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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

レス500 HIT数 121424 あ+ あ-

作家
17/12/06 08:18(更新日時)

物語

わたし水越沙耶香(仮名)はある時に街を歩いていると女装雑誌『クロスドレッシングボーイ→ガール』の担当編集矢口麗奈にスカウトされる。
始まる彼女との女装生活やモデルとしての日々。
日々交わる麗奈や彼女のライバル早紀、彼女たちの社長である双星出版社社長の神無月舞、現れる謎の痴女性。
近所に住むランジェリーショップを経営する美人三姉妹……。

女装小説でありますが同性愛やLGBTなどではありません。
あくまで筆者が女性や女性的なものに外面や内面またフェチ的なものに憧れる女装官能小説です。
くれぐれも誤解なきよう願います。
ちなみに更新は遅め。

17/08/04 15:53 追記
感想スレにスレを作りました。
共感ボタンを押してくれた方や作品に興味ある女性の方よかったら書き込みください📝。
男性は感想スレ禁止とさせていただきます×。

17/12/06 06:19 追記
とりあえず今回の物語はここまでですが続編のスレは作りました。
感想共々再びそちらもごらんください。
ここまでお読みいただき読者の皆々様ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いします。

No.2484188 17/06/12 08:31(スレ作成日時)

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No.151 17/09/28 06:04
作家 

はむはむ、と甘い吐息とともにショーツの内にある膨らむ睾丸を甘噛みし愛撫されることに快感が宿る。
ああ、と私は美紀の表情を見つめた。一見するとどこにでもいる女性でありながら瞳は牝の本性を持つ獣や動物のよう。
なんなの、このひと。
「センセの…ち、チ×、ポ、い、……いただきます……ね」
舌を這わしショーツの上から指で扱いて舌で睾丸と幹の付け根を責めてきた。
「っ……ああ」
声が漏れる。私が臨むシチュエーションは私が仁王立ちし相手の女性を座らせフェラをする場面が好みである。
いまの美紀は席に座り生徒役に徹しながらフェラをしているが、主導権は彼女にあった。願望は叶えられているが立場は異なり美紀の蕩けそうな愛撫はルイよりも勝っていたかもしれない。
「センセ、うまくないかもだけど……感じてくれてます……?」
明らかにフェラは睾丸や幹の付け根という独特の性感帯を責められながら感じていた。
「う、うん。じ、じょうずよ……」
「はあ、ありがとう……ございます。あたしのココ……いけないところで…えっちなのが……沁みています」
彼女は清楚なセーラー服のまま襞のあるスカートをゆっくりたくし上げて純白の可憐な下着を空いた指で弄りクロッチにある沁みを私にもカメラの向こうにも見せていた。
「……」
凄い、これがホンモノのAV女優……。それでいてまだ始まった場面で数分なのに女子高生もしくは生徒役としてあまつところなく女性の魅力を出していた。
「はあ……センセ、あたしでコーフンしてくれて……んちゅ」
ようやく彼女の唇はぺニスから肉棒へと変貌した男性器の先端へいき鈴口とキスをした。
ああ、と私もまたカメラの向こうの後々見るであろう視聴者と同化しそうであった……。
「ああ……」
「えっちな生徒で……ゴメンなさい」
甘く蕩けそうな表情でまるで上目遣いで私を見つめながらちゅるちゅるじゅるじゅるとフェラをしていく。
「あ……はあ……」
吐息しか台詞としてこぼれない私は主導権を握られたことより彼女との性のふれあいに愛情を超える何かを感じていた。
「……あたしのイケないココ……センセに見て、舐めて、責めて、おま×こ……恥ずかしいけどしてください……」
……ッ!、と一瞬その甘い表現だけでイキそうになったが堪えた。

No.152 17/09/28 13:39
作家 

「先生、あたしのも……お願いします」
彼女は清楚や清純さを秘めた淫美な姿で机に横になり白い肌の素足を出していた。
「う、うん……」
ウフフともくすくすともどれでもない彼女の笑みが聞こえた感じが胸の内にしていた。清楚を印象づけるような可愛いらしい下着を脱がすと麗奈やルイたちとも異なる花弁のような花唇が露になった。
一見するとちいさなワレメのようだが陰毛はほどほど、しかし湿り気はあり花唇は愛液が蜜のようにとろとろとし淫豆はふっくらとしていた。
少女にも成熟した大人の女性どちらにも見える花弁の形をした女性器のよう。
机に寝そべる彼女の白い肌の足を太腿からゆっくりキスをし愛撫した。
「んっ……あ」
「んんん」
成人した女性のはずなのに反応はリアルな女子高生を思わせ口に出さないけど驚く。
「はあ……先生のオチ×チ×に……あたしをあげます……」
「っ……はあ」
「……ぺニスのある先生、好き……」
演技とわかっているのに私は動悸が激しくなりあたまの中が真っ白になりそうだった。愛液自体は成人した女性のそれとは一見変わらないが、とろとろとワレメもあり花唇が開いている。
魔性の花、ふとそんな表現がなぜ思い浮かんだかわからない。
指を入れてみると吸い込むようにくちゅくちゅと誘う。……魔性にも感じるが淫美にも思えた。
「ああ…んん、先生の指……いい。オ×ン×ンみたい」
何か私が責めるたびに彼女は台詞としてだろうけど卑猥な表現を発する。
「っ……初めて?」
「はい……」
もちろんAV女優のなかには処女はいるが、美紀が初めてとは思えないが演技のなかで彼女は“女装教師に身を捧げる女子高生”となっていた。
指を吸い付け唇をつけると愛液は蜜のようにとろとろと流し源流のようだ。
「っ……」
私はタイトスカートを脱いでショーツだけになり肉棒を少し弄りいつものように脇から出した。
「……」
てっきり監督からカットの声がかかると思ったが思いすごしだったことに吐息をつく。
美紀は女神のような女子高生のように微笑む。
「はあ……女装した先生に…あたしをあげれるなんて……嬉しい」
ゆっくり私は頷きいきり立った熱く堅い肉棒を美しい花唇の先に触れるか触れないかした時だった……。
誰もが息を呑んだ。
…………。
しかし私は挿入できないまま時間が過ぎた。

No.153 17/09/28 14:03
作家 

…………。
監督からカットが入りしばし休憩することになった私に監督やスタッフは声がない。あらかじめ神無月社長たちから私の事情は聞かされていたらしい。
麗奈、早紀は安堵ともやはり挿入されなかったことに複雑な表情があった。
「先生、じゃなくて沙耶香さんですか。少しいいですか」
「……そんな気分じゃ」
「いいから、話しましょう」
話しかけてきたのは美紀。彼女は椅子に座る私の手を取り校舎の外に連れ出し人気のない林に出た。そこからは観光地である避暑地や田舎の町や村が見えた。
「っ……軽蔑したでしょう」
「あたしは、いえ私はあなたが挿入(い)れられない原因を知ってるとしたらどうします」
単刀直入な言葉を受け流し美紀は女優らしい表情で問い詰めた。
「っ……」
見た目は制服の美少女だがAV女優らしい大人な表情、姿、形のまま彼女は私を見つめ言う。
「妊娠、子どもができるかもというのがあなたにセックスを惑わしているんじゃない」
「っ……」
「言わないのは自覚してるから」
黙る私と彼女に山々や木々から風が心地よく吹き抜ける。
しばし黙る私の前に彼女は音もなく唇を奪う。
「な、なにを!?」
くすくすとあの笑い方をしたが嫌味な雰囲気はない。
「キスでは子どもはできないですよ。子どもでもわかります。伝染るのは虫歯やちいさなバイ菌、いやですか」
「あ、あのね」
「初めて会った時のそういう表情は私は好きです、沙耶香さん。オトコでありオンナでありオ×ン×ンがある。素晴らしいこと」
「……んん」
唸る私に彼女ははっぱをかけて言う。
「私は……こんなお仕事してますが、プロです。以前に沙耶香さんを試食した時は美味しかったです。だけどいまは女性の形をした情けなさいオトコです。……妊娠の心配ならちゃんと安全な日に中出しします。ダメならピルをするか相手にこのゴムさんを着けさせます」
ポケットから自然にコンドームを出していた。静かな呼吸をし彼女は言う。
「以前あなたとえっちした時はいい経験でした。女装してる方なのに私みたいな人に感じてくれたんですから」
「……」
「だからあらためてえっち、いえセックスしましょう」
あっけらかんと言う姿に唖然とした。ふつうの女性のようなのに性についてはオープンにしている。
爽やかな風のなかに彼女はいた。
性の天使……。

No.154 17/09/28 16:21
作家 

大丈夫、安心して私の膣内(なか)で射精してください……、受け止めますから……。
あらためて撮影の寸前に美紀はこう微笑んだ。
「っ……」
「沙耶香……?」
「撮影できます?」
麗奈や早紀は戻ってきた私を案じ声にいたわりがあった。美紀を見ると挿入するために自ら軽く自慰行為をしていた。
また彼女はこうも言った。
膣内(なか)に躊躇いあるなら挿入はしてイク時は顔でも胸でも性器の上やおへそどこにでもかけてください、と言った。
凄いと思うものの、私も多少なりても勃起はさせておかないとこの『女教師沙耶香編』は撮影できない。
「っ……」
「どうしたの」
「ちょっと緊張して勃たたない……ような」
グイっと顔をいきなり麗奈に持ち上げられ唇を奪われ数瞬の間、深く甘い唇を重ねた。美紀とはちがい少女のようなキスではなく間違いなくディープキス……。
「っ……はあ。いまはこれだけでいい?胸やお尻くらいは触らせてあげたいけど……相手は美紀さん、でしょう……」
「あ、ああ…はい。うん」
ズルい、と早紀は負けじと私にキスをしようとしまた一波乱になりそうなのを私はなだめた。
「さ、早紀さんは……またいつか…ね!もう……勃っちゃったし……!?」
言ってからまわりが女性だけなことに気づき少年のように顔や耳が赤くなったが美紀は見て言う。
「上等、それだけスカートにテント張ってそれだけモノが言えたらセックスできるわ」
「……み、美紀さん!?」
赤面する私は頬の赤らみが落ち着き勃起が程よく落ち着いてから撮影になった。
麗奈は教室の廊下から見守るようだった。
「先生、……素敵。そのオ○ン○ン……でイカせてください……」
肩に手を回し美紀は女子高生そのもの。花唇にゆっくり先端から挿入(い)れてゆく。
あ・ん・ぜ・ん・な・ひ・だ・か・ら
安全な日だから、唇が美しく優しく動いたのがサインとして理解しこの一ヶ月躊躇いがあった女性器に男性器をゆっくりやさしく挿入する。ずぶずぶと肉唇を押し開け花唇に飲み込まれていく。
「っ……ああ。……先生っ……いい。いいわ」
「っ……はあ。はあ……」
力を抜いて挿入して、と彼女は唇だけで私に伝えていた。
膣内がキツく締めていたがやわらかくもあたたかい包容力を女性器に感じて肉棒が熱い……。
彼女は挿入されながら見つめていた……。

No.155 17/09/28 20:16
作家 

「っ……んん。あ…ハア……先生の…オ×ン×ンが入って…る……」
演技ではあるが彼女は真剣に挿入される痛みがあるなか卑猥な言葉を巧みに使い私や見るであろう視聴者に訴えていた。
ずぶずぶと卑猥な音を廃校の教室でちいさく響き伝わる。
ルイほどに名器ではないようだが、明らかにいままで誰よりも身体を交わった誰よりも襞や陰唇から抱擁力があるようだった……。
凄い……。女の人はここまで異性を愛せれるのかと卑猥なはずの女性器から全身に狂暴なはずの肉棒を包みこみ全身で彼女を感じていた。
「ああ……痛くないように……」
「う、うん……」
すっかり美紀の魅力にとらわれていた私に彼女は腰を動かすように促した。ゆっくりゆっくり処女を扱うように動かすと襞が肉棒に絡み表現できない感覚に襲われた。
「っ……ハアハア……」
「先生、感じて…くれ……っ……!」
「あ……ん……んん」
「……せ、センセの……好きなように……して」
危うくふつうのセックスになるところを彼女は私に私らしいセックスを求めている。たしかに女装した男性ではあるが、女装レズの愉しさを伝えなくてはならない。
吐息と呼吸をちいさく繰り返し自分の言葉を探す……。
「す、少しきびしい……指導だけどできる?」
「ああ……ん、やってみます……」
キュッと襞が締まり合図されたようになり腰を激しく動かした。ぱんぱんと互いの肌が触れ弾ける。
久しぶりのセックスの壮快感や快感がブラウスやショーツを濡らすように体液や汗が混ざりあう。
「あ、……ああ…ン。せ、センセが…オトコで…いい……」
「はあはあ、ほんと?嬉しいわ」
「……はい。……ん!」
彼女は巧みに頬を紅に染めた表情や潤む瞳でコンタクトをしていた。
「おムネの検査するわね……ん。ちゅっ…ちゅちゅ」
「ああ……は、恥ずかしい……やだ」
「下着は違反……してないわね。だけど…ムネは可愛いらしく形も……いい。だけど…」
「だ、だけど……なんです?」
言葉責めをしてあげるのが礼儀であり視聴者への私の人物を伝えないとならない。
「せ、制服の下にこんなえっちなムネを隠して先生を誘惑してたのね」
「は、ハイ。ゴメンなさい……ん……」
「ン……キスで許してあげる……」
唇を重ね合わせただけで肉棒が膣内で肥大化した。熱く堅い、ショーツと肌が擦れあう。

No.156 17/09/29 05:43
作家 

あれほど挿入を躊躇っていたのに、いまでは挿入ができていた。
ああ、いつまでも美紀の花唇の内に挿入(い)れておきたい願望があったが女装Sや役柄は教師なのだから彼女をイカし自分も射精しなくてはならない。
机の上で彼女は制服や下着をはだけ白い肌に汗や体液を輝かせながら体位を変えながら悶えていた。
「あ…ああン……スゴ……いい…んん」
「ンっ……」
私が机に寝転がりながら彼女が上だったり机から離れ彼女が牝犬のようにお尻を向けながら短い時間のなかで体位を変えていく。
「あ、ハアハア、……センセの……顔を…見ながら……」
撮影時間がどの程度過ぎてるかわからない。女性監督は何も言わない、ただ見つめるだけ。
再び美紀は机の上で仰向けになり私を誘う。眼鏡を外して呼吸を整える。
狂暴な男としての声は聞こえなくなっていた。
ずぶずぶと彼女の花唇に肉棒を挿入にキスをし耳やうなじ、黒髪を愛撫していく。
「ん……はあはあ(いつでもイッてください)」
「ン……(う、うん)」
耳元で甘く囁かれ肉棒は限りなく花唇の内の襞で肥大化していた。
だけどそれでも膣内への射精を躊躇う自分が内にいることに気づく。
「イッ……ああ……」
イキそうになりながら悪い癖で堪えるようになった時だ。
するりと彼女は空いた手を首にまわし足で私の下半身静かに締め見えないように拘束するかのようだ。
逃がしません、と美紀は愛らしい表情でまっすぐに見つめていた。
瞬間、あの射精感が襲い足が痙攣し膨らむ睾丸がショーツの柔らかい感触を通じ幹から根元、幹から亀頭、鈴口へ熱く鼓動のように伝わる。
「い、イク、イッちゃう……おお……んん……」
「い、イッちゃう。先生のオチ×ポで……スゴ…イ。感じちゃう……」
互いに下半身を痙攣させ震えるように眉間に皺を寄せながら快美で性の快感を味わっていた。
彼女の膣内の襞は肉棒を包みこみながら濃い精液を求め奥の子宮へ届けるかのような感じ。
ただルイのように強引に求めるのではない。流れる川の水をただ下流へ流し受け止めるよう。
はあはあ、とふたりして息が荒い。
女性器へ射精した、してしまった……。
ある種の爽快感や性的快感があったが安全日と言っていたが妊娠が怖い感覚がよぎる。
しばらく密着し肌や唇を重ねていく。
カットがかかり撮影を終えた。

No.157 17/09/29 06:20
作家 

カットがかかりながら勃起し熱い肉棒を膣内の襞は射精を終えるまで絡めていたが、射精を終え萎え始めるとゆっくり離れて腰をゆっくり動かしていった。
「……射精できましたね。私のおま×こで。やればできましたでしょう」
けろりと笑みし膣内からとろとろと出る男の精液をマネージャーか付き人と思われる女性にウェットティッシュなどで拭いながら言う。
「あ、うん……」
「そんな顔しないでください。先ほども言いましたがいざという時はゴムを使う、いえ使ってもらう時もありますから」
「う、うん」
では失礼します、お疲れさまと彼女はマネージャーからタオルやバスローブを羽織ると適当に監督やスタッフと会話をし学校から去っていくのが見えた。
しばし呆然と見ていたら早紀が声をかけた。
「お疲れさまでした」
「う、うん……」
「どうしました」
なんでもない、と言いながら麗奈が廊下と教室の敷居を跨ぎいつものように笑みしていた。
「お疲れ」
「うん……」
「つかれた?」
「……ん、わからないけど眠たいかも」
久しぶりの膣内での射精のせいか身体がまともに眠気があった。
監督から声がかかる。
「お疲れさま。今夜はゆっくり休んで。慣れなかった?」
「ああ、ハイ。すみませんでした。撮影を中断させて申し訳ありません」
「気にしないで。今回は美紀のおかげ、かな。それにAVでもテレビとおんなじでやり直しはあるから」
監督はそんな言葉をかけてくれ私は女教師の衣装や下着のまま学校を麗奈、早紀に囲まれながらペンションに戻った。
いつもならレディファーストで麗奈たちが先にシャワーやお風呂なところを彼女たちは私に譲る。
身体にお湯を浴びせ牡の匂いがある身体を丹念に丁寧に、特に性器は念入りに石鹸で洗い清潔にした……。
「……っ」
油断しているとお湯を身体に浴びせてるだけや湯船に入ってるだけでも眠気に襲われそうだった。
湯船で自分の性器に触れる。
ふとニューハーフや性同一性障害の人たちの気持ちを考えた。
彼、いや彼女たちはぺニスに違和感があるというとよくメディアを通して聞く。
私が妊娠という表現に怯えたのは自分の精液や精子が子どもを生んでしまう疑念があったから。
ぺニスのある女性イコール女装、という存在を頭が真っ白ななか考えた。
何も答えは出ないまま風呂を後にした。

No.158 17/09/29 08:03
作家 

「あれ?ブラとかつけてないんですか」
髪を拭きながらリビングに向かうと早紀はパジャマの上からブラやキャミソールなどをつけてないことに気づき頷いた。
ふたりは向かい合わせになりながら書類に向かいアルコールを口にしてた。
なに?と聞くとふたりは快く答えた。
「今日の撮影についての報告」
「社長からのお達し。私たちは他の子達と違って半分はお仕事だから」
「……なにか手伝えることない?」
冷蔵庫からあらかじめ用意されていたジュースを出して私は座るが彼女たちはないと言ったと思いがっかりしたと思ったらである。
あ、と麗奈は思い出したようにバッグからアンケート用紙を数枚差し出した。
「なんなの」
「え……と、お決まりごとですが今回の撮影にあたっての感想やお気持ち、また撮影したいかなどのアンケートです」
アンケート、とあらためて内容を見つめジュースを口にすると麗奈は見つめる。
「答えられる範囲でいいから」
「……うん。それにしてもふたりとまだお仕事だなんて」
いつものこと、とふたりは息を合わしながらムッとし一緒にアルコールを口にする。双子かと思えるほど私が関わると行動が似る。
もちろん仕事として割り切りもあれば私のことでいがみあうこともある。
「早紀、先に入りなさい」
「いまのだじゃれですか?」
ちがうわ、とおどける彼女に先に風呂を進め早紀は頭を下げ着替えなどを持ち風呂場に向かう。
「あ、沙耶香さん。お湯を捨ててませんよね?」
「え、あ、そのままだけど……」
実は上がる前にお湯を捨てて簡単に掃除しようかとよぎったが身体の疲れが半端なくそのままにした。
早紀は振り向き笑みした。変態的に……?
「あ〜、沙耶香さんの残り香のお風呂……間接セックスになりますね」
ならないわよ、と麗奈が睨み呆れた。
「まったくあの娘は」
「……ひとつ聞いていい」
なに、と彼女はふたりきりになった途端に女性らしい顔をした。
「私が……美紀さんとセックスしてる時に教室に入らなかったよね。どうして?」
しばし黙るがキッパリと返した。
「お仕事よ。仕事に個人的感情が入らないため」
それ以上は言わなかった。
だけど身体を交じわせている同居してる男性、しかも女装とはいえ別の異性と交じわうことに個人的感情が入らないことはないだろう。
書類にペンが歩む。

No.159 17/09/29 10:32
作家 

「アンケートはいつまでに出せばいい?」
「(街に)戻ってからでもこの撮影中でも、……できたら八月最後か九月のあたまくらい」
……。
意外に期間を空けられることは意外でもなければそうでもない。そもそも雑誌が『クロスドレッシング』季節ごとの隔月刊だからだ。
ペンを走らせたり考えたりアルコールを口にしながらも表情は真剣。たまにマンションでも見る姿でキャリアウーマンらしい。
……。
こんな時に彼女の男性(女装男性)遍歴は聞きたくても聞けない。
麗奈にスカウトされ女装しモデルとなり女性としても生活し生活そのものが目まぐるしく変わった。
モテてると普通の男性ならたぶんにこの状況は浮かれる、が私は三ヶ月そしてルイたち三姉妹に精子目当てで襲われ一般に表現されるモテるというモノではないことは薄々、はっきり自覚した。
女陰恐怖症はとりあえずは克服したと考えないと前向きになれない。
ぺニスのある女性というよりは女装という存在……。
「黙ったりしてどうかした?飲む?」
「ううん、いや。なんでもない」
「なんでもないわけないでしょう。せっかくセックスをできたのに」
露骨な表現に口を閉ざす。かといって彼女は私が黙った時に襲いはしないこともある。
あ、ありがとう、とだけ口にした。
「なんのこと」
ツンと澄ましているが瞳が揺れ疲れがあるのか汗が額に粒としてあった。冷房が利いてるはず。
「その……キスをして勃たせてくれて」
「ああ、あのこと……アレもお仕事よ」
「……本当に?」
見つめる私に今度は彼女はなにも言わない。たぶん今までも仕事か付き合ってきた女装男性に同じことをしたかもしれない。
嫉妬?ジェラシー?
考えるのはよそう。
上がりました、と早紀は可愛らしいパジャマで戻る。
入るわ、と書類を封筒にしまいバッグに入れて立ち上がる。複雑な気持ちが見えては消える。
「あ〜、沙耶香さんのオトコな汗とえっちな匂いがしました」
「なら私も」
どんなに見た目を女装しても男性の身体は隠せない、なのにふたりは承知や理解なのか。ジュースを口にしたが妙に甘さが苦い。
「それ!私の」
あ、と気づくの麗奈のグラスに気づく。
「らしくないですね」と早紀。
「も、もうクチにしないでね」
時折、麗奈は少女らしくなり風呂場に消えていく。間接キス、て子供じゃないし。

No.160 17/09/29 14:56
作家 

麗奈を見送った早紀もアルコールを口に私を見つめる。
「なに?」
「いえ、よく相手の方の美紀さんとセックスできたなと思って」
「うん」
頷いた後に早紀らしい言葉が返ってくる。
「なんか悔しいなあと思って。この一ヶ月あたしや麗奈さんが苦労したのに」
「う、うん。悪かったと思う」
「なら撮影中に一度時間をつくって朝か夜にデートしてください」
ぎゅっと拳を膝にし甘えるように見つめてくる。小悪魔なのわかってやってるように思うけど魅力がないわけじゃないのが厄介。
しばし黙ってたら。
「黙ってないでなんとか言ってください」
「わかった、時間があったらしてあげる。いい?」
「は〜い」
麗奈の方を気にしながらも私は吐息を気づかれないようにした。
いま私が気にしてるのはむしろ早紀ではなく麗奈。彼女の過去の女装男性遍歴だ。
ちらっと早紀を見つめると彼女もまたアルコールを口にしペンを走らせる。軽く酔いながらも書類作業はこなす。
「どうしました?」
「早紀さんは……麗奈のことをどう……どこまで知ってるの」
「また麗奈さん」
ぷうと頬を膨らまし棚からつまみを持ってきてちいさな口に入れる。
「太るよ?」
「太りません」
つまみを口でもてあそびながら飲み込み見つめ返す。
「あくまであたしは麗奈さんより後にこの世界に入ったから知ってることは限られます」
「じらさないでよ」
「事実です。双星出版はこの業界ではいくぶん後発ですしいまの地位を築くには時間ありました」
「……そうなの」
早紀が言うには女性が好きな女装者、女装者が好きな女性そしてそれらの諸問題がある家庭などが『クロスドレッシング』の読者層、読者数は限られる。
早紀はアルコールを煽り飲む。
「あたしが知ってるのはすでに入社した時に他の同僚から麗奈さんはいろいろな女装の男性と付き合った別れたの話程度です」
「なんだ、その程度」
ちょっとばかりホッとしないでもない。付き合いはひとそれぞれ。男女関係肉体関係は当然ある。ありきたりである。
真剣に私を見つめる早紀はあらためて告白した。
「あたしと付き合うつもりはありません?」
アルコールもあり頬が赤く染めていた。
「それは……ないかも」
「むう、麗奈さんがそんなにいいんだ」
少し声のトーンに女性らしさが混ざる。本心かもしれない。

No.161 17/09/29 18:44
作家 

早紀がペンを走らせる仕草を見ながらうとうとと眠気が襲う。
ちらっと早紀が私をうかがっていると麗奈が上がりこちらはやや大人びたパジャマのまま声をかける。
「起きてなくてもいいのに。二度も出して疲れてるはずでしょう?遠慮しなくていいのよ」
「そうですよ」
「だけどふたりが仕事してるのに……」
自分の部屋に行って寝なさい、と麗奈は私を促しアルコールを口にした。
アンケート用紙の封筒とジュースを手に自分の部屋へふらふら戻る私の背中に麗奈たちの声が聞こえる。
「射精しててムリするなんて馬鹿なんだから」
「けど私たちに気を使ってるんですよ」
階段を上がり部屋に入ると撮影に使用した女教師の衣装がやらしい皺をさせたまま置いてあり丁寧に整えハンガーにかけ少しばかり匂いを鼻にした。性のあとのやらしい匂いが鼻腔を刺激したが眠気があったためクローゼットにしまった。
少しばかりジュースを口にして甘い感じがしたまま消灯しベッドに入った。
……。
美紀の清純さと淫美な姿が瞼の裏にあり身体があたたかい。
「寝よ……」
誰に言うともなく呟かないと眠りにつけない雰囲気があり目を閉じ呼吸を静かに股間をいじらずにいたら……いつの間にか深い眠りについていた。
ん……、なにやら柔らかでふくよかでまあるいなにかが顔にあった。
風船?マシュマロ?
寝息を感じたまま目を開けるとそこにあったのは異性の巨大な乳があった。
うわぁぁぁ〜!?
何ヵ月振りか学生時代以来かで男らしい地声のまま叫び自分たちのペンション以外にも他の周辺のペンションにも私の声は広がった。
「な!?なにごと」
「なんなの!」
「なにかありました」
慌て駆けてきたのは隣や向かいの部屋にいた麗奈、早紀そして朝食を作りにきた社長付きのメイドの彩香。彩香は私に乗りかかっていた巨乳メイドの名を叫ぶ。
「麻由、あなた。いないと思ったら!?」
「あら、彩香。まじめに朝食作り」
むむむ、と私は麻由の92はあるというバストで半分は気持ちよく半分は窒息させられる快感と呼吸ができない狭間にいた。
「なにやってるの!デカ乳オンナ!」
「沙耶香!?」
ふたりに助けられ危うく呼吸困難から難を逃れた。
「あら?失礼ね。私は沙耶香さんを起こしにきただけよ」
やり過ぎ、と彩香がなだめるなか麻由が挑発的な瞳なことに気づく。

No.162 17/09/29 19:36
作家 

落ち着かない朝食を終え再び昨日撮影したペンションに向かう。
麻由が私にちょっかいを出したのは彼女は実はS女であり社長が密かに経営するSMクラブに彩香と共にたまに街に戻るという。同じS気質の私を試したという。
「知ってました?」
「いえ」
早紀、麗奈共に神無月社長の社長以外の顔はあまり知らないという。
謎な女性……。
今日の撮影はランジェリーによる女装レズプレイがメイン。
ちなみに要望を出して会議をした時に私や麗奈たちが今回の企画AVでいちばん盛り上がった企画がこれだった。
パンティ、ショーツ、ブラジャー、キャミソール、ネグリジェ、スリーインワン、スキャンティ、フレアーパンティなど私や相手の女優にどんなランジェリーを着せようかと彼女たちは盛り上がっていた。
すでにペンションには美紀と付き人が来ていたが私の悲鳴に気づかなかったのは彼女たちふたりだけという。
「そんなことあったの?聞こえた」
いえ、と付き人の女性は遠慮がちに返事した。
大物?
「バカなんじゃ……」
「早紀、よしなさい」
仮にも立場は違えど同じ仕事をする契約相手。悪口やよけいな言葉は最悪仕事を無に帰す可能性がある。
ペンションに入ると監督やスタッフたちも私や美紀に着せるランジェリーを選んでいた。現場の判断で衣装や演出が変わることもある。
「とりあえずはまずはオーソドックスに大人のランジェリーでお願い」
私は好みの純白の下着、美紀は桃色、二階に上がり着替えた。
「恥ずかしい……」
昨日は女教師役だから下着姿ではなかったが、人前で下着姿に出るのは二度の取材から数え三度目……。美紀は笑みする。
「昨日セックスをみんなに見せたのだから堂々として」
撮影は十時から始まる。
ランジェリー撮影はもともと下着フェチな私の好みを反映していた。全裸にならずに女性らしい煌めくようなランジェリーで戯れる。
「ん……沙耶香さん。オチ×チ×が熱いわ……」
「オマ×コから……沁みが……やらしい」
ベッドの上で女装レズをしたりランジェリーの上からクンニやフェラの前戯、プレイだけなら昨日の撮影よりは優しい。
麗奈や早紀は撮影を見守るがふと気づく。
「あれ、麗奈さん」
「麻由さん」
社長がいないのに今朝方ちょっかいを出した麻由が私を見つめていた。

No.163 17/09/29 20:23
作家 

次はこれをお願い、と指定されたのはスキャンティ。
「しないとだめ?」
「あら、沙耶香さん下着は好きなんじゃないの」
「実はスキャンティは見ての通り左右やお尻が紐状なので苦手なんです」
着替えを共にした方が早いという妙な理屈で美紀に事情を告白した。
通常の女装者は自らの男性器を器用に畳み収納しペッタンコにする技術を用い生活しているが、私はあくまで男性器のある女装者だからぺニスはそのままで過ごす。そのせいかたまに電車やバスなどで痴漢(美紀ではない)に遭うと彼らの方が青ざめて引いてしまう。
「撮影なんだし好きなランジェリーなんだから恥じることはないわ」
美紀の言葉は一見なんでもないようだがふしぎと心強い。
だけど撮影中の可愛らしい綺麗なスキャンティに男性器がもっこり膨らみあるいは全体が下着越しに映っていると羞恥心があるが勃起はしていた。
美紀は陰毛や花唇が見えたり見えそうでなかったり微妙な隠微さかあったが堂々としていた。
AV女優だから平気なのか、とも思いランジェリーを着替える際にすかさず聞いたが平気ではないという。
「自分の身体には自信あるつもりよ。見せることもセックスすることも。だけど身体を見せるのは何度やっても恥ずかしいこと。だけど共演した女装の人たちは沙耶香さんと同じように優しかったから」
ブラジャーに包まれる胸に手を置いて呟く姿はひとりの女性としての姿に見えた。
なぜこんな美しい女性がアダルトビデオの世界にいるのかふしぎだった。
ちなみに企画AVのランジェリーは神無月社長が出資してるメーカー“エンジェル”から提供されておりひとり見慣れない女性が撮影現場にいたと知る。
「ランジェリー会社まで来てるの」
「沙耶香には言わなかったわね」
「SMクラブは知りませんけどこちらはお得意先ですから」
早紀の明るい声に雑誌会社にもいろいろあるものと知る。
撮影に慣れるとそれなりに堂々としてきたらしい。監督やスタッフからのNGは少なく安堵もある。
とはいえ世の中がそんなにうまくいくわけはない。
監督は次なる要求を出してきた。
「次はこれをお願いできるかしら」
出されたのは黒いエナメルの女王様ランジェリー、手袋、ブーツ、首輪、ティアラやイヤリング、ネックレスなど。
「女王様……」
スキャンティとは違う意味で戸惑いがあらわれた。

No.164 17/09/30 05:27
作家 

女王様スタイル。
黒とエナメルできたファッションは定番であり女王様らしいスタイル。
「どうかした?」
監督が私を向いた表情に好奇心も戸惑いもある。
「いえ、あのこれを身につけるの?」
「ええ、できたらオープニングのイメージカットと女王様として美紀と絡んでもらいたいの」
ち、ちょっと待ってください、と更衣室にあてがわれた部屋に戻る姿に美紀、麗奈、早紀が追いノックし私が背を向け足をM字にしてる妙な姿に気づく。
「なにを?」
「あ」
「麗奈さん?」
「なんで三人そろっているのよ!?」
気配に気づいた私は手にした塗り薬を落とし美紀は拾う。
「沙耶香は肌が蒸れやすいの。汗もや湿疹がこの時期になると出てお薬を近くの病院や薬局からもらってくるの」
「淡々と説明しないでよ」
「事実でしょう?はじめの一ヶ月かそこら私のおマタにも伝染したし」
実は麗奈と女装同居生活しえっちを頻繁にしてた頃に睾丸と股にできた汗もを彼女に伝染してしまいそれでケンカしたことがあった。
麗奈は補足した。
「あと慣れない衣装や下着でもたまに汗もや湿疹があるのよ」
「あ、前の撮影でもそんなことありましたね」
前の撮影でも私がひょっこりスタジオから姿を消して塗り薬をつけていた。早紀も納得した。
「肌が弱いんですね」
美紀も納得したように頷く。塗り薬を再び手にし背を向け股につけていると早紀もまた思い出した。
「あ、そういえば私もこの前のセックスでおマタになにかできてました。すぐ治ったけど。あれも……」
「ゴメンなさい……」
「それならそうと言わないとあやうく沙耶香さんを嫌うところです」
汗もや湿疹はどうしても初夏から残暑の時期まで肌が弱いひとには難なのだ。
麗奈はちょっと思った。
いま沙耶香が何も言わなかったら早紀は嫌ったのね、と。
まあ当たり前か。
スタッフのひとりが女王様の衣装一式を持ってきた。
「着替えられます?」
「着替えさせますから」
代わりに麗奈が答えた。衣装の女王様スタイルはとても豪華に思えた。
「でも二回の撮影で黒いスリーインワンはしてましたよね?」
「だから今回は本格的に、あの監督はしたいんじゃない」
お股に塗り薬をつけた私は手渡されエナメルの衣装に触れた。
「女王様……」
ここまでするんだという興奮や好奇心が内にあった。

No.165 17/09/30 05:49
作家 

革とエナメルのショーツ、ブラなどをひとつずつ身に付けてゆく。その様子を麗奈たちは瞳を輝かせ見ていた。
「なんで見てるの?」
「お、お仕事よ」
「仕事です」
美紀は女王様の奴隷らしく清楚なランジェリーに着替えながらちいさく笑みしていた。
ブーツや手袋、イヤリング、ネックレス、ティアラなどは麗奈と早紀が競いながらスタイリストのようにつけてくれる。
「……ちょっと股間が蒸れそうだけど」
革やエナメルの慣れない感触は気持ちいい反面、少し心配だった。
ちらっと美紀が見て自分のバッグからあるショーツを出した。
「サポーターを貸しましょうか。これならその衣装と肌が触れないわ」
「いいの?」
「もし伝染りそうなら替えはいくらでもあるから」
意外なくらいに割り切っているのはプロ意識なのだろう。ショーツを脱いでサポーターをつけて上からショーツを再び身に付けた。
再び四人で下に下りると麻由が見て言う。
「形だけは立派ね」
「あなたね」
早紀の肩を掴み私は彼女に口を開いた。
「私はたしかに女王様ではないもしれないし形だけかもしれない、オトコが女王様というのも変なのは認める。だけど撮影にあたっては私は私の目指す女装や女王様を目指す」
「言うわね」
ツンとしているのはSMクラブで本格的な女王様を演じている風格や気品があった。
美紀は衣装のまま監督のもとに向かい何やら話をしているようだった。ちらっと彼女は私を見た。
「ああ、この辺で一度射精しといた方がいいかなと思ってたの」
「そうですか」
まずはオープニングの映像撮影、ペンション内の部屋のあちこちで立ったり座ったり眼鏡を外したり笑みする私の女王様としての姿が撮られる。
ちなみに室内の撮影が多いのは私の汗もや湿疹を考慮してるから。だけど外での撮影がないわけではない。
「少し外に出ましょうか。陽の高いうちに」
「これで?」
「明日から野外プレイもあるから慣れよ」
女王様のまま外に出る。遠くから一般の旅行客や観光客らしい声や気配がしてるようだった。外気が適当に肌に触れてるようで勃起を感じる。
「いい空気」
ふと見ると美紀はバスローブで中は下着のはずだが自然に景色のなかにいた。
「そんなに美紀さん気になる」
「ちがうてば」
美紀の存在が知らぬ間に大きくあったかもしれない。

No.166 17/09/30 06:20
作家 

眼鏡がない方がいいわね、と監督はスタッフに言い私から眼鏡を外させる。
ポーズをつけて、これ持ってなどを木や木々の間で表情やポーズをする。
何も見えないのでどう撮影されてるかはわからない。わかるのは外気に触れて肌や股間が敏感になりサポーターやショーツの内でびくんびくんと勃起していた。
言い忘れていたがAVの撮影にもスチール撮影があり双星出版と契約しているカメラマンが同行している。カメラマンもまた女性。
カシャカシャとシャッターを切る音には慣れていた。ビデオカメラにもそこそこ慣れたよう。
「麗奈さん、だいぶカレ慣れたようね」
同行カメラマンの麻衣が麗奈が言う。
ええ、と頷く。眼鏡がない私には薄くぼんやりとしか人や風景が見えない代わりに耳や肌の感覚はより敏感となる。
「あれ、なにかしら」
「撮影?」
背後でそんな声が聞こえてきて動揺が胸の動悸を誘う。
「沙耶香さんどうかした」
いえ、と頬をきりっとさせた。しかし監督やスタッフ、同行カメラマンの麻衣もいる。女性だけに囲まれるのは天国と地獄の感覚。
凄い、と監督が漏らしたのは私の黒いショーツに包まれた股間にだ。脇から出さずにいたから鈴口がわずかにほんの少しでて濡れていたようだ。
どうしようか、と考える監督の間に背後からの声が近づいてきそうで素直に恐怖があった。撮影許可はもともと神無月社長の所有する敷地だから問題ないはず。とはいえ一般の人に見られるのはイケないことをしてる背徳感が身体中から肌に感じた。
「美紀さんそばに立って」
はい、とバスローブを脱いで彼女はランジェリーのままそばに立った。
「いつものように沙耶香さんの股間のそばに顔を、膝まずいて……触れるか触れないかみたいに」
「こう……」
っ……、と黒いエナメルショーツの表面に美紀は見つめるように触れてきて私にだけ聞こえるように囁く。
「まだイッてないから苦しいんだわ」
「そんなことないから」
「ムリは禁物……。あとイカせてもらえるように監督に伝えたから」
「脇から出してみせて」
え!?と思う間もなく監督の指示で美紀はガマンしてとだけ伝えショーツから勃起した男性器を出した。
「そのまま今度は沙耶香さんポーズ、美紀は引いて」
ええ、と驚く私に美紀は言いながら去る。
「ヒロインはあなたよ」
カメラやシャッターの音がした。

No.167 17/10/01 05:57
作家 

ひとりボンデージ衣装でポーズを撮りビデオカメラ、カメラの動く音がする。
っ……恥ずかしい。
しかしエナメルショーツの脇から出した肉棒の先端からはとろとろとカウパー液が出ている。
女陰恐怖症の時に麗奈や早紀と野外プレイをしたことはあるが、内面の快感と恐怖はそれを上回る。
「ああ……早く」
背後から観光客の気配や声がしてもし見られたら見つかったと思うといてもたってもいられない。
額や髪、エナメルに包んだ衣装の内には汗や体液が滴り流れそう。
「あれ?撮影でしょう」
「いってみよう」
そんな声がして裏腹に身体はそんな声に見られ触れられている感覚がよぎる。もちろん自分の行きすぎた想像。
しかし肉棒はギンギンに熱く堅くなりまるで見知らぬ女性たちに触れられているようだ。
「ああっ……」
イキそう、イクの……。イッちゃうの……。
そう思った時だ。
「カット!撤収!」
素早く声がかかり麗奈や早紀が恍惚としかけていた私の側によりバスローブをかけすぐさま手近なペンションに向かう。
「きゃっ!?沙耶香さんたちに監督さん」
「ああ、すみません」
「社長から聞いてます。いざという時に逃げ場に提供するようにと」
若い麗奈たちの同僚は驚きながらも私の姿に驚きながら招いて観光客が過ぎ去るのを待つ。
「沙耶香さん。出てますよ……」
「あ……」
バスローブやランジェリーの間から男性器が狂暴な姿を晒していた。
美紀は言う。
「さすがにここではえっちはできないわね」
撮影用にあてがわれたペンションや外ならともかくいくら同僚たちの前では撮影はできない。
蛇の生殺しみたいな撮影だったとつい先ほどを思う。
麗奈は見つめる。
「緊張した?」
「う、うん……」
彼女の目には女陰恐怖症から今日にいたるまでの私がどう映るのか。
「とにかくペンションに戻りましょう」
ペンション内の撮影は自由だが、外での撮影はすべてが神無月社長の敷地ではない。グループごとに分けてペンションに戻る。
股間は一旦、勃起は収まったが恍惚とし興奮していた自分がいた。
変態を自覚してるつもりでもその内面は悩みや葛藤がある。
外を歩み進み緑や木々を見つめ戻っていた。

No.168 17/10/01 15:21
作家 

再びペンション内に戻るも野外での撮影は興奮や性的快感もあったが、内心は変態に染まっていく自分に葛藤があるのを少し自覚した。
あてがわれた椅子に座るも麗奈、早紀、美紀や監督たちは皆女性。ひとりでも男性スタッフがいた方が気がラクだったか。飲料水を口にし首を振る。神無月社長は少なからず私の意向を承諾し実行している。
なら私は沙耶香としてお仕事をするだけ。だが同行して麻由の挑発的な瞳や態度は気になる。
「沙耶香さん、フェラでヌイてあげますね」
美紀の言葉にドキッとなるなか早紀は文句を言いたいようだが「あくまで仕事だから」と彼女を抑える麗奈。自らも抑えているように少し見えた。
「では次のシーン、女王様である沙耶香さんに美紀さんが屈服しフェラをしてイカせるわね。リハーサルする?」
「私は沙耶香さんの意向に」
瞬間迷うがエナメルショーツの内の男性器は半勃ちしカウパー液が少しサポーターに触れていた。中途半端に熱くあたたかい。
「いえリハーサルなしで」
「いいわ、その思いきった気持ち」
やりましょう、と撮影はすぐに開始される。形だけの女王様かもしれないがふと呼吸し自らに沙耶香の気持ちを同化する。
「顔つきかわるわね。あなた」
側にいる美紀の囁きにそうなのかとも思う。眼鏡はいらなくあくまでうすらぼんやり程度の目の方が彼女を意識しなくてすむ。
スタート、とカメラが回り美紀の胸を触り睨むようにし屈服させる(演技)をする。
「生意気ね、これでも舐めてなさい……」
「ああ……オチ×ポ、女王様にオチ×ポが……」
「よく舐めて味わいなさい……」
私の太股に掌が触れて少しくすぐったい。ゆっくり這わすように触れていき吐息や髪がかかりそれがショーツの内の男性器や私自身を興奮させる。
「女王様の……オチ×ポを…口で…させていただきます……」
ンッ……ちいさな唇がキスを股間にしてから彼女はショーツからぺニスを出してエナメルと体の匂いが混ざるのを鼻で確認しぺニスの付け根や睾丸に顔をつける。
んちゅんちゅはあはあ……。れろれろ……。
「そう、上手よ」
ふと目をやると麻由がやはり見ていた。
“たいしたことないわ”
そう言ってるようだ。
いまはプレイに集中するべき。
「っ……」
美紀は上目遣いに私を見て演技してと促すようだった。

No.169 17/10/02 05:59
作家 

美紀のフェラチオは口内や桃色の唇、紅潮した頬や額の汗、小指をを立てしゅっしゅっと扱く手こき、カメラ目線や私への視線や表情などすべてに集中しているまさにプロの愛撫……。
「っ……うまいわ」
「っ…はあ、ありがとうございます、女王様……沙耶香さま……」
口を離しながらも手は愛らしくしゅっしゅっと肉棒を扱いている。また空いた手で膨らむ睾丸を刺激していく。
並みの男性ならイクに違いない。私とて女装してる男性であって絶倫ではないし射精は限られている。が美紀は相手への体力気力などを考慮し責め方を変えている。
「……?」
監督が美紀に何か伝えたようだが私には聞こえなかった。すかさず美紀が私にだけ呟く。
「顔射……をしてだって」
「え……」
「動揺しない」
「っ……」
私は動揺を隠すために美紀の髪やうなじ、胸を触る。麗奈、早紀はいまはプロの編集担当として眼差しは真剣。
「……んん、いい?くちゅくちゅ…発…射しそうになったら……かお…に…かけて……」
「っ…そんな……」
女性の顔に自らの精液を顔にかけるなんて。麗奈たちとのプレイの際に口内射精は求めその時に顔や髪、胸や肩などにやむをえず飛ぶことはあったが……。
「なら、いまここで……んんん、射精……させるわよ……くちゅくちゅ…自分で出したいでしょう……」
きゅっと根本を弄りながら美紀はらしからぬ挑発をしながら諭す。
「わ、わかったわよ。だけどどれだけ……」
「……れろれろ…いくら出ても…うけ…止める……イッて……」
「……イクわよ。顔を向けなさい……」
それでいいわ、と瞬間顔を話して呼吸をちいさな口でした時に鈴口から精液が飛び散るように出た。白い塊が散っていき美紀の美しい顔や頬、耳や肩を汚していく。
「っ……ハアハア…」
「ああ……凄いわ。沙耶香さま……」
「……ハアハア…受け止めて……」
しばらく私が射精を終え彼女の顔が精液で真っ白になるのではと思うほどの数分間があった。
「ああ……」
「っ……っ……」
射精まで焦らされたせいもあり意外なほどに出た感じがした。手こきをしてようやく射精が落ち着いた。
「カット!はいOK!」
OKがかかりようやく落ち着く。美紀は顔にかかった精液を付き人が持ってきたティッシュや容器に落とし拭う。
今日の撮影は昼を少し過ぎた頃に終わった。

No.170 17/10/02 07:38
作家 

シャワーを浴びて美紀たちはゆっくりすると言う。
眼鏡、と気にすると麗奈がスタッフから受け取り何か監督がアイデアが浮かんだと聞き彼女があるモノを出したことに驚いた。
「コレを明日の野外撮影で着けてほしいんだって。どう?」
「これ……」
オープンクロッチショーツ。または股開きショーツと呼ばれる股の間に布地がない下着。
「まあ今日は時間あるからゆっくり考えておいて、ね」
「衣装の下に着るのが主ですから」
補足のように早紀は言うが手にして「考える」とだけ伝える。麗奈たちは明日の撮影の打ち合わせがあるから先に戻っててという。
「あ、あのこの衣装は」
「沙耶香さんですね?エンジェルの天使(あまつか)です。その衣装はよかったら差し上げます。二度会ってるはずですが挨拶が遅れました」
名刺を差し出されてあらためて彼女を見る。綺麗な子に思えたが妙に存在感が薄い、二度のカメラ撮影には立ち会ったかもしれない。
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。名刺が……」
「麗奈さんたちからいただきました。気遣いなく。代わりに申し訳ないですが私どもの下着、アンケートをよろしかったら願いますか?その衣装についても」
存在感はないように感じたがちゃんと聞くべきは聞いてくる。
アンケート用紙を受け取り監督たちと打ち合わせする麗奈たちを見てペンションをひとり出た。
人目につかないようにしながら進むとペンションの前にはメイドの奈々が迎えるように立っていた。入り昼食はすでに出来ているが着替えて黒のエナメルランジェリーなどは部屋に置いた。
性の匂いがしていたがアンケート用紙も置いて着替えを持ち風呂場に向かう。キッチンからいい匂いがしていた。
シャワーを浴びて落ち着き着替えようとした時に自分の下着と思ってたらオープンクロッチショーツと間違えたことに気づく。
「間違えた……?」
とはいえ下はパンツスーツなのでスカートと違い足から空気が入るわけではないので開き直りつけた。
まる見え……。
なにも身につけてないのとかわりない感じを気にしながらブラをつけパンツをつけてリビングに入る。
「麗奈さんたちは」
「少し遅れるて」
「では沙耶香さんいただいてください」
少しは待つ気持ちはあったが遠慮はいけないと思い奈々が作った料理を口にした。オープンクロッチショーツで落ち着かない……。

No.171 17/10/02 10:37
作家 

一時間もしない内に麗奈たちは戻ってきた。
「先に食べてる」
「沙耶香のお仕事でもあるんだから、私たちもいただきましょう」
「シャワー浴びてくる」
早紀はシャワーに、麗奈は奈々から飲料水をいただき私の向かいに座り聞く。
「疲れた?」
「ちょっと、ね」
「無理は禁物よ。男性の射精が体力使うのは理解してるつもり」
「……私はアウトドアじゃないから」
「そういう意味では」
少し気まずい雰囲気があったが早紀がシャワーから戻りシャンプーや石鹸の匂いをさせシャツやズボンというラフな姿で昼食をつまむ。
「どうかしました?」
いえ、と偶然私と麗奈の声が重なった。
昼食を終えてしばし個室でゆっくりし眠気が襲う。仕事とは射精は気持ちいいが美紀のようにプロに徹する気持ちは緩慢に思えた。
夢を見ないままベッドの上で一、二時間眠った……。
気づきまだいたらしい奈々にジュースを運んでもらい口にした。
「ほんとに男性なんですか?」
「……ほら」
きゃっ、と奈々は可愛らしい顔にズボンの下のオープンクロッチショーツの中の男性器に驚いた。
「……すみません。つい聞いてみたくて」
「ううん」
「どうかした?」
扉の向こうから麗奈の声がした。「なんでもない」と言うと気配が消えた。
ふたりともひとりの時間を過ごしてるらしい。
奈々はちらっと見つめた。
「楽しいですか?」
「う〜ん、まだわからない。ちょっといろいろ悩みが増えた感じ」
「そうですか」
ジュースのグラスが空になるまで彼女はいて退室した。
クローゼットを開き昨日の女教師、今日の女王様の衣装を見つめ匂いがした。性的なえっちな匂い。
私に、いや自分に伝えられるものがあるのか。ただの性の獣のよう。
ヒツジの皮をしたオオカミかもしれない。女装して女性としてえっちしながら男や牡の本能はある。
二枚のアンケート用紙を見つめ書けるところだけ書いてしないはずの文庫を出し読んだはずだが頭に入らなかった。
窓からの景色や麗奈たちの同僚、観光客の声、自然の声を耳にしていた。
時は夕方になっていき夕闇が近づいた。

No.172 17/10/02 12:49
作家 

メイドの里沙が用意してくれた地元産の魚料理を口にしその夜私は麗奈を外に誘った。
「少しいい?」
「構わないわ」
「ずるい、ふたりだけですか」
早紀には必ず時間をつくると断り食事を終え互いに身仕度やおしゃれをしてペンションを後にした。少し歩いていると彼女は伸びをした。
「沙耶香とお出かけ、しかも旅行先でイケない夜かな」
「そうだといいね」
あまり声に力がない程度に答えペンションから観光地の町に出た。
「夜に出かけないから新鮮ね」
「飲んで帰ってきてるじゃない」
「付き合いよ」
彼女はめずらしく少女のようにはしゃぎながらお土産屋やアクセサリーショップなどを見ていた。ちらちらと道行く人たちは私たちを見ている。
「沙耶香目当てかしら。ダメよね。(女装)レズだもの」
「……うん」
しかしナンパ男などはいつでもどこの町にもいて遠慮なく声をかけてくる。
「そこのふたりお茶しない。なんならホテルでも?」
二、三人のいかにも地元らしい若者たちが声をかけてきた。こういうのはうんざりする。
理由はモテない男にも見えナンパ以外にも出会いや機会はあるだろうしいかにも格好いいだろうオレと見せつけながらセックスしたいという本性、……最後の言葉は自分で思いながらも傷つくなと感じる。
だけど麗奈はギュッと肩を掴みキスしそうになるくらいに顔を近づける。
「ざんねんね。レズなの、あたしたち。だからオトコはお呼びじゃないの」
「なんだよ。それ!?レズて」
「レズ?お子ちゃまにはわからないかしら。なら沙耶香のスゴいのを……見せてあげるわ」
人気のない路地に寄り麗奈の言葉がひっかかり彼女は私の背後にまわり着替えたワンピースの裾に手をかけた。
瞬間、スカートの裾が捲られ淫部が露になったがこの時男たちは驚愕し顎を大きく開いた。
「あ」
瞬間思い出した。ペンションを出る前にオープンクロッチショーツのままだった。つまりナンパ男たちは間近に私の男性器を見たことになる。
ぎゃあああ!?×○?△◇□
阿鼻叫喚しナンパ男たちは町の彼方へ去っていった。
あれ?と麗奈は私の背中から顔を出した。
「何かした?」
「したのは麗奈!あたしの下着、いまこれだった!」
あ、と彼女もスカートの内側に気づいて少し驚いていた。
「なんで」
「シャワーの後にコレ間違えてつけたの」

No.173 17/10/02 14:40
作家 

とりあえずナンパ男を退け麗奈は土産ショップやコンビニなどにあるパンティを買ってくれたが私はとりあえず人気はないがおしゃれな居酒屋に誘う。
「飲めないでしょう」
「つまみならいいでしょう」
まるでこれでは夫婦かレズな女性同士である。カウンターに座りビールやいくつかつまみを頼み店員が持ってきた後に麗奈はグラスを傾ける。
「誘ってくれるのは嬉しいけどなんか変」
「何が」
「股開きショーツをつけたままなんて」
「撮影のつかれよ」
誤魔化す私に見つめるだけでしばらく私たちは黙ってつまみを咀嚼した。
なにかある、と麗奈は感じたようだ。三、四ヶ月も同居し仕事は一部とはいえ共有してる。
ルームメイト、ビジネスパートナー、セックスフレンドどれもあてはまりあてはまらないと思うのは私だけだろうか。
「下着を替えないの?」
ビールを口にし私の下半身を気にし眼鏡を外して見つめ返して一回呼吸を挟み思いきって言う。
「いままで付き合った男性を教えて」
うっ、と麗奈はちいさく蒸せ呼吸が少し詰まりながらビールやつまみをようやく飲み込んだよう。しばらく黙り言う。
「そういうの気にしないかと思った……」
「何も知らないままなら構わない。早紀さんからも聞いた。だけど麗奈の口から聞きたい」
オトコね、と麗奈は納得もし諦めもある嘆息を交えた。
「オトコだもん」
ちいさく返す私に彼女は呆れたようだ。
淡々と麗奈は自らの恋愛と性体験を交え語った。
もとは女子高育ちのレズだったが社会に出て男性とも経験しバイセクシャルだったこともある。
だけど本来はレズ気質だったようだが相手のレズ相手はなんだかんだで男性のもとに落ち着いたが当時は裏切られた思いで愛憎あったらしい。
そんな落ち込んだ頃に神無月社長からヘッドハンディングされたらしい。そこで女装の世界を知りはじめは人数少ない双星出版で失敗を繰り返しながらちょくちょく女装者と恋愛してたが失敗にも終わる。
スカウトした男性たちはいまの私のように恋愛や肉体関係などで悩み男性に戻るものやなかにはれっきとした自らの性に目覚め発展場に行ったり性転換まで目指してる者もいるという。
「なんで」
「いまの沙耶香と同じ、男性女性どちらかの間にいることは愉しさもあるけどつらいんじゃないの」
自分と同じ者たちが何人かいて姿を垣間見た気がした。

No.174 17/10/02 15:31
作家 

麗奈が女装者を上手に扱える理由はわかった。だけど少しばかり、いや表現的には少しだが内容が重い感情や気持ちが胸に渦巻く。
どうかしたの、と聞く彼女にいまの本音をぶつける。
「麗奈とセックスしたい」
「え、なに言ってるの」
「誤解しないで、私はいま麗奈が憎い。だけどその憎い感情はこの夜で終わらせるから、もし終わらなかったら私は沙耶香の姿を捨てるわ。そして他の男たちのように男になる。約束する」
「ほんと、オトコたら」
呆れながらも彼女はビールとお酒を飲みつまみを口にし落ち着かないようだった。
勘定をしてお店を出てどこか宿かホテルを探そうてしているが少々まどろっこしかった。
「公園でする?」
「ち、ちょっと、そんな……」
「ペンションには早紀さんいるでしょう。彼女に見られたり聞かれるなら構わないけど」
「今日の沙耶香、こわい……」
自分が男性か女性として怒りがあるかはわからないが共に暮らした者としての負の感情や気持ちはある。
「私の気持ちをいまおさめられるのは麗奈だけ……」
「ひどい……だけどしかたないわね」
やむなく人気のない公園の奥に入り闇がある木々のなかで唇を交わした時に彼女の瞳は哀しみの気持ちがあった。
「泣いてる」
「少し……こわいもの。沙耶香が……」
「だけど私も裏切られた気持ちがあるくらいはわかって……」
互いの気持ちを分かり合えるためには乗り越えない壁が今夜だったかもしれない。草々とした緑の原に膝まずき麗奈はオープンクロッチショーツの肉棒に唇、口、指で愛撫する。
「怒ってるみたい……ううん怒ってるわ……」
「ぐだぐだ言わない、いつものようにして」
「……ん…すご…い。ああ……ん、れろくちゅれろ…くちゅ」
「……ふつうの女性は変態な女装のオチ×チ×にクチをつけないわよ」
「やだ……」
いつもの年上らしい彼女は影を潜め少女のような背を丸め肉棒に舌を這わし声を震わせる。
イラマチオに近い感覚と公園での野外プレイにゾワゾワっと性的快感がした。もちろん鞭や蝋燭などはないが精神的に彼女を虐めることで満足するしかない。
「足を開いて」
「な、なんでよ」
「自分でオマ×コ弄りなさい」
「……んぅ……ああ」
口でフェラチオをしスカートを開いてショーツの内の淫部を弄る麗奈。素直な一面が逆に意外に思えた。

No.175 17/10/02 20:41
作家 

おしゃれをして何か期待をしてたか麗奈の下着は赤いショーツの内に指に弄られる淫肉や陰毛が少し見えた。
「んん…れろれろんぐんぐ……」
「性感帯ばかり責めて早く済ませるつもり?甘いわ。ちゃんと奉仕しなさい」
「そ、そんな……ちゃんと……んぐっ……ああ、はあ……」
肉棒の先端を押しつけイラマチオそのものやってみせる。もちろん本意ではないが怯える麗奈は戸惑う。
「や……やだ……」
「フェラくらいいつもしてるでしょう?」
「こ、こわい……」
「怖がってないでオマ×コ弄りなさい。終わらないわ」
「ああ……」
膝を開いて人気のない見知らぬ公園で自ら淫部を慰め女装の肉棒をくわえている。ショーツの内の陰毛は湿り淫豆は膨らみ剥けているかもしれない。
「ああん……んぐんぐ。凄い……んぐ」
「変態ね麗奈」
「ち、ちがう……ああ…はあ…ン」
胸を洋服越しに掴むと甘く卑猥な声がこぼれていた。
そろそろいいだろうか?あまり焦らせば彼女は心から折れてしまう。
「フェラはいいわ」
「あ……はあ……」
「私にあなたの卑猥な女装者を受け入れたオマ×コを見せなさい」
「……そんな、いや」
「いつも見せてて今夜は見せれないの?」
ふるふると身体を震えさせながら自らスカートの裾を上げて見せようとするがすかさず私は彼女からは淫部が見えないように木に手をつかせ淫部やお尻が露になるようにした。
「ひどい……」
「赤いショーツでおしゃれして期待してたんでしょう」
「そ、そんなこと……んあ」
下から指でショーツ越しの花唇を弄り言い訳などさせない。沁みはすでにできていて淫豆の膨らみさえ見えそう。指で淫肉を挟みやらしい膨らみが見えた。
「これで私や何人もくわえたのね」
「……っ」
「今夜はこのショーツはいらないわね」
するりと躊躇いなく太腿から爪先まで脱がしてバッグに入れた。
「ああ……」
「なあに?女装してる私だって恥ずかしいのよ。それとも悪い魔女に捕まったお姫さまのつもりかしら」
「そんな……子どもじゃ……」
淫豆を弄り花唇に口をつけ聞こえるかのようにじゅるじゅると下半身に顔をつけた。
ああ……ンン、麗奈のちいさく卑猥な悲鳴が伝わる。
「ハアハア、もう…やだ……」
「そのやだはセックスがいや?それとももっとしてほしいの?」

No.176 17/10/03 05:11
作家 

木に助けを求めるように抱きウェーブのかかった髪はまるで泣いているようにも見えながらあえて私は容赦しなかった。
「ああ……早くして」
「なあに?挿入(い)れてほしいの。どこまで淫乱なのかしら」
勃起した肉棒を花唇や湿った陰毛にあてがうが挿入はしない。
「焦らさないで……こわい……。っ……ああ…ううン」
「挿入(い)れるか挿入(い)れないかは私が決めるの。お尻に指を挿入(い)れられて感じるのね」
人差し指と中指を揃って躊躇いなくアヌスを弄る。本来なら濡らすて緩和させるが指は彼女の愛液で湿り滑っていた。愛液が交じる指とアヌスの肉圧が混ざる快感に彼女は痛みと共に妙な快感がある。
「お、お尻に…な、何かした……うう…ンん」
「何もしてないわ。私の指についた淫汁よ。自分の淫汁がお尻の排泄物と混ざったかもね」
「うう……いや…ン」
動かさない、と私は腰を掴む腕に力を入れて様子を見る。
「はあはあ……頭のなかが……」
「なあに?」
「はあはあ……」
「言いなさい」
思わず掌で愛らしいお尻を叩きパン!と皮膚の音が公園内や近所に聞こえたかもしれない。
「……いい、沙耶香に……いじめられるの……がいいの」
その声に反応するかのように淫部からはぬめぬめとした愛液が甘く蜜のように足元の緑に滴り流れる。
しかし私は容赦ない。
「あら?私がこの撮影を終えたら女装をやめてただの男に戻ったら誰もあなたを慰める人はいないわ」
「そんな……」
「そろそろいいかしら。麗奈さんのオマ×コ寂しそうだものね」
「ああ……」
ぐっと腰を掴み花唇を一枚一枚ゆっくり押し退けるようにし狂暴になった男根を挿入していく。ぐぐぐと抵抗するかのような意思が彼女にあるかのようだが、再びアヌスに指を挿入し隙をつくり力を抜けさせた。
「っ……ああ。い……ンんん……」
「まだ抵抗するの?」
「そんなつもりは……んん、スゴい……」
夜の公園に女装の私と麗奈の淫らな交わりがあった。さいわい今日の撮影での射精は一度だけ余力があった。
ぐっぐっぐっと男根が淫らな花唇の愛液の滑りと襞の感触に挿入されていく。
「っ……ああ。もう許して……」
「これでおわりならいいわね」
「ど、どういうこと」
「ヒミツよ。腰を振りなさい……」
ああ、麗奈は髪と腰をゆっくり揺らしながら喘いでいた。

No.177 17/10/03 06:12
作家 

「ああ……ン、いい。沙耶香のオ×ン×ン……久しぶり」
そうね、と私も彼女の久しぶりの花唇に挿入できたことにある種の悦びがあった。ルイほどに名器でもなく美紀ほどに包容力はない。
だけど彼女の身体、肉体、心、胸の内、そして私を求める女陰はこの一ヶ月ほど愛撫やクンニこそすれ挿入は一切できなかったされなかった。
「寂しかった?」
「ああ……ん、う…ふぅん……うん」
「なら味わいなさい。あなたが見つけた変態なオ×ン×ン」
「ああ……ン、沙耶香もいっしょにして……私だけ……こんな」
腰をひとり振ることに彼女は牝馬のような気持ちかもしれない。アルコールが多少入ってても泥酔でないために正気やシラフはあるがためによけい羞恥心があるのだろう。頬は赤いが肌は白く透き通るようだ。かえってそれが女性らしい美しさが際立つ。
「オマ×コしてと言いなさい。ならいっしょに変態になってあげるわ」
「……ンんん、い…や」
「ならやめようか」
腰をするりと花唇から離そうとするといやいや腰を振りはじめる。
「い…や、お…オマ×コして……してください。オマ×コ…て」
「最初からそう言いなさい。変態」
「ぐっ……ああ……奥まで……来ちゃう……」
「かわいそうに、挿入(い)れるモノがないとえっちになれないなんて」
ハアハアと吐息を交え木にしがみつくようにまるで木そのものが男根であるかのように麗奈は髪が乱れ額や頬に汗や体液が見られた。髪をそっと撫で目を見ると快感がそこまであるのか思うほどわずかに白目が剥いていた。
「もしかしてイッたの?」
「はあはあ、……うん。挿入(い)れられ……た時に……」
「淫乱ね。どうしようもない」
最初かあるいは二度目の時にすでにイッたらしいのはよほど身体が快感を求めていたらしい。我を忘れないくらいの理性といま挿入されている快感の狭間で彼女は頭が真っ白になりかけてアクメを感じてるのだろう。
花唇や襞は肉棒を離さないとぎゅっぎゅっとも締め付ける。襞は必死に牡の樹液を搾り取るかのように求める。
「ああ……ンン、はあ」
「どうしたの?」
「沙耶香、イッてよ……」
「私が元気なだけよ。もしかしたら媚薬で鍛えられたかもね」
余力があるせいか私は彼女の身体の快感を一身に受け止めながら射精をコントロールしていた。イクことはできるが焦らしていた。

No.178 17/10/03 08:12
作家 

基本的に二回の射精が私は限度。もちろん三回四回と射精は体力はなくても性的本能や男性器そのものに精力はあるはずだからできるはず。
「んん…はあ…いじわる…して……」
「なあに?泣いてるの」
「な、泣いてないわよ。ば、バカにしないて……んっ!?」
「あらあら突かれただけで身体がガクガクね。んっ……」
それこそ子宮の奥にまで私の肉棒は狂暴に勃起し彼女の花唇をかき混ぜ乱す。
「あっ……はあ。イカせて……」
「イクだけなら自分でイケると言ってるでしょう?それともお漏らししそう?」
「ち、ちがう。さ、沙耶香の……を受け止めたいの……あたしのオマ×コで……」
「あたしはまだ元気なんだけど」
このまま一晩中結合したままでも充分なくらいに思えるがそれは自惚れだ。彼女を虐める快感で余裕があると勘違いしてるくらいの理性と本能の違いは少しだが理解してた。
美紀との交わりで理性と俯瞰で自分を見つめていた。理性と変態な自分を。
「ああ……イカせて。一緒にイキたいから……」
きゅっきゅっともぎゅっぎゅっぎゅっとも彼女の襞は締め付け幹を柔らかくあたたかく包む。幹と亀頭の間で射精感を堪えていた。
「牝犬みたいになって」
「いや……ん、お願い……もう……」
「もう?なに」
「イカせてください……沙耶香……」
どれほどの時間が過ぎたかわからないが彼女の理性はぎりぎり保ち花唇は牡の樹液を求めるだけのよう。白目を剥いて髪は乱れうなじからは幾分の汗が流れている。胸も快感に揺らし揉むだけ。
「ああ……こわれる……っ……」
「わかったわ。イキましょう……」
「ああ……」
安堵に振り向きキスを求める彼女だがあえて私はしなかった。ぎゅっぎゅっと締め付けるなか膨らむ睾丸から幹へ、幹から膨らむ亀頭の熱い憤り。
「うっ……イクわ」
「……ああ。きた……っ…うあ…す…スゴ…イク……」
お尻や太腿を痙攣させガクガクさせながら彼女はすべてを受け止めるように髪や顔がオルガスムに達していた。
私自身もあの媚薬による効果以上に感じ満足していた。襞は精液を受け止め膣内は熱く包容していく。
「ああ……はあはあ…はあはあ……」
「っ……スゴ…い……。こんなに感じたのは……」
麗奈はあられもない姿のまま木を抱き締め表情は焦躁していた。よほどの快感が彼女を意識身体も支配していた。

No.179 17/10/03 12:44
作家 

ん……。
ようやく気づいた麗奈はベンチに座る私の膝元で目覚めた。
「わたし……?」
「ごめん、少しやり過ぎた。たぶんセックスの絶頂に知らない間に辿り着いたと思う。怖かったでしょう。ごめん」
「っ……わたしがいけないの。沙耶香を利用したまま生きようなんて」
「泣かないで……」
起き上がり涙を粒のような水滴に流しながら普段は強がっているようだが寂しい女性と気づかなかった……。
しばらく彼女は泣いていた。
「気が済んだ?」
涙を拭いて呼吸を落ち着かせながら彼女は私に抱きつき聞いた。
「(街に)戻ってからも一緒にいてくれる……?」
「いるよ。いくところはないから」
そっと軽く唇を合わせた時に彼女はふと自らの下半身に気づく。あれ?、というようにスカートの上から触れる。
「な、なんかした?」
「いちおう私の液を拭うことはしたけど下着を外させたでしょう」
「う、うん?」
意味をわかりかねるみたいな表情と身体にくっつく感触でなんとなくわかりかけているよう。
「だけど下着を着けないままは恥ずかしいから、私の股開きショーツを……着けたの」
え、と指や掌、太腿で彼女は確かめるうちに羞恥心で顔が燃えるように赤くなった。
「な、なんてことすんのよ!?こんなの…」
「じゃああのまま何も身につけないまま寝てた方がよかった?」
「ううう、どれだけへんたいなのよ」
そうね、と私は隣に座る麗奈に自らのスカートを上げ淫部を見せて彼女はキャッと悲鳴した。そこには麗奈の赤いショーツが膨らみを持っていた。
「そ、それ私の……」
「私だって股開きを着けた時にスカートめくりをされたのよ」
「知らなかったし」
「だから帰りはパンツを交換しましょう。帰るまで着けてて」
いや、とまた少女のような甘い呻きがある。
「もう今日はこれ以上求めないから」
「……許すの」
「そういう約束、パンツの交換はおまけ」
「……ひどい人」
「あら?この世界に私を誘ったあなたがいうの」
そう……ね、としばし公園で休みようやくふたりして笑みしわだかまりはとりあえずは解けた。
公園からペンションへ帰るなかすでに夜十一時ほどまわり人気が少ないなか股開きショーツの麗奈はもじもじとしていた。
普段の強きな姿は本来の姿を隠してるようであった。姉御気質なぶん心に傷があるかもしれない。

No.180 17/10/03 14:19
作家 

ペンションに戻った頃にはふたりはすでに眠気に襲われていた。
「着いたよ」
「恥ずかしい思いを……させて」
「今夜はゆっくり寝て」
「沙耶香もね」
玄関を上がり早紀がすでに寝てるだろうからそっと上がり互いに隣同士の部屋にそれぞれ入り「おやすみ」と声をかけて入った。
しかしこの様子を早紀はひそかに向かいの部屋から見つめていた。
翌朝、私も麗奈も少し寝坊した。
「沙耶香さ〜ん!起きてくださ〜い!!」
明るい女性らしいソプラノ声に私はびくっとなり慌て起きた。
「え……あ。早紀さん?」
「早紀さんじゃありません!いま何時かわかりますか」
時計を見ると8時過ぎを差してあり慌てた。
「ああ……!?寝過ごした!?」
「撮影は10時からですよ」
「れ、麗奈は」
「む。麗奈さんもいまごろは理沙さんに起こされているはず。準備してください」
「ま、待って!?着替えるけど早紀さんがいたら」
ベッドから布団を外そうとする彼女に私は気恥ずかしさがある。
「あたしがいたら恥ずかしいんですか」
「で、出ていって」
この時私は昨夜の麗奈の下着を着けたままなことに気づき顔が赤かった。早紀は私を見つめるが「わかりました」と不承不承出ていく。
吐息を吐いてベッドから出て麗奈の赤い下着を脱いだ。
とんでもないことしちゃったなと思うがクローゼットにしまった衣装とは別に綺麗に畳みバッグにしまった。
ほんと変態。
着替えながら部屋を出ると麗奈とばったり会ってしまった。
「お、おはよう……」
「……おはよう」
少し気まずさがありそのまま理沙が作った食事を簡単に口に入れた。食欲が互いに中途半端なのを早紀は気づく。
「ふたりともちゃんと食べないといけないですよ?」
「ちょっと食欲なくて」
「私も……」
この時麗奈は足をもじもじさせていることに私は気づかなかった。
「沙耶香さん」
「な、なあに」
「ちゃんとあたしにも時間をつくってください、ね」
う、うんと頷く私を麗奈はちらっと見た。
ペンションを出る時に社長付きのメイド理沙が聞いた。
「皆様方の部屋のお掃除は」
「しといて」と早紀。
「私はいいわ」と麗奈、私も「遠慮するわ」と答えた。
へたに使用済みの衣装や麗奈の下着が見られては恥ずかしかった。

No.181 17/10/03 15:06
作家 

撮影用のペンションに向かい監督や麗奈たちと衣装を決めている間も麗奈は足元が落ち着かないようだった。
だけど主演をつとめる私はそれに気に止めてなかった。
「ボディコンですか」
「ええ、今日の野外撮影に用意したの」
「見えません?」
見えるわよ、と監督やスタイリストはボディコンワンピースの短いスカートを示し笑みした。するとすでにボディコンに着替えた美紀が姿を見せた。
「あら?沙耶香さん。いやなの」
「……こんなの着けたことないし」
現在ではボディコンを着けてるのは街でもごくまれに見るくらい。AVや一部のアダルト雑誌、ボディコンを知るバブル世代などは知るがいざ身につけるのは迷いがあった。
美紀はそっと私の側に寄り囁く。
「夕べ、麗奈さんとやらしいことしたのに?」
動悸が激しくなりカッと顔全体が赤くなったのに彼女は気づく。
「見てたわよ。お出かけしたら公園でセックスしたのを……」
「わ、わかったわよ。着ればいいんでしょう」
パッドのあるブラ、ぺニスがあるままショーツやストッキングの上にボディコンワンピースを身につける。
キツい、こんなのバブル世代とかいうひとたちは着てたの……?
スタイリストがやってきて少しバブル時期に近いらしい少しハデめだが今風にも見えるメイクを施し清楚なリボンはなく髪はポニーテールぽく結わえられた。
「これて……」
胸のパッドの膨らみが露になり下はミニスカで明らかに下着はもとより男性器の膨らみが見えるのではと姿見を見て声がない。
「恥ずかしい……」
昨夜、麗奈にした仕打ちが因果応報という形でかえってきたようでたまらない。
だが当の麗奈は天使(あまつか)なるランジェリーメーカーの女性と打ち合わせしてるがやや落ち着かないまま。
スタッフからリモコンローターのスイッチを渡される。
「あ」
「なあに?私をコレで責めるんでしょう」
「ええ……」
とはいえふとアイデアに似たあるモノが頭に薄くぼんやりあり美紀を責めるだけでは不公平に思えまた昨夜の麗奈とのセックスがよぎる。
監督におそるおそる意見したことに麗奈や早紀は驚きがあった。
「……なるほど、美紀だけを責めるのは不公平だから、か。道具はあるかしら?」
監督は打ち合わせとはちがう私の意見に考慮しながら道具の予備を確かめていく。

No.182 17/10/03 18:30
作家 

大胆にも美紀は撮影前に私にローターを入れているショーツやストッキングの魅力的な下半身を見せてくれた。
「見せるのはちゃんと責めてくれると信じてるから」
食い込む淫肉やショーツなどを見せるのは信じるからなんて。
まずは観光地から少し離れた人が少ない町中で撮影し美紀を前に撮っていく。また淫部分は太腿にリボンなどをつけてそこから小型カメラを仕込んで後で編集していく。またそれでは撮れなかった場合を考慮しアップ部分は街に戻ってから撮るともいう。
美紀のボディコンで背中や肩が露出した姿を見ながら私の側も撮影が開始された。
「っ……」
リモコンローターのスイッチをちいさく押した。
「っ……ああ……」
人が少ない町中ではあるがサラリーマン、OL、学生などが行き交い今どき見ないボディコン姿の美紀や私に物珍しげに目をやる。
見つかったら大変。
それは美紀だけではない女装の私もだ。今回の撮影は町に許可を得てないらしい。
美紀の足がおぼつかない、まるで昨夜の麗奈を見てるような錯覚に陥る。眼鏡を外しているからなおさらと思った時。
瞬間、私の股間にもローターの振動が来た。ぼやけているが美紀の右手のスイッチが見えた。
「っ……!?ああ……」
私に付いてるローターは本来なら亀頭につけるのが女装の定番だが、私の場合は例によりぺニスの付け根と睾丸のところ、いわばショーツのクロッチに近いところにある。
なにこれ……!?すごい……。
ミニスカの下半身をスイッチを持つ手で覆い太腿は自然と閉じていく。
「ああ……はあ」
背中の方で麗奈と早紀たちは見つめているにちがいない。麻由も。
私の方を美紀が見た気がした。が、彼女は歩みを止めない。
色っぽいボディコン姿で堂々としローターの快感に耐えてるのか。
スイッチはまだ小だが振動は淫肉や淫豆を刺激してるのに。
「あ……ああン」
わずかに喘ぎ声が幻聴のように聞こえたがゆっくりとでも彼女を責めなくてはならない。
カチっと中にレベルを上げた。
「な、なにしてるの。沙耶香さん行くわよ……」
「は、はい……」
ローターの刺激で勃起した淫部を隠す私を彼女はリードしながら示す。メイクだけでなく美紀はAV女優なんだと再び理解した。
しかしこの時に私のオチ×チ×にあるローターも振動が強くなった。
イク、イカされちゃう……。

No.183 17/10/04 05:25
作家 

イク、イカされちゃう……。
監督は事前にイッてもいいけど射精は素人にバレないようにとお願いされた。
ぺニスの付け根と睾丸、下着にあるローターの揺れる振動が表現できないような性的快感をもたらし身体が熱い。
「!?」
「一緒に歩きましょう。それに美人が一緒に歩いた方が目立つわ」
美紀が歩みを止めて歩きづらい私の肩を抱いて進むが互いに歩きづらい。
互いに責めては責められるからなおのこと。彼女の表情も目元は潤いが額やうなじに汗がありボディコンのキツい衣装は胸を前面に出し腰を締め足は魅惑的に露出している。
あたしも同じか……。
腰を締めるベルトは金をあしらいベルトというよりはプロレスラーが勝った時にもらう優勝ベルトのようでそれこそボディコンによるボディラインを際立たせるアイテムのよう。
「……え、遠慮なく責めていいから」
「う、うん……あ」
「ほんと……女の人みたい……」
「そんなこと……」
ふたりのボディコン美人(ひとりは女装だけど)が歩くのを道行く人たちはどう見てるのか。
ローターの振動が強になりビクンビクンと睾丸と下着が密着し射精感が下半身から脳内へ襲う。
「ああ……歩け…ない」
足を内股にし下着やローターが見えないようにしながらめ美紀のローターを強に入れた。
「っ……すごい……」
「はあはあ……イッちゃう」
ミニスカの膨らみは手で隠しているが不自然に私と彼女は恍惚した表情で腰を屈めていく。
もう少し、と美紀はちいさく言う。
はあはあ……、と昨夜の麗奈とのプレイの延長に思え理性が崩壊しそうで撮影に入ってから性夢と現実を繰り返してるみたい。若い頃の女装への夢想が現実になったことで性的快感と女性としての暮らしで満たされているのか……。
「ああ……あたしもイッちゃいそう」
彼女は腰を痙攣させながら軽くイク前兆をあらわしていた。
ギュッと手を握り互いにふらふらしながらようやく監督の声がして路地裏に回った時だった。
カメラが回ってるのに私はボディコンと下着の内に射精してしまった。
昨夜からの続きで男性器が敏感になり熱く火照りを持ちボディコンとショーツの前面をよごしてしまった。
「ああ……イッちゃった……」
あまりに凄い快感に焦燥しきっていた。早紀は慌て駆け寄り汗を拭う。
「……沙耶香さん」

No.184 17/10/04 06:28
作家 

さいわい私のボディコンは白であったことで精液の沁みは目立たないがスタイリストは染み抜きを素早くして衣装への破損は考えないでいいと言われた。
「はあ……ありがとうございます」
気にしないで、と女性スタッフたちは口々に言う。雑誌撮影はまだ二回の経験しかないのに企画AVにはほぼ主演扱い。ただどう使われどのように周囲に、この場合はアダルト関係ではなく世間全般に伝わるかはわからない。
「少しいいですか」
早紀が染み抜きを終えて落ち着いた私に声をかけた。
「どうかしたの」
「いえ、麗奈さんがいつもより少し…ほんの少しミスがあって天使さんが……」
「早紀さんなら麗奈のミスをよろこびそうだけどな」
「ちゃかさないでください」
「私が……行っていいの?」
「む……なんか今日の麗奈さんには声をかけづらくて」
わずかに頬を赤く染めるのは昨日の私と麗奈の帰ったの見たからだがそれに気づくわけはない。
わかった、と少し下半身が射精をしショーツやストッキングに精液のあまり気持ちよくない感じや冷たい感があるが彼女の側に向かう。
麗奈、と呼びかけると彼女は肩を震わせた。
「どうしたの、なんかミスがあったとか早紀さんから……」
「っ……」
この時下半身をもじもじさせていることに気づいた。顔色をうかがうと私への気持ちより羞恥心や被虐心のようなもの?と思った。
「なあに?私に言えない」
「じ、実はね……昨日の沙耶香の…下着のまま」
「あ、それ……!?」
「言わないでよ……」
口を塞がれ戻した後にあらためて聞いた。
「か、替えの下着は?」
「忘れたの。今朝のドタバタして」
なんならコンビニで買えばいいものを思うが撮影の間は側に彼女はいないとならない。何かトラブルなどが生じた際に会社の人はいるもの。
ちょっと待って、と早紀からバッグを受け取り昨夜の麗奈からのお返しをしなくてはならない。これ、と彼女が昨夜気を使ったパンティを出した。
「これ、昨夜の」
「あ、いいの」
「もともと私に買ってくれたのでしょう?」
「オトコの人に下着を気を使われるなんて」
「早くどこかで履き替えて」
そそくさと近くの建物のトイレに入り少しして戻ってきて恥じらっていた。わだかまりは溶けたと思っていいのかな。
早紀は私たちの様子を見つめていた。

No.185 17/10/04 08:06
作家 

これだったらひとの多いところで撮影してもよかったのかも、と私にとってはこわいことを監督は言う。
実は私がボディコンで射精する姿が撮れないと思っていたが路地に入り安心した時にローターが動いたままであり刺激に射精し出してしまいカメラもまた回っていた。
「さっきの使うの?」
「それは編集や話し合いをしてから……」
「恥ずかしいんですか」
恥ずかしくないわけない、と強がりを言う。だけど私はオトコである。
太腿にあった小型カメラはさいわい破損や破壊はないが美紀はまだ付けたまま。私との結合を考えられてつけられいる。
とある建物のホールを借りてそこをクラブ(むかしはディスコ)に見立て私と美紀のボディコンダンスを撮るのだが、エキストラとして女性スタッフも出演し早紀も出たいと言い出した。
「出る必要ないのに?」
「出たいんです。いけません?」
好きにしたら、と諦めの吐息が出た。
まだ日が高いが室内の明かりを落としミラーボールや証明を明滅させたり加減する。あっという間に簡素だがクラブやディスコの雰囲気。BGMがかかりお立ち台と呼ばれる台に立ち扇子を渡され振るのだという。
「こうこうかな?腰をふりふり♪ゆらゆら♪」
「なんで美紀さんはそんなのできるんです」
「え……聞こえない」
「なんでダンスができるんです!」
「あ、ああ。私プライベートでは舞踊や習い事してるの!」
「習い事……?」
「ハイハイ、無駄口はそこまで演技して」
カメラ回して、と声がかかり慣れないボディコンダンスを踊り身体よりむしろ精神的に疲れた。
撮影のVTRを確かめ特に変でなければオーケー。ボディコンダンスは一度で終えてミラーボールなどはすぐにしまわれた。
建物の所有者には礼や今後の付き合いなど社交辞令が交わされ去っていく。
だがすぐ次の撮影はまた次の建物の屋上。
「オープンクロッチショーツは」
思い出したように麗奈に聞くと彼女は頬が赤い。
「捨てたら変態みたいだしバッグのなかよ」
口を尖らすのは恥ずかしいから。その会話を聞いた監督は聞く。
「股開き(下着)があるの?」
「あ、ないこともないですけど」
恥ずかしさがありながら麗奈は袋に包んだショーツを出して見せた。
おもしろそうね、とやらしい笑みを浮かべまた話し合い。撮影しては話し合いやカメラチェックなど忙しい。

No.186 17/10/04 13:11
作家 

まわりまわってオープンクロッチショーツは私のもとに戻ってきた。
屋上から一度階下のトイレに入り個室でストッキング、ショーツを脱いで私と麗奈の温もりがあるなか再び着けて戻った。
履いてないみたい……。
屋上に戻ると風が脚や股をすり抜けて淫部を刺激する。
「あら、着替えたのね」
「ほんとにやるんですか?」
「さっきも外で撮ったでしょう。やることは同じ」
不承不承で承諾した。美紀は「いい度胸ね」と笑みしほめてるようだけど変態になっていきそう。なってるけど。
麗奈や早紀は見守りながら話してる。
「沙耶香さんのあのパンツ、麗奈さんつけたんだ」
「い、言わないでよ。着けさせられたの」
「でもセックスしたんでしょう」
「あなたに関係ないでしょう」
「……関係ありますよ」
ふたりのやり取りは私を取り合うそのものだが表だっては争わない。
今度の場面は屋上で出会ったボディコン美女同士がレズしてると思ったら片方が女装とわかりながら愛し合うという物語自体は特にない。
「わかった?」
「はい……」
「つかれた?」
「いえ……」
監督や美紀に聞かれながらも撮影に臨む気持ちをしながら肉体はごく自然に反応している。一日二回はいま射精しこれが週末まで続く。
スタート、とカメラがまわり美紀と私が自然と抱き合い唇を重ねる。はじめは軽くフレンチに、ゆっくりとディープなキスに……。
「っ……んああ」
「ふふふ……」
「ンン……スゴい……」
「……!?あ、あなたオトコ……!」
「そ、そう……よ」
驚く美紀の演技だがオープンクロッチショーツの内にある男根のえも言われぬ魅力の虜になっていく。
「ああ……触っていい……」
「はあ……変態ね」
「そんなこと……より…したいの」
私のもとに膝まずいて太腿を撫でながら吐息をかける。特に物語はないはずだが演技はしている。
「はあ、恥ずかしくないの……?」
「は、恥ずかしいわよ」
わずかに素で彼女が語りかけたので思わず答えた。
「っ……ちょ……!?」
屋上のフェンスの方に抱かれながら下から見えちゃう!?と思いながらも美紀は容赦がない。
しゅっしゅっと肉棒を手コキしていく。
ああ……!
先ほど射精したから感覚がより敏感のまま喘ぎが漏れる。
「だいじょうぶ、膣内(なか)でイカせるから……」

No.187 17/10/04 14:49
作家 

「み、美紀さん……!?」
「なあに、膣内ではいやなの」
「ち、ちがう……見えちゃう。向こうから……」
いくら避暑地で少々地方でもちいさな建物は軒並みあり向かいや左右からの建物から見えてしまう。構わず彼女は言う。
「なら私に自分の気持ちを向けて、その気持ち」
「く、もう……」
私は彼女のボディコンのスカートを捲りあげショーツを紐のように食い込ませた。淫肉が食い込むことに喘ぐ。
「ああ……ン、食い込む……やらしい」
「ハアハア……んう」
派手なボディコンの上から胸を揉んで犬のように吐息をさせる。どこまで演技か本気か。
しかし彼女はオープンクロッチショーツで露になっている私のオチ×チ×を責めてくる。
「うふふ、下着がこんなにえっちなのに勃つのね」
「オマ×コ食い込ませてる癖に何を言うの」
「っ……はあ、そうね」
互いにフェンスの側で愛し合うようにカメラは撮る。しかもカメラは私が女装であるとわかり強調している。
美紀は膨らむ睾丸を弄りもてあそび愛撫する。屋上には蝉や観光客の声が目線から下から伝わり臨場感が気分を高揚させる。
ああ……!恥ずかしいのに感じる。
んちゅんちゅれろれろぐちゅぐちゅ。
フェラをされ責められてることにこれではいけない。
「っ……ああ」
チラッとカメラを見つめながら美紀を立ち上がらせ彼女をフェンスに軽く押しつけた。
「ん……ああ」
そのままするりとショーツを脱がせ彼女の白い丸いお尻を露にした。
「や……沙耶香さん」
少しばかり本気で嫌がる素振りが表情に見えた。いくらプロでも羞恥心や被虐心があらわれ汗が頬や髪を伝う。
私は狂暴な肉棒のまま身体をくっつけ彼女の淫唇を掌で覆い指で弄る。
クチュクチュグチュグチュまるでミルクセーキか何かのような卑猥な音と共に喘ぐ。
「ああ……ン、やめ……恥ずかしい……」
「さんざんひとにしといてそのいい口……」
私は肉棒をお尻に擦りつけ弄ぶように触れさせる。肉棒全体で。
もし誰かが側の建物か下から上を見上げれば淫らで美しいボディコン美女ふたりがレズしてると目に見えるかもしれない。
「ああ……そこは」
「ここも勃ってる」
クリトリスはいつから興奮してたのか剥れそう。
「い……いい。あ…ふ…ン」
「ああ……はあ」
身体にひと呼吸いれ身体を触れさせる。

No.188 17/10/04 19:43
作家 

監督がカメラを向かい側の建物に向かうように指示をしカメラマンは向かう。すぐにその姿が見えた。
「ああ……ン、みられてる……」
「美紀さんだけね」
「ひどいことして……」
彼女はちいさく振り向き髪越しに私を見つめるがそこには信頼の瞳があった。
プロだから信じてるのか、女装相手だからか……。
淫唇や陰毛、淫豆を弄りながらも私はお尻ばかりを擦っていた肉棒を彼女の淫唇に交じあわせた。淫液の滑りがあたたかく伝わり蜜のよう。
「ああ……ンんん。挿入(い)れるの……」
「素股でいい?」
「あら……ふつうは挿入(い)れたがるもの…なのに。生理は……まだなのに」
「挿入(い)れてばかりだとあと撮影半分で美紀さんに飽きたくないの……」
うふぅん……、と肯定否定どちらともつかない吐息で合意はしてくれたよう。それは指の動きでわかり彼女の指は私の肉棒を湿る陰毛の側につけた。滑りが襲う。
「あ……ン」
「素股、なんてひどいひと……んあ」
「んあ、あたしのまで見えちゃう……」
「ふたりして痴態を見せるの……んふふふ。あ」
向かう側のカメラマン(当然女性)からこんな声が入ったようだった。
『美紀さんが、沙耶香のオチ×チ×でふたなりみたいです』
監督は「そのまま撮って」と続けた。
淫肉は肉棒を喰らう喰らわないかみたいに誘っていた。にゅるにゅると湿りぬめり快感を誘う。
「あ……!イキそう……」
「も、漏らしちゃ……ダメ……」
彼女の目線は建物の下の一般の人たちを示しゆっくり腰を下げてきた。私の肉棒からの白濁液が下に飛び散らないため。
しかし身体の興奮はおさまらない。下半身に何も身に付けていない露出に近い性的快感が肉棒や睾丸を熱くする。
「んああ……イキそう」
「ま…だ…ああン」
しゅっしゅっと陰毛や淫唇に擦りつけられながら美紀はアクメを感じながら射精が早いと咎めたが遅かった。
イクっ……!
瞬間に先端から白濁液がフェンスに触れいくつかの塊が下に落ちたようだ。
「ああ……ン、ひどい……。ん……んん…」
ほんの少し後に美紀も絶頂に達しながら腰を痙攣させた。
「ああ……ン。もう」
「ハアハア……だって……」
撮れた?、と監督は向かい側の建物にいるカメラマンに聞いて「撮れました」と返ってきた。
少しばかり背徳感を感じていた。

No.189 17/10/05 05:19
作家 

撮影後、撤収前に美紀に叱られた。
膣内(なか)出しをしていい時は構わないと。それにあなたの出した液で下の人たちに迷惑はかけてはいけないと。
「すみません、美紀は仕事にプロ意識がある人なので」
付き人らしい彼女はそう言い美紀はコートを羽織り建物の屋上から去っていった。さいわい建物の下の人たちにはなにもなかったらしい。
私も身だしなみを整えコートを羽織り麗奈たちとペンションに帰っていく。監督は迫力ある画は撮れたことに興奮していた。
ペンションに戻り遅い昼食を取る、この日はメイドの綾香が担当。
一見するとS女ぽいが彼女は街でのSMクラブではM女という。
しかし毎日の射精に私の身体は決まって昼食を終えると眠るようになっていた。
「寝させてあげましょう。沙耶香のコンディションを保つのもお仕事」
「はい……」
早紀たちは私が眠りについてる間は仕事をしたりリラックスしたりしていた。
なんだかんだで衣装が増えてしまった。クローゼットにはSM衣装などの匂いが染み付くかのよう。だが理沙の掃除は丁寧なよう。
ベッドで眠りについた私は夢さえ見ていないまま時間が過ぎた。
決まって三時ほど前に目覚めた。
「ふわあ……」
「お目覚め?」
「美紀さんに叱られたのは」
「こら」
麗奈がなだめるなか私は少しばかり本音を言った。紅茶を淹れてもらい。
「……彼女はプロなんですね。少しいい気になってかも」
「AVでも女優だし」
「だけど監督は喜んでたし」
それもまたむずかしいことかも。AVはセックスを伝える職業のひとつ。麗奈たちは女装を通して伝えるお仕事。媒体はやや違うが本質は同じかもだが内容はちがう。
一、二時間昼寝をしたが欠伸はよく寝る。
早紀が言う。
「明日は『女主人とメイド』の撮影ですね。できます?」
「やらないといけないでしょう」
美紀が不機嫌がどうかはわからないが監督や彼女の意向に従った方が無難と思う。
撮影とはいえセックスの在り方を少し考えさせられた。自分でしでかしたことだけど。
夕食を済ませこの日は各々自分の部屋で過ごしていた時だ。インターホンがなり綾香が出ると「お客さまです」と言われ私たちは下に下りた。
玄関にいたのは若い母親と十代の中性的な子どもだった。
なんでも『クロスドレッシング』の読者であり撮影を見ていたという。

No.190 17/10/05 07:13
作家 

母親は美奈、男子は純と名乗り私たちも挨拶し綾香がお茶を淹れた。
美奈は相談したいことがあり訊ねたいことが私にあると言った。
「あの水越さんは」
「沙耶香でいいです」
「さ、沙耶香さんは女装していりのになんでそう堂々としていられるのですか……?」
別に堂々とは……、と私を含め麗奈や早紀もやや照れがあるなか純もまた口を開く。
「あ、あの下からさっきのせ、セックスを見てました。オチ×チ×が出てるのに女装してて」
「あ、あれはなりゆきで……」
綾香が見守るなか先ほどの撮影の事情を端的に話して納得はしたようだ。少々十代の少年には刺激が強かったのは目に見えてわかる。
「え……と美奈さんはどういった御話しで」
麗奈は慣れたように話を促すと美奈は息子の女装について悩んでおり時々彼女の服や下着に手を出しいたずらやの後があるという。
「どうしたらいいのでしょう……」
「ん……」
「したいようにさせたら?減るものじゃない」
「早紀、美奈さんは真剣なのよ」
「わかってる。ジョーダン」
服や下着に手を出す。これは年頃の男の子ならよくあることのひとつ。吐息をつく私を純は見つめた。
「あのほんとに男ですか?さっき下から見てましたけど」
「見せることはできないけど下なら触れていいけど?」
そっと立ちパンツに膨らみはすでに見えているな純は触り驚く。
「これ……があの女優さんに……」
「言っとくけど私は男は好きじゃないからね」
当然、読者である純はもとより美奈も驚きはあったが理解しづらいようだ。
私はあえて聞いた。
「純くんかな。女装が好き?女性が好き?」
段階を踏んで聞かないとLGBTや性同一性障害など本質はわからない。ややこしい現実もあるので。
彼は黙っていたが正直に答えた。
「り…両方かな」
「女の子の格好して女の子が好き?」
「たぶん……」
中性的なために男の子の姿だが少女のように見える。早紀はちらっと気にしてるよう。
「あ、あの……」
「どうしました?」
美奈は躊躇いながら思いきったことを私たちに告白した。
「実は私たちは本当の母子ではないのです……」
義母と息子ということにみな唖然とした。
「本当の親子では……?」
「ちがいます……」
本当の母子でも厄介なのに複雑な事情があるようだったことに言葉がなかった。

No.191 17/10/05 08:33
作家 

義母と息子。
さらに父親は不在がちで純はさらに驚くことを告白した。
「お義母さんとセックスしたいの!女の子の格好して」
あまりに衝撃的な告白に私は純の、麗奈たちは義母の美奈さんの相手を休憩を兼ねながらそれぞれ部屋で接することにした。麗奈の考えで。
私は少しばかり性的な匂いのする自分の部屋に他人を招くことに抵抗はあったが純を入れた。
「お義母さんが好きね」
「……いけないことを言った、ボク」
歳を聞くと中学生。だけどその歳で『クロスドレッシング』を知ってるのはマセている。
「それはあなたや美奈さん次第。あのね、こんなこと言うと驚くかもだけど私は女装が原因で親から勘当、つまり家の敷居を跨げない立場なの」
「え……どうして生活を?」
「格好悪いかもだけど、隣にいた麗奈に生活の多くはお世話になってる。だからあんがいこの…女装しての生活も大変かもよ」
悩むように彼は黙ってしまった。どの程度実在してるかはわからないがAVや官能小説、雑誌の実体験は実数は現実に少ないと私は考えている。雑誌を作る麗奈たちには少々悪いけど。
向かいの早紀の部屋に麗奈、美奈はいた。
麗奈は言う。
「本当のお母様でなく義母でしたか」
「それなら綺麗なのもわかるわ」
美奈は女優と言っても通用するくらいの美貌。だけど純を産んだ母ではない。
なんでも純の母親は彼が小学校の頃に亡くなりしばらくは父子ふたりで住んでいたが、美奈と職場で出逢い再婚したばかり。だけど純は実母が残した服や下着で女装を密かにしていたという。はじめは母親への思いから、それが性的に興味ある年齢と重なったところへ美貌の義母ができ亡き実母と義母を重ねているようでもある。
「母親失格ですよね」
「……そういうわけではないと思います」
「義母でもお母さんはかわりないと思うけど」
麗奈、早紀ともに独身であるために親御さんの相談に明確な答えは見出だせにくい。
父親が不在がちでありふたりはぎくしゃくこそは表面的にはしてないが性的な関係というのが面倒だった。
しばらくして扉をノックした。沙耶香だ。
「どう?」
「ちゃんとした答えは……言いにくいわ」
「女装だけでもたいへんだもの」
早紀は私を見た。
ひとつだけ私は考えがあった。とはいえこれは刺激が強すぎるのだ。
「え、明日の撮影を見学させる!?」

No.192 17/10/05 12:10
作家 

「なに言ってるの!?」
「そうですよ、まだ年端もいかない子どもです」
撮影に見学に来てもらう。思いきった私の提案に麗奈、早紀共に戸惑いと反発を示した。当然とも言えるが私は口を開く。
「だけど純くんは雑誌の購読者でしょう?中学生を子どもかどうかは別にしても心や気持ちは大人になろうとしてる」
「だけど、セックスの撮影を見せるなんて……」
「麗奈たちが言いたいのは青少年への影響みたいなこと?」
やんわりとそれとなく表現した。アダルト雑誌である限りはそれは雑誌や漫画において近年はいろいろ規制や苦情が厳しくなっていることは理解していた。
ええ、と麗奈は頑なな表情をした。そこはプロの編集担当の顔だった。
「だけど純くんのところは実の母子じゃない。セックスすること自体は問題ない。父親についてはあるでしょうけど」
「だけど子どもに撮影を見学させて……関係がいまよりこじれたら?」
今度は早紀。こちらもいつになく真剣な表情で訴えている。
「そうさせないように約束する以外ない。義母でも母親は母親、美奈さんがが考え方や立場を買えたら別だけど」
「なに考えてるのよあなた」
じっと麗奈は疑うような瞳で私を見つめる。
「私だって今日のことでセックスに思うところはあったとだけ言う」
美紀がAV女優として私に接しているが彼女はプライベートな付き合いは求めてないように思われた。幸か不幸か。
「監督や美紀さん、社長に聞いてみましょう」
「沙耶香さん問題児みたいです……」
渋々ながらふたりは電話とメールを駆使し社長や監督たちとコンタクトをしている。
その間私は純と美奈に一応考えを伝えてみると案の定驚きはあった。
「撮影の見学ですか」
「……美奈さんと?」
「出来ればふたり一緒の方が都合いいかと思います。セックス…を見て知るのは……」
しばしふたりは互いに見つめたり黙る。リビングにいる綾香は様子を見つめていた。
「……純くんはいま女モノを下に着けてる?」
「え、はい……」
おそるおそる彼は幼い表情が見え隠れしながら私服を上にあげると十代らしい可愛らしい下着が見えた。
「これは……美奈さんの?」
「いえ、買ったモノ」
「彼女のじゃないのね」
まるで教師みたいに安堵と複雑の気持ちが宿った。少し親が勘当した気持ちも重なる。

No.193 17/10/05 14:51
作家 

「社長!?現場の判断てなに!?監督はおもしろそうて!」
リビングに下りてきた麗奈は私を軽く睨みながらも綾香に問う。
「社長はこの辺にいるはずですよね!?」
「ええ、そのはずですがどこかへお出かけならわかりません」
綾香は少し動揺を見せているが彼女に所在はわからないらしい。そこへ今度は美紀のもとに連絡していた早紀が下りてきて私にスマホを突きつけた。
「待ってください。沙耶香さんに代わりますから」
「私に?」
『沙耶香さんどういうこと!?見学がどうとか、親子とか……それに中学生で女装の子どもで……そんな子にセックスを見せるなんて……!』
電話越しの声は切羽詰まり話が呑み込めないまま説得しているように聞こえそうなのだろう。それにしてもAV女優だからかひとりの女性かはわからないが慌てていた。
「っ…はぁ、ですけど相談にきて困ってるようですから」
美奈と純をを背中に気にしながら言うとややヒステリックに返ってきて切られた。
『と、とにかく私は認めないわよ!義理の母親と女装の子どもでも見学なんて……明日撮影前に話し合うから。おやすみ!』
捲し立てられ少々耳に声が残るほどだった。スマホを早紀に返す。
「怒らせた……」
「あたしも美紀さんと同じように怒りたいですよ」
彼女も美奈母子を気にしながらも睨む。やむなく私は自分の考えを美奈母子に語ることにした。
「美奈さんは純くんのことは好きですか?」
「ええ、ですが母親として……性の対象では…」
「時間は必要ですが、息子さん純くんは性に興味ある歳頃です。それは理解してください。ただし純くんも美奈さんお義母さんを同意ないまま襲うことはいついかなる時もしないこと。性欲に任すのはオナニーだけにすること。オナニーで我慢できない時は女装で発散させること」
ふたりの関係を壊さないように穏便にさせるには言葉を選び可能な限り選択肢を設けること。
「無理矢理なセックスは求めたら後味悪いと思うから」
麗奈も早紀も黙り私の言葉を聞いており美奈母子には撮影場所のペンションと時間を教え今夜ゆっくり話すこととし帰した。
「沙耶香勝手しすぎ」
「ごめん、私は女装してる側の立場としてあの母子に向き合ったつもり」
「……現場の判断だなんて」
「美紀さんも怒ってましたよ」
この会話を最後にみな眠りにつき綾香は帰った。

No.194 17/10/06 05:46
作家 

翌日ぎすぎすした雰囲気のまま撮影用ペンションに向かうと麗奈たちを含めあらかじめ知っていたはずの私も驚く。
そこにいたのは美奈と女装した純だった。
監督やスタッフたちは女装した純に興味を示すなか私はふたりに挨拶した。
「おはようございます。撮影に見学する決意は固まった?」
「ええ……ですけど」
「撮影をご覧になれば考えがいろいろ出てきたり迷うと思います。だけどそれで構わないと思います」
麗奈たちは私のやり方にむっとしながらも女装した純に目を見張る。
彼はオーソドックスなセーラー服でまわりの景色に自然と溶け込むほどの美しさがあった。
「沙耶香さん、ボクは」
「こんにちは、女装してる時は女言葉じゃないかな」
「ぼ、あ……あたしは」
「言いたいことがあったらこのお姉さんたちに取材を兼ねて答えて。私はただ撮影するだけ」
「取材?」
「こんな時にですか」
麗奈たちはそれぞれ驚きながら私はふたりに美奈母子を合間に取材するように頭を下げた。
「どういうつもり」
そう言う麗奈と同じ思いの者がもうひとりいる。ペンション内に入るや否や美紀がずかずかと私に向かってきた。
「どういうつもり!?見学者だなんて。義母に女装した子どもだなんて」
「セックスに憧れは誰にでもあるでしょう?私、いえ私たちはただ見せてあげるだけ。美紀さんにも頭を下げてお願いします」
「あ、あれが見学の……」
頭を下げたとほぼ同時に麗奈たちと共に美奈母子が入り純の姿に彼女は驚きがあった。
頭を下げた私に麗奈たち、美紀は戸惑いあり何より見学者というふだんはあり得ない存在。
「美紀さんもあんな可愛い少年がいいのか。負けちゃったかな」
「な、納得はしてないけど」
「美紀さんにお願いしたいのはセックスを有りのまま彼に見せてほしい」
私の意見に彼女は何かしら黙る。
監督たちは女装した純に構いたいようだがそこはプロであり私たちに衣装に着替えを命じ台本を渡した。
着替え用の部屋に入り着替えるなかも美紀は納得いかない気持ちが態度にあらわれていた。
「子どもにセックスを見せるなんて……」
「私だって自分の恥部を見せるのは嫌ですけどセックスに興味ある男の子はほっておけるわけない」
「沙耶香さんにとってセックスてなに?」
「まだわからない」
着替えを終えた私たちは下に向かう。

No.195 17/10/06 06:31
作家 

女主人とメイド。
企画AVの三編か四編と全体の真ん中あたりに収録され今回のメインとなる一編である。
物語はとある屋敷に住む女主人はとてもわがままで傲慢、やりたい放題で何人ものメイドが辞めており中には彼女にぺニスバンドで犯された者もいるという。
実は女主人は未亡人で旦那のぺニスを模した肉棒を愛するあまりメイドたちに手を出し偏愛的な性癖になったという。
そこへ私がメイドに扮し彼女にぺニスは犯すものではなく愛し合うものと諭し彼女に女性として悦びを思い出させるという物語である。
私は監督に少しだけ意見した。
「え、ラストを変える?」
「本来は……ですけど。そこは変える方向でお願いできませんか」
「沙耶香、あなた」
撮影を進めている間に考えてほしいと私は伝えた。麗奈はさすがにぎすぎすしてるので私の格好にあまり触れてくれない。
「監督に意見するなんて素人のすることじゃないわ」
「あら?美紀さんはその素人に興味あるから共演してくれたのでしょう」
「自惚れない。あなたが今日したことはいい形で戻ってこないわ」
美紀は私の行く先を案じるようにしながら紫色のドレスで女主人になりきり威圧するようでもあった。
でしゃばった程度は理解しながら美紀母子は監督やスタッフの後方に座りランジェリーメーカーの天使(あまつか)と共に見学する。
今日はちゃんとした物語があるのでリハーサルは入念にやる。
「沙耶香、沙耶香いる?」
「は、はい。美紀さま」
「お茶がぬるいわ。変えて」
「申し訳ありません」
「使えないわね。あなたも今までのメイドと同じ。しまいにはこれで犯すわよ」
女主人は棚にあるぺニスバンドを見せメイドを威嚇し怯えさせる。
「そ、そんな。おやめください」
「あら、オトコを知らないわけではないでしょう……?」
しばしの沈黙のなかでメイドは告白する。
「美紀さま」
「なに?犯されたいの」
怪訝に見やる彼女の前でするするとスカートを上に上げショーツの膨らみにあることで彼女はメイドが男であると知る。
「あ、あなたオトコ!?」
「ちゃんと身体検査をしないまま雇ったあなたは迂闊でした。あなたは今から私に犯されます」
「え……」
顔面蒼白になった美紀の表情で「オーケー」と声がかかる。
休憩を挟みながら美奈母子もまた不安があるのが見えた。

No.196 17/10/06 08:44
作家 

今日したことは跳ね返る。撮影を終え企画DVDが秋になり雑誌に封入され発売された頃にその言葉は現実となる。
美奈と純は慣れない場で不安そうな表情があるなか撮影が始まる。
「今日は膣内(なかに)出して。昨日みたいな中途半端はいやだから」
素股が気に入らなかったのかよくわからない。だけど演技は真剣そのもの。表情が変わる美紀は魅力あり凄味があった。
「沙耶香、あなたも使えないメイドかしら?これで犯してあげましょうか」
ぺニスバンドを手に微笑むなか私は対峙しそっと見つめる。
「奥さま、実は私は……」
するすると黒と白とメイド衣装のスカートを上げて自らの膨らみある恥部を見せる。カメラがアップに撮ってることは想像できた。
「あ、あなたオトコ……?男なの」
「身体検査をしなかったのが落ち度です。そんなにせ物のぺニスでは満足できないのでしょう」
「こ、これは亡き主人のを模して……」
すかさずドレス越しに腰を持ち唇を奪う。
「あ、あなた……ンン」
「何人のメイドを犯したか知りませんが、いつまでそんな性癖をお持ちです……んん」
「よ、よけいな……お世話……ああ」
「ぺニスがない女性がぺニスが持つ……そんなことで旦那さまが喜びますか……?」
っ、とわずかに悔しい演技を美紀はする。彼女は何にでもなれる女性。メイクや衣装などもあるが未亡人らしい美貌にメイドを演ずる私でさえのみ込むほど。
きらびやかなドレスを捲り煌めくようなショーツと女性器の膨らみに触れる。まるで未亡人そのままのよう。
「ここ、湿ってます奥さま」
「ぶ、無礼な。く、クビよ……はしたない」
「そうですか。構いませんけど」
「……っ、や」
ドレス越しに腰に私のスカート越しの堅くなっているぺニスが当たり恥じらいを覚える美紀演ずる未亡人。
私はすかさず耳やうなじに吐息をかける。
「どうしました奥さま」
「や……。オトコの」
「旦那さまのはよくて私のはお気に召しません?」
顔を背け男であることはかわりないのに微妙かつ複雑な女心や女性の本能のなかで美紀は未亡人や旦那を失った女性の演技をしている。
「ああ……。やめて」
「やめるのはかんたん。だけどあなたに犯されたメイドたちはいまも苦しみ嘆いてます。涙を流して……」
美紀の淫部から滴る愛液を指に絡めて彼女やカメラに見せる。

No.197 17/10/06 13:15
作家 

「んっ……だからて」
美紀の演技は旦那を失いぺニスバンドの男根に妄執する未亡人。それでも唇を絡め魅惑的な顔、表情をしていく。
麗奈、早紀とは違い演技とわかっているが相手を魅了していく何かがある。
「っ……あ…ぺニスが…お尻に…」
「触りたいですか奥様?」
「だ、誰が女装した弱々しい男性の……」
台本にある台詞通りとはいえ本気の言葉のように思えるからふしぎ。彼女の手を取りメイド服のスカートの上の膨らみに触れさせる。
「っ……ぺニス……」
「そう、男性のモノ。だけど私は女装のメイド。奥様が悦びになるように遣わしたモノです」
「っ……誰が。けがわらしい……」
背から手を封じられながらも美紀演じる未亡人は堅くな。わずかに昨日の不満もあるともないとも言えない。
私は髪やうなじから胸元、下着への淫部へと口や指で這わす。
「っ……ああメイドごときに……」
「そのメイドが嘆き悲しんでるのがわかりませんか」
「あ、あれは……私の所有物。それをどうしようと……ああンン」
紫のドレスの下はまた深い紫色のランジェリー。ふと目をやると天使(あまつか)が頷くように見えた。このランジェリーもエンジェルの製品だろうか。
キュッと肉唇が浮き出るように摘まみカメラがアップにした。
「ああ……はしたない」
「何人ものメイドをぺニスバンドで犯したのははしたなくないの?」
「っ……」
「肩の力を抜いて、やさしくゆっくり……」
一度は身体を離し女装のメイドの前で手を床に置き諦めたように見える。
しかし美紀はキッと目を変え湿った下着やドレスの上からぺニスバンドを手にし装着し襲いかかる。
「あなたのそのケツマンコで我慢してやるわ!!」
さながら獣のようで男根をつけた美紀はいつになく迫力があった。
しかし私は彼女が装着したぺニスバンドを逆手に取り掴み演技として扱く。
「あ、ああン、やめて」
「あら?奥様はこんな作り物のオチ×チ×とつながってるのね」
「い、イッちゃうわ……」
演技か本気かわからないがぺニスバンドの肉棒を扱く動作に彼女は腰を震わせている。
私はストッキングを脱いでショーツから自らの肉棒をぺニスバンドのぺニスを重ね合わせる。
「こんなのは趣味じゃないけど」
ふたつのぺニスが重ね私のサディスティックな瞳が輝きを帯びる。

No.198 17/10/06 14:46
作家 

私の肉棒とぺニスバンドのぺニスによる重ね合わせ。
兜合わせ。
俗にニューハーフや女装、男の娘(こ)などが男性もしくは自分たちと同種の相手にするプレイ。女性同士の貝合わせのぺニス版。
「ああ……。はしたなく卑猥だわ沙耶香」
「女性にぺニスはふさわしくありませんが一度イッてくださいね」
ニコッと笑みしながらもぺニスバンドのぺニスに兜合わせでイケるか不安があった。
監督はイケなくても美紀がイカせるという。
しゅっしゅっぐちゅぐちゅ……。
「ああ……」
「沙耶香、やめて」
「奥様はこのオチ×チ×から間違えた性癖を治療…しないと…なりませんから……」
「ああ…そんな」
しゅっしゅっぐちゅぐちゅとカウパー液が鈴口からは出て淫らな匂いはさせていた。美紀を床に寝させて彼女はおそるおそる私の肉棒に手をやる。
「っ……奥様」
アイコンタクトした美紀は手でイカせるみたいな瞳で意思を伝えた。
「女の子の…格好して…やらしい……」
「お、オトコのままなら……屋敷に招いたかしら」
「っ……ああ、ふたつのオチ×ポ……」
「ハアハア……お止めください」
吐息をこぼし床に寝た美紀のセクシーに開かれた胸元に指をやり揉む。
「ああ……こんなメイドごとき……あなた」
「ああ……あなたが求めてるのは…このオチ×チ×……」
「ち、ちがう……」
彼女の手は手コキをやめない。人工のぺニスの凹凸や感触と共にオナホのような感触を与え熱くなる。
スゴい、手コキなのに。ぺニスバンドのぺニスの凹凸や感触でイカせようとしている。
監督たちや美紀がこのぺニスバンドを意図して選んだとしたら私のため?秋には見る読者のため……?
「沙耶香……女装してヘンタイだから、感じてるわ」
「あ……奥様」
「熱い堅い、これが……本物の…オチ×ポ…」
「あ……はあはあ」
睾丸がさっきまでは膨らみがなかったのに少し膨らみを戻していた。
しゅっしゅっ……と淫らな音が快感が与えカウパー液がちろちろとろとろと美紀のお腹、ドレスに滴る。
「熱いわ、あたたかいわ」
「あ……」
リードしてと感じ始めてる私に美紀はアイコンタクトしわずかに理解する。しかし手コキされているなかリードはどうしたらいい?
さいわい私は彼女に馬乗り考えるが手コキの快感は思考を奪う。
どうする……?

No.199 17/10/06 19:30
作家 

カメラは主に左右と正面からしか撮っていない。
メインは私なのだから私がイク瞬間を撮りたいはず。
ならば、と私は美紀に自らの肉棒を手コキに預けてどの程度射精ができるか賭けた。
「っ…オチ×チ×同士でイカせるなんて変態奥様っ……」
「私はこれがいいの……。あなたみたいな若い子にはわからない…でしょうけど……」
私は右手をそのまま後ろに回し彼女のぺニスバンドのショーツの淫部いわばクロッチに手を這わし指で強引に食い込ませた。
「ああ……っ!沙耶香、ああ……ン。いや」
「オチ×チ×をを着けても……ここは…あ…」
「いや、言わないで……」
食い込むショーツからは肉唇の膨らみが見え私はなすがままに肉棒を扱かせていた。ぺニスバンドのぺニスの凹凸がふしぎと気持ちいいが兜合わせは異性相手でも奇妙だった。
「ああ……」
この時監督は正面や左右斜め前方いずれかで撮るように示していた。美紀の淫部は撮られていない。撮られたとしてもわずかか。
「ンっ!ン……変態メイドのくせに……」
「オ×ン×ンを着けた奥様に言われる……ああ、出ちゃいます……」
「雇い主の胸……触るはしたない男の子のくせに……」
「ああ……」
キュッキュッと美紀をできる限り同時にイッてもらいために背後を気にし指で淫豆のありかを見つけたいがイカされる快感が上回る。
手コキなのに。いや指や掌は確実にツボを突いてることにいまさら気づく。性感帯の幹と睾丸を彼女は執拗に扱いていた。
「ああ……ンン」
「あ、はあ……ン。イキそう……」
先にイッたのは私だった。まるでぺニスバンドのぺニスが射精したように鈴口からの精液はドレスの上に飛沫を上げた。
「ッ……ああ…イク…」
美紀は少し送れながら腰を軽く痙攣させぺニスバンドのショーツを湿らせ吐息を小さく漏らした。
「オッケー」
監督はOKを出したものの手コキでは私の精液が思ったほどに飛沫を上げなかったことに少々落胆があった。
手コキへの不慣れこれまで何日も射精を繰り返してるからと慰めとも演出不足とも言い場合では街に戻りこの場面は撮影しなおしたいと言う。
はあ、と私も吐息が出た。性欲は無限でも精液は限られている。
とはいえ落ち込んでも仕方ない。美紀を見ると撮りなおしにむしろ意欲があった。
だけどこの場面はとりあえずおしまい。次の撮影である。

No.200 17/10/06 21:06
作家 

「ぺニスバンドでは中途半端みたいね」
「手コキはともかく兜合わせやオチ×チ×同士は……すみません」
「戻ってから撮り直しは覚悟しといて。それと……」
美紀の視線は見学してる美奈義母子。納得してない表情があるなか私は言う。
「撮影が終わるまで私はあの母子に何も言うことはありませんから」
「撮影が終わるまで?冷たくない。それ」
「身勝手ですけど迂闊な喋りや説明は蛇足になりそうですから」
美紀に冷たいと言われ男の身勝手と思っただろう。だけどいま迂闊に何か言ってもプラスになるとは思えない。美奈子は頬を赤く染め純はセーラー服の少女装のまま彼もまた声が出ないようだった。
次の撮影はとりあえず女装の私に少し懐柔された美紀演じる未亡人と身体を合わすがドレスはもし力が無意味に入り傷ついたり破いたりは嫌なので美紀にある程度半裸になってもらう。
「脱がしてくれてもいいのに」
「私にレイプ願望はありません。優しく脱がして扱わないと……」
最後まで私が言葉を言わないことに美紀は何かを察した風な瞳をした。そして言う。
「今度はちゃんと射精できる?疲れてるなら(街に)戻ってからでも」
「します。もし失敗したら撮り直しで結構ですから」
「素直でよろしいこと」
美紀は義母子が撮影に見学するのは納得しないながら私にはにこりとした。
「体位は騎乗位?」
「美紀の好きなように、だけど沙耶香さんをいじめないこと」
監督とのやり取りで美紀はあっけらかんとしてる。プロ意識が入るとツンと表情すると同時に形のいい胸も下着越しに張るようだ。
「ちゃんと膣内(なか)にちょうだいね」
「……なんで中出しを求めるんですか」
普通は中出しを嫌がるもの。もちろん妊娠を意識するからだ。
だけど美紀はこう言う。
「私は相手の気持ちも身体も受け止めたいだけ」
その言葉に麗奈や早紀も同じ気持ちだろうか。
ちらっと彼女たちを気にし見るとふたりは複雑に見つめている。
ベッドにドレスを下半身まではだけた美紀が横になる。紫のランジェリーが魅力を深みある肢体を彩るよう。
「ん……こうしてると綺麗でしょう?」
美紀が笑みしたことに素直にメイド服の下のぺニスは天井に向く。
「綺麗ですね」
「こうなりたい?」
「私は男ですから。女装のまま抱きます」
撮影が始まるまで美紀は瞑想していた。

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