"さよなら"はまた明日

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通りすがりさん
2020/01/14 02:22(更新日時)

君に振られて半年が経ちました。

最初に話したのはサークルの新歓でしたね。その時、君の事はよく知らなかったけど話しやすい人だと思ったのは覚えています。私は人見知りするからあまり友達もできなかったけど、会う度に話しかけてくれて嬉しかった。何故かよく「髪切った？」って聞いてきたよね。当たった事ないけど。

始めてデートをしたのは映画館でした。
ある日突然、スマホの画面に「映画行かない?」って通知が来たときは目を疑ったな…。
最初に観る予定の映画が別のになってしまったけど、実はそこまで観たい訳ではなかったんだ。ただ、君と同じものが観たかったんです。

去年の冬。24日も25日も合う約束してたのに、君は高熱を出して結局会えずじまい。本当はとても、寂しかったです。でも、その日に始めて電話をして、何時もよりも近くで話す声が幸せでした。動物園また今度行こうねって。楽しみにしてたんだけどな。今年は行けたみたいだね。私のために聞こえるように2回も自慢話をしてくれてありがと。
その後、1週間遅れてのクリスマスケーキ食べたね。手作りといいつつ手抜きでごめんね。でも、私なりに頑張ったんだよ。

頑張ったといえば、私的に一番頑張ったのはバレンタインかな。生チョコ作ったし。超奥手の私が手作りチョコを男の子に渡すなんて本当によく頑張ったなって思います。

ディズニーランドにも行きましたね。とても楽しみで、普段朝起きれないのに、早起きしました。あの日の全てが忘れられない。本当に夢の国だったよ。私に魔法はかからなかったけれど。このとき辺りからかな、中々告白してくれなくて実はとてもやきもきしてました。私がとっととしてしまえば良かったのかもね。

友達との会話が、映画が、校舎の一角が、カラオケが、公園が、冬の星空が、夕暮れの電車が、ネコが、テレビが、音楽が。日常が、君と過ごした過去を、君と過ごす未来を想起させる。…後悔と思い出が溢れないように上を向くことしかできない。

私の事好きでもないのに、少し遠回りして、バイト中の私に手を振って帰って行く君。毎日lineしているのに彼女ができたことを教えてくれなかった君。彼女がいるのに、電話してくる君。私が告白した事を彼女に伝える君。本当に私のことをバカにしてるよね。

でも、そんな君を好きだなんて、本当に私は…
わかってる。君が私を好きになる"いつか"なんか無かったって事。それでも。

今日も想いを殺して、いつものように「またね」と手を振る。まだ「さよなら」は言えずにいる。

※今の私の未練とか、愚痴みたいなものを誰かに聞いてもらいたくてつらつらと書いただけの独り言のようなものです。小説と言えるのだろうか…？もし、読んでくれた方いらしたらありがとうございます。