が傷付く様な事が有りません様に」だった。 自分の名前さえまともに言えずに台詞は全部飛び、台本を見ながらやってと言われる屈辱を味わい、落ち込んでる諭には、「まっつんをこんな目に遭わせた人をシバキたい」、でも諭が弱気になると「そのままでいいなんて言わんで!」と頬を叩きまくって喝を入れる、こんなに理解して支えてくれるいい女、他に居るか?って位、諭にとっては最高のパートナーだと思った。 でも予告では京都の撮影で何か有ったのかな? 拾ってくれた社長(薬師丸ひろ子)、常に辛辣だけど見捨てなかったマネージャーの日立(鈴木杏)、そして下積み時代を支えた結、諭は女性陣に恵まれていたんだねえ。憎めない性格だしね。 しかし伊藤沙莉は上手いなあ。諭が実家に連れて行った時はニコニコして柔らかい感じを前面に出し、諭の両親を安心させ、諭を叱咤激励した時は鬼の形相に強い言葉で、結という女性の多面性を極々自然に演じていて見事だった。 脚本=足立紳 演出=林啓史
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」4話まで終了。
“三歩進んで二歩さがる”をずっと繰り返しているから、いい加減もっと建設的な展開にしてくれないかなと辟易気味なのだが。
冒頭の「氷は出さない」と脅されたら、わざとマイクで市場中に聞こえる様に、他で漁協より安く手に入れる事も出来ると、具体的な価格も出して反撃する機転の利かせ方とか、最終的にはさんし船団の魚を絶対的なブランドに育て上げるのが目標で、「今の私にはロマンしか無い、でも信じて欲しい。絶対にみんなをそこへ連れて行くから」と漁師を説得する言葉とかは、和佳の魅力的な所でいいなと思えるんだけど、とにかく漁師達の単細胞振りと世間知らずの描写が酷くて、和佳の存在のプラス面を全部消し去ってしまうのよね。
でも何とか最後の方でまとまりかけて、これで次回からは建設的な展開になるのかなと思いきや、またもや予告で片岡がもうやめるとか言ってるし、組合長は貸し剥がしで攻めるみたいだし、琴平は「そろそろかな」と何かを企んでいそうだし、中々希望する様な展開にはしてくれないみたいで、もう感想を書くのはやめようかな。
脚本=森下佳代 演出=今和紀
- << 20 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」5話まで終了。 中間点迄引っ張り続けて来た琴平の謎と狙いを一気に解き明かし、父子の確執から和解へと大きく話を動かした今回。 でもこれってあくまでもサイドストーリーであって、肝心の和佳の改革に関しては、東京で和佳が倒した自転車を一緒に起こしてくれた時から、わざわざ石井正則をキャスティングしていたので、多分この人が金銭的に助けてくれるんだろうなとは思っていたが、まさかの銀行の汐ヶ崎支店に支店長として異動して来るとはね。 偶々ベンチャーに理解のある人で、お魚BOXの将来性を見込んで融資をしてくれるって棚からぼた餅展開で、梱包手当を2万円に引き上げたら単細胞漁師達は士気が上がり、たくみの提案していたスマホも全員分購入して、漁の素早い情報提供と売り込みを実現、和佳の車も購入し事務員としてそよも採用とトントン拍子で、前回迄のモタモタが嘘の様。 それでも尻に火が点いた組合長の嘘と脅しはまだまだ続いてるし、視聴者に琴平と永沢は和佳に気が有るのではと思わせておいて、その予想を外す展開にするのはいいんだけど、その理由が琴平はゲイだからって取って付けた様な話、永沢は子供が出来たから会社自体を辞めるって、いきなりどうしたの展開で、本筋の和佳の改革話は何処へやら。 脚本=森下佳代 演出=内田秀実
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」4話まで終了。
やっぱり京花は只の女子大生ではなかった。まあ麦ちゃんだから殆どの視聴者は何かある子って思っていたよね。
それにしても5才で公園の土管の中に居た所を保護されて、一時的に口も聞けない状態だったからどこの誰かも分からず、喋れる様になってからも結局分からないままで、7才で今の両親に引き取られたと。
身内からの失踪届けも出ていなかったという事よね。(もしかして八野衣が殺したとされる女性の内の誰かの子供だった可能性はある?)
それにしても養護施設の園長?、エイジに京花の個人情報をベラベラと喋っちゃって。
交通系カードの履歴から、B一の使った駅周辺を調べてメンタルクリニックに入ってみたエイジは、B一と間違えられたり、京花も受診している事を知る。京花もメンタルの病を抱えているなら、麦ちゃんをキャスティングした理由にはなるわな。
ナミは白菱と連絡が取れないので教授室に忍び込み、机に有った契約書から自宅の住所を知り訪ねてみると、駐車場に黒いミニバンが置いてあり驚く。それだけで葉子が逃げ込んだミニバンだと決め付けているのもどうかと思うけど。
今回の流れだと高嶋政宏は怪しくないという事でいいのかな。
脚本=岡田道尚 演出=浅見真史、総合演出=松山博昭
- << 21 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」5話まで終了。 京花の過去が明かされた今回。 母親から酷い虐待を受けていた京花。優秀な姉は可愛がり、父親は妻の言いなりだった。 ところが高校生の姉がLLに殺された。母親は自慢の娘が売春をしていた事実に耐えられず自殺、京花は父親から逃げ出す事に成功、保護されていい家庭に引き取られ幸せになった。だからLLを崇拝していて、その息子のエイジにLLの後継者になって欲しいと願っていたが…。 母親が何で京花にだけ虐待をしていたのか、そして虐待を受けたからなのか元からなのかも不明だが、京花は恐らくシリアルキラー。 B一の存在に気付いた京花は、彼ならLLの様に売春婦を殺してくれると期待したが、中々葉子を殺してくれないので、父親に客として探る様に命じた。白菱は京花の実父だったのだ。 葉子を拷問する様に命じられて精神崩壊する白菱が殆ど冬彦さんでワロタ。白菱は自殺。 警察は団地の部屋に踏み込むが、京花は腹を刺されて横たわり、B一は血だらけのナイフを持っていた。窓から逃げたB一はナミを呼び出し廃工場に監禁。京花を刺してはいないと言う B一はそもそもエイジは存在しない人間、15年前(父が死んだ5才の時?)に俺が生み出した別人格だよとナミに話す。 彼は父親は無実と信じ、本物のLLを捜しているみたいだな。 脚本=岡田道尚 演出=松山博昭
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」2話まで終了。
九鬼(中井貴一)の言葉「医者は病気を診て病気を治す。看護師は人を看て人を治す」。那須田(岡田将生)はNPとしてアメリカで、範囲は限られてはいるものの診断や治療にまで携わっていたので、病気を診て病気を治す事に頭が行ってしまうタイプなのね。でも日本で看護師に求められている役割は、人を看て人を治す事。
前回は「馬鹿ナース」今回は「どや顔君」と那須田の事を揶揄していた九鬼の真意は、医師の領域に踏み込みたがる那須田の事を危惧しての事だったのね。
看護師としての信念を持っている九鬼は、正しく看護師としてのプロ。
今回は脳梗塞の患者・二階堂(キムラ緑子)が「孤独のグルメ」ファンで、倒れた場所からも食べる事が大好きな人だと推測、医師が“胃ろう手術”を決め、他の看護師も手間が少なくて済む“胃ろう”にホッとする中、ただ一人ゼリー等で嚥下の訓練の介助を始めてしまう。それも40年の経験から得た知見の詰まった特注のスプーンで。
胃ろう手術をさせない為に、医師(神野=六角精児)に楯突くのではなく、好物の白トリュフが入荷したと懇意のレストランから連絡をさせ、外出させてしまうという鮮やかな手口もお見事。
今回は流石中園ミホ!と称えたい位、起承転結無駄が無くて完璧な本だった。面白かった。
脚本=中園ミホ 演出=金井紘
- << 22 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」3話まで終了。(3話は6分拡大) 今回はモンペ(この場合のペはペーシェント=患者の略)の三雲(村杉蝉之介)を九鬼が成敗する話と、ヘタレ看護師・向坂(恒松祐里)の失恋、インシデントと立ち直りの件、そこに筋線維芽細胞腫治療で再入院し、前に担当だった向坂を慕っている三上礼(荒木飛羽)の話も絡める盛り沢山な内容だった為、印象が散漫になり、九鬼の見せ場は有ったものの、那須田に関しては直ぐに感情的になって喚いているシーンばかりで良い印象は残らず、全体的にイマイチだったなと。 本題からは外れるが、今作も「ドクターX」に倣って患者にはその回の漢数字が役名に割り当てられている。 ①はVIPの一ノ瀬と、彼に割り込まれて手術を延期させられた一村。②はVIPの二階堂(秘書の名前は二郎)。③は三雲に三上、エンゼルケアをされていたのは三橋だった。 で、ここからは大胆予想なのだが、中井貴一の演じるスーパーナースの役名を九鬼にしたっていうことは、もしかして⑨の患者は九鬼で、那須田の活躍(見せ場)も有って救う事が出来たという展開にするつもりなのでは?さあ当たるかどうか(笑) 高杉真宙、岡田健史に出て行かれた事務所スパイスパワーの今のイチオシが三上礼役の荒木くん(演技力はまだまだだけど)。彼の出番は今回限りでは無さそうね。 脚本=中園ミホ 演出=片山修
【2022秋ドラマ】
「silent」4話まで終了。
今回も湊斗側からの話。
慟哭の後、紬から想と二人だけで話し合う事を勧められた湊斗。
想が例のアプリが入ったタブレットを出し、自分はスマホに入力して会話を始める。その内に酔いも手伝ってか普通に会話をしてる感じになり、キッチンに行って背中を向けても喋り続ける湊斗に、「湊斗」と呼び掛ける想。やっと気付く湊斗。それ位昔に戻った様に、湊斗にとっては自然な会話に、雰囲気になっていたのね。
そしてこの事が皮肉にも、“想は何も変わっていない”“それならやっぱり自分より想の方が紬には合っているのでは”という思考に湊斗が陥るきっかけになってしまうのね。
変わっていない想を昔の仲間にも会わせたいと、メンバーを集め恩師のフットサル場に想を誘う湊斗。そこでも直ぐに皆と打ち解け、昔と変わらぬ姿を見せる想に、湊斗の決心は固まってしまう。
想に「紬、想の横にいる時が一番可愛いんだよね」←湊斗にしか言えない言葉。「スッゴい性格ゆがんでないかなとか、ちょっと期待してたのに」←やっぱりこれが湊斗の本音だと思う。
そして紬に「別れよう」「何で?」「好きな人がいるから」湊斗は紬も想も大好きなの、だから辛くてこの道しか選べなかったのね。でも大好きな紬にとってもこれは凄く辛い選択になるのにね。
脚本=生方美久 演出=品田俊介
- << 23 【2022秋ドラマ】 「silent」5話まで終了。 前回、何故自分が紬に相応しくないのか、別れるのは自分の為だと想に話した湊斗が、今度は紬にも自分の気持ちを説明した今回。付き合っていたこの3年、もし今、紬が想と再会したらと思うとずっと不安だったと。 でも紬の見方は違う。湊斗はサプライズもしてくれないし、刺激的で楽しいみたいなものは無かった。彼氏と言うより弟二人目みたいな、家族みたいな、一緒に居ても緊張感が無いっていうか、それが居心地良かった。この3年間一番好きな人だったよ。 親友の真子がずっと紬を見て来て思った事を湊斗に“プレゼン”するシーンが強く印象に残った。 紬をキラキラさせた想と、ぽわぽわさせた湊斗。 女の子をキラキラさせるのも凄いけど、ポワポワさせるのも凄い才能だと。 紬が想と付き合っていた頃は、元々女の子が美しく変化して行く時期で、湊斗と付き合い始めた時の紬は仕事で疲れ果てていたから、何でも受け入れて居心地良くさせてくれる人が必要だったという側面は有ったと思うけど、それぞれの時期に見事にハマった想と湊斗の対比を、キラキラとぽわぽわで表した脚本家のワードセンスにやられた。 紬、湊斗呼びだったのが、青葉、戸川くん呼びになるのが観ていて辛かった。 そしてお互いに思ってる事は言葉にしようと決めた想と紬の行き着く先は? 脚本=生方美久 演出=風間太樹
>> 9
【備忘録】
「silent」第4話は、前番組のプロ野球日本シリーズ中継延長の為、90分繰り下げて23:30からの放送となり、私自身リアルタイム視聴は出来なかった。
6.4、6.9、7.1と上げて来た視聴率も5.2まで落とし、ここ迄の平均は6.4%。
最近は低視聴率が常態化していたこの木曜劇場枠。
同条件であるTVer同時配信が始まった春ドラマ「やんごとなき一族」の全話平均が6.03%、夏ドラマ「純愛ディソナンス」の全話平均が3.93%であった事を考えると、90分遅れでも5.2%というのは結構凄い数字だと思う。
その上でTVer再生数は過去最高を記録し、お気に入り登録者数は現在170万人を越えている。
テレビ局が最も取り込みたいZ世代の女性に、思惑通りにフィットさせたプロデューサーの手腕は大したものだと思う。
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」2話まで終了。
初回の他の受講生は皆サクラという大掛かりな詐欺に対し、黒崎も「金返せ!」とシロサギに詰め寄る受講生を全部仕込むという、大掛かりな詐欺返しをしてみせワクワクさせて貰ったのだが、二回目にして随分と詐欺のスケールも詐欺返しも意外性が無く小ぢんまりとしてしまい、最後に時間の無いシロサギ(新納慎也)が、黒崎に騙されて偽口座に残りの金を慌てて振り込むシーンは初回のデジャブかと。
黒崎のアパートの住人・天野(津嘉山正種)が宅食詐欺に遭い、助けたいけど契約は成立していてどうにも出来ない氷柱に代わって、黒崎がチャチャッと解決してしまい氷柱がまたキャンキャン騒ぐという件も平行して描かれたのだが、これきっかけで他の住人との交流が始まり、天野が騙される理由だった孤独からも解放されるという人情話も含まれていて、こちらの話の方が琴線には触れたのだが、そもそもこれは桂木の依頼では無いし、シロサギVS.クロサギでスカッとしたい派としては今回はイマイチだったな。
驚いたのはセミナー詐欺の生みの親は桂木だと知っていて、黒崎が桂木に詐欺の弟子入りを懇願していた事。そんな黒崎に桂木が「詐欺を覚えて御木本を喰って、最後は俺なんだろ?」とお見通しなのに詐欺を教えていたのは何故?
でもちょっと過去を出し過ぎなのでは?
脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
- << 26 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」3話まで終了。 前回の“出会わせ屋詐欺”はイマイチだったけど、今回の知財管理会社CEOの西岡崎(栗原英雄)が仕掛ける“知的財産権共同購入セミナー詐欺”は設定も面白かったし、桂木が黒崎に西岡崎を狙わせた理由が、その会社に入り込んでいるシロサギの白石(山本耕史)の狙いが、桂木がマネーロンダリングを依頼しているマイケル・ウォン(TAKAHIRO)を喰う事なので、それを潰す為という裏側の事情も絡んでいて、ストーリーとしては複雑だったが見応えが有った。 白石は、大企業の建てたマンションの手抜き工事による倒壊で家族全員を失った為、腐った大企業だけを狙うシロサギで、桂木から情報を貰う事は無いが、その恐ろしさも知っているので逆らう事もしないという立場をキープしていて、悲惨な過去は黒崎と似ているけど、大人だからか今の方向性は違う様だ。今回は桂木の無言の圧力で協力した二人だが、今後はどう絡むのかも楽しみ。 あと、黒崎の過去を知った氷柱が「詐欺を肯定もしないけど否定もしない」と立場を変えた事も喜ばしい。目に涙を溜めながらの黒島結菜の「最終的な目的は同じ」と黒崎に語る演技も良かった。 ※山本耕史、坂東彌十郎だけでも十分「鎌倉殿」なんだけど、前回の新納慎也に続き今回は栗原英雄って、「鎌倉殿」ファンにとっては胸熱! 脚本=篠崎絵里子 演出=平野俊一
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」(TX・MMJ)脚本=おかざきさとこ 他 出演=ジェシー、市川猿之助、賀喜遥香、基俊介、青木柚、迫田孝也、橋本じゅん、小籔千豊 他
秋元康 企画、原作、脚本。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)
政治家の親(橋本じゅん)に出馬を命じられ、逃れる為に偶々受け取っていたチラシに書かれたお笑い養成所に入る事にした豪太(ジェシー)。そこで出会った様々なタイプの生徒と、高圧的で一見理不尽と思われる授業をする講師の相田(小籔千豊)とのやり取りと、お互い“残り物”だった豪太と元反社の澤村(市川猿之助)がコンビを組む迄が描かれた初回。
とにかく強面の講師役の小籔さんがはまり役で、流石新喜劇の人だけあって次から次へと繰り出す台詞回しの滑らかな事、聞き惚れてしまった。
そして生徒としてその場その場を回して行く、元高級官僚の市毛役の迫田さんの安定感とそこに居る安心感。
そしてやはり猿之助さんの上手さと存在感の凄さね。ジェシーとのバランスを取る為に、元反社だけどそんなには作り過ぎない様に演じているのかなとは感じた。
次回からは“お笑い”のシーンが組み込まれて来る様だが、そこが浮かずに面白さを出せるのかが、このドラマの分かれ目になりそうな気はする。
脚本=おかざきさとこ、秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
- << 27 【2022秋ドラマ】 「最初はパー」2話まで終了。 ネタ見せのシーンが浮かないかどうかが、このドラマの成否の分かれ目かなとは思っていたけど、生徒の前でそれぞれがネタ見せをする所を直接映すのではなく、すみれがスマホで撮っていた動画を皆の溜まり場である居酒屋“肝臓道場”で、すみれを取り囲んで皆で観るという形にし、恥ずかしかったりつまらなかったりすると途中で止めたり等、一応変化は付けていたので何とか観られたかなと。 設定上ズブの素人なんだから、下手でつまらなくて当然なんだけど、主人公の豪太と澤村のコンビ“最初はパー”のネタ「初恋」は割りと完成されていて、市川猿之助の隠しても隠し切れない細かい個人芸の上手さも有って、所々で笑ってしまったのだが、逆に即席コンビの素人がこれを作ったという設定には無理が有るのではと思ったり。 スタッフにお笑い作家が何人も入っているから面白いネタは作れると思うのだが、平凡でつまらないネタを作るのは意外と難しいのかも。 澤村の過去を秘書に調べさせた(執行猶予中らしい)豪太の父は、大金を渡して澤村に身を引かせようとする。(何でわざわざ名入り封筒で金を渡してるの?と思ったら、それを豪太が見て父親の仕業と気付く為だったのね) 市川猿之助が視聴離脱をさせてくれない(笑) 脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」3話まで終了。
前回の感想の最後に『それより問題はセキュリティー意識の低さよ!』って書いたら早速…(笑)
まあ、ゲーム開発は初めてではないし、特に隼人は天下のSAGASで仕事をしていたんだから、よもやバックアップをしていない!なんて馬鹿な事は無いだろうから、災い転じて“裏切り者の炙り出し”をする展開にしたいのかなと。
(でも元銀行営業部勤務だった鵜飼財務顧問に、データを盗む知識が有るとは思えないから、この件の犯人は別に居るのかも)
鵜飼はSAGAS子会社のCFOをエサに、元上司の支店長からスパイをやらされているけど、もう半分以上は“楽しくて夢のあるアトム”で本当の仲間として働きたいなと思っている筈なので、近々寝返るだろうね。
前回、ここからは『興津との攻防戦とジョン・ドゥの新作ゲームの開発話の二頭立てで進めて行くのかな。』と予想したのだが、あっという間(1分位(笑))に1年が経過して、後少しの修正で3ヵ月後にはリリース出来そうって時に、支店長が融資をした分の内、5千万の貸し剥がしを迫って来て期限は1ヵ月、返せないと担保として特許も含めたアトムの全てを取られてしまうという、これって二頭立てじゃなくてVS.興津だけの、いつものパターンになるのかね。それじゃあ意味無いじゃん!
脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=山室大輔
- << 29 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」4話まで終了。 鵜飼はソフトからグラフィックデータを全消しする能力が有って(2台のPCのパスワードはいつ盗んだのか?)、那由他達は本当にバックアップを取っていなかった、この二点には納得が行かないけど、ゲーム編集ソフトのバージョン管理ツールにプログラムが残っていたので、そこから作り直す事が出来る、でも残り10日では時間的に無理、じゃあどうする?という展開にしたかったらしく、まあそこからの話自体はベタだけど面白かったので良しとするか。 特に良かったのは各務の提案で玩具好きな投資家ラマチャンドランの為に、得意な怪獣の玩具やジオラマをじいさんズが作って、那由他達はそれを写真に撮ってゲームの背景に使い、実物の玩具とゲームに取り込んだ玩具の両方でラマチャンドランを喜ばせ、投資先として納得させた所。 鵜飼のやった事は本来なら犯罪だけど、海は父親からのアドバイス「信頼というのはそこに有るもんじゃない。向き合って作って行くものだ」を胸に刻み、「あんな事をしでかしたんだから、簡単に辞められたら困ります」と、土下座をして謝る鵜飼に告げて改めて社員として仲間に迎え入れる。 興津の次の手は経産省を巻き込んだ、インディーズのゲームクリエーターの締め付けかあ。でもこれって返り血を浴びるんじゃないかな。 脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=大内舞子
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【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」3話まで終了。
今回は交通事故で肺を損傷して、網走の矢野の病院に運ばれて来た少…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」4話まで終了。
生後7日の新生児がRSウイルスに侵されPICUに運び込まれるが、二十歳の大学生の母親は育てる気はないと乳児院に預けていたケースで、面会にも来ない。
母性を過大評価し過ぎの志子田は、例によって自分の感情を優先、その母親・奈美にしつこく電話をして、奈美の父親から“娘を精神的に追い込んだ、訴える”とクレームが入る。志子田は担当を外れるが、綿貫も個人的な事情から担当を外れると聞き、「無責任じゃないですか!」と感情が爆発、後に分かる綿貫が最も傷付く言葉「母親の気持ちなんて分からないですよ!母親じゃないんだから。それは綿貫先生だって同じですよね!」と言い返してしまう。
植野は綿貫の医療過誤裁判を志子田にも傍聴させ、医師の判断ミスで綿貫が出産も出来ずに子供を失い、子宮も失った事実を認識させる。
暴言を心から謝罪する志子田。この件に関しては知らなかったから仕方ないという面も有るけど、感情優先で同じ過ちを繰り返している点は気になるなあ。
綿貫も個人的な事情は有ったとしても、ずっと志子田に冷たく接していた理由が「(志子田が口だけで?)動けていなかったから」というのは、ちょっと納得が行かないな。
今回はPICUよりも“母性”の問題が前に出過ぎたかなと。
脚本=倉光泰子 演出=阿部雅和
- << 31 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」5話まで終了。 今回は札幌のホテルで睡眠薬の大量摂取をして、意識不明で丘珠病院のERに運び込まれた矢野(高杉真宙)の話が半分位を占めていたけど、命を粗末にする人も居れば、白血病で普通に生きる事が難しい子供も居るという対比、ドクタージェットで函館の病院から丘珠病院PICUに、拡張型心筋症の少年が運び込まれるので、その便に丘珠で淳之介くんを乗せて、地元に近い女満別空港に降ろす事は出来ないかと植野が提案したが、知事が根回しをしても道が費用の100%を負担する事は出来ず、淳之介くんの帰還作戦は水泡に帰すという、PICU絡みの話も丁寧に描いていた事と、志子田が自分の持ち場では、矢野の件での感情の乱れを見せる事無くきちんと仕事をこなしていたので、その点も含めて今回の内容は良かったと思う。 矢野から送られて来た手紙で自殺未遂だったとはっきり認識した志子田が、母親の前で取り乱し「最低だ!」と怒り出した時の、「悠太の命はあんたの物じゃないよ」から始まる説教は胸に染みた。 実家暮らしで幼馴染みも近くに居る志子田には、鬱病になる医師が多いという劣悪な労働環境で、知り合いもいない中頑張り過ぎてしまった矢野の苦しさは多分分からないだろうな。 奨学金の事は有るけど、矢野はこっちに来た方がいいよ。 脚本=倉光泰子 演出=平野眞
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(続き)
彼は干される事なくエース記者として順調に出世をしている。
そこで思ったのは、浅川が当時取り組んでいた冤罪特集を潰したかった…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」2話まで終了。
「フライデーボンボン」の自分のコーナーで、松本死刑囚の冤罪の可能性について取り上げたいと提案するも即却下。それでももう“飲み込む事はやめた”浅川は、さくらの話(事件のあった日はさくらの14才の誕生日。おじさんはカレーを作り、ショートケーキを一つ買って待っていてくれた。生まれて初めて食べた誕生日ケーキだった。確かな証拠は無いけど、私の誕生日を祝ってくれた日に他の女の子を殺したなんて、どう考えたって有り得ないと泣く三浦透子の演技に泣かされた)を聞き、彼女がコツコツと集めた資料を読み込み、独自調査を始める。
実際に自転車を走らせて、あの日の松本の行動を再現してみる浅川。さくらの話(弁護側主張)に矛盾は無いが、検察側の主張を再現すると、松本はカレーをたったの10分で作った事になり、ショートケーキはぐちゃぐちゃになっていた。
何か手伝いたいと言って来た岸本にも同じ再現をして貰い、同じ結果が出たので二人共冤罪の可能性を強く意識し始める。
自分の部屋で10分で作ったカレーを岸本に出し、野菜が固い事を確認して貰う浅川。それでもモリモリ食べ続ける岸本を見て、自分も少し食べてみる浅川。でも岸本と食べた野菜の固いカレーを吐き出す事は無かった。
やる気になって精神力が復活したからなのか?
(続く)
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(続き)
それプラス、岸本の明るさが浅川の救いになっているのか?
斉藤が当時の報道資料等を調べ直して、初期の複数の目撃情報、“女の子が若いロン毛の男と山の方へ歩いて行った”を重視して捜査していたのに、ある日を境に捜査対象が松本に変わっていた事を伝えてくれる。
真犯人は“有力者のご子息パターン”なのか?
真相はまだ藪の中だが、それにしても10分で作ったカレーに合理性は無いのに、検察の主張が認められたという事は、さくらの証言は無視された(或いは松本と口裏を合わせたと判断された)という事で、三審制でもそれを見抜けない事が有り得るという怖さ。
精神的に強く支えてくれる家族や、知恵を出してくれる親戚、友人、知人等に恵まれていれば状況も変わって来るのかもしれないが、家族も失い、社会的底辺で意欲もなくただ生きているだけの人が、ある意図を持って狙われたらこういう事が起きうるのだと思うと本当に怖い。
岸本の“俺は善人ではない”とは、中学生?の時にいじめていた同級生が自殺した事なのかな。親が弁護士なのも“事後処理”に関係が有ったのかも。
このドラマのメインは浅川の再生に有るのだと思うけど、岸本の再生でも有るのかな。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
- << 32 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」3話まで終了。 空気が読めない岸本は、事件当時はまだ下っ端だったという現職刑事にも、ガンガン正論で質問をぶつけて行く。取材に慣れ過ぎて、社内のタブー圧力にも屈してしまった自分に欠けていたのは、この正しいと思ったらガンガン行く姿勢なのだと、あの時浅川は気付いたのかなと思った。 そして被害者の姉が、浅川の行動に「救われた」と言ってくれた事で、正しい道を進もうと決心したのではないかな。 遺族のインタビューを取れと色々浅川にレクチャーしていた斉藤が、話が有ると浅川の家に来たのに、飲めない酒を飲んで酔った浅川からあのVはお蔵入りになったと聞くと、「もういいんだ」と何も話さないまま帰って行き、その後に大門副総理に会っているシーンが挿入された一連の流れを、どう捉えたらいいのか? やはり真犯人は“有力者の身内”で、浅川達の動きを察知した大門辺りから「止めろ」と圧力を掛けられたという事なのか? 岸本が「浅川さんは僕達を置き去りにして、正しさに突っ走って行ってしまった」と形容した様に、「エナズアイ」のVを本番直前に差し替えて、冤罪の件を放送に乗せてしまった浅川。 一点を見詰めて立っている浅川の全身が、決意表明をしている様に私には見えた。 脚本=渡辺あや 演出=大根仁
【2022秋ドラマ】視聴経過①※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み
「PICU小児集中治療室」○
「エルピス-希望、あるいは災い-」○
「警視庁考察一課」○
「君の花になる」✕
「ファーストペンギン」○
「親愛なる僕へ殺意をこめて」○
「ザ・トラベルナース」○
「silent」○
「Sister」✕
「クロサギ」○
「最初はパー」△
「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」△
「一橋桐子の犯罪日記」✕
「アトムの童」○
「霊媒探偵 城塚翡翠」○
(関東の番組表より)
- << 28 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」5話まで終了。 3~4話の設定がかなり酷くて、視聴離脱するか迷い所だったのだが、成海璃子をゲストに迎えた今回の話(女優役。実は沙智の姉で心臓移植以外は助からずかなり危険な状態。渡米移植用の寄付金を募り、そのお金は移植待ちの子供の為の基金に回し、死んだら自分の臓器は全て提供する、腎臓だけは妹にと諏訪野に頼んで亡くなる)は、“カルテが全て教えてくれる”設定からは外れていて、初期設定から見たら殆ど番外編みたいな作りでは有ったけど、優しくて人情味のある研修医と、彼を振り回しながらも最後は心を開いた患者との交流を描いた普通の医療ドラマとして見れば、まあまあの仕上がりだったと思う。(始めから嘘を付いて寄付金を募っていたのは、かなり強引な設定かなとは思うが) 首の皮一枚に変わりはないけどね。(どうした根本ノンジって言いたいわ) 脚本=根本ノンジ 演出=狩山俊輔
- << 48 【2022秋ドラマ】 「警視庁考察一課」 初回はクスクス笑えて面白く期待はしていたのだが、回を重ねるに連れてストーリーも台詞も面白さが減少、4、5話と殆ど笑えず面白くなくなって来たので、5話を以て視聴離脱をする事に。 1~5話迄全部脚本家が別々で、演出家も初回の椿本慶次郎が5話の演出もしたけど、それ以外は別々の人で、企画原作の秋元康がコントロールしているのかどうかは知らないけど、とにかく一貫性が無くて企画倒れの印象しか残らなかった。(初回は面白かったので、全員出演の2時間ドラマにしておけば良かったのにね) キャストが豪華なのはいいけど、くだらない理由を付けては常に誰かが欠けていて、ギャラの節約をしているのかもという現実を想像させるのも不快だった。 脚本=①竹村武司②伊達さん③小川真住枝④ワタナベリョウスケ⑤椿本慶次郎、山田和生 演出=①⑤椿本慶次郎②青山貴洋③スミス④中村剛
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全話視聴済み
★「束の間の一花」△
★「完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかない」✕
★「階段下のゴッホ」○
★「私のシてくれないフェロモン彼氏」◇
★「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」○
★「夫婦円満レシピ~交換しない?一晩だけ~」✕
「少年のアビス」☆
「恋と弾丸」◇
「さよならの向う側」☆
★「5分後に意外な結末」☆
★「チェイサーゲーム」✕
★「自転車屋さんの高橋くん」◇
★「永遠の昨日」○
「ボーイフレンド降臨」✕
「ジャパニーズスタイル」○
★「推しが武道館いってくれたら死ぬ」○
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 24 【2022秋ドラマ】 「恋と弾丸」古川雄大、馬場ふみか 1、2話視聴済み ヤクザの跡取り(古川雄大)が、度胸と義侠心のある若い女(馬場ふみか)に惚れ、頭では危険だと分かっていても、心と体が彼を求めてしまう女は彼の恋人になると決心…という話なのだが、(一応2話迄は観たが)そこからの広がりが無くて、ほぼほぼキスシーンとベッドシーン(劇画的な撮り方で工夫はしている)に終始していたという印象しか残らなかった。 なので2話迄で視聴離脱する。 (テレビ神奈川、テレビ埼玉・ドラマ特区枠)
- << 25 【2022秋ドラマ】 「自転車屋さんの高橋くん」(TX・レプロエンタテイメント・製作委員会)脚本=北川亜矢子 出演=鈴木伸之、内田理央、柾木玲弥、長井短、瀬口黎弥、寺本莉緒、山口森広、木村文哉、濱田マリ、斉木しげる 他 松虫あられ の漫画原作。《木ドラ24・30分枠》(全話数不明) 同居している祖父(斉木しげる)に「おはよう」の挨拶もせず、前髪だけ金髪、肩にはタトゥーという、どう見ても素行が悪そうにしか見えないけど、実家の自転車屋で働いている高橋遼平(鈴木伸之)。 セクハラ上司には何も言えず、ずる賢い後輩(寺本莉緒)から仕事を押し付けられても断れず、内気で優柔不断っぽいOLの飯野朋子(内田理央)。 朋子が通勤で使っている自転車のチェーンが外れ、困っている所に遼平が通り掛かり無言で直してくれて「ケッタ修理持ってきゃあ」 うん!?「きゃあ」って、このドラマは愛知の方の話なのか?(何も知らないで観ていた。ドラマの中では何も言わないのだが、クレジットの撮影協力が岐阜県大垣市方面なので、岐阜が舞台らしい。朋子は東京出身設定) 祖父にはきつく当たり、ぶっきらぼうだけど朋子には内面の優しさをチラチラ見せる遼平。これはそんな二人の恋物語らしい。 朋子の同僚のキミちゃん(長井短)がいい味を出していて面白い。 これは継続視聴決定。 脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
- << 46 【2022秋ドラマ】 11/15深夜「私のシてくれないフェロモン彼氏」島崎遥香 初回視聴済み。 まあ、薄々こういう感じ(毒にも薬にもならない平板な感じ)なんだろうなとは思っていたが、まんまそうだったので苦笑するしかない。 なので即初回で視聴離脱決定。 (TBSドラマストリーム枠)
- << 79 【2022秋ドラマ】 「永遠の昨日」全8話終了。 初回の、映像が綺麗(特に画角と色合い)という印象は最後迄変わらずだったが、ストーリー的には中弛みが合って、残り3話位からまた惹き付けられて、みたいな感じだった。 明るいけど何処か影の有る浩一に小宮璃央、ナイーブで群れないタイプの満に井上想良というキャスティングはピッタリで(原作を読んでいないからそう思うので、読んでいる人は別の感想かも?)、二人がおずおずと惹かれ合って行く感じが自然に描かれていて、そこは良かったなと。 原作からの引用なのかは分からないが、ドラマとしてはお互いのモノローグが凄く多いのが少し気になった。そこはドラマなので目線や仕草や声音等、ある程度は芝居で見せて欲しかったな。(演技力の問題が有ったのは分かるけど) 今迄ならBLというだけで始めから弾いていたと思うけど、「チェリまほ」の件が有った(思わぬ拾い物!)ので、初回だけでも観ておこうと思って、まあまあ観て損は無かったかな。 ※でも次のドラマは観ない(笑) 脚本、演出=小林啓一
- << 93 【2022秋ドラマ】 「束の間の一花」全10話終了。 “視聴離脱の可能性あり”の評価をしていたが、後半は命に限りのある二人の恋が切なくて、最後迄観続ける事が出来た。 京本くんは役者としてはまだまだだけど、雰囲気は持っているので、先ずはキャラのハマる役を事務所があてがって経験を積ませ、演技の引き出しを増やす所から始めれば、もしかしたら大化けするかもしれない。 あとSixTONESの歌う主題歌「ふたり」が凄く良くて、ドラマの雰囲気にもピタリと合っていて、いい所でこの歌が流れて来ると、より切なさが増してグッと来る、そんな歌だったな。 脚本=今井雅子①②③④⑦⑧⑨⑩、富安美尋⑤⑥ 演出=林雅貴①②③⑥⑨⑩、丸谷俊平④⑤⑦⑧
- << 98 【2022秋ドラマ】 「ジャパニーズスタイル」全9話終了。(最終回は30分拡大) 特に話が大きく動く訳ではなく、一つのセットで固定のメンバーが、風来坊の旅館の跡取り息子を、社長に言われているからと中には上がらせない、いや上がらせろの攻防から始まり、中で働ける様になったら段々と厚かましく高圧的になって行く主人公の哲郎。 ずっとそんな感じの哲郎VS従業員の話が続くので、途中から少し飽きてしまって。 それでも一応全話を観たのだが、こちらが慣れてないというのもあるのだろうが、シットコムは日本では厳しいのかなとも感じた。 自分は鈴木浩介ゲスト回の話が一番面白かった。 脚本=金子茂樹 演出=深川栄洋
- << 99 【2022秋ドラマ】 「推しが武道館いってくれたら死ぬ」全10話終了。 主人公のえりぴよ(松村沙友理)が、ある日突然通りすがりのイベントで見た地下アイドル・チャムジャムの舞菜(伊礼姫奈)にビビッと来て、それからは推し活一筋。推しの特典会にお金を注ぎ込む為に自分には一切お金を掛けず、どこに行くにも常に赤いジャージーの上下で押し通すという、アイドルオタの話なんだけど、人気も無いし自分に自信が無い舞菜は、そんな自分を熱心に応援してくれるえりぴよに引き気味で、えりぴよが明るく話し掛けても笑顔も作れず塩対応。 見続けていたら、舞菜は自分に自信が無いから、応援してくれる理由が分からなくて戸惑っていたのかなというのは、何となく分かって来たのだが、最初の頃は理由が分からず観てるこっちが戸惑ってしまった。 初回だけのつもりが見続けたのは、チャムのセンターれお(中村里帆)の古参オタ・くまさ(ジャンボたかお)の描き方が凄くフラットで、外見こそ一般人が想像するオタクって感じなんだけど、中身は人当たりが良くてあったかくてバランス感覚の取れた人で、彼がえりぴよ達の先輩オタクとして存在する事で、特殊なドラマではなく普通の青春ドラマに近い感覚で観る事が出来たのかなと思う。 ※何と松村主演で映画化決定! 原作漫画=平尾アウリ 脚本=本山久美子 演出=大谷健太郎、北川瞳、高石明彦
- << 103 【2022秋ドラマ】 「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」全15話終了。 最初の3話位迄は面白く観ていたんだけど、段々暴力的な表現が増えて行くに連れて、楽しめる雰囲気や要素が減って行き、11話だったかな?象山の息子(ガキ)の悪事のやりたい放題が始まってからは、ドラマだとは分かっていても胸糞が悪くなってしまって、離脱しようかなとも思ったけど、残りあと少しかなと思って一応最後迄観た。 これはあれだね、ドラマだと割り切って面白がれる人じゃないと、観ない方が良かったのかもね。 ※高橋メアリージュンはキャラも合っていたし存在感も凄くて、好演していたと思う。 脚本=山岡真介、山口雅俊 演出=山口雅俊、土岐洋介
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【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」4話まで終了。
“三歩進んで二歩さがる”をずっと繰り返しているから、いい加減もっと建…
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」5話まで終了。
中間点迄引っ張り続けて来た琴平の謎と狙いを一気に解き明かし、父子の確執から和解へと大きく話を動かした今回。
でもこれってあくまでもサイドストーリーであって、肝心の和佳の改革に関しては、東京で和佳が倒した自転車を一緒に起こしてくれた時から、わざわざ石井正則をキャスティングしていたので、多分この人が金銭的に助けてくれるんだろうなとは思っていたが、まさかの銀行の汐ヶ崎支店に支店長として異動して来るとはね。
偶々ベンチャーに理解のある人で、お魚BOXの将来性を見込んで融資をしてくれるって棚からぼた餅展開で、梱包手当を2万円に引き上げたら単細胞漁師達は士気が上がり、たくみの提案していたスマホも全員分購入して、漁の素早い情報提供と売り込みを実現、和佳の車も購入し事務員としてそよも採用とトントン拍子で、前回迄のモタモタが嘘の様。
それでも尻に火が点いた組合長の嘘と脅しはまだまだ続いてるし、視聴者に琴平と永沢は和佳に気が有るのではと思わせておいて、その予想を外す展開にするのはいいんだけど、その理由が琴平はゲイだからって取って付けた様な話、永沢は子供が出来たから会社自体を辞めるって、いきなりどうしたの展開で、本筋の和佳の改革話は何処へやら。
脚本=森下佳代 演出=内田秀実
- << 35 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」6話まで終了。 今回は永沢の変な彼女(アイナ=足立梨花)に“漁師にも将来性は有る”事を証明し、永沢を退職させるのを撤回して貰おうと、丁度依頼の有ったテレビ局からのお魚BOX事業の取材を受ける事にした和佳とさんし船団丸だったが、漁師に敷いた箝口令など守られる筈もなく、呆気なく周囲に知れ渡り、「何であいつらだけ」と嫉妬した周囲の漁師や、漁協を束ねる漁連の会長からの圧力に負けた杉浦組合長達から、ありとあらゆる妨害をされて折れそうになるが、磯田の母がハブられた上で磯で事故に遭い足を複雑骨折、医師に歩けなくなるかもと言われて片岡が怒り爆発、取材に妨害の件を全部ぶちまけようと言い出し和佳も了承、証拠の映像を杉浦達の前でわざとプロデューサーに渡して“妨害派”を震え上がらせ、実際にはお魚BOXの事しか放送しないという和佳の高等戦術が功を奏し、作戦は大成功、妨害は止まり売上は大幅アップ、でも永沢は引き留められなかったという話。 それでも私の所に来る永沢という勲章が欲しいだけの女、それが分かっているのに行く永沢。「社長のロマンが好きでした」哀しいねえ。 今回は苛めと妨害のオンパレードだったけど、次々と切り替わりが早かったからそんなに気にならなかった。 反対派へのガツンと、永沢の涙の告白も良かったからね。 脚本=森下佳代 演出=小川通仁
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【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」4話まで終了。
やっぱり京花は只の女子大生ではなかった。まあ麦ちゃんだから殆ど…
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」5話まで終了。
京花の過去が明かされた今回。
母親から酷い虐待を受けていた京花。優秀な姉は可愛がり、父親は妻の言いなりだった。
ところが高校生の姉がLLに殺された。母親は自慢の娘が売春をしていた事実に耐えられず自殺、京花は父親から逃げ出す事に成功、保護されていい家庭に引き取られ幸せになった。だからLLを崇拝していて、その息子のエイジにLLの後継者になって欲しいと願っていたが…。
母親が何で京花にだけ虐待をしていたのか、そして虐待を受けたからなのか元からなのかも不明だが、京花は恐らくシリアルキラー。
B一の存在に気付いた京花は、彼ならLLの様に売春婦を殺してくれると期待したが、中々葉子を殺してくれないので、父親に客として探る様に命じた。白菱は京花の実父だったのだ。
葉子を拷問する様に命じられて精神崩壊する白菱が殆ど冬彦さんでワロタ。白菱は自殺。
警察は団地の部屋に踏み込むが、京花は腹を刺されて横たわり、B一は血だらけのナイフを持っていた。窓から逃げたB一はナミを呼び出し廃工場に監禁。京花を刺してはいないと言う
B一はそもそもエイジは存在しない人間、15年前(父が死んだ5才の時?)に俺が生み出した別人格だよとナミに話す。
彼は父親は無実と信じ、本物のLLを捜しているみたいだな。
脚本=岡田道尚 演出=松山博昭
- << 34 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」6話まで終了。 サブタイトルに【復讐編、開幕!】とある様に、今回を含めた残り4話はB一による、父親をLLに仕立て上げて焼死(自殺なのかも怪しくなって来た)させた真犯人捜しと復讐劇(俺の手で殺すとナミに言っているが、殺せるのかどうか)に焦点が絞られる事に。 今回はその序章としてB一がナミに話して聞かせる形で、父親の死、母親の自殺、残されたB一に対する壮絶な苛めからの解離性同一症発症によるエイジ(苦痛を引き受けるだけの存在)の誕生、サイ、葉子、白菱、京花との関係等が語られた。 一番興味深かったのは「自分達の意思では人格交代は出来ない」という部分。 死ななかった京花は、「LLの真犯人なんていない」と言っていたのを翻して、B一に「私を刺したのはLL。LLは直ぐ近くで生きてたの」と話すが肝心な部分ははぐらかす。(←自分で刺したのだとばかり思っていたのだが) ナミの後をつけてB一の隠れ家に忍び込んだ桃井は、何故か三日の猶予をやると言い、反発するB一に「この件には警察の人間が深く関わっている可能性がある」と告げる。 予告だと猿渡が真犯人みたいに映っていたけど、あれはミスリードだよね? でも猿渡は真犯人が誰かは知っていそうだな。 あとエンケンさんとその引きこもり娘の役割も早く知りたいなあ。 脚本=岡田道尚 演出=松山博昭、小川通仁
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【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」2話まで終了。
九鬼(中井貴一)の言葉「医者は病気を診て病気を治す。看護師は人を看て…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」3話まで終了。(3話は6分拡大)
今回はモンペ(この場合のペはペーシェント=患者の略)の三雲(村杉蝉之介)を九鬼が成敗する話と、ヘタレ看護師・向坂(恒松祐里)の失恋、インシデントと立ち直りの件、そこに筋線維芽細胞腫治療で再入院し、前に担当だった向坂を慕っている三上礼(荒木飛羽)の話も絡める盛り沢山な内容だった為、印象が散漫になり、九鬼の見せ場は有ったものの、那須田に関しては直ぐに感情的になって喚いているシーンばかりで良い印象は残らず、全体的にイマイチだったなと。
本題からは外れるが、今作も「ドクターX」に倣って患者にはその回の漢数字が役名に割り当てられている。
①はVIPの一ノ瀬と、彼に割り込まれて手術を延期させられた一村。②はVIPの二階堂(秘書の名前は二郎)。③は三雲に三上、エンゼルケアをされていたのは三橋だった。
で、ここからは大胆予想なのだが、中井貴一の演じるスーパーナースの役名を九鬼にしたっていうことは、もしかして⑨の患者は九鬼で、那須田の活躍(見せ場)も有って救う事が出来たという展開にするつもりなのでは?さあ当たるかどうか(笑)
高杉真宙、岡田健史に出て行かれた事務所スパイスパワーの今のイチオシが三上礼役の荒木くん(演技力はまだまだだけど)。彼の出番は今回限りでは無さそうね。
脚本=中園ミホ 演出=片山修
- << 37 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」4話まで終了。 前回(向坂看護師)や今回(郡司医師)の様に、脇のキャラにもスポットを当てた話にしたいなら、今回の様に患者は一人だけに絞った方がいい。 那須田は二言目には「アメリカでは…」と比較しながら物申すから、特に年齢の近い郡司なんかはカチンと来て「ナースのくせに医者に意見しないで!」とか反発されてしまうけど、今回に関しては患者(末期の大腸癌の四方田=岸本加代子)に対してやれる事がある筈なのに、上に言われたら何も言わずにただ従うだけなのかという思いが根底に有り、郡司自身もそれが嫌で大学病院を去り個人病院に転籍したのに、また同じ構図だったという忸怩たる思いを抱えていたから余計に那須田の言葉が刺さったという部分を描いた上で、「変わらないのは職場ではなくて貴女自身なのでは?」という九鬼の指摘で奮い立ち、那須田に協力を仰いで四方田のQOLを上げる為の手術を神野にして貰う為に尽力するという、主役の二人を今回のテーマにしっかり絡めた上で、医師と患者の話も描いたので、内容がすっと入って来たし心にも残るいい仕上がりだったと思う。 冒頭、九鬼に「嘘はいけませんよ」と釘を刺した那須田が四方田の為には嘘を付いて、見ていた九鬼に「嘘つき」と軽く返される所が素敵だった(那須田の変化が嬉しかったのよね)。 原案=中園ミホ 脚本=香坂隆史 演出=山田勇人
>> 9
【2022秋ドラマ】
「silent」4話まで終了。
今回も湊斗側からの話。
慟哭の後、紬から想と二人だけで話し合う事を勧めら…
【2022秋ドラマ】
「silent」5話まで終了。
前回、何故自分が紬に相応しくないのか、別れるのは自分の為だと想に話した湊斗が、今度は紬にも自分の気持ちを説明した今回。付き合っていたこの3年、もし今、紬が想と再会したらと思うとずっと不安だったと。
でも紬の見方は違う。湊斗はサプライズもしてくれないし、刺激的で楽しいみたいなものは無かった。彼氏と言うより弟二人目みたいな、家族みたいな、一緒に居ても緊張感が無いっていうか、それが居心地良かった。この3年間一番好きな人だったよ。
親友の真子がずっと紬を見て来て思った事を湊斗に“プレゼン”するシーンが強く印象に残った。
紬をキラキラさせた想と、ぽわぽわさせた湊斗。
女の子をキラキラさせるのも凄いけど、ポワポワさせるのも凄い才能だと。
紬が想と付き合っていた頃は、元々女の子が美しく変化して行く時期で、湊斗と付き合い始めた時の紬は仕事で疲れ果てていたから、何でも受け入れて居心地良くさせてくれる人が必要だったという側面は有ったと思うけど、それぞれの時期に見事にハマった想と湊斗の対比を、キラキラとぽわぽわで表した脚本家のワードセンスにやられた。
紬、湊斗呼びだったのが、青葉、戸川くん呼びになるのが観ていて辛かった。
そしてお互いに思ってる事は言葉にしようと決めた想と紬の行き着く先は?
脚本=生方美久 演出=風間太樹
- << 38 【2022秋ドラマ】 「silent」6話まで終了。 今回は聴力が段々失われ、聞こえ難い事や補聴器を着けている事で受ける周囲からの無理解に傷付いていた想が、ろう者の為の就職セミナーで出会い、積極的に近付いて“話を聞いて”くれた上で、“音のない世界は悲しい世界じゃない。悲しい事も有ったけど嬉しい事も一杯有った。それはろう者も聴者も貴方(中途失聴者)も同じ”と教えてくれて、想が二人だけで会う唯一の友達になってくれた奈々(夏帆)との話。 奈々は想が好きだけど想はそうでもなさそうというのは、これまでの描写で感じてはいたけど、奈々から手話を習っている過程で「まだ下手だけどね」と言われた時に、「奈々にだけ伝わればいいから」なんて言っていた想。これは奈々も勘違いするよ。 でもそれ以上踏み込むつもりはなくて、ずっと曖昧にしていたのかな、想は。 自分とろう者の奈々の間にも壁が有ると認識していた想が、聴者である紬との壁は簡単に乗り越えている様に感じてしまった奈々は、想にも紬にも辛辣な言葉(手話)を投げ付けてしまう。 道を挟んで奈々を見付けた想が電話を掛ける。電話の名前を見て周囲を捜し、駆け寄って来て「どうしたの?」と手話をする想を見て、スマホを耳に当てて泣き出す奈々にこちらも涙腺崩壊。 その二人を奈々を追い掛けて来た紬が遠くで見詰める。初回と逆の構図…。 脚本=生方美久 演出=高野舞
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【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「恋と弾丸」古川雄大、馬場ふみか
1、2話視聴済み
ヤクザの跡取り(古川雄大)が、度胸と義侠心のある若い女(馬場ふみか)に惚れ、頭では危険だと分かっていても、心と体が彼を求めてしまう女は彼の恋人になると決心…という話なのだが、(一応2話迄は観たが)そこからの広がりが無くて、ほぼほぼキスシーンとベッドシーン(劇画的な撮り方で工夫はしている)に終始していたという印象しか残らなかった。
なので2話迄で視聴離脱する。
(テレビ神奈川、テレビ埼玉・ドラマ特区枠)
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【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」(TX・レプロエンタテイメント・製作委員会)脚本=北川亜矢子 出演=鈴木伸之、内田理央、柾木玲弥、長井短、瀬口黎弥、寺本莉緒、山口森広、木村文哉、濱田マリ、斉木しげる 他
松虫あられ の漫画原作。《木ドラ24・30分枠》(全話数不明)
同居している祖父(斉木しげる)に「おはよう」の挨拶もせず、前髪だけ金髪、肩にはタトゥーという、どう見ても素行が悪そうにしか見えないけど、実家の自転車屋で働いている高橋遼平(鈴木伸之)。
セクハラ上司には何も言えず、ずる賢い後輩(寺本莉緒)から仕事を押し付けられても断れず、内気で優柔不断っぽいOLの飯野朋子(内田理央)。
朋子が通勤で使っている自転車のチェーンが外れ、困っている所に遼平が通り掛かり無言で直してくれて「ケッタ修理持ってきゃあ」
うん!?「きゃあ」って、このドラマは愛知の方の話なのか?(何も知らないで観ていた。ドラマの中では何も言わないのだが、クレジットの撮影協力が岐阜県大垣市方面なので、岐阜が舞台らしい。朋子は東京出身設定)
祖父にはきつく当たり、ぶっきらぼうだけど朋子には内面の優しさをチラチラ見せる遼平。これはそんな二人の恋物語らしい。
朋子の同僚のキミちゃん(長井短)がいい味を出していて面白い。
これは継続視聴決定。
脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
- << 40 【2022秋ドラマ】 「自転車屋さんの高橋くん」2話まで終了。 同級生の将やん(柾木玲弥)が営む中華屋に朋子を連れて行く遼平。他の事は優柔不断なのに、食べ物の事だとちゃっちゃと選べる朋子は、天津丼、レバニラ炒め、水餃子を注文してモリモリ食べて、海老チャーハンを頼んでゆっくり食べる遼平を驚かす。(遼平は「ジジイに」と言って塩少なめの海老チャーハンを持ち帰りで作って貰っていた。当たりはキツいけど中身は優しいのが一瞬で分かるエピ) 店に居た別の同級生のテルちゃん(木村文哉)、将やんの息子の将太とも直ぐに打ち解ける朋子。 グイグイ来る同僚の山本(瀬口黎弥)の誘いを断れず、「ノラえもん」が観たいのに言えずにつまらない恋愛物を観させられ、挙げ句につまらないからとスマホを見始めた山本に耐えられずロビーに出たら、入る前に会っていた遼平達とまた会って、どうしたのか聞かれて話す内に泣いてしまう朋子。「ノラえもんをバカにしたり、映画の途中でケータイを見る様な奴は許せん」と憤慨する遼平。それだけで朋子は気が晴れたと思う。 老犬たもつ(グレート・ピレニーズ)に会いに実家に帰った朋子。母親(濱田マリ)は何であんな冷たい感じなのかなと思ったら…外に子供を作るという夫の手痛い裏切りかあ。それからは母と二人だけ。だから朋子は常に相手の顔色を見る癖が付いてしまったのかなあ。 脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
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【2022秋ドラマ】
「クロサギ」2話まで終了。
初回の他の受講生は皆サクラという大掛かりな詐欺に対し、黒崎も「金返せ!」とシロ…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」3話まで終了。
前回の“出会わせ屋詐欺”はイマイチだったけど、今回の知財管理会社CEOの西岡崎(栗原英雄)が仕掛ける“知的財産権共同購入セミナー詐欺”は設定も面白かったし、桂木が黒崎に西岡崎を狙わせた理由が、その会社に入り込んでいるシロサギの白石(山本耕史)の狙いが、桂木がマネーロンダリングを依頼しているマイケル・ウォン(TAKAHIRO)を喰う事なので、それを潰す為という裏側の事情も絡んでいて、ストーリーとしては複雑だったが見応えが有った。
白石は、大企業の建てたマンションの手抜き工事による倒壊で家族全員を失った為、腐った大企業だけを狙うシロサギで、桂木から情報を貰う事は無いが、その恐ろしさも知っているので逆らう事もしないという立場をキープしていて、悲惨な過去は黒崎と似ているけど、大人だからか今の方向性は違う様だ。今回は桂木の無言の圧力で協力した二人だが、今後はどう絡むのかも楽しみ。
あと、黒崎の過去を知った氷柱が「詐欺を肯定もしないけど否定もしない」と立場を変えた事も喜ばしい。目に涙を溜めながらの黒島結菜の「最終的な目的は同じ」と黒崎に語る演技も良かった。
※山本耕史、坂東彌十郎だけでも十分「鎌倉殿」なんだけど、前回の新納慎也に続き今回は栗原英雄って、「鎌倉殿」ファンにとっては胸熱!
脚本=篠崎絵里子 演出=平野俊一
- << 39 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」4話まで終了。 桂木からの指令はヘッドハンティング詐欺の露木を喰う事で、呆気なく喰ったなと思ったら露木のボスは御木本で、その本命はM&A詐欺。 御木本を喰いたい黒崎は桂木には告げずに、白石の知恵を借りて計算通りに引っ掛け12億を騙し取り、御木本が騙そうとリストアップしていた会社全てにその手口を送り付けて、手詰まりの状態に迄締め上げたのだが、警察が別の詐欺の件で逮捕、桂木が裏から手を回して被害届を取り下げさせた為に、御木本は直ぐに釈放され上海に高飛び。 でもこれは桂木が様子見の為に泳がせただけで、50億の借金の返済が迫っていた御木本は、桂木の名前で計20億を借りまくった為、桂木は黒崎に20億を取り戻し御木本を潰す様に指令、黒崎は受けて上海に飛び立つという、てんこ盛りな内容だから分かり難く、御木本を喰い逃がしてしまったから「やったあ」という爽快感も得られずで、緊張感は有って面白さも有ったのだが、シロサギを黒崎が引っ掛けてギャフンと言わせるのを観たい派としては物足りなかったなと。 吉川が偶然を装って黒崎に会いに来て、仕込みかどうかは分からないけど妻からテレビ電話が掛かり、妻や息子が遊びに来てと笑顔で黒崎を誘い、黙って席を立った黒崎が一人涙ぐむシーンは切なかったなあ。 脚本=篠崎絵里子 演出=平野俊一
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【2022秋ドラマ】
「最初はパー」(TX・MMJ)脚本=おかざきさとこ 他 出演=ジェシー、市川猿之助、賀喜遥香、基俊介、青木柚、迫…
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」2話まで終了。
ネタ見せのシーンが浮かないかどうかが、このドラマの成否の分かれ目かなとは思っていたけど、生徒の前でそれぞれがネタ見せをする所を直接映すのではなく、すみれがスマホで撮っていた動画を皆の溜まり場である居酒屋“肝臓道場”で、すみれを取り囲んで皆で観るという形にし、恥ずかしかったりつまらなかったりすると途中で止めたり等、一応変化は付けていたので何とか観られたかなと。
設定上ズブの素人なんだから、下手でつまらなくて当然なんだけど、主人公の豪太と澤村のコンビ“最初はパー”のネタ「初恋」は割りと完成されていて、市川猿之助の隠しても隠し切れない細かい個人芸の上手さも有って、所々で笑ってしまったのだが、逆に即席コンビの素人がこれを作ったという設定には無理が有るのではと思ったり。
スタッフにお笑い作家が何人も入っているから面白いネタは作れると思うのだが、平凡でつまらないネタを作るのは意外と難しいのかも。
澤村の過去を秘書に調べさせた(執行猶予中らしい)豪太の父は、大金を渡して澤村に身を引かせようとする。(何でわざわざ名入り封筒で金を渡してるの?と思ったら、それを豪太が見て父親の仕業と気付く為だったのね)
市川猿之助が視聴離脱をさせてくれない(笑)
脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
- << 61 【2022秋ドラマ】 「最初はパー」5話まで終了。 豪太が父親からお金を借りる時に「選挙に出る」と言ったのは嘘なんだろうなと思っていたら、本当に出るつもりなのね。(←それは避けられない、約束は破れない、力ずくでも出させられるって所か) 調べたら西川きよしとか横山やすしとか、政治家と漫才を両立していた人が居たんだよねって、「あれは漫才師が政治家になったんだよ」って、澤村に突っ込まれていたけど。豪太が純粋過ぎて何かしんみりしてしまったわ。 澤村がどうしても漫才師になりたいのはテレビに出たいから。身から出た錆で妻から娘には会わせないと言われている身、ならばテレビで漫才をやっている姿を娘に見て貰いたい、その一念なのだ。(←でも元反社で今は執行猶予の身だから、テレビ出演は少なくとも執行猶予が明けてからでないとねえ。それでも今は厳しいかも) 「色々やって来て怖いものなんて何一つない」からの嗚咽。「死にたくねえ、俺生きたい、生きたい」と泣く澤村。抱き締めて「大丈夫」と囁く豪太、このラストシーンに泣けた。 ※病室で二人がネタ合わせをしていた「夢の動物園」このネタ、初めて全編が面白くて笑えた。他のメンバーのネタは相変わらずダメダメの段階だけど。 脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
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【2022秋ドラマ】視聴経過①※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み
「PICU小…
【2022秋ドラマ】
「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」5話まで終了。
3~4話の設定がかなり酷くて、視聴離脱するか迷い所だったのだが、成海璃子をゲストに迎えた今回の話(女優役。実は沙智の姉で心臓移植以外は助からずかなり危険な状態。渡米移植用の寄付金を募り、そのお金は移植待ちの子供の為の基金に回し、死んだら自分の臓器は全て提供する、腎臓だけは妹にと諏訪野に頼んで亡くなる)は、“カルテが全て教えてくれる”設定からは外れていて、初期設定から見たら殆ど番外編みたいな作りでは有ったけど、優しくて人情味のある研修医と、彼を振り回しながらも最後は心を開いた患者との交流を描いた普通の医療ドラマとして見れば、まあまあの仕上がりだったと思う。(始めから嘘を付いて寄付金を募っていたのは、かなり強引な設定かなとは思うが)
首の皮一枚に変わりはないけどね。(どうした根本ノンジって言いたいわ)
脚本=根本ノンジ 演出=狩山俊輔
- << 41 【2022秋ドラマ】 「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」6話まで終了。 成海璃子ゲスト回の5話で盛り返したので、良くなるのかなと期待して観た分、余計にがっかりしてしまった今回。 あまりの酷さに途中でリアタイは止めて、後で録画を1.3倍速で観て視聴完了させた。 もうこれで未練もなくスッパリ視聴離脱出来る。 秀作だった「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」や「正直不動産」を書いた同じ人(根本ノンジ)が本当に書いてるのか、疑ってしまうレベルだわ。 脚本=根本ノンジ 池田千尋
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【2022秋ドラマ】
「アトムの童」3話まで終了。
前回の感想の最後に『それより問題はセキュリティー意識の低さよ!』って書いたら…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」4話まで終了。
鵜飼はソフトからグラフィックデータを全消しする能力が有って(2台のPCのパスワードはいつ盗んだのか?)、那由他達は本当にバックアップを取っていなかった、この二点には納得が行かないけど、ゲーム編集ソフトのバージョン管理ツールにプログラムが残っていたので、そこから作り直す事が出来る、でも残り10日では時間的に無理、じゃあどうする?という展開にしたかったらしく、まあそこからの話自体はベタだけど面白かったので良しとするか。
特に良かったのは各務の提案で玩具好きな投資家ラマチャンドランの為に、得意な怪獣の玩具やジオラマをじいさんズが作って、那由他達はそれを写真に撮ってゲームの背景に使い、実物の玩具とゲームに取り込んだ玩具の両方でラマチャンドランを喜ばせ、投資先として納得させた所。
鵜飼のやった事は本来なら犯罪だけど、海は父親からのアドバイス「信頼というのはそこに有るもんじゃない。向き合って作って行くものだ」を胸に刻み、「あんな事をしでかしたんだから、簡単に辞められたら困ります」と、土下座をして謝る鵜飼に告げて改めて社員として仲間に迎え入れる。
興津の次の手は経産省を巻き込んだ、インディーズのゲームクリエーターの締め付けかあ。でもこれって返り血を浴びるんじゃないかな。
脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=大内舞子
- << 42 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」5話まで終了。 興津が海達を呼び出し、経産省から配信審査の強化を依頼されたと説明していたけど、インディーズとは言え大ヒット作の実績があるジョン・ドウが、あれだけきちんと作って投資家も絶賛したゲームを、全部の配信サイトが審査を通さなかったなんて、海達はその事実をHPに載せてSNSで拡散し、マニアから配信サイトに圧力を掛けさせれば良かったのに。経産省から依頼されたと言っていると一言も添えて。どこも炎上必至だわ。 日本がダメなら先に海外に売れというのは誰もが考え付く事だけど、アトムの連中は偶然の出来事で海外から火がつく迄、全く頭が回らなかったみたいで、素人はともかく、那由他や隼人が考え付かなかったのはおかしくない?少なくとも風見鶏パブリッシャーに相談するシーン位は入れて欲しかった。 で、またまた銀行からの貸付け条件に忍び込ませてあった“悪巧み文言”ね。海はさあ、銀行の融資部門に居たんじゃなかったっけ?小山田からも皮肉を言われていたけど、何で隅々迄読み込まなかったのかね。 全てを興津に奪われて、アトム玩具は振り出し以下に撃沈した訳だけど、踏まれても踏まれても立ち上がり、逆転劇を演じるのが日曜劇場なので、一度は興津に勝たせておかないと…なんだけど、ちょっと絵空事過ぎたな、今回は。 脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=大内舞子
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【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」2話まで終了。
死者が翡翠の体に降霊した時の、清原果耶の成りきり演技がこのドラマの大…
【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」4話まで終了。
何がびっくりしたって、予告で次回が最終話で伏線を全部回収って出た事と、テレビの番組表にも“終”マークが付いている事。でもこんな中途半端な時期に5話で終わってしまうというのは考え難いので、もしかしたら縦軸の「透明な悪魔事件」は完結して、“城塚翡翠”の別の原作で新たな話を始めるのか、もしくは原作者の相沢沙呼がドラマ用に書き下ろした物を使うか、どちらかかなとは思っている。(“終”マークだけがちょっと気になるけど)
で、「透明な悪魔事件」の犯人だけど、前回から今回にかけて、鐘場が怪しいという雰囲気を思いっきり出してはいるのだが、ここへ来て前回から登場の蝦名も怪しさマシマシで、ひょっとしたら香月も有り得るのかもしれないという感じも漂わせていて、最終話に向けてのお膳立てとしては中々面白かった。
真ちゃんが「しばらくの間、北海道の実家に帰らなければいけない」という設定に意味は有るのだろうか。(まさかねえ、真ちゃんは豹変したりしないよね?)
脚本=相沢沙呼、佐藤友治 演出=菅原伸太郎
※前回迄は脚本協力の立場だった原作者の相沢沙呼が、脚本として最初にクレジットされていた。相沢さん主導になったという事?
- << 43 【2022秋ドラマ】 「霊媒探偵・城塚翡翠」全5話終了。 やはり“透明な悪魔”事件は完結し、次回からは「invert 城塚翡翠 倒叙集」を原作とした、犯人の側から先に描き、それを翡翠が推理して暴く倒叙形式のミステリーになるとの事。 最近はそんなにドラマ好きではない若者にも最後迄観て貰える様に、中間点から新章と謳うドラマが凄く増えたけど、今回はドラマのスタイル自体を変えるので、一旦最終回にしてしまうという新手のスタイルを打ち出した。ついでに“全ての伏線を回収”などと煽った為か、視聴率が世帯で0.4%、個人で0.3%アップしたので、作戦は成功だった様だ。 肝心の中身だけど、伏線回収というよりは、自分はインチキ霊媒師だと明かした翡翠が、それならどうやって推理して犯人に辿り着いたのかを、“透明な悪魔”の香月に事細かに説明したという方がしっくり来るかな。 まあしかし翡翠の台詞量が半端なくて、しかも清原さんが淀みなく喋り続けるので、所々頭に入って来なかったのは残念だった。ただ清原さんは滑舌が良くて、息継ぎも台詞に合わせて出来ているので聞き易かったし、捕らえられて怯えた姿から、高飛車で女王さま然とした姿迄を演じ切って中々のものだった。 次からは翡翠に弱味を握られている(笑)真ちゃんの出番も増えるみたいなので、それも楽しみ。 脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=菅原伸太郎
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【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」4話まで終了。
生後7日の新生児がRSウイルスに侵されPICUに運び込まれるが…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」5話まで終了。
今回は札幌のホテルで睡眠薬の大量摂取をして、意識不明で丘珠病院のERに運び込まれた矢野(高杉真宙)の話が半分位を占めていたけど、命を粗末にする人も居れば、白血病で普通に生きる事が難しい子供も居るという対比、ドクタージェットで函館の病院から丘珠病院PICUに、拡張型心筋症の少年が運び込まれるので、その便に丘珠で淳之介くんを乗せて、地元に近い女満別空港に降ろす事は出来ないかと植野が提案したが、知事が根回しをしても道が費用の100%を負担する事は出来ず、淳之介くんの帰還作戦は水泡に帰すという、PICU絡みの話も丁寧に描いていた事と、志子田が自分の持ち場では、矢野の件での感情の乱れを見せる事無くきちんと仕事をこなしていたので、その点も含めて今回の内容は良かったと思う。
矢野から送られて来た手紙で自殺未遂だったとはっきり認識した志子田が、母親の前で取り乱し「最低だ!」と怒り出した時の、「悠太の命はあんたの物じゃないよ」から始まる説教は胸に染みた。
実家暮らしで幼馴染みも近くに居る志子田には、鬱病になる医師が多いという劣悪な労働環境で、知り合いもいない中頑張り過ぎてしまった矢野の苦しさは多分分からないだろうな。
奨学金の事は有るけど、矢野はこっちに来た方がいいよ。
脚本=倉光泰子 演出=平野眞
- << 44 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」6話まで終了。 結局、淳之介くんは植野が同乗する形で救急車で網走に帰る事になった。 そして今回は、拡張型心筋症で心不全の発作が増えて、心臓移植しか残された道は無いのに、本人が拒否をしている12歳の少年、圭吾くん(柊木陽太)の話。 確かに小6ともなれば世の中の仕組みも理解出来るし、どういう流れで心臓移植が可能になるのかも認識している。親の言う事なら何でも受け入れる年齢でもない。 でも何故拒否をするのかを話してくれずに荒れる圭吾くんに、親もPICUのスタッフも翻弄される中、その突破口を開いてくれたのは、隣のベッドで白血病の治療を受けている患者で、志子田ファンの少女・日菜ちゃんだった。 「怖いんだと思う」発作で意識を失い、治療を受けて目を覚ます、その繰り返しに耐えられなくなっていると。次は目を覚まさないのではという恐怖。それを何回も経験すると、早く楽になりたい(死んでしまいたい)と思ってしまう。「日菜も同じだったから分かるの」と。 発作の危険性を抱えている少年を、桃子の実家の観光バスで3時間、行けなかったミニ修学旅行を札幌市内で経験させ、好きな子(優里=稲垣来泉)と函館の同級生にも窓外から応援して貰い、生きる意味を取り戻させる所から始めた志子田の発想は、いかにもドラマって感じだったけど。 脚本=倉光泰子 演出=相沢秀幸
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(続き)
それプラス、岸本の明るさが浅川の救いになっているのか?
斉藤が当時の報道資料等を調べ直して、初期の複数の目撃情報、“女の子…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」3話まで終了。
空気が読めない岸本は、事件当時はまだ下っ端だったという現職刑事にも、ガンガン正論で質問をぶつけて行く。取材に慣れ過ぎて、社内のタブー圧力にも屈してしまった自分に欠けていたのは、この正しいと思ったらガンガン行く姿勢なのだと、あの時浅川は気付いたのかなと思った。
そして被害者の姉が、浅川の行動に「救われた」と言ってくれた事で、正しい道を進もうと決心したのではないかな。
遺族のインタビューを取れと色々浅川にレクチャーしていた斉藤が、話が有ると浅川の家に来たのに、飲めない酒を飲んで酔った浅川からあのVはお蔵入りになったと聞くと、「もういいんだ」と何も話さないまま帰って行き、その後に大門副総理に会っているシーンが挿入された一連の流れを、どう捉えたらいいのか?
やはり真犯人は“有力者の身内”で、浅川達の動きを察知した大門辺りから「止めろ」と圧力を掛けられたという事なのか?
岸本が「浅川さんは僕達を置き去りにして、正しさに突っ走って行ってしまった」と形容した様に、「エナズアイ」のVを本番直前に差し替えて、冤罪の件を放送に乗せてしまった浅川。
一点を見詰めて立っている浅川の全身が、決意表明をしている様に私には見えた。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
- << 45 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」4話まで終了。 他人の感情はこっちの思った通りには動いてくれない、それを嫌という程観る者にぶつけて来るドラマだな。 浅川が勝手にVを差し替えた「エナーズアイ」は、そのまま全編放送され、「フライデーボンボン」は6.5%の高視聴率で、許可の降りた第二弾は7.1%。世間の関心がある内に次々に弾を撃つのがマスメディアの常識であり、信念を持って臨んでいる浅川なら当然にそうすると思っていた。 でも木村弁護士から「再審請求が棄却された」と聞いた浅川は、タイミング的に自分の報道が影響を与えたとショックを受け、第三弾は放送出来ないと岸本に告げる。 浅川は“あの日”の斉藤の言動に不審を持ち問い質すが、彼は「止めに来た」と認めた上で「知らなければいい事もある」と話し、その言葉の裏にあるものを感じ取ったからなのか、強気だった感情が崩れ、浅川はまたあの日の様に斉藤との愛欲に溺れてしまう。 一方の岸本は“覚醒した”村井から、「明王中いじめ自殺事件の時に、お前はどのポジションにいたのか」「逃げんな!それが出来ない限り、お前は一生負け続けるぞ」と核心を突かれ、滂沱の涙と鼻水を流しながら村井に告白し、隠し続けていた自分の本心と向き合う。 表情が一変した岸本は、この後浅川にどんな影響を与えるのか? 脚本=渡辺あや 演出=大根仁、下田彦太
>> 5
【シーズン枠外ドラマ】
「拾われた男 LOST MAN FOUND」3話まで終了。
今回は何と言っても井川遥とのエピソードが面白…
【シーズン枠外ドラマ】
「拾われた男 LOST MAN FOUND」5話まで終了。
比嘉結(伊藤沙莉)、本当に松戸諭の事が好きで、彼の内面が分かっている人なんだな。前日迄、結を相手に台詞合わせをしたけど、自信無さ気にオーディションに向かった諭。神社に参拝した結の願い事は合格します様にではなくて、「どうかまっつん(諭の愛称)が傷付く様な事が有りません様に」だった。
自分の名前さえまともに言えずに台詞は全部飛び、台本を見ながらやってと言われる屈辱を味わい、落ち込んでる諭には、「まっつんをこんな目に遭わせた人をシバキたい」、でも諭が弱気になると「そのままでいいなんて言わんで!」と頬を叩きまくって喝を入れる、こんなに理解して支えてくれるいい女、他に居るか?って位、諭にとっては最高のパートナーだと思った。
でも予告では京都の撮影で何か有ったのかな?
拾ってくれた社長(薬師丸ひろ子)、常に辛辣だけど見捨てなかったマネージャーの日立(鈴木杏)、そして下積み時代を支えた結、諭は女性陣に恵まれていたんだねえ。憎めない性格だしね。
しかし伊藤沙莉は上手いなあ。諭が実家に連れて行った時はニコニコして柔らかい感じを前面に出し、諭の両親を安心させ、諭を叱咤激励した時は鬼の形相に強い言葉で、結という女性の多面性を極々自然に演じていて見事だった。
脚本=足立紳 演出=林啓史
- << 85 【シーズン枠外ドラマ】 「拾われた男 LOST MAN FOUND」全10話終了。 父ちゃん、あのボールに何か仕込んでるなと思っていたらやっぱり(笑) 兄の武志については、ずっと弟目線でしか観て来なかったから、自分本位で無駄にオチャラケて本音を見せない苦手なタイプだと思っていたけど、まず根底にジェンダーに関する違和感が有って、でもあの両親では口に出せる環境ではなく、ただ祖母は武志の感覚を直ぐに理解して、自分が生きやすい所で生きて行けばいいと言って心を楽にしてくれて、その言葉を支えにアメリカの大学留学という道を選んだのだろうという事が分かってからは、少し見方が変わったのだが、それでも学費が入った封筒を落として大学には行けず、でもいくら居心地の良い環境だったとしても、そのまま不法滞在という形でズルズルと居残るというのは身勝手かなあと。脳梗塞で半身不随となり強制送還というのは不運では有ったけど、最期は両親に看取られてそれはそれでお互いに良かったのかも。 特殊な構造の武庫川駅を使って、諭が幼少期に埋め込んだ“冷たくて意地悪な兄”の印象を修正して行く演出が素晴らしかった。 自分としては諭が結と出会い、紆余曲折が有りながらも結ばれ家族になって行く部分が、一番感情移入が出来て心に残った。 ※冗談でも親は“橋の下で拾って来た子”は言ってはダメだよ 脚本=足立紳 演出=井上剛
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【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」5話まで終了。
京花の過去が明かされた今回。
母親から酷い虐待を受けていた京…
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」6話まで終了。
サブタイトルに【復讐編、開幕!】とある様に、今回を含めた残り4話はB一による、父親をLLに仕立て上げて焼死(自殺なのかも怪しくなって来た)させた真犯人捜しと復讐劇(俺の手で殺すとナミに言っているが、殺せるのかどうか)に焦点が絞られる事に。
今回はその序章としてB一がナミに話して聞かせる形で、父親の死、母親の自殺、残されたB一に対する壮絶な苛めからの解離性同一症発症によるエイジ(苦痛を引き受けるだけの存在)の誕生、サイ、葉子、白菱、京花との関係等が語られた。
一番興味深かったのは「自分達の意思では人格交代は出来ない」という部分。
死ななかった京花は、「LLの真犯人なんていない」と言っていたのを翻して、B一に「私を刺したのはLL。LLは直ぐ近くで生きてたの」と話すが肝心な部分ははぐらかす。(←自分で刺したのだとばかり思っていたのだが)
ナミの後をつけてB一の隠れ家に忍び込んだ桃井は、何故か三日の猶予をやると言い、反発するB一に「この件には警察の人間が深く関わっている可能性がある」と告げる。
予告だと猿渡が真犯人みたいに映っていたけど、あれはミスリードだよね?
でも猿渡は真犯人が誰かは知っていそうだな。
あとエンケンさんとその引きこもり娘の役割も早く知りたいなあ。
脚本=岡田道尚 演出=松山博昭、小川通仁
- << 36 【訂正】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」6話 脚本=岡田道尚 演出=松山博昭、→小川通仁← 小川通仁を西岡和宏に訂正
- << 47 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」7話まで終了。 桃井と猿渡の怒涛の答え合わせ編。 脛に傷を持つ二人は、B一に対して肉を切らせて骨を断つ捨て身の作戦に出たけど、最後は“出来れば早く楽になりたい桃井”と、“何が何でも真犯人を暴きたいB一”の気持ちの差が、逆転の一突きに出たのかなと。 それにしても顧客リストに載っていたのは桃井で、桃井の性的嗜好を知っていた(誰が教えたのか?)花坂にはめられて、写真をネタに脅されたのが全ての始まりだったとはね。 花坂とサイを殺している桃井は、腹を刺された後にB一に何かを囁き、自ら川に身を投げ、真を焼死させた猿渡は銃口を口に入れて撃ち自殺した。 これで残った真犯人候補はエンケンさんだけになってしまった。(娘の乙が何にどう絡んでいるのかいないのかも気になるのだが) あの時、桃井はB一に何を囁いたんだろう。 色々粗は有るのだが、それを力業で押し切って、面白い見世物として成立させている所が凄いと思う。 残り2話でどうまとめるのか楽しみ。 脚本=岡田道尚 演出=保坂昭一 総合演出=松山博昭
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【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」5話まで終了。
中間点迄引っ張り続けて来た琴平の謎と狙いを一気に解き明かし、父子の確…
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」6話まで終了。
今回は永沢の変な彼女(アイナ=足立梨花)に“漁師にも将来性は有る”事を証明し、永沢を退職させるのを撤回して貰おうと、丁度依頼の有ったテレビ局からのお魚BOX事業の取材を受ける事にした和佳とさんし船団丸だったが、漁師に敷いた箝口令など守られる筈もなく、呆気なく周囲に知れ渡り、「何であいつらだけ」と嫉妬した周囲の漁師や、漁協を束ねる漁連の会長からの圧力に負けた杉浦組合長達から、ありとあらゆる妨害をされて折れそうになるが、磯田の母がハブられた上で磯で事故に遭い足を複雑骨折、医師に歩けなくなるかもと言われて片岡が怒り爆発、取材に妨害の件を全部ぶちまけようと言い出し和佳も了承、証拠の映像を杉浦達の前でわざとプロデューサーに渡して“妨害派”を震え上がらせ、実際にはお魚BOXの事しか放送しないという和佳の高等戦術が功を奏し、作戦は大成功、妨害は止まり売上は大幅アップ、でも永沢は引き留められなかったという話。
それでも私の所に来る永沢という勲章が欲しいだけの女、それが分かっているのに行く永沢。「社長のロマンが好きでした」哀しいねえ。
今回は苛めと妨害のオンパレードだったけど、次々と切り替わりが早かったからそんなに気にならなかった。
反対派へのガツンと、永沢の涙の告白も良かったからね。
脚本=森下佳代 演出=小川通仁
- << 49 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」7話まで終了。 このドラマのHPのイントロの文章に「奇跡の実話をモデルに、ヒットメーカー・森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐ、爽快リアル・サクセスストーリーです!」とあるのだが、全然“爽快”じゃないし、リアルでもないでしょ?一歩間違えれば殺人だよ。 2話の感想で、杉浦組合長の反撃が犯罪混じりなのが不快だと書いたのだが、今回出て来たラスボス(元議員の辰海=泉谷しげる)の指示した行為って、未必の故意による殺人教唆(未遂)とかじゃないの? 杉浦のやった事の何倍も不快なんだけど。 何でそっち方面に話を膨らませるのかな、天下の森下佳子が。 ああ言えばこう言うタイプの新人漁師・小森(北川尚弥)を庇い続けていた片岡が、肝心な所で核心を突く指摘をして、彼に何が駄目なのかを考えさせたシーンなんかは凄く良かったのになあ。 どうしようかなあ。視聴離脱するには惜しい部分も有るしなあ。 取り敢えず次も観るけど、もう感想は書かないかも。(心が動かされる内容だったら書くけど) 脚本=森下佳代 演出=今和紀
>> 22
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」3話まで終了。(3話は6分拡大)
今回はモンペ(この場合のペはペーシェント=患者の略…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」4話まで終了。
前回(向坂看護師)や今回(郡司医師)の様に、脇のキャラにもスポットを当てた話にしたいなら、今回の様に患者は一人だけに絞った方がいい。
那須田は二言目には「アメリカでは…」と比較しながら物申すから、特に年齢の近い郡司なんかはカチンと来て「ナースのくせに医者に意見しないで!」とか反発されてしまうけど、今回に関しては患者(末期の大腸癌の四方田=岸本加代子)に対してやれる事がある筈なのに、上に言われたら何も言わずにただ従うだけなのかという思いが根底に有り、郡司自身もそれが嫌で大学病院を去り個人病院に転籍したのに、また同じ構図だったという忸怩たる思いを抱えていたから余計に那須田の言葉が刺さったという部分を描いた上で、「変わらないのは職場ではなくて貴女自身なのでは?」という九鬼の指摘で奮い立ち、那須田に協力を仰いで四方田のQOLを上げる為の手術を神野にして貰う為に尽力するという、主役の二人を今回のテーマにしっかり絡めた上で、医師と患者の話も描いたので、内容がすっと入って来たし心にも残るいい仕上がりだったと思う。
冒頭、九鬼に「嘘はいけませんよ」と釘を刺した那須田が四方田の為には嘘を付いて、見ていた九鬼に「嘘つき」と軽く返される所が素敵だった(那須田の変化が嬉しかったのよね)。
原案=中園ミホ 脚本=香坂隆史 演出=山田勇人
- << 50 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」5話まで終了。 今回の患者は人気講談師の五反田宝山(松尾諭)で、直腸癌のステージ3。 担当医なのにビビりで告知が苦手な院長Jr.の太郎(泉澤祐希)がグズグズしている内に、もう告知が終わったと勘違いした那須田が、宝山に聞かれるままに手術をすれば大丈夫とか答えてしまった為に、ショックを受けた宝山が居なくなって騒動にという話。 実は看護師の金谷(安達祐実)は、売れない頃の宝山と結婚して生活を支え、売れたら女遊びが激しくなり離婚、「ヒモがクズになった」という形容がドンピシャで笑ってしまったのだが、表では宝山にきつく当たっていた金谷が、古谷の腕では心配なので、裏で神野に手術を頼んでいたという、まあ有りがちな話では有ったけど、松尾諭のキャラと安達祐実のど迫力演技で色を付けたって感じかな。 3話の感想で、九鬼が9話で患者になるのではと大胆予想をしたのだが、今回「患者氏名九鬼静」の「心臓超音波検査報告書」を読むシーンが有ったので、もしかしたら? それよりびっくりしたのは九鬼が「フローレンス財団」の理事長だった事。それでこれまた大胆予想なんだけど、これって続編を作る場合、九鬼は残って主演俳優を代えて行く手法を取るのかも。(W主演にしなかった不自然の答えがそれなのかなって) 脚本=中園ミホ 脚本協力=山岡真介 演出=金井紘
>> 23
【2022秋ドラマ】
「silent」5話まで終了。
前回、何故自分が紬に相応しくないのか、別れるのは自分の為だと想に話した湊斗…
【2022秋ドラマ】
「silent」6話まで終了。
今回は聴力が段々失われ、聞こえ難い事や補聴器を着けている事で受ける周囲からの無理解に傷付いていた想が、ろう者の為の就職セミナーで出会い、積極的に近付いて“話を聞いて”くれた上で、“音のない世界は悲しい世界じゃない。悲しい事も有ったけど嬉しい事も一杯有った。それはろう者も聴者も貴方(中途失聴者)も同じ”と教えてくれて、想が二人だけで会う唯一の友達になってくれた奈々(夏帆)との話。
奈々は想が好きだけど想はそうでもなさそうというのは、これまでの描写で感じてはいたけど、奈々から手話を習っている過程で「まだ下手だけどね」と言われた時に、「奈々にだけ伝わればいいから」なんて言っていた想。これは奈々も勘違いするよ。
でもそれ以上踏み込むつもりはなくて、ずっと曖昧にしていたのかな、想は。
自分とろう者の奈々の間にも壁が有ると認識していた想が、聴者である紬との壁は簡単に乗り越えている様に感じてしまった奈々は、想にも紬にも辛辣な言葉(手話)を投げ付けてしまう。
道を挟んで奈々を見付けた想が電話を掛ける。電話の名前を見て周囲を捜し、駆け寄って来て「どうしたの?」と手話をする想を見て、スマホを耳に当てて泣き出す奈々にこちらも涙腺崩壊。
その二人を奈々を追い掛けて来た紬が遠くで見詰める。初回と逆の構図…。
脚本=生方美久 演出=高野舞
- << 51 【2022秋ドラマ】 「silent」7話まで終了。 二人が自分に気付いたのを見て背中を向けて歩き出す紬。それを見た奈々も想の側から歩き出すが、少し歩いて振り向くと想が紬を追い掛けているのが見えた。肩を落として歩き出す奈々を後ろから撮ったショットが哀しくて…。 補聴器をすれば自分の声が聞こえていた時の想は、まだ手話も出来なかったので奈々を相手に喋り、奈々はあのアプリで意味を取って、自分は筆記やスマホへの打ち込みで返して会話をしていたが、奈々が手話を教え、聴力も無くなってからの想は喋らなくなった。 想像だけど、聞こえないって事は自分の発した声の音量とか発音が、自然なのかどうかも自分では分からない訳で、だから不自然だとしても自分が傷付かずに済む家族相手には声を出して、それ以外の人とは手話のみにしていたのかなと。 最初は私も疑問に思っていたけど、ここ迄観て来て多分そうなんだろうなと感じ納得していたのだが、結構ストレートに何故と聞いてしまう紬にびっくり。 奈々に“想の8年を心配していた”“奈々さんが側に居てくれて良かったと思っている”みたいな事を、手話で伝えてしまう無意識の“上から”にも驚いた。 想は紬を選んだんだから、抱き締めても“そうだよね”としか思わないけど、受け入れてしまう紬の変わり身の早さにも“えっ!?”だった。 次週は休止(泣) 脚本=生方美久 演出=品田俊介
>> 26
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」3話まで終了。
前回の“出会わせ屋詐欺”はイマイチだったけど、今回の知財管理会社CEOの西岡崎…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」4話まで終了。
桂木からの指令はヘッドハンティング詐欺の露木を喰う事で、呆気なく喰ったなと思ったら露木のボスは御木本で、その本命はM&A詐欺。
御木本を喰いたい黒崎は桂木には告げずに、白石の知恵を借りて計算通りに引っ掛け12億を騙し取り、御木本が騙そうとリストアップしていた会社全てにその手口を送り付けて、手詰まりの状態に迄締め上げたのだが、警察が別の詐欺の件で逮捕、桂木が裏から手を回して被害届を取り下げさせた為に、御木本は直ぐに釈放され上海に高飛び。
でもこれは桂木が様子見の為に泳がせただけで、50億の借金の返済が迫っていた御木本は、桂木の名前で計20億を借りまくった為、桂木は黒崎に20億を取り戻し御木本を潰す様に指令、黒崎は受けて上海に飛び立つという、てんこ盛りな内容だから分かり難く、御木本を喰い逃がしてしまったから「やったあ」という爽快感も得られずで、緊張感は有って面白さも有ったのだが、シロサギを黒崎が引っ掛けてギャフンと言わせるのを観たい派としては物足りなかったなと。
吉川が偶然を装って黒崎に会いに来て、仕込みかどうかは分からないけど妻からテレビ電話が掛かり、妻や息子が遊びに来てと笑顔で黒崎を誘い、黙って席を立った黒崎が一人涙ぐむシーンは切なかったなあ。
脚本=篠崎絵里子 演出=平野俊一
- << 52 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」5話まで終了。 #上海で涙と衝撃のラスト!命を懸けた復讐が終わる←が副題なので、黒崎は御木本を潰す事に成功するのは分かっていたけど、途中、追い掛けて来た神志名とのやり取りで、黒崎は御木本の詐欺を止めるにはこの世から消えて貰うしか無いと思っている事が分かり、性格的に殺しは出来そうにない黒崎がどう始末を付けるのかと思っていたら、結局上海マフィアを騙して御木本が裏切った様に見せ掛け、彼らに追われた御木本が、日本に居る新キャラの宝条(佐々木蔵之介)にも裏切られ、詰んだ事で自殺をする様に仕向けた。自分が殺しはしなくても殺したのと同じ。御木本が黒崎の父親にした事と同じだった。 虚しいよね、手を汚しても家族は戻っては来ないのだから。あの慟哭は切なかったなあ。 しかし上海編は色々なワルが入り乱れて、その殆どを知らない役者さん?が演じていたので、まあ分かり難かった。 あと神志名刑事の立ち位置(過去に何が有り何を抱えているのか)が伏せられているので、アパートで黒崎をいきなり殴ったり、上海迄有給休暇を使って追い掛けて来たり、黒崎を罵倒したり、井之脇くんも力み気味に演じているので、訳が分からないこっちはただただ不快でしかない。 いいのか?種明かしの順番はこれで。 脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
>> 25
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」(TX・レプロエンタテイメント・製作委員会)脚本=北川亜矢子 出演=鈴木伸之、内田理央…
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」2話まで終了。
同級生の将やん(柾木玲弥)が営む中華屋に朋子を連れて行く遼平。他の事は優柔不断なのに、食べ物の事だとちゃっちゃと選べる朋子は、天津丼、レバニラ炒め、水餃子を注文してモリモリ食べて、海老チャーハンを頼んでゆっくり食べる遼平を驚かす。(遼平は「ジジイに」と言って塩少なめの海老チャーハンを持ち帰りで作って貰っていた。当たりはキツいけど中身は優しいのが一瞬で分かるエピ)
店に居た別の同級生のテルちゃん(木村文哉)、将やんの息子の将太とも直ぐに打ち解ける朋子。
グイグイ来る同僚の山本(瀬口黎弥)の誘いを断れず、「ノラえもん」が観たいのに言えずにつまらない恋愛物を観させられ、挙げ句につまらないからとスマホを見始めた山本に耐えられずロビーに出たら、入る前に会っていた遼平達とまた会って、どうしたのか聞かれて話す内に泣いてしまう朋子。「ノラえもんをバカにしたり、映画の途中でケータイを見る様な奴は許せん」と憤慨する遼平。それだけで朋子は気が晴れたと思う。
老犬たもつ(グレート・ピレニーズ)に会いに実家に帰った朋子。母親(濱田マリ)は何であんな冷たい感じなのかなと思ったら…外に子供を作るという夫の手痛い裏切りかあ。それからは母と二人だけ。だから朋子は常に相手の顔色を見る癖が付いてしまったのかなあ。
脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
- << 59 【2022秋ドラマ】 「自転車屋さんの高橋くん」4話まで終了。 前回酔って遼平に父親の裏切りについて話した朋子。遼平の事を「今は怖くない」と言ったらキスをされて、「嫌なら謝るけど」←これはズルいわ「嫌じゃないです」としか言えないじゃん。その先に進もうとした遼平に「心の準備が…」と言ったら「あんばよーなったら教えて」 で、後日、将やんに「お前ら付き合ってるのか?」と言われた帰り道、送ってくれた遼平に「あのーお茶でも」と家に誘った朋子。心の中で“不肖飯野朋子30才、あんばよーなりました”。 家に上がり、朋子とたもつが写った写真を「待受にするんだ」とバシャバシャ撮る遼平。恥ずかしくて写真を取り返そうと揉み合う内に折り重なって倒れる二人。朋子はドキドキするが「帰る、10時過ぎたから」って、据え膳食わない遼平(笑)ホント何を考えてるのかよく分からない。 朋子は遼平の影響か、山本や課長に自分の気持ちや正論をはっきりと言える様になり、キミちゃんに「私が辞めても大丈夫だね」と言って貰える。 台風が接近した日に老犬たもつが本当に危ないと母から電話、帰ろうとするも電車は全部ストップ。途方にくれながら遼平に電話、「断ってくれていいんだけど」と言った瞬間に、車のキーを掴んで飛び出す遼平。何だこの反射神経の良さと優しさの塊は。ステキ過ぎるわ遼平。 脚本=北川亜矢子 演出=八重樫風雅
>> 28
【2022秋ドラマ】
「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」5話まで終了。
3~4話の設定がかなり酷くて、視聴離脱するか迷い…
【2022秋ドラマ】
「祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~」6話まで終了。
成海璃子ゲスト回の5話で盛り返したので、良くなるのかなと期待して観た分、余計にがっかりしてしまった今回。
あまりの酷さに途中でリアタイは止めて、後で録画を1.3倍速で観て視聴完了させた。
もうこれで未練もなくスッパリ視聴離脱出来る。
秀作だった「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」や「正直不動産」を書いた同じ人(根本ノンジ)が本当に書いてるのか、疑ってしまうレベルだわ。
脚本=根本ノンジ 池田千尋
>> 29
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」4話まで終了。
鵜飼はソフトからグラフィックデータを全消しする能力が有って(2台のPCのパス…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」5話まで終了。
興津が海達を呼び出し、経産省から配信審査の強化を依頼されたと説明していたけど、インディーズとは言え大ヒット作の実績があるジョン・ドウが、あれだけきちんと作って投資家も絶賛したゲームを、全部の配信サイトが審査を通さなかったなんて、海達はその事実をHPに載せてSNSで拡散し、マニアから配信サイトに圧力を掛けさせれば良かったのに。経産省から依頼されたと言っていると一言も添えて。どこも炎上必至だわ。
日本がダメなら先に海外に売れというのは誰もが考え付く事だけど、アトムの連中は偶然の出来事で海外から火がつく迄、全く頭が回らなかったみたいで、素人はともかく、那由他や隼人が考え付かなかったのはおかしくない?少なくとも風見鶏パブリッシャーに相談するシーン位は入れて欲しかった。
で、またまた銀行からの貸付け条件に忍び込ませてあった“悪巧み文言”ね。海はさあ、銀行の融資部門に居たんじゃなかったっけ?小山田からも皮肉を言われていたけど、何で隅々迄読み込まなかったのかね。
全てを興津に奪われて、アトム玩具は振り出し以下に撃沈した訳だけど、踏まれても踏まれても立ち上がり、逆転劇を演じるのが日曜劇場なので、一度は興津に勝たせておかないと…なんだけど、ちょっと絵空事過ぎたな、今回は。
脚本=神森万里江(協力=畠山隼一、兒玉宣勝) 演出=大内舞子
- << 53 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」6話まで終了。 会社を乗っ取られて一年後。 八重樫と各務がSAGAS入りしてるのはまだ分かるけど、海がいくら小山田が居なくなったからとは言え、元の銀行に契約社員として再就職しているのは意味が分からん。あんないきなり強引な差し押さえをされて、トラウマになっていないのかね。 自分のミスで会社を取られて那由他と隼人に申し訳ない、会わせる顔がない位に思っていた割には、那由他が思い付き隼人の技術を借りて完成させた登下校シミュレーションゲーム「学校へ行きたい」を、銀行の顧客である生命保険会社に紹介して商談の道筋を付け、5千万で売ったお金を注ぎ込んで那由他達が売りに出ていたアトムの土地家屋を手に入れて、「また社長をやってよ」と頼んだら笑顔で直ぐに受け入れるという、まあまあな謎展開。 ダメ社長で罪悪感は持っているけど、いつか那由他達がゲームを作った時に融資が出来る様に、もしくは売り先を紹介出来る様に、個人の感情は押し殺して元の職場の融資部に勤めたって事だったのかね。何か分かり難かったわあ。 これからは那由他はエンタメ系、隼人はシリアスゲームの二刀流で、新会社「アトムの童」(看板に振り仮名無しで“アトムのこ”とは読めないのでは?)は運営して行く事に。 色々すっ飛ばしていて段々つまらなくなって来ている。 脚本=畠山隼一 協力=兒玉宣勝 演出=多胡由章
>> 30
【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」4話まで終了。
何がびっくりしたって、予告で次回が最終話で伏線を全部回収って出た事と…
【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」全5話終了。
やはり“透明な悪魔”事件は完結し、次回からは「invert 城塚翡翠 倒叙集」を原作とした、犯人の側から先に描き、それを翡翠が推理して暴く倒叙形式のミステリーになるとの事。
最近はそんなにドラマ好きではない若者にも最後迄観て貰える様に、中間点から新章と謳うドラマが凄く増えたけど、今回はドラマのスタイル自体を変えるので、一旦最終回にしてしまうという新手のスタイルを打ち出した。ついでに“全ての伏線を回収”などと煽った為か、視聴率が世帯で0.4%、個人で0.3%アップしたので、作戦は成功だった様だ。
肝心の中身だけど、伏線回収というよりは、自分はインチキ霊媒師だと明かした翡翠が、それならどうやって推理して犯人に辿り着いたのかを、“透明な悪魔”の香月に事細かに説明したという方がしっくり来るかな。
まあしかし翡翠の台詞量が半端なくて、しかも清原さんが淀みなく喋り続けるので、所々頭に入って来なかったのは残念だった。ただ清原さんは滑舌が良くて、息継ぎも台詞に合わせて出来ているので聞き易かったし、捕らえられて怯えた姿から、高飛車で女王さま然とした姿迄を演じ切って中々のものだった。
次からは翡翠に弱味を握られている(笑)真ちゃんの出番も増えるみたいなので、それも楽しみ。
脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=菅原伸太郎
- << 54 【2022秋ドラマ】 「invert 城塚翡翠 倒叙集」 スタッフは「霊媒探偵」と同じ。レギュラー出演者は瀬戸康史を除き「霊媒探偵」と同じ。 倒叙形式と言うと「刑事コロンボ」を思い出すが(「古畑任三郎」は観ていない)、あれよりは全然軽くて、頭を回転させる必要が無いので、日曜の遅い時間に観るには丁度良いのでは? ITエンジニアの狛木(伊藤淳史)は、自分の作ったプログラムを社長の吉田(長田成哉)が作った事にされ、しかも勝手に他所に売られた事に我慢が出来ず、計画を立てて殺してしまうのだが、そこはそういう事については凡人なので、気付かないままに致命的なミスを犯していて、警視庁に協力しているらしい翡翠に簡単に見抜かれてしまう。 犯罪の構成とか証拠とかに複雑さは無くて、それを楽しみたい人には物足りないだろうなとは思うが、今回に関して言えば、一番の狙いは翡翠がその美貌で狛木をクラクラさせて簡単に警戒心を解かせ、安心させた所で証拠を押さえ、そこからは言い訳をさせては論破するという翡翠タイムを経て落とすという、翡翠の手のひらで転がされる犯人を観て楽しむ点に有ると思うので、伊藤淳史という絶妙な俳優を得て面白く仕上がっていたと思う。 「貴方が私に惹かれたのは私の外側にだけ」なんて言っちゃう翡翠。清原果耶が言うと嫌味に聞こえないのが凄い(笑) 脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=南雲聖一
>> 31
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」5話まで終了。
今回は札幌のホテルで睡眠薬の大量摂取をして、意識不明で丘珠病院…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」6話まで終了。
結局、淳之介くんは植野が同乗する形で救急車で網走に帰る事になった。
そして今回は、拡張型心筋症で心不全の発作が増えて、心臓移植しか残された道は無いのに、本人が拒否をしている12歳の少年、圭吾くん(柊木陽太)の話。
確かに小6ともなれば世の中の仕組みも理解出来るし、どういう流れで心臓移植が可能になるのかも認識している。親の言う事なら何でも受け入れる年齢でもない。
でも何故拒否をするのかを話してくれずに荒れる圭吾くんに、親もPICUのスタッフも翻弄される中、その突破口を開いてくれたのは、隣のベッドで白血病の治療を受けている患者で、志子田ファンの少女・日菜ちゃんだった。
「怖いんだと思う」発作で意識を失い、治療を受けて目を覚ます、その繰り返しに耐えられなくなっていると。次は目を覚まさないのではという恐怖。それを何回も経験すると、早く楽になりたい(死んでしまいたい)と思ってしまう。「日菜も同じだったから分かるの」と。
発作の危険性を抱えている少年を、桃子の実家の観光バスで3時間、行けなかったミニ修学旅行を札幌市内で経験させ、好きな子(優里=稲垣来泉)と函館の同級生にも窓外から応援して貰い、生きる意味を取り戻させる所から始めた志子田の発想は、いかにもドラマって感じだったけど。
脚本=倉光泰子 演出=相沢秀幸
- << 55 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」7話まで終了。 志子田の母・南(大竹しのぶ)の病状がどういう形で志子田に伝わり、志子田がどう受け止めるのかが今回の大きな柱だった為、PICUの小児患者の話に割ける時間が限られ、その中でも折角生きる望みを持ったのに容体が悪化し続ける圭吾くんと、治療法を考え続ける志子田の話が中心になるから、初回は助けられなかった女の子と同じ急性腹症の疑いで搬送されて来た七海ちゃんの話(親が面会に来ない医療ネグレクト→無事退院して施設へ)が、駆け足でしか扱えなかったのが残念というか、勿体なかったなと思った。 日菜ちゃんが圭吾くんの気持ちを代弁してくれた様に、今度は圭吾くんが七海ちゃんの気持ちをそっと志子田に伝えるシーンなんかはとても良かっただけにね。 膵臓癌ステージⅣの南は治療は受けないの一点張りで(ここの大竹しのぶと吉沢亮のやり取りは凄かった)、困った志子田は植野から話をして貰う事に。 流石だよね。南の気持ちに寄り添い、治療を受けるかを決めるのは患者さん自身、でも痛みを取り除く治療の専門医もウチには居るから、一度ご相談に来てみませんか?これで「分かりました」と言わせた。 でも植野が志子田に言った様に、家族では無いから言える事って有るよね。 矢野が丘珠総合病院で働ける事になって一安心。 脚本=倉光泰子 演出=平野眞
>> 32
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」3話まで終了。
空気が読めない岸本は、事件当時はまだ下っ端だったという現…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」4話まで終了。
他人の感情はこっちの思った通りには動いてくれない、それを嫌という程観る者にぶつけて来るドラマだな。
浅川が勝手にVを差し替えた「エナーズアイ」は、そのまま全編放送され、「フライデーボンボン」は6.5%の高視聴率で、許可の降りた第二弾は7.1%。世間の関心がある内に次々に弾を撃つのがマスメディアの常識であり、信念を持って臨んでいる浅川なら当然にそうすると思っていた。
でも木村弁護士から「再審請求が棄却された」と聞いた浅川は、タイミング的に自分の報道が影響を与えたとショックを受け、第三弾は放送出来ないと岸本に告げる。
浅川は“あの日”の斉藤の言動に不審を持ち問い質すが、彼は「止めに来た」と認めた上で「知らなければいい事もある」と話し、その言葉の裏にあるものを感じ取ったからなのか、強気だった感情が崩れ、浅川はまたあの日の様に斉藤との愛欲に溺れてしまう。
一方の岸本は“覚醒した”村井から、「明王中いじめ自殺事件の時に、お前はどのポジションにいたのか」「逃げんな!それが出来ない限り、お前は一生負け続けるぞ」と核心を突かれ、滂沱の涙と鼻水を流しながら村井に告白し、隠し続けていた自分の本心と向き合う。
表情が一変した岸本は、この後浅川にどんな影響を与えるのか?
脚本=渡辺あや 演出=大根仁、下田彦太
- << 56 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」5話まで終了。 納得の行かない事を飲み込むのは止めた筈なのに、松本死刑囚の再審請求棄却に責任を感じた浅川は、明らかにどこかから圧力が掛かって八頭尾山事件の冤罪追及を局が正式に中止と決めたのに、何も言わず抗いもせずにまた飲み込んでしまう女に戻ってしまった。 ただ、以前の様に摂食障害は起こしていなかった。何故なら斉藤に「好きな女とうまいもん食いたい」と言われて高級レストランで笑顔で食事をし、別の日にプラネタリウムでデートをした時には左の薬指にキラリと光るダイヤの指輪をして、すっかり骨抜きにされていたから。 村井に喝を入れられ、“飲み込めない”男になっていた岸本は、松本逮捕の決め手になった目撃証言をした男(西澤)を一人でコツコツ調べ始め、遂には元妻に辿り着き、“あの証言は嘘”“証言の後に架空の会社(アサベ商事)から毎月30万円が振り込まれる様になった”とのインタビューを撮る事に成功する。 ゲリラ放送は気付いた村井に阻止されたが、後でそのVを見せられた浅川は衝撃を受け、直ぐに岸本に会いに行く。 同期の滝川から「斉藤さんは元警察庁長官で副総理の大門に可愛がられている」と聞かされて何かが動いていた浅川に、岸本のスクープが再び火を点けた。 内面の見えない斉藤の存在感が、ただただ凄い。 脚本=渡辺あや 演出=下田彦太、大根仁
>> 34
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」6話まで終了。
サブタイトルに【復讐編、開幕!】とある様に、今回を含めた残り4…
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」7話まで終了。
桃井と猿渡の怒涛の答え合わせ編。
脛に傷を持つ二人は、B一に対して肉を切らせて骨を断つ捨て身の作戦に出たけど、最後は“出来れば早く楽になりたい桃井”と、“何が何でも真犯人を暴きたいB一”の気持ちの差が、逆転の一突きに出たのかなと。
それにしても顧客リストに載っていたのは桃井で、桃井の性的嗜好を知っていた(誰が教えたのか?)花坂にはめられて、写真をネタに脅されたのが全ての始まりだったとはね。
花坂とサイを殺している桃井は、腹を刺された後にB一に何かを囁き、自ら川に身を投げ、真を焼死させた猿渡は銃口を口に入れて撃ち自殺した。
これで残った真犯人候補はエンケンさんだけになってしまった。(娘の乙が何にどう絡んでいるのかいないのかも気になるのだが)
あの時、桃井はB一に何を囁いたんだろう。
色々粗は有るのだが、それを力業で押し切って、面白い見世物として成立させている所が凄いと思う。
残り2話でどうまとめるのか楽しみ。
脚本=岡田道尚 演出=保坂昭一 総合演出=松山博昭
- << 57 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」8話まで終了。 乙がどう絡んでいたのかなと思ったら、B一が浦島家に養子として引き取られた直後からの因縁(嫉妬→エイジの裏(表)の顔を知り、親に言うと脅したら逆にナイフで脅され、そこから乙はあの様になってしまった)が有り、乙もB一への復讐の機会を狙っていた所、やっと彼女が出来たので京花を殺せば復讐になると思い、あの時に腹を刺し、死ななかったので今度は病室で首を締めたと。 LLは養父の亀一だった訳だけど、B一の推理する動機が、その一年前から亀一は突然無痛症になり、自分は痛みを感じないから逆に相手の痛みには拘り、激しい拷問を繰り返したのではないかという事で、B一がいきなり亀一の手のひらにナイフをぶっ刺したのには驚いたけど、顔色一つ変えずにナイフを抜いて布を巻き、冷蔵庫に麦茶を取りに行く亀一にはもっと驚いた。 無痛症だからって普通の精神構造なら、誰かを拷問して痛みに苦しむ姿を確認したいなんて思う筈も無いから、シリアルキラーなのかね。用意周到に真に罪を着せる算段もしてるしね。 で、京花もB一も、同じ小樽、写真の日付が近いというだけで、凛を殺したのは亀一と気付いた根拠は何?特に先に気付いた京花の根拠は? もう一人の真犯人は、意味は分からないけど“消えたエイジ”なんだろうね。 脚本=岡田道尚 演出=西岡和宏 総合演出=松山博昭
>> 17
【2022秋ドラマ】視聴経過①※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み
「PICU小…
【2022秋ドラマ】
「警視庁考察一課」
初回はクスクス笑えて面白く期待はしていたのだが、回を重ねるに連れてストーリーも台詞も面白さが減少、4、5話と殆ど笑えず面白くなくなって来たので、5話を以て視聴離脱をする事に。
1~5話迄全部脚本家が別々で、演出家も初回の椿本慶次郎が5話の演出もしたけど、それ以外は別々の人で、企画原作の秋元康がコントロールしているのかどうかは知らないけど、とにかく一貫性が無くて企画倒れの印象しか残らなかった。(初回は面白かったので、全員出演の2時間ドラマにしておけば良かったのにね)
キャストが豪華なのはいいけど、くだらない理由を付けては常に誰かが欠けていて、ギャラの節約をしているのかもという現実を想像させるのも不快だった。
脚本=①竹村武司②伊達さん③小川真住枝④ワタナベリョウスケ⑤椿本慶次郎、山田和生 演出=①⑤椿本慶次郎②青山貴洋③スミス④中村剛
>> 35
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」6話まで終了。
今回は永沢の変な彼女(アイナ=足立梨花)に“漁師にも将来性は有る”事…
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」7話まで終了。
このドラマのHPのイントロの文章に「奇跡の実話をモデルに、ヒットメーカー・森下佳子のオリジナル脚本で紡ぐ、爽快リアル・サクセスストーリーです!」とあるのだが、全然“爽快”じゃないし、リアルでもないでしょ?一歩間違えれば殺人だよ。
2話の感想で、杉浦組合長の反撃が犯罪混じりなのが不快だと書いたのだが、今回出て来たラスボス(元議員の辰海=泉谷しげる)の指示した行為って、未必の故意による殺人教唆(未遂)とかじゃないの?
杉浦のやった事の何倍も不快なんだけど。
何でそっち方面に話を膨らませるのかな、天下の森下佳子が。
ああ言えばこう言うタイプの新人漁師・小森(北川尚弥)を庇い続けていた片岡が、肝心な所で核心を突く指摘をして、彼に何が駄目なのかを考えさせたシーンなんかは凄く良かったのになあ。
どうしようかなあ。視聴離脱するには惜しい部分も有るしなあ。
取り敢えず次も観るけど、もう感想は書かないかも。(心が動かされる内容だったら書くけど)
脚本=森下佳代 演出=今和紀
- << 76 【2022秋ドラマ】 「ファーストペンギン」全10話終了。 迷いながらも視聴は続けて完走したので、一応感想を書いてみるけど。 これって、衰退の一途を辿っている日本の漁業に、全くの素人が“お魚BOX”という新規事業で風穴を開けようとしたら、そこは思いもよらない旧態依然とした規制だらけの伏魔殿だったという話で、VS構造は他の船団から始まって、漁協、元議員のラスボス迄話は広がり、手段がどんどんえげつなくなって見るに堪えない様な感じになり、素人が新しいアイディアで周囲を巻き込み、既得権者をギャフンと言わせて大成功を収める…みたいな爽快感を味わいたかった身としては、当てが外れてがっかりといった感じだった。 今は生鮮三品も地方の名産品も、全部産地直送で買える時代だ。でも生鮮の中でも魚は鮮度管理が難しく、漁自体も天候に左右され何がどれだけ獲れるのかも、漁に出てみないと分からないという不安定さも有る。だからこそ考えついたのが、入れる物はお任せにして貰うBOXだった訳で、これは当時としては画期的で価値の有るアイディアだった訳で、その価値を分からせる輪を、漁師から飲食店、家庭へとどんどん広げて行く、そこを突き詰めて行くだけで十分面白かったのではないかなあと思うのよね。 ※堂々巡りの果てに詰め込み過ぎの最終回って、バランスも悪かったなあ。 脚本=森下佳代 演出=内田秀実
>> 37
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」4話まで終了。
前回(向坂看護師)や今回(郡司医師)の様に、脇のキャラにもスポットを…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」5話まで終了。
今回の患者は人気講談師の五反田宝山(松尾諭)で、直腸癌のステージ3。
担当医なのにビビりで告知が苦手な院長Jr.の太郎(泉澤祐希)がグズグズしている内に、もう告知が終わったと勘違いした那須田が、宝山に聞かれるままに手術をすれば大丈夫とか答えてしまった為に、ショックを受けた宝山が居なくなって騒動にという話。
実は看護師の金谷(安達祐実)は、売れない頃の宝山と結婚して生活を支え、売れたら女遊びが激しくなり離婚、「ヒモがクズになった」という形容がドンピシャで笑ってしまったのだが、表では宝山にきつく当たっていた金谷が、古谷の腕では心配なので、裏で神野に手術を頼んでいたという、まあ有りがちな話では有ったけど、松尾諭のキャラと安達祐実のど迫力演技で色を付けたって感じかな。
3話の感想で、九鬼が9話で患者になるのではと大胆予想をしたのだが、今回「患者氏名九鬼静」の「心臓超音波検査報告書」を読むシーンが有ったので、もしかしたら?
それよりびっくりしたのは九鬼が「フローレンス財団」の理事長だった事。それでこれまた大胆予想なんだけど、これって続編を作る場合、九鬼は残って主演俳優を代えて行く手法を取るのかも。(W主演にしなかった不自然の答えがそれなのかなって)
脚本=中園ミホ 脚本協力=山岡真介 演出=金井紘
- << 58 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」6話まで終了。 院長が看護師を下に見て辞めたければ辞めればいいみたいな話になると、とたんに「どの口が言ってるの」という嫌な気分になる。 上がそんなだから看護師が大量に辞めて、募集をしても中々集まらないから高給取りのトラベルナースを二人も雇っているという設定なのに、夜勤の人数を減らして労働過重にさせたり、ギリギリの人数だから休みも取り難かったりでは、看護師は引く手あまたなのだから減りこそすれ増える事は無いのに、それが理解出来ていない経営者会議って何? 看護師280人規模の大きい病院の割には現実が見えていない情けない経営陣で、愛川看護部長のターンだから、無能と落として本当は有能だと上げて、ドラマティックに描きたかったのかもしれないけど、あまりにも現実と乖離した話になっていてシラケたし、部長の退職(クビ)撤回の解決策は、院長の弱味を握っているらしい九鬼の軽い脅しって、根本的には何も変わっていない訳で。 主人公の那須田の、日本流の看護師としての成長が描かれた部分は良かったし、観たいのはこの部分を中心とした看護師と患者の話、そこに絡んで行く九鬼という展開で、金にしか興味の無い様な人の話は入れ込まないで欲しいんだよなあ。 6話で九鬼の軽い心臓の発作が起き始めていて、自分の予想よりは早い様な…。 脚本=中園ミホ 演出=片山修
>> 38
【2022秋ドラマ】
「silent」6話まで終了。
今回は聴力が段々失われ、聞こえ難い事や補聴器を着けている事で受ける周囲から…
【2022秋ドラマ】
「silent」7話まで終了。
二人が自分に気付いたのを見て背中を向けて歩き出す紬。それを見た奈々も想の側から歩き出すが、少し歩いて振り向くと想が紬を追い掛けているのが見えた。肩を落として歩き出す奈々を後ろから撮ったショットが哀しくて…。
補聴器をすれば自分の声が聞こえていた時の想は、まだ手話も出来なかったので奈々を相手に喋り、奈々はあのアプリで意味を取って、自分は筆記やスマホへの打ち込みで返して会話をしていたが、奈々が手話を教え、聴力も無くなってからの想は喋らなくなった。
想像だけど、聞こえないって事は自分の発した声の音量とか発音が、自然なのかどうかも自分では分からない訳で、だから不自然だとしても自分が傷付かずに済む家族相手には声を出して、それ以外の人とは手話のみにしていたのかなと。
最初は私も疑問に思っていたけど、ここ迄観て来て多分そうなんだろうなと感じ納得していたのだが、結構ストレートに何故と聞いてしまう紬にびっくり。
奈々に“想の8年を心配していた”“奈々さんが側に居てくれて良かったと思っている”みたいな事を、手話で伝えてしまう無意識の“上から”にも驚いた。
想は紬を選んだんだから、抱き締めても“そうだよね”としか思わないけど、受け入れてしまう紬の変わり身の早さにも“えっ!?”だった。
次週は休止(泣)
脚本=生方美久 演出=品田俊介
- << 69 【2022秋ドラマ】 「silent」8話まで終了。15分拡大。 紬と手話で話している時に紬の知り合いが声を掛けて来て怪訝な顔をしたら、紬は気にしないと言っても想は気にしてしまう。 想に気にしなくていいという気持ちをどう伝えたらいいのか分からないでいた紬。 父の命日で帰郷した時に、父の入院中、母が毎日見舞いに行くのが負担になっているのではと気を遣った父が、「毎日は来なくていい」と言ったけど、私はただお父さんの側に居たかったから行ってただけなのに、という話と、紬が相槌を打ちながら想という主語抜きで語る「何で気を遣うんだろう」という話がちゃんとシンクロしていたのが凄かった。 母の話で自分の気持ちが分かった紬が想に、「居たくて居るだけだから。何かしてあげようと思って一緒に居るんじゃないから。佐倉くんが私と一緒に居て、大変とか疲れるとか迷惑とか有ったら言って。私は無いから。今後有ったら言うから」と伝えて、想も納得するシーンが良かった。 おみやげの大量の母の手料理を食べて貰いたかったと言う紬に、「青葉はこれ作れないの?」と聞く想。手話が分からないとすっとぼける紬に笑ってしまった。 大学の時に知り合った奈々と春尾。失聴者にとって良かれと思った春尾の行動に奈々が傷付き、行き違ってしまった二人の話が切なかった。ここも現在の紬と想にシンクロさせていたね。 脚本=生方美久 演出=高野舞
>> 39
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」4話まで終了。
桂木からの指令はヘッドハンティング詐欺の露木を喰う事で、呆気なく喰ったなと思っ…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」5話まで終了。
#上海で涙と衝撃のラスト!命を懸けた復讐が終わる←が副題なので、黒崎は御木本を潰す事に成功するのは分かっていたけど、途中、追い掛けて来た神志名とのやり取りで、黒崎は御木本の詐欺を止めるにはこの世から消えて貰うしか無いと思っている事が分かり、性格的に殺しは出来そうにない黒崎がどう始末を付けるのかと思っていたら、結局上海マフィアを騙して御木本が裏切った様に見せ掛け、彼らに追われた御木本が、日本に居る新キャラの宝条(佐々木蔵之介)にも裏切られ、詰んだ事で自殺をする様に仕向けた。自分が殺しはしなくても殺したのと同じ。御木本が黒崎の父親にした事と同じだった。
虚しいよね、手を汚しても家族は戻っては来ないのだから。あの慟哭は切なかったなあ。
しかし上海編は色々なワルが入り乱れて、その殆どを知らない役者さん?が演じていたので、まあ分かり難かった。
あと神志名刑事の立ち位置(過去に何が有り何を抱えているのか)が伏せられているので、アパートで黒崎をいきなり殴ったり、上海迄有給休暇を使って追い掛けて来たり、黒崎を罵倒したり、井之脇くんも力み気味に演じているので、訳が分からないこっちはただただ不快でしかない。
いいのか?種明かしの順番はこれで。
脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
- << 60 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」6話まで終了。 ちょっと色々盛り込み過ぎで、肝心のシロサギを喰う迄の過程に割く時間が少ししか無くて、しかもシロサギの栗原(味方良介)の脇が甘くて喰うのも簡単だったから、騙す爽快感も殆ど無かったしで期待外れだったかなと。まあ軽快なタッチだった所は良かったと思うけど。 やっと神志名の秘密が明かされたのだが、黒崎が早瀬に聞いて「実は…」って言葉で説明するだけなら、もっと早い回(神志名がアパートで黒崎を殴った次の回位)の方が良かったし、知っていれば御木本が直ぐに釈放された時の彼の絶望感とか、黒崎を上海迄追い掛けた執念とかも分かってあげたいと思えただろうし、井之脇くんのリキみ演技も許容出来たのかもしれない。先出し後出しの順番って大事よね。(2才の時に新たに出生届、その当時は何となく誤魔化せても、小学校入学の時に8才の体をどう誤魔化したの?) 宝条は導入詐欺で実績を作り役員に迄出世した汚れた男で黒崎父の仇 https://ameblo.jp/aaa-6-0119/entry-10999752985.html (この説明が興味深いのでパターン違いかもだけど載せておく) 正義感が極端に強い甥の鷹宮が、叔父の正体を知ったらどうなるのかね。 氷柱は黒崎に惹かれているけど、黒崎が平凡な幸せを手に入れる事は無いんだろうね。 脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
>> 42
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」5話まで終了。
興津が海達を呼び出し、経産省から配信審査の強化を依頼されたと説明していたけど…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」6話まで終了。
会社を乗っ取られて一年後。
八重樫と各務がSAGAS入りしてるのはまだ分かるけど、海がいくら小山田が居なくなったからとは言え、元の銀行に契約社員として再就職しているのは意味が分からん。あんないきなり強引な差し押さえをされて、トラウマになっていないのかね。
自分のミスで会社を取られて那由他と隼人に申し訳ない、会わせる顔がない位に思っていた割には、那由他が思い付き隼人の技術を借りて完成させた登下校シミュレーションゲーム「学校へ行きたい」を、銀行の顧客である生命保険会社に紹介して商談の道筋を付け、5千万で売ったお金を注ぎ込んで那由他達が売りに出ていたアトムの土地家屋を手に入れて、「また社長をやってよ」と頼んだら笑顔で直ぐに受け入れるという、まあまあな謎展開。
ダメ社長で罪悪感は持っているけど、いつか那由他達がゲームを作った時に融資が出来る様に、もしくは売り先を紹介出来る様に、個人の感情は押し殺して元の職場の融資部に勤めたって事だったのかね。何か分かり難かったわあ。
これからは那由他はエンタメ系、隼人はシリアスゲームの二刀流で、新会社「アトムの童」(看板に振り仮名無しで“アトムのこ”とは読めないのでは?)は運営して行く事に。
色々すっ飛ばしていて段々つまらなくなって来ている。
脚本=畠山隼一 協力=兒玉宣勝 演出=多胡由章
- << 62 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」7話まで終了。 前回は一年後って出たけど、今回はいきなり社員が3人も増えていて、業績も順調の様だが一体何年間すっ飛ばしたのか? で、那由他と隼人はアトムでゲームを開発する事に既に飽きてしまっていたらしく、ジョンドゥに自分の開発した顔認証システムを見せにシカゴから来て、コラボして新たなゲームを作れないかと誘ってくれたティムの話に魅力を感じて、二人はアトムを辞める事に。 何年間、どれだけの実績を残したのかが曖昧なままなので、二人共居なくなっちゃってアトムは大丈夫なの?新しい社員はゲーム開発能力は有るの?とか、そっちの方が気になってしまい、二人が薄情者にも見えてしまった。 「俺達が居なくなってもアトムはもう大丈夫」って言われても、その根拠が何も示されてないんだもの。 突然出て来た投資会社の宮沢ファミリーオフィスの事も、鵜飼とナレーションによるその特殊性の説明は有ったけど、それが何故普通の塗料会社を軍需産業向けに特化する事に繋がるのか、何故SAGASの持つゲームの技術を市場開放するべきと考えるのか、その“何故”が頭に入って来ないから、全体としても分かり難い話だったな。 那由他がアトムロイドをゲーム以外に利用させたくないから、窮地のSAGASを手伝うと決めた気持ちは分かるのだが。 脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=山室大輔
>> 43
【2022秋ドラマ】
「霊媒探偵・城塚翡翠」全5話終了。
やはり“透明な悪魔”事件は完結し、次回からは「invert 城塚翡翠 …
【2022秋ドラマ】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」
スタッフは「霊媒探偵」と同じ。レギュラー出演者は瀬戸康史を除き「霊媒探偵」と同じ。
倒叙形式と言うと「刑事コロンボ」を思い出すが(「古畑任三郎」は観ていない)、あれよりは全然軽くて、頭を回転させる必要が無いので、日曜の遅い時間に観るには丁度良いのでは?
ITエンジニアの狛木(伊藤淳史)は、自分の作ったプログラムを社長の吉田(長田成哉)が作った事にされ、しかも勝手に他所に売られた事に我慢が出来ず、計画を立てて殺してしまうのだが、そこはそういう事については凡人なので、気付かないままに致命的なミスを犯していて、警視庁に協力しているらしい翡翠に簡単に見抜かれてしまう。
犯罪の構成とか証拠とかに複雑さは無くて、それを楽しみたい人には物足りないだろうなとは思うが、今回に関して言えば、一番の狙いは翡翠がその美貌で狛木をクラクラさせて簡単に警戒心を解かせ、安心させた所で証拠を押さえ、そこからは言い訳をさせては論破するという翡翠タイムを経て落とすという、翡翠の手のひらで転がされる犯人を観て楽しむ点に有ると思うので、伊藤淳史という絶妙な俳優を得て面白く仕上がっていたと思う。
「貴方が私に惹かれたのは私の外側にだけ」なんて言っちゃう翡翠。清原果耶が言うと嫌味に聞こえないのが凄い(笑)
脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=南雲聖一
- << 72 【2022秋ドラマ】 「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。 いい感じで1話が終わったと思ったら、翌週はほぼほぼ「霊媒探偵」の総集編を放送と、編成の意図がさっぱり分からないのだが。(2話の撮影が間に合わなくて仕方無く…という説も有ったが定かではない) で、星野真里をゲストに迎えた2話『泡沫の審判』だけど、まず小学校教師の末崎(星野)を元学校用務員の田草が恐喝した為に末崎は彼を殺した訳だが、田草の強請のネタが盗撮写真や生徒の個人情報らしいんだけど、そのネタの具体的な程度や範囲が明かされなかったので、殺しに値するのかが分からず、普通は警察に通報して処理をして貰うのでは?と思ってしまい、その時点で説得力を失っていた様な気がした。 あと今回は女性同士なので、翡翠が細かい点をネチネチ突いて相手を苛つかせボロを出させるという、コロンボ方式に近いスタイルを取ってはいたのだが、どうも真面目と正義感が出過ぎていて余裕がなく、観ていてあまり楽しめなかった。 やっぱり翡翠は若くて類い稀な美貌の持ち主なのだから、それを生かして(1話の様にある意味相手をおちょくりながら)余裕たっぷりに追い詰めて行くスタイルを取った方が、彼女には合っていると思うんだよね。 脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=伊藤彰記
>> 44
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」6話まで終了。
結局、淳之介くんは植野が同乗する形で救急車で網走に帰る事になっ…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」7話まで終了。
志子田の母・南(大竹しのぶ)の病状がどういう形で志子田に伝わり、志子田がどう受け止めるのかが今回の大きな柱だった為、PICUの小児患者の話に割ける時間が限られ、その中でも折角生きる望みを持ったのに容体が悪化し続ける圭吾くんと、治療法を考え続ける志子田の話が中心になるから、初回は助けられなかった女の子と同じ急性腹症の疑いで搬送されて来た七海ちゃんの話(親が面会に来ない医療ネグレクト→無事退院して施設へ)が、駆け足でしか扱えなかったのが残念というか、勿体なかったなと思った。
日菜ちゃんが圭吾くんの気持ちを代弁してくれた様に、今度は圭吾くんが七海ちゃんの気持ちをそっと志子田に伝えるシーンなんかはとても良かっただけにね。
膵臓癌ステージⅣの南は治療は受けないの一点張りで(ここの大竹しのぶと吉沢亮のやり取りは凄かった)、困った志子田は植野から話をして貰う事に。
流石だよね。南の気持ちに寄り添い、治療を受けるかを決めるのは患者さん自身、でも痛みを取り除く治療の専門医もウチには居るから、一度ご相談に来てみませんか?これで「分かりました」と言わせた。
でも植野が志子田に言った様に、家族では無いから言える事って有るよね。
矢野が丘珠総合病院で働ける事になって一安心。
脚本=倉光泰子 演出=平野眞
- << 63 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」8話まで終了。 圭吾くんはまたVF。除細動で何とか持ち直したが、早く補助心臓を埋め込まないと本当に危ないのだが、感染症の原因がどうしても特定出来ず、PICUは追い込まれていた。 そんな時に近くの公園で倒れていた男児二人を収容。大輝くんは消化管断裂の手術で済んだが、光くんは硬膜外血腫で10分程度心停止していた為、脳死の可能性も有り非常に危険な状態だった。 大輝くん自身、自分のせいだと苦しい思いをしているのに、光の母親にも「塾だったのに何故連れ出したのか」と責められ、泣き出してしまう。 脳死になったら自分が殺した様なものだと泣く大輝くんに、「パワーをあげるんだ、アニメみたいに。」と声を掛けたのは、意識を取り戻していた圭吾くん。二人で光くんにパワーを送る。 そんな優しい圭吾くんはまたVF。さすがの植野ももう打つ手はないと。 圭吾くんは「もし俺がダメだったら俺の体をあの子にあげて」と志子田に話すが、パワーが効いたのか光くんは自力で目を覚まし、「光?」と呼ぶ大輝くんの方に顔を向ける。峠を越えた瞬間だった。もうこの時点で泣けて来たのに…。 植野に同席して貰い、圭吾くんの両親にもう打つ手が無い事を話し、希望を聞く志子田に、母親は「函館に連れて帰りたい。出来れば家で、犬とかお友達とかそういった中で最期を過ごさせてあげたい」と。 (続く)
>> 45
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」4話まで終了。
他人の感情はこっちの思った通りには動いてくれない、それを…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」5話まで終了。
納得の行かない事を飲み込むのは止めた筈なのに、松本死刑囚の再審請求棄却に責任を感じた浅川は、明らかにどこかから圧力が掛かって八頭尾山事件の冤罪追及を局が正式に中止と決めたのに、何も言わず抗いもせずにまた飲み込んでしまう女に戻ってしまった。
ただ、以前の様に摂食障害は起こしていなかった。何故なら斉藤に「好きな女とうまいもん食いたい」と言われて高級レストランで笑顔で食事をし、別の日にプラネタリウムでデートをした時には左の薬指にキラリと光るダイヤの指輪をして、すっかり骨抜きにされていたから。
村井に喝を入れられ、“飲み込めない”男になっていた岸本は、松本逮捕の決め手になった目撃証言をした男(西澤)を一人でコツコツ調べ始め、遂には元妻に辿り着き、“あの証言は嘘”“証言の後に架空の会社(アサベ商事)から毎月30万円が振り込まれる様になった”とのインタビューを撮る事に成功する。
ゲリラ放送は気付いた村井に阻止されたが、後でそのVを見せられた浅川は衝撃を受け、直ぐに岸本に会いに行く。
同期の滝川から「斉藤さんは元警察庁長官で副総理の大門に可愛がられている」と聞かされて何かが動いていた浅川に、岸本のスクープが再び火を点けた。
内面の見えない斉藤の存在感が、ただただ凄い。
脚本=渡辺あや 演出=下田彦太、大根仁
- << 65 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」6話まで終了。 浅川や岸本とは違い、村井は岸本の取って来たスクープを放送すれば世間は蜂の巣をつついた様な騒ぎになり、結果的に様々なしがらみから自分達は飛ばされる事になるだろうと予想はしていた様に思う。 それでも握り潰される可能性の高い報道局には渡さず、自分の判断だけで放送可能な担当番組「フライデーボンボン」での放送に踏み切ったのは、元報道記者としてのプライドであり、そんな意図は無いながらも、情報番組に飛ばされて燻っていた自分の頭が殴られた様な感覚にさせてくれた、“飲み込めなくなった男”岸本の“本気”に、きちんと応えたかったからなのだろうと思う。 村井は関連子会社に飛ばされ、岸本は畑違いの経理部に異動させられ、「フライデーボンボン」は放送打ち切り(でも「ウイークエンドボンボン」として似たような番組に生まれ変わらせるというのがいかにもという感じで笑える)の憂き目に遭うが、アナウンサー人気ランキング3位に急上昇した浅川だけは、元居た場所の「ニュース8」キャスターに返り咲くという厚遇で、これを「ニュース8」のプロデューサーに、左遷や打ち切りは斉藤を通じて圧力を掛けまくっていた大門副総理との手打ちの結果で、浅川のキャスター復帰は視聴者対策の為とはっきり言わせてしまう脚本が凄いし、このドラマを放送させるカンテレが凄いわ。 (続く)
>> 47
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」7話まで終了。
桃井と猿渡の怒涛の答え合わせ編。
脛に傷を持つ二人は、B一に…
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」8話まで終了。
乙がどう絡んでいたのかなと思ったら、B一が浦島家に養子として引き取られた直後からの因縁(嫉妬→エイジの裏(表)の顔を知り、親に言うと脅したら逆にナイフで脅され、そこから乙はあの様になってしまった)が有り、乙もB一への復讐の機会を狙っていた所、やっと彼女が出来たので京花を殺せば復讐になると思い、あの時に腹を刺し、死ななかったので今度は病室で首を締めたと。
LLは養父の亀一だった訳だけど、B一の推理する動機が、その一年前から亀一は突然無痛症になり、自分は痛みを感じないから逆に相手の痛みには拘り、激しい拷問を繰り返したのではないかという事で、B一がいきなり亀一の手のひらにナイフをぶっ刺したのには驚いたけど、顔色一つ変えずにナイフを抜いて布を巻き、冷蔵庫に麦茶を取りに行く亀一にはもっと驚いた。
無痛症だからって普通の精神構造なら、誰かを拷問して痛みに苦しむ姿を確認したいなんて思う筈も無いから、シリアルキラーなのかね。用意周到に真に罪を着せる算段もしてるしね。
で、京花もB一も、同じ小樽、写真の日付が近いというだけで、凛を殺したのは亀一と気付いた根拠は何?特に先に気付いた京花の根拠は?
もう一人の真犯人は、意味は分からないけど“消えたエイジ”なんだろうね。
脚本=岡田道尚 演出=西岡和宏 総合演出=松山博昭
- << 67 【2022秋ドラマ】 「親愛なる僕へ殺意をこめて」全9話終了。 最初から全9話だと発表しておく潔さと、勿体ぶらずにズンズン話を進めるスタイルが逆に新鮮で好感が持てたのだが、最後の方はズンズン進み過ぎて肝心な部分を積み残したり、普通に考えてそれは有り得ない(フィクションだから普通じゃない部分は有るし、それを含めて楽しむ物なのだが、ここは普通の設定にしておかなければまずいだろうという部分迄壊してしまうと、それは只のご都合主義でシラケる原因になってしまう)だろうという設定が有ったりで、少し残念だった。 一番大きな積み残しは、京花が凛を殺したのは亀一と気付いた根拠は何?という点ね。 あとご都合主義の最たる物は、患者に聞かれたら何でもペラペラ話してしまうメンタルクリニックの医師とかね。 亀一が只の無痛症患者だった訳ではなくて、子供の頃から動物虐待を繰り返すシリアルキラーの下地が有ったと告白したのでそこは納得。 でも逮捕から一年で死刑判決は、精神鑑定とかしていたら有り得ない早さで、やっぱり乱暴だよな。 信じられるのはエイジとナミだけという初期の頃の直感は当たっていた訳だが、逆に言えばその部分の描き方は上手かったという事。 山田涼介は期待以上に良くて、役柄の幅を広げるチャンスをしっかりとモノにしていた。もう一人前の役者さんだね。 脚本=岡田道尚 演出=松山博昭
>> 50
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」5話まで終了。
今回の患者は人気講談師の五反田宝山(松尾諭)で、直腸癌のステージ3。…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」6話まで終了。
院長が看護師を下に見て辞めたければ辞めればいいみたいな話になると、とたんに「どの口が言ってるの」という嫌な気分になる。
上がそんなだから看護師が大量に辞めて、募集をしても中々集まらないから高給取りのトラベルナースを二人も雇っているという設定なのに、夜勤の人数を減らして労働過重にさせたり、ギリギリの人数だから休みも取り難かったりでは、看護師は引く手あまたなのだから減りこそすれ増える事は無いのに、それが理解出来ていない経営者会議って何?
看護師280人規模の大きい病院の割には現実が見えていない情けない経営陣で、愛川看護部長のターンだから、無能と落として本当は有能だと上げて、ドラマティックに描きたかったのかもしれないけど、あまりにも現実と乖離した話になっていてシラケたし、部長の退職(クビ)撤回の解決策は、院長の弱味を握っているらしい九鬼の軽い脅しって、根本的には何も変わっていない訳で。
主人公の那須田の、日本流の看護師としての成長が描かれた部分は良かったし、観たいのはこの部分を中心とした看護師と患者の話、そこに絡んで行く九鬼という展開で、金にしか興味の無い様な人の話は入れ込まないで欲しいんだよなあ。
6話で九鬼の軽い心臓の発作が起き始めていて、自分の予想よりは早い様な…。
脚本=中園ミホ 演出=片山修
- << 68 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」7話まで終了。 このドラマ、まさかの全8話で終了だったのね。九鬼だから9話の患者になるって予想は大ハズレ。それを見越して九鬼という役名にした制作陣に、完全におちょくられていたわ(笑) ラス前の今回は三上礼くんのクローズアップ回。転移が激しく外科的アプローチはもうやり様が無いので、母親の七海(青山倫子)が希望する抗癌剤治療専門病院に転院する事に。 九鬼が礼くんの本音を引き出し、立ち聞きしていた那須田も協力して、礼くん念願の映画を大学の仲間と一日で撮る事に。 ストーリーとしてはまあまあ感動的な仕上がりだったけど、「人を看て人を治す」看護師の話としては、休暇を取って迄撮影に参加する看護師が三人と、自分の判断で出張ドクターとして付き添う医師が一人という逸脱振りで、番外編だと受け取ればいいのかもしれないが、本筋とは離れ過ぎていて連ドラとしては残念な展開だったなと。 ラストで九鬼が那須田の目の前で倒れたので、最終回の患者は九鬼にはなるんだろうけど(予告では初回だけでクビになったギバちゃんが出ていたね)、院長と九鬼の因縁とか、何でフローレンス財団の理事長なの?とか、10分拡大程度で全部捌き切れるのかね? 続きはスペシャル版で(又は劇場版で)とかやりそうな嫌な予感が…。 脚本=中園ミホ 演出=山田勇人
>> 40
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」2話まで終了。
同級生の将やん(柾木玲弥)が営む中華屋に朋子を連れて行く遼平。他…
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」4話まで終了。
前回酔って遼平に父親の裏切りについて話した朋子。遼平の事を「今は怖くない」と言ったらキスをされて、「嫌なら謝るけど」←これはズルいわ「嫌じゃないです」としか言えないじゃん。その先に進もうとした遼平に「心の準備が…」と言ったら「あんばよーなったら教えて」
で、後日、将やんに「お前ら付き合ってるのか?」と言われた帰り道、送ってくれた遼平に「あのーお茶でも」と家に誘った朋子。心の中で“不肖飯野朋子30才、あんばよーなりました”。
家に上がり、朋子とたもつが写った写真を「待受にするんだ」とバシャバシャ撮る遼平。恥ずかしくて写真を取り返そうと揉み合う内に折り重なって倒れる二人。朋子はドキドキするが「帰る、10時過ぎたから」って、据え膳食わない遼平(笑)ホント何を考えてるのかよく分からない。
朋子は遼平の影響か、山本や課長に自分の気持ちや正論をはっきりと言える様になり、キミちゃんに「私が辞めても大丈夫だね」と言って貰える。
台風が接近した日に老犬たもつが本当に危ないと母から電話、帰ろうとするも電車は全部ストップ。途方にくれながら遼平に電話、「断ってくれていいんだけど」と言った瞬間に、車のキーを掴んで飛び出す遼平。何だこの反射神経の良さと優しさの塊は。ステキ過ぎるわ遼平。
脚本=北川亜矢子 演出=八重樫風雅
- << 97 【2022秋ドラマ】 「自転車屋さんの高橋くん」全8話終了。 キミちゃんの退職後、会社は後任を採用せず、二人分の仕事をこなさなくてはならなくなった朋子は、どうしても仕事が溜まりがちに。それをパワハラ課長からイヤミったらしくネチネチと責められて、プッツンした朋子は辞めますと言って出て行ってしまう。 ここで活躍したのが意外にも山本で、部長に話を通して今日から有給休暇を消化した後に退職という、大人の辞め方が出来る様にしてくれた。 山本は遼平に「自分は女性を愛せない」と告白し、ここでも唐突にジェンダーレスを出して来たかと少し萎えそうだったけど、主眼は自分の結婚を心待ちにしている祖母に黙っている心苦しさに有り、遼平の励ましで祖母に普通の結婚は出来ないと話し、ごめんねと伝える展開だったので、まあまあ納得。 最終回に出て来た朋子の父親がかなりのクソ男で、朋子の異母弟の隼人は、両親とは口をきかない引きこもりになっていた。でも優しい子で、朋子の母親が大変だから“たもつ”の散歩の手伝いもしてくれていたのね。 朋子の母親が遼平の事をすっかり信頼しているし、遼平が高校生の時に、松葉杖で階段が登れない朋子をおぶって登ってくれた過去を、やっと朋子が思い出したというエピソードも出して来たので、運命の人って事で結ばれるんだろうね。ほっこりするいいドラマだったな。 脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
>> 52
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」5話まで終了。
#上海で涙と衝撃のラスト!命を懸けた復讐が終わる←が副題なので、黒崎は御木本を…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」6話まで終了。
ちょっと色々盛り込み過ぎで、肝心のシロサギを喰う迄の過程に割く時間が少ししか無くて、しかもシロサギの栗原(味方良介)の脇が甘くて喰うのも簡単だったから、騙す爽快感も殆ど無かったしで期待外れだったかなと。まあ軽快なタッチだった所は良かったと思うけど。
やっと神志名の秘密が明かされたのだが、黒崎が早瀬に聞いて「実は…」って言葉で説明するだけなら、もっと早い回(神志名がアパートで黒崎を殴った次の回位)の方が良かったし、知っていれば御木本が直ぐに釈放された時の彼の絶望感とか、黒崎を上海迄追い掛けた執念とかも分かってあげたいと思えただろうし、井之脇くんのリキみ演技も許容出来たのかもしれない。先出し後出しの順番って大事よね。(2才の時に新たに出生届、その当時は何となく誤魔化せても、小学校入学の時に8才の体をどう誤魔化したの?)
宝条は導入詐欺で実績を作り役員に迄出世した汚れた男で黒崎父の仇 https://ameblo.jp/aaa-6-0119/entry-10999752985.html
(この説明が興味深いのでパターン違いかもだけど載せておく)
正義感が極端に強い甥の鷹宮が、叔父の正体を知ったらどうなるのかね。
氷柱は黒崎に惹かれているけど、黒崎が平凡な幸せを手に入れる事は無いんだろうね。
脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
- << 70 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」7話まで終了。 ひまわり銀行の宝条に狙いを定めた黒崎は、宝条が手腕を買っている支店長の牛山(山口紗弥加)に目を付け詐欺を仕掛けるが、その過程で牛山の部下に目的外融資で巧妙に騙され自殺した被害者の家族を知り、彼等に自分の過去を重ねた黒崎は、担保の自宅も取られそうな彼等も助けるべく、彼等も巻き込んで牛山達に詐欺を仕掛けて3億を騙し取り、“協力費”として借金を相殺出来る2千万円を被害家族に渡す(元本は2千万円だけど高利の利息はどうなってる?)。 黒崎からしたらこの件は軽いジャブで、キックバックの3千万円をネタに牛山から宝条の情報を取るのがメインの目的なのだろう。 ちょっと思ったんだけど、これって御木本の時がそうだった様に、元々の導入詐欺の設計を宝条に伝授したのも桂木という設定なんだろうか。 まあどっちにしても最後は桂木を喰う所迄描くのかどうか、って所かな。 何か縦軸の波状攻撃が強過ぎて、単純に“クロサギ”を楽しめないドラマになっちゃったなあ。 ※神志名って東大卒のキャリアだったのか!それにしては単細胞…以下自粛。(キャリアって描写は前に有ったのかな、見落とした?) 脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
>> 27
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」2話まで終了。
ネタ見せのシーンが浮かないかどうかが、このドラマの成否の分かれ目かなとは思っ…
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」5話まで終了。
豪太が父親からお金を借りる時に「選挙に出る」と言ったのは嘘なんだろうなと思っていたら、本当に出るつもりなのね。(←それは避けられない、約束は破れない、力ずくでも出させられるって所か)
調べたら西川きよしとか横山やすしとか、政治家と漫才を両立していた人が居たんだよねって、「あれは漫才師が政治家になったんだよ」って、澤村に突っ込まれていたけど。豪太が純粋過ぎて何かしんみりしてしまったわ。
澤村がどうしても漫才師になりたいのはテレビに出たいから。身から出た錆で妻から娘には会わせないと言われている身、ならばテレビで漫才をやっている姿を娘に見て貰いたい、その一念なのだ。(←でも元反社で今は執行猶予の身だから、テレビ出演は少なくとも執行猶予が明けてからでないとねえ。それでも今は厳しいかも)
「色々やって来て怖いものなんて何一つない」からの嗚咽。「死にたくねえ、俺生きたい、生きたい」と泣く澤村。抱き締めて「大丈夫」と囁く豪太、このラストシーンに泣けた。
※病室で二人がネタ合わせをしていた「夢の動物園」このネタ、初めて全編が面白くて笑えた。他のメンバーのネタは相変わらずダメダメの段階だけど。
脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
- << 88 【2022秋ドラマ】 「最初はパー」全8話終了。 第7話のラスト、澤村が大量の吐血をして、あの後どうなったのかは伏せたまま最後迄引っ張って(ただ卒業公演だというのにずっと不在だから、予想はついていたけど)、澤村が残した映像に豪太が合わせる形で“最初はパー”の漫才を敢行、客席で澤村の妻子もそれを観るという形で、“テレビで漫才をやってる所を娘に見せたい”と言っていた澤村の切ない願いも、変則的ではあるけど叶える形になっていた。 以前、病室の澤村とアパートの豪太がZoom(かな?)で漫才の練習をするシーンが有ったけど、あれが今回のラストへのフリだったのかなと。 まあ澤村と豪太のコンビ愛が育まれ、お互いに影響しあって人間的にも成長して行く部分は良かったけど、それ以外の肉付けに面白味が欠けていたので、ドラマとして見続けるには少々キツかった。 前にも書いたけど、澤村が猿之助さんじゃなかったら、とっくに視聴離脱していたと思う。 ジェシーはナイーブな感じは出ていて、俳優としてのこれからの可能性は示せたかなと。 脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
>> 53
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」6話まで終了。
会社を乗っ取られて一年後。
八重樫と各務がSAGAS入りしてるのはまだ分か…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」7話まで終了。
前回は一年後って出たけど、今回はいきなり社員が3人も増えていて、業績も順調の様だが一体何年間すっ飛ばしたのか?
で、那由他と隼人はアトムでゲームを開発する事に既に飽きてしまっていたらしく、ジョンドゥに自分の開発した顔認証システムを見せにシカゴから来て、コラボして新たなゲームを作れないかと誘ってくれたティムの話に魅力を感じて、二人はアトムを辞める事に。
何年間、どれだけの実績を残したのかが曖昧なままなので、二人共居なくなっちゃってアトムは大丈夫なの?新しい社員はゲーム開発能力は有るの?とか、そっちの方が気になってしまい、二人が薄情者にも見えてしまった。
「俺達が居なくなってもアトムはもう大丈夫」って言われても、その根拠が何も示されてないんだもの。
突然出て来た投資会社の宮沢ファミリーオフィスの事も、鵜飼とナレーションによるその特殊性の説明は有ったけど、それが何故普通の塗料会社を軍需産業向けに特化する事に繋がるのか、何故SAGASの持つゲームの技術を市場開放するべきと考えるのか、その“何故”が頭に入って来ないから、全体としても分かり難い話だったな。
那由他がアトムロイドをゲーム以外に利用させたくないから、窮地のSAGASを手伝うと決めた気持ちは分かるのだが。
脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=山室大輔
- << 71 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」8話まで終了。 今度は株主総会の委任状争奪戦だって。プロシキーファイトなんてわざわざ言い換えなくたって、委任状争奪戦という分かり易い日本語が有るのに。何かこのドラマの悪癖がこの言い換えのわざとらしさに全て凝縮されている様な気がする。 で、那由他はアトムロイドをゲーム以外で利用させない為に、隼人は公哉の自殺から続く興津との悪縁を断ち切る為に、対立するそれぞれの陣営に別々に協力をして、ジョン・ドウを再び敵対関係に陥らせるデジャブで煽り、どうせまた隼人は肉を切らせて骨を断つ作戦を秘めての行動なんでしょ?とか思えんわ。 興津が公哉の墓参をした件があの時放置されたのは、今回のキャラ変へのフリだった訳ね。とは言え、あれだけ完膚なき迄にアトムを叩き潰しておいて、「シャーッ!」とか吠えておいて、悪どい外資から中小企業の技術を守る為だったとか言われても、どの口が言ってるとしか思えない。 「ぷよぷよ」対決で垣間見えた興津の人間性を信じる那由他。那由他の「人を大事にして来なかった」との指摘を素直に受け止める興津。 アトムロイドを生かせていない那由他達を見たら、ついつい口を出して協力し始めてしまった海の父親。 この辺の流れは好きだし、こういうきちんとゲームに絡めた話をずっと観ていたかったな。 脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=大内舞子
>> 55
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」7話まで終了。
志子田の母・南(大竹しのぶ)の病状がどういう形で志子田に伝わり…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」8話まで終了。
圭吾くんはまたVF。除細動で何とか持ち直したが、早く補助心臓を埋め込まないと本当に危ないのだが、感染症の原因がどうしても特定出来ず、PICUは追い込まれていた。
そんな時に近くの公園で倒れていた男児二人を収容。大輝くんは消化管断裂の手術で済んだが、光くんは硬膜外血腫で10分程度心停止していた為、脳死の可能性も有り非常に危険な状態だった。
大輝くん自身、自分のせいだと苦しい思いをしているのに、光の母親にも「塾だったのに何故連れ出したのか」と責められ、泣き出してしまう。
脳死になったら自分が殺した様なものだと泣く大輝くんに、「パワーをあげるんだ、アニメみたいに。」と声を掛けたのは、意識を取り戻していた圭吾くん。二人で光くんにパワーを送る。
そんな優しい圭吾くんはまたVF。さすがの植野ももう打つ手はないと。
圭吾くんは「もし俺がダメだったら俺の体をあの子にあげて」と志子田に話すが、パワーが効いたのか光くんは自力で目を覚まし、「光?」と呼ぶ大輝くんの方に顔を向ける。峠を越えた瞬間だった。もうこの時点で泣けて来たのに…。
植野に同席して貰い、圭吾くんの両親にもう打つ手が無い事を話し、希望を聞く志子田に、母親は「函館に連れて帰りたい。出来れば家で、犬とかお友達とかそういった中で最期を過ごさせてあげたい」と。
(続く)
>> 63
(続き)
母親から「函館に帰ってもいいんだって!」と言われた圭吾くんは敏感に察知。
志子田に「僕は死ぬんでしょ?本当の事をちゃんと教えて」
今は体がだるくて辛いだろうけど、治療をして補助心臓の手術をしたら、その管理自体は難しくないからPICUじゃなくても大丈夫な事を、目を見て丁寧に説明する志子田。信じてくれた圭吾くん。
初期には子供に請われて正直に真実を話して痛い目をみた、嘘を付けない真っ直ぐな性格の志子田も、医者としてなら優しく上手に嘘を付ける迄に成長した。連ドラならではの胸熱のシーンだった。
植野は、圭吾くんが志子田を信じたのは、彼の生きたいという希望を諦めさせなかったから。
ご両親はやれる事は全てやったと思えたから、諦めもつき看取る覚悟も出来ると話し、精一杯尽くした志子田を労う。
南の、丘珠病院で受けた検査結果は良くなかった様で、植野は志子田に東京の知り合いの専門医を紹介してくれる。
普通に話しても「行く」とは言わないだろう南に、志子田は頭を畳に付けて「俺が諦められる時間、母ちゃんから離れられる時間を下さい。一回でいいから東京の病院に行って下さい」
意表を突かれた南は「わかった」「えっ?」「わかったって言ってるでしょ」
各パートが全てリンクして行く展開で、今回はかなり話に入り込めた。
覇権が欲しいだけみたいな渡辺にはがっかりしたな。
脚本=倉光泰子 演出=平野眞
- << 73 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」9話まで終了。 光くんと大輝くんはすっかり回復して、楽しそうに会話をしていて良かったけど、光くんの母親が大輝くんを責めた件は解決したのかな、光くんが元気になったからトラウマにはなってないのかな。 今回のメインは志子田が付き添って、植野が紹介してくれた東京の医師の元に南を連れて行く話。病院に着いたらすっかり疲れてしまい、車椅子に乗らないと動けなくなる位、体力の落ちている南(大竹しのぶの表現力が凄くて言葉が出ない)。 医師の説明は志子田一人に聞きに行かせて、「あんたの顔を見れば聞かなくても分かる」。そこからの観光バスに乗っての柴又寅さんツアー、息子が奮発してくれた高級旅館での宿泊。そこでの、抗癌剤治療を拒否したのは肺癌だった夫との苦い経験が有ったからという話。 自宅に戻った南は一週間も持たずに永眠した。癌の末期患者を自宅で一人でお世話をするというのは容易な事ではない。ドラマだからと言っていい所だけ見せるのも違うので、ギリギリの線が一週間だったのかなと。 一見、志子田は諦められて納得していた様子だったけど、本当は全然心の整理は出来ていなかったのね。 そこに優里ちゃんは悪くないけど「何で(圭吾くんを)見捨てたの?」「お医者さんなら治してよ」の追い打ち。 ナイーブな志子田には辛過ぎるわ。 脚本=倉光泰子 演出=相沢秀幸
>> 56
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」5話まで終了。
納得の行かない事を飲み込むのは止めた筈なのに、松本死刑囚…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」6話まで終了。
浅川や岸本とは違い、村井は岸本の取って来たスクープを放送すれば世間は蜂の巣をつついた様な騒ぎになり、結果的に様々なしがらみから自分達は飛ばされる事になるだろうと予想はしていた様に思う。
それでも握り潰される可能性の高い報道局には渡さず、自分の判断だけで放送可能な担当番組「フライデーボンボン」での放送に踏み切ったのは、元報道記者としてのプライドであり、そんな意図は無いながらも、情報番組に飛ばされて燻っていた自分の頭が殴られた様な感覚にさせてくれた、“飲み込めなくなった男”岸本の“本気”に、きちんと応えたかったからなのだろうと思う。
村井は関連子会社に飛ばされ、岸本は畑違いの経理部に異動させられ、「フライデーボンボン」は放送打ち切り(でも「ウイークエンドボンボン」として似たような番組に生まれ変わらせるというのがいかにもという感じで笑える)の憂き目に遭うが、アナウンサー人気ランキング3位に急上昇した浅川だけは、元居た場所の「ニュース8」キャスターに返り咲くという厚遇で、これを「ニュース8」のプロデューサーに、左遷や打ち切りは斉藤を通じて圧力を掛けまくっていた大門副総理との手打ちの結果で、浅川のキャスター復帰は視聴者対策の為とはっきり言わせてしまう脚本が凄いし、このドラマを放送させるカンテレが凄いわ。
(続く)
>> 65
(続き)
言ってみれば“大門の顔を潰した”形になった斉藤が、その引き金を引いた浅川に別れを告げ(君と俺は相克の関係にある。…いずれ君は俺を憎む事になるだろう…等々別れのLINEが凄い名文)、自分は退職という道を選んだのは必然なのだろう。(斉藤の行く道は明かされなかったが、責任を取るのなら大門の意向通りの道を行く事になるのだろうね)
キャスターとして日々のニュースに追われ、プロデューサーに念押しされる迄もなく“八頭尾山事件”からは必然的に遠ざかっていた浅川の心の扉をノックしたのは、またしても岸本だった。
“飲み込めない”岸本は八飛市に通ってコツコツ調べ、大量の写真を撮って一部を浅川に送るのだが、その中に以前迷い込んだシャッター商店街の“あの店舗”が貸し店舗になっている写真が有り、その横に大門のポスターが。そこに書かれた「八飛市出身」の経歴を見た浅川は、以前情報を貰った事のある新聞社の笹岡記者に、大門について細かく調べて欲しいと依頼をする。
あの商店主(永山瑛太)は、八飛市一体の土地を持つ本城建託の社長の息子と明かされた。
このドラマは“考察”とは一線を画す社会派人間ドラマとして作られているので、事件の犯人は息子で、そのすり替えは本城建託と元警察庁長官のズブズブの関係の中で行われたと、その部分に捻りは加えないのではと思っている。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
- << 75 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」7話まで終了。 サブタイトルの『さびしい男と忙しい女』とは、コツコツ一人で八飛市に通って“八頭尾山殺人事件”について調べている岸本と、岸本からた見たら「ニュース8」のメインキャスターとしての仕事に没頭し、忙しくしているだけに見える浅川の事を指している。 慣れない経理に飛ばされた事も「経理は9時5時、土日は完全休みだから却って動きやすい」と肯定的に村井に話す位、ある種の使命感に突き動かされている様に見える岸本。 そんな時に松本死刑囚のDNA再鑑定の決定が出た。定年間近の裁判官だから出せた決定とか。でも結局弁護側は松本と不一致という結果を出せたのに、検察側は不鮮明で検出されずと結論を回避。 岸本は真犯人を見付けるしかないと改めて決意する。 本城建託の長男・彰(永山瑛太)が真犯人で、父親の本城が幼馴染みで警察庁長官だった大門に揉み消しを頼み、警察は上からの指令と住民からの突き上げの板挟みの中、スケープゴートとして松本逮捕を選択した。50万円で岸本に情報を流した平川刑事は、真犯人は知らないが松本が無実なのは間違いないと言っているので、この絵図にどんでん返しは無いと思う。 冤罪は何故起きて、何故正され難いのかを知らしめるのが、このドラマの目的の一つだと思うので。 脚本=渡辺あや 演出=二宮考平
>> 57
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」8話まで終了。
乙がどう絡んでいたのかなと思ったら、B一が浦島家に養子として引…
【2022秋ドラマ】
「親愛なる僕へ殺意をこめて」全9話終了。
最初から全9話だと発表しておく潔さと、勿体ぶらずにズンズン話を進めるスタイルが逆に新鮮で好感が持てたのだが、最後の方はズンズン進み過ぎて肝心な部分を積み残したり、普通に考えてそれは有り得ない(フィクションだから普通じゃない部分は有るし、それを含めて楽しむ物なのだが、ここは普通の設定にしておかなければまずいだろうという部分迄壊してしまうと、それは只のご都合主義でシラケる原因になってしまう)だろうという設定が有ったりで、少し残念だった。
一番大きな積み残しは、京花が凛を殺したのは亀一と気付いた根拠は何?という点ね。
あとご都合主義の最たる物は、患者に聞かれたら何でもペラペラ話してしまうメンタルクリニックの医師とかね。
亀一が只の無痛症患者だった訳ではなくて、子供の頃から動物虐待を繰り返すシリアルキラーの下地が有ったと告白したのでそこは納得。
でも逮捕から一年で死刑判決は、精神鑑定とかしていたら有り得ない早さで、やっぱり乱暴だよな。
信じられるのはエイジとナミだけという初期の頃の直感は当たっていた訳だが、逆に言えばその部分の描き方は上手かったという事。
山田涼介は期待以上に良くて、役柄の幅を広げるチャンスをしっかりとモノにしていた。もう一人前の役者さんだね。
脚本=岡田道尚 演出=松山博昭
>> 58
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」6話まで終了。
院長が看護師を下に見て辞めたければ辞めればいいみたいな話になると、と…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」7話まで終了。
このドラマ、まさかの全8話で終了だったのね。九鬼だから9話の患者になるって予想は大ハズレ。それを見越して九鬼という役名にした制作陣に、完全におちょくられていたわ(笑)
ラス前の今回は三上礼くんのクローズアップ回。転移が激しく外科的アプローチはもうやり様が無いので、母親の七海(青山倫子)が希望する抗癌剤治療専門病院に転院する事に。
九鬼が礼くんの本音を引き出し、立ち聞きしていた那須田も協力して、礼くん念願の映画を大学の仲間と一日で撮る事に。
ストーリーとしてはまあまあ感動的な仕上がりだったけど、「人を看て人を治す」看護師の話としては、休暇を取って迄撮影に参加する看護師が三人と、自分の判断で出張ドクターとして付き添う医師が一人という逸脱振りで、番外編だと受け取ればいいのかもしれないが、本筋とは離れ過ぎていて連ドラとしては残念な展開だったなと。
ラストで九鬼が那須田の目の前で倒れたので、最終回の患者は九鬼にはなるんだろうけど(予告では初回だけでクビになったギバちゃんが出ていたね)、院長と九鬼の因縁とか、何でフローレンス財団の理事長なの?とか、10分拡大程度で全部捌き切れるのかね?
続きはスペシャル版で(又は劇場版で)とかやりそうな嫌な予感が…。
脚本=中園ミホ 演出=山田勇人
- << 77 【2022秋ドラマ】 「ザ・トラベルナース」全8話終了。(8話は10分拡大) 院長との因縁話は「何それ」みたいな肩透かしだったし、フローレンス財団については九鬼が設立したとして、財源はどうしたのか(実家は呉の御殿医から代々続く医師の家系で名家らしいけど、相続でもしないと九鬼自体は看護師だから、そんなに金回りは良くないよね)とか、曖昧なままだったな。 あと医師の家系なのに九鬼は何故看護師に?もよく分からなかった。 那須田の母の最期に付き添っていたのが九鬼で(那須田自身は女性の看護師だったと思い込んでいた)、母親から母子の写真入りのペンダントを託された事で、そこからずっと九鬼は那須田の成長を見守っていた。 NPの資格迄取って立派だったけど、患者さんとの関係の作り方に難点が有ったので、日本に呼び寄せ九鬼自ら特訓をしたというのが真相で、この部分の流れには無理がなく良い話だった。 最後は続編もしくはスペシャルの制作を担保しておきたかったらしく、心臓に爆弾を抱えている九鬼を、那須田が付き添って飛行機に乗せてNY迄手術しに連れて行くという、かなりの無理くり設定だったけど、まあ、総体としてはそれなりに楽しめたドラマだったなと。 ※今後は貴一さんは残して主演の看護師を変えていくいう私の予想は、大ハズレだった様で(汗) 脚本=中園ミホ 演出=金井紘
>> 51
【2022秋ドラマ】
「silent」7話まで終了。
二人が自分に気付いたのを見て背中を向けて歩き出す紬。それを見た奈々も想の側…
【2022秋ドラマ】
「silent」8話まで終了。15分拡大。
紬と手話で話している時に紬の知り合いが声を掛けて来て怪訝な顔をしたら、紬は気にしないと言っても想は気にしてしまう。
想に気にしなくていいという気持ちをどう伝えたらいいのか分からないでいた紬。
父の命日で帰郷した時に、父の入院中、母が毎日見舞いに行くのが負担になっているのではと気を遣った父が、「毎日は来なくていい」と言ったけど、私はただお父さんの側に居たかったから行ってただけなのに、という話と、紬が相槌を打ちながら想という主語抜きで語る「何で気を遣うんだろう」という話がちゃんとシンクロしていたのが凄かった。
母の話で自分の気持ちが分かった紬が想に、「居たくて居るだけだから。何かしてあげようと思って一緒に居るんじゃないから。佐倉くんが私と一緒に居て、大変とか疲れるとか迷惑とか有ったら言って。私は無いから。今後有ったら言うから」と伝えて、想も納得するシーンが良かった。
おみやげの大量の母の手料理を食べて貰いたかったと言う紬に、「青葉はこれ作れないの?」と聞く想。手話が分からないとすっとぼける紬に笑ってしまった。
大学の時に知り合った奈々と春尾。失聴者にとって良かれと思った春尾の行動に奈々が傷付き、行き違ってしまった二人の話が切なかった。ここも現在の紬と想にシンクロさせていたね。
脚本=生方美久 演出=高野舞
- << 78 【2022秋ドラマ】 「silent」9話まで終了。 今回は想が大学進学後、帰郷して紬と会ったあの公園から実家に帰宅した、その後の佐倉家の話。 母の律子はドラマに初登場した時からずっと笑顔が無く、湊斗に想の失聴の事を話してしまった萌にきつく当たったりして、萌からも想からも距離を置かれていたから、てっきり律子主導で想の友人との関係を切らせたのかと思っていたら、それはとんでもない誤解で、寧ろ律子は人生経験を積んだ大人として、「親しい人には話した方が力になってくれるんじゃないかな」とアドバイスしたのに、「誰がどうやって力になってくれるの!絶対言わないで!」と、強く反論されて何も言えなくなってしまったのね。 “遺伝性”のパワーワードが、妊娠した長女の華にも重くのし掛かり、母子が言葉で相手の心を削り合ってしまった事も。 でも“成分・優しさ”の湊斗からの積極的な働き掛けのおかげで、想が「何で隠してたんだろう。みんなに辛い思いをさせたくなかったけど、もっと辛い思いをさせてたって話してやっと分かった。話せなくなるって思ったのが間違いだった」という事に気付き、律子に話す事で互いのわだかまりも溶けて、佐倉家にも笑い合える日々が戻ったという事が丁寧に描かれていて考えさせられた。 そしてまだ友達のままで付き合ってはいない想と紬。そこにはどんな想いが有るの?想? 脚本=生方美久 演出=風間太樹
>> 60
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」6話まで終了。
ちょっと色々盛り込み過ぎで、肝心のシロサギを喰う迄の過程に割く時間が少ししか無…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」7話まで終了。
ひまわり銀行の宝条に狙いを定めた黒崎は、宝条が手腕を買っている支店長の牛山(山口紗弥加)に目を付け詐欺を仕掛けるが、その過程で牛山の部下に目的外融資で巧妙に騙され自殺した被害者の家族を知り、彼等に自分の過去を重ねた黒崎は、担保の自宅も取られそうな彼等も助けるべく、彼等も巻き込んで牛山達に詐欺を仕掛けて3億を騙し取り、“協力費”として借金を相殺出来る2千万円を被害家族に渡す(元本は2千万円だけど高利の利息はどうなってる?)。
黒崎からしたらこの件は軽いジャブで、キックバックの3千万円をネタに牛山から宝条の情報を取るのがメインの目的なのだろう。
ちょっと思ったんだけど、これって御木本の時がそうだった様に、元々の導入詐欺の設計を宝条に伝授したのも桂木という設定なんだろうか。
まあどっちにしても最後は桂木を喰う所迄描くのかどうか、って所かな。
何か縦軸の波状攻撃が強過ぎて、単純に“クロサギ”を楽しめないドラマになっちゃったなあ。
※神志名って東大卒のキャリアだったのか!それにしては単細胞…以下自粛。(キャリアって描写は前に有ったのかな、見落とした?)
脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
- << 80 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」8話まで終了。 牛山(山口紗弥加)から宝条の裏金作りの情報を取った黒崎は、一番のワルで宝条の銀行の後輩でもあり、現医療法人理事長の宇佐美(津田健次郎)に狙いを定め、まずはホストに入れあげている妻の怜華(高田里穂)を丸め込み、少しアシストをさせて詐欺を仕掛けて、まんまと10億円も喰ってしまう。(ベッド100台の空仕入れを持ち掛けられた時に、売り先も用意してあると言われて直ぐに乗っかるかねえ。あれでキックバックを入れたから信用して、次のCT&MRI詐欺にも乗っかったの?)でもまあ悪い津田健次郎も良かったし、怜華のキャラが面白かったので詐欺部分は楽しめた。 桂木は黒崎が自分に無断で宝条を潰しに掛かっている事を察知して、氷柱に和菓子のお土産を持たせて黒崎に渡す様にと言ったり、わざわざ北海道の案件処理を指示して東京から遠ざけようと仕向けたり、“俺は知ってるぞ”の圧を掛けるもそれでも受け入れない黒崎、ここの攻防も面白かったし、「めんどくせえ、そろそろ終わりかな」と静かにキレる桂木もメチャ怖かった。 それだけに去った筈の神志名がまた絡んで来たり、宝条を独自に調べているという金融庁の日下(山田キヌヲ)を連れて来たり、宝条の裏金献金先の政治家が出て来たり、どんどん膨らむ話が却って邪魔で勿体無かったな。 脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
>> 62
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」7話まで終了。
前回は一年後って出たけど、今回はいきなり社員が3人も増えていて、業績も順調の…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」8話まで終了。
今度は株主総会の委任状争奪戦だって。プロシキーファイトなんてわざわざ言い換えなくたって、委任状争奪戦という分かり易い日本語が有るのに。何かこのドラマの悪癖がこの言い換えのわざとらしさに全て凝縮されている様な気がする。
で、那由他はアトムロイドをゲーム以外で利用させない為に、隼人は公哉の自殺から続く興津との悪縁を断ち切る為に、対立するそれぞれの陣営に別々に協力をして、ジョン・ドウを再び敵対関係に陥らせるデジャブで煽り、どうせまた隼人は肉を切らせて骨を断つ作戦を秘めての行動なんでしょ?とか思えんわ。
興津が公哉の墓参をした件があの時放置されたのは、今回のキャラ変へのフリだった訳ね。とは言え、あれだけ完膚なき迄にアトムを叩き潰しておいて、「シャーッ!」とか吠えておいて、悪どい外資から中小企業の技術を守る為だったとか言われても、どの口が言ってるとしか思えない。
「ぷよぷよ」対決で垣間見えた興津の人間性を信じる那由他。那由他の「人を大事にして来なかった」との指摘を素直に受け止める興津。
アトムロイドを生かせていない那由他達を見たら、ついつい口を出して協力し始めてしまった海の父親。
この辺の流れは好きだし、こういうきちんとゲームに絡めた話をずっと観ていたかったな。
脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=大内舞子
- << 81 【2022秋ドラマ】 「アトムの童」全9話終了。(9話は10分拡大) 委任状を出した人が出席した場合、総会での意思が優先されるそうで、隼人は伊原を会場に連れて来て、那由他の説明を聞いた上で伊原が議決権を行使する様にアシストしていた。 「俺が那由他の邪魔をする訳が無い」ってドヤ顔で言っていたけど、もう殆どの視聴者が観る前から隼人は裏切らないって、分かっていたと思うよ(笑) それよりは伊原をわざわざ隼人が連れて来た事に、百戦錬磨の筈の宮沢が何の疑問も持たなかった事の方がびっくりだったわ。 10分拡大して振り返り思い出映像を流したり、蛇足でしかない小山田と海の追いかけっこを長々と流す位なら、その後の話として、堂島事務次官と宮沢が贈収賄で捕まった位の、勧善懲悪ですっきりさせて欲しかったね。 実はワルでは無かった興津を強調する為に堂島と宮沢を出して来たのなら、二人を落とす所迄きちんと見せてくれて初めて意味を持つのに。 大金を掛けてシステマチックにゲームを開発するSAGASに、アイディアと遊び心で挑むジョン・ドウ+じいさんズのアトムの童、その部分を丁寧に分かりやすく描き、最後はゲーム愛の強いアトムが勝ってスッキリという、骨組みは単純な方が良かったのにね。 脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=岡本伸吾
>> 54
【2022秋ドラマ】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」
スタッフは「霊媒探偵」と同じ。レギュラー出演者は瀬戸康史を除き「霊媒探偵」…
【2022秋ドラマ】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。
いい感じで1話が終わったと思ったら、翌週はほぼほぼ「霊媒探偵」の総集編を放送と、編成の意図がさっぱり分からないのだが。(2話の撮影が間に合わなくて仕方無く…という説も有ったが定かではない)
で、星野真里をゲストに迎えた2話『泡沫の審判』だけど、まず小学校教師の末崎(星野)を元学校用務員の田草が恐喝した為に末崎は彼を殺した訳だが、田草の強請のネタが盗撮写真や生徒の個人情報らしいんだけど、そのネタの具体的な程度や範囲が明かされなかったので、殺しに値するのかが分からず、普通は警察に通報して処理をして貰うのでは?と思ってしまい、その時点で説得力を失っていた様な気がした。
あと今回は女性同士なので、翡翠が細かい点をネチネチ突いて相手を苛つかせボロを出させるという、コロンボ方式に近いスタイルを取ってはいたのだが、どうも真面目と正義感が出過ぎていて余裕がなく、観ていてあまり楽しめなかった。
やっぱり翡翠は若くて類い稀な美貌の持ち主なのだから、それを生かして(1話の様にある意味相手をおちょくりながら)余裕たっぷりに追い詰めて行くスタイルを取った方が、彼女には合っていると思うんだよね。
脚本=佐藤友治 脚本協力=相沢沙呼 演出=伊藤彰記
- << 74 【訂正】 「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。 感想に事実誤認が有ったので訂正。 学校用務員の田草がやっていたのは「恐喝」ではなくて、子供達の盗撮写真等のネットでの販売。 末崎は生徒思いが行き過ぎた教師設定なので、田草が許せなくて通報よりは殺人を選択した訳だが、なおのことその心理が響いて来ないなあ。
>> 64
(続き)
母親から「函館に帰ってもいいんだって!」と言われた圭吾くんは敏感に察知。
志子田に「僕は死ぬんでしょ?本当の事をちゃんと教えて…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」9話まで終了。
光くんと大輝くんはすっかり回復して、楽しそうに会話をしていて良かったけど、光くんの母親が大輝くんを責めた件は解決したのかな、光くんが元気になったからトラウマにはなってないのかな。
今回のメインは志子田が付き添って、植野が紹介してくれた東京の医師の元に南を連れて行く話。病院に着いたらすっかり疲れてしまい、車椅子に乗らないと動けなくなる位、体力の落ちている南(大竹しのぶの表現力が凄くて言葉が出ない)。
医師の説明は志子田一人に聞きに行かせて、「あんたの顔を見れば聞かなくても分かる」。そこからの観光バスに乗っての柴又寅さんツアー、息子が奮発してくれた高級旅館での宿泊。そこでの、抗癌剤治療を拒否したのは肺癌だった夫との苦い経験が有ったからという話。
自宅に戻った南は一週間も持たずに永眠した。癌の末期患者を自宅で一人でお世話をするというのは容易な事ではない。ドラマだからと言っていい所だけ見せるのも違うので、ギリギリの線が一週間だったのかなと。
一見、志子田は諦められて納得していた様子だったけど、本当は全然心の整理は出来ていなかったのね。
そこに優里ちゃんは悪くないけど「何で(圭吾くんを)見捨てたの?」「お医者さんなら治してよ」の追い打ち。
ナイーブな志子田には辛過ぎるわ。
脚本=倉光泰子 演出=相沢秀幸
- << 82 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」10話まで終了。 退職願を置いてPICUを去ってしまった志子田だが、おそらく圭吾くんの治療法だと思うが自宅で調べ続けていた。 そんな時に山田医院の院長から小児患者の事で相談があり、居ても立っても居られなくなった志子田は車を稚内迄走らせる。 小児患者は既に快方に向かい帰宅していて、山田が引き止めるので食事をし、気付いたら聞き上手な山田に心の内を全て吐き出し、抱き締めてくれた山田の腕の中で大泣きしていた志子田。あの時の彼に必要だったのは、こういう事だったのね。山田先生いい仕事をした、流石年の功。 PICUに居た時に、渡辺を筆頭に他病院の医師に圭吾くんの治療法を質問しまくっていた志子田。その直向きな姿勢に、渡辺が「患者の治療とドクタージェットの話は別物」と言って、圭吾くん用の医師チームをまとめてくれて、函館の病院にも助言をしてくれて、圭吾くんは自力で食べられる迄に快復し、本人の希望でPICUに戻り、志子田も復帰。圭吾くんの補助心臓の埋め込み手術の直前に、今度は大地震が発生し手術は中止に。 植野がドクタージェットの為に身を引くと知事に伝えた直後でもあった訳だが、トンネル崩落事故等で小児の患者もいそうだし、連携が試されて渡辺もやっと植野を認めるみたいな流れになりそうな予感。 脚本=倉光泰子 演出=平野眞
>> 72
【2022秋ドラマ】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。
いい感じで1話が終わったと思ったら、翌週はほぼほぼ「霊媒…
【訂正】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。
感想に事実誤認が有ったので訂正。
学校用務員の田草がやっていたのは「恐喝」ではなくて、子供達の盗撮写真等のネットでの販売。
末崎は生徒思いが行き過ぎた教師設定なので、田草が許せなくて通報よりは殺人を選択した訳だが、なおのことその心理が響いて来ないなあ。
- << 100 【2022秋ドラマ】 「invert 城塚翡翠 倒叙集」全5話終了。 前後編に分けた杉本哲太ゲスト回だけど、これはネタとしては面白かったので、分けずに一話にまとめた方が、後半のどんでん返しにももっとインパクトを受けた筈で(ついでに言えばテレビ放送のサブタイトルで暗示するのも止めた方が良かった)、4話から5話の前半迄を使った“前置き”がダラダラと長過ぎて、特に4話は途中で集中力が切れてしまう程、話としてはつまらなかった(杉本哲太さんだから離脱せずに済んだ)。 4〜5話は原作者の相沢沙呼が脚本協力ではなくて、脚本家として佐藤友治と共同執筆していて(名前のクレジットが先だったから、相沢氏が主導?)、もしかしたらそれがドラマとしてはだらけてしまった要因なのかも? あと、やっぱり倒叙スタイルのブリっ子城塚翡翠は清原果耶には合わなかったな。伊藤淳史をおちょくり続けた1話を観た時は行けると思ったんだけど、2話以降は空回り感が見えてしまって残念な結果になってしまった。 神秘的な雰囲気を漂わせ続けた“霊媒探偵”の方が、今の清原果耶には合っていたし、ドラマとしても倒叙集よりは面白かったな。 脚本=佐藤友治①〜⑤、相沢沙呼④⑤ 脚本協力=相沢沙呼①~③ 演出=菅原伸太郎①③、南雲聖一④⑤、伊藤彰記②
>> 66
(続き)
言ってみれば“大門の顔を潰した”形になった斉藤が、その引き金を引いた浅川に別れを告げ(君と俺は相克の関係にある。…いずれ君は俺を…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」7話まで終了。
サブタイトルの『さびしい男と忙しい女』とは、コツコツ一人で八飛市に通って“八頭尾山殺人事件”について調べている岸本と、岸本からた見たら「ニュース8」のメインキャスターとしての仕事に没頭し、忙しくしているだけに見える浅川の事を指している。
慣れない経理に飛ばされた事も「経理は9時5時、土日は完全休みだから却って動きやすい」と肯定的に村井に話す位、ある種の使命感に突き動かされている様に見える岸本。
そんな時に松本死刑囚のDNA再鑑定の決定が出た。定年間近の裁判官だから出せた決定とか。でも結局弁護側は松本と不一致という結果を出せたのに、検察側は不鮮明で検出されずと結論を回避。
岸本は真犯人を見付けるしかないと改めて決意する。
本城建託の長男・彰(永山瑛太)が真犯人で、父親の本城が幼馴染みで警察庁長官だった大門に揉み消しを頼み、警察は上からの指令と住民からの突き上げの板挟みの中、スケープゴートとして松本逮捕を選択した。50万円で岸本に情報を流した平川刑事は、真犯人は知らないが松本が無実なのは間違いないと言っているので、この絵図にどんでん返しは無いと思う。
冤罪は何故起きて、何故正され難いのかを知らしめるのが、このドラマの目的の一つだと思うので。
脚本=渡辺あや 演出=二宮考平
- << 83 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」8話まで終了。 【少女の秘密と刑事の工作】 2009年から2017年迄の間、本城彰はフィリピンやタイで暮らしていて、その間は八頭尾山殺人事件は起きておらず、帰国したら中村優香殺人事件が起きた事、井川晴美のスカートのDNAと、友達の証言で優香が彰から貰ったとされる黒ストールのDNAが一致した事で、やはり真犯人は彰で大門の指示で揉み消されたという絵図はほぼ間違いない。でもそのDNAが彰の物と断定出来るのは警察だけで、彰自身もまた海外に出国してしまったので、岸本達も確定は出来ない。そして警察から出た情報ではないので、この件はニュース8では扱えないという結論に激しく抗議する岸本。 “飲み込めなかった”筈の浅川が、立場が変われば飲み込んでしまうという皮肉が、二人の激しい言い合いでくっきりと浮き彫りにされた。 でも浅川は村井に頼んで週刊誌の編集長・佐伯を紹介して貰い、岸本のネタは週刊誌のスクープで世に出す事に。しかし後は印刷するだけというタイミングで、優香のバイト先だった風俗店経営の木村が逮捕され、この店で働いていた優香さん殺人事件と木村の関係を警察が調べているというニュースを浅川が読み上げた。 これで記事は差し替えになり、岸本は平井刑事への脅迫を理由に解雇された。 何がショックって中学生が風俗店で働いていた事を、 (続く)
>> 49
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」7話まで終了。
このドラマのHPのイントロの文章に「奇跡の実話をモデルに、ヒットメー…
【2022秋ドラマ】
「ファーストペンギン」全10話終了。
迷いながらも視聴は続けて完走したので、一応感想を書いてみるけど。
これって、衰退の一途を辿っている日本の漁業に、全くの素人が“お魚BOX”という新規事業で風穴を開けようとしたら、そこは思いもよらない旧態依然とした規制だらけの伏魔殿だったという話で、VS構造は他の船団から始まって、漁協、元議員のラスボス迄話は広がり、手段がどんどんえげつなくなって見るに堪えない様な感じになり、素人が新しいアイディアで周囲を巻き込み、既得権者をギャフンと言わせて大成功を収める…みたいな爽快感を味わいたかった身としては、当てが外れてがっかりといった感じだった。
今は生鮮三品も地方の名産品も、全部産地直送で買える時代だ。でも生鮮の中でも魚は鮮度管理が難しく、漁自体も天候に左右され何がどれだけ獲れるのかも、漁に出てみないと分からないという不安定さも有る。だからこそ考えついたのが、入れる物はお任せにして貰うBOXだった訳で、これは当時としては画期的で価値の有るアイディアだった訳で、その価値を分からせる輪を、漁師から飲食店、家庭へとどんどん広げて行く、そこを突き詰めて行くだけで十分面白かったのではないかなあと思うのよね。
※堂々巡りの果てに詰め込み過ぎの最終回って、バランスも悪かったなあ。
脚本=森下佳代 演出=内田秀実
>> 68
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」7話まで終了。
このドラマ、まさかの全8話で終了だったのね。九鬼だから9話の患者にな…
【2022秋ドラマ】
「ザ・トラベルナース」全8話終了。(8話は10分拡大)
院長との因縁話は「何それ」みたいな肩透かしだったし、フローレンス財団については九鬼が設立したとして、財源はどうしたのか(実家は呉の御殿医から代々続く医師の家系で名家らしいけど、相続でもしないと九鬼自体は看護師だから、そんなに金回りは良くないよね)とか、曖昧なままだったな。
あと医師の家系なのに九鬼は何故看護師に?もよく分からなかった。
那須田の母の最期に付き添っていたのが九鬼で(那須田自身は女性の看護師だったと思い込んでいた)、母親から母子の写真入りのペンダントを託された事で、そこからずっと九鬼は那須田の成長を見守っていた。
NPの資格迄取って立派だったけど、患者さんとの関係の作り方に難点が有ったので、日本に呼び寄せ九鬼自ら特訓をしたというのが真相で、この部分の流れには無理がなく良い話だった。
最後は続編もしくはスペシャルの制作を担保しておきたかったらしく、心臓に爆弾を抱えている九鬼を、那須田が付き添って飛行機に乗せてNY迄手術しに連れて行くという、かなりの無理くり設定だったけど、まあ、総体としてはそれなりに楽しめたドラマだったなと。
※今後は貴一さんは残して主演の看護師を変えていくいう私の予想は、大ハズレだった様で(汗)
脚本=中園ミホ 演出=金井紘
>> 69
【2022秋ドラマ】
「silent」8話まで終了。15分拡大。
紬と手話で話している時に紬の知り合いが声を掛けて来て怪訝な顔を…
【2022秋ドラマ】
「silent」9話まで終了。
今回は想が大学進学後、帰郷して紬と会ったあの公園から実家に帰宅した、その後の佐倉家の話。
母の律子はドラマに初登場した時からずっと笑顔が無く、湊斗に想の失聴の事を話してしまった萌にきつく当たったりして、萌からも想からも距離を置かれていたから、てっきり律子主導で想の友人との関係を切らせたのかと思っていたら、それはとんでもない誤解で、寧ろ律子は人生経験を積んだ大人として、「親しい人には話した方が力になってくれるんじゃないかな」とアドバイスしたのに、「誰がどうやって力になってくれるの!絶対言わないで!」と、強く反論されて何も言えなくなってしまったのね。
“遺伝性”のパワーワードが、妊娠した長女の華にも重くのし掛かり、母子が言葉で相手の心を削り合ってしまった事も。
でも“成分・優しさ”の湊斗からの積極的な働き掛けのおかげで、想が「何で隠してたんだろう。みんなに辛い思いをさせたくなかったけど、もっと辛い思いをさせてたって話してやっと分かった。話せなくなるって思ったのが間違いだった」という事に気付き、律子に話す事で互いのわだかまりも溶けて、佐倉家にも笑い合える日々が戻ったという事が丁寧に描かれていて考えさせられた。
そしてまだ友達のままで付き合ってはいない想と紬。そこにはどんな想いが有るの?想?
脚本=生方美久 演出=風間太樹
- << 86 【2022秋ドラマ】 「silent」10話まで終了。 想が紬との仲を友達以上に進展させない理由が描かれた今回。 冒頭、想が“若年発症型両側感音難聴 遺伝“でネット検索をしていたので、姉の事も有ったからそれが重石の様になっていて、躊躇しているのかなとは思っていたのだが、それ以上に今の想の気持ちの大部分を占めるのは、「側で青葉が声を出して話しているのに聞こえない事が辛い」という事だったのね。 「好きになる程辛くなる。青葉があの頃のままだと分かるほどに、自分が変わってしまった事を思い知る。好きにならなければ良かった」 これは言われた紬も辛いわ。想の手話を理解する為に手話を習って、アプリに頼らなくても簡単な会話なら出来る様になったのに、これ以上紬にはやり様がないだろう。 春尾が奈々に「手話はコミュニケーションの手段の一つでしかない。言葉の意味を理解する事とそこにある思いを理解する事は別の事だから。」みたいな事を話していたけど、本当にそこなんだよね。分かろうと思ってくれている相手なら、例え手話は拙くても思いは伝わる筈。 相手の声が聞けないのは今の紬も同じだけど、紬の場合は想が声を出してくれれば聞こえる訳で、この差は一生埋まらない。そこは想が乗り越えてくれないと二人は先には進めない。 どういう結論にするのかな。最終回は15分拡大版 脚本=生方美久 演出=高野舞
>> 18
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「永遠の昨日」全8話終了。
初回の、映像が綺麗(特に画角と色合い)という印象は最後迄変わらずだったが、ストーリー的には中弛みが合って、残り3話位からまた惹き付けられて、みたいな感じだった。
明るいけど何処か影の有る浩一に小宮璃央、ナイーブで群れないタイプの満に井上想良というキャスティングはピッタリで(原作を読んでいないからそう思うので、読んでいる人は別の感想かも?)、二人がおずおずと惹かれ合って行く感じが自然に描かれていて、そこは良かったなと。
原作からの引用なのかは分からないが、ドラマとしてはお互いのモノローグが凄く多いのが少し気になった。そこはドラマなので目線や仕草や声音等、ある程度は芝居で見せて欲しかったな。(演技力の問題が有ったのは分かるけど)
今迄ならBLというだけで始めから弾いていたと思うけど、「チェリまほ」の件が有った(思わぬ拾い物!)ので、初回だけでも観ておこうと思って、まあまあ観て損は無かったかな。
※でも次のドラマは観ない(笑)
脚本、演出=小林啓一
>> 70
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」7話まで終了。
ひまわり銀行の宝条に狙いを定めた黒崎は、宝条が手腕を買っている支店長の牛山(山…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」8話まで終了。
牛山(山口紗弥加)から宝条の裏金作りの情報を取った黒崎は、一番のワルで宝条の銀行の後輩でもあり、現医療法人理事長の宇佐美(津田健次郎)に狙いを定め、まずはホストに入れあげている妻の怜華(高田里穂)を丸め込み、少しアシストをさせて詐欺を仕掛けて、まんまと10億円も喰ってしまう。(ベッド100台の空仕入れを持ち掛けられた時に、売り先も用意してあると言われて直ぐに乗っかるかねえ。あれでキックバックを入れたから信用して、次のCT&MRI詐欺にも乗っかったの?)でもまあ悪い津田健次郎も良かったし、怜華のキャラが面白かったので詐欺部分は楽しめた。
桂木は黒崎が自分に無断で宝条を潰しに掛かっている事を察知して、氷柱に和菓子のお土産を持たせて黒崎に渡す様にと言ったり、わざわざ北海道の案件処理を指示して東京から遠ざけようと仕向けたり、“俺は知ってるぞ”の圧を掛けるもそれでも受け入れない黒崎、ここの攻防も面白かったし、「めんどくせえ、そろそろ終わりかな」と静かにキレる桂木もメチャ怖かった。
それだけに去った筈の神志名がまた絡んで来たり、宝条を独自に調べているという金融庁の日下(山田キヌヲ)を連れて来たり、宝条の裏金献金先の政治家が出て来たり、どんどん膨らむ話が却って邪魔で勿体無かったな。
脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
- << 87 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」9話まで終了。 宝条に狙いを定めた黒崎は、政治家の蒲生を引っ掛けて、宝条が100億円を用立てないといけない状況を作り出し、受け皿として黒崎が作った外資の投資会社ストーンパートナーズを頼るしかない所迄追い込む。 王が作ったマスクを着けて、鏑木として宝条と対面交渉をするシーンはかなりシュールで笑えた。今時わざとあんなアナログな方法を使う意図は何?(笑)カットが掛かったら吹き出す蔵之介さんが見える様だった。 何か宝条は冷静さを失って前のめりになっているし、部下の成沢は汚れ仕事に嫌気がさして保身に走りそうだな。蒲生も馬鹿にしきっている秘書の浦川から、大きなしっぺ返しを喰らいそうな気がする。 宝条の悪事の証拠を渡すと言ってくれた日下は、黒崎が到着する直前に自宅マンションから転落していて、見上げた先には電話をしている早瀬が居たけど、あれは桂木に状況を話していただけで恐らく犯人ではないよね。 ラストに黒崎の目の前で車に拉致された氷柱。あれも桂木が宝条の先手を打って、巻き込まれない様に保護したのではと思いたいけど…、どっちかな。 その数週間前、死も覚悟している黒崎は氷柱と外食をし、「待ってる、帰って来る迄待ってる」と言われた時の返事が「戻ったら…フグな」色々な感情が込められたその一言にグッと来た。 脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
>> 71
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」8話まで終了。
今度は株主総会の委任状争奪戦だって。プロシキーファイトなんてわざわざ言い換え…
【2022秋ドラマ】
「アトムの童」全9話終了。(9話は10分拡大)
委任状を出した人が出席した場合、総会での意思が優先されるそうで、隼人は伊原を会場に連れて来て、那由他の説明を聞いた上で伊原が議決権を行使する様にアシストしていた。
「俺が那由他の邪魔をする訳が無い」ってドヤ顔で言っていたけど、もう殆どの視聴者が観る前から隼人は裏切らないって、分かっていたと思うよ(笑)
それよりは伊原をわざわざ隼人が連れて来た事に、百戦錬磨の筈の宮沢が何の疑問も持たなかった事の方がびっくりだったわ。
10分拡大して振り返り思い出映像を流したり、蛇足でしかない小山田と海の追いかけっこを長々と流す位なら、その後の話として、堂島事務次官と宮沢が贈収賄で捕まった位の、勧善懲悪ですっきりさせて欲しかったね。
実はワルでは無かった興津を強調する為に堂島と宮沢を出して来たのなら、二人を落とす所迄きちんと見せてくれて初めて意味を持つのに。
大金を掛けてシステマチックにゲームを開発するSAGASに、アイディアと遊び心で挑むジョン・ドウ+じいさんズのアトムの童、その部分を丁寧に分かりやすく描き、最後はゲーム愛の強いアトムが勝ってスッキリという、骨組みは単純な方が良かったのにね。
脚本=神森万里江 協力=畠山隼一、兒玉宣勝 演出=岡本伸吾
>> 73
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」9話まで終了。
光くんと大輝くんはすっかり回復して、楽しそうに会話をしていて良…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」10話まで終了。
退職願を置いてPICUを去ってしまった志子田だが、おそらく圭吾くんの治療法だと思うが自宅で調べ続けていた。
そんな時に山田医院の院長から小児患者の事で相談があり、居ても立っても居られなくなった志子田は車を稚内迄走らせる。
小児患者は既に快方に向かい帰宅していて、山田が引き止めるので食事をし、気付いたら聞き上手な山田に心の内を全て吐き出し、抱き締めてくれた山田の腕の中で大泣きしていた志子田。あの時の彼に必要だったのは、こういう事だったのね。山田先生いい仕事をした、流石年の功。
PICUに居た時に、渡辺を筆頭に他病院の医師に圭吾くんの治療法を質問しまくっていた志子田。その直向きな姿勢に、渡辺が「患者の治療とドクタージェットの話は別物」と言って、圭吾くん用の医師チームをまとめてくれて、函館の病院にも助言をしてくれて、圭吾くんは自力で食べられる迄に快復し、本人の希望でPICUに戻り、志子田も復帰。圭吾くんの補助心臓の埋め込み手術の直前に、今度は大地震が発生し手術は中止に。
植野がドクタージェットの為に身を引くと知事に伝えた直後でもあった訳だが、トンネル崩落事故等で小児の患者もいそうだし、連携が試されて渡辺もやっと植野を認めるみたいな流れになりそうな予感。
脚本=倉光泰子 演出=平野眞
- << 90 【2022秋ドラマ】 「PICU 小児集中治療室」全11話終了。 倉光さんの「アライブ」では三浦翔平の設定が要らなかった様に、今作では綿貫の設定と、渡辺(野間口徹)が知事に出した条件の設定は邪魔だったな。 志子田を取り巻く濃い人間関係としては、母親の南と幼馴染の3人が居るのだから、深掘りするのはそこだけで十分。 他の医師や看護師については、仕事振りや発言を通して人間性を伝えるだけで良かったと思う。その分、毎回の小児患者やその家族の事、医師の奮闘、そこから見えて来るドクタージェット常駐の必要性、その為の病院間の連携問題等を丁寧に真摯な形で描いてくれれば十分だった。 志子田と植野の性格設定は良かったし、役者さんがピタリとハマっていたので説得力も有り、見応えが有った。 また、小児患者を演じた子役が皆上手くて演技が自然なので、結構泣かされたし、状態が良くなって小児病棟や地元の病院に移る時には、しこちゃん先生と同じ位嬉しくなったりした。 亡くなった子も居たし、またPICUに戻って来てしまった子も居て辛い部分も有ったけど、病院とはそういう場所だし、それでも子供の為に「最後の最後迄、悪あがきをしたい」と言って、有言実行してくれる医師が居る、それだけで十分だったな。 脚本=倉光泰子 演出=平野眞
>> 75
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」7話まで終了。
サブタイトルの『さびしい男と忙しい女』とは、コツコツ一人…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」8話まで終了。
【少女の秘密と刑事の工作】
2009年から2017年迄の間、本城彰はフィリピンやタイで暮らしていて、その間は八頭尾山殺人事件は起きておらず、帰国したら中村優香殺人事件が起きた事、井川晴美のスカートのDNAと、友達の証言で優香が彰から貰ったとされる黒ストールのDNAが一致した事で、やはり真犯人は彰で大門の指示で揉み消されたという絵図はほぼ間違いない。でもそのDNAが彰の物と断定出来るのは警察だけで、彰自身もまた海外に出国してしまったので、岸本達も確定は出来ない。そして警察から出た情報ではないので、この件はニュース8では扱えないという結論に激しく抗議する岸本。
“飲み込めなかった”筈の浅川が、立場が変われば飲み込んでしまうという皮肉が、二人の激しい言い合いでくっきりと浮き彫りにされた。
でも浅川は村井に頼んで週刊誌の編集長・佐伯を紹介して貰い、岸本のネタは週刊誌のスクープで世に出す事に。しかし後は印刷するだけというタイミングで、優香のバイト先だった風俗店経営の木村が逮捕され、この店で働いていた優香さん殺人事件と木村の関係を警察が調べているというニュースを浅川が読み上げた。
これで記事は差し替えになり、岸本は平井刑事への脅迫を理由に解雇された。
何がショックって中学生が風俗店で働いていた事を、
(続く)
>> 83
(続き)
いくら殺人事件の被害者とは言えど、実名を出してストレートニュースとして浅川が読み上げた事。踏み絵をさせられていたのだろうか。
真犯人を知っていながら、別の男が犯人かもしれないというニュースを読む矛盾、必然的に中学生の優香のバイト先は風俗店だったと世に知らしめる事にもなるニュースを、誰の指示だか知らないが読み上げて、浅川の心はまた前みたいに壊れたりはしないのか?
こんな完璧なタイミングで彰の記事を潰し、被害者のバイトは風俗と表に出した事で、晴美を同類視される事を恐れた姉から記者会見の機会を奪い、岸本からテレビ局社員の肩書き(信用度)迄奪ってしまう、このあまりにも鮮やかな手口のシナリオを書いたのは誰?斉藤しか思い浮かばないのだが。
しかし瑛太は凄いね。あの目で見詰められたら体が動かなくなってしまうという怖い経験をした浅川。瑛太だと物凄く真実味が有るのよね。何かが憑依してしまった様な目付きだけど、それがナチュラルに出来るから余計に恐ろしい。
あと残り2話。
どういう結末に持って行くのか全く読めない。
だから余計に楽しみ。
脚本=渡辺あや 演出=北野隆
※前回の演出=二宮考平を二宮孝平に訂正
- << 91 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」9話まで終了。 【善玉と悪玉】 前回、警察発表とはいえ、あんなニュースを読まされて、浅川の心は壊れないのか?と書いたのだが、やはり壊れ始めていて数種類の薬を飲んでいた。 浅川は会議では抗っていたが、プロデューサーに相手にされずに陥落し、あのニュースを読んでいた。その後あさみから、岸本が誰かに嵌められてクビになった事を聞き、チェリーからは、もうやめた方がいいのでは、「何かもう怖くなっちゃって」と言われ、迷った末に岸本には連絡を出来ず、そして服薬生活に戻ってしまった。 今回は村井が寝かせていた、大門の娘婿・大門亨(迫田孝也)が過去に証言した、義父が派閥議員のレイプ犯罪を揉み消し、被害者が自殺してしまった事件のデータを岸本に託し、亨にも引き合わせ、岸本が新たに証言を録り直し、原稿を佐伯に渡すが、被害者遺族の証言で裏を取る迄は記事には出来ないと言われ、準備をしている段階で亨が(恐らく)自殺を装って消されてしまうという、恐ろしい話が描かれた。 亨が岸本に、この件が記事になれば大門と自分は罪に問われるが、今は大門の地盤と別れた妻子を引き継ぎ、守ってくれる斎藤が居る(それが地盤を譲る条件になる)ので、前回の様に証言を撤回する事は無いと話していたのが、自分としては衝撃だった。そういう世界なのかと。 (続く)
>> 33
【シーズン枠外ドラマ】
「拾われた男 LOST MAN FOUND」5話まで終了。
比嘉結(伊藤沙莉)、本当に松戸諭の事が好きで…
【シーズン枠外ドラマ】
「拾われた男 LOST MAN FOUND」全10話終了。
父ちゃん、あのボールに何か仕込んでるなと思っていたらやっぱり(笑)
兄の武志については、ずっと弟目線でしか観て来なかったから、自分本位で無駄にオチャラケて本音を見せない苦手なタイプだと思っていたけど、まず根底にジェンダーに関する違和感が有って、でもあの両親では口に出せる環境ではなく、ただ祖母は武志の感覚を直ぐに理解して、自分が生きやすい所で生きて行けばいいと言って心を楽にしてくれて、その言葉を支えにアメリカの大学留学という道を選んだのだろうという事が分かってからは、少し見方が変わったのだが、それでも学費が入った封筒を落として大学には行けず、でもいくら居心地の良い環境だったとしても、そのまま不法滞在という形でズルズルと居残るというのは身勝手かなあと。脳梗塞で半身不随となり強制送還というのは不運では有ったけど、最期は両親に看取られてそれはそれでお互いに良かったのかも。
特殊な構造の武庫川駅を使って、諭が幼少期に埋め込んだ“冷たくて意地悪な兄”の印象を修正して行く演出が素晴らしかった。
自分としては諭が結と出会い、紆余曲折が有りながらも結ばれ家族になって行く部分が、一番感情移入が出来て心に残った。
※冗談でも親は“橋の下で拾って来た子”は言ってはダメだよ
脚本=足立紳 演出=井上剛
>> 78
【2022秋ドラマ】
「silent」9話まで終了。
今回は想が大学進学後、帰郷して紬と会ったあの公園から実家に帰宅した、その後…
【2022秋ドラマ】
「silent」10話まで終了。
想が紬との仲を友達以上に進展させない理由が描かれた今回。
冒頭、想が“若年発症型両側感音難聴 遺伝“でネット検索をしていたので、姉の事も有ったからそれが重石の様になっていて、躊躇しているのかなとは思っていたのだが、それ以上に今の想の気持ちの大部分を占めるのは、「側で青葉が声を出して話しているのに聞こえない事が辛い」という事だったのね。
「好きになる程辛くなる。青葉があの頃のままだと分かるほどに、自分が変わってしまった事を思い知る。好きにならなければ良かった」
これは言われた紬も辛いわ。想の手話を理解する為に手話を習って、アプリに頼らなくても簡単な会話なら出来る様になったのに、これ以上紬にはやり様がないだろう。
春尾が奈々に「手話はコミュニケーションの手段の一つでしかない。言葉の意味を理解する事とそこにある思いを理解する事は別の事だから。」みたいな事を話していたけど、本当にそこなんだよね。分かろうと思ってくれている相手なら、例え手話は拙くても思いは伝わる筈。
相手の声が聞けないのは今の紬も同じだけど、紬の場合は想が声を出してくれれば聞こえる訳で、この差は一生埋まらない。そこは想が乗り越えてくれないと二人は先には進めない。
どういう結論にするのかな。最終回は15分拡大版
脚本=生方美久 演出=高野舞
- << 94 【2022秋ドラマ】 「silent」全11話終了。(最終回は15分拡大。) 想が辛いなら、声を出さない、笑うのも電話も音楽聴くのもやめる、それでも一緒にいたい。次々に付箋に書き連ねる紬。それも辛い想は泣きながら出て行ってしまう。 鉢合わせた光に嘘をつかれて訪ねて来た湊斗は、直ぐに事情を察知してアドバイス。これが的確。想は高校生の青羽のイメージのまま止まっていて、青羽は今の想を直ぐに受け入れている、二人には8年のズレが有るんだよと。 想も奈々からアドバイスを受けていた。昔の似ている誰かじゃなくて、今の彼女を見なければ駄目だよと。 二人は想の希望で高校の教室で会う事に。 紬のお母さんのアドバイスが凄かった。「思い出は残すと厄介だから投げ付けて来な。出来なかったらお別れしない方がいいって事だから」 教室で、黒板に文字で思いを投げ付ける紬。 辛いなら会うのやめる 再会出来てよかった また好きになれてよかった 元気でね 立ち去ろうとすると想も、青羽の声が聞こえないのは受け入れられなかったと黒板に書き始め、紬も改めて声ださないよ、笑わない、電話もしない、音楽…と書くのだが、都度想が否定する様に手で消して、そこからは手話で話し合い。不安は沢山有るけど、それでも今は一緒にいたいと伝える想。 この間11分近く、聞こえたのはチョークの音と想の出す破裂音だけという思い切った演出。 (続く)
>> 80
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」8話まで終了。
牛山(山口紗弥加)から宝条の裏金作りの情報を取った黒崎は、一番のワルで宝条の銀…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」9話まで終了。
宝条に狙いを定めた黒崎は、政治家の蒲生を引っ掛けて、宝条が100億円を用立てないといけない状況を作り出し、受け皿として黒崎が作った外資の投資会社ストーンパートナーズを頼るしかない所迄追い込む。
王が作ったマスクを着けて、鏑木として宝条と対面交渉をするシーンはかなりシュールで笑えた。今時わざとあんなアナログな方法を使う意図は何?(笑)カットが掛かったら吹き出す蔵之介さんが見える様だった。
何か宝条は冷静さを失って前のめりになっているし、部下の成沢は汚れ仕事に嫌気がさして保身に走りそうだな。蒲生も馬鹿にしきっている秘書の浦川から、大きなしっぺ返しを喰らいそうな気がする。
宝条の悪事の証拠を渡すと言ってくれた日下は、黒崎が到着する直前に自宅マンションから転落していて、見上げた先には電話をしている早瀬が居たけど、あれは桂木に状況を話していただけで恐らく犯人ではないよね。
ラストに黒崎の目の前で車に拉致された氷柱。あれも桂木が宝条の先手を打って、巻き込まれない様に保護したのではと思いたいけど…、どっちかな。
その数週間前、死も覚悟している黒崎は氷柱と外食をし、「待ってる、帰って来る迄待ってる」と言われた時の返事が「戻ったら…フグな」色々な感情が込められたその一言にグッと来た。
脚本=篠崎絵里子 演出=石井康晴
- << 96 【2022秋ドラマ】 「クロサギ」全10話終了。 何故かバイクで追い付き氷柱を助けた黒崎、何で?と思ったら、予め用意周到に氷柱の部屋の鍵を、GPS付きの物に差し替えていた。 氷柱に告白する形で黒崎の“荒れる父親を母と姉に押し付けて家庭から逃げていたら、父親が姉達を殺し自殺した、自分が居ればあんな事にはならなかったかも”という後悔が語られた。生きる意味が分からなくなっていたから、親爺と契約して意味を見出そうとしたと。 前回迄は桂木の立ち位置がどちらなのか伏せられていたけど、早瀬が黒崎に「宝条を喰う迄生き延びなさい」と言って開放した時点で、桂木は宝条の刺客から黒崎を守っているのが分かったし、黒崎はもしかしたら最初に白石が助けに来てくれた時点で、これは親爺の差配だと察知していたのかもしれない。 成沢や浦川がボスを裏切り宝条を追い詰める展開を予想していたら、どちらも裏切らず、浦川に至ってはあんな政治家の為に黒崎を刺し殺そうとするなんて。(死ななかったけど。ついでに言えば日下も死ななかったけど。スゴッ) 宝条にトドメを刺したのは、叔父の裏の顔を知った鷹宮だったとはね。 アパートに氷柱への思いを率直に綴った手紙を残して海外に旅立った黒崎。 途中色々難点も有ったけど、最終回は納得の行く仕上がりだった。 これで紫耀くんが見納めなんて哀し過ぎるよ。 脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
>> 61
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」5話まで終了。
豪太が父親からお金を借りる時に「選挙に出る」と言ったのは嘘なんだろうなと思っ…
【2022秋ドラマ】
「最初はパー」全8話終了。
第7話のラスト、澤村が大量の吐血をして、あの後どうなったのかは伏せたまま最後迄引っ張って(ただ卒業公演だというのにずっと不在だから、予想はついていたけど)、澤村が残した映像に豪太が合わせる形で“最初はパー”の漫才を敢行、客席で澤村の妻子もそれを観るという形で、“テレビで漫才をやってる所を娘に見せたい”と言っていた澤村の切ない願いも、変則的ではあるけど叶える形になっていた。
以前、病室の澤村とアパートの豪太がZoom(かな?)で漫才の練習をするシーンが有ったけど、あれが今回のラストへのフリだったのかなと。
まあ澤村と豪太のコンビ愛が育まれ、お互いに影響しあって人間的にも成長して行く部分は良かったけど、それ以外の肉付けに面白味が欠けていたので、ドラマとして見続けるには少々キツかった。
前にも書いたけど、澤村が猿之助さんじゃなかったら、とっくに視聴離脱していたと思う。
ジェシーはナイーブな感じは出ていて、俳優としてのこれからの可能性は示せたかなと。
脚本=秋元康、脚本協力=ふじきみつ彦、おかざきさとこ 演出=根本和政 総合監修=佐久間宣行
【大河ドラマ】雑感。
「鎌倉殿の13人」全48話終了。
歴史が苦手な私が何度かトライしては途中で挫折して来た大河ドラマを、遂に完走した!
それ位観やすくて面白くて、笑ったり泣けたりドキドキしたり、色々な感情にさせてくれる素敵なドラマだった。
さすが三谷幸喜だ。
ホームドラマを観ている様な北条家。
武術が苦手で人の良さそうな次男坊の小四郎が、源頼朝に仕え、その教えを血肉とし、頼朝亡き後は執権義時として、鎌倉の敵と見なした者は御家人から頼朝の血筋の者迄、顔色一つ変えずに粛清を命じる冷血漢へと変貌を遂げて行く、その落差に時代を感じながらも強烈に惹きつけられたのかもしれない。
こんなに適材適所で名のある役者さんを贅沢に使えるのも大河ならではの事で、初めて全編で堪能させて貰った。
暫くはロスになりそう。
主演=小栗旬 脚本=三谷幸喜 チーフ演出=吉田照幸
>> 82
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」10話まで終了。
退職願を置いてPICUを去ってしまった志子田だが、おそらく圭…
【2022秋ドラマ】
「PICU 小児集中治療室」全11話終了。
倉光さんの「アライブ」では三浦翔平の設定が要らなかった様に、今作では綿貫の設定と、渡辺(野間口徹)が知事に出した条件の設定は邪魔だったな。
志子田を取り巻く濃い人間関係としては、母親の南と幼馴染の3人が居るのだから、深掘りするのはそこだけで十分。
他の医師や看護師については、仕事振りや発言を通して人間性を伝えるだけで良かったと思う。その分、毎回の小児患者やその家族の事、医師の奮闘、そこから見えて来るドクタージェット常駐の必要性、その為の病院間の連携問題等を丁寧に真摯な形で描いてくれれば十分だった。
志子田と植野の性格設定は良かったし、役者さんがピタリとハマっていたので説得力も有り、見応えが有った。
また、小児患者を演じた子役が皆上手くて演技が自然なので、結構泣かされたし、状態が良くなって小児病棟や地元の病院に移る時には、しこちゃん先生と同じ位嬉しくなったりした。
亡くなった子も居たし、またPICUに戻って来てしまった子も居て辛い部分も有ったけど、病院とはそういう場所だし、それでも子供の為に「最後の最後迄、悪あがきをしたい」と言って、有言実行してくれる医師が居る、それだけで十分だったな。
脚本=倉光泰子 演出=平野眞
>> 84
(続き)
いくら殺人事件の被害者とは言えど、実名を出してストレートニュースとして浅川が読み上げた事。踏み絵をさせられていたのだろうか。
…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」9話まで終了。
【善玉と悪玉】
前回、警察発表とはいえ、あんなニュースを読まされて、浅川の心は壊れないのか?と書いたのだが、やはり壊れ始めていて数種類の薬を飲んでいた。
浅川は会議では抗っていたが、プロデューサーに相手にされずに陥落し、あのニュースを読んでいた。その後あさみから、岸本が誰かに嵌められてクビになった事を聞き、チェリーからは、もうやめた方がいいのでは、「何かもう怖くなっちゃって」と言われ、迷った末に岸本には連絡を出来ず、そして服薬生活に戻ってしまった。
今回は村井が寝かせていた、大門の娘婿・大門亨(迫田孝也)が過去に証言した、義父が派閥議員のレイプ犯罪を揉み消し、被害者が自殺してしまった事件のデータを岸本に託し、亨にも引き合わせ、岸本が新たに証言を録り直し、原稿を佐伯に渡すが、被害者遺族の証言で裏を取る迄は記事には出来ないと言われ、準備をしている段階で亨が(恐らく)自殺を装って消されてしまうという、恐ろしい話が描かれた。
亨が岸本に、この件が記事になれば大門と自分は罪に問われるが、今は大門の地盤と別れた妻子を引き継ぎ、守ってくれる斎藤が居る(それが地盤を譲る条件になる)ので、前回の様に証言を撤回する事は無いと話していたのが、自分としては衝撃だった。そういう世界なのかと。
(続く)
>> 91
(続き)
亨は死を覚悟している部分も有るのかなという感じにも見えてはいたのだが、そこまでやるのかと。
葬儀後に、亨が精神科へ通院していた事実を前面に出し、「悪化している事に気付いてやれなかった」みたいなコメントをした大門に、心底キレてしまった村井は、本番終わりのニュース8のスタジオに乗り込み、暴れまくってセットを壊し、警備員に連れて行かれる。
それをただただ呆然と見て、目を見開いたまま涙を流した浅川。
ここから果たして浅川と岸本は反撃が可能なのだろうか。
そして斎藤はあのまま大門の後継者として生きて行くのだろうか。
松本さんの冤罪については光明が射すのだろうか。
全く先が読めない、だからゾクゾクする位面白い。
次回が最終回。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
- << 101 【2022秋ドラマ】 「エルピス-希望、あるいは災い-」全10話終了。 【希望あるいは災い】 松本死刑囚の冤罪証明と大門副総理の新たな犯罪揉み消し関与の件、この最終回だけでどう着地させるのか、不可能だろうと思っていたのだが、そう来たか凄いなと感嘆する終わらせ方だった。 必死の形相で大門の報道を止めようと説得する斉藤に対し、咄嗟の判断で“本城彰の逮捕”を交換条件として出した浅川。“警察の捜査の邪魔をしない事”、大門は本城との関係をオフレコにする事を条件に、浅川の要求を飲んだ。 彰の疑惑の報道を「明日迄待つと、君は事故か病気で出られなくなるよ」と真顔で言う斉藤は、大門の裏の顔を十分知った上で、それでもこの権力を持った男の下に付く事を選んだ訳だ。 浅川を説得する時の言葉を聞けば、自分の理想を叶える為に今は大門を利用しているとも取れるのだが、そんな生易しいタマではないだろうに、あの男は。最後迄謎だったな、斉藤の内面は。 チェリーが楽しそうにカレーを作り出したので、これは再審で松本さんの無罪判決が出て会いに来るんだなと分かった。 本城彰が逮捕されたのかには言及していなかったが(帰国してないだろうし)、あの二つの物証のDNAと新たに警察が手に入れる彰のそれが一致すれば、井川晴美の件は松本さんの犯行ではないと立証出来るし、多分そういう事なのだろう。 (続く)
>> 18
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「束の間の一花」全10話終了。
“視聴離脱の可能性あり”の評価をしていたが、後半は命に限りのある二人の恋が切なくて、最後迄観続ける事が出来た。
京本くんは役者としてはまだまだだけど、雰囲気は持っているので、先ずはキャラのハマる役を事務所があてがって経験を積ませ、演技の引き出しを増やす所から始めれば、もしかしたら大化けするかもしれない。
あとSixTONESの歌う主題歌「ふたり」が凄く良くて、ドラマの雰囲気にもピタリと合っていて、いい所でこの歌が流れて来ると、より切なさが増してグッと来る、そんな歌だったな。
脚本=今井雅子①②③④⑦⑧⑨⑩、富安美尋⑤⑥ 演出=林雅貴①②③⑥⑨⑩、丸谷俊平④⑤⑦⑧
>> 86
【2022秋ドラマ】
「silent」10話まで終了。
想が紬との仲を友達以上に進展させない理由が描かれた今回。
冒頭、想が“…
【2022秋ドラマ】
「silent」全11話終了。(最終回は15分拡大。)
想が辛いなら、声を出さない、笑うのも電話も音楽聴くのもやめる、それでも一緒にいたい。次々に付箋に書き連ねる紬。それも辛い想は泣きながら出て行ってしまう。
鉢合わせた光に嘘をつかれて訪ねて来た湊斗は、直ぐに事情を察知してアドバイス。これが的確。想は高校生の青羽のイメージのまま止まっていて、青羽は今の想を直ぐに受け入れている、二人には8年のズレが有るんだよと。
想も奈々からアドバイスを受けていた。昔の似ている誰かじゃなくて、今の彼女を見なければ駄目だよと。
二人は想の希望で高校の教室で会う事に。
紬のお母さんのアドバイスが凄かった。「思い出は残すと厄介だから投げ付けて来な。出来なかったらお別れしない方がいいって事だから」
教室で、黒板に文字で思いを投げ付ける紬。
辛いなら会うのやめる
再会出来てよかった
また好きになれてよかった
元気でね
立ち去ろうとすると想も、青羽の声が聞こえないのは受け入れられなかったと黒板に書き始め、紬も改めて声ださないよ、笑わない、電話もしない、音楽…と書くのだが、都度想が否定する様に手で消して、そこからは手話で話し合い。不安は沢山有るけど、それでも今は一緒にいたいと伝える想。
この間11分近く、聞こえたのはチョークの音と想の出す破裂音だけという思い切った演出。
(続く)
>> 94
(続き)
それが出来るのも11話という長いスパンの連ドラだからだ。
そしてストーリーを追うだけなら単発ドラマでも可能な話を連ドラとして成立させるには、視聴者を飽きさせない仕掛けが必要であり、それがこのドラマではリアリティに拘った手話であり、当て馬を只の当て馬ポジにしなかった事であり、要所要所で繰り出される、心に刺さりまくる台詞の数々だった。
GP帯の連ドラに携わった事の無い若い人と組んで作りたかった、というのが村瀬Pの以前からの野望で、生方さんという才能に出会い執筆を依頼、演出家にも、深夜帯連ドラの経験(「うきわ」とか)は有るけど、GP帯は初めての若い風間さんをチーフに抜擢した。
その目論見は見事に成功し、発信力のある十代から中高年迄の女性のハートを鷲掴みにした。
テレビ局が最も欲しい視聴者層を獲得し、作品の質も維持しながら話題性も担保するという、今考えられる最も優れた戦略的商業ドラマとしても、長く記憶に残るドラマになりそうな気がする。
どういうラストにするのかなと思ったら、デート中のイルミネーションの前で、想が紬の耳元で、手で自分の口を覆いながら何かを囁やき、それは二人だけの秘密で視聴者には教えないという、冒頭の高校時代の二人に重ねた粋な終わり方だった。それは紬にとっては他の何よりも最高のプレゼントだから。
脚本=生方美久 演出=風間太樹
>> 87
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」9話まで終了。
宝条に狙いを定めた黒崎は、政治家の蒲生を引っ掛けて、宝条が100億円を用立てな…
【2022秋ドラマ】
「クロサギ」全10話終了。
何故かバイクで追い付き氷柱を助けた黒崎、何で?と思ったら、予め用意周到に氷柱の部屋の鍵を、GPS付きの物に差し替えていた。
氷柱に告白する形で黒崎の“荒れる父親を母と姉に押し付けて家庭から逃げていたら、父親が姉達を殺し自殺した、自分が居ればあんな事にはならなかったかも”という後悔が語られた。生きる意味が分からなくなっていたから、親爺と契約して意味を見出そうとしたと。
前回迄は桂木の立ち位置がどちらなのか伏せられていたけど、早瀬が黒崎に「宝条を喰う迄生き延びなさい」と言って開放した時点で、桂木は宝条の刺客から黒崎を守っているのが分かったし、黒崎はもしかしたら最初に白石が助けに来てくれた時点で、これは親爺の差配だと察知していたのかもしれない。
成沢や浦川がボスを裏切り宝条を追い詰める展開を予想していたら、どちらも裏切らず、浦川に至ってはあんな政治家の為に黒崎を刺し殺そうとするなんて。(死ななかったけど。ついでに言えば日下も死ななかったけど。スゴッ)
宝条にトドメを刺したのは、叔父の裏の顔を知った鷹宮だったとはね。
アパートに氷柱への思いを率直に綴った手紙を残して海外に旅立った黒崎。
途中色々難点も有ったけど、最終回は納得の行く仕上がりだった。
これで紫耀くんが見納めなんて哀し過ぎるよ。
脚本=篠崎絵里子 演出=田中健太
>> 59
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」4話まで終了。
前回酔って遼平に父親の裏切りについて話した朋子。遼平の事を「今は…
【2022秋ドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」全8話終了。
キミちゃんの退職後、会社は後任を採用せず、二人分の仕事をこなさなくてはならなくなった朋子は、どうしても仕事が溜まりがちに。それをパワハラ課長からイヤミったらしくネチネチと責められて、プッツンした朋子は辞めますと言って出て行ってしまう。
ここで活躍したのが意外にも山本で、部長に話を通して今日から有給休暇を消化した後に退職という、大人の辞め方が出来る様にしてくれた。
山本は遼平に「自分は女性を愛せない」と告白し、ここでも唐突にジェンダーレスを出して来たかと少し萎えそうだったけど、主眼は自分の結婚を心待ちにしている祖母に黙っている心苦しさに有り、遼平の励ましで祖母に普通の結婚は出来ないと話し、ごめんねと伝える展開だったので、まあまあ納得。
最終回に出て来た朋子の父親がかなりのクソ男で、朋子の異母弟の隼人は、両親とは口をきかない引きこもりになっていた。でも優しい子で、朋子の母親が大変だから“たもつ”の散歩の手伝いもしてくれていたのね。
朋子の母親が遼平の事をすっかり信頼しているし、遼平が高校生の時に、松葉杖で階段が登れない朋子をおぶって登ってくれた過去を、やっと朋子が思い出したというエピソードも出して来たので、運命の人って事で結ばれるんだろうね。ほっこりするいいドラマだったな。
脚本=北川亜矢子 演出=太田勇
>> 18
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「ジャパニーズスタイル」全9話終了。(最終回は30分拡大)
特に話が大きく動く訳ではなく、一つのセットで固定のメンバーが、風来坊の旅館の跡取り息子を、社長に言われているからと中には上がらせない、いや上がらせろの攻防から始まり、中で働ける様になったら段々と厚かましく高圧的になって行く主人公の哲郎。
ずっとそんな感じの哲郎VS従業員の話が続くので、途中から少し飽きてしまって。
それでも一応全話を観たのだが、こちらが慣れてないというのもあるのだろうが、シットコムは日本では厳しいのかなとも感じた。
自分は鈴木浩介ゲスト回の話が一番面白かった。
脚本=金子茂樹 演出=深川栄洋
>> 18
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」全10話終了。
主人公のえりぴよ(松村沙友理)が、ある日突然通りすがりのイベントで見た地下アイドル・チャムジャムの舞菜(伊礼姫奈)にビビッと来て、それからは推し活一筋。推しの特典会にお金を注ぎ込む為に自分には一切お金を掛けず、どこに行くにも常に赤いジャージーの上下で押し通すという、アイドルオタの話なんだけど、人気も無いし自分に自信が無い舞菜は、そんな自分を熱心に応援してくれるえりぴよに引き気味で、えりぴよが明るく話し掛けても笑顔も作れず塩対応。
見続けていたら、舞菜は自分に自信が無いから、応援してくれる理由が分からなくて戸惑っていたのかなというのは、何となく分かって来たのだが、最初の頃は理由が分からず観てるこっちが戸惑ってしまった。
初回だけのつもりが見続けたのは、チャムのセンターれお(中村里帆)の古参オタ・くまさ(ジャンボたかお)の描き方が凄くフラットで、外見こそ一般人が想像するオタクって感じなんだけど、中身は人当たりが良くてあったかくてバランス感覚の取れた人で、彼がえりぴよ達の先輩オタクとして存在する事で、特殊なドラマではなく普通の青春ドラマに近い感覚で観る事が出来たのかなと思う。
※何と松村主演で映画化決定!
原作漫画=平尾アウリ 脚本=本山久美子 演出=大谷健太郎、北川瞳、高石明彦
>> 74
【訂正】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」2話まで終了。
感想に事実誤認が有ったので訂正。
学校用務員の田草がやっていたのは…
【2022秋ドラマ】
「invert 城塚翡翠 倒叙集」全5話終了。
前後編に分けた杉本哲太ゲスト回だけど、これはネタとしては面白かったので、分けずに一話にまとめた方が、後半のどんでん返しにももっとインパクトを受けた筈で(ついでに言えばテレビ放送のサブタイトルで暗示するのも止めた方が良かった)、4話から5話の前半迄を使った“前置き”がダラダラと長過ぎて、特に4話は途中で集中力が切れてしまう程、話としてはつまらなかった(杉本哲太さんだから離脱せずに済んだ)。
4〜5話は原作者の相沢沙呼が脚本協力ではなくて、脚本家として佐藤友治と共同執筆していて(名前のクレジットが先だったから、相沢氏が主導?)、もしかしたらそれがドラマとしてはだらけてしまった要因なのかも?
あと、やっぱり倒叙スタイルのブリっ子城塚翡翠は清原果耶には合わなかったな。伊藤淳史をおちょくり続けた1話を観た時は行けると思ったんだけど、2話以降は空回り感が見えてしまって残念な結果になってしまった。
神秘的な雰囲気を漂わせ続けた“霊媒探偵”の方が、今の清原果耶には合っていたし、ドラマとしても倒叙集よりは面白かったな。
脚本=佐藤友治①〜⑤、相沢沙呼④⑤ 脚本協力=相沢沙呼①~③ 演出=菅原伸太郎①③、南雲聖一④⑤、伊藤彰記②
>> 92
(続き)
亨は死を覚悟している部分も有るのかなという感じにも見えてはいたのだが、そこまでやるのかと。
葬儀後に、亨が精神科へ通院して…
【2022秋ドラマ】
「エルピス-希望、あるいは災い-」全10話終了。
【希望あるいは災い】
松本死刑囚の冤罪証明と大門副総理の新たな犯罪揉み消し関与の件、この最終回だけでどう着地させるのか、不可能だろうと思っていたのだが、そう来たか凄いなと感嘆する終わらせ方だった。
必死の形相で大門の報道を止めようと説得する斉藤に対し、咄嗟の判断で“本城彰の逮捕”を交換条件として出した浅川。“警察の捜査の邪魔をしない事”、大門は本城との関係をオフレコにする事を条件に、浅川の要求を飲んだ。
彰の疑惑の報道を「明日迄待つと、君は事故か病気で出られなくなるよ」と真顔で言う斉藤は、大門の裏の顔を十分知った上で、それでもこの権力を持った男の下に付く事を選んだ訳だ。
浅川を説得する時の言葉を聞けば、自分の理想を叶える為に今は大門を利用しているとも取れるのだが、そんな生易しいタマではないだろうに、あの男は。最後迄謎だったな、斉藤の内面は。
チェリーが楽しそうにカレーを作り出したので、これは再審で松本さんの無罪判決が出て会いに来るんだなと分かった。
本城彰が逮捕されたのかには言及していなかったが(帰国してないだろうし)、あの二つの物証のDNAと新たに警察が手に入れる彰のそれが一致すれば、井川晴美の件は松本さんの犯行ではないと立証出来るし、多分そういう事なのだろう。
(続く)
>> 101
(続き)
前回のサブタイトル【善玉と悪玉】が、それは表裏一体で、見方によっては両者が入れ替わりもするし、決して“絶対”ではないと知っておいた方がいいと描かれていた様に、今回のサブタイトル、そして本タイトルでもある【希望あるいは災い】についても、やはり見方や立場によってはどちらにも転がる可能性のあるものなのだと感じた。
「目の前の人間を信じられるという喜び、希望って誰かを信じられるって事」
岸本が居てくれたから今日迄やって来られた事に気付いた浅川。
家族を筆頭に、無条件で信じられる人が居るって本当に幸せな事なんだなと、改めて感じる事が出来た。
信念を持って民放地上波放送のタブーに挑戦して作られたドラマなので、心はえぐられるし、観るにも感想を書くにもかなりの気力が必要な作品だったけど、得る物も大きかったし本当に観て良かったと心から思えるドラマだった。
長澤さん、鈴木さん、岡部さん、どなたも素晴らしかったけど、私はやはり眞栄田郷敦の振り幅の大きい表現力と存在感が、このドラマには不可欠だったなと思うし、ここまで伸びしろの有った郷敦にアッパレを上げたいと思う。
脚本=渡辺あや 演出=大根仁
>> 18
【2022秋ドラマ】視聴経過②※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○視聴中 △離脱の可能性あり ✕離脱済み ◇未視聴 ☆全…
【2022秋ドラマ】
「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」全15話終了。
最初の3話位迄は面白く観ていたんだけど、段々暴力的な表現が増えて行くに連れて、楽しめる雰囲気や要素が減って行き、11話だったかな?象山の息子(ガキ)の悪事のやりたい放題が始まってからは、ドラマだとは分かっていても胸糞が悪くなってしまって、離脱しようかなとも思ったけど、残りあと少しかなと思って一応最後迄観た。
これはあれだね、ドラマだと割り切って面白がれる人じゃないと、観ない方が良かったのかもね。
※高橋メアリージュンはキャラも合っていたし存在感も凄くて、好演していたと思う。
脚本=山岡真介、山口雅俊 演出=山口雅俊、土岐洋介
「2022秋ドラマのまとめ①」
1位「エルピス-希望、あるいは災い-」
“これを作ってあくまでも地上波で流す意味”に拘り続けたスタッフの、強い意志が最初から最後迄貫かれていた凄いドラマだった。年間を通しても最高傑作。
2位「silent」
これは今の地上波ドラマの置かれた状況をよく分析した上で、狙って作って狙い通りの結果に結び付けたプロデューサーの大勝利ドラマ。
3位「PICU小児集中治療室」
これは真摯な姿勢で作られた医療ドラマ。余計な設定が本筋の邪魔をするきらいはあったが、全体としてはほぼ満足の行く出来だった。
【他にハマったドラマ】
「自転車屋さんの高橋くん」
【今期の演技MIP】
「エルピス」の眞栄田郷敦。表面上は変貌を遂げつつも、中から滲み出る純粋さは変わらないという難役を見事に演じ切った。
※1位はカンテレ、2位3位はフジテレビの制作で、関東では全部フジテレビで放送されたドラマという現実を、他のテレビ局は真摯に受け止めて欲しい
「2022秋ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~
「ファーストペンギン」
嫌がらせという名の犯罪行為と、“三歩進んで二歩下がる”を繰り返した展開にがっかり。
「親愛なる僕へ殺意をこめて」
いかにもな怪しい役者ばかりを揃えたキャスティングの勝利。山田涼介の転換点になったドラマとして記憶されるだろう。
「ザ・トラベルナース」
面白ったのだが、主役の那須田の設定を間違えた様な…。岡田将生を受ける筈の中井貴一の方が、役柄として目立ってしまったものね。
「クロサギ」
出足とラスト2話はいい出来だったんだけどなあ。平野紫耀はこれからもっと良くなるし、ドラマで観たいのにテレビ局は忖度するんだろうね、残念。
「最初はパー」
市川猿之助が全てのドラマ。彼をキャスティング出来て良かったね。
「アトムの童」
後から後から余計な人物を詰め込み過ぎ。ジョン・ドウ+アトム玩具vsゲームを知らない経営者興津の攻防戦だけを、純粋に楽しみたかった。
「連作〜城塚翡翠」
小説とドラマは別物なので、原作の小説家はしゃしゃり出い方がいいのよ。
「2022秋ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~
「束の間の一花」
もっと短い話数に凝縮した方が、もっと良くなったと思う。
「階段下のゴッホ」
独特の世界観は出せていたけど、イマイチ分かり難かった。
「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」
段々辛くてついて行けなくなった。
「少年のアビス」
これも独特の雰囲気は良かったけど、前半とラストの脚本に難有り。
「自転車屋さんの高橋くん」
“人間、見た目で判断してはいけない”を地で行く内容にホッコリした。
「永遠の昨日」
中盤がダレたのが惜しかった。
「ジャパニーズスタイル」
これも中盤でダレた。檀れいが流石の底力を見せてくれた。
「推しが武道館いってくれたら死ぬ」
思わぬ拾い物ドラマ。登場人物皆が純粋で観ていて癒やされた。
秋ドラマは以上の15本+上位3本の計18本を全話視聴した。
最高傑作も出たけど、初回や途中で離脱したドラマも多かった今年の秋ドラマ。
何かを伝えたいという明確な意志を持ったスタッフが作ったドラマを観たいと、切に願う。
【視聴率】
夏ドラマ迄はまとめていた世帯平均視聴率については、その基準が変化し、今は個人視聴率が重視される様になった事と、他の指数(TVerやその他の配信での人気等)も重要視される様になった事等を考え合わせた結果、秋ドラマ以降は視聴率をまとめない事にした。
何か特筆したい場合は、各感想欄にて書こうと思っている。
【2023冬ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「女神(テミス)の教室」北川景子 ○
「罠の戦争」草彅剛 ○
「ダ・カーポしませんか?」武田鉄矢? △
「星降る夜に」吉高由里子 ○
「夕暮れに、手をつなぐ」広瀬すず △
「大奥-家光、有功編」堀田真由 ○
「リバーサルオーケストラ」門脇麦 △
「スタンドUPスタート」竜星涼 △
「警視庁アウトサイダー」西島秀俊 ○
「忍者に結婚は難しい」菜々緒 △
「しょうもない僕らの恋愛論」眞島秀和 △
「100万回 言えばよかった」井上真央 ○
「リエゾン -こどものこころ診療所-」山崎育三郎 ○
★「今夜すきやきだよ」蓮佛美沙子、トリンドル玲奈 △
「大病院占拠」櫻井翔 ○
「探偵ロマンス」(全4話)濱田岳 ○
「三千円の使いかた」葵わかな △
「Get Ready!」妻夫木聡 ○
「ブラッシュアップライフ」安藤サクラ ○
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 111 【2023冬ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。 「女神(テミス)の教室」オリジナル/大北はるか、神田優※メインの大北はるかに不安が…。 「罠の戦争」オリジナル/後藤法子※戦争シリーズはそこまで面白かった記憶は無いが、民放の草彅剛は久し振りなので。 「ダ・カーポしませんか?」秋元康原作脚本の触れ込みだが、保木本真也がメインで書く? 「星降る夜に」オリジナル/大石静※大石さんにハズレ無し、期待度は高い。 「夕暮れに、手をつなぐ」オリジナル/北川悦吏子※この脚本家には不安しかない。 「大奥-家光、有功編」よしながふみの漫画原作/森下佳子※同原作でTBSの堺雅人+多部未華子版(神山由美子脚本)が面白かったので、それを超えられるか楽しみ。 「リバーサルオーケストラ」オリジナル/清水友佳子※設定がだいぶ前に観た韓ドラ「ベートーベンウイルス」に似ている様な? 「スタンドUPスタート」福田秀の漫画原作/モラル、伊達さん※脚本家と竜星涼の力み演技に不安が。 「警視庁アウトサイダー」加藤実秋の小説原作/髙橋泉※役者が揃い期待度は高いが、チーフ演出が木村ひさしなのが不安。 「忍者に結婚は難しい」横関大の小説原作/松田裕子※原作者は「ルパンの娘」を書いた人なので、期待したい所だがどうだろう?
- << 140 【2023冬ドラマ】 「ダ・カーポしませんか?」武田鉄矢 他 初回視聴済み。 秋元康企画原作脚本 脚本協力=保木本真也、敦賀零 演出=上田迅 やってる事はえげつないんだけど、一部を除き芝居がしっかりした役者さんを揃えて、訳あり8人の背景を短くテンポ良く描き、秋元康の悪癖のくだらない煽りも1回だけしか無かったので見易く、意外と面白かった。 ただ、予算の関係でこの先もギャラの高そうな役者さんが生き残るとは思えないし、最初は良くてもどんどんつまらなくなって行くのが秋元作品なので、初回のみで視聴離脱しておく。 (テレビ東京・ドラマプレミア23枠)
- << 152 【2023冬ドラマ】 1/22録画で初回視聴済み 「探偵ロマンス」(全4話)濱田岳、草刈正雄 他 脚本=坪田文 演出=安達もじり 流石NHKだけあってセットや美術は凝っているし、役者もこれでもかって位に揃えているのだが、肝心のストーリー自体に興味が湧かなくて、主人公(平井太郎、後の江戸川乱歩=濱田岳)の性格設定も好きになれないから、派手なアクションシーンの所で初めて集中したが、そこまでは割りとボーッとしながら観ていた感じで…。 なので感想を書くのは難しく、初回で視聴離脱はしないけど感想も書かないという事で。(←次を観て離脱は有るかも) (NHK・土曜ドラマ枠)
【2023冬ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「すきすきワンワン!」岸優太 ○
★「夫を社会的に抹殺する5つの方法」馬場ふみか ✕
★「ブラザートラップ」久間田琳加 ✕
★「REAL⇔FAKE Final Stage」荒牧慶彦 ✕
★「来世ではちゃんとします3」内田理央 ✕
★「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」鈴木ゆうか △
「あなたは私に落とされたい」鶴嶋乃愛 △
★「ヒヤマケンタロウの妊娠」(Netflix配信済み) 斎藤工 ○
★「花嫁未満エスケープ完結編」(全4話)岡崎紗絵 ○
上記終了後の同枠↓
★「全力で愛していいかな?」桜庭ななみ ○
「ハマる男に蹴りたい女」藤ヶ谷太輔 △
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」高橋一生 ○
★「ひともんちゃくなら喜んで!」矢作穂香、犬飼貴丈 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 113 【2023冬ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。 ★「すきすきワンワン!」オリジナル/水橋文美江※水橋さんがどんなドラマを書いたのか楽しみ。 ★「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」オリジナル/大歳倫弘、保木本真也※プロットが面白そうだったので、上手く書けていればいいなと。 「あなたは私に落とされたい」梅涼、宮口ジュンの漫画原作/鈴木史子※初回のみで離脱しそうではあるが…。 ★「ヒヤマケンタロウの妊娠」(Netflix配信済み)坂井恵理の漫画原作/山田能龍 他※役者が豪華なので、そっち目的で。 ★「花嫁未満エスケープ完結編」(全4話)小川まるにの漫画原作/桑村さや香 他※短いので観ておこうかな程度。 上記終了後の同枠↓ ★「全力で愛していいかな?」さんずい尺の漫画原作/川﨑いづみ※桜庭ななみ主演なので観ておきたいのだが…。 「ハマる男に蹴りたい女」天沢アキの漫画原作/関えり香※←この人が苦手なので離脱するかも。 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」オリジナル/橋部敦子※高橋一生とのコンビで期待度高し。 ★「ひともんちゃくなら喜んで!」八海つむの漫画原作/マンボウやしろ他※プロットは面白そうなんだけど、脚本が心配。 ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
【2022私の年間ベスト10】
①エルピス-希望、あるいは災い-
②ミステリと言う勿れ
③マイファミリー
④silent
⑤石子と羽男-そんなコトで訴えます?-
⑥初恋の悪魔
⑦プリズム
⑧正直不動産
⑨PICU小児集中治療室
⑩妻、小学生になる。
>> 108
【2023冬ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「女…
【2023冬ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
「女神(テミス)の教室」オリジナル/大北はるか、神田優※メインの大北はるかに不安が…。
「罠の戦争」オリジナル/後藤法子※戦争シリーズはそこまで面白かった記憶は無いが、民放の草彅剛は久し振りなので。
「ダ・カーポしませんか?」秋元康原作脚本の触れ込みだが、保木本真也がメインで書く?
「星降る夜に」オリジナル/大石静※大石さんにハズレ無し、期待度は高い。
「夕暮れに、手をつなぐ」オリジナル/北川悦吏子※この脚本家には不安しかない。
「大奥-家光、有功編」よしながふみの漫画原作/森下佳子※同原作でTBSの堺雅人+多部未華子版(神山由美子脚本)が面白かったので、それを超えられるか楽しみ。
「リバーサルオーケストラ」オリジナル/清水友佳子※設定がだいぶ前に観た韓ドラ「ベートーベンウイルス」に似ている様な?
「スタンドUPスタート」福田秀の漫画原作/モラル、伊達さん※脚本家と竜星涼の力み演技に不安が。
「警視庁アウトサイダー」加藤実秋の小説原作/髙橋泉※役者が揃い期待度は高いが、チーフ演出が木村ひさしなのが不安。
「忍者に結婚は難しい」横関大の小説原作/松田裕子※原作者は「ルパンの娘」を書いた人なので、期待したい所だがどうだろう?
>> 111
【2023冬ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
「しょうもない僕らの恋愛論」原秀則の漫画原作/いとう菜のは、今西祐子※プロットは良さそうなので脚本次第かな。「受付のジョー」が良かったいとうさんに期待したい。
「100万回 言えばよかった」オリジナル/安達奈緒子※安達さんなので期待度も高い。
「リエゾン -こどものこころ診療所-」ヨンチャン、竹村優作の漫画原作/吉田紀子※「Dr.コトー診療所」「その女、ジルバ」を書いた吉田さんなので期待したい。
★「今夜すきやきだよ」谷口菜津子の漫画原作/山西竜矢※←舞台や映画畑の人で、もしかしたら連ドラは初脚本かも?どっちに転ぶのかな。
「大病院占拠」オリジナル/福田哲平※「パンドラの果実」は良かったので期待している。
「探偵ロマンス」(全4話)オリジナル/坪田文※江戸川乱歩が誕生する迄を描くらしい。短いしサクッと観られそう。
「三千円の使いかた」原田ひ香の小説原作/嶋田うれ葉 他※プロットは面白そう。脚本次第かな。
「Get Ready!」オリジナル/飯野陽子 他※プロットは面白そうなんだけど、脚本家が5人もいるのは何故?あと堤幸彦演出がハマるのかにもよるかな。
「ブラッシュアップライフ」オリジナル/バカリズム※不思議そうな設定をバカリズムかどう料理しているのか楽しみ。
★は深夜放送開始ドラマ
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【2023冬ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「すきすき…
【2023冬ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
★「すきすきワンワン!」オリジナル/水橋文美江※水橋さんがどんなドラマを書いたのか楽しみ。
★「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」オリジナル/大歳倫弘、保木本真也※プロットが面白そうだったので、上手く書けていればいいなと。
「あなたは私に落とされたい」梅涼、宮口ジュンの漫画原作/鈴木史子※初回のみで離脱しそうではあるが…。
★「ヒヤマケンタロウの妊娠」(Netflix配信済み)坂井恵理の漫画原作/山田能龍 他※役者が豪華なので、そっち目的で。
★「花嫁未満エスケープ完結編」(全4話)小川まるにの漫画原作/桑村さや香 他※短いので観ておこうかな程度。
上記終了後の同枠↓
★「全力で愛していいかな?」さんずい尺の漫画原作/川﨑いづみ※桜庭ななみ主演なので観ておきたいのだが…。
「ハマる男に蹴りたい女」天沢アキの漫画原作/関えり香※←この人が苦手なので離脱するかも。
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」オリジナル/橋部敦子※高橋一生とのコンビで期待度高し。
★「ひともんちゃくなら喜んで!」八海つむの漫画原作/マンボウやしろ他※プロットは面白そうなんだけど、脚本が心配。
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
- << 134 【2023冬ドラマ】 「ひともんちゃくなら喜んで!」矢作穂香、犬飼貴丈 八海つむの漫画原作。脚本=マンボウやしろ 演出=高橋朋広 初回視聴済み。 うーん、ドラマとしては前段の広告塔の部分が邪魔だったな。 「やる気の管理」「やる気の原泉」「やる気のインフレ」とか、人事に必須のワードは散りばめられていたけど、そこから先の具体的な話に進む前に一話が終わってしまい、何か自分の観たい物とのズレを感じてしまったし、犬飼貴丈は観たいけど矢作穂香はちょっと苦手で、この内容だとそこまでの視聴意欲も湧かないから、初回のみで視聴離脱する。 (テレビ朝日・ドラマL枠)
【2023冬ドラマ】
「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」(TX.ホリプロ.製作委員会)脚本=大歳倫弘 他 音楽=諸橋邦行 出演=鈴木ゆうか、福山翔大、優希美青、西岡星汰、久保田磨希、濱津隆之 他 大黒天ナレーション=中野周平
オリジナル作品。《水ドラ25・30分枠》(全8話予定)
利用客が減少し経営危機に陥っている結婚式場ウェディングヒルズ大黒。ここが売却されると、式場の片隅に設置されているお社に住む、大黒天の使いであるネズミ一家も住む所を失う事になるので、大黒天の指令で人間に乗り移る力を与えられたネズミ一家が、式場スタッフにそれぞれが乗り移り、経営危機を救うべく奮闘する話。
一家の父親チュー吉(濱津)は、人間が仕掛けた罠で妻ネズミを殺されており人間嫌いだが、背に腹は代えられず、先ずは長女のチュー子(鈴木)を送り込み、チュー子は新人プランナー篠原天音に乗り移り、由美(筧美和子)と隆文(前原滉)を先輩プランナー桜井(福山)と担当する事になる。
初回のカップルの事情はまあよく有りそうな話だったけど、天音の(ネズミだから)異常に耳がいい設定を生かして問題を解決さた所は面白かった。(でも2話は隆文の母親が問題を起こすらしい)
お社内だけ変化をつけた抑えた色調なのが良かった。食べ物の比率だけ異常に大きくしていたのは何故?
脚本=大歳倫弘 演出=有働佳史
- << 155 【2023冬ドラマ】 「それでも結婚したいと、ヤツらが言った。」 3話まで視聴済み。 初回はまあまあだなとは思ったのだが、プロットの面白さを生かし切れていないのと、タイトルにする程、ネズミから見たら不思議な人間の結婚なのに、それがきちんと伝わって来ないのが残念で、ここからの大転換も望み薄だろうから3話で視聴離脱する。 脚本=②大歳倫弘、③保木本真也 演出=②有働佳史、③髙階貴法
【2023冬ドラマ】
「警視庁アウトサイダー」(EX)脚本=髙橋泉 音楽=末廣健一郎 出演=西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、優香、福士誠治、小松和重、野波麻帆、長田成哉、青山倫子、柳葉敏郎、石田ひかり、片岡愛之助、斎藤工 他 ※初回は6分拡大
加藤実秋の小説原作。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)
まず何でドラマで新日本プロレスとコラボしなければいけないのか、理解に苦しむ。この部分と特に必要のない賑やかし(野波+長濱)の部分を全カットして、脚本の要点をもっと整理すれば通常枠で収まって、もう少し分かり易いドラマになったのではないかと思う。
型破り刑事+頭脳派刑事+イマドキ新人女子刑事の組み合わせだけだと、既視感有りで差別化が出来ないので、型破り架川は元マルボーで外見は厳つく装っているけど実は血が苦手、頭脳派刑事蓮見に関しては何と成りすまし疑惑有り、そして新人女子刑事水木は実は警視庁副総監の娘という設定を付けている。
架川は元マルボーらしく檀家という名のS(スパイ)をあちこちに抱えていて、彼らから情報を取って効率的な捜査をしていて、蓮見はネゴシエーター的な言葉で犯人を説得して落とすタイプといった感じか。
まずは“捜査”を時間を掛けてきっちり見せて欲しいな。
苦手な人の、カメラの切り替えが速い演出でクラクラしそうだった。
脚本=髙橋泉 演出=木村ひさし
- << 127 【2023冬ドラマ】 「警視庁アウトサイダー」2話まで終了。 ああ、初回よりも更に木村ひさしのしつこくてくだらないギャグ演出が増えていて、特に前半は酷くて観るのを止めようかと思った程だった。 西島さんと萌歌ちゃんに何をやらせてるのって話で、あんな演出をつけなくてもそれぞれの役の設定が十分型破りだし、今回の事件その物は面白かったんだから、普通の演出をしてくれればもっと面白くなっていたのにと思うと残念でならない。 演出家が交代して“木村ひさし臭”を消してくれる事に期待したいけど、チーフだからなあ、ずっと“臭い”ままなのかな。 3人とも好きな役者さんだし、事件その物と、濱田岳が演じる蓮見刑事の秘密も悪くないので、取り敢えず別の演出家の番になる迄は観てみるけど、感想は今回限りにする。 脚本=髙橋泉 演出=木村ひさし
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」(TX.共同TV)脚本=松田裕子 音楽=ワンミュージック 出演=菜々緒、鈴木伸之、勝地涼、山本舞香、吉谷彩子、藤原大祐、筧美和子、六角慎司、ともさかりえ、古田新太、市村正親 他 ※初回は15分拡大
横関大の小説原作。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)
これも15分拡大がアダになる位、忍者のお仕事(イマドキ忍者なので、文明の利器も使いこなすほぼほぼスパイの様な仕事振り)が始まる迄の約30分が、ダラダラしていてつまらなかった。
お仕事が始まったら一転、その内容にも興味が持てたし、お互いに相手が分からないままに夫婦が敵対する忍者として、一瞬相まみえるシーンも緊迫感が有って良かった。やっぱり菜々緒は家庭で夫に不満をぶつける妻よりは、使命感を持って戦う哀愁漂う忍者の方が断然似合うしカッコいい。
でもタイトルもそうだし、予告でも離婚届を突き付けられた鈴木伸之が、離婚されない様に家事を頑張るみたいで(所詮付け焼き刃だからまた元の木阿弥になって菜々緒から怒られるのは必至)、そこを長く見せられるとちょっとなあ…。
コメディー部分で一番面白くて声を出して笑ってしまったのは、娘の菜々緒に叱られて笑顔でごまかす父・古田新太の顔芸4発だったというね。
全くダメでもないので、暫く様子見かな。
脚本=松田裕子 演出=土方政人
- << 128 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」2話まで終了。 このドラマの最大のダメポイントは、忍者に結婚は難しいのではなくて、“悟郎に結婚は難しい”だけのタイトル倒れになってしまっている所。 悟郎があまりにだらしなくて、結婚生活不適合人間風に描き過ぎているから、“蛍は3年もよく我慢した”“離婚一択で当然”としか思えず、そこには忍者のにの字も出て来ない。 蛍の妹の雀(山本舞香)が“忍者の解説配信”で、隣同士で昔からバチバチだったから「甲賀と伊賀の恋愛ってロミジュリみたいな感じ」って話して、側で聞いていた蛍が苦笑していたけど、このドラマの狙いはそこなんだろうし、それだったら悟郎をあそこまでダメダメに描かずに、普通の結婚生活を送って来た二人が3年経って気の緩みも出て、お互いに“何か隠し事が有るのでは?”と疑心暗鬼になり始めている辺りから始めた方が、タイトル倒れにならずに済んだのではないかなと思う。 それと今回は伊賀の集会ばかりが描かれて、蛍の忍者行動は次回までお預けだったので、それもスッキリしなかった要因の一つで、蛍のカッコいい忍者行動は最大の売りなんだから出し惜しみはしないで欲しいな。 同じ原作者の同じロミジュリ物だから、ついつい「ルパンの娘」と比較してしまうが、あっちは初回から段違いに面白かったのになあ。やっぱりスタッフが…以下自粛。 脚本=松田裕子 演出=土方政人
【2023冬ドラマ】
「あなたは私におとされたい」(MBS.製作委員会)脚本=鈴木史子 音楽=西村大介/DUNK 出演=鶴嶋乃愛、村井良大、内藤秀一郎、佐藤友祐、マーシュ彩、染野有来、宇垣美里 他
梅涼、宮口ジュンの漫画原作。《ドラマ特区・30分枠》(全話数不明)
DINKs(共働きで子供を持たない選択をした夫婦)なのか出来ないのかは分からない(妻が夫と同じ証券会社の別支店で、夫と同じ課長として働くバリキャリなので恐らく前者)が、その相澤夫妻の夫(村井)の課に配属された新人の立花ノア(鶴嶋)が、身持ちの固いとされる相澤を落とそうと、分かりやすくあの手この手の接近戦を仕掛けて行く話。
相澤の妻の夏菜(宇垣)は、元々相澤の下に付いた新人で、いきなり三千万円の契約を取るなど優秀だった為、出世も早かったという設定で、自宅から近い新宿支店に勤務する夫が夕食を作っておいたら、「ご飯作る余裕有っていいよね、新宿支店は」なんて毒を吐いてしまう一面も有り、相澤がノアに絡め取られるのも時間の問題か。
ノアとの話には興味が湧かないのだが、相澤夫妻の仲がどうなって行くのかにはちょっと興味が有るので、もう少し観てみるが感想は今回のみとしたい。
※演技をする鶴嶋乃愛(今回初めて観た)が、どうしても以前AKBに居た大和田南那に見えてしまう。
脚本=鈴木史子 演出=加藤綾佳
- << 156 【2023冬ドラマ】 「あなたは私におとされたい」 3話まで視聴済み。 やっぱり立花ノアの“落とし方”が、何の工夫もなくえげつないだけなので一向に面白くならないし、脚本が稚拙だと宇垣美里は演技力不足を露呈してしまうしで、もうこれ以上観る意味も無いから3話で視聴離脱する。 脚本=鈴木史子1~3話 演出=加藤綾佳1~3話
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」(TX)脚本=山田能龍 他 音楽=林正樹 出演=斎藤工、上野樹里、筒井真理子、岩松了、高橋和也、宇野祥平、山田真歩、リリー・フランキー 他
坂井恵理の漫画原作。《木ドラ24・30分枠》(全8話)Netflixで全話配信済み
広告代理店で上司からの信頼も厚く、仕事も出来て女にもモテるシスジェンダー(体の性と性自認が一致しているマジョリティに属する人、トランスジェンダーの対義語)の男・桧山(斎藤)が、吐き気が続き受診すると医師(高橋)から妊娠を告げられパニックを起こしてしまう。
初回は人物紹介も兼ねて作られているが、あっちもこっちもと欲張る事なく、あくまでも主人公の桧山の人となりを中心に描いていたので、この男がまさかの妊娠をしたら取り敢えずはこうなるだろうし、今後どういう選択をするのか、もし産む選択をした場合、上司や同僚はどういう対応をするのか等、俄然この先への興味が湧いて来た。
桧山は女遊びはしているけど一応恋人(パートナー・亜季)は居て、上野樹里が演じている。
予告では「それって私の子なの?」とか言っているし、桧山は「産むのも堕ろすのもリスク背負うのはこっちだからな」とか、台詞が男女逆転してるのも面白そう。
脚本=山田能龍 演出=箱田優子
- << 129 【2023冬ドラマ】 「ヒヤマケンタロウの妊娠」2話まで終了。 妊娠による体の変化に気持ちが全く追い付かない桧山。これは生理が有って、子供の頃からずっと月イチの体の変化や痛みを感じながら生きて来た女との決定的な違いなのかもしれない。 容姿に気を使わず仕事は上の空で、クライアントとの会議なのに来なくて連絡も付かない、これでは上司が危惧して、プロジェクトリーダーを交代してしまっても仕方がない。こんな仕事に酷く影響が出てしまう位、男だと動揺してしまうのかと、架空の話とはいえ驚いてしまった。女とは動揺の種類が違うのかもしれない。 中絶を決めて亜季に同意書へのサインを求める桧山。 亜季は子宮筋腫による重い生理痛を抱えていて、フリーライターなので手術の為の一週間の休みさえ取れない。“もし健太郎がこのまま自分の子供を産んでくれたら”という淡い期待が頭を過り、妊娠出産は広告の世界の人の健太郎には強みになるのではと言ってみたりするが、「リスクしょうのはこっちだからな」と一蹴されてしまう。 ここの男女逆転の会話は面白かった。 次回は産婦人科で妊夫仲間に出会う事で、健太郎にどの様な変化が有るのか無いのか、ターニングポイントになるのかな? 次も楽しみ。 脚本=岨手由貴子 演出=箱田優子
【2023冬ドラマ】
「今夜すきやきだよ」(TX.ザ・ワークス.製作委員会)脚本=山西竜矢 音楽=澤田かおり 出演=蓮佛美沙子、トリンドル玲奈、鈴木仁、三河悠牙、紺野ぶるま、河井青葉、宮崎美子 他
谷口菜津子の漫画原作。《ドラマ24・40分枠》(全話数不明)
日本人の中に今も根強く残っている“良妻賢母”を理想とする価値観。「僕の母は働きながらきちんと家事もこなしていたよ」そういう結婚がしたいという男に、家事は苦手で料理も出来ないと告げた太田あいこ(蓮佛)は、速攻で婚約を破棄された。
一週間前に高校の友人の結婚式で会った浅野ともこ(トリンドル)に偶然スーパーで再会したあいこは、いきなり抱き着いて泣き出してしまう。
ともこのアパートで話を聞いて貰いながら散々泣いたあいこは、いい匂いに気付き、そのまま美味しい手料理をごちそうして貰う。
コンロが一つしか無いから、作れる料理が限られてしまうというともこに、「ウチに住む?」とあいこ。キッチンは広いし物置にしている部屋は有るしと。
こうして仕事は出来るけど家事は出来ない女と、絵本作家としてはスランプで収入は少ないけど、家事も料理も上手な女の同居生活が始まる。
ともこはアロマンティックなので、“つくたべ”の様なドキドキは無くて済むし、二人の間に流れる優しさが心地良いので視聴継続決定。
脚本=山西竜矢 演出=太田良
- << 211 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「今夜すきやきだよ」7話まで終了。 賃貸マンションに暮らしている以上、あいこ(蓮佛美沙子)が結婚するという話になれば、必然的にともこ(トリンドル玲奈)はこの部屋を出て行く事になる(今の収入では一人で家賃を払い切れないし、もしあいこの相手がこの部屋に住むのなら尚の事そうなる)訳だが、意外に早くそれは訪れ、頭では何となく分かっていた筈なのに、プロポーズされたとあいこに言われたともこはかなり動揺して、「おめでとう!」の一言を言えず、その事で更に落ち込んでしまう。 結婚の前にお試し同居をしたいというゆき(鈴木仁)の提案に賛成し、「たまにしか戻って来ないけど」と、ともこに言ってあいこはゆきの家に行った。 今回は居心地の良い生活を失うかもしれないと不安になる、ともこの心境の変化を丁寧に描いていて見応えが有った。 でも予告を見るとあいこは家事分担に負けて戻って来そうな感じもする(笑) 脚本=山西竜矢 演出=太田良
【2023冬ドラマ】
「花嫁未満エスケープ完結編」(TX.ホリプロ.製作委員会)脚本=桑村さや香 他 音楽=渡邊琢磨 出演=岡崎紗絵、井上祐貴、小林涼子、松村沙友理、澁谷麻美、森田想、河井青葉、浅香航大 他
小川まるにの漫画原案。《木ドラ25・31分枠》(全4話)
全12話だった前作が配信で人気が高かったらしく、原作には無いオリジナルストーリーで全4話の完結編を作ったらしい。
前作は途中迄は面白かったけど、後半は引き延ばし感が強くて惰性で観ていた部分も有ったから、これはどうしようか迷ったけど、井上祐貴が相手役で出るのと、全4話なら飽きずに観られるかなと思って観てみた。
デザイナーとして働きたいのに、才能に見切りを付けられたのか、初めて出す店舗の店長に決まったとオーナーデザイナーから告げられ、落ち込んでいる時にタイミング良く出会った、ウェディングドレスデザイナーでシングルファザーの作良(井上)の元に逃げるのかどうか、みたいな話になるのかな。
ゆう(岡崎)は結構揺らいでしまう人なので、転びそうになりながらもやはりデザイナーの道を目指すのではないかなと思うのだが、そうすると冒頭の、ゆいだけ映して新郎の顔は見せない結婚式の意味は何?という事になってしまうのだが。
どちらにしても感想は今回のみで。
脚本=桑村さや香 演出=亀谷英司
【2023冬ドラマ】
「三千円の使いかた」(東海テレビ.テレパック)脚本=嶋田うれ葉 他 音楽=横山克、橋口佳奈 出演=葵わかな、山崎紘菜、橋本淳、堀井新太、アンミカ、利重剛、森尾由美、中尾ミエ 他
原田ひ香の小説原作。《土ドラ・55分枠》(全話数不明)
祖母が12才の孫にお年玉を上げながら、「人はね、三千円の使い方で人生が決まるの」と教える所から始まったこのドラマ。
12才でそんな事言われても分からないわなと思っていたら、あっという間に主人公の美帆(葵)は無駄な買物が多い24才になっていて、朝、急に歌い出したと思ったら、そのまま通勤→仕事→デートとずっと歌って踊っていて、即視聴離脱した山崎育三郎の「あいの結婚相談所」を思い出して、これもそうなのか?と嫌な感じが蘇ってしまったのだが、歌い終わった後はこれといった特徴が有る訳でもなく、保護犬を引き取る為に家を買うと決めた主人公が、固定費削減の為に実家に舞い戻る迄が、ごく普通のドラマとして淡々と描かれただけだった。
先に祖母と知り合った小森安生(橋本淳)が、「祖母の残した家で一人暮らし」「庭が有るので野菜やお花を育てている」との事で、主人公は今の恋人とは別れて、いずれは安生とくっつくのかな、犬も飼えそうだし。
駄目では無いけど継続視聴意欲も湧かないので、初回で離脱という事で。
脚本=嶋田うれ葉 演出=村上牧人
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」(TBS)脚本=飯野陽子 他 音楽=ノグチリュウ 出演=妻夫木聡、松下奈緒、日向亘、一ノ瀬颯、橋本マナミ、當真あみ、結城モエ、片山友希、三石琴乃、鹿賀丈史、藤原竜也 他 ※初回は25分拡大
オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)
初回から登場人物が多過ぎ。その上ゲストの患者が別々で2名登場なので、結局外科医連中は医局で、刑事連中は課の部屋でただ無駄話をしているだけのその他大勢扱い。そんな事なら無理に初回から出さなくてもいいのに(女性研修医に一人、刑事に一人、それぞれ無駄にデカい声で喋るキャラを置いているのは何故?堤さんの趣味?)。
闇医者グループが接触した患者は、2名とも千代田医科大病院の患者なのは何故?天才ハッカーが次々にカルテを盗み見ているのなら、別の病院の患者でもいい訳で。
副総理の部屋にはホログラムで侵入し、資産運用会社CEOの部屋にはわざわざ生身で侵入したのは何故?全部ホログラムでいいのに、安全だし。
最大の謎はエースの倫理観だけが患者の生殺与奪の権を握っている事。そんなの危う過ぎない?
初回は25分も拡大しているのに余計な描写が多過ぎて、闇医者グループのパフォーマンス部分しか描かれなかったから、上っ面を撫でただけ位の印象しか持てなかった、残念。
脚本=飯野陽子、山田能龍 演出=堤幸彦
- << 136 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」2話まで終了。(15分拡大) 👆 脚本の整理整頓が出来ていないだけなのに、懲りずにまた拡大。 その分またまた余計なシーンを入れ込むから、ストーリーの印象が散漫になり、長々と尺を取った柄本明の“最後の講義”で感動させたかったのだろうが、物語に入り込めてないから「長いな」という印象が先に来てしまう始末。柄本さんは死期の迫った男をきっちり演じ切っているんだけど、そこに辿り着く迄の脚本が酷過ぎて。 今回、警察はまあハッキングについてのミーティングをしていたからいいとして、相変わらず無駄話をしているだけの医局のシーンと、銭ゲバPOCの占いシーンは要らないし、もっと言えば當真あみちゃんがケーキを選んで食べるシーンも、工夫が無いなら毎回は要らない。 POCはどこかの局面で闇医者グループを助け、當真あみは患者になるのかなとは予想しているけど、出し方がぶつ切りで下手だから、このシーン要らないとなってしまう。 一番要らなかったのはエースの“倫理観”で、金をがっぽり頂くのは“何らかの理想を実現させる為”で、その為には患者は選ばず取れる所から絞り取る、位の単純明快な設定の方がまだマシだった。 まだ離脱はしないけど、感想は多分もう書かないと思う。 脚本=飯野陽子、山田能龍 演出=堤幸彦
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」(NTV)脚本=バカリズム 音楽=fox capture plan 出演=安藤サクラ、夏帆、木南晴夏、染谷将太、中島ひろ子、志田未来、田中直樹/鈴木浩介、松坂桃李、黒木華/バカリズム 他
オリジナル作品。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
こんな普通の会話劇だけで集中出来て楽しめるドラマを観るのって、いつ以来だろうと思ったけど思い出せない、意外と無かったのかもしれない。
同級生だった33才の女3人が繰り広げる他愛もない会話の数々が、普通過ぎて共感しやすく、実力派の3人が演じているからこそ、あれだけリアルに近い会話劇が成立したのだと思うが、とにかく観ていて“わかりみが深い”のだ。
そしてこの時の普通の会話と、主人公(麻美=安藤)が妹(遥=志田)と交わしていた何気ない会話が、後の麻美が選択した“徳を積む為の人生2周目”で大いに役立つ伏線になっていたとは、もうお見事と言うしかない。
交通事故死して、オオアリクイに生まれ変わるのが嫌だった麻美は、1周目の33才迄の記憶を持ったまま赤ちゃんから人生をやり直し、徳を積み続ける道を選択する。
何とも言えない絶妙な表情をする子役ちゃんに、安藤サクラのすっとぼけた心の声が付く幼稚園児パートが超面白かった。
この先どうなるのかも楽しみ。
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 137 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」2話まで終了。 なるほど、大学を卒業した知能で2周目の小学校から勉強を始めるから、同級生よりはかなり頭が良くて成績もいい訳だ。でも地頭のいい子は中高とどんどん成績が伸びるから、結局は抜かされてしまうという現実が生々しかった。 それでも1周目よりは成績が良くて、同じ大学の薬学部に通い薬剤師になった麻美。 国家試験合格から合同研修、配属、調剤薬局の仕事内容とか、知らない世界の話なので興味深かったし、ここでも患者のクレーム対応に市役所での経験が生きて、こっちの方が楽とか言っているのも面白かった。 中学時代の授業中に、麻美が三田先生(鈴木浩介)にはっきりと物申すシーンが有ったので、成人式後のカラオケで皆がふくちゃんに歌手になれるよとか言ってる中、麻美が「絶対売れないからやめた方がいい」って言った時に、これ言っちゃうんだあって思ったんだけど、そこは妄想で現実は後のふくちゃんの幸せを知っていたから、言うのを思いとどまっていたというのもいいシーンだった。 三田先生の痴漢冤罪を麻美が証明してあげた事で、没収されたままだったゲームボーイが戻って来る(でも逆転裁判はクリアされていた)ラストは洒落てたけど、真犯人が市役所時代の上司だったという皮肉というか、毒が凄かった。 脚本=バカリズム 演出=水野格
【2023冬ドラマ】
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(CX)脚本=大北はるか 他 音楽=武部聡志 出演=北川景子、山田裕貴、南沙良、高橋文哉、前田旺志郎、前田拳太郎、河村花、佐藤仁美、宮野真守、小堺一機、尾上松也、及川光博 他
オリジナル作品。《月9・54分枠》(全話数不明)※初回は30分拡大
群像劇で最初は対立軸を作るというのは分かるのだが、過度にギスギスさせて煽るのは、大北はるかというよりはプロデューサーの野田悠介の趣味なのだろうか。
それ位、南沙良の演じる照井の常に誰かに噛み付いている設定は不快で、かなりドラマの第一印象を悪くしている。高橋文哉の演じる、裏表の有る真中程度の不快さならまだ許容出来るのだが。
主人公の柊(北川)は常に笑顔で人に寄り添おうとするタイプなので、エース教員の藍井(山田)は癖が強く人を寄せ付けないという正反対のタイプに設定して、二人がそれぞれ教員として何を一番重要視しているのかを、キャラ設定の違いで端的に表しているのは分かり易くていいと思う。
初回の最初の方はどうなる事かと思ったけど、模擬裁判の所は面白くなって集中して観る事が出来た。
今後はどういう展開を予定しているのか知らないが、具体的な判例をベースにした授業を毎回挟んでくれると、それなりに見易くなるかもしれない。
脚本=大北はるか、神田優 脚本協力=伊吹一 演出=澤田鎌作
- << 138 【2023冬ドラマ】 「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」2話まで終了。 うーん、藍井に台詞で「教員は人生の責任まで取れない」と言わせていた様に、この法科大学院の最大かつ唯一の目的は、無事院生を卒業させて司法試験の受験資格を与える事、そして司法試験を突破出来る様な知識を、在学中に最大限に与える事、だけなのではないだろうか。 だからその場所で、多角的な物の見方や人間性を育てようとする柊木を主人公にしたドラマを作る事自体に、何だか違和感が有ってドラマに入り込めない。 今までドラマで取り上げられなかった職業(舞台)に拘ったから法科大学院なのだろうが、何か場所とやっている事のミスマッチが半端無くて、視聴意欲が湧かなくなって来た。 次回が“ギスギス照井”クローズアップ回らしいので次も観るけど、そこで判断する事になるかな。 脚本=大北はるか、神田優 脚本協力=伊吹一 演出=澤田鎌作
【2023冬ドラマ】
「大奥」(NHK)脚本=森下佳子 音楽=KOHTA YAMAMOTO 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》 出演=中島裕翔、風間俊介、白石聖、橋本淳、井上祐貴、冨永愛、貫地谷しほり、片岡愛之助 他
よしながふみの漫画原作。《ドラマ10・45分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
三代家光を堀田真由が演じるという情報が一番最初にNHKから発表されたので、家光×有功編から始まるのだとばかり思っていたら、情報後出しの八代吉宗×祐之進編から始まったので少し驚き、それが時間を拡大したとはいえ、たったの1話1時間で終わってしまったのでかなり驚いた。
それでもこれぞ森下佳子と言いたい位、流れる様な筆致で終始惹き付けられる、見事な脚本だった。
中島くんの水も滴る様な男っぷりも良かったけど、それより何より冨永愛の吉宗は凛々しくて威厳が有って、大局も見えていて心配りも出来て、女も惚れてしまう様な格好良さだった。
脇を固める風間俊介、貫地谷しほり、片岡愛之助もそれぞれ役にハマっていて楽しませてくれたし、1話だけで終わってしまうのが勿体無い様な仕上がりだったな。
次回は家光の時代の話で、春日局役が斉藤由貴って、これはまた楽しませてくれそう。
脚本=森下佳子 演出=大原拓
- << 142 【2023冬ドラマ】 「大奥」(NHK)脚本=森下佳子 音楽=KOHTA YAMAMOTO 《三代将軍家光・万里小路有功編》 出演=福士蒼汰、堀田真由、岡山天音、奥智哉、眞島秀和、冨永愛、石橋蓮司、斉藤由貴 他 春日局(斉藤)が若い頃の村瀬(岡山)に、自分のした事(家光が亡くなり、それを隠して家光の娘を家光とし、跡継ぎを産ませようとした辺りからの事)を書かせたという“没日録”を読みたいと吉宗(冨永)が村瀬(石橋)に頼み、そこから家光・有功編が始まるという、前回からの無理の無い繋ぎ方にまず拍手を。流石だわ、上手い。 家光・有功編は何話かを掛けて描く予定なのか、初回とは打って変わって一つ一つのエピソードをじっくりと描き、特に有功(福士)が還俗したとはいえ一度は仏門に入った身なので相手を打つ事は出来ぬと拒み、ならば代わりに素振りを千回と言われて承知し、持ち手を縛り付けて貰い何度倒れても立ち上がり、ふらふらになりながらもやり遂げるシーンには、有功の強靭な意志と高邁な精神が表れていて、伝え聞いた家光(堀田)の頑なだった心を動かしたのもむべなるかなと思わされる、いいシーンだった。 福士蒼汰が、身の上に起きた理不尽は受け入れても、高邁な精神迄は引き渡すまいとする有功を美しく演じていて、物語に引き込まれる。 そして勿論凄い斉藤由貴! 次も楽しみ。 脚本=森下佳子 演出=大原拓
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」(NTV)脚本=清水友佳子 音楽=清塚信也、啼鵬 出演=門脇麦、田中圭、永山絢斗、瀧内公美、坂東龍汰、恒松祐里、前野朋哉、濱田マリ、岡部たかし、津田健次郎、平田満、原日出子、生瀬勝久 他
オリジナル作品。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)
傍若無人な変人マエストロ(常葉朝陽=田中)に、元天才ヴァイオリニストで今は市役所で地味に働いている主人公(谷岡初音=門脇)が強引に巻き込まれて現役復帰し、朝陽の父で市長の修介(生瀬)の厳命で、市の予算が注ぎ込まれているポンコツオーケストラ(児玉交響楽団)を立て直そうとする話。
強引な変人マエストロ設定という事で、行き過ぎていたら嫌だなあと思いながら見始めたのだが、朝陽の楽団員への叱責は一々御尤もで、寧ろ意識が低過ぎる団員がチラホラ居る事の方が問題だったので、これは各話で解決して行くのだろうから、とにかく主要人物の朝陽が許容範囲内の人物像だったので一安心した。(事務局長の小野田(=岡部)のリサーチ力よ!笑)
本当はヴァイオリンが大好きな事を朝陽に見抜かれていた初音が、強引にオケの練習に入らされて、それでも弾き出すと楽しくなって笑顔が溢れ、釣られて団員の演奏も一つになって行くウィリアム・テル序曲に心を掴まれた。
後は足を引っ張る派の動かし方次第かな。
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
- << 144 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」2話まで終了。 蒼(坂東龍汰)の遅刻癖はバイトのし過ぎが原因。楽団の給料は手取りで15万円程で、バイトの掛け持ちをしても家賃を3ヶ月も滞納してる。音大の奨学金の返済が有るんだろうなというのは直ぐに思ったけど、防音のマンションじゃなきゃ駄目とか、フルートのローンが有るとか迄は思い付かなかった。親の援助が望めない家の子が音楽家をやり続けるのは大変なのね。 でも蒼は事情を知った初音が、妹の作った弁当を差し入れしたら素直に食べるし、父親との軋轢が有って助けを求められない事迄話してくれるし、基本いい子なの。 初音がオンラインレッスンを思い付くと、蒼の苦境を知った団員も口々に生徒探しを手伝うと言ってくれて、皆優しくていい人達なの。 それが観ていて気持ちがいい。 朝陽だって初回の感想に書いた様に、圧で間違った事を押し通したりはしないし、言い方には多少問題は有るけど、皆の事を良く見ているし、それぞれの音もしっかり聞いた上でプロとして指導している(今回は蒼が音楽を辞めずに済む導き迄している)。 だからどんどんまとまって、いいオケになるのではという期待が持てて、次回を観るのが楽しみになる。 色々画策するのは本宮議員(津田健次郎)と高階会長(原日出子)だけで十分。この線は越えて欲しくないな。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
>> 115
【2023冬ドラマ】
「警視庁アウトサイダー」(EX)脚本=髙橋泉 音楽=末廣健一郎 出演=西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、優香、福士誠…
【2023冬ドラマ】
「警視庁アウトサイダー」2話まで終了。
ああ、初回よりも更に木村ひさしのしつこくてくだらないギャグ演出が増えていて、特に前半は酷くて観るのを止めようかと思った程だった。
西島さんと萌歌ちゃんに何をやらせてるのって話で、あんな演出をつけなくてもそれぞれの役の設定が十分型破りだし、今回の事件その物は面白かったんだから、普通の演出をしてくれればもっと面白くなっていたのにと思うと残念でならない。
演出家が交代して“木村ひさし臭”を消してくれる事に期待したいけど、チーフだからなあ、ずっと“臭い”ままなのかな。
3人とも好きな役者さんだし、事件その物と、濱田岳が演じる蓮見刑事の秘密も悪くないので、取り敢えず別の演出家の番になる迄は観てみるけど、感想は今回限りにする。
脚本=髙橋泉 演出=木村ひさし
>> 116
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」(TX.共同TV)脚本=松田裕子 音楽=ワンミュージック 出演=菜々緒、鈴木伸之、勝地涼、…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」2話まで終了。
このドラマの最大のダメポイントは、忍者に結婚は難しいのではなくて、“悟郎に結婚は難しい”だけのタイトル倒れになってしまっている所。
悟郎があまりにだらしなくて、結婚生活不適合人間風に描き過ぎているから、“蛍は3年もよく我慢した”“離婚一択で当然”としか思えず、そこには忍者のにの字も出て来ない。
蛍の妹の雀(山本舞香)が“忍者の解説配信”で、隣同士で昔からバチバチだったから「甲賀と伊賀の恋愛ってロミジュリみたいな感じ」って話して、側で聞いていた蛍が苦笑していたけど、このドラマの狙いはそこなんだろうし、それだったら悟郎をあそこまでダメダメに描かずに、普通の結婚生活を送って来た二人が3年経って気の緩みも出て、お互いに“何か隠し事が有るのでは?”と疑心暗鬼になり始めている辺りから始めた方が、タイトル倒れにならずに済んだのではないかなと思う。
それと今回は伊賀の集会ばかりが描かれて、蛍の忍者行動は次回までお預けだったので、それもスッキリしなかった要因の一つで、蛍のカッコいい忍者行動は最大の売りなんだから出し惜しみはしないで欲しいな。
同じ原作者の同じロミジュリ物だから、ついつい「ルパンの娘」と比較してしまうが、あっちは初回から段違いに面白かったのになあ。やっぱりスタッフが…以下自粛。
脚本=松田裕子 演出=土方政人
- << 146 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」3話まで終了。 伊賀はイヤモニに無線で指示を飛ばせるのに、わざわざ小夜(吉谷彩子)が集合を掛けて爆弾テロの話をして、悟郎がちょっと反論して小夜がそれを押し切って皆が「御意!」って、韓ドラだったら絶対誰かが立ち聞きしてる位、忍者にしては脇が甘いし、甲賀の蛍と雀は爆弾テロを阻止したのだから、勇気も有るし優秀なのに、蛍は吾郎が自分を止めた時に直ぐに「何で?」と気付かないし(←後で吾郎と同時に相手に疑問を持たせたいからなんだけどさ)、アナログ父の書いた爆弾の位置を報せたメモをバッグに入れたまま、吾郎と帰宅するというドジを踏むし(←鈍い吾郎でも蛍に疑問を持つには、わざとらしくてもこれ位はやらないとね)、帳尻合わせ優先の脚本で興醒めではあったけど、これでやっとタイトル回収のスタートラインに立った訳で、それを考えるとやはり2話目は要らなかったな、足を引っ張ったなと改めて残念に思う。 で、宇良くん(藤原大祐)だけど、今回でかなり“仮の姿”臭がプンプンして来たな。伊賀に潜入して情報収集をしてる感じで、今回に関しては結果的に(もしくは意図的に)甲賀(雀)のアシストをした形になっていたけど、それを持って宇良は甲賀だとも言えないし第三の勢力とかなのかな? 脚本=松田裕子 演出=木下高男
>> 118
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」(TX)脚本=山田能龍 他 音楽=林正樹 出演=斎藤工、上野樹里、筒井真理子、岩松了、…
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」2話まで終了。
妊娠による体の変化に気持ちが全く追い付かない桧山。これは生理が有って、子供の頃からずっと月イチの体の変化や痛みを感じながら生きて来た女との決定的な違いなのかもしれない。
容姿に気を使わず仕事は上の空で、クライアントとの会議なのに来なくて連絡も付かない、これでは上司が危惧して、プロジェクトリーダーを交代してしまっても仕方がない。こんな仕事に酷く影響が出てしまう位、男だと動揺してしまうのかと、架空の話とはいえ驚いてしまった。女とは動揺の種類が違うのかもしれない。
中絶を決めて亜季に同意書へのサインを求める桧山。
亜季は子宮筋腫による重い生理痛を抱えていて、フリーライターなので手術の為の一週間の休みさえ取れない。“もし健太郎がこのまま自分の子供を産んでくれたら”という淡い期待が頭を過り、妊娠出産は広告の世界の人の健太郎には強みになるのではと言ってみたりするが、「リスクしょうのはこっちだからな」と一蹴されてしまう。
ここの男女逆転の会話は面白かった。
次回は産婦人科で妊夫仲間に出会う事で、健太郎にどの様な変化が有るのか無いのか、ターニングポイントになるのかな?
次も楽しみ。
脚本=岨手由貴子 演出=箱田優子
- << 148 【2023冬ドラマ】 「ヒヤマケンタロウの妊娠」3話まで終了。 堕胎手術の予約を入れた桧山。 会社ではプロジェクトリーダーから降ろされた途端に雑用係の様な扱いを受け、悶々としながら過ごしていたが、産科の待合室で知り合った妊夫の宮地(宇野祥平)と親しくなり、妊夫あるあるで盛り上がり、少しだけストレス発散をしたり。 ユニーヴとの会議で新リーダーの田辺はありきたりのアイディアしか出せず、クライアントは苛立ちをぶつけて来る。 元々のアイディアは桧山さんが出したのだから、どう考えているのかと聞かれた桧山は、産むと決めてる宮地の事や、「妊娠出産は広告の世界の人の健太郎には強みになるのでは」という亜季の言葉を思い出し、思い切って自分の妊娠を告げ、自分をモデルの一人に加えればインパクトの有るリブランディングになるのでは?と提案、相手も乗り気になりゴーサインが出る。(←調子に乗ってた田辺をギャフンと言わせる事が出来てスッキリ笑) 田辺を直ぐに切り捨てて桧山をおだて始めた上司には笑ってしまったが。 これで妊娠を隠さずに済み、モデルになる事で産む事も出来る。 その事を母に電話で伝えると「産んで終わりじゃないんだよ。今迄の様には働けなくなるんだよ」と大反対。撤回は「無理だから」と電話を切る桧山。すると母は「あの子まで…」←って事は健太郎を産んだのは父親なのかな? 脚本=天野千尋 演出=菊地健雄
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」(TBSスパークル.TBS)脚本=安達奈緒子 音楽=河野伸 出演=井上真央、佐藤健、シム・ウンギョン、板倉俊之、少路勇介、穂志もえか、近藤千尋、桜一花、平岩紙、春風亭昇太、荒川良々、松山ケンイチ 他
オリジナル作品。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
恋人(悠依=井上)にプロポーズ出来ぬまま亡くなった?男(直木=佐藤)が、幽霊となって彼女の前に現れるが、彼女には見えず聞こえずで、彼にすっぽかされた事を怒っていて、男は自分が幽霊だとは認識していないからその状況が理解出来ないという場面からスタートした、番組HPによれば“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリーとの事だが、そこに直木は何故亡くなったのか?涼花という女性が殺された事件とはどんな関係が有るのか?直木の事が見えて話せるらしい板倉俊之が演じている男は何なのか?というサスペンス要素が、少し加わっているといった感じかな。
霊感体質の魚住刑事(松山)が、ここに直木の霊が居ると悠依に伝えるのだが、それを信じたら直木の死を認める事になる、だから私は直木に振られて彼は逃げたんだと、その思いにすがろうとする悠依が切なかった。
脚本がしっかりしているので、多分問題なく楽しませてくれると思う。
脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
- << 149 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」2話まで終了。 悠依、直木、魚住の3人での会話を中心にストーリーが進んで行くスタイルは維持しながらも、新たな登場人物の事も含めて、その内容はかなりミステリー要素が強目になって来たが、あくまでも直木絡みの話であり、こども食堂の後からの記憶が無いという直木に一体何が有ったのか、彼の体はどこに有るのか、それを探って行く方向に話は進んでいるので、ファンタジーに謎解きという新たな面白さが加わって、集中力も必要になって来たという感じだ。 直木に特徴の似ている遺体が見付かり、まず所持品の確認を求められた悠依は、その場では「違います」と言って帰って来たが、直木のレストランの前迄辿り着いた途端に恐怖が甦り、過呼吸になってしまう。 そこに直木が感じられるからいいと言っていた悠依が、「体が無いって辛い。そこに居るなら触ってよ、触らせてよ」と泣くシーンはズシンと来た。 それで直木も何が有ったのかちゃんと確かめようと決意。「それで俺が死んでいたとしても前に進もう」泣きながら頷く悠依。 ※板倉俊之の役割はコメディーリリーフかな。 ※宋医師も“見える人”なの?この人の役割は何だろう。 ※荒川良々が直木達の里親家の勝さんと知り合いだった事が判明。て事は莉桜(安斉星来)との繋がりも有るかも。何か怪しいなあ。 脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」(NTV)脚本=福田哲平 他 音楽=ゲイリー芦屋 出演=櫻井翔、比嘉愛未、白洲迅、稲葉友、明日海りお、阪田マサノブ、宮本茉由、笠原秀幸、吉田帆乃華、ソニン、平山浩行、筒井真理子、津田寛治、渡部篤郎 他
オリジナル作品。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)
福田哲平は「パンドラの果実」の脚本が良かったので彼に期待して観たのだが、余計な部分は削ぎ落とし、正義感の強い刑事の主人公(武蔵=櫻井)が、心の傷を負って休職に追い込まれた過去の事件をコンパクトに見せた上で、後はひたすら“鬼軍団”に着々と大病院が占拠されて行く様を、緊迫感を纏わせながら描いていて、開始から24分ノンストップで一気に見せて惹き付け、その後もテンポ良く飽きさせなかった演出も含めていい仕上がりだったと思う。
鬼は10名居て配役は伏せられており、公式ツイでヒントを出して視聴者に“当てっこ”をさせて、話題にして貰おうとする仕掛けもしていて、そちらもぬかりがない。
リーダーの青は、あの唇の厚さと独特の動かし方、櫻井くんのバーターという事からジャニの菊池風磨で決まりだろうね。
あと水橋研二はあの緊迫場面で自ら手を上げるというのは考え難いので、恐らく死んでなくて鬼の仲間。
あのガソスタ事件絡みで武蔵狙い?それとも各自に狙いが有る複合動機型かな?
脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
- << 151 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」2話まで終了。 同じ脚本家と演出家で作ったとは思えない位、この枠の平常運転(ツッコみ待ち)風になってしまったが、それでもまだ鬼達の本当の目的が見えて来ていないし、ギリギリで観たいと思える面白さは保っている。 ドタドタと走って動きにキレが無い櫻井くんにアクションは厳しいよなとか、比嘉愛未どんだけ腹筋背筋握力強いの⁉とか、ソニンと情報分析官2名しか働いていないのに、指揮所にあんなに人が必要?とか、色々ツッコみ所は有ったけど、一番不自然だったのは武蔵を狙っている筈のドローンが、明らかに櫻井くんの動きに忖度して(笑)本気を出していない事。 やっぱり鬼の本当の狙いはガソスタ事件の武蔵だから、簡単には殺さないのかとは思うのだが、それなら3階から突き落としたのは何故という疑問が(不死身じゃなくても死なない様に、落とす場所も計算し尽くされてたとか?)。←そう言えば青鬼が武蔵の妻のスマホで、二人の関係を初めて確認した様なシーンが有ったけど、最初から武蔵狙いなら当然調べ上げて知ってる筈だよねと、そこも疑問 あと鬼が病院内に隠されている場所?物?を探しているみたいで、それが動機の本丸なのかもしれないし、分かりそうで分からないから次も観たくなる仕組みには、ちゃんとなってる(笑) 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
【2023冬ドラマ】
「ハマる男に蹴りたい女」(EX.ジェイストーム)脚本=関えり香 音楽=木村秀彬 出演=藤ヶ谷太輔、関水渚、京本大我、久保田紗友、西垣匠、田渕章裕、サーヤ、西田尚美、大地真央 他
天沢アキの漫画原作。《オシドラサタデー・30分枠》(全話数不明)
脚本の関さんは、「ゴシップ」と「テッパチ」の担当回の出来があまり良く無かったので、これも全く期待していなかったのだが、主人公(設楽紘一=藤ヶ谷)がエリートから外れて行く展開は有りがちと言えば有りがちだったけど、そこから自信を失くして別人の如く流されて、女三人の住む下宿銀星荘の管理人(と言ってはいるが、買い物、料理から掃除ゴミ出し迄何でもする、住み込みの実質お手伝いさん)に収まる迄がトントントンと描かれて、掴みはOKで普通に面白かった。
下宿人の一人の西島いつか(関水)は、エリート時代の設楽に、取引先の社員として足蹴にされる様な仕打ちを受けており、やられた方は忘れないけど、やった方はいつかの事など覚えてない様で、ここの攻防が当初の見所になるのかな。
あと設楽の母(大地)は設楽グループの創業CEOで、子供は紘一だけだった様な気がするのだが、何故母の会社に入らなかったのかな。今も助けを求める様子も無いし、何か有るのかね。
脚本=関えり香 演出=片山修
- << 200 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「ハマる男に蹴りたい女」5話まで終了。 ラブコメはライバルが居てこそなので、いつか(関水渚)に片想いをしている同期の香取(京本大我)の登場で前回から盛り上がり始め、今回はその香取が銀星荘に入居するという更なるブーストを掛けて、設楽(藤ヶ谷太輔)の気持ちをざわつかせ始めた。 香取はイケメンで仕事が出来て、料理もプロ並みに上手い。それでも全く香取になびかないズボラ女のいつか。彼女の気持ちが掴めず気になってしまう設楽。 それでも元部下との行き違いを知ったいつかが、話し合って!と背中を押してくれた事に感謝し、彼女の事を強く意識し始めた所で何と、設楽の元妻の夏美(早見あかり)まで入居するのとやって来た! これぞ王道ラブコメ。面白くなって来た! ※久し振りに見た早見あかりの体格が、かなりふっくらしていてびっくり。産後戻らなかったのかな。 脚本=関えり香 演出=片山修
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」(EX)脚本=橋部敦子 音楽=森英治 出演=高橋一生、橋爪功、本田翼、小久保寿人 他
オリジナル作品。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)
まず役名の付いた俳優が4人しか出て来ず、実質3人だけの芝居で通すという、最近ではあまり見掛けない作りだったので、そこに少々驚いた。
火煙店と言えば、このコロナ禍で殆どの仕事を奪われてしまった代表的な職業の一つで、本作はそこにスポットを当て、望月火煙店4代目の父・航(橋爪)は、もう2年以上花火大会が中止続きで、いつ再開されるのかも分からないから、個人向け花火の打ち上げを始めたらどうかと提案するが、息子の星太郎(高橋)は、その都度場所の交渉や消防等の許可取りが必要な個人向けはハードルが高い(要は面倒臭い)からやりたくないと話は平行線。
そしてあっけなく父が亡くなり、自堕落な生活をしていた星太郎の元に、個人向け花火のチラシを持った水森ひかり(本田)が「打ち上げて欲しい」と訪ねて来る。
父が手書きのチラシを配っていたのだ。
断ると凄い圧を掛けられ、仕方なく作業場に点検に行くと、そこに父の姿が。
こちらの幽霊は息子には見えて、会話も出来るスタイル。
打ち上げ後、住み込みで雇って欲しいと言うひかりにも何か秘密が有りそう。
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
- << 135 【訂正】 ✕火煙店 ○煙火店
- << 153 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」2話まで終了。 今回は完全に役者さん3人だけの出演で、ほぼほぼ星太郎の家だけで交わされる会話劇に終始したが、中身が興味深い話だと全く飽きないし、あっという間に終わってしまう感じ。 本来なら雇う側の星太郎が、ひかりのあれこれを尋ねる場なのに、ひかりが星太郎のプライベートを聞き始めて、素直に答える星太郎に笑ってしまったのだが、「家を畳んで来たので私をホームレスにしないで下さい」と言われて、幽霊父の後押しも有って結局押し切られてしまった星太郎。 個人向けの花火のHPもチャチャッと作ってしまうひかり。載せる映像をどうするかという話になった時に、自分の花火がどんな花火だったか覚えていないと言うひかりにショックを受ける星太郎。 「結局記憶に残るのは誰とどんな気持ちで見たかという事」だと言うひかりに、確かに花火に限らず体験って殆どそうだなって。 今回は謎めいたひかりが断捨離に至った自分語りをして、聞き役に回る星太郎という図式だったが、適度に明るく言葉は謙虚、でもやっている事は結構図々しいというひかりのキャラは本田翼に合っていて、名優二人の間に入って大丈夫なのかという懸念は、今回で払拭されたと思う。 大人のドラマを楽しめそう。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 113
【2023冬ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
★「すきすきワンワン!」オリジナル/水橋文美江※水橋さ…
【2023冬ドラマ】
「ひともんちゃくなら喜んで!」矢作穂香、犬飼貴丈
八海つむの漫画原作。脚本=マンボウやしろ 演出=高橋朋広
初回視聴済み。
うーん、ドラマとしては前段の広告塔の部分が邪魔だったな。
「やる気の管理」「やる気の原泉」「やる気のインフレ」とか、人事に必須のワードは散りばめられていたけど、そこから先の具体的な話に進む前に一話が終わってしまい、何か自分の観たい物とのズレを感じてしまったし、犬飼貴丈は観たいけど矢作穂香はちょっと苦手で、この内容だとそこまでの視聴意欲も湧かないから、初回のみで視聴離脱する。
(テレビ朝日・ドラマL枠)
>> 122
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」(TBS)脚本=飯野陽子 他 音楽=ノグチリュウ 出演=妻夫木聡、松下奈緒、日向亘、一ノ…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」2話まで終了。(15分拡大)
👆
脚本の整理整頓が出来ていないだけなのに、懲りずにまた拡大。
その分またまた余計なシーンを入れ込むから、ストーリーの印象が散漫になり、長々と尺を取った柄本明の“最後の講義”で感動させたかったのだろうが、物語に入り込めてないから「長いな」という印象が先に来てしまう始末。柄本さんは死期の迫った男をきっちり演じ切っているんだけど、そこに辿り着く迄の脚本が酷過ぎて。
今回、警察はまあハッキングについてのミーティングをしていたからいいとして、相変わらず無駄話をしているだけの医局のシーンと、銭ゲバPOCの占いシーンは要らないし、もっと言えば當真あみちゃんがケーキを選んで食べるシーンも、工夫が無いなら毎回は要らない。
POCはどこかの局面で闇医者グループを助け、當真あみは患者になるのかなとは予想しているけど、出し方がぶつ切りで下手だから、このシーン要らないとなってしまう。
一番要らなかったのはエースの“倫理観”で、金をがっぽり頂くのは“何らかの理想を実現させる為”で、その為には患者は選ばず取れる所から絞り取る、位の単純明快な設定の方がまだマシだった。
まだ離脱はしないけど、感想は多分もう書かないと思う。
脚本=飯野陽子、山田能龍 演出=堤幸彦
>> 123
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」(NTV)脚本=バカリズム 音楽=fox capture plan 出演=安藤サクラ、…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」2話まで終了。
なるほど、大学を卒業した知能で2周目の小学校から勉強を始めるから、同級生よりはかなり頭が良くて成績もいい訳だ。でも地頭のいい子は中高とどんどん成績が伸びるから、結局は抜かされてしまうという現実が生々しかった。
それでも1周目よりは成績が良くて、同じ大学の薬学部に通い薬剤師になった麻美。
国家試験合格から合同研修、配属、調剤薬局の仕事内容とか、知らない世界の話なので興味深かったし、ここでも患者のクレーム対応に市役所での経験が生きて、こっちの方が楽とか言っているのも面白かった。
中学時代の授業中に、麻美が三田先生(鈴木浩介)にはっきりと物申すシーンが有ったので、成人式後のカラオケで皆がふくちゃんに歌手になれるよとか言ってる中、麻美が「絶対売れないからやめた方がいい」って言った時に、これ言っちゃうんだあって思ったんだけど、そこは妄想で現実は後のふくちゃんの幸せを知っていたから、言うのを思いとどまっていたというのもいいシーンだった。
三田先生の痴漢冤罪を麻美が証明してあげた事で、没収されたままだったゲームボーイが戻って来る(でも逆転裁判はクリアされていた)ラストは洒落てたけど、真犯人が市役所時代の上司だったという皮肉というか、毒が凄かった。
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 154 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」3話まで終了。 薬剤師生活の続きから始まり運命のみーぽんの誕生日。あの日と同じ会話が繰り返されたがやっぱり面白い、飽きない。違っていたのは偶然店に来ていた玲奈ちゃん(=黒木華 パパの不倫を阻止したから同じ街にずっと住んでいる)と会い、彼氏だと見せられた写真が薬局の先輩(宮岡=野間口徹)で彼は既婚者、その場では言えなかったがその後のカラオケに呼び出し伝える事に。待つ間3人で入念なリハーサルをするのが可笑しくて、これだけ入念にやるって事は、既婚者なのって教えたら「知ってる」って返されるのかなって思っていたら、本当に知らなくて、でもそこからの玲奈ちゃんは凄かった。速攻電話「テメエ結婚してんじゃねえかよ」から始まる汚い言葉での攻撃「すぐ連絡先消せ!じゃねえとテメエの職場突撃すっかんな!」驚きが倍増するから黒木華に演らせたのね、凄い。 この日はセーフだったけど別の日、撮影現場の前野朋哉が気になって自転車の余所見運転をしていたら車と衝突。「嘘でしよ?!前野朋哉で死んだかぁ」には爆笑。 人間が生まれ変わりの人気1位ではない。人間も動物もそれまで生きた同じ物に生まれ変わりたいというのが一番人気という説明にはハッとさせられた。 こうして麻美は人生3周目に突入。次はテレビ局員になるのだとか。 脚本=バカリズム 演出=水野格
>> 124
【2023冬ドラマ】
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(CX)脚本=大北はるか 他 音楽=武部聡志 出演=北川景子、山田裕…
【2023冬ドラマ】
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」2話まで終了。
うーん、藍井に台詞で「教員は人生の責任まで取れない」と言わせていた様に、この法科大学院の最大かつ唯一の目的は、無事院生を卒業させて司法試験の受験資格を与える事、そして司法試験を突破出来る様な知識を、在学中に最大限に与える事、だけなのではないだろうか。
だからその場所で、多角的な物の見方や人間性を育てようとする柊木を主人公にしたドラマを作る事自体に、何だか違和感が有ってドラマに入り込めない。
今までドラマで取り上げられなかった職業(舞台)に拘ったから法科大学院なのだろうが、何か場所とやっている事のミスマッチが半端無くて、視聴意欲が湧かなくなって来た。
次回が“ギスギス照井”クローズアップ回らしいので次も観るけど、そこで判断する事になるかな。
脚本=大北はるか、神田優 脚本協力=伊吹一 演出=澤田鎌作
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」(カンテレ)脚本=後藤法子 音楽=菅野祐悟 出演=草彅剛、井川遥、杉野遥亮、小野花梨、坂口涼太郎、小澤征悦、宮澤エマ、玉城裕規、白鳥晴都、本田博太郎、田口浩正、飯田基祐、矢柴俊博、高橋克典、片平なぎさ、岸部一徳 他
オリジナル作品。《月10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
犬飼大臣(本田)の就任後初の政治資金パーティーに違和感の有る服装で来て、その青年(杉野)が生卵を二つ持っていた事も遠目で確認しながら追い出しもせず、秘書見習いとして鷲津(草彅)が採用した感覚がちょっと理解出来なかったけど(拾った履歴書の大学院中退の部分に何かを感じ取っていたから?後に仲間になるには好都合だけど、その時点では大臣に対して何か恨みが有りそうな人物は危険因子でしか無いのになって)、それ以外は話の流れもスムーズだし、テンポも良くてあっという間に二つの罠を仕掛けて、それぞれの標的に制裁を課す事に成功する。
まあこの制裁は、特に大臣に対するものはまだまだ序の口なのだろうし(原稿を書いたのは鷲津なのに、どうやって言い逃れるのかそこも楽しみ)、どこまで続けられるのかは分からないけど、秘書は辞めないで虎視眈々と復讐の機会を狙うという設定は意外だし面白いなと思った。
一瞬で柔和から鬼になる草彅くんの表情の変化を堪能した。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 158 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」2話まで終了。 虻川は鷲津から記者会見用の原稿を直接預かって背広の内ポケットに入れ、それを大臣に渡しただけなのに、何で大臣から叱責された時に「わしづー!」って詰めなかったんだろう。 そこがちょっと理解出来なかったけど、その後の鷲津と虻川の攻防戦は面白かったし、無駄に引き延ばさずにこの回で決着を付けてしまうスタイルは潔くていいね。 泰生はバスの中でお年寄りに席を譲っては?と声を掛けた男に目を付けられて、降りた泰生を男が追っていたとの話が出て来て、その男が犯人で上から圧力が掛かったなら、男は“お偉方の身内”パターンなんだけど、このドラマは多分捻りを加えている筈なので、男は無関係で別の要因が有ったのではないかな。 その情報を与えた小澤征悦が、鷲津の友人ポジだけで終わるとも思えないし。 あとは蛯沢かなあ。どこかの場面で鷲津を裏切りそうな気がしてならない。 虻川もあんな辞め方じゃ永田町での再就職は不可能だろうし、そうなると失う物は何も無いから、鷲津に何をするか分からない不気味さは残ったなあ。 ここまでとてもテンポが良くて見易いので、このままの調子で行って欲しい。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
>> 108
【2023冬ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「女…
【2023冬ドラマ】
「ダ・カーポしませんか?」武田鉄矢 他
初回視聴済み。
秋元康企画原作脚本 脚本協力=保木本真也、敦賀零 演出=上田迅
やってる事はえげつないんだけど、一部を除き芝居がしっかりした役者さんを揃えて、訳あり8人の背景を短くテンポ良く描き、秋元康の悪癖のくだらない煽りも1回だけしか無かったので見易く、意外と面白かった。
ただ、予算の関係でこの先もギャラの高そうな役者さんが生き残るとは思えないし、最初は良くてもどんどんつまらなくなって行くのが秋元作品なので、初回のみで視聴離脱しておく。
(テレビ東京・ドラマプレミア23枠)
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」(EX.MMJ)脚本=大石静 音楽=得田真裕 出演=吉高由里子、北村匠海、千葉雄大、猫背椿、長井短、中村里帆、吉柳咲良、駒木根葵汰、光石研、水野美紀、ディーン・フジオカ 他
オリジナル作品。《テレ朝の新枠・54分枠》(全話数不明)※初回は6分拡大
満天の星の下、偶然出会った雪宮鈴(吉高)と柊一星(北村)。彼は無言でシャッターを押し彼女の写真を撮った。この後に「勝手に撮ってごめんなさい」とか、「もう少し撮ってもいいですか?」みたいな話があれば、まあ許容範囲内かなとも思うが、彼は何の意思表示もせずにバシャバシャ撮って、ソロキャンプ中の彼女のテント前で勝手にお酒を飲んで、挙句の果てにはキスまでして、一度は払い除けた彼女も二度目のキスは受け入れてしまうって、無いわあ、これは。例えあの北村匠海の顔面でも、ずっと無言でグイグイ来られたら恐怖以外の何物でもないわ、普通。
あと“おディーンさま”の役の設定がかなりわざとらしくて、そこも気になった。
ただここからただのラブストーリーではなくて、音の無い世界で生きる彼の自由な生き方が、窮屈な世界から抜け出せないでいた彼女の意識を変えて行くという設定が有るらしいので、一応そこに期待しておこう。
脚本=大石静 演出=深川栄洋
※ハズレが無い筈の大石さんなんだけどなあ。どんどん良くなると信じたい。
- << 160 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」2話まで終了。 今回も一星は鈴にまあまあグイグイと来ていたけど、仮に今回のグイグイが鈴との初対面だったなら、ギリ許容出来たかなと。 初回は“いくら北村匠海の顔面でも、あれはないわ”のダメージが強過ぎて、鈴が産婦人科医としては有能で頼りにされているらしい事とか、実際に春菜が上手く演じていた呼吸法が苦手な妊婦への、臨機応変な対応力等を見てもそれは感じられたのだけど、感想を書く時にそういうのも全部吹っ飛ぶ位のダメージだった訳だが、2話で早くもリカバリーして、“通常モード”に入ってくれた。 意に反した妊娠だったのか、それなら何故臨月迄放置したのか、よく分からない駆け込み妊婦を院長が受け入れて、産んだら逃げてしまった若い女。 何とか赤ちゃんを抱かせて母性に目覚めさせようとして、女に拒絶されていた佐々木に対し、鈴は「生き方について意見を述べるのは私達の仕事じゃないよ」とピシャリ。母親に捨てられたら可哀想と思い込みがちだけど、実際、居ない方が良い類の親も居る訳で。 初回、一星がろう者と分かってからも、鈴の態度は一貫してフラットだった。 そこが鈴の人としての魅力であり、一星が惚れてしまった理由なのかもしれない。 雪の舞う踏切の向こうとこっち、鈴がまだ知らない手話での好きだ、王道だけどグッと来た。 脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 125
【2023冬ドラマ】
「大奥」(NHK)脚本=森下佳子 音楽=KOHTA YAMAMOTO 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》 出演=中島…
【2023冬ドラマ】
「大奥」(NHK)脚本=森下佳子 音楽=KOHTA YAMAMOTO 《三代将軍家光・万里小路有功編》 出演=福士蒼汰、堀田真由、岡山天音、奥智哉、眞島秀和、冨永愛、石橋蓮司、斉藤由貴 他
春日局(斉藤)が若い頃の村瀬(岡山)に、自分のした事(家光が亡くなり、それを隠して家光の娘を家光とし、跡継ぎを産ませようとした辺りからの事)を書かせたという“没日録”を読みたいと吉宗(冨永)が村瀬(石橋)に頼み、そこから家光・有功編が始まるという、前回からの無理の無い繋ぎ方にまず拍手を。流石だわ、上手い。
家光・有功編は何話かを掛けて描く予定なのか、初回とは打って変わって一つ一つのエピソードをじっくりと描き、特に有功(福士)が還俗したとはいえ一度は仏門に入った身なので相手を打つ事は出来ぬと拒み、ならば代わりに素振りを千回と言われて承知し、持ち手を縛り付けて貰い何度倒れても立ち上がり、ふらふらになりながらもやり遂げるシーンには、有功の強靭な意志と高邁な精神が表れていて、伝え聞いた家光(堀田)の頑なだった心を動かしたのもむべなるかなと思わされる、いいシーンだった。
福士蒼汰が、身の上に起きた理不尽は受け入れても、高邁な精神迄は引き渡すまいとする有功を美しく演じていて、物語に引き込まれる。
そして勿論凄い斉藤由貴!
次も楽しみ。
脚本=森下佳子 演出=大原拓
- << 162 【2023冬ドラマ】 「大奥」3話まで終了。 《三代将軍家光・万里小路有功編》② 家光の乳母だった春日局が家光の死を隠蔽した事で、一体どれだけの人間が理不尽な目に遭い犠牲となったのか。 選択の余地の無い人生、拒否をすればそれは死を意味する。 生前、家光が襲って孕ませた子を見付け出し、血筋というだけで母親を殺してまで無理矢理連行して大奥に幽閉し、髪を切って上様の代わりとし、世継ぎを産ませる道具とした春日局の狂気の犠牲となった千恵。 我儘放題の裏には、逆らう事の出来ない自身の運命に対する深い哀しみと苛立ちが隠されていた。 事実を知り、女装のお万として家光の前に現れた有功は、男として人として深い愛情で人間・千恵を包み込み、家光は初めて心を開き慟哭する。 籠の鳥同士の魂が、深く結び付いた瞬間の様に見えた。 だが一年後、春日局は有功に暇を出す。 世継ぎが作れなければ二人のささやかな幸せさえ許さない、それが春日局。 振り幅の広い難役だったけど、堀田真由の好演で家光の深い哀しみがダイレクトに伝わって来た。 次回も家光編、堀田真由の演技に期待したい。 脚本=森下佳子 演出=田島彰洋
【2023冬ドラマ】
「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS)脚本=北川悦吏子 音楽=眞鍋昭大 出演=広瀬すず、永瀬廉、田辺桃子、黒羽麻璃央、櫻井海音、伊原六花、川上洋平、内田理央、茅島成美、松本若菜、酒向芳、遠藤憲一、夏木マリ 他
オリジナル作品。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
丁度2年前の冬ドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」の脚本が、取っ散らかっていて話に入り込めない凡作だったから、最早これまでかと北川悦吏子脚本には全く期待していなかったのだが、あに図らんや王道のラブストーリーの初回としては、拡大分もダレる事無く分かりやすくまとまっており面白かった。
これはHPの相関図に掲載されている登場人物を全部は登場させずに、多くの時間を主人公(空豆=広瀬)と、偶然の出会いを繰り返した青年(音=永瀬)との関係性の変化に当てていて、周辺人物は必要最小限の出番だけにしたというのが功を奏したのではないかなと思っている。
あとは、空豆は宮崎弁と長崎弁のちゃんぽんという方言を喋り、飾る事の無い野生児みたいな設定なんだけど、やっぱりすずちゃんがそれなりに上手いのよ、感情表現が。
取り敢えず深く考えずに済むラブストーリーを週に1本位は観たいので、この先もテンポ良く面白い事を願うわ。
脚本=北川悦吏子 演出=金井紘
- << 161 【2023冬ドラマ】 「夕暮れに、手をつなぐ」2話まで終了。 ダメ元で観た初回が思っていたよりは面白くて、『この先もテンポ良く面白い事を願うわ。』と感想を締め括ったのだが、早くも脚本がとっ散らかり始めて暗雲が漂って来た様な感じで。 初回は主要な二人の事だけに絞って、周辺人物と絡む場面も極力減らしていたから、分かり易くて観ていてノンストレスだったんだけど、今回は早くも二人が別々に動き、そこにそれぞれの周辺人物が絡み始めたので、そうでなくても意識が散りがちだったのに、爽介が何故そこに空豆を連れて行こうと思ったのかがよく分からない、要らなかった“ハイソな合コン”シーンとかが挟まれて、テンポも悪いし若干眠くなってしまった。 一つだけ良かった点は映像(特に色調)が綺麗で、それだけで訴求力が有る事。 あっ、あとクレジットのバックで踊るシーンで、イソベマキ(松本若菜)がノリノリで踊って、見られてると分かったら動きを止めてスッとマジ顔になるの、もう可笑しくて爆笑。←これが一番笑ったなんて…ね。 脚本=北川悦吏子 演出=金井紘
>> 126
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」(NTV)脚本=清水友佳子 音楽=清塚信也、啼鵬 出演=門脇麦、田中圭、永山絢斗、瀧内…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」2話まで終了。
蒼(坂東龍汰)の遅刻癖はバイトのし過ぎが原因。楽団の給料は手取りで15万円程で、バイトの掛け持ちをしても家賃を3ヶ月も滞納してる。音大の奨学金の返済が有るんだろうなというのは直ぐに思ったけど、防音のマンションじゃなきゃ駄目とか、フルートのローンが有るとか迄は思い付かなかった。親の援助が望めない家の子が音楽家をやり続けるのは大変なのね。
でも蒼は事情を知った初音が、妹の作った弁当を差し入れしたら素直に食べるし、父親との軋轢が有って助けを求められない事迄話してくれるし、基本いい子なの。
初音がオンラインレッスンを思い付くと、蒼の苦境を知った団員も口々に生徒探しを手伝うと言ってくれて、皆優しくていい人達なの。
それが観ていて気持ちがいい。
朝陽だって初回の感想に書いた様に、圧で間違った事を押し通したりはしないし、言い方には多少問題は有るけど、皆の事を良く見ているし、それぞれの音もしっかり聞いた上でプロとして指導している(今回は蒼が音楽を辞めずに済む導き迄している)。
だからどんどんまとまって、いいオケになるのではという期待が持てて、次回を観るのが楽しみになる。
色々画策するのは本宮議員(津田健次郎)と高階会長(原日出子)だけで十分。この線は越えて欲しくないな。
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
- << 163 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」3話まで終了。 ティンパニストが急に辞めてしまい、初音は朝陽に命じられるまま、今はバンドでドラマーをやっている藤谷(渋川清彦)をスカウトに行くが、話している内に初音の初ステージを裏から支えてくれていたオケのティンパニストだった事が分かる。これも小野田の驚異的リサーチ力のおかげ? ティンパニストを移籍させて骨抜きにしてやったと思っていた本宮議員は、市長を連れて練習の見学に来るが、新しいティンパニストは現れるし、朝陽からは市長共々「僕のオケの邪魔をするな!」と怒鳴られて追い出されるしで、観ているこっちはスッキリ。“僕のオケ”ってついに言ったし。 本番前に、舞台から逃げ出した過去を思い出し一人で恐怖と戦っていた初音には、「一人ではない、オーケストラなんだ」と声を掛けて安心させてるし。 「威風堂々」のサビ前の所を繰り返し練習させていた朝陽の本番での指揮。サビに入る時の、体を大きく振って腕と指揮棒をオケに向かって突き出す姿と、盛り上がったオケの音が完全にマッチしていて震えた、感動した(かなりの尺を取って聴かせてくれた演出にも感謝)。 拍手に応えながら楽団員に見せる朝陽の笑顔がまた可愛くて(笑) ※議員が選挙区で無料の炊き出しを振る舞うのは、公職選挙法に抵触するのではとちょっと気になった 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
【2023冬ドラマ】
「スタンドUPスタート」(CX)脚本=モラル、伊達さん 音楽=瀬川英史 出演=竜星涼、小泉孝太郎、吉野北人、小手伸也、山下美月、水沢林太郎、雨宮天、安達祐実、塚地武雅、戸次重幸、鈴木浩介、高橋克実、反町隆史 他
福田秀の漫画原作。《水10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
番組HPのイントロには『社会で迷える人々に光を当て、新たな人生の道へと導いていく“シン・時代のヒーロー”が切り開く、新しい“人間再生ドラマ”です』とあり、人間投資家を名乗るサンシャインファンド社長の三星太陽(竜星)が、これと狙いを付けた迷える人物を口説いて起業を勧め、承諾したら初期投資をするという話なんだけど、初回だから派手にぶちかまそうと思ったのか、いきなり竜星涼が小手伸也を追い掛けるパルクールもどきから始まって、これが結構長い尺を使った割には“ぶちかます”だけの役割しか果たしていず、太陽が何故そこまで林田(小手)に固執したのか、何故彼の再生に確信が持てたのかはよく分からなかった。←Mというリモートで仕事をしている者が調べ上げてるの?
そこがよく分からない内に、太陽は三ツ星重工社長の大海(小泉)の弟である事が明かされ、株主総会で三ツ星の幹部もゾロゾロ出て来て、えっ?そっちも絡んで来るの?これってどんなドラマなのよって困ってる←今ここ
脚本=モラル 演出=瑠東東一郎
- << 164 【2023冬ドラマ】 「スタンドUPスタート」2話まで終了。 これってどんなドラマなのよって初回で困ってしまったんだけど、2話まで観ても、スタートアップさせる対象者の話は浅いし、意味深に絡ませて来る縦軸?も興味を引かないし、一番困るのは主人公の設定に全く魅力を感じない事。 なので今回で視聴離脱をする。 脚本=モラル 演出=瑠東東一郎
>> 128
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」2話まで終了。
このドラマの最大のダメポイントは、忍者に結婚は難しいのではなくて、“…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」3話まで終了。
伊賀はイヤモニに無線で指示を飛ばせるのに、わざわざ小夜(吉谷彩子)が集合を掛けて爆弾テロの話をして、悟郎がちょっと反論して小夜がそれを押し切って皆が「御意!」って、韓ドラだったら絶対誰かが立ち聞きしてる位、忍者にしては脇が甘いし、甲賀の蛍と雀は爆弾テロを阻止したのだから、勇気も有るし優秀なのに、蛍は吾郎が自分を止めた時に直ぐに「何で?」と気付かないし(←後で吾郎と同時に相手に疑問を持たせたいからなんだけどさ)、アナログ父の書いた爆弾の位置を報せたメモをバッグに入れたまま、吾郎と帰宅するというドジを踏むし(←鈍い吾郎でも蛍に疑問を持つには、わざとらしくてもこれ位はやらないとね)、帳尻合わせ優先の脚本で興醒めではあったけど、これでやっとタイトル回収のスタートラインに立った訳で、それを考えるとやはり2話目は要らなかったな、足を引っ張ったなと改めて残念に思う。
で、宇良くん(藤原大祐)だけど、今回でかなり“仮の姿”臭がプンプンして来たな。伊賀に潜入して情報収集をしてる感じで、今回に関しては結果的に(もしくは意図的に)甲賀(雀)のアシストをした形になっていたけど、それを持って宇良は甲賀だとも言えないし第三の勢力とかなのかな?
脚本=松田裕子 演出=木下高男
【2023冬ドラマ】
「しょうもない僕らの恋愛論」(ytv)脚本=いとう菜のは、今西祐子 音楽=MAYUKO 出演=眞島秀和、矢田亜希子、中田青渚、木全翔也、古舘佑太郎、水沢林太郎、橋本じゅん、嶋田久作、杉本哲太、手塚理美 他
原秀則の漫画原作。《木曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
主人公の筒見(眞島)が朝の出勤準備を始めて、壁の時計がアップで映ると3時、随分朝早い仕事なんだなと思ったら秒針が止まっていて、そういうのを気にしないタイプなんだなと思ったのだが、その後話が進んで、どうやら学生時代に好きだったらしい谷村安奈からいきなり友達申請が来て、迷った末にOKを出すと“お会いしたい”とLINEが来て、会う事になったら壁の時計を直した(電池交換?)筒見。
独身で淡々と暮らしていたから、プライベートの時間は止まっていたけど、相手からアプローチをされて筒見の時間も動き出した、その象徴が壁の時計だったのかなと。
でもアプローチして来たのは安奈の娘のくるみ(中田)で、母は一週間前に癌で亡くなったと告げる。
別の日、くるみは筒見の後をつけて部屋まで押し掛けて来る。
この子は自分の父親は筒見なのではと疑っているのかな。それとも別の目的が有るのかな。
もう少し様子見をしてみる。
脚本=近藤啓介、安藤凛 演出=近藤啓介
※何故脚本が“いとう菜のは”ではないのか謎だ
- << 166 【2023冬ドラマ】 「しょうもない僕らの恋愛論」2話まで終了。 「秋山清原デストラーデ」懐かしい。 あの頃はまだプロ野球がスポーツの、テレビのど真ん中に居た時代だなあとかは思ったけど、ただそれだけで、話自体には食い付けなかった。 というか録画を視聴していたのだけど、初回と違って眠くなってしまって…。 初回の近藤監督の演出には惹き付ける物が有ったけど、今回眠くなってしまったという事は、脚本演出が私には合わなかったという事で。 なので今回で視聴離脱する。 脚本=今西祐子 演出=松本花奈 【訂正】 前回の感想で、くるみの母が一週間前に亡くなったと書いたが、「先月亡くなった」に訂正。
>> 129
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」2話まで終了。
妊娠による体の変化に気持ちが全く追い付かない桧山。これは生理が有…
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」3話まで終了。
堕胎手術の予約を入れた桧山。
会社ではプロジェクトリーダーから降ろされた途端に雑用係の様な扱いを受け、悶々としながら過ごしていたが、産科の待合室で知り合った妊夫の宮地(宇野祥平)と親しくなり、妊夫あるあるで盛り上がり、少しだけストレス発散をしたり。
ユニーヴとの会議で新リーダーの田辺はありきたりのアイディアしか出せず、クライアントは苛立ちをぶつけて来る。
元々のアイディアは桧山さんが出したのだから、どう考えているのかと聞かれた桧山は、産むと決めてる宮地の事や、「妊娠出産は広告の世界の人の健太郎には強みになるのでは」という亜季の言葉を思い出し、思い切って自分の妊娠を告げ、自分をモデルの一人に加えればインパクトの有るリブランディングになるのでは?と提案、相手も乗り気になりゴーサインが出る。(←調子に乗ってた田辺をギャフンと言わせる事が出来てスッキリ笑)
田辺を直ぐに切り捨てて桧山をおだて始めた上司には笑ってしまったが。
これで妊娠を隠さずに済み、モデルになる事で産む事も出来る。
その事を母に電話で伝えると「産んで終わりじゃないんだよ。今迄の様には働けなくなるんだよ」と大反対。撤回は「無理だから」と電話を切る桧山。すると母は「あの子まで…」←って事は健太郎を産んだのは父親なのかな?
脚本=天野千尋 演出=菊地健雄
- << 167 【2023冬ドラマ】 「ヒヤマケンタロウの妊娠」4話まで終了。 広告の妊夫モデルとして話題となり、メディアでは好意的にもてはやされる桧山。 そんな中、虚勢を張らずに話せる友達は一人も居なかった事、今、本音を話せるのは妊夫仲間の宮地だけと気付き、そこから妊夫の無料オンラインサロンを作り、またたく間に会員は1万人以上に。 オフ会では保活を勧められたり、胎動の確認をし合ったり(医師から男性は筋肉量が多いから、胎動を感じにくいと説明を受けていて、中々設定がリアル)。 ところがある日、宮地がサイトメガロウイルスに感染し子宮収縮が始まってしまった。20週では子宮外では生きられない為、出産は断念する事に。 生まれて来ない事にホッとしている自分も居ると泣く宮地の妻ノリコの話が切なかった。 桧山がメディアでもてはやされる一方で、普通の生活の中では息子の拓也は学校で苛められ、ノリコ自身も白い目で見られる事が多かったと。 この話はLGBTQにも置き換えられると思うけど、政府の意向を受けてメディアは賢明に旗を振るが、末端の普通の生活をしている部分では、生き難さを感じたり隠したりしている人はまだまだ多い。 それでも例えば10年前に比べれば、変化の苦手な日本人の意識も変わりつつあるとは思う。 だから旗振りも必要なんだなとか、色々考えさせられるね、このドラマは。 脚本=岨手由貴子 演出=菊地健雄
>> 130
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」(TBSスパークル.TBS)脚本=安達奈緒子 音楽=河野伸 出演=井上真央、佐藤…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」2話まで終了。
悠依、直木、魚住の3人での会話を中心にストーリーが進んで行くスタイルは維持しながらも、新たな登場人物の事も含めて、その内容はかなりミステリー要素が強目になって来たが、あくまでも直木絡みの話であり、こども食堂の後からの記憶が無いという直木に一体何が有ったのか、彼の体はどこに有るのか、それを探って行く方向に話は進んでいるので、ファンタジーに謎解きという新たな面白さが加わって、集中力も必要になって来たという感じだ。
直木に特徴の似ている遺体が見付かり、まず所持品の確認を求められた悠依は、その場では「違います」と言って帰って来たが、直木のレストランの前迄辿り着いた途端に恐怖が甦り、過呼吸になってしまう。
そこに直木が感じられるからいいと言っていた悠依が、「体が無いって辛い。そこに居るなら触ってよ、触らせてよ」と泣くシーンはズシンと来た。
それで直木も何が有ったのかちゃんと確かめようと決意。「それで俺が死んでいたとしても前に進もう」泣きながら頷く悠依。
※板倉俊之の役割はコメディーリリーフかな。
※宋医師も“見える人”なの?この人の役割は何だろう。
※荒川良々が直木達の里親家の勝さんと知り合いだった事が判明。て事は莉桜(安斉星来)との繋がりも有るかも。何か怪しいなあ。
脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
- << 168 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」3話まで終了。 莉桜は約束のカフェの前迄来ていたが、悠依に話し掛けている池澤(良々)を見て立ち去った(恐らく)。あの池澤は本当に偶然なのか、悠依を見張っていたからなのかどっちなんだろう。怪しいと思って観ているからついつい疑ってしまう。 今回は直木が自ら里親の元に行く迄の、両親との壮絶な過去が明らかになった。 白血病の弟、骨髄最適合者だった直木は13才迄に二度ドナーに。 父親が現実から目を逸らそうとしたと受け止めた直木は厳しく非難し、そこから父親の暴力が始まった。里親制度を調べた直木が行きたいと言うと「待って、貴方には居て貰わないと困る」母親にとっては直木は弟を生かす為の道具。 母親が移植が必要な時だけ直木に連絡をしたと知った悠依は静かにキレて、「直木さん、亡くなってるかもしれません」と伝える。いい母親だったら決して言わなかっただろう言葉。 その後の直木への「理屈じゃないの、ただ好き、貴方じゃないとダメなの」全部を肯定しまるごと包み込んでくれる悠依の告白に、大泣きする直木。「ああ悠依に見えてなくて良かった」 凄いクソ親でムカムカしたけど、悠依のお陰で浄化されて良かった、スッキリした。 それなのに…あのブルーシートの下には誰が居るの? 緩急の付け方ったらないわ。 脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」(EX.MMJ)脚本=吉田紀子 音楽=得田真裕 出演=山崎育三郎、松本穂香、志田未来、戸塚純貴、是枝瞳、風吹ジュン、栗山千明 他
ヨンチャン、竹村優作の漫画原作。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)
佐山こどもクリニックを舞台に、発達障害等を抱えた子供を診療し、親の心や親子の関係に迄踏み込んで、総合的に診て行く医師や医療関係者で作るチームの物語。
子役と言っても最近の子役の演技は達者なので、上手く演出をすればリアルな感じは出せるのだが、やはり現実は、現実の当事者である子供はもっと生き辛いのだろうし、親はあの描写の何倍も苦しんでる事だろう、と思ってしまう。
ただ、このドラマの狙いはおそらくこの理解しにくい発達障害という症状を少しでも分かりやすく描き、理解者を増やす点に有ると思うので、多少綺麗事風に見えたとしても、リアルにやり過ぎて観て貰えないよりはマシ位の、いい意味での割り切りを私は感じた。
育児に責任の有る親は、常に「あなたはいい子、あなたは悪くない」と言い続ける事は難しい。だからこそ、周囲の一歩引いた関係にある者こそ、「あなたはいい子」と言い続けてあげる事が大事なのではないかなと、このドラマを観ていて感じた。
脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
- << 169 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」2話まで終了。 今回は訪問看護師の川島(戸塚純貴)が“危惧している子供がいる”とさやまこどもクリニックに持ち込んだケース。 父親の滝川(岡田義徳)はうつ病で自宅療養中、母親は精神を病んだ後に自殺、娘の悠里(浅田芭路)は学校に行かず発達障害なのではと。 佐山は志保を川島と一緒に様子見に行かせてみる。 部屋はゴミ屋敷だけど子供は明るくコミュニケーションも取れるが、無駄な動きを繰り返し落ち着きがない。父親は「片付けてなくて申し訳ない」と腰が低い。でも万年床でビールの空き缶だらけ。 滝川は約束通り娘を連れて診察に来て、これを機に仕事も探して生活を変えると話すが、また元の木阿弥に。 そして悠里はビールの万引きという形で、遂にSOSを発信する。 ちび舞ちゃんは上手いし、岡田さんも振り幅の広い役をリアルに演じていて説得力が有り、二人とも流石だなと思ったけど、ゲストが熱量の高い見せ方をしている分、レギュラー陣はもう少しナチュラルな見せ方をした方が、画面も落ち着くし全体の説得力も増すのではないかなと少し思った。 伝えようとしている事は素晴らしいので、視聴者が“暑苦しいからもういいかな”とならない様にして貰えたらなと。 脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
>> 131
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」(NTV)脚本=福田哲平 他 音楽=ゲイリー芦屋 出演=櫻井翔、比嘉愛未、白洲迅、稲葉友、明日海り…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」2話まで終了。
同じ脚本家と演出家で作ったとは思えない位、この枠の平常運転(ツッコみ待ち)風になってしまったが、それでもまだ鬼達の本当の目的が見えて来ていないし、ギリギリで観たいと思える面白さは保っている。
ドタドタと走って動きにキレが無い櫻井くんにアクションは厳しいよなとか、比嘉愛未どんだけ腹筋背筋握力強いの⁉とか、ソニンと情報分析官2名しか働いていないのに、指揮所にあんなに人が必要?とか、色々ツッコみ所は有ったけど、一番不自然だったのは武蔵を狙っている筈のドローンが、明らかに櫻井くんの動きに忖度して(笑)本気を出していない事。
やっぱり鬼の本当の狙いはガソスタ事件の武蔵だから、簡単には殺さないのかとは思うのだが、それなら3階から突き落としたのは何故という疑問が(不死身じゃなくても死なない様に、落とす場所も計算し尽くされてたとか?)。←そう言えば青鬼が武蔵の妻のスマホで、二人の関係を初めて確認した様なシーンが有ったけど、最初から武蔵狙いなら当然調べ上げて知ってる筈だよねと、そこも疑問
あと鬼が病院内に隠されている場所?物?を探しているみたいで、それが動機の本丸なのかもしれないし、分かりそうで分からないから次も観たくなる仕組みには、ちゃんとなってる(笑)
脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
- << 171 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」3話まで終了。 今回は突っ込み所をえみりちゃんを保護している部分に集中させて、武蔵達の動きに関してはそれなりのスムーズな働きをさせていたので、前回よりは楽しめた。 えみりちゃんが9才なのに、SNSを制限していないスマホを持たせている母親(比嘉)もどうかと思うが、それよりも人質家族が集まっている会場に、あれだけの警察関係者がいるのに、誰もえみりちゃんに駆け寄ろうともせず、出て行っても追い掛けない、こんなご都合主義って有る? イナバウアー(明日海)は結構大胆に動き回っているけど、鬼は全く気付かない設定も突っ込み所なんだけど、この先の何らかの突破口の為に泳がせて居るのかなとも思うので(それも都合のいい話だけど笑)、これ以上は触れないでおこう。 緑(村上淳)は土佐が娘の仇で、茶(大水洋介)橙(森田甘路)兄弟は、下の弟が研修医とかで、その死に恨みが有るのかな?(その子がM.Kai?) なのでやっぱり初回感想で書いた“各自に狙いが有る複合動機型かな?”の線が濃厚だと思うけど、それプラス青(赤も?)の目的に協力するという条件付きなのかも。 人質の女性解放を頼んだ武蔵が「土佐と女性を一人解放する」と約束した青に、「人質の女性とは言っていない」と騙される場面は、私も一本取られて面白かった。 脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
>> 108
【2023冬ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「女…
【2023冬ドラマ】
1/22録画で初回視聴済み
「探偵ロマンス」(全4話)濱田岳、草刈正雄 他
脚本=坪田文 演出=安達もじり
流石NHKだけあってセットや美術は凝っているし、役者もこれでもかって位に揃えているのだが、肝心のストーリー自体に興味が湧かなくて、主人公(平井太郎、後の江戸川乱歩=濱田岳)の性格設定も好きになれないから、派手なアクションシーンの所で初めて集中したが、そこまでは割りとボーッとしながら観ていた感じで…。
なので感想を書くのは難しく、初回で視聴離脱はしないけど感想も書かないという事で。(←次を観て離脱は有るかも)
(NHK・土曜ドラマ枠)
>> 133
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」(EX)脚本=橋部敦子 音楽=森英治 出演=高橋一生、橋爪功、本田翼、…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」2話まで終了。
今回は完全に役者さん3人だけの出演で、ほぼほぼ星太郎の家だけで交わされる会話劇に終始したが、中身が興味深い話だと全く飽きないし、あっという間に終わってしまう感じ。
本来なら雇う側の星太郎が、ひかりのあれこれを尋ねる場なのに、ひかりが星太郎のプライベートを聞き始めて、素直に答える星太郎に笑ってしまったのだが、「家を畳んで来たので私をホームレスにしないで下さい」と言われて、幽霊父の後押しも有って結局押し切られてしまった星太郎。
個人向けの花火のHPもチャチャッと作ってしまうひかり。載せる映像をどうするかという話になった時に、自分の花火がどんな花火だったか覚えていないと言うひかりにショックを受ける星太郎。
「結局記憶に残るのは誰とどんな気持ちで見たかという事」だと言うひかりに、確かに花火に限らず体験って殆どそうだなって。
今回は謎めいたひかりが断捨離に至った自分語りをして、聞き役に回る星太郎という図式だったが、適度に明るく言葉は謙虚、でもやっている事は結構図々しいというひかりのキャラは本田翼に合っていて、名優二人の間に入って大丈夫なのかという懸念は、今回で払拭されたと思う。
大人のドラマを楽しめそう。
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
- << 172 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」3話まで終了。 父親の幽霊が居る事を星太郎が認めても、ひかりはさして驚きもせず、航が言った事を星太郎の返事から即座に推測してひかりも話し掛け、その妙に気の合う二人に仲間外れにされた様で、ちょっぴり拗ねる星太郎が可愛かった(笑) 前回の感想でひかりのキャラを『適度に明るく言葉は謙虚、でもやっている事は結構図々しい』と書いたのだが、置いて貰える事になり安心したのか、言葉も行動並みに結構間髪入れずに突っ込む様になり、言い訳ばかりで矛盾の多い星太郎は、痛い所を突かれて「彼氏にもそんな風にしてたの?」と言い返すも、「びっくりです。顔も覚えてない」との返事に、観ているこっちもびっくり。 母親から“絶対”という価値観を押し付けられた事は、今でもトラウマになっている位忘れていないのに、すっかり忘れ去られた男とは、元々大した男じゃ無かったって事か。 目の前で起こった高橋一生と橋爪功の突然の大胸筋アドリブシーンに耐えたり、今回突然縁側で始まった「航さんに聞いてみよう」コーナーを、奥の茶の間でご飯を食べる演技をしながら映り込んだり(緊張しない為に、私は手のひらに高橋一生と書いて飲み込み、それからぺっと吐き出します、なんて橋爪功に喋られて)、本田翼、よく吹き出さなかったなと(笑) 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 137
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」2話まで終了。
なるほど、大学を卒業した知能で2周目の小学校から勉強を始めるから…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」3話まで終了。
薬剤師生活の続きから始まり運命のみーぽんの誕生日。あの日と同じ会話が繰り返されたがやっぱり面白い、飽きない。違っていたのは偶然店に来ていた玲奈ちゃん(=黒木華 パパの不倫を阻止したから同じ街にずっと住んでいる)と会い、彼氏だと見せられた写真が薬局の先輩(宮岡=野間口徹)で彼は既婚者、その場では言えなかったがその後のカラオケに呼び出し伝える事に。待つ間3人で入念なリハーサルをするのが可笑しくて、これだけ入念にやるって事は、既婚者なのって教えたら「知ってる」って返されるのかなって思っていたら、本当に知らなくて、でもそこからの玲奈ちゃんは凄かった。速攻電話「テメエ結婚してんじゃねえかよ」から始まる汚い言葉での攻撃「すぐ連絡先消せ!じゃねえとテメエの職場突撃すっかんな!」驚きが倍増するから黒木華に演らせたのね、凄い。
この日はセーフだったけど別の日、撮影現場の前野朋哉が気になって自転車の余所見運転をしていたら車と衝突。「嘘でしよ?!前野朋哉で死んだかぁ」には爆笑。
人間が生まれ変わりの人気1位ではない。人間も動物もそれまで生きた同じ物に生まれ変わりたいというのが一番人気という説明にはハッとさせられた。
こうして麻美は人生3周目に突入。次はテレビ局員になるのだとか。
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 174 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」4話まで終了。 今回のいつメン3人の思い出話は、なっちが持って来た“ドラマノート”。テレビドラマを観て3人で点数を付けたり感想を書いたりしていたノートで、途中からあーちんが仕入れて来た言葉“カタルシス”の乱用が始まってると盛り上がる。意味が分かってないから“カタルシスが整っている”とか書いてると爆笑する3人。 そして話は今回のメイン、父親の誕生日=ミタコング痴漢冤罪の日へ。 2周目迄と違って日テレに就職し東京で一人暮らしをしていた麻美は、その日も「花咲舞が黙ってない」を収録中で、このままでは絶対に間に合わず助けに行けない。 そこから始まった収録を巻かせる作戦が凄かった。周囲にそれとは分からせずに削れる時間はどんどん削って行くのだ。2周目迄に既に約20年の社会人経験が有る麻美は、本気を出せばかなり有能だった。スタッフだって早く終われるならそれに越した事はない。皆の気持ちが一つになって、収録はトントン拍子に進み達成した脅威の“3時間巻き”これぞ本当のカタルシス。見事に落とした。 そして麻美はミタコングを強引に隣の車両に移す事で、冤罪を未然に防ぐ。 そこに流れる♪やさしくなりたいは、「家政婦のミタ」との“ミタ繋がり”お見事! 脚本=バカリズム 演出=水野格
【2023冬ドラマ】【短評】
「Get Ready!」3話まで終了。
単発ドラマトして作られたのなら悪くはないストーリーだったが、連ドラとしてはここまで“そいつに生きる価値は有るのか”を問い続けたエースの倫理観はどこ行った状態で、ご都合主義と言われても仕方ないわな。クイーンはエースの見様見真似で難しい手術の手技も出来る事になってるし(笑)
警察の捜査シーンを入れたら、医局の無駄話とPOCのシーンが弾かれて見易くなったから、今後も要らないね。女性刑事をやたら転けさせたり、男性刑事に的外れな事を言わせたり、くだらない演出もホント要らない。
脚本=飯野陽子、川邊優子 演出=堤幸彦
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」3話まで終了。
あの照井が桐矢に「あっ、ごめん」って謝ったよ(笑)
若干照井の出番は増えたけど、“ギスギス”の理由は分からず仕舞いだった。
下位ローだから進路を変える時に困らない様に、人間性を育てておく試みとして柊は招聘されたのかね。でもその実務演習を取っているのはたったの5人じゃ意味無いし。
エースの藍井はどんな授業をするのかと思えば、ずっと一本調子で本を読んでいる様なシーンだけしか見ていないし。
何かチグハグしてる。
今回一番良かったのは横溝検察官の法廷シーン。でも本筋じゃないしね。
脚本=大北はるか 脚本協力=伊吹一 演出=澤田鎌作
- << 173 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」4話まで終了。 今回は私がこのドラマの最大の難点だと思っている、エースの倫理観で患者の生きる価値を決めるのではなく、後天性サヴァン症候群により天才的な彫刻の才能が花開いた患者本人(古賀洋子=美村里江)が、サヴァンを誘発した原因の小脳腫瘍が肥大し余命半年の宣告を受けた事で、エースの手術を受けて命は繋ぐが今の才能は失うか、全摘手術は受けずに天才彫刻家として死ぬかの究極の選択をするという設定で、これはとても分かり易くて、ここまで極端ではなくてもリアルに手術の可否や、治療法の選択を迫られる事はまま有る事なので、今回に関しては話に入り込めて良かったと思う。 また、やっと警察の捜査がまともに始まり、仮面ドクターズの手術患者(断られた者も含む)の大半は、千代田医科大病院の患者だった事が分かったと、A4三枚程の患者資料迄出来ていて、それなのに闇医者の事を知らないのかと院長に迫る警視庁特務課長の佐倉(矢島健一)は有能に見えた。 ネットでも噂になっている仮面ドクターズを院長や医師が知らないのは不自然なので、佐倉はそこを詰めて行くだろう。これをもっと早い回で始めていればね。 脚本=川邊優子 演出=武藤淳←演出家は代わっても、刑事が転けたり急にデカい声を出したりする無駄演出は、堤幸彦の指示でマストらしい。本当に残念。
- << 217 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」7話まで終了。 7話でやっとこういうのが観たかったのにという青春群像劇っぽくはなったけど、遅いよ遅過ぎる。 連ドラはとにかく脚本、それが若干弱くても何かフックになること(テーマに興味が有る、好きな役者が出てる、ドラマ内のキャラで応援したくなる人物がいる等)が有れば、楽しみながら視聴出来るのだけど、このドラマはテーマには興味が有ったのだが、脚本が弱くてテーマを生かし切れていないし、特に好きな役者は出ていないし、“ドン引きキャラ”が足を引っ張るので応援どころじゃ無かったし…。 まあキャラ設定をミスったよね。これは多分脚本家というよりは野田悠介Pの責任だと思う。 21時から始まる看板枠ドラマの視聴率が、22時半から始まる「ブラッシュアップライフ」とどっこいどっこいなんて、野田Pはノーを突き付けた視聴者の判断を真摯に受け止めて欲しい。 脚本=神田優 脚本協力=伊吹一、蓼内健太 演出=谷村政樹
>> 139
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」(カンテレ)脚本=後藤法子 音楽=菅野祐悟 出演=草彅剛、井川遥、杉野遥亮、小野花梨、坂口涼太郎、小…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」2話まで終了。
虻川は鷲津から記者会見用の原稿を直接預かって背広の内ポケットに入れ、それを大臣に渡しただけなのに、何で大臣から叱責された時に「わしづー!」って詰めなかったんだろう。
そこがちょっと理解出来なかったけど、その後の鷲津と虻川の攻防戦は面白かったし、無駄に引き延ばさずにこの回で決着を付けてしまうスタイルは潔くていいね。
泰生はバスの中でお年寄りに席を譲っては?と声を掛けた男に目を付けられて、降りた泰生を男が追っていたとの話が出て来て、その男が犯人で上から圧力が掛かったなら、男は“お偉方の身内”パターンなんだけど、このドラマは多分捻りを加えている筈なので、男は無関係で別の要因が有ったのではないかな。
その情報を与えた小澤征悦が、鷲津の友人ポジだけで終わるとも思えないし。
あとは蛯沢かなあ。どこかの場面で鷲津を裏切りそうな気がしてならない。
虻川もあんな辞め方じゃ永田町での再就職は不可能だろうし、そうなると失う物は何も無いから、鷲津に何をするか分からない不気味さは残ったなあ。
ここまでとてもテンポが良くて見易いので、このままの調子で行って欲しい。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 175 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」3話まで終了。 鷲津が20年前に犬飼に感じた恩義の中身って、知ってしまうとそこまで尽くす程の物では無かった様な。 1話で鷲津の特性として、“一度会った人の顔と名前と場所と状況は忘れない”とあったので、それを知った犬飼が“これは秘書として重宝する”と思って手を差し伸べたのかなと思っていたので、えっ?!只の使い捨て感覚だったの?と、そっちもちょっとびっくり。 親友ポジだけでは収まらないだろうと思っていた鷹野は、幹事長から選挙の犬飼地盤の後釜は誰がいいか聞かれて、鷲津を推薦。 今後、誰彼構わず調べ始めるだろう鷲津は党にとって爆弾だから、幹事長の手のひらで転がしておいた方が安全だと。ああ鷹野はそっちの役割を担うのか。 そして全く予想もしていなかった政治家への転身。確かに政策も凄く勉強しているしあの特性持ちだから、政治家向きではあると思うが、鷲津は真実を知る為にこの話を受けるのかな。 あと唐突に出て来た鷲津の妻・可南子の前職(女性や弱者救済の為のNPO)と、近しい女性の飛び降り自殺の件は、どこに繋がるのか。 鴨井大臣(片平なぎさ)は最後迄清廉潔白ポジを死守するのかも気になる。←何か怪しいんだよね(笑) もう「わしづー」が聞かれなくなると思うと、ちと寂しい(笑) 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
【2023冬ドラマ】
「すきすきワンワン!」(NTV.ジェイストーム)脚本=水橋文美江 音楽=青木沙也果 出演=岸優太、浮所飛貴、桜田ひより、伊藤篤志、おいでやす小田 他
オリジナル作品。《シンドラ・30分枠》(全話数不明)
少年だった炬太郎(伊藤)が母親にねだって飼う事になった保護犬(という設定だが犬種はフワフワ真っ白のサモエド)。
母は「外国のモンモン(本当はモンゴル。少年は言えなかった)では、犬は死んだら人に生まれ変わる。だから尻尾は切り取って丘に埋める」と教えてくれた。
でも実際に愛犬の“てん”が死んだ時に、少年の炬太郎は尻尾を切るなんて出来なかった。大好きだったからそんな可哀想な事は出来なかった。
14年後、母が亡くなり独りぼっちになった炬太郎(岸)は無職で、引き継いだ祖母の家(庭付き二階建ての古い家)で自堕落な生活をしていたが、そこへ下宿人候補として現れたのが、てんの生まれ変わりだと主張する木ノ宮天(浮所)だった。
尻尾は切らなかったのだから生まれ変われない筈だと思っている炬太郎は怪しむが、天が事細かく話す昔のエピソードが当事者しか知らない事ばかりで、炬太郎は半信半疑ながらも、天を住まわせる事にする。
優しい笑顔の浮所くんがてんにピッタリで、炬太郎を導いて行くファンタジーとして楽しめそう。
脚本=水橋文美江 演出=中島悟
- << 176 【2023冬ドラマ】 「すきすきワンワン!」2話まで終了。 元カノの澪央(桜田ひより)から、「コタくんは自分以外の子はみーんな苦手なんだよね。コタくんは私の事好きになったんじゃなくて、彼女が出来た自分の事好きなだけだから。別れた事が悲しいんじゃなくて、彼女がいない自分に成り下がるのが悲しくて、ああ何て可哀想な自分って思ってるだけだから。」って、結構な言われようだったけど、結局のところ炬太郎は自分に自信が持てなかったんだろうね、ずっと。 天には言い当てられていたけど、心の中では相手を思いやったり楽しませたいとか思っているのに、それが上手く言葉として出て来ないから間が持てないし、こんな俺と居ても楽しくないんだろうなって、先回りして考えてしまい更に自信を無くす、その繰り返しだったのかなと。 そして怠惰な生活に突入。 そこに現れた天くんは、子供の頃、ずっとべったりだった愛犬の生まれ変わりだから、コタの事は何でも分かっているし長所も短所も知り尽くしている。その上で無償の愛を捧げてくれるのが愛犬というもの。 考えてみればコタにとって、こんな居心地の良い楽な相手は居ないではないか。 そしてコタは恋に落ちる…らしい。 ファンタジーなんだけど流石の水橋文美江さん、深いわ。 脚本=水橋文美江 演出=中島悟
>> 141
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」(EX.MMJ)脚本=大石静 音楽=得田真裕 出演=吉高由里子、北村匠海、千葉雄大、猫背椿、長井短…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」2話まで終了。
今回も一星は鈴にまあまあグイグイと来ていたけど、仮に今回のグイグイが鈴との初対面だったなら、ギリ許容出来たかなと。
初回は“いくら北村匠海の顔面でも、あれはないわ”のダメージが強過ぎて、鈴が産婦人科医としては有能で頼りにされているらしい事とか、実際に春菜が上手く演じていた呼吸法が苦手な妊婦への、臨機応変な対応力等を見てもそれは感じられたのだけど、感想を書く時にそういうのも全部吹っ飛ぶ位のダメージだった訳だが、2話で早くもリカバリーして、“通常モード”に入ってくれた。
意に反した妊娠だったのか、それなら何故臨月迄放置したのか、よく分からない駆け込み妊婦を院長が受け入れて、産んだら逃げてしまった若い女。
何とか赤ちゃんを抱かせて母性に目覚めさせようとして、女に拒絶されていた佐々木に対し、鈴は「生き方について意見を述べるのは私達の仕事じゃないよ」とピシャリ。母親に捨てられたら可哀想と思い込みがちだけど、実際、居ない方が良い類の親も居る訳で。
初回、一星がろう者と分かってからも、鈴の態度は一貫してフラットだった。
そこが鈴の人としての魅力であり、一星が惚れてしまった理由なのかもしれない。
雪の舞う踏切の向こうとこっち、鈴がまだ知らない手話での好きだ、王道だけどグッと来た。
脚本=大石静 演出=深川栄洋
- << 177 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」3話まで終了。 もう完全に“ハズレの無い大石静”の世界を取り戻した。 展開が早過ぎると鈴にキスをステイされたらシカトするとか、素直な感情をストレートにぶつけて来る一星が超可愛くて、ついつい顔が綻んでしまう鈴。 あれは過去に仕事で色々有って、心が窮屈になっていた大人の女には堪らんだろう、反則技だわ(笑) 10年前、出産時に妻と子を失った佐々木は“お見送り”で医師達が頭を深く下げる中、ボロボロと泣く若い女性医師を見て、いい先生だなと思った、それが医師を目指すきっかけで、マロニエで見た時はびっくりしたと。 再会は偶然だったらしいが、佐々木は鈴を女性として意識し始めている様に見えるし、院長は二人をくっつけたがっているし。 ポラリスの北斗は一星と鈴をくっつけようとしていて、その北斗は佐々木と親しい(多分佐々木が義弟だった)というね。 着々と舞台装置を整えつつある。 今回始めて登場した、一星を引き取った祖母もろう者なんだけど、明るくフレンドリーでユーモアに溢れていて、とても素敵な人だった。一星も随分と救われたんだろうな。(ばあちゃんも鈴と一星をくっつけようとしてる笑) 春の教えを守り、鈴にステイ返しをする一星がまた可愛くて、これは鈴も恋落ち確定か? ※院長はオネエなのかと思っていたら妻が居てびっくり! 脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 143
【2023冬ドラマ】
「夕暮れに、手をつなぐ」(TBS)脚本=北川悦吏子 音楽=眞鍋昭大 出演=広瀬すず、永瀬廉、田辺桃子、黒羽麻璃央…
【2023冬ドラマ】
「夕暮れに、手をつなぐ」2話まで終了。
ダメ元で観た初回が思っていたよりは面白くて、『この先もテンポ良く面白い事を願うわ。』と感想を締め括ったのだが、早くも脚本がとっ散らかり始めて暗雲が漂って来た様な感じで。
初回は主要な二人の事だけに絞って、周辺人物と絡む場面も極力減らしていたから、分かり易くて観ていてノンストレスだったんだけど、今回は早くも二人が別々に動き、そこにそれぞれの周辺人物が絡み始めたので、そうでなくても意識が散りがちだったのに、爽介が何故そこに空豆を連れて行こうと思ったのかがよく分からない、要らなかった“ハイソな合コン”シーンとかが挟まれて、テンポも悪いし若干眠くなってしまった。
一つだけ良かった点は映像(特に色調)が綺麗で、それだけで訴求力が有る事。
あっ、あとクレジットのバックで踊るシーンで、イソベマキ(松本若菜)がノリノリで踊って、見られてると分かったら動きを止めてスッとマジ顔になるの、もう可笑しくて爆笑。←これが一番笑ったなんて…ね。
脚本=北川悦吏子 演出=金井紘
- << 178 【2023冬ドラマ】【視聴離脱】 「夕暮れに、手をつなぐ」3話まで終了。 こちらをリアタイ視聴していたのだが、またまた最後の方で眠くなってしまい、今回は二人が座ってコーヒーを飲みながら話し始めた辺りから、本当に眠ってしまい気付いたらドラマが終わっていた。 録画はしていたので後から全部観たけど、前回今回とこんなに眠くなるって事は、自分にはもう惹かれる要素が無いって事なので、今回で視聴離脱する。 すずちゃんの“ちゃんぽん弁”、私は肯定的に捉えていたし、すずちゃんも演者として頑張っていたと思うけど、何せ脚本がつまらなくて…以下自粛。 脚本=北川悦吏子 演出=金井紘
>> 142
【2023冬ドラマ】
「大奥」(NHK)脚本=森下佳子 音楽=KOHTA YAMAMOTO 《三代将軍家光・万里小路有功編》 出演=福…
【2023冬ドラマ】
「大奥」3話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》②
家光の乳母だった春日局が家光の死を隠蔽した事で、一体どれだけの人間が理不尽な目に遭い犠牲となったのか。
選択の余地の無い人生、拒否をすればそれは死を意味する。
生前、家光が襲って孕ませた子を見付け出し、血筋というだけで母親を殺してまで無理矢理連行して大奥に幽閉し、髪を切って上様の代わりとし、世継ぎを産ませる道具とした春日局の狂気の犠牲となった千恵。
我儘放題の裏には、逆らう事の出来ない自身の運命に対する深い哀しみと苛立ちが隠されていた。
事実を知り、女装のお万として家光の前に現れた有功は、男として人として深い愛情で人間・千恵を包み込み、家光は初めて心を開き慟哭する。
籠の鳥同士の魂が、深く結び付いた瞬間の様に見えた。
だが一年後、春日局は有功に暇を出す。
世継ぎが作れなければ二人のささやかな幸せさえ許さない、それが春日局。
振り幅の広い難役だったけど、堀田真由の好演で家光の深い哀しみがダイレクトに伝わって来た。
次回も家光編、堀田真由の演技に期待したい。
脚本=森下佳子 演出=田島彰洋
- << 179 【2023冬ドラマ】 「大奥」4話まで終了。 《三代将軍家光・万里小路有功編》③ 「お万の方、お下がりを」春日局のこの一言で引き裂かれた有功と家光。 今度の相手は種付けが上手いと評判の捨蔵。初めて見る上様が思いの外美しく、高揚する捨蔵に「そなたがわしに抱かれるのじゃ!」と吐き捨てる家光。着ていた肌小袖を脱ぎ捨て、捨蔵を見据える時の堀田真由の格好良さ、美しさよ! 今回の家光役は役得ではあるけど、それも彼女の素材の良さと、直向きに役に打ち込んで来たのだろう事が伝わって来る表現力が有ってこそのもの。 少女時代から女将軍宣言迄、儚さ、可愛さ、美しさ、強さ等々、十分に表現していた。 一方の有功も、他の男との子の誕生、生まれてみれば子は可愛いと家光が変化する事に、理屈や読経では制御出来ない感情が湧き上がり、事故で寝たきりになった捨蔵の代わりの男が来た時に、遂にやるせなさが爆発してしまう。この人間らしさ、玉栄の励ましで直ぐに元の崇高な精神を取り戻す人間力の高さ。 今際の際の春日局の「そなたを拐って来た事だけは間違いではなかった」「上様を救ったのはそなたじゃ」、この言葉で有功も随分と救われたのではないか。 戦国時代の悲惨な記憶に怯えて逆戻りを強く恐れ、強引に徳川の世を途絶えさせまいとした春日局もまた哀れかな。 脚本=森下佳子 演出=川野秀昭
>> 144
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」2話まで終了。
蒼(坂東龍汰)の遅刻癖はバイトのし過ぎが原因。楽団の給料は手取り…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」3話まで終了。
ティンパニストが急に辞めてしまい、初音は朝陽に命じられるまま、今はバンドでドラマーをやっている藤谷(渋川清彦)をスカウトに行くが、話している内に初音の初ステージを裏から支えてくれていたオケのティンパニストだった事が分かる。これも小野田の驚異的リサーチ力のおかげ?
ティンパニストを移籍させて骨抜きにしてやったと思っていた本宮議員は、市長を連れて練習の見学に来るが、新しいティンパニストは現れるし、朝陽からは市長共々「僕のオケの邪魔をするな!」と怒鳴られて追い出されるしで、観ているこっちはスッキリ。“僕のオケ”ってついに言ったし。
本番前に、舞台から逃げ出した過去を思い出し一人で恐怖と戦っていた初音には、「一人ではない、オーケストラなんだ」と声を掛けて安心させてるし。
「威風堂々」のサビ前の所を繰り返し練習させていた朝陽の本番での指揮。サビに入る時の、体を大きく振って腕と指揮棒をオケに向かって突き出す姿と、盛り上がったオケの音が完全にマッチしていて震えた、感動した(かなりの尺を取って聴かせてくれた演出にも感謝)。
拍手に応えながら楽団員に見せる朝陽の笑顔がまた可愛くて(笑)
※議員が選挙区で無料の炊き出しを振る舞うのは、公職選挙法に抵触するのではとちょっと気になった
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
- << 180 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」4話まで終了。 こけら落としの為に朝陽が選んだのは、初音がステージから降りてしまった時のトラウマ曲「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」だった。これは朝陽なりの荒療治なんだろうなあ。本人はあれ以来一度も弾いていないし、トラウマも引き摺っているから初練習ではボロボロ。これは最終回迄掛けて朝陽が鍛え上げて、一気に解放させる段取りなのかな? 今回の主題はヴィオラの桃井(濱田マリ)が抱える家庭の問題。 国立大学至上主義の夫は出番も少なく、只のステレオタイプの勘違い野郎にしか見えなかったけど、受験生の亜美(凛美←研音所属16才なので、高卒位のタイミングで本腰を入れて売り出しそう)は父親からのプレッシャーをまともに受け止め、私大に進んでチアを続けたいとはとても言えず、その苛立ちを常に遠慮がちで受身の母親にぶつけてしまう。 好きな音楽を続けているのに、どうしてコソコソしているのかと。それも分かるのよね。 娘の受験終わり迄休団すると言う桃井の救済策は出張オーケストラ。娘の高校で、桃井のソロから始まった「Mela!」は、亜美がチアで踊った思い出の曲であり、仲間と共に楽しそうに弾く母親の姿が亜美の頑なだった心を動かす。 ベタなんだけど、オケの皆の真っ直ぐさが眩しくて、気持ちがいいんだよなあ。 脚本=清水友佳子 演出=小室直子
【2023冬ドラマ】【短評】
「警視庁アウトサイダー」4話まで終了。
演出家が交代した3話から“おちゃらけ”のくどさが無くなり、かなり見易くなったのだが、今回は“おちゃらけ”が殆ど無くなり、ついでに一話完結の横軸の事件も無くなり、ほぼほぼ縦軸(架川の軸が中心で、蓮見の軸も少し絡む)だけで作られていて、テイストもガラッと変わってハードボイルド風に。
不完全燃焼の横軸事件ばかりだったので、話としては今回の方が面白かったのだが、じゃあ2話迄の世界観は何だったの?連ドラとしてはどうなの?という疑問が湧いて来てしまう。もう木村ひさしは御役御免で、今回みたいな感じでずっと行くなら、それはそれで自分としては有りなのだが。
脚本=髙橋泉、脚本協力=朝倉燎子 演出=向井澄(③④共通)
「忍者に結婚は難しい」4話まで終了。
冒頭の腹の探り合い迄はちょっと面白かったけど、あんなその場しのぎみたいな嘘でも、お互いに一応は納得しちゃうんだって、悟郎はともかく蛍まで?ってちょっとびっくり。“映えスポット”云々の言い訳よりも、悟郎は蛍が何であんな猛スピードで(しかもロングドレス・ヒールなのに)走ったのか、そこを聞きなさいよって突っ込みたくなった(笑)
それ以降は音無夫妻の“あるある話”になってしまい、また逆戻り。
ラストで蛍は悟郎に身バレしたみたいで、今度こそ面白くなるの?
脚本=松田裕子 演出=木下高男
- << 181 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」5話まで終了。 やっとタイトルの正しい回収が始まった! 楓が蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こし意識不明、そこから「お父さん、生延の術で助けてよ」「いや、もう使えないんだ」何故なら昔、任務の仕返しに妻と楓が毒を首に刺された時に、妻に懇願されて瀕死の楓を生延の術で助けたから。そして妻は死亡。あれは一生に一度しか使えない術。 楓は自力で意識を取り戻し事なきを得たが、父は蛍に家庭を持った以上、いつ家族が犠牲になるか分からないから、月乃家は解散(忍びを引退)した方がいいと思っていると言うが、蛍の決心は固く、それならと生延の術の書を蛍に渡す。(←これは只の勘だけど、最後の方で蛍は悟郎の危機にこの術を使いそうな気がする) 悟郎は全部の映像を確認して、蛍は甲賀の忍びだと確信し、蛍も父親からの「(悟郎勤務の)世田谷中央郵便局は伊賀の砦」情報と、自宅に隠し部屋が有る(悟郎の叔父の家を借りていると蛍が言っていたから、叔父も忍びで元々ああいう作りだったのだろう)のを見付けて、悟郎は伊賀の忍びだと確信、いよいよ決着を付ける時を迎える様だ。 次回は最後の晩餐、からの格闘かな? 予告だと格闘は結構コミカルな部分も有るみたいで、そういうタッチのほうが面白そうだから楽しみ。 脚本=松田裕子 演出=小林義則
>> 147
【2023冬ドラマ】
「しょうもない僕らの恋愛論」(ytv)脚本=いとう菜のは、今西祐子 音楽=MAYUKO 出演=眞島秀和、矢田亜希…
【2023冬ドラマ】
「しょうもない僕らの恋愛論」2話まで終了。
「秋山清原デストラーデ」懐かしい。
あの頃はまだプロ野球がスポーツの、テレビのど真ん中に居た時代だなあとかは思ったけど、ただそれだけで、話自体には食い付けなかった。
というか録画を視聴していたのだけど、初回と違って眠くなってしまって…。
初回の近藤監督の演出には惹き付ける物が有ったけど、今回眠くなってしまったという事は、脚本演出が私には合わなかったという事で。
なので今回で視聴離脱する。
脚本=今西祐子 演出=松本花奈
【訂正】
前回の感想で、くるみの母が一週間前に亡くなったと書いたが、「先月亡くなった」に訂正。
>> 148
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」3話まで終了。
堕胎手術の予約を入れた桧山。
会社ではプロジェクトリーダーから…
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」4話まで終了。
広告の妊夫モデルとして話題となり、メディアでは好意的にもてはやされる桧山。
そんな中、虚勢を張らずに話せる友達は一人も居なかった事、今、本音を話せるのは妊夫仲間の宮地だけと気付き、そこから妊夫の無料オンラインサロンを作り、またたく間に会員は1万人以上に。
オフ会では保活を勧められたり、胎動の確認をし合ったり(医師から男性は筋肉量が多いから、胎動を感じにくいと説明を受けていて、中々設定がリアル)。
ところがある日、宮地がサイトメガロウイルスに感染し子宮収縮が始まってしまった。20週では子宮外では生きられない為、出産は断念する事に。
生まれて来ない事にホッとしている自分も居ると泣く宮地の妻ノリコの話が切なかった。
桧山がメディアでもてはやされる一方で、普通の生活の中では息子の拓也は学校で苛められ、ノリコ自身も白い目で見られる事が多かったと。
この話はLGBTQにも置き換えられると思うけど、政府の意向を受けてメディアは賢明に旗を振るが、末端の普通の生活をしている部分では、生き難さを感じたり隠したりしている人はまだまだ多い。
それでも例えば10年前に比べれば、変化の苦手な日本人の意識も変わりつつあるとは思う。
だから旗振りも必要なんだなとか、色々考えさせられるね、このドラマは。
脚本=岨手由貴子 演出=菊地健雄
- << 182 【2023冬ドラマ】 「ヒヤマケンタロウの妊娠」5話まで終了。 宮地の流産と、その時に宮地の妻から聞いた妊夫に対する世間の目の冷たさは、桧山の神経を過敏にさせていた様で、志願して広告モデルになった筈が、第二弾会議での出産にカメラを入れる案や上司のちょっとした発言に傷付き、感情的になって会社を辞めると言い出し、社長迄出てきて引き止めに掛かる大騒動に。 勿論今辞められたらクライアントへの補償も含めて、会社は大損害を被るからなのだが、社長の「君の事はこれまでもずっと評価している」という言葉に感激して泣き出し、「情緒が不安定なんです」と上司に謝り辞めるのを止めた桧山。 この騒動って、広告後の桧山へのマイナス評価になったりしないのだろうか。 今回は妹の結婚式で帰省した亜季の実家(と親類)や、同窓会に参加した地元に住む同級生の様子も描かれ、まあ見事に全員が全員保守的な発言に終始し、若干ステレオタイプの羅列をしただけの様にも見えてしまったのだが、取り敢えず亜季は両親には、パートナーの妊娠と子供の親になる事だけは告げる、宣戦布告の様に。 結婚しようと言う桧山に、一緒に子育てはするけど結婚はまた別の話だと、あくまでもステレオタイプとは一線を画そうとする亜季に、桧山は戸惑いを隠せない。 そこに初めて会う父登場。「母親でもある」と、やっぱりね。 脚本=山田能龍 演出=菊地健雄
>> 149
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」2話まで終了。
悠依、直木、魚住の3人での会話を中心にストーリーが進んで行く…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」3話まで終了。
莉桜は約束のカフェの前迄来ていたが、悠依に話し掛けている池澤(良々)を見て立ち去った(恐らく)。あの池澤は本当に偶然なのか、悠依を見張っていたからなのかどっちなんだろう。怪しいと思って観ているからついつい疑ってしまう。
今回は直木が自ら里親の元に行く迄の、両親との壮絶な過去が明らかになった。
白血病の弟、骨髄最適合者だった直木は13才迄に二度ドナーに。
父親が現実から目を逸らそうとしたと受け止めた直木は厳しく非難し、そこから父親の暴力が始まった。里親制度を調べた直木が行きたいと言うと「待って、貴方には居て貰わないと困る」母親にとっては直木は弟を生かす為の道具。
母親が移植が必要な時だけ直木に連絡をしたと知った悠依は静かにキレて、「直木さん、亡くなってるかもしれません」と伝える。いい母親だったら決して言わなかっただろう言葉。
その後の直木への「理屈じゃないの、ただ好き、貴方じゃないとダメなの」全部を肯定しまるごと包み込んでくれる悠依の告白に、大泣きする直木。「ああ悠依に見えてなくて良かった」
凄いクソ親でムカムカしたけど、悠依のお陰で浄化されて良かった、スッキリした。
それなのに…あのブルーシートの下には誰が居るの?
緩急の付け方ったらないわ。
脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
- << 183 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」4話まで終了。 直木は生きていて欲しかったけど、やはりそうだったか…。 樋口マーさんが体得した紙程度なら吹く力で動かせる術だが、直木にはそこまでは出来ない。でも弱々しい口笛なら吹く事が出来て、その下手な特徴から悠依に直木が吹いていると知らせる事が出来た!凄い意思疎通。 悠依はYesなら1回、Noなら2回吹いてと頼み、一方通行ではない会話が成立するのだが、それは二人の楽しい時間に使われるのではなく、家出をしたこども食堂の常連の海翔くんの行先を探る為に使われ、結果的に海翔くんは見付かるが、直木は自分の遺体を見付けてしまう。 あんなに会いたかった、触れたかった直木がそこに居る。許可を得て頬に触る悠依、でも冷たい、その冷たさに死を実感してしまう。その表情に泣けて来た。 直木が握っていた枯れた花から、ある場所を思い出し行ってみる悠依。そこは空き家になっている元里親宅。有った筈のカーペットが無くなり、あの枯れた花の鉢植えも有った。そして直木が胸を押さえて急に苦しみ出す。この場所なのか?直木は知ってはいけない事を知ってしまったのか? あの勝が莉桜に渡す様に言った荷物の中の500万円が全ての元凶なのかが気になる。 今は悠依に危険が迫らない様に、それだけが心配。魚住、守ってあげて。 脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎
>> 150
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」(EX.MMJ)脚本=吉田紀子 音楽=得田真裕 出演=山崎育三郎、松本穂香、…
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」2話まで終了。
今回は訪問看護師の川島(戸塚純貴)が“危惧している子供がいる”とさやまこどもクリニックに持ち込んだケース。
父親の滝川(岡田義徳)はうつ病で自宅療養中、母親は精神を病んだ後に自殺、娘の悠里(浅田芭路)は学校に行かず発達障害なのではと。
佐山は志保を川島と一緒に様子見に行かせてみる。
部屋はゴミ屋敷だけど子供は明るくコミュニケーションも取れるが、無駄な動きを繰り返し落ち着きがない。父親は「片付けてなくて申し訳ない」と腰が低い。でも万年床でビールの空き缶だらけ。
滝川は約束通り娘を連れて診察に来て、これを機に仕事も探して生活を変えると話すが、また元の木阿弥に。
そして悠里はビールの万引きという形で、遂にSOSを発信する。
ちび舞ちゃんは上手いし、岡田さんも振り幅の広い役をリアルに演じていて説得力が有り、二人とも流石だなと思ったけど、ゲストが熱量の高い見せ方をしている分、レギュラー陣はもう少しナチュラルな見せ方をした方が、画面も落ち着くし全体の説得力も増すのではないかなと少し思った。
伝えようとしている事は素晴らしいので、視聴者が“暑苦しいからもういいかな”とならない様にして貰えたらなと。
脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
- << 184 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」3話まで終了。 今回は一方的に喋り続け、会話が出来ない女の子・柿崎希ちゃん(沢田優乃=現在6才、何でこんなにナチュラルで上手いの?)のケース。志保が聞き取りを担当、佐山がADSと診断するが、母親(黒川智花)は普通の学校に入れるからと診断書の受け取りを拒否、佐山は療育から始める事を提案し母親も受け入れる。 療育担当としてロリータファッションで“武装”した言語聴覚士の堀凛(志田未来)が本格的に登場。ボールを渡しっこして、持っている時だけ話が出来るというルールから始める凛。希ちゃんは適応出来ている。こういう地道な作業の繰り返しで体得させて行くのね。 凛の元小学校教師だったという過去も語られ、その経験からの言葉、例えば車椅子で学校に来る様な子は苛められない、労らなければいけないと子供達も考えるからで、苛めに遭いやすいのは希ちゃんの様に、凸凹が見えにくい子供というのは、残酷だけど分かりやすかった。 確かに子供、特に低学年の子に違いを見極めて理解をしなさいというのは無理な話なのかもしれない。 やはり希ちゃんのペースで学ぶ事の出来る、特別支援学級に進学させるのがベストと両親も納得する。 どうか希が苛められません様にと母親が祈る、悲しいけどそれが異端を弾こうとする空気が強い日本の現状…。 脚本=吉田紀子 演出=小松隆志
【2023冬ドラマ】
「インフォーマ」(カンテレ)脚本=酒井雅秋 他 音楽=堤裕介 出演=桐谷健太、佐野玲於、北香那、淵上泰史、濱津隆之、MEGUMI、山中崇、高橋和也、宮川一朗太、千葉哲也、石橋蓮司、森田剛 他
沖田臥竜の小説原作。《EDGE・30分枠》(全10話予定)※関西ローカルのみの放送の為TVerで1~2話を視聴済み
同枠前作が東京MXで放送された為、今回も期待していたが叶わなかった。(単純に放送権料が高かったのか、はたまた暴力的な内容が引っ掛かったのか?)
元暴力団若頭補佐だった木原(桐谷)が情報屋となり、5年前に起きて表に出なかった(もしくは隠蔽された)?事件の真犯人(または真相)を追っている様なのだが、木原は情報屋だというのに顔を隠す素振りも見せず、警視庁の丸山刑事(高橋)や、実話系週刊誌タイムズの長澤編集長(MEGUMI)等とも通じていて、長澤や木原のSでキャバ嬢のナナ(北)、弟分の六車連合組長河村(淵上←今迄観てきた淵上さんの中で一番セクシーでカッコいい)らは、どうも5年前の件で木原と共通の目的を持ち、動いている様に見えるのだが。
木原が動き出し頼まれたからなのか、長澤は自分の部下の三島記者(佐野)を運転手兼記録係の“坊や”として差し出し、彼が緊張緩和剤の役目を果たしている。
目力対決が凄かった!
脚本=酒井雅秋、澤口明宏 脚本・演出=藤井道人
>> 151
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」2話まで終了。
同じ脚本家と演出家で作ったとは思えない位、この枠の平常運転(ツッコみ待ち)風…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」3話まで終了。
今回は突っ込み所をえみりちゃんを保護している部分に集中させて、武蔵達の動きに関してはそれなりのスムーズな働きをさせていたので、前回よりは楽しめた。
えみりちゃんが9才なのに、SNSを制限していないスマホを持たせている母親(比嘉)もどうかと思うが、それよりも人質家族が集まっている会場に、あれだけの警察関係者がいるのに、誰もえみりちゃんに駆け寄ろうともせず、出て行っても追い掛けない、こんなご都合主義って有る?
イナバウアー(明日海)は結構大胆に動き回っているけど、鬼は全く気付かない設定も突っ込み所なんだけど、この先の何らかの突破口の為に泳がせて居るのかなとも思うので(それも都合のいい話だけど笑)、これ以上は触れないでおこう。
緑(村上淳)は土佐が娘の仇で、茶(大水洋介)橙(森田甘路)兄弟は、下の弟が研修医とかで、その死に恨みが有るのかな?(その子がM.Kai?)
なのでやっぱり初回感想で書いた“各自に狙いが有る複合動機型かな?”の線が濃厚だと思うけど、それプラス青(赤も?)の目的に協力するという条件付きなのかも。
人質の女性解放を頼んだ武蔵が「土佐と女性を一人解放する」と約束した青に、「人質の女性とは言っていない」と騙される場面は、私も一本取られて面白かった。
脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
- << 187 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」4話まで終了。 まあ前回も警察の無能振りが酷かったけど、今回はそれに輪を掛けて酷いな。 備前本部長は、甲斐正美(M.Kai=茶、橙とは無関係だった)が暴こうとしていたのは院長の不倫ではなく、もっと大きな病院の闇だと知った途端に、正面玄関に出て来るという青(普通に考えればリーダーがノコノコ出て来る訳無いわな)の狙撃と突入を命じたという事は、備前も(多分人質の知事も)その闇を知っていて、バレたらかなりヤバい事なのだろうな(金絡みか違法医療行為の隠蔽か?)。 にしても、4人の鬼にマシンガン?で連射されたら全く歯が立たないSATにSITって何なの(笑)ああいう現場って急に言われても即対応する、常に臨戦態勢なんじゃないの? あとえみりちゃんの保護担当は何でいつも一人だけなの?それも手を繋いで誰も居ない裏路地を徒歩でって、馬鹿なの(笑) 新登場の紫鬼に襲われてえみりちゃんは監禁されてしまったけど、これって警察内部の人間が手を回してる? イナバウアーは遂に裕子と接触、でもあの部屋の防カメに映ってる筈なんだけど…。武蔵と同じ位しぶといな(笑) 灰色はやっぱり生きていた常陸(水橋研二)で桃色は娘の亜理紗(浅川梨奈)。そして次の5話で全員が顔出しするとの事。 文句を言いながら、それなりに楽しんで観てるんだけどさ(笑) 脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
>> 153
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」2話まで終了。
今回は完全に役者さん3人だけの出演で、ほぼほぼ星…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」3話まで終了。
父親の幽霊が居る事を星太郎が認めても、ひかりはさして驚きもせず、航が言った事を星太郎の返事から即座に推測してひかりも話し掛け、その妙に気の合う二人に仲間外れにされた様で、ちょっぴり拗ねる星太郎が可愛かった(笑)
前回の感想でひかりのキャラを『適度に明るく言葉は謙虚、でもやっている事は結構図々しい』と書いたのだが、置いて貰える事になり安心したのか、言葉も行動並みに結構間髪入れずに突っ込む様になり、言い訳ばかりで矛盾の多い星太郎は、痛い所を突かれて「彼氏にもそんな風にしてたの?」と言い返すも、「びっくりです。顔も覚えてない」との返事に、観ているこっちもびっくり。
母親から“絶対”という価値観を押し付けられた事は、今でもトラウマになっている位忘れていないのに、すっかり忘れ去られた男とは、元々大した男じゃ無かったって事か。
目の前で起こった高橋一生と橋爪功の突然の大胸筋アドリブシーンに耐えたり、今回突然縁側で始まった「航さんに聞いてみよう」コーナーを、奥の茶の間でご飯を食べる演技をしながら映り込んだり(緊張しない為に、私は手のひらに高橋一生と書いて飲み込み、それからぺっと吐き出します、なんて橋爪功に喋られて)、本田翼、よく吹き出さなかったなと(笑)
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
- << 188 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」4話まで終了。 脚本が上手いなあ。 家族同士の会話って決して文章の様には喋らない。主語が抜けたり代名詞で済ませたり、それでも通じるのは長い時間一緒に暮らして来た者同士だからこそ。 このドラマはその辺りの塩梅が実に自然で心地良い。 (家族同士の説明台詞って不自然で、ドラマを強く意識させられるから苦手だ) 今回はひかりが来てから本格的に営業を始めた、個人相手の打ち上げ花火の初めてのお客さんの話。 男性が新しく入ったパートの女性に一目惚れ、花火に招待して告白するというもの。 結構思い込みが激しそうで、星太郎の話は聞かずに一人でイメージを話し続ける様子から、これは無理だなと思ったし、ひかりなんか星太郎に聞かれて、「招待状を渡す事にびっくり。来てくれる前提なんですから」って、結構辛辣だったけど。 当日、あっ来たよ、腕組んでるよ、告白してる(音声はOFF)、笑顔だよ二人ともって、予想に反して告白大成功。 決め付けはいけないね。(←byリエゾン) まっ告白はどうでもいい、星太郎達にしてみれば打ち上げられて金も入れば、高揚感は有るわな。 そしてそろそろ、2019年の夏の終わりの宴会で、花火師のモーさんから「理代子さん、出て行って何十年だよ」と言われて星太郎がキレた、母親の話になるのかな? 脚本=橋部敦子 演出=竹園元
>> 157
【2023冬ドラマ】【短評】
「Get Ready!」3話まで終了。
単発ドラマトして作られたのなら悪くはないストーリーだったが、連…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」4話まで終了。
今回は私がこのドラマの最大の難点だと思っている、エースの倫理観で患者の生きる価値を決めるのではなく、後天性サヴァン症候群により天才的な彫刻の才能が花開いた患者本人(古賀洋子=美村里江)が、サヴァンを誘発した原因の小脳腫瘍が肥大し余命半年の宣告を受けた事で、エースの手術を受けて命は繋ぐが今の才能は失うか、全摘手術は受けずに天才彫刻家として死ぬかの究極の選択をするという設定で、これはとても分かり易くて、ここまで極端ではなくてもリアルに手術の可否や、治療法の選択を迫られる事はまま有る事なので、今回に関しては話に入り込めて良かったと思う。
また、やっと警察の捜査がまともに始まり、仮面ドクターズの手術患者(断られた者も含む)の大半は、千代田医科大病院の患者だった事が分かったと、A4三枚程の患者資料迄出来ていて、それなのに闇医者の事を知らないのかと院長に迫る警視庁特務課長の佐倉(矢島健一)は有能に見えた。
ネットでも噂になっている仮面ドクターズを院長や医師が知らないのは不自然なので、佐倉はそこを詰めて行くだろう。これをもっと早い回で始めていればね。
脚本=川邊優子 演出=武藤淳←演出家は代わっても、刑事が転けたり急にデカい声を出したりする無駄演出は、堤幸彦の指示でマストらしい。本当に残念。
- << 189 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」5話まで終了。 5話でエピソード0といえば「アバランチ」がそうで、5話の出来自体も良かったし、4話迄は大山(渡部篤郎)の資金源潰しで、若干ダレ気味だったのが、5話のエピソード0で弾みを付け、6話からは大山との直接対決になだれ込み、後半はかなり面白くなった記憶が有るのだが、対してこちらはどうなんだろう。 4、5話とエースの手術を受けるのかは、それぞれの事情を抱えた患者に委ねられ、最初からこのスタイルにしておけば良かったのにという残念ポイントも浮き彫りになった中で、5話の患者に重ねる形で入れ込んだエースとジョーカーの出会いから始まるエピソード0。 まあ気持ちは分かるんだけど、重ねたせいで時間が足りず、患者夫妻のエピソードが薄くなってしまったし、エース自体の謎は温存して引っ張るという思い切りの悪さの方が気になってしまって。 何か全部がチグハグなんだな。 仮面ドクターズの本拠地は、あのケーキ店の地下で、物件も改装も医療機器も、全部用意したのはジョーカーで、どんだけお金持ってたの?それとも借金か、変な所が気になってしまった。 脚本=山田能龍、渡辺啓 演出=堤幸彦 ※今回は女刑事を転けさせる時間が無かった様だ(笑)
>> 154
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」3話まで終了。
薬剤師生活の続きから始まり運命のみーぽんの誕生日。あの日と同じ会…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」4話まで終了。
今回のいつメン3人の思い出話は、なっちが持って来た“ドラマノート”。テレビドラマを観て3人で点数を付けたり感想を書いたりしていたノートで、途中からあーちんが仕入れて来た言葉“カタルシス”の乱用が始まってると盛り上がる。意味が分かってないから“カタルシスが整っている”とか書いてると爆笑する3人。
そして話は今回のメイン、父親の誕生日=ミタコング痴漢冤罪の日へ。
2周目迄と違って日テレに就職し東京で一人暮らしをしていた麻美は、その日も「花咲舞が黙ってない」を収録中で、このままでは絶対に間に合わず助けに行けない。
そこから始まった収録を巻かせる作戦が凄かった。周囲にそれとは分からせずに削れる時間はどんどん削って行くのだ。2周目迄に既に約20年の社会人経験が有る麻美は、本気を出せばかなり有能だった。スタッフだって早く終われるならそれに越した事はない。皆の気持ちが一つになって、収録はトントン拍子に進み達成した脅威の“3時間巻き”これぞ本当のカタルシス。見事に落とした。
そして麻美はミタコングを強引に隣の車両に移す事で、冤罪を未然に防ぐ。
そこに流れる♪やさしくなりたいは、「家政婦のミタ」との“ミタ繋がり”お見事!
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 190 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」5話まで終了。 相変わらずいつメン女3人の会話は面白くて、麻美は自分の部屋なので、ベッドが有るんだからベッドで寝るよと言うのを、何とか床で3人で寝ようとさせるなっちとのやり取りとか、いつメンだからこその味が有って面白かったな。 人生3周目で職も環境も変わってしまうと、“徳の積み方”も以前迄のやり方が通用しなくなってしまう。でも記憶はしっかり有るから、それを部分的に利用したりは出来るのだが、「何で知ってるの?」とか周囲に怪しまれない様にもしなければいけないので、これは周回を重ねれば重ねる程、苦しくなって行くのではないかな。 祖父の薬の飲み合わせ位迄は、身内相手なので何とか誤魔化せていたけど、玲奈ちゃんの不倫阻止に関しては、玲奈ちゃんの連絡先を手に入れる迄、夢庵でいつ来るか分からない玲奈ちゃんの待ち伏せ、そして目を離した隙に連絡先を交換されてしまったので、翌朝出勤前の宮岡の車に乗り込んでの脅しに近い念押しと、それぞれが結構笑って済まされない位には、既にヤバい人のやり方に突入し始めている。 なので次回本格登場?の水川あさみが、何らかの形で麻美の周回人生の軌道修正を図るとか、“味変”に関わるのではないかなと少し期待している。 脚本=バカリズム 演出=狩山俊輔←演出家の交代で全体のリズム感が悪くなった様な気がする。
>> 158
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」2話まで終了。
虻川は鷲津から記者会見用の原稿を直接預かって背広の内ポケットに入れ、それを大臣…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」3話まで終了。
鷲津が20年前に犬飼に感じた恩義の中身って、知ってしまうとそこまで尽くす程の物では無かった様な。
1話で鷲津の特性として、“一度会った人の顔と名前と場所と状況は忘れない”とあったので、それを知った犬飼が“これは秘書として重宝する”と思って手を差し伸べたのかなと思っていたので、えっ?!只の使い捨て感覚だったの?と、そっちもちょっとびっくり。
親友ポジだけでは収まらないだろうと思っていた鷹野は、幹事長から選挙の犬飼地盤の後釜は誰がいいか聞かれて、鷲津を推薦。
今後、誰彼構わず調べ始めるだろう鷲津は党にとって爆弾だから、幹事長の手のひらで転がしておいた方が安全だと。ああ鷹野はそっちの役割を担うのか。
そして全く予想もしていなかった政治家への転身。確かに政策も凄く勉強しているしあの特性持ちだから、政治家向きではあると思うが、鷲津は真実を知る為にこの話を受けるのかな。
あと唐突に出て来た鷲津の妻・可南子の前職(女性や弱者救済の為のNPO)と、近しい女性の飛び降り自殺の件は、どこに繋がるのか。
鴨井大臣(片平なぎさ)は最後迄清廉潔白ポジを死守するのかも気になる。←何か怪しいんだよね(笑)
もう「わしづー」が聞かれなくなると思うと、ちと寂しい(笑)
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 191 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」4話まで終了。 虻川、犬飼父子と、その罪を暴いて失脚させて来た鷲津は、自分を敵対視する犬飼の後援会長で県連の役員でもある鰐淵(六平直政)を陥落させる為に、蛍原、蛯沢に周辺を調べさせるのだが、妻の可南子が鰐淵の妻・美恵子に会いに行った事から、認知症で徘徊癖の有る鰐淵の母親の世話をする美恵子が限界に達している事を知り、母親はケアホームの短期入所の手続きを取り、妻は鷲津家に連れ帰り休ませる。 後日、自宅に戻った母親は、鷲津が訪ねて鰐淵に追い返されていた隙に家を出てしまい、鷲津や妻、蛍原、蛯沢が総出で捜し、鷲津が見付けて川の中から救い出した事から、鰐淵の信頼を勝ち得るという、一転人情話で解決させるという展開にしていた。 飽きさせない工夫で有り、これはこれで良かったと思うし、最後の最後に入れ込んだ“蛯沢兄に善処しますと言って何もしなかったのは鷲津だった!”爆弾で、次回への興味も持たせたのも上手かった。 ここで思い出すのは“一度会った人の顔と名前と場所と状況は忘れない”鷲津の特性。 パーティーで拾った蛯沢の履歴書を見た時に、名前や住所であの時の陳情者の身内とピンと来ていたのかどうか、どっちなんだろう。 あと蛍原は蛯沢に教えてしまうのかどうかも気になるな。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
>> 159
【2023冬ドラマ】
「すきすきワンワン!」(NTV.ジェイストーム)脚本=水橋文美江 音楽=青木沙也果 出演=岸優太、浮所飛貴、桜…
【2023冬ドラマ】
「すきすきワンワン!」2話まで終了。
元カノの澪央(桜田ひより)から、「コタくんは自分以外の子はみーんな苦手なんだよね。コタくんは私の事好きになったんじゃなくて、彼女が出来た自分の事好きなだけだから。別れた事が悲しいんじゃなくて、彼女がいない自分に成り下がるのが悲しくて、ああ何て可哀想な自分って思ってるだけだから。」って、結構な言われようだったけど、結局のところ炬太郎は自分に自信が持てなかったんだろうね、ずっと。
天には言い当てられていたけど、心の中では相手を思いやったり楽しませたいとか思っているのに、それが上手く言葉として出て来ないから間が持てないし、こんな俺と居ても楽しくないんだろうなって、先回りして考えてしまい更に自信を無くす、その繰り返しだったのかなと。
そして怠惰な生活に突入。
そこに現れた天くんは、子供の頃、ずっとべったりだった愛犬の生まれ変わりだから、コタの事は何でも分かっているし長所も短所も知り尽くしている。その上で無償の愛を捧げてくれるのが愛犬というもの。
考えてみればコタにとって、こんな居心地の良い楽な相手は居ないではないか。
そしてコタは恋に落ちる…らしい。
ファンタジーなんだけど流石の水橋文美江さん、深いわ。
脚本=水橋文美江 演出=中島悟
>> 160
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」2話まで終了。
今回も一星は鈴にまあまあグイグイと来ていたけど、仮に今回のグイグイが鈴との初…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」3話まで終了。
もう完全に“ハズレの無い大石静”の世界を取り戻した。
展開が早過ぎると鈴にキスをステイされたらシカトするとか、素直な感情をストレートにぶつけて来る一星が超可愛くて、ついつい顔が綻んでしまう鈴。
あれは過去に仕事で色々有って、心が窮屈になっていた大人の女には堪らんだろう、反則技だわ(笑)
10年前、出産時に妻と子を失った佐々木は“お見送り”で医師達が頭を深く下げる中、ボロボロと泣く若い女性医師を見て、いい先生だなと思った、それが医師を目指すきっかけで、マロニエで見た時はびっくりしたと。
再会は偶然だったらしいが、佐々木は鈴を女性として意識し始めている様に見えるし、院長は二人をくっつけたがっているし。
ポラリスの北斗は一星と鈴をくっつけようとしていて、その北斗は佐々木と親しい(多分佐々木が義弟だった)というね。
着々と舞台装置を整えつつある。
今回始めて登場した、一星を引き取った祖母もろう者なんだけど、明るくフレンドリーでユーモアに溢れていて、とても素敵な人だった。一星も随分と救われたんだろうな。(ばあちゃんも鈴と一星をくっつけようとしてる笑)
春の教えを守り、鈴にステイ返しをする一星がまた可愛くて、これは鈴も恋落ち確定か?
※院長はオネエなのかと思っていたら妻が居てびっくり!
脚本=大石静 演出=深川栄洋
- << 192 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」4話まで終了。 佐々木の診察で妊娠6週目と告げられた妊婦の佐藤うた(若月佑美)は終始浮かない顔。よくある望まない子なのかなと思っていたら、実は本人は妊娠が嬉しいけど、メンタル崩壊からまだ完全には立ち直ってはいない夫が、親になる事を受け入れられるのか、無理強いはしたくないとの思いから喜べずにいた。そして彼女の夫はポラリスの春だった。 春…明るい毒舌キャラの下にはそんな繊細な顔が隠されていたのね。千葉雄大の表現も繊細で説得力が有ったな。 たださ、それなら尚の事、何で避妊しなかったんだろう新婚でもあるまいしって、ちょっとそこは引っ掛かってしまったけど。 この設定で、これまで鈴が一星や北斗と個人的に親しかっただけの関係が、一気にマロニエとポラリスが結び付くきっかけになったし、ついでに実はチャーリーはデリバリーでポラリスとは顔馴染み、北斗と佐々木は同級生という事実も明かされて、ここから無理なく“生”を扱う産婦人科医達と“死”を扱う遺品整理士達との話としても、ストーリーを紡いで行ける下地は整えたという感じだ。 で、鈴と一星のキスシーンね。綺麗に撮っているのもあるけど、やっぱり上手いんだよね、吉高由里子が。普段はフラットな鈴が急に女を出して来て、それが女が見ても可愛いって凄いわ。 予告が不穏で怖いなあ。 脚本=大石静 演出=山本大輔(3話も)
>> 161
【2023冬ドラマ】
「夕暮れに、手をつなぐ」2話まで終了。
ダメ元で観た初回が思っていたよりは面白くて、『この先もテンポ良く面…
【2023冬ドラマ】【視聴離脱】
「夕暮れに、手をつなぐ」3話まで終了。
こちらをリアタイ視聴していたのだが、またまた最後の方で眠くなってしまい、今回は二人が座ってコーヒーを飲みながら話し始めた辺りから、本当に眠ってしまい気付いたらドラマが終わっていた。
録画はしていたので後から全部観たけど、前回今回とこんなに眠くなるって事は、自分にはもう惹かれる要素が無いって事なので、今回で視聴離脱する。
すずちゃんの“ちゃんぽん弁”、私は肯定的に捉えていたし、すずちゃんも演者として頑張っていたと思うけど、何せ脚本がつまらなくて…以下自粛。
脚本=北川悦吏子 演出=金井紘
>> 162
【2023冬ドラマ】
「大奥」3話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》②
家光の乳母だった春日局が家光の死を隠蔽した…
【2023冬ドラマ】
「大奥」4話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》③
「お万の方、お下がりを」春日局のこの一言で引き裂かれた有功と家光。
今度の相手は種付けが上手いと評判の捨蔵。初めて見る上様が思いの外美しく、高揚する捨蔵に「そなたがわしに抱かれるのじゃ!」と吐き捨てる家光。着ていた肌小袖を脱ぎ捨て、捨蔵を見据える時の堀田真由の格好良さ、美しさよ!
今回の家光役は役得ではあるけど、それも彼女の素材の良さと、直向きに役に打ち込んで来たのだろう事が伝わって来る表現力が有ってこそのもの。
少女時代から女将軍宣言迄、儚さ、可愛さ、美しさ、強さ等々、十分に表現していた。
一方の有功も、他の男との子の誕生、生まれてみれば子は可愛いと家光が変化する事に、理屈や読経では制御出来ない感情が湧き上がり、事故で寝たきりになった捨蔵の代わりの男が来た時に、遂にやるせなさが爆発してしまう。この人間らしさ、玉栄の励ましで直ぐに元の崇高な精神を取り戻す人間力の高さ。
今際の際の春日局の「そなたを拐って来た事だけは間違いではなかった」「上様を救ったのはそなたじゃ」、この言葉で有功も随分と救われたのではないか。
戦国時代の悲惨な記憶に怯えて逆戻りを強く恐れ、強引に徳川の世を途絶えさせまいとした春日局もまた哀れかな。
脚本=森下佳子 演出=川野秀昭
- << 193 【2023冬ドラマ】 「大奥」5話まで終了。 《三代将軍家光・万里小路有功編》④ 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》① 仲里依紗、山本耕史、倉科カナ、竜雷太 他 有功は玉栄を側室とし上様との子を授かる様に仕向け、二人の間には姫(徳子、後の綱吉)が誕生する。玉栄ならばと頼んだものの、上様の身も心も独占したくなる事に変わりはなく、男と女の業から私を解き放って欲しいと懇願する有功に、涙を一筋流しながら「暫し時をくれ」と答える上様の胸の内を思うと苦しくなる。 上様の答えは有功を大奥総取締に据える事だった。 そして27才の若さで上様は亡くなる。 有功の胸で名前を呼んで欲しいと頼み、「千恵様」と呼ばれると嬉しそうに微笑んだ後、顔を埋めて最期の時を迎えた上様。凛とした気品の有る二人がお似合いだっただけに、本当に切ない物語だった。 時代は移り、五代将軍綱吉の時代へ。 将軍の父となった桂昌院(竜雷太)は、あの一途に有功を慕い尽くしていた玉栄の純情は何処へと言う位、世俗に塗れたエロ親父になっていて笑えた。 当代一の色狂いと言われる綱吉を演じるのは、華やかで肉食イメージの強い仲里依紗。そして御台所が上様の為に京より呼び寄せた右衛門佐は、全てに抜け目のない策士で、山本耕史がキリッと演じる。 “三代”とはまたガラッと雰囲気が変わったので、前の切なさを引き摺らなくて済みそう。 脚本=森下佳子 演出=大原拓
>> 163
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」3話まで終了。
ティンパニストが急に辞めてしまい、初音は朝陽に命じられるまま、今…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」4話まで終了。
こけら落としの為に朝陽が選んだのは、初音がステージから降りてしまった時のトラウマ曲「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」だった。これは朝陽なりの荒療治なんだろうなあ。本人はあれ以来一度も弾いていないし、トラウマも引き摺っているから初練習ではボロボロ。これは最終回迄掛けて朝陽が鍛え上げて、一気に解放させる段取りなのかな?
今回の主題はヴィオラの桃井(濱田マリ)が抱える家庭の問題。
国立大学至上主義の夫は出番も少なく、只のステレオタイプの勘違い野郎にしか見えなかったけど、受験生の亜美(凛美←研音所属16才なので、高卒位のタイミングで本腰を入れて売り出しそう)は父親からのプレッシャーをまともに受け止め、私大に進んでチアを続けたいとはとても言えず、その苛立ちを常に遠慮がちで受身の母親にぶつけてしまう。
好きな音楽を続けているのに、どうしてコソコソしているのかと。それも分かるのよね。
娘の受験終わり迄休団すると言う桃井の救済策は出張オーケストラ。娘の高校で、桃井のソロから始まった「Mela!」は、亜美がチアで踊った思い出の曲であり、仲間と共に楽しそうに弾く母親の姿が亜美の頑なだった心を動かす。
ベタなんだけど、オケの皆の真っ直ぐさが眩しくて、気持ちがいいんだよなあ。
脚本=清水友佳子 演出=小室直子
- << 194 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」5話まで終了。 「チャイコン」はこけら落としではなく、定期演奏会の為の演目だったのでまず訂正。 で、その前に急遽バレンタイン・ガラへの参加が決まり、演目は「カルメン」に。 今回は本宮議員の妨害が、玉響には却って吉と出て、朝陽の実家の使っていない酒蔵で練習し、泊まり込む団員も居て合宿の様な状態に。 初音はチャイコンが上手く弾けず、個人練習のし過ぎで腕も痛むし、ずっと苦しそう。心配した朝陽は個人練習の禁止を命じるが、初音はそれを誤解してしまう。 中間地点の今回は、今迄伏せられて来た初音を取り巻く人間関係の繋がりや感情が一気に明かされて、ここから玉響や初音と朝陽はどうなって行くのか、更に興味を持たせる構成になっていた。 今迄どういう立場なのか不明瞭だった三島は、世界的マエストロの父が昔から自分より初音を評価し、今も変わらない事が腹立たしく寂しくて、初音が憎いのね。 初音が逃げ出してしまった演奏会のオケは高階フィルだったから、会長は初音に恨みが有る。 そして朝陽は、生意気だった若い頃に楽団員から総スカンを食らい、音楽を諦めようとした時に行ったコンサートで、楽しそうにバイオリンを弾く初音を見て勇気を貰った過去が有ったから、今は多分そのお返しをしているのね。ツンデレだから伝わり難いけど(笑) 脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
>> 165
【2023冬ドラマ】【短評】
「警視庁アウトサイダー」4話まで終了。
演出家が交代した3話から“おちゃらけ”のくどさが無くなり、かな…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」5話まで終了。
やっとタイトルの正しい回収が始まった!
楓が蜂に刺されてアナフィラキシーショックを起こし意識不明、そこから「お父さん、生延の術で助けてよ」「いや、もう使えないんだ」何故なら昔、任務の仕返しに妻と楓が毒を首に刺された時に、妻に懇願されて瀕死の楓を生延の術で助けたから。そして妻は死亡。あれは一生に一度しか使えない術。
楓は自力で意識を取り戻し事なきを得たが、父は蛍に家庭を持った以上、いつ家族が犠牲になるか分からないから、月乃家は解散(忍びを引退)した方がいいと思っていると言うが、蛍の決心は固く、それならと生延の術の書を蛍に渡す。(←これは只の勘だけど、最後の方で蛍は悟郎の危機にこの術を使いそうな気がする)
悟郎は全部の映像を確認して、蛍は甲賀の忍びだと確信し、蛍も父親からの「(悟郎勤務の)世田谷中央郵便局は伊賀の砦」情報と、自宅に隠し部屋が有る(悟郎の叔父の家を借りていると蛍が言っていたから、叔父も忍びで元々ああいう作りだったのだろう)のを見付けて、悟郎は伊賀の忍びだと確信、いよいよ決着を付ける時を迎える様だ。
次回は最後の晩餐、からの格闘かな?
予告だと格闘は結構コミカルな部分も有るみたいで、そういうタッチのほうが面白そうだから楽しみ。
脚本=松田裕子 演出=小林義則
- << 195 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」6話まで終了。 互いが敵対する組織の忍びである事を確信してからの腹の探り合いは、物凄く緊張感が漂っているのに何故かクスクス笑えるというね。 晩餐の後、「今日はッ、ゆっくり寝ような」「そうね、今日はッ」と、互いに「はッ」に力を込めた応酬で笑わせて、翌朝から戦闘開始! 最初の格闘シーンを観た時に、殺陣の振付け通りにイチッニッサンッシッって動いている感じがモロに出ていて、あれっ何でもっとカメラワークで上手く処理しないんだろうって思ったんだけど、観て行く内にあっ、これはわざとなんだなって思う様になった。だってあの体格差で本気モードの格闘シーンにしてしまったら、どうしたって菜々緒可哀想ムードが出てしまう。実際、ソファーで隠してはいたけど、倒れた蛍の体を悟郎が上から2発殴るシーンは、ちょっと怖さを感じてしまったので、殺陣を意識させる作りにしてくれて正解だったなと。 途中々々で「俺のコントローラーが!」「片付けないのが悪いんでしょ!」とか、高級カニの宅配が来て冷蔵庫に入れなきゃとか、自宅で戦っているからこそのエピも入れて笑わせてくれたのも楽しかった。 疲れて一時休戦、互いに愛し合って結ばれた過去を思い出し、再開した格闘中に「好きだ!」「ふざけんな!」からのチューで戦意喪失。やっぱりね(笑)でも面白かった! 脚本=松田裕子 演出=土方政人
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【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」4話まで終了。
広告の妊夫モデルとして話題となり、メディアでは好意的にもてはやさ…
【2023冬ドラマ】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」5話まで終了。
宮地の流産と、その時に宮地の妻から聞いた妊夫に対する世間の目の冷たさは、桧山の神経を過敏にさせていた様で、志願して広告モデルになった筈が、第二弾会議での出産にカメラを入れる案や上司のちょっとした発言に傷付き、感情的になって会社を辞めると言い出し、社長迄出てきて引き止めに掛かる大騒動に。
勿論今辞められたらクライアントへの補償も含めて、会社は大損害を被るからなのだが、社長の「君の事はこれまでもずっと評価している」という言葉に感激して泣き出し、「情緒が不安定なんです」と上司に謝り辞めるのを止めた桧山。
この騒動って、広告後の桧山へのマイナス評価になったりしないのだろうか。
今回は妹の結婚式で帰省した亜季の実家(と親類)や、同窓会に参加した地元に住む同級生の様子も描かれ、まあ見事に全員が全員保守的な発言に終始し、若干ステレオタイプの羅列をしただけの様にも見えてしまったのだが、取り敢えず亜季は両親には、パートナーの妊娠と子供の親になる事だけは告げる、宣戦布告の様に。
結婚しようと言う桧山に、一緒に子育てはするけど結婚はまた別の話だと、あくまでもステレオタイプとは一線を画そうとする亜季に、桧山は戸惑いを隠せない。
そこに初めて会う父登場。「母親でもある」と、やっぱりね。
脚本=山田能龍 演出=菊地健雄
>> 168
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」3話まで終了。
莉桜は約束のカフェの前迄来ていたが、悠依に話し掛けている池澤…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」4話まで終了。
直木は生きていて欲しかったけど、やはりそうだったか…。
樋口マーさんが体得した紙程度なら吹く力で動かせる術だが、直木にはそこまでは出来ない。でも弱々しい口笛なら吹く事が出来て、その下手な特徴から悠依に直木が吹いていると知らせる事が出来た!凄い意思疎通。
悠依はYesなら1回、Noなら2回吹いてと頼み、一方通行ではない会話が成立するのだが、それは二人の楽しい時間に使われるのではなく、家出をしたこども食堂の常連の海翔くんの行先を探る為に使われ、結果的に海翔くんは見付かるが、直木は自分の遺体を見付けてしまう。
あんなに会いたかった、触れたかった直木がそこに居る。許可を得て頬に触る悠依、でも冷たい、その冷たさに死を実感してしまう。その表情に泣けて来た。
直木が握っていた枯れた花から、ある場所を思い出し行ってみる悠依。そこは空き家になっている元里親宅。有った筈のカーペットが無くなり、あの枯れた花の鉢植えも有った。そして直木が胸を押さえて急に苦しみ出す。この場所なのか?直木は知ってはいけない事を知ってしまったのか?
あの勝が莉桜に渡す様に言った荷物の中の500万円が全ての元凶なのかが気になる。
今は悠依に危険が迫らない様に、それだけが心配。魚住、守ってあげて。
脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎
- << 196 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」5話まで終了。 直木が購入したマンションに住み、残りのローンは自分が払い、これまで直木が支払った分は両親に返すと、遺産整理担当の弁護士に話す悠依。 自分には直木しか居ない、あの部屋で直木と生きて行くと言い張る悠依と、いつ消えるか分からない幽霊とではなく、新しい人生を生きて欲しいと願う直木との、互いへの想いが強いからこその心の行き違いが切なかった。 莉桜、悠依、涼香で撮った写真の遊園地に行った事から、過去のあるシーンを思い出した悠依。あの状況から恐らく莉桜と涼香は“売り”をやっていて、莉桜は「こっち来んな」と言って悠依が“落ちない”様に守ったと思われる。そしてグミが好きな運転手の口元はやっぱり良々? ニセ宅配の男(田中希也=永島敬三)に莉桜は「何も話さない、だから安心してと伝えて」と言ってたけど、あれは殺人についてなのか、それとも“売り”の組織についてなのか、両方なのか、また伝える相手は希也のボス?の武藤千代(神野三鈴)なのか? 新しい事実も人物も出て来たけど、話が浮かずに流れに組み込まれて見えるのは、脚本がきちんと練られているからだろうね。 ここまで出て来ていない悠依の過去がどう絡んで来るのかも気になる。あと宋医師を登場させている意味もね。 そして次回は新幽霊(菊地凛子)登場。 脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
>> 169
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」2話まで終了。
今回は訪問看護師の川島(戸塚純貴)が“危惧している子供…
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」3話まで終了。
今回は一方的に喋り続け、会話が出来ない女の子・柿崎希ちゃん(沢田優乃=現在6才、何でこんなにナチュラルで上手いの?)のケース。志保が聞き取りを担当、佐山がADSと診断するが、母親(黒川智花)は普通の学校に入れるからと診断書の受け取りを拒否、佐山は療育から始める事を提案し母親も受け入れる。
療育担当としてロリータファッションで“武装”した言語聴覚士の堀凛(志田未来)が本格的に登場。ボールを渡しっこして、持っている時だけ話が出来るというルールから始める凛。希ちゃんは適応出来ている。こういう地道な作業の繰り返しで体得させて行くのね。
凛の元小学校教師だったという過去も語られ、その経験からの言葉、例えば車椅子で学校に来る様な子は苛められない、労らなければいけないと子供達も考えるからで、苛めに遭いやすいのは希ちゃんの様に、凸凹が見えにくい子供というのは、残酷だけど分かりやすかった。
確かに子供、特に低学年の子に違いを見極めて理解をしなさいというのは無理な話なのかもしれない。
やはり希ちゃんのペースで学ぶ事の出来る、特別支援学級に進学させるのがベストと両親も納得する。
どうか希が苛められません様にと母親が祈る、悲しいけどそれが異端を弾こうとする空気が強い日本の現状…。
脚本=吉田紀子 演出=小松隆志
【2023冬ドラマ】
「全力で、愛していいかな?」(TX.ジェネレートワン.製作委員会)脚本=川﨑いづみ 音楽=鈴木ヤスヨシ 出演=桜庭ななみ、竹財輝之助、小田井涼平、藤森慎吾、岩岡徹、渡邉理佐、町田悠宇、桃月なつこ、原日出子 他
さんずい尺の漫画原作。《ドラマ25・31分枠》
一見プレイボーイ風に見える45才、独身、外資系企業の副社長の瀬尾(竹財輝之助)が、見た目は可愛いけど中身は真っ直ぐで男気が有りそうな、“ひる友”の篁千世(たかむらちよ=桜庭ななみ)に惹かれて、いきなり「好きです」と告白。
何でどうしてと戸惑う千世は、後日誘われた高級ホテルのレストランでの食事の後、「お試し期間いいですか?」と聞き、それでも瀬尾は顔を綻ばせて「嬉しいよ、じゃあそろそろ」、この言葉を勘違いした千世は「あ、あの私凄く久し振りなので、上手くお応え出来るか分かりませんが…」
瀬尾は心の中で“そろそろ家に送るつもりだったのに…。お試しって言うからピクニックとかからだと思っていたのに…”
お互いに“どうしてこんな事に?”と思いながら、ホテルのベッドに居る二人(笑)
正直また竹財輝之助かという思いは有るけど、桜庭ななみ目当てで、彼女のこういうラブコメは珍しいのでどこまでフィットするのか、その一点だけで観ておこうと思っている。
脚本=川﨑いづみ 演出=金井純一
【2023冬ドラマ】
「東京の雪男」(NHKEP.NHK.スパークル)脚本=矢島弘一 音楽=入江陽 出演=磯村勇斗、北香那、安藤玉恵、浜田学、ゆうたろう、水澤紳吾、宍戸美和公、髙石あかり、山下容莉枝 他
オリジナル作品。《Eテレドラマ・30分枠》(全5話予定)
HPより『山に身を潜め平和に暮らしていた雪人(ゆきびと)たちが、地球環境の激変にともなう災害のため、住む場所を失い、山から下りて大都会・東京に現れた。日本政府はこの異例の事態に対し、彼らの受け入れを決定。雪男・ユキオは翠の母・茜が経営するスーパーで働き、同居を始める。』
シノプシスを読んだ時に面白そうだなと思い、磯村勇斗と北香那の共演にも惹かれて観てみたのだが、予想以上に脚本が攻めていて(Eテレだから若干言葉は濁してはいるが、Eテレなのにいきなりそこへ行くのかーいという驚き笑)、それでもEテレらしく描きたいのは『雪男を通して共生社会や、家族のあり方をユーモアとペーソスをもって描く「雪男×ホームドラマ」です。』という事で、雪男と人間のハーフであるユキオと、千代田区獣害対策課職員の馬場翠との、大きく異なる環境で育って来た二人が、様々な問題を乗り越えて家族になる話みたいで、とにかくユキオの真面目な言動がコメディーになる所がかなり面白かった。これは全話視聴決定だな。
脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也
- << 199 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「東京の雪男」2話まで終了。 スーパーの同僚の火傷を、超低体温のハンドパワーで直ぐに治したり、キョンと会話をしたり、人間との違いを見せるユキオ。 捕獲したキョンは元居た千葉に帰されると思っていたのに、翠から処分されると聞いて「何で!」。説明されても「それは人間が悪い」と言い返すユキオ。 おお、前回とは違い一気にEテレらしくなって来た。 まだ社会全体の仕組みが理解出来ていない、小学校低学年の子供みたいな「何でどうして…」を、突き放さずにしっかりと受け止め、きちんと説明してあげる翠の優しさと人間力に感心した。流石あの社長の娘だわ。 ユキオはいい所に引き取られたんだよなあ。 脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也
>> 171
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」3話まで終了。
今回は突っ込み所をえみりちゃんを保護している部分に集中させて、武蔵達の動きに…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」4話まで終了。
まあ前回も警察の無能振りが酷かったけど、今回はそれに輪を掛けて酷いな。
備前本部長は、甲斐正美(M.Kai=茶、橙とは無関係だった)が暴こうとしていたのは院長の不倫ではなく、もっと大きな病院の闇だと知った途端に、正面玄関に出て来るという青(普通に考えればリーダーがノコノコ出て来る訳無いわな)の狙撃と突入を命じたという事は、備前も(多分人質の知事も)その闇を知っていて、バレたらかなりヤバい事なのだろうな(金絡みか違法医療行為の隠蔽か?)。
にしても、4人の鬼にマシンガン?で連射されたら全く歯が立たないSATにSITって何なの(笑)ああいう現場って急に言われても即対応する、常に臨戦態勢なんじゃないの?
あとえみりちゃんの保護担当は何でいつも一人だけなの?それも手を繋いで誰も居ない裏路地を徒歩でって、馬鹿なの(笑)
新登場の紫鬼に襲われてえみりちゃんは監禁されてしまったけど、これって警察内部の人間が手を回してる?
イナバウアーは遂に裕子と接触、でもあの部屋の防カメに映ってる筈なんだけど…。武蔵と同じ位しぶといな(笑)
灰色はやっぱり生きていた常陸(水橋研二)で桃色は娘の亜理紗(浅川梨奈)。そして次の5話で全員が顔出しするとの事。
文句を言いながら、それなりに楽しんで観てるんだけどさ(笑)
脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
- << 198 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」5話まで終了。 今回は紫鬼に連れ去られ、冷凍庫(途中で武蔵が冷凍車だと気付く)に監禁されているえみりちゃんの救出劇で、前回迄の様な為にする“警察の無能描写”が無かった分、本来のスピード感や展開の面白さを素直に楽しむ事が出来た。 で、分かったのは、やはり鬼それぞれに恨みを晴らしたい相手が居て、青と赤?がその場を提供する代わりに、青達の目的にも協力する約束をさせている事、青達は人質を無闇に傷付けない事も約束していた事。なので簡単に人を撃ち始めた青に反発する鬼も出始めた。 紫鬼は身長180cm位との事で、いつの間にか指揮所から居なくなっていた丹波(平山浩行)がかなり怪しい。 あと鬼に“ヘルプの看護師は警察官”と教えた警察の内通者は誰なのか。指揮所に居なかった丹波とは別の人物なら、和泉(ソニン)が一番怪しいのかな。3年前に看護師から警察官になった淡路に、和泉に対してわざわざ“御主人にはお世話になりました、素晴らしい方でした”と過去形で言わせていたので、和泉は旦那の死に何か含みが有るのではと思ってしまう。 あとはあの日メールで因幡を地下駐に呼び出していたのは青鬼で、だから泳がせていたのかなと。 ※残りの鬼も顔出ししたけど、初回の後にネットの予想班が挙げていた役者10人、全員当たっていて草 脚本=蓼内健太 演出=大谷太郎
>> 172
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」3話まで終了。
父親の幽霊が居る事を星太郎が認めても、ひかりはさ…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」4話まで終了。
脚本が上手いなあ。
家族同士の会話って決して文章の様には喋らない。主語が抜けたり代名詞で済ませたり、それでも通じるのは長い時間一緒に暮らして来た者同士だからこそ。
このドラマはその辺りの塩梅が実に自然で心地良い。
(家族同士の説明台詞って不自然で、ドラマを強く意識させられるから苦手だ)
今回はひかりが来てから本格的に営業を始めた、個人相手の打ち上げ花火の初めてのお客さんの話。
男性が新しく入ったパートの女性に一目惚れ、花火に招待して告白するというもの。
結構思い込みが激しそうで、星太郎の話は聞かずに一人でイメージを話し続ける様子から、これは無理だなと思ったし、ひかりなんか星太郎に聞かれて、「招待状を渡す事にびっくり。来てくれる前提なんですから」って、結構辛辣だったけど。
当日、あっ来たよ、腕組んでるよ、告白してる(音声はOFF)、笑顔だよ二人ともって、予想に反して告白大成功。
決め付けはいけないね。(←byリエゾン)
まっ告白はどうでもいい、星太郎達にしてみれば打ち上げられて金も入れば、高揚感は有るわな。
そしてそろそろ、2019年の夏の終わりの宴会で、花火師のモーさんから「理代子さん、出て行って何十年だよ」と言われて星太郎がキレた、母親の話になるのかな?
脚本=橋部敦子 演出=竹園元
- << 201 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」5話まで終了。 星太郎の母親は他に好きな男が出来て出て行ったのか。 離婚の時に父親と残るか母親と行くか、星太郎が選んでいいと言われ父親を選んだ。そういう事にしていた。 でも本当は母親と行こうと思っていたのに、口さがない連中に「まだおっぱい飲んでんのか?」とからかわれて、それが嫌で父親と暮らすと言ってしまった。 「俺があの人を捨てた。そういう自分を見たくない」 拗らせの原因はそういう事だったのか。 それらに全部蓋をして、ああだこうだ言い合いながら父子で暮らして来たのに、突然父親が「すまん」と一言残して逝ってしまった。星太郎は恐らく未だにその死を受け止め切れていないんだよね、きっと。 クラス会の打ち上げ花火を受けるかどうかで言い合いをして、星太郎が出て行ってしまった後、「お父さん、いるんですよね?」と静寂に尋ねるひかり。その後の表情を見るに、ひかりは気付いたのかもしれない。幽霊父は居ない、あれは星太郎の頭の中の妄想なのではないかと。 ラスト、星太郎と一緒に走っていたのが、母親が出て行った頃の星太郎なんだとすると、あの位の年齢なら母親を選ぶよなあと思った。悪気は無くても茶化した奴は大罪だな。 脚本=橋部敦子 演出=竹園元
>> 173
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」4話まで終了。
今回は私がこのドラマの最大の難点だと思っている、エースの倫理観で患…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」5話まで終了。
5話でエピソード0といえば「アバランチ」がそうで、5話の出来自体も良かったし、4話迄は大山(渡部篤郎)の資金源潰しで、若干ダレ気味だったのが、5話のエピソード0で弾みを付け、6話からは大山との直接対決になだれ込み、後半はかなり面白くなった記憶が有るのだが、対してこちらはどうなんだろう。
4、5話とエースの手術を受けるのかは、それぞれの事情を抱えた患者に委ねられ、最初からこのスタイルにしておけば良かったのにという残念ポイントも浮き彫りになった中で、5話の患者に重ねる形で入れ込んだエースとジョーカーの出会いから始まるエピソード0。
まあ気持ちは分かるんだけど、重ねたせいで時間が足りず、患者夫妻のエピソードが薄くなってしまったし、エース自体の謎は温存して引っ張るという思い切りの悪さの方が気になってしまって。
何か全部がチグハグなんだな。
仮面ドクターズの本拠地は、あのケーキ店の地下で、物件も改装も医療機器も、全部用意したのはジョーカーで、どんだけお金持ってたの?それとも借金か、変な所が気になってしまった。
脚本=山田能龍、渡辺啓 演出=堤幸彦
※今回は女刑事を転けさせる時間が無かった様だ(笑)
- << 202 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「Get Ready!」6話まで終了。 娘への八つ当たりのDVがあそこ迄エスカレートしていて、娘の絶望感が極限迄達している訳だから、普通のやり方で双方を説得しても今の関係は変わらないだろうし、娘が本音でエースに助けなくていいと言っているのを、無断で病床の父親に聞かせてしまうという荒療治は、方法として中々良かったと思う。 たださあ、夜の公園で娘一人の時に、あんな如何にも怪しい仮面を付けた訳の分からん人が近付いて来てるのに、何で水面ちゃんは叫んだり逃げたりしないのさ(笑) あと千代田医科大病院も、余命宣告した金持ち患者の個室には、監視カメラを仕込む位の事、いい加減にやっときなさいよ。狙われてるのは分かっているのだから。 それにしても今回はいつにも増して手術シーンが短くて雑で、酷かったね。 あと、エースはやっぱりかつて千代田医科大病院に居た医師で、天野真一って言うのか。 脚本=金沢知樹、山田能龍 演出=山本剛義←おふざけシーンが無くなってスッキリ!
>> 174
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」4話まで終了。
今回のいつメン3人の思い出話は、なっちが持って来た“ドラマノート…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」5話まで終了。
相変わらずいつメン女3人の会話は面白くて、麻美は自分の部屋なので、ベッドが有るんだからベッドで寝るよと言うのを、何とか床で3人で寝ようとさせるなっちとのやり取りとか、いつメンだからこその味が有って面白かったな。
人生3周目で職も環境も変わってしまうと、“徳の積み方”も以前迄のやり方が通用しなくなってしまう。でも記憶はしっかり有るから、それを部分的に利用したりは出来るのだが、「何で知ってるの?」とか周囲に怪しまれない様にもしなければいけないので、これは周回を重ねれば重ねる程、苦しくなって行くのではないかな。
祖父の薬の飲み合わせ位迄は、身内相手なので何とか誤魔化せていたけど、玲奈ちゃんの不倫阻止に関しては、玲奈ちゃんの連絡先を手に入れる迄、夢庵でいつ来るか分からない玲奈ちゃんの待ち伏せ、そして目を離した隙に連絡先を交換されてしまったので、翌朝出勤前の宮岡の車に乗り込んでの脅しに近い念押しと、それぞれが結構笑って済まされない位には、既にヤバい人のやり方に突入し始めている。
なので次回本格登場?の水川あさみが、何らかの形で麻美の周回人生の軌道修正を図るとか、“味変”に関わるのではないかなと少し期待している。
脚本=バカリズム 演出=狩山俊輔←演出家の交代で全体のリズム感が悪くなった様な気がする。
- << 203 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」6話まで終了。 まさかの29才(今迄は33才だった)、それもやっとの事で掴んだ初プロデュースドラマの初回放送迄あと少しという時間帯、更に言えば歩道で信号待ちをしていたにも拘わらず、突っ込んで来た貨物車の犠牲になってしまった麻美。これは観ているこっちも不意を突かれたわ。 麻美が天の番人にキレ気味だったのは笑えたけど、気持ちは分かるよ。 今回は北海道のムラサキウニで、ニジョウサバよりはお高いけど麻美は人間を選択。 保育園児なのに“器物損壊罪”とか“未成年だから”とか、お友達に言っているのがシュール(笑) 不倫阻止は回りくどい事はやめて直球勝負。洋子先生に不倫は家庭を壊す悪い事、先生にはそんな事はして欲しくないと直接訴えて“先生はそんな事はしないよ”と言質を取ってしまう。チビ麻美役の子が、長台詞に所々舌足らずになるのが超可愛くて。 小学校では将来を見据えて放課後も勉強に励むが、ドラマクラブには参加出来ず、なっち、みーぽんとも距離が。 図書館帰りに二人を見付け、勇気を出してシール交換に混ぜて貰ったら気を使われてしまい、二人にとっての自分の立ち位置を知ってしまう麻美が切ない。(夕焼け小焼けのチャイムが悲し過ぎるわ) 水川あさみは宇野真里ちゃんでタイムリーパーっぽいね。 脚本=バカリズム 演出=狩山俊輔
>> 175
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」3話まで終了。
鷲津が20年前に犬飼に感じた恩義の中身って、知ってしまうとそこまで尽くす程の物…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」4話まで終了。
虻川、犬飼父子と、その罪を暴いて失脚させて来た鷲津は、自分を敵対視する犬飼の後援会長で県連の役員でもある鰐淵(六平直政)を陥落させる為に、蛍原、蛯沢に周辺を調べさせるのだが、妻の可南子が鰐淵の妻・美恵子に会いに行った事から、認知症で徘徊癖の有る鰐淵の母親の世話をする美恵子が限界に達している事を知り、母親はケアホームの短期入所の手続きを取り、妻は鷲津家に連れ帰り休ませる。
後日、自宅に戻った母親は、鷲津が訪ねて鰐淵に追い返されていた隙に家を出てしまい、鷲津や妻、蛍原、蛯沢が総出で捜し、鷲津が見付けて川の中から救い出した事から、鰐淵の信頼を勝ち得るという、一転人情話で解決させるという展開にしていた。
飽きさせない工夫で有り、これはこれで良かったと思うし、最後の最後に入れ込んだ“蛯沢兄に善処しますと言って何もしなかったのは鷲津だった!”爆弾で、次回への興味も持たせたのも上手かった。
ここで思い出すのは“一度会った人の顔と名前と場所と状況は忘れない”鷲津の特性。
パーティーで拾った蛯沢の履歴書を見た時に、名前や住所であの時の陳情者の身内とピンと来ていたのかどうか、どっちなんだろう。
あと蛍原は蛯沢に教えてしまうのかどうかも気になるな。
脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
- << 204 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」5話まで終了。 このドラマが面白いと思うのは、泰生の事件の隠蔽を指示したのは誰なのか、怪しそうな人物が竜崎総理、鶴巻幹事長、鴨井大臣、鷹野副幹事長と4人も居て絞り切れない所。 今回の話で、総理は裏で繋がっている無所属の対立候補を立てて鷲津の邪魔をしたけど、それは目の上のタンコブの鶴巻の力を削いでおきたいからで、泰生の件とは本当に無関係っぽいから総理は外すとして、他の3人は単独なのかグルなのか、どちらかというとグルなのかな。 真犯人は鴨井大臣の息子で、この党の危機に、鷲津の事を良く知っていて父親の関係で警察情報にも強い鷹野が鶴巻に入れ知恵をして恩を売り、上手く立ち回っているのではないかと想像しているのだが。 あと上手いなあと思うのは、スパイは誰なのかという話になった時に、今迄寝かせていた“蛯沢は本当に何も知らないのか”という疑問が生きて来た事、そしてもし知っているとして逆に“鷲津はそれも分かっていて手元に置いているのかどうか”という疑問も有る。この“疑心暗鬼の輪”に、例の陳情票をシュレッダーにかけなかった蛍原も、いずれ入るのではと思わせた所も上手かったな。 ※意識不明の息子が居る母親の役らしく、ずっとハンドラで乾かしただけみたいな髪で出続けている井川遥は流石だわ。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
>> 177
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」3話まで終了。
もう完全に“ハズレの無い大石静”の世界を取り戻した。
展開が早過ぎると…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」4話まで終了。
佐々木の診察で妊娠6週目と告げられた妊婦の佐藤うた(若月佑美)は終始浮かない顔。よくある望まない子なのかなと思っていたら、実は本人は妊娠が嬉しいけど、メンタル崩壊からまだ完全には立ち直ってはいない夫が、親になる事を受け入れられるのか、無理強いはしたくないとの思いから喜べずにいた。そして彼女の夫はポラリスの春だった。
春…明るい毒舌キャラの下にはそんな繊細な顔が隠されていたのね。千葉雄大の表現も繊細で説得力が有ったな。
たださ、それなら尚の事、何で避妊しなかったんだろう新婚でもあるまいしって、ちょっとそこは引っ掛かってしまったけど。
この設定で、これまで鈴が一星や北斗と個人的に親しかっただけの関係が、一気にマロニエとポラリスが結び付くきっかけになったし、ついでに実はチャーリーはデリバリーでポラリスとは顔馴染み、北斗と佐々木は同級生という事実も明かされて、ここから無理なく“生”を扱う産婦人科医達と“死”を扱う遺品整理士達との話としても、ストーリーを紡いで行ける下地は整えたという感じだ。
で、鈴と一星のキスシーンね。綺麗に撮っているのもあるけど、やっぱり上手いんだよね、吉高由里子が。普段はフラットな鈴が急に女を出して来て、それが女が見ても可愛いって凄いわ。
予告が不穏で怖いなあ。
脚本=大石静 演出=山本大輔(3話も)
- << 205 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」5話まで終了。 引き籠もっていた春が立ち直ろうとする切っ掛けを与えてくれたのは、お隣の遺品整理に来たポラリスの一星達の姿だった。亡くなった方に敬意を払い働く一星の後ろ姿は美しく、こんな仕事をしてみたいと思った。そして一星から手話を習い、手話でなら一星相手に言いたい事が言えたと。確かに手話なら聞こえる心配が無いから、周りを気にせずに済む。一星は意図せずに春の心のリハビリ相手をしていた訳ね。 今回「おー!」って思ったのは以下の台詞。 春「うたは俺と結婚して幸せ?」うた「幸せに決まってんじゃん…えっ、どういうこと?ケンカ売ってんの?」意表を突く“ケンカ売ってんの?”恐らく並の脚本家ではここでこの台詞は書かないだろう。 でもこの一言でうたの性格、二人のこれ迄の関係性、春への信頼感といった事が一発で伝わって来た。やっぱり凄いな大石さん。 次回に持ち越された鈴を執拗に狙う犯人の件は置いておいて、一星が駆け付けたら先に佐々木が来ていて、鈴が自分ではなく佐々木に助けを求めたと誤解した一星が、“俺にはガラスが割れる音も鈴の悲鳴も聞こえない、だから鈴を守れないのか?”と怒りをぶつけるシーンにはハッとさせられたし、切なかった。 でも鈴から会いたいとLINEが来ると、直ぐに喜んじゃう素直な所が可愛いんだな、これが。 脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 179
【2023冬ドラマ】
「大奥」4話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》③
「お万の方、お下がりを」春日局のこの一言で引…
【2023冬ドラマ】
「大奥」5話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》④
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》①
仲里依紗、山本耕史、倉科カナ、竜雷太 他
有功は玉栄を側室とし上様との子を授かる様に仕向け、二人の間には姫(徳子、後の綱吉)が誕生する。玉栄ならばと頼んだものの、上様の身も心も独占したくなる事に変わりはなく、男と女の業から私を解き放って欲しいと懇願する有功に、涙を一筋流しながら「暫し時をくれ」と答える上様の胸の内を思うと苦しくなる。
上様の答えは有功を大奥総取締に据える事だった。
そして27才の若さで上様は亡くなる。
有功の胸で名前を呼んで欲しいと頼み、「千恵様」と呼ばれると嬉しそうに微笑んだ後、顔を埋めて最期の時を迎えた上様。凛とした気品の有る二人がお似合いだっただけに、本当に切ない物語だった。
時代は移り、五代将軍綱吉の時代へ。
将軍の父となった桂昌院(竜雷太)は、あの一途に有功を慕い尽くしていた玉栄の純情は何処へと言う位、世俗に塗れたエロ親父になっていて笑えた。
当代一の色狂いと言われる綱吉を演じるのは、華やかで肉食イメージの強い仲里依紗。そして御台所が上様の為に京より呼び寄せた右衛門佐は、全てに抜け目のない策士で、山本耕史がキリッと演じる。
“三代”とはまたガラッと雰囲気が変わったので、前の切なさを引き摺らなくて済みそう。
脚本=森下佳子 演出=大原拓
- << 206 【2023冬ドラマ】 「大奥」6話まで終了。 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》② 原作の内容とかは全く知らないので、上様が曲者と知りつつ右衛門佐に惚れるのかと思っていたら、何と側室には35才という年齢制限が有り、右衛門佐は35才なので閨には入れないという肩透かし。大奥に来てからその決まりを知ったという右衛門佐の言い分は嘘だと後から知った上様だが、処分はせずに右衛門佐は大奥総取締に留まり上様に仕えた。 跡取りの松姫が急死し悲嘆に暮れる綱吉に、桂昌院は直ぐにも子を作れと尻を叩く。そこには我が子である綱吉は、死してなおお慕いする有功様の子同然で、その血を絶やしてはいけない、お夏の方の孫を世継ぎになどさせないという桂昌院のエゴが有り、“当代一の色狂いと言われた綱吉”は、実は自分を溺愛する父には逆らえず、己の事を「この国で一番卑しい女だ」と貶め、右衛門佐にその怒りと嘆きをぶつけるしかない哀しい女だった。 NHKのドラマとしては初めてインティマシー・コーディネーターを採用し、NHKとしても、時代劇としてもかなり攻めた閨のシーンの演出だったが、そこ迄の仲里依紗の渾身の演技もあって、姫を失っても悲しむ暇も与えて貰えない残酷さが、あのシーンによってより鮮明に伝わって来た。 家計の為に種馬として稼いでいた右衛門佐には、あの哀しみは痛い程分かるのだろう。 脚本=森下佳子 演出=大原拓
>> 180
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」4話まで終了。
こけら落としの為に朝陽が選んだのは、初音がステージから降りてしま…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」5話まで終了。
「チャイコン」はこけら落としではなく、定期演奏会の為の演目だったのでまず訂正。
で、その前に急遽バレンタイン・ガラへの参加が決まり、演目は「カルメン」に。
今回は本宮議員の妨害が、玉響には却って吉と出て、朝陽の実家の使っていない酒蔵で練習し、泊まり込む団員も居て合宿の様な状態に。
初音はチャイコンが上手く弾けず、個人練習のし過ぎで腕も痛むし、ずっと苦しそう。心配した朝陽は個人練習の禁止を命じるが、初音はそれを誤解してしまう。
中間地点の今回は、今迄伏せられて来た初音を取り巻く人間関係の繋がりや感情が一気に明かされて、ここから玉響や初音と朝陽はどうなって行くのか、更に興味を持たせる構成になっていた。
今迄どういう立場なのか不明瞭だった三島は、世界的マエストロの父が昔から自分より初音を評価し、今も変わらない事が腹立たしく寂しくて、初音が憎いのね。
初音が逃げ出してしまった演奏会のオケは高階フィルだったから、会長は初音に恨みが有る。
そして朝陽は、生意気だった若い頃に楽団員から総スカンを食らい、音楽を諦めようとした時に行ったコンサートで、楽しそうにバイオリンを弾く初音を見て勇気を貰った過去が有ったから、今は多分そのお返しをしているのね。ツンデレだから伝わり難いけど(笑)
脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
- << 207 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」6話まで終了。 今回は本宮議員の妨害が笑えないレベル(遅刻で玉響はコンサートホールのステージは使えず、急遽海の見えるロビーで、殆どの団員は立ったまま演奏するというシチュエーションに持って行く為の仕掛けなのだが、そこ迄あの演奏設定に拘る必要性は有ったのかな。評論家が演奏自体は3.8だけど遅刻してロビーで演奏したからマイナス1で2.8を付け、本来なら高階オケの3.5を上回ってた!ヨシッ!って団員は盛り上がり、直接対決に向けても番組を盛り上げる意図は有ったのだとしてもよ?)に迄落ちて来ていて、純粋にあのステージを楽しめなかったのは残念だった。 団員にスポットライトを当てる部分では、かつては天才少女チェリストだったのに、今は凡人チェリストである事を初音との比較で思い知らされ、オケを離脱してしまった玲緒との話し合いを、朝陽がそうとは告げずにその行為に批判的だった藤谷に任せて、結果的に二人は似た者同士と分かり、藤谷の「一番好きな事(音楽)にシャカリキに努力出来るのも才能だろ?」に玲緒も同意してオケに復帰するという流れは、ごく自然で有り説得力も有ってとても良かった。 あとは奏奈→蒼→初音→朝陽の片想いの連鎖を表に出して来て、若いコア層へのアピールなのかな?自分はそこはいいかなって思う派なんだけどさ。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
>> 181
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」5話まで終了。
やっとタイトルの正しい回収が始まった!
楓が蜂に刺されてアナフ…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」6話まで終了。
互いが敵対する組織の忍びである事を確信してからの腹の探り合いは、物凄く緊張感が漂っているのに何故かクスクス笑えるというね。
晩餐の後、「今日はッ、ゆっくり寝ような」「そうね、今日はッ」と、互いに「はッ」に力を込めた応酬で笑わせて、翌朝から戦闘開始!
最初の格闘シーンを観た時に、殺陣の振付け通りにイチッニッサンッシッって動いている感じがモロに出ていて、あれっ何でもっとカメラワークで上手く処理しないんだろうって思ったんだけど、観て行く内にあっ、これはわざとなんだなって思う様になった。だってあの体格差で本気モードの格闘シーンにしてしまったら、どうしたって菜々緒可哀想ムードが出てしまう。実際、ソファーで隠してはいたけど、倒れた蛍の体を悟郎が上から2発殴るシーンは、ちょっと怖さを感じてしまったので、殺陣を意識させる作りにしてくれて正解だったなと。
途中々々で「俺のコントローラーが!」「片付けないのが悪いんでしょ!」とか、高級カニの宅配が来て冷蔵庫に入れなきゃとか、自宅で戦っているからこそのエピも入れて笑わせてくれたのも楽しかった。
疲れて一時休戦、互いに愛し合って結ばれた過去を思い出し、再開した格闘中に「好きだ!」「ふざけんな!」からのチューで戦意喪失。やっぱりね(笑)でも面白かった!
脚本=松田裕子 演出=土方政人
- << 208 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」7話まで終了。 蛍と悟郎の腹の探り合いが無くなり、それもちょっと物足りないなと思ったら、今度は小夜が蛍を疑い出して二人の腹の探り合いが始まり、小夜の場合はそこに悟郎を巡る嫉妬が加わるから複雑で面白い。 他人の妻に「離婚しないんですか?」なんて、宣戦布告に等しい。 蛍は「最近“一人ずつの二人”で生きて行くのも悪くないなと思えて」と余裕の返し。 「もし、並んで生きて行けなくなったら、私が悟郎さんと生きて行ってもいいですか?」←怖いんだけど…小夜。 小夜はまず音無に蛍が甲賀の忍びだと話したけど、音無はどうするのかね。 で、赤巻議員を殺した真犯人って、蛍の父親が話していた、仕返しの為に蛍の母親と姉に毒針を刺した、元伊賀忍者の男なんじゃないかな。本人かもしくはその子供。 行方不明になってるって蛍の父親は言ってたから、任務を失敗して伊賀から逃亡、伊賀を憎んでいるケースなら有り得るのかなと。 宇良くんがその息子で手を下したとかは嫌なので、時代遅れの伊賀との対比として、SNSを完璧に使いこなす宇良くんを置いているだけなのだと思いたい。 ただ第三の忍びの勢力の可能性もまだあるし、得体の知れない子と思わせるだけでも、宇良くんの設定は上手いなと思う。 脚本=松田裕子 演出=木下高男
>> 183
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」4話まで終了。
直木は生きていて欲しかったけど、やはりそうだったか…。
…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」5話まで終了。
直木が購入したマンションに住み、残りのローンは自分が払い、これまで直木が支払った分は両親に返すと、遺産整理担当の弁護士に話す悠依。
自分には直木しか居ない、あの部屋で直木と生きて行くと言い張る悠依と、いつ消えるか分からない幽霊とではなく、新しい人生を生きて欲しいと願う直木との、互いへの想いが強いからこその心の行き違いが切なかった。
莉桜、悠依、涼香で撮った写真の遊園地に行った事から、過去のあるシーンを思い出した悠依。あの状況から恐らく莉桜と涼香は“売り”をやっていて、莉桜は「こっち来んな」と言って悠依が“落ちない”様に守ったと思われる。そしてグミが好きな運転手の口元はやっぱり良々?
ニセ宅配の男(田中希也=永島敬三)に莉桜は「何も話さない、だから安心してと伝えて」と言ってたけど、あれは殺人についてなのか、それとも“売り”の組織についてなのか、両方なのか、また伝える相手は希也のボス?の武藤千代(神野三鈴)なのか?
新しい事実も人物も出て来たけど、話が浮かずに流れに組み込まれて見えるのは、脚本がきちんと練られているからだろうね。
ここまで出て来ていない悠依の過去がどう絡んで来るのかも気になる。あと宋医師を登場させている意味もね。
そして次回は新幽霊(菊地凛子)登場。
脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
- << 209 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」6話まで終了。 まだ色々な事が謎として残されているけど、取り敢えず涼香が散財した300万円の出所は千代で、強請り取った(ネタは多分、千代が少女売春の元締めだから)。そして千代の手下の希也に殺された。 直木は誰に殺されたのか。やっぱり犯人は希也で、良々は死体遺棄を命じられた可能性も有り?10年前に少女達の運転手をしていたのは良々で、それをネタに千代に命令されたのかも(脅し返す程の度胸も無さそうだし)。 魚住の姉によれば、直木が幽霊になったのはこの世に“思い残し”が有るからだと。それは勿論悠依の事で、自分の事は忘れて幸せになって欲しい、でも悠依が他の誰かと愛し合うのは嫌だという、中々複雑な思いを魚住にぶつけた後、俺はただ悠依には笑っていて欲しいと話す直木。 互いを思いやる悠依と直木の姿に感動して、子供みたいに泣きじゃくる魚住って、何て心根が優しいんだろう。 悠依の事を好きな事は直木に認めた魚住。 直木が完全に消えた将来的には、悠依と結ばれて欲しいなと思ったのだが、幽霊に乗り移られると体が蝕まれるらしく、魚住が急に苦しみ始めた。えー、どうなるんだろう。 菊地凛子幽霊の正体、宋医師の存在理由、悠依の家族については明かされないままだった。 脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
【2023冬ドラマ】【短評】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」6話まで終了。
父親と名乗る男が来たと聞いて、飛んで来た母親が右ストレート一発で倒し、警告したにもかかわらず父親を信じてしまう桧山。財布に忍ばせた桧山が赤ちゃんだった頃の親子3人の写真を見て、つい信じてしまう気持ちは分からないでもないけど、母親に言わせれば、それが詐欺師の手口なのだとか。
父親の時代は妊夫も殆ど居なくて苦労し、人生設計が狂ってしまい嫌気が差して逃げ出したという、母親が語る過去には同情の余地も有るけど、でも今に至る迄クズ野郎なのは言語道断。
一方、シンガポールでのやりたい仕事の話が来ている亜季が桧山に相談すると、桧山は当然の様に「断るよね?」と言い苛つく亜季。まだまだ前途多難。
脚本=岨手由貴子 演出=菊地健雄
「リエゾン-こどものこころ診療所-」4話まで終了。
今回は摂食障害の女子高生・朱里(片岡凜)の話。摂食障害の人は完璧主義なのに自分に自信が無いのが特徴とか。高校受験の失敗が引き金になったのか。
「誰か一人でも分かってくれる友達がいれば」という志保の言葉に、母親(阿南敦子)が「お母さんじゃだめなの?」と振り絞る様に娘に聞くシーンには泣けた。
脚本家の交代で、この障害について佐山に台詞で長々と説明させるのが気になった。工夫が欲しかったな。
シリーズ構成=吉田紀子 脚本=ニシオカ・ト・ニール 演出=小松隆志
- << 210 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「リエゾン-こどものこころ診療所-」5話まで終了。 小6のヤングケアラー茜(古川凛=好演)に、自分もヤングケアラーだった向山が思いを重ねて寄り添い、茜に何が問題なのかを分からせる為に優しく話をして、“貴女は貴女のやりたい事、夢を描いていいのよ”と伝えてあげる話。 あの位の年齢だと、子供は目の前の事を終わらせる事にしか気が行かず、小さな世界の中で完結してしまう。誰かに訴える事も出来ない。 だから周囲の大人が見て見ぬ振りをしてはいけないのだという向山の話が沁みた。 福祉は申請主義というのも、知識の無い者にとっては不利に働く。様々な制度が利用出来る事を知らない当事者の方が多いというのでは本末転倒なので、国は何らかの対策をするべきだし、福祉の資格を持っている人達にはもっと声を上げて欲しい。 ※茜の母親役が奥菜恵ってクレジットが出る迄気付かなかった。(黒縁眼鏡の威力よ) 脚本=吉田紀子 Yuki Saito
>> 187
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」4話まで終了。
まあ前回も警察の無能振りが酷かったけど、今回はそれに輪を掛けて酷いな。
…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」5話まで終了。
今回は紫鬼に連れ去られ、冷凍庫(途中で武蔵が冷凍車だと気付く)に監禁されているえみりちゃんの救出劇で、前回迄の様な為にする“警察の無能描写”が無かった分、本来のスピード感や展開の面白さを素直に楽しむ事が出来た。
で、分かったのは、やはり鬼それぞれに恨みを晴らしたい相手が居て、青と赤?がその場を提供する代わりに、青達の目的にも協力する約束をさせている事、青達は人質を無闇に傷付けない事も約束していた事。なので簡単に人を撃ち始めた青に反発する鬼も出始めた。
紫鬼は身長180cm位との事で、いつの間にか指揮所から居なくなっていた丹波(平山浩行)がかなり怪しい。
あと鬼に“ヘルプの看護師は警察官”と教えた警察の内通者は誰なのか。指揮所に居なかった丹波とは別の人物なら、和泉(ソニン)が一番怪しいのかな。3年前に看護師から警察官になった淡路に、和泉に対してわざわざ“御主人にはお世話になりました、素晴らしい方でした”と過去形で言わせていたので、和泉は旦那の死に何か含みが有るのではと思ってしまう。
あとはあの日メールで因幡を地下駐に呼び出していたのは青鬼で、だから泳がせていたのかなと。
※残りの鬼も顔出ししたけど、初回の後にネットの予想班が挙げていた役者10人、全員当たっていて草
脚本=蓼内健太 演出=大谷太郎
- << 213 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」6話まで終了。 なるほど、平山浩行を不在にさせていたのは引っ掛けだったのか。 紫鬼は後出しのオシマホテル副支配人の対馬(内村遥)だった。でも一年前、このホテルでの院長の隠蔽工作に金で加担した事で鬼から脅されて、命令された事をやっただけなので鬼の仲間ではない。 でも鬼達のエピソード0回想シーン(カレーを食べる所)の、一番手前右の見切れる場所に、11人目のメンバー(右利きなのは分かった)は確かに居た。あれは警察の内通者なのか? 院長と殺された甲斐正美(常陸の内縁の妻)は感染症専門医、院長(とそのバック)が死亡原因を隠蔽したらしい茶と橙の弟も感染症の研究員という事から、横浜に寄港した豪華客船で起きた新型ウイルスの集団感染事件の対処で、人命に関わるミスが有り、それを院長、県知事、県警本部長の三者で隠蔽した、その証拠が“例の場所=シェルター?”に有るって事なのかな? 病気の看護師は、裕子の目の前でわざと薬入れを落とした様にも見えたので、もしかしたら彼女も内通者なのかも。あれで苦しめば、裕子の性格ならシェルターの扉を開けてでも拾いに行くから。 まあ青鬼は相当頭のいい設定なんだろうね。でも直接人は殺せない、ギリギリの倫理観は保っている、そんな感じかな。 脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
>> 186
【2023冬ドラマ】
「東京の雪男」(NHKEP.NHK.スパークル)脚本=矢島弘一 音楽=入江陽 出演=磯村勇斗、北香那、安藤玉恵、…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「東京の雪男」2話まで終了。
スーパーの同僚の火傷を、超低体温のハンドパワーで直ぐに治したり、キョンと会話をしたり、人間との違いを見せるユキオ。
捕獲したキョンは元居た千葉に帰されると思っていたのに、翠から処分されると聞いて「何で!」。説明されても「それは人間が悪い」と言い返すユキオ。
おお、前回とは違い一気にEテレらしくなって来た。
まだ社会全体の仕組みが理解出来ていない、小学校低学年の子供みたいな「何でどうして…」を、突き放さずにしっかりと受け止め、きちんと説明してあげる翠の優しさと人間力に感心した。流石あの社長の娘だわ。
ユキオはいい所に引き取られたんだよなあ。
脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也
- << 212 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「東京の雪男」3話まで終了。 キョンの末路は雪男の末路でもある。人間に近付き過ぎると殺されるんだと泣くユキオ。 ある日スーパーに、ユキオの仲間だったユキムネとその娘ユキエが偶然やって来る。お金を少ししか持っていないユキムネを心配するユキオだが、心を開かずに帰って行くユキムネ。 翠からユキムネが区役所に生活支援の相談に来ていたと聞いたユキオは、立て替えたお金を返しに来たユキムネから話を聞き、社長の家でご飯を食べさせ、自分の寝床(冷凍庫)に父娘を泊まらせる。 山の中なら頼れる父ちゃんで居られるのにと考えるユキムネは、「ユキオ、帰らないか?あの山に」「僕も同じ事を考えていた」 翌朝、3人共消えた? そして翠の母が倒れてしまう。 「雪人は日本政府が責任を持って保護する」と言っておきながら、住居や仕事は応募した企業任せで、生活保護は認めないって何だそれ。捕まえないだけキョンよりはマシってだけで、適応出来ないなら山に帰れってか?住めなくなったから下りて来たのに。 脚本=矢島弘一 演出=松原弘志
>> 132
【2023冬ドラマ】
「ハマる男に蹴りたい女」(EX.ジェイストーム)脚本=関えり香 音楽=木村秀彬 出演=藤ヶ谷太輔、関水渚、京本…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「ハマる男に蹴りたい女」5話まで終了。
ラブコメはライバルが居てこそなので、いつか(関水渚)に片想いをしている同期の香取(京本大我)の登場で前回から盛り上がり始め、今回はその香取が銀星荘に入居するという更なるブーストを掛けて、設楽(藤ヶ谷太輔)の気持ちをざわつかせ始めた。
香取はイケメンで仕事が出来て、料理もプロ並みに上手い。それでも全く香取になびかないズボラ女のいつか。彼女の気持ちが掴めず気になってしまう設楽。
それでも元部下との行き違いを知ったいつかが、話し合って!と背中を押してくれた事に感謝し、彼女の事を強く意識し始めた所で何と、設楽の元妻の夏美(早見あかり)まで入居するのとやって来た!
これぞ王道ラブコメ。面白くなって来た!
※久し振りに見た早見あかりの体格が、かなりふっくらしていてびっくり。産後戻らなかったのかな。
脚本=関えり香 演出=片山修
>> 188
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」4話まで終了。
脚本が上手いなあ。
家族同士の会話って決して文…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」5話まで終了。
星太郎の母親は他に好きな男が出来て出て行ったのか。
離婚の時に父親と残るか母親と行くか、星太郎が選んでいいと言われ父親を選んだ。そういう事にしていた。
でも本当は母親と行こうと思っていたのに、口さがない連中に「まだおっぱい飲んでんのか?」とからかわれて、それが嫌で父親と暮らすと言ってしまった。
「俺があの人を捨てた。そういう自分を見たくない」
拗らせの原因はそういう事だったのか。
それらに全部蓋をして、ああだこうだ言い合いながら父子で暮らして来たのに、突然父親が「すまん」と一言残して逝ってしまった。星太郎は恐らく未だにその死を受け止め切れていないんだよね、きっと。
クラス会の打ち上げ花火を受けるかどうかで言い合いをして、星太郎が出て行ってしまった後、「お父さん、いるんですよね?」と静寂に尋ねるひかり。その後の表情を見るに、ひかりは気付いたのかもしれない。幽霊父は居ない、あれは星太郎の頭の中の妄想なのではないかと。
ラスト、星太郎と一緒に走っていたのが、母親が出て行った頃の星太郎なんだとすると、あの位の年齢なら母親を選ぶよなあと思った。悪気は無くても茶化した奴は大罪だな。
脚本=橋部敦子 演出=竹園元
- << 214 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。 今回、最初は今迄の様に居間に普通に存在していた幽霊の航が、途中からはめ込み式になって、星太郎が4年前に別れた由紀子が航の仏壇に線香を上げに来た時には、過去一小さい航になり、やがて消えてしまった。これは由紀子も結婚して妊娠中である事が分かり、もう引き摺らなくても済むという星太郎の気持ちの変化の表れなのだろうか。 ラスト、父の部屋で残された日記を読み、何かを知った星太郎は急に心を乱し、親父!と叫び、ひかりにも声を荒げる。 どうしちゃったんだろう。ここからシビアな話に転換して行くのだろうか。 と心配しながら予告を観たら、航の幽霊が二人居てどっちが本物?とかやってる(笑) ひかりは本当は何者で、何故弟子入りという形を望んだのか、何となく輪郭は見えて来た気がするけど、何せ“イマジナリー”な話なので、それで合っているのかも全く自信がないから、書かないでおくわ。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 189
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」5話まで終了。
5話でエピソード0といえば「アバランチ」がそうで、5話の出来自体も…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「Get Ready!」6話まで終了。
娘への八つ当たりのDVがあそこ迄エスカレートしていて、娘の絶望感が極限迄達している訳だから、普通のやり方で双方を説得しても今の関係は変わらないだろうし、娘が本音でエースに助けなくていいと言っているのを、無断で病床の父親に聞かせてしまうという荒療治は、方法として中々良かったと思う。
たださあ、夜の公園で娘一人の時に、あんな如何にも怪しい仮面を付けた訳の分からん人が近付いて来てるのに、何で水面ちゃんは叫んだり逃げたりしないのさ(笑)
あと千代田医科大病院も、余命宣告した金持ち患者の個室には、監視カメラを仕込む位の事、いい加減にやっときなさいよ。狙われてるのは分かっているのだから。
それにしても今回はいつにも増して手術シーンが短くて雑で、酷かったね。
あと、エースはやっぱりかつて千代田医科大病院に居た医師で、天野真一って言うのか。
脚本=金沢知樹、山田能龍 演出=山本剛義←おふざけシーンが無くなってスッキリ!
- << 215 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「Get Ready!」7話まで終了。 理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい子設定”なんだから、担任のイジメ(モラハラ)や父親との不倫を察知した時点で、スマホで隠し撮りするとか、遙にもモラハラの録音をする様に言うとか、救える方法は有ったのにね。まっ、それじゃドラマにならないか(笑) あんな真っ黒集団が、誰にも見られずに病室からストレッチャーで患者を運び出せる大学病院ってさあ…。 エースは脳や体は治せても、メンタルは治せない。 当初、自分で死を選んだのだからこの話は断ると言っていたエースがそれを覆したのは、支えると誓ったスペードや里佳達が居たから。 でもエースも含めて皆に、傷付いたメンタルの回復に対する読みの甘さを突き付けたラストの復讐は、設定として秀逸だったと思う。 脚本=川邊優子 演出=福田亮介
>> 190
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」5話まで終了。
相変わらずいつメン女3人の会話は面白くて、麻美は自分の部屋なので…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」6話まで終了。
まさかの29才(今迄は33才だった)、それもやっとの事で掴んだ初プロデュースドラマの初回放送迄あと少しという時間帯、更に言えば歩道で信号待ちをしていたにも拘わらず、突っ込んで来た貨物車の犠牲になってしまった麻美。これは観ているこっちも不意を突かれたわ。
麻美が天の番人にキレ気味だったのは笑えたけど、気持ちは分かるよ。
今回は北海道のムラサキウニで、ニジョウサバよりはお高いけど麻美は人間を選択。
保育園児なのに“器物損壊罪”とか“未成年だから”とか、お友達に言っているのがシュール(笑)
不倫阻止は回りくどい事はやめて直球勝負。洋子先生に不倫は家庭を壊す悪い事、先生にはそんな事はして欲しくないと直接訴えて“先生はそんな事はしないよ”と言質を取ってしまう。チビ麻美役の子が、長台詞に所々舌足らずになるのが超可愛くて。
小学校では将来を見据えて放課後も勉強に励むが、ドラマクラブには参加出来ず、なっち、みーぽんとも距離が。
図書館帰りに二人を見付け、勇気を出してシール交換に混ぜて貰ったら気を使われてしまい、二人にとっての自分の立ち位置を知ってしまう麻美が切ない。(夕焼け小焼けのチャイムが悲し過ぎるわ)
水川あさみは宇野真里ちゃんでタイムリーパーっぽいね。
脚本=バカリズム 演出=狩山俊輔
- << 216 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。 大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど、勉強ばかりだったから芸能界の話はチンプンカンプンで、二人の話に付いていけないのが切ない。バックに夕焼け小焼けのチャイムが流れ、あっ夢なのかって気付いたら余計に切なくなってしまった。 結局4周目の世界線は、なっちとみーぽんと親しく交わる事は無いのかな、あの3人のテンポの良いナチュラルお喋りも聞けないのかなと思うと、ドラマとしても寂しいな。 代わりに宇野真里(まりりん)ちゃんとは親しくなれたけど、学年1位(麻美)と2位(真里)の秀才コンビだから、会話も静かで脱線とかしないしね。 取り敢えず今回は35才迄は生きてるから、妹の結婚式に出るという初めての経験も出来た。 そして最後の最後にやっとまりりんのあの発言。「そう言えばあーちん何周目?」「えっ?」「何周目?人生」 お楽しみは来週だあ! 脚本=バカリズム 演出=松田健斗 ※ドラマ「6秒間の軌跡」を観ていたら、ホームセンターコメリのCMにチビ麻美(保育園児)がメインで出ていてもうびっくり!
>> 191
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」4話まで終了。
虻川、犬飼父子と、その罪を暴いて失脚させて来た鷲津は、自分を敵対視する犬飼の後…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」5話まで終了。
このドラマが面白いと思うのは、泰生の事件の隠蔽を指示したのは誰なのか、怪しそうな人物が竜崎総理、鶴巻幹事長、鴨井大臣、鷹野副幹事長と4人も居て絞り切れない所。
今回の話で、総理は裏で繋がっている無所属の対立候補を立てて鷲津の邪魔をしたけど、それは目の上のタンコブの鶴巻の力を削いでおきたいからで、泰生の件とは本当に無関係っぽいから総理は外すとして、他の3人は単独なのかグルなのか、どちらかというとグルなのかな。
真犯人は鴨井大臣の息子で、この党の危機に、鷲津の事を良く知っていて父親の関係で警察情報にも強い鷹野が鶴巻に入れ知恵をして恩を売り、上手く立ち回っているのではないかと想像しているのだが。
あと上手いなあと思うのは、スパイは誰なのかという話になった時に、今迄寝かせていた“蛯沢は本当に何も知らないのか”という疑問が生きて来た事、そしてもし知っているとして逆に“鷲津はそれも分かっていて手元に置いているのかどうか”という疑問も有る。この“疑心暗鬼の輪”に、例の陳情票をシュレッダーにかけなかった蛍原も、いずれ入るのではと思わせた所も上手かったな。
※意識不明の息子が居る母親の役らしく、ずっとハンドラで乾かしただけみたいな髪で出続けている井川遥は流石だわ。
脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
- << 218 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」6話まで終了。 蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、記憶する能力も使えず、蛯沢兄の事も全く覚えていなかった事が判明。蛍原があの陳情記録を鷲津に渡してあの日の状況を説明し、蛯沢に本当の事を言うかどうかはお任せしますという展開に持って行くとは思っていなかったので少し驚いたけど、これは蛍原の鷲津に対する信頼の表れでも有るので、もし鷲津が信頼を裏切る様な暴走をした時は、蛍原が蛯沢に真実を伝える展開も有るのかも。(それよりもあの陳情記録、鷲津は机の上に置いたまま部屋を出て行ったので、蛍原が仕舞っていればいいのだが…) 今回、上手いなあと思ったのは、鴨井大臣の政治信念(女性や弱い立場の人へのサポートと地位向上に寄与する為に絶対的な権力が必要)と、男社会で揉まれて来たのは伊達じゃない度胸と迫力をきっちりと描いた上で、そういう正義の人でも鶴巻に泣き付いて(或いは説き伏せられて)隠蔽工作に加担してしまうという、権力の魔力を描いている点(鴨井の息子が真犯人という前提でね)。そしてこれは蛯沢に本当の事を言おうとして言えない、鷲津の心の葛藤とも重なるのよね。 総理もかなり腹黒いけど、一番腹黒いのはやっぱり鷹野なんじゃないかなあ。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
>> 192
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」4話まで終了。
佐々木の診察で妊娠6週目と告げられた妊婦の佐藤うた(若月佑美)は終始浮かない…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」5話まで終了。
引き籠もっていた春が立ち直ろうとする切っ掛けを与えてくれたのは、お隣の遺品整理に来たポラリスの一星達の姿だった。亡くなった方に敬意を払い働く一星の後ろ姿は美しく、こんな仕事をしてみたいと思った。そして一星から手話を習い、手話でなら一星相手に言いたい事が言えたと。確かに手話なら聞こえる心配が無いから、周りを気にせずに済む。一星は意図せずに春の心のリハビリ相手をしていた訳ね。
今回「おー!」って思ったのは以下の台詞。
春「うたは俺と結婚して幸せ?」うた「幸せに決まってんじゃん…えっ、どういうこと?ケンカ売ってんの?」意表を突く“ケンカ売ってんの?”恐らく並の脚本家ではここでこの台詞は書かないだろう。
でもこの一言でうたの性格、二人のこれ迄の関係性、春への信頼感といった事が一発で伝わって来た。やっぱり凄いな大石さん。
次回に持ち越された鈴を執拗に狙う犯人の件は置いておいて、一星が駆け付けたら先に佐々木が来ていて、鈴が自分ではなく佐々木に助けを求めたと誤解した一星が、“俺にはガラスが割れる音も鈴の悲鳴も聞こえない、だから鈴を守れないのか?”と怒りをぶつけるシーンにはハッとさせられたし、切なかった。
でも鈴から会いたいとLINEが来ると、直ぐに喜んじゃう素直な所が可愛いんだな、これが。
脚本=大石静 演出=深川栄洋
- << 219 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」6話まで終了。 このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自分が間違っていたと思ったら、ためらう事なく直ぐに謝る。その素直さが有るから周りからも可愛がられ、好かれているのだと思う。 そんな一星に愛され、共に過ごす時間が増えるに連れて鈴の気持ちも解きほぐされ、笑顔の回数が増え、明らかに表情が柔らかくなっているのが分かる。 大人の女性の鈴が、一星とのイチャコラシーンになると年の差を感じさせない程に可愛くなるのが凄くて、吉高さんは色々と本当に上手い。 今回は北斗母娘の話がメインで描かれたけど、桜(吉柳咲良)が物心が付く前から育てているのに、いざ娘が生みの親に会いに行くとなったら、急に不安になって素面で帰りを待つ事なんて出来なくなってしまう北斗の心情が切なかった。酔い潰れた母を見て状況を察し、「お母さんの方がずっと美人だよ」「(生みの親に)また会いたいとは思わなかった」「お母さんの事、超愛してるから」と言葉でちゃんと伝えた桜は、紛れもなく北斗の真っ直ぐな性格を受け継いだ子供だなと思った。 で、あの男(伴=ムロツヨシ)が直接マロニエ産婦人科に乗り込んで来た。無表情が物凄く怖いムロさんと、恐怖に震える吉高さんの芝居が上手過ぎて、観ているこっちも恐怖のどん底だわ。 脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 193
【2023冬ドラマ】
「大奥」5話まで終了。
《三代将軍家光・万里小路有功編》④
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》①
仲里依紗、山本…
【2023冬ドラマ】
「大奥」6話まで終了。
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》②
原作の内容とかは全く知らないので、上様が曲者と知りつつ右衛門佐に惚れるのかと思っていたら、何と側室には35才という年齢制限が有り、右衛門佐は35才なので閨には入れないという肩透かし。大奥に来てからその決まりを知ったという右衛門佐の言い分は嘘だと後から知った上様だが、処分はせずに右衛門佐は大奥総取締に留まり上様に仕えた。
跡取りの松姫が急死し悲嘆に暮れる綱吉に、桂昌院は直ぐにも子を作れと尻を叩く。そこには我が子である綱吉は、死してなおお慕いする有功様の子同然で、その血を絶やしてはいけない、お夏の方の孫を世継ぎになどさせないという桂昌院のエゴが有り、“当代一の色狂いと言われた綱吉”は、実は自分を溺愛する父には逆らえず、己の事を「この国で一番卑しい女だ」と貶め、右衛門佐にその怒りと嘆きをぶつけるしかない哀しい女だった。
NHKのドラマとしては初めてインティマシー・コーディネーターを採用し、NHKとしても、時代劇としてもかなり攻めた閨のシーンの演出だったが、そこ迄の仲里依紗の渾身の演技もあって、姫を失っても悲しむ暇も与えて貰えない残酷さが、あのシーンによってより鮮明に伝わって来た。
家計の為に種馬として稼いでいた右衛門佐には、あの哀しみは痛い程分かるのだろう。
脚本=森下佳子 演出=大原拓
- << 220 【2023冬ドラマ】 「大奥」7話まで終了。(全10話) 《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③ 綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と言っているのに、子作りを強要し続ける無知な桂昌院。何故綱吉はそこまで父親に従順なのかが不思議だったのだが、母の家光は忙しく、自分を慈しんでくれたのは父上だけだったと漏らすのを聞いて、本当に寂しい人だったんだなと理解したのだが、右衛門佐は、桂昌院こそ最も欲得ずくの人で、それを慈しみとすげ替えている上様は哀れと容赦がない。 「変わらんのう、お前は」「体を差し出さずに力を得たかったそなたは、とどのつまり父上と同じではないか」 閨で男に殺されそうになり、酷い言葉で罵倒されながらも、その言い分は正しいと認め「後の世に繋ぐ事は何一つ出来なかった」と語り、自害を決めた様な上様に、佐は初めて会った時からずっと好きだったと本心を伝え、二人は結ばれる。それは二人にとっては初めての、子をなす為ではない愛の行為だった。 自信を付け桂昌院に初めて逆らい世継ぎを決めた綱吉。縋る桂昌院を打掛けごと捨て置き、佐の元へ駆け出す綱吉の笑顔は少女の様だった。 だがその時既に佐は病気で亡くなっていた。 最期は嫉妬した吉保に窒息死をさせられてしまうのだが、世継ぎも決めていた事だし、佐の居ない大奥で生き長らえるよりは、もしかしたら幸せだったのかもしれない。 脚本=森下佳子 演出=田島彰洋
>> 194
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」5話まで終了。
「チャイコン」はこけら落としではなく、定期演奏会の為の演目だった…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」6話まで終了。
今回は本宮議員の妨害が笑えないレベル(遅刻で玉響はコンサートホールのステージは使えず、急遽海の見えるロビーで、殆どの団員は立ったまま演奏するというシチュエーションに持って行く為の仕掛けなのだが、そこ迄あの演奏設定に拘る必要性は有ったのかな。評論家が演奏自体は3.8だけど遅刻してロビーで演奏したからマイナス1で2.8を付け、本来なら高階オケの3.5を上回ってた!ヨシッ!って団員は盛り上がり、直接対決に向けても番組を盛り上げる意図は有ったのだとしてもよ?)に迄落ちて来ていて、純粋にあのステージを楽しめなかったのは残念だった。
団員にスポットライトを当てる部分では、かつては天才少女チェリストだったのに、今は凡人チェリストである事を初音との比較で思い知らされ、オケを離脱してしまった玲緒との話し合いを、朝陽がそうとは告げずにその行為に批判的だった藤谷に任せて、結果的に二人は似た者同士と分かり、藤谷の「一番好きな事(音楽)にシャカリキに努力出来るのも才能だろ?」に玲緒も同意してオケに復帰するという流れは、ごく自然で有り説得力も有ってとても良かった。
あとは奏奈→蒼→初音→朝陽の片想いの連鎖を表に出して来て、若いコア層へのアピールなのかな?自分はそこはいいかなって思う派なんだけどさ。
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
- << 221 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。 いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。 10年前、妹が心臓病で倒れたと聞き、舞台上で急にヴァイオリンが弾けなくなり、そのまま奏者を辞めてしまった初音。確かに天才少女ソリストとして招かれていたオケとの演奏会に穴を開けてしまったのだから、叩かれただろうし傷も深かったのだろうとは思うのだが、時は流れ妹もすっかり元気になって、縁が有ってコンマスとして音楽界に復帰したのに、緊張する場面になると未だに急に固まってしまうのは何故なのか、ずっと不思議だったのだが、今回でその謎が解けた。三島彰一郎があの時、傷心の初音に追い打ちを掛ける様な、かなり辛辣な言葉を投げ付けていたのね。自身がジュリアードで井の中の蛙だった事を知り、その焦燥も含めた怒りをストレートに初音にぶつけていたから、それがトラウマになっていたのね。 今回も朝陽がいい仕事をして、「プロになる資格なんて無い」と自虐に走る初音に、「資格が有るかどうかを決めるのは君じゃない、ましてや三島彰一郎でもない!君の音楽に触れた聴衆だけです。くだらない事に捕われて、いつまでも立ち止まっている位なら、オケも音楽も今直ぐ辞めたらいい」これで発奮、三島の目の前で完璧なチャイコンを弾けた! なのに今度は団員の中にスパイ?もういいよそういうの。 脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
>> 195
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」6話まで終了。
互いが敵対する組織の忍びである事を確信してからの腹の探り合いは、物凄…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」7話まで終了。
蛍と悟郎の腹の探り合いが無くなり、それもちょっと物足りないなと思ったら、今度は小夜が蛍を疑い出して二人の腹の探り合いが始まり、小夜の場合はそこに悟郎を巡る嫉妬が加わるから複雑で面白い。
他人の妻に「離婚しないんですか?」なんて、宣戦布告に等しい。
蛍は「最近“一人ずつの二人”で生きて行くのも悪くないなと思えて」と余裕の返し。
「もし、並んで生きて行けなくなったら、私が悟郎さんと生きて行ってもいいですか?」←怖いんだけど…小夜。
小夜はまず音無に蛍が甲賀の忍びだと話したけど、音無はどうするのかね。
で、赤巻議員を殺した真犯人って、蛍の父親が話していた、仕返しの為に蛍の母親と姉に毒針を刺した、元伊賀忍者の男なんじゃないかな。本人かもしくはその子供。
行方不明になってるって蛍の父親は言ってたから、任務を失敗して伊賀から逃亡、伊賀を憎んでいるケースなら有り得るのかなと。
宇良くんがその息子で手を下したとかは嫌なので、時代遅れの伊賀との対比として、SNSを完璧に使いこなす宇良くんを置いているだけなのだと思いたい。
ただ第三の忍びの勢力の可能性もまだあるし、得体の知れない子と思わせるだけでも、宇良くんの設定は上手いなと思う。
脚本=松田裕子 演出=木下高男
- << 222 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。 2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを入れながら盗み聞きをしてるシーンは、コソッと笑えて面白かったんだけど、ビズリーチ先輩(←色々混同してる笑)が頑なで、容赦なく蛍を探しにズンズン寝室に迄入って行くのには、かなり引いてしまったわ。 まあ伊賀も結構緩いけど蛍も迂闊な所が有って、雀を華麗に助けたり、その後の親しげな所も全部小夜に見られて盗撮されていたし、小夜は自信満々だから、もう悟郎も知らぬ存ぜぬでは済まないだろうね。 蛍が甲賀なら悟郎の親族迄類が及び、追放だけでは済まないらしい(by音無)。←えっ、この時代に他にどんな罰が有るの?(予告で小夜が悟郎に、蛍と別れて自分と結婚してくれるなら、蛍を助けてやるみたいな事を言ってて支離滅裂じゃん) とにかく赤巻議員を殺した真犯人を見付けようと蛍が動き出し、あっという間に「もしかして音無が一番可能性が高いのでは」と結論付け、電話で悟郎に伝えてる途中、首に注射を打たれて倒れる悟郎。←悟郎、周りに注意して!って、心の中でツッコミを入れていたら案の定。 でも本当に音無なのかな。もう一捻り有りそうな気もするけど。 次回は宇良くんが蛍とタッグを組むみたいで、どういう経緯が有っての事なのか、そこも楽しみ! 脚本=松田裕子 演出=小林義則
>> 196
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」5話まで終了。
直木が購入したマンションに住み、残りのローンは自分が払い、こ…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」6話まで終了。
まだ色々な事が謎として残されているけど、取り敢えず涼香が散財した300万円の出所は千代で、強請り取った(ネタは多分、千代が少女売春の元締めだから)。そして千代の手下の希也に殺された。
直木は誰に殺されたのか。やっぱり犯人は希也で、良々は死体遺棄を命じられた可能性も有り?10年前に少女達の運転手をしていたのは良々で、それをネタに千代に命令されたのかも(脅し返す程の度胸も無さそうだし)。
魚住の姉によれば、直木が幽霊になったのはこの世に“思い残し”が有るからだと。それは勿論悠依の事で、自分の事は忘れて幸せになって欲しい、でも悠依が他の誰かと愛し合うのは嫌だという、中々複雑な思いを魚住にぶつけた後、俺はただ悠依には笑っていて欲しいと話す直木。
互いを思いやる悠依と直木の姿に感動して、子供みたいに泣きじゃくる魚住って、何て心根が優しいんだろう。
悠依の事を好きな事は直木に認めた魚住。
直木が完全に消えた将来的には、悠依と結ばれて欲しいなと思ったのだが、幽霊に乗り移られると体が蝕まれるらしく、魚住が急に苦しみ始めた。えー、どうなるんだろう。
菊地凛子幽霊の正体、宋医師の存在理由、悠依の家族については明かされないままだった。
脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
- << 223 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」7話まで終了。 サブタイトル【あなたとわたしの境界線】 今回は“人間と幽霊”の境界線、“あっちの世界とこっちの世界”の境界線がテーマだった。 最愛の悠依が暴漢に襲われ命の危機に瀕しているのに、その身を挺しても守る事は出来ない事を実感してしまった直木。 暴漢に体当たりをして悠依を守ってくれた魚住を見詰める、直木の複雑な表情の切なかった事。 そして前回迄に悠依が認識していた、自分は莉桜に守られ“あっち”には行かずに済んだが、“そっち”へ行ってもおかしくは無かった。「莉桜ちゃん達との違いは何?いつも私は“こっち”にいる」 本当にそうだったのかな。どうしても里親家に来る前迄の悠依の事が気になってしまう。“こっち”にも色々な意味が有るけど、“普通の家の子”だったなら悠依は里親家に来る理由が無い訳で、例えば激しく虐待をされて、身を守る為の記憶障害に陥っていたとかは無いのだろうか。 凛子幽霊(原田)は宋の夫の交通事故の相手だった。脳出血で事故を起こしたとしても、宋にしてみれば謝罪されても受け入れられない。「思い残しが有るのは幽霊だけじゃない。私の方がもっと言いたい事が有った」と。 タイトルの100万回言えばよかったとは、その比喩なのだろう。 でもまだ宋の存在理由が見えて来ない。 脚本=安達奈緒子 演出=渡部篤史
>> 197
【2023冬ドラマ】【短評】
「ヒヤマケンタロウの妊娠」6話まで終了。
父親と名乗る男が来たと聞いて、飛んで来た母親が右ストレート一…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「リエゾン-こどものこころ診療所-」5話まで終了。
小6のヤングケアラー茜(古川凛=好演)に、自分もヤングケアラーだった向山が思いを重ねて寄り添い、茜に何が問題なのかを分からせる為に優しく話をして、“貴女は貴女のやりたい事、夢を描いていいのよ”と伝えてあげる話。
あの位の年齢だと、子供は目の前の事を終わらせる事にしか気が行かず、小さな世界の中で完結してしまう。誰かに訴える事も出来ない。
だから周囲の大人が見て見ぬ振りをしてはいけないのだという向山の話が沁みた。
福祉は申請主義というのも、知識の無い者にとっては不利に働く。様々な制度が利用出来る事を知らない当事者の方が多いというのでは本末転倒なので、国は何らかの対策をするべきだし、福祉の資格を持っている人達にはもっと声を上げて欲しい。
※茜の母親役が奥菜恵ってクレジットが出る迄気付かなかった。(黒縁眼鏡の威力よ)
脚本=吉田紀子 Yuki Saito
- << 224 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。 TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】 今回は堀凛が従姉の春香(山田真歩)から、2ヶ月前に子連れ同士で再婚した相手の息子、7才の優太(石塚陸翔)との関係を上手く築けずに悩んでいる、優太は2年前にADHDグレーゾーンと診断されているとの話を聞き、佐山に診て貰うという話。 五十音表は一気に全部読めるのに、一字ずつ指されると読めない、“む”を書かせると上手く書けない。 これは頭がいいから音で五十音を覚えているが、字の認識度は低いという事らしい。 検査の結果、佐山はSLD(限局性学習症)と診断。教科書を丸ごと取り込むと、音節毎に区切られて表示される等、便利なアプリが有るみたいで、佐山は学校でのタブレットの使用を勧め、春香は担任にお願いをするのだが、異質はイジメの対象になるからと認めない担任。タブレットを持つと他の子にズルいと思われる事を心配するのではなく、何故優太にはタブレットが必要なのかを、他の子に説明するのが担任の仕事だろうに。(二度目の話し合いで学校に掛け合うと約束していたからいいけどさ) タブレットはズルいのかと優太に聞かれて「眼鏡を掛けているのはズルい?」と返す春香。担任も生徒にこういう説明をすればいいんだわ。 シリーズ構成=吉田紀子 脚本=ニシオカ・ト・ニール 演出=竹園元
>> 119
【2023冬ドラマ】
「今夜すきやきだよ」(TX.ザ・ワークス.製作委員会)脚本=山西竜矢 音楽=澤田かおり 出演=蓮佛美沙子、トリン…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「今夜すきやきだよ」7話まで終了。
賃貸マンションに暮らしている以上、あいこ(蓮佛美沙子)が結婚するという話になれば、必然的にともこ(トリンドル玲奈)はこの部屋を出て行く事になる(今の収入では一人で家賃を払い切れないし、もしあいこの相手がこの部屋に住むのなら尚の事そうなる)訳だが、意外に早くそれは訪れ、頭では何となく分かっていた筈なのに、プロポーズされたとあいこに言われたともこはかなり動揺して、「おめでとう!」の一言を言えず、その事で更に落ち込んでしまう。
結婚の前にお試し同居をしたいというゆき(鈴木仁)の提案に賛成し、「たまにしか戻って来ないけど」と、ともこに言ってあいこはゆきの家に行った。
今回は居心地の良い生活を失うかもしれないと不安になる、ともこの心境の変化を丁寧に描いていて見応えが有った。
でも予告を見るとあいこは家事分担に負けて戻って来そうな感じもする(笑)
脚本=山西竜矢 演出=太田良
- << 267 【2023冬ドラマ】 「今夜すきやきだよ」全12話終了。 二人で話し合い別居婚を選択し、あいこ(蓮佛美沙子)と同じマンションに部屋を借りたゆき(鈴木仁)。あいこはともこ(トリンドル玲奈)と暮らす部屋と、ゆきの部屋を行ったり来たりで、ある意味いいとこ取りの理想の生活。 但しいつかは来る子供を持つかどうか問題、そして持つ場合は生活をどうするのか。 ゆきとのパートナーとしての関係が安定した時に、二人は子供を持ちたいと結論を出し、妊娠してから出産迄はドラマ的にはあっという間で、生まれてから夜泣きが落ち着く頃迄の大変さを具体的に描き、その間、ともこは仕事の合間を見て食事や子守のサポートをし、やっと落ち着いた時に二人はそれぞれに考えていた事を伝え合う。 あいこがゆきの部屋で子供と3人で暮らすのは自然の成り行きで予想出来たけど、ともこがあいこの部屋を借り直す事にしたのはちょっと意外だった。一人で住むには広過ぎるから。 でもあいこのお陰で貯金も出来て、絵本作家大賞も取れて仕事も順調となれば、今の自分に導いてくれたこの環境を手放す事は考えられなかったのかもしれない。 あいことの交流は続くし、娘のみゆの成長に関わる事は、きっと絵本作家としての糧になるだろう。 肩肘張らずに“常識に囚われないこと”を描いている所が良かったな。 脚本=山西竜矢 演出=太田良
>> 199
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「東京の雪男」2話まで終了。
スーパーの同僚の火傷を、超低体温のハンドパワーで直ぐに治したり、…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「東京の雪男」3話まで終了。
キョンの末路は雪男の末路でもある。人間に近付き過ぎると殺されるんだと泣くユキオ。
ある日スーパーに、ユキオの仲間だったユキムネとその娘ユキエが偶然やって来る。お金を少ししか持っていないユキムネを心配するユキオだが、心を開かずに帰って行くユキムネ。
翠からユキムネが区役所に生活支援の相談に来ていたと聞いたユキオは、立て替えたお金を返しに来たユキムネから話を聞き、社長の家でご飯を食べさせ、自分の寝床(冷凍庫)に父娘を泊まらせる。
山の中なら頼れる父ちゃんで居られるのにと考えるユキムネは、「ユキオ、帰らないか?あの山に」「僕も同じ事を考えていた」
翌朝、3人共消えた?
そして翠の母が倒れてしまう。
「雪人は日本政府が責任を持って保護する」と言っておきながら、住居や仕事は応募した企業任せで、生活保護は認めないって何だそれ。捕まえないだけキョンよりはマシってだけで、適応出来ないなら山に帰れってか?住めなくなったから下りて来たのに。
脚本=矢島弘一 演出=松原弘志
- << 226 【2023冬ドラマ】 「東京の雪男」4話まで終了。 冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。そこから手島実優と入江陽の「とまどい」という挿入曲が流れ、若い男女のカップル二組が山に登りキャンプをする映像をバックにクレジットが出て、1分8秒で一度無音になり、女が不思議な男に出会い、一度は帰るも今度は一人で山に行き、再び男と出会い、彼の後を付いて行き、彼の仲間との暮らしに混ぜて貰い楽しい日々を過ごすも、ある日彼は猟銃の誤射から彼女を庇って帰らぬ人となり、彼女は泣きながら山を降り、母の元へ帰りスーパーで働くが妊娠に気付き出産をする。ここまで冒頭のモノローグを除くと、約18分30秒、全く台詞が無くて挿入歌と劇伴と自然の音と泣き声だけで構成されていて、それでも全ての流れが理解出来るという、思い切った演出に釘付けだった。 そしてこれは倒れて意識を失っていた、翠の母の茜の頭の中に流れていた過去の出来事だった事が分かるという仕掛けだった。 つまり翠は、クレジットによると男はシュキ(宮尾俊太郎)という名前だったので、恐らく雪人と人間のハーフだったという事になる。 だから茜は雪人や事情を抱えた従業員達に優しかったのね。 ユキオは戻って来て翠との結婚を決めたが、雪人は入籍出来ないのだとか。またまた政府の何だそれ案件だよ。 脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也
>> 198
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」5話まで終了。
今回は紫鬼に連れ去られ、冷凍庫(途中で武蔵が冷凍車だと気付く)に監禁されてい…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」6話まで終了。
なるほど、平山浩行を不在にさせていたのは引っ掛けだったのか。
紫鬼は後出しのオシマホテル副支配人の対馬(内村遥)だった。でも一年前、このホテルでの院長の隠蔽工作に金で加担した事で鬼から脅されて、命令された事をやっただけなので鬼の仲間ではない。
でも鬼達のエピソード0回想シーン(カレーを食べる所)の、一番手前右の見切れる場所に、11人目のメンバー(右利きなのは分かった)は確かに居た。あれは警察の内通者なのか?
院長と殺された甲斐正美(常陸の内縁の妻)は感染症専門医、院長(とそのバック)が死亡原因を隠蔽したらしい茶と橙の弟も感染症の研究員という事から、横浜に寄港した豪華客船で起きた新型ウイルスの集団感染事件の対処で、人命に関わるミスが有り、それを院長、県知事、県警本部長の三者で隠蔽した、その証拠が“例の場所=シェルター?”に有るって事なのかな?
病気の看護師は、裕子の目の前でわざと薬入れを落とした様にも見えたので、もしかしたら彼女も内通者なのかも。あれで苦しめば、裕子の性格ならシェルターの扉を開けてでも拾いに行くから。
まあ青鬼は相当頭のいい設定なんだろうね。でも直接人は殺せない、ギリギリの倫理観は保っている、そんな感じかな。
脚本=福田哲平 演出=茂山佳則
- << 225 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」7話まで終了。 SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜索、鉢合わせてSISが発砲し、桃鬼を庇った茶鬼が胸を撃たれて、裕子の手術の甲斐なく死亡した訳だけど、そもそもの話として残った当初からの人質全員がシェルターに避難していた訳だから、ギャーギャーうるさかった丹波が今こそSAT突入を押し切れば済んだ話なのでは? あと、播磨射殺犯にされそうな武蔵は逃亡するみたいなんだけど、真犯人は倒れている武蔵の銃を抜き取って、立った位置から播磨に発砲していたから、武蔵の手や服から硝煙反応は出ない筈なのに何で逃げる? 播磨に秘密を喋られて困るのは鬼ではなくて播磨と秘密を共有する仲間で、警察内に堂々と入れて銃の扱いに慣れているとなれば警察関係者(本部長が怪しい)、となれば証拠を捏造される可能性も有ると、そこ迄計算して逃げたのか? 3年前の豪華客船集団感染後に知事が抗ウイルス薬の開発を極秘裏に播磨に指示、1年前にあの3人を感染させて?投与したら死亡、知事が本部長に隠蔽を指示(知事が本部長の弱味を握っていないと成立しないけど。それがソニンの夫の死亡絡み?)という構図? やっぱり内通者(鬼の仲間)は本部長憎しのソニンで、ソニンが異動させた相模がソニンの協力者なのかなと思えて来た。 脚本=蓼内健太 演出=西村了
>> 201
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」5話まで終了。
星太郎の母親は他に好きな男が出来て出て行ったのか…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。
今回、最初は今迄の様に居間に普通に存在していた幽霊の航が、途中からはめ込み式になって、星太郎が4年前に別れた由紀子が航の仏壇に線香を上げに来た時には、過去一小さい航になり、やがて消えてしまった。これは由紀子も結婚して妊娠中である事が分かり、もう引き摺らなくても済むという星太郎の気持ちの変化の表れなのだろうか。
ラスト、父の部屋で残された日記を読み、何かを知った星太郎は急に心を乱し、親父!と叫び、ひかりにも声を荒げる。
どうしちゃったんだろう。ここからシビアな話に転換して行くのだろうか。
と心配しながら予告を観たら、航の幽霊が二人居てどっちが本物?とかやってる(笑)
ひかりは本当は何者で、何故弟子入りという形を望んだのか、何となく輪郭は見えて来た気がするけど、何せ“イマジナリー”な話なので、それで合っているのかも全く自信がないから、書かないでおくわ。
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
- << 227 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。 また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっくり。 「星太郎さんのお父さんですよね?」と聞かれて頷くとまた消えた。 見える人なのに何故親父が見えなかったのかと聞かれて、「私は幽霊が見える人なんです」つまり星太郎に見えているのは幽霊ではない、妄想なのだとここではっきりと視聴者には分かる仕組み。 少年が家に入って来て直ぐに親父になり、妄想の親父とこっちが本物の幽霊だと言い合うシーンは笑えたけど、ばあちゃんの名前を聞かれて答えられない妄想親父に、「星太郎の作り出した親父だから、星太郎の知らない事は答えられないんだよ」と、してやったりの幽霊親父。呆然としている星太郎。 その後妄想親父は畳の中に消え、次に戻って来た親父が見えるかどうか、ひかりに確認しているのも笑えた。 親父の日記に何が書かれていたのかは、信じられない様な事で口に出来ないと星太郎は言っていたのだが(この隔靴掻痒感よ笑)、幽霊親父が言うには、理代子は離婚後に再婚し、暫くしてから俺は理代子の愛人になったと。 カッとして思わず親父に飛び付いたつもりが、壁に体当たりしたらしい星太郎。面白過ぎる!笑 ひかりの秘密はまだ有りそうな気がするんだけど、どうなんだろう? 脚本=橋部敦子 演出=松原崇
>> 202
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「Get Ready!」6話まで終了。
娘への八つ当たりのDVがあそこ迄エスカレートしていて、…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「Get Ready!」7話まで終了。
理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい子設定”なんだから、担任のイジメ(モラハラ)や父親との不倫を察知した時点で、スマホで隠し撮りするとか、遙にもモラハラの録音をする様に言うとか、救える方法は有ったのにね。まっ、それじゃドラマにならないか(笑)
あんな真っ黒集団が、誰にも見られずに病室からストレッチャーで患者を運び出せる大学病院ってさあ…。
エースは脳や体は治せても、メンタルは治せない。
当初、自分で死を選んだのだからこの話は断ると言っていたエースがそれを覆したのは、支えると誓ったスペードや里佳達が居たから。
でもエースも含めて皆に、傷付いたメンタルの回復に対する読みの甘さを突き付けたラストの復讐は、設定として秀逸だったと思う。
脚本=川邊優子 演出=福田亮介
- << 228 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」8話まで終了。 8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに失したって感じ。 手術の腕が立つと噂の天野の転籍を喜んで受け入れた剣持院長が、自分を超えるその才能を目の当たりにした途端に嫉妬し、やがては天野と、天野の恩師であり胸部外科学会の理事長を狙う自分にとって邪魔な存在である真田(榎木孝明)を、まとめて陥れて野望を達成してしまうという部分は、上手く描けていたし分かりやすかった。 ただ残念だったのは、真田が天野のどの部分が医師として不足していると考え危惧していたのかが、分かり難かった事。 真田は「オペは完治の入り口でしかない」が口癖で、天野に対し君はまだまだ治療の本質を学ぶ必要がある、みたいな事は言っていたのだが、例えば天野が“成功の確率があまり高くない手術を患者に勧めた”とかの具体例を出してくれれば、真田の言葉にも説得力が生まれるのだが、そういうのはなくて、転籍後の青葉ちゃんという小児患者への対応を見てると、真田の言う“治療の本質”をきちんと理解し実践していた様に感じるので、余計に真田の真意が分かり難かったなと。 次回から警視庁副総監(沢村一樹)が、エース達を一気に潰しに掛かる真剣モードに突入?連ドラとして前半のオチャラケとの整合性は取れるの? 脚本=金沢知樹、山田能龍、長花枝薪 演出=山本剛義
>> 203
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」6話まで終了。
まさかの29才(今迄は33才だった)、それもやっとの事で掴んだ初…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。
大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど、勉強ばかりだったから芸能界の話はチンプンカンプンで、二人の話に付いていけないのが切ない。バックに夕焼け小焼けのチャイムが流れ、あっ夢なのかって気付いたら余計に切なくなってしまった。
結局4周目の世界線は、なっちとみーぽんと親しく交わる事は無いのかな、あの3人のテンポの良いナチュラルお喋りも聞けないのかなと思うと、ドラマとしても寂しいな。
代わりに宇野真里(まりりん)ちゃんとは親しくなれたけど、学年1位(麻美)と2位(真里)の秀才コンビだから、会話も静かで脱線とかしないしね。
取り敢えず今回は35才迄は生きてるから、妹の結婚式に出るという初めての経験も出来た。
そして最後の最後にやっとまりりんのあの発言。「そう言えばあーちん何周目?」「えっ?」「何周目?人生」
お楽しみは来週だあ!
脚本=バカリズム 演出=松田健斗
※ドラマ「6秒間の軌跡」を観ていたら、ホームセンターコメリのCMにチビ麻美(保育園児)がメインで出ていてもうびっくり!
- << 229 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。 まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりんの4人組でずっと仲良くしていて、まりりんはそんなに勉強は出来ず、保育の専門校に行って保育士になった。大人になっても仲良くしていたけど、ある日、なっちとみーぽんは飛行機事故で死んでしまった。 で、2周目は飛行機事故を回避して二人を助ける為に、パイロットになるべく勉強に専念した為に、あーちん達とは仲良くなれなかった。なるほど、それが麻美の1周目と重なる訳ね。 だけど麻美が交通事故死したのがショックでフライトげ出来ず、なっち達を助けられなかった。3周目も4周目も助けられなくて今5周目。今度はスケジューラーとも仲良くしているから、同じ飛行機に乗れると思うと言っていたのに、乗れたのに事故は起きてしまい、麻美は3人の友人を一気に失ってしまった。 まりりんは1周目の親友達を救う為だけにやり直しの人生を選んでいた、とっても心の優しい人だった。 そして麻美は初めて人間に生まれ変われるチャンスだったのに、5周目のやり直しを選んだ。これが最後と言われたので、今度はただひたすら周りの人が幸せになる様に行動するのみ。 なので保育園で玲奈ちゃんに、これだけは忘れないでと、おまじないとして「みやおかさんはきこんしゃ」を教えてあげるのだった(笑) 脚本=バカリズム 演出=水野格
>> 157
【2023冬ドラマ】【短評】
「Get Ready!」3話まで終了。
単発ドラマトして作られたのなら悪くはないストーリーだったが、連…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」7話まで終了。
7話でやっとこういうのが観たかったのにという青春群像劇っぽくはなったけど、遅いよ遅過ぎる。
連ドラはとにかく脚本、それが若干弱くても何かフックになること(テーマに興味が有る、好きな役者が出てる、ドラマ内のキャラで応援したくなる人物がいる等)が有れば、楽しみながら視聴出来るのだけど、このドラマはテーマには興味が有ったのだが、脚本が弱くてテーマを生かし切れていないし、特に好きな役者は出ていないし、“ドン引きキャラ”が足を引っ張るので応援どころじゃ無かったし…。
まあキャラ設定をミスったよね。これは多分脚本家というよりは野田悠介Pの責任だと思う。
21時から始まる看板枠ドラマの視聴率が、22時半から始まる「ブラッシュアップライフ」とどっこいどっこいなんて、野田Pはノーを突き付けた視聴者の判断を真摯に受け止めて欲しい。
脚本=神田優 脚本協力=伊吹一、蓼内健太 演出=谷村政樹
>> 204
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」5話まで終了。
このドラマが面白いと思うのは、泰生の事件の隠蔽を指示したのは誰なのか、怪しそう…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」6話まで終了。
蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、記憶する能力も使えず、蛯沢兄の事も全く覚えていなかった事が判明。蛍原があの陳情記録を鷲津に渡してあの日の状況を説明し、蛯沢に本当の事を言うかどうかはお任せしますという展開に持って行くとは思っていなかったので少し驚いたけど、これは蛍原の鷲津に対する信頼の表れでも有るので、もし鷲津が信頼を裏切る様な暴走をした時は、蛍原が蛯沢に真実を伝える展開も有るのかも。(それよりもあの陳情記録、鷲津は机の上に置いたまま部屋を出て行ったので、蛍原が仕舞っていればいいのだが…)
今回、上手いなあと思ったのは、鴨井大臣の政治信念(女性や弱い立場の人へのサポートと地位向上に寄与する為に絶対的な権力が必要)と、男社会で揉まれて来たのは伊達じゃない度胸と迫力をきっちりと描いた上で、そういう正義の人でも鶴巻に泣き付いて(或いは説き伏せられて)隠蔽工作に加担してしまうという、権力の魔力を描いている点(鴨井の息子が真犯人という前提でね)。そしてこれは蛯沢に本当の事を言おうとして言えない、鷲津の心の葛藤とも重なるのよね。
総理もかなり腹黒いけど、一番腹黒いのはやっぱり鷹野なんじゃないかなあ。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 230 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」7話まで終了。 やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思っていたのだけど、鷲津が文哉を待ち伏せして事件の事を問い詰める中で、「殺してやろうと思った?」と言ったら間髪入れずに鷲津の目を見て「違う」、「犯人は君だね?事件の隠蔽を母親に頼んだ、7年前と同じ様に」ここでも鷲津の目を見て「違う、俺は…」と何かを言おうとしていた事と、鴨井の回想だとあの日、鶴巻に呼ばれて息子が事件を起こした、防犯カメラに顔がはっきり映っている、既に手は回してあると一方的に言われただけで、映像の確認もしていないので、息子の“違う”と合わせると、少なくとも態と突き落とした訳ではないのではないかと思えて来た。 息子を切り捨てる非情さを持てない鴨井に腹を決めさせる為に、文哉が態と突き落とした事にして、それを隠蔽すれば当然鷲津は真相を暴く筈だから、そこでやっと鴨井は総理になる為に、毅然と息子を切り捨てようとするという読みが鶴巻には有ったのではないか。 そこに鷹野が絡んでいたのかいないのかは読めないのだが、鶴巻としては用済みの鷲津を潰す為に、家族ぐるみの付き合いが有る“親友”の鷹野を利用する算段で、そっちの役割だったの?という気もするし、この人だけはよく分からん。そこも上手いよなあ。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
>> 205
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」5話まで終了。
引き籠もっていた春が立ち直ろうとする切っ掛けを与えてくれたのは、お隣の遺品整…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」6話まで終了。
このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自分が間違っていたと思ったら、ためらう事なく直ぐに謝る。その素直さが有るから周りからも可愛がられ、好かれているのだと思う。
そんな一星に愛され、共に過ごす時間が増えるに連れて鈴の気持ちも解きほぐされ、笑顔の回数が増え、明らかに表情が柔らかくなっているのが分かる。
大人の女性の鈴が、一星とのイチャコラシーンになると年の差を感じさせない程に可愛くなるのが凄くて、吉高さんは色々と本当に上手い。
今回は北斗母娘の話がメインで描かれたけど、桜(吉柳咲良)が物心が付く前から育てているのに、いざ娘が生みの親に会いに行くとなったら、急に不安になって素面で帰りを待つ事なんて出来なくなってしまう北斗の心情が切なかった。酔い潰れた母を見て状況を察し、「お母さんの方がずっと美人だよ」「(生みの親に)また会いたいとは思わなかった」「お母さんの事、超愛してるから」と言葉でちゃんと伝えた桜は、紛れもなく北斗の真っ直ぐな性格を受け継いだ子供だなと思った。
で、あの男(伴=ムロツヨシ)が直接マロニエ産婦人科に乗り込んで来た。無表情が物凄く怖いムロさんと、恐怖に震える吉高さんの芝居が上手過ぎて、観ているこっちも恐怖のどん底だわ。
脚本=大石静 演出=深川栄洋
- << 231 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」7話まで終了。 今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨みの感情を、鈴や止めに入ったスタッフにぶつけるという理不尽で重いシーンが有る為か、コミカル要素として看護師の伊達の妊娠と生活力の全くない彼氏の話を入れ込んでいたけど、これを含めて何か全体の構成の雑さは感じた。 伴が伊達の腕を掴んだ時に、鈴が彼女は妊娠してるの!と叫んだら伴が手を引っ込める事で、伴は妊婦への特別な感情はまだ持っているという事を表したかったのかなとは思ったが、それなら待合室にいたうたを始めとした他の妊婦に精神的な苦痛を与えた事はどう説明するのか。それも含めて伴は精神のバランスを欠いているという表現のつもりだったの? 鈴には恐らく同じ経験をしたのに乗り越えられた佐々木の事が頭に有って、佐々木の時は鈴も新人で「ボロボロ泣いてくれた先生」だったのが、伴の時は中堅で医師として技術的には間違っていなかったが、家族への説明の部分で欠けていた物が有ったのではないか、その事が恐らく頭から離れないから、警察を介入させたくないのだろうとは思うのだが、そこは逆に鈴の傲慢さすら感じてしまった。だってあの場で鈴が守らなければいけないのは、まずは何人も居た妊婦の筈だから。 もし次回、北斗に伴を説教させたいからなのなら、本末転倒。 脚本=大石静 演出=山本大輔
>> 206
【2023冬ドラマ】
「大奥」6話まで終了。
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》②
原作の内容とかは全く知らないので、上様が曲者と知…
【2023冬ドラマ】
「大奥」7話まで終了。(全10話)
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③
綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と言っているのに、子作りを強要し続ける無知な桂昌院。何故綱吉はそこまで父親に従順なのかが不思議だったのだが、母の家光は忙しく、自分を慈しんでくれたのは父上だけだったと漏らすのを聞いて、本当に寂しい人だったんだなと理解したのだが、右衛門佐は、桂昌院こそ最も欲得ずくの人で、それを慈しみとすげ替えている上様は哀れと容赦がない。
「変わらんのう、お前は」「体を差し出さずに力を得たかったそなたは、とどのつまり父上と同じではないか」
閨で男に殺されそうになり、酷い言葉で罵倒されながらも、その言い分は正しいと認め「後の世に繋ぐ事は何一つ出来なかった」と語り、自害を決めた様な上様に、佐は初めて会った時からずっと好きだったと本心を伝え、二人は結ばれる。それは二人にとっては初めての、子をなす為ではない愛の行為だった。
自信を付け桂昌院に初めて逆らい世継ぎを決めた綱吉。縋る桂昌院を打掛けごと捨て置き、佐の元へ駆け出す綱吉の笑顔は少女の様だった。
だがその時既に佐は病気で亡くなっていた。
最期は嫉妬した吉保に窒息死をさせられてしまうのだが、世継ぎも決めていた事だし、佐の居ない大奥で生き長らえるよりは、もしかしたら幸せだったのかもしれない。
脚本=森下佳子 演出=田島彰洋
- << 232 【2023冬ドラマ】 「大奥」8話まで終了。(全10話) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》② 前回、綱吉に謁見した光貞の三女お信(子供時代の吉宗)の質実剛健振りが、そのまま成長した様な将軍吉宗の在り様に、観ていて感慨深いものが有った。 美しい男には興味が無いと言っていた通りに、世継ぎの子作りの為なら美醜は問わず、その辺の男でも手当たり次第で情緒も何も有ったものではないし、子を産んでも父親は誰でもよいと言う始末。それ故に、大奥総取締の職を辞す藤波に「奥の男は確かに上様の種馬だが、それをあからさまにしてはあまりにもむなしすぎる。御鈴廊下で『上様から選ばれた』それはここの男たちの人としての誇りなのでございます!」と、最後に説教をれて弱気になり、「私には人の心が分からぬのかも」と、杉下にこぼす辺りも率直な人間性がよく表れていたなと。 男や色恋に興味が無い分、お信の時代から持っていた物事を俯瞰で見る事の出来る資質が最大限に生かされる政には非常に熱心で、人の意見にも耳を傾け、貧しい者や病気の者を救う為の投資は積極的に行うという、“男前な将軍”に描かれていて、三代、五代の時とはまた違う面白さが有った。 薬問屋の婿となった進吉(祐之進)に命じ、赤面疱瘡の特効薬探しが始まったのだが、さてどうなるのか楽しみだ。 脚本=森下佳子 演出=川野秀昭
>> 207
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」6話まで終了。
今回は本宮議員の妨害が笑えないレベル(遅刻で玉響はコンサートホー…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。
いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。
10年前、妹が心臓病で倒れたと聞き、舞台上で急にヴァイオリンが弾けなくなり、そのまま奏者を辞めてしまった初音。確かに天才少女ソリストとして招かれていたオケとの演奏会に穴を開けてしまったのだから、叩かれただろうし傷も深かったのだろうとは思うのだが、時は流れ妹もすっかり元気になって、縁が有ってコンマスとして音楽界に復帰したのに、緊張する場面になると未だに急に固まってしまうのは何故なのか、ずっと不思議だったのだが、今回でその謎が解けた。三島彰一郎があの時、傷心の初音に追い打ちを掛ける様な、かなり辛辣な言葉を投げ付けていたのね。自身がジュリアードで井の中の蛙だった事を知り、その焦燥も含めた怒りをストレートに初音にぶつけていたから、それがトラウマになっていたのね。
今回も朝陽がいい仕事をして、「プロになる資格なんて無い」と自虐に走る初音に、「資格が有るかどうかを決めるのは君じゃない、ましてや三島彰一郎でもない!君の音楽に触れた聴衆だけです。くだらない事に捕われて、いつまでも立ち止まっている位なら、オケも音楽も今直ぐ辞めたらいい」これで発奮、三島の目の前で完璧なチャイコンを弾けた!
なのに今度は団員の中にスパイ?もういいよそういうの。
脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
- << 233 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。 穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘徊する妻を見付けたから。合宿で集中して練習が出来たカルメンは問題無かったのだから、穂刈の腕が落ちたのではなくて、奥さんの世話が忙しくなって、自宅での練習量が減ったからなのではないかと推測する団員達。 娘は介護付きの施設に入れる様に父親に言うが、子育てから姑の介護迄ずっと妻にワンオペを強いて来てしまった穂刈には贖罪の気持ちも強く、退団して自分が面倒を見ると譲らなかったらしいが…。 複数の家族とヘルパーの組み合わせで面倒を見られるのならそれも良いが、認知症が進んでしまった場合は、専門家が見てくれる施設に預ける事は、寧ろ双方にとって良い事だと思うのだが。 穂刈パートについてはきちんと組み立てられていたなとは思うのだが、前回、長かった初音のトラウマがやっと解けて、ここから皆で力を合わせて、“もうポンコツとは言わせない”と猛練習をして、定期演奏会、こけら落とし対決に向けて盛り上がって行く玉響を観たいので、何故ここで穂刈パートなの?と、そこは残念だったな。 ※穂刈の自宅のロケ地は、「忍者に結婚は難しい」の悟郎と蛍の自宅と同じ。そして「ただ離婚してないだけ」の柿野の自宅としても使われていた。駐車場と階段の手摺りが印象的。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
>> 208
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」7話まで終了。
蛍と悟郎の腹の探り合いが無くなり、それもちょっと物足りないなと思った…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。
2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを入れながら盗み聞きをしてるシーンは、コソッと笑えて面白かったんだけど、ビズリーチ先輩(←色々混同してる笑)が頑なで、容赦なく蛍を探しにズンズン寝室に迄入って行くのには、かなり引いてしまったわ。
まあ伊賀も結構緩いけど蛍も迂闊な所が有って、雀を華麗に助けたり、その後の親しげな所も全部小夜に見られて盗撮されていたし、小夜は自信満々だから、もう悟郎も知らぬ存ぜぬでは済まないだろうね。
蛍が甲賀なら悟郎の親族迄類が及び、追放だけでは済まないらしい(by音無)。←えっ、この時代に他にどんな罰が有るの?(予告で小夜が悟郎に、蛍と別れて自分と結婚してくれるなら、蛍を助けてやるみたいな事を言ってて支離滅裂じゃん)
とにかく赤巻議員を殺した真犯人を見付けようと蛍が動き出し、あっという間に「もしかして音無が一番可能性が高いのでは」と結論付け、電話で悟郎に伝えてる途中、首に注射を打たれて倒れる悟郎。←悟郎、周りに注意して!って、心の中でツッコミを入れていたら案の定。
でも本当に音無なのかな。もう一捻り有りそうな気もするけど。
次回は宇良くんが蛍とタッグを組むみたいで、どういう経緯が有っての事なのか、そこも楽しみ!
脚本=松田裕子 演出=小林義則
- << 234 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。 伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀っす」って、えー!?忍者スクールを卒業したけど、まだ正式に忍者になるって決めてないんでって、そんなの有りなのか(笑) 親から先輩達の仕事振りを見て来いと言われて郵便局にインターンとして入ったけど、身バレしてないから監視もして、赤巻議員殺しに関係していそうな者がいれば報告しろとも言われていると。これが本当なら、宇良くんの親は風富→松下ラインを疑っていて、伊賀も一枚岩ではないという事か。伊賀の国会議員も世話になったと言ってたので、宇良くんの親は相当上の地位の人なのかな。 蛍は脇が甘いからあっさり信じちゃってるけど(犯人捜しで協力するのはいいけど、宇良くんを父親のアパートに入れて、“山田”の存在を見せちゃったのはどうなのよ)。 でも宇良くんのお陰で赤巻議員が、甲賀が支援しているあの豊松議員と密会していた事が分かったので、それが殺された動機なのか? 小夜は悟郎には蛍を助けてあげるから、蛍には悟郎を助けてあげるからと、それぞれに条件を提示していて、これは“色惚け”では無くて仕掛けなのかもと思えて来た。 果たして蛍は“生延の術”を、悟郎と小夜の父、どちらに使うのかな。 5話以降どんどん面白くなってる。観続けていて良かった! 脚本=松田裕子 演出=北坊信一
>> 209
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」6話まで終了。
まだ色々な事が謎として残されているけど、取り敢えず涼香が散財…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」7話まで終了。
サブタイトル【あなたとわたしの境界線】
今回は“人間と幽霊”の境界線、“あっちの世界とこっちの世界”の境界線がテーマだった。
最愛の悠依が暴漢に襲われ命の危機に瀕しているのに、その身を挺しても守る事は出来ない事を実感してしまった直木。
暴漢に体当たりをして悠依を守ってくれた魚住を見詰める、直木の複雑な表情の切なかった事。
そして前回迄に悠依が認識していた、自分は莉桜に守られ“あっち”には行かずに済んだが、“そっち”へ行ってもおかしくは無かった。「莉桜ちゃん達との違いは何?いつも私は“こっち”にいる」
本当にそうだったのかな。どうしても里親家に来る前迄の悠依の事が気になってしまう。“こっち”にも色々な意味が有るけど、“普通の家の子”だったなら悠依は里親家に来る理由が無い訳で、例えば激しく虐待をされて、身を守る為の記憶障害に陥っていたとかは無いのだろうか。
凛子幽霊(原田)は宋の夫の交通事故の相手だった。脳出血で事故を起こしたとしても、宋にしてみれば謝罪されても受け入れられない。「思い残しが有るのは幽霊だけじゃない。私の方がもっと言いたい事が有った」と。
タイトルの100万回言えばよかったとは、その比喩なのだろう。
でもまだ宋の存在理由が見えて来ない。
脚本=安達奈緒子 演出=渡部篤史
- << 235 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」8話まで終了。 サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】 前回は少し停滞気味だったのだが、今回はラストに向けて色々と一気に回収し始めた感じだ。 このドラマは考察がメインでは無いので、今回示された“涼香を殺したのは希也(千代の息子だったのはびっくり)”、“直木を殺したのは多分良々(池澤)”でいいのだろうし、恐らく千代の命令で“希也と莉桜を練炭自殺に見せ掛けて殺した(莉桜は意識不明)”のも、良々なのだろう。 後は良々の動機と千代の罪の全容解明だけかな。(莉桜が千代の顧客名簿を撮っていた莉果の古い携帯って、何処に有るんだけ?) 悠依が良々に襲われる寸前になって、グミの咀嚼音からやっとあの時の運転手は良々と思い出し、あの状況であの機転は普通は無いなとは思ったけど、あそこで“直木の口笛”を使って良々の勢いを止めに掛かる設定は、中々の物だったなと。 凛子幽霊と宋って、魚住を使って宋に心残りを言わせて、それを聞いて安心した凛子幽霊が成仏する所を直木と悠依(魚住の実況で)に見せる、その為の設定だったのね。(←それがサブタイトル) でもその為だけだとちょっと回りくどいから、宋にはまだ何か有るのか? 直木の口笛を頼りに悠依がキスをするシーンは、美し過ぎてドキドキした。凄いアイディア! 脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
>> 210
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「リエゾン-こどものこころ診療所-」5話まで終了。
小6のヤングケアラー茜(古川凛=好演)に、…
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。
TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】
今回は堀凛が従姉の春香(山田真歩)から、2ヶ月前に子連れ同士で再婚した相手の息子、7才の優太(石塚陸翔)との関係を上手く築けずに悩んでいる、優太は2年前にADHDグレーゾーンと診断されているとの話を聞き、佐山に診て貰うという話。
五十音表は一気に全部読めるのに、一字ずつ指されると読めない、“む”を書かせると上手く書けない。
これは頭がいいから音で五十音を覚えているが、字の認識度は低いという事らしい。
検査の結果、佐山はSLD(限局性学習症)と診断。教科書を丸ごと取り込むと、音節毎に区切られて表示される等、便利なアプリが有るみたいで、佐山は学校でのタブレットの使用を勧め、春香は担任にお願いをするのだが、異質はイジメの対象になるからと認めない担任。タブレットを持つと他の子にズルいと思われる事を心配するのではなく、何故優太にはタブレットが必要なのかを、他の子に説明するのが担任の仕事だろうに。(二度目の話し合いで学校に掛け合うと約束していたからいいけどさ)
タブレットはズルいのかと優太に聞かれて「眼鏡を掛けているのはズルい?」と返す春香。担任も生徒にこういう説明をすればいいんだわ。
シリーズ構成=吉田紀子 脚本=ニシオカ・ト・ニール 演出=竹園元
- << 236 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。 【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回のASDの少女優美(加藤柚凪)と父親(丸山=三浦貴大)の話は継続するので、その感想は短めで。 佐山の実家の大病院の精神科に掛かり、話を聞いて貰えず、その時に待合室で親切にしてくれた志保の事を次の発作の時に思い出し、佐山のゆっくり患者の話を聞く診療(だけどこれをやるとほぼ赤字なのだとか)を受けられたパニ障の女性(紺野=南沢奈央)の件は、医師が殆どPCしか見ずに薬を飲む様に言うだけという、所謂あるある話だったけど、精神科でもこれをやっちゃうの?という、効率化の残酷さを見せられて悲しかった。 そして優美ちゃんの件は、自閉スペクトラム症の幼い子供の母親が、ある日突然交通事故で亡くなってしまったら、その子を含めた残された家族はどうなってしまうのかがシビアに描かれていて、観ていてとても辛く切なくなってしまった。 そんな簡単に解決出来る話では無いけど、次回この父娘に何か一筋の光が見える様な部分は有って欲しいと願わずにはいられない。 志保の言動に落ち着きが出るに連れて、このドラマはどんどん良くなって来ているので、ここで終わってしまうのは勿体無いなあ。 脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
>> 213
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」6話まで終了。
なるほど、平山浩行を不在にさせていたのは引っ掛けだったのか。
紫鬼は後出し…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」7話まで終了。
SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜索、鉢合わせてSISが発砲し、桃鬼を庇った茶鬼が胸を撃たれて、裕子の手術の甲斐なく死亡した訳だけど、そもそもの話として残った当初からの人質全員がシェルターに避難していた訳だから、ギャーギャーうるさかった丹波が今こそSAT突入を押し切れば済んだ話なのでは?
あと、播磨射殺犯にされそうな武蔵は逃亡するみたいなんだけど、真犯人は倒れている武蔵の銃を抜き取って、立った位置から播磨に発砲していたから、武蔵の手や服から硝煙反応は出ない筈なのに何で逃げる?
播磨に秘密を喋られて困るのは鬼ではなくて播磨と秘密を共有する仲間で、警察内に堂々と入れて銃の扱いに慣れているとなれば警察関係者(本部長が怪しい)、となれば証拠を捏造される可能性も有ると、そこ迄計算して逃げたのか?
3年前の豪華客船集団感染後に知事が抗ウイルス薬の開発を極秘裏に播磨に指示、1年前にあの3人を感染させて?投与したら死亡、知事が本部長に隠蔽を指示(知事が本部長の弱味を握っていないと成立しないけど。それがソニンの夫の死亡絡み?)という構図?
やっぱり内通者(鬼の仲間)は本部長憎しのソニンで、ソニンが異動させた相模がソニンの協力者なのかなと思えて来た。
脚本=蓼内健太 演出=西村了
- << 238 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」8話まで終了。 豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に地下4階にウイルス研究室を設置したと思われる、神奈川県立医科大学付属界星堂病院が完成開院したのが半年前。 和泉(ソニン)に何かが有った(恐らく夫の死)のが3年前、その夫にお世話になったという警察官の淡路が、看護師から警察に転職したのも3年前で、今回紫鬼と判明した相模(白洲迅)が和泉の部署に転属したのが半年前。 こうして見ると、やはり青鬼と共闘、もしくは本当の鬼のボスはソニンとしか思えないんだよなあ。 あと知りたいのは今回、播磨射殺犯として失脚した備前(渡部篤郎)が、どういう形でP2作戦に関わっていたのか。 5年前に播磨の不祥事を揉み消して恩を売ったのは、手駒にしておいて損は無い立場の人間だったからなのだと思うのだが、その後、3年前の集団感染以降に、どういう経緯が有って手駒の播磨を長門県知事(筒井真理子)に差し出したのか。 1年前、神奈川県立大感染症研究員だった茶、橙の弟がステルスウイルスに感染し、それを黃、白の息子と恐らく看護師安芸の里子に出された妹に感染させてしまい、播磨が未承認の薬を投与したら死なせてしまった、という事なのかな? 穴も有るけどそれも含めて楽しめてるドラマ。 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
>> 212
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「東京の雪男」3話まで終了。
キョンの末路は雪男の末路でもある。人間に近付き過ぎると殺されるん…
【2023冬ドラマ】
「東京の雪男」4話まで終了。
冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。そこから手島実優と入江陽の「とまどい」という挿入曲が流れ、若い男女のカップル二組が山に登りキャンプをする映像をバックにクレジットが出て、1分8秒で一度無音になり、女が不思議な男に出会い、一度は帰るも今度は一人で山に行き、再び男と出会い、彼の後を付いて行き、彼の仲間との暮らしに混ぜて貰い楽しい日々を過ごすも、ある日彼は猟銃の誤射から彼女を庇って帰らぬ人となり、彼女は泣きながら山を降り、母の元へ帰りスーパーで働くが妊娠に気付き出産をする。ここまで冒頭のモノローグを除くと、約18分30秒、全く台詞が無くて挿入歌と劇伴と自然の音と泣き声だけで構成されていて、それでも全ての流れが理解出来るという、思い切った演出に釘付けだった。
そしてこれは倒れて意識を失っていた、翠の母の茜の頭の中に流れていた過去の出来事だった事が分かるという仕掛けだった。
つまり翠は、クレジットによると男はシュキ(宮尾俊太郎)という名前だったので、恐らく雪人と人間のハーフだったという事になる。
だから茜は雪人や事情を抱えた従業員達に優しかったのね。
ユキオは戻って来て翠との結婚を決めたが、雪人は入籍出来ないのだとか。またまた政府の何だそれ案件だよ。
脚本=矢島弘一 演出=長澤佳也
- << 237 【2023冬ドラマ】 「東京の雪男」全5話終了。 雪人との入籍を認めていない日本の法律を知り、ユキオと翠はパートナーとして生きて行こうと話をするが、翠は上司の南條(安藤玉恵)から“日本で法律上の夫婦にならないと受けるであろう様々な不利益の話”を聞き、加鹿(ゆうたろう)のアドバイスに従って、“ユキオch.”で結婚が認められない事や、雪男の特徴等を明るく生配信して応援者を増やすという、地道な活動を始める。 ドラマ的には、あからさまに反対したり妨害したりする人は出さず、ネットも含めて二人の周囲は優しい人で溢れていて、法律改正のムードが盛り上がる前に釘を刺す法相の会見での“雪人は人間ではない、飼っている犬猫とは結婚出来ないのと同じ”との発言が、鬼畜並みの異端に見える設定にしていたのは極端過ぎて残念だったけど。 ユキオから翠の父親は雪人だったのかと聞かれた茜が、山を下りてから恋をして産んだ人間の子で、でも山で恋をした彼を忘れられないから結婚はせず、一人で育てる事も彼に納得して貰ったと説明していたが、前回のあのVを観る限り、これはいざという時に翠を守る為の母親の愛ある嘘にしか私には聞こえなかった。 これからもSNSで地道な活動を続けると決めた二人。環境省の本田(水間ロン)が、こっそり応援してる所で終わったのは洒落ていたな。 脚本=矢島弘一 演出=松原弘志
>> 214
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」6話まで終了。
今回、最初は今迄の様に居間に普通に存…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。
また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっくり。
「星太郎さんのお父さんですよね?」と聞かれて頷くとまた消えた。
見える人なのに何故親父が見えなかったのかと聞かれて、「私は幽霊が見える人なんです」つまり星太郎に見えているのは幽霊ではない、妄想なのだとここではっきりと視聴者には分かる仕組み。
少年が家に入って来て直ぐに親父になり、妄想の親父とこっちが本物の幽霊だと言い合うシーンは笑えたけど、ばあちゃんの名前を聞かれて答えられない妄想親父に、「星太郎の作り出した親父だから、星太郎の知らない事は答えられないんだよ」と、してやったりの幽霊親父。呆然としている星太郎。
その後妄想親父は畳の中に消え、次に戻って来た親父が見えるかどうか、ひかりに確認しているのも笑えた。
親父の日記に何が書かれていたのかは、信じられない様な事で口に出来ないと星太郎は言っていたのだが(この隔靴掻痒感よ笑)、幽霊親父が言うには、理代子は離婚後に再婚し、暫くしてから俺は理代子の愛人になったと。
カッとして思わず親父に飛び付いたつもりが、壁に体当たりしたらしい星太郎。面白過ぎる!笑
ひかりの秘密はまだ有りそうな気がするんだけど、どうなんだろう?
脚本=橋部敦子 演出=松原崇
- << 239 【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。 あの若さで離婚について禅問答の様な返しを当時の夫・航にしている理代子(当時は遠景の声のみだった原田美枝子)が、本当はどんな人なのかを早く知りたいので、次回が楽しみ。 それにしても航が仕事先で偶然入った喫茶店を経営していたのが、陶芸家と再婚していた理代子で、「俺と理代子は出会い直してしまった」とはね。 星太郎が「そこには俺は存在してないし」、自分は両親の離婚で散々辛い思いをして来たのに「何で二人だけでくっついてんだよ!」「もうどっか行っちまえ!」と、声を荒げる気持ちも痛い程分かるわ。 航が個人向け打ち上げ花火を初めて行ったのは、両親に航との結婚を反対されていた理代子に見せる為だった。 なるほど。何かやっぱりひかりは理代子の娘なのではないかって気がして来たわ。 脚本=橋部敦子 演出=松原崇
>> 215
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「Get Ready!」7話まで終了。
理事長と担任の林はクズだけど、理事長の娘の里佳は“いい…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」8話まで終了。
8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに失したって感じ。
手術の腕が立つと噂の天野の転籍を喜んで受け入れた剣持院長が、自分を超えるその才能を目の当たりにした途端に嫉妬し、やがては天野と、天野の恩師であり胸部外科学会の理事長を狙う自分にとって邪魔な存在である真田(榎木孝明)を、まとめて陥れて野望を達成してしまうという部分は、上手く描けていたし分かりやすかった。
ただ残念だったのは、真田が天野のどの部分が医師として不足していると考え危惧していたのかが、分かり難かった事。
真田は「オペは完治の入り口でしかない」が口癖で、天野に対し君はまだまだ治療の本質を学ぶ必要がある、みたいな事は言っていたのだが、例えば天野が“成功の確率があまり高くない手術を患者に勧めた”とかの具体例を出してくれれば、真田の言葉にも説得力が生まれるのだが、そういうのはなくて、転籍後の青葉ちゃんという小児患者への対応を見てると、真田の言う“治療の本質”をきちんと理解し実践していた様に感じるので、余計に真田の真意が分かり難かったなと。
次回から警視庁副総監(沢村一樹)が、エース達を一気に潰しに掛かる真剣モードに突入?連ドラとして前半のオチャラケとの整合性は取れるの?
脚本=金沢知樹、山田能龍、長花枝薪 演出=山本剛義
- << 240 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」9話まで終了。 「手術をするかどうかは俺が決める!」それはいいんだけど、あんた基準がブレブレじゃん! 生きる価値は有るのか?→患者の意志を尊重→生きようとする意欲の有る者→父親の謝罪 最後は恩師の名誉回復の為(自分の分も少し含む)の、公の場での謝罪が条件(それも患者本人ではなくて、その父親の剣持院長に対して)で、基準じゃなくて取引きになってしまっているというね。 単体として見れば前回も今回も悪くはないの。でも連ドラして見た場合、話の順番はそれで合っているのかとか、基準がブレ過ぎとか、堤オチャラケ演出は何だったのかとか、整合性に疑問符が付き過ぎなのよ。 何だかんだ言っても(ドラマ内で)エースが手術をしなかったのは、“歩けなくなる”副総理だけで、“死んでしまう”患者は全部手術をしているのよね。 それだったら前にも書いたけど、金持ちにはお金だけを条件にして絞り取り、貧乏人は生きる意欲だけを条件にするみたいな、分かりやすい構図にした方が見やすかったし、もっと素直にエース達を応援出来たと思う。あっ、オチャラケ演出は無しでね。 まっ、折角沢村一樹を出して来たので、最後位は格好良くまとめて欲しいけどね。 脚本=川邊優子 演出=福田亮介
>> 216
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「ブラッシュアップライフ」7話まで終了。
大人になったなっち、みーぽんと話をしている麻美だけど…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。
まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりんの4人組でずっと仲良くしていて、まりりんはそんなに勉強は出来ず、保育の専門校に行って保育士になった。大人になっても仲良くしていたけど、ある日、なっちとみーぽんは飛行機事故で死んでしまった。
で、2周目は飛行機事故を回避して二人を助ける為に、パイロットになるべく勉強に専念した為に、あーちん達とは仲良くなれなかった。なるほど、それが麻美の1周目と重なる訳ね。
だけど麻美が交通事故死したのがショックでフライトげ出来ず、なっち達を助けられなかった。3周目も4周目も助けられなくて今5周目。今度はスケジューラーとも仲良くしているから、同じ飛行機に乗れると思うと言っていたのに、乗れたのに事故は起きてしまい、麻美は3人の友人を一気に失ってしまった。
まりりんは1周目の親友達を救う為だけにやり直しの人生を選んでいた、とっても心の優しい人だった。
そして麻美は初めて人間に生まれ変われるチャンスだったのに、5周目のやり直しを選んだ。これが最後と言われたので、今度はただひたすら周りの人が幸せになる様に行動するのみ。
なので保育園で玲奈ちゃんに、これだけは忘れないでと、おまじないとして「みやおかさんはきこんしゃ」を教えてあげるのだった(笑)
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 241 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」9話まで終了。 冒頭、いきなり始まったカラオケ部屋での、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん4人での会話が、面白いんだけど切なかったな。あーちんとまりりんが何周目とか言い出したので、これは麻美の夢なんだなとは分かったけど、目覚めた麻美は今日が小学校の入学式という年齢。 只々友達を助けたい、そこに向かっての覚悟の人生5周目が始まったんだなって。 麻美にはパイロット経験者の真里という強い味方が居るので、小学校から勉強に体力作りに、まりりん手作りの操縦模型操作訓練(舞ちゃんのよりずっと精工で豪華 笑)迄、効率良く徹底的に鍛え上げられ、航空学校の面接官、果ては航空会社の面接官の特徴と対策迄教え込まれているので、難なく二人共希望の航空会社に就職出来た。 そして異例の速さで機長の資格を取り、スケジューラーとも懇意になり、目的の飛行機に機長と副操縦士として搭乗したいと希望を出したのだが…。 先に希望を出していた中村機長が、資格が掛かっているのでどうしても譲れないと。 生死に関わる運命は変えられないのだろうか。(おじいちゃんの寿命は変えられたけど) そこで気になるのが、空港で麻美と真里を見詰めていた謎の男・浅野忠信。彼は運命を変えてくれる人なのか、それとも? どうか4人のワチャワチャが続きます様に。 脚本=バカリズム 演出=水野格
>> 218
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」6話まで終了。
蛯沢の兄が陳情をした日は、犬飼が体調不良で急に休んだ為に鷲津は超多忙だった為、…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」7話まで終了。
やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思っていたのだけど、鷲津が文哉を待ち伏せして事件の事を問い詰める中で、「殺してやろうと思った?」と言ったら間髪入れずに鷲津の目を見て「違う」、「犯人は君だね?事件の隠蔽を母親に頼んだ、7年前と同じ様に」ここでも鷲津の目を見て「違う、俺は…」と何かを言おうとしていた事と、鴨井の回想だとあの日、鶴巻に呼ばれて息子が事件を起こした、防犯カメラに顔がはっきり映っている、既に手は回してあると一方的に言われただけで、映像の確認もしていないので、息子の“違う”と合わせると、少なくとも態と突き落とした訳ではないのではないかと思えて来た。
息子を切り捨てる非情さを持てない鴨井に腹を決めさせる為に、文哉が態と突き落とした事にして、それを隠蔽すれば当然鷲津は真相を暴く筈だから、そこでやっと鴨井は総理になる為に、毅然と息子を切り捨てようとするという読みが鶴巻には有ったのではないか。
そこに鷹野が絡んでいたのかいないのかは読めないのだが、鶴巻としては用済みの鷲津を潰す為に、家族ぐるみの付き合いが有る“親友”の鷹野を利用する算段で、そっちの役割だったの?という気もするし、この人だけはよく分からん。そこも上手いよなあ。
脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
- << 242 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」8話まで終了。 いやもうミスリードも上手だわ。 前回の文哉の「違う、俺は…」は、“自分が母親に隠蔽を頼んだのではない”に掛かっていた訳ね。最初の「違う」も、“殺してやろうと思って押した訳では無い”と言いたかったのかな。でもあの押し方はどう見たって故意だし、やった事に弁解の余地は無い。ただ7年前と今回と、主体的にでは無かったとしても、結果的に2度も事件の隠蔽に同意し、息子の真の更生の機会を奪ってしまった母親・鴨井大臣の罪は重い。 ずっと鷹野は信用出来ないと思って来たのだが、それは親分の鶴巻幹事長も同じだった様で、今回はIT企業から息子経由で自分に賄賂が渡っているとのガセネタを鷲津に掴ませ、鷹野の真意を炙り出す罠を仕掛けていて、ここぞとばかりにそれに食い付き鶴巻の罠に嵌ってしまった鷹野。 派閥政治を無くしたい、その為には元凶の鶴巻を潰したい、それが鷹野の当面の野望で、鷲津はそれを知った上で共闘していた訳ね。 「所詮只のぼんぼんだ」と鶴巻から揶揄されて、鷹野も鷲津も万事休すかと思ったら、可南子が間に入って、文哉の自分に対する本心(嫌ってなんかいない、頑張っている母親を応援していた)を確認した鴨井大臣が、記者会見をして息子の出頭、自分の辞任と辞職を発表し、鶴巻を万事休すにした逆転劇にはスカッとした。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
>> 219
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」6話まで終了。
このドラマの一星は本当に可愛い。自分の感情に素直で取り繕ったりしない。でも自…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」7話まで終了。
今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨みの感情を、鈴や止めに入ったスタッフにぶつけるという理不尽で重いシーンが有る為か、コミカル要素として看護師の伊達の妊娠と生活力の全くない彼氏の話を入れ込んでいたけど、これを含めて何か全体の構成の雑さは感じた。
伴が伊達の腕を掴んだ時に、鈴が彼女は妊娠してるの!と叫んだら伴が手を引っ込める事で、伴は妊婦への特別な感情はまだ持っているという事を表したかったのかなとは思ったが、それなら待合室にいたうたを始めとした他の妊婦に精神的な苦痛を与えた事はどう説明するのか。それも含めて伴は精神のバランスを欠いているという表現のつもりだったの?
鈴には恐らく同じ経験をしたのに乗り越えられた佐々木の事が頭に有って、佐々木の時は鈴も新人で「ボロボロ泣いてくれた先生」だったのが、伴の時は中堅で医師として技術的には間違っていなかったが、家族への説明の部分で欠けていた物が有ったのではないか、その事が恐らく頭から離れないから、警察を介入させたくないのだろうとは思うのだが、そこは逆に鈴の傲慢さすら感じてしまった。だってあの場で鈴が守らなければいけないのは、まずは何人も居た妊婦の筈だから。
もし次回、北斗に伴を説教させたいからなのなら、本末転倒。
脚本=大石静 演出=山本大輔
- << 243 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」8話まで終了。(全9話) 鈴への付きまといと暴言を止めず、一緒に居た北斗に一喝されると目が泳ぎ、勢いが止まってしまう伴。その後、佐々木に会うと再び二股を掛けられてますよと声を掛けるが、自分と同様の経験をしていた事を知り、口では言い返していたが、これがかなりの衝撃だったのかな、伴は打ちひしがれて死を選ぼうとする。 うーん、鈴の裁判の話が出て、佐々木と似た様なケースだと分かった時に、佐々木に焦点を当てる時はこの話を重ねて来るだろうなというのは思っていたけど、まさか伴の方を中心に描き、佐々木を添え物にするとは思わなかったし、今でも納得出来ていない。 余計な事が耳に入らない分、純粋に真っ直ぐ物事の本質を捉える事に長けている一星の言動が鈴に影響を与え、ネグレクトしていたにも関わらず慕ってくれる娘の「お父さん!」の叫びで我に返り、ただ抱き締めてくれた一星の腕の中で伴を泣かせてあげる事で、この伴と鈴、双方にとっての悪縁も断ち切れるだろう的な話の流れも、どうにも都合が良過ぎて冷めた目でしか観る事が出来なかった。 伴を暴れさせるのではなく、同じ様なケースでも何故佐々木は裁判等起こさず、ましてや何故産婦人科医になったのか、そこを丁寧に掘り下げて、闇を抱えている佐々木を救う話にこそ時間を割いて欲しかった。(最終回でやるのかな) 脚本=大石静 演出=山本大輔
>> 220
【2023冬ドラマ】
「大奥」7話まで終了。(全10話)
《五代将軍綱吉・右衛門佐編》③
綱吉が「もう月のものが無いのじゃ」と…
【2023冬ドラマ】
「大奥」8話まで終了。(全10話)
《八代将軍吉宗・水野祐之進編》②
前回、綱吉に謁見した光貞の三女お信(子供時代の吉宗)の質実剛健振りが、そのまま成長した様な将軍吉宗の在り様に、観ていて感慨深いものが有った。
美しい男には興味が無いと言っていた通りに、世継ぎの子作りの為なら美醜は問わず、その辺の男でも手当たり次第で情緒も何も有ったものではないし、子を産んでも父親は誰でもよいと言う始末。それ故に、大奥総取締の職を辞す藤波に「奥の男は確かに上様の種馬だが、それをあからさまにしてはあまりにもむなしすぎる。御鈴廊下で『上様から選ばれた』それはここの男たちの人としての誇りなのでございます!」と、最後に説教をれて弱気になり、「私には人の心が分からぬのかも」と、杉下にこぼす辺りも率直な人間性がよく表れていたなと。
男や色恋に興味が無い分、お信の時代から持っていた物事を俯瞰で見る事の出来る資質が最大限に生かされる政には非常に熱心で、人の意見にも耳を傾け、貧しい者や病気の者を救う為の投資は積極的に行うという、“男前な将軍”に描かれていて、三代、五代の時とはまた違う面白さが有った。
薬問屋の婿となった進吉(祐之進)に命じ、赤面疱瘡の特効薬探しが始まったのだが、さてどうなるのか楽しみだ。
脚本=森下佳子 演出=川野秀昭
- << 244 【2023冬ドラマ】 「大奥」8話まで終了。(全10話) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》③ 前半は赤面疱瘡との戦いの続きで、赤面が発生していない山奥の村で飲まれている猿の肝が効くのではないかとの事だったが、結局想像していた通り、山奥で人の流入が無かったから感染しなかっただけで、肝を求めて江戸から人が入った事で、村の男にも初の感染者が出てしまった。ただ、養生所等に患者を集めた為に流行は抑える事が出来、隔離政策の有効性は確認出来た。でも吉宗の言う通り「負けは負けじゃ」 何故今この時に「大奥」をぶつけて来たのかの、答えの一つがこれだった。 ただでは転ばぬ吉宗はこれを機に、薬草等を調べる為の洋書の輸入を解禁し、男が蘭学を学ぶ事も認めた。史実と上手く絡ませているのが素晴らしい。 後半は世継ぎの話。あの時代は(今もその名残は有るけど)先ずは長子優先(というか必須)だった訳だが、長女の家重(三浦透子=必見の怪演)は脳性麻痺により言葉がはっきりとせず、周囲からバカで役立たずと思われている事が悔しく死にたいと自暴自棄になっている。 家重の頭の良さと戦略家の一面を見抜いた吉宗は、役に立たないから死にたいというのは、生きるなら皆の役に立ちたいとの思いが有るからだと家重を鼓舞し、世継ぎに指名する。 今回は裏回しをする久道の、説得力の有る言葉の数々にもグッと来た。 脚本=森下佳子 演出=大原拓
>> 221
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」7話まで終了。
いやあ長かったね、初音のメンタル完全復活迄の道程。
10年前、…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。
穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘徊する妻を見付けたから。合宿で集中して練習が出来たカルメンは問題無かったのだから、穂刈の腕が落ちたのではなくて、奥さんの世話が忙しくなって、自宅での練習量が減ったからなのではないかと推測する団員達。
娘は介護付きの施設に入れる様に父親に言うが、子育てから姑の介護迄ずっと妻にワンオペを強いて来てしまった穂刈には贖罪の気持ちも強く、退団して自分が面倒を見ると譲らなかったらしいが…。
複数の家族とヘルパーの組み合わせで面倒を見られるのならそれも良いが、認知症が進んでしまった場合は、専門家が見てくれる施設に預ける事は、寧ろ双方にとって良い事だと思うのだが。
穂刈パートについてはきちんと組み立てられていたなとは思うのだが、前回、長かった初音のトラウマがやっと解けて、ここから皆で力を合わせて、“もうポンコツとは言わせない”と猛練習をして、定期演奏会、こけら落とし対決に向けて盛り上がって行く玉響を観たいので、何故ここで穂刈パートなの?と、そこは残念だったな。
※穂刈の自宅のロケ地は、「忍者に結婚は難しい」の悟郎と蛍の自宅と同じ。そして「ただ離婚してないだけ」の柿野の自宅としても使われていた。駐車場と階段の手摺りが印象的。
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
- << 245 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」9話まで終了。 ドラマ内のオケの演奏シーンとしては「威風堂々」「Mela!」「カルメン組曲」「チャイコン(一部)」「運命」と聴いて観て来た訳だけど、一番高まったのは「威風堂々」次が「Mela!」って、話数の順に段々と興奮度が下がって来たのは、勿論“慣れ”の部分も有るのかとは思うが、一番大きいのはドラマ部分の“トゲ”である本宮議員の画策が、回を追って段々と笑えない物になり、「カルメン組曲」の時と今回はもう犯罪レベルで、それを本来なら止めるべき立場の市長も、オケを政争の具にしている本宮議員の挑発に乗り、売り言葉に買い言葉で○○だったら玉響は解散!を受け入れて、オケをおもちゃにしてしまっていて、その事が本当に不愉快で、「威風堂々」の時みたいに演奏を純粋に楽しめないのだ。 勿論ドラマだから紆余曲折は必要だ。でもそれが何故解散を賭ける事になってしまうのか。何故犯罪を有耶無耶にしてしまうのか。(そう言えば前枠でも犯罪を許容してたな) これが補助金を巡る丁々発止(○○だったらいくら削るとか)ならばまだ許容出来たし、オケの予算に直結するのでポンコツ返上に頑張ったり、話を膨らませる事も出来たと思う。 次回、せめて最後位は「威風堂々」の時みたいに心から感動する演奏を聴きたい! 脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
>> 222
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」8話まで終了。
2階の寝室に隠れた蛍が、小夜の追求を何とかはぐらかす悟郎にツッコミを…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。
伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀っす」って、えー!?忍者スクールを卒業したけど、まだ正式に忍者になるって決めてないんでって、そんなの有りなのか(笑)
親から先輩達の仕事振りを見て来いと言われて郵便局にインターンとして入ったけど、身バレしてないから監視もして、赤巻議員殺しに関係していそうな者がいれば報告しろとも言われていると。これが本当なら、宇良くんの親は風富→松下ラインを疑っていて、伊賀も一枚岩ではないという事か。伊賀の国会議員も世話になったと言ってたので、宇良くんの親は相当上の地位の人なのかな。
蛍は脇が甘いからあっさり信じちゃってるけど(犯人捜しで協力するのはいいけど、宇良くんを父親のアパートに入れて、“山田”の存在を見せちゃったのはどうなのよ)。
でも宇良くんのお陰で赤巻議員が、甲賀が支援しているあの豊松議員と密会していた事が分かったので、それが殺された動機なのか?
小夜は悟郎には蛍を助けてあげるから、蛍には悟郎を助けてあげるからと、それぞれに条件を提示していて、これは“色惚け”では無くて仕掛けなのかもと思えて来た。
果たして蛍は“生延の術”を、悟郎と小夜の父、どちらに使うのかな。
5話以降どんどん面白くなってる。観続けていて良かった!
脚本=松田裕子 演出=北坊信一
- << 246 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」10話まで終了。(全11話) 第7話で蛍の父が、自分が伊賀の斉藤の任務を阻止した仕返しに、蛍の母と姉に毒針を刺して斉藤は逃亡し、その後捜したが行方不明になっていると話していたのだが、その斉藤が身分を隠す為の偽名で、正体は伊賀の総帥の風富城水だった事、今、瀕死の状態の息子の衆議院議員・城一郎は、上草村のレジャーランド誘致の裏で、その地下に放射性廃棄物の処理場を作ろうとしていた事、その情報を知った赤巻議員は野党の豊松議員に三千万円で情報を売り付け、それを知った小夜があの日、赤巻議員を殺し、蛍には豊松議員の暗殺を命じたのではないかと思われる事、宇良くんの親は総帥一族の暴走を危惧している穏健派と見られ、息子に探らせ、真実を暴く為に蛍に協力させている、話の流れとしてはこんな所かな。 後は蛍が“生延の術”を誰に使うのかなんだけど、予告では悟郎がピンピンしていて(笑)蛍と一緒に風富一派と対峙していたので、あれが“術後”だったのかどうか、だな。 悟郎は“自力”で回復していて、蛍は風富の自白と自首、小夜の自首を条件に城一郎に“生延の術”を使い、伊賀の穏健派が実権を握り、悟郎と蛍は別れずに済むというハッピーエンドにするのか、とにかくハッピーで終わらせて欲しいな。 脚本=松田裕子 演出=木下高男
>> 223
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」7話まで終了。
サブタイトル【あなたとわたしの境界線】
今回は“人間と幽霊…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」8話まで終了。
サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】
前回は少し停滞気味だったのだが、今回はラストに向けて色々と一気に回収し始めた感じだ。
このドラマは考察がメインでは無いので、今回示された“涼香を殺したのは希也(千代の息子だったのはびっくり)”、“直木を殺したのは多分良々(池澤)”でいいのだろうし、恐らく千代の命令で“希也と莉桜を練炭自殺に見せ掛けて殺した(莉桜は意識不明)”のも、良々なのだろう。
後は良々の動機と千代の罪の全容解明だけかな。(莉桜が千代の顧客名簿を撮っていた莉果の古い携帯って、何処に有るんだけ?)
悠依が良々に襲われる寸前になって、グミの咀嚼音からやっとあの時の運転手は良々と思い出し、あの状況であの機転は普通は無いなとは思ったけど、あそこで“直木の口笛”を使って良々の勢いを止めに掛かる設定は、中々の物だったなと。
凛子幽霊と宋って、魚住を使って宋に心残りを言わせて、それを聞いて安心した凛子幽霊が成仏する所を直木と悠依(魚住の実況で)に見せる、その為の設定だったのね。(←それがサブタイトル)
でもその為だけだとちょっと回りくどいから、宋にはまだ何か有るのか?
直木の口笛を頼りに悠依がキスをするシーンは、美し過ぎてドキドキした。凄いアイディア!
脚本=安達奈緒子 演出=山室大輔
- << 247 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」9話まで終了。 謎だった部分が全て回収された今回。 英介(良々)は千代の下で“金の受け渡し、送迎、脅し”とかやっていたけど、千代が大物と揉めて“仕事”を辞めてからは、本物の優しさを持った勝さんの影響を強く受けて、それ迄していた事への贖罪の意味も込めて、家庭的に恵まれない子供達の為に居場所を作り支援をしていた、その行いに嘘は無かった様だ。でもどんなに今を正しく生きても、一度悪い事をした過去はずっと付いて回ると。 莉桜を通じて英介の過去の悪行を知った直木は、知らなかった事にしてくれと頼む英介に、千代が復活させていた仕事で今、体を奪われている子に君の事は諦めたと言えるのかと英介に問い、警察に行こうとしたら英介に刺された。 結局英介は一皮剥けば、今手にしている名声を手放したくないだけのエゴイストだった訳だ。 魚住は消えそうな直木を自分の体に入れさせるが、直木は悠依の頬に触れはするものの、肝心な事は言わずに消えて行った。 悠依は魚住に、本物の直木からだから貰える物って有るのかなと、自分も違和感が有った様な言い方をする。 だからなのかな、ラストに悠依が目覚めたら、キッチンで本物の直木がハンバーグを焼いていた!これが噂のラスイチなの? ※直木が静電気で英介に落雷を誘導したけど、普通は死ぬよねw 脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎
>> 224
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」6話まで終了。
TELASAのサブタイトル【ステップファミリーの苦悩】
…
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。
【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回のASDの少女優美(加藤柚凪)と父親(丸山=三浦貴大)の話は継続するので、その感想は短めで。
佐山の実家の大病院の精神科に掛かり、話を聞いて貰えず、その時に待合室で親切にしてくれた志保の事を次の発作の時に思い出し、佐山のゆっくり患者の話を聞く診療(だけどこれをやるとほぼ赤字なのだとか)を受けられたパニ障の女性(紺野=南沢奈央)の件は、医師が殆どPCしか見ずに薬を飲む様に言うだけという、所謂あるある話だったけど、精神科でもこれをやっちゃうの?という、効率化の残酷さを見せられて悲しかった。
そして優美ちゃんの件は、自閉スペクトラム症の幼い子供の母親が、ある日突然交通事故で亡くなってしまったら、その子を含めた残された家族はどうなってしまうのかがシビアに描かれていて、観ていてとても辛く切なくなってしまった。
そんな簡単に解決出来る話では無いけど、次回この父娘に何か一筋の光が見える様な部分は有って欲しいと願わずにはいられない。
志保の言動に落ち着きが出るに連れて、このドラマはどんどん良くなって来ているので、ここで終わってしまうのは勿体無いなあ。
脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
- << 248 【2023冬ドラマ】 「リエゾン-こどものこころ診療所-」全8話終了。 ごく普通の子でも7才位だったら、親が亡くなるという事を深くは理解出来ないと思う。ただ、それ迄一緒に暮らしていた大好きなママが、ある日から突然居なくなれば何でどうして「ママ、ママ!」となり、父親なり祖父母なりが、こうこうこうでと死について分かりやすく説明すれば、子供なりに理解し会えなくなったママを求めて泣いたり、時にはストレスから癇癪を起こしたりもするだろう。 ではASDの子の場合はどうなのか。このドラマはその一端を伝えてくれた訳だが、実際にはあの様に短時間で理解して哀しみの涙を流したり、母親の写真に手を合わせたり、泣く弟を慰める姿勢を見せたりは直ぐには出来ないだろうとは思う。 ただドラマとしては、自身もASDで幼い時に最大の理解者である母親を亡くし、父親がきちんと説明してくれなかった事で混乱し、心に傷を負ってしまった佐山が、医師の叔母が様々な方法でその傷を癒やしてくれた様に、自分も医師として、傷付いている子供達の役に立ちたいと頑張る姿を見せる話なので、こういう脚色は許容範囲だと思う。 優実なりに理解し大泣きするシーンの、小さな大女優・加藤柚凪の泣き演技に震えた。 尻上がりに良くなって来た所で終わってしまうのは残念過ぎる。 脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
>> 226
【2023冬ドラマ】
「東京の雪男」4話まで終了。
冒頭、“これは私が生まれる迄の本当に有った話”という翠のモノローグが約8秒。…
【2023冬ドラマ】
「東京の雪男」全5話終了。
雪人との入籍を認めていない日本の法律を知り、ユキオと翠はパートナーとして生きて行こうと話をするが、翠は上司の南條(安藤玉恵)から“日本で法律上の夫婦にならないと受けるであろう様々な不利益の話”を聞き、加鹿(ゆうたろう)のアドバイスに従って、“ユキオch.”で結婚が認められない事や、雪男の特徴等を明るく生配信して応援者を増やすという、地道な活動を始める。
ドラマ的には、あからさまに反対したり妨害したりする人は出さず、ネットも含めて二人の周囲は優しい人で溢れていて、法律改正のムードが盛り上がる前に釘を刺す法相の会見での“雪人は人間ではない、飼っている犬猫とは結婚出来ないのと同じ”との発言が、鬼畜並みの異端に見える設定にしていたのは極端過ぎて残念だったけど。
ユキオから翠の父親は雪人だったのかと聞かれた茜が、山を下りてから恋をして産んだ人間の子で、でも山で恋をした彼を忘れられないから結婚はせず、一人で育てる事も彼に納得して貰ったと説明していたが、前回のあのVを観る限り、これはいざという時に翠を守る為の母親の愛ある嘘にしか私には聞こえなかった。
これからもSNSで地道な活動を続けると決めた二人。環境省の本田(水間ロン)が、こっそり応援してる所で終わったのは洒落ていたな。
脚本=矢島弘一 演出=松原弘志
>> 225
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」7話まで終了。
SISの先遣隊2名が病院内に入り込み、内通者からの情報でそれを知った鬼が大捜…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」8話まで終了。
豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に地下4階にウイルス研究室を設置したと思われる、神奈川県立医科大学付属界星堂病院が完成開院したのが半年前。
和泉(ソニン)に何かが有った(恐らく夫の死)のが3年前、その夫にお世話になったという警察官の淡路が、看護師から警察に転職したのも3年前で、今回紫鬼と判明した相模(白洲迅)が和泉の部署に転属したのが半年前。
こうして見ると、やはり青鬼と共闘、もしくは本当の鬼のボスはソニンとしか思えないんだよなあ。
あと知りたいのは今回、播磨射殺犯として失脚した備前(渡部篤郎)が、どういう形でP2作戦に関わっていたのか。
5年前に播磨の不祥事を揉み消して恩を売ったのは、手駒にしておいて損は無い立場の人間だったからなのだと思うのだが、その後、3年前の集団感染以降に、どういう経緯が有って手駒の播磨を長門県知事(筒井真理子)に差し出したのか。
1年前、神奈川県立大感染症研究員だった茶、橙の弟がステルスウイルスに感染し、それを黃、白の息子と恐らく看護師安芸の里子に出された妹に感染させてしまい、播磨が未承認の薬を投与したら死なせてしまった、という事なのかな?
穴も有るけどそれも含めて楽しめてるドラマ。
脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
- << 249 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」9話まで終了。 P2作戦については大方の予想通りだったけど、知事があの豪華客船に乗船していた為にあの計画が始まったというのは、話としてはまあまあの説得力だったかなと。ただ、播磨や甲斐ら感染症専門医がワクチン開発研究に加わりたいという気持ちは理解出来るけど、備前が計画に加わったのは知事の大学の同期だったからは、いかにも動機が弱過ぎるな。 あと鬼側の理由としては、相模は琴音の婚約者で琴音は相模の子供を宿していた、何故琴音だけ遺体が見付からないのかというのは十分な動機だと思うが、看護師安芸の「本気で自分の病気を心配してくれたのは甲斐先生だけで、その先生が謎の死を遂げ、殺されたと知ったから」というのはちょっと弱いかな。 HPのあらすじを読んだ感じでは、青、赤、黒、琴音は同じ児童養護施設育ちなのかなと思える。そして青は裕子に「貴女の夫が私を鬼にしたのです」と言っていたから、やはりあのガソリンスタンド事件が関係しているのかなと。 青は何故裕子をずっと側に置いているのか。今回青が自分の首にハイドロウイルスを打ち込んだ事で、1時間後に発症すれば裕子に感染させる事が出来る。それを知った上で武蔵は、青が持っている抗ウイルス薬を誰の為に使うのか究極の選択をさせる、それが青の復讐なのかな。 そして最後迄引っ張るソニンの立ち位置。 脚本=福田哲平 演出=西村了
>> 227
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」7話まで終了。
また出て来た少年がひかりにも見えていたのにはびっ…
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。
あの若さで離婚について禅問答の様な返しを当時の夫・航にしている理代子(当時は遠景の声のみだった原田美枝子)が、本当はどんな人なのかを早く知りたいので、次回が楽しみ。
それにしても航が仕事先で偶然入った喫茶店を経営していたのが、陶芸家と再婚していた理代子で、「俺と理代子は出会い直してしまった」とはね。
星太郎が「そこには俺は存在してないし」、自分は両親の離婚で散々辛い思いをして来たのに「何で二人だけでくっついてんだよ!」「もうどっか行っちまえ!」と、声を荒げる気持ちも痛い程分かるわ。
航が個人向け打ち上げ花火を初めて行ったのは、両親に航との結婚を反対されていた理代子に見せる為だった。
なるほど。何かやっぱりひかりは理代子の娘なのではないかって気がして来たわ。
脚本=橋部敦子 演出=松原崇
- << 250 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」9話まで終了。 ひかりは理代子の娘ではないかという私の見立ては違っていたのかな。 それはともかくとして、ひかりにも星太郎にも見える幽霊の航が現れてからは、ひかりの星太郎への遠慮はほぼ無くなり、言葉がどんどん辛辣になり当たりも強くなっているのが笑える。 星太郎は母への復讐と称して、再婚相手の陶芸家の夫に「奥さん不倫してますよ」と告げ口をするつもりが、すれ違っただけで(星太郎は凝視していたけどね)理代子が「星太郎?」と気付いて抱き付かれた事で逃げ帰って来たけど、「30年も会っていないのに何で分かったんだろう」と嬉しそうで。もうあの時点で心はゆるゆるになっていたのだろう。(後で、再会した航が星太郎の写真を理代子に送り続けていたという種明かしが有ったけど) 改めて会いに行った星太郎に、理代子は過去について説明も謝罪もせず、星太郎は何でそんな何も無かったみたいな態度なのかと不満をぶつけるのだが、説明しても言葉は分かり合えた気にさせるだけだからと返し、「今からの話をしましょ。せっかく出会い直したんだから」あらあ、航もこれでやられたのか?いいキャラしてるわ理代子! 別の日、理代子が選んでくれた赤いマフラーをして帰宅、ひかりの前でも外しもしない星太郎。失われた日々の埋め直し…かな。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 228
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」8話まで終了。
8話になってやっとエース(天野真一)の過去話。連ドラとしては遅きに…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」9話まで終了。
「手術をするかどうかは俺が決める!」それはいいんだけど、あんた基準がブレブレじゃん!
生きる価値は有るのか?→患者の意志を尊重→生きようとする意欲の有る者→父親の謝罪
最後は恩師の名誉回復の為(自分の分も少し含む)の、公の場での謝罪が条件(それも患者本人ではなくて、その父親の剣持院長に対して)で、基準じゃなくて取引きになってしまっているというね。
単体として見れば前回も今回も悪くはないの。でも連ドラして見た場合、話の順番はそれで合っているのかとか、基準がブレ過ぎとか、堤オチャラケ演出は何だったのかとか、整合性に疑問符が付き過ぎなのよ。
何だかんだ言っても(ドラマ内で)エースが手術をしなかったのは、“歩けなくなる”副総理だけで、“死んでしまう”患者は全部手術をしているのよね。
それだったら前にも書いたけど、金持ちにはお金だけを条件にして絞り取り、貧乏人は生きる意欲だけを条件にするみたいな、分かりやすい構図にした方が見やすかったし、もっと素直にエース達を応援出来たと思う。あっ、オチャラケ演出は無しでね。
まっ、折角沢村一樹を出して来たので、最後位は格好良くまとめて欲しいけどね。
脚本=川邊優子 演出=福田亮介
- << 251 【2023冬ドラマ】 「Get Ready!」全10話終了。 今でも結果的に青葉ちゃんを助けられなかった事に苦しみ続けているエースは、10才の少女・結衣(小田愛結=ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ=妻夫木、藤原のバーターで出演、演技は殆ど棒なんだけど、この子は将来とんでもない美人になりそう。パーツの配置が完璧)の手術を引き受けるものの、いざ少女を前にすると青葉を思い出してしまい、手の震えが止まらなくなってしまう(殆ど武蔵状態w)。 どうするのかと思ったら、街でばったり出会った青葉の母親から、誤解して責めた事の謝罪と励まし、青葉の妹が誕生し前に進めているとの言葉を受けて立ち直るというね。ばったりは都合良過ぎだな。これもジョーカーが裏で頼んでいた事にすれば良かったのに。 高城の設定(切れ者、結衣と同じ病気の妹が居て、もしあの時エースが居れば助けられたのにという思い)は良かったし、高城とジョーカーの切れ者同士の交渉と取引きで、ジョーカーは逮捕されるけど、仮面ドクターズは守り、1年後には復活させるという部分の展開は面白かった。 薄々は感じていたけど、6話以降堤幸彦の演出回が無く、オチャラケも残したのは出番を減らしたPOCだけという事は、恐らくなんだけどPが途中で軌道修正をして、堤さんとメインの脚本家の飯野陽子が降りた可能性は有るのかなと。 脚本=渡辺啓 演出=武藤淳
>> 229
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」8話まで終了。
まりりんの1周目の人生では、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」9話まで終了。
冒頭、いきなり始まったカラオケ部屋での、あーちん、なっち、みーぽん、まりりん4人での会話が、面白いんだけど切なかったな。あーちんとまりりんが何周目とか言い出したので、これは麻美の夢なんだなとは分かったけど、目覚めた麻美は今日が小学校の入学式という年齢。
只々友達を助けたい、そこに向かっての覚悟の人生5周目が始まったんだなって。
麻美にはパイロット経験者の真里という強い味方が居るので、小学校から勉強に体力作りに、まりりん手作りの操縦模型操作訓練(舞ちゃんのよりずっと精工で豪華 笑)迄、効率良く徹底的に鍛え上げられ、航空学校の面接官、果ては航空会社の面接官の特徴と対策迄教え込まれているので、難なく二人共希望の航空会社に就職出来た。
そして異例の速さで機長の資格を取り、スケジューラーとも懇意になり、目的の飛行機に機長と副操縦士として搭乗したいと希望を出したのだが…。
先に希望を出していた中村機長が、資格が掛かっているのでどうしても譲れないと。
生死に関わる運命は変えられないのだろうか。(おじいちゃんの寿命は変えられたけど)
そこで気になるのが、空港で麻美と真里を見詰めていた謎の男・浅野忠信。彼は運命を変えてくれる人なのか、それとも?
どうか4人のワチャワチャが続きます様に。
脚本=バカリズム 演出=水野格
- << 252 【2023冬ドラマ】 「ブラッシュアップライフ」全10話終了。 【帰る場所】 背に腹は代えられず本当に中村機長に毒を盛る(下痢が止まらない様にする)のかと思ったら、横からまさかの河村(三浦透子)救世主!前世の区役所時代に、中村からは窓口で散々文句を言われた(そう言えば麻美が中村とは地元が同じと言ってた)らしく、その仕返しの意味も有ったとかで、とにかく河村GJのおかげで二人は手を汚さずに937便に乗務し航路を変更、遠くに落ちて行くスペースデブリを見詰める二人に感無量だった。 考えてみれば自分の人生5周目に、人生4周目だった麻美に思い切って声を賭ける迄の間、真里は只々親友を助けたい一心で、一人でその事だけに人生を賭けていた訳で、それでも助けられなかった真里の寂寥感を思うと心が痛くなるし、やっとこれで楽になれたんだねと労ってあげたくなった。 二人はあっさりパイロットを辞めて大好きな地元に戻り、月2位の頻度で4人で会っている。麻美の誕生日のモンターニャでのワチャワチャ、からの福ちゃんのカラオケ店での朝までプチ同窓会。この一連の楽しい流れ、これこれ、これが観たかった! 58年後、4人は誰一人欠ける事無くメディカルホームで仲良くワチャワチャ、天寿を全うし揃って鳩に生まれ変わり、大好きな北熊谷の街を4羽で見下すのだった。 もう最高の終わり方で大満足! 脚本=バカリズム 演出=水野格
>> 230
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」7話まで終了。
やはり鴨井の息子(文哉=味方良介)が犯人で、鴨井も隠蔽に加担していたのか…と思…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」8話まで終了。
いやもうミスリードも上手だわ。
前回の文哉の「違う、俺は…」は、“自分が母親に隠蔽を頼んだのではない”に掛かっていた訳ね。最初の「違う」も、“殺してやろうと思って押した訳では無い”と言いたかったのかな。でもあの押し方はどう見たって故意だし、やった事に弁解の余地は無い。ただ7年前と今回と、主体的にでは無かったとしても、結果的に2度も事件の隠蔽に同意し、息子の真の更生の機会を奪ってしまった母親・鴨井大臣の罪は重い。
ずっと鷹野は信用出来ないと思って来たのだが、それは親分の鶴巻幹事長も同じだった様で、今回はIT企業から息子経由で自分に賄賂が渡っているとのガセネタを鷲津に掴ませ、鷹野の真意を炙り出す罠を仕掛けていて、ここぞとばかりにそれに食い付き鶴巻の罠に嵌ってしまった鷹野。
派閥政治を無くしたい、その為には元凶の鶴巻を潰したい、それが鷹野の当面の野望で、鷲津はそれを知った上で共闘していた訳ね。
「所詮只のぼんぼんだ」と鶴巻から揶揄されて、鷹野も鷲津も万事休すかと思ったら、可南子が間に入って、文哉の自分に対する本心(嫌ってなんかいない、頑張っている母親を応援していた)を確認した鴨井大臣が、記者会見をして息子の出頭、自分の辞任と辞職を発表し、鶴巻を万事休すにした逆転劇にはスカッとした。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 253 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」9話まで終了。 次回の番組表に[終]マークが無いので、全11話の様だ。 なので今回、泰生の事件の隠蔽は秘書のやった事、で逃げ切ろうとした鶴巻を総理が肩叩き、これで矛を収める様にと総理に言われて了承したにも関わらず、鷲津はうっかりを装って鶴巻の幹事長辞任をリーク、押し寄せたマスコミの前で鶴巻はヨロっと倒れてしまい、夜、そのニュースを見る鷲津の悪顔は、妻の可南子も不安を覚える程で、ここからは復讐の域を超えて、政治家として権力の虜になり、自分がのし上がる為なら何でもやってしまう人間に変貌してしまうのではないかという危惧が描かれ、と同時に出る杭は打たれるで、虻川を秘書にして逆襲を狙う鶴巻、今は鷲津人気を利用しているが使い捨てる気満々の総理、そしてこっちもやはり只の親友ポジでは終わらなそうな鷹野と、政界は一寸先は闇を予想させる怪しい動き、その上鷲津の闇を知っているとばかりの怪文書、これだけ下地が揃えば次回、鷲津が窮地に陥るのは必至で、そこからの鷲津をどう描くのか、残り2話が楽しみだ。 今回、議員会館事務員の小鹿(水川かたまり)が急に怪しい動きをしていたけど、あれはミスリード?それとも本物の敵? あと蛯沢は鷲津の引出しの中の何を見て険しい顔をしたのかな。例の陳情書類? 蛯沢に何かをさせる気なのかね、後藤法子氏は。 脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
>> 231
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」7話まで終了。
今回は伴がマロニエ産婦人科に直接二度も乗り込んで来て、抑え切れなくなった恨み…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」8話まで終了。(全9話)
鈴への付きまといと暴言を止めず、一緒に居た北斗に一喝されると目が泳ぎ、勢いが止まってしまう伴。その後、佐々木に会うと再び二股を掛けられてますよと声を掛けるが、自分と同様の経験をしていた事を知り、口では言い返していたが、これがかなりの衝撃だったのかな、伴は打ちひしがれて死を選ぼうとする。
うーん、鈴の裁判の話が出て、佐々木と似た様なケースだと分かった時に、佐々木に焦点を当てる時はこの話を重ねて来るだろうなというのは思っていたけど、まさか伴の方を中心に描き、佐々木を添え物にするとは思わなかったし、今でも納得出来ていない。
余計な事が耳に入らない分、純粋に真っ直ぐ物事の本質を捉える事に長けている一星の言動が鈴に影響を与え、ネグレクトしていたにも関わらず慕ってくれる娘の「お父さん!」の叫びで我に返り、ただ抱き締めてくれた一星の腕の中で伴を泣かせてあげる事で、この伴と鈴、双方にとっての悪縁も断ち切れるだろう的な話の流れも、どうにも都合が良過ぎて冷めた目でしか観る事が出来なかった。
伴を暴れさせるのではなく、同じ様なケースでも何故佐々木は裁判等起こさず、ましてや何故産婦人科医になったのか、そこを丁寧に掘り下げて、闇を抱えている佐々木を救う話にこそ時間を割いて欲しかった。(最終回でやるのかな)
脚本=大石静 演出=山本大輔
- << 254 【2023冬ドラマ】 「星降る夜に」全9話終了。(最終回は6分拡大) 10年の時を経て、やっと東京の自宅の遺品整理をして区切りを付けようと決心した佐々木。その気持ちを受けて、北斗は特別にポラリス全員で作業をし、短時間で終わらせる事にする。佐々木は完全に吹っ切れている訳ではなく、“物に区切りを付ければ、気持ちも後から付いて来るだろう”という風に見て取れたし、北斗もそこを慮って短時間作業に拘ったのかなとも思えた。 「一つ残らず全部捨てて欲しい」が佐々木の希望だったが、一星は「これだけは」と、彩子(安達祐実)が生前、結婚記念日(出産予定日の翌日)のお祝いにと用意していた、家族お揃いの三足のスニーカーとカードを渡すと、佐々木はそれを抱き締めて声を上げて大泣きする。 誰もが大泣きすれば、伴みたいに憑き物が取れた様になるとは限らないが、確かに一つの区切りにはなるし、佐々木は一歩を踏み出す為に、誰も知らない土地(青森)の病院で働く事にする。 尊敬する鈴の様な医者になる為に、鈴の側から離れなければいけない、という彼なりの理由で。 単話として観れば良く出来ていたし、スニーカーのくだりは泣けたけど、前回迄の伴の扱い方で物凄くテンションが下がってしまったので、連ドラとしては残念だったなという印象の方が強く残ってしまった。 脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 232
【2023冬ドラマ】
「大奥」8話まで終了。(全10話)
《八代将軍吉宗・水野祐之進編》②
前回、綱吉に謁見した光貞の三女お…
【2023冬ドラマ】
「大奥」8話まで終了。(全10話)
《八代将軍吉宗・水野祐之進編》③
前半は赤面疱瘡との戦いの続きで、赤面が発生していない山奥の村で飲まれている猿の肝が効くのではないかとの事だったが、結局想像していた通り、山奥で人の流入が無かったから感染しなかっただけで、肝を求めて江戸から人が入った事で、村の男にも初の感染者が出てしまった。ただ、養生所等に患者を集めた為に流行は抑える事が出来、隔離政策の有効性は確認出来た。でも吉宗の言う通り「負けは負けじゃ」
何故今この時に「大奥」をぶつけて来たのかの、答えの一つがこれだった。
ただでは転ばぬ吉宗はこれを機に、薬草等を調べる為の洋書の輸入を解禁し、男が蘭学を学ぶ事も認めた。史実と上手く絡ませているのが素晴らしい。
後半は世継ぎの話。あの時代は(今もその名残は有るけど)先ずは長子優先(というか必須)だった訳だが、長女の家重(三浦透子=必見の怪演)は脳性麻痺により言葉がはっきりとせず、周囲からバカで役立たずと思われている事が悔しく死にたいと自暴自棄になっている。
家重の頭の良さと戦略家の一面を見抜いた吉宗は、役に立たないから死にたいというのは、生きるなら皆の役に立ちたいとの思いが有るからだと家重を鼓舞し、世継ぎに指名する。
今回は裏回しをする久道の、説得力の有る言葉の数々にもグッと来た。
脚本=森下佳子 演出=大原拓
- << 255 【2023冬ドラマ】 「大奥」全10話終了。(前回8話は誤記) 《八代将軍吉宗・水野祐之進編》(←8話はこのサブタイトルでも良かったけど、9〜10話もこれだと少し違和感が) 村瀬が没日録を墓場迄持って行ったのでは無く、殺されて墓場に持って行かされた(一緒に埋められた)、何故ならそこには絶対に知られてはいけない、久通が吉宗の為にして来た事の秘密が書かれていたから。しかし墓荒らしが村瀬の墓から持ち出した没日録は奉行の大岡忠相の手に渡り、大御所様となっていた吉宗の元に届けられ、真実(自分が将軍になれたのは、政敵である尾張の吉通と二人の姉を久通が密かに殺していたから。その事実に気付いていたらしい村瀬も、御庭番に命じて殺害)を知った吉宗が、久通最後の出仕の日に本人に確認し、上様がこの国を治め導いて行く姿を見ていたかったからと話し、お手討ち覚悟の久通に、「辛かったであろう、ずっと一人で背負って」と労る吉宗と、「信様、ありがとうございました」と、幼名で応えた久通との、この二人にしか分からない関係性にグッと来た。 家重は言葉の問題で老中からは軽んじられ、本人もやる気を無くしていたが、頭が切れて上様の本質もきちんと理解していて、吉宗も家重の事を託した意次が支えて行けば、大丈夫なのかなと思わせてくれた所で終わったのが良かったなと。 シーズン2が待ち遠しい! 脚本=森下佳子 演出=大原拓
>> 233
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」8話まで終了。
穂刈は何故交通事故に遭ったのか、それは通りの反対側に、認知症で徘…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」9話まで終了。
ドラマ内のオケの演奏シーンとしては「威風堂々」「Mela!」「カルメン組曲」「チャイコン(一部)」「運命」と聴いて観て来た訳だけど、一番高まったのは「威風堂々」次が「Mela!」って、話数の順に段々と興奮度が下がって来たのは、勿論“慣れ”の部分も有るのかとは思うが、一番大きいのはドラマ部分の“トゲ”である本宮議員の画策が、回を追って段々と笑えない物になり、「カルメン組曲」の時と今回はもう犯罪レベルで、それを本来なら止めるべき立場の市長も、オケを政争の具にしている本宮議員の挑発に乗り、売り言葉に買い言葉で○○だったら玉響は解散!を受け入れて、オケをおもちゃにしてしまっていて、その事が本当に不愉快で、「威風堂々」の時みたいに演奏を純粋に楽しめないのだ。
勿論ドラマだから紆余曲折は必要だ。でもそれが何故解散を賭ける事になってしまうのか。何故犯罪を有耶無耶にしてしまうのか。(そう言えば前枠でも犯罪を許容してたな)
これが補助金を巡る丁々発止(○○だったらいくら削るとか)ならばまだ許容出来たし、オケの予算に直結するのでポンコツ返上に頑張ったり、話を膨らませる事も出来たと思う。
次回、せめて最後位は「威風堂々」の時みたいに心から感動する演奏を聴きたい!
脚本=清水友佳子 演出=鈴木勇馬
- << 256 【2023冬ドラマ】 「リバーサルオーケストラ」全10話終了。 前回、オケを政争の道具にしている本宮と市長が腹立たしいと書いたが、今回、勝手な事をしたと朝陽を責める父に、「散々勝手な事をして来たのはどっちだよ!」と朝陽が怒鳴り返してくれたので、少しスッキリした(笑) 今回、三島は玉響の為に本宮に物申したり、高階会長に「玉響の演奏は聴いた事が有るのですか?」と質問して事の本質を突いたり、すっかりフェアな人間に生まれ変わっていたけど、以前の彼から考えると都合が良過ぎるのでは? まあ、本宮をギャフンと言わせたり、会長をオーディエンスとして本気にさせたりは、あの中では三島にしか出来なかっただろうなとは思うけど。 あと、初音は朝陽を連れて来るのに何で走って行くの?帰りもだけど、あの二人にはタクシーに乗るという発想は無いのか(笑) 「チャイ5」の演奏シーンに関しては、最初の「威風堂々」の時の様に感動したし、特に途中から朝陽が指揮棒を手の後方に持ち替えて、オケ全体の感情を引き出す様に両手振りにしたシーンではグッと来て、涙が出そうになった。 麦ちゃんを筆頭に役者の皆さんが、楽器を弾ける(吹ける)人が観ても、ボーイングや指の位置が合っていると分かるレベルになる迄練習した、その努力は確実に伝わって来たという事は言っておきたい。 脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
>> 234
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」9話まで終了。
伊賀の追手に囲まれた蛍のピンチを救ったのは宇良くんで、あっさり「伊賀…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」10話まで終了。(全11話)
第7話で蛍の父が、自分が伊賀の斉藤の任務を阻止した仕返しに、蛍の母と姉に毒針を刺して斉藤は逃亡し、その後捜したが行方不明になっていると話していたのだが、その斉藤が身分を隠す為の偽名で、正体は伊賀の総帥の風富城水だった事、今、瀕死の状態の息子の衆議院議員・城一郎は、上草村のレジャーランド誘致の裏で、その地下に放射性廃棄物の処理場を作ろうとしていた事、その情報を知った赤巻議員は野党の豊松議員に三千万円で情報を売り付け、それを知った小夜があの日、赤巻議員を殺し、蛍には豊松議員の暗殺を命じたのではないかと思われる事、宇良くんの親は総帥一族の暴走を危惧している穏健派と見られ、息子に探らせ、真実を暴く為に蛍に協力させている、話の流れとしてはこんな所かな。
後は蛍が“生延の術”を誰に使うのかなんだけど、予告では悟郎がピンピンしていて(笑)蛍と一緒に風富一派と対峙していたので、あれが“術後”だったのかどうか、だな。
悟郎は“自力”で回復していて、蛍は風富の自白と自首、小夜の自首を条件に城一郎に“生延の術”を使い、伊賀の穏健派が実権を握り、悟郎と蛍は別れずに済むというハッピーエンドにするのか、とにかくハッピーで終わらせて欲しいな。
脚本=松田裕子 演出=木下高男
- << 257 【2023冬ドラマ】 「忍者に結婚は難しい」全11話終了。 棒手裏剣が命中した後、3日間寝ていただけでピンピンしている悟郎。どうやって治した?あれを使ったのか?は伏せたまま話は進み、甲賀調査班?から赤巻議員が殺された日の、小夜が映っている別の角度の監視カメラ映像が届き、総帥の城水の居場所も示され、その別荘に乗り込む蛍と悟郎。 城水はとにかく息子に生延の術を使って助けろの一点張り。ここで蛍は、もう悟郎を助ける為に術を使ってしまったから出来ないと初めて明かす。小夜は蛍を殺すつもりだったから、棒手裏剣に毒を塗り付けていたのね。匂いで分かった蛍は直ぐに術を使って悟郎を助けた。風富にとっては自業自得って事。 蛍は悟郎に「愛してる」と告げて姿を消し、いつか二人を取り巻く環境が変わったらまた会えるからという手紙と離婚届を悟郎に送って来る。 2年後に宇良くんの母親(シルビア・グラブ)が伊賀の総帥となり、階級制度の廃止等の改革が始まり、蛍が以前に二人が初めて出会った湖畔のキャンプ地で、悟郎との出会い直しから始める所で終わった。 まあ希望の有る終わり方で良かったけど、ちょっと最終回はナレ処理とか説明台詞処理が多かったな。最初の方の「悟郎に結婚は難しい」をもっと圧縮して、5話以降の「忍者に結婚は難しい」展開を、もっと早くから丁寧に描いて欲しかったな。 脚本=松田裕子 演出=土方政人
>> 235
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」8話まで終了。
サブタイトル【消えてもいいよ…別れの予感】
前回は少し…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」9話まで終了。
謎だった部分が全て回収された今回。
英介(良々)は千代の下で“金の受け渡し、送迎、脅し”とかやっていたけど、千代が大物と揉めて“仕事”を辞めてからは、本物の優しさを持った勝さんの影響を強く受けて、それ迄していた事への贖罪の意味も込めて、家庭的に恵まれない子供達の為に居場所を作り支援をしていた、その行いに嘘は無かった様だ。でもどんなに今を正しく生きても、一度悪い事をした過去はずっと付いて回ると。
莉桜を通じて英介の過去の悪行を知った直木は、知らなかった事にしてくれと頼む英介に、千代が復活させていた仕事で今、体を奪われている子に君の事は諦めたと言えるのかと英介に問い、警察に行こうとしたら英介に刺された。
結局英介は一皮剥けば、今手にしている名声を手放したくないだけのエゴイストだった訳だ。
魚住は消えそうな直木を自分の体に入れさせるが、直木は悠依の頬に触れはするものの、肝心な事は言わずに消えて行った。
悠依は魚住に、本物の直木からだから貰える物って有るのかなと、自分も違和感が有った様な言い方をする。
だからなのかな、ラストに悠依が目覚めたら、キッチンで本物の直木がハンバーグを焼いていた!これが噂のラスイチなの?
※直木が静電気で英介に落雷を誘導したけど、普通は死ぬよねw
脚本=安達奈緒子 演出=古林淳太郎
- << 258 【2023冬ドラマ】 「100万回 言えばよかった」全10話終了。 前回、事件絡みの事は全て回収されたので、最終回は“伝えたい思いはきちんと口に出して伝えよう”“人はいつ死ぬの分からない。だから後悔の無い様に生きよう”という、作者が伝えたかったのであろう事を一話分を使って表現したという感じで、“蘇り”が何故原田は一瞬で直木は約一日だったのか、その辺のメカニズムは曖昧なままだったが、まあそもそもの設定自体が曖昧でファンタジー要素に包まれたドラマだったから、その辺の“何故?”は私はスルーでも問題無いかなと。 でもその他の気になっていた、悠依が里親の元へ来た理由とか、弟の拓海が直木の葬儀に来なかった理由とかは、きちんと回収してくれたし、直木の心残りだった両親や弟の自分に対する後悔や感謝の気持ちも、悠依の協力も有って聞く事が出来たし、直木は改めて魚住や姉の叶恵に感謝を伝え、最後に悠依の希望で二人の里子時代の思い出の海に行き、出会えて幸せだった事、愛してる事を伝え合い、最後に「愛してる」を繰り返し伝えて直木は消え、悠依は覚悟の上の別れなので泣き崩れたりはせずに立ち上がり、スタスタと歩いて行く姿をドローンの映像で見せて終わるという、このファンタジーの結末としてはカチッと締まる満足の行くものだった。 特に松ケンと井上真央の上手さが光ったドラマだった。 脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
>> 236
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」7話まで終了。
【最終章】このドラマは次回8話で終了する。そして今回の…
【2023冬ドラマ】
「リエゾン-こどものこころ診療所-」全8話終了。
ごく普通の子でも7才位だったら、親が亡くなるという事を深くは理解出来ないと思う。ただ、それ迄一緒に暮らしていた大好きなママが、ある日から突然居なくなれば何でどうして「ママ、ママ!」となり、父親なり祖父母なりが、こうこうこうでと死について分かりやすく説明すれば、子供なりに理解し会えなくなったママを求めて泣いたり、時にはストレスから癇癪を起こしたりもするだろう。
ではASDの子の場合はどうなのか。このドラマはその一端を伝えてくれた訳だが、実際にはあの様に短時間で理解して哀しみの涙を流したり、母親の写真に手を合わせたり、泣く弟を慰める姿勢を見せたりは直ぐには出来ないだろうとは思う。
ただドラマとしては、自身もASDで幼い時に最大の理解者である母親を亡くし、父親がきちんと説明してくれなかった事で混乱し、心に傷を負ってしまった佐山が、医師の叔母が様々な方法でその傷を癒やしてくれた様に、自分も医師として、傷付いている子供達の役に立ちたいと頑張る姿を見せる話なので、こういう脚色は許容範囲だと思う。
優実なりに理解し大泣きするシーンの、小さな大女優・加藤柚凪の泣き演技に震えた。
尻上がりに良くなって来た所で終わってしまうのは残念過ぎる。
脚本=吉田紀子 演出=Yuki Saito
>> 238
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」8話まで終了。
豪華客船(頭文字がPP=P2作戦?)の集団感染が3年前で、知事主導で極秘裏に…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」9話まで終了。
P2作戦については大方の予想通りだったけど、知事があの豪華客船に乗船していた為にあの計画が始まったというのは、話としてはまあまあの説得力だったかなと。ただ、播磨や甲斐ら感染症専門医がワクチン開発研究に加わりたいという気持ちは理解出来るけど、備前が計画に加わったのは知事の大学の同期だったからは、いかにも動機が弱過ぎるな。
あと鬼側の理由としては、相模は琴音の婚約者で琴音は相模の子供を宿していた、何故琴音だけ遺体が見付からないのかというのは十分な動機だと思うが、看護師安芸の「本気で自分の病気を心配してくれたのは甲斐先生だけで、その先生が謎の死を遂げ、殺されたと知ったから」というのはちょっと弱いかな。
HPのあらすじを読んだ感じでは、青、赤、黒、琴音は同じ児童養護施設育ちなのかなと思える。そして青は裕子に「貴女の夫が私を鬼にしたのです」と言っていたから、やはりあのガソリンスタンド事件が関係しているのかなと。
青は何故裕子をずっと側に置いているのか。今回青が自分の首にハイドロウイルスを打ち込んだ事で、1時間後に発症すれば裕子に感染させる事が出来る。それを知った上で武蔵は、青が持っている抗ウイルス薬を誰の為に使うのか究極の選択をさせる、それが青の復讐なのかな。
そして最後迄引っ張るソニンの立ち位置。
脚本=福田哲平 演出=西村了
- << 259 【2023冬ドラマ】 「大病院占拠」全10話終了。 ハイドロウイルスはハッタリで只の生理食塩水だった(笑) 人間関係としては青赤黒琴音は同じ里親の尾張の元で育った兄妹の様な関係で、尾張は琴音の死の真相を聞き出す為に、ホテルオシマの元支配人の薩摩を人質にあのガソスタに籠城していた訳だが、武蔵が危険と判断して発砲したら、たまたまタバコの火に引火して尾張だけ亡くなり、それを撮影して流したのが因幡で、その映像を“武蔵は正義”との世論作りに利用したのが、尾張と薩摩の関係から“P2作戦”が露見する事を恐れた備前の指示を受けた和泉で、和泉こそ3年前、知事の護衛であの客船に乗り、一番最初に感染して死亡しネットで叩かれた夫の汚名を晴らすべく、知事にウイルスの研究とワクチン開発の拠点作りを強く要請した張本人だった。 鬼側だと思っていたらP2推進側だったのね。一応全部の関係が出揃って回収した最終回だった。 青は裕子の首にカッターの刃を突き付けてあの日の里親の状況を再現し、“さあ撃てよ!”をやりたかった訳ね。もう武蔵の手の震えがお笑いレベルで、さすがトンチキドラマだと笑ってしまったが、私はずっと楽しんで観てた。 えみりの描いた家族の絵の“パパはわたしのヒーロー”に、武蔵の笑顔の「ウソだろ」で綺麗に落としたのに、最後の“駿河も鬼”の回収の蛇足感よ。 脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
>> 239
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」8話まで終了。
あの若さで離婚について禅問答の様な返…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」9話まで終了。
ひかりは理代子の娘ではないかという私の見立ては違っていたのかな。
それはともかくとして、ひかりにも星太郎にも見える幽霊の航が現れてからは、ひかりの星太郎への遠慮はほぼ無くなり、言葉がどんどん辛辣になり当たりも強くなっているのが笑える。
星太郎は母への復讐と称して、再婚相手の陶芸家の夫に「奥さん不倫してますよ」と告げ口をするつもりが、すれ違っただけで(星太郎は凝視していたけどね)理代子が「星太郎?」と気付いて抱き付かれた事で逃げ帰って来たけど、「30年も会っていないのに何で分かったんだろう」と嬉しそうで。もうあの時点で心はゆるゆるになっていたのだろう。(後で、再会した航が星太郎の写真を理代子に送り続けていたという種明かしが有ったけど)
改めて会いに行った星太郎に、理代子は過去について説明も謝罪もせず、星太郎は何でそんな何も無かったみたいな態度なのかと不満をぶつけるのだが、説明しても言葉は分かり合えた気にさせるだけだからと返し、「今からの話をしましょ。せっかく出会い直したんだから」あらあ、航もこれでやられたのか?いいキャラしてるわ理代子!
別の日、理代子が選んでくれた赤いマフラーをして帰宅、ひかりの前でも外しもしない星太郎。失われた日々の埋め直し…かな。
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
- << 260 【2023冬ドラマ】 「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」全10話終了。 ひかりの元カレが全治2ヶ月の入院中で、ひかりに会いたいと言ってるとの友達からのメール。「どう思います?」と聞いたら星太郎の答えは「行ったら?」で、ひかりは最低の彼氏だったと知っていてよくそんな事が言えると責め、星太郎のじゃあ何て言えば?に「行かなくていいって言って欲しかったから」「言われなきゃ分かんねえよ!」ニヤリ。 そして星太郎は幽霊父に、女の人にバーっと言われると昔から何も言えなくなってしまっていたのに、さっき言い返せたと嬉しそう。ニヤリの理由はそれだったのね。 幽霊父と出会い直し、ひかりという押し掛け弟子と暮らし、再会した母親にこれ迄の30何年をぶった切られて、確実に内面の変化が見て取れる星太郎。 注文は無いけど「花火、上げるぞ!」 打ち上げ後「見えた!」と星太郎は上機嫌。 星太郎は酔いながらも「お客さんには分からない、ほんのちょっとの色の差とかを極める、極め続けたい、死ぬ迄」どうやらそれが花火師としての矜持らしい。 それを聞いた幽霊父は、酔い潰れた息子の寝顔を見詰め、ひかりに「ありがとうな」と声を掛けて消えた。あの瞬間、きっと息子に対する心残りも消えたのだろう。 もう橋爪×高橋の掛け合いが聞けないのは寂しい。 本田翼も私が観て来た中では一番だった。 脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 240
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」9話まで終了。
「手術をするかどうかは俺が決める!」それはいいんだけど、あんた基準…
【2023冬ドラマ】
「Get Ready!」全10話終了。
今でも結果的に青葉ちゃんを助けられなかった事に苦しみ続けているエースは、10才の少女・結衣(小田愛結=ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリ=妻夫木、藤原のバーターで出演、演技は殆ど棒なんだけど、この子は将来とんでもない美人になりそう。パーツの配置が完璧)の手術を引き受けるものの、いざ少女を前にすると青葉を思い出してしまい、手の震えが止まらなくなってしまう(殆ど武蔵状態w)。
どうするのかと思ったら、街でばったり出会った青葉の母親から、誤解して責めた事の謝罪と励まし、青葉の妹が誕生し前に進めているとの言葉を受けて立ち直るというね。ばったりは都合良過ぎだな。これもジョーカーが裏で頼んでいた事にすれば良かったのに。
高城の設定(切れ者、結衣と同じ病気の妹が居て、もしあの時エースが居れば助けられたのにという思い)は良かったし、高城とジョーカーの切れ者同士の交渉と取引きで、ジョーカーは逮捕されるけど、仮面ドクターズは守り、1年後には復活させるという部分の展開は面白かった。
薄々は感じていたけど、6話以降堤幸彦の演出回が無く、オチャラケも残したのは出番を減らしたPOCだけという事は、恐らくなんだけどPが途中で軌道修正をして、堤さんとメインの脚本家の飯野陽子が降りた可能性は有るのかなと。
脚本=渡辺啓 演出=武藤淳
>> 241
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」9話まで終了。
冒頭、いきなり始まったカラオケ部屋での、あーちん、なっち、みーぽ…
【2023冬ドラマ】
「ブラッシュアップライフ」全10話終了。
【帰る場所】
背に腹は代えられず本当に中村機長に毒を盛る(下痢が止まらない様にする)のかと思ったら、横からまさかの河村(三浦透子)救世主!前世の区役所時代に、中村からは窓口で散々文句を言われた(そう言えば麻美が中村とは地元が同じと言ってた)らしく、その仕返しの意味も有ったとかで、とにかく河村GJのおかげで二人は手を汚さずに937便に乗務し航路を変更、遠くに落ちて行くスペースデブリを見詰める二人に感無量だった。
考えてみれば自分の人生5周目に、人生4周目だった麻美に思い切って声を賭ける迄の間、真里は只々親友を助けたい一心で、一人でその事だけに人生を賭けていた訳で、それでも助けられなかった真里の寂寥感を思うと心が痛くなるし、やっとこれで楽になれたんだねと労ってあげたくなった。
二人はあっさりパイロットを辞めて大好きな地元に戻り、月2位の頻度で4人で会っている。麻美の誕生日のモンターニャでのワチャワチャ、からの福ちゃんのカラオケ店での朝までプチ同窓会。この一連の楽しい流れ、これこれ、これが観たかった!
58年後、4人は誰一人欠ける事無くメディカルホームで仲良くワチャワチャ、天寿を全うし揃って鳩に生まれ変わり、大好きな北熊谷の街を4羽で見下すのだった。
もう最高の終わり方で大満足!
脚本=バカリズム 演出=水野格
>> 242
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」8話まで終了。
いやもうミスリードも上手だわ。
前回の文哉の「違う、俺は…」は、“自分が母親…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」9話まで終了。
次回の番組表に[終]マークが無いので、全11話の様だ。
なので今回、泰生の事件の隠蔽は秘書のやった事、で逃げ切ろうとした鶴巻を総理が肩叩き、これで矛を収める様にと総理に言われて了承したにも関わらず、鷲津はうっかりを装って鶴巻の幹事長辞任をリーク、押し寄せたマスコミの前で鶴巻はヨロっと倒れてしまい、夜、そのニュースを見る鷲津の悪顔は、妻の可南子も不安を覚える程で、ここからは復讐の域を超えて、政治家として権力の虜になり、自分がのし上がる為なら何でもやってしまう人間に変貌してしまうのではないかという危惧が描かれ、と同時に出る杭は打たれるで、虻川を秘書にして逆襲を狙う鶴巻、今は鷲津人気を利用しているが使い捨てる気満々の総理、そしてこっちもやはり只の親友ポジでは終わらなそうな鷹野と、政界は一寸先は闇を予想させる怪しい動き、その上鷲津の闇を知っているとばかりの怪文書、これだけ下地が揃えば次回、鷲津が窮地に陥るのは必至で、そこからの鷲津をどう描くのか、残り2話が楽しみだ。
今回、議員会館事務員の小鹿(水川かたまり)が急に怪しい動きをしていたけど、あれはミスリード?それとも本物の敵?
あと蛯沢は鷲津の引出しの中の何を見て険しい顔をしたのかな。例の陳情書類?
蛯沢に何かをさせる気なのかね、後藤法子氏は。
脚本=後藤法子 演出=宝来忠昭
- << 261 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」10話まで終了。 鷲津は総理の要求に応えるべく、せっかく鶴巻の弱味を見付け“黒い5億円”の証拠(写真と証言データ)を揃えたのに、総理が手を伸ばしたらボイレコだけさっと奪って交換条件(厚労副大臣にしてと)を出した時には、流石にやり過ぎ潰されると思ったわ。何かこの件に限らずだけど、鷲津って秘書としてずっと政界の裏表を見て来た筈なのに、意外に脇が甘くて危なっかしい所が多々有って、その辺りは親の代からずっと政治の“中の人”だった鷹野が漂わせる余裕とは対照的だなって。後ろ盾が無く後が無いならより慎重になるべきなのに、割りと突っ込んで行くタイプなのでハラハラしてしまう。 百戦錬磨の総理と鶴巻にしてやられた鷲津。鶴巻の“国民の不満が溜まり過ぎたら総理の首をすげ替えれば、それで意見が通ったと満足する。そうやって秩序を守って来た”“力を使って誰かを救うのは気持ちがいい。その為にはもっと力が欲しくなる。それを重ねるといつしか悪と呼ばれる様になる”“君もすっかり囚われているのでは?権力という魔物に”等々の発言に、ぐうの音も出ない鷲津。格が違い過ぎた。 怪文書は蛯沢の仕業(兄の陳情の件よりも政治家鷲津の変貌が許せない)と分かったけど、それ迄の言動で周囲だけでなく妻と息子からの信頼も失ってしまった鷲津。これじゃあ本末転倒だわな。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
>> 243
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」8話まで終了。(全9話)
鈴への付きまといと暴言を止めず、一緒に居た北斗に一喝されると目が泳…
【2023冬ドラマ】
「星降る夜に」全9話終了。(最終回は6分拡大)
10年の時を経て、やっと東京の自宅の遺品整理をして区切りを付けようと決心した佐々木。その気持ちを受けて、北斗は特別にポラリス全員で作業をし、短時間で終わらせる事にする。佐々木は完全に吹っ切れている訳ではなく、“物に区切りを付ければ、気持ちも後から付いて来るだろう”という風に見て取れたし、北斗もそこを慮って短時間作業に拘ったのかなとも思えた。
「一つ残らず全部捨てて欲しい」が佐々木の希望だったが、一星は「これだけは」と、彩子(安達祐実)が生前、結婚記念日(出産予定日の翌日)のお祝いにと用意していた、家族お揃いの三足のスニーカーとカードを渡すと、佐々木はそれを抱き締めて声を上げて大泣きする。
誰もが大泣きすれば、伴みたいに憑き物が取れた様になるとは限らないが、確かに一つの区切りにはなるし、佐々木は一歩を踏み出す為に、誰も知らない土地(青森)の病院で働く事にする。
尊敬する鈴の様な医者になる為に、鈴の側から離れなければいけない、という彼なりの理由で。
単話として観れば良く出来ていたし、スニーカーのくだりは泣けたけど、前回迄の伴の扱い方で物凄くテンションが下がってしまったので、連ドラとしては残念だったなという印象の方が強く残ってしまった。
脚本=大石静 演出=深川栄洋
>> 244
【2023冬ドラマ】
「大奥」8話まで終了。(全10話)
《八代将軍吉宗・水野祐之進編》③
前半は赤面疱瘡との戦いの続きで、赤…
【2023冬ドラマ】
「大奥」全10話終了。(前回8話は誤記)
《八代将軍吉宗・水野祐之進編》(←8話はこのサブタイトルでも良かったけど、9〜10話もこれだと少し違和感が)
村瀬が没日録を墓場迄持って行ったのでは無く、殺されて墓場に持って行かされた(一緒に埋められた)、何故ならそこには絶対に知られてはいけない、久通が吉宗の為にして来た事の秘密が書かれていたから。しかし墓荒らしが村瀬の墓から持ち出した没日録は奉行の大岡忠相の手に渡り、大御所様となっていた吉宗の元に届けられ、真実(自分が将軍になれたのは、政敵である尾張の吉通と二人の姉を久通が密かに殺していたから。その事実に気付いていたらしい村瀬も、御庭番に命じて殺害)を知った吉宗が、久通最後の出仕の日に本人に確認し、上様がこの国を治め導いて行く姿を見ていたかったからと話し、お手討ち覚悟の久通に、「辛かったであろう、ずっと一人で背負って」と労る吉宗と、「信様、ありがとうございました」と、幼名で応えた久通との、この二人にしか分からない関係性にグッと来た。
家重は言葉の問題で老中からは軽んじられ、本人もやる気を無くしていたが、頭が切れて上様の本質もきちんと理解していて、吉宗も家重の事を託した意次が支えて行けば、大丈夫なのかなと思わせてくれた所で終わったのが良かったなと。
シーズン2が待ち遠しい!
脚本=森下佳子 演出=大原拓
>> 245
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」9話まで終了。
ドラマ内のオケの演奏シーンとしては「威風堂々」「Mela!」「カ…
【2023冬ドラマ】
「リバーサルオーケストラ」全10話終了。
前回、オケを政争の道具にしている本宮と市長が腹立たしいと書いたが、今回、勝手な事をしたと朝陽を責める父に、「散々勝手な事をして来たのはどっちだよ!」と朝陽が怒鳴り返してくれたので、少しスッキリした(笑)
今回、三島は玉響の為に本宮に物申したり、高階会長に「玉響の演奏は聴いた事が有るのですか?」と質問して事の本質を突いたり、すっかりフェアな人間に生まれ変わっていたけど、以前の彼から考えると都合が良過ぎるのでは?
まあ、本宮をギャフンと言わせたり、会長をオーディエンスとして本気にさせたりは、あの中では三島にしか出来なかっただろうなとは思うけど。
あと、初音は朝陽を連れて来るのに何で走って行くの?帰りもだけど、あの二人にはタクシーに乗るという発想は無いのか(笑)
「チャイ5」の演奏シーンに関しては、最初の「威風堂々」の時の様に感動したし、特に途中から朝陽が指揮棒を手の後方に持ち替えて、オケ全体の感情を引き出す様に両手振りにしたシーンではグッと来て、涙が出そうになった。
麦ちゃんを筆頭に役者の皆さんが、楽器を弾ける(吹ける)人が観ても、ボーイングや指の位置が合っていると分かるレベルになる迄練習した、その努力は確実に伝わって来たという事は言っておきたい。
脚本=清水友佳子 演出=猪股隆一
>> 246
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」10話まで終了。(全11話)
第7話で蛍の父が、自分が伊賀の斉藤の任務を阻止した仕返…
【2023冬ドラマ】
「忍者に結婚は難しい」全11話終了。
棒手裏剣が命中した後、3日間寝ていただけでピンピンしている悟郎。どうやって治した?あれを使ったのか?は伏せたまま話は進み、甲賀調査班?から赤巻議員が殺された日の、小夜が映っている別の角度の監視カメラ映像が届き、総帥の城水の居場所も示され、その別荘に乗り込む蛍と悟郎。
城水はとにかく息子に生延の術を使って助けろの一点張り。ここで蛍は、もう悟郎を助ける為に術を使ってしまったから出来ないと初めて明かす。小夜は蛍を殺すつもりだったから、棒手裏剣に毒を塗り付けていたのね。匂いで分かった蛍は直ぐに術を使って悟郎を助けた。風富にとっては自業自得って事。
蛍は悟郎に「愛してる」と告げて姿を消し、いつか二人を取り巻く環境が変わったらまた会えるからという手紙と離婚届を悟郎に送って来る。
2年後に宇良くんの母親(シルビア・グラブ)が伊賀の総帥となり、階級制度の廃止等の改革が始まり、蛍が以前に二人が初めて出会った湖畔のキャンプ地で、悟郎との出会い直しから始める所で終わった。
まあ希望の有る終わり方で良かったけど、ちょっと最終回はナレ処理とか説明台詞処理が多かったな。最初の方の「悟郎に結婚は難しい」をもっと圧縮して、5話以降の「忍者に結婚は難しい」展開を、もっと早くから丁寧に描いて欲しかったな。
脚本=松田裕子 演出=土方政人
>> 247
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」9話まで終了。
謎だった部分が全て回収された今回。
英介(良々)は千代の下…
【2023冬ドラマ】
「100万回 言えばよかった」全10話終了。
前回、事件絡みの事は全て回収されたので、最終回は“伝えたい思いはきちんと口に出して伝えよう”“人はいつ死ぬの分からない。だから後悔の無い様に生きよう”という、作者が伝えたかったのであろう事を一話分を使って表現したという感じで、“蘇り”が何故原田は一瞬で直木は約一日だったのか、その辺のメカニズムは曖昧なままだったが、まあそもそもの設定自体が曖昧でファンタジー要素に包まれたドラマだったから、その辺の“何故?”は私はスルーでも問題無いかなと。
でもその他の気になっていた、悠依が里親の元へ来た理由とか、弟の拓海が直木の葬儀に来なかった理由とかは、きちんと回収してくれたし、直木の心残りだった両親や弟の自分に対する後悔や感謝の気持ちも、悠依の協力も有って聞く事が出来たし、直木は改めて魚住や姉の叶恵に感謝を伝え、最後に悠依の希望で二人の里子時代の思い出の海に行き、出会えて幸せだった事、愛してる事を伝え合い、最後に「愛してる」を繰り返し伝えて直木は消え、悠依は覚悟の上の別れなので泣き崩れたりはせずに立ち上がり、スタスタと歩いて行く姿をドローンの映像で見せて終わるという、このファンタジーの結末としてはカチッと締まる満足の行くものだった。
特に松ケンと井上真央の上手さが光ったドラマだった。
脚本=安達奈緒子 演出=金子文紀
>> 249
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」9話まで終了。
P2作戦については大方の予想通りだったけど、知事があの豪華客船に乗船していた…
【2023冬ドラマ】
「大病院占拠」全10話終了。
ハイドロウイルスはハッタリで只の生理食塩水だった(笑)
人間関係としては青赤黒琴音は同じ里親の尾張の元で育った兄妹の様な関係で、尾張は琴音の死の真相を聞き出す為に、ホテルオシマの元支配人の薩摩を人質にあのガソスタに籠城していた訳だが、武蔵が危険と判断して発砲したら、たまたまタバコの火に引火して尾張だけ亡くなり、それを撮影して流したのが因幡で、その映像を“武蔵は正義”との世論作りに利用したのが、尾張と薩摩の関係から“P2作戦”が露見する事を恐れた備前の指示を受けた和泉で、和泉こそ3年前、知事の護衛であの客船に乗り、一番最初に感染して死亡しネットで叩かれた夫の汚名を晴らすべく、知事にウイルスの研究とワクチン開発の拠点作りを強く要請した張本人だった。
鬼側だと思っていたらP2推進側だったのね。一応全部の関係が出揃って回収した最終回だった。
青は裕子の首にカッターの刃を突き付けてあの日の里親の状況を再現し、“さあ撃てよ!”をやりたかった訳ね。もう武蔵の手の震えがお笑いレベルで、さすがトンチキドラマだと笑ってしまったが、私はずっと楽しんで観てた。
えみりの描いた家族の絵の“パパはわたしのヒーロー”に、武蔵の笑顔の「ウソだろ」で綺麗に落としたのに、最後の“駿河も鬼”の回収の蛇足感よ。
脚本=福田哲平 演出=大谷太郎
>> 250
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」9話まで終了。
ひかりは理代子の娘ではないかという私の見立ては違…
【2023冬ドラマ】
「6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱」全10話終了。
ひかりの元カレが全治2ヶ月の入院中で、ひかりに会いたいと言ってるとの友達からのメール。「どう思います?」と聞いたら星太郎の答えは「行ったら?」で、ひかりは最低の彼氏だったと知っていてよくそんな事が言えると責め、星太郎のじゃあ何て言えば?に「行かなくていいって言って欲しかったから」「言われなきゃ分かんねえよ!」ニヤリ。
そして星太郎は幽霊父に、女の人にバーっと言われると昔から何も言えなくなってしまっていたのに、さっき言い返せたと嬉しそう。ニヤリの理由はそれだったのね。
幽霊父と出会い直し、ひかりという押し掛け弟子と暮らし、再会した母親にこれ迄の30何年をぶった切られて、確実に内面の変化が見て取れる星太郎。
注文は無いけど「花火、上げるぞ!」
打ち上げ後「見えた!」と星太郎は上機嫌。
星太郎は酔いながらも「お客さんには分からない、ほんのちょっとの色の差とかを極める、極め続けたい、死ぬ迄」どうやらそれが花火師としての矜持らしい。
それを聞いた幽霊父は、酔い潰れた息子の寝顔を見詰め、ひかりに「ありがとうな」と声を掛けて消えた。あの瞬間、きっと息子に対する心残りも消えたのだろう。
もう橋爪×高橋の掛け合いが聞けないのは寂しい。
本田翼も私が観て来た中では一番だった。
脚本=橋部敦子 演出=藤田明二
>> 253
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」9話まで終了。
次回の番組表に[終]マークが無いので、全11話の様だ。
なので今回、泰生の事…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」10話まで終了。
鷲津は総理の要求に応えるべく、せっかく鶴巻の弱味を見付け“黒い5億円”の証拠(写真と証言データ)を揃えたのに、総理が手を伸ばしたらボイレコだけさっと奪って交換条件(厚労副大臣にしてと)を出した時には、流石にやり過ぎ潰されると思ったわ。何かこの件に限らずだけど、鷲津って秘書としてずっと政界の裏表を見て来た筈なのに、意外に脇が甘くて危なっかしい所が多々有って、その辺りは親の代からずっと政治の“中の人”だった鷹野が漂わせる余裕とは対照的だなって。後ろ盾が無く後が無いならより慎重になるべきなのに、割りと突っ込んで行くタイプなのでハラハラしてしまう。
百戦錬磨の総理と鶴巻にしてやられた鷲津。鶴巻の“国民の不満が溜まり過ぎたら総理の首をすげ替えれば、それで意見が通ったと満足する。そうやって秩序を守って来た”“力を使って誰かを救うのは気持ちがいい。その為にはもっと力が欲しくなる。それを重ねるといつしか悪と呼ばれる様になる”“君もすっかり囚われているのでは?権力という魔物に”等々の発言に、ぐうの音も出ない鷲津。格が違い過ぎた。
怪文書は蛯沢の仕業(兄の陳情の件よりも政治家鷲津の変貌が許せない)と分かったけど、それ迄の言動で周囲だけでなく妻と息子からの信頼も失ってしまった鷲津。これじゃあ本末転倒だわな。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
- << 270 【2023冬ドラマ】 「罠の戦争」全11話終了。 権力に取り憑かれてしまった鷲津を正気に戻したのは、妻からの三行半と息子の自分を責めてしまう言葉。 元はと言えば隠蔽は許さない、息子をあんな目に遇わせた犯人を突き止めて罪を償わせる、というのが鷲津の目的だった為、鴨井の息子が犯人で隠蔽の指示を出したのは鶴巻と分かり、息子の意識も戻った時点で目的は達した訳で、そこから急激な上昇志向に取り憑かれてしまった一番の原因は、議員として法制化したい事が有って立候補した訳じゃないからなのかなと思う。だから“議員としての力”を得る事だけが目的になってしまった。 その点、元妻の雛田可南子には、望まない妊娠をしてしまった女性の選択肢を増やす為に、経口中絶薬の使用を法律で認可させたいという信念が有るので、鷲津よりは政治家に向いているのではないかなと思う。 でも鷲津の後釜に元妻が同じ与党の公認候補として立って当選するって設定は、ちょっと甘過ぎなのでは?(弱者や第一次産業重視の政策を掲げ、大地の党と共闘したらしいけど)“鷲”から“雛”に戻るのは洒落てたね。 可南子が言った「誰かが変えてくれるのを待ってるだけじゃ変わらない」というのは、作者から日本国民へのメッセージなんだろうね。 全編通してダレなかったし、ずっと面白かったし、配役もそれぞれハマっていて素晴らしかった。 脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「風間公親-教場0-」木村拓哉 ○
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜」天海祐希 ○
★「かしましめし」前田敦子 △
「unknown」高畑充希、田中圭 △
「育休刑事」鈴木大地 △
「王様に捧ぐ薬指」橋本環奈 △
「それってパクリじゃないですか?」芳根京子 ○
「わたしのお嫁くん」波瑠 △
「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」桐谷健太 ○
「あなたがしてくれなくても」奈緒 △
「勝利の法廷式」志田未来 ○
「弁護士ソドム」福士蒼汰 ○
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」山田裕貴 ○
「波よ聞いてくれ」小芝風花 ○
★「シガテラ」醍醐虎汰朗 ✕
「Dr.チョコレート」坂口健太郎 ○
「グランマの憂鬱」萬田久子 ○
「ラストマン-全盲の捜査官-」福山雅治 ○
「日曜の夜ぐらいは…」清野菜名 ○
「だが情熱はある」髙橋海人、森本慎太郎 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 264 【2023春ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。 「風間公親-教場0-」長岡弘樹の小説/君塚良一※これは間違いない、と思う。 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜」柚月裕子の小説/根本ノンジ※これも間違いない、と思う。 ★「かしましめし」おかざき真里の漫画/玉田真也、今西祐子※プロットは面白そうなんだけど。 「unknown」オリジナル/徳尾浩司※徳尾さん、どっちに転ぶか? 「育休刑事」似鳥鶏の小説/森ハヤシ 他※プロットは面白そうなんだけど、森ハヤシさんに不安が。 「王様に捧ぐ薬指」わたなべ志穂の漫画/倉光泰子、関久代※お仕事ドラマの部分が有るみたいなので、それが上手くハマれば面白くなるのかも。 「それってパクリじゃないですか?」奥乃桜子の小説/丑尾健太郎※今度は知財部の話。これはお仕事ドラマ中心に描くのかな? 「わたしのお嫁くん」柴なつみの漫画/橋本夏※うーん、プロットが微妙なんだよなあ。 「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」オリジナル/福田靖※前作もドラマ自体は面白かったので、今作も期待している。 「あなたがしてくれなくても」ハルノ晴の漫画/市川貴幸 他※微妙。メインの市川さん(実績不足)の腕次第。 「勝利の法廷式」オリジナル/小谷暢亮、本田隆朗 他※脚本次第。志田未来×風間俊介は魅力。 ★印は24時以の深夜ドラマ
- << 268 【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない ★「シガテラ」醍醐虎汰朗 ✕ ↓ ★「シガテラ」醍醐虎汰朗 △ に訂正 タイトル/原作/脚本家※ちょっと一言。 ★「シガテラ」古谷実の漫画/政池洋佑※原作漫画のあらすじを読んだ感じだと見続けられるか分からないけど、“吉田学生”の醍醐くんと関水渚がどう演じるのかには興味が有るので。 ★印は24時以の深夜ドラマ
- << 277 【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 〚初回放送日、5月6日に確定した為追加〛 「正義の天秤 season2」亀梨和也 ○ タイトル/原作/脚本家※ちょっと一言。 「正義の天秤 season2」大門剛明の小説/田辺満、井上季子 ※前作にはそこまではハマらなかったのだが、今作はルーム1の群像劇の色合いが濃くなる様なので、そこに期待している。 (全5話)
【2023春ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「春は短し恋せよ男子。」美 少年(4人) ✕
(新枠)「ホスト相続しちゃいました」桜井ユキ △
★「私がヒモを飼うなんて」井桁弘恵 △
★「隣の男はよく食べる」倉科カナ、菊池風磨 △
★「ソロ活女子のススメ」江口のりこ ○
★「俺の美女化が止まらない!?」楽駆 ✕
「墜落JKと廃人教師」橋本涼 ✕
★「ゲキカラドウ2」桐山照史 ✕
★「日本統一 関東編」本宮泰風 △
(新枠)★「夫婦が壊れるとき」稲森いずみ ○
★「クールドジ男子」中本悠太 ✕
「帰ってきたぞよ!コタローは一人暮らし」横山裕 ○
「月読くんの禁断お夜食」萩原利久 △
★「ガチ恋粘着獣」香音、石井杏奈 ✕
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 266 【2023春ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。 (新枠)「ホスト相続しちゃいました」オリジナル/中村允俊※潰れかけのホストクラブを桜井ユキが立て直す。観てみないと何とも言えない。 ★「私がヒモを飼うなんて」本山久美子、美園の漫画/岡田真理 他※多分初回だけ観て終わりそうだけど。 ★「隣の男はよく食べる」美波はるこの漫画/川﨑いづみ 他※ありきたりの話を脚本とキャストでどう面白く見せてくれるのか? ★「ソロ活女子のススメ3」朝井麻由美のエッセイ/及川博則※只々楽しみたい。 ★「日本統一 関東編」オリジナル/村田啓一郎※Vシネの人気シリーズの新作を遂に地上波で。もう怖い物見たさで。 (新枠)★「夫婦が壊れるとき」イギリスのドラマを韓国がリメイク、それを今回またリメイク/鹿目けい子 他※脚本次第かなあ。 「帰ってきたぞよ!コタローは一人暮らし」津村マミの漫画/衛藤凛※前回から2年後の続編。待ってました!楽しみ。 「月読くんの禁断お夜食」アサダニッキの漫画/松田裕子※「隣の男…」とは逆パターンで、料理上手男子が女性(トリンドル玲奈)に食べさせる話。これも脚本次第。 ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より)
- << 269 【2023春ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 〚追加作品〛 ★「クライムファミリー」本郷奏多 △ (関東ローカル・30分×全4話) タイトル/原作/脚本家※ちょっと一言。 ★「クライムファミリー」オリジナル/伊藤優、北浦勝大※フジテレビヤングシナリオ大賞の佳作受賞者の二人が書いたドラマ。 ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より)
>> 262
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「風…
【2023春ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
「風間公親-教場0-」長岡弘樹の小説/君塚良一※これは間違いない、と思う。
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜」柚月裕子の小説/根本ノンジ※これも間違いない、と思う。
★「かしましめし」おかざき真里の漫画/玉田真也、今西祐子※プロットは面白そうなんだけど。
「unknown」オリジナル/徳尾浩司※徳尾さん、どっちに転ぶか?
「育休刑事」似鳥鶏の小説/森ハヤシ 他※プロットは面白そうなんだけど、森ハヤシさんに不安が。
「王様に捧ぐ薬指」わたなべ志穂の漫画/倉光泰子、関久代※お仕事ドラマの部分が有るみたいなので、それが上手くハマれば面白くなるのかも。
「それってパクリじゃないですか?」奥乃桜子の小説/丑尾健太郎※今度は知財部の話。これはお仕事ドラマ中心に描くのかな?
「わたしのお嫁くん」柴なつみの漫画/橋本夏※うーん、プロットが微妙なんだよなあ。
「ケイジとケンジ、時々ハンジ。」オリジナル/福田靖※前作もドラマ自体は面白かったので、今作も期待している。
「あなたがしてくれなくても」ハルノ晴の漫画/市川貴幸 他※微妙。メインの市川さん(実績不足)の腕次第。
「勝利の法廷式」オリジナル/小谷暢亮、本田隆朗 他※脚本次第。志田未来×風間俊介は魅力。
★印は24時以の深夜ドラマ
- << 298 【2023春ドラマ】 「育休刑事」 初回視聴済み。 予想通りというか、粗の目立つストーリー+前田敦子の役のキャラ作りで滑り倒している演出という事で、次も観たいとは思えなかったので視聴離脱する。(赤ちゃんの蓮くんはとっても可愛いので観ていたいけど、何人もの役者さんが抱きながら台詞を喋るので、この時代ハラハラしてしまって…) ※ソニンが役者として見事に化けていて誰だか分からなかった 似鳥鶏の小説原作 脚本=森ハヤシ 演出=一色隆司 (NHK・ドラマ10枠)
>> 264
【2023春ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
「弁護士ソドム」オリジナル/泉澤陽子、三浦駿斗※詐欺加害者の民事専門弁護士の話というのが、着眼点として面白そう。
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」オリジナル/金子ありさ※話は面白そうなんだけど、この脚本家に不安が。
「波よ聞いてくれ」沙村広明の漫画/古家和尚※きっと古家さんが面白くしてくれると期待。
「Dr.チョコレート」秋元康企画原作/渡辺雄介※某仮面ドクターズと似てるんだけど、こっちの方が振り切ってくれそう。秋元康が脚本に迄しゃしゃり出ないのも良き。
「グランマの憂鬱」高口里純の漫画/森脇京子 他※話は面白そうなので、後は脚本家の腕次第。
「ラストマン-全盲の捜査官-」オリジナル/黒岩勉※黒岩さんにハズレ無し、の筈。
(新枠)「日曜の夜ぐらいは…」オリジナル/岡田惠和※岡田さんなので一応期待している。役者として期待しているめるる(生見愛瑠)には、清野菜名×岸井ゆきのを食う位の存在感を発揮して欲しい。
「だが情熱はある」オリジナル/今井太郎※脚本が未知数。テーマにも魅力を感じないので、初回だけ観て終わりそう。
(関東の番組表より)
>> 263
【2023春ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
…
【2023春ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
(新枠)「ホスト相続しちゃいました」オリジナル/中村允俊※潰れかけのホストクラブを桜井ユキが立て直す。観てみないと何とも言えない。
★「私がヒモを飼うなんて」本山久美子、美園の漫画/岡田真理 他※多分初回だけ観て終わりそうだけど。
★「隣の男はよく食べる」美波はるこの漫画/川﨑いづみ 他※ありきたりの話を脚本とキャストでどう面白く見せてくれるのか?
★「ソロ活女子のススメ3」朝井麻由美のエッセイ/及川博則※只々楽しみたい。
★「日本統一 関東編」オリジナル/村田啓一郎※Vシネの人気シリーズの新作を遂に地上波で。もう怖い物見たさで。
(新枠)★「夫婦が壊れるとき」イギリスのドラマを韓国がリメイク、それを今回またリメイク/鹿目けい子 他※脚本次第かなあ。
「帰ってきたぞよ!コタローは一人暮らし」津村マミの漫画/衛藤凛※前回から2年後の続編。待ってました!楽しみ。
「月読くんの禁断お夜食」アサダニッキの漫画/松田裕子※「隣の男…」とは逆パターンで、料理上手男子が女性(トリンドル玲奈)に食べさせる話。これも脚本次第。
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
- << 290 【2023春ドラマ】 「日本統一 関東編」初回視聴済み。 怖さとか重さは無くて軽妙な感じの作りになっているから、初めてでも観やすかった。但し彼らの状況や人間関係が全く分からないまま観てるから、結構ちんぷんかんぷんな所が有って、おまけに録音技術のせいなのか何なのか分からないけど、音量を上げても台詞が聞き取れない事が所々で有り、字幕なし放送だから結局分からないままという事で、これは観続けてもストレスになりそうだから初回だけで視聴を断念する。 (日テレ・枠名不明※初回はHuluの完全版から7分カットして地上波放送しているらしい)
- << 299 【2023春ドラマ】 「ホスト相続しちゃいました」 初回視聴済み。 まあドラマとしては平均点の作りはしていたと思うけど、テーマやキャストに殆ど食指が動かなかったので(いいなと思ったのは三浦翔平の安定感位かな)、初回のみで視聴離脱する。 いい意味での化学反応が起きれば面白くなる可能性も残していると思うので、興味の有る方はどうぞという感じかな。 オリジナル作品 脚本=中村允俊 演出=日暮謙 (カンテレ、CX系・新枠→火ドラ☆イレブン)
>> 211
【2023冬ドラマ】〚簡単投稿〛
「今夜すきやきだよ」7話まで終了。
賃貸マンションに暮らしている以上、あいこ(蓮佛美沙子)が結…
【2023冬ドラマ】
「今夜すきやきだよ」全12話終了。
二人で話し合い別居婚を選択し、あいこ(蓮佛美沙子)と同じマンションに部屋を借りたゆき(鈴木仁)。あいこはともこ(トリンドル玲奈)と暮らす部屋と、ゆきの部屋を行ったり来たりで、ある意味いいとこ取りの理想の生活。
但しいつかは来る子供を持つかどうか問題、そして持つ場合は生活をどうするのか。
ゆきとのパートナーとしての関係が安定した時に、二人は子供を持ちたいと結論を出し、妊娠してから出産迄はドラマ的にはあっという間で、生まれてから夜泣きが落ち着く頃迄の大変さを具体的に描き、その間、ともこは仕事の合間を見て食事や子守のサポートをし、やっと落ち着いた時に二人はそれぞれに考えていた事を伝え合う。
あいこがゆきの部屋で子供と3人で暮らすのは自然の成り行きで予想出来たけど、ともこがあいこの部屋を借り直す事にしたのはちょっと意外だった。一人で住むには広過ぎるから。
でもあいこのお陰で貯金も出来て、絵本作家大賞も取れて仕事も順調となれば、今の自分に導いてくれたこの環境を手放す事は考えられなかったのかもしれない。
あいことの交流は続くし、娘のみゆの成長に関わる事は、きっと絵本作家としての糧になるだろう。
肩肘張らずに“常識に囚われないこと”を描いている所が良かったな。
脚本=山西竜矢 演出=太田良
>> 262
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「風…
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「シガテラ」醍醐虎汰朗 ✕
↓
★「シガテラ」醍醐虎汰朗 △
に訂正
タイトル/原作/脚本家※ちょっと一言。
★「シガテラ」古谷実の漫画/政池洋佑※原作漫画のあらすじを読んだ感じだと見続けられるか分からないけど、“吉田学生”の醍醐くんと関水渚がどう演じるのかには興味が有るので。
★印は24時以の深夜ドラマ
- << 278 【2023春ドラマ】 「シガテラ」初回視聴済み。 やはり漫画のあらすじを読んだ時に感じた懸念が正しかった様で、自分の感性には合わないドラマだった。 初回のみで視聴離脱するので、これ以上の感想は書かない。 (TX・ドラマ24枠)
>> 261
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」10話まで終了。
鷲津は総理の要求に応えるべく、せっかく鶴巻の弱味を見付け“黒い5億円”の証拠…
【2023冬ドラマ】
「罠の戦争」全11話終了。
権力に取り憑かれてしまった鷲津を正気に戻したのは、妻からの三行半と息子の自分を責めてしまう言葉。
元はと言えば隠蔽は許さない、息子をあんな目に遇わせた犯人を突き止めて罪を償わせる、というのが鷲津の目的だった為、鴨井の息子が犯人で隠蔽の指示を出したのは鶴巻と分かり、息子の意識も戻った時点で目的は達した訳で、そこから急激な上昇志向に取り憑かれてしまった一番の原因は、議員として法制化したい事が有って立候補した訳じゃないからなのかなと思う。だから“議員としての力”を得る事だけが目的になってしまった。
その点、元妻の雛田可南子には、望まない妊娠をしてしまった女性の選択肢を増やす為に、経口中絶薬の使用を法律で認可させたいという信念が有るので、鷲津よりは政治家に向いているのではないかなと思う。
でも鷲津の後釜に元妻が同じ与党の公認候補として立って当選するって設定は、ちょっと甘過ぎなのでは?(弱者や第一次産業重視の政策を掲げ、大地の党と共闘したらしいけど)“鷲”から“雛”に戻るのは洒落てたね。
可南子が言った「誰かが変えてくれるのを待ってるだけじゃ変わらない」というのは、作者から日本国民へのメッセージなんだろうね。
全編通してダレなかったし、ずっと面白かったし、配役もそれぞれハマっていて素晴らしかった。
脚本=後藤法子 演出=三宅喜重
「2023冬ドラマのまとめ①」
1位「大奥」(NHK)
原作の世間の評価が高い事を踏まえても、脚色の巧みさと悉くハマっていた配役の上手さで、十分に楽しませてくれた。NHKの底力を見せて貰った感じ。
2位「罠の戦争」(関テレ)
これも脚本と役者の総合力の勝利。全11話で全くダレる事が無く、ずっと集中して観る事が出来た。
3位「100万回言えばよかった」(TBS)
若干引き延ばしに感じてしまった部分も有ったが、全体としてはファンタジーを纏った人間ドラマとして良く出来ていたと思う。
【他にハマったドラマ】
「ブラッシュアップライフ」(日テレ)
「大病院占拠」(日テレ)
【今期の演技MIP】
「大奥」の堀田真由と福士蒼汰。
二人があんなに役にハマるとは思っていなかったので、家光の死で出番が終わった時は結構な喪失感が有った。
※今期は「リバーサルオーケストラ」「すきすきワンワン!」も含めて、バラエティーに富んだ企画のドラマが揃った日テレが、頑張ったなという印象。
「2023冬ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~
「女神(テミス)の教室」(フジテレビ)
全話を観ると伝えたかった事は分かるのだが、法科大学院という舞台と人物の設定、全体の構成が悉くズレていたのが残念だった。
「星降る夜に」(テレビ朝日)
2話目からは面白かったのにねえ。私は伴の設定がダメだったので…。
「リバーサルオーケストラ」(日テレ)
企画も役者も良かったのに、本宮と市長がなあ。勿体無かった。
「警視庁アウトサイダー」(テレビ朝日)
えっ!?て言うながしつこくて萎えた。
「忍者に結婚は難しい」(フジテレビ)
後半は面白かったので、完全に前半モタモタさせた構成の失敗。
「リエゾン」(テレビ朝日)
志保が落ち着いた後半は良くなった印象。大人の発達障害の描き方は難しいのかな。
「大病院占拠」(日テレ)
久々にハマったトンチキドラマ。SNSを上手く利用して、ドラマの視聴に繋げていたのが印象的。
「Get Ready!」(TBS)
主人公の設定がブレブレなのと、当初の堤演出がスベっていたのが勿体無かった。
「ブラッシュアップライフ」(日テレ)
中盤で若干ダレたのが勿体無かったけど、地元愛、友達愛で笑って泣けて、とにかく脚本が素晴らしかった。
「探偵ロマンス」(NHK)
題材自体に興味が湧かなかったので、あまり印象には残らなかった。
>> 272
「冬ドラマのまとめ②」の続き
「インフォーマ」(関テレ)←全話Tverで視聴
波は有ったけど面白く視聴。あの内容だとMXでの放送は無理だな。
「今夜すきやきだよ」(テレ東)
飯テロは少しだけで、ドラマとして良く出来ていた。“その後”も観てみたいな。
「すきすきワンワン!」(日テレ)
いいドラマだった。最後、天は炬太郎の自立の為に身を引いたんじゃないかなあ。
「ヒヤマケンタロウの妊娠」(テレ東)
前半は凄く面白かったんだけど、後半は何か違うなって。
「花嫁未満完結編」(テレ東)
予想通り面白くは無かったが、話数が短いので完走した。
「ハマる男に蹴りたい女」(テレビ朝日)
途中から段々面白くなった。関水渚は確実に役者として成長してる。
「6秒間の軌跡」(テレビ朝日)
脚本が良くて役者が上手いと、二人の掛け合いだけでも十分楽しめるなと。
「東京の雪男」(Eテレ)
変化球的ドラマだったけど面白くて楽しめた。Eテレだから放送を知らなかった人もいたかもね。
※冬ドラマは以上の18本+上位3本の計21本を全話視聴した。
そこそこ視聴離脱もしたけど、GP帯ドラマの途中離脱は2本だけだったので、まあまあのシーズンだったのかな。
春からは新枠が3つも増えるので、離脱の判断を早目にする事になるかも。
【2023春ドラマ】
「私がヒモを飼うなんて」(TBSスパークル・製作委員会)脚本=岡田真理 他 出演=井桁弘恵、一ノ瀬颯、西垣匠、志田こはく、三原羽衣、猪塚健太、トリンドル玲奈 他
原作/本山久美子、作画/美園の漫画原作。《ドラマストリーム・30分枠》(全話数不明)
映像のトーンとか画角の雰囲気とかが、「階段下のゴッホ」に似ているなと思ったら、演出家が同じ人だった。
この枠は若い女性向けに作られたので、掴み所の無い美形の猫系男子(一ノ瀬颯)と、好きな女性には一途で優しそうな犬系男子(西垣匠)を用意して、どっちがいいか楽しめる様にはなっている。
そして仕事に恋に悩めるヒロインには、若い女性の好感度が高い井桁弘恵、ヒロインを採用する社長兼デザイナーで謎めいた女性には、深夜ドラマの女王になりつつあるトリンドル玲奈と、ポイントは押さえた配役になっているので、後は脚本家でもある本山久美子が書いた原作の内容次第かな(勿論ドラマを書いた脚本家の腕にもよるけど)。
取り敢えず次も観てみようかなという気にはさせてくれたけど、話の方向次第では次で離脱も有りかも。
脚本=岡田真理 演出=小牧桜
【朝ドラ】
「舞いあがれ!」第125話。
いやあ飛んだねえ、何がって時間が(笑)
今日を含めて残り2話なのに、冒頭はまだ2020年、貴司は何とか帰国して、7月には士気が上がるABIKILUの描写と、丁寧なのはいいけどどう考えても時間が足りないじゃんと思っていたら、貴司のナレでいきなり2026年の未来に飛んだ!
舞が考えた「かささぎ」はもう認可が降りて、来年1月には五島で正式な運航が始まるって、トントン拍子にも程があるわ(笑)
それも有るけど気になったのは、昨日の2020年に「五島に帰りたか」って、あれ程ホームシックに掛かっていたばんばを、6年以上も東大阪に留め置いた(←言い方!)のか〜いって事。どういうケアをしたのか知りたかったな。
コロナ禍という不測の事態が有ったからか、章への完全引き継ぎに6年も要しためぐみだが、「かささぎ」の運航と合わせる様に五島へのUターンを決め会社で挨拶。
久し振りに観たIWAKURAの面々。私は見逃さなかった、山田の左薬指の指輪を。後でクレジットを見返したら、山田の役名が藤沢紗江に変わっており、右隣には藤沢哲の役名が(笑)その下が裏夫妻の役名なので、これは藤沢が山田に捕まったという事でいいのよね(笑)
明日は舞がパイロットで「かささぎ」の初フライト。柏木他大勢も「ノーサイド」で見守るよ。久留美パパが抱いてるのは孫娘なのかな。←えっ、そこ?
【朝ドラ】
「らんまん」(第一週)5話まで終了。
高知ネイティブ広末涼子、まさかの第一週であの世に旅立ってしまうとは…。
そしてとっても演技が達者で可愛いチビ万太郎役の森優理斗くんも、予告だと今週限りっぽくて残念だなあ。
昨日今日と、チビ万太郎の母を想う健気さと、子供達を残して逝かなければならない、病弱な母親の無念さにボロボロに泣かされて、ドラマとしてどうのこうのよりも、森くん、広末さん、そして威厳の中にも優しさが垣間見える祖母役の松坂慶子さん、御三方のお芝居にすっかりやられてしまった第一週だった。
掴みはOKだったけど、ずっと視聴し続けるかはまだ分からないかな。
春ドラマが次々にスタートするので、観たとしても朝ドラの感想は今回のみという事で。
>> 262
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「風…
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
〚初回放送日、5月6日に確定した為追加〛
「正義の天秤 season2」亀梨和也 ○
タイトル/原作/脚本家※ちょっと一言。
「正義の天秤 season2」大門剛明の小説/田辺満、井上季子
※前作にはそこまではハマらなかったのだが、今作はルーム1の群像劇の色合いが濃くなる様なので、そこに期待している。
(全5話)
- << 336 【2023春ドラマ】 「正義の天秤 season2」初回視聴済み。 大門剛明の小説原作 脚本=田辺満 演出=片岡敬司 前作の初回は亀梨がやたらスーパーボールを事務所で投げていたけど、今回は全く必要性の感じられないパルクールもどきかあ…。 全編見終わって“ああ、こんな感じのドラマだったなあ”って思い出したけど、久美子(大島優子)が襲われた事件の真相に迫るという芯が無くなったら、何か“腑抜けドラマ”にしか見えなくなってしまって…。 なので初回のみで視聴離脱する。 (NHK・土曜ドラマ枠)
【2023春ドラマ】
「夫婦が壊れるとき」(NTV)脚本=鹿目けい子 他 出演=稲森いずみ、吉沢悠、優希美青、内田朝陽、安藤聖、内田滋、結城モエ、犬飼貴丈、松本留美、半海一晃、矢島健一、七瀬なつみ、長谷川初範 他
英BBCドラマのリメイク。《新枠/金曜ドラマDEEP・29分枠》(全話数不明)
クリニックの副院長で内科医の真壁陽子(稲森)。売れない監督で映像制作会社社長でもある夫の昂太(吉沢)とは仲が良く、愛し合っていると思っていたのだが、出掛けに「まだ寒いから」と夫が巻いてくれた青いマフラーに、自分の物では無い長い髪の毛が一本付着している事に気付いた途端に一気に夫の浮気を疑い出し、自分や夫の周辺人物の何気ない言葉や持ち物、行動が気になり、この人では?と疑心暗鬼に陥ってしまう陽子の姿が描かれた初回。
夫は毎日遅かったのは母の見舞いに来ていたと話し妻も信じるのだが、その後義母の入院先の医師で恩師の大庭(長谷川)に挨拶をした陽子に、大庭は「久し振りに昂太くんが来て、お母さんも嬉しそう」と話し、昂太の嘘は即バレ!という展開だった。
ちょっと気になったのは、この夫婦は陽子が子連れで再婚したのかなと思う位、ラブラブな雰囲気(息子の側でキスとか)が出ていて、その分、陽子の嫉妬や夫への執着が激し目な事。日本人の夫婦に落とし込むと少し違和感が有るかな。
脚本=鹿目けい子 演出=大塚恭司
- << 291 【2023春ドラマ】 「夫婦が壊れるとき」2話まで終了。 初回を観た時も、主人公が夫の浮気を疑い出したら、意識がその事に行き過ぎているのが結構気になっていたのだけど、今回は益々意識がそっちへ“全集中”していて、彼女の年齢とか医師という仕事をしている事を考えると、観ていて“それは無いわ”と思ってしまい、ドラマに集中出来なくなってしまった。 なので今回で視聴離脱する。 脚本=鹿目けい子 演出=大塚恭司
【2023春ドラマ】
「グランマの憂鬱」(東海テレビ・FCC)脚本=森脇京子 他 出演=萬田久子、足立梨花、加藤柚凪、鷲尾真知子、竹内都子、駒塚由衣、(金子昇)、(神尾佑)、モト冬樹 他※()内は初回未出演
高口里純の漫画原作。《土ドラ・55分枠》(全8話予定)
百目鬼村の総領の百目鬼ミキ(萬田)が、村人の問題や対立等を一刀両断に裁いて行く話で、この枠で放送をしていた「最高のオバハン中島ハルコ」を想起させるが、あれよりは話が単純明快で、舞台が山に囲まれた長閑な村で、横浜から移住して来たミキの息子の嫁(由真=足立)と孫(亜子=加藤)が同居を始めたばかりという設定で、ミキにくっついて散歩をする亜子が、自然の姿や会話を通して様々な事を教えて貰い、心が豊かになって行く様子も描かれているので、初回を観た限りでは観やすいし、私はこっちの作風の方が好きだな。
萬田さんは亜子からグランマと呼ばれ始めるので、それにはピッタリなのだが、総領の迫力とか威厳となるとどうかな、ちょっと物足りないかな(声が細いのよね)。
“安心の柚凪ちゃん”は何の問題も無しで可愛いし、風景と相まって癒やされるわあ。
仕事の区切りを付けたら後から戻って来る事になっているミキの息子のトオルは、結局最後迄出て来ず、相関図にも載っていないのでこのまま出ないパターンなのかな?
脚本=森脇京子 演出=岡野宏信
- << 293 【2023春ドラマ】 「グランマの憂鬱」2話まで終了。 うーん、早くも脚本家が交代し構成が間延びしていて退屈だったな。 テンポが悪く話に集中出来ないから、そうなると萬田さんの演技の欠点(特に拙い台詞回し)が目立ってしまい、ハラハラして余計に話が入って来なくなるという悪循環。 亜子(柚凪ちゃん)が里山に抱かれて自然が大好きになり、草花や生き物の知識を増やして、子供らしさを残したまま心豊かに成長して行くという過程には惹かれるし、ずっと観ていたいのだが、もし今回の様な仕上がりが続く様なら視聴離脱してしまうかも。 脚本=阿久津朋子 演出=岡野宏信
【2023春ドラマ】
「だが、情熱はある」(NTV)脚本=今井太郎 出演=髙橋海人、森本慎太郎、戸塚純貴、(富田望生)、三宅弘城、池津祥子、ヒコロヒー、(藤井隆)、(坂井真紀)、白石加代子、光石研、薬師丸ひろ子 他※()内は初回未出演
オリジナル作品。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
オードリー若林と南キャン山里の半生を、フィクションを織り交ぜながら描くらしい。
初回はTVプロデューサーの島(薬師丸)の紹介で二人が顔を合わせる所からそれぞれの過去に遡り、共に目立ちもせず心に屈折したものを抱えていた高校時代のエピソードが主に描かれた。
お笑いにはあまり興味が無いし、この二人の過去についても特に知りたいとも思わないので、脚本と演出が余程頑張ってくれないと見続けるのは厳しいかなと思いながら視聴したのだが、案の定というか途中迄はかなり退屈だった。
ただラストに、若林はクラスで一番面白い奴を決める投票のエピソード、山里は好きだった女子が彼氏とデート中の喫茶店の隣席で、親友相手にモテない自虐ネタを披露し、聞いていた彼女に「面白いのね」と言って貰えたエピソード、この二つを重ねた末に、それぞれが進路を芸人に定める所迄の展開は面白くて、取り敢えず次回への視聴意欲には繋がった。
髙橋、森本の努力は感じるけど、ジャニじゃ無い方が良かった様な気はする。
脚本=今井太郎 演出=狩山俊輔
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」(CX)脚本=君塚良一 出演=木村拓哉、赤楚衛二、(新垣結衣)、北村匠海、(白石麻衣)、(染谷将太)、堀田真由、濵田崇裕、結木滉星、小林薫、小日向文世 他※()内は初回未出演、北村匠海は今回は過去作映像のみ
長岡弘樹の小説原作。《月9・54分枠》(全話数不明)※初回は30分拡大
「教場」「教場Ⅱ」と同じ脚本家と演出家が作っているので、あの独特の雰囲気はそのまま残っていて、その意味では安心して観ていられたのだが、ただ何と言ったらいいのかな、作風とテーマ(題材)の親和性から言うと警察学校の方が高く、特に「教場」は“無理がない作り物”として秀逸だったと思っているのだが、新人刑事のOJTを担当する風間公親を描く今作は、当然ながら実際の事件も同時に描く訳で、そこに無理や過剰な不自然が有ると、どうしてもそちらに意識が引っ張られてしまい、風間公親を存在させる意義も薄れてしまう様な気がするのだ。
とはいえ、新人刑事を篩に掛けている最中にあの事件が起き、風間は右眼を失い、そこから今度は警察学校で新人警察官を篩に掛ける役回りに転じた訳で、そこ迄の流れは勿論知りたいし、通常枠になる次回からは事件も一つになるだろうから、中身も落ち着く事になると信じて観て行きたいと思う。
※事務員役の堀田真由の使い方が上手いね。
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 294 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」2話まで終了。 【ブロンズの墓穴】 通常枠で事件が一つだけになったので、犯人側の動機に繋がる事情なども描かれて、分かりやすく観やすかった。 ただねぇ、犯行部分の“作り過ぎ”は変わらずで、どうしてもそこが引っ掛かってしまう。 犯人の佐柄(宮澤エマ)は、遺体を隠す車のトランクに事前にブルーシートを敷いて証拠を残さない様にし、アリバイ工作もして捕まらない努力をしているのに、深夜に校庭で火の玉も飛ぶし音もする溶接作業をする事には何の疑問も危機感も持たないのか、どういう精神構造をしているのかと思ってしまうのだ。 風間は、犯人と被害者が揉み合った場合の足跡の特徴と、被害者の額に有った謎の打撲痕から、犯行場所は別と容易に割り出しており、溶接技術を駆使した秘策は、犯人に辿り着く理由の一つにはなるけどそれはマストではなく、ただ普通の犯行にはしたくなかっただけにしか見えなかった。 あといつもツルンでいて、仕事をしている様には見えない二人の若手刑事よりは、教場の新人の方が優秀に見えてしまうのはいいのだろうか。 赤楚くんの教場は今回で終わって、次回からは目玉キャストのガッキーが登場する。 風間は十分キャラは立っているのだから、普通の犯罪のどこに目を付けるのかを叩き込む、そういうのでいいんだけどな。 脚本=君塚良一 演出=中江功
【2023春ドラマ】
「かしましめし」(TX.ホリプロ.製作委員会)脚本=玉田真也、今西祐子 出演=前田敦子、成海璃子、塩野瑛久、(倉悠貴)、(若林拓也)、(工藤綾乃)、渡部篤郎 他※()内は初回未出演
おかざき真里の漫画原作。《ドラマプレミア23・49分枠》(全話数不明)
(私が)完走出来ないドラマの原作を連発して居座っていた“主”の秋元康がやっと居なくなり、漫画原作のドラマになったと思ったら、その主演が秋元康が発掘して育てた前田敦子というね(笑)
でもあっちゃんは、ちょっと病んでてまだ完全には立ち直れていない千春という主人公を、凄く繊細に演じていて存在感も有り、中々良かったと思う。
テレ東というと“ひとり飯”“ふたり飯”ドラマが得意だけど、これは美大の同期3人が、同じく同期だったトミオ(千春の元彼で英治の元彼でも有ったという今時の設定)を自死で亡くし、その葬儀で再会、そこから千春の自宅での“友達3人飯”が始まり、そのあまりの居心地の良さに、他の二人も千春の家に引っ越して来てしまうという流れで、分類としては「今夜すきやきだよ」に若干似ているかなという感じ、今のところは。
千春は心が折れて退職してしまったけど、ナカムラ(成海)、英治(塩野)の二人も職場には問題有りみたいで、シビアな話も出て来そう。
※包まない餃子、楽しそう!
脚本=玉田真也 演出=松本佳奈
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」(NTV)脚本=丑尾健太郎、畑良太 出演=芳根京子、重岡大毅、渡辺大知、福地桃子、朝倉あき、高橋努、相島一之、赤井英和、野間口徹、ともさかりえ、田辺誠一、常盤貴子 他
奥乃桜子の小説原作。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)
特許の事は「下町ロケット」で扱っていたし、他のドラマでも観た事が有るから先願主義の事は知っていたけど、冒認出願という言葉は初めて聞いて、その為に本人は否定しているのに「アイディアを話してしまったと証言する様に」と強要する弁理士って有りなのかと、そこはちょっと疑問に思ったけど、一般人が知らない知財管理の事を分かりやすくドラマに組み込んでいて、楽しめる内容だった。
ただ一点だけ、営業社員の松尾(高橋)がそこそこの年齢なのに、“知財”というワードさえ知らない設定というのは不自然過ぎたなと。
オドオドしてはっきりしない主人公の亜季(芳根=表現が上手い)、怪しげな態度でやっぱり亜季から情報を取ったのかと思わせた大学同期の青木と、散々煽っておいてからのまさかの社長(笑)って流れが面白過ぎた。
自社CMに出てるとか承認欲求が強そうな二代目社長で、赤井英和が演じているから変な説得力が出ちゃってて(笑)
知財部が発足して稼働する次回からが本当の始まりかな。
脚本=丑尾健太郎 演出=中嶋悟
- << 300 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」2話まで終了。 今回のテーマは【商標の類否】で、そっくりなパッケージデザインにパロった商品名は許されるのか、という話だった。 月夜野ドリンク起死回生の主力商品“緑のお茶屋さん”を真似された、地方の小企業が作ったお菓子の“緑のおチアイさん”、これは許されるのか。社長は激怒して訴訟を指示するが…。 話としては“白い恋人訴訟”の実例も組み込んで、素人にも分かりやすく丁寧に作られていて、有名企業の月夜野が、地元の救世主と慕われている小企業相手に訴訟を起こす事のイメージダウン等も考慮して、パロディ商品は生産中止、その代わりに落合製菓には“緑のお茶屋さん”の菓子をOEM製造して貰うという落とし所も納得の行く内容だった。 ただねえ、あくまでも感情は排除して法律に依拠する北脇(重岡)と、その都度の事象を受けた感情に左右されてしまいがちな藤崎(芳根)の対比や攻防が冗長気味で、面白味に欠けるから、そこで集中力が途切れてしまうのよね。 初回は“社長自爆”が面白くて目立たなかったこのドラマの問題点が、一気に表に出て来てしまった感じと言ったらいいのかな。 確かに勉強にはなるけど、ドラマとして楽しめるのかと言ったら…主役二人のキャラが今のままではちよっとキツいかな。 脚本=丑尾健太郎 演出=中嶋悟
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」(CX)脚本=橋本夏 出演=波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、伊藤正之、佐伯大地、竹財輝之助、古川雄大、宇梶剛士、富田靖子、(中村蒼) 他※()内は初回は未出演
柴なつみの漫画原作。《水10・54分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
バリキャリで仕事ではピシッとしているけど、帰宅すると汚部屋でズボラな生活をする速見(波瑠)、たまたま実態を知ってしまった会社の後輩で、“家事力最強男子”の山本(高杉)が、両親が訪ねて来る速見からのSOSで一晩で整理整頓、料理も得意な山本はそこから食事も作りに来る様になり、速見の「世間が求めるいいお嫁さんって、山本君みたいな人の事を言うんだなって」の一言に、「いいですよ嫁に来ても、貰って下さい!」「えっ?」
で、1週間後には同居する事にっていう、根っこの所は殆ど「わたナギ」で既視感が。
まあ絵面だけで言えば高杉くんの“満面のニコッ”の方が強いに決まってるけど、ドラマの相手役の設定としては、プロフェッショナルな安心感とミステリアスな部分も残していたナギサさんの方が強いし上手いかなと。
バリキャリで性格も申し分無しだと、家事も完璧でいい嫁になると思い込み、それを口にする男が多数の職場って、いつの時代よ(苦笑)
取り敢えず次回も観てみるけど。
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 301 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」2話まで終了。 蓮見(波瑠)は部下の山本(真宙)を“嫁”にする事はパワハラになるのではと潜在的には思っていたらしく、変な夢を見てしまい無かった事にしようとするが、山本に「お試しルームシェアをしましょう」と言われて押し切られてしまう。(否定したら真宙に泣き真似されて落ちてしまうw) お試し同居は蓮見にとってはメリットだらけ(食事や居住環境の飛躍的な向上)なのだが、山本には全くメリットが無い事に気付いた蓮見が聞くと、実家を出ようと思っているので、二人で暮らせば経済的に助かると誤魔化す山本。 山本は蓮見が好きで、正攻法では多分無理だから、同居している内に何とか男として見て貰いたい、恋愛対象に入れて貰いたいという切なる想い(まあ下心だけど想いは真剣)を秘めての行動なのだが、蓮見はそんな事は夢にも思っていないから、メリットでしか考えられない、そこが隔靴掻痒だけど面白い。 紆余曲折の末に同居を決めた二人は広めの新居にお引越し。早々に片付けられない速見のせいで、速見の部屋に閉じ込められてしまった二人。 「あっ、山本くんには指一本触れないから」w。蓮見をベッドに組み伏せ「そっちが大丈夫でも、俺は朝まで“嫁”で居られるか分かりません」何、この逆転劇www とにかく真宙が可愛くて癒やされる! 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
【2023春ドラマ】
「隣の男はよく食べる」(TX.FCC.製作委員会)脚本=川﨑いづみ、的場友見 出演=倉科カナ、菊池風磨、山田真歩、(高橋光臣)、(市川由衣) 他※()内は初回未出演
美波はるこの漫画原作。《ドラマParavi・30分枠》(全話数不明)
大河内麻紀(倉科)が帰宅すると鍵が無い。明日から台湾出張なのでパスポートが必要で部屋に入りたい。鍵屋に電話するもバッテリー切れでOFFに。そこに隣の男(本宮蒼太=菊池)が帰宅。思わず叫んだ「バルコニー貸して下さい!」
応じた男は「そもそも窓開いてるんですか?」「閉めるの忘れがちなんで…」
で、開いていたから無事入れて、後日お礼として台湾みやげと手作り料理を渡して、美味しかったと空容器を返してくれて、嬉しくなってまた料理を作り…と交流が始まり、ある日、一緒に飲みませんか?とお酒を持って来た蒼太を部屋に入れてしまう麻紀。(←男を家に入れたのは10年振りなのだとか)会話から彼は10歳下だと分かる。
つまみを作る麻紀をいきなりバックハグする蒼太。向き合い見詰められると耐えられずに腰砕けになってしまう麻紀。
窓は閉めるの忘れがちな緩さで、美味しい手作り料理をせっせと作って持って来てくれる綺麗なお姉さん、これは行けると男なら思うよね。
※よく食べるシーンが全く無いのにはワロタ
脚本=川﨑いづみ 演出=井樫彩
- << 421 【2023春ドラマ】 「隣の男はよく食べる」全12話終了。 初回は食べるシーンが無かったのだが、その後は料理を作るシーンに二人で食べるシーンと、それなりに出て来てタイトル詐欺ではなかったけど、それよりもびっくりしたのはキスシーンにベッドシーンと、いわゆるイチャコラシーンの多い事で、そこでやっとこれは飯テロドラマではなくて年の差男女の恋愛ドラマなのだと気付いた次第。 10才差で男が25才だと、年上の女としてはああいう心配や悩みは常に持つだろうし、そこまでは気が回らない若い男にとっては“何なんだよめんどくさいな”という苛立ちの様な感情も過ぎってしまうのだろう。 年齢的に釣り合いそうな男と女をそれぞれの近くに登場させて、相手の気持ちを混乱させて、別れようからのやっぱりお互いが好きに収まるというのは、こういう物語の常套手段で“まあそうだよね”としか思えなかったけど、総体としては可もなく不可もなしといった所かな。 倉科カナと菊池風磨の組み合わせが意外だったけど、風磨くんが頑張って倉科カナに釣り合う様な雰囲気を作っていたので、その分はプラス評価。 脚本=川﨑いづみ 演出=井樫彩
【2023春ドラマ】
「ケイジトケンジ、時々ハンジ」(EX)脚本=福田靖 出演=桐谷健太、比嘉愛未、磯村勇斗、中村アン、岡崎紗絵、長井短、古田新太、峯村リエ、奥貫薫、吉瀬美智子、北村有起哉 他
オリジナル作品の続編。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)初回は6分拡大
“アイツ”がやらかしてくれたせいで、不当に捻じ曲げられてしまった前作から3年、桐谷健太の初主演にミソを付けてしまった罪滅ぼしなのか、今度は彼を単独主演に据え、“アイツ”の後任には真逆のタイプで演技派の北村有起哉、時々ハンジには吉瀬美智子と、“若くない人”を起用して安全確保を図った感じだ。
でも北村さんが演じる二階堂検事のキャラが中々立っていて、美しいみなみ(比嘉)に直ぐに一目惚れしながら、それを必死に隠す純情さを見せたかと思えば、犯人(大橋和也)が隠し通していた真相に真っ先に気付き、過去の経験から来る“引き出しの多さ”も感じさせてくれて、只単純に仲井戸(桐谷)と対立する役回りににはしていない所に期待が持てそう。北村さんは上手いから、あんなヨレヨレの見た目でも、時々キリッとするとセクシーに見えるのよね。(←ずっと独身と言っていたけど、ハンジの諸星の事を独り言で美沙子呼びしていたから、もしかして元夫婦?)
桐谷の適度な“アイツ”イジりが、前作を観ていた人へのサービスで👍
脚本=福田靖 演出=本田圭太
- << 302 【2023春ドラマ】 「ケイジトケンジ、時々ハンジ」2話まで終了。 証拠が揃い過ぎている犯罪は不自然、“替え玉を疑え!”な事件。 替え玉・田中役の橋本じゅんは上手いし佇まいが地味だから、事務所の稼ぎ頭を守る為に駆り出された売れない役者・田中を、ごく自然に見える様に演じていて、序盤の展開に説得力を与えていたと思う。 スターが彼女絡みで相手の人気俳優を暴行、事務所の社長に泣き付いて、社長が田中を呼び出して替え玉を五千万で依頼、田中は社長に恩が有るので引き受け、そこから工作を始める訳だけど、犯行は近くの防犯カメラに残っていて、その時間とのタイムラグはどうなっていたのか、あと田中が「あのタクシーを追いかけて」と運転手に指示した“あのタクシー”は現場近く迄行ったのだが、そっちも被害者の替え玉を使ったのだとして、その人は短時間でどこから調達した? 新キャラの中村アンの矢部検事は、功名心が強くガツガツしている割にはポンコツで、若干主人公の仲井戸とキャラ被りしちゃってるな。北村有起哉だけだと地味だから、華やかさを出す為のキャスティングなのかもだけど、このキャラだと逆に必要ないかもね。女性陣はみなみ(比嘉愛未)と吉瀬美智子の諸星判事だけで十分だと思うけど。 脚本=福田靖 演出=本田圭太
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」(CX)脚本=市川貴之 他 出演=奈緒、岩田剛典、田中みな実、さとうほなみ、武田玲奈、宇野祥平、(MEGUMI)、(大塚寧々)、永山瑛太 他※()内は初回は未出演
ハルノ晴の漫画原作。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
うーん、奈緒演じる吉野みちと陽一(瑛太)夫婦は結婚して5年、レスになって2年という設定なんだけど、2年が経ち、みちの色々な事が混ざり合った不満がマックスに達した状態からドラマが始まっているので、みちの思考がずっと“その事”を中心にグルグル回っているだけに見えて、これをずっと見せられるのは辛いかなとも思える。
5年前の二人の“そのシーン”での瑛太のエロさとか、みちがコピーをしている時のパラパラ漫画演出とか、おっ!と思えるシーンや、遠回しに孫を望む義母に、みちが心の中で言う「おたくの息子さんの役立たずのムスコさんに言ってくださいよ」みたいな笑えるシーンも有るには有るんだけど、
全体的にはずっと暗いし、何より陽一も、もう一組のレス夫婦の妻・楓(田中)も、今のところ只の自己チュー人間にしか描かれていないので、そこもイマイチこのドラマに乗れない要因なのかなあと。
まあ暫くは様子見してみるけど。
脚本=市川貴之、黒田狭 脚本協力=おかざきさとこ 演出=西谷弘
- << 303 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」2話まで終了。 今回は前回の出来事も含めて、新名誠の立場から見た事象と心象を、誠役の岩田剛典のモノローグで伝える所から始まり、みちの意識もほぼほぼ“自分達のレス”に有った初回よりは、誠の事が色々な意味で気になり出して意識が分散し始めたので、だいぶ観やすくはなって来た。 今回は新名夫妻の生活にスポットが当てられたのだが、一番思ったのは出版社(の編集部)って本当にあんなにブラックなのかって事。副編集長って立場は、確かにある意味一番忙しいのかもとは想像出来るが、それにしても酷過ぎないか?(能力の無い部下の吹き溜まりの様な編集部…なの?) 諸悪の根源は異常な多忙に有るにしても、気を使い過ぎる誠に(多分責められている様に感じて)苛々するにしても、あんな風に攻撃的な言葉を口にする楓って、やはり性格的に問題有りだと思うし、もしかして部屋が常に綺麗というメリットと、“仕事と家庭を両立している私”という肩書の為に楓は離婚しないのかとさえ思ってしまう。 “妻だけED”疑惑の陽一は、三上とキスをしてしまった罪滅ぼしからか、スーパーで花を買って帰宅し、喜ぶみちをベッドに押し倒すけど…、疑惑が晴れるのかどうかは次回にて。 それよりも傷付いている誠がみちにTELした事の方が気になる。 脚本=市川貴之、黒田狭 脚本協力=おかざきさとこ 演出=西谷弘
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」(ytv)脚本=小谷暢亮 他 出演=志田未来、風間俊介、髙橋優斗、北乃きい、カトウシンスケ、市川知宏、入来茉里、遊井亮子、升毅 他
オリジナル作品。《木曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
プロットが面白そうで演じるのが志田未来と風間俊介だから、かなり期待していたのだが、ずっと重くて暗くて、ぶっ飛んでるのは“脚本家が書いた台本通りに法廷で弁護士が喋る”という部分だけで、後は裁判の案件も関係者の人物像も想定の範囲内、まあ、だからこそ脚本家の台本通りに裁判が進行するとも言えるのだが。
最後の方で示された映像から想像するに、以前に脚本家・黒沢仁(風間)の大切な人?が殺されて、その捕まっていない犯人と、弁護士・神楽蘭(志田)の親友で無実を主張しながらも夫殺しの犯人とされ、服役中の花(北乃)の件に繋がりが有って(犯人が同一犯とか、花自身が本当は犯人とか)、それを探る為に黒沢が蘭を担ぎ出し利用している様な感じがして、もしそうなら仕掛けは仰々しいけど、黒沢の動機は有りがちなパターンになりそうで、これで話が広がるのかちょっと心配。
これも暫くは様子見してみるけど。
※北乃きいの肥大化が止まらず、最初マジでこれって本当に北乃きい?って半信半疑だった。
脚本=小谷暢亮 演出=宝来忠昭
- << 304 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」2話まで終了。 【正体】 蒼の大学同級生(って事は法学部?)で、フードデリバリーの配達員の速水(泉澤祐希)は、配達先の妻、池上結衣(生駒里奈)のストーカーなのか、それとも夫からDVを受けているのに気付き守ってあげたいだけだったのか、で始まった話は、結衣はリモートで友人にDVサインを送った事も有るのにDVを否定、速水は昔アイドルをしていた結衣の追っかけだった事が暴露され、ストーカー説が優勢になるのだが。 結衣の弁護士が流川事務所に替わり、近隣住民からDV証言等が出ない様に手を回した疑惑に関しては、只の一軒も反発する家が出ない様にするにはどういう手を使ったのか、そこは知りたかった。 まあそれでも蘭の押しに屈した一軒の防犯カメラの映像から、実は結衣はDVの辛さから逃れる為に、一人だけ玄関に入れているフードデリバリー配達員から覚醒剤を購入していた事が発覚という流れで、次々に“正体”が変化し明かされて行く展開は面白かった。 ラストにぶち込まれた“殺された花の夫・蓮の正体は連続殺人犯だった”は、えっ?それ本当?って思ってしまった(これで確定は早過ぎるから)。真犯人は別に居て、蓮を犯人に仕立て上げて安全圏に逃げようとしたのではないかなと。 そうなると花は候補から外されるかな。 脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
>> 266
【2023春ドラマ】※40分未満の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
(新枠)「ホスト相続しちゃいました」オリジナル/中村允…
【2023春ドラマ】
「日本統一 関東編」初回視聴済み。
怖さとか重さは無くて軽妙な感じの作りになっているから、初めてでも観やすかった。但し彼らの状況や人間関係が全く分からないまま観てるから、結構ちんぷんかんぷんな所が有って、おまけに録音技術のせいなのか何なのか分からないけど、音量を上げても台詞が聞き取れない事が所々で有り、字幕なし放送だから結局分からないままという事で、これは観続けてもストレスになりそうだから初回だけで視聴を断念する。
(日テレ・枠名不明※初回はHuluの完全版から7分カットして地上波放送しているらしい)
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」(EX・JS)脚本=衛藤凛 出演=横山裕、川原瑛都、山本舞香、百田夏菜子、松島聡、白洲迅、紺野まひる、大倉孝二、光石研、滝藤賢一、イッセー尾形、生瀬勝久 他※紺野、滝藤は初回は過去映像のみの出演
津村マミの漫画原作。《オシドラサタデー・30分枠》(全話数不明)初回は30分拡大
待ってたぞよ!コタロー殿。
前作の放送からは2年、1年生になったコタローには送り迎えの必要が無くなり、見送りながらもちょっぴり寂しい狩野やアパートの清水の住人達。
この夏には10才になる川原くんはだいぶ身長が伸びた様だが、大人の出演者達は幼稚園の先生達と間宮祥太朗以外は全員引き続きの出演で、姿形も変わりなく懐かしさで一杯になった。
初回はコタローのお世話をする事で人間的に成長した狩野(横山)が、副編集長に昇格した福野(大倉)から遂に週一連載を任される事になり、5才で一人暮らしをし言動も大人びていたコタローは、アパートの大人達に守られた暮らしをしている内に、安心感からなのか普通の子供っぽさも見せる様になり、大人達も一安心するという展開だった。
ほっこり展開の最後には、コタローが“母上誘惑男”と敵視する、103に引っ越して来た新キャラの宇田(白洲)が登場。そこにはどんな事情が隠されているのか先が楽しみ。
脚本=衛藤凛 演出=飛田一樹
- << 323 【2023春ドラマ】 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」3話まで終了。 “母上誘惑男”の宇田(白洲迅)は、父親(滝藤賢一)のDVを警察に通報した人物でもあった訳で、だからコタローにとっては“父上の仇”だったのね。 でもコタローは1ヶ月位は様子見をすると。何故なら母親が宇田の前では笑顔を見せていたから、その分だと。 話が進むと実は父親のDVの最中にベランダに出て、通り掛かった宇田にサインを送って助けを求めたのはコタローだったと分かる。宇田はDVの事を知っていたから、コタローのアパートの前の道を歩く様にしていたのだと。 コタローは自分が助けを求めた事で父親が警察に連れて行かれた事を理解しており、思い出すと泣いてしまう程、心の傷として残っている。コタローは何も悪くないのに。そんなコタローにただ一言「頑張ったんだな」と声を掛けて泣かせてあげる狩野に、「君も成長したんだな」と声を掛けたくなったわ。 宇田はコタローの時間は止まったままなのだろうと思い、気持ちをぶつけられる相手になれればと思って引っ越して来たが、おこがましかった、時間が止まっていたのは自分の方だったと。 宇田とコタロー母との本当の関係はまだ伏せられているけど、それがどうであれ彼も見守り隊に加わり、人として成長出来れば良いね。 脚本=衛藤凛 演出=樹下直美(2話も同じスタッフ)
>> 280
【2023春ドラマ】
「グランマの憂鬱」(東海テレビ・FCC)脚本=森脇京子 他 出演=萬田久子、足立梨花、加藤柚凪、鷲尾真知子、竹…
【2023春ドラマ】
「グランマの憂鬱」2話まで終了。
うーん、早くも脚本家が交代し構成が間延びしていて退屈だったな。
テンポが悪く話に集中出来ないから、そうなると萬田さんの演技の欠点(特に拙い台詞回し)が目立ってしまい、ハラハラして余計に話が入って来なくなるという悪循環。
亜子(柚凪ちゃん)が里山に抱かれて自然が大好きになり、草花や生き物の知識を増やして、子供らしさを残したまま心豊かに成長して行くという過程には惹かれるし、ずっと観ていたいのだが、もし今回の様な仕上がりが続く様なら視聴離脱してしまうかも。
脚本=阿久津朋子 演出=岡野宏信
- << 310 【2023春ドラマ】 「グランマの憂鬱」3話まで終了。 脚本家がまた交代して、前回よりは話にまとまりは有ったけど、また亜子ちゃんが一人で出掛けて迷子になって、行き先に心当たりが有るのに、誰にも言わずにそれぞれが一人で捜しに行くゲスト二人って、無理が有るんだわ。 あとやっぱり喝を入れる役なのに、萬田さんの声の細さは致命的で、この役には合っていない。 亜子ちゃんには名残り惜しいけど今回で視聴離脱する。 脚本=遠山恵梨香 演出=小林和絋
>> 282
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」(CX)脚本=君塚良一 出演=木村拓哉、赤楚衛二、(新垣結衣)、北村匠海、(白石麻衣)、(…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」2話まで終了。
【ブロンズの墓穴】
通常枠で事件が一つだけになったので、犯人側の動機に繋がる事情なども描かれて、分かりやすく観やすかった。
ただねぇ、犯行部分の“作り過ぎ”は変わらずで、どうしてもそこが引っ掛かってしまう。
犯人の佐柄(宮澤エマ)は、遺体を隠す車のトランクに事前にブルーシートを敷いて証拠を残さない様にし、アリバイ工作もして捕まらない努力をしているのに、深夜に校庭で火の玉も飛ぶし音もする溶接作業をする事には何の疑問も危機感も持たないのか、どういう精神構造をしているのかと思ってしまうのだ。
風間は、犯人と被害者が揉み合った場合の足跡の特徴と、被害者の額に有った謎の打撲痕から、犯行場所は別と容易に割り出しており、溶接技術を駆使した秘策は、犯人に辿り着く理由の一つにはなるけどそれはマストではなく、ただ普通の犯行にはしたくなかっただけにしか見えなかった。
あといつもツルンでいて、仕事をしている様には見えない二人の若手刑事よりは、教場の新人の方が優秀に見えてしまうのはいいのだろうか。
赤楚くんの教場は今回で終わって、次回からは目玉キャストのガッキーが登場する。
風間は十分キャラは立っているのだから、普通の犯罪のどこに目を付けるのかを叩き込む、そういうのでいいんだけどな。
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 312 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」3話まで終了。 【毒のある骸】 犯罪の構成要素から不自然過ぎる部分を無くしただけで、これだけ面白くなるのかと思った第3話。 3話迄観ると、自己評価が高く、少し上手く行くと調子に乗りそうな瓜原(赤楚衛二)には徹底的に厳しく接し、仕事上で、シングルマザーである事を自分の弱味にしたくないと、人に頼らず弱音を吐かず無理をしがちな隼田(新垣結衣)には、「(祖母の)葬儀には出た方がいい」(それ迄に仕留めればいいだけの話、その能力は有ると暗に言っている様に思えた)と声を掛ける等、風間が相手によって態度を変えている事が分かる。 逆に言えば2話迄だけでは分からない部分だったので、それだけに返す返すも1、2話の荒唐無稽な犯罪部分が仇となり、ドラマの評価が下がって視聴者を逃してしまった事は勿体無かった。(視聴率は初回から12.1、10.7、9.8と下降。流石のガッキーでも取り戻せなかった) 隼田の元夫は娘を虐待していたらしく、所轄では希望して少年課で働いていたと言う。次回はその虐待が絡んでいるらしい殺人事件で、ゲストは女優としての期待値が高い生見愛瑠。 隼田にとっては私情が絡んでしまい易い事件、風間はどう指導するのかも含めて楽しみ。 脚本=君塚良一 演出=中江功
【2023春ドラマ】
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」(カンテレ)脚本=根本ノンジ 出演=天海祐希、松下洸平、(白石聖)、野間口徹、中川大輔、丸山智己、仲村トオル 他※()内は初回未出演
柚月裕子の小説原作。《月10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
初回に関しては、探偵として何かを解き明かした訳では無く、騙されて土地を取られた依頼人の為に、相手の不動産ブローカー(高嶋政伸)を騙し返して、その過程で信頼を得たブローカーの妻(戸田菜穂)の為に、“離婚弁護士もどき”として尽力と、ちょっと看板(タイトル)に偽り有りの内容ではあったが、天海祐希を迎えたスターシステムのドラマとしては、我々が思い浮かべる彼女の魅力を最大限に活用していたし、まあ気楽に観られて最後はスカッとさせてくれたので、及第点はあげられるかなと。
涼子(天海)に関してはハメられた?犯罪の解明という縦軸が有り、相棒の貴山(松下)に関しては、どんな過去が有り何故涼子の所に来たのかなど、初回は全く触れられていなかったので、そういうあれこれが分かって来ると、もっとドラマに厚みが出てくるのかなとは思う。
まっ、21時台の空気が結構重いので、22時台は軽めでスカッとだと助かるという事情も有るしね。
脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫
- << 313 【2023春ドラマ】 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」2話まで終了。 うーん、これはダメかもしれない。 初回も随分緩い脚本・演出だなとは思ったけど、高嶋政伸と天海祐希の持つ存在感と破壊力で、何とか及第点迄は持って行った感じだったが、今回は脚本・演出が更に緩くなった上に、ゲストも失礼ながら一気に格落ちした為、笑えないし、一体何を見せられているのだろうとさえ思ってしまった。 今の感じだと、天海祐希が超優秀な弁護士だった必要性は無いし、松下洸平のIQ140設定も生かせていない。看板(タイトル)から想像したものとは全く別物のドラマになってしまっている。(原作を読んでいる人は、こういう感じだと納得しているのかもだが) もう少し様子見してみるけど、このままなら視聴離脱するかも。 脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫
【2023春ドラマ】
「unknown」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=高畑充希、田中圭、町田啓太、小手伸也、ファーストサマーウイカ、井上祐貴、新納慎也、石川禅、酒向芳、木野花、麻生久美子、吉田鋼太郎 他
オリジナル作品。《火曜9時・54分枠》(全話数不明)※初回は6分拡大
“奥さまは魔女”ならぬ、“恋人は吸血鬼だったのです!”な展開。でも今時の吸血鬼は人の生き血を吸うのではなくて、製品として作られた血や関連商品を通販で手に入れる事が出来るので、全然危なくないのに世間は昔ながらのイメージしか持ってないから困ると、主人公の闇原こころ(高畑)が両親に嘆いていて、「へえーそうなんだあ」の設定でまずは一安心。ニンニクが苦手なのは分かるけど、突然の怪力設定とか、燃え盛る火の中でも全然平気設定はどういう事なんだろう。
週刊誌記者のこころと交番の警察官の虎松(田中)が、お互いに仕事中に最悪の出会い(張り込み中のこころ達に虎松が職務質問をして、こころはスクープを逃した)をして、そこから二人が愛を育てて行く過程を、四季をバックに丁寧に描いていた部分には、好感が持てた。
そこから先は初回という事も有って、登場人物の顔見せに終始して、話としてはほぼ進まなかったけど面白かった。
主演として貫禄の出て来た高畑さんが、吸血鬼をどう演じるのか楽しみに観て行きたい。
脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎
- << 314 【2023春ドラマ】 「unknown」2話まで終了。 冒頭とラストに、こころと虎松の結婚式の日に何か惨劇が有ったの?と思わせる、そこだけ色調も変えたシリアス映像が流れ、それにサンドイッチされた本編は、虎松が冗談だと思っていたこころの告白「私、吸血鬼なの」を本当なんだと実感し、二人で話した末にそれでも結婚の意志を固め、こころの両親に(母親(麻生久美子)はその前からサポートしてくれていたから主に父親(吉田鋼太郎)狙いで)結婚のお許しを貰う所迄が、ほぼコメディータッチで描かれて、並行して描かれる筈の、5年振りの猟奇的連続殺人事件については殆ど進展が無かった。 公式HPで真犯人は誰だみたいな考察煽りをしているので、まずは主人公の二人が婚約する迄を笑わせながら見せて、その後、二人が凄惨な事件に巻き込まれて行くという展開なのかな。(調べる方と疑われる方という形で) あの“お笑い”は何だったのかという程の“味変”をするのか、コメディーとシリアスを両立させて行くのか、制作陣の腕の見せ所だな。 ※虎松の秘密をいつまで引っ張るのかと思ったら、予告では次回で分かるみたいなので一安心。 ※虎松の回想でキャッチボールのバックに洋上風力発電機が映っていたけど、男の子が虎松なら年代が合っていない様な…? 脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」(TBS.スパークル)脚本=倉光泰子、関久代 出演=橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜、森永悠希、小林きな子、小林涼子、塚地武雅、利重剛、りょう、松嶋菜々子 他
わたなべ志穂の漫画原作。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
倉光さん脚本のドラマはシリアスタッチの物しか観た事が無かったので、ラブコメはどうなんだろうと思ってはいたのだが、主人公の綾華(ハシカン)は誤解されやすく、面倒なので悪女を装ってはいるが、実は家族思いの優しい子で仕事振りも本当は優秀、彼女とお互いに計算ずくの契約結婚をする勤務先(結婚式場)の社長の東郷(山田くん)は、冷徹を装っているけど裏ではついつい優しさが滲み出てしまうという“隠れツンデレ”で、初回に関して言えばオーバーなドタバタみたいなのは無くて、割りとオーソドックスなストーリー展開にラブコメ要素が乗っかっているみたいな感じだったので、倉光さんの人物描写力も十分に生かされていたし、前宣伝等から想像していたよりも、普通にドラマとしてよく出来ていたし面白かった。
ハシカンと山田くんは単体としては背が低いんだけど、その二人がカップルになると丁度身長が釣り合うし、顔は二人共文句無しの美形だから、確かに結婚式場の広告塔としては最強だよね。
脚本=倉光泰子 演出=坪井敏夫
- << 315 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」2話まで終了。 東郷は高校の同級生だった小夜(小林涼子)がずっと好きで、初回を観た感じだと小夜も好きだったみたいだけど、小夜は同じく同級生で東郷の秘書の秋田(森永悠希)と婚約しているのか。何で東郷は小夜を選ばなかったのか気になるな。 会社の広告塔として毎日一本、ラブラブな二人の動画をUPしてるのが今時のドラマって感じだけど、綾華が自撮りをOFFにするのを忘れてデータを秋田に渡した事から、契約結婚の事が秋田にバレてしまう。こういう話はまず誰かに秘密がバレてしまうというのが最初のポイントになるから、人選も含めて妥当な感じだな。 式後も実家に居座っていた為に、長男の陸(長尾謙杜)から結婚を疑われていたが、東郷が同居しようと決めて、こちらはセーフ。愛犬のネギまでくっついて来て、動物嫌いらしい東郷がいつデレるのかも楽しみに。 今回、東郷の母親の静(松嶋菜々子)が急に訪ねて来て、綾華の紅茶の淹れ方を見て何かを感じたらしく、あちこちでマナー修行を始めさせた。やっと結婚した東郷を、このまま落ち着かせたいからなのかなとも思うが、冷たさは残しつつも嫌〜なタイプの姑ではない、微妙な線を保つ演技を松嶋さんがしているので、こちらも嫌な気分にならずに済む。 今のところ、普通のドラマとして順調だ。 脚本=倉光泰子 演出=坪井敏夫
>> 264
【2023春ドラマ】※40分以上の放送枠のドラマ 原作/脚本家※ちょっと一言。
「風間公親-教場0-」長岡弘樹の小説/君塚良一※これは…
【2023春ドラマ】
「育休刑事」
初回視聴済み。
予想通りというか、粗の目立つストーリー+前田敦子の役のキャラ作りで滑り倒している演出という事で、次も観たいとは思えなかったので視聴離脱する。(赤ちゃんの蓮くんはとっても可愛いので観ていたいけど、何人もの役者さんが抱きながら台詞を喋るので、この時代ハラハラしてしまって…)
※ソニンが役者として見事に化けていて誰だか分からなかった
似鳥鶏の小説原作 脚本=森ハヤシ 演出=一色隆司
(NHK・ドラマ10枠)
>> 284
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」(NTV)脚本=丑尾健太郎、畑良太 出演=芳根京子、重岡大毅、渡辺大知、福地桃…
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」2話まで終了。
今回のテーマは【商標の類否】で、そっくりなパッケージデザインにパロった商品名は許されるのか、という話だった。
月夜野ドリンク起死回生の主力商品“緑のお茶屋さん”を真似された、地方の小企業が作ったお菓子の“緑のおチアイさん”、これは許されるのか。社長は激怒して訴訟を指示するが…。
話としては“白い恋人訴訟”の実例も組み込んで、素人にも分かりやすく丁寧に作られていて、有名企業の月夜野が、地元の救世主と慕われている小企業相手に訴訟を起こす事のイメージダウン等も考慮して、パロディ商品は生産中止、その代わりに落合製菓には“緑のお茶屋さん”の菓子をOEM製造して貰うという落とし所も納得の行く内容だった。
ただねえ、あくまでも感情は排除して法律に依拠する北脇(重岡)と、その都度の事象を受けた感情に左右されてしまいがちな藤崎(芳根)の対比や攻防が冗長気味で、面白味に欠けるから、そこで集中力が途切れてしまうのよね。
初回は“社長自爆”が面白くて目立たなかったこのドラマの問題点が、一気に表に出て来てしまった感じと言ったらいいのかな。
確かに勉強にはなるけど、ドラマとして楽しめるのかと言ったら…主役二人のキャラが今のままではちよっとキツいかな。
脚本=丑尾健太郎 演出=中嶋悟
- << 316 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」3話まで終了。 今回のテーマは【侵害の予防調査】。特許を申請するに当たり、それがどこかの特許を侵害していないか事前に調査をする事。簡易検索システムが有り、ヒットしたらより詳しく調査する。簡易検索に入力する言葉の選択には、多分コツが有る筈なんだけど、知財無知な藤崎に“悪魔の証明”と言われる程難しいこの仕事を割り振っておきながら、北脇も熊井もコツは教えないというね。 まあ最後のオチで、北脇は自分がその仕事を仕上げて報告書も作成していて、藤崎が私のやっていた事ってと問い質すと「練習ですよ」「先に練習だと言っていたらここまで本気でやれましたか?」 仕事人の北脇の言う事はいちいちご尤もで理解し易いキャラなんだけど、ドラマとして観ると暗いし表情に乏しいからか、イマイチ好感度が上がらないみたいだし、自分に自信が無いのに能力以上にあちこち手を出してしまう藤崎には、もっと地に足をつけて仕事をすればいいのにと苛々させられる事も有って、知財の仕事部分は凄く分かり易いし良く出来ているのに、ドラマトータルで観るとどうも面白味に欠けるという印象は今回も変わらなかった。 次回は北脇のスパイ疑惑かあ。ミスリードのそれが終わったら、藤崎と北脇の待望の歩み寄りが始まるといいんだけどね。 脚本=丑尾健太郎 演出=内田秀実
>> 285
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」(CX)脚本=橋本夏 出演=波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、伊藤正之、佐伯…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」2話まで終了。
蓮見(波瑠)は部下の山本(真宙)を“嫁”にする事はパワハラになるのではと潜在的には思っていたらしく、変な夢を見てしまい無かった事にしようとするが、山本に「お試しルームシェアをしましょう」と言われて押し切られてしまう。(否定したら真宙に泣き真似されて落ちてしまうw)
お試し同居は蓮見にとってはメリットだらけ(食事や居住環境の飛躍的な向上)なのだが、山本には全くメリットが無い事に気付いた蓮見が聞くと、実家を出ようと思っているので、二人で暮らせば経済的に助かると誤魔化す山本。
山本は蓮見が好きで、正攻法では多分無理だから、同居している内に何とか男として見て貰いたい、恋愛対象に入れて貰いたいという切なる想い(まあ下心だけど想いは真剣)を秘めての行動なのだが、蓮見はそんな事は夢にも思っていないから、メリットでしか考えられない、そこが隔靴掻痒だけど面白い。
紆余曲折の末に同居を決めた二人は広めの新居にお引越し。早々に片付けられない速見のせいで、速見の部屋に閉じ込められてしまった二人。
「あっ、山本くんには指一本触れないから」w。蓮見をベッドに組み伏せ「そっちが大丈夫でも、俺は朝まで“嫁”で居られるか分かりません」何、この逆転劇www
とにかく真宙が可愛くて癒やされる!
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 317 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」3話まで終了。 山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪ねて来て、女性との同居は聞いていない!許さん!って、兄ちゃん、末っ子を猫可愛がりし過ぎ(笑)。 山本に家事をして貰い、費用は速見が全部出すから対等な同居だと兄を説得をする速見。正海は山本家のお茶会に招待し、暗に手作り菓子を持参する様に仕向け、そこで改めて同棲却下を言い渡すつもりだったのだが。 後でその事を知った山本は速見と相談し、敢えて失敗作のシフォンケーキを持参、鬼の首を取ったように却下を伝える正海に、速見はスライドを使って、自分と同棲する山本のメリットをプレゼン。 「私と一緒に居れば営業神になれる!」 家事が苦手な速見の生活を知る事で、山本は家電の上手な使い方を実感として顧客に伝えられる様になる、というのがその理由で、仕事の事を言われると流石の兄ちゃんも弱いのか認める事に。 それでも心配する兄に誓約書を渡し、「弟さんには絶対に手は出しません!」(笑) 帰り道、先輩からは駄目でも俺からならいいと解釈してる山本が、速見と手を繋いで歩き出す。 次兄の薫(古川雄大)は一発で弟は速見が好きなんだと見抜いたみたいだけど、速見が本当に鈍感過ぎて笑ってしまう。 でもこのバカバカしさがクセになる。 脚本=橋本夏 演出=城宝秀則
>> 287
【2023春ドラマ】
「ケイジトケンジ、時々ハンジ」(EX)脚本=福田靖 出演=桐谷健太、比嘉愛未、磯村勇斗、中村アン、岡崎紗絵、長井…
【2023春ドラマ】
「ケイジトケンジ、時々ハンジ」2話まで終了。
証拠が揃い過ぎている犯罪は不自然、“替え玉を疑え!”な事件。
替え玉・田中役の橋本じゅんは上手いし佇まいが地味だから、事務所の稼ぎ頭を守る為に駆り出された売れない役者・田中を、ごく自然に見える様に演じていて、序盤の展開に説得力を与えていたと思う。
スターが彼女絡みで相手の人気俳優を暴行、事務所の社長に泣き付いて、社長が田中を呼び出して替え玉を五千万で依頼、田中は社長に恩が有るので引き受け、そこから工作を始める訳だけど、犯行は近くの防犯カメラに残っていて、その時間とのタイムラグはどうなっていたのか、あと田中が「あのタクシーを追いかけて」と運転手に指示した“あのタクシー”は現場近く迄行ったのだが、そっちも被害者の替え玉を使ったのだとして、その人は短時間でどこから調達した?
新キャラの中村アンの矢部検事は、功名心が強くガツガツしている割にはポンコツで、若干主人公の仲井戸とキャラ被りしちゃってるな。北村有起哉だけだと地味だから、華やかさを出す為のキャスティングなのかもだけど、このキャラだと逆に必要ないかもね。女性陣はみなみ(比嘉愛未)と吉瀬美智子の諸星判事だけで十分だと思うけど。
脚本=福田靖 演出=本田圭太
- << 344 【2023春ドラマ】 「ケイジトケンジ、時々ハンジ」5話まで終了。 何か事件部分も段々つまらなくなって来ているんだけど、二階堂(北村有起哉)や目黒(磯村勇斗)の恋心まで描き出し、刑事や検事や事務官がワラワラ出て来るから、もう話は散漫になるし、何を見せられているのやらという気持ちになって、全然集中出来なかった。 多分、東出昌大の代わりがバイプレーヤーの北村有起哉だけだと地味だから、レギュラーがどんどん増えたのだろうが、未だに中村アンとか岡崎紗絵の役名も覚えられていないし、ゴチャゴチャしてるだけでマイナス要素の方が上回ってしまってるよなあ。 という事で、もう上がり目も感じられないから今回をもって視聴離脱する。 脚本=福田靖 演出=本橋圭太
>> 288
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」(CX)脚本=市川貴之 他 出演=奈緒、岩田剛典、田中みな実、さとうほなみ、武田玲奈…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」2話まで終了。
今回は前回の出来事も含めて、新名誠の立場から見た事象と心象を、誠役の岩田剛典のモノローグで伝える所から始まり、みちの意識もほぼほぼ“自分達のレス”に有った初回よりは、誠の事が色々な意味で気になり出して意識が分散し始めたので、だいぶ観やすくはなって来た。
今回は新名夫妻の生活にスポットが当てられたのだが、一番思ったのは出版社(の編集部)って本当にあんなにブラックなのかって事。副編集長って立場は、確かにある意味一番忙しいのかもとは想像出来るが、それにしても酷過ぎないか?(能力の無い部下の吹き溜まりの様な編集部…なの?)
諸悪の根源は異常な多忙に有るにしても、気を使い過ぎる誠に(多分責められている様に感じて)苛々するにしても、あんな風に攻撃的な言葉を口にする楓って、やはり性格的に問題有りだと思うし、もしかして部屋が常に綺麗というメリットと、“仕事と家庭を両立している私”という肩書の為に楓は離婚しないのかとさえ思ってしまう。
“妻だけED”疑惑の陽一は、三上とキスをしてしまった罪滅ぼしからか、スーパーで花を買って帰宅し、喜ぶみちをベッドに押し倒すけど…、疑惑が晴れるのかどうかは次回にて。
それよりも傷付いている誠がみちにTELした事の方が気になる。
脚本=市川貴之、黒田狭 脚本協力=おかざきさとこ 演出=西谷弘
- << 318 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。 やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前の夫婦二組の群像劇として、スタートラインに立ったのかなと。 楓は役職に付き今は仕事に頑張りたい時、SEXなんかして子供でも出来たら目も当てられない、だから一切しないという選択をしてる。若干は誠に悪いなとは思っているから、マメに食事を作ってくれているのを見ると、当て付けなのではと疑い、責められている様な気がして苛ついてしまう。 陽一はみちと一緒に居るのは楽しい。でも家族になったみちを抱く気にはならない。それでも三島とキスした罪悪感からみちを抱いたが、結局最後迄は出来ず“妻だけED”は本当だった。(そして確かめる為に?三島と関係を持つ身勝手さ) 編集長(MEGUMI)が言った「楓はさあ、自分だけ必死に仕事をしてると思ってるでしょ。それじゃあ誰も付いて来ないよ」からは、楓の余裕の無さが手に取る様に分かるし、みちの作ってくれたオムライスを「おいしい!」と言いながら一気に食べたら、風呂に入ると直ぐに席を立ってしまう陽一には、「そういうとこだぞ!」と引っぱたきたくなる。 誠とみちは心を通わせ合い、まずは楓が夫の変化に気付き不安になり始める。子供は要らないけど“夫のいない私”にはなりたくないのだろう。勝手だよね。 脚本=市川貴之、黒田狭 演出=髙野舞
>> 289
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」(ytv)脚本=小谷暢亮 他 出演=志田未来、風間俊介、髙橋優斗、北乃きい、カトウシンスケ、市川…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」2話まで終了。
【正体】
蒼の大学同級生(って事は法学部?)で、フードデリバリーの配達員の速水(泉澤祐希)は、配達先の妻、池上結衣(生駒里奈)のストーカーなのか、それとも夫からDVを受けているのに気付き守ってあげたいだけだったのか、で始まった話は、結衣はリモートで友人にDVサインを送った事も有るのにDVを否定、速水は昔アイドルをしていた結衣の追っかけだった事が暴露され、ストーカー説が優勢になるのだが。
結衣の弁護士が流川事務所に替わり、近隣住民からDV証言等が出ない様に手を回した疑惑に関しては、只の一軒も反発する家が出ない様にするにはどういう手を使ったのか、そこは知りたかった。
まあそれでも蘭の押しに屈した一軒の防犯カメラの映像から、実は結衣はDVの辛さから逃れる為に、一人だけ玄関に入れているフードデリバリー配達員から覚醒剤を購入していた事が発覚という流れで、次々に“正体”が変化し明かされて行く展開は面白かった。
ラストにぶち込まれた“殺された花の夫・蓮の正体は連続殺人犯だった”は、えっ?それ本当?って思ってしまった(これで確定は早過ぎるから)。真犯人は別に居て、蓮を犯人に仕立て上げて安全圏に逃げようとしたのではないかなと。
そうなると花は候補から外されるかな。
脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
- << 346 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」5話まで終了。 【仮面】 今回は蘭の子役時代の友達の紗世(堀田茜)が、韓国人のハン・ジエンという男の国際ロマンス詐欺に引っ掛かり、それでも詐欺だと信じない姉の目を覚まさせて欲しいという妹の依頼から始まった。 蘭は正体を突き止めるのは弁護士の仕事ではないと迷うが、黒澤がじゃあ探偵をやればいいと言い出し、黒澤の台本と蘭の演技指導で、紗世はジエンを相手にビデオチャットで泣き演技。預金全額をエサにジエンの誘き出しに成功するが、そこに居たのはジエンとは似ても似つかぬ会社社長の近藤(篠山輝信)という男で、知らぬ存ぜぬを押し通し、後日、紗世を連れて会社に行ってもやはり詐欺など知らないと認めない。 今回の面白さは、この男のあまりにも堂々とした図々しさは何なんだろうって所ね。 後から実は詐欺はお金が欲しくて妻(黒川智花)がディープフェイクでやっていた事で、何も知らない夫をあの場に行かせたのは、複数の愛人を作り自分を苦しめたのに夫を罰する法律がないから、こういう形で復讐したかったと。 法廷で妻の本心を引き出したのは、愛人に扮した蘭の台詞の数々というのも、このドラマの本領発揮で面白かったし、蘭が妻に言い聞かせる形で、憎しみや復讐に他人を巻き込んではいけないと、黒澤とは正反対の意見を言ったのも、弁護士らしくて良かった。 脚本=富安美尋 演出=宝来忠昭
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS.スパークル)脚本=金子ありさ 出演=山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎、日向亘、片岡凜、大西礼芳、村田秀亮、杉本哲太、松雪泰子 他
オリジナル作品。《金曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大
電車が緊急地震速報と共に急加速し、トンネルを抜けて車両ごと山の中に飛ばされ、後の探索の結果、どうやら未来へタイムワープしたらしく、これからどうやって生き延びるかという話。
発車の時はもっと乗客が大勢乗っていたけど、飛ばされた車両に残った乗客は減っていたので、一緒にタイムワープ出来ずに淘汰されたか、自発的にリーダーの様になった白浜(赤楚)の意見を無視して探索に行き、あの大きな断層に落ちて淘汰されたのか、どうなんだろう。
主要メンバー(出演者として書いたのは電車の乗客乗員のみ)の他に、その周辺人物も出るので人間関係も覚えて、サバイバル生活をどう乗り切るのか、こっちの人間関係の変化にも付いて行かなければならないし、観ているだけで疲れて頭がパンパンになりそう。
冒頭、赤ちゃんを抱いた畑野(上白石)のモノローグが「途方に暮れた私に勇気をくれたのは…」だったので、全員かは分からないが生還は果たせたのだろうとは思う。
脚本=金子ありさ 演出=田中健太
- << 320 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。 未来にタイムワープしたのかもしれないという事が俄には信じられないのだとしても、積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。 水や食べ物が欲しいなら、せめて車両が見える範囲内で良いから各自で探索しようという気にならないのだろうか。そういうシーンが無いから、逆に凄く不自然に見える。 もしロケ事情やセットの大きさの関係で、大勢を一度には動かせないという事なら、事の発端を昼間の乗車人数の少ない時間帯に設定して、15人位で飛ばされた事にしておけば良かったのではとさえ思う。 今回、水場探しの崖登りに白浜(赤楚衛二)の消防士スキルが活きた様に、これから食用の野草や昆虫採りが始まれば、農学部院生の加藤(井之脇海)の知識が活かされるだろう。 その頃になってその他大勢の中にも、何かサバイバルに活かせるスキルを持った者が出て来る可能性も無きにしもあらずだが、それ待ちでボーッと座らせているとも思えないので、やはりこの人数設定には無理が有ったのではないかな。 人間描写が半端な段階でのいがみ合いを延々と見せられると、視聴意欲が萎えてしまう部分も有る。 視聴は続けたいと思うけど、毎回の感想を書くのは厳しいかも。 脚本=金子ありさ 演出=田中健太
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞樹、井頭愛海、中川知香、小市慢太郎、北村一輝 他
沙村広明の漫画原作。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)
バーで隣に座った女(ミナレ=小芝)の、酔いに任せた自分語りを勝手に録音して、男の実名も出しているのにそのまま自社のFMラジオの生放送で流しちゃうのって、これは犯罪だろうと思っていたら、ちゃんと放送を許可する自筆のメモに母音まで押させている、抜け目のないチーフディレクターの麻藤(北村)に思わず笑ってしまった。
もっと笑ってしまったのは、ミナレが自分を騙した男・光雄(内藤秀一郎)を殺してしまったと麻藤を呼び付けて、どこかに運んで二人で穴を掘って埋めようとしたら遺体が消えていて…、何だ、やっぱり夢オチだったんだと思ったら、それ自体がドラマ仕立てのミナレの冠番組「波よ聞いてくれ」の初回放送だったというオチ。
原作漫画自体がぶっ飛んでるのだろうが、普通の想像通りには進まない展開に、結構気持ちを掴まれてしまった。
それもこれも膨大な台詞量を演技に昇華させながら滑舌良く喋る事の出来る、小芝さんが居てこその面白さなんだろうなと感じた。主役感が凄かった。
紙一重の所も有るので、脚本の古家さんは責任重大だな。
脚本=古家和尚 演出=住田崇
- << 321 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」2話まで終了。 冒頭、前回の「波よ聞いてくれ」初回放送の裏話の様な物が流され、あの枠は元々ノースポンサー枠なので、チーフDの麻藤の一存で使えた事、取材の為ミナレはあの日、実際に光雄の家を訪ねていた事等が明かされて、それはそれで面白かったのだが、そこから先の今回のネタフリに関しては、確かにぶっ飛んではいるんだけど、何か違う、何か想像出来る範囲内の話の流れだったので(特に前に親が大量のマトンを送り付けて来たと、先に話していたので)、“ああ、やられた!”みたいなワクワク感もだいぶ下がり、前回の感想の最後に“紙一重の所も有る”と書いて危惧した部分が、早くも出てしまったといった感じだった。 やっぱりこういうドラマのアイディアを出すって難しいのね。漫画の原作は有っても、それを制約の有るドラマとして再構築するには、また別の感覚が必要だと思うしね。 まっ、次回に期待しておこう。 脚本=古家和尚 演出=住田崇
- << 335 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」3話まで終了。 今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポットライトを当てたストーリーで、普通のドラマっぽくはなっていたけど、まどかvsミナレのパーソナリティーとしての価値観の違いをベースに、まどかを昔振ったのに今はストーカー化している鶴田(青柳翔)を絡めて、表の企画ではミナレの番組で公開プロポーズをさせて、実はミナレが公開説教をするのがメインという展開で、それも面白かったけど、突然乱入して来たまどかが、今は深夜放送だからそのテンションでと前置きして「今の私の人生に貴方は必要無いわ、カクタくん」と実名を出してピシャリ。 ラジオはリスナーの物が信念のまどかが、深夜のミナレの番組だからと逆手に取る所が中々深くて面白かった。 あとミナレがぶっ飛んでるのは父親譲りというのが分かる“名前の由来”の話は面白かったし、それに絡めて麻藤の回想に出て来た、アイヌ語で“笑わせる”は“ミナ・レ”と言うと教えている女性(小芝風花が演じてた)は誰なのか、またマキエ(中村ゆりか)の、“6年間兄に監禁されていた”という突然の告白とか、次への期待を持たせる終わり方も上手かったなと。 脚本=古家和尚 演出=片山修
【2023春ドラマ】
「Dr.チョコレート」(NTV)脚本=渡辺雄介 出演=坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬、葵わかな、鈴木紗理奈、前田旺志郎、古川雄大、山本耕史、安達祐実、小澤征悦、斉藤由貴 他
秋元康の企画原作。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)
「Get Ready!」が終わったばかりで、また似た様な闇医者の話。大きく違うのは執刀医が10才の少女(寺島唯=白山)である事と、2年前に唯の両親(山本・安達)と父の医療チーム全員が火災に巻き込まれて事故死しているが、唯と代理人であるTeacherこと野田哲也(坂口)は、殺されたと確信しており、真犯人を捜すべく情報を得やすい(本当?)闇医者を香港で始めて、2年振りに帰国したという設定にしている事。
「Get Ready!」がブレブレの基準で患者を仕分けして失敗していたので、こちらの条件が①機密保持契約書へのサイン②前金で1億円③チョコレートの3項目だけと知り、これは行けるかなとは思ったのだが、患者の政治家・登戸が両親を殺した黒幕と知ると唯は手術を中止し、そこから野田が「お父さんなら見捨てない」と話し、唯が「命は一つだから」と説得に応じるという“正論処理”が行われて、これもかと少々がっかり。チームの人員も多過ぎるな。
遊びは子供っぽく、仕事はプロでを徹底して欲しい。
暫く様子見をしてみる。
脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳
- << 322 【2023春ドラマ】 「Dr.チョコレート」2話まで終了。 秋元康原作らしく、あっちにちょこっと、こっちにちょこっとと考察の種蒔きが始まり、それがゴチャ付いて煩わしい。 前回も書いたがカンパニーの人数が無駄に多くて、しかも無駄話も多くて、それも煩わしさの原因になっている。 作者の頭の中で描いている、スケールの大きい風プロットのバカバカしさも、(例えば前作の「大病院占拠」みたいに)丸ごと楽しめる作風に仕上がっていれば受け入れられるのだが、これはどうも違っている様なので今回を持って視聴離脱する。 ※色眼鏡で見られがちな西野七瀬だけど、ひと頃の棒演技からは脱却して、だいぶ役者っぽくなって来たなと。 ※初回に観た時にも似てるなと思ったのだが、ヒロインの白山乃愛は少し上目遣いになると、その目が鈴木保奈美にそっくり。 脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳
【2023春ドラマ】
「月読くんの禁断お夜食」(EX)脚本=松田裕子 出演=萩原利久、トリンドル玲奈、尾崎匠海、樋口日奈、丸山智己、浅香航大 他
アサダニッキの漫画原作。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)
またまた飯テロドラマ。
空腹でベンチに倒れ込む様に座ったカリスマパーソナルトレーナーのそよぎ(トリンドル)に、そっと缶入りスープを差し出す青年。彼はそよぎの体調を見抜き、食事の定義まで語り出したあげく、「俺、作りましょうか?美味い食事」
免許証を提示されたからって、一人暮らしの部屋に知らない男を入れちゃうのには驚いたけど、スタイル維持の為にまともな食事をせず、ランニングでカロリー消費は欠かさない生活をしていたから、頭がボーッとしていたのだろうと無理矢理解釈してみた。
自分用に買っていた食材で、カロリー少な目で美味しそうな夜食を手早く作ってしまう、謎の料理男子・月読くん(萩原)。(←でも調味料はそよぎの物を使っていたけど、絶対に賞味期限切れしてるよね)
そよぎは忘れているけど実は5年前の雨の夜、あのベンチで濡れながら泣いていた月読くんに、そっと缶入りスープを差し出してくれたのがそよぎだったのね。
帰宅後ソファーで思い出しながら「また会えた」。その手には飲まなかったスープ缶が。
こちらも暫く様子見かな。
脚本=松田裕子 演出=Yuki Saito
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS)脚本=黒岩勉 出演=福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、松尾諭、今井朋彦、奥智哉、王林、寺尾聰、吉田羊、上川隆也 他
オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は25分拡大
流石職人の黒岩さん、拡大版でも全くダレず無駄も無く、中心人物としてバディとなる皆実(福山)と護道(大泉)の基礎情報と、皆実の捜査を後方支援する吾妻(今田)も含めた、何か過去に因縁が有るらしい事の匂わせ迄過不足無く盛り込み、捜査手法を通して皆実の人となりが強く浮き彫りになった、一話完結の“爆弾ばら撒き事件”の作り込みも含めて、完成度の高い満足の行く仕上がりだった。
FBI特別捜査官の皆実を全盲の設定にする事で、迎え入れた警察組織や犯人側にも、既成概念から来る偏見や驕り、油断等が生まれ、そこにこれ迄の警察物には無かった様なストーリーを展開出来る隙間が生じる事、常人よりも発達した聴覚、触覚、嗅覚を持ち、AIを駆使した機器を用いて後方支援をして貰いながら動く事で、トリッキーな捜査を可能にしている所も目から鱗で面白かった。
難点を挙げるとしたら、捜査一課を無理解、無能寄りの集団にし過ぎた事かな。ここだけ既視感から抜け出せていなかったね。
でも久し振りに日曜劇場でワクワク出来そう。
脚本=黒岩勉 演出=土井裕康
- << 324 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。 このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそれを逆手に取って利用している事、FBI捜査官なので、アメリカでは合法だけど日本では違法とされる捜査手法(例えば盗聴)をしれっと使ってしまう事、そしてそれらを主人公の個性として魅力的に扱っている事、この辺りだろうか。 今回早くも、一話完結の事件に絡める形で心太朗の過去(実父の鎌田=津田健次郎は強盗殺人罪・無期懲役で収監中。心太朗は幼き日に護道家の養子になった)が明かされ、皆実は実父との面会を勧めるが心太朗は拒否。 皆実は来日早々自分も鎌田に面会を求めたが拒否されており、鎌田の冤罪の可能性と、皆実家の火災との関連性も含めて、その辺りが縦軸になるのかな。 心太朗には、殺人犯の息子だから自分もいつか殺人を犯すかもしれないという恐怖心が有り、それを“正義の家系である護道家”で育ったのだから、そんな事は有り得ないと打ち消しながら生きている。だから犯罪者を捕らえる事に必死になり、汚い手段も多用して来た。 今回、皆実が“貴方は正義の人だ”と御墨付を与え、彼となら既存の枠組みを取り払った捜査が可能になると確信した心太朗は、バディに本腰を入れる事に。 今回も面白かったし、これからも期待出来そうだな。 脚本=黒岩勉 演出=土井裕康
>> 294
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」2話まで終了。
【ブロンズの墓穴】
通常枠で事件が一つだけになったので、犯人側の動…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」3話まで終了。
【毒のある骸】
犯罪の構成要素から不自然過ぎる部分を無くしただけで、これだけ面白くなるのかと思った第3話。
3話迄観ると、自己評価が高く、少し上手く行くと調子に乗りそうな瓜原(赤楚衛二)には徹底的に厳しく接し、仕事上で、シングルマザーである事を自分の弱味にしたくないと、人に頼らず弱音を吐かず無理をしがちな隼田(新垣結衣)には、「(祖母の)葬儀には出た方がいい」(それ迄に仕留めればいいだけの話、その能力は有ると暗に言っている様に思えた)と声を掛ける等、風間が相手によって態度を変えている事が分かる。
逆に言えば2話迄だけでは分からない部分だったので、それだけに返す返すも1、2話の荒唐無稽な犯罪部分が仇となり、ドラマの評価が下がって視聴者を逃してしまった事は勿体無かった。(視聴率は初回から12.1、10.7、9.8と下降。流石のガッキーでも取り戻せなかった)
隼田の元夫は娘を虐待していたらしく、所轄では希望して少年課で働いていたと言う。次回はその虐待が絡んでいるらしい殺人事件で、ゲストは女優としての期待値が高い生見愛瑠。
隼田にとっては私情が絡んでしまい易い事件、風間はどう指導するのかも含めて楽しみ。
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 326 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」4話まで終了。 【孤独の胎衣】 うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風味”に戻ってしまった。 深めの大皿の上で出産したから、床には一滴の血もこぼれなかったとか、赤ちゃんの足へのMAMAの刻印とかもう笑止千万。(ここは原作通りらしい) そもそもなんだけど、人気工芸家の豪邸で高価な作品も沢山飾ってあるのに、何故に防犯カメラの一つも設置されていない設定なの?(笑) 風間は全てをお見通しで、新人がそれを解明する事がメインだから、簡単に分かる様な事件では面白くないのでトリッキーにしているのだろうが、それが却ってシリアスタッチの風間vs新人の足を引っ張っている様に思えてならない。 隼田の虐待(見て見ぬ振り)に関しては、“清く正しい人”のイメージが強い新垣結衣をキャスティング出来た段階で、これを付け加えれば、より虐待の闇の深さを伝えられる(=衝撃を与えられて話題に出来る)という後付け疑惑が湧いて来て、素直なメッセージとしては受け取れなかった。 うーん、何か残念。 次回、もう北村匠海が出て来るのね。白石麻衣や染谷将太の出番との時間軸は、どう動かして行くのかな。 脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 295
【2023春ドラマ】
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」(カンテレ)脚本=根本ノンジ 出演=天海祐希、松下洸平、(白石聖)…
【2023春ドラマ】
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」2話まで終了。
うーん、これはダメかもしれない。
初回も随分緩い脚本・演出だなとは思ったけど、高嶋政伸と天海祐希の持つ存在感と破壊力で、何とか及第点迄は持って行った感じだったが、今回は脚本・演出が更に緩くなった上に、ゲストも失礼ながら一気に格落ちした為、笑えないし、一体何を見せられているのだろうとさえ思ってしまった。
今の感じだと、天海祐希が超優秀な弁護士だった必要性は無いし、松下洸平のIQ140設定も生かせていない。看板(タイトル)から想像したものとは全く別物のドラマになってしまっている。(原作を読んでいる人は、こういう感じだと納得しているのかもだが)
もう少し様子見してみるけど、このままなら視聴離脱するかも。
脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫
- << 327 【2023春ドラマ】 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」3話まで終了。 こちらもトリックがトンチキで笑ってしまったけど、ストーリーは単純明快で、それを高橋克実を筆頭にゲストの上手い役者さんがきっちりと演じているから見易くて、前回よりは面白かった。 看板に偽りありだけど、もう弁護士スキルとかIQとかとは関係なく、悪い奴をコンゲームで引っ掛けて一丁上がりにするコメディーだと割り切れば、何も考えなくていい分、寝る前に観るドラマとしては適しているのかもしれない。 まだ視聴は続けるけど感想は多分もう書かないと思う。 脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇
>> 296
【2023春ドラマ】
「unknown」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=高畑充希、田中圭、町田啓太、小手伸也、ファーストサマーウイカ、井…
【2023春ドラマ】
「unknown」2話まで終了。
冒頭とラストに、こころと虎松の結婚式の日に何か惨劇が有ったの?と思わせる、そこだけ色調も変えたシリアス映像が流れ、それにサンドイッチされた本編は、虎松が冗談だと思っていたこころの告白「私、吸血鬼なの」を本当なんだと実感し、二人で話した末にそれでも結婚の意志を固め、こころの両親に(母親(麻生久美子)はその前からサポートしてくれていたから主に父親(吉田鋼太郎)狙いで)結婚のお許しを貰う所迄が、ほぼコメディータッチで描かれて、並行して描かれる筈の、5年振りの猟奇的連続殺人事件については殆ど進展が無かった。
公式HPで真犯人は誰だみたいな考察煽りをしているので、まずは主人公の二人が婚約する迄を笑わせながら見せて、その後、二人が凄惨な事件に巻き込まれて行くという展開なのかな。(調べる方と疑われる方という形で)
あの“お笑い”は何だったのかという程の“味変”をするのか、コメディーとシリアスを両立させて行くのか、制作陣の腕の見せ所だな。
※虎松の秘密をいつまで引っ張るのかと思ったら、予告では次回で分かるみたいなので一安心。
※虎松の回想でキャッチボールのバックに洋上風力発電機が映っていたけど、男の子が虎松なら年代が合っていない様な…?
脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎
- << 328 【2023春ドラマ】 「unknown」3話まで終了。 最後の最後迄引っ張った虎松の秘密とは、父親が殺人犯で、少年虎松は直後の現場で包丁を持って立つ父親を目撃していたというものだった。(想像はしていたけど。あれだけだと冤罪の可能性も有りそうだけど、日曜劇場に先出しされてしまったから二番煎じに映ってしまう悲劇) 結婚に向けての二人の話は進むけど、猟奇的連続殺人事件については相変わらず殆ど進まずで、その割にこころと加賀美(町田啓太)の仲の良さについては馬鹿丁寧に描くという、ちょっと苛つく展開になっていて…。 言いたい事は何なのか、コメディーで行くのか、シリアスに振りたいのか、よく分からなくなって来た。 もう少し様子見してみるけど、感想はもう書かないかも。 脚本=徳尾浩司 演出=金井紘
>> 297
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」(TBS.スパークル)脚本=倉光泰子、関久代 出演=橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜、…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」2話まで終了。
東郷は高校の同級生だった小夜(小林涼子)がずっと好きで、初回を観た感じだと小夜も好きだったみたいだけど、小夜は同じく同級生で東郷の秘書の秋田(森永悠希)と婚約しているのか。何で東郷は小夜を選ばなかったのか気になるな。
会社の広告塔として毎日一本、ラブラブな二人の動画をUPしてるのが今時のドラマって感じだけど、綾華が自撮りをOFFにするのを忘れてデータを秋田に渡した事から、契約結婚の事が秋田にバレてしまう。こういう話はまず誰かに秘密がバレてしまうというのが最初のポイントになるから、人選も含めて妥当な感じだな。
式後も実家に居座っていた為に、長男の陸(長尾謙杜)から結婚を疑われていたが、東郷が同居しようと決めて、こちらはセーフ。愛犬のネギまでくっついて来て、動物嫌いらしい東郷がいつデレるのかも楽しみに。
今回、東郷の母親の静(松嶋菜々子)が急に訪ねて来て、綾華の紅茶の淹れ方を見て何かを感じたらしく、あちこちでマナー修行を始めさせた。やっと結婚した東郷を、このまま落ち着かせたいからなのかなとも思うが、冷たさは残しつつも嫌〜なタイプの姑ではない、微妙な線を保つ演技を松嶋さんがしているので、こちらも嫌な気分にならずに済む。
今のところ、普通のドラマとして順調だ。
脚本=倉光泰子 演出=坪井敏夫
- << 329 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。 東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの間にかハチと小夜が恋人同士になっていたから、自分が身を引いた形になったと綾華に話す。 回想に出て来る小夜は、相手が東郷だろうと言いたい事ははっきりと口に出すタイプで、これって綾華に似てる。 だから東郷は綾華に惹かれ始めているし、小夜への思いも吹っ切れて、ハチに素直に「結婚おめでとう」(まだ婚約だけど)って言えたのね、きっと。 東郷の頭の中には会社を立て直す事と、その為の契約結婚だという事が常に有るから、言葉では綾華にシビアな事ばかりを言ってしまうけど、ふとした表情には“愛しい”って、思いっ切り書いてあるのよね。もうツンデレの極致。 そしてそんな東郷が目にしてしまうのは、綾華と距離を置いて見つめ合う若いイケメンの姿。これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た! 素直じゃない東郷は、また綾華に距離を置きそうな予感が。 箱根の支配人・桜庭役で突然出て来た北村匠海は、東郷の母親・静(松嶋菜々子)と何か因縁が有るのかしら。 静はネット炎上の被害に遭っている羽田家に「家族ですから」と300万円を渡しに来るし、益々浮いていて謎めいてるな。 脚本=関久代 演出=泉正英
>> 300
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」2話まで終了。
今回のテーマは【商標の類否】で、そっくりなパッケージデザ…
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」3話まで終了。
今回のテーマは【侵害の予防調査】。特許を申請するに当たり、それがどこかの特許を侵害していないか事前に調査をする事。簡易検索システムが有り、ヒットしたらより詳しく調査する。簡易検索に入力する言葉の選択には、多分コツが有る筈なんだけど、知財無知な藤崎に“悪魔の証明”と言われる程難しいこの仕事を割り振っておきながら、北脇も熊井もコツは教えないというね。
まあ最後のオチで、北脇は自分がその仕事を仕上げて報告書も作成していて、藤崎が私のやっていた事ってと問い質すと「練習ですよ」「先に練習だと言っていたらここまで本気でやれましたか?」
仕事人の北脇の言う事はいちいちご尤もで理解し易いキャラなんだけど、ドラマとして観ると暗いし表情に乏しいからか、イマイチ好感度が上がらないみたいだし、自分に自信が無いのに能力以上にあちこち手を出してしまう藤崎には、もっと地に足をつけて仕事をすればいいのにと苛々させられる事も有って、知財の仕事部分は凄く分かり易いし良く出来ているのに、ドラマトータルで観るとどうも面白味に欠けるという印象は今回も変わらなかった。
次回は北脇のスパイ疑惑かあ。ミスリードのそれが終わったら、藤崎と北脇の待望の歩み寄りが始まるといいんだけどね。
脚本=丑尾健太郎 演出=内田秀実
- << 330 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」4話まで終了。 結論から先に書くと、今回をもって視聴離脱する。 今回のテーマは【商標登録】で、社運をかけたムーンナイトプロジェクトのイメージキャラクターを、縄文土器の模様から生まれた人気キャラのツキヨンに決めた社長は直ぐに商標登録出願をする様に指示、北脇は藤崎を担当に据えて、自分は親会社からのスパイと疑われる様な隠密行動に。 まあ北脇の行動と親会社での過去話は、話を膨らませる為のスパイスの様な物で、本筋は藤崎の商標登録にある訳だけど、それ程難しく複雑そうな仕事には見えず、しかも北脇が完璧なサポートをしていて、後はハッピースマイルより先に出願のクリックをするだけだったのに、いつもの感情論でゴネだして藤崎の一存で出願は見送る事に。はあ?北脇も熊井もそれに従い、開発部の面々も誰も怒らずって、何なの、この会社。 原作がそうなのか知らないけど、ツキヨンはみんなの物だから一企業の独占は許されないとSNSが炎上して出願を取り下げる、このオチから逆算して話を作っているよね。でもそれなら百戦錬磨の北脇が、過去のそういう例を知らなくて棚からぼたもち設定は都合が良過ぎない? まあこの仕事を受けたんだから仕方ないけど、芳根京子はとんだ災難だわ。 脚本=佃良太 演出=内田秀実
>> 301
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」2話まで終了。
蓮見(波瑠)は部下の山本(真宙)を“嫁”にする事はパワハラになるのでは…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」3話まで終了。
山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪ねて来て、女性との同居は聞いていない!許さん!って、兄ちゃん、末っ子を猫可愛がりし過ぎ(笑)。
山本に家事をして貰い、費用は速見が全部出すから対等な同居だと兄を説得をする速見。正海は山本家のお茶会に招待し、暗に手作り菓子を持参する様に仕向け、そこで改めて同棲却下を言い渡すつもりだったのだが。
後でその事を知った山本は速見と相談し、敢えて失敗作のシフォンケーキを持参、鬼の首を取ったように却下を伝える正海に、速見はスライドを使って、自分と同棲する山本のメリットをプレゼン。
「私と一緒に居れば営業神になれる!」
家事が苦手な速見の生活を知る事で、山本は家電の上手な使い方を実感として顧客に伝えられる様になる、というのがその理由で、仕事の事を言われると流石の兄ちゃんも弱いのか認める事に。
それでも心配する兄に誓約書を渡し、「弟さんには絶対に手は出しません!」(笑)
帰り道、先輩からは駄目でも俺からならいいと解釈してる山本が、速見と手を繋いで歩き出す。
次兄の薫(古川雄大)は一発で弟は速見が好きなんだと見抜いたみたいだけど、速見が本当に鈍感過ぎて笑ってしまう。
でもこのバカバカしさがクセになる。
脚本=橋本夏 演出=城宝秀則
- << 331 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」4話まで終了。 風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに、一気に男として気になり始めてしまった速見は、赤嶺との仲をきっぱりと否定する山本にうっかり「何だ良かった」と口走ってしまい、ここぞとばかりに「先輩もしかして俺のこと…」と問い詰めて来る山本に「気になってるだけだって!」と答えて、二人は放心状態で帰宅。 壁の誓約書を見上げて「まだ引き返せる」と自分に言い聞かせる速見。 分かりやすく山本を避けて、古賀や花妻と親しげに振る舞う速見に、二人をどう思っているのか聞くと、それぞれ同僚として気になっている所を答えるのだが、速見のその“気になる”と自分への“気になる”を勝手にイコールだと見なして、「俺だって別に先輩だけの嫁じゃないし」と山本。 自分の気持ちには気付いたのに、山本の恋心には全く気付かない相変わらず鈍感な速見。 そして山本は赤嶺からメールで呼び出され、“しばらく帰りません”のメモを残していなくなってしまう。 凄い高そうなタワマンに住んでる赤嶺の用件は何だろう。ルームシェアの申し出か? 主人公二人の話の起伏が少なかった今回、一人だけ舞台台詞を喋っている様な赤嶺役の仁村紗和の存在感が光っていたなあ。 爆笑の連続だった。(視聴者の好き嫌いは有りそうな役だけど) 脚本=橋本夏 演出=城宝秀則
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【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」2話まで終了。
今回は前回の出来事も含めて、新名誠の立場から見た事象と心象を、…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。
やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前の夫婦二組の群像劇として、スタートラインに立ったのかなと。
楓は役職に付き今は仕事に頑張りたい時、SEXなんかして子供でも出来たら目も当てられない、だから一切しないという選択をしてる。若干は誠に悪いなとは思っているから、マメに食事を作ってくれているのを見ると、当て付けなのではと疑い、責められている様な気がして苛ついてしまう。
陽一はみちと一緒に居るのは楽しい。でも家族になったみちを抱く気にはならない。それでも三島とキスした罪悪感からみちを抱いたが、結局最後迄は出来ず“妻だけED”は本当だった。(そして確かめる為に?三島と関係を持つ身勝手さ)
編集長(MEGUMI)が言った「楓はさあ、自分だけ必死に仕事をしてると思ってるでしょ。それじゃあ誰も付いて来ないよ」からは、楓の余裕の無さが手に取る様に分かるし、みちの作ってくれたオムライスを「おいしい!」と言いながら一気に食べたら、風呂に入ると直ぐに席を立ってしまう陽一には、「そういうとこだぞ!」と引っぱたきたくなる。
誠とみちは心を通わせ合い、まずは楓が夫の変化に気付き不安になり始める。子供は要らないけど“夫のいない私”にはなりたくないのだろう。勝手だよね。
脚本=市川貴之、黒田狭 演出=髙野舞
- << 332 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。 既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判断に安堵したけど、翌日、会社の廊下で交わされた二人の無防備な会話(特に新名の一目顔が見たくてとか)にはドキドキしてしまった。あの後輩(武田玲奈)、どっかで立ち聞きしてないか?って。会社では、混んでるエレベーターでの小指繋ぎ位が限度でしょ。 社員研修旅行の夜、今まさに新名に抱かれようとする時に涙が出てしまい、心の中から陽一が居なくなった訳では無い事に気付いたみち。今の段階ではまだ陽一に心も体も愛されるのが、みちにとっての幸せなのね。その陽一は、浮気がみちにバレる事を極端に恐れ、三島に“無かった事にしてくれ”とかクズっ振りがマシマシで、何かがっかりだわ。 “もう指一本触れない。だから今までみたいにそばにいて欲しい。俺には貴女が必要”みちに言葉ですがる新名も切ない。 楓がああいう性格だから、水族館で子供みたいにはしゃいだり、オリオン座うんちくを真剣に聞いてくれたりするみちに、心底癒やされるんだろうね、新名は “夫が居てもバリキャリの私”の座が危うくなり始めた事に気付いた楓は、ここから必死に巻き返しを始めるのだろうが、何か益々傷付け合いそうな気がする。 脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」(TX)脚本=泉澤陽子、三浦駿斗 出演=福士蒼汰、玄理、加藤清史郎、山下美月、(佐藤龍我=2話から)、古川雄輝、でんでん、高岡早紀、勝村政信、光石研 他
オリジナル作品。《ドラマ8・54分枠》(全話数不明)※初回は54分拡大
視聴対象年代を若者向けに下げてリニューアルしたドラマ枠の第一弾。
福士蒼汰が詐欺加害者専門の弁護士・小田切渉を演じるという事で、まあ当然、理由や裏が有るとは思っていたが、人権派弁護士だった母親(翔子=高岡)の、自死と処理された事件の真相と黒幕を探る為に、情報を得やすい詐欺加害者専門の弁護士をしていると、想像の範疇内の理由では有ったが、初回でそこ迄明かされ、黒幕とされる男の電話の声も聞かせたのは中々潔かった。
あと、正当な弁護活動で被告を勝たせ(もしくは被害者が諦めて訴訟を取り下げる)、法外な報酬(事務所と自分用?)も受け取るが、その後加害者を罠に掛けて持ってる現金を巻き上げ、被害者が騙し取られた全額を匿名で分配するというコンゲーム要素が乗っかっていて楽しめる様にもなっている。(←変装の名人役の山下美月が、初回は特殊メイクまでして頑張っており、某ドラマより凄いなと思ってしまった)
時間拡大(通常の2倍)による間延びが有った事が残念だったが、次回通常枠で改善する事に期待したい。
脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎
- << 333 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」2話まで終了。 脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた。 篠崎(でんでん)が年齢を理由に事務所を閉鎖する事になり、昔、同じ事務所で働いていた縁で、曽我の事務所にまどか(玄理)を預ける事に。(でんでんもう退場?「ケイジトケンジ…」では古田新太が4話で警察を退職してしまったし、こういうの流行りなの?) で曽我の指示でまどかは渉の下に付き、彼の正体を知ろうとするのだが、子供の頃に両親を助けてくれた憧れの弁護士の翔子が渉の母親だった事、また渉は最初は母親の様な弁護士だったが、途中から変わってしまったという事も知る。 初回のまどかは常に正論を吐き、「私が何とかします」と言いながら何も出来ないという、一番苦手なタイプの弁護士像で、これは好きになれないなと思っていただけに、まさかの渉の下に付くという展開で、キャンキャン喚くのが減るだけでも見易くなると思う。 視聴者はもう渉の人間性も真の目的も分かっているので、何も知らないまどかだけが騒いで的外れな行動をするとかいうのは、はっきり言ってもう見たくもないし、必要性も無いのかなと。 山下美月の役が魅力的で、彼女も好演しているので、早くまどかの役柄を修正してあげないと、2番手なのに玄理が霞んでしまいそう。 脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎
>> 305
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS.スパークル)脚本=金子ありさ 出演=山田裕貴、赤楚衛…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。
未来にタイムワープしたのかもしれないという事が俄には信じられないのだとしても、積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。
水や食べ物が欲しいなら、せめて車両が見える範囲内で良いから各自で探索しようという気にならないのだろうか。そういうシーンが無いから、逆に凄く不自然に見える。
もしロケ事情やセットの大きさの関係で、大勢を一度には動かせないという事なら、事の発端を昼間の乗車人数の少ない時間帯に設定して、15人位で飛ばされた事にしておけば良かったのではとさえ思う。
今回、水場探しの崖登りに白浜(赤楚衛二)の消防士スキルが活きた様に、これから食用の野草や昆虫採りが始まれば、農学部院生の加藤(井之脇海)の知識が活かされるだろう。
その頃になってその他大勢の中にも、何かサバイバルに活かせるスキルを持った者が出て来る可能性も無きにしもあらずだが、それ待ちでボーッと座らせているとも思えないので、やはりこの人数設定には無理が有ったのではないかな。
人間描写が半端な段階でのいがみ合いを延々と見せられると、視聴意欲が萎えてしまう部分も有る。
視聴は続けたいと思うけど、毎回の感想を書くのは厳しいかも。
脚本=金子ありさ 演出=田中健太
- << 334 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。 前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。』と不自然さを指摘したのだが、今回、そんな乗客達に感情を爆発させた萱島が強目の言葉で扇動し、「(死にたくないなら)動け!働け!」と喝を入れた事で、やっとそれぞれが自分の出来る事をやり始めた。なる程、主人公の言葉でやっと物事が動き始めるという、激熱シーンを入れたかったが為のあの不自然さだったのか。(何か年齢高めの乗客もワラワラ出て来て、今迄どこに居たの?と思ってしまった) でもこれも前回書いた様に、それぞれの知恵や知識を活かすシーンも出て来たし、皆で生き抜く為に自分の物を差し出すカットもいくつか有り、やっと大人数でのサバイバル生活という雰囲気が出て来たし、少し面白くなって来た。 これはロケとセット撮影を繋ぐ為に仕方ないのかもだけど、男の髭が無精髭に変化して行かないのは、サバイバル物としてはリアリティーに欠けて致命的だなと。 髭の生えるのには遅速が有って当然なのに、皆一律に剃ったばかりみたいな顔をされてるとねえ。 でもまあやっと山田裕貴に主役感が出て来たし、彼が前面に出て来る事で白浜の変な圧が軽減され、見易くはなるかな。 脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾
>> 307
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」2話まで終了。
冒頭、前回の「波よ聞いてくれ」初回放送の裏話の様な物が流され、あの枠は元々ノースポンサー枠なので、チーフDの麻藤の一存で使えた事、取材の為ミナレはあの日、実際に光雄の家を訪ねていた事等が明かされて、それはそれで面白かったのだが、そこから先の今回のネタフリに関しては、確かにぶっ飛んではいるんだけど、何か違う、何か想像出来る範囲内の話の流れだったので(特に前に親が大量のマトンを送り付けて来たと、先に話していたので)、“ああ、やられた!”みたいなワクワク感もだいぶ下がり、前回の感想の最後に“紙一重の所も有る”と書いて危惧した部分が、早くも出てしまったといった感じだった。
やっぱりこういうドラマのアイディアを出すって難しいのね。漫画の原作は有っても、それを制約の有るドラマとして再構築するには、また別の感覚が必要だと思うしね。
まっ、次回に期待しておこう。
脚本=古家和尚 演出=住田崇
>> 308
【2023春ドラマ】
「Dr.チョコレート」(NTV)脚本=渡辺雄介 出演=坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬、葵わかな、鈴木紗理奈、前田…
【2023春ドラマ】
「Dr.チョコレート」2話まで終了。
秋元康原作らしく、あっちにちょこっと、こっちにちょこっとと考察の種蒔きが始まり、それがゴチャ付いて煩わしい。
前回も書いたがカンパニーの人数が無駄に多くて、しかも無駄話も多くて、それも煩わしさの原因になっている。
作者の頭の中で描いている、スケールの大きい風プロットのバカバカしさも、(例えば前作の「大病院占拠」みたいに)丸ごと楽しめる作風に仕上がっていれば受け入れられるのだが、これはどうも違っている様なので今回を持って視聴離脱する。
※色眼鏡で見られがちな西野七瀬だけど、ひと頃の棒演技からは脱却して、だいぶ役者っぽくなって来たなと。
※初回に観た時にも似てるなと思ったのだが、ヒロインの白山乃愛は少し上目遣いになると、その目が鈴木保奈美にそっくり。
脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳
>> 292
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」(EX・JS)脚本=衛藤凛 出演=横山裕、川原瑛都、山本舞香、百田夏菜子…
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」3話まで終了。
“母上誘惑男”の宇田(白洲迅)は、父親(滝藤賢一)のDVを警察に通報した人物でもあった訳で、だからコタローにとっては“父上の仇”だったのね。
でもコタローは1ヶ月位は様子見をすると。何故なら母親が宇田の前では笑顔を見せていたから、その分だと。
話が進むと実は父親のDVの最中にベランダに出て、通り掛かった宇田にサインを送って助けを求めたのはコタローだったと分かる。宇田はDVの事を知っていたから、コタローのアパートの前の道を歩く様にしていたのだと。
コタローは自分が助けを求めた事で父親が警察に連れて行かれた事を理解しており、思い出すと泣いてしまう程、心の傷として残っている。コタローは何も悪くないのに。そんなコタローにただ一言「頑張ったんだな」と声を掛けて泣かせてあげる狩野に、「君も成長したんだな」と声を掛けたくなったわ。
宇田はコタローの時間は止まったままなのだろうと思い、気持ちをぶつけられる相手になれればと思って引っ越して来たが、おこがましかった、時間が止まっていたのは自分の方だったと。
宇田とコタロー母との本当の関係はまだ伏せられているけど、それがどうであれ彼も見守り隊に加わり、人として成長出来れば良いね。
脚本=衛藤凛 演出=樹下直美(2話も同じスタッフ)
>> 311
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS)脚本=黒岩勉 出演=福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、松尾諭、今井朋彦…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。
このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそれを逆手に取って利用している事、FBI捜査官なので、アメリカでは合法だけど日本では違法とされる捜査手法(例えば盗聴)をしれっと使ってしまう事、そしてそれらを主人公の個性として魅力的に扱っている事、この辺りだろうか。
今回早くも、一話完結の事件に絡める形で心太朗の過去(実父の鎌田=津田健次郎は強盗殺人罪・無期懲役で収監中。心太朗は幼き日に護道家の養子になった)が明かされ、皆実は実父との面会を勧めるが心太朗は拒否。
皆実は来日早々自分も鎌田に面会を求めたが拒否されており、鎌田の冤罪の可能性と、皆実家の火災との関連性も含めて、その辺りが縦軸になるのかな。
心太朗には、殺人犯の息子だから自分もいつか殺人を犯すかもしれないという恐怖心が有り、それを“正義の家系である護道家”で育ったのだから、そんな事は有り得ないと打ち消しながら生きている。だから犯罪者を捕らえる事に必死になり、汚い手段も多用して来た。
今回、皆実が“貴方は正義の人だ”と御墨付を与え、彼となら既存の枠組みを取り払った捜査が可能になると確信した心太朗は、バディに本腰を入れる事に。
今回も面白かったし、これからも期待出来そうだな。
脚本=黒岩勉 演出=土井裕康
- << 337 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」3話まで終了。 アリバイ作りの為の時間ずらしに必要な遺体の温度管理とか、よくドラマで観るパターンだなと思ったら、真犯人はドラマプロデューサーの風間(福田麻貴)だったというのはわざと? 途中迄は人気俳優・羽鳥(石黒賢)の妻で、元人気女優の千晴(映美くらら)が真犯人で、子供の為に羽鳥が庇って自首したのかと思わせておいて、本当はまさかの風間で捨て台詞が「私も羽鳥の不倫相手だった」でガーン。(←山下リオに福田麻貴、羽鳥の守備範囲の広さよw) 隠す気もない“裏テーマ”は、最近の行き過ぎた不倫叩きへの揶揄。 だからって思考が、不倫がバレる恐怖>過剰防衛による殺人の罪を被る になるのは理解の範疇を超えるが。 今回から上の指示で、皆実と心太朗が正式に捜一の捜査に組み込まれ、まだキャンキャン言ってるのは馬目だけになり、だいぶ見易くなった。また最後に、関連の事柄はきっちりと丁寧に調べるのが信条の佐久良によって、流石の皆実も気付いていなかった妻の千晴の謀が明らかにされ、佐久良の存在価値が示されたのも良かったと思う。 京吾(上川隆也)は、心太朗が皆実と親しくなり過ぎたからと、見張り役を息子の泉(永瀬廉)に代えたのだが、皆実の何を警戒しているのだろう。 脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」(ABC)脚本=岡田惠和 出演=清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬、エレキコミック、橋本じゅん、矢田亜希子(初回は写真のみ)、和久井映見、宮本信子※(時任勇気、尾美としのり=2話から) 他
オリジナル作品。《EX系新枠・54分枠》(全話数不明)※初回は10分拡大
家族関係が訳ありで、所謂ルンルン気分とは縁の無い様な生活をしている3人の若い女性(サチ=清野、翔子=岸井、若葉=生見)が、ラジオ番組が募集したバスツアーで知り合い、一泊二日の間に打ち解けて、代わり映えの無い日常から離れて一瞬のルンルン気分を味わい、ツアーの終わりと共にLINE交換も断って(理由が切ない)、またいつもの生活に戻った所迄が描かれた初回。
サチは車椅子生活の母親(和久井)を抱え、バイトと母親の世話で毎日フル回転しているヤングケアラー。
翔子は元ヤンキーのタクシー運転手で、夜勤明けの缶チューハイが唯一の楽しみ。
若葉は祖母と古い借家に住み、ちくわぶ工場で働いている。
そんな3人の出会いがラジオリスナーのバスツアーというのが、ドラマの設定としては手垢が付いていないから新鮮で良かった。
切なさも有るけど、Pによればほっこりするドラマを目指しているらしいので、岡田さんだしかなり期待出来そう。
脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
- << 338 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」2話まで終了。 自分で二人との関係を切ったのに、その事に苛立ちを感じている様に見えるサチ。 今回、三人それぞれが引き摺っている“陰の部分”が描かれた。 サチが高校生の時に、忘れたお弁当を渡そうと4階から走り出した母親が階段から落ち、それが原因で車椅子の生活になった。サチは“私のせい”と思っているから、フルで働き、お金も時間も全てを母親との生活に使っている。頑ななのは“私のせい”だから。 若葉の母親は奔放で嫌われ者だったらしい。その子供だから若葉も孤立していた様で友達もいない。だからサチに拒否られたのは自分のせいなのかもと思い悩んだりしている。若葉の父親は誰だか分からないと、母親は言っているらしい。 元ヤンの翔子は自業自得の部分も有るのだろうが、家族から絶縁されていて、母親は最近、子供は息子二人だけと言い始めているらしい。それを偶然翔子のタクシーに乗って直ぐに降りた兄から、わざわざ聞かされる地獄。 みね(岡山天音)が偶然サチの店に来たり、翔子のタクシーに乗ったりするのだが、それで連絡先を交換した訳ではなく、再会のきっかけになったのはやはりあの、エレコミのバスツアーというのが良い。そしてサチの参加理由が、山分けを誓った宝くじが当たったから!というぶっ飛び回収で超びっくり。 脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
>> 312
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」3話まで終了。
【毒のある骸】
犯罪の構成要素から不自然過ぎる部分を無くしただけで…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」4話まで終了。
【孤独の胎衣】
うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風味”に戻ってしまった。
深めの大皿の上で出産したから、床には一滴の血もこぼれなかったとか、赤ちゃんの足へのMAMAの刻印とかもう笑止千万。(ここは原作通りらしい)
そもそもなんだけど、人気工芸家の豪邸で高価な作品も沢山飾ってあるのに、何故に防犯カメラの一つも設置されていない設定なの?(笑)
風間は全てをお見通しで、新人がそれを解明する事がメインだから、簡単に分かる様な事件では面白くないのでトリッキーにしているのだろうが、それが却ってシリアスタッチの風間vs新人の足を引っ張っている様に思えてならない。
隼田の虐待(見て見ぬ振り)に関しては、“清く正しい人”のイメージが強い新垣結衣をキャスティング出来た段階で、これを付け加えれば、より虐待の闇の深さを伝えられる(=衝撃を与えられて話題に出来る)という後付け疑惑が湧いて来て、素直なメッセージとしては受け取れなかった。
うーん、何か残念。
次回、もう北村匠海が出て来るのね。白石麻衣や染谷将太の出番との時間軸は、どう動かして行くのかな。
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 339 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」4話まで終了。 【妄信の果て】 北村匠海が演じる遠野のターン。 「教場Ⅱ」のラストを観た時は、風間の指示は聞かないし、一人でどんどん追い掛けて、「見失いました」と無警戒で戻って来て後ろから襲われていたので、遠野にはポンコツイメージしか無かったから、四方田校長が推薦する位優秀だったというのは俄には信じ難かったのだが、捜査を始めたら“読み”も“聴取”も確かに優秀で、風間がキツく叱る場面も無く、風間から出された疑問も自分の力で解決し“仕留める”所迄自力で辿り着いた。 それなのに風間は早い段階で「君には欠けているものがある」と指摘していたのは何故なのか。 それが最後の油断と激しい動揺、突然の事に対処出来ない弱さ、という部分なのかなと。 風間が危険を察知し、「遠野、来るぞ」と警戒する様に声を掛けたのに、千枚通しを振り回す犯人に対処出来ずに傷を負い、その後は風間達が犯人を取り押さえている間、遠野は犯人に背を向けたまま小刻みに体を震わせていた。深く刺されでもしたのかと思ったら、袖口にかすり傷程度だった。 これでは交番勤務の警官だったとしても、いざという時には使えないだろう。 だからあの日が来てしまうのだ。 今回は北村くんも上手かったし、ストーリーも十分に見応えが有った。 脚本=君塚良一 演出=西岡和宏
>> 313
【2023春ドラマ】
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」2話まで終了。
うーん、これはダメかもしれない。
初回も随…
【2023春ドラマ】
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」3話まで終了。
こちらもトリックがトンチキで笑ってしまったけど、ストーリーは単純明快で、それを高橋克実を筆頭にゲストの上手い役者さんがきっちりと演じているから見易くて、前回よりは面白かった。
看板に偽りありだけど、もう弁護士スキルとかIQとかとは関係なく、悪い奴をコンゲームで引っ掛けて一丁上がりにするコメディーだと割り切れば、何も考えなくていい分、寝る前に観るドラマとしては適しているのかもしれない。
まだ視聴は続けるけど感想は多分もう書かないと思う。
脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇
>> 314
【2023春ドラマ】
「unknown」2話まで終了。
冒頭とラストに、こころと虎松の結婚式の日に何か惨劇が有ったの?と思わせる…
【2023春ドラマ】
「unknown」3話まで終了。
最後の最後迄引っ張った虎松の秘密とは、父親が殺人犯で、少年虎松は直後の現場で包丁を持って立つ父親を目撃していたというものだった。(想像はしていたけど。あれだけだと冤罪の可能性も有りそうだけど、日曜劇場に先出しされてしまったから二番煎じに映ってしまう悲劇)
結婚に向けての二人の話は進むけど、猟奇的連続殺人事件については相変わらず殆ど進まずで、その割にこころと加賀美(町田啓太)の仲の良さについては馬鹿丁寧に描くという、ちょっと苛つく展開になっていて…。
言いたい事は何なのか、コメディーで行くのか、シリアスに振りたいのか、よく分からなくなって来た。
もう少し様子見してみるけど、感想はもう書かないかも。
脚本=徳尾浩司 演出=金井紘
>> 315
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」2話まで終了。
東郷は高校の同級生だった小夜(小林涼子)がずっと好きで、初回を観た感じだ…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。
東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの間にかハチと小夜が恋人同士になっていたから、自分が身を引いた形になったと綾華に話す。
回想に出て来る小夜は、相手が東郷だろうと言いたい事ははっきりと口に出すタイプで、これって綾華に似てる。
だから東郷は綾華に惹かれ始めているし、小夜への思いも吹っ切れて、ハチに素直に「結婚おめでとう」(まだ婚約だけど)って言えたのね、きっと。
東郷の頭の中には会社を立て直す事と、その為の契約結婚だという事が常に有るから、言葉では綾華にシビアな事ばかりを言ってしまうけど、ふとした表情には“愛しい”って、思いっ切り書いてあるのよね。もうツンデレの極致。
そしてそんな東郷が目にしてしまうのは、綾華と距離を置いて見つめ合う若いイケメンの姿。これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!
素直じゃない東郷は、また綾華に距離を置きそうな予感が。
箱根の支配人・桜庭役で突然出て来た北村匠海は、東郷の母親・静(松嶋菜々子)と何か因縁が有るのかしら。
静はネット炎上の被害に遭っている羽田家に「家族ですから」と300万円を渡しに来るし、益々浮いていて謎めいてるな。
脚本=関久代 演出=泉正英
- << 340 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」4話まで終了。 前回、前のめり気味に『これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!』って書いたのだけど、途中迄は東郷が“こいつ何?”って感じで嫉妬心を隠し切れていないのが面白くて、想像通りの位置取りをしていた神山くんだったけど、後になるに連れて“待って、何か違う、何を考えてるの?何かするつもりなの?”という、不安を掻き立てる方向に転換してちょっと不気味。 高校時代、綾華にアプローチしていた気持ち悪い教師が、腹いせに神山の推薦を取り消すとか言い出したから、綾華はわざと神山に冷たくして離れたのだけど、何も知らない神山はそれを引き摺り綾華を恨んでいるの?もっと何か裏が有るのかな。 単純に東郷達のキュンUPの為の当て馬だと思っていたからびっくり。 でも前回、綾華がくれた寄せ木細工のペアキーホルダーの片割れを、ネギが首輪に付けていてがっかりしていた東郷が、今回、合うのかどうか試したらネギのとは合わなくて、そばに有った綾華のキーホルダーの物とはピタリと合って、思わず叫んだ「マンマ・ミーア!」とガッツポーズが可愛くて、もう東郷は綾華に完落ちだわ笑 脚本=関久代 演出=宮﨑萌加
>> 316
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」3話まで終了。
今回のテーマは【侵害の予防調査】。特許を申請するに当たり…
【2023春ドラマ】
「それってパクリじゃないですか?」4話まで終了。
結論から先に書くと、今回をもって視聴離脱する。
今回のテーマは【商標登録】で、社運をかけたムーンナイトプロジェクトのイメージキャラクターを、縄文土器の模様から生まれた人気キャラのツキヨンに決めた社長は直ぐに商標登録出願をする様に指示、北脇は藤崎を担当に据えて、自分は親会社からのスパイと疑われる様な隠密行動に。
まあ北脇の行動と親会社での過去話は、話を膨らませる為のスパイスの様な物で、本筋は藤崎の商標登録にある訳だけど、それ程難しく複雑そうな仕事には見えず、しかも北脇が完璧なサポートをしていて、後はハッピースマイルより先に出願のクリックをするだけだったのに、いつもの感情論でゴネだして藤崎の一存で出願は見送る事に。はあ?北脇も熊井もそれに従い、開発部の面々も誰も怒らずって、何なの、この会社。
原作がそうなのか知らないけど、ツキヨンはみんなの物だから一企業の独占は許されないとSNSが炎上して出願を取り下げる、このオチから逆算して話を作っているよね。でもそれなら百戦錬磨の北脇が、過去のそういう例を知らなくて棚からぼたもち設定は都合が良過ぎない?
まあこの仕事を受けたんだから仕方ないけど、芳根京子はとんだ災難だわ。
脚本=佃良太 演出=内田秀実
>> 317
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」3話まで終了。
山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」4話まで終了。
風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに、一気に男として気になり始めてしまった速見は、赤嶺との仲をきっぱりと否定する山本にうっかり「何だ良かった」と口走ってしまい、ここぞとばかりに「先輩もしかして俺のこと…」と問い詰めて来る山本に「気になってるだけだって!」と答えて、二人は放心状態で帰宅。
壁の誓約書を見上げて「まだ引き返せる」と自分に言い聞かせる速見。
分かりやすく山本を避けて、古賀や花妻と親しげに振る舞う速見に、二人をどう思っているのか聞くと、それぞれ同僚として気になっている所を答えるのだが、速見のその“気になる”と自分への“気になる”を勝手にイコールだと見なして、「俺だって別に先輩だけの嫁じゃないし」と山本。
自分の気持ちには気付いたのに、山本の恋心には全く気付かない相変わらず鈍感な速見。
そして山本は赤嶺からメールで呼び出され、“しばらく帰りません”のメモを残していなくなってしまう。
凄い高そうなタワマンに住んでる赤嶺の用件は何だろう。ルームシェアの申し出か?
主人公二人の話の起伏が少なかった今回、一人だけ舞台台詞を喋っている様な赤嶺役の仁村紗和の存在感が光っていたなあ。
爆笑の連続だった。(視聴者の好き嫌いは有りそうな役だけど)
脚本=橋本夏 演出=城宝秀則
- << 343 2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」5話まで終了。 赤嶺の呼び出し理由はシャンデリアの掃除で、それ以外にも高級家具や螺旋階段など、当分帰れそうにない様な仕事量で、この時は速見の真似をして断れない状況を作り、なし崩しに同居生活に持ち込むつもりなのかなと思ったのだが、後の「山本君は私の推しに手を出した!」発言で状況は一変、赤嶺の推し=心酔する相手はまさかの速見で、山本を自宅に呼び寄せたのは推しの速見から“にわかでちんちくりん”(笑)の山本を引き離す為だったとは!これは一本取られたわ。 就活生だった赤嶺の、場の空気を読まない様な質問にも真摯に向き合い、丁寧に答えてくれた速見に一気に心を掴まれて、それ以来ずっと憧れの人だったのに、にわかが横から手を出した!って、赤嶺さんまたまた面白過ぎて大爆笑。 対する山本は速見に「先輩は俺の事どうしたいんですか?」とか、帰って来て欲しいと言う速見に「ああ家事要員だからですね」とか、何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて、軽くドン引きしたのだけど、「私は山本君を独り占めしたい!」の言葉迄引き出し、ハグして「しょうがない、帰ってあげます」って、いつの間にか王様気質に?(←末っ子王子で育ったから、本来の気質なのかもね?) そんな事してると“はやみん”はモテモテなんだから、横からかっさらわれるぞ。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 318
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。
やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。
既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判断に安堵したけど、翌日、会社の廊下で交わされた二人の無防備な会話(特に新名の一目顔が見たくてとか)にはドキドキしてしまった。あの後輩(武田玲奈)、どっかで立ち聞きしてないか?って。会社では、混んでるエレベーターでの小指繋ぎ位が限度でしょ。
社員研修旅行の夜、今まさに新名に抱かれようとする時に涙が出てしまい、心の中から陽一が居なくなった訳では無い事に気付いたみち。今の段階ではまだ陽一に心も体も愛されるのが、みちにとっての幸せなのね。その陽一は、浮気がみちにバレる事を極端に恐れ、三島に“無かった事にしてくれ”とかクズっ振りがマシマシで、何かがっかりだわ。
“もう指一本触れない。だから今までみたいにそばにいて欲しい。俺には貴女が必要”みちに言葉ですがる新名も切ない。
楓がああいう性格だから、水族館で子供みたいにはしゃいだり、オリオン座うんちくを真剣に聞いてくれたりするみちに、心底癒やされるんだろうね、新名は
“夫が居てもバリキャリの私”の座が危うくなり始めた事に気付いた楓は、ここから必死に巻き返しを始めるのだろうが、何か益々傷付け合いそうな気がする。
脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行
- << 345 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」5話まで終了。 ああ、元々はみちが陽一のカフェに通い詰めて、みちからのアプローチで二人の関係は始まったのか。だから陽一があんなでも惚れた弱みが有るから、ずっと我慢してた訳ね、みちは。 一方の陽一は今回、三島から「店長って人の気持ちが分からない人ですね」と言われ、どういう事かを尋ね、無意識の内に三島と同じ様にみちの事も傷付けていたのだろうと初めて気付く。 姉からもあんたは結婚してマシになった、夫婦でもちゃんと言葉にして伝えなきゃダメよと忠告された陽一は、みちにストレートに今の思いを伝える。 新名が話した砂時計のうんちくになぞらえて、自分と新名の関係は一瞬の輝き、陽一とは過去(いい思い出)が有るから今が苦しいのだと自分に言い聞かせるみちは、新名に別れを告げる。 一方の楓は誠を失う事を恐れ、夕方からの会議はリモート参加にして早目に帰宅し、掃除、洗濯、料理と頑張り始めるが、時すでに遅しの感が。誠が楓にして欲しかったのは家事なんかじゃなくて、自分が作った料理を食べながら会話をして、同じベッドで寝て起きる、そういう事じゃないの? 誠の存在自体を無視して来たくせに、何を今更。こっちの夫婦の未来は見えて来ないなあ。 脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=三橋利行
>> 319
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」(TX)脚本=泉澤陽子、三浦駿斗 出演=福士蒼汰、玄理、加藤清史郎、山下美月、(佐藤龍我=2話か…
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」2話まで終了。
脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた。
篠崎(でんでん)が年齢を理由に事務所を閉鎖する事になり、昔、同じ事務所で働いていた縁で、曽我の事務所にまどか(玄理)を預ける事に。(でんでんもう退場?「ケイジトケンジ…」では古田新太が4話で警察を退職してしまったし、こういうの流行りなの?)
で曽我の指示でまどかは渉の下に付き、彼の正体を知ろうとするのだが、子供の頃に両親を助けてくれた憧れの弁護士の翔子が渉の母親だった事、また渉は最初は母親の様な弁護士だったが、途中から変わってしまったという事も知る。
初回のまどかは常に正論を吐き、「私が何とかします」と言いながら何も出来ないという、一番苦手なタイプの弁護士像で、これは好きになれないなと思っていただけに、まさかの渉の下に付くという展開で、キャンキャン喚くのが減るだけでも見易くなると思う。
視聴者はもう渉の人間性も真の目的も分かっているので、何も知らないまどかだけが騒いで的外れな行動をするとかいうのは、はっきり言ってもう見たくもないし、必要性も無いのかなと。
山下美月の役が魅力的で、彼女も好演しているので、早くまどかの役柄を修正してあげないと、2番手なのに玄理が霞んでしまいそう。
脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎
- << 347 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」3話まで終了。 名前は覚えていないけど、前回引っ掛けた詐欺師から、牧師の情報を得たいなら医療詐欺をやっている奴の方がいいと言われて、今回ターゲットにしたのは、通常の医療を否定しサプリで癌治療を謳っている栗原(片桐仁)。患者の娘から告訴されていて、渉は示談に持ち込む為に裏でチームを動かし、目的を達した上で栗原の詐欺の証拠を警察に流し逮捕させる。 栗原は隙だらけの男で、エロナース天音に直ぐにベラベラ喋って動画に撮られてしまうし、渉のお仕事としては楽勝案件。 アマゾンの秘薬からサプリを開発した、が栗原の謳い文句だったが、ネットのアマゾンで買っていたからまるっきり嘘では無かったというオチには笑ってしまった。 この栗原から得たのは、牧師は10年前位にある男を匿ったという情報。渉がその開成医大病院のある部屋に潜入すると、振り向いたのは父親(勝村政信)だった。何か表情が無くて記憶喪失っぽかったけど、どうなんだろう。話がどんどん進んで行くね。 一方でまどかに渉一家の情報を小出しに渡している青柳(古川雄輝)って、何か胡散臭いのだが…。 まあ、まどかも少しは渉の真の目的を理解し始めた様で、的外れな言動はしなくなって来ているから、そこは良かったなと。 脚本=三浦駿斗 演出=及川拓郎
>> 320
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。
未来にタイムワープしたのかもしれないという…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。
前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。』と不自然さを指摘したのだが、今回、そんな乗客達に感情を爆発させた萱島が強目の言葉で扇動し、「(死にたくないなら)動け!働け!」と喝を入れた事で、やっとそれぞれが自分の出来る事をやり始めた。なる程、主人公の言葉でやっと物事が動き始めるという、激熱シーンを入れたかったが為のあの不自然さだったのか。(何か年齢高めの乗客もワラワラ出て来て、今迄どこに居たの?と思ってしまった)
でもこれも前回書いた様に、それぞれの知恵や知識を活かすシーンも出て来たし、皆で生き抜く為に自分の物を差し出すカットもいくつか有り、やっと大人数でのサバイバル生活という雰囲気が出て来たし、少し面白くなって来た。
これはロケとセット撮影を繋ぐ為に仕方ないのかもだけど、男の髭が無精髭に変化して行かないのは、サバイバル物としてはリアリティーに欠けて致命的だなと。
髭の生えるのには遅速が有って当然なのに、皆一律に剃ったばかりみたいな顔をされてるとねえ。
でもまあやっと山田裕貴に主役感が出て来たし、彼が前面に出て来る事で白浜の変な圧が軽減され、見易くはなるかな。
脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾
- << 348 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」4話まで終了。 また話が進まなくなった。 怪我(刺されたと皆が言ってるから刺されたのだろう)した加藤(井之脇海)を救うべく、チキンの白浜に代わって萱島が裁縫道具で傷口を縫い、加藤の薬草に関する手書きノートを参考に、皆が協力し合って草を集め加工して患部を殺菌消毒し、三日三晩を経て目を覚まし皆が安堵するという所迄はまあまあ良かったが、そこからは火起こしに挑戦し続ける白浜を、過去のトラウマ映像と懺悔話を挟みながら延々と描き、もうお腹一杯でうんざり。 逃げた少年を白浜と畑野で追い掛けたら川に辿り着いたのだけど、あの程度の距離なら何で今迄白浜達は探索に行かなかったの?後から姿も見えない白浜達を追い掛けた萱島が楽勝で辿り着いたのだから、凄く遠くて危険な道では無いよね。 最後の最後にやっと6号車の皆さんとご対面。彼らが5号車より良さげな生活をしているのは、川の側に飛んで来たからだよね、きっと。 こっちのリーダーは萩原聖人(何か怪しいw)。それにウエンツ。北千住事件の犯人に格好が似ている西垣匠(でもあの駅の映像の男は、新井佑典という人が演じている(本人ツイより)ので、どっちが犯人なのかは不明)。 次回は話が動くのかね? 脚本=金子ありさ 演出=加藤尚樹
>> 307
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」3話まで終了。
今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポットライトを当てたストーリーで、普通のドラマっぽくはなっていたけど、まどかvsミナレのパーソナリティーとしての価値観の違いをベースに、まどかを昔振ったのに今はストーカー化している鶴田(青柳翔)を絡めて、表の企画ではミナレの番組で公開プロポーズをさせて、実はミナレが公開説教をするのがメインという展開で、それも面白かったけど、突然乱入して来たまどかが、今は深夜放送だからそのテンションでと前置きして「今の私の人生に貴方は必要無いわ、カクタくん」と実名を出してピシャリ。
ラジオはリスナーの物が信念のまどかが、深夜のミナレの番組だからと逆手に取る所が中々深くて面白かった。
あとミナレがぶっ飛んでるのは父親譲りというのが分かる“名前の由来”の話は面白かったし、それに絡めて麻藤の回想に出て来た、アイヌ語で“笑わせる”は“ミナ・レ”と言うと教えている女性(小芝風花が演じてた)は誰なのか、またマキエ(中村ゆりか)の、“6年間兄に監禁されていた”という突然の告白とか、次への期待を持たせる終わり方も上手かったなと。
脚本=古家和尚 演出=片山修
- << 349 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」4話まで終了。 今回のテーマは“ラジオやテレビは本当にオワコンなのか”で、根底には新しい媒体の登場で視聴者(聴取者)の需要がバラけた事が有るのだが、それよりも問題なのはコストや人員削減により、無難な番組しか作らなくなった局側の制作姿勢だと主張する組織が久連木(小市慢太郎)を拉致監禁し、自分達が書いた台本を久連木が書いたテイで、「波よ聞いてくれ」の枠で放送させようとするという、一見シリアスな話なんだけど、その組織がどうにも薄っぺらくて、笑いにもシリアスにも振り切れず中途半端だったのが残念だったのだが…。 その分をカバーするかの如く、瑞穂(原菜乃華)が高校時代に学校で行われた久連木のワークショップに参加して、ますます彼に心酔した話に絡めてラジオの必要性を論じ、一方では冷静に絡んで来るカップ酒姐さん(平野綾)と、熱く噛み付くミナレとのテンポの良い会話で笑わせてくれたので、意外と満足度は高かった。 マキエ(中村ゆりか)の監禁は“兄に愛されて困っている(笑)”(←決して変な意味ではなく溺愛されてる)かららしく、たまたま店でよろけて中原(片寄涼太)に寄り掛かっている時に、退院した店長と一緒に兄が店に入って来たからさあ大変(笑) 相変わらず次回への引っ張り方が上手いな。 脚本=古家和尚 演出=片山修
>> 277
【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
〚初回放送日、5月6…
【2023春ドラマ】
「正義の天秤 season2」初回視聴済み。
大門剛明の小説原作 脚本=田辺満 演出=片岡敬司
前作の初回は亀梨がやたらスーパーボールを事務所で投げていたけど、今回は全く必要性の感じられないパルクールもどきかあ…。
全編見終わって“ああ、こんな感じのドラマだったなあ”って思い出したけど、久美子(大島優子)が襲われた事件の真相に迫るという芯が無くなったら、何か“腑抜けドラマ”にしか見えなくなってしまって…。
なので初回のみで視聴離脱する。
(NHK・土曜ドラマ枠)
>> 324
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。
このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそ…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」3話まで終了。
アリバイ作りの為の時間ずらしに必要な遺体の温度管理とか、よくドラマで観るパターンだなと思ったら、真犯人はドラマプロデューサーの風間(福田麻貴)だったというのはわざと?
途中迄は人気俳優・羽鳥(石黒賢)の妻で、元人気女優の千晴(映美くらら)が真犯人で、子供の為に羽鳥が庇って自首したのかと思わせておいて、本当はまさかの風間で捨て台詞が「私も羽鳥の不倫相手だった」でガーン。(←山下リオに福田麻貴、羽鳥の守備範囲の広さよw)
隠す気もない“裏テーマ”は、最近の行き過ぎた不倫叩きへの揶揄。
だからって思考が、不倫がバレる恐怖>過剰防衛による殺人の罪を被る になるのは理解の範疇を超えるが。
今回から上の指示で、皆実と心太朗が正式に捜一の捜査に組み込まれ、まだキャンキャン言ってるのは馬目だけになり、だいぶ見易くなった。また最後に、関連の事柄はきっちりと丁寧に調べるのが信条の佐久良によって、流石の皆実も気付いていなかった妻の千晴の謀が明らかにされ、佐久良の存在価値が示されたのも良かったと思う。
京吾(上川隆也)は、心太朗が皆実と親しくなり過ぎたからと、見張り役を息子の泉(永瀬廉)に代えたのだが、皆実の何を警戒しているのだろう。
脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
- << 351 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」4話まで終了。 外務省の職員が刺し傷も無いのに「刺された」と言い残して意識不明に。それを聞いたのがたまたま近くに居た皆実と吾妻だった為、皆実は触診を始めて手の甲に何かが塗られているのを感じる。そこには蜂に刺された様な痕が有り、ブラックライトを当てると狼の様な紋章が浮かび上がり、誰かが意図的に刺した事が分かる。そして吾妻はこれが痴漢撃退用のスタンプだと皆実に告げる。 痴漢被害に苦しむ女性も居れば、犯人とされて冤罪に苦しむ男性も居る。そして本当は痴漢加害者なのに冤罪を装う不届き者も。 それらの事を一連のスタンプ殺人事件に絡め、起承転結の流れもスムーズで、今回はかなり完成度が高かったなと思う。 犯人は婚約者が痴漢冤罪を苦にして自殺した過去を持つ、冤罪被害者の会代表の真鍋(伊藤歩)で、同じ車両に乗っていた本物の痴漢を粘り強く特定し、次々に復讐して行った。何の後悔も無いという真鍋に、本当は婚約者も痴漢加害者で彼らの仲間だった事を告げる心太朗。このオチは凄かった。 吾妻は陸上選手だったが、盗撮被害に遭って選手を断念した過去が有る。それでも真鍋の魔の手から警察官として盗撮犯を庇い自分が刺された。結果的にこの盗撮犯を皆実達が騙して吐かせ、事件解決に繋げたという流れもお見事! 脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
>> 325
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」(ABC)脚本=岡田惠和 出演=清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬、エレキ…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」2話まで終了。
自分で二人との関係を切ったのに、その事に苛立ちを感じている様に見えるサチ。
今回、三人それぞれが引き摺っている“陰の部分”が描かれた。
サチが高校生の時に、忘れたお弁当を渡そうと4階から走り出した母親が階段から落ち、それが原因で車椅子の生活になった。サチは“私のせい”と思っているから、フルで働き、お金も時間も全てを母親との生活に使っている。頑ななのは“私のせい”だから。
若葉の母親は奔放で嫌われ者だったらしい。その子供だから若葉も孤立していた様で友達もいない。だからサチに拒否られたのは自分のせいなのかもと思い悩んだりしている。若葉の父親は誰だか分からないと、母親は言っているらしい。
元ヤンの翔子は自業自得の部分も有るのだろうが、家族から絶縁されていて、母親は最近、子供は息子二人だけと言い始めているらしい。それを偶然翔子のタクシーに乗って直ぐに降りた兄から、わざわざ聞かされる地獄。
みね(岡山天音)が偶然サチの店に来たり、翔子のタクシーに乗ったりするのだが、それで連絡先を交換した訳ではなく、再会のきっかけになったのはやはりあの、エレコミのバスツアーというのが良い。そしてサチの参加理由が、山分けを誓った宝くじが当たったから!というぶっ飛び回収で超びっくり。
脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
- << 352 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」3話まで終了。 宝くじのくだりは半信半疑だったのだが、本当に1等に当選していて、その額が三千万円。この設定が微妙な線を突いていて何とも言えない位上手いなあと。 サチが独り占めにすれば、母子二人の生活の質をかなり改善する事が出来る。実際母は山分けはせずに、そのお金でサチに幸せになって欲しいと望むのだが、「思っている事をして後悔する方がいい。考えているだけで幸せになるの」というサチが楽しそうなので、「もう言いません」と。 3人で待ち合わせて銀行に行き手続きをして、実際に振り込まれる迄焦れながら待ち、通帳に待望の一千万円の印字! 翔子は服等を買い、誰かと間違えて美容品を売りに来た昔の同級生に失望しながらも、気前良く買ってしまう。 サチは新しい車椅子を買い、外ではしゃぎながら押して走っていると、アイスを食べながらそれを目で追う父が公園に居た。何とも言えないこの疫病神感よ! 若葉は祖母に通帳を見せて、宝くじに当たったと話す。一生懸命働いてお金が貯まると何故かあの人が来て、全部持っていてしまうと話していた若葉。そして二人の嫌な予感通りに、写真の顔に✕の女はやって来て「ねえ、お金要るの、出せ」何故か通帳を渡してしまう若葉。刷り込まれてしまってるのか? 簡単には幸せになれない女達の話。 脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
>> 326
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」4話まで終了。
【孤独の胎衣】
うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」4話まで終了。
【妄信の果て】
北村匠海が演じる遠野のターン。
「教場Ⅱ」のラストを観た時は、風間の指示は聞かないし、一人でどんどん追い掛けて、「見失いました」と無警戒で戻って来て後ろから襲われていたので、遠野にはポンコツイメージしか無かったから、四方田校長が推薦する位優秀だったというのは俄には信じ難かったのだが、捜査を始めたら“読み”も“聴取”も確かに優秀で、風間がキツく叱る場面も無く、風間から出された疑問も自分の力で解決し“仕留める”所迄自力で辿り着いた。
それなのに風間は早い段階で「君には欠けているものがある」と指摘していたのは何故なのか。
それが最後の油断と激しい動揺、突然の事に対処出来ない弱さ、という部分なのかなと。
風間が危険を察知し、「遠野、来るぞ」と警戒する様に声を掛けたのに、千枚通しを振り回す犯人に対処出来ずに傷を負い、その後は風間達が犯人を取り押さえている間、遠野は犯人に背を向けたまま小刻みに体を震わせていた。深く刺されでもしたのかと思ったら、袖口にかすり傷程度だった。
これでは交番勤務の警官だったとしても、いざという時には使えないだろう。
だからあの日が来てしまうのだ。
今回は北村くんも上手かったし、ストーリーも十分に見応えが有った。
脚本=君塚良一 演出=西岡和宏
- << 353 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」6話まで終了。 【三枚の画廊の絵】 今回は後ろに遠野と風間が刺される“あのシーン”が控えている為、一話完結の事件に割く時間が少な目だった事も有り、いつも以上に“えっ!?”という部分が多くて残念だった。 野次馬の写真を撮りまくり、そこから近所の住民と観光客を除くと、事件現場に様子を見に舞い戻った可能性の有る人物として残ったのは画家の向坂(筒井康隆)のみ。 で、向坂の張り込みを始めるのだが、これって向坂の家族構成とかを調べれば、元妻の再婚相手も直ぐに分かるし、その人物が行方不明になっている事も分かる筈。 だとしたら右肩が下がっている職業云々の話が無くても成立するのでは? 実際、妻はホクロの位置で確認した訳だし。 遠野が向坂に絵を依頼する意図も始めはぼやけていて、向坂自身が意図を持ち構図を変えたからそれが息子に伝わったので有って、あの辺も何かよく分からなかった。 “あのシーン”については追加部分も有り、副音声も聞いていたので、以前よりも流れがよく分かった。ただ風間が止めたのに、張り込み対象とは違う人物を遠野が追った時に、風間が持ち場を離れなかったのは張り込みとしては正しい選択だったのかもしれないが、映像的にはボーッと立っている様にしか見えず、あの部分の演出は残念だったなと。 脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 329
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。
東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」4話まで終了。
前回、前のめり気味に『これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!』って書いたのだけど、途中迄は東郷が“こいつ何?”って感じで嫉妬心を隠し切れていないのが面白くて、想像通りの位置取りをしていた神山くんだったけど、後になるに連れて“待って、何か違う、何を考えてるの?何かするつもりなの?”という、不安を掻き立てる方向に転換してちょっと不気味。
高校時代、綾華にアプローチしていた気持ち悪い教師が、腹いせに神山の推薦を取り消すとか言い出したから、綾華はわざと神山に冷たくして離れたのだけど、何も知らない神山はそれを引き摺り綾華を恨んでいるの?もっと何か裏が有るのかな。
単純に東郷達のキュンUPの為の当て馬だと思っていたからびっくり。
でも前回、綾華がくれた寄せ木細工のペアキーホルダーの片割れを、ネギが首輪に付けていてがっかりしていた東郷が、今回、合うのかどうか試したらネギのとは合わなくて、そばに有った綾華のキーホルダーの物とはピタリと合って、思わず叫んだ「マンマ・ミーア!」とガッツポーズが可愛くて、もう東郷は綾華に完落ちだわ笑
脚本=関久代 演出=宮﨑萌加
- << 354 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」5話まで終了。 神山くん(坂東龍汰)、そういう裏が有ったのか。 神山輝雄のネームプレートの有る病室に入るシーンが有ったから、それでお金が必要なのかな。ラストシーンで静(松嶋菜々子)に「今の倍くれたら、直ぐ落としますよ」って言ってた。綾華の事だよね。 静もずっと何を考えているのか分からない様な感じだったけど、愛人の子である東郷を母親の入院を機に引き取り、東郷には唯一の味方を装い慕わせておいて、東郷の母の事は腹の中では早く死んでくれと思っていたなんて、それを墓前で口に出すなんて、東郷に聞かれるとか思わなかったのかね。いくら愛人が憎くてもあれは酷いわ。 東郷に嫌われている理由って静は分かってるのかね。 それで東郷が惹かれている綾華を、神山を使って引き剥がそうと企んでいるの?それとも更に何か裏が有るのかな。 今回、チョイチョイ出て来るバトラー動画がしつこいなと思ったら、綾華が東郷のサプライズ誕生祝いをする為に研究をしていた訳ね。綾華の気持ちが嬉しくて、しゃしゃり出て来た静が憎くて、綾華に親の事を話し「俺には本当の家族は居ないんだ」 そりゃあ綾華は抱き締めてあげるよね。 折角距離が近付いたのに、綾華の仕事の事でまた東郷の気持ちが頑なになってしまった。 脚本=倉本泰子 演出=坪井敏雄
【シーズン枠外ドラマ】
「明日、私は誰かのカノジョ特別編」前後編終了。
一年前に放送された同名ドラマの登場人物の一人、優愛(齊藤なぎさ)が“ゆあてゃ”になる前のストーリー。
前作ではもう既にゆあてゃとして存在し、強烈な個性を放っていた優愛。何でこんな可愛い顔の子がここまで落ちたのかという興味は有ったけど、私の意識はドラマの中で現在進行形でホスト沼にハマり、どんどん落ちて行く萌(箭内夢菜)の方に集中し、感情移入して行ったので、齊藤なぎさの表現力には着目したけど、それ以上の感情は動かなかった。
でも今回、優愛がどういう家庭で育ち、故郷にどんな感情を持っていて、どうして一人で大都会に出て来て、ハルヒとああいう関係になる迄にどんな事が有ったのかが、時を追ってどちらかというと淡々と描かれていて、それだけに逆にこの世界に誘い込む男の絶妙なテクニックと、一人ぼっちだからこそ簡単に信じ夢を見てしまう少女の純粋さと弱さが浮き彫りになり、現実の生々しさと切なさがひしひしと迫って来る、説得力の有る仕上がりになっていた。
アイドルとして出たての頃の齊藤なぎさは、既にアイドルとしてのプロだった。その私はプロという強い意識は、女優になっても変わってはいない。
脚本=三浦希紗 演出=酒井麻衣
【シーズン枠外ドラマ】
「クライムファミリー」全4話視聴済み。
※当初、春ドラマの枠に入れていたが、関東ローカル放送である事、若手脚本家(ヤングシナリオ大賞入選者)に作品発表の場を与える枠である事に鑑み、シーズン枠外対象に変更した。
※またこのドラマの基本アイディアはプロデューサーの江花松樹が出した物で、二人の脚本家はその構想を具現化したという事が後から分かった。
詐欺師の松田郷(本郷奏多)が金に困って入り込んだ佐々木家は、蓋を開けてみれば詐欺以上の悪事に手を染める犯罪一家だったというのが謳い文句で、一話毎にそれぞれの裏の顔が明かされて行くのだが、長女はパパ活、長男は窃盗(これが一番ワル?)、母親は宗教にすがり、インチキと知らずにニセ水を売りまくり、父親はベンチに有った大金入りのバッグを持ち帰ってしまったという、郷より悪い犯罪一家という惹句には偽り有りだったけど、特に両親に関してはそれぞれ家に居場所が無く、自分の存在を認めて欲しくて、母親は他人に有難がって貰える水売りに、父親は他人の金を小遣いとして子供達に渡す事で威厳を保つという哀しい事情が有って、そんな歪な家族関係を他人で詐欺師の郷が正し、家族再生に一役買うという、皮肉が効いたちょっと泣けるいいドラマだったなと思う。
脚本=伊藤優①②、北浦勝大③④ 演出=相沢秀幸
(CX・火曜ACTION!枠)
>> 331
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」4話まで終了。
風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに…
2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」5話まで終了。
赤嶺の呼び出し理由はシャンデリアの掃除で、それ以外にも高級家具や螺旋階段など、当分帰れそうにない様な仕事量で、この時は速見の真似をして断れない状況を作り、なし崩しに同居生活に持ち込むつもりなのかなと思ったのだが、後の「山本君は私の推しに手を出した!」発言で状況は一変、赤嶺の推し=心酔する相手はまさかの速見で、山本を自宅に呼び寄せたのは推しの速見から“にわかでちんちくりん”(笑)の山本を引き離す為だったとは!これは一本取られたわ。
就活生だった赤嶺の、場の空気を読まない様な質問にも真摯に向き合い、丁寧に答えてくれた速見に一気に心を掴まれて、それ以来ずっと憧れの人だったのに、にわかが横から手を出した!って、赤嶺さんまたまた面白過ぎて大爆笑。
対する山本は速見に「先輩は俺の事どうしたいんですか?」とか、帰って来て欲しいと言う速見に「ああ家事要員だからですね」とか、何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて、軽くドン引きしたのだけど、「私は山本君を独り占めしたい!」の言葉迄引き出し、ハグして「しょうがない、帰ってあげます」って、いつの間にか王様気質に?(←末っ子王子で育ったから、本来の気質なのかもね?)
そんな事してると“はやみん”はモテモテなんだから、横からかっさらわれるぞ。
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 356 2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」6話まで終了。 前回書いた『何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて』いた山本の言動だけど、超鈍感な速見でさえ“私の気持ちは山本くんにバレバレだと思っていた”という位なのに、本当に速見の気持ちに気付いていなかった事が分かり、速見も山本の気持ちが読めていなくて、もうこの二人の鈍さは表彰モノだわ(笑) 今回は兄の正海(竹財輝之助)が、グランピングから無理矢理変更したスパルタキャンプのドタバタ劇で、その厳しい条件下でも何とか速見にコクろうとする山本と、正海に誓約書の破棄をお願いしようと頑張る速見の姿が描かれて面白かった。 正海が根っからの分からず屋ではなくて、速見の心を読み、キャンプの雑用でも仕事の速い速見に感心し、足を挫いて速見に背負われた弟の幸せそうな笑顔を見た瞬間に、二人の仲を認める事にしたという、本当は思慮深くまともな人物だった事に安堵した。 やっと“お互いに好き”という気持ちを確認し合った二人だけど、赤嶺さんが本領発揮の言葉足らずで、山本の本性を花妻(前田拳太郎)に誤解させた事から、花妻の“速見さん好き”に火が点いて、次回は山本に宣戦布告する展開になりそう。 底意地の悪い人間は一人も出て来ないファンタジーが心地よくさせてくれるから、このドラマが好き。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 302
【2023春ドラマ】
「ケイジトケンジ、時々ハンジ」2話まで終了。
証拠が揃い過ぎている犯罪は不自然、“替え玉を疑え!”な事件。…
【2023春ドラマ】
「ケイジトケンジ、時々ハンジ」5話まで終了。
何か事件部分も段々つまらなくなって来ているんだけど、二階堂(北村有起哉)や目黒(磯村勇斗)の恋心まで描き出し、刑事や検事や事務官がワラワラ出て来るから、もう話は散漫になるし、何を見せられているのやらという気持ちになって、全然集中出来なかった。
多分、東出昌大の代わりがバイプレーヤーの北村有起哉だけだと地味だから、レギュラーがどんどん増えたのだろうが、未だに中村アンとか岡崎紗絵の役名も覚えられていないし、ゴチャゴチャしてるだけでマイナス要素の方が上回ってしまってるよなあ。
という事で、もう上がり目も感じられないから今回をもって視聴離脱する。
脚本=福田靖 演出=本橋圭太
>> 332
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。
既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」5話まで終了。
ああ、元々はみちが陽一のカフェに通い詰めて、みちからのアプローチで二人の関係は始まったのか。だから陽一があんなでも惚れた弱みが有るから、ずっと我慢してた訳ね、みちは。
一方の陽一は今回、三島から「店長って人の気持ちが分からない人ですね」と言われ、どういう事かを尋ね、無意識の内に三島と同じ様にみちの事も傷付けていたのだろうと初めて気付く。
姉からもあんたは結婚してマシになった、夫婦でもちゃんと言葉にして伝えなきゃダメよと忠告された陽一は、みちにストレートに今の思いを伝える。
新名が話した砂時計のうんちくになぞらえて、自分と新名の関係は一瞬の輝き、陽一とは過去(いい思い出)が有るから今が苦しいのだと自分に言い聞かせるみちは、新名に別れを告げる。
一方の楓は誠を失う事を恐れ、夕方からの会議はリモート参加にして早目に帰宅し、掃除、洗濯、料理と頑張り始めるが、時すでに遅しの感が。誠が楓にして欲しかったのは家事なんかじゃなくて、自分が作った料理を食べながら会話をして、同じベッドで寝て起きる、そういう事じゃないの?
誠の存在自体を無視して来たくせに、何を今更。こっちの夫婦の未来は見えて来ないなあ。
脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=三橋利行
- << 357 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」6話まで終了。 今回は気になった点だけを書く。 ちょいちょい挟まれるモノローグで、その時の各自の思いを全て説明してしまうというのは、ドラマとして味気無いなあと思ってしまった。 今回は4人それぞれの短いモノローグが、あちこちに挟まれていたので忙しく、余計に“それで気持ちを教えられてもなあ”と。 視聴者としては登場人物の言動を観てあれこれ想像をする、それが余白を楽しむという事だと思うので。 例えば陽一が三島とSEXをしたのは、みちと出来なかったから確かめたかったのだろうと想像していたのだが、今回の陽一のみちへの告白内容(台詞)で、やはりそうだったんだと確認出来た。これがモノローグで行われていたら、分かりやすいけどシラケてしまう、ドラマとはそういう物だと思うから。 楓は片付けながら料理をする事が出来ない。だから仕事も要領が悪くて時間が掛かってしまうのか、いやいや、料理は慣れていないからああなるだけで、仕事は別だよ…、どちらにも想像出来る。そういう余白の積み重ねを楽しみたいのだ。 脚本=おかざきさとこ 演出=髙野舞
>> 304
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」2話まで終了。
【正体】
蒼の大学同級生(って事は法学部?)で、フードデリバリーの配…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」5話まで終了。
【仮面】
今回は蘭の子役時代の友達の紗世(堀田茜)が、韓国人のハン・ジエンという男の国際ロマンス詐欺に引っ掛かり、それでも詐欺だと信じない姉の目を覚まさせて欲しいという妹の依頼から始まった。
蘭は正体を突き止めるのは弁護士の仕事ではないと迷うが、黒澤がじゃあ探偵をやればいいと言い出し、黒澤の台本と蘭の演技指導で、紗世はジエンを相手にビデオチャットで泣き演技。預金全額をエサにジエンの誘き出しに成功するが、そこに居たのはジエンとは似ても似つかぬ会社社長の近藤(篠山輝信)という男で、知らぬ存ぜぬを押し通し、後日、紗世を連れて会社に行ってもやはり詐欺など知らないと認めない。
今回の面白さは、この男のあまりにも堂々とした図々しさは何なんだろうって所ね。
後から実は詐欺はお金が欲しくて妻(黒川智花)がディープフェイクでやっていた事で、何も知らない夫をあの場に行かせたのは、複数の愛人を作り自分を苦しめたのに夫を罰する法律がないから、こういう形で復讐したかったと。
法廷で妻の本心を引き出したのは、愛人に扮した蘭の台詞の数々というのも、このドラマの本領発揮で面白かったし、蘭が妻に言い聞かせる形で、憎しみや復讐に他人を巻き込んではいけないと、黒澤とは正反対の意見を言ったのも、弁護士らしくて良かった。
脚本=富安美尋 演出=宝来忠昭
- << 358 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」6話まで終了。 【自立】 数年前に明るみになった、東京医大の受験における女子の一律減点。集団訴訟が起こされ、大学に慰謝料支払いの命令が出された。 あの騒動をベースにしたと思われる今回の話は、そこに母親の夢を押し付けられて医大を受験したが、本当は絵の道に進みたかった女子学生に、子役時代に同様の母親との過去を持つ蘭が、私は途中で自分の夢が出来てその道(弁護士)に進んだ、貴女はそれで本当に後悔しないのかと問い掛け、本人の内面と向き合わせる話を絡ませ、また大学教授の父親が、自分の医大に不正入学させた息子に、裁判で父親が女子の減点操作を行っていた事を証言して貰いたかった蒼(髙橋優斗)は、父親を裏切る事を躊躇う息子に、自分も父親を裏切った(父親の法律事務所を辞め、今は裁判で敵対している)事を話し、無理強いはしないが自分を貫いて欲しいと告げ、説得に成功する話も絡ませており、話の膨らませ方に工夫と説得力が有り、流れもスムーズでとても良かった。 蘭と蒼は黒澤が復讐の為に、連続殺人犯の早乙女蓮(蘭の親友(北乃きい)の夫)を殺したと考え、蘭は黒澤に思いをぶつけるのだが、答えは「そもそもの前提が間違っている」。やっぱり蓮は連続殺人の犯人では無かったんだ。 縦軸の入れ方も上手いな。 脚本=本田隆朗 演出=本田隆一
>> 333
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」2話まで終了。
脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた…
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」3話まで終了。
名前は覚えていないけど、前回引っ掛けた詐欺師から、牧師の情報を得たいなら医療詐欺をやっている奴の方がいいと言われて、今回ターゲットにしたのは、通常の医療を否定しサプリで癌治療を謳っている栗原(片桐仁)。患者の娘から告訴されていて、渉は示談に持ち込む為に裏でチームを動かし、目的を達した上で栗原の詐欺の証拠を警察に流し逮捕させる。
栗原は隙だらけの男で、エロナース天音に直ぐにベラベラ喋って動画に撮られてしまうし、渉のお仕事としては楽勝案件。
アマゾンの秘薬からサプリを開発した、が栗原の謳い文句だったが、ネットのアマゾンで買っていたからまるっきり嘘では無かったというオチには笑ってしまった。
この栗原から得たのは、牧師は10年前位にある男を匿ったという情報。渉がその開成医大病院のある部屋に潜入すると、振り向いたのは父親(勝村政信)だった。何か表情が無くて記憶喪失っぽかったけど、どうなんだろう。話がどんどん進んで行くね。
一方でまどかに渉一家の情報を小出しに渡している青柳(古川雄輝)って、何か胡散臭いのだが…。
まあ、まどかも少しは渉の真の目的を理解し始めた様で、的外れな言動はしなくなって来ているから、そこは良かったなと。
脚本=三浦駿斗 演出=及川拓郎
- << 359 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」4話まで終了。 やっぱり渉の父・宏(勝村政信)は記憶喪失だった。誰か(牧師?)があの病院に連れて来て、定期的にお金が振り込まれるのでそのままずっと居させている様だ。 渉がハメた企業専門詐欺師の横山(安井順平)が、「牧師」の指示で渉の父が会社の金を横領したように偽装する工作をした事を吐いたので、これで母親(高岡早紀)の自殺も工作された物である事が濃厚になった。 今回気になったのは、まどかが事務所で立ち聞きした渉の私的な話について、二度に渡って青柳(古川雄輝)にベラベラ話していた事。弁護士なのにそんなザルでいいの?依頼人ではないから守秘義務は無いのかもしれないが、いくら相手が昔の恋人でも、職業が新聞記者の男に渉の事を調べさせ、自分も得た情報はベラベラ喋る、こんな弁護士嫌だわ。 案の定、青柳は知り合いの週刊誌記者に渉の疑惑情報を渡して、記事にさせてしまったじゃない。(この結果に持って行く為の強引な流れだったよなあ) 山下美月の変装も今回は酷かった(あんな大きい息子の母親ってさあ笑)し、演出が甘くないか? ネットでは牧師の声は竹中直人を予想する人が多かったのだが、その本人が次回予告に登場した!さあ予想は当たっていたのか? 脚本=三浦駿斗 演出=久保田博紀
>> 334
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。
前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」4話まで終了。
また話が進まなくなった。
怪我(刺されたと皆が言ってるから刺されたのだろう)した加藤(井之脇海)を救うべく、チキンの白浜に代わって萱島が裁縫道具で傷口を縫い、加藤の薬草に関する手書きノートを参考に、皆が協力し合って草を集め加工して患部を殺菌消毒し、三日三晩を経て目を覚まし皆が安堵するという所迄はまあまあ良かったが、そこからは火起こしに挑戦し続ける白浜を、過去のトラウマ映像と懺悔話を挟みながら延々と描き、もうお腹一杯でうんざり。
逃げた少年を白浜と畑野で追い掛けたら川に辿り着いたのだけど、あの程度の距離なら何で今迄白浜達は探索に行かなかったの?後から姿も見えない白浜達を追い掛けた萱島が楽勝で辿り着いたのだから、凄く遠くて危険な道では無いよね。
最後の最後にやっと6号車の皆さんとご対面。彼らが5号車より良さげな生活をしているのは、川の側に飛んで来たからだよね、きっと。
こっちのリーダーは萩原聖人(何か怪しいw)。それにウエンツ。北千住事件の犯人に格好が似ている西垣匠(でもあの駅の映像の男は、新井佑典という人が演じている(本人ツイより)ので、どっちが犯人なのかは不明)。
次回は話が動くのかね?
脚本=金子ありさ 演出=加藤尚樹
- << 360 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」5話まで終了。 まあ確かに5号車だけのああだこうだだけよりは、対立するグループが存在した方が話が広がり、話数をもたせる役割は果たすとは思うが、正直こういうのが観たい訳では無いのよねえ。 もっと未知との戦いのワクワクハラハラを期待していたのだけど、ずっとウエットなままだもんなあ。 で、また終わる直前(22:48〜)に次回に引っ張る大きな動きが有ってというワンパターン。(最初二人が何に驚いていたのかがよく分からず、録画を止めて初めて埋まっている人を確認。画面の何処を見ていたのかにもよると思うけど、カットが短かったし分かり難かったなあ) 初回に畑野が抱いていた赤ちゃんは、畑野の子供ではなくて、小春(片岡凛)と和真(日向亘)の間の子なのかな。小春が段々元気が無くなって来ていたし、今回は和真に何か話をしたそうだったし。 だから出産から誕生迄の出来事そのものが、皆の生き抜く為の原動力になったという流れにしたいのかなと。 脚本=金子ありさ 演出=井村太一(←5話で4人目!)
>> 335
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」3話まで終了。
今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポ…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」4話まで終了。
今回のテーマは“ラジオやテレビは本当にオワコンなのか”で、根底には新しい媒体の登場で視聴者(聴取者)の需要がバラけた事が有るのだが、それよりも問題なのはコストや人員削減により、無難な番組しか作らなくなった局側の制作姿勢だと主張する組織が久連木(小市慢太郎)を拉致監禁し、自分達が書いた台本を久連木が書いたテイで、「波よ聞いてくれ」の枠で放送させようとするという、一見シリアスな話なんだけど、その組織がどうにも薄っぺらくて、笑いにもシリアスにも振り切れず中途半端だったのが残念だったのだが…。
その分をカバーするかの如く、瑞穂(原菜乃華)が高校時代に学校で行われた久連木のワークショップに参加して、ますます彼に心酔した話に絡めてラジオの必要性を論じ、一方では冷静に絡んで来るカップ酒姐さん(平野綾)と、熱く噛み付くミナレとのテンポの良い会話で笑わせてくれたので、意外と満足度は高かった。
マキエ(中村ゆりか)の監禁は“兄に愛されて困っている(笑)”(←決して変な意味ではなく溺愛されてる)かららしく、たまたま店でよろけて中原(片寄涼太)に寄り掛かっている時に、退院した店長と一緒に兄が店に入って来たからさあ大変(笑)
相変わらず次回への引っ張り方が上手いな。
脚本=古家和尚 演出=片山修
- << 361 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」5話まで終了。 今回は兄に庇護されていた世界から飛び出したマキエ(中村ゆりか)が、自分の行く道を定め、自分の力で道を切り開いて行こうとする姿がメインで描かれた。 前回のマキエの「採用されたんですか?」の台詞は、自分の出したネタ投稿がラジオ番組に採用されたという意味だった。 その番組内容が分からないので、マキエの発想が本当に面白いのかは不明なのだが、番組付きの放送作家が才能を認めて、局の部屋で書く訓練を始めさせていたので、それなりの物は持っているという設定なのかな。 今回は正直前半は退屈で、ミナレ達がアナグマ治郎(たきうえ)の部屋に突撃した所から“らしさ”が全開となり、面白くなったって感じ。その後のいきなり始まった“秘伝のカレースープ”のシーンは、中原達が出て来た所で“あっ、これは架空の話なんだな?”と気付き、後でマキエが騒動の罪滅ぼしで?“波よ聞いてくれ”用に書いた台本と明かされたのだが、内容自体は普通だったので、マキエに才能が有るのかはやっぱり分からなかったな。(このシーンだけ西村と片寄の台詞回しが急にたどたどしくなったので、多分演出家の指示だと思うのだが、何の意味が有ったのかよく分からなかった。もし二人のマジ演技だったのなら最悪だけど…) カップ酒姐さんが出ないと物足りなくなってしまったな。 脚本=古家和尚 演出=植田尚
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」5話まで終了。
段々良くなって来てはいる。
山ちゃんの売れる前の相方に対する謎の高飛車な態度も、“イタリア人”(←ピン芸人としての芸名)時代の、人形の手をベロベロするネタの気持ち悪さも、“蒼井優が選んだ男”という事実が全てを浄化してしまう。それを実感した第5話。
「かしましめし」5話まで終了。
全ての事の発端は、前にナカムラが言っていた、千春は美大生とは思えない位普通に見えるけど才能は凄かった…事に起因していたのだなと。沢渡の様な“小さい男”、色々な業界に居そうだよなあ。千春には助けてくれてすがれる恩師の蓮井が居てくれただけ、まだ良かったのかな。
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」5話まで終了。
左利きで箸使いが下手だった母親に、子供に教えられないなんてみっともないとキレていた父親の事を覚えていたコタローは、箸使いが下手な美月を慮り、自分も下手な振りをして場を和ませる。
上手い下手で誰かが嫌な思いをする事が嫌なのだと。コタローきゅん、尊い。
「月読くんの禁断お夜食」4話まで終了。
「マーマレード要らないですか?」ズルいな月読くん(笑)単なる味見の「あ〜ん」では、あそこまで顔を近付けたり見詰めたりはしないよ?純粋に月読くんのお夜食に釣られているそよぎが、兄の目論見と、弟もそれに与していたと知ったら…。
- << 362 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「だが情熱はある」6話まで終了。 漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、はたまた山里個人の考えなのかはよく分からないのだが、食堂で店のおばちゃんと話しているしずちゃんに、別の席からいちいち入れる山里のツッコミが面白かったのは、前で聞いて笑っていた花鈴(渋谷凪咲)と同じで、これで山里が吹っ切れてツッコミ担当になり、そのネタが劇場で初めてウケたというエピソードが、凄く説得力が有って良かった。 「合理的にあり得ない」5話まで終了。 前回今回とゲストが癖のある役もお手の物の水野美紀で、予想通り天海祐希との掛け合いが面白くて、その部分だけで楽しめたなと。逆に言えばそれだけコンセプトも脚本も演出もイマイチな事に変わりは無いという事で。 「かしましめし」6話まで終了。 今回の危機も先生(渡部篤郎)と過ごす事で救われて立ち直れた千春。千春の恋心も知っている英治(塩野瑛久)は、「千春を宜しく」と先生に託そうとするが、返って来た言葉は「僕は誰にも情欲が持てない」(アセクシャルなのか)。“普通とは少し違う人達”が織り成す優しい世界に魅了される。 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」6話まで終了。 えっ、コタロー母は2年前、アパートの清水101に住んでいたの?だからコタローはこのアパートを選んだの?それとも鈴野(光石研)の計らい?
>> 337
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」3話まで終了。
アリバイ作りの為の時間ずらしに必要な遺体の温度管理とか、よく…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」4話まで終了。
外務省の職員が刺し傷も無いのに「刺された」と言い残して意識不明に。それを聞いたのがたまたま近くに居た皆実と吾妻だった為、皆実は触診を始めて手の甲に何かが塗られているのを感じる。そこには蜂に刺された様な痕が有り、ブラックライトを当てると狼の様な紋章が浮かび上がり、誰かが意図的に刺した事が分かる。そして吾妻はこれが痴漢撃退用のスタンプだと皆実に告げる。
痴漢被害に苦しむ女性も居れば、犯人とされて冤罪に苦しむ男性も居る。そして本当は痴漢加害者なのに冤罪を装う不届き者も。
それらの事を一連のスタンプ殺人事件に絡め、起承転結の流れもスムーズで、今回はかなり完成度が高かったなと思う。
犯人は婚約者が痴漢冤罪を苦にして自殺した過去を持つ、冤罪被害者の会代表の真鍋(伊藤歩)で、同じ車両に乗っていた本物の痴漢を粘り強く特定し、次々に復讐して行った。何の後悔も無いという真鍋に、本当は婚約者も痴漢加害者で彼らの仲間だった事を告げる心太朗。このオチは凄かった。
吾妻は陸上選手だったが、盗撮被害に遭って選手を断念した過去が有る。それでも真鍋の魔の手から警察官として盗撮犯を庇い自分が刺された。結果的にこの盗撮犯を皆実達が騙して吐かせ、事件解決に繋げたという流れもお見事!
脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
- << 363 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」5話まで終了。 インフルエンサーのフォロワー稼ぎへの執着が、殺人事件に迄発展してしまう話。 ユーチューバーが行き過ぎて法に触れ、逮捕されてしまうとかも実際に有るし、収入だけが目的になってフォロワー稼ぎに走ってしまうと…っていう危険性は確かに存在するし、警鐘を鳴らす意味も有ったのかな。 でも事件部分は結構粗が目立っていて、今迄で一番気持ちが乗らなかった話だったなあ。 色々な粗の中で一つだけ挙げておくと、窓ガラスを中から割るのと外から割るのでは、破片の散り方が全然違うのに、何で外から侵入した前提になってるのか意味不明。 なる程と思った点も一つだけ挙げておきたい。皆実は娘と握手をした時点で、ある特徴からカナカナはこの子だと分かっていた訳だが、普通の日本人は挨拶の時に握手をする事は滅多にない。だけど皆実は“握手社会”のアメリカで育った人だから、その癖が日本でも出てしまったというのが不自然には見えない。これは上手いなと思った。 さていよいよ縦軸が本格始動しそうだけど、京吾(上川隆也)は皆実に、両親が殺され放火された事件の資料を渡すとは言ったけど、資料室で調べていいとは言わなかったから、改竄して隠蔽しそうな雰囲気は有るよなあ。 脚本=黒岩勉 演出=伊東祥宏
>> 338
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」2話まで終了。
自分で二人との関係を切ったのに、その事に苛立ちを感じている様に見える…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」3話まで終了。
宝くじのくだりは半信半疑だったのだが、本当に1等に当選していて、その額が三千万円。この設定が微妙な線を突いていて何とも言えない位上手いなあと。
サチが独り占めにすれば、母子二人の生活の質をかなり改善する事が出来る。実際母は山分けはせずに、そのお金でサチに幸せになって欲しいと望むのだが、「思っている事をして後悔する方がいい。考えているだけで幸せになるの」というサチが楽しそうなので、「もう言いません」と。
3人で待ち合わせて銀行に行き手続きをして、実際に振り込まれる迄焦れながら待ち、通帳に待望の一千万円の印字!
翔子は服等を買い、誰かと間違えて美容品を売りに来た昔の同級生に失望しながらも、気前良く買ってしまう。
サチは新しい車椅子を買い、外ではしゃぎながら押して走っていると、アイスを食べながらそれを目で追う父が公園に居た。何とも言えないこの疫病神感よ!
若葉は祖母に通帳を見せて、宝くじに当たったと話す。一生懸命働いてお金が貯まると何故かあの人が来て、全部持っていてしまうと話していた若葉。そして二人の嫌な予感通りに、写真の顔に✕の女はやって来て「ねえ、お金要るの、出せ」何故か通帳を渡してしまう若葉。刷り込まれてしまってるのか?
簡単には幸せになれない女達の話。
脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
- << 364 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」4話まで終了。 若葉が母親に差し出したのは、自分がコツコツ貯めていた方の通帳だった。それでも92万円も渡してしまった。嗅覚の鋭い母親が気前がいいなと気付かなければいいけど。 サチも図々しく気持ち悪くねだって来る父親に、3万円を渡してしまう。新品の車椅子に3万円、こっちの父親も娘の金回りの良さに気付いているよね。あと田所(橋本じゅん)とサチが不倫をしていると勘違いしたのかな?強請りそうで怖いわあ。 三人は会おう!ってなって、明日の朝5時迄が皆で合わせられる時間っていうのが現実的で切なくも有るけど、何か修学旅行の自由時間みたいにはしゃいで、例のカフェでお高いスイーツを回しっこして食べて、サチの家に泊まって枕投げしてって、こういう友達との青春が無かったという、それぞれの回想と絡ませての今だったから、はしゃぐ彼女達が微笑ましかった。 そしてそう来るかの展開は、若葉の“一緒に居たい、一緒にお金を使いたい”発言からの“カフェをやろう!” 賢太はカフェのプロデューサー、若葉の祖母は家のデザインの才能が有り、サチの母親のカレーはプロ級と、匂わせはその為なのかな? みね(岡山天音)は女子と過ごす方が楽しいというタイプ。三人はそれを知ってるからみねは居心地抜群だと思うけど、この先どう絡んで行くのかな。 脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
>> 339
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」4話まで終了。
【妄信の果て】
北村匠海が演じる遠野のターン。
「教場Ⅱ」のラス…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」6話まで終了。
【三枚の画廊の絵】
今回は後ろに遠野と風間が刺される“あのシーン”が控えている為、一話完結の事件に割く時間が少な目だった事も有り、いつも以上に“えっ!?”という部分が多くて残念だった。
野次馬の写真を撮りまくり、そこから近所の住民と観光客を除くと、事件現場に様子を見に舞い戻った可能性の有る人物として残ったのは画家の向坂(筒井康隆)のみ。
で、向坂の張り込みを始めるのだが、これって向坂の家族構成とかを調べれば、元妻の再婚相手も直ぐに分かるし、その人物が行方不明になっている事も分かる筈。
だとしたら右肩が下がっている職業云々の話が無くても成立するのでは?
実際、妻はホクロの位置で確認した訳だし。
遠野が向坂に絵を依頼する意図も始めはぼやけていて、向坂自身が意図を持ち構図を変えたからそれが息子に伝わったので有って、あの辺も何かよく分からなかった。
“あのシーン”については追加部分も有り、副音声も聞いていたので、以前よりも流れがよく分かった。ただ風間が止めたのに、張り込み対象とは違う人物を遠野が追った時に、風間が持ち場を離れなかったのは張り込みとしては正しい選択だったのかもしれないが、映像的にはボーッと立っている様にしか見えず、あの部分の演出は残念だったなと。
脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 340
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」4話まで終了。
前回、前のめり気味に『これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」5話まで終了。
神山くん(坂東龍汰)、そういう裏が有ったのか。
神山輝雄のネームプレートの有る病室に入るシーンが有ったから、それでお金が必要なのかな。ラストシーンで静(松嶋菜々子)に「今の倍くれたら、直ぐ落としますよ」って言ってた。綾華の事だよね。
静もずっと何を考えているのか分からない様な感じだったけど、愛人の子である東郷を母親の入院を機に引き取り、東郷には唯一の味方を装い慕わせておいて、東郷の母の事は腹の中では早く死んでくれと思っていたなんて、それを墓前で口に出すなんて、東郷に聞かれるとか思わなかったのかね。いくら愛人が憎くてもあれは酷いわ。
東郷に嫌われている理由って静は分かってるのかね。
それで東郷が惹かれている綾華を、神山を使って引き剥がそうと企んでいるの?それとも更に何か裏が有るのかな。
今回、チョイチョイ出て来るバトラー動画がしつこいなと思ったら、綾華が東郷のサプライズ誕生祝いをする為に研究をしていた訳ね。綾華の気持ちが嬉しくて、しゃしゃり出て来た静が憎くて、綾華に親の事を話し「俺には本当の家族は居ないんだ」
そりゃあ綾華は抱き締めてあげるよね。
折角距離が近付いたのに、綾華の仕事の事でまた東郷の気持ちが頑なになってしまった。
脚本=倉本泰子 演出=坪井敏雄
- << 366 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」6話まで終了。 綾華は母親似で頑固だから、喧嘩をしたら東郷くんの方から先に謝ってあげて…みたいな事を綾華父(塚地武雅)が言って、「分かりました」と言った東郷がそれを素直に実行、綾華に自分から先に言い過ぎた事を謝った所に何かジーンとしたな。 家庭に恵まれず、多分心をサイボーグ化して傷付かない様に生きて来たのだと思うけど、家族仲の良い綾華の実家は羨ましいし、憧れも有るのかなと思う。そんな羽田家の父の言葉だから、素直に受け取れたのよね。 恋に不器用な二人は、お互いの気持ちを量りかねていたけど、遂に言葉で伝え合い、契約結婚を解消して本物の夫婦になる事を誓い合った。 後半はずっと二人にキュンキュン、ついでに否、二人と同じ位ネギにもキュンキュンして楽しかったあ。 それだけに最後の神山くん(坂東龍汰)の綾華への強引なキスと告白はお邪魔虫だったけど、静(松嶋菜々子)から500万も振り込まれていて、静の指示で綾華を落とそうとしている訳で、静の真意は不明だけど、神山をよくある当て馬にはしていない所がいいし、彼が最後迄静の言いなりになって動くのか、ワルにはなり切れずに綾華への想いが勝って静を裏切るのか、そういう楽しみも増えた。 次回、東郷の“キスの上書き”が見られるのか? 脚本=関久代 演出=大内舞子
【2023春ドラマ】
「明日、私は誰かのカノジョseason2」(MBS.製作委員会)脚本=三浦希紗 他 出演=茅島みずき、綱啓永、新井美羽、(稲葉友)、(石川恋)、(橋本マナミ)、入山法子 他 ※()内は初回は未出演
をのひなおの漫画原作。《ドラマイズム・30分枠》(全話数不明)
同じ原作、前作のメイン・特別編と同じ脚本家なのだが、役者と演出家が違うとこんなにもタッチが変わってしまうものなのかと、かなりショックを受けながら観ていた。
留奈(茅島)のモノローグが多く、余白が感じられない演出だったので感情移入も出来ずで、前作の様に初回から惹き付けられる事は無かった。
茅島みずきは「教祖のムスメ」は凄く良かったけど、まだ自力で役をモノにする程の演技力は無いから、この演出だと厳しいかも。
今回少しだけ出た江美役の入山法子は、自在の演技力を持つ人だし、ワケアリ人物の深み等も全身から出せる役者だから、彼女のターンに期待して、少なくともそこまでは観て判断しようかなと思っている。
脚本=三浦希紗 演出=権野元
- << 368 【2023春ドラマ】 「明日、私は誰かのカノジョseason2」2話まで終了。 前回、入山法子のターン迄は観るつもりだと書いたけど、もっと言えば前作の登場人物の雪、リナ、楓、七星迄出て来て、この先も絡んて来るのかなという期待も有るのだけど、それでもこのまま観続けようという気にはさせて貰えなかった。 なので2話で視聴離脱する。(離脱するので、これ以上ドラマへの批判は書かない) 脚本=三浦希紗 演出=権野元
>> 343
2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」5話まで終了。
赤嶺の呼び出し理由はシャンデリアの掃除で、それ以外にも高級家具や螺旋階段…
2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」6話まで終了。
前回書いた『何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて』いた山本の言動だけど、超鈍感な速見でさえ“私の気持ちは山本くんにバレバレだと思っていた”という位なのに、本当に速見の気持ちに気付いていなかった事が分かり、速見も山本の気持ちが読めていなくて、もうこの二人の鈍さは表彰モノだわ(笑)
今回は兄の正海(竹財輝之助)が、グランピングから無理矢理変更したスパルタキャンプのドタバタ劇で、その厳しい条件下でも何とか速見にコクろうとする山本と、正海に誓約書の破棄をお願いしようと頑張る速見の姿が描かれて面白かった。
正海が根っからの分からず屋ではなくて、速見の心を読み、キャンプの雑用でも仕事の速い速見に感心し、足を挫いて速見に背負われた弟の幸せそうな笑顔を見た瞬間に、二人の仲を認める事にしたという、本当は思慮深くまともな人物だった事に安堵した。
やっと“お互いに好き”という気持ちを確認し合った二人だけど、赤嶺さんが本領発揮の言葉足らずで、山本の本性を花妻(前田拳太郎)に誤解させた事から、花妻の“速見さん好き”に火が点いて、次回は山本に宣戦布告する展開になりそう。
底意地の悪い人間は一人も出て来ないファンタジーが心地よくさせてくれるから、このドラマが好き。
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 370 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」7話まで終了。 赤嶺の言葉を誤解した花妻は、速見に「ボク穂香さん(←何で下の名前呼びなんだっけ?忘れた)が好きです」とストレートに伝えて、そのまま帰って行く。 速見は心労が祟ったのか、山本が福岡支店での会議に古賀と行くタイミングで高熱を出して、福岡に行く様に速見から背中を押された山本は、花妻に「熱を出した穂香さんを置いて行くなんて」と罵られながらも旅立ち、向こうで“兄ズ”に看病を頼み、花妻の話を立ち聞きした赤嶺、仕事を終えた花妻も速見の家に来て、キャラの濃い勘違い4人組に振り回されて、更に熱が出てしまう速見。 凄かったね(笑)兄1は薬膳スープを作り.兄2は薔薇の花をばら撒き、赤嶺はホットカーペットを敷いて、花妻が来たらお粥作り競争(笑)あれじゃ気が休まらないわ。 会議後、古賀から「頼られるのを待っているだけの人には、誰も頼らんばい?」との金言を貰った山本は、懇親会はキャンセルして帰宅。廊下に崩れ落ちている速見を抱き締めベッドに寝かせて、4人組を正座させて「何やってんの!あんたらあ!」(爆) 翌朝の二人の初キスは、初恋の中学生同士みたいな初々しさで、あの感じを出せて違和感の無い波瑠と真宙くんの透明感って凄いわ。 次回は速見の親の勘違いから始まる、古賀を巻き込んでの大騒動らしい(笑) 脚本=川滿佐和子 演出=城宝秀則
>> 345
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」5話まで終了。
ああ、元々はみちが陽一のカフェに通い詰めて、みちからのアプロー…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」6話まで終了。
今回は気になった点だけを書く。
ちょいちょい挟まれるモノローグで、その時の各自の思いを全て説明してしまうというのは、ドラマとして味気無いなあと思ってしまった。
今回は4人それぞれの短いモノローグが、あちこちに挟まれていたので忙しく、余計に“それで気持ちを教えられてもなあ”と。
視聴者としては登場人物の言動を観てあれこれ想像をする、それが余白を楽しむという事だと思うので。
例えば陽一が三島とSEXをしたのは、みちと出来なかったから確かめたかったのだろうと想像していたのだが、今回の陽一のみちへの告白内容(台詞)で、やはりそうだったんだと確認出来た。これがモノローグで行われていたら、分かりやすいけどシラケてしまう、ドラマとはそういう物だと思うから。
楓は片付けながら料理をする事が出来ない。だから仕事も要領が悪くて時間が掛かってしまうのか、いやいや、料理は慣れていないからああなるだけで、仕事は別だよ…、どちらにも想像出来る。そういう余白の積み重ねを楽しみたいのだ。
脚本=おかざきさとこ 演出=髙野舞
- << 371 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」7話まで終了。 三島に“あの事”を妻に話したと告げる陽一。自分の苦しさ=杭を妻に突き刺しただけと陽一を責める三島は、妻はその杭を今度は夫の浮気相手に刺すのだと教える。 陽一の裏切りを許せず家を飛び出たみちだが、呼び出した華(武田玲奈)に話を聞いて貰う内にレスで悩んでいたのにと思わず漏らすと、「先輩一人だけ被害者なんですかね?」と鋭い指摘。それでも行く筈だった温泉のお土産を買って来てくれて、明後日これを持って出社する様にと、何か若いのにこの子凄いわ。どんな修羅場をくぐって来てるの? 楓は夕食を作って誠を待つスタイルに。それが重荷の誠。楓からの“誘い”をやんわり拒否し、玄関で倒れる程飲んで帰宅したりすれば、それは浮気を疑われるわな。問われて「彼女に精神的な支えを求めた」って、妻が一番傷付く事を正直に話しちゃうし。みちが水槽に映るあの写真だけ残していたし。無意識の内に楓をズタボロにしてしまった誠。 華のお陰で自分の非にも気付いたみちは、陽一とやり直す事を決めるが、みちの会社にやって来た楓は耳元で「夫と浮気してますよね」 誠の杭は楓に刺さり、今まさに楓からみちに刺さろうとしている。 脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=清矢明子(←2年前に「サロガシー」でチーフ演出デビューしたCXの若手演出家)
>> 346
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」5話まで終了。
【仮面】
今回は蘭の子役時代の友達の紗世(堀田茜)が、韓国人のハン・ジエ…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」6話まで終了。
【自立】
数年前に明るみになった、東京医大の受験における女子の一律減点。集団訴訟が起こされ、大学に慰謝料支払いの命令が出された。
あの騒動をベースにしたと思われる今回の話は、そこに母親の夢を押し付けられて医大を受験したが、本当は絵の道に進みたかった女子学生に、子役時代に同様の母親との過去を持つ蘭が、私は途中で自分の夢が出来てその道(弁護士)に進んだ、貴女はそれで本当に後悔しないのかと問い掛け、本人の内面と向き合わせる話を絡ませ、また大学教授の父親が、自分の医大に不正入学させた息子に、裁判で父親が女子の減点操作を行っていた事を証言して貰いたかった蒼(髙橋優斗)は、父親を裏切る事を躊躇う息子に、自分も父親を裏切った(父親の法律事務所を辞め、今は裁判で敵対している)事を話し、無理強いはしないが自分を貫いて欲しいと告げ、説得に成功する話も絡ませており、話の膨らませ方に工夫と説得力が有り、流れもスムーズでとても良かった。
蘭と蒼は黒澤が復讐の為に、連続殺人犯の早乙女蓮(蘭の親友(北乃きい)の夫)を殺したと考え、蘭は黒澤に思いをぶつけるのだが、答えは「そもそもの前提が間違っている」。やっぱり蓮は連続殺人の犯人では無かったんだ。
縦軸の入れ方も上手いな。
脚本=本田隆朗 演出=本田隆一
- << 372 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」7話まで終了。 【対峙】 市役所職員の有村(穂志もえか)に土下座をさせて、それを動画に撮っていたクズ男の田代。有村が土下座をしたのは上司の津田(和田聰宏)が耳元で土下座をしてくれと囁いたから。そのショックで精神的に不調になった有村は退職し、蘭の弁護で市役所を職場環境保持義務違反で訴える。相手の弁護士は流川大治郎(升毅)。 田代を泣き落としに近い方法で説得した蘭は、動画を入手して津田の土下座発言を法廷に提出。勝訴かと思えたが、クズはやっぱりクズで、大治郎はやっぱりやり手だった。動画にはカットされていた続きが有り、有村に愛してると囁いていた津田。これで二人の不倫が暴露され、その後別れを告げられた有村の逆恨みの要素が強いと主張した大治郎にキレた有村。蘭と黒澤は大治郎にハメられて完敗した。 大治郎の大物感が強調される作りで面白かった。 そして大治郎が黒澤に言った「切り取られた真実に踊らされている様では、本当の真実には辿り着けませんよ」は、この裁判の事だけでなく、黒澤が蒼(髙橋優斗)を連続殺人事件の真犯人と疑っている事にも掛けているんだよね。 急に蒼の怪しさを押し出して来た今回。まだ7話だからミスリードっぽいんだけど、大治郎の大物感がどっちとも取れる雰囲気にしていて、展開が上手いなあと思った。 脚本=蓼内健太 演出=室井岳人
>> 347
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」3話まで終了。
名前は覚えていないけど、前回引っ掛けた詐欺師から、牧師の情報を得たいなら医…
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」4話まで終了。
やっぱり渉の父・宏(勝村政信)は記憶喪失だった。誰か(牧師?)があの病院に連れて来て、定期的にお金が振り込まれるのでそのままずっと居させている様だ。
渉がハメた企業専門詐欺師の横山(安井順平)が、「牧師」の指示で渉の父が会社の金を横領したように偽装する工作をした事を吐いたので、これで母親(高岡早紀)の自殺も工作された物である事が濃厚になった。
今回気になったのは、まどかが事務所で立ち聞きした渉の私的な話について、二度に渡って青柳(古川雄輝)にベラベラ話していた事。弁護士なのにそんなザルでいいの?依頼人ではないから守秘義務は無いのかもしれないが、いくら相手が昔の恋人でも、職業が新聞記者の男に渉の事を調べさせ、自分も得た情報はベラベラ喋る、こんな弁護士嫌だわ。
案の定、青柳は知り合いの週刊誌記者に渉の疑惑情報を渡して、記事にさせてしまったじゃない。(この結果に持って行く為の強引な流れだったよなあ)
山下美月の変装も今回は酷かった(あんな大きい息子の母親ってさあ笑)し、演出が甘くないか?
ネットでは牧師の声は竹中直人を予想する人が多かったのだが、その本人が次回予告に登場した!さあ予想は当たっていたのか?
脚本=三浦駿斗 演出=久保田博紀
- << 407 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」全7話(初回が通常の2倍枠だったので実質全8話)終了。 山下美月の変装が気合が入っていて良かったのも最初の頃だけで、段々手抜きになるに連れて、ドラマ自体の面白さも失われて行くというね…。 縦軸も“牧師の声は竹中直人”ってネットではバレバレで、予想通り五条グループの代表として出て来た時点で“はい決定!”だったし、渉の両親と司法修習同期で、母親が死に父親が行方不明になってからは、親代わりとして面倒を見て来たという弁護士事務所代表の曽我も、光石研が演じている時点でずっと“本当は親の仇なんじゃないの?”って思っていてやっぱりそうだったし、ある意味分かり易いドラマだったけど、真相が雑過ぎてがっかりだし、渉の父なんて記憶を取り戻して「追われてる!」って渉に電話をして来た後は完全放置だし(笑) でんでんのその後は見せてくれたのに、勝村政信は放置(笑) 結局まどかのキャラは最後迄好きになれなかったな。 脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎
>> 348
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」4話まで終了。
また話が進まなくなった。
怪我(刺された…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」5話まで終了。
まあ確かに5号車だけのああだこうだだけよりは、対立するグループが存在した方が話が広がり、話数をもたせる役割は果たすとは思うが、正直こういうのが観たい訳では無いのよねえ。
もっと未知との戦いのワクワクハラハラを期待していたのだけど、ずっとウエットなままだもんなあ。
で、また終わる直前(22:48〜)に次回に引っ張る大きな動きが有ってというワンパターン。(最初二人が何に驚いていたのかがよく分からず、録画を止めて初めて埋まっている人を確認。画面の何処を見ていたのかにもよると思うけど、カットが短かったし分かり難かったなあ)
初回に畑野が抱いていた赤ちゃんは、畑野の子供ではなくて、小春(片岡凛)と和真(日向亘)の間の子なのかな。小春が段々元気が無くなって来ていたし、今回は和真に何か話をしたそうだったし。
だから出産から誕生迄の出来事そのものが、皆の生き抜く為の原動力になったという流れにしたいのかなと。
脚本=金子ありさ 演出=井村太一(←5話で4人目!)
- << 373 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」6話まで終了。 通勤電車に乗ったら何らかの理由で車両ごと、荒廃した未来にタイムリープしてしまったらしい、という初期設定を上手く生かしてまとめ上げるだけの能力が、この脚本家には少し欠けているのかなと言わざるを得ないし、演出もあちこちで散々指摘されている様に、登場人物の姿(顔、髪、髭、服等)が全くサバイバル生活をしている様には見えない事を、“大人の事情で仕方ない”とばかりに許容してしまっているしで、前提がそれで納得出来ていないのに、毎回の様に“えっ!?何で?”みたいな謎のエピソードがちょこちょこ挟まれているので、ここはいいなという部分の肯定的な感情もずっとは残って行かないという、まるで負のスパイラルに陥ってしまっているかの様で、頑張っている役者さんが気の毒に思えて来る。 オリジナルで未知の世界を描くというのはかなりの想像力が必要で、それが不足すると、こういう陳腐な世界観に終始してしまうのだなという事がよく分かった。 飛んだ原因とあの赤ちゃんは誰の子かは知りたいし、元の世界への帰還シーンは観たいので、最後迄視聴は続けるつもりだけど、感想は書くとしても最後の結果を受けての雑感のみになるかなと今は思っている。 脚本=金子ありさ 演出=濱野大輝
>> 349
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」4話まで終了。
今回のテーマは“ラジオやテレビは本当にオワコンなのか”で、根底には新しい…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」5話まで終了。
今回は兄に庇護されていた世界から飛び出したマキエ(中村ゆりか)が、自分の行く道を定め、自分の力で道を切り開いて行こうとする姿がメインで描かれた。
前回のマキエの「採用されたんですか?」の台詞は、自分の出したネタ投稿がラジオ番組に採用されたという意味だった。
その番組内容が分からないので、マキエの発想が本当に面白いのかは不明なのだが、番組付きの放送作家が才能を認めて、局の部屋で書く訓練を始めさせていたので、それなりの物は持っているという設定なのかな。
今回は正直前半は退屈で、ミナレ達がアナグマ治郎(たきうえ)の部屋に突撃した所から“らしさ”が全開となり、面白くなったって感じ。その後のいきなり始まった“秘伝のカレースープ”のシーンは、中原達が出て来た所で“あっ、これは架空の話なんだな?”と気付き、後でマキエが騒動の罪滅ぼしで?“波よ聞いてくれ”用に書いた台本と明かされたのだが、内容自体は普通だったので、マキエに才能が有るのかはやっぱり分からなかったな。(このシーンだけ西村と片寄の台詞回しが急にたどたどしくなったので、多分演出家の指示だと思うのだが、何の意味が有ったのかよく分からなかった。もし二人のマジ演技だったのなら最悪だけど…)
カップ酒姐さんが出ないと物足りなくなってしまったな。
脚本=古家和尚 演出=植田尚
- << 374 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」6話まで終了。 今回のテーマは炎上商法の功罪。 人気が下降気味のカップルインフルエンサーが、ラジオの担当番組でテーマに投稿して来たリスナーの容姿をあげつらい、話題になる事を狙うもこれは許せないと大炎上。 番組は休止し、二人はミナレの「波よ聞いてくれ」で謝罪をする事になるのだが、担当ディレクターが書いた謝罪原稿を読み始めた為に、ミナレが取り上げたら言葉に詰まり、謝罪さえ出来ない二人。 帰ろうとする男にミナレはプロレス技を掛けてぶっ倒し、「これで炎上するってえなら上等だよ!」 その前に麻籐の元妻で編成部長の大祝(黒谷友香)が、ミナレの為に開いた炎上防止講習に、講師側としてまどか(平野綾)が参加していて、ああ言えばこう言う二人のバトルが観られて満足したし、まどかがミナレに言った「貴女はバカだけど少なくとも他人はバカにはしていない」、これが炎上するかしないかの分かれ道なのかなと思ったりもした。大祝がミナレにはパーソナリティーとしての資質が有ると認めていたのも、そういう事なのかなと。 そしてこれは、シセルが麻藤に言ったという「笑いって物は人を笑い者にするんじゃなくて、自分が笑われる物だ」にも通じるのかなと。 珍しくまともなストーリーだったけど、いい出来だった。 脚本=古家和尚 演出=住田崇
>> 350
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」5話まで終了。
段々良くなって来てはいる。
山ちゃんの売れる前の相方に…
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」6話まで終了。
漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、はたまた山里個人の考えなのかはよく分からないのだが、食堂で店のおばちゃんと話しているしずちゃんに、別の席からいちいち入れる山里のツッコミが面白かったのは、前で聞いて笑っていた花鈴(渋谷凪咲)と同じで、これで山里が吹っ切れてツッコミ担当になり、そのネタが劇場で初めてウケたというエピソードが、凄く説得力が有って良かった。
「合理的にあり得ない」5話まで終了。
前回今回とゲストが癖のある役もお手の物の水野美紀で、予想通り天海祐希との掛け合いが面白くて、その部分だけで楽しめたなと。逆に言えばそれだけコンセプトも脚本も演出もイマイチな事に変わりは無いという事で。
「かしましめし」6話まで終了。
今回の危機も先生(渡部篤郎)と過ごす事で救われて立ち直れた千春。千春の恋心も知っている英治(塩野瑛久)は、「千春を宜しく」と先生に託そうとするが、返って来た言葉は「僕は誰にも情欲が持てない」(アセクシャルなのか)。“普通とは少し違う人達”が織り成す優しい世界に魅了される。
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」6話まで終了。
えっ、コタロー母は2年前、アパートの清水101に住んでいたの?だからコタローはこのアパートを選んだの?それとも鈴野(光石研)の計らい?
- << 365 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「だが情熱はある」7話まで終了。 復讐ノートを書いて、それを原動力として何とか前に進んで来た山里。その間にずっと面白いと言い続けてくれた花鈴(渋谷凪咲)、天才だと言ってくれたしずちゃん(富田望生)、そして南キャンの才能を信じ、マネージャーに立候補してずっと支えてくれて、M-1決勝に進んだ時は大喜びしてくれた高山さん(坂井真紀)、勿論ファンも。信じてくれる人、応援してくれる人が増えれば、それも頑張るエンジンになるのだと気付いた山里。いい話だったのに、次回、しずちゃんの「フラガール」出演で、また山里の悪い癖が出てしまうのよね。 「風間公親-教場0-」7話まで終了。 【第四の終章】えっ、風間と遠野の張り込み対象って千枚通し男(森山未來)の事だったの?今回の風間の説明だとそうとも取れたので少し混乱。どっちなのか誰か説明してくれー。 事件部分は瀧本美織の演技が光った位で大した話では無くて、そのせいなのか(又は秋元せんせーからお願いされた?からか)、やたら鐘羅(白石麻衣)の私生活を分厚く描いて前面に出し、白石の優等生イメージを払拭させたい疑惑がチラ付き、“風間道場どこ行った?”状態で、「何これ!?」と工藤静香の歯ぎしりが聞こえて来そう(笑)
- << 367 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「月読くんの禁断お夜食」5話まで終了。 浅香航大と歩いている時は、ヒールの有る靴を履いていたトリンドルが、公園でバドミントンをし始めたらペタンコの靴に履き替えていた。そうそう挫いたら危ないからねってダメじゃん、その靴どこから持って来たの?そこは“裸足でやる”一択でしょ? 「合理的にあり得ない」6話まで終了。 凄腕弁護士とIQ140以上の相棒設定は何処へ…?は、もうイジらないという事にすれば、今回が一番面白かったかな。話はODA絡みの建設会社と政治家の癒着を告発しようとした人が消されるという、ドラマとしては使い古された様な題材だけど、浅野和之と石黒賢のオーバー演技で笑えたし、後半は一転、貴山の父もこの二人に嵌められていた事が分かり、シリアスムードも味わえるという二段構成が特に良かったと思う。 「かしましめし」7話まで終了。 千春への仕事の依頼が増えて、デザインの大きな賞にもノミネートされ、同時ノミネートの沢渡に勝ってギャフンと言わせたいねという所迄来た、って事はそろそろ3人の“かしましめし”暮らしも終わりが近いのかなとか思っていたら、千春の母親が韓国人女性を連れて海外から帰って来た!えーっ、物理的にこの人数では暮らせないという方向性にしちゃうの?それは嫌だなあ。次回で最終回なんて、寂し過ぎるな。
- << 384 【2023春ドラマ】 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」8話まで終了。 鈴野弁護士や狩野が隠し続けて来たコタローの母親の死を、そろそろ伝えなければと思い始めた矢先に、まさかの父親との会話の中で「ママのお墓参りも一緒に行こう」と言われて、その死を知ってしまったコタロー。 雨の中、狩野とお墓に行き母親の名前を確認するコタロー。 狩野は鈴野に会いに行き、コタローの父親が本当に更生したのかを確認する。更生のきっかけは一年前に届いたコタローからの手紙で、父を責めずに悪いのは弱い自分だと書いてあったそうで、そこまで息子を追い込んでいた事を反省し、やり直しを誓った。 狩野は母親の死を知っても普段通りの態度で、いつもの生活をしているコタローの事が気掛かりだった。 「ここからは父と子、親子の話ですよ。後はコタローくんが決める事です」と話す鈴野。 銭湯帰りに意を決し、コタローに話し始める狩野。「お前はもう一生母親には会えないんだよ。お前の母親はもう居ない、その事とちゃんと向き合わないと駄目なんだ。頭と心で理解して、ちゃんと悲しまなきゃ駄目なんだよ。こんな時に大人ぶるな、お前は子供なんだから」 泣きながら話す狩野を見て、初めて「ママー…」と泣き出すコタローを抱き締める狩野。その後ろにはあのサボテン。 大人には子供を諭す役目が有る、伯父さんの教えだったね。 脚本=衛藤凛 演出=飛田一樹
>> 351
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」4話まで終了。
外務省の職員が刺し傷も無いのに「刺された」と言い残して意識不…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」5話まで終了。
インフルエンサーのフォロワー稼ぎへの執着が、殺人事件に迄発展してしまう話。
ユーチューバーが行き過ぎて法に触れ、逮捕されてしまうとかも実際に有るし、収入だけが目的になってフォロワー稼ぎに走ってしまうと…っていう危険性は確かに存在するし、警鐘を鳴らす意味も有ったのかな。
でも事件部分は結構粗が目立っていて、今迄で一番気持ちが乗らなかった話だったなあ。
色々な粗の中で一つだけ挙げておくと、窓ガラスを中から割るのと外から割るのでは、破片の散り方が全然違うのに、何で外から侵入した前提になってるのか意味不明。
なる程と思った点も一つだけ挙げておきたい。皆実は娘と握手をした時点で、ある特徴からカナカナはこの子だと分かっていた訳だが、普通の日本人は挨拶の時に握手をする事は滅多にない。だけど皆実は“握手社会”のアメリカで育った人だから、その癖が日本でも出てしまったというのが不自然には見えない。これは上手いなと思った。
さていよいよ縦軸が本格始動しそうだけど、京吾(上川隆也)は皆実に、両親が殺され放火された事件の資料を渡すとは言ったけど、資料室で調べていいとは言わなかったから、改竄して隠蔽しそうな雰囲気は有るよなあ。
脚本=黒岩勉 演出=伊東祥宏
- << 369 〚ワンポイント感想〛 「ラストマン-全盲の捜査官-」5話 心太朗の実父(鎌田國士=津田健次郎)が、皆実の両親が殺された事件の犯人なのかなという点について。 もしそうなら被害者が二人の強盗殺害+放火迄して、結果的に皆実少年も失明させて、それで量刑が死刑では無くて無期懲役というのが引っ掛かるのよねえ。 動機の面で何か情状酌量された設定なのかね。 まあ、それを置いておいて鎌田が犯人として、当初は否認していたのがある時を境に自供に転じたのは何故なのか。 これはもう、意図的な放火ではなくて失火だとしても、その原因となったのは心太朗少年のある行為で有り、それを鎌田が取り調べの護道清二(寺尾聰)から聞かされ、(養子の件も含む)説得をされて、心太朗の事だけを考えて自供に転じたのではないかと。真犯人はよく有る“上級国民”なのか、それは分からないけど。 で、皆実母の味のカレーライスを心太朗が“懐かしい味”と表現していたのは、皆実の家でよく食べた記憶が有るからなのかな。皆実と心太朗は幼馴染みで、心太朗は火事のショックで、皆実家での出来事だけ部分記憶喪失をしている、でも味の記憶だけは微かに残っているのだとしたら? 皆実自身は全部記憶に有るけど、真相が分かる迄は自分からは言わないというテイで。 さて、どうだろう。
- << 375 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」6話まで終了。 警備会社社長の菊知(高嶋政宏)は25年前に離婚。妻に引き取られた息子の宇佐美(前原滉)は、母親が死んで初めて父親の存在を知り、再婚して裕福な生活をしている父親への復讐を決意、一人娘を誘拐して身代金10億円を要求し、表向きは会社の談合がバレそうな菊知が妻と娘を人質に立て籠もり、高飛びの為の10億円を要求している様に装わせるのだが、妻が撃たれて重体なのを知った皆実が人質交換を申し出て、宇佐美が菊知に許可をした事から、中に入った皆実が事件の真相に直ぐに気付き、アイカメラでのモールス信号で心太朗達に伝えて…という展開だった。 宇佐美の動機は親ガチャに外れた事への怒りだった訳だが、何故離婚して母親が息子を引き取り、何故菊知の存在を隠していたのか、養育費等は貰わなかったのか貰えなかったのか、その辺りが全く明らかにされていなかったので、犯行が宇佐美の独り相撲にしか見えなくて、薄っぺらい話だったなと。 皆実の「人が人を思う気持ちに理由は無い」とか、「菊知の娘は養女」発言は、宇佐美に言い聞かせながらも、実は頑なな心太朗の気持ちを動かす為の物でも有って、もっと言えば本当は縦軸の展開の為に、そこから逆算して入れ込んだ台詞だったのではないかな…と私は思っている。 脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
>> 352
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」3話まで終了。
宝くじのくだりは半信半疑だったのだが、本当に1等に当選していて、その…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」4話まで終了。
若葉が母親に差し出したのは、自分がコツコツ貯めていた方の通帳だった。それでも92万円も渡してしまった。嗅覚の鋭い母親が気前がいいなと気付かなければいいけど。
サチも図々しく気持ち悪くねだって来る父親に、3万円を渡してしまう。新品の車椅子に3万円、こっちの父親も娘の金回りの良さに気付いているよね。あと田所(橋本じゅん)とサチが不倫をしていると勘違いしたのかな?強請りそうで怖いわあ。
三人は会おう!ってなって、明日の朝5時迄が皆で合わせられる時間っていうのが現実的で切なくも有るけど、何か修学旅行の自由時間みたいにはしゃいで、例のカフェでお高いスイーツを回しっこして食べて、サチの家に泊まって枕投げしてって、こういう友達との青春が無かったという、それぞれの回想と絡ませての今だったから、はしゃぐ彼女達が微笑ましかった。
そしてそう来るかの展開は、若葉の“一緒に居たい、一緒にお金を使いたい”発言からの“カフェをやろう!”
賢太はカフェのプロデューサー、若葉の祖母は家のデザインの才能が有り、サチの母親のカレーはプロ級と、匂わせはその為なのかな?
みね(岡山天音)は女子と過ごす方が楽しいというタイプ。三人はそれを知ってるからみねは居心地抜群だと思うけど、この先どう絡んで行くのかな。
脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
- << 376 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」5話まで終了。 前回、3人とみねくんが出会った後の公園での会話で、みねくんの補欠での仲間入りが決まっていたのね。宝くじが当たった事や、そのお金で3人でカフェをやりたい事をいきなり話されて、それはみねくんは驚くし、俺が悪い奴だったらどうするの?って心配もするよね。そう言ってる時点でいい奴なんだけど。信頼されてる喜び、補欠という名の仲間にしてくれた喜び、それは泣くわ。 翔子からラインの返事が何時間か無かったら、居ても立っても居られず自転車に飛び乗っていたサチ。距離的に飛んで行くのは無理な若葉の焦燥感。 街で見掛けたカフェの写真を撮って送り合うサチと翔子。生活圏にカフェが無くて、1枚も送れない若葉の疎外感。 これは「東京に行きたい」って言い出すなと思ったら案の定。 祖母があの豪邸に執着しているのを知っていたから、出て行く事は考えていなかった若葉だけど、仲間の近くに居たい気持ちは抑えられなかった。 でも若葉は知らなかったけど、祖母の執着はもう解決していたのよね。あれはこっちの為だったのかと納得。 カフェプロデューサーの賢太、サニタリー会社のみね、必要なパーツが揃えば揃う程不安感も増してしまう。3人の危なっかしさと、周囲の危険人物と…、組み立てが本当に上手いなあ。 脚本=岡田惠和 演出=高橋由妃
>> 362
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」6話まで終了。
漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、…
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」7話まで終了。
復讐ノートを書いて、それを原動力として何とか前に進んで来た山里。その間にずっと面白いと言い続けてくれた花鈴(渋谷凪咲)、天才だと言ってくれたしずちゃん(富田望生)、そして南キャンの才能を信じ、マネージャーに立候補してずっと支えてくれて、M-1決勝に進んだ時は大喜びしてくれた高山さん(坂井真紀)、勿論ファンも。信じてくれる人、応援してくれる人が増えれば、それも頑張るエンジンになるのだと気付いた山里。いい話だったのに、次回、しずちゃんの「フラガール」出演で、また山里の悪い癖が出てしまうのよね。
「風間公親-教場0-」7話まで終了。
【第四の終章】えっ、風間と遠野の張り込み対象って千枚通し男(森山未來)の事だったの?今回の風間の説明だとそうとも取れたので少し混乱。どっちなのか誰か説明してくれー。
事件部分は瀧本美織の演技が光った位で大した話では無くて、そのせいなのか(又は秋元せんせーからお願いされた?からか)、やたら鐘羅(白石麻衣)の私生活を分厚く描いて前面に出し、白石の優等生イメージを払拭させたい疑惑がチラ付き、“風間道場どこ行った?”状態で、「何これ!?」と工藤静香の歯ぎしりが聞こえて来そう(笑)
- << 377 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」8話まで終了。 【暗中の白霧】 やっぱり犯行の形態がまとも(トンチキではない)だと話が締まる。 まず丁寧な描写で名越(小池徹平)の強迫性障害を印象付けたのが上手い(後に鐘羅はそれを利用するので)。 いかにも怪し気な雰囲気の澄香(ソニン)が“最後の晩餐”を作り、それを名越が待つ間にテレビから流れて来る音は放射性物質のボロニウムが体内に入るとどうなるかを伝えていて、「先に飲んでいて」と出されたスープは苦味が有って美味しくない。倒叙式なので名越の犯行は映しているけど、これはひょっとして澄香も“何か”を盛ったのではないか、ひょっとしてテレビが取り上げていたボロニウム?と思わせておいて、狙い通りに澄香が死に、鐘羅と風間が話を聞きに行った時の名越は引っ切り無しに水を飲む異常さを示し、髪もゴソッと抜けてこれはやはりと思わせる。 その髪から放射性物質が検出され、風間が検知器の音でその事実を知らせると、名越は「(殺したのを)認めるから治療をしてくれ!」と絶叫。小池徹平が上手くて話に引き込まれた。 今回は風間らしさが全開で“道場物”としても面白かった。 風間は女には甘いのが確定したのと、白石麻衣のイメチェンありきで鐘羅の人物像が構築されたのではないか疑惑は、私は確信したけど、この二点は無い方が良かったな。 脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 354
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」5話まで終了。
神山くん(坂東龍汰)、そういう裏が有ったのか。
神山輝雄のネームプレー…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」6話まで終了。
綾華は母親似で頑固だから、喧嘩をしたら東郷くんの方から先に謝ってあげて…みたいな事を綾華父(塚地武雅)が言って、「分かりました」と言った東郷がそれを素直に実行、綾華に自分から先に言い過ぎた事を謝った所に何かジーンとしたな。
家庭に恵まれず、多分心をサイボーグ化して傷付かない様に生きて来たのだと思うけど、家族仲の良い綾華の実家は羨ましいし、憧れも有るのかなと思う。そんな羽田家の父の言葉だから、素直に受け取れたのよね。
恋に不器用な二人は、お互いの気持ちを量りかねていたけど、遂に言葉で伝え合い、契約結婚を解消して本物の夫婦になる事を誓い合った。
後半はずっと二人にキュンキュン、ついでに否、二人と同じ位ネギにもキュンキュンして楽しかったあ。
それだけに最後の神山くん(坂東龍汰)の綾華への強引なキスと告白はお邪魔虫だったけど、静(松嶋菜々子)から500万も振り込まれていて、静の指示で綾華を落とそうとしている訳で、静の真意は不明だけど、神山をよくある当て馬にはしていない所がいいし、彼が最後迄静の言いなりになって動くのか、ワルにはなり切れずに綾華への想いが勝って静を裏切るのか、そういう楽しみも増えた。
次回、東郷の“キスの上書き”が見られるのか?
脚本=関久代 演出=大内舞子
- << 379 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」7話まで終了。 綾華はあんなあからさまに東郷を避けたら、あの時に何か有ったな、それは綾華が走り去った直後に歩いて来た神山に関係する事だなって、敏感な東郷には分かってしまうよね。 でもいきなりキスされたと正直に話してくれた綾華を信じ、同窓会にも送り出してくれた東郷。 ああそれなのに、綾華は何故か酒に飲まれて酔い潰れ、翌朝目が覚めたらホテルのベッドの上で、神山がシャワーから出て来た。 東郷達のマンションに迄押しかけ、綾華と体の関係を持った、ホテルに誘ったのは綾華だと主張する神山。(←父の作った会社が経営不振で、静は融資する代わりに東郷と綾華を引き離す様にと神山に指示をしていた。狙いはまだ不明) 嘘を付くのは何か事情が有る筈、話して、私は神山くんを信じてると説得を始めた綾華の言葉に、東郷の表情が凍り付く。 これまで東郷にとってその生い立ちから、人を信じるという事はとても困難な事だった。それなのに嘘を付いている神山を信じると口にした綾華。 「信じるってお前…寝るより無いな」そう吐き捨て出て行ってしまう東郷。 前半のコメディータッチからの東郷のキスの上書きで、ラブキュンモード全開!からのいきなりシリアスモードで、感情が大忙しだったけど面白かった。(次回は桜庭再登場で東郷は本社に戻るの?) 脚本=関久代 演出=宮本秀光
>> 362
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」6話まで終了。
漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、…
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「月読くんの禁断お夜食」5話まで終了。
浅香航大と歩いている時は、ヒールの有る靴を履いていたトリンドルが、公園でバドミントンをし始めたらペタンコの靴に履き替えていた。そうそう挫いたら危ないからねってダメじゃん、その靴どこから持って来たの?そこは“裸足でやる”一択でしょ?
「合理的にあり得ない」6話まで終了。
凄腕弁護士とIQ140以上の相棒設定は何処へ…?は、もうイジらないという事にすれば、今回が一番面白かったかな。話はODA絡みの建設会社と政治家の癒着を告発しようとした人が消されるという、ドラマとしては使い古された様な題材だけど、浅野和之と石黒賢のオーバー演技で笑えたし、後半は一転、貴山の父もこの二人に嵌められていた事が分かり、シリアスムードも味わえるという二段構成が特に良かったと思う。
「かしましめし」7話まで終了。
千春への仕事の依頼が増えて、デザインの大きな賞にもノミネートされ、同時ノミネートの沢渡に勝ってギャフンと言わせたいねという所迄来た、って事はそろそろ3人の“かしましめし”暮らしも終わりが近いのかなとか思っていたら、千春の母親が韓国人女性を連れて海外から帰って来た!えーっ、物理的にこの人数では暮らせないという方向性にしちゃうの?それは嫌だなあ。次回で最終回なんて、寂し過ぎるな。
- << 378 【2023春ドラマ】 「かしましめし」全8話終了。 千春の母・紗栄子(渡辺真起子)は、娘の元彼のトミオが亡くなった事は知っていて心配はしていたけど、同居するナカムラと英治のおかげで楽しそうに暮らしている事が分かり、それなら自分とソニョンが住む家を探してもいいと言ってくれる。 (まあ、千春の本当のダメージは沢渡のパワハラで会社を辞めなければならなかった事だけどね。でもそこから復活出来たのは二人のおかげだから、そこは間違っていない) 最初は喜んで二人に話す千春だったけど、二人共既に物件探しを始めていると聞いて、ここで引き留めるのは違うのではないかと考え始める。 千春はノミネートされていたデザインコンテストの最優秀賞も手にしたし(賞状とトロフィーをさり気なく映すだけの演出だった)、もうフリーランスとして自立し、自活して行けるのではないか。 どん底の時と違うのは、都合の良い時に集まって料理を作り、一緒に飲んで食べて話をしてくれる仲間が居てくれる事。 繊細で傷付きやすい千春を演じた前田敦子、思った事は口に出してしまい、恋も仕事も上手く行かなくなってしまうナカムラを演じた成海璃子、関西弁を便利使いされて、デザイン部から不本意な営業に回されてもへこたれない英治を演じた塩野瑛久、この配役がハマっていて、三人のバランスの良さが見事だった。 脚本=玉田真也 演出=松本佳奈
- << 408 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「月読くんの禁断お夜食」全9話終了。(最終回は通常の2倍枠だったので実質全10話) 基本は飯テロドラマで、そこに月読(萩原利久)の料理と会話のおかげで、精神的な余裕が持てる様になった主人公のパーソナルトレーナーそよぎ(トリンドル)の人間的な成長話と、弟の料理の才能を見抜き、専門学校から就職迄導いてくれた兄からの月読の自立話と、いつの間にか意志を持って動き始めた弟を手放す迄の兄の葛藤話を少しずつ混ぜ込んだって感じ。料理以外の映像は雑な部分も有ったし、飯テロ以外の見どころはあまり無かったなという印象。 9話は、脚本=松田裕子 演出=Yuki Saito 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」9話まで終了。 ラストまで感想は書かないつもりだったけど、呆れてしまった事が有ったので一点だけ。 ワームホールに入り、2026年のTXの線路上にあの5号車で戻って来たら、線路の保安業務担当者と思われる3人が“誰?何でここに?”と言わんばかりの、2023年に起きた“2車両ごと100人以上の乗客が消えた”大事件を全く知らない様な反応をしていたのだが、これは有り得ないだろう。 警察も政府もメディアも反応が鈍く、ネット界隈だけが騒いで帰還者を傷付ける“クソな世界”を際立たせたいが為の“クソ展開”に喝! 9話は、脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾
>> 363
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」5話まで終了。
インフルエンサーのフォロワー稼ぎへの執着が、殺人事件に迄発展…
〚ワンポイント感想〛
「ラストマン-全盲の捜査官-」5話
心太朗の実父(鎌田國士=津田健次郎)が、皆実の両親が殺された事件の犯人なのかなという点について。
もしそうなら被害者が二人の強盗殺害+放火迄して、結果的に皆実少年も失明させて、それで量刑が死刑では無くて無期懲役というのが引っ掛かるのよねえ。
動機の面で何か情状酌量された設定なのかね。
まあ、それを置いておいて鎌田が犯人として、当初は否認していたのがある時を境に自供に転じたのは何故なのか。
これはもう、意図的な放火ではなくて失火だとしても、その原因となったのは心太朗少年のある行為で有り、それを鎌田が取り調べの護道清二(寺尾聰)から聞かされ、(養子の件も含む)説得をされて、心太朗の事だけを考えて自供に転じたのではないかと。真犯人はよく有る“上級国民”なのか、それは分からないけど。
で、皆実母の味のカレーライスを心太朗が“懐かしい味”と表現していたのは、皆実の家でよく食べた記憶が有るからなのかな。皆実と心太朗は幼馴染みで、心太朗は火事のショックで、皆実家での出来事だけ部分記憶喪失をしている、でも味の記憶だけは微かに残っているのだとしたら?
皆実自身は全部記憶に有るけど、真相が分かる迄は自分からは言わないというテイで。
さて、どうだろう。
>> 356
2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」6話まで終了。
前回書いた『何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて』いた…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」7話まで終了。
赤嶺の言葉を誤解した花妻は、速見に「ボク穂香さん(←何で下の名前呼びなんだっけ?忘れた)が好きです」とストレートに伝えて、そのまま帰って行く。
速見は心労が祟ったのか、山本が福岡支店での会議に古賀と行くタイミングで高熱を出して、福岡に行く様に速見から背中を押された山本は、花妻に「熱を出した穂香さんを置いて行くなんて」と罵られながらも旅立ち、向こうで“兄ズ”に看病を頼み、花妻の話を立ち聞きした赤嶺、仕事を終えた花妻も速見の家に来て、キャラの濃い勘違い4人組に振り回されて、更に熱が出てしまう速見。
凄かったね(笑)兄1は薬膳スープを作り.兄2は薔薇の花をばら撒き、赤嶺はホットカーペットを敷いて、花妻が来たらお粥作り競争(笑)あれじゃ気が休まらないわ。
会議後、古賀から「頼られるのを待っているだけの人には、誰も頼らんばい?」との金言を貰った山本は、懇親会はキャンセルして帰宅。廊下に崩れ落ちている速見を抱き締めベッドに寝かせて、4人組を正座させて「何やってんの!あんたらあ!」(爆)
翌朝の二人の初キスは、初恋の中学生同士みたいな初々しさで、あの感じを出せて違和感の無い波瑠と真宙くんの透明感って凄いわ。
次回は速見の親の勘違いから始まる、古賀を巻き込んでの大騒動らしい(笑)
脚本=川滿佐和子 演出=城宝秀則
- << 380 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」8話まで終了。 今回は速見の部屋に一緒に居た古賀を、娘の恋人だと勘違いした両親が、二人の写真を撮って勝手に祖母や親戚に送ってしまい、誤解だと説明しても今更取り消せない、特におばあちゃんは最近少し具合が悪いからと言い出し、祖母からはマッハの速さで孫に恋人が出来た事を喜ぶ写真が送られて来て、二人は速見の実家に行く羽目にという展開だったが、この頭の部分の設定が強引過ぎて少し引いてしまった。 いつも山本に助言をして、速見との事を応援してくれている古賀が、あんな理由で恋人の振りをして速見の実家に行くなんて、今迄の古賀との整合性が無いし、行ったら行ったで祖母が古賀を見て「本当にそっくり」と、亡くなった自分の夫に似ていると後出しで言い出すし。大体、祖父の若い頃に古賀が似ているなら、写真で知っている筈の速見からもっと前にそういう話が出ていてもいいし、両親が古賀を見た時こそそれを話して、「出来れば喜ばせてあげて欲しい」って言うならまだまあ分かるのだけど。 結局料理等の助っ人に山本を呼んだ事で、祖母には薄々バレていたという所からの展開はまあベタでは有ったけど、二人の結び付きも強くなったのでまあまあ良かったかな。 (でもあの古賀が速見に気が有るみたいな、思わせぶりな演出は何だったの?) 脚本=橋本夏 演出=水戸祐介
>> 357
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」6話まで終了。
今回は気になった点だけを書く。
ちょいちょい挟まれるモノロー…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」7話まで終了。
三島に“あの事”を妻に話したと告げる陽一。自分の苦しさ=杭を妻に突き刺しただけと陽一を責める三島は、妻はその杭を今度は夫の浮気相手に刺すのだと教える。
陽一の裏切りを許せず家を飛び出たみちだが、呼び出した華(武田玲奈)に話を聞いて貰う内にレスで悩んでいたのにと思わず漏らすと、「先輩一人だけ被害者なんですかね?」と鋭い指摘。それでも行く筈だった温泉のお土産を買って来てくれて、明後日これを持って出社する様にと、何か若いのにこの子凄いわ。どんな修羅場をくぐって来てるの?
楓は夕食を作って誠を待つスタイルに。それが重荷の誠。楓からの“誘い”をやんわり拒否し、玄関で倒れる程飲んで帰宅したりすれば、それは浮気を疑われるわな。問われて「彼女に精神的な支えを求めた」って、妻が一番傷付く事を正直に話しちゃうし。みちが水槽に映るあの写真だけ残していたし。無意識の内に楓をズタボロにしてしまった誠。
華のお陰で自分の非にも気付いたみちは、陽一とやり直す事を決めるが、みちの会社にやって来た楓は耳元で「夫と浮気してますよね」
誠の杭は楓に刺さり、今まさに楓からみちに刺さろうとしている。
脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=清矢明子(←2年前に「サロガシー」でチーフ演出デビューしたCXの若手演出家)
- << 381 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」8話まで終了。 楓が詰めて、みちが認めて謝って、多分反論などするつもりは無かったと思われ。 なのに楓の「貴女さえ居なければ、ウチは何の問題も無く上手く行っていたのに」発言が、みちの自制心を解いてしまった。誠の為に。誠があれだけ苦しんでいたのに、この人は何を言っているのかと、カチンと来てしまったのだろう。 思わず自分が夫のレスで悩んでいた事迄話してしまったら、楓に「たかがレスごときで」と言われて、完全にみちのタガが外れてしまった。 体の関係が無い事だけが辛いんじゃない…から始まるみちの言葉の数々が、これ迄の誠の表情や言葉の数々に重なり、言葉を失ってしまう楓。 「やめて、貴女に誠の何が分かるの!」でもこれは今迄の自分自身への言葉でも有る訳で。 誠が転職を決めたのは、みちへの思いを断ち切る為だと疑う楓。「もう終わったんだ」と言われても信じ切れない。実際そうなのだ。みちが夫とやり直すと決めたから、自分もみちから物理的に離れようとしている訳だから。 理性で感情を押し殺した二人だけど、誠は楓と、みちは陽一と、キス迄はしたけど体は正直に反応して、その先には進めなかった。そして気付くのだ、“私はまだ…”“俺はまだ…”あの感情を忘れてなんていないと。 今度は陽一に迄“杭”を打ちに行くのか、楓は。 脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行
>> 358
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」6話まで終了。
【自立】
数年前に明るみになった、東京医大の受験における女子の一律減点。…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」7話まで終了。
【対峙】
市役所職員の有村(穂志もえか)に土下座をさせて、それを動画に撮っていたクズ男の田代。有村が土下座をしたのは上司の津田(和田聰宏)が耳元で土下座をしてくれと囁いたから。そのショックで精神的に不調になった有村は退職し、蘭の弁護で市役所を職場環境保持義務違反で訴える。相手の弁護士は流川大治郎(升毅)。
田代を泣き落としに近い方法で説得した蘭は、動画を入手して津田の土下座発言を法廷に提出。勝訴かと思えたが、クズはやっぱりクズで、大治郎はやっぱりやり手だった。動画にはカットされていた続きが有り、有村に愛してると囁いていた津田。これで二人の不倫が暴露され、その後別れを告げられた有村の逆恨みの要素が強いと主張した大治郎にキレた有村。蘭と黒澤は大治郎にハメられて完敗した。
大治郎の大物感が強調される作りで面白かった。
そして大治郎が黒澤に言った「切り取られた真実に踊らされている様では、本当の真実には辿り着けませんよ」は、この裁判の事だけでなく、黒澤が蒼(髙橋優斗)を連続殺人事件の真犯人と疑っている事にも掛けているんだよね。
急に蒼の怪しさを押し出して来た今回。まだ7話だからミスリードっぽいんだけど、大治郎の大物感がどっちとも取れる雰囲気にしていて、展開が上手いなあと思った。
脚本=蓼内健太 演出=室井岳人
- << 382 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」8話まで終了。 【追憶】 前回のラストで描かれた椿(市川知宏)の妻が殺された事件は、犯行の特徴が連続女性殺人事件と同じで、椿は犯行時間のアリバイが無い、犯行に使われた塩化カリウムと注射器を購入していた、最近はずっとホテル暮らしだった、この三点により妻の殺害容疑で逮捕された。 犯行時間には家に居たのに宅配の不在票が入っていて、居なかった事にされてしまう。でも突破口もここで、椿の依頼でその荷物を受け取りに行った蘭は、別のカップルがインターホンは鳴らなかったのに不在票が入っていたと話すのを聞いて、不在票を見せて貰ったら、配達員は椿の不在票を入れた人物と同じだった。時間指定に間に合わなかったから、在宅確認は避けて不在票だけ入れておいたって(しかも窓際に居た椿の姿を見ていたって)、何か現実味が有って怖い話だな。 蘭が説得して陳述書にサインを貰えた事と、担当検事の青柳(佐藤玲)が職務に忠実で、上からの圧力に負けない人物として描かれていて、彼女の判断で処分保留で釈放されるという流れも良かった。 で、益々怪し気に描かれる蒼なんだけど、やっぱりミスリードで、何か前回から再登場して来た速水(泉澤祐希)が真犯人で、蒼も疑い始めているのでは?そんな気がして来た、何となくだが。 ※蘭のあれはアンフェア雪平刑事へのオマージュ? 脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
>> 360
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」5話まで終了。
まあ確かに5号車だけのああだこうだだけより…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」6話まで終了。
通勤電車に乗ったら何らかの理由で車両ごと、荒廃した未来にタイムリープしてしまったらしい、という初期設定を上手く生かしてまとめ上げるだけの能力が、この脚本家には少し欠けているのかなと言わざるを得ないし、演出もあちこちで散々指摘されている様に、登場人物の姿(顔、髪、髭、服等)が全くサバイバル生活をしている様には見えない事を、“大人の事情で仕方ない”とばかりに許容してしまっているしで、前提がそれで納得出来ていないのに、毎回の様に“えっ!?何で?”みたいな謎のエピソードがちょこちょこ挟まれているので、ここはいいなという部分の肯定的な感情もずっとは残って行かないという、まるで負のスパイラルに陥ってしまっているかの様で、頑張っている役者さんが気の毒に思えて来る。
オリジナルで未知の世界を描くというのはかなりの想像力が必要で、それが不足すると、こういう陳腐な世界観に終始してしまうのだなという事がよく分かった。
飛んだ原因とあの赤ちゃんは誰の子かは知りたいし、元の世界への帰還シーンは観たいので、最後迄視聴は続けるつもりだけど、感想は書くとしても最後の結果を受けての雑感のみになるかなと今は思っている。
脚本=金子ありさ 演出=濱野大輝
>> 361
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」5話まで終了。
今回は兄に庇護されていた世界から飛び出したマキエ(中村ゆりか)が、自分の…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」6話まで終了。
今回のテーマは炎上商法の功罪。
人気が下降気味のカップルインフルエンサーが、ラジオの担当番組でテーマに投稿して来たリスナーの容姿をあげつらい、話題になる事を狙うもこれは許せないと大炎上。
番組は休止し、二人はミナレの「波よ聞いてくれ」で謝罪をする事になるのだが、担当ディレクターが書いた謝罪原稿を読み始めた為に、ミナレが取り上げたら言葉に詰まり、謝罪さえ出来ない二人。
帰ろうとする男にミナレはプロレス技を掛けてぶっ倒し、「これで炎上するってえなら上等だよ!」
その前に麻籐の元妻で編成部長の大祝(黒谷友香)が、ミナレの為に開いた炎上防止講習に、講師側としてまどか(平野綾)が参加していて、ああ言えばこう言う二人のバトルが観られて満足したし、まどかがミナレに言った「貴女はバカだけど少なくとも他人はバカにはしていない」、これが炎上するかしないかの分かれ道なのかなと思ったりもした。大祝がミナレにはパーソナリティーとしての資質が有ると認めていたのも、そういう事なのかなと。
そしてこれは、シセルが麻藤に言ったという「笑いって物は人を笑い者にするんじゃなくて、自分が笑われる物だ」にも通じるのかなと。
珍しくまともなストーリーだったけど、いい出来だった。
脚本=古家和尚 演出=住田崇
- << 383 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」7話まで終了。 今回はリスナーからの悩み相談を題材に、ミナレのやり方で突破口を開いたら、ちょっとビターなオチが待っていたという展開で、登場人物はそれぞれ個性的では有ったけど、ストーリー自体は起承転結に則っていて、今回も割りとまともな部類に入る仕上がりだった。 次回が最終回だからなのか、瑞穂(原菜乃華)のディレクターとしての成長した部分を盛り込んだり、VOYAGERの顧客としての姿しか見せていなかった久古(中川知香)が、初めて雑誌編集長らしい仕事振りを見せたりと、ラストに向けてまとめに掛かってるのかなとも感じさせる内容でも有った。 リスナーの人生に踏み込む事に抵抗が有るミナレに対して、麻藤は、ラジオパーソナリティーにアドバイスを求めて来るリスナーの期待は、ちょっと背中を押して欲しいとか、赤の他人が自分の為に親身になってくれたとか、その程度の物なのだと。でもそれが人の人生を変える事も有ると。 珍しく綺麗にまとめる麻藤に、この後嫌な話が有るのではと警戒するミナレに笑ってしまった。 最終回は大きな地震が起きて、ラジオがミナレがどういう役割を果たすのか、という話らしい。ミナレらしい型にはまらないけど人の役には立つ放送、というのを期待したいな。 脚本=古家和尚 演出=植田尚
>> 363
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」5話まで終了。
インフルエンサーのフォロワー稼ぎへの執着が、殺人事件に迄発展…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」6話まで終了。
警備会社社長の菊知(高嶋政宏)は25年前に離婚。妻に引き取られた息子の宇佐美(前原滉)は、母親が死んで初めて父親の存在を知り、再婚して裕福な生活をしている父親への復讐を決意、一人娘を誘拐して身代金10億円を要求し、表向きは会社の談合がバレそうな菊知が妻と娘を人質に立て籠もり、高飛びの為の10億円を要求している様に装わせるのだが、妻が撃たれて重体なのを知った皆実が人質交換を申し出て、宇佐美が菊知に許可をした事から、中に入った皆実が事件の真相に直ぐに気付き、アイカメラでのモールス信号で心太朗達に伝えて…という展開だった。
宇佐美の動機は親ガチャに外れた事への怒りだった訳だが、何故離婚して母親が息子を引き取り、何故菊知の存在を隠していたのか、養育費等は貰わなかったのか貰えなかったのか、その辺りが全く明らかにされていなかったので、犯行が宇佐美の独り相撲にしか見えなくて、薄っぺらい話だったなと。
皆実の「人が人を思う気持ちに理由は無い」とか、「菊知の娘は養女」発言は、宇佐美に言い聞かせながらも、実は頑なな心太朗の気持ちを動かす為の物でも有って、もっと言えば本当は縦軸の展開の為に、そこから逆算して入れ込んだ台詞だったのではないかな…と私は思っている。
脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
- << 385 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」7話まで終了。 【大切なひと】 5年前から失踪している葛西征四郎76才(小林勝也)の遺体が、海底に沈んだ車の中から見つかった。若くて華やかなモデル体型の妻・亜里紗(岡本多緒)は、果たして“後妻業の女”なのか、それともアメリカが疑う第三国のスパイなのか、という仰々しさで始まった今回のストーリー。 良かった点は亜里紗役のキャスティングで、ファッションモデルとしては有名な人らしく、またアメリカや日本の映画やドラマで演技経験も有る様だが、地上波ドラマに出るのはこれが初めてらしく、これまで観た事は無いけど何か独特な存在感が有る人だなという感じが、役柄の怪しさとマッチしていて説得力が有った。 そんな女性が、実は後妻業でもスパイでもなく、愛する夫の過ちを秘匿し、海外に逃がす為に色々と工作をしていたという展開も良かったのだが、その全てをぶち壊したのは、整形後の征四郎=秘書の日高に、約30才も若い赤堀雅秋をキャスティングした事。体重は変えられるけど、整形であんなに若返るのも身長を伸ばすのも無理過ぎる(笑)あれで実はって種明かしをされてもなあ。皆実が一貫して亜里紗は悪女ではないと言い張った根拠もよく分からなかった。 泉が慌てて書類を隠して、心太朗が気付いて後から読んでしまうというのも、かなりわざとらしかったな。 脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
>> 364
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」4話まで終了。
若葉が母親に差し出したのは、自分がコツコツ貯めていた方の通帳だった。…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」5話まで終了。
前回、3人とみねくんが出会った後の公園での会話で、みねくんの補欠での仲間入りが決まっていたのね。宝くじが当たった事や、そのお金で3人でカフェをやりたい事をいきなり話されて、それはみねくんは驚くし、俺が悪い奴だったらどうするの?って心配もするよね。そう言ってる時点でいい奴なんだけど。信頼されてる喜び、補欠という名の仲間にしてくれた喜び、それは泣くわ。
翔子からラインの返事が何時間か無かったら、居ても立っても居られず自転車に飛び乗っていたサチ。距離的に飛んで行くのは無理な若葉の焦燥感。
街で見掛けたカフェの写真を撮って送り合うサチと翔子。生活圏にカフェが無くて、1枚も送れない若葉の疎外感。
これは「東京に行きたい」って言い出すなと思ったら案の定。
祖母があの豪邸に執着しているのを知っていたから、出て行く事は考えていなかった若葉だけど、仲間の近くに居たい気持ちは抑えられなかった。
でも若葉は知らなかったけど、祖母の執着はもう解決していたのよね。あれはこっちの為だったのかと納得。
カフェプロデューサーの賢太、サニタリー会社のみね、必要なパーツが揃えば揃う程不安感も増してしまう。3人の危なっかしさと、周囲の危険人物と…、組み立てが本当に上手いなあ。
脚本=岡田惠和 演出=高橋由妃
- << 386 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」6話まで終了。 お洒落な空き店舗を見付けた翔子が皆に連絡して、改めて4人で集合して見に行くが、タッチの差で他の人に取られてしまう。この悔しさを分岐点にしようと決めて、次の古民家風の物件は即決で仮契約。あの4人はDIYなんて出来なさそうだし(若葉の祖母・富士子には少し期待)、リフォームを全部外注にしたらかなりお金が掛かりそう。でも4人が賢太に話していたカフェのコンセプト、特にお年寄りが一人でも入りやすい、バリアフリー必須とかは、この物件の方が実現しやすそうだし、この感じならサチの母・邦子自慢のカレーライスも出せそう。 ここまでトントン拍子で進んで来て喜ばしいのだけど、どうしても不安がよぎってしまうのは若葉の母・まどかと、サチの父・博嗣のタカり体質が、強烈な印象を残しているからなのよね。 映画の「ジョーズ」は人食いザメが中々姿を現さず、音楽や効果音で恐怖を煽り続けて、いつ来る?いつ来る?という怖さが溜り切った所でバーッと出て来る、例えとしては失礼かもだけど、あんな感じなんだよね、今のまどかと博嗣の存在って。 あの二人は、人として親として有り得ないって部分だけしかまだ描かれていないから、未知の恐怖みたいなのが膨れ上がってるのよね。 それをドラマ全体の緊張感に繋げている作り方が上手いなあと思う。 脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
>> 365
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」7話まで終了。
復讐ノートを書いて、それを原動力として何とか前に進んで来…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」8話まで終了。
【暗中の白霧】
やっぱり犯行の形態がまとも(トンチキではない)だと話が締まる。
まず丁寧な描写で名越(小池徹平)の強迫性障害を印象付けたのが上手い(後に鐘羅はそれを利用するので)。
いかにも怪し気な雰囲気の澄香(ソニン)が“最後の晩餐”を作り、それを名越が待つ間にテレビから流れて来る音は放射性物質のボロニウムが体内に入るとどうなるかを伝えていて、「先に飲んでいて」と出されたスープは苦味が有って美味しくない。倒叙式なので名越の犯行は映しているけど、これはひょっとして澄香も“何か”を盛ったのではないか、ひょっとしてテレビが取り上げていたボロニウム?と思わせておいて、狙い通りに澄香が死に、鐘羅と風間が話を聞きに行った時の名越は引っ切り無しに水を飲む異常さを示し、髪もゴソッと抜けてこれはやはりと思わせる。
その髪から放射性物質が検出され、風間が検知器の音でその事実を知らせると、名越は「(殺したのを)認めるから治療をしてくれ!」と絶叫。小池徹平が上手くて話に引き込まれた。
今回は風間らしさが全開で“道場物”としても面白かった。
風間は女には甘いのが確定したのと、白石麻衣のイメチェンありきで鐘羅の人物像が構築されたのではないか疑惑は、私は確信したけど、この二点は無い方が良かったな。
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 387 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「風間公親-教場0-」9話まで終了。 【橋上の残影】中込刑事編(=染谷将太) 被害者は偶々カプセル内視鏡を腸に装着していて、犯人が腹を刺したら内視鏡が偶々外へ飛び出し絶妙な場所に落ちて、被害者の側に居た犯人の顔を偶々撮影していて犯人はギブアップ。この偶々も相当酷いけど、カプセル内視鏡を事前に視聴者に解説する為に、茶番劇の末に中込に付き添わせて伊上が病院を受診するシーンのわざとらしさと言ったら…。私生活を描くのは女性刑事だけなのかと思ったら、中込は“そっちがメイン?”って位、入れてくるし。 脚本=君塚良一 演出=西岡和宏 「合理的にあり得ない」8話まで終了。 【名コンビ解消!?恋の難事件発生!】(ゲスト眞島秀和) 今回は急に涼子の高校時代の後輩が現れて親しそうにするから、丹波(丸山智己)が嫉妬して二人の関係の調査依頼を貴山達にするのが面白かったし、難病詐欺の展開は有りがちだったけど、天海祐希自体が存在感の塊なんだから、シリアスにしないならこういう単純な話の方が合っているのでは?と思った。 脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇 「unknown」8話まで終了。 “フラグ立ち過ぎだから〇〇はミスリードだろう”と読む最近の風潮を逆手に取り、まんま加賀美でワロタ。(視聴率が0.9%も上昇してそれにもワロタ) 脚本=徳尾浩司 演出=金井紘
>> 367
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「月読くんの禁断お夜食」5話まで終了。
浅香航大と歩いている時は、ヒールの有る靴を履いてい…
【2023春ドラマ】
「かしましめし」全8話終了。
千春の母・紗栄子(渡辺真起子)は、娘の元彼のトミオが亡くなった事は知っていて心配はしていたけど、同居するナカムラと英治のおかげで楽しそうに暮らしている事が分かり、それなら自分とソニョンが住む家を探してもいいと言ってくれる。
(まあ、千春の本当のダメージは沢渡のパワハラで会社を辞めなければならなかった事だけどね。でもそこから復活出来たのは二人のおかげだから、そこは間違っていない)
最初は喜んで二人に話す千春だったけど、二人共既に物件探しを始めていると聞いて、ここで引き留めるのは違うのではないかと考え始める。
千春はノミネートされていたデザインコンテストの最優秀賞も手にしたし(賞状とトロフィーをさり気なく映すだけの演出だった)、もうフリーランスとして自立し、自活して行けるのではないか。
どん底の時と違うのは、都合の良い時に集まって料理を作り、一緒に飲んで食べて話をしてくれる仲間が居てくれる事。
繊細で傷付きやすい千春を演じた前田敦子、思った事は口に出してしまい、恋も仕事も上手く行かなくなってしまうナカムラを演じた成海璃子、関西弁を便利使いされて、デザイン部から不本意な営業に回されてもへこたれない英治を演じた塩野瑛久、この配役がハマっていて、三人のバランスの良さが見事だった。
脚本=玉田真也 演出=松本佳奈
>> 366
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」6話まで終了。
綾華は母親似で頑固だから、喧嘩をしたら東郷くんの方から先に謝ってあげて……
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」7話まで終了。
綾華はあんなあからさまに東郷を避けたら、あの時に何か有ったな、それは綾華が走り去った直後に歩いて来た神山に関係する事だなって、敏感な東郷には分かってしまうよね。
でもいきなりキスされたと正直に話してくれた綾華を信じ、同窓会にも送り出してくれた東郷。
ああそれなのに、綾華は何故か酒に飲まれて酔い潰れ、翌朝目が覚めたらホテルのベッドの上で、神山がシャワーから出て来た。
東郷達のマンションに迄押しかけ、綾華と体の関係を持った、ホテルに誘ったのは綾華だと主張する神山。(←父の作った会社が経営不振で、静は融資する代わりに東郷と綾華を引き離す様にと神山に指示をしていた。狙いはまだ不明)
嘘を付くのは何か事情が有る筈、話して、私は神山くんを信じてると説得を始めた綾華の言葉に、東郷の表情が凍り付く。
これまで東郷にとってその生い立ちから、人を信じるという事はとても困難な事だった。それなのに嘘を付いている神山を信じると口にした綾華。
「信じるってお前…寝るより無いな」そう吐き捨て出て行ってしまう東郷。
前半のコメディータッチからの東郷のキスの上書きで、ラブキュンモード全開!からのいきなりシリアスモードで、感情が大忙しだったけど面白かった。(次回は桜庭再登場で東郷は本社に戻るの?)
脚本=関久代 演出=宮本秀光
- << 388 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」8話まで終了。 シャワーを浴びている間に出て行ってくれと東郷に言われた綾華は、ネギを抱いて実家に戻り、東郷はしばらく出張中だからと嘘を付くが、様子が変だから両親にはピンと来たらしい。結婚式の後に振り込まれた一千万円は何のお金か?家族の為か?と父に聞かれた綾華は、自分の為だよ、一年位華やかな暮らしをしてみたかったからとまた嘘を付くが、これも両親にはお見通しだった。 今回のハイライトは、心配した綾華の父が東郷に会い、契約結婚の事実と東郷の気持ちを確認する所。「契約結婚なんですよね?残念です」謝る東郷に「全部嘘って訳じゃ無いですよね?東郷さん、娘への気持ちは無いんですか?」「最初は有りませんでした。でも今の気持ちは本物です。私には綾華さんしかいません」 羽田家が好き、義両親も好きだからこそ、素直に口に出せた東郷の本音、この強い想いがあれば、この先にまだ仕掛けて来そうな“静爆弾”にも負けないで、紆余曲折は有ったとしても綾華を守り抜いてくれそうと安心出来た。 それにしても静って、かなり屈折してるのね。口では桜庭を息子と認めないと言いながら、目にはあんなに涙を浮かべて…。東郷にも桜庭にも心を開けば、もっと楽に生きられるのにね。 神山くんは嘘を認め、綾華に謝る事が出来て良かった。 脚本=倉光泰子、関久代 演出=坪井敏雄
>> 370
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」7話まで終了。
赤嶺の言葉を誤解した花妻は、速見に「ボク穂香さん(←何で下の名前呼びな…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」8話まで終了。
今回は速見の部屋に一緒に居た古賀を、娘の恋人だと勘違いした両親が、二人の写真を撮って勝手に祖母や親戚に送ってしまい、誤解だと説明しても今更取り消せない、特におばあちゃんは最近少し具合が悪いからと言い出し、祖母からはマッハの速さで孫に恋人が出来た事を喜ぶ写真が送られて来て、二人は速見の実家に行く羽目にという展開だったが、この頭の部分の設定が強引過ぎて少し引いてしまった。
いつも山本に助言をして、速見との事を応援してくれている古賀が、あんな理由で恋人の振りをして速見の実家に行くなんて、今迄の古賀との整合性が無いし、行ったら行ったで祖母が古賀を見て「本当にそっくり」と、亡くなった自分の夫に似ていると後出しで言い出すし。大体、祖父の若い頃に古賀が似ているなら、写真で知っている筈の速見からもっと前にそういう話が出ていてもいいし、両親が古賀を見た時こそそれを話して、「出来れば喜ばせてあげて欲しい」って言うならまだまあ分かるのだけど。
結局料理等の助っ人に山本を呼んだ事で、祖母には薄々バレていたという所からの展開はまあベタでは有ったけど、二人の結び付きも強くなったのでまあまあ良かったかな。
(でもあの古賀が速見に気が有るみたいな、思わせぶりな演出は何だったの?)
脚本=橋本夏 演出=水戸祐介
- << 389 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」9話まで終了。 【二人きりの夜…!!温泉旅行で、遂に結ばれる二人!?】 うーん、山本くんの片想いから始まって、恋愛関係だけには超鈍感な速見も何とか山本くんへの想いに気付いて、お互いの彼氏彼女と認め合う仲になり、それでも何かと自制していた二人が遂に結ばれる夜!という流れだったのに、何であんなにお互いの心境を語り合わせたりしたのだろう。 赤嶺が新商品アイディアコンペに古賀も参加するからと、山本にプレッシャーを掛ける為だけに(そう言えば山本は禁欲すると読み切った作戦)二人のいる温泉迄出向き、即直帰するシーンが赤嶺らしくて面白かっただけに、そこから結ばれる迄の展開がモタモタし過ぎていて勿体無かったなと。 で、前回古賀も速見が好きなの?と思わせた部分は、どうやら古賀に転職の話が有って、速見も連れて行きたいという事なのかなと。 古賀が赤嶺に「まあ結果的に(二人の仲を)止めるのは俺かもしれんね」と言っていた事。 速見が中々変わらない会社に対して「風通しが良くなれば…」と言ったら、古賀が「もしくは外に出るかよ」と言い、電話の相手に「そっちに連れて行きたい人はもう決まってます」と答えていたので、多分…。 次回はそれで揉めて、その次でハッピーエンドかな? 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 371
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」7話まで終了。
三島に“あの事”を妻に話したと告げる陽一。自分の苦しさ=杭を妻…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」8話まで終了。
楓が詰めて、みちが認めて謝って、多分反論などするつもりは無かったと思われ。
なのに楓の「貴女さえ居なければ、ウチは何の問題も無く上手く行っていたのに」発言が、みちの自制心を解いてしまった。誠の為に。誠があれだけ苦しんでいたのに、この人は何を言っているのかと、カチンと来てしまったのだろう。
思わず自分が夫のレスで悩んでいた事迄話してしまったら、楓に「たかがレスごときで」と言われて、完全にみちのタガが外れてしまった。
体の関係が無い事だけが辛いんじゃない…から始まるみちの言葉の数々が、これ迄の誠の表情や言葉の数々に重なり、言葉を失ってしまう楓。
「やめて、貴女に誠の何が分かるの!」でもこれは今迄の自分自身への言葉でも有る訳で。
誠が転職を決めたのは、みちへの思いを断ち切る為だと疑う楓。「もう終わったんだ」と言われても信じ切れない。実際そうなのだ。みちが夫とやり直すと決めたから、自分もみちから物理的に離れようとしている訳だから。
理性で感情を押し殺した二人だけど、誠は楓と、みちは陽一と、キス迄はしたけど体は正直に反応して、その先には進めなかった。そして気付くのだ、“私はまだ…”“俺はまだ…”あの感情を忘れてなんていないと。
今度は陽一に迄“杭”を打ちに行くのか、楓は。
脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行
- << 390 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」9話まで終了。 興信所に吉野家の事を調べさせて陽一の職場迄押し掛けた楓。“杭”を打つのかと思ったら、(妻が裏切り傷付けられたら?の答えが)「それはそれで俺のせいなんで」と逆に“杭”を打ちこまれてしまった楓は、…私は何をしてるんだろう…。 でも無意識発言の陽一のおかげで最低限のプライドは保たれたのだから感謝しないとね。 編集長に「自分の心を壊して迄(夫と)一緒に居る意味は有るのかな」と言われたこと、誠から「(楓に対して)男としての感情が戻らない」と正直に言われたことで吹っ切れたのか、「離婚しよう」と言われても足掻かずに「分かった」と“大人の女”を装えた楓。 対して結婚5年の今になって「子供は欲しくない」言ってたら離れて行くと思ったから言わなかった、俺はみちと一緒に居たくて結婚したんだと言い出した陽一。 挙句の果てにみちから話が有ると言われたら「子供作ってもいいよ」と、二重に傷付ける事をサラッと言ってしまう陽一。この人は本当に“察する”という事が出来ないまま年齢だけは大人になった、“聞き分けのない子供”のままなんだね。 どんなに傷付けられても愛情が有ったから一緒に居られたというみちも遂に「離婚して下さい」。 こっちは“オトナ子供”だからゴネ続けるよね、きっと。 脚本=市川貴之 脚本協力=おかざきさとこ 演出=岩城隆一
>> 372
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」7話まで終了。
【対峙】
市役所職員の有村(穂志もえか)に土下座をさせて、それを動画に撮…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」8話まで終了。
【追憶】
前回のラストで描かれた椿(市川知宏)の妻が殺された事件は、犯行の特徴が連続女性殺人事件と同じで、椿は犯行時間のアリバイが無い、犯行に使われた塩化カリウムと注射器を購入していた、最近はずっとホテル暮らしだった、この三点により妻の殺害容疑で逮捕された。
犯行時間には家に居たのに宅配の不在票が入っていて、居なかった事にされてしまう。でも突破口もここで、椿の依頼でその荷物を受け取りに行った蘭は、別のカップルがインターホンは鳴らなかったのに不在票が入っていたと話すのを聞いて、不在票を見せて貰ったら、配達員は椿の不在票を入れた人物と同じだった。時間指定に間に合わなかったから、在宅確認は避けて不在票だけ入れておいたって(しかも窓際に居た椿の姿を見ていたって)、何か現実味が有って怖い話だな。
蘭が説得して陳述書にサインを貰えた事と、担当検事の青柳(佐藤玲)が職務に忠実で、上からの圧力に負けない人物として描かれていて、彼女の判断で処分保留で釈放されるという流れも良かった。
で、益々怪し気に描かれる蒼なんだけど、やっぱりミスリードで、何か前回から再登場して来た速水(泉澤祐希)が真犯人で、蒼も疑い始めているのでは?そんな気がして来た、何となくだが。
※蘭のあれはアンフェア雪平刑事へのオマージュ?
脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
- << 391 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」9話まで終了。 【再開】 蒼はあくまでも早乙女蓮を殺したのは黒澤だと思い込み、そのアリバイの有無を父親に調べて貰っていたからここ(黒澤の家)を離れていたと説明。まあ怪しそうな表情をしていたのは必死のミスリードだからと理解するけど、「先輩の役に立ちたかった」なら、蘭だけには僕なりに調べたい事が有るとか言ってから消えるべきだし、そもそも“殺人者”と思ってる黒澤と蘭を二人だけにする事は怖く無かったの?って、矛盾だらけだな。 で、花の息子が歌っていた歌から怪しいのは速水(泉澤祐希)だと気付いた黒澤は、蓮の残した資料(だったっけ?)を調べ直す形で“速水は芳野編集長(矢島健一)の息子だった!”と、脱力する位の後出しジャンケン。 黒澤は速水の自宅に走り、追い掛けた蘭が部屋に入った時には、腹を刺されて倒れている速水と、血だらけのナイフを持って立ち竦む黒澤の姿が。(速水の自演かも?) 次回最終回は、蘭が脚本無しで黒澤の弁護、からの花の再審勝利の流れ? 大治郎(枡毅)は芳野に何か弱味でも握られてるのかね。 後は速水の指輪殺人の動機だよね。前にも書いた蒼と同期なら法学部で、本来は法律家を目指していた筈だから、そこから外れた理由が例えば愛した女が勝手に子供を堕ろしてたとかなら、アイドルに逃げた事にも繋がるのかなと。 脚本=富安美尋、本田隆朗 演出=片山雄一
>> 374
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」6話まで終了。
今回のテーマは炎上商法の功罪。
人気が下降気味のカップルインフルエンサ…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」7話まで終了。
今回はリスナーからの悩み相談を題材に、ミナレのやり方で突破口を開いたら、ちょっとビターなオチが待っていたという展開で、登場人物はそれぞれ個性的では有ったけど、ストーリー自体は起承転結に則っていて、今回も割りとまともな部類に入る仕上がりだった。
次回が最終回だからなのか、瑞穂(原菜乃華)のディレクターとしての成長した部分を盛り込んだり、VOYAGERの顧客としての姿しか見せていなかった久古(中川知香)が、初めて雑誌編集長らしい仕事振りを見せたりと、ラストに向けてまとめに掛かってるのかなとも感じさせる内容でも有った。
リスナーの人生に踏み込む事に抵抗が有るミナレに対して、麻藤は、ラジオパーソナリティーにアドバイスを求めて来るリスナーの期待は、ちょっと背中を押して欲しいとか、赤の他人が自分の為に親身になってくれたとか、その程度の物なのだと。でもそれが人の人生を変える事も有ると。
珍しく綺麗にまとめる麻藤に、この後嫌な話が有るのではと警戒するミナレに笑ってしまった。
最終回は大きな地震が起きて、ラジオがミナレがどういう役割を果たすのか、という話らしい。ミナレらしい型にはまらないけど人の役には立つ放送、というのを期待したいな。
脚本=古家和尚 演出=植田尚
- << 392 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」全8話終了。 いやあ、最終回は単話としての構成も完璧だし、破天荒なラジオパーソナリティーのミナレを、仕事仲間もリスナーも母親も、その存在感と仕事振りで認めて、ミナレ自身もこの仕事でやって行くと覚悟を決めるという、全体の締めとしても良く出来ていて、満足の行く仕上がりだった。 そういう流れに持って行く為の、いつまでもフラフラしている娘を強制的に釧路に連れ帰ろうとするミナレの母親・唯(高島礼子)の登場、そして夜に千葉北西部で起きたM6.3の地震による強制停電。 こういう時こそお前がやる意味が有ると麻藤に呼び出されたミナレは、瑞穂と組んで一晩中生放送で喋りまくる。 災害時のアナウンサーの喋りは落ち着いて丁寧だけど、それが却って緊張を強いる事も有る。 そんな中、リスナーからの情報メールを瑞穂の采配で硬軟織り交ぜながら、いつもの調子で喋りまくるミナレの生放送は、それだけで皆に安心感を与え気持ちを明るくしてくれる効果が有った。 まどかと交代する直前の最後のメールは、ずっと聴き続けていたリスナーからの感謝を伝える物だった。ラジオネームは“おっぱいポリス”だったけど(笑)、ミナレが覚悟を決めるには十分な内容だった。 小芝風花は唯一無二のミナレだったし、古家さんの構成力も流石だったな。面白かった。 脚本=古家和尚 演出=住田崇
>> 362
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが情熱はある」6話まで終了。
漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、…
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」8話まで終了。
鈴野弁護士や狩野が隠し続けて来たコタローの母親の死を、そろそろ伝えなければと思い始めた矢先に、まさかの父親との会話の中で「ママのお墓参りも一緒に行こう」と言われて、その死を知ってしまったコタロー。
雨の中、狩野とお墓に行き母親の名前を確認するコタロー。
狩野は鈴野に会いに行き、コタローの父親が本当に更生したのかを確認する。更生のきっかけは一年前に届いたコタローからの手紙で、父を責めずに悪いのは弱い自分だと書いてあったそうで、そこまで息子を追い込んでいた事を反省し、やり直しを誓った。
狩野は母親の死を知っても普段通りの態度で、いつもの生活をしているコタローの事が気掛かりだった。
「ここからは父と子、親子の話ですよ。後はコタローくんが決める事です」と話す鈴野。
銭湯帰りに意を決し、コタローに話し始める狩野。「お前はもう一生母親には会えないんだよ。お前の母親はもう居ない、その事とちゃんと向き合わないと駄目なんだ。頭と心で理解して、ちゃんと悲しまなきゃ駄目なんだよ。こんな時に大人ぶるな、お前は子供なんだから」
泣きながら話す狩野を見て、初めて「ママー…」と泣き出すコタローを抱き締める狩野。その後ろにはあのサボテン。
大人には子供を諭す役目が有る、伯父さんの教えだったね。
脚本=衛藤凛 演出=飛田一樹
- << 394 【2023春ドラマ】 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」全9話終了。 鈴野が預かっていた母のスマホがコタローに渡される。見るのが怖かったのか、狩野に一緒に居て欲しいと頼むコタロー。 仲の良かった頃の父母の映像、コタローの写真、家族で祝った父の誕生日の映像、最後はコタローに話し掛ける母の映像。「もう一年生かな?(迎えに来るという)約束守れなくてごめんね。幸せになってね」 「狩野殿、わらわは幸せが分からぬぞよ」「父親と暮らす事がお前の幸せだろ?」お主の幸せとは?と聞かれた狩野は「今かな」 両親を亡くし、伯父の家で育った狩野にとっては遠慮も有ったし、そこは必ずしも居心地の良い場所だったとは言えなかったのだろう。 でもコタローと出会い、アパートの皆で彼を見守る生活は、狩野に生きる張り合いと幸せを与えてくれた。 それでも実父が同居を望み、コタローもそれを望む以上、それが幸せなのだと信じ送り出すしかない。 並んで歩くコタローと父が手を繋ごうとした瞬間、コタローの脳裏に暴力を振るう父がフラッシュバックする。 父は大好きだがまだ怖くて一緒には暮らせない、大丈夫になる迄待って欲しいと言うコタロー。泣いて「ごめんな」と謝る父は、狩野にコタローを託す。 登校日、コタローの腰から刀が消えている事に気付く狩野。きっと少しだけ強くなれたんだね、コタロー。 脚本=衛藤凛 演出=飛田一樹
>> 375
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」6話まで終了。
警備会社社長の菊知(高嶋政宏)は25年前に離婚。妻に引き取ら…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」7話まで終了。
【大切なひと】
5年前から失踪している葛西征四郎76才(小林勝也)の遺体が、海底に沈んだ車の中から見つかった。若くて華やかなモデル体型の妻・亜里紗(岡本多緒)は、果たして“後妻業の女”なのか、それともアメリカが疑う第三国のスパイなのか、という仰々しさで始まった今回のストーリー。
良かった点は亜里紗役のキャスティングで、ファッションモデルとしては有名な人らしく、またアメリカや日本の映画やドラマで演技経験も有る様だが、地上波ドラマに出るのはこれが初めてらしく、これまで観た事は無いけど何か独特な存在感が有る人だなという感じが、役柄の怪しさとマッチしていて説得力が有った。
そんな女性が、実は後妻業でもスパイでもなく、愛する夫の過ちを秘匿し、海外に逃がす為に色々と工作をしていたという展開も良かったのだが、その全てをぶち壊したのは、整形後の征四郎=秘書の日高に、約30才も若い赤堀雅秋をキャスティングした事。体重は変えられるけど、整形であんなに若返るのも身長を伸ばすのも無理過ぎる(笑)あれで実はって種明かしをされてもなあ。皆実が一貫して亜里紗は悪女ではないと言い張った根拠もよく分からなかった。
泉が慌てて書類を隠して、心太朗が気付いて後から読んでしまうというのも、かなりわざとらしかったな。
脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
- << 397 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」8話まで終了。 【責任】 バスジャック犯の清水拓海(京本大我)の事情(2年前に起きた幼稚園バス閉じ込めで女児が亡くなった事件。園バスの運転手が同姓同名で、ネット民から間違って特定された為に家業は潰れ、心労で母親は死んだ)の作り込み、このバスを狙ったのは、不起訴だった園バスの運転手が転職して、この長距離バスを運転していたからという理由、そしてバスジャックをネットで生配信して、一番憎いのはお前ら無責任な匿名のネット民だ!俺は今からこいつ(運転手)を殺すが、殺したのはお前らだ!とカメラに向かって叫ぶ、ここ迄は流れもスムーズでよく出来ていたと思うけど、捜査を経て駆け付けた護道が清水に叫んだ真実、【実は女児は心臓に疾患が有り、かくれんぼでバスに隠れたら発作が起きてそのまま亡くなった病死だった、家族のプライバシーを守る為に園は公表を控えた】この部分に全く説得力が無くて、そこ迄の話が台無しに。 「よく調べもせずに犯行に及んだお前も、バカなネット民と同類だ!」という結末にしたいが為の、【閉じ込め無関係の病死を伏せる謎展開】勿体無かったなあ。 京本大我は「束の間の一花」の静の演技も良かったし、今回の狂気を孕んだ演技も良かったから、演技の幅の広さでオファーが増えそうだな。 脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
>> 376
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」5話まで終了。
前回、3人とみねくんが出会った後の公園での会話で、みねくんの補欠での…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」6話まで終了。
お洒落な空き店舗を見付けた翔子が皆に連絡して、改めて4人で集合して見に行くが、タッチの差で他の人に取られてしまう。この悔しさを分岐点にしようと決めて、次の古民家風の物件は即決で仮契約。あの4人はDIYなんて出来なさそうだし(若葉の祖母・富士子には少し期待)、リフォームを全部外注にしたらかなりお金が掛かりそう。でも4人が賢太に話していたカフェのコンセプト、特にお年寄りが一人でも入りやすい、バリアフリー必須とかは、この物件の方が実現しやすそうだし、この感じならサチの母・邦子自慢のカレーライスも出せそう。
ここまでトントン拍子で進んで来て喜ばしいのだけど、どうしても不安がよぎってしまうのは若葉の母・まどかと、サチの父・博嗣のタカり体質が、強烈な印象を残しているからなのよね。
映画の「ジョーズ」は人食いザメが中々姿を現さず、音楽や効果音で恐怖を煽り続けて、いつ来る?いつ来る?という怖さが溜り切った所でバーッと出て来る、例えとしては失礼かもだけど、あんな感じなんだよね、今のまどかと博嗣の存在って。
あの二人は、人として親として有り得ないって部分だけしかまだ描かれていないから、未知の恐怖みたいなのが膨れ上がってるのよね。
それをドラマ全体の緊張感に繋げている作り方が上手いなあと思う。
脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
- << 398 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」7話まで終了。 “ジョーズ”まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)は、ちょこっとだけ顔を見せたけど、まだ深く潜航中。 賑やかな声がする元妻達の住む部屋を見詰め、鼻をクンクンさせて「邦ちゃんのカレーが食いたいなあ」と言って去って行く博嗣。 もぬけの殻の若葉達が住んでいた部屋に入り、手土産の饅頭を叩き付けて「やりやがったな」とつぶやくまどか。 “カレーが食いたい”と“手土産の饅頭”に、少しだけ家族の一員だったのにという彼らの意識を感じたのだが、これで改心する程甘くは無いからね、何せ筋金入りのクズだから。 宝くじ売り場のお姉さんに3人でお礼に行く位、心に余裕を持ち始めた3人。そこに同行するのはちょっと違うというみねが、邦子と富士子に招かれて、楽しそうに会話をしているのが凄かった。本当に女性と一緒なのは得意なのね。 サチのファミレスのパートが急に二人も辞めて、厨房も一人連絡が付かず、田所から助けて欲しいと言われたサチが、“自分が苦しい時に助けてくれたのはこの店だから恩返し”と素直に考えて、フル出勤で応えたのも、真面目で責任感の強いサチの性格も有るけど、先の楽しみが有るという心の余裕が大きいのかなと。田所とサチが仕事の部分では認め合う所は良かったな。 次回はカフェも“ジョーズ”も動き出すのかな? 脚本=岡田惠和 演出=高橋由妃
>> 377
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」8話まで終了。
【暗中の白霧】
やっぱり犯行の形態がまとも(トンチキではない)だと…
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「風間公親-教場0-」9話まで終了。
【橋上の残影】中込刑事編(=染谷将太)
被害者は偶々カプセル内視鏡を腸に装着していて、犯人が腹を刺したら内視鏡が偶々外へ飛び出し絶妙な場所に落ちて、被害者の側に居た犯人の顔を偶々撮影していて犯人はギブアップ。この偶々も相当酷いけど、カプセル内視鏡を事前に視聴者に解説する為に、茶番劇の末に中込に付き添わせて伊上が病院を受診するシーンのわざとらしさと言ったら…。私生活を描くのは女性刑事だけなのかと思ったら、中込は“そっちがメイン?”って位、入れてくるし。
脚本=君塚良一 演出=西岡和宏
「合理的にあり得ない」8話まで終了。
【名コンビ解消!?恋の難事件発生!】(ゲスト眞島秀和)
今回は急に涼子の高校時代の後輩が現れて親しそうにするから、丹波(丸山智己)が嫉妬して二人の関係の調査依頼を貴山達にするのが面白かったし、難病詐欺の展開は有りがちだったけど、天海祐希自体が存在感の塊なんだから、シリアスにしないならこういう単純な話の方が合っているのでは?と思った。
脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇
「unknown」8話まで終了。
“フラグ立ち過ぎだから〇〇はミスリードだろう”と読む最近の風潮を逆手に取り、まんま加賀美でワロタ。(視聴率が0.9%も上昇してそれにもワロタ)
脚本=徳尾浩司 演出=金井紘
- << 399 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」10話まで終了。 【指輪のレクイエム】中込刑事編(=染谷将太) 22才年上の妻が、70才を超えた一年前から“まだら認知症”になってしまい、取引先の若い女性と付き合っている夫は妻を殺そうと考える。 その方法が、別の事をやり出すと前にやっていた事を忘れてしまう認知症の症状を利用した物で、妻がフッ素樹脂加工のフライパンでホイル焼きの調理中に電話を入れ、冷蔵庫の中を片付けさせたらフライパンの事を忘れて空焚きし、フッ化水素ガスが発生して中毒死させるというもの。 水曜日は必ずサワラのホイル焼きを作るからというのはいいとして、料理開始時間も毎回ピッタリ同じじゃないと成立しない犯罪なんだけど、そこはどうだったんだろう。 あとは電話のボタンに塩が付いていた問題ね。サワラに塩を振って、その後冷蔵庫内を片付けたら、指先の塩なんて全部取れてしまうのでは? この事件に同じ認知症の中込の母親の事を絡め、中込が子供の時に誘拐されて負ったトラウマから風間が荒療治で解放させて、中込が母とも妻ともきちんと向き合う様になるという部分は、染谷将太の演技力のおかげでかなり良かっただけに、その他に十崎の事件と遠野の死迄盛り込んで、全体の印象が散漫になったのは勿体無かったなと。(盛り込み過ぎは今回に限らずだけどね) 脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 400 【2023春ドラマ】 「unknown」全9話終了。 世間から色眼鏡で見られたり、場合によっては差別の対象とされそうな存在(元教師と教え子のゲイカップル、一家惨殺事件の犯人の息子、実在している場合の吸血鬼)を登場させて、裏テーマとしてドラマを観た人の心に少しでも引っ掛かれば…という狙いが有ったのかなとは思うのだが、肝心のドラマ自体の作りが雑過ぎて、“何だこれ、何を見せられたのか”という不満の方が先に立ってしまい、残念ながら制作側の志は殆ど届かなかった様に思う。 施設の職員だった梅ばあが、幼かった加賀美の心の傷にならない様に、両親は吸血鬼に殺されたと嘘を教えた、それはいい。架空の存在だと思っての事なのだから。 でもそれを大人になっても信じ続けて、実存していたら親友でも殺してしまう加賀美、一応ジャーナリストの端くれなのに、両親の死因を調べ直そうともしなかった加賀美、まつりを殺したのは加賀美と分かっていて警察に通報せず、その後の被害者を増やしてしまった梅ばあ、こんな矛盾だらけの人物像で、これが真相だって描かれてもねえ。 あと加賀美は両親の死因は調べないのに、親友の後に殺した吸血鬼達はどうやって特定したのかね。 徳尾さん、これと同じ原作無しでも「おっさんずラブ」は面白かったんだけどねえ。まあ「恋ぷに」よりはまだマシか(笑) 脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎
>> 379
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」7話まで終了。
綾華はあんなあからさまに東郷を避けたら、あの時に何か有ったな、それは綾華…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」8話まで終了。
シャワーを浴びている間に出て行ってくれと東郷に言われた綾華は、ネギを抱いて実家に戻り、東郷はしばらく出張中だからと嘘を付くが、様子が変だから両親にはピンと来たらしい。結婚式の後に振り込まれた一千万円は何のお金か?家族の為か?と父に聞かれた綾華は、自分の為だよ、一年位華やかな暮らしをしてみたかったからとまた嘘を付くが、これも両親にはお見通しだった。
今回のハイライトは、心配した綾華の父が東郷に会い、契約結婚の事実と東郷の気持ちを確認する所。「契約結婚なんですよね?残念です」謝る東郷に「全部嘘って訳じゃ無いですよね?東郷さん、娘への気持ちは無いんですか?」「最初は有りませんでした。でも今の気持ちは本物です。私には綾華さんしかいません」
羽田家が好き、義両親も好きだからこそ、素直に口に出せた東郷の本音、この強い想いがあれば、この先にまだ仕掛けて来そうな“静爆弾”にも負けないで、紆余曲折は有ったとしても綾華を守り抜いてくれそうと安心出来た。
それにしても静って、かなり屈折してるのね。口では桜庭を息子と認めないと言いながら、目にはあんなに涙を浮かべて…。東郷にも桜庭にも心を開けば、もっと楽に生きられるのにね。
神山くんは嘘を認め、綾華に謝る事が出来て良かった。
脚本=倉光泰子、関久代 演出=坪井敏雄
- << 401 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」9話まで終了。 前回の感想で東郷は、『この先にまだ仕掛けて来そうな“静爆弾”にも負けないで、紆余曲折は有ったとしても綾華を守り抜いてくれそう』と書いたのだけど、“静爆弾”が想定外に酷くて、特に綾華父の友人の会社を、静の父の力で倒産させて、友人が逃げてしまったから連帯保証人だった綾華父が1億の借金を背負ってしまった件は、そこまでやるのかと引いてしまったのだが、ここまでやっても東郷を自分の思い通りにさせようとする静から綾華(と羽田家)を守るには、離婚して羽田家との関係を断つしかないと、結果的には静の思惑通りに動いてしまった東郷。 綾華父と神山には事情を話して、綾華の事を託したみたいだから、いずれは神山の口から綾華が真実を聞いて…みたいな流れにはなると思うけど。 ここまで静の内面みたいなものが殆ど描かれないまま、東郷達への仕打ちだけがどんどんエスカレートして行っているので、ドラマの中で静だけがかなり浮いた存在になってしまっているのが残念だし、東郷の父もそんな半分壊れた様な妻を放置している(というか腫れ物に触る様な感じ?)のがドラマ的に意味不明で、この夫妻の描き方だけ少しミスったのではないかなと。 ハッピーエンドは望むけど、急に静がいい人になるご都合主義だけは無しにしてよね。 脚本=倉光泰子 脚本協力=関久代 演出=泉正英
>> 380
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」8話まで終了。
今回は速見の部屋に一緒に居た古賀を、娘の恋人だと勘違いした両親が、二人…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」9話まで終了。
【二人きりの夜…!!温泉旅行で、遂に結ばれる二人!?】
うーん、山本くんの片想いから始まって、恋愛関係だけには超鈍感な速見も何とか山本くんへの想いに気付いて、お互いの彼氏彼女と認め合う仲になり、それでも何かと自制していた二人が遂に結ばれる夜!という流れだったのに、何であんなにお互いの心境を語り合わせたりしたのだろう。
赤嶺が新商品アイディアコンペに古賀も参加するからと、山本にプレッシャーを掛ける為だけに(そう言えば山本は禁欲すると読み切った作戦)二人のいる温泉迄出向き、即直帰するシーンが赤嶺らしくて面白かっただけに、そこから結ばれる迄の展開がモタモタし過ぎていて勿体無かったなと。
で、前回古賀も速見が好きなの?と思わせた部分は、どうやら古賀に転職の話が有って、速見も連れて行きたいという事なのかなと。
古賀が赤嶺に「まあ結果的に(二人の仲を)止めるのは俺かもしれんね」と言っていた事。
速見が中々変わらない会社に対して「風通しが良くなれば…」と言ったら、古賀が「もしくは外に出るかよ」と言い、電話の相手に「そっちに連れて行きたい人はもう決まってます」と答えていたので、多分…。
次回はそれで揉めて、その次でハッピーエンドかな?
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 402 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」10話まで終了。 【私たち、距離を置こう…すれ違う二人の気持ち…!?】 もうサブタイトルを読んだら中身が大体分かってしまうというね。 まず速見から距離を置こうと切り出す訳だけど、恋仲が発覚した社員同士は同じ部署には置かないという社内ルールが有って、山本は以前からの希望の企画開発部に異動する為にFA面談を受けるも撃沈、そこで直ぐに気持ちを切り替えて、部長から打診が有った総務部への異動を決め、「子供が出来た時の事迄考えれば、これが一番いい」と言うのだが、山本があっさりと諦めてしまった事、自分の存在が山本の可能性を奪っているのではないかという思いからの「距離を置こう」発言で、これはこれで仕事人間の速見の思考としては分かるのね。 で、キーマンの古賀だけど転職ではなくて、会社が新製品の企画開発に特化した子会社を福岡に作り、その立ち上げメンバーに選ばれて、営業からもう一人連れて行くという話の様で、古賀が最初から山本狙いだったのか、速見に山本君でと頼まれたのかは分からないけど、とにかく山本には仕事としてはチャンスな訳で。二人がどういう結論を出す最終回になるのか楽しみ。 ※今回の結婚式場でのドタバタは主役の二人は不在だし、要らなかったなあ。スベり倒していたし引き延ばし感が半端無かった。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 381
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」8話まで終了。
楓が詰めて、みちが認めて謝って、多分反論などするつもりは無かっ…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」9話まで終了。
興信所に吉野家の事を調べさせて陽一の職場迄押し掛けた楓。“杭”を打つのかと思ったら、(妻が裏切り傷付けられたら?の答えが)「それはそれで俺のせいなんで」と逆に“杭”を打ちこまれてしまった楓は、…私は何をしてるんだろう…。
でも無意識発言の陽一のおかげで最低限のプライドは保たれたのだから感謝しないとね。
編集長に「自分の心を壊して迄(夫と)一緒に居る意味は有るのかな」と言われたこと、誠から「(楓に対して)男としての感情が戻らない」と正直に言われたことで吹っ切れたのか、「離婚しよう」と言われても足掻かずに「分かった」と“大人の女”を装えた楓。
対して結婚5年の今になって「子供は欲しくない」言ってたら離れて行くと思ったから言わなかった、俺はみちと一緒に居たくて結婚したんだと言い出した陽一。
挙句の果てにみちから話が有ると言われたら「子供作ってもいいよ」と、二重に傷付ける事をサラッと言ってしまう陽一。この人は本当に“察する”という事が出来ないまま年齢だけは大人になった、“聞き分けのない子供”のままなんだね。
どんなに傷付けられても愛情が有ったから一緒に居られたというみちも遂に「離婚して下さい」。
こっちは“オトナ子供”だからゴネ続けるよね、きっと。
脚本=市川貴之 脚本協力=おかざきさとこ 演出=岩城隆一
- << 403 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」10話まで終了。 【好きなのに…それぞれの選択】 もっとゴネると思っていた陽一が、さほど抗わずに離婚届にサインをしたのは、誠に「貴方にみちの気持ちなんか分かる訳無いでしょう」と言ったら「じゃあ貴方には分かるんですか?」と即座に返され、「気持ちが分かっていたら、みちさんは一人で苦しむ事は無かったと思います」と言われた事が大きかったのではないかな。 “人の気持ちを察する”事が苦手な陽一は、みちの言葉は右から左だったけど、誠に言われてやっと“そうだったのかな”と思い始め、だからみちに子供の事であの時「何て言えば良かったの?」と確認して、「みちの子供が欲しいって言って欲しかった」と言われ、「うん分かった、俺にはその言葉は言えない」だから離婚届にサインしたのかなと。 みちは誰にも縛られずに一人で生きて行くと誠に告げたけど、陽一も含めたこの三人は、取り敢えず仕事に逃げる事は出来る。 今回、何気に一番ダメージが大きかったのは楓なのでは? 冒頭にMEGUMIが皆に、「新しい編集長が決まったら…」という言い方をした時に予感は有ったんだけど、やっぱり梯子を外されてしまった楓。あの性格と仕事振りでは任せ切れないという判断なのだろうね、上層部も。プライドの高い楓は、あのままあそこで頑張れるのかね。 脚本=おかざきさとこ 演出=高野舞
>> 382
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」8話まで終了。
【追憶】
前回のラストで描かれた椿(市川知宏)の妻が殺された事件は、犯行…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」9話まで終了。
【再開】
蒼はあくまでも早乙女蓮を殺したのは黒澤だと思い込み、そのアリバイの有無を父親に調べて貰っていたからここ(黒澤の家)を離れていたと説明。まあ怪しそうな表情をしていたのは必死のミスリードだからと理解するけど、「先輩の役に立ちたかった」なら、蘭だけには僕なりに調べたい事が有るとか言ってから消えるべきだし、そもそも“殺人者”と思ってる黒澤と蘭を二人だけにする事は怖く無かったの?って、矛盾だらけだな。
で、花の息子が歌っていた歌から怪しいのは速水(泉澤祐希)だと気付いた黒澤は、蓮の残した資料(だったっけ?)を調べ直す形で“速水は芳野編集長(矢島健一)の息子だった!”と、脱力する位の後出しジャンケン。
黒澤は速水の自宅に走り、追い掛けた蘭が部屋に入った時には、腹を刺されて倒れている速水と、血だらけのナイフを持って立ち竦む黒澤の姿が。(速水の自演かも?)
次回最終回は、蘭が脚本無しで黒澤の弁護、からの花の再審勝利の流れ?
大治郎(枡毅)は芳野に何か弱味でも握られてるのかね。
後は速水の指輪殺人の動機だよね。前にも書いた蒼と同期なら法学部で、本来は法律家を目指していた筈だから、そこから外れた理由が例えば愛した女が勝手に子供を堕ろしてたとかなら、アイドルに逃げた事にも繋がるのかなと。
脚本=富安美尋、本田隆朗 演出=片山雄一
- << 406 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」全10話終了。 【約束】 速水の動機が“ほぼ屁理屈”で納得が出来ない。速水の母親は夫の芳野からのパワハラに苦しみ、離婚後、精神を病み「人生をやり直したい」と言って自死した。だから母親と同じ様な目をしてる女性を見ると、人生をやり直させてあげたくて殺して儀式をしたと。即ち胎児姿勢、エンジェルナンバー5は変化と発展、好転の意味を持つので5連の指輪、そして赤ちゃんの匂いのする香水の3点セット。十和なんて忙しい黒澤が待ち合わせに遅れて、待ちわびて少しアンニュイな表情をしていただけなのに、あれだけで病んだ母親と同じレベルと判断されるなんて、そうしたら速水は毎日どころか毎時間、誰かを生まれ変わらせなきゃいけない事になるし、あれは設定として無理が有り過ぎでしょ。 蓮を殺したのは息子の犯行をバラされたくなかった芳野で、流川父が花の裁判で花が不利になる様に画策したのは、やはり流川が数々の裁判で有利になる様にカルテを捏造していた事を芳野に掴まれ、脅されていたから。流川は藤堂からその事を蒼に話させて、裁判で蒼から追求されて認める形を取った部分は、息子を思う人間味が感じられて良かった。 ずっと面白かったのに、最後でガッカリの最悪パターンになっちゃったなあ。 脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
>> 383
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」7話まで終了。
今回はリスナーからの悩み相談を題材に、ミナレのやり方で突破口を開いたら、…
【2023春ドラマ】
「波よ聞いてくれ」全8話終了。
いやあ、最終回は単話としての構成も完璧だし、破天荒なラジオパーソナリティーのミナレを、仕事仲間もリスナーも母親も、その存在感と仕事振りで認めて、ミナレ自身もこの仕事でやって行くと覚悟を決めるという、全体の締めとしても良く出来ていて、満足の行く仕上がりだった。
そういう流れに持って行く為の、いつまでもフラフラしている娘を強制的に釧路に連れ帰ろうとするミナレの母親・唯(高島礼子)の登場、そして夜に千葉北西部で起きたM6.3の地震による強制停電。
こういう時こそお前がやる意味が有ると麻藤に呼び出されたミナレは、瑞穂と組んで一晩中生放送で喋りまくる。
災害時のアナウンサーの喋りは落ち着いて丁寧だけど、それが却って緊張を強いる事も有る。
そんな中、リスナーからの情報メールを瑞穂の采配で硬軟織り交ぜながら、いつもの調子で喋りまくるミナレの生放送は、それだけで皆に安心感を与え気持ちを明るくしてくれる効果が有った。
まどかと交代する直前の最後のメールは、ずっと聴き続けていたリスナーからの感謝を伝える物だった。ラジオネームは“おっぱいポリス”だったけど(笑)、ミナレが覚悟を決めるには十分な内容だった。
小芝風花は唯一無二のミナレだったし、古家さんの構成力も流石だったな。面白かった。
脚本=古家和尚 演出=住田崇
【2023夏ドラマ】
「犬と屑」(MBS,ファインエンターテイメント,製作委員会)脚本=阿相クミコ 他 出演=倉悠貴、三原羽衣、中村嶺亜、石川瑠華、長月翠、植村颯太 他
朝賀庵の漫画原作。《ドラマ特区・30分枠》(全話数不明)※初回はTVerで視聴
陽真(倉悠貴)と秀司(中村嶺亜)は家が隣同士の幼馴染みで同じ高校に通い、何でも出来て女にもモテる秀司に対し、陽真は気弱で鈍臭く周囲からも軽く見られがち。
秀司の彼女である同じ高校の麗香(三原羽衣)は陽真にも気軽に声を掛けてくれて、陽真は密かに憧れていた。
三人は社会人となり秀司と麗香は結婚して東京に住んでいる。
ある日、陽真の住む街(地元に住み続けているのかは不明だがアパートで一人暮らし)に麗香が現れる。
陽真が秀司の話をすると麗香は怪訝な顔をし、動揺して具合が悪くなってしまう。仕方なく自分のアパートに連れ帰り、「泊まってもいい?」と言われたので、これも仕方なく受け入れる。
翌朝、麗香に警察から連絡が入り、自宅に空き巣が入ったという。陽真も一緒に駆け付けると部屋の中は荒れ放題、ガラス窓も割られていた。
陽真は秀司を呼ぼうとするが、麗香は「もうここには帰って来ない」と陽真を制す。
倉悠貴の好演、無駄の無い脚本、謎展開だけど煽らず淡々と進む演出が良いので惹き込まれた。
継続視聴決定。
脚本=阿相クミコ 演出=上田迅
- << 422 【2023夏ドラマ】 「犬と屑」4話まで終了。 陽真が側に居てくれるとよく眠れるという麗香は秀司の子を妊娠しており、隣町の一軒家に引っ越して来た麗香は、子供が生まれる迄の間、一緒に暮らして助けて欲しいと頼み、受け入れる陽真。 麗香を慕っている高校の後輩の未夢(長月翠)が、幼馴染みの海(植村颯太)と遊びに来て陽真が同居している事に驚愕し、キツい口調で「何でダサ眼鏡が一緒に居るの!?だって秀司先輩は…」と喋り出すと慌てて止める麗香。 皆にバカにされていた高校時代、別け隔てなく接してくれた麗香は陽真の癒やしで有り、高嶺の花だけど密かに恋する存在だった。コスプレが好きで周りから浮いていた未夢にとっても、傷付いた時にそっと寄り添ってくれる麗香は特別な存在で、やはり恋をしていた様だ。 麗香が陽真の隣でしか眠れない事を知った未夢は、嫉妬を抑えられずに「ママが二人じゃダメ?支えたいの」と麗香に告白するも、やんわりと断られ遂に陽真に口走ってしまう。「秀司先輩は死んだんだよ!」 何となくそんな気はしていたが、それを聞いて頭を押さえながら断片的に何かを思い出す陽真。彼が殺してしまったのか?でもそれなら何故逮捕されていないのか。 秀司は鴨下(石川瑠華)にも手を出していたらしく、彼女は陽真が居るから転職して来てるよね、多分。それは仇だから? いやあ面白い! 脚本=岡庭ななみ 演出=日高貴士
>> 384
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」8話まで終了。
鈴野弁護士や狩野が隠し続けて来たコタローの母親の死…
【2023春ドラマ】
「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」全9話終了。
鈴野が預かっていた母のスマホがコタローに渡される。見るのが怖かったのか、狩野に一緒に居て欲しいと頼むコタロー。
仲の良かった頃の父母の映像、コタローの写真、家族で祝った父の誕生日の映像、最後はコタローに話し掛ける母の映像。「もう一年生かな?(迎えに来るという)約束守れなくてごめんね。幸せになってね」
「狩野殿、わらわは幸せが分からぬぞよ」「父親と暮らす事がお前の幸せだろ?」お主の幸せとは?と聞かれた狩野は「今かな」
両親を亡くし、伯父の家で育った狩野にとっては遠慮も有ったし、そこは必ずしも居心地の良い場所だったとは言えなかったのだろう。
でもコタローと出会い、アパートの皆で彼を見守る生活は、狩野に生きる張り合いと幸せを与えてくれた。
それでも実父が同居を望み、コタローもそれを望む以上、それが幸せなのだと信じ送り出すしかない。
並んで歩くコタローと父が手を繋ごうとした瞬間、コタローの脳裏に暴力を振るう父がフラッシュバックする。
父は大好きだがまだ怖くて一緒には暮らせない、大丈夫になる迄待って欲しいと言うコタロー。泣いて「ごめんな」と謝る父は、狩野にコタローを託す。
登校日、コタローの腰から刀が消えている事に気付く狩野。きっと少しだけ強くなれたんだね、コタロー。
脚本=衛藤凛 演出=飛田一樹
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △
「転職の魔王」成田凌 △
「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 △
「シッコウ!!」伊藤沙莉 ○
「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △
「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △
「ばらかもん」杉野遥亮 △
「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○
「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○
「木曜ドラマ枠 未発表」
「ドラマ8枠 未発表」
「トリリオンゲーム」目黒蓮 △
「警部補ダイマジン」生田斗真 △
★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △
「やさしい猫」優香 ○
「最後の教師」松岡茉優 △
「ギフテッド」増田貴久 △
「VIVANT」堺雅人 ○
「ABC日曜10時枠 未発表」
「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆、笑福亭鶴瓶 ○
今年3月からNHKBSPドラマとして放送済みなので、シーズン枠外として視聴予定
- << 404 【追記あり】 【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △ 「転職の魔王」成田凌 △ 「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 ✕←初回のみ観て視聴離脱 「シッコウ!!」伊藤沙莉 ○ 「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △ 「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △ 「ばらかもん」杉野遥亮 △ 「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○ 「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○ 「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △ 「ブラックポストマン」田中圭 △ 「トリリオンゲーム」目黒蓮 △ 「警部補ダイマジン」生田斗真 △ ★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △ 「やさしい猫」優香 ○ 「最後の教師」松岡茉優 △ 「ギフテッド」増田貴久 △ 「VIVANT」堺雅人 ○ 「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ ○←野島伸司脚本 「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) 「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆、笑福亭鶴瓶 ○ 今年3月からNHKBSPドラマとして放送済みなので、シーズン枠外として視聴予定
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「紅さすライフ」大西流星 △
「ウソ婚」菊池風磨 △
★「なれの果ての僕ら」井上瑞稀 △
★放送中「スイートモラトリアム」鈴鹿央士 ✕
★「DIY!!」上村ひなの △
★「ドラマParavi枠 未発表」
★「週末旅の極意」観月ありさ ○
放送中「犬と屑」倉悠貴 ○
★放送中「量産型リコS2」与田祐希 ✕
★「4月の東京は…」櫻井佑樹、髙松アロハ △
★「癒やしのお隣さんは秘密がある」田辺桃子、小関裕太 △
★「晩酌の流儀S2」栗山千明 △
「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾 △
「土曜ナイトドラマ枠 未発表」
★「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
※未発表のドラマParavi枠は「みなと商事コインランドリーS2」の可能性あり。その場合はS1を未視聴の為、今作も視聴予定なし。
- << 405 【追記あり】 【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない ★「紅さすライフ」大西流星 △ 「ウソ婚」菊池風磨 △ ★「なれの果ての僕ら」井上瑞稀 △ ★放送中「スイートモラトリアム」鈴鹿央士 ✕ ★「埼玉のホスト」山本千尋 △(スイートモラトリアムの後番組) ★「DIY!!」上村ひなの △ ★「みなと商事コインランドリー2」草川拓弥 ✕(ParaviがU-NEXTに統合された為、枠名がドラマNEXTに変更) ★「週末旅の極意」観月ありさ ○ 放送中「犬と屑」倉悠貴 ○ ★放送中「量産型リコS2」与田祐希 ✕ ★放送中「4月の東京は…」櫻井佑樹、髙松アロハ △←初回のみ観て視聴離脱 ★「癒やしのお隣さんには秘密がある」田辺桃子、小関裕太 △ ★「晩酌の流儀S2」栗山千明 △←観たとしても感想は書かない 「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾 △ 「ハレーションラブ」髙橋ひかる △ ★「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹 △ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) ※「みなと商事コインランドリーS2」は、S1を未視聴の為、今作も視聴予定なし。
>> 385
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」7話まで終了。
【大切なひと】
5年前から失踪している葛西征四郎76才(小…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」8話まで終了。
【責任】
バスジャック犯の清水拓海(京本大我)の事情(2年前に起きた幼稚園バス閉じ込めで女児が亡くなった事件。園バスの運転手が同姓同名で、ネット民から間違って特定された為に家業は潰れ、心労で母親は死んだ)の作り込み、このバスを狙ったのは、不起訴だった園バスの運転手が転職して、この長距離バスを運転していたからという理由、そしてバスジャックをネットで生配信して、一番憎いのはお前ら無責任な匿名のネット民だ!俺は今からこいつ(運転手)を殺すが、殺したのはお前らだ!とカメラに向かって叫ぶ、ここ迄は流れもスムーズでよく出来ていたと思うけど、捜査を経て駆け付けた護道が清水に叫んだ真実、【実は女児は心臓に疾患が有り、かくれんぼでバスに隠れたら発作が起きてそのまま亡くなった病死だった、家族のプライバシーを守る為に園は公表を控えた】この部分に全く説得力が無くて、そこ迄の話が台無しに。
「よく調べもせずに犯行に及んだお前も、バカなネット民と同類だ!」という結末にしたいが為の、【閉じ込め無関係の病死を伏せる謎展開】勿体無かったなあ。
京本大我は「束の間の一花」の静の演技も良かったし、今回の狂気を孕んだ演技も良かったから、演技の幅の広さでオファーが増えそうだな。
脚本=黒岩勉 演出=石井康晴
- << 409 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」9話まで終了。(15分拡大) 【正義の行方】 41年前の皆実家強盗放火殺人事件の真実とは?いよいよこの縦軸一本に絞った話が始まった。 当時の調書と皆実の記憶を元にどういう事件だったのかを紐解いた上で、ラストマン皆実が調書の疑問点を4つ指摘し、なる程これはやはりおかしいのではと思わせてくれる。 そして公共事業の利権を貪り尽くしていた政界のドンで、京吾の妻の父・弓塚と京吾の父・清二とのズブズブの関係。 弓塚の手先だった男を殺した事件を、「あれは事故だ、弓塚先生からの指示だ」と京吾に伝えた清二が、その後に言った言葉、「大きな安定の為に小さな悪事に目をつぶらなきゃならんこともある」「自分の正義を貫く為には上に立つ事だ」この傲慢さと歪んだ正義感が冤罪を生んだのか? まだ“護道家の正義”を純粋に信じ、母からも背中を押された泉は、「人の命に重いも軽いもないよ」と、勇み足ではあったが刑事の仕事を全うし、刺されて心肺停止の状態に。 祖父さん二人の馴れ合いの犠牲者が孫、それでも“小さな悪事”だと流せるのか?“俺の命だけは重いのか?”って泉が問い掛けているのでは? 泉の生死は伏せ、心太朗の母は皆実の母なのか?という謎も残し、最終回が必ず観たくなる様な、メチャクチャ上手い脚本だなと思った。 脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
>> 386
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」6話まで終了。
お洒落な空き店舗を見付けた翔子が皆に連絡して、改めて4人で集合して見…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」7話まで終了。
“ジョーズ”まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)は、ちょこっとだけ顔を見せたけど、まだ深く潜航中。
賑やかな声がする元妻達の住む部屋を見詰め、鼻をクンクンさせて「邦ちゃんのカレーが食いたいなあ」と言って去って行く博嗣。
もぬけの殻の若葉達が住んでいた部屋に入り、手土産の饅頭を叩き付けて「やりやがったな」とつぶやくまどか。
“カレーが食いたい”と“手土産の饅頭”に、少しだけ家族の一員だったのにという彼らの意識を感じたのだが、これで改心する程甘くは無いからね、何せ筋金入りのクズだから。
宝くじ売り場のお姉さんに3人でお礼に行く位、心に余裕を持ち始めた3人。そこに同行するのはちょっと違うというみねが、邦子と富士子に招かれて、楽しそうに会話をしているのが凄かった。本当に女性と一緒なのは得意なのね。
サチのファミレスのパートが急に二人も辞めて、厨房も一人連絡が付かず、田所から助けて欲しいと言われたサチが、“自分が苦しい時に助けてくれたのはこの店だから恩返し”と素直に考えて、フル出勤で応えたのも、真面目で責任感の強いサチの性格も有るけど、先の楽しみが有るという心の余裕が大きいのかなと。田所とサチが仕事の部分では認め合う所は良かったな。
次回はカフェも“ジョーズ”も動き出すのかな?
脚本=岡田惠和 演出=高橋由妃
- << 410 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」8話まで終了。 早朝から夜迄フル回転でバイトのシフトを埋めているサチは、皆を集めておきながら自分は出られないからと、若葉に一人一人へのメッセージを伝え、若葉経由で皆に話して貰う形を取る。 グループLINEで伝えれば他のメンバーも読めるけど、皆の前で口頭で伝えて、それに対して他のメンバーがあれこれ口を挟み混ぜ返したりで、ワイワイしながらお互いの事をより理解して行く、そういう場をサチは作りたかったのかなと。 設計図が読める富士子はリフォーム担当、邦子はカレーメニュー担当と、それぞれ正式に役割を決め、食器やエプロンは自分達で選び、徐々にではあるが形に成りつつあるカフェ。みねが会計を担当し締めてはいるが、既に通帳の残高は1,900万円弱位になっていた。 プロデューサーの賢太は付いているけど、本当に開店出来るのか不安になる位に、皆が未だに浮ついている様に見えるのは気のせいなのかな。 幸田さん(生田智子)経由で渡された、富士子が書いた嘘の引っ越し先を見て苦笑いのまどか(矢田亜希子)。 田所から、頑張ってる娘にタカるなんてと言われ、予告では邦子からも叱責される博嗣(尾美としのり)。 ひょっとして深く潜航したままでいてくれるのかなと、淡い期待を抱き始めたのだがどうなんだろう。 脚本=岡田惠和 演出=中村圭良
>> 387
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「風間公親-教場0-」9話まで終了。
【橋上の残影】中込刑事編(=染谷将太)
被害者…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」10話まで終了。
【指輪のレクイエム】中込刑事編(=染谷将太)
22才年上の妻が、70才を超えた一年前から“まだら認知症”になってしまい、取引先の若い女性と付き合っている夫は妻を殺そうと考える。
その方法が、別の事をやり出すと前にやっていた事を忘れてしまう認知症の症状を利用した物で、妻がフッ素樹脂加工のフライパンでホイル焼きの調理中に電話を入れ、冷蔵庫の中を片付けさせたらフライパンの事を忘れて空焚きし、フッ化水素ガスが発生して中毒死させるというもの。
水曜日は必ずサワラのホイル焼きを作るからというのはいいとして、料理開始時間も毎回ピッタリ同じじゃないと成立しない犯罪なんだけど、そこはどうだったんだろう。
あとは電話のボタンに塩が付いていた問題ね。サワラに塩を振って、その後冷蔵庫内を片付けたら、指先の塩なんて全部取れてしまうのでは?
この事件に同じ認知症の中込の母親の事を絡め、中込が子供の時に誘拐されて負ったトラウマから風間が荒療治で解放させて、中込が母とも妻ともきちんと向き合う様になるという部分は、染谷将太の演技力のおかげでかなり良かっただけに、その他に十崎の事件と遠野の死迄盛り込んで、全体の印象が散漫になったのは勿体無かったなと。(盛り込み過ぎは今回に限らずだけどね)
脚本=君塚良一 演出=中江功
- << 411 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」全11話終了。(15分拡大) 【仏罰の報い】 まず、隼田は十崎捜査専従班に志願して入っているから、今回の千枚通しが凶器の殺人事件の捜査にも加わったという理解でいいのかな。でも最後は警察学校に異動した風間に一人で会いに行き、指導を受けた刑事を代表してお礼を述べているし、隼田だからではなく新垣結衣だから特別扱いしている様に見えたのだが、いいのか?そんな事で。 さて今回の事件部分だが、2年前に眼科医の娘が診断し、実験事故後の清家が失明した事にした理由は何だったのかが分からなかった。娘は夫のDVで顔に痣が残るから眼科医は休業状態で、清家は毎月50万円も娘の夫に生活費を渡しているなら、尚の事、教授を続けるべきだったのでは?(まさかの障がい者年金狙い?)というか、まず裁判で別れさせて、それでも纏わり付くなら殺すしかない…ならまだ理解出来るのだけど。 十崎逮捕を映画かSPドラマまで引っ張るのは予想していたから、やっぱりなとしか思わなかったけど、風間の異動理由に“十崎の違法逮捕(末端警察官の意識の低さ)からの釈放”を使ったのは上手かったし、なる程と納得出来た。 全体の感想として連ドラにしたのは失敗だったな。 前後編のSPドラマからの劇場版で十崎の件は完結、で良かったのでは? 脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 387
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「風間公親-教場0-」9話まで終了。
【橋上の残影】中込刑事編(=染谷将太)
被害者…
【2023春ドラマ】
「unknown」全9話終了。
世間から色眼鏡で見られたり、場合によっては差別の対象とされそうな存在(元教師と教え子のゲイカップル、一家惨殺事件の犯人の息子、実在している場合の吸血鬼)を登場させて、裏テーマとしてドラマを観た人の心に少しでも引っ掛かれば…という狙いが有ったのかなとは思うのだが、肝心のドラマ自体の作りが雑過ぎて、“何だこれ、何を見せられたのか”という不満の方が先に立ってしまい、残念ながら制作側の志は殆ど届かなかった様に思う。
施設の職員だった梅ばあが、幼かった加賀美の心の傷にならない様に、両親は吸血鬼に殺されたと嘘を教えた、それはいい。架空の存在だと思っての事なのだから。
でもそれを大人になっても信じ続けて、実存していたら親友でも殺してしまう加賀美、一応ジャーナリストの端くれなのに、両親の死因を調べ直そうともしなかった加賀美、まつりを殺したのは加賀美と分かっていて警察に通報せず、その後の被害者を増やしてしまった梅ばあ、こんな矛盾だらけの人物像で、これが真相だって描かれてもねえ。
あと加賀美は両親の死因は調べないのに、親友の後に殺した吸血鬼達はどうやって特定したのかね。
徳尾さん、これと同じ原作無しでも「おっさんずラブ」は面白かったんだけどねえ。まあ「恋ぷに」よりはまだマシか(笑)
脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎
>> 388
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」8話まで終了。
シャワーを浴びている間に出て行ってくれと東郷に言われた綾華は、ネギを抱い…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」9話まで終了。
前回の感想で東郷は、『この先にまだ仕掛けて来そうな“静爆弾”にも負けないで、紆余曲折は有ったとしても綾華を守り抜いてくれそう』と書いたのだけど、“静爆弾”が想定外に酷くて、特に綾華父の友人の会社を、静の父の力で倒産させて、友人が逃げてしまったから連帯保証人だった綾華父が1億の借金を背負ってしまった件は、そこまでやるのかと引いてしまったのだが、ここまでやっても東郷を自分の思い通りにさせようとする静から綾華(と羽田家)を守るには、離婚して羽田家との関係を断つしかないと、結果的には静の思惑通りに動いてしまった東郷。
綾華父と神山には事情を話して、綾華の事を託したみたいだから、いずれは神山の口から綾華が真実を聞いて…みたいな流れにはなると思うけど。
ここまで静の内面みたいなものが殆ど描かれないまま、東郷達への仕打ちだけがどんどんエスカレートして行っているので、ドラマの中で静だけがかなり浮いた存在になってしまっているのが残念だし、東郷の父もそんな半分壊れた様な妻を放置している(というか腫れ物に触る様な感じ?)のがドラマ的に意味不明で、この夫妻の描き方だけ少しミスったのではないかなと。
ハッピーエンドは望むけど、急に静がいい人になるご都合主義だけは無しにしてよね。
脚本=倉光泰子 脚本協力=関久代 演出=泉正英
- << 412 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」全10話終了。 東郷の婚約を知り、不満を漏らした綾華にまず神山が事情を話し、両親にも話を聞いた綾華は、“昔の東郷に戻ってしまった”と愚痴るハチに協力をさせて、あの別荘で東郷と二人きりになる状況を作り、「家族なんだから東郷の事は私が守る」と素直な気持ちをぶつけて東郷の過剰な思いやりは拒否し、二人はやはり愛を貫く事にする。 家同士の利益の為に婚約し、1ヶ月後には挙式が決まっていた美玲(早見あかり)の実家と、短時間でどう話を付けたのかは全カットで、静に結婚を認めさせるシーンに移行。 途中から桜庭新(北村匠海)と東郷の父も出て来て4人がかりで静を説得。 父が言うには自分も静も、家の為に本当に好きな人と一緒になる事は許されなかったと。 だから静は東郷にも同様の事を求め、父は今迄は黙認していたという事なのかね。でも何にも関係ない綾華父の友人の会社を倒産させた時点で、腫れ物に触る様な態度は改めるべきだったよね。 この両親の設定だけは最後迄納得が行かなかったわ。 このドラマを観続けた最大の理由は、橋本環奈と山田涼介のカップルが本当にお似合いで、愛犬ネギも含めた二人と一匹の可愛らしい関係にキュンキュンし、癒やされたから。キャスティングPは本当にいい仕事をしたわ。 脚本=倉光泰子 演出=坪井敏雄
>> 389
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」9話まで終了。
【二人きりの夜…!!温泉旅行で、遂に結ばれる二人!?】
うーん、山本…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」10話まで終了。
【私たち、距離を置こう…すれ違う二人の気持ち…!?】
もうサブタイトルを読んだら中身が大体分かってしまうというね。
まず速見から距離を置こうと切り出す訳だけど、恋仲が発覚した社員同士は同じ部署には置かないという社内ルールが有って、山本は以前からの希望の企画開発部に異動する為にFA面談を受けるも撃沈、そこで直ぐに気持ちを切り替えて、部長から打診が有った総務部への異動を決め、「子供が出来た時の事迄考えれば、これが一番いい」と言うのだが、山本があっさりと諦めてしまった事、自分の存在が山本の可能性を奪っているのではないかという思いからの「距離を置こう」発言で、これはこれで仕事人間の速見の思考としては分かるのね。
で、キーマンの古賀だけど転職ではなくて、会社が新製品の企画開発に特化した子会社を福岡に作り、その立ち上げメンバーに選ばれて、営業からもう一人連れて行くという話の様で、古賀が最初から山本狙いだったのか、速見に山本君でと頼まれたのかは分からないけど、とにかく山本には仕事としてはチャンスな訳で。二人がどういう結論を出す最終回になるのか楽しみ。
※今回の結婚式場でのドタバタは主役の二人は不在だし、要らなかったなあ。スベり倒していたし引き延ばし感が半端無かった。
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
- << 413 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」全11話終了。 【サラバ!旅立ちの時…!わたし達が出した答え!】 距離をおこう→別れよう→引っ越すので断捨離しよう→捨てられないのは一つ一つに彼との思い出が有るから→私には彼が必要! で、追い掛けて空港で捕まえる。そこからの互いの“お気持ち表明”の台詞が長いだけで、ちっとも胸を打たない。 あのペアグラスは初回の断捨離で速見が捨てられなくて、山本も認めて取っておいた物。だからその一つに山本が返却した二人の部屋の鍵を入れて渡して、「あの部屋で待ってるから」って速見が言うだけで、十分気持ちは伝わるのでは?それに対して山本は静かに速見を抱き締めればいいのだから。(←あんな無理してキスシーンにする必要は全く無し) 赤嶺の“はやみん推し”が発覚し、翌週のキャンプ回で速見が誓約書撤回を長兄に申し出る、あの辺り迄かなあ、掛け値なしに楽しくて面白かったのは。 赤嶺さんというキャラクターが大ヒットした迄は良かったのだが、終盤は脚本家が上手く使いこなせていなかった様に感じたし、速見と山本の心境を台詞で説明してしまうシーンも多くて、段々興醒めして行った様に思う。 主役の二人は役柄にピッタリ合っていたし、兄ズのお二人と赤嶺の仁村紗和、金言で支えた中村蒼と、役者は申し分なかっただけに、脚本家の力不足は勿体無かったな。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 390
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」9話まで終了。
興信所に吉野家の事を調べさせて陽一の職場迄押し掛けた楓。“杭”…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」10話まで終了。
【好きなのに…それぞれの選択】
もっとゴネると思っていた陽一が、さほど抗わずに離婚届にサインをしたのは、誠に「貴方にみちの気持ちなんか分かる訳無いでしょう」と言ったら「じゃあ貴方には分かるんですか?」と即座に返され、「気持ちが分かっていたら、みちさんは一人で苦しむ事は無かったと思います」と言われた事が大きかったのではないかな。
“人の気持ちを察する”事が苦手な陽一は、みちの言葉は右から左だったけど、誠に言われてやっと“そうだったのかな”と思い始め、だからみちに子供の事であの時「何て言えば良かったの?」と確認して、「みちの子供が欲しいって言って欲しかった」と言われ、「うん分かった、俺にはその言葉は言えない」だから離婚届にサインしたのかなと。
みちは誰にも縛られずに一人で生きて行くと誠に告げたけど、陽一も含めたこの三人は、取り敢えず仕事に逃げる事は出来る。
今回、何気に一番ダメージが大きかったのは楓なのでは?
冒頭にMEGUMIが皆に、「新しい編集長が決まったら…」という言い方をした時に予感は有ったんだけど、やっぱり梯子を外されてしまった楓。あの性格と仕事振りでは任せ切れないという判断なのだろうね、上層部も。プライドの高い楓は、あのままあそこで頑張れるのかね。
脚本=おかざきさとこ 演出=高野舞
- << 414 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」全11話終了。 【ちゃんと決着をつけたい…】 別れて1年弱で陽一とよりを戻したらしいみちと、そういう結末にした制作陣が、ネットでは多くの“あなしてファン”から叩かれている。 前回、梯子を外された楓は育児雑誌の編集部に異動し、もうすぐその編集長になるとかで、表面上は誠との関係も良好に保ち、みちには毒舌を吐きながらも一緒に酒を飲む、サバサバ系のカッコいい女に変貌を遂げたせいか、“新名夫妻をぶっ壊したみちが、何で陽一に戻るのか、許せない”という事らしい。でも新名夫妻をぶっ壊したのは夫を“家庭内放置”し続けた楓だからね。 誠はずっとみちに本気だったけど、みちは一線を越えようとはしなかったし、互いの離婚後の誠の告白にもOKはしなかった。 “みちは一人で生きて行きたいと言ったのに元サヤに収まった”のも許せない理由らしいが、元々みちから惚れた男だし、離れてみたら“やっぱり側にいたい”と思うのは有り得ると思う。 「あなたがしてくれなくても」私を思ってくれる人はいる…ではなくて、「あなたがしてくれなくても」それでも貴方と生きて行きたい…離れてみてその思いに気付いた、そういう物語だったんだなって、それはそれで納得したんだけど、どうやら私は少数派みたい(笑) 脚本=市川貴之 脚本協力=黒田狭 演出=西谷弘
>> 395
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真…
【追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △
「転職の魔王」成田凌 △
「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 ✕←初回のみ観て視聴離脱
「シッコウ!!」伊藤沙莉 ○
「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △
「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △
「ばらかもん」杉野遥亮 △
「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○
「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○
「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △
「ブラックポストマン」田中圭 △
「トリリオンゲーム」目黒蓮 △
「警部補ダイマジン」生田斗真 △
★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △
「やさしい猫」優香 ○
「最後の教師」松岡茉優 △
「ギフテッド」増田貴久 △
「VIVANT」堺雅人 ○
「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ ○←野島伸司脚本
「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆、笑福亭鶴瓶 ○
今年3月からNHKBSPドラマとして放送済みなので、シーズン枠外として視聴予定
- << 427 【追記あり】 【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △ 「転職の魔王」成田凌 △ 「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 ✕←初回のみ観て視聴離脱 「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組 「シッコウ!!」伊藤沙莉 ○ 「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △ 「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △ 「ばらかもん」杉野遥亮 △ 「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○ 「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○ 「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △ 「ブラックポストマン」田中圭 △ 「トリリオンゲーム」目黒蓮 △ 「警部補ダイマジン」生田斗真 △ ★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △ 「やさしい猫」優香 ○ 「最後の教師」松岡茉優 △ 「ギフテッド」増田貴久 △ 「VIVANT」堺雅人 ○ 「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ ○←野島伸司脚本 「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
>> 396
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
…
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「紅さすライフ」大西流星 △
「ウソ婚」菊池風磨 △
★「なれの果ての僕ら」井上瑞稀 △
★放送中「スイートモラトリアム」鈴鹿央士 ✕
★「埼玉のホスト」山本千尋 △(スイートモラトリアムの後番組)
★「DIY!!」上村ひなの △
★「みなと商事コインランドリー2」草川拓弥 ✕(ParaviがU-NEXTに統合された為、枠名がドラマNEXTに変更)
★「週末旅の極意」観月ありさ ○
放送中「犬と屑」倉悠貴 ○
★放送中「量産型リコS2」与田祐希 ✕
★放送中「4月の東京は…」櫻井佑樹、髙松アロハ △←初回のみ観て視聴離脱
★「癒やしのお隣さんには秘密がある」田辺桃子、小関裕太 △
★「晩酌の流儀S2」栗山千明 △←観たとしても感想は書かない
「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾 △
「ハレーションラブ」髙橋ひかる △
★「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
※「みなと商事コインランドリーS2」は、S1を未視聴の為、今作も視聴予定なし。
- << 420 【2023夏ドラマ】 「なれの果ての僕ら」井上瑞稀主演 冒頭から15分過ぎ迄は何とか観たが、それが限界でこういうのは自分はダメだわ、無理して迄観たいとは全く思わないので、これにて退散!
- << 428 【追記あり】 【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない ★「紅さすライフ」大西流星 △ 「ウソ婚」菊池風磨 △ ★「なれの果ての僕ら」井上瑞稀 △→✕ ★「スイートモラトリアム」鈴鹿央士 ✕ ★「埼玉のホスト」山本千尋 △(スイートモラトリアムの後番組) ★「DIY!!」上村ひなの △→✕初回のみ観て視聴離脱 ★「みなと商事コインランドリー2」草川拓弥 ✕ ★「週末旅の極意」観月ありさ ○ 「犬と屑」倉悠貴 ○ 「結婚予定日」松田元、大原櫻子 △(「犬と屑」の後番組) ★「量産型リコS2」与田祐希 ✕ ★「4月の東京は…」櫻井佑樹、髙松アロハ △→✕初回のみ観て視聴離脱 ★「癒やしのお隣さんには秘密がある」田辺桃子、小関裕太 △ ★「晩酌の流儀S2」栗山千明 △←観ても感想は書かない 「最高の生徒~余命1年のラストダンス~」畑芽育 △(土曜14:30〜の枠) 「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾 △ 「ハレーションラブ」髙橋ひかる △ ★「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹 △ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) ※「みなと商事コインランドリーS2」は、S1を未視聴の為、今作も視聴予定なし。
>> 391
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」9話まで終了。
【再開】
蒼はあくまでも早乙女蓮を殺したのは黒澤だと思い込み、そのアリバ…
【2023春ドラマ】
「勝利の法廷式」全10話終了。
【約束】
速水の動機が“ほぼ屁理屈”で納得が出来ない。速水の母親は夫の芳野からのパワハラに苦しみ、離婚後、精神を病み「人生をやり直したい」と言って自死した。だから母親と同じ様な目をしてる女性を見ると、人生をやり直させてあげたくて殺して儀式をしたと。即ち胎児姿勢、エンジェルナンバー5は変化と発展、好転の意味を持つので5連の指輪、そして赤ちゃんの匂いのする香水の3点セット。十和なんて忙しい黒澤が待ち合わせに遅れて、待ちわびて少しアンニュイな表情をしていただけなのに、あれだけで病んだ母親と同じレベルと判断されるなんて、そうしたら速水は毎日どころか毎時間、誰かを生まれ変わらせなきゃいけない事になるし、あれは設定として無理が有り過ぎでしょ。
蓮を殺したのは息子の犯行をバラされたくなかった芳野で、流川父が花の裁判で花が不利になる様に画策したのは、やはり流川が数々の裁判で有利になる様にカルテを捏造していた事を芳野に掴まれ、脅されていたから。流川は藤堂からその事を蒼に話させて、裁判で蒼から追求されて認める形を取った部分は、息子を思う人間味が感じられて良かった。
ずっと面白かったのに、最後でガッカリの最悪パターンになっちゃったなあ。
脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭
>> 359
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」4話まで終了。
やっぱり渉の父・宏(勝村政信)は記憶喪失だった。誰か(牧師?)があの病院に…
【2023春ドラマ】
「弁護士ソドム」全7話(初回が通常の2倍枠だったので実質全8話)終了。
山下美月の変装が気合が入っていて良かったのも最初の頃だけで、段々手抜きになるに連れて、ドラマ自体の面白さも失われて行くというね…。
縦軸も“牧師の声は竹中直人”ってネットではバレバレで、予想通り五条グループの代表として出て来た時点で“はい決定!”だったし、渉の両親と司法修習同期で、母親が死に父親が行方不明になってからは、親代わりとして面倒を見て来たという弁護士事務所代表の曽我も、光石研が演じている時点でずっと“本当は親の仇なんじゃないの?”って思っていてやっぱりそうだったし、ある意味分かり易いドラマだったけど、真相が雑過ぎてがっかりだし、渉の父なんて記憶を取り戻して「追われてる!」って渉に電話をして来た後は完全放置だし(笑)
でんでんのその後は見せてくれたのに、勝村政信は放置(笑)
結局まどかのキャラは最後迄好きになれなかったな。
脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎
>> 367
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「月読くんの禁断お夜食」5話まで終了。
浅香航大と歩いている時は、ヒールの有る靴を履いてい…
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「月読くんの禁断お夜食」全9話終了。(最終回は通常の2倍枠だったので実質全10話)
基本は飯テロドラマで、そこに月読(萩原利久)の料理と会話のおかげで、精神的な余裕が持てる様になった主人公のパーソナルトレーナーそよぎ(トリンドル)の人間的な成長話と、弟の料理の才能を見抜き、専門学校から就職迄導いてくれた兄からの月読の自立話と、いつの間にか意志を持って動き始めた弟を手放す迄の兄の葛藤話を少しずつ混ぜ込んだって感じ。料理以外の映像は雑な部分も有ったし、飯テロ以外の見どころはあまり無かったなという印象。
9話は、脚本=松田裕子 演出=Yuki Saito
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」9話まで終了。
ラストまで感想は書かないつもりだったけど、呆れてしまった事が有ったので一点だけ。
ワームホールに入り、2026年のTXの線路上にあの5号車で戻って来たら、線路の保安業務担当者と思われる3人が“誰?何でここに?”と言わんばかりの、2023年に起きた“2車両ごと100人以上の乗客が消えた”大事件を全く知らない様な反応をしていたのだが、これは有り得ないだろう。
警察も政府もメディアも反応が鈍く、ネット界隈だけが騒いで帰還者を傷付ける“クソな世界”を際立たせたいが為の“クソ展開”に喝!
9話は、脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾
- << 415 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」全10話終了。 まあ脚本家の能力不足も有ったけど、そもそもの話として、テレビ局も不景気の影響を受けて制作費が削減されている時に、こんな本来なら大金を掛けなければ成立しない様な企画を押し通してしまった制作+編成に、“見通しが甘過ぎる!”と喝を入れておきたい。 6号車の少年の足でも容易く往復出来る様な距離に有る川さえ見つけられなかった白浜をリーダーとする5号車の面々なのに、人海戦術が必要な、8話で鉄道会社の自前の変電所を見付ける為に手掘りでケーブルを辿って行くシーンさえ、“いつメン”に毛の生えた様な人数しか参加せず、それでも見付けてしまうご都合主義。モブキャラには“婚活姉さん”より動けそうな男だって居たのに、何故ロケに参加させない? サバイバル生活なのに男の髭が伸びないのも同じ理由。費用の節約>説得力の現実が透けて見えて切ない。 でもまあ世紀の駄作になってしまった一番の理由は、脚本家の能力不足にあるのは間違いない。共にアイディアを出し合うべきプロデューサー、ディレクター達の発想力不足も否めない。 大金を掛けなくても済む現代社会に戻ってからの話の展開を見ても、制作陣の発想力不足は明らかで、このテーマは彼らには荷が重過ぎた、それが一番の感想だ。 脚本=金子ありさ 演出=田中健太
>> 397
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」8話まで終了。
【責任】
バスジャック犯の清水拓海(京本大我)の事情(2年…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」9話まで終了。(15分拡大)
【正義の行方】
41年前の皆実家強盗放火殺人事件の真実とは?いよいよこの縦軸一本に絞った話が始まった。
当時の調書と皆実の記憶を元にどういう事件だったのかを紐解いた上で、ラストマン皆実が調書の疑問点を4つ指摘し、なる程これはやはりおかしいのではと思わせてくれる。
そして公共事業の利権を貪り尽くしていた政界のドンで、京吾の妻の父・弓塚と京吾の父・清二とのズブズブの関係。
弓塚の手先だった男を殺した事件を、「あれは事故だ、弓塚先生からの指示だ」と京吾に伝えた清二が、その後に言った言葉、「大きな安定の為に小さな悪事に目をつぶらなきゃならんこともある」「自分の正義を貫く為には上に立つ事だ」この傲慢さと歪んだ正義感が冤罪を生んだのか?
まだ“護道家の正義”を純粋に信じ、母からも背中を押された泉は、「人の命に重いも軽いもないよ」と、勇み足ではあったが刑事の仕事を全うし、刺されて心肺停止の状態に。
祖父さん二人の馴れ合いの犠牲者が孫、それでも“小さな悪事”だと流せるのか?“俺の命だけは重いのか?”って泉が問い掛けているのでは?
泉の生死は伏せ、心太朗の母は皆実の母なのか?という謎も残し、最終回が必ず観たくなる様な、メチャクチャ上手い脚本だなと思った。
脚本=黒岩勉 演出=平野佳一
- << 417 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」全10話終了。(25分拡大) 【わたしの家族】 昔の弓塚の不法行為の証拠を清二が特捜に渡し弓塚が逮捕され、池上殺人の教唆以外は罪を認めているが、時効の物ばかりだという話を聞いた時は、清二と弓塚が示し合わせているのだとばかり思っていたのだが、自分の妻殺しをもみ消してくれないなら、弓塚との違法な関係をバラすと皆実父に脅された清二は皆実父を殺して火を放ち、出くわした山藤を言いくるめて鎌田に罪を着せた張本人で、過去を知る池上を殺す様に仕向けたのも清二で、弓塚はただ売られただけだった。 鎌田が罪を認めたのは、皆実も実は鎌田の実子だが、失明した為に金も掛かるから皆実の祖父母に引き取って貰った方がいい、心太朗は自分が引き取って責任を持って育てるからと、清二に説得されたからだった。 鎌田は何一つ悪く無かった。 悪いのは皆実父と弓塚、そして最後は鎌田の口封じまでしようとした清二、この三人だった。 病床で意識が戻った鎌田の第一声が「腹減ってないか…心太朗」手を握り「お父さん…ごめん、お父さん」と子供に戻った様に大泣きする心太朗。 もうこのシーンで涙腺が完全崩壊した。 広げた風呂敷を綺麗に畳んだ黒岩氏は流石だったね。 泉も助かったし、今度は心太朗がアメリカに行くし、これはSPドラマか映画化、有りそうだな。 脚本=黒岩勉 演出=平野俊一
>> 398
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」7話まで終了。
“ジョーズ”まどか(矢田亜希子)と博嗣(尾美としのり)は、ちょこっと…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」8話まで終了。
早朝から夜迄フル回転でバイトのシフトを埋めているサチは、皆を集めておきながら自分は出られないからと、若葉に一人一人へのメッセージを伝え、若葉経由で皆に話して貰う形を取る。
グループLINEで伝えれば他のメンバーも読めるけど、皆の前で口頭で伝えて、それに対して他のメンバーがあれこれ口を挟み混ぜ返したりで、ワイワイしながらお互いの事をより理解して行く、そういう場をサチは作りたかったのかなと。
設計図が読める富士子はリフォーム担当、邦子はカレーメニュー担当と、それぞれ正式に役割を決め、食器やエプロンは自分達で選び、徐々にではあるが形に成りつつあるカフェ。みねが会計を担当し締めてはいるが、既に通帳の残高は1,900万円弱位になっていた。
プロデューサーの賢太は付いているけど、本当に開店出来るのか不安になる位に、皆が未だに浮ついている様に見えるのは気のせいなのかな。
幸田さん(生田智子)経由で渡された、富士子が書いた嘘の引っ越し先を見て苦笑いのまどか(矢田亜希子)。
田所から、頑張ってる娘にタカるなんてと言われ、予告では邦子からも叱責される博嗣(尾美としのり)。
ひょっとして深く潜航したままでいてくれるのかなと、淡い期待を抱き始めたのだがどうなんだろう。
脚本=岡田惠和 演出=中村圭良
- << 418 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」9話まで終了。 最初の方で若葉は毒母のせいで周囲から白い目で見られ続け、サチはクズ父のせいで高校を中退して車椅子の母との生活費を稼がなければならず、二人共ずっと暗い表情で先の見えない日々を生きて来たという感じだったし、毒母とクズ父の嫌な感じも見せられていたので、サチ達が宝くじの当選を機に緩い形の共同体を作り、明るい表情で生き生きと暮らし始めても、“毒とクズがいつか来る、ぶち壊しに来る”という思いがずっと頭の片隅から消えないのだが、今回は博嗣がサチに3万をタカっていた事を知った邦子が博嗣を呼び出し、引っぱたいて「子供はやめなさい!サチにタカるなんて。私はダメな男を好きになった責任が有るけど、サチには無いから!」って叱り飛ばしていたし、富士子は万一を考えてなのかスタンガンを購入していたけど、嘘の住所と気付いた時の苦笑いを見ると、もしかしたらまどかはもう追い掛けて来ないのかな、このまま大きなトラブルも無くカフェをオープンして、取り敢えず共同体6人+賢太の笑顔が弾けて大団円で終わるのかな、ここまで来たらそっちの線で終わって欲しいんだけどなと思っている自分がいる。 もしそうなら有りそうで無かったタイプの作品になるかも。 脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
>> 399
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」10話まで終了。
【指輪のレクイエム】中込刑事編(=染谷将太)
22才年上の妻が、…
【2023春ドラマ】
「風間公親-教場0-」全11話終了。(15分拡大)
【仏罰の報い】
まず、隼田は十崎捜査専従班に志願して入っているから、今回の千枚通しが凶器の殺人事件の捜査にも加わったという理解でいいのかな。でも最後は警察学校に異動した風間に一人で会いに行き、指導を受けた刑事を代表してお礼を述べているし、隼田だからではなく新垣結衣だから特別扱いしている様に見えたのだが、いいのか?そんな事で。
さて今回の事件部分だが、2年前に眼科医の娘が診断し、実験事故後の清家が失明した事にした理由は何だったのかが分からなかった。娘は夫のDVで顔に痣が残るから眼科医は休業状態で、清家は毎月50万円も娘の夫に生活費を渡しているなら、尚の事、教授を続けるべきだったのでは?(まさかの障がい者年金狙い?)というか、まず裁判で別れさせて、それでも纏わり付くなら殺すしかない…ならまだ理解出来るのだけど。
十崎逮捕を映画かSPドラマまで引っ張るのは予想していたから、やっぱりなとしか思わなかったけど、風間の異動理由に“十崎の違法逮捕(末端警察官の意識の低さ)からの釈放”を使ったのは上手かったし、なる程と納得出来た。
全体の感想として連ドラにしたのは失敗だったな。
前後編のSPドラマからの劇場版で十崎の件は完結、で良かったのでは?
脚本=君塚良一 演出=中江功
>> 401
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」9話まで終了。
前回の感想で東郷は、『この先にまだ仕掛けて来そうな“静爆弾”にも負けない…
【2023春ドラマ】
「王様に捧ぐ薬指」全10話終了。
東郷の婚約を知り、不満を漏らした綾華にまず神山が事情を話し、両親にも話を聞いた綾華は、“昔の東郷に戻ってしまった”と愚痴るハチに協力をさせて、あの別荘で東郷と二人きりになる状況を作り、「家族なんだから東郷の事は私が守る」と素直な気持ちをぶつけて東郷の過剰な思いやりは拒否し、二人はやはり愛を貫く事にする。
家同士の利益の為に婚約し、1ヶ月後には挙式が決まっていた美玲(早見あかり)の実家と、短時間でどう話を付けたのかは全カットで、静に結婚を認めさせるシーンに移行。
途中から桜庭新(北村匠海)と東郷の父も出て来て4人がかりで静を説得。
父が言うには自分も静も、家の為に本当に好きな人と一緒になる事は許されなかったと。
だから静は東郷にも同様の事を求め、父は今迄は黙認していたという事なのかね。でも何にも関係ない綾華父の友人の会社を倒産させた時点で、腫れ物に触る様な態度は改めるべきだったよね。
この両親の設定だけは最後迄納得が行かなかったわ。
このドラマを観続けた最大の理由は、橋本環奈と山田涼介のカップルが本当にお似合いで、愛犬ネギも含めた二人と一匹の可愛らしい関係にキュンキュンし、癒やされたから。キャスティングPは本当にいい仕事をしたわ。
脚本=倉光泰子 演出=坪井敏雄
>> 402
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」10話まで終了。
【私たち、距離を置こう…すれ違う二人の気持ち…!?】
もうサブタイ…
【2023春ドラマ】
「わたしのお嫁くん」全11話終了。
【サラバ!旅立ちの時…!わたし達が出した答え!】
距離をおこう→別れよう→引っ越すので断捨離しよう→捨てられないのは一つ一つに彼との思い出が有るから→私には彼が必要!
で、追い掛けて空港で捕まえる。そこからの互いの“お気持ち表明”の台詞が長いだけで、ちっとも胸を打たない。
あのペアグラスは初回の断捨離で速見が捨てられなくて、山本も認めて取っておいた物。だからその一つに山本が返却した二人の部屋の鍵を入れて渡して、「あの部屋で待ってるから」って速見が言うだけで、十分気持ちは伝わるのでは?それに対して山本は静かに速見を抱き締めればいいのだから。(←あんな無理してキスシーンにする必要は全く無し)
赤嶺の“はやみん推し”が発覚し、翌週のキャンプ回で速見が誓約書撤回を長兄に申し出る、あの辺り迄かなあ、掛け値なしに楽しくて面白かったのは。
赤嶺さんというキャラクターが大ヒットした迄は良かったのだが、終盤は脚本家が上手く使いこなせていなかった様に感じたし、速見と山本の心境を台詞で説明してしまうシーンも多くて、段々興醒めして行った様に思う。
主役の二人は役柄にピッタリ合っていたし、兄ズのお二人と赤嶺の仁村紗和、金言で支えた中村蒼と、役者は申し分なかっただけに、脚本家の力不足は勿体無かったな。
脚本=橋本夏 演出=紙谷楓
>> 403
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」10話まで終了。
【好きなのに…それぞれの選択】
もっとゴネると思ってい…
【2023春ドラマ】
「あなたがしてくれなくても」全11話終了。
【ちゃんと決着をつけたい…】
別れて1年弱で陽一とよりを戻したらしいみちと、そういう結末にした制作陣が、ネットでは多くの“あなしてファン”から叩かれている。
前回、梯子を外された楓は育児雑誌の編集部に異動し、もうすぐその編集長になるとかで、表面上は誠との関係も良好に保ち、みちには毒舌を吐きながらも一緒に酒を飲む、サバサバ系のカッコいい女に変貌を遂げたせいか、“新名夫妻をぶっ壊したみちが、何で陽一に戻るのか、許せない”という事らしい。でも新名夫妻をぶっ壊したのは夫を“家庭内放置”し続けた楓だからね。
誠はずっとみちに本気だったけど、みちは一線を越えようとはしなかったし、互いの離婚後の誠の告白にもOKはしなかった。
“みちは一人で生きて行きたいと言ったのに元サヤに収まった”のも許せない理由らしいが、元々みちから惚れた男だし、離れてみたら“やっぱり側にいたい”と思うのは有り得ると思う。
「あなたがしてくれなくても」私を思ってくれる人はいる…ではなくて、「あなたがしてくれなくても」それでも貴方と生きて行きたい…離れてみてその思いに気付いた、そういう物語だったんだなって、それはそれで納得したんだけど、どうやら私は少数派みたい(笑)
脚本=市川貴之 脚本協力=黒田狭 演出=西谷弘
>> 408
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「月読くんの禁断お夜食」全9話終了。(最終回は通常の2倍枠だったので実質全10話)
基本は…
【2023春ドラマ】
「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」全10話終了。
まあ脚本家の能力不足も有ったけど、そもそもの話として、テレビ局も不景気の影響を受けて制作費が削減されている時に、こんな本来なら大金を掛けなければ成立しない様な企画を押し通してしまった制作+編成に、“見通しが甘過ぎる!”と喝を入れておきたい。
6号車の少年の足でも容易く往復出来る様な距離に有る川さえ見つけられなかった白浜をリーダーとする5号車の面々なのに、人海戦術が必要な、8話で鉄道会社の自前の変電所を見付ける為に手掘りでケーブルを辿って行くシーンさえ、“いつメン”に毛の生えた様な人数しか参加せず、それでも見付けてしまうご都合主義。モブキャラには“婚活姉さん”より動けそうな男だって居たのに、何故ロケに参加させない?
サバイバル生活なのに男の髭が伸びないのも同じ理由。費用の節約>説得力の現実が透けて見えて切ない。
でもまあ世紀の駄作になってしまった一番の理由は、脚本家の能力不足にあるのは間違いない。共にアイディアを出し合うべきプロデューサー、ディレクター達の発想力不足も否めない。
大金を掛けなくても済む現代社会に戻ってからの話の展開を見ても、制作陣の発想力不足は明らかで、このテーマは彼らには荷が重過ぎた、それが一番の感想だ。
脚本=金子ありさ 演出=田中健太
【2023夏ドラマ】
「やさしい猫」(NHK)脚本=矢島弘一
出演=優香、伊東蒼、オミラ・シャクティ、池津祥子、石川恋、山内圭哉、太田結乃、岡本士門、(以下2話以降出演 南出凌嘉、麻生祐未、余貴美子、滝藤賢一、吉岡秀隆) 他
中島京子の小説原作。《土曜ドラマ・49分枠》(全5話予定)
東京で小学生の娘マヤ(太田)と二人暮らしのミユキ(優香)は、震災後の宮城でのボランティア活動で知り合ったスリランカ人のクマラ(オミラ)と東京で再会、娘も交えた交流が始まり、ミユキの突然の入院時にクマラがマヤの側に居てくれた事をきっかけに二人は徐々に距離を詰めて三人での同居が始まり、マヤ(伊東)の中学入学を機にクマラは正式にプロポーズ、娘の為にその話は避けて過ごしたかったというミユキも、彼の誠実で熱心な言葉を信じて受け入れ、遠くで成り行きを見詰めていたマヤもクマラのガッツポーズを見て大喜びする。
初回は三人が家族になる迄の日々が描かれた、これから始まる戦いの日々の前日譚。
総じて幸せそうな彼らを心穏やかに観ていられたのだが、その中にも人種差別に近い描写(彼がもし欧米系の白人でも同じ態度をした?)が有って、中身を知る前に肌の色の違いだけで色眼鏡で見てしまう、島国根性の欠点が映し出されていて、この先ピリ辛のドラマになるのだろうなとは思っている。
脚本=矢島弘一 演出=柳川強
- << 423 【2023夏ドラマ】 「やさしい猫」2話まで終了。 このドラマを観る前に、オーバーステイで入管に拘束されたスリランカ人の夫の強制送還を阻止する為に、裁判で戦うシングルマザーから妻となった女性の話というのは読んでいて、色々有りながらも婚約をした時点で、この女性は何故彼の在留カードを確認しておかなかったのかなという疑問は有ったのだが…。 日本は在留カードの資格によって、働ける職業が制限されているというのは、詳しくは私も理解していなかったが、オーバーステイからの強制送還に関してはニュースにもなるし、期限が有って更新するには手続きが必要という事位は、日本人の頭には有って当然だと思っていたし、結婚相手なら尚の事まず一番に確認すべき事なのではと思うのだが。 職場が倒産してしまった事は彼にとって大誤算だったとは思うが、それを直ぐに彼女に相談しなかった彼、異変は感じつつも直ぐには聞けなかった彼女、この辺りの国民性の違いから来る齟齬も、マイナスに作用してしまった様だが、とにかくぶつかり合って理解し合い、そこでやっとミユキが期限を確認、あれで仮に間に合っていたとしても、あんなギリギリでは偽装結婚を疑われても仕方ないのかも。ましてやオーバーしてるのだから。 そしてここからは入管vs人権派弁護士+ミユキ派の戦いが始まる。 脚本=矢島弘一 演出=安藤大佑
>> 409
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」9話まで終了。(15分拡大)
【正義の行方】
41年前の皆実家強盗放火殺人…
【2023春ドラマ】
「ラストマン-全盲の捜査官-」全10話終了。(25分拡大)
【わたしの家族】
昔の弓塚の不法行為の証拠を清二が特捜に渡し弓塚が逮捕され、池上殺人の教唆以外は罪を認めているが、時効の物ばかりだという話を聞いた時は、清二と弓塚が示し合わせているのだとばかり思っていたのだが、自分の妻殺しをもみ消してくれないなら、弓塚との違法な関係をバラすと皆実父に脅された清二は皆実父を殺して火を放ち、出くわした山藤を言いくるめて鎌田に罪を着せた張本人で、過去を知る池上を殺す様に仕向けたのも清二で、弓塚はただ売られただけだった。
鎌田が罪を認めたのは、皆実も実は鎌田の実子だが、失明した為に金も掛かるから皆実の祖父母に引き取って貰った方がいい、心太朗は自分が引き取って責任を持って育てるからと、清二に説得されたからだった。
鎌田は何一つ悪く無かった。
悪いのは皆実父と弓塚、そして最後は鎌田の口封じまでしようとした清二、この三人だった。
病床で意識が戻った鎌田の第一声が「腹減ってないか…心太朗」手を握り「お父さん…ごめん、お父さん」と子供に戻った様に大泣きする心太朗。
もうこのシーンで涙腺が完全崩壊した。
広げた風呂敷を綺麗に畳んだ黒岩氏は流石だったね。
泉も助かったし、今度は心太朗がアメリカに行くし、これはSPドラマか映画化、有りそうだな。
脚本=黒岩勉 演出=平野俊一
>> 410
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」8話まで終了。
早朝から夜迄フル回転でバイトのシフトを埋めているサチは、皆を集めてお…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」9話まで終了。
最初の方で若葉は毒母のせいで周囲から白い目で見られ続け、サチはクズ父のせいで高校を中退して車椅子の母との生活費を稼がなければならず、二人共ずっと暗い表情で先の見えない日々を生きて来たという感じだったし、毒母とクズ父の嫌な感じも見せられていたので、サチ達が宝くじの当選を機に緩い形の共同体を作り、明るい表情で生き生きと暮らし始めても、“毒とクズがいつか来る、ぶち壊しに来る”という思いがずっと頭の片隅から消えないのだが、今回は博嗣がサチに3万をタカっていた事を知った邦子が博嗣を呼び出し、引っぱたいて「子供はやめなさい!サチにタカるなんて。私はダメな男を好きになった責任が有るけど、サチには無いから!」って叱り飛ばしていたし、富士子は万一を考えてなのかスタンガンを購入していたけど、嘘の住所と気付いた時の苦笑いを見ると、もしかしたらまどかはもう追い掛けて来ないのかな、このまま大きなトラブルも無くカフェをオープンして、取り敢えず共同体6人+賢太の笑顔が弾けて大団円で終わるのかな、ここまで来たらそっちの線で終わって欲しいんだけどなと思っている自分がいる。
もしそうなら有りそうで無かったタイプの作品になるかも。
脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子
- << 424 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」全10話終了。 邦子は博嗣の性格を知り尽くしているから毎月千円ずつ返済する様に約束させて、博嗣は最初の千円を返しに来たけど、サチからするとあと29回もクズ父が会いに来る訳で、それは有難迷惑だろうなと思ったら、その後サチのファミレスで働き始めていて、改心した様な爆弾を抱えている様な、どっち付かず状態だし、まどかはカフェを突き止めて来店し、若葉考案メニューを初注文した客になり、「何でそれ?」と若葉に聞かれて「一番美味そうだから」って答えて、若葉も少し顔が柔らかくなっていたけど、あれって“ねばーる”=ねばーる君=茨城県のゆるキャラでピンと来たんだろうなと思ったのだが、その後若葉の通帳を「貯金の仕方が重くて」と言いながら返して去って行ったけど、1/3位は使っていたし、いつまた金をせびりに来るかは分からない訳で、また翔子の母親は開店のチラシをポストに入れても梨の礫のままで、3人が抱えていた家族の問題は解決はしていないのだけど、宝くじ当選という奇跡を自分達の現状を変える為に一緒に有効活用し、家族に代わる様な共同体を作り、カフェを成功させるという目標が生きる張り合いになれば、人ってあれだけ表情が明るくなるんだという事を見せてくれて、総体としてはある種のファンタジーだったけど、とても満足度の高い良いドラマだった。 脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「だが、情熱はある」全12話終了。
髙橋、森本ご両人の、対象人物(若林、山里)に寄せて行った努力には敬意を表するが、外見的に特徴が有って効果が可視化し易い山里を森本くんが演じたのはともかくとして、外見的な特徴が殆ど無い若林を演じたのが髙橋くんというのは、やはり努力をしても超えられない壁みたいな物を感じてしまって残念だったなと。(本人の問題ではなくてキャスティングの問題としてね)
芽が出る直前位からの物語は面白かったし、惹きつけられる部分も有って良かったと思う。
脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」全11話終了。
椎名は後催眠の事など知らなくて、あの時は涼子に“3776計画”を知っていますか?と聞こうとしただけだと。それなら何で3、7、7、6って数字を区切って発音したの?
この演出に象徴される様に一事が万事この調子で雑で荒っぽいから、どういう見方をしたらいいのかが分からなくなってしまう残念なドラマだった。
特に下手な変装や成りすましに拘り過ぎたり、元弁護士やIQ140設定が殆ど生かされていなかった2/3位迄は、ゲスト頼みみたいな所が目立って中身はスカスカだったな。
何で視聴を続けたのかというと、天海祐希と松下洸平だったから、それしか無いわ。
脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫
>> 286
【2023春ドラマ】
「隣の男はよく食べる」(TX.FCC.製作委員会)脚本=川﨑いづみ、的場友見 出演=倉科カナ、菊池風磨、山田真歩…
【2023春ドラマ】
「隣の男はよく食べる」全12話終了。
初回は食べるシーンが無かったのだが、その後は料理を作るシーンに二人で食べるシーンと、それなりに出て来てタイトル詐欺ではなかったけど、それよりもびっくりしたのはキスシーンにベッドシーンと、いわゆるイチャコラシーンの多い事で、そこでやっとこれは飯テロドラマではなくて年の差男女の恋愛ドラマなのだと気付いた次第。
10才差で男が25才だと、年上の女としてはああいう心配や悩みは常に持つだろうし、そこまでは気が回らない若い男にとっては“何なんだよめんどくさいな”という苛立ちの様な感情も過ぎってしまうのだろう。
年齢的に釣り合いそうな男と女をそれぞれの近くに登場させて、相手の気持ちを混乱させて、別れようからのやっぱりお互いが好きに収まるというのは、こういう物語の常套手段で“まあそうだよね”としか思えなかったけど、総体としては可もなく不可もなしといった所かな。
倉科カナと菊池風磨の組み合わせが意外だったけど、風磨くんが頑張って倉科カナに釣り合う様な雰囲気を作っていたので、その分はプラス評価。
脚本=川﨑いづみ 演出=井樫彩
>> 393
【2023夏ドラマ】
「犬と屑」(MBS,ファインエンターテイメント,製作委員会)脚本=阿相クミコ 他 出演=倉悠貴、三原羽衣、中村嶺…
【2023夏ドラマ】
「犬と屑」4話まで終了。
陽真が側に居てくれるとよく眠れるという麗香は秀司の子を妊娠しており、隣町の一軒家に引っ越して来た麗香は、子供が生まれる迄の間、一緒に暮らして助けて欲しいと頼み、受け入れる陽真。
麗香を慕っている高校の後輩の未夢(長月翠)が、幼馴染みの海(植村颯太)と遊びに来て陽真が同居している事に驚愕し、キツい口調で「何でダサ眼鏡が一緒に居るの!?だって秀司先輩は…」と喋り出すと慌てて止める麗香。
皆にバカにされていた高校時代、別け隔てなく接してくれた麗香は陽真の癒やしで有り、高嶺の花だけど密かに恋する存在だった。コスプレが好きで周りから浮いていた未夢にとっても、傷付いた時にそっと寄り添ってくれる麗香は特別な存在で、やはり恋をしていた様だ。
麗香が陽真の隣でしか眠れない事を知った未夢は、嫉妬を抑えられずに「ママが二人じゃダメ?支えたいの」と麗香に告白するも、やんわりと断られ遂に陽真に口走ってしまう。「秀司先輩は死んだんだよ!」
何となくそんな気はしていたが、それを聞いて頭を押さえながら断片的に何かを思い出す陽真。彼が殺してしまったのか?でもそれなら何故逮捕されていないのか。
秀司は鴨下(石川瑠華)にも手を出していたらしく、彼女は陽真が居るから転職して来てるよね、多分。それは仇だから?
いやあ面白い!
脚本=岡庭ななみ 演出=日高貴士
- << 469 【2023夏ドラマ】 「犬と屑」全8話終了。 鴨下(石川瑠華)は麗香の妊娠を知り、その子供を奪おうとするが、「この子は秀司の子ではない」と驚愕の事実を告げられて、その場に崩れ落ちる。 子供を欲しがった麗香に対し秀司は消極的で、人工授精も試みるが妊娠せず、他の男に頼めと言って麗香を傷付ける。 そんな中、あの日が来た。 「陽真、お前麗香と子供作んない?」「お前の好きな女に手を出して悪かったな」「お前に譲っておけば良かったな」 「お前はどんだけ人をバカにしたら気が済むんだよ」流石に言い返す陽真に、「麗香貰ってくんね?」と更に追い打ちをかける秀司。「ふざけんな!」と肩を押したら、足元のビール瓶に足を取られて倒れ、後頭部を縁石に打ち付けた秀司。 その後秀司は死に、葬儀の後、責任を感じた陽真は死のうとするが必死に止める麗香。その日、辛い二人は感情に任せて寝てしまう。そして麗香は妊娠し、その事を陽真に告げようと会いに来たら、陽真が秀司の死と麗香と寝た記憶を失っている事を知る。 結局事故死だったのか。あのケースだと救急車を呼べば警察も来るのではと思うが、麗香はどうやって誤魔化したのだろう。 何でも出来て皆の人気者設定の秀司が、バカっぽくて魅力的に見えないから、浮気をされても麗香が秀司に固執する事に説得力が無かったなあと、そこが残念だったな。 脚本=阿相クミコ 演出=上田迅
>> 416
【2023夏ドラマ】
「やさしい猫」(NHK)脚本=矢島弘一
出演=優香、伊東蒼、オミラ・シャクティ、池津祥子、石川恋、山内圭哉…
【2023夏ドラマ】
「やさしい猫」2話まで終了。
このドラマを観る前に、オーバーステイで入管に拘束されたスリランカ人の夫の強制送還を阻止する為に、裁判で戦うシングルマザーから妻となった女性の話というのは読んでいて、色々有りながらも婚約をした時点で、この女性は何故彼の在留カードを確認しておかなかったのかなという疑問は有ったのだが…。
日本は在留カードの資格によって、働ける職業が制限されているというのは、詳しくは私も理解していなかったが、オーバーステイからの強制送還に関してはニュースにもなるし、期限が有って更新するには手続きが必要という事位は、日本人の頭には有って当然だと思っていたし、結婚相手なら尚の事まず一番に確認すべき事なのではと思うのだが。
職場が倒産してしまった事は彼にとって大誤算だったとは思うが、それを直ぐに彼女に相談しなかった彼、異変は感じつつも直ぐには聞けなかった彼女、この辺りの国民性の違いから来る齟齬も、マイナスに作用してしまった様だが、とにかくぶつかり合って理解し合い、そこでやっとミユキが期限を確認、あれで仮に間に合っていたとしても、あんなギリギリでは偽装結婚を疑われても仕方ないのかも。ましてやオーバーしてるのだから。
そしてここからは入管vs人権派弁護士+ミユキ派の戦いが始まる。
脚本=矢島弘一 演出=安藤大佑
- << 435 【2023夏ドラマ】 「やさしい猫」3話まで終了。 やはり6年も一緒に暮らしていて、入籍したのは結果的に在留カードの期限が切れてからになってしまったら、「滞在する為の偽装ですよね」と言われてしまうよね。 入籍が完了し、入管に届出に行く寸前に品川駅前で職質をされ、オーバーステイが発覚して拘束されてしまったというのは確かに不運では有ったけど、それを以て警察がー、入管がー、日本政府がーって責め立てるのは、やはり違うんじゃないかなと思ってしまう。 このドラマでは、ミユキがたまたま入管の中では異質な存在だった職員の上原(吉岡秀隆)の知己を得た事で、退職して行政書士に転身した上原が、高校の同級生でこの種の裁判に強い弁護士の恵(滝藤賢一)を紹介してくれて、何とか希望の糸口が見えるという形を取っているけど、現実はそういう幸運付きでも無い限り勝てない種類の裁判だからなのだろうと理解した。 二人が愛し合い、マヤも含めた3人で暮らして来た事は、数々の証拠品や周囲の人達の証言で立証されると思うけど、ネックになるのはやはり何故ギリギリ迄入籍をしなかったのかという点だろうね。 脚本=矢島弘一 演出=柳川強 ※ウインブルドン決勝中継でドラマの放送は1回休止、次回は7/22放送
>> 418
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」9話まで終了。
最初の方で若葉は毒母のせいで周囲から白い目で見られ続け、サチはクズ父…
【2023春ドラマ】
「日曜の夜ぐらいは…」全10話終了。
邦子は博嗣の性格を知り尽くしているから毎月千円ずつ返済する様に約束させて、博嗣は最初の千円を返しに来たけど、サチからするとあと29回もクズ父が会いに来る訳で、それは有難迷惑だろうなと思ったら、その後サチのファミレスで働き始めていて、改心した様な爆弾を抱えている様な、どっち付かず状態だし、まどかはカフェを突き止めて来店し、若葉考案メニューを初注文した客になり、「何でそれ?」と若葉に聞かれて「一番美味そうだから」って答えて、若葉も少し顔が柔らかくなっていたけど、あれって“ねばーる”=ねばーる君=茨城県のゆるキャラでピンと来たんだろうなと思ったのだが、その後若葉の通帳を「貯金の仕方が重くて」と言いながら返して去って行ったけど、1/3位は使っていたし、いつまた金をせびりに来るかは分からない訳で、また翔子の母親は開店のチラシをポストに入れても梨の礫のままで、3人が抱えていた家族の問題は解決はしていないのだけど、宝くじ当選という奇跡を自分達の現状を変える為に一緒に有効活用し、家族に代わる様な共同体を作り、カフェを成功させるという目標が生きる張り合いになれば、人ってあれだけ表情が明るくなるんだという事を見せてくれて、総体としてはある種のファンタジーだったけど、とても満足度の高い良いドラマだった。
脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」(ytv)脚本=酒井雅秋 他 出演=坂口健太郎、染谷将太、松下奈緒、堀田真由、三浦貴大、兵頭功海、青柳翔、臼田あさ美、鈴木浩介、(玉山鉄二※初回は未出演) 他
台湾の映画&ドラマ「CODE」原作。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
公式HPにこのドラマの惹句が“ノンストップ・クライム・サスペンス”と有ったのだが、初回に関しては惹句通りの仕上がりで、ハラハラしながら観ていたらあっという間に終わっていたという感じだった。
「CODE」という、願いは叶えてくれるけどその代償(殆どが犯罪行為?)はしっかりと要求され、スルーしたり失敗をすると命を取られる謎のアプリの事が、宮世琉弥が演じる悟の行動を通して端的に説明され、恋人(悠香)が非業の死を遂げて茫然自失の主人公(二宮)の元にも、そのアプリが大学時代の友人が紹介する形で届き、手を出してしまうと代償としての仕事で悟とクロスするという具合で、構成としては良く出来ていた。
二宮の最初の願いが何故「死の真相が知りたい」ではなく「声が聞きたい」だったのかとか、茫然自失とはいえ、刑事なのに運び屋みたいな事をさせられて何も感じなかったのかとか、引っ掛かる点は有ったけど、以降の伏線なのかなとここは好意的に解釈しておこう。
脚本=酒井雅秋 演出=森淳一(メインが木村ひさしじゃなくて一安心)
- << 437 【2023夏ドラマ】 「CODE-願いの代償-」2話まで終了。 前回はCODEというアプリについて、スマホの画面や悟、二宮の行動で“画”として見せて“説明”をしていたが、今回は二宮にCODEを勧めた佐々木(渋谷謙人)との電話内容で、インストール時点で☆が3つ与えられ、リクエストが承認されると見返りに任務が与えられ、それに失敗したり放棄したりすると制裁が行なわれて☆が1つ減り、☆が最後の1つになった時に行われる制裁は“本人の死”というCODEの仕組みの追加説明が行われ、分かりやすかったた。 二宮は、甲斐の手下に拉致暴行されているSの柏木(黒羽麻璃央)を救出せよという任務に間に合わなくて、失敗してしまったのだが、その事の制裁は、柏木の婚約者から二宮がSを辞めさせてくれなかったという抗議が来ているので、警察としては訴訟は避けたいからと、監察官から謹慎を命じられるというものだった。 これが制裁というのも変だし、悠香の事故の日に寺島を中に誘導したのは田波課長(鈴木浩介)だし(プレイヤー?それともミスリード?)、悠香や寺島の死を直ぐに事故死と断定して調べさせない警察の上層部も変だし、状況としてはCODEの元締めは警察、もしくは別の元締めと警察が結託している、のどちらかっぽいのだが…。 話は進むけど謎は残ったままで、次が観たくなる上手い作りになっている。 脚本=酒井雅秋 演出=森淳一
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」(EX)脚本=大森美香 出演=伊藤沙莉、中島健人、笠松将、ファーストサマーウイカ、六角精児、菅原大吉、モロ師岡、宮崎美子、板谷由夏、渡辺いっけい、勝村政信、織田裕二 他
原案=小川潤平「執行官物語」。《火曜9時・54分枠》(全話数不明)初回は6分拡大
解錠しチェーンを切って債務者の部屋に入る執行官の小原(織田)に対して、「まるでヤミ金かヤクザみたいで…」と口走り嫌悪する主人公の吉野(伊藤)に、「でも私はこの仕事に誇りを持っている。誰かがやらなければならない」と話す小原。
そして執行補助者の長窪(笠松)は「守られない判決を執行するのが執行官。守られなければ判決書も只の紙」と吉野に説明する。この両者の言葉がこのお仕事ドラマの全てなのかなと思う。
私も執行官の仕事内容は差押えの紙を貼る事以外は殆ど知らなかったし、若い吉野が何も知らないのは普通だと思うけど、小原の身分が分かり、債権者の大家さんから「私が執行を頼んだの」と説明を受けてもなお、小原を“悪”、同情の余地がない様な債務者の住人を“被害者”みたいに判断し続ける吉野が理解出来ない。そうなってしまう吉野側の納得出来る様なエピソードが無いと、世間知らずで苛々させる主人公認定されて、それはツラい。
今作の織田さんは適度に枯れていていいわあ。
脚本=大森美香 演出=田村直己
- << 439 【2023夏ドラマ】 「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」2話まで終了。 今回の債務者(EXTuber轟木=細田善彦)は初回の夫婦よりも更に質が悪く、仲間からも見限られて訴訟を起こされる様な人間性なので、金は払わず訪ねて来た小原達の事を撮ってUPはしちゃうし、硬貨だけ入った瓶を渡して数えろと言ったり、札で欲しいなら3日後の23時55分に取りに来いと言い、言われた時間に訪問すると、1万円札を1枚ずつ放り投げて小原に拾わせ、その都度「後いくらだ?」と聞いて答えさせるというクズ男で、ここまでやられて小原がギリギリ耐えているのを横で見ていたら、流石に吉野も執行官の仕事の大変さを肌で感じて理解したらしく、ここから面白かったのは、小原の心の動きが分かる吉野が彼の気持ちをモノローグで代弁し、その上で辛くても紙幣を回収する様に促し、自分は栗橋と共に大量の硬貨を数えて債権回収終了に迄導いた所。 犬が苦手な小原は、犬の手懐け担当として吉野を雇ったのだが、流石の小原でも殴りたくなった相手に対しても冷静に対処した吉野に、意外に執行官としての資質が一番有るのではないかと感じた様だった。 リアルはもっと酷いクズが多いのだろうし、なる程、執行官は公務員なのに回収した債権から報酬を得る出来高制にしている意味がよく分かるケースだったわ。給料制だったらお札なんて拾えないよ。 脚本=大森美香 演出=田村直己
>> 404
【追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観…
【追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △
「転職の魔王」成田凌 △
「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 ✕←初回のみ観て視聴離脱
「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組
「シッコウ!!」伊藤沙莉 ○
「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △
「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △
「ばらかもん」杉野遥亮 △
「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○
「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○
「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △
「ブラックポストマン」田中圭 △
「トリリオンゲーム」目黒蓮 △
「警部補ダイマジン」生田斗真 △
★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △
「やさしい猫」優香 ○
「最後の教師」松岡茉優 △
「ギフテッド」増田貴久 △
「VIVANT」堺雅人 ○
「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ ○←野島伸司脚本
「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
- << 429 【訂正と追記あり】 【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △ 「転職の魔王」成田凌 △ 「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 △→✕←初回のみで視聴離脱 「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組 「シッコウ!!~犬と私と執行官」伊藤沙莉 ○ 「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △ 「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △ 「ばらかもん」杉野遥亮 ○ 「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○ 「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○ 「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △ 「ブラックポストマン」田中圭 △ 「トリリオンゲーム」目黒蓮 △ 「警部補ダイマジン」生田斗真 △ ★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △ 「やさしい猫」優香 ○ 「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」松岡茉優 △ 「ギフテッドseason1」増田貴久 △ 「VIVANT」堺雅人 ○ 「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ △ 「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
>> 405
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
★「紅さすライフ」大西流星 △
「ウソ婚」菊池風磨 △
★「なれの果ての僕ら」井上瑞稀 △→✕
★「スイートモラトリアム」鈴鹿央士 ✕
★「埼玉のホスト」山本千尋 △(スイートモラトリアムの後番組)
★「DIY!!」上村ひなの △→✕初回のみ観て視聴離脱
★「みなと商事コインランドリー2」草川拓弥 ✕
★「週末旅の極意」観月ありさ ○
「犬と屑」倉悠貴 ○
「結婚予定日」松田元、大原櫻子 △(「犬と屑」の後番組)
★「量産型リコS2」与田祐希 ✕
★「4月の東京は…」櫻井佑樹、髙松アロハ △→✕初回のみ観て視聴離脱
★「癒やしのお隣さんには秘密がある」田辺桃子、小関裕太 △
★「晩酌の流儀S2」栗山千明 △←観ても感想は書かない
「最高の生徒~余命1年のラストダンス~」畑芽育 △(土曜14:30〜の枠)
「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾 △
「ハレーションラブ」髙橋ひかる △
★「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹 △
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
※「みなと商事コインランドリーS2」は、S1を未視聴の為、今作も視聴予定なし。
- << 434 【2023夏ドラマ】 「癒やしのお隣さんには秘密がある」田辺桃子、小関裕太 W主演 冒頭のストーカー的な小関裕太の演技には、コワッ!キモッ!っと思いながらも(演技を褒めてます)何とか耐えたのだが、7分頃から田辺桃子の後輩社員役の矢吹奈子が台詞を喋り始めたら、何だか急にシラケてしまって視聴意欲喪失、そのまま視聴離脱してしまった。 田辺桃子には期待しているけど、無理して観ようと迄は思わなかったので、これにて退散!
- << 436 【2023夏ドラマ】 「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹主演 全く情報を入れずに観始めたら、冒頭から次々に別々の男女のセックスシーンや欲情するシーンが映し出され、知らない役者さんも混ざっているから、これは何なんだろうと訳が分からないまま呆気に取られて観ていたら、5分近く経ってやっと台詞を喋り出して、そこからはまあドラマらしくはなったのだけど。 脚本、演出に惹かれる部分は無かったし、気になる役者さんも出ていないから、初回のみで視聴離脱する。
- << 441 【2023夏ドラマ】 「ウソ婚」菊池風磨主演 つい最近橋本環奈+山田涼介で同タイプのドラマを観たばかりで、お腹いっぱいなんだけどなあと思いながら観てみたら、設定も似ていて、違うのは“オレ様”が本当はずっと彼女が好きで、ウソ婚を装いながらもこの半年で本物にしようと思っている所。 ねるも思ったよりは演技力が付いて来ていて健闘はしているけど、王ささのベストカップルを観て来た身としては、風磨+ねるではどうしても見劣りしてしまうし、話の中身にもそそられないので、初回のみで視聴離脱する。
- << 463 【2023夏ドラマ】 「紅さすライフ」大西流星主演 初回に関しては、出番も多くキャラも立っていた井桁弘恵の方が主演感が有ったけど…。あと太眉にしてスッピン感を出す手法で、あの井桁弘恵を自然にダサく見せていたのは上手かった(ヨレヨレスーツや歩き方等、本人も工夫はしていたしね)。 これからメイク男子の大西くんの手によって綺麗に変身するのね、きっと。 あと起業もするみたいだから、そこが上手く噛み合うのかがポイントになるのかも。 取り敢えず様子見をしてみる。 脚本=松島瑠璃子 演出=今和紀 「埼玉のホスト」山本千尋主演 わざとなんだろうけど画がチープ、出演者も画に準じていて…おっと、誰か来たようだ…。 視聴意欲が全く起きなかったので、これは初回のみで視聴離脱する。 脚本=息吹一 演出=古林淳太郎
- << 475 【2023夏ドラマ】 「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾W主演 何で発声の基本が出来ていない人(松村北斗)に声を張らせ、早口で喋る演技を要求するのだろう。喉だけで発声しているから、声を張るとそこだけ怒鳴っている様に聞こえてしまうし、早口で喋ると台詞が聞き取れない。役柄は小生意気で余裕のよっちゃんみたいな人物なのに、演じている本人からは必死さが漂っていて、どうにも身の丈に合わない役を押し付けられている様に感じられて…、これを観続ける忍耐力は無いので、初回のみで視聴離脱する。 脚本=浜田秀哉 演出=堤幸彦
- << 483 【2023夏ドラマ】 「結婚予定日」松田元、大原櫻子W主演 漫画原作らしく少し変わった設定の恋愛物(なのかな?)で、まあまあの仕上がりではあったけど、この先も観てみたいと思えるだけの原動力(このドラマに関しては特に主演の魅力)が若干足りないかなという印象なので、初回のみで視聴離脱する。 脚本=綿種アヤ 演出=深川栄洋
- << 487 【2023夏ドラマ】 「ハレーションラブ」(EX)脚本=若杉栞南 出演=髙橋ひかる、一ノ瀬颯、栁俊太郎、吉村界人、内藤理沙、川瀬莉子、濱田マリ、猪塚健太、嶋田久作、眞島秀和 他 オリジナル作品。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明) 髙橋ひかる主演という事で、全く期待していなかったから何も調べずに観たのだが、大学生で実家のカメラ店でも働く深山朱莉(髙橋ひかる)の日常を描きながらも、所々に嫌じゃない程度にホラーっぽさも漂い、30分ドラマの初回にしては多めに出て来た登場人物の関連性も、説明台詞ではなくて、互いの会話の中で何となく輪郭は掴める程度に留めているのが、これからどう展開して行くのかなというドキドキ感にも繋がっていて、観終わった時には、これひょっとして拾い物かも!と考えを改めた次第。 そこからまず脚本家を調べたのだが、2022年テレ朝新人シナリオ大賞の受賞者で現在23才、これが連ドラデビュー作という事が分かった。これもCXの生方美久起用成功効果の一端なのかな。 掴みはOKだったので、どんなドラマにしてくれるのか新しい才能に期待したい。 公式さん的には“美しいラブサスペンス”と謳っており、髙橋ひかると一ノ瀬颯、眞島秀和が三角関係になるらしい。うーん、羨ましい(笑) 脚本=若杉栞南 演出=内藤瑛亮
- << 500 【2023夏ドラマ②】 ※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)途中経過 ◎凄く面白い ○面白い □まあまあ △取り敢えず観ている ✕視聴離脱した ■初回途中で視聴断念 「紅さすライフ」□ 「ウソ婚」初回で✕ 「なれの果ての僕ら」■ 「スイートモラトリアム」■ 「埼玉のホスト」初回で✕ 「DIY!!」初回で✕ 「週末旅の極意」□ 「犬と屑」○全8話完 「結婚予定日」初回で✕ 「4月の東京は…」初回で✕ 「癒やしのお隣さんには秘密がある」■ 「晩酌の流儀S2」△ 「最高の生徒~余命1年のラストダンス~」△ 「ノッキンオン・ロックドドア」初回で✕ 「ハレーションラブ」□ 「around1/4 アラウンドクォーター」初回で✕ ※8/12午後6時時点での評価 (関東の番組表より)
>> 427
【追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観…
【訂正と追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △
「転職の魔王」成田凌 △
「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 △→✕←初回のみで視聴離脱
「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組
「シッコウ!!~犬と私と執行官」伊藤沙莉 ○
「18/40ふたりなら夢も恋も」福原遥、深田恭子 △
「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △
「ばらかもん」杉野遥亮 ○
「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○
「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○
「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △
「ブラックポストマン」田中圭 △
「トリリオンゲーム」目黒蓮 △
「警部補ダイマジン」生田斗真 △
★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △
「やさしい猫」優香 ○
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」松岡茉優 △
「ギフテッドseason1」増田貴久 △
「VIVANT」堺雅人 ○
「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ △
「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
- << 431 【タイトル訂正あり】 【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △ 「転職の魔王様」成田凌 △ 「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 △→✕←初回のみで視聴離脱 「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組 「シッコウ!!~犬と私と執行官」伊藤沙莉 ○ 「18/40~ふたりなら夢も恋も~」福原遥、深田恭子 △ 「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △ 「ばらかもん」杉野遥亮 ○ 「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○ 「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○ 「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △ 「ブラックポストマン」田中圭 △ 「トリリオンゲーム」目黒蓮 △ 「警部補ダイマジン」生田斗真 △ ★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △ 「やさしい猫」優香 ○ 「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」松岡茉優 △ 「ギフテッドseason1」増田貴久 △ 「VIVANT」堺雅人 ○ 「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ △ 「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○ ★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ (関東の番組表より) シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
- << 492 【2023夏ドラマ】 「やわ男とカタ子」三浦翔平主演 喪女(もてない女性。ネガティブ思考で自虐的な事が多い←Wikipediaより)の藤子を演じる松井玲奈の、一気に喋り続ける部分の台詞回しが一本調子なので、聞いてて若干疲れてしまったのだが、それを補って余りあるのが三浦翔平のオネエ演技。 合コンではカッコいい弁護士の小柳が、藤子を連れて二次会に行くといきなりのオネエ言葉、この落差に笑ってしまった。言葉だけでなく仕草まで完璧なの。 で、最後に飛び出した小柳は実はバイ!? 最初は離脱かなと思いながら観ていたけど、三浦翔平の演技をもう少し楽しみたいので様子見という事で。 でも感想を書く程では無いので、観るだけにしておく。 長田亜弓の漫画原作。脚本=阿相クミコ 演出=瀬野尾一 (テレ東・ドラマプレミア23枠)
【2023夏ドラマ】
「週末旅の極意〜夫婦ってそんな簡単じゃないもの〜」(TX,ハピネットフアントムスタジオ,製作委員会)脚本=いとう菜のは 他 出演=観月ありさ、吉沢悠、雛形あきこ、丸山智己、村岡希美、平塚日菜、(森高愛)、(藤代太一) 他 ()内は初回未出演
オリジナル作品。《水ドラ25・30分枠》(全話数不明)
結婚10年目、40代に入った子供の居ない共働き夫婦が、妻の提案でホテルで温泉に入ってのんびりする事が目的の旅を始める話。
気付いたら平日はお互いに家には寝に帰る様なもので、土日も上司や取引先絡みの外出が有ったりで、顔を合わせてゆっくり話をする事も無くなっていた矢吹夫妻。会話も少ないから喧嘩もしない、でもこれでいいのだろうかという思いから始まった二人旅。
ホテルからの素晴らしい景観とのんびり浸かる温泉に癒やされ、美味しい食事に舌鼓を打ち、非日常の時間を共に過ごす事で、普段は話さない様な事も自然に口をついて出て来る。
そして二人は「また旅行しよう」と約束をするのだった。
ORIX HOTELS & RESORTSが全面協力しているので、思わず行きたくなる様な実在のリゾートホテルで撮影されていて、観てるだけで気分が高まって来る。
深夜ドラマにしてはキャストも豪華。美男美女夫婦なので絵になる所も良き。
脚本=いとう菜のは 演出=青木達也
>> 429
【訂正と追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断…
【タイトル訂正あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない
「真夏のシンデレラ」森七菜、間宮祥太朗 △
「転職の魔王様」成田凌 △
「さらば、佳き日」山下美月、鈴木仁 △→✕←初回のみで視聴離脱
「やわ男とカタ子」三浦翔平 △←「さらば、佳き日」の後番組
「シッコウ!!~犬と私と執行官」伊藤沙莉 ○
「18/40~ふたりなら夢も恋も~」福原遥、深田恭子 △
「こっち向いてよ向井くん」赤楚衛二 △
「ばらかもん」杉野遥亮 ○
「ハヤブサ消防団」中村倫也 ○
「この素晴らしき世界」若村麻由美 ○
「彼女たちの犯罪」深川麻衣 △
「ブラックポストマン」田中圭 △
「トリリオンゲーム」目黒蓮 △
「警部補ダイマジン」生田斗真 △
★「初恋、ざらり」小野花梨、風間俊介 △
「やさしい猫」優香 ○
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」松岡茉優 △
「ギフテッドseason1」増田貴久 △
「VIVANT」堺雅人 ○
「何曜日に生まれたの」飯豊まりえ △
「CODE-願いの代償-」坂口健太郎 △→○
★印は24時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より)
シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」吉岡里帆 ○
- << 445 【2023夏ドラマ】 「トリリオンゲーム」目黒蓮主演 嫌な予感は有ったけどやっぱりだった。 初回のみで離脱するので“あれこれ”は書かないけど、目黒くんが無理して演じている様に見えてしまって、痛々しくさえ感じるから観ていて乗れないし、煽られても楽しくないのよ。 これは目黒くんが悪いんじゃなくて制作側の問題ね。 なのでこれにて退散! 脚本=羽原大介 演出=村尾嘉昭 プロデューサー=松本明子
- << 499 【2023夏ドラマ①】 ※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)途中経過 ◎凄く面白い ○面白い □まあまあ △取り敢えず観ている ✕視聴離脱した 「真夏のシンデレラ」△ 「転職の魔王様」○ 「さらば、佳き日」初回で✕ 「やわ男とカタ子」△ 「シッコウ!!~犬と私と執行官」○ 「18/40~ふたりなら夢も恋も~」□ 「こっち向いてよ向井くん」2話で✕ 「ばらかもん」○ 「ハヤブサ消防団」◎ 「この素晴らしき世界」□ 「彼女たちの犯罪」○ 「ブラックポストマン」8/18〜 「トリリオンゲーム」初回で✕ 「警部補ダイマジン」○ 「初恋、ざらり」○ 「やさしい猫」□全5話完 「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」□ 「ギフテッドseason1」8/12〜 「VIVANT」◎ 「何曜日に生まれたの」○ 「CODE-願いの代償-」○ ※8/12午後6時時点での評価 (関東の番組表より) シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」○
【2023夏ドラマ】
「警部補ダイマジン」(EX)脚本=徳永友一 出演=生田斗真、土屋太鳳、小澤征悦、シシド・カフカ、浜野謙太、馬場徹、松平健、若松力、宅麻伸、向井理、(成海璃子、桐山漣、片岡鶴太郎、高橋克典) 他()内は初回未出演
リチャード・ウー、コウノコウジの漫画原作。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)
前知識を全く入れないで観たので、冒頭で宅麻伸を殺していた生田斗真が、その後、警視庁捜一の台場刑事としてその現場で捜査をしていたから、頭が?になってしまったのだが、話が進むと台場が天羽(宅麻)を殺したのは事実で、元警視監の天羽がその立場を悪用して、30年も未解決の幼女連続誘拐を続けており、法で裁けないのなら自分がと私刑をしていた事が分かる。
このドラマが面白いのは、その上で台場の行動を目撃していた特命室長の平安(向井)が、私刑を黙認する代わりに自分の指揮下に入り、法で捕まえられない犯人を台場が始末する事を強要する所。
また多くの未解決事件には44と呼ばれる秘密結社が関わっており、命じた者が警察、政治、官僚関係の場合、未解決のままにしておく事が特命の役割という事だが、どうやら自身の出自も絡んでいるらしい平安は、台場を使い裏でその秘密結社を突き止め解体しようと考えている様だ。
キャストも豪華だし面白そうだから次回も楽しみ。
脚本=徳永友一 演出=三池崇史
- << 446 【2023夏ドラマ】 「警部補ダイマジン」2話まで終了。 前回の感想の最後に『どうやら自身の出自も絡んでいるらしい平安は、台場を使い裏でその秘密結社を突き止め解体しようと考えている様だ。』と書いたのだが、今回、雲田(マツケン)が繋いでくれた情報屋から、父親が44の黒幕だと教えられた後、台場が44の殺し屋の市川(矢柴俊博)を路上で倒して、首を締めて殺そうとするのを車のライトで邪魔をして態と逃がし、情報源として生かしておこうとした所を見ると、あくまでも“母の遺言”である「お父さんを殺して」が最優先目的なのかなと思い始めた。市川に始末されてしまった情報屋の話では、平安の父親は部下から教祖の様に崇められている存在らしいから、もし平安に殺されれば、それは組織の崩壊にも繋がるのかなとは思うが。(平安が殺せるとも思えないけど) 市川役の矢柴さんは殺し屋を演じるイメージが無い役者さんなので、無表情で人を殺したり格闘が強かったりするのが意外で、またそれをきっちりと演じているから強く印象に残った。まだ出て来るみたいなので、台場との第2ラウンドが楽しみ。 台場は短気で直情径行型で、でも正義感は人一倍強い人って分かって来たのだけど、平安は何を考えているのかよく分からないままなので、それがこのドラマの不安定な感じに繋がっているのかな。 脚本=徳永友一 演出=三池崇史
【2023夏ドラマ】
「初恋、ざらり」(TX,TFC,製作委員会)脚本=坪田文 他 出演=小野花梨、風間俊介、西山繭子、尾上紫、うらじぬの、西慶子、若村麻由美、(浜中文一、熊谷真実、尾美としのり) 他()内は初回未出演
ざくざくろの漫画原作。《ドラマ24 ・40分枠》(全話数不明)
ドラマの紹介に“軽度知的障害を持つ女性による純粋な恋を描いたラブストーリー”とあり、観るのを躊躇する部分も有ったのだが、主人公を演じるのが小野花梨という事で、彼女なら余計な雑味を感じさせずに演じ切ってくれるのかなという期待も持てたし、脚本チーフの坪田文さんと、演出チーフの池田千尋さんも信頼出来る方々なので、取り敢えず観てみようと思った。
主人公の有紗は療育手帳B2の軽度知的障害で、自分は普通の人とは違うという事を自覚しており、障害を隠して仕事を決めても上手く出来ない事ばかりで直ぐにクビになってしまう。
だから自己評価も低く、コンパニオンの仕事中、客の男に体を求められると簡単に許してしまい、男の「ありがとう」の言葉に自分でも役に立つ事が有ると思おうとするシーンは切ない。
そんな有紗が新しいバイト先の社員である岡村(風間)の思いやりと優しさに触れ、恋をして「好きです」と告げる。
初回に関しては良い感触。どこまでこの“程良い感じ”が保てるのか、だな。
脚本=坪田文 演出=池田千尋
>> 423
【2023夏ドラマ】
「やさしい猫」2話まで終了。
このドラマを観る前に、オーバーステイで入管に拘束されたスリランカ人の夫の強制…
【2023夏ドラマ】
「やさしい猫」3話まで終了。
やはり6年も一緒に暮らしていて、入籍したのは結果的に在留カードの期限が切れてからになってしまったら、「滞在する為の偽装ですよね」と言われてしまうよね。
入籍が完了し、入管に届出に行く寸前に品川駅前で職質をされ、オーバーステイが発覚して拘束されてしまったというのは確かに不運では有ったけど、それを以て警察がー、入管がー、日本政府がーって責め立てるのは、やはり違うんじゃないかなと思ってしまう。
このドラマでは、ミユキがたまたま入管の中では異質な存在だった職員の上原(吉岡秀隆)の知己を得た事で、退職して行政書士に転身した上原が、高校の同級生でこの種の裁判に強い弁護士の恵(滝藤賢一)を紹介してくれて、何とか希望の糸口が見えるという形を取っているけど、現実はそういう幸運付きでも無い限り勝てない種類の裁判だからなのだろうと理解した。
二人が愛し合い、マヤも含めた3人で暮らして来た事は、数々の証拠品や周囲の人達の証言で立証されると思うけど、ネックになるのはやはり何故ギリギリ迄入籍をしなかったのかという点だろうね。
脚本=矢島弘一 演出=柳川強
※ウインブルドン決勝中継でドラマの放送は1回休止、次回は7/22放送
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ】
「around1/4 アラウンドクォーター」佐藤大樹主演
全く情報を入れずに観始めたら、冒頭から次々に別々の男女のセックスシーンや欲情するシーンが映し出され、知らない役者さんも混ざっているから、これは何なんだろうと訳が分からないまま呆気に取られて観ていたら、5分近く経ってやっと台詞を喋り出して、そこからはまあドラマらしくはなったのだけど。
脚本、演出に惹かれる部分は無かったし、気になる役者さんも出ていないから、初回のみで視聴離脱する。
>> 425
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」(ytv)脚本=酒井雅秋 他 出演=坂口健太郎、染谷将太、松下奈緒、堀田真由、三浦貴大…
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」2話まで終了。
前回はCODEというアプリについて、スマホの画面や悟、二宮の行動で“画”として見せて“説明”をしていたが、今回は二宮にCODEを勧めた佐々木(渋谷謙人)との電話内容で、インストール時点で☆が3つ与えられ、リクエストが承認されると見返りに任務が与えられ、それに失敗したり放棄したりすると制裁が行なわれて☆が1つ減り、☆が最後の1つになった時に行われる制裁は“本人の死”というCODEの仕組みの追加説明が行われ、分かりやすかったた。
二宮は、甲斐の手下に拉致暴行されているSの柏木(黒羽麻璃央)を救出せよという任務に間に合わなくて、失敗してしまったのだが、その事の制裁は、柏木の婚約者から二宮がSを辞めさせてくれなかったという抗議が来ているので、警察としては訴訟は避けたいからと、監察官から謹慎を命じられるというものだった。
これが制裁というのも変だし、悠香の事故の日に寺島を中に誘導したのは田波課長(鈴木浩介)だし(プレイヤー?それともミスリード?)、悠香や寺島の死を直ぐに事故死と断定して調べさせない警察の上層部も変だし、状況としてはCODEの元締めは警察、もしくは別の元締めと警察が結託している、のどちらかっぽいのだが…。
話は進むけど謎は残ったままで、次が観たくなる上手い作りになっている。
脚本=酒井雅秋 演出=森淳一
- << 449 【2023夏ドラマ】 「CODE-願いの代償-」3話まで終了。 はたして田波課長(鈴木浩介)は警察内部のCODE関係者に嵌められただけなのか、それとも収賄罪の部分だけは事実で、悠香事件の犯人(寺島)を警察内部に誘導していた動画はディープフェイクで無実だったのか、鈴木浩介の演技が上手いからどっちにも取れて悩ましい。 ただ今回、ずっとCODEプレイヤーの監視やサポートをしている謎の女(松下奈緒)と会って、課長が封筒に入った何かを直接手渡しするシーンが有ったので、CODEと全く無関係とも思えないし、このどっち付かずでモヤモヤさせる設定が上手いなあと思う。 で、今度は何やら急に百田(三浦貴大)の動きが怪しくなりだして…。特に変なのは悠香が課長宛に送ったとされる収賄の告発を予告するメールで、①そもそも悠香が予告する必要性は有る?②それを百田に送り付けた差出人が不明なのに、それを根拠に管理官(神尾佑)が協力して課長の逮捕状を取ったって、そんなの有り得る?課長の口座への1500万の入金は消されて無かった事になっているのに? という事で、管理官はCODE側の人間で百田は利用されている可能性も有るのかな。 二宮にCODEを紹介したのも佐々木のフェイクと明かされたし、規模も目的も分からな過ぎて、それが今のところは凄く面白い。 脚本=酒井雅秋 演出=森淳一
【2023夏ドラマ】
「真夏のシンデレラ」(CX)脚本=市東さやか 出演=森七菜、間宮祥太朗、神尾楓珠、吉川愛、萩原利久、白濱亜嵐、仁科紗和、水上恒司、大西利空、森崎ウィン、桜井ユキ、山口智充 他
オリジナル作品。《月9・54分枠》(全話数不明)初回は30分拡大
あまり視聴率の取れなかった同局木曜劇場枠で、ヤンシナ大賞受賞者の生方美久さんに初連ドラを全編任せた「silent」が、色々な意味で大成功を収めたので、二匹目のドジョウを狙って同条件の市東さやかさんを起用したのかなと穿った見方をしていたのだが、やはりそうは問屋が卸さなかった様で、高く出がちな初回視聴率でさえ6.9%と月9枠としてはかなり絶望的な数字で、ドラマの仕上がり具合から言っても、ここからV字回復するのは恐らく難しそうだなと感じている。
最初にキャスト一覧を見た時に、事務所トラブルが有った人二人と、謎の休養明けの人一人が含まれていたので、これも話題作りの一環?とまずそちらに興味が行き、次に市東さん起用がどちらに転ぶのかなと結構興味津々で視聴したのだが、これが31歳の新人脚本家が書きたかったドラマだとは到底思えない、わざと懐かしさを散りばめた様なスタイルだったので、もうその時点でがっかりしてしまって…。
少し様子見はするけど感想は書かないし、もうリアタイ視聴もしないかな。
脚本=市東さやか 演出=田中亮
>> 426
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」(EX)脚本=大森美香 出演=伊藤沙莉、中島健人、笠松将、ファーストサマーウイ…
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」2話まで終了。
今回の債務者(EXTuber轟木=細田善彦)は初回の夫婦よりも更に質が悪く、仲間からも見限られて訴訟を起こされる様な人間性なので、金は払わず訪ねて来た小原達の事を撮ってUPはしちゃうし、硬貨だけ入った瓶を渡して数えろと言ったり、札で欲しいなら3日後の23時55分に取りに来いと言い、言われた時間に訪問すると、1万円札を1枚ずつ放り投げて小原に拾わせ、その都度「後いくらだ?」と聞いて答えさせるというクズ男で、ここまでやられて小原がギリギリ耐えているのを横で見ていたら、流石に吉野も執行官の仕事の大変さを肌で感じて理解したらしく、ここから面白かったのは、小原の心の動きが分かる吉野が彼の気持ちをモノローグで代弁し、その上で辛くても紙幣を回収する様に促し、自分は栗橋と共に大量の硬貨を数えて債権回収終了に迄導いた所。
犬が苦手な小原は、犬の手懐け担当として吉野を雇ったのだが、流石の小原でも殴りたくなった相手に対しても冷静に対処した吉野に、意外に執行官としての資質が一番有るのではないかと感じた様だった。
リアルはもっと酷いクズが多いのだろうし、なる程、執行官は公務員なのに回収した債権から報酬を得る出来高制にしている意味がよく分かるケースだったわ。給料制だったらお札なんて拾えないよ。
脚本=大森美香 演出=田村直己
- << 451 【2023夏ドラマ】 「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」3話まで終了。 3話目にして初めて同情の余地が有る債務者のケースが取り上げられた。 このケースを初回に持って来た方が、例え主人公の無知が発揮されて小原に毒突いたとしても、その事で吉野の役が浴びたダメージは少なめで済んだのかな、吉野の設定に呆れて逃げてしまう視聴者も減らせたのかなとも思ったのだが、実際の債務者に照らしたら同情の余地が無い者が殆どなのだろうし、それを考えるとやはりこの債務者の順番でベターなのだろうと思う。 次回が放送休止で1週間空いてしまうので、3話迄を序章として、その間に執行官の仕事内容や特殊性を視聴者に理解して貰いたいので、吉野に若干狂言回し的な役割を担わせたのかもしれない。 ヤングケアラーからの介護離職、その母親が死にダメージから抜け出せず債務者となってしまった男(高橋光臣が上手い!)。 小原の仕事は理解しながらも、こういう現場は「どうしても心がザワザワしてしまう」という吉野に対し、自分だってザワザワするのだと理解を示す小原。でも誰かが終わらせなければいけない、人生をリスタートして貰う為に、それが執行官の仕事なのだと。視聴者の、この仕事への理解も深まり、序章の締めとしては申し分ない出来だったと思う。 脚本=大森美香 演出=星野和成
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」(TBS)脚本=龍居由佳里 他 出演=福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征、美村里江、松本若菜、高嶋政宏、片平なぎさ、安田顕 他
オリジナル作品。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
パッとタイトルだけを見たら何のドラマか想像がつかなかったので、事前に公式HP等で内容を確認したら、18才と40才という年代の違う二人(有栖=福原と瞳子=深田)のシスターフッド=女性の絆を描くドラマという事で、この枠でそういうテーマを扱うのは珍しいなと思い、興味をそそられて観たのだが、初回に関しては高3の終わりに予期せぬ妊娠が発覚し、彼氏に告げるも母親が出て来て別れと墮胎希望を告げられ、親にも言えず悩んで倒れそうになっている時の有栖と瞳子の偶然の出会いと、連れて行かれた産婦人科での互いの告白、その後の有栖のバイト先での偶然の再会で、親会社の社員でもある瞳子からの「産むなら少なくとも親には話しなさい、そうじゃないと雇えない」という説教、そこでやっと父親に告白する迄が描かれたのだが、今後のそれぞれの恋の相手になりそうな男性との偶然の出会いも描かれたので、詰め込み過ぎなのと偶然の出会いが多過ぎて、そこが少し残念だった。
でも次も観てみようかなという気にはなった。
脚本=龍居由佳里 演出=福田亮介
- << 452 【2023夏ドラマ】 「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」2話まで終了。 前回、瞳子に言われた有栖が「妊娠した」と父親に告げた所で切って、今回の冒頭でそれは父親の反応も含めて有栖の脳内シミュレーションであり、実際は妊娠の事は告げずに、アルバイトの許可取りだけをしていたという事が明かされた。こういう悪質な繋げ方(演出)は好きでは無いので、種明かしがされた所で一気にバカバカしくなってしまった。 有栖は大学の奨学金を受けているのでそれなりに優秀な筈なのだが、世間の事にはかなり疎くて、ろくに調べもせずにブラックバイトに引っ掛かり、睡眠時間を削られて倒れて、心配した瞳子に注意されると「貴女には関係ない」と突っぱねる可愛気の無さ。今無理してお金を稼ぐより、自治体からどんな補助を受けられるのかを調べる方が先決だと思うのだが、そういう知恵は働かないらしい。 瞳子はもっとキレてもいい場面だったけど、有栖をずっと欲しかった妹代わりにしたいのか、元来かなりの世話好きな性格なのかよく分からないが、キレる代わりに“これから一緒に連れて帰ります”宣言。 次回は本当に父親に告白するらしい。 安田顕がどんな芝居で父親の悲哀を表現するのかは観たいので、今度こそ裏切らないで欲しい。 何か思ってたのと違う雰囲気になっているので、継続視聴するかは微妙になって来た。 脚本=龍居由佳里 演出=福田亮介
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ】
「ウソ婚」菊池風磨主演
つい最近橋本環奈+山田涼介で同タイプのドラマを観たばかりで、お腹いっぱいなんだけどなあと思いながら観てみたら、設定も似ていて、違うのは“オレ様”が本当はずっと彼女が好きで、ウソ婚を装いながらもこの半年で本物にしようと思っている所。
ねるも思ったよりは演技力が付いて来ていて健闘はしているけど、王ささのベストカップルを観て来た身としては、風磨+ねるではどうしても見劣りしてしまうし、話の中身にもそそられないので、初回のみで視聴離脱する。
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」(CX)脚本=阿相クミコ 他 出演=杉野遥亮、宮崎莉里沙、田中みな実、綱啓永、豊嶋花、近藤華、山口香緒里、飯尾和樹、田中泯、荒木飛羽、中尾明慶、遠藤憲一 他
ヨシノサツキの漫画原作。《水10・54分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
書道界の重鎮に歯向かい、家元の父親から文字通り島流しにされた若き書道家の話。
都会育ちの私が初回を観た限りでは、HPの惹句の様には特に元気にもならず、人間関係の濃さは感じたけどハートフルという感じでもなく…なのだが、じゃあ惹句に裏切られたのかというとそこまでではなくて、琴石なる(宮崎)という自由奔放で純粋な少女を、都会育ちの主人公(清舟=杉野)の島生活における“水先案内人”として介在させる事で、彼は無理なく島の自然と生活に溶け込み始めたし、なるはなるで書道家の何たるかも知らず、でも彼の書く“習字”は「学校の先生みたい!」に上手くて感嘆し、それが彼のプライドを傷付け怒鳴られても「先生」と呼んで尊敬し始める、そして彼も自分の大人気無さに気付きなるに謝る、そんな二人の関係を手始めに、これからハートフルな島暮らしが描かれるのではという期待は十分に持てた。
一つ視界が開けた清舟が書いた“楽”の一文字は、ワクワクする彼の気持ちが書紙一杯に溢れていた様に、私には見えた。
脚本=阿相クミコ 演出=河野圭太
- << 453 【2023夏ドラマ】 「ばらかもん」2話まで終了。 主人公の清舟は自分で言っている様に「俺から書道を取ったら何も残らない」、所謂純粋培養の“書道馬鹿”で、書道の世界で一番を取る事にしか生きる価値を見出だせず、著しく社会性が欠如している。 父親の清明は恐らくそれを危惧して、人間関係が濃く助け合う事が生活インフラの一部になっている様な“島生活”に、息子を送り出したのかなと想像する。 島では「人と人の繋がりこそ万全な防犯対策」だし、嵐が来れば頼まなくても不慣れな清舟の所には手助けに来てくれるし、ばら撒かれる祝餅を横取りしてまでも掻き集めるおばさん(あだ名はパンチ)は、出られなかった人の家にその餅を配るので、地区の人には意外と好かれている、そんなエピソードが順に描かれその結果、パンチが作って黙って置いて行ったぜんざいを皆で食べた後、清舟の気持ちは「今日は不覚にもちょっと楽しかった、ありがとな」と呟く迄に変化して行った。 鬱陶しいだけだった皆のお節介の意味が少し分かり始めた清舟は、そんな余裕はないと断っていた地区対抗体育祭の為の皆のゼッケンを、徹夜で書き上げるのだった。 あの“楽”という書は大賞を取れず、大賞を取った18才の青年(荒木飛羽)が川藤(中尾明慶)と一緒に島へやって来る。果たしてそこにはどんな意図が? 脚本=阿相クミコ 演出=河野圭太
【2023夏ドラマ】
「こっち向いてよ向井くん」(NTV)脚本=渡邉真子 出演=赤楚衛二、生田絵梨花、岡山天音、藤原さくら、森脇健児、内藤秀一郎、財前直見、市原隼人、波瑠 他
ねむようこの漫画原作。《水曜ドラマ・60分枠》(全話数不明)
“雰囲気良し、性格良し、仕事もデキるイイ男”なのに10年恋愛をしていない、恋愛の仕方忘れちゃってる男子の物語。あなたの周りにもきっといる恋愛迷子「向井くん」、というドラマ。
10年前、恋人の美和子(生田)を抱き締めて「守りたい」と言ったら、「守るって何?」と責める様に返されて関係が終わってしまい、それを引き摺ったまま10年が経ち、自分にも色々自信が持てる様になったので、そろそろ新しい恋愛を始めようかなと思い始めた向井(赤楚)。そんな時に職場に短期の派遣社員(中谷=田辺桃子)がやって来て、後輩からのあからさまなアプローチを嫌がっていると感じた向井は“守りたい癖”を発揮し、中谷から好かれていると確信した向井は「付き合いますか?」と告白するも、中谷はその後輩と付き合っていると知り、敢え無く撃沈する。
後から中谷視点の補足映像が入ったけど、無くても別に問題無かったかな。
これって“令和の寅さん”を赤楚くんにやらせて、そのギャップを楽しむドラマなの?
次回も観て離脱するかどうか決めるわ。
脚本=渡邉真子 演出=草野翔吾
- << 454 【2023夏ドラマ】 「こっち向いてよ向井くん」2話まで終了。 初回は私が期待をしている田辺桃子がゲストだったので、何とか最後まで集中力を切らさずに観終えたけど、今回はお相手が殆ど興味の無い久間田琳加だった事に加え、話自体もつまらなかったし先も見えていたので集中力が続かず、1.3倍速視聴で何とか観終える事が出来た。 台詞とモノローグとLINEの画面、大袈裟に言えばこの3つだけで作られている様な錯覚に陥る位、変化に乏しい画面がダラダラ続くので飽きてしまったのね。 まっ、私にはこのドラマは合わなかったという事で、今回で視聴離脱する。 脚本=渡邉真子 演出=草野翔吾
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」(EX)脚本=香坂隆史 出演=中村倫也、川口春奈、満島真之介、古川雄大、阿部たかし、福田転球、村岡希美、麿赤兒、一ノ瀬ワタル、梶原善、橋本じゅん、山本耕史、生瀬勝久、(小林涼子、金田明夫) 他()内は初回は未出演。
池井戸潤の小説原作。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)初回は6分拡大
タイトルと原作は池井戸潤、中村倫也主演位しか知らなくて観たのだけど、取り敢えず放送が始まった夏ドラマの中では一番面白かった。中村倫也がどこかの消防団にイヤイヤ入って、紆余曲折が有りながらも頼れる青年に成長して行くみたいな話なのかなと思っていたら、連続放火と見られる火事は有るわ、死人は出るわで、ガッツリミステリーだったからちょっとびっくり。
スランプの作家(三馬=中村)が5年前に父から相続し、放置していた田舎の隼地区に有る家の状態を確認しに行ったら、山と畑の長閑な景観にすっかり心を掴まれ、移住を決める。
早速消防団に誘われた時は断わった三馬だが、実際に火事が起き出動に駆り出されて見た光景は強烈で、彼は自ら消防団への入団を決める。
ここの消防団の動きを手持ちカメラで追い続ける演出と火事のVFXが凄くて、三馬の心境の変化も納得出来た。
名バイプレーヤーだらけで、犯人が個人なのか地区全体なのか、想像するとワクワクする。
脚本=香坂隆史 演出=常廣丈太
- << 455 【2023夏ドラマ】 「ハヤブサ消防団」2話まで終了。 放水の水圧が高かったのは太郎の単純なミスだったの?放水して直ぐに「水圧高くないか?」と気付いた団員が太郎の所に駆け付けず、全員でパニックみたいになっていたから、てっきり第三者が細工をしたのかと思っていた。そこだけちょっと分かりにくかったけど、あとは相変わらず無駄の無い作りになっていて面白かった。 村には係が色々有るらしくて、早速太郎にも灯明係と寺係の番が回って来て、おまけに隼地区に観光客を呼ぶ為のドラマを作る事になり、その脚本を書いて欲しいとの依頼迄来て太郎に暇無し。 でも太郎は村人達が“放火魔は浩喜”と根拠の無い噂話をしている事が気になって、何故なのかを一人で調べ始めると、どうやらソーラーパネルの営業員の真鍋(古川雄大)が噂を広めている事が分かり、本人に直接真偽を確かめるが真鍋は否定。この時の太郎の冷静な判断と口調は流石ミステリー作家という感じで頼もしかった。 川口春奈が演じる彩も、浩喜が亡くなった滝壺に献花をしている位だから、浩喜が放火魔とは思っていないだろうし、もしかしたら二人で協力して調べたりするのかな? でも彩にも何か裏が有りそうな雰囲気は有るんだよなあ。 主人公を信じるとすると、太郎以外は皆何か裏が有りそうで怖い(笑) 脚本=香坂隆史 演出=常廣丈太
>> 432
【2023夏ドラマ】
「警部補ダイマジン」(EX)脚本=徳永友一 出演=生田斗真、土屋太鳳、小澤征悦、シシド・カフカ、浜野謙太、馬場徹…
【2023夏ドラマ】
「警部補ダイマジン」2話まで終了。
前回の感想の最後に『どうやら自身の出自も絡んでいるらしい平安は、台場を使い裏でその秘密結社を突き止め解体しようと考えている様だ。』と書いたのだが、今回、雲田(マツケン)が繋いでくれた情報屋から、父親が44の黒幕だと教えられた後、台場が44の殺し屋の市川(矢柴俊博)を路上で倒して、首を締めて殺そうとするのを車のライトで邪魔をして態と逃がし、情報源として生かしておこうとした所を見ると、あくまでも“母の遺言”である「お父さんを殺して」が最優先目的なのかなと思い始めた。市川に始末されてしまった情報屋の話では、平安の父親は部下から教祖の様に崇められている存在らしいから、もし平安に殺されれば、それは組織の崩壊にも繋がるのかなとは思うが。(平安が殺せるとも思えないけど)
市川役の矢柴さんは殺し屋を演じるイメージが無い役者さんなので、無表情で人を殺したり格闘が強かったりするのが意外で、またそれをきっちりと演じているから強く印象に残った。まだ出て来るみたいなので、台場との第2ラウンドが楽しみ。
台場は短気で直情径行型で、でも正義感は人一倍強い人って分かって来たのだけど、平安は何を考えているのかよく分からないままなので、それがこのドラマの不安定な感じに繋がっているのかな。
脚本=徳永友一 演出=三池崇史
- << 472 【2023夏ドラマ】〚簡単投稿〛 「警部補ダイマジン」3話まで終了。 一週休んだので前回迄の振り返りが長めに作られていて、思い出すのに丁度良く、その点はまず感謝。 平安は“目的の為なら手段は選ばない”を徹底していて、その冷徹さは悪魔の様で、台場に「俺じゃねえ、あんたこそ血も涙も無い殺人鬼だ!」って叫ばれていたけど正にそんな感じで、向井理が実に気持ち良さそうに演じているから、今回は特に主演の生田斗真の影が薄くなってしまった。 高橋克典に小澤征悦だけでも怪しいのに、輪を掛けて胡散臭い“土日の老人(片岡鶴太郎)”迄登場、益々分かり難くなって来てる。 面白いのだが、長台詞で説明してしまう場面が多く直ぐには理解し難いので、自由に止められる録画で観る様にしている。これはやっぱり欠点だよね、ドラマとしては。 脚本=徳永友一 演出=三池崇史
【2023夏ドラマ】
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」(NTV)脚本=ツバキマサタカ 出演=松岡茉優、芦田愛菜、奥平大兼、加藤清史郎、當真あみ、茅島みずき、山時聡真、窪塚愛琉、福崎那由他、田牧そら、細田善彦、長井短、サーヤ、犬飼貴丈、荒川良々、松下洸平 他
オリジナル作品。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)
【拝啓、傷ついた貴方へ】
「3年A組」のプロデューサー(福井雄太)と演出家(鈴木勇馬)が作ったオリジナルドラマという事で、若干雰囲気は似ている。
高3の担任教師である九条(松岡)が、卒業式の日に吹抜け廊下から誰かに突き落とされるのだが(D組卒業おめでとうと書かれたリボン記章を袖口に付けていたので、生徒が犯人と九条は思い込んでいる)、死にたくない!と強く思ったら時が戻り、3年D組の1学期最初のHRの教壇に立っていた。
これはタイムリープなのか、それとも全てが九条の妄想なのか。
九条は1年後に殺されない為に、今、殺される覚悟を持ちながら生徒達と真剣に対峙し始める。
初回に関しては一にも二にも、松岡茉優と芦田愛菜の演技力に助けられて押し切った、そんな感じだった。
伝えたい事は分かるのだが、台詞に起こし過ぎなのが気になった。
脚本にもう少し行間が欲しい。
脚本=ツバキマサタカ←検索しても出ず。PとDが書いていてそのペンネーム? 演出=鈴木勇馬
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」(TBS)脚本=八津弘幸 他 出演=堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、高梨臨、林遣都、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、二宮和也、松坂桃李、役所広司 他※初回未出演者多数
福澤克雄原作。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回は54分拡大
出演俳優が全部で43名、モンゴルでの撮影期間が2ヶ月半と聞いて、流石「半沢直樹」でTBSに多大な利益をもたらした福澤克雄だから、制作費を湯水の様に使えるんだな、実際にドラマを観たら、カーアクションで一体何台の車を潰したのかと唖然とし、すっかり制作費が減ってショボくなった最近のドラマが当たり前の感覚になっている視聴者としては、その金遣いの荒さに若干ビビったりもして(笑)でも久し振りに地上波のドラマでスケールの大きさを堪能出来て楽しかったな。(この反動が怖い面も有るけど)
主人公の乃木(堺)は商社マンにしてはお人好しっぽくて、同期で末席らしいのも納得だなと思ったら、いきなり「あしたの、喜多善男」みたいになってるし、CIAにお友達はいるし、英語はともかくとしてモンゴル語もベラベラみたいだし、馬で疾走も出来るし、実はとんでもない男だったりして(笑)
それを含めてどういう話になるのか全く分からないけど、次も楽しみにしてる。
脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
- << 459 【2023夏ドラマ】 「VIVANT」2話まで終了。(2話は25分拡大) ああ、クオリティーがだいぶ下がったなあ。 チンギスvs.乃木、野崎御一行様の逃走劇自体は面白いのだけど、余計な枝葉(大使の裏切りでトンネル内を行ったり来たりとか、私的事情を優先して自分の計画に従わない柚木に振り回される野崎とか)の為に放送時間を拡大したのか、その逆で拡大枠だからあれこれ詰め込んだのかは分からないが、とにかく整理整頓取捨選択をせずにあれこれ盛り込んだから、時間短縮の為の説明台詞のまあ多い事。それを滑舌の悪い阿部寛にさせるものだから半分位は頭に入らず、逆に堺雅人は滑舌が良過ぎて喋るスピードが速く、息継ぎが少ないからそれも気になってやはり言ってる事の意味が取れなくて苛々するというね。 結局文句無しに凄いなあと感動したのは、死と隣り合わせの砂漠移動の過酷さが、ダイレクトに伝わって来るモンゴルの砂漠ロケの部分だけだったというのも何だかなあと思ってしまって。 野崎が砂漠を行くと決めた時に、その無謀さを体で知っているドラムが一度は逃げて行く、その無言の抗議を遠景で撮り続けた演出とかは良かったけどね。 何でも台詞で説明してしまうのではなくて、もう少し描く事を絞って、その分映像で見せて欲しいし行間を大切にして欲しい。 脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
>> 437
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」2話まで終了。
前回はCODEというアプリについて、スマホの画面や悟、二宮の行動…
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」3話まで終了。
はたして田波課長(鈴木浩介)は警察内部のCODE関係者に嵌められただけなのか、それとも収賄罪の部分だけは事実で、悠香事件の犯人(寺島)を警察内部に誘導していた動画はディープフェイクで無実だったのか、鈴木浩介の演技が上手いからどっちにも取れて悩ましい。
ただ今回、ずっとCODEプレイヤーの監視やサポートをしている謎の女(松下奈緒)と会って、課長が封筒に入った何かを直接手渡しするシーンが有ったので、CODEと全く無関係とも思えないし、このどっち付かずでモヤモヤさせる設定が上手いなあと思う。
で、今度は何やら急に百田(三浦貴大)の動きが怪しくなりだして…。特に変なのは悠香が課長宛に送ったとされる収賄の告発を予告するメールで、①そもそも悠香が予告する必要性は有る?②それを百田に送り付けた差出人が不明なのに、それを根拠に管理官(神尾佑)が協力して課長の逮捕状を取ったって、そんなの有り得る?課長の口座への1500万の入金は消されて無かった事になっているのに?
という事で、管理官はCODE側の人間で百田は利用されている可能性も有るのかな。
二宮にCODEを紹介したのも佐々木のフェイクと明かされたし、規模も目的も分からな過ぎて、それが今のところは凄く面白い。
脚本=酒井雅秋 演出=森淳一
- << 460 【2023夏ドラマ】 「CODE-願いの代償-」4話まで終了。 どんどん話は進むけど、そもそもの謎(CODEの元締め、規模、目的等)はきっちりと残したままで、視聴者を飽きさせず視聴意欲を継続させるテクニックは相当な物で、これは原作(台湾の大ヒットドラマ&映画)の導入と日本版への改変を主導したプロデューサーが有能だという事かな。 一つだけ“それ違うだろう”と思うのは、二宮のCODEへの“願い(依頼)”の選択の詰めの甘さに付いてだけど、これはあまりに的確だと謎を残せずドラマが成立しないので仕方ないのかもと思っている。 「神奈川県警のCODE使用者」という二宮の依頼に対して、CODEは二宮と百田の2名と回答したけど、これは多分嘘だよね。 悠香、寺島、佐々木の死を早々と事故と決め付けているのは、上の方の力が動いているのを想像させるし、百田にハメられて逮捕された田波にしても、今回、難病の息子の為にCODEでお金を得ているのが明かされた三輪(松下奈緒)と接触しているので、CODEとは無関係とは言い難い。 そしてやっと姿を現した病院慰問をするピエロの市川(玉鉄)は、病院に多額の寄付もしているとの事だが本当は何者なのか。元締めなら三輪との接点は病院になるけど、そんな単純な話とも思えないしなあ。 脚本=山田能龍 演出=木村ひさし←チーフじゃないのでおふざけは一切無しで、胸を撫で下ろした
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」(カンテレ)脚本=泉澤陽子 他 出演=成田凌、小芝風花、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前田公輝、井上翔太、井本彩花、石田ゆり子 他
額賀澪の小説原作。《月10・54分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
今、結構流行って来てるのかな?これ迄に殆ど取り上げられた事の無い職業にスポットを当てるお仕事ドラマって。これもその一つだけど、主人公のキャリアエージェント来栖(成田)を、相談者の欠けている部分をビシビシ指摘し毒舌で追い込む独特のスタイルを確立し、実績もNo.1のCAに設定しているので、その面では職業としてのリアリティーには欠けるのかもしれないが、でも彼の相談者(この会社の社長落合洋子=石田の姪でもある羊谷千晴=小芝)に対する指摘は一々ごもっともで、千晴程酷くはなくても、社会人として上司との関係に悩み傷付いた事がある人なら、“来栖の言葉は一つ一つ刺さる”位にはリアリティーが有るのではと私には思えた。
ああいう目に遭って退職した時に親に本当の事を言えるのかどうか、言えずに抱え込む様な性格だから、ある種の人々に標的にされるとも言える訳で、その部分が凄くリアルで心が痛かったけど、来栖が千晴のパワハラ元上司を成敗してスカッとさせてくれたから、次も観ようかなと思えた。
エンタメとのバランスの取り方よねえ。
脚本=泉澤陽子 演出=堀江貴大
- << 461 【2023夏ドラマ】 「転職の魔王様」2話まで終了。 今回は、最近あちこちのドラマへのゲスト出演が目立つけど、どれもイマイチ役に恵まれていなかった早見あかりが、新卒で内定を貰えずに10年派遣社員に甘んじ、結婚するつもりでいた男(克行=味方良介)に二股を掛けられた上に振られ、来栖に転職活動の現実を突き付けられ叱咤されながら、徐々に意識を変えて行く宇佐美(32才)という女性を自然体で好演、克行のクズ男振りは酷かったけど、どこにでも転がっていそうな地味な設定の割に印象に残る話になった要因は、ゲスト二人の絶妙なキャスティングに有ったのかなと。 自分が何をやりたいのかが分かっていなかった宇佐美に「何が正解なのかは自分で決めるんです」と突き放した割には、宇佐美の能力が発揮出来そうな会社をさっさと紹介した来栖は言行不一致だったけど、今回に関しては宇佐美が折角内定した事務職を辞退し、「妥協はしたくないんです」と明確な意思表示をした事が重要だったのかなと。 そして来栖は未だに「自己犠牲にしか自分の価値を見い出せない」でいる千晴に、サービス残業とサービス早出の禁止を告げる。 そうね、千晴は先ずはそこからよね。 脚本=泉澤陽子 演出=堀江貴大
>> 439
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」2話まで終了。
今回の債務者(EXTuber轟木=細田善彦)は初回の夫婦…
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」3話まで終了。
3話目にして初めて同情の余地が有る債務者のケースが取り上げられた。
このケースを初回に持って来た方が、例え主人公の無知が発揮されて小原に毒突いたとしても、その事で吉野の役が浴びたダメージは少なめで済んだのかな、吉野の設定に呆れて逃げてしまう視聴者も減らせたのかなとも思ったのだが、実際の債務者に照らしたら同情の余地が無い者が殆どなのだろうし、それを考えるとやはりこの債務者の順番でベターなのだろうと思う。
次回が放送休止で1週間空いてしまうので、3話迄を序章として、その間に執行官の仕事内容や特殊性を視聴者に理解して貰いたいので、吉野に若干狂言回し的な役割を担わせたのかもしれない。
ヤングケアラーからの介護離職、その母親が死にダメージから抜け出せず債務者となってしまった男(高橋光臣が上手い!)。
小原の仕事は理解しながらも、こういう現場は「どうしても心がザワザワしてしまう」という吉野に対し、自分だってザワザワするのだと理解を示す小原。でも誰かが終わらせなければいけない、人生をリスタートして貰う為に、それが執行官の仕事なのだと。視聴者の、この仕事への理解も深まり、序章の締めとしては申し分ない出来だったと思う。
脚本=大森美香 演出=星野和成
>> 440
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」(TBS)脚本=龍居由佳里 他 出演=福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、…
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」2話まで終了。
前回、瞳子に言われた有栖が「妊娠した」と父親に告げた所で切って、今回の冒頭でそれは父親の反応も含めて有栖の脳内シミュレーションであり、実際は妊娠の事は告げずに、アルバイトの許可取りだけをしていたという事が明かされた。こういう悪質な繋げ方(演出)は好きでは無いので、種明かしがされた所で一気にバカバカしくなってしまった。
有栖は大学の奨学金を受けているのでそれなりに優秀な筈なのだが、世間の事にはかなり疎くて、ろくに調べもせずにブラックバイトに引っ掛かり、睡眠時間を削られて倒れて、心配した瞳子に注意されると「貴女には関係ない」と突っぱねる可愛気の無さ。今無理してお金を稼ぐより、自治体からどんな補助を受けられるのかを調べる方が先決だと思うのだが、そういう知恵は働かないらしい。
瞳子はもっとキレてもいい場面だったけど、有栖をずっと欲しかった妹代わりにしたいのか、元来かなりの世話好きな性格なのかよく分からないが、キレる代わりに“これから一緒に連れて帰ります”宣言。
次回は本当に父親に告白するらしい。
安田顕がどんな芝居で父親の悲哀を表現するのかは観たいので、今度こそ裏切らないで欲しい。
何か思ってたのと違う雰囲気になっているので、継続視聴するかは微妙になって来た。
脚本=龍居由佳里 演出=福田亮介
- << 462 【2023夏ドラマ】 「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」3話まで終了。 どういうシチュエーションで父親に妊娠した事を話すのかと思ったら、瞳子がファインアート運送に頼んで有栖の机を運び出す所を父親が目撃、タクシーで尾行した父親がそのまま瞳子の部屋を直接ピンポーン…って設定だったけど、あんな豪華なタワマンでこれは無理でしょ(笑)運送屋さんにくっついて行かなきゃ入れないし、部屋番号も分からない筈だけど、瞳子が一緒だったしねえ。 まあ、それはいいとして(←いいんか〜い?)、市郎(安田顕)が問い詰め有栖が「妊娠した」と言ってからの父子のやり取りは見応えが有ったなあ。顔を上げたら一瞬で涙を溢れさせる福原遥は流石だし、自分を落ち着かせようとしながらも、「夢は諦めない!」と無謀な事を言う娘に「だったら子供を堕ろせ!」と口走ってしまい、「お母さんだったらそんな事、絶対に言わなかった…」と言い返されて言葉を失ってしまう所まで、安田顕の演技には、男手一つで育てて来た父親の戸惑いと悲哀が溢れていてグッと来た。 一度は出て行ってしまう有栖(あれは本人と友達が悪い)を、赤ちゃんの為にと車迄買って迎えに行く瞳子の、何でそこまでしてあげるのかという真意が未だに不明で違和感は消えないのだが、もう少し観てみようかなという気にはなっている。 脚本=龍居由佳里 脚本協力=木村涼子 演出=福田亮介
>> 442
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」(CX)脚本=阿相クミコ 他 出演=杉野遥亮、宮崎莉里沙、田中みな実、綱啓永、豊嶋花、近藤華、山口…
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」2話まで終了。
主人公の清舟は自分で言っている様に「俺から書道を取ったら何も残らない」、所謂純粋培養の“書道馬鹿”で、書道の世界で一番を取る事にしか生きる価値を見出だせず、著しく社会性が欠如している。
父親の清明は恐らくそれを危惧して、人間関係が濃く助け合う事が生活インフラの一部になっている様な“島生活”に、息子を送り出したのかなと想像する。
島では「人と人の繋がりこそ万全な防犯対策」だし、嵐が来れば頼まなくても不慣れな清舟の所には手助けに来てくれるし、ばら撒かれる祝餅を横取りしてまでも掻き集めるおばさん(あだ名はパンチ)は、出られなかった人の家にその餅を配るので、地区の人には意外と好かれている、そんなエピソードが順に描かれその結果、パンチが作って黙って置いて行ったぜんざいを皆で食べた後、清舟の気持ちは「今日は不覚にもちょっと楽しかった、ありがとな」と呟く迄に変化して行った。
鬱陶しいだけだった皆のお節介の意味が少し分かり始めた清舟は、そんな余裕はないと断っていた地区対抗体育祭の為の皆のゼッケンを、徹夜で書き上げるのだった。
あの“楽”という書は大賞を取れず、大賞を取った18才の青年(荒木飛羽)が川藤(中尾明慶)と一緒に島へやって来る。果たしてそこにはどんな意図が?
脚本=阿相クミコ 演出=河野圭太
- << 464 【2023夏ドラマ】 「ばらかもん」3話まで終了。 川藤(中尾明慶)が連れて来た神崎(荒木飛羽)も書道家と知った美和達“子供軍団”は、プライドが高い(美和談)清舟が傷付かぬ様に、何とか会わせずに追い払おうとあれこれ策を弄する前段が長くて、若干間延びしていたのは残念だったが、清舟がとっくに気付いていて、傷付いた様子も無いと分かってからの“子供軍団”のナチュラルな接し方は面白く可愛かった。 神崎は清舟を半田先生と呼び、その書に心酔し手本として来たのに、島暮らしで作風が変わってしまった為、手本を失いスランプに陥ってしまったから、川藤は清舟の様子見を兼ねて神崎も連れて来たらしい。マネージャーだけあって中々の策士。 清舟の特集記事の載った雑誌は全部コレクションしていて島にも持参した神崎に、その頃の発言は封印したい清舟が難色を示すと、“先生がその雑誌を嫌がっている”事だけは察知したなるが、雑誌を破いて沢山紙飛行機を作り、笑いながら屋根から飛ばしたシーンは爽快で、悩みなんてこうやって飛ばせればいいのになと大人の自分は思ってしまった。 皆で魚釣りをして大漁のアジを当たり前の様に捌いて、色々な料理にして行く浩志(綱啓永)。それを「ウマい!」と皆に褒められて、そこに自分の価値を見い出せたのかな?清舟だけが一方的に影響を受けている訳では無いという描写もいいね。 脚本=金沢達也 演出=植田泰史
>> 443
【2023夏ドラマ】
「こっち向いてよ向井くん」(NTV)脚本=渡邉真子 出演=赤楚衛二、生田絵梨花、岡山天音、藤原さくら、森脇健児、…
【2023夏ドラマ】
「こっち向いてよ向井くん」2話まで終了。
初回は私が期待をしている田辺桃子がゲストだったので、何とか最後まで集中力を切らさずに観終えたけど、今回はお相手が殆ど興味の無い久間田琳加だった事に加え、話自体もつまらなかったし先も見えていたので集中力が続かず、1.3倍速視聴で何とか観終える事が出来た。
台詞とモノローグとLINEの画面、大袈裟に言えばこの3つだけで作られている様な錯覚に陥る位、変化に乏しい画面がダラダラ続くので飽きてしまったのね。
まっ、私にはこのドラマは合わなかったという事で、今回で視聴離脱する。
脚本=渡邉真子 演出=草野翔吾
>> 444
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」(EX)脚本=香坂隆史 出演=中村倫也、川口春奈、満島真之介、古川雄大、阿部たかし、福田転球、…
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」2話まで終了。
放水の水圧が高かったのは太郎の単純なミスだったの?放水して直ぐに「水圧高くないか?」と気付いた団員が太郎の所に駆け付けず、全員でパニックみたいになっていたから、てっきり第三者が細工をしたのかと思っていた。そこだけちょっと分かりにくかったけど、あとは相変わらず無駄の無い作りになっていて面白かった。
村には係が色々有るらしくて、早速太郎にも灯明係と寺係の番が回って来て、おまけに隼地区に観光客を呼ぶ為のドラマを作る事になり、その脚本を書いて欲しいとの依頼迄来て太郎に暇無し。
でも太郎は村人達が“放火魔は浩喜”と根拠の無い噂話をしている事が気になって、何故なのかを一人で調べ始めると、どうやらソーラーパネルの営業員の真鍋(古川雄大)が噂を広めている事が分かり、本人に直接真偽を確かめるが真鍋は否定。この時の太郎の冷静な判断と口調は流石ミステリー作家という感じで頼もしかった。
川口春奈が演じる彩も、浩喜が亡くなった滝壺に献花をしている位だから、浩喜が放火魔とは思っていないだろうし、もしかしたら二人で協力して調べたりするのかな?
でも彩にも何か裏が有りそうな雰囲気は有るんだよなあ。
主人公を信じるとすると、太郎以外は皆何か裏が有りそうで怖い(笑)
脚本=香坂隆史 演出=常廣丈太
- << 481 【2023夏ドラマ】 「ハヤブサ消防団」3話まで終了。 一週お休みしたので、冒頭の振り返りは約2分半と長めだったが、項目毎にタイトルで括ってくれて分かりやすかったし、ああそうだったなと思い出している内に本編に突入。 今回は東京から太郎担当の編集者の中山田(山本耕史)がチェックがてら遊びに来て、太郎の父が大量に残した写真の1枚、シャクナゲの花を持った謎の女性(小林涼子)は誰なのかに二人が興味を持って調べ始め、町興しで隼地区を紹介するドラマの企画が村岡町長(金田明夫)の一存でボツになったのに、彩(川口春奈)は太郎に隠して企画を続行しようとしていて、そんな中、賢作(生瀬勝久)の家の作業場が燃え、消し止めようとした賢作が倒れたが、駆け付けた犬猿の仲の郁夫(橋本じゅん)が助け出し、意識を取り戻した賢作は自宅に防カメを設置済みだと言い、その映像に映し出されたのは、車のダッシュボードにハヤブサ消防団の帽子を置いている人物だった(成りすましかも?)という話。 そして写真の謎の女は、どうやら自殺した山原倫子が不倫で産んだ展子なのではと。 ラスト、その展子の写真が飾られた神棚を見詰める彩と白髪の老婆(村岡希美)。 やはり彩は只の移住者じゃなかったのね。 老婆が死んだ筈の倫子で、彩はその孫とかなのかね。 演技功者ばかりだし、ちょいホラーも十分楽しめてる! 脚本=香坂隆史 演出=山本大輔
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」(CX,共同テレビ)脚本=烏丸マル太 出演=若村麻由美、木村佳乃、マキタスポーツ、平祐奈、中川大輔、永瀬莉子、円井わん、時任勇気、谷田部俊、猫背椿、佐戸井けん太、西村まさ彦、沢村一樹 他
オリジナル作品。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)初回は15分拡大
パート勤めをしている平凡な主婦が、失踪した大女優になりすましながら生活をする姿をコミカルに描く“なりすましコメディー”、というのが公式HPの紹介文なのだが、確かにコミカルな描写は有るけど効果的な役割を果たしていたかというと微妙で、面白可笑しいドラマの域にはまだ到達していなかった様に思う。
ストーリーの展開は早くて、スカウトされて依頼された“なりすまし謝罪会見”を無事終了させる迄を、初回で一気に見せたのだが、その割には中身が間延びしている様に感じて、ドラマに集中出来なかった。
これは脚本の問題?演出の問題?私の感性の問題?
プロットを読んで、病気による主演の交代は有ったけど若村さんなら問題無しだなと、凄く期待していたドラマだっただけに何か残念で…。
もう脚本(多分、鈴木Pが兼務)は全編完成しているそうなので、後は鈴木Pの世界観にハマれるかどうかだな。
脚本=烏丸マル太 演出=平野眞
- << 465 【2023夏ドラマ】 「この素晴らしき世界」2話まで終了。 沢村一樹がどうにも胡散臭い水田夏雄役にピタリとハマっていて、初回にも思ったのだけど、彼が出て来るとドラマが締まって(自然体の胡散臭さが面白いのと共に緊張感も生むから)ドラマの世界に集中出来る。 若村麻由美さんは大好きな役者さんだし、代役は不可抗力の領域だから言うまいと思っていたのだが、やはりこの妙子が若菜になりすますコミカルさというのは、若村さんの演技力を以てしても出すのは難しいのかなと。元々持っている資質+演技力の領域なのかなと思えて、やはり鈴木京香さんだったら、もっとこの役にハマれたのだろうな、沢村一樹さんとの相性も抜群だったのだろうなと思えてしまうのだ。 後は妙子の家庭と若菜のプロダクション関連以外の部分が、ちょこちょこ挟まれるのだが、それが全部コマ切れで、今この描写は必要なのかが不明だから、それが何かこのドラマはテンポが悪いと感じてしまう要因なのかもと思い始めた。 今回、真由美(猫背椿)の夫が、自殺未遂した若菜のプロダクションの元社員が委任契約している弁護士と明かされた様に、いずれは諸々繋がっては来るのだろうが、1、2話の段階であれもこれもと振られると、本筋の話に集中出来なくて少し苛々してしまうのよ。 脚本=烏丸マル太 演出=平野眞
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」(ytv)脚本=田辺茂範 他 出演=深川麻衣、石井杏奈、毎熊克哉、さとうほなみ、朝倉あき、山下容莉枝、遠山俊也、鈴木康介、鈴木ゆうか、野間口徹、前田敦子 他
横関大の小説原作。《木曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)
何の情報も入れないまま観たから、時間軸は飛ぶし、深川麻衣(日村繭美)と石井杏奈(熊沢理子)と前田敦子(神野由香里)の直接的な関係性も掴めないし、失踪や犯罪に関する描写は極端に少ないし、でも最後に豪華なホテルの部屋?に集合する3人が映し出された事で、この3人が協力して殺人を成立させたのかなという事は想像出来た。
由香里は失踪して自殺を装った様だが、生きているという事は身代わりにしたのはさとうほなみ(玉名翠)なのかな?
あと謎なのは繭美が山中?で、両足を持って引き摺っていた(遺体?)のは誰なのかと、理子は念願叶って刑事になったのに、(何をやったのかは分からないけど)何で罪を犯したのか、という辺りかな。
分からない事だらけで今は隔靴掻痒の感は有るけど、次も観ようかなという気にはさせてくれた。
由香里という妻が居ながら、大学同期の繭美と再会したら速攻で男女の関係になった智明(毎熊克哉)がクズで…、毎熊さんハマり役(笑)
脚本=田辺茂範 演出=菊地健雄
- << 470 【2023夏ドラマ】 「彼女たちの犯罪」2話まで終了。 前回の振り返り映像に、3人がホテルの部屋に集合するシーンが入っていなかったから、初回を観ているかいないかで、話の捉え方が全く違って来てしまうんだなと、戦略だとは思うのだが、そこが妙に気になってしまった。 由香里(前田敦子)は飲み屋にネクタイを忘れたと言う夫・智明(毎熊克哉)の浮気を確信していたけど、翠(さとうほなみ)から証拠が無いと高額慰謝料は取れないと言われていた。 そんな時に、智明に妻がいる事を知り愕然とした繭美(深川麻衣)が、妻の顔を見てみたいとフラフラと智明の自宅前迄やって来て、智明に渡せなかった弁当を落としてばら撒き、一度はすれ違った由香里が「大丈夫ですか?」と引き返して来る。そして由香里は繭美のバッグから見えていた夫のネクタイに気付き「主人の…ですよね?」←鴨が葱を背負って来たのだ! 逃げ出す繭美を追い掛け遂に腕を掴む由香里。それを遠目で見ていた翠。 この証拠を掴む設定が面白かったなあ。 これで由香里と繭美の接点は出来た。 後は刑事の理子(石井杏奈)だけど、智明と繭美が再会して直ぐの、バッティングセンターで遊んでいる時から探偵に尾行させて写真を撮らせている、この意味は何なんだろう。(もっと前からどちらか片方を調べさせてた可能性も有るのかな) まだ謎だらけだけど面白いなあ。 脚本=田辺茂範 演出=菊地健雄
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「初恋、ざらり」3話まで終了。
上戸が手荷物をばら撒いて同僚の田口(うらじぬの)が拾った時に、これは療育手帳を見て職場で広めるのだろうなと思ったら、やっぱりだった。それを天野(西山繭子)が立ち聞きしていて厳しい表情。ここまで“天野相談役”として、二人にいいアドバイスを送っていた彼女のスタンスは、これで変わってしまうのか?
脚本、演出=池田千尋
「やさしい猫」4話まで終了。
クマさんを激しい頭痛が襲い血圧が200迄上昇、それでも緊急性は無いと外部の病院を受診させない入管って。仮病で逃げない様に人手を割かなければいけないから?警備の一部は警察に頼めばいいし、もし仮病なら即刻強制送還という規定を設ければいい。ドラマよりもっと酷い症状の収容者を見殺しにしたケースが実際に有ったりするから批判される。収容と病気は切り離して考えて、先ずは健康の保証を優先させないと。入管職員が感情に蓋をする意味は理解するし正しいとも思うが、それと病気は次元が違う話。
脚本=矢島弘一 演出=安藤大佑
「最高の教師」2話まで終了。
今回は瓜生(山時聡真)のフィーチャー回。演じた山時くんが上手くて、ちゃんと毒母を持った高3の男子としての魂の叫びを発している様に見えた。でも長台詞を生徒の演技力でカバーする手法には限界が有るのではと危惧。
脚本=ツバキマサタカ 演出=鈴木勇馬
- << 473 【2023夏ドラマ】 「初恋、ざらり」4話まで終了。 私はモノローグが多いと“もっと映像で分からせて欲しい”と思ってしまうタイプなのだが、このドラマは例外で、主人公の有紗が軽度の知的障害を抱えていて、それを周囲に隠している為、本当は今何をどう考えているのかを本人のモノローグで表現する事は、視聴者に真意を伝える重要な手段となっているし、小野花梨さんが台詞、表情、動き、モノローグの全てを使って有紗を演じる事が、このドラマにとっては必要不可欠なのだと強く感じている。 岡村の誕生日に二人は遂に結ばれ、有紗は“セックスした後、死にたくなかったのこれが初めてだった”。 「岡村さんにとって私って無くてはならない存在?」「当たり前じゃないか」 またキスをしながら“必要とされたい…役に立ちたい…嬉しい…もう一人じゃないんだ…岡村さん、私…私…”って心で思っていたら、「私、知的障害が有るんです」と口に出てしまい、岡村が「えっ?」“あれ…言っちゃった”ここのモノローグと言葉(台詞)が混ざってしまい戸惑う有紗、というシーンが秀逸だった。 これ迄の有紗の言動から、処女で純真な子だと思い込んでいた岡村は、処女じゃないと知り「初めてが良かったですか」と聞かれて「そんなことないよ」と答えていたけど、知的障害については一体何と答えるのだろう。 脚本=紡麦しゃち 演出=倉橋龍介
- << 474 【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「やさしい猫」全5話終了。 49分枠の内、30分以上を裁判シーンに割くという構成で、感情を排して詰めて来る入管側代理人の占部(麻生祐未)に対し、真っ直ぐに目を見て両親の関係について正直な気持ちを話すマヤの姿勢が、裁判官の心証を良くして強制送還の決定は取り消され、その後、一家は引っ越しミユキはクマラとの間の子を産み、4人で暮らしている描写で終わった。 占部がクマラに指摘する形で、来るべき時に入管に相談に来ていればという、法に則る入管側の立場も強調して入れ込んでいたので、まあドラマとしてはこの辺りが表現の限界なのかなと。 脚本=矢島弘一 演出=柳川強 「最高の教師」3話まで終了。 うーん、台詞がダラダラと長く、喋り言葉としてこなれていないからスッと頭に入って来ないという、脚本の欠点は何とかならないのかな。 今回、工学研究会の部室を相楽達に乗っ取られ言いなりになっていた男子二人が、九条の説得に応じて相楽に対し行った意表を突く作戦、二人で土下座して「僕達をハブって欲しいんだ」は面白かった。 やりたい事(工学?)も有るし友達も居る(二人だから)から、ずっと無視し続けてくれた方がありがたいという態度ね。思い掛けない反撃を喰らい言い返せない相楽に笑ってしまった。 脚本=ツバキマサタカ 演出=鈴木勇馬
>> 448
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」(TBS)脚本=八津弘幸 他 出演=堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、檀れい、濱田岳…
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」2話まで終了。(2話は25分拡大)
ああ、クオリティーがだいぶ下がったなあ。
チンギスvs.乃木、野崎御一行様の逃走劇自体は面白いのだけど、余計な枝葉(大使の裏切りでトンネル内を行ったり来たりとか、私的事情を優先して自分の計画に従わない柚木に振り回される野崎とか)の為に放送時間を拡大したのか、その逆で拡大枠だからあれこれ詰め込んだのかは分からないが、とにかく整理整頓取捨選択をせずにあれこれ盛り込んだから、時間短縮の為の説明台詞のまあ多い事。それを滑舌の悪い阿部寛にさせるものだから半分位は頭に入らず、逆に堺雅人は滑舌が良過ぎて喋るスピードが速く、息継ぎが少ないからそれも気になってやはり言ってる事の意味が取れなくて苛々するというね。
結局文句無しに凄いなあと感動したのは、死と隣り合わせの砂漠移動の過酷さが、ダイレクトに伝わって来るモンゴルの砂漠ロケの部分だけだったというのも何だかなあと思ってしまって。
野崎が砂漠を行くと決めた時に、その無謀さを体で知っているドラムが一度は逃げて行く、その無言の抗議を遠景で撮り続けた演出とかは良かったけどね。
何でも台詞で説明してしまうのではなくて、もう少し描く事を絞って、その分映像で見せて欲しいし行間を大切にして欲しい。
脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
- << 476 【2023夏ドラマ】 「VIVANT」3話まで終了。(3話は15分拡大) バルカの“死の砂漠”を文字通り死にそうになりながら進み、やっとモンゴルとの国境に辿り着いたと大喜びしたら、何とあのチンギス御一行様が待ち構えていたという“天国から地獄”劇、それも想定内と危機管理をしていた野崎と新庄(竜星涼)のおかげで何とか帰国、サイバー対策課のホワイトハッカー東条(濱田岳)の力を借りて誤送金の原因を探る作業が始まり、乃木は山本(迫田孝也)の力を借りて監視の厳重な丸菱のサーバールームに入り、東条の指示したサーバーからのデータのコピーに成功し、遂にはGFL社に送金する時だけ金額が書き換えられる様にシステムを改ざんした“直接的な犯人”は経理部の太田(飯沼愛)だった事を突き止める。 今回は砂漠脱出とサーバールームへの出入りでハラハラドキドキさせられて、それはそれで楽しめたのだけど、話自体は殆ど進んでいなくて、あれだけ騒いでいたテントだ別班だはどこ行った状態。次回で誤送金問題は完結して5話からは新章に入るというから恐れ入る。 今回、個人的に一番沸いたのは、乃木が小日向文世さん当人の前で「あしたの、喜多善男」風になった事。他人には見えない分身Fが長野専務にあんなに顔を近付けて。これ絶対福澤さん、遊んでるよな(笑) 脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
>> 449
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」3話まで終了。
はたして田波課長(鈴木浩介)は警察内部のCODE関係者に嵌められ…
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」4話まで終了。
どんどん話は進むけど、そもそもの謎(CODEの元締め、規模、目的等)はきっちりと残したままで、視聴者を飽きさせず視聴意欲を継続させるテクニックは相当な物で、これは原作(台湾の大ヒットドラマ&映画)の導入と日本版への改変を主導したプロデューサーが有能だという事かな。
一つだけ“それ違うだろう”と思うのは、二宮のCODEへの“願い(依頼)”の選択の詰めの甘さに付いてだけど、これはあまりに的確だと謎を残せずドラマが成立しないので仕方ないのかもと思っている。
「神奈川県警のCODE使用者」という二宮の依頼に対して、CODEは二宮と百田の2名と回答したけど、これは多分嘘だよね。
悠香、寺島、佐々木の死を早々と事故と決め付けているのは、上の方の力が動いているのを想像させるし、百田にハメられて逮捕された田波にしても、今回、難病の息子の為にCODEでお金を得ているのが明かされた三輪(松下奈緒)と接触しているので、CODEとは無関係とは言い難い。
そしてやっと姿を現した病院慰問をするピエロの市川(玉鉄)は、病院に多額の寄付もしているとの事だが本当は何者なのか。元締めなら三輪との接点は病院になるけど、そんな単純な話とも思えないしなあ。
脚本=山田能龍 演出=木村ひさし←チーフじゃないのでおふざけは一切無しで、胸を撫で下ろした
- << 477 【2023夏ドラマ】 「CODE-願いの代償-」5話まで終了。 悠香があの夜、亡くなった江藤泉の車のドラレコで見たのは、江藤のスマホの“CODEの画面”で、それは勝手に動き出し、江藤の声で友人にCODEを紹介していた。悠香は鑑識の規則を破りそれをUSBにコピー。悠香の死後、そのドラレコ映像が消えてしまった事に気付いた後輩の石岡はその事実を二宮に伝え、USBを探し始めた二宮は、悠香が当日着ていた上着の袖口に隠されていたのを発見する。 その時、USBを奪うのが任務の男と、二宮を殺すのが任務の三輪が襲って来る。 石岡は二宮に話した後に襲われて、何を話したのか吐かせられていたから、それで任務の指示が出たのだと思うが。 これって、もしかして二宮のCODEは別枠だったのかな?(佐々木はまだ生きていた時だったし) 百田の自死直後に二宮に電話をして来た男が、警察やあらゆる所に仲間がいると豪語していたから、悠香からCODEアプリの秘密が二宮に漏れていないかを探る為の仕掛けだった可能性が高いのかなと。だから願いも予測出来て承認迄が速いのかな。 二宮は逮捕した三輪に協力させたいけど、警察内部にプレイヤーや管理側の人間がウジャウジャ居そうだし、奪い返されそうな予感も。 三輪のCODE画面だけブルーなのは、何か意味が有るのかね。対価がお金の人専用とか? 脚本=酒井雅秋 演出=木村ひさし
>> 450
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」(カンテレ)脚本=泉澤陽子 他 出演=成田凌、小芝風花、山口紗弥加、藤原大祐、おいでやす小田、前…
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」2話まで終了。
今回は、最近あちこちのドラマへのゲスト出演が目立つけど、どれもイマイチ役に恵まれていなかった早見あかりが、新卒で内定を貰えずに10年派遣社員に甘んじ、結婚するつもりでいた男(克行=味方良介)に二股を掛けられた上に振られ、来栖に転職活動の現実を突き付けられ叱咤されながら、徐々に意識を変えて行く宇佐美(32才)という女性を自然体で好演、克行のクズ男振りは酷かったけど、どこにでも転がっていそうな地味な設定の割に印象に残る話になった要因は、ゲスト二人の絶妙なキャスティングに有ったのかなと。
自分が何をやりたいのかが分かっていなかった宇佐美に「何が正解なのかは自分で決めるんです」と突き放した割には、宇佐美の能力が発揮出来そうな会社をさっさと紹介した来栖は言行不一致だったけど、今回に関しては宇佐美が折角内定した事務職を辞退し、「妥協はしたくないんです」と明確な意思表示をした事が重要だったのかなと。
そして来栖は未だに「自己犠牲にしか自分の価値を見い出せない」でいる千晴に、サービス残業とサービス早出の禁止を告げる。
そうね、千晴は先ずはそこからよね。
脚本=泉澤陽子 演出=堀江貴大
- << 478 【2023夏ドラマ】 「転職の魔王様」3話まで終了。 【好青年社員の仮面を取り払え!】 大手食品会社営業部に勤務する入社4年目の笹川(渡邊圭祐)の転職話。 体育会出身で上司の西田部長(新納慎也)からは、“笑顔と元気だけが取り柄の接待の盛り上げ役”程度にしか評価されていず、そこからの脱却を目指す。 相変わらず最初に辛辣な言葉を投げ付ける来栖に対し、自分の過去を話して「3年続けたのは凄いです」とフォローする千晴。プロとして計算尽くな来栖に対し、素人らしく気を使い、自らの過去と照らしてあなたは凄いと本心で語る千晴、これは意外といいコンビなのかも。 「合わない仕事は人を殺しますから」 「自分の強みは自分で気付きにくい、得意な事は無意識に出来てしまうから」 「部下を褒めない上司なんて上司に値しません」(←ドラマとは離れるけど、ビッグモーター事件の要因は、社員を褒めずに追い込む社風に有ったのでは?) 今回も胸に刺さる来栖が発する言葉の数々。 上司は自分を只の接待要員としてしか見てくれていなかったけど、他部署の社員は笹川の人柄と最後迄投げ出さない仕事振りを高く評価してくれていた。彼が少し自分に自信を持てて、転職に踏み出せて良かった。渡邊圭祐もいつの間にか演技が上手くなっていて感慨深い。(←ちゃんと彼の演技を観たのは2年前の「推しの王子様」以来) 脚本=小峯裕之 演出=丸谷俊平
>> 452
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」2話まで終了。
前回、瞳子に言われた有栖が「妊娠した」と父親に告げた所…
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」3話まで終了。
どういうシチュエーションで父親に妊娠した事を話すのかと思ったら、瞳子がファインアート運送に頼んで有栖の机を運び出す所を父親が目撃、タクシーで尾行した父親がそのまま瞳子の部屋を直接ピンポーン…って設定だったけど、あんな豪華なタワマンでこれは無理でしょ(笑)運送屋さんにくっついて行かなきゃ入れないし、部屋番号も分からない筈だけど、瞳子が一緒だったしねえ。
まあ、それはいいとして(←いいんか〜い?)、市郎(安田顕)が問い詰め有栖が「妊娠した」と言ってからの父子のやり取りは見応えが有ったなあ。顔を上げたら一瞬で涙を溢れさせる福原遥は流石だし、自分を落ち着かせようとしながらも、「夢は諦めない!」と無謀な事を言う娘に「だったら子供を堕ろせ!」と口走ってしまい、「お母さんだったらそんな事、絶対に言わなかった…」と言い返されて言葉を失ってしまう所まで、安田顕の演技には、男手一つで育てて来た父親の戸惑いと悲哀が溢れていてグッと来た。
一度は出て行ってしまう有栖(あれは本人と友達が悪い)を、赤ちゃんの為にと車迄買って迎えに行く瞳子の、何でそこまでしてあげるのかという真意が未だに不明で違和感は消えないのだが、もう少し観てみようかなという気にはなっている。
脚本=龍居由佳里 脚本協力=木村涼子 演出=福田亮介
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ】
「紅さすライフ」大西流星主演
初回に関しては、出番も多くキャラも立っていた井桁弘恵の方が主演感が有ったけど…。あと太眉にしてスッピン感を出す手法で、あの井桁弘恵を自然にダサく見せていたのは上手かった(ヨレヨレスーツや歩き方等、本人も工夫はしていたしね)。
これからメイク男子の大西くんの手によって綺麗に変身するのね、きっと。
あと起業もするみたいだから、そこが上手く噛み合うのかがポイントになるのかも。
取り敢えず様子見をしてみる。
脚本=松島瑠璃子 演出=今和紀
「埼玉のホスト」山本千尋主演
わざとなんだろうけど画がチープ、出演者も画に準じていて…おっと、誰か来たようだ…。
視聴意欲が全く起きなかったので、これは初回のみで視聴離脱する。
脚本=息吹一 演出=古林淳太郎
>> 453
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」2話まで終了。
主人公の清舟は自分で言っている様に「俺から書道を取ったら何も残らない」、所謂…
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」3話まで終了。
川藤(中尾明慶)が連れて来た神崎(荒木飛羽)も書道家と知った美和達“子供軍団”は、プライドが高い(美和談)清舟が傷付かぬ様に、何とか会わせずに追い払おうとあれこれ策を弄する前段が長くて、若干間延びしていたのは残念だったが、清舟がとっくに気付いていて、傷付いた様子も無いと分かってからの“子供軍団”のナチュラルな接し方は面白く可愛かった。
神崎は清舟を半田先生と呼び、その書に心酔し手本として来たのに、島暮らしで作風が変わってしまった為、手本を失いスランプに陥ってしまったから、川藤は清舟の様子見を兼ねて神崎も連れて来たらしい。マネージャーだけあって中々の策士。
清舟の特集記事の載った雑誌は全部コレクションしていて島にも持参した神崎に、その頃の発言は封印したい清舟が難色を示すと、“先生がその雑誌を嫌がっている”事だけは察知したなるが、雑誌を破いて沢山紙飛行機を作り、笑いながら屋根から飛ばしたシーンは爽快で、悩みなんてこうやって飛ばせればいいのになと大人の自分は思ってしまった。
皆で魚釣りをして大漁のアジを当たり前の様に捌いて、色々な料理にして行く浩志(綱啓永)。それを「ウマい!」と皆に褒められて、そこに自分の価値を見い出せたのかな?清舟だけが一方的に影響を受けている訳では無いという描写もいいね。
脚本=金沢達也 演出=植田泰史
- << 480 【2023夏ドラマ】 「ばらかもん」4話まで終了。 村をブラブラ歩いていると、なるの祖父に石垣積みを手伝わされ、終わると今度は神社に連れて行かれ、古くなった寄進者芳名板の書き換えを頼まれ、その後は美和の父に、船名を書く様にと強引に頼まれる。 習字の筆で書く芳名板はともかくとして、ペンキ用の刷毛で書かなければいけない船名を清舟に頼むのは無いわと思ったけど、なる達が勝手に手形を押してしまい、それを隠すのが先決だと書き始めたら、大胆なタッチの船名が書けて目から鱗の清舟。 美和父がお礼にくれた大量の干物を、なるの案内でご近所さんに配り始めたら、行く先々でお返しをくれる“わらしべ長者”が始まる。 そして飲めないのに飲まされた清舟は道から下に転げ落ち、仰向けで見上げた夜の空には降り注いで来る様な星の数々。 イメージが湧いた清舟は一心不乱に用紙に向かう。冒頭に子供達に習字を教える場面で「二度書きはダメ!」と注意していたのに、自分は二度書きしてる!そこだけ見せて後は清舟の表情の変化だけを見せた演出が秀逸。出来上がった書は星の一文字で何と白抜き。だから黒を重ねていたんだ! 芳名板を仕上げ、皆には告げずに出て行く清舟。部屋を捜し居なくなった事を悟ったなるの「先生…」が切な過ぎたよ。 黙って行ったのは直ぐに帰る場所だから?それとも既に別れが辛いからなの? 脚本=金沢達也 演出=植田泰史
>> 456
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」(CX,共同テレビ)脚本=烏丸マル太 出演=若村麻由美、木村佳乃、マキタスポーツ、平祐奈…
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」2話まで終了。
沢村一樹がどうにも胡散臭い水田夏雄役にピタリとハマっていて、初回にも思ったのだけど、彼が出て来るとドラマが締まって(自然体の胡散臭さが面白いのと共に緊張感も生むから)ドラマの世界に集中出来る。
若村麻由美さんは大好きな役者さんだし、代役は不可抗力の領域だから言うまいと思っていたのだが、やはりこの妙子が若菜になりすますコミカルさというのは、若村さんの演技力を以てしても出すのは難しいのかなと。元々持っている資質+演技力の領域なのかなと思えて、やはり鈴木京香さんだったら、もっとこの役にハマれたのだろうな、沢村一樹さんとの相性も抜群だったのだろうなと思えてしまうのだ。
後は妙子の家庭と若菜のプロダクション関連以外の部分が、ちょこちょこ挟まれるのだが、それが全部コマ切れで、今この描写は必要なのかが不明だから、それが何かこのドラマはテンポが悪いと感じてしまう要因なのかもと思い始めた。
今回、真由美(猫背椿)の夫が、自殺未遂した若菜のプロダクションの元社員が委任契約している弁護士と明かされた様に、いずれは諸々繋がっては来るのだろうが、1、2話の段階であれもこれもと振られると、本筋の話に集中出来なくて少し苛々してしまうのよ。
脚本=烏丸マル太 演出=平野眞
- << 482 【2023夏ドラマ】 「この素晴らしき世界」3話まで終了。 【バラエティ初出演!主婦調子に乗る 】←このサブタイトル好きだわ(笑) 妙子がちょいちょいカフェとかで夏雄(沢村一樹)や社長の莉湖(木村佳乃)と会って、若菜の話題を出して会話をする彼らに、脇が甘過ぎない?って結構ハラハラしていたし、毎度妙子のパート先のスーパーの裏口(搬入口?)に送り届けるのも何でなんだろうと疑問に思ってはいたんだけど…。 今回はコメンテーターとして出演した番組で、本番中に倒れたカメラアシスタント?を邪魔だと蹴飛ばしても、他の出演者は誰も動揺せずに進行する中、成りすまし妙子だけは運ばれて行くアシスタントを心配そうにずっと凝視。また共演のアイドルの様子がおかしいのに気付き、恐らく脳梗塞、介護の経験が有るから分かると言ってしまう。どんなに準備をして成りすましたって、イレギュラーの事態の時は素の妙子が出てしまう。素人にしてみれば芸能界は異次元の世界、簡単に成りすます事なんて出来ない、その辺の綻びがもう少しコミカルに描ければ、もっと面白くなりそうではあるのだが。 息子のパート、莉湖が孫を預かってる話は今は邪魔だなあ。 育田(平祐奈)は、夏雄が妙子を送って来たのを見て隠れたので、ここは関連の動きが始まるのかね。 あと妙子の夫(マキタスポーツ)はもしかして若年性認知症? 脚本=烏丸マル太 演出=山内大典
「2023春ドラマのまとめ①」
1位「日曜の夜ぐらいは…」(テレ朝)
ABC制作の新枠ドラマ。ベテラン脚本家の岡田惠和を起用し、出来不出来の波が無くて、高レベルで視聴に集中出来るドラマ作りに成功。改めて連ドラは脚本家次第だなと思えた作品。
2位「ラストマン 全盲の捜査官」(TBS)
安定感抜群の黒岩勉脚本。初回の掴みの上手さと、ラスト2話を縦軸の話のみで盛り上げて好印象で終わらせた構成の上手さよ。
3位「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」(テレ朝)
待ってましたの続編で脚本も衛藤凛が続投。メイン演出家は交代したが、パッケージとして完成されているドラマなので問題なし。この優しい世界観が好きでずっと観ていられる。
【他にハマったドラマ】
「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ)
「かしましめし」(テレ東)
【今期の演技MIP】
「波よ聞いてくれ」(テレ朝)の小芝風花。漫画原作のドラマ自体も、出来不出来の波は有ったものの面白かったが、その中でこれまでのイメージを覆し、奇天烈だけでは終わらせずにしっかりと役を自分の物にしていた事に感動。
※今期は良作が各局にバラけた感じで良い傾向だと思う。日テレも「だが情熱はある」という意欲作を出しており悪くは無かった。
※放送局は私が関東地区で視聴した局名を記載
「2023春ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~
「風間公親-教場0-」(フジテレビ)
横軸の事件のトンチキと風間の醸し出す雰囲気のミスマッチが、全体の足を引っ張っていた印象が強く残念。
「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明〜」(フジテレビ)
元弁護士とIQ140設定が生かされていなかった。ラスト2話で盛り上げたのは良かった。
「かしましめし」(テレ東)
只の飯テロではなく、しっかりとした人間ドラマで思わぬ拾い物(失礼!)だった。観て良かった。
「unknown」(テレ朝)
話は進まないし終わってみればなんじゃそりゃーの世界でもうがっかり。
「王様に捧ぐ薬指」(TBS)
これはもう主役2人+愛犬をキャスティングしたプロデューサーの大勝利。
「わたしのお嫁くん」(フジテレビ)
途中から間延びして力尽きた感じ。この内容で全11話は長過ぎた。
「あなたがしてくれなくても」(フジテレビ)
途中からどんどん面白くなって行った印象。レスという一点突破で女性視聴者を夢中にさせた点は評価したい。
「勝利の法廷式」(日テレ)
出来不出来の波は有ったけど、それなりに面白かった。
「弁護士ソドム」(テレ東)
枠を若者向けにリニューアルした(らしい)第一弾。2倍に拡大した初回こそ面白かったけど、後は段々尻すぼみに。
>> 467
「2023春ドラマのまとめ②」の続き
「ペンディングトレイン」(TBS)
壮大なテーマに脚本力と制作費が釣り合わず、ショボくなってしまった典型的なケース。
「波よ聞いてくれ」(テレ朝)
話の意外性を脚本家と役者のパワーで押し切った様な作品で、単純に面白かった。
「だが、情熱はある」(日テレ)
私は前半にハマれなかったので評価が低くなってしまったが、後半の出来は素晴らしかった。
「私がヒモを飼うなんて」(TBS)
いかにも漫画原作という感じで、話自体にはそれ程惹かれなかったけど、離脱しなかったのは井桁弘恵と一ノ瀬颯の組み合わせが魅力的だったから。
「ソロ活女子のススメ3」(テレ東)
前作程は楽しめなかった。特にスッカスカ(営業時間外?)のピューロランド回は酷かったな。
「隣の男はよく食べる」(テレ東)
役者倉科カナの真価発揮!風磨くんも釣り合う様にと頑張ってた。
「月読くんの禁断お夜食」(テレ東)
これはドラマ部分は大した事は無くて、飯テロで魅せた作品。トリンドル玲奈は役にハマっていたと思う。
※春ドラマは以上の16本+上位3本の計19本を全話視聴した。
初回を視聴したドラマは30本で、その内GP帯ドラマの途中離脱は5本(NHK2民放3)で、多かったなという印象。
秋からはGP帯新枠が更に1つ増えるので、取捨選択の判断も今よりもっと厳しくなるかも。
- << 471 【訂正】 「2023春ドラマのまとめ②」の続き 「月読くんの禁断お夜食」(テレ東) ↑ 放送局を(テレ朝)に訂正
>> 422
【2023夏ドラマ】
「犬と屑」4話まで終了。
陽真が側に居てくれるとよく眠れるという麗香は秀司の子を妊娠しており、隣町の一軒家…
【2023夏ドラマ】
「犬と屑」全8話終了。
鴨下(石川瑠華)は麗香の妊娠を知り、その子供を奪おうとするが、「この子は秀司の子ではない」と驚愕の事実を告げられて、その場に崩れ落ちる。
子供を欲しがった麗香に対し秀司は消極的で、人工授精も試みるが妊娠せず、他の男に頼めと言って麗香を傷付ける。
そんな中、あの日が来た。
「陽真、お前麗香と子供作んない?」「お前の好きな女に手を出して悪かったな」「お前に譲っておけば良かったな」
「お前はどんだけ人をバカにしたら気が済むんだよ」流石に言い返す陽真に、「麗香貰ってくんね?」と更に追い打ちをかける秀司。「ふざけんな!」と肩を押したら、足元のビール瓶に足を取られて倒れ、後頭部を縁石に打ち付けた秀司。
その後秀司は死に、葬儀の後、責任を感じた陽真は死のうとするが必死に止める麗香。その日、辛い二人は感情に任せて寝てしまう。そして麗香は妊娠し、その事を陽真に告げようと会いに来たら、陽真が秀司の死と麗香と寝た記憶を失っている事を知る。
結局事故死だったのか。あのケースだと救急車を呼べば警察も来るのではと思うが、麗香はどうやって誤魔化したのだろう。
何でも出来て皆の人気者設定の秀司が、バカっぽくて魅力的に見えないから、浮気をされても麗香が秀司に固執する事に説得力が無かったなあと、そこが残念だったな。
脚本=阿相クミコ 演出=上田迅
>> 457
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」(ytv)脚本=田辺茂範 他 出演=深川麻衣、石井杏奈、毎熊克哉、さとうほなみ、朝倉あき、山下…
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」2話まで終了。
前回の振り返り映像に、3人がホテルの部屋に集合するシーンが入っていなかったから、初回を観ているかいないかで、話の捉え方が全く違って来てしまうんだなと、戦略だとは思うのだが、そこが妙に気になってしまった。
由香里(前田敦子)は飲み屋にネクタイを忘れたと言う夫・智明(毎熊克哉)の浮気を確信していたけど、翠(さとうほなみ)から証拠が無いと高額慰謝料は取れないと言われていた。
そんな時に、智明に妻がいる事を知り愕然とした繭美(深川麻衣)が、妻の顔を見てみたいとフラフラと智明の自宅前迄やって来て、智明に渡せなかった弁当を落としてばら撒き、一度はすれ違った由香里が「大丈夫ですか?」と引き返して来る。そして由香里は繭美のバッグから見えていた夫のネクタイに気付き「主人の…ですよね?」←鴨が葱を背負って来たのだ!
逃げ出す繭美を追い掛け遂に腕を掴む由香里。それを遠目で見ていた翠。
この証拠を掴む設定が面白かったなあ。
これで由香里と繭美の接点は出来た。
後は刑事の理子(石井杏奈)だけど、智明と繭美が再会して直ぐの、バッティングセンターで遊んでいる時から探偵に尾行させて写真を撮らせている、この意味は何なんだろう。(もっと前からどちらか片方を調べさせてた可能性も有るのかな)
まだ謎だらけだけど面白いなあ。
脚本=田辺茂範 演出=菊地健雄
- << 484 【2023夏ドラマ】 「彼女たちの犯罪」3話まで終了。 刑事の理子は大学のチア部で繭美の後輩。智明に片想いをしていて、それを知った繭美は二人の仲を取り持つ事に。 これで3人の接点は分かったけど、理子が上原刑事(野間口徹)と神野家に事情を聞きに来た時に、智明は理子を見ても表情一つ変えなかったのは何故?昔、繭美の取り持ちで付き合っていたなら、あの場では知らぬ振りをしたとしても、後から何らかのアクションは起こしそうだから、当時、繭美を好きだった智明としては理子とは付き合わなかったし、顔も覚えていないという方が正解なのかな。 だとしても理子が探偵を雇って迄、智明を探っていたのは何故なんだろう。(智明を探っていたら繭美が引っ掛かった可能性の方が高そう)ここの謎は残ったままだね。 それにしても“カモネギ”で繭美を捕まえてからの、由香里の言動のぶっ飛び方には笑ってしまった。繭美に色々聞いた挙げ句に「このまま主人と付き合って下さい」繭美じゃなくても「えっ?」て反応するよね。 離婚したい、慰謝料を貰う為に不倫の証拠が欲しいって、そりゃあ繭美も悩むわな。 翠は面白がって由香里を焚き付けるし。 8年間、神野家である意味“籠の鳥”みたいに生きて来た女のリミッターが外れるとどうなるのか、前田敦子がいい味を出していて好演。どうなるのか先が楽しみ。 脚本=田辺茂範 演出=高橋名月
>> 446
【2023夏ドラマ】
「警部補ダイマジン」2話まで終了。
前回の感想の最後に『どうやら自身の出自も絡んでいるらしい平安は、台場を…
【2023夏ドラマ】〚簡単投稿〛
「警部補ダイマジン」3話まで終了。
一週休んだので前回迄の振り返りが長めに作られていて、思い出すのに丁度良く、その点はまず感謝。
平安は“目的の為なら手段は選ばない”を徹底していて、その冷徹さは悪魔の様で、台場に「俺じゃねえ、あんたこそ血も涙も無い殺人鬼だ!」って叫ばれていたけど正にそんな感じで、向井理が実に気持ち良さそうに演じているから、今回は特に主演の生田斗真の影が薄くなってしまった。
高橋克典に小澤征悦だけでも怪しいのに、輪を掛けて胡散臭い“土日の老人(片岡鶴太郎)”迄登場、益々分かり難くなって来てる。
面白いのだが、長台詞で説明してしまう場面が多く直ぐには理解し難いので、自由に止められる録画で観る様にしている。これはやっぱり欠点だよね、ドラマとしては。
脚本=徳永友一 演出=三池崇史
- << 485 【2023夏ドラマ】 「警部補ダイマジン」4話まで終了。 やっぱりなと恐らく皆が思った占部(小澤征悦)の正体。百鬼(高橋克典)が平安に与えた情報の「44のトップは部下から教官と呼ばれているらしい」、あの市川が直立不動で声が裏返る位に恐れていた教官の占部。百鬼の情報は正確だった訳だが、どこからその情報を仕入れて来るのか?公安だから組織にネズミを潜入させているのか、はたまた百鬼自身も44と繋がっているのか。そし44の生みの親と言われている三田村一馬は、本当に平安の父親なのか? 台場の行確を続けていた七夕は、あの時も事件現場の撮影をしていて、それが証拠となり台場の無実は証明されて無事釈放。 自分の計画を邪魔された占部は、台場の目前で見せしめに殺すターゲットを七夕に定め罠にハメるが、必死だった七夕は相手の拳銃を奪い殺してしまう。 自首をすると言う七夕を止め、自分が殺したもう一人の44メンバーと共に「埋めるぞ!」と決める台場。 七夕が撃った拳銃に自分の指紋を付けて、一緒に埋める台場。「もし見付かっても二人を殺したのは俺だ。俺が捕まっても気にするな」台場から思わぬ男気を出されて、彼への心証がひっくり返った七夕は、台場との共闘の道を選ぶ。 やっと台場が主役っぽくなって来た。 脚本=徳永友一 演出=倉橋龍介
>> 458
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「初恋、ざらり」3話まで終了。
上戸が手荷物をばら撒いて同僚の田口(うらじぬの)が拾った時…
【2023夏ドラマ】
「初恋、ざらり」4話まで終了。
私はモノローグが多いと“もっと映像で分からせて欲しい”と思ってしまうタイプなのだが、このドラマは例外で、主人公の有紗が軽度の知的障害を抱えていて、それを周囲に隠している為、本当は今何をどう考えているのかを本人のモノローグで表現する事は、視聴者に真意を伝える重要な手段となっているし、小野花梨さんが台詞、表情、動き、モノローグの全てを使って有紗を演じる事が、このドラマにとっては必要不可欠なのだと強く感じている。
岡村の誕生日に二人は遂に結ばれ、有紗は“セックスした後、死にたくなかったのこれが初めてだった”。
「岡村さんにとって私って無くてはならない存在?」「当たり前じゃないか」
またキスをしながら“必要とされたい…役に立ちたい…嬉しい…もう一人じゃないんだ…岡村さん、私…私…”って心で思っていたら、「私、知的障害が有るんです」と口に出てしまい、岡村が「えっ?」“あれ…言っちゃった”ここのモノローグと言葉(台詞)が混ざってしまい戸惑う有紗、というシーンが秀逸だった。
これ迄の有紗の言動から、処女で純真な子だと思い込んでいた岡村は、処女じゃないと知り「初めてが良かったですか」と聞かれて「そんなことないよ」と答えていたけど、知的障害については一体何と答えるのだろう。
脚本=紡麦しゃち 演出=倉橋龍介
>> 458
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「初恋、ざらり」3話まで終了。
上戸が手荷物をばら撒いて同僚の田口(うらじぬの)が拾った時…
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「やさしい猫」全5話終了。
49分枠の内、30分以上を裁判シーンに割くという構成で、感情を排して詰めて来る入管側代理人の占部(麻生祐未)に対し、真っ直ぐに目を見て両親の関係について正直な気持ちを話すマヤの姿勢が、裁判官の心証を良くして強制送還の決定は取り消され、その後、一家は引っ越しミユキはクマラとの間の子を産み、4人で暮らしている描写で終わった。
占部がクマラに指摘する形で、来るべき時に入管に相談に来ていればという、法に則る入管側の立場も強調して入れ込んでいたので、まあドラマとしてはこの辺りが表現の限界なのかなと。
脚本=矢島弘一 演出=柳川強
「最高の教師」3話まで終了。
うーん、台詞がダラダラと長く、喋り言葉としてこなれていないからスッと頭に入って来ないという、脚本の欠点は何とかならないのかな。
今回、工学研究会の部室を相楽達に乗っ取られ言いなりになっていた男子二人が、九条の説得に応じて相楽に対し行った意表を突く作戦、二人で土下座して「僕達をハブって欲しいんだ」は面白かった。
やりたい事(工学?)も有るし友達も居る(二人だから)から、ずっと無視し続けてくれた方がありがたいという態度ね。思い掛けない反撃を喰らい言い返せない相楽に笑ってしまった。
脚本=ツバキマサタカ 演出=鈴木勇馬
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ】
「ノッキンオン・ロックドドア」松村北斗、西畑大吾W主演
何で発声の基本が出来ていない人(松村北斗)に声を張らせ、早口で喋る演技を要求するのだろう。喉だけで発声しているから、声を張るとそこだけ怒鳴っている様に聞こえてしまうし、早口で喋ると台詞が聞き取れない。役柄は小生意気で余裕のよっちゃんみたいな人物なのに、演じている本人からは必死さが漂っていて、どうにも身の丈に合わない役を押し付けられている様に感じられて…、これを観続ける忍耐力は無いので、初回のみで視聴離脱する。
脚本=浜田秀哉 演出=堤幸彦
>> 459
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」2話まで終了。(2話は25分拡大)
ああ、クオリティーがだいぶ下がったなあ。
チンギスvs.…
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」3話まで終了。(3話は15分拡大)
バルカの“死の砂漠”を文字通り死にそうになりながら進み、やっとモンゴルとの国境に辿り着いたと大喜びしたら、何とあのチンギス御一行様が待ち構えていたという“天国から地獄”劇、それも想定内と危機管理をしていた野崎と新庄(竜星涼)のおかげで何とか帰国、サイバー対策課のホワイトハッカー東条(濱田岳)の力を借りて誤送金の原因を探る作業が始まり、乃木は山本(迫田孝也)の力を借りて監視の厳重な丸菱のサーバールームに入り、東条の指示したサーバーからのデータのコピーに成功し、遂にはGFL社に送金する時だけ金額が書き換えられる様にシステムを改ざんした“直接的な犯人”は経理部の太田(飯沼愛)だった事を突き止める。
今回は砂漠脱出とサーバールームへの出入りでハラハラドキドキさせられて、それはそれで楽しめたのだけど、話自体は殆ど進んでいなくて、あれだけ騒いでいたテントだ別班だはどこ行った状態。次回で誤送金問題は完結して5話からは新章に入るというから恐れ入る。
今回、個人的に一番沸いたのは、乃木が小日向文世さん当人の前で「あしたの、喜多善男」風になった事。他人には見えない分身Fが長野専務にあんなに顔を近付けて。これ絶対福澤さん、遊んでるよな(笑)
脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
- << 488 【2023夏ドラマ】 「VIVANT」4話まで終了。 4話にして初めての通常枠放送! だからなのかは知らないけど、話もサクサク進み、そのスピード感の中でまず、ここまで焦らされていた松坂桃李の登場で歓喜させ、その熱量が一旦収まったタイミングで真打ち登場!薄々予想していた視聴者は多かったとは思うけど、どこで出したら意表を突き盛り上がるのか迄計算し尽くされた登場で、この辺りの“商業的感覚”の巧みさは流石だな福澤監督。 初回が映画的なスケールで楽しませてくれたのだとしたら、今回は54分枠の連ドラの1話として十分楽しませてくれた、そんな感じかな。いやあ面白かった。 今回の感じでは野崎は本当に乃木の真の姿を知らなかった様に見えるのだが、だとしたら別班の“クリーニング作業”恐るべし。 前に乃木について、CIAのお友達、ベラベラなモンゴル語、馬で草原を疾走は一商社員にしては怪しいと書いて当たっていた訳だが、その伝で言うと3年バルカ常駐でモンゴル語ベラベラはいいとしても、馬で草原を失踪してた薫も何か怪しいんだよなあ。ジャミーンの手術代のスポンサーが降りてしまったというのも、何か嘘くさいし。 長野専務が空白の2年間、薬物治療で施設に入っていたのは確認が取れたと公安が言っていたけど、あれも怪しいなあ。乃木の経歴は問題なしと言ってた公安だもん。 脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
>> 460
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」4話まで終了。
どんどん話は進むけど、そもそもの謎(CODEの元締め、規模、目的…
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」5話まで終了。
悠香があの夜、亡くなった江藤泉の車のドラレコで見たのは、江藤のスマホの“CODEの画面”で、それは勝手に動き出し、江藤の声で友人にCODEを紹介していた。悠香は鑑識の規則を破りそれをUSBにコピー。悠香の死後、そのドラレコ映像が消えてしまった事に気付いた後輩の石岡はその事実を二宮に伝え、USBを探し始めた二宮は、悠香が当日着ていた上着の袖口に隠されていたのを発見する。
その時、USBを奪うのが任務の男と、二宮を殺すのが任務の三輪が襲って来る。
石岡は二宮に話した後に襲われて、何を話したのか吐かせられていたから、それで任務の指示が出たのだと思うが。
これって、もしかして二宮のCODEは別枠だったのかな?(佐々木はまだ生きていた時だったし)
百田の自死直後に二宮に電話をして来た男が、警察やあらゆる所に仲間がいると豪語していたから、悠香からCODEアプリの秘密が二宮に漏れていないかを探る為の仕掛けだった可能性が高いのかなと。だから願いも予測出来て承認迄が速いのかな。
二宮は逮捕した三輪に協力させたいけど、警察内部にプレイヤーや管理側の人間がウジャウジャ居そうだし、奪い返されそうな予感も。
三輪のCODE画面だけブルーなのは、何か意味が有るのかね。対価がお金の人専用とか?
脚本=酒井雅秋 演出=木村ひさし
- << 490 【2023夏ドラマ】 「CODE-願いの代償-」6話まで終了。 今回は三輪から椎名に一気にCODEの謎ルールについて明かされ、二人をつけて来た二宮の事を更につけて来たCODE側のプレイヤーに3人が襲われ、三輪を庇った二宮は意識不明でベッドの上(庇う前にさっさと敵を撃てば良かったのにと、ツッコまれる事必至な為にする設定が下手過ぎて)。 主人公が意識不明で寝てるので、そこからは咲の兄(竹財輝之助)と椎名の関係、兄がCODEを調べる為にプレイヤーになり、最後に“妹と椎名を殺さないで”と願い、本人は殺されてしまった件を三輪に話していたら、PCの兄の写真を見た三輪が、プレイヤーの監視をしていた時に見た記憶が有ると言い出し、そこからアプリの開発会社のボーグシステムが浮かび上がる。 ある時期に一斉にプログラマーが退職していたが、一人だけ在席し幽霊社員になっている小島明日香(伊藤歩)に接触を試みる椎名と咲。小島の事は市川も狙っていたが、一足早く椎名組がゲット。 何と小島は悠香と友達で、CODEの開発が怖くなって悠香に相談したのだと言う。 だから調べ始めた悠香は殺され、悠香から情報を得たらしい二宮も殺害指令が出たのだろう。 市川は小島の確保とコントロールを狙っているので、運営側では無く、乗っ取りを狙っているのかも。 脚本=山田能龍 演出=吉川祐太
>> 461
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」2話まで終了。
今回は、最近あちこちのドラマへのゲスト出演が目立つけど、どれもイマイチ役に…
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」3話まで終了。
【好青年社員の仮面を取り払え!】
大手食品会社営業部に勤務する入社4年目の笹川(渡邊圭祐)の転職話。
体育会出身で上司の西田部長(新納慎也)からは、“笑顔と元気だけが取り柄の接待の盛り上げ役”程度にしか評価されていず、そこからの脱却を目指す。
相変わらず最初に辛辣な言葉を投げ付ける来栖に対し、自分の過去を話して「3年続けたのは凄いです」とフォローする千晴。プロとして計算尽くな来栖に対し、素人らしく気を使い、自らの過去と照らしてあなたは凄いと本心で語る千晴、これは意外といいコンビなのかも。
「合わない仕事は人を殺しますから」
「自分の強みは自分で気付きにくい、得意な事は無意識に出来てしまうから」
「部下を褒めない上司なんて上司に値しません」(←ドラマとは離れるけど、ビッグモーター事件の要因は、社員を褒めずに追い込む社風に有ったのでは?)
今回も胸に刺さる来栖が発する言葉の数々。
上司は自分を只の接待要員としてしか見てくれていなかったけど、他部署の社員は笹川の人柄と最後迄投げ出さない仕事振りを高く評価してくれていた。彼が少し自分に自信を持てて、転職に踏み出せて良かった。渡邊圭祐もいつの間にか演技が上手くなっていて感慨深い。(←ちゃんと彼の演技を観たのは2年前の「推しの王子様」以来)
脚本=小峯裕之 演出=丸谷俊平
- << 491 【2023夏ドラマ】 「転職の魔王様」4話まで終了。 【元恋人の相談で大波乱!】 来栖の大学の同期で元カノの剣崎莉子(岡崎紗絵)が、SNSで来栖を見たからと訪ねて来る。 中々芽が出ない漫画家で今彼の綾野周介(曽田陵介)との生活を支える為に、もっと年収の良い会社への転職を希望するのだが…。 今の会社を“私達”と無意識に話す莉子に、自分には会社を私達なんて言う感覚は無かった、「剣崎さんは今の会社を愛しているのでは?」と問い掛ける千晴。そういう所に気付く千晴は、やはりこの仕事に向いているのかも。 今回は千晴が元カノの莉子から話を聞くという形と、その後、莉子と来栖があの時の本音をぶつけ合うという形で来栖の過去が明らかにされた。 無謀運転の車に轢かれ完全に元には戻らないと宣告された左足、闘病を支えてくれた莉子に思わず出てしまった冷たい言葉、本心では無い事は分かっていたのに、支え、支えられる生活に疲れ切っていた二人は、本音を語り合わないまま別れてしまった。 「だから今度は会社を辞めて迄支えようと思ったのか?」来栖から図星を指される莉子。 莉子と周介は本音で語り合い、莉子は愛着の有る会社に残り、お互いに頑張り支え合う事に。 「自分で人生を変えた人をサポートしただけ」それが今の来栖の信念。会社の利益にはならなかったけどね。 脚本=泉澤陽子 演出=丸谷俊平
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」4話まで終了。
話数を掛けてドラマに落とし込みながら、執行官の仕事内容を丁寧に教えてくれている事、執行を受ける債務者は判決を守れない、守る為の努力をしない人々だから、誇張ではなくてリアルに描いているのだろう(いや寧ろセーブしている?)事には異論は無いのだが、3話のヤングケアラーの彼は別として、何で法律に従わず執行官を責めたり騙したり悪者にしようとする様な債務者に迄、寄り添う様な描き方をするのだろう。説教をしろとかは思わない。極めて事務的に淡々と処理をする、身勝手な事を言われても話に応じない位の突き放した描き方でいいのでは?
そこだけがどうにも引っ掛かってしまって。他は良いだけに勿体無いなあって。
脚本=大森美香 演出=星野和成
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」4話まで終了。
年齢差の有るシスターフッドをどう描くのかには興味が有ったのだが、その前段階の主人公(有栖)の性格設定にかなり難ありで、作者としては恐らく“お子ちゃま”から成長して行く姿を描きたいのだろうとは思うのだが、連ドラの入口で(特に女性視聴者に)総スカンを喰らう様な設定にしたらどうなるのか位は配慮して欲しかった。
あと、諸々偶然に頼り過ぎなのも不自然で情けない。
脚本=木村涼子 脚本協力=龍居由佳里 演出=松木彩
- << 493 【2023夏ドラマ】 「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」5話まで終了。 【大病院を強制執行】 家族経営の病院が、まず医療機器代金の未払いで強制執行(差し押さえた動産をその場で集まった参加者相手に競売に掛け、即現金回収)され、後日、今度は病院と自宅の入ったビルの家賃滞納で、明け渡しの強制執行をされる話。 競合病院の進出や口コミサイトの低い評価等の理由で収入が落ちているのに、医師の長女の要求で最新の医療機器を揃え、お金が回らなくなり家賃の支払いも滞ったケース。父の院長は体も悪く考え方も前近代的で現実が見えていず、肝心の事務長は医師になれずコンプレックスを抱えている長男が務めていて、忠告する他人が居なかったのがこんな事になる一番の要因だったのかな。 明け渡しに抵抗する院長に小原が言った「社会のルールを守り、病院の矜持を守る事が先生の見せるべき姿…」、結果的にはこれが効いて、入院患者の転院を含めて立つ鳥跡を濁さず明け渡した一家。 院長が残した感謝の手紙を読み、背中を向けて涙ぐむ小原。 小原の執行官としての矜持が、院長に医師としての矜持を思い出させたという、珍しく後味の良い話だった。 小原だけでなく、おじさんズ3人も“民事訴訟の最後の砦”としての誇りを持って働いている。感化され、吉野もいよいよ本腰を入れるみたいね。 脚本=大森美香 演出=田村直己
- << 494 【2023夏ドラマ】 「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」5話まで終了。 前回迄のこのドラマへの最大の不満は、主人公の有栖の言動があまりにもお子ちゃまで、周りへの配慮のハの字も無かった事、また有栖なりの配慮をした場合は、それがことごとく的外れでジコチュー女にしか見えない描き方をされていた事だった訳だが、今回は心が揺れて瞳子に「この子あげます」なんて言い出したけど、何故なのかが理解出来る様に描かれていたし(偶然を重ね過ぎていたのは気になったけど)、話を聞いた瞳子が励ますのではなく、「そう、分かった」とスマホで手続きの方法を調べるというショック療法に出たのも、有栖の性格を掴み切っているのが伝わって来て良かった。 あと今回意外だったのが、突然上京してきた瞳子の母親が、妊婦の有栖と同居している事について、特に騒ぐでもなくあっさりと受け入れていた事。その後、瞳子は婦人科の病気で妊娠が難しい事を伝えるのだが、母から「結婚なんてしなくていい、瞳子の体が一番大事、一人ぼっちにならない様に120才迄生きるから」と言われて「うん」と答えた瞳子の声と表情が、すっかり子供になっていたのが印象的だった。 あとは出産シーンをきちんと作り込んでいた事と、おそらく撮影に出せるギリギリ位の、新生児に近い赤ちゃんを連れて来た努力は評価したい。 脚本=木村涼子 脚本協力=龍居由佳里 演出=松木彩
>> 464
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」3話まで終了。
川藤(中尾明慶)が連れて来た神崎(荒木飛羽)も書道家と知った美和達“子供軍団…
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」4話まで終了。
村をブラブラ歩いていると、なるの祖父に石垣積みを手伝わされ、終わると今度は神社に連れて行かれ、古くなった寄進者芳名板の書き換えを頼まれ、その後は美和の父に、船名を書く様にと強引に頼まれる。
習字の筆で書く芳名板はともかくとして、ペンキ用の刷毛で書かなければいけない船名を清舟に頼むのは無いわと思ったけど、なる達が勝手に手形を押してしまい、それを隠すのが先決だと書き始めたら、大胆なタッチの船名が書けて目から鱗の清舟。
美和父がお礼にくれた大量の干物を、なるの案内でご近所さんに配り始めたら、行く先々でお返しをくれる“わらしべ長者”が始まる。
そして飲めないのに飲まされた清舟は道から下に転げ落ち、仰向けで見上げた夜の空には降り注いで来る様な星の数々。
イメージが湧いた清舟は一心不乱に用紙に向かう。冒頭に子供達に習字を教える場面で「二度書きはダメ!」と注意していたのに、自分は二度書きしてる!そこだけ見せて後は清舟の表情の変化だけを見せた演出が秀逸。出来上がった書は星の一文字で何と白抜き。だから黒を重ねていたんだ!
芳名板を仕上げ、皆には告げずに出て行く清舟。部屋を捜し居なくなった事を悟ったなるの「先生…」が切な過ぎたよ。
黙って行ったのは直ぐに帰る場所だから?それとも既に別れが辛いからなの?
脚本=金沢達也 演出=植田泰史
- << 495 【2023夏ドラマ】 「ばらかもん」5話まで終了。 清舟が皆に黙って行ったのは、東京で館長に謝罪し書道展に出品する例の“星”を見て貰ったら、直ぐに戻るつもりだったからなのね。 館長が来る前から緊張でガチガチだった清舟だけど、腰が悪そうな姿に島のヤスバの姿が重なり、自然に座る手助けをしていた清舟。どうやらそれだけで館長は清舟が変わった事を感じ取り、その後の謝罪も受けて「許します」と言ってくれた。 それなのに緊張が抜けない清舟は、予防線を張って“星”は試作品だと嘘を付いてしまい、思いの外高評価を得たのに「これが試作品なら…」と館長の期待値は更に上がり、もう後の祭り。 そこからまた産みの苦しみが始まるが、ヒントを与えてくれたのは島の子供達とのテレビ電話で見た彼らの姿と会話と、そして一人一人との島での思い出の数々だった。 完成した書は、子供達や島の人々の名前を散りばめ、石垣というタイトルを付けた物だった(縁を知っているとグッと来るのだが…)。 島に居なければ書けない訳では無い。でも島での経験や人々との思い出が無ければ書けない“書”だった。 そして島は清舟にとって“書”の為ではなく“いつの間にか帰りたい場所になっていた”事に気付く。 今回初登場の清舟の母は島に行かせたくない様で…。あと今回前フリのあったヤスバの病気が心配。 脚本=阿相クミコ 演出=河野圭太
>> 455
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」2話まで終了。
放水の水圧が高かったのは太郎の単純なミスだったの?放水して直ぐに「水圧高…
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」3話まで終了。
一週お休みしたので、冒頭の振り返りは約2分半と長めだったが、項目毎にタイトルで括ってくれて分かりやすかったし、ああそうだったなと思い出している内に本編に突入。
今回は東京から太郎担当の編集者の中山田(山本耕史)がチェックがてら遊びに来て、太郎の父が大量に残した写真の1枚、シャクナゲの花を持った謎の女性(小林涼子)は誰なのかに二人が興味を持って調べ始め、町興しで隼地区を紹介するドラマの企画が村岡町長(金田明夫)の一存でボツになったのに、彩(川口春奈)は太郎に隠して企画を続行しようとしていて、そんな中、賢作(生瀬勝久)の家の作業場が燃え、消し止めようとした賢作が倒れたが、駆け付けた犬猿の仲の郁夫(橋本じゅん)が助け出し、意識を取り戻した賢作は自宅に防カメを設置済みだと言い、その映像に映し出されたのは、車のダッシュボードにハヤブサ消防団の帽子を置いている人物だった(成りすましかも?)という話。
そして写真の謎の女は、どうやら自殺した山原倫子が不倫で産んだ展子なのではと。
ラスト、その展子の写真が飾られた神棚を見詰める彩と白髪の老婆(村岡希美)。
やはり彩は只の移住者じゃなかったのね。
老婆が死んだ筈の倫子で、彩はその孫とかなのかね。
演技功者ばかりだし、ちょいホラーも十分楽しめてる!
脚本=香坂隆史 演出=山本大輔
- << 496 【2023夏ドラマ】 「ハヤブサ消防団」4話まで終了。 今回は火事の被害者に関する太郎の考察(賢作を除く3人は高額寄進者で土地持ち、火事の後にルミナスに土地を売っている)と、謎の多い彩の話。 冒頭に出た彩の夢の中のフルーツバスケット遊び、目覚めたのが太郎の家で、一夜を共にしたという太郎のモノローグで、「えっ!?もう寝たの?」と驚かせておいて、時間軸を少し戻してからの話が続き、ラストに冒頭の朝を迎え、ルンルンで中山田(山本耕史)とのリモート会議を始めたら、彩が東京での仕事を辞めたのは、表向きは体調不良にしていたが、実はアビゲイル騎士団という振興宗教に入信したかららしいという衝撃情報がもたらされ、「立木さんには近付かない方がいいです」「手遅れです」のオチ迄、話が深刻な方向に進むからなのか、今回は全体的にコミカルベースで作られていて、それはそれで面白かった。 それにしても彩が太郎の寝室に入って来て佇んでいる時の感情を殺した様な表情は、どう見ても“貴方が好き”には見えず、何か取り込もうとしてない?って感じたのだが、太郎…行くんだという驚き。 そしてやっぱり!の展開。フルーツバスケットはアビゲイルの広報だった彩が作ったPR動画だったと最後に回収。 彩は教団が惨殺した信者の家族で、中に入って調べていたという線が強そうな気はするが。太郎を味方にしたい? 脚本=香坂隆史 演出=山本大輔
>> 465
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」2話まで終了。
沢村一樹がどうにも胡散臭い水田夏雄役にピタリとハマっていて、初回にも…
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」3話まで終了。
【バラエティ初出演!主婦調子に乗る 】←このサブタイトル好きだわ(笑)
妙子がちょいちょいカフェとかで夏雄(沢村一樹)や社長の莉湖(木村佳乃)と会って、若菜の話題を出して会話をする彼らに、脇が甘過ぎない?って結構ハラハラしていたし、毎度妙子のパート先のスーパーの裏口(搬入口?)に送り届けるのも何でなんだろうと疑問に思ってはいたんだけど…。
今回はコメンテーターとして出演した番組で、本番中に倒れたカメラアシスタント?を邪魔だと蹴飛ばしても、他の出演者は誰も動揺せずに進行する中、成りすまし妙子だけは運ばれて行くアシスタントを心配そうにずっと凝視。また共演のアイドルの様子がおかしいのに気付き、恐らく脳梗塞、介護の経験が有るから分かると言ってしまう。どんなに準備をして成りすましたって、イレギュラーの事態の時は素の妙子が出てしまう。素人にしてみれば芸能界は異次元の世界、簡単に成りすます事なんて出来ない、その辺の綻びがもう少しコミカルに描ければ、もっと面白くなりそうではあるのだが。
息子のパート、莉湖が孫を預かってる話は今は邪魔だなあ。
育田(平祐奈)は、夏雄が妙子を送って来たのを見て隠れたので、ここは関連の動きが始まるのかね。
あと妙子の夫(マキタスポーツ)はもしかして若年性認知症?
脚本=烏丸マル太 演出=山内大典
- << 497 【2023夏ドラマ】 「この素晴らしき世界」4話まで終了。 夏雄の家に有ったクーラーボックスはやっぱりミスリード。それにしても穴を掘って中身(腐った生鮮物)を捨てる所の演出が、滑り倒していたな。 今回は、妙子の後を付けて成りすましに気付いた(この段階では若菜が妙子に成りすましてる、と思っていたみたいな)育田(平祐奈)のクローズアップ回。育田の母が、何か病的な感じで育田に健太郎と呼び掛けているのを観て、ひょっとしてこの子、前は男だったのかなと思ったら…、妙子の息子のあきら(中山大輔)と友達で、あきら、健太郎と呼び合う仲だと分かり、これで育田は前は男と確定、ついでにあきらの母親のパート先が自分と同じスーパーと知り、名字が同じ!妙子さんだ!と気付き、成りすまし疑惑をネットで売り付けるのをやめて、秘密は守りますと妙子の味方になる事を約束、妙子は危機を脱出した。 でもあのアイドルのマネージャーが中々の食わせ者だし、妙子の脇の甘さは相変わらずだから、“バレそう危機”はずっと続くのかも。 本物若菜は中東?のホテルに居るのかな? Mr.summer timeの正体は、若菜の可能性も出て来たね。 相変わらず周辺人物のチラ出しが邪魔だけど、何となくの面白さはあるという変なドラマ。 脚本=烏丸マル太 演出=平野眞
>> 470
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」2話まで終了。
前回の振り返り映像に、3人がホテルの部屋に集合するシーンが入っていなかっ…
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」3話まで終了。
刑事の理子は大学のチア部で繭美の後輩。智明に片想いをしていて、それを知った繭美は二人の仲を取り持つ事に。
これで3人の接点は分かったけど、理子が上原刑事(野間口徹)と神野家に事情を聞きに来た時に、智明は理子を見ても表情一つ変えなかったのは何故?昔、繭美の取り持ちで付き合っていたなら、あの場では知らぬ振りをしたとしても、後から何らかのアクションは起こしそうだから、当時、繭美を好きだった智明としては理子とは付き合わなかったし、顔も覚えていないという方が正解なのかな。
だとしても理子が探偵を雇って迄、智明を探っていたのは何故なんだろう。(智明を探っていたら繭美が引っ掛かった可能性の方が高そう)ここの謎は残ったままだね。
それにしても“カモネギ”で繭美を捕まえてからの、由香里の言動のぶっ飛び方には笑ってしまった。繭美に色々聞いた挙げ句に「このまま主人と付き合って下さい」繭美じゃなくても「えっ?」て反応するよね。
離婚したい、慰謝料を貰う為に不倫の証拠が欲しいって、そりゃあ繭美も悩むわな。
翠は面白がって由香里を焚き付けるし。
8年間、神野家である意味“籠の鳥”みたいに生きて来た女のリミッターが外れるとどうなるのか、前田敦子がいい味を出していて好演。どうなるのか先が楽しみ。
脚本=田辺茂範 演出=高橋名月
- << 498 【2023夏ドラマ】 「彼女たちの犯罪」4話まで終了。 繭美は本人が思っている程には仕事の実力が無くて、その割にプライドが高いから後輩達はやりにくかったのだろうという感じが、異動が決まっている繭美を完全に無視して進むミーティングに、如実に表れていた。 仕事がダメならと繭美が夢見たのが、父親が院長になるから自分も父親の大学病院に転籍し、院長を目指す事になるという智明の妻の座で、離婚する迄SEXはしないとか言っていたのに、急に態度が甘くなって二人はホテルに。 翌朝その写真を突き付け離婚を迫る由香里に智明は、「嫌だ、別れるつもりはないから」 予定が狂った由香里と繭美の話し合いは大荒れ(カフェであんな大きな声でみっともない)。その場に理子迄呼んでる由香里の天然の?無神経さが凄い。 後日、繭美と由香里は理子に呼び出され、“席替え”と称する偽装自殺を提案される。由香里が「私の移る席は?」と聞くと翠が登場、理子は翠から相談された、つまりこの絵を描いたのは翠本人って事ね。 そして警察の動きが分かる理子が指揮を取るのか。(理子の動機だけまだ不明。もしかしたらと思う点は有るけど) 上原(野間口徹)の個人的な聞き込みで、(上原は気付いてないけど)もしかして由香里は戸籍を買ったのか疑惑が浮上。そして売ったのが謎キャラで登場した南沢奈央なの? 脚本=大林利江子 演出=高橋名月、古畑耕平
>> 472
【2023夏ドラマ】〚簡単投稿〛
「警部補ダイマジン」3話まで終了。
一週休んだので前回迄の振り返りが長めに作られていて、思い出…
【2023夏ドラマ】
「警部補ダイマジン」4話まで終了。
やっぱりなと恐らく皆が思った占部(小澤征悦)の正体。百鬼(高橋克典)が平安に与えた情報の「44のトップは部下から教官と呼ばれているらしい」、あの市川が直立不動で声が裏返る位に恐れていた教官の占部。百鬼の情報は正確だった訳だが、どこからその情報を仕入れて来るのか?公安だから組織にネズミを潜入させているのか、はたまた百鬼自身も44と繋がっているのか。そし44の生みの親と言われている三田村一馬は、本当に平安の父親なのか?
台場の行確を続けていた七夕は、あの時も事件現場の撮影をしていて、それが証拠となり台場の無実は証明されて無事釈放。
自分の計画を邪魔された占部は、台場の目前で見せしめに殺すターゲットを七夕に定め罠にハメるが、必死だった七夕は相手の拳銃を奪い殺してしまう。
自首をすると言う七夕を止め、自分が殺したもう一人の44メンバーと共に「埋めるぞ!」と決める台場。
七夕が撃った拳銃に自分の指紋を付けて、一緒に埋める台場。「もし見付かっても二人を殺したのは俺だ。俺が捕まっても気にするな」台場から思わぬ男気を出されて、彼への心証がひっくり返った七夕は、台場との共闘の道を選ぶ。
やっと台場が主役っぽくなって来た。
脚本=徳永友一 演出=倉橋龍介
【2023夏ドラマ】〚簡単投稿〛
「初恋、ざらり」5話まで終了。
知的障害をネットで調べ、これ迄の有紗の言動を当てはめてみる岡村。先入観で人を判断しない優しい人と言えば聞こえはいいが、実際の所岡村自身も35才にしてはあまりにも世間知らずなのでは?
岡村の心変わりを恐れ、療育手帳を返すと言い出す有紗。それが何を意味するのかよく分からないまま、有紗の母に相談に行く岡村。母親は第一声こそ「やめてよ、お金が貰えなくなっちゃうじゃない」だったけど、「だったらアンタ有紗の面倒一生見てくれんの?25年義務を果たして来たのアタシは。大変なのよ、ホントに。ちょっと調べた位で有紗を追い詰めてんのあんたじゃないの?」若村さんの迫力たるや凄い。
次は自分の家族かな?世間知らずで気弱な岡村に、この状況を打破出来るのか心配だわ。
脚本=藤沢桜、紡麦しゃち 演出=倉橋龍介
「最高の教師」4話まで終了。
今回は江波(本田仁美)と栖原(窪塚愛琉)の二人をまとめて救う話。
家族に嫌われ一軍女子からもハブられ、居場所が無いと絶望する江波に、居場所なんて無い、自分の立ってる場所が居場所、俺はお前の居場所にはなれないけど、お前の居場所に行ってあげる事は出来ると語りかける栖原。でも前段が諸々長くて文語調なのがホント残念。
次は地獄の二学期か。観るの辛そう、どうしようかな。
脚本=ツバキマサタカ 演出=二宮崇
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ】
「ハレーションラブ」(EX)脚本=若杉栞南 出演=髙橋ひかる、一ノ瀬颯、栁俊太郎、吉村界人、内藤理沙、川瀬莉子、濱田マリ、猪塚健太、嶋田久作、眞島秀和 他
オリジナル作品。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)
髙橋ひかる主演という事で、全く期待していなかったから何も調べずに観たのだが、大学生で実家のカメラ店でも働く深山朱莉(髙橋ひかる)の日常を描きながらも、所々に嫌じゃない程度にホラーっぽさも漂い、30分ドラマの初回にしては多めに出て来た登場人物の関連性も、説明台詞ではなくて、互いの会話の中で何となく輪郭は掴める程度に留めているのが、これからどう展開して行くのかなというドキドキ感にも繋がっていて、観終わった時には、これひょっとして拾い物かも!と考えを改めた次第。
そこからまず脚本家を調べたのだが、2022年テレ朝新人シナリオ大賞の受賞者で現在23才、これが連ドラデビュー作という事が分かった。これもCXの生方美久起用成功効果の一端なのかな。
掴みはOKだったので、どんなドラマにしてくれるのか新しい才能に期待したい。
公式さん的には“美しいラブサスペンス”と謳っており、髙橋ひかると一ノ瀬颯、眞島秀和が三角関係になるらしい。うーん、羨ましい(笑)
脚本=若杉栞南 演出=内藤瑛亮
>> 476
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」3話まで終了。(3話は15分拡大)
バルカの“死の砂漠”を文字通り死にそうになりながら進み…
【2023夏ドラマ】
「VIVANT」4話まで終了。
4話にして初めての通常枠放送!
だからなのかは知らないけど、話もサクサク進み、そのスピード感の中でまず、ここまで焦らされていた松坂桃李の登場で歓喜させ、その熱量が一旦収まったタイミングで真打ち登場!薄々予想していた視聴者は多かったとは思うけど、どこで出したら意表を突き盛り上がるのか迄計算し尽くされた登場で、この辺りの“商業的感覚”の巧みさは流石だな福澤監督。
初回が映画的なスケールで楽しませてくれたのだとしたら、今回は54分枠の連ドラの1話として十分楽しませてくれた、そんな感じかな。いやあ面白かった。
今回の感じでは野崎は本当に乃木の真の姿を知らなかった様に見えるのだが、だとしたら別班の“クリーニング作業”恐るべし。
前に乃木について、CIAのお友達、ベラベラなモンゴル語、馬で草原を疾走は一商社員にしては怪しいと書いて当たっていた訳だが、その伝で言うと3年バルカ常駐でモンゴル語ベラベラはいいとしても、馬で草原を失踪してた薫も何か怪しいんだよなあ。ジャミーンの手術代のスポンサーが降りてしまったというのも、何か嘘くさいし。
長野専務が空白の2年間、薬物治療で施設に入っていたのは確認が取れたと公安が言っていたけど、あれも怪しいなあ。乃木の経歴は問題なしと言ってた公安だもん。
脚本=八津弘幸 他 演出=福澤克雄 他
【2023夏ドラマ】
「何曜日に生まれたの」(ABC)脚本=野島伸司 出演=飯豊まりえ、溝端淳平、井上祐貴、YU、若月佑美、片山友希、濱正悟、早見あかり、シシド・カフカ、陣内孝則 他
オリジナル作品。《日曜10時枠の連ドラ・54分枠》(全話数不明)
野島伸司にとって「高嶺の花」(石原さとみ主演そこそこ面白かった記憶)以来5年ぶりの地上波連ドラとのこと。その間、配信ドラマや二次元作品の原作等の仕事をしており、それらを観る機会は無かった為、私にとっても5年ぶりに観る野島作品だったのだが、良い意味でクセが弱まっている感じがして、観やすく面白いドラマに仕上がっていた。
とはいえ、父親が立ち会っているとはいえ、これから漫画の題材にする予定の“引きこもり”の娘の外出中に、編集者と作家がズカズカと部屋に入って私物を勝手に見たり、クセの強いフレンドリーさを発揮し続ける編集者の妹の存在とか、それなりの野島作品っぽさは残っており、慣れていない人はこの辺りに嫌悪感を持ってしまう可能性も有るのかなと。
ある事故がきっかけで10年引きこもっている黒目すい(飯豊)だが、掃除洗濯等の家事はしており部屋は清潔で、それだけでも主人公への期待度は上がる。きっかけさえ有ればと。
事故の謎、その後の人間不信、ここからの立て直し…さあ、どう描くのかな、楽しみ。
脚本=野島伸司 演出=大塚恭司
>> 477
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」5話まで終了。
悠香があの夜、亡くなった江藤泉の車のドラレコで見たのは、江藤のス…
【2023夏ドラマ】
「CODE-願いの代償-」6話まで終了。
今回は三輪から椎名に一気にCODEの謎ルールについて明かされ、二人をつけて来た二宮の事を更につけて来たCODE側のプレイヤーに3人が襲われ、三輪を庇った二宮は意識不明でベッドの上(庇う前にさっさと敵を撃てば良かったのにと、ツッコまれる事必至な為にする設定が下手過ぎて)。
主人公が意識不明で寝てるので、そこからは咲の兄(竹財輝之助)と椎名の関係、兄がCODEを調べる為にプレイヤーになり、最後に“妹と椎名を殺さないで”と願い、本人は殺されてしまった件を三輪に話していたら、PCの兄の写真を見た三輪が、プレイヤーの監視をしていた時に見た記憶が有ると言い出し、そこからアプリの開発会社のボーグシステムが浮かび上がる。
ある時期に一斉にプログラマーが退職していたが、一人だけ在席し幽霊社員になっている小島明日香(伊藤歩)に接触を試みる椎名と咲。小島の事は市川も狙っていたが、一足早く椎名組がゲット。
何と小島は悠香と友達で、CODEの開発が怖くなって悠香に相談したのだと言う。
だから調べ始めた悠香は殺され、悠香から情報を得たらしい二宮も殺害指令が出たのだろう。
市川は小島の確保とコントロールを狙っているので、運営側では無く、乗っ取りを狙っているのかも。
脚本=山田能龍 演出=吉川祐太
>> 478
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」3話まで終了。
【好青年社員の仮面を取り払え!】
大手食品会社営業部に勤務する入社4年目…
【2023夏ドラマ】
「転職の魔王様」4話まで終了。
【元恋人の相談で大波乱!】
来栖の大学の同期で元カノの剣崎莉子(岡崎紗絵)が、SNSで来栖を見たからと訪ねて来る。
中々芽が出ない漫画家で今彼の綾野周介(曽田陵介)との生活を支える為に、もっと年収の良い会社への転職を希望するのだが…。
今の会社を“私達”と無意識に話す莉子に、自分には会社を私達なんて言う感覚は無かった、「剣崎さんは今の会社を愛しているのでは?」と問い掛ける千晴。そういう所に気付く千晴は、やはりこの仕事に向いているのかも。
今回は千晴が元カノの莉子から話を聞くという形と、その後、莉子と来栖があの時の本音をぶつけ合うという形で来栖の過去が明らかにされた。
無謀運転の車に轢かれ完全に元には戻らないと宣告された左足、闘病を支えてくれた莉子に思わず出てしまった冷たい言葉、本心では無い事は分かっていたのに、支え、支えられる生活に疲れ切っていた二人は、本音を語り合わないまま別れてしまった。
「だから今度は会社を辞めて迄支えようと思ったのか?」来栖から図星を指される莉子。
莉子と周介は本音で語り合い、莉子は愛着の有る会社に残り、お互いに頑張り支え合う事に。
「自分で人生を変えた人をサポートしただけ」それが今の来栖の信念。会社の利益にはならなかったけどね。
脚本=泉澤陽子 演出=丸谷俊平
>> 429
【訂正と追記あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断…
【2023夏ドラマ】
「やわ男とカタ子」三浦翔平主演
喪女(もてない女性。ネガティブ思考で自虐的な事が多い←Wikipediaより)の藤子を演じる松井玲奈の、一気に喋り続ける部分の台詞回しが一本調子なので、聞いてて若干疲れてしまったのだが、それを補って余りあるのが三浦翔平のオネエ演技。
合コンではカッコいい弁護士の小柳が、藤子を連れて二次会に行くといきなりのオネエ言葉、この落差に笑ってしまった。言葉だけでなく仕草まで完璧なの。
で、最後に飛び出した小柳は実はバイ!?
最初は離脱かなと思いながら観ていたけど、三浦翔平の演技をもう少し楽しみたいので様子見という事で。
でも感想を書く程では無いので、観るだけにしておく。
長田亜弓の漫画原作。脚本=阿相クミコ 演出=瀬野尾一
(テレ東・ドラマプレミア23枠)
>> 479
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」4話まで終了。
話数を掛けてドラマに落とし込みながら…
【2023夏ドラマ】
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」5話まで終了。
【大病院を強制執行】
家族経営の病院が、まず医療機器代金の未払いで強制執行(差し押さえた動産をその場で集まった参加者相手に競売に掛け、即現金回収)され、後日、今度は病院と自宅の入ったビルの家賃滞納で、明け渡しの強制執行をされる話。
競合病院の進出や口コミサイトの低い評価等の理由で収入が落ちているのに、医師の長女の要求で最新の医療機器を揃え、お金が回らなくなり家賃の支払いも滞ったケース。父の院長は体も悪く考え方も前近代的で現実が見えていず、肝心の事務長は医師になれずコンプレックスを抱えている長男が務めていて、忠告する他人が居なかったのがこんな事になる一番の要因だったのかな。
明け渡しに抵抗する院長に小原が言った「社会のルールを守り、病院の矜持を守る事が先生の見せるべき姿…」、結果的にはこれが効いて、入院患者の転院を含めて立つ鳥跡を濁さず明け渡した一家。
院長が残した感謝の手紙を読み、背中を向けて涙ぐむ小原。
小原の執行官としての矜持が、院長に医師としての矜持を思い出させたという、珍しく後味の良い話だった。
小原だけでなく、おじさんズ3人も“民事訴訟の最後の砦”としての誇りを持って働いている。感化され、吉野もいよいよ本腰を入れるみたいね。
脚本=大森美香 演出=田村直己
>> 479
【2023夏ドラマ】〚ワンポイント感想〛
「シッコウ!!〜犬と私と執行官〜」4話まで終了。
話数を掛けてドラマに落とし込みながら…
【2023夏ドラマ】
「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」5話まで終了。
前回迄のこのドラマへの最大の不満は、主人公の有栖の言動があまりにもお子ちゃまで、周りへの配慮のハの字も無かった事、また有栖なりの配慮をした場合は、それがことごとく的外れでジコチュー女にしか見えない描き方をされていた事だった訳だが、今回は心が揺れて瞳子に「この子あげます」なんて言い出したけど、何故なのかが理解出来る様に描かれていたし(偶然を重ね過ぎていたのは気になったけど)、話を聞いた瞳子が励ますのではなく、「そう、分かった」とスマホで手続きの方法を調べるというショック療法に出たのも、有栖の性格を掴み切っているのが伝わって来て良かった。
あと今回意外だったのが、突然上京してきた瞳子の母親が、妊婦の有栖と同居している事について、特に騒ぐでもなくあっさりと受け入れていた事。その後、瞳子は婦人科の病気で妊娠が難しい事を伝えるのだが、母から「結婚なんてしなくていい、瞳子の体が一番大事、一人ぼっちにならない様に120才迄生きるから」と言われて「うん」と答えた瞳子の声と表情が、すっかり子供になっていたのが印象的だった。
あとは出産シーンをきちんと作り込んでいた事と、おそらく撮影に出せるギリギリ位の、新生児に近い赤ちゃんを連れて来た努力は評価したい。
脚本=木村涼子 脚本協力=龍居由佳里 演出=松木彩
>> 480
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」4話まで終了。
村をブラブラ歩いていると、なるの祖父に石垣積みを手伝わされ、終わると今度は神…
【2023夏ドラマ】
「ばらかもん」5話まで終了。
清舟が皆に黙って行ったのは、東京で館長に謝罪し書道展に出品する例の“星”を見て貰ったら、直ぐに戻るつもりだったからなのね。
館長が来る前から緊張でガチガチだった清舟だけど、腰が悪そうな姿に島のヤスバの姿が重なり、自然に座る手助けをしていた清舟。どうやらそれだけで館長は清舟が変わった事を感じ取り、その後の謝罪も受けて「許します」と言ってくれた。
それなのに緊張が抜けない清舟は、予防線を張って“星”は試作品だと嘘を付いてしまい、思いの外高評価を得たのに「これが試作品なら…」と館長の期待値は更に上がり、もう後の祭り。
そこからまた産みの苦しみが始まるが、ヒントを与えてくれたのは島の子供達とのテレビ電話で見た彼らの姿と会話と、そして一人一人との島での思い出の数々だった。
完成した書は、子供達や島の人々の名前を散りばめ、石垣というタイトルを付けた物だった(縁を知っているとグッと来るのだが…)。
島に居なければ書けない訳では無い。でも島での経験や人々との思い出が無ければ書けない“書”だった。
そして島は清舟にとって“書”の為ではなく“いつの間にか帰りたい場所になっていた”事に気付く。
今回初登場の清舟の母は島に行かせたくない様で…。あと今回前フリのあったヤスバの病気が心配。
脚本=阿相クミコ 演出=河野圭太
>> 481
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」3話まで終了。
一週お休みしたので、冒頭の振り返りは約2分半と長めだったが、項目毎にタイ…
【2023夏ドラマ】
「ハヤブサ消防団」4話まで終了。
今回は火事の被害者に関する太郎の考察(賢作を除く3人は高額寄進者で土地持ち、火事の後にルミナスに土地を売っている)と、謎の多い彩の話。
冒頭に出た彩の夢の中のフルーツバスケット遊び、目覚めたのが太郎の家で、一夜を共にしたという太郎のモノローグで、「えっ!?もう寝たの?」と驚かせておいて、時間軸を少し戻してからの話が続き、ラストに冒頭の朝を迎え、ルンルンで中山田(山本耕史)とのリモート会議を始めたら、彩が東京での仕事を辞めたのは、表向きは体調不良にしていたが、実はアビゲイル騎士団という振興宗教に入信したかららしいという衝撃情報がもたらされ、「立木さんには近付かない方がいいです」「手遅れです」のオチ迄、話が深刻な方向に進むからなのか、今回は全体的にコミカルベースで作られていて、それはそれで面白かった。
それにしても彩が太郎の寝室に入って来て佇んでいる時の感情を殺した様な表情は、どう見ても“貴方が好き”には見えず、何か取り込もうとしてない?って感じたのだが、太郎…行くんだという驚き。
そしてやっぱり!の展開。フルーツバスケットはアビゲイルの広報だった彩が作ったPR動画だったと最後に回収。
彩は教団が惨殺した信者の家族で、中に入って調べていたという線が強そうな気はするが。太郎を味方にしたい?
脚本=香坂隆史 演出=山本大輔
>> 482
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」3話まで終了。
【バラエティ初出演!主婦調子に乗る 】←このサブタイトル好きだわ(笑…
【2023夏ドラマ】
「この素晴らしき世界」4話まで終了。
夏雄の家に有ったクーラーボックスはやっぱりミスリード。それにしても穴を掘って中身(腐った生鮮物)を捨てる所の演出が、滑り倒していたな。
今回は、妙子の後を付けて成りすましに気付いた(この段階では若菜が妙子に成りすましてる、と思っていたみたいな)育田(平祐奈)のクローズアップ回。育田の母が、何か病的な感じで育田に健太郎と呼び掛けているのを観て、ひょっとしてこの子、前は男だったのかなと思ったら…、妙子の息子のあきら(中山大輔)と友達で、あきら、健太郎と呼び合う仲だと分かり、これで育田は前は男と確定、ついでにあきらの母親のパート先が自分と同じスーパーと知り、名字が同じ!妙子さんだ!と気付き、成りすまし疑惑をネットで売り付けるのをやめて、秘密は守りますと妙子の味方になる事を約束、妙子は危機を脱出した。
でもあのアイドルのマネージャーが中々の食わせ者だし、妙子の脇の甘さは相変わらずだから、“バレそう危機”はずっと続くのかも。
本物若菜は中東?のホテルに居るのかな?
Mr.summer timeの正体は、若菜の可能性も出て来たね。
相変わらず周辺人物のチラ出しが邪魔だけど、何となくの面白さはあるという変なドラマ。
脚本=烏丸マル太 演出=平野眞
>> 484
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」3話まで終了。
刑事の理子は大学のチア部で繭美の後輩。智明に片想いをしていて、それを知っ…
【2023夏ドラマ】
「彼女たちの犯罪」4話まで終了。
繭美は本人が思っている程には仕事の実力が無くて、その割にプライドが高いから後輩達はやりにくかったのだろうという感じが、異動が決まっている繭美を完全に無視して進むミーティングに、如実に表れていた。
仕事がダメならと繭美が夢見たのが、父親が院長になるから自分も父親の大学病院に転籍し、院長を目指す事になるという智明の妻の座で、離婚する迄SEXはしないとか言っていたのに、急に態度が甘くなって二人はホテルに。
翌朝その写真を突き付け離婚を迫る由香里に智明は、「嫌だ、別れるつもりはないから」
予定が狂った由香里と繭美の話し合いは大荒れ(カフェであんな大きな声でみっともない)。その場に理子迄呼んでる由香里の天然の?無神経さが凄い。
後日、繭美と由香里は理子に呼び出され、“席替え”と称する偽装自殺を提案される。由香里が「私の移る席は?」と聞くと翠が登場、理子は翠から相談された、つまりこの絵を描いたのは翠本人って事ね。
そして警察の動きが分かる理子が指揮を取るのか。(理子の動機だけまだ不明。もしかしたらと思う点は有るけど)
上原(野間口徹)の個人的な聞き込みで、(上原は気付いてないけど)もしかして由香里は戸籍を買ったのか疑惑が浮上。そして売ったのが謎キャラで登場した南沢奈央なの?
脚本=大林利江子 演出=高橋名月、古畑耕平
>> 431
【タイトル訂正あり】
【2023夏ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判…
【2023夏ドラマ①】
※40分以上の放送枠のドラマ(月曜から曜日順)途中経過
◎凄く面白い ○面白い □まあまあ △取り敢えず観ている ✕視聴離脱した
「真夏のシンデレラ」△
「転職の魔王様」○
「さらば、佳き日」初回で✕
「やわ男とカタ子」△
「シッコウ!!~犬と私と執行官」○
「18/40~ふたりなら夢も恋も~」□
「こっち向いてよ向井くん」2話で✕
「ばらかもん」○
「ハヤブサ消防団」◎
「この素晴らしき世界」□
「彼女たちの犯罪」○
「ブラックポストマン」8/18〜
「トリリオンゲーム」初回で✕
「警部補ダイマジン」○
「初恋、ざらり」○
「やさしい猫」□全5話完
「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」□
「ギフテッドseason1」8/12〜
「VIVANT」◎
「何曜日に生まれたの」○
「CODE-願いの代償-」○
※8/12午後6時時点での評価
(関東の番組表より)
シーズン枠外「しずかちゃんとパパ」○
>> 428
【追記あり】
【2023夏ドラマ②】※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)タイトル/主演
○全話視聴予定 △初回を観て判断 …
【2023夏ドラマ②】
※40分未満の放送枠のドラマ(月曜深夜から曜日順)途中経過
◎凄く面白い ○面白い □まあまあ △取り敢えず観ている ✕視聴離脱した ■初回途中で視聴断念
「紅さすライフ」□
「ウソ婚」初回で✕
「なれの果ての僕ら」■
「スイートモラトリアム」■
「埼玉のホスト」初回で✕
「DIY!!」初回で✕
「週末旅の極意」□
「犬と屑」○全8話完
「結婚予定日」初回で✕
「4月の東京は…」初回で✕
「癒やしのお隣さんには秘密がある」■
「晩酌の流儀S2」△
「最高の生徒~余命1年のラストダンス~」△
「ノッキンオン・ロックドドア」初回で✕
「ハレーションラブ」□
「around1/4 アラウンドクォーター」初回で✕
※8/12午後6時時点での評価
(関東の番組表より)
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