遠い国へ

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2025/08/28 16:38(更新日時)

理加子と恵理子は、気が合う親友同士。
毎日の出来事も、いろいろな思いも、好きな物、好きな事、好きな人の話、などを、いつも共有してきた。
そんな二人の前に、やがてそれぞれの選択肢があらわれる。

どこにでもいる女の子、理加子と恵理子の、青春のひとコマの断片。



No.4133754 (スレ作成日時)

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No.1

「今日の帰り、家に寄ってもいい?」
理加子からそう言われたのは、まだ新学期が始まって間もない、のんびりしたムードが抜けきれない頃のことだった。
「うん。いいよ」
教室の中は、掃除を終わらせかけた生徒たちが、ふざけたり、ざわめいたり、帰り支度を始めたりしている。
私も、カバンに、ノートやプリントを入れながら、聞いた。
「このあいだ買ったコミック、見る?

「あ、それも見たいけど、私、あれ見たいんだ、えりちゃんのお母さんが持ってる雑誌」
私の母は、旅行代理店の関連の会社に勤めていて、時々、外国のファッション雑誌や、生活雑誌をもらって帰ってくることがあった。
「じゃあ、コンビニで何かスイーツ買って帰ろうよ」
「最近のおすすめってある?」
「えっとね、、、 Fマートかな。ケーキにしようか」
「飲み物どうする?」
「ダージリンがあるよ。いちごジャムがあるから、アップルティーにしよう!」

No.2

理加子と私は、帰り道も、おしゃべりが止まらない。
憧れの先輩に告白した同級生のこと、中学生の時につきあっていた彼氏から久しぶりにメールがきたこと、親戚の人がやっているカフェは、夜になったらお酒も出て、昔のCDとかレコードとかを貸してくれること、夏休みの予定、、
いつも、テスト前とかには、お互いの家で勉強したり、たまにはキッチンを使ってお菓子を作ったりしていたので、それぞれの両親にはあまり会ったことはないけど、私の母も、「今日、理加子と家で遊んでいい?」と聞くと、「いいわよ。火の元には注意してね」と、こころよく許してくれていた。

No.3

「海外留学とか、できたらいいなあ」
そういう理加子は、陽(ひ)に透ける茶色っぽい髪が、無造作に制服の肩のあたりまで伸びていて、毎日一緒にいる私でも、時々どきっとするほどエキゾチックというか、きれいな時がある。
今までに、同じ学校の男の子から何人か、つきあってほしいと言われたようだけど、「なんかピンとこなくて」交際とかまでには、発展しなかったらしい。

No.4

「えりちゃんは? 好きな人に、告白しないの?」
雑誌のページをめくりながら、理加子が聞く。
「うん、、、 なんか、ほんとに好きかどうか、わかんなくなってきた」
「なにそれ? 受験モードになる前に、気持ちを言っといたら?」
「だって、すごい美人の彼女がいるって、みんなから聞いたよ」
ケーキを食べ、アップルティーを飲んで、私達は、カップとお皿がのったトレイを部屋のすみに寄せて、雑誌を広げた。

No.5

カラフルで、少し異質な感じの服をまとったモデルたち、英語で書かれたお料理のレシピ、最新のお店情報、、
「すごいね。やっぱり、スタイルが良ければ、何着ても似合うよね」
「黒人の人ってさあ、どうしてこんなに脚がスリムなの?」
「この人、かっこいいと思う?」
「うーん、微妙。ね、この単語って、このあいだ習わなかった?」
「あーもう忘れた。でもさ、そのお料理、材料費だけで、もうアウトだってば」
さんざん雑誌のページをめくって、あれこれと他愛ないことを言いあい、やがて、二人とも、無言でそれぞれの誌面やコミックを読みふけりだした。

No.6

そんなことをしているうちに、あっという間に2時間ぐらい過ぎた。
「もうこんな時間?帰らなきゃ」
「結局、宿題しなかったね」
「明日、学校でやろうかなぁ」
「図書室も最近人が多いから、理科室がいいみたいよ」
私と理加子は、階段を下りて、玄関へ向かう。

No.7

「ケーキ、おいしかったね」 
「今度は駅前のコンビニまで行ってみようよ」
「そうだね。楽しみ! 私、忘れ物ないよね?」
理加子が、赤いバックの中を点検している時、ふいに、玄関のドアが開いた。
「、、、、あれ?」
少し驚いた表情の兄が、そこに立っていた。
「お兄ちゃん、なんで、今日はこんなに早いの?」
「ちょっと、パソコン入力に来たんだよ。、、、、こんにちは」
「こんにちは」
理加子は、いつもとちがう声のトーンで、上目づかいに頭を下げた。

No.8

「勉強したの?」兄は、私と彼女を見ながらたずねる。
「うん、英語と、社会の勉強だよね」
「えりちゃん、私、もう帰るね、、、おじゃましました」
理加子は、兄の横をすりぬけて、帰っていった。兄も、一瞬ちょっと頭を下げてから、「気をつけてね」と言って、ドアを閉めた。
「お兄ちゃん、今日、晩ごはんは?」
「んー、かるく食べる」
「もしかして、合コン?」
「ちがうよ。レポートの資料集め」
「ほんとかなあ」
私の兄は、大学四年生だ。ヨーロッパ比較文化とかいう講座をとっていて、三年生の後半から、卒業論文に向けてのレポートを作らないといけないらしい。

No.9

「また、コンビニのケーキなんか食って。顔が、丸くなるぞ」
台所のゴミ箱を見ながら、兄は、そう言って、戸棚のキットカット大袋から2、3個取り出して、自分の部屋に向かった。
私も、「ごはんのおかわり、減らしてるから!」と言いながら、隣の部屋に入り、制服を着替えようとした。
部屋の中は、乱雑に置きっぱなした雑誌と、カップとお皿がのったトレイと、理加子の気配が残っている。
気配が濃ければ濃いほど、一人になった時はさみしい。
とりあえず着替えながら、私は、(女きょうだいが、いればいいのにな)と思った。


期末テストも終わり、プリントが返ってくると、クラスのみんなは、点数の良さ、悪さに一喜一憂しながら、日々を過ごしていた。

No.10

「えりちゃん、現国どうだった?」
「中間よりは良かったけど、、 ね、数学、追試があるんでしょ?」
「私、点数ギリギリ!夏休みまで学校来るの、イヤだなー」
クラスメイトとしゃべっていると、ふと、理加子が、自分の席から動いてない事に気がついた。
窓際の理加子の席に近づくと、イヤホンをして、小さなiPodを操作しながら、物思いにふける表情で、校庭をながめている。
「理加子」
声をかけると、「あ、えりちゃん、びっくりした」と、顔をあげて、イヤホンを耳から外した。
「テストどうだった?」
「もう、サイテー。実力テストのほうが、まだましだった」
「追試受ける?」
「うん、、、 ねえ、夏休み中、留学とかできると思う?」
思いがけない理加子の言葉に、私は、びっくりした。

No.11

「留学って、アメリカ?」
「うん。一週間ぐらいだったら、どうにかならないかなと思って」
「なんか、急な話だねえ」
私は、空っぽになっている、理加子の前の席の椅子に座った。
「三年生になったら、無理だもんね」
「そう。できれば、今年のうちになんとか行きたいんだけど。冬休みだったら、お正月と重なっちゃうし」
「工学部の彼は? どうするの?」

No.12

「あの人はもう、大学生だし。最初はまあまあ楽しかったけど、最近、あんまり連絡も取ってないし。今ごろ、キャンパスライフを満喫してるよ」
「ふうん」
「とりあえず、夏休みだけ金髪にして、外国人になってみようと思うんだけど。えりちゃんは、どうする?」
「えー?私は、ストレートパーマかけたいな」
そう言いながら、私は、ずっと先の予定まで考えている理加子が、ちょっと遠くなったような気がした。
冬休みの事なんて、家族に聞いてみないとわからないし、父の出張や、母の仕事が年末年始にかかると、留学どころか、旅行にも行けない可能性も高かった。

No.13

二学期の総合成績が良かったら、もしかしたら、私の受験前に、国内旅行ぐらい行けるかもしれない、、、
と思いながら、塾から帰り、ジャージに着替えて部屋のベットで仮眠していると、隣の部屋から、兄が話している声が聞こえてきた。
誰かに、何かを説明しているような感じだったが、途切れ途切れに、遠く、低く声が響いてくる。
たぶん、携帯電話で、彼女と話でもしてるんだろうと思いつつ、そのままぐっすり眠り込んでしまった。

No.14

妙な夢を見た。
旅行に行こうとして、駅に向かっているのに、迷ってしまい、やがて駅にたどり着くのだが、ビルの階段を下りていくと、また、同じような街並みが続いていて、結局、列車に乗り遅れてしまう夢だった。
どういう意味だろう、暗示だとしたら、いやな暗示だなぁ、、、と思いながら、朝食を食べにキッチンに行くと、兄の姿がなかった。
「お兄ちゃんは?」尋ねると、母は、
「今日は、ゼミの準備のお手伝いで忙しいって、もう大学に行ったわよ」
と、エプロンを外しながら、言った。

No.15

そのまま、母は、FAXにたまっているプリントを整理しながら、携帯電話で、仕事の話を話し始めている。
私の母の仕事内容は、外国に旅行したり滞在する人のために、現地の文化や生活の習慣、情報を集めて、旅行会社に提供したり、コーディネーターに現地の状況を確認したり、といった事らしい。
長年使っているFAXから取り出したプリントを手に、仕事部屋へと向かう母を横目に、トーストとハムエッグを食べ終える。

No.16

インスタントのコーヒーを飲みながら、もう、受験なんてどうでもいいから、私も留学しようかなあ、と考える。
学校に行くと、休み時間は、夏休みの話題ばかり聞こえてくる。
「今年はどこかに行く?」
「私、アルバイト」
「彼が免許取ったら、ドライブに行くよ」
「東京に行ってみる?」
「経済的に無理。近場で遊んだほうが、安くつくじゃん」
テストのやり直しをしているうちに、友人たちの話題から外れた私は、(そうだ、どうせなら英語だけでも話せるようになっておこう、、)と、理加子と以前入部していた英会話クラブに行ってみることにした。

No.17

1年生の時は、担当の先生が楽しい人で、英語劇みたいな寸劇とか、プリントの例文のジョンとメアリーになりきって対話したりして、笑いがたえないクラブだった。
すごく楽しい時間だったけど、私も理加子も、試験勉強や塾通いや、友達と遊ぶ約束も大事だったので、なんとなく英会話クラブからは足が遠のいていた。

No.18

3年生の教室の横に、英会話クラブの教室があるので、のぞいてみると、見慣れない2年生たちがいた。
「入部希望?」
「ううん、前に一度入ってたんだけど、、」
「名前は?」
「池上、恵理子」
「ちょっと待って」
2年生たちは、ファイルが積まれた本棚から、一冊を抜きとって、ページをめくった。
「去年でしょ?」
「うん、1年生の時だから」
「今、部長さんがいないからわからないけど、明日だったら、レッスンの見学ができると思うけど」
「明日?」
「テキスト持ってる?」
「テキスト?テキストブックのこと?」
簡単に考えていた私は、びっくりした。
「そんなのあったっけ?」
「当たり前じゃん」2年生たちは、クスクス笑った。
「テキストも、一年ごとに新しくなるから、それを持ってきてもらわないと、話にならないよ」

No.19

「とにかく、今度部長さんか、先生がいる時に来て。英会話がうまくなって、タイミングが合えば、別の外国語も習えるかもしれないから。その時も、その外国語のテキストがいるからね」
そう口々に言われて、私は、しかたなく「わかった、じゃあ、また今度ね」と、部室を後にした。
(とても、留学どころじゃないな、、、、)
そう思いながら、窓の外を見る。スポーツ部の生徒たちが、笑いながら、グラウンドで準備運動をしていた。


「えりちゃん、久しぶり」
兄の友人が、家に置いてあるレポートを取りに来た。
机の上に忘れていたレポートを手渡しながら、近況を話し、ついでに、聞いてみた。
「大学では、留学とかあるんですか?」
「うん、一応、あるみたいだけどね。留学したいの?」

No.20

「はい。友達が、2年生のうちに海外で勉強したいって言ってるから、、 お兄ちゃんに聞いても、よくわからないみたいだし」
「ああ、篤也もね、ゼミのほうで、今、いろいろ大変みたいだからね」
「卒業論文ですか?」
「いや、まあちょっと、人間関係っていうかね、単位取るのも、簡単じゃないからね」
「そうですか」
「受験するなら、パンフレットとか持ってきてあげようか?留学の手続きも載(の)ってるし」
「でも、まだ行けるかどうかもわからないし、決まってからでいいです」
そんな風で、なんだかすっきりしない感じで、受験勉強の時期が始まろうとしていた。

No.21

ある日、理加子と家で勉強している時、模擬試験の日にちがわからなくなって、私は、バックの中をひっくり返し、スケジュール帳を取り出した。
「あ、やっぱり書いてない、、」
「誰かに聞いてみる?」
いつも学校では束ねている茶髪をほどいて、参考書の問題を解いている理加子が、私をふり返って、言った。
「ついでに、飲み物が欲しいなぁ」
「え?今、紅茶がないんだよね、アイスコーヒーでいい?」
「うん。私、次のテキストまでやっておくから」
模擬試験で結果が良ければ、クラス分けの時に、また親しい仲間と一緒になる確率も高くなるし、留学も夢じゃないかもしれない。
そう思いながら、階段を下りた。

No.22

一階で、スマホを見て「おいしいアイスコーヒーの作り方」のレシピをチェックした後、クラスの何人かにラインで連絡してみた。でも、塾で試験を受けたり、模擬試験自体を受けなかったりして、結局、何日なのか、わからなかった。
(あーあ、とりあえず、大学に入ってからか。旅行も、合格してからでないと、無理だろうな、、、)
そんな事を考えながら、アイスコーヒーを作り、部屋に戻ろうとした時に。
ふっ、と、兄の部屋のドアが半分開いていたので、通りがかりに視線を走らせると、
ベットの上に、理加子と兄が腰かけて、なにか話していた。
ーーーえ?
驚いた私は、とりあえずアイスコーヒーが載ったトレイを自分の部屋のテーブルの上に置いて、廊下に出た。
「理加子?」
「あ、ごめんね、えりちゃん。テキスト全部できそうにないの。今度の模擬試験までには、大丈夫と思うけど、、
お兄さんに、大学のこと、いろいろ聞いちゃった」
「うん、、、、 日にちは、やっぱりわかんなかったよ」
と、まだ状況がよく飲み込めない私は、答えた。

No.23

時々、休日に私が外出している時に、兄の友人たちが部屋に集まることはあったようだが、さすがに、まだ高校生の理加子が部屋に入っていることに、びっくりした。
「そうだよね。変更の連絡がなくて、違う日にちになったら、テスト範囲も、変わっちゃうもんね」
そう言って、理加子は、ゆっくりとベットから立ち上がる。
「じゃあ、先輩、ありがとうございました」
兄は、苦笑いしながら、ノートパソコンを手に取った。
その後、試験や、留学の話をしながら、とりあえずテスト勉強は終わったが、なんとなくスッキリしないままに、私たちの進路の計画は、途絶えてしまった。
なんだか、その時、急に理加子が、大人っぽい顔になったような気がした、

No.24

今までも、毎日の中でいろいろな話をしていて、時々、すごく、イラストの美少女みたいにかわいい、と思える時があったけど、なんとなく、、、
生身の一人の女の子がそこにいる、という感じで、簡単に他愛ない冗談を言えないようなオーラに包まれていた。
受験のクラス分けが始まる頃には、友人たちの何人かは彼氏と別れて、理加子も、付き合っていた大学生との関係は、自然消滅したらしい。
私がずっと好きだった人が、学校をやめたと聞いたのも、その頃だった。衣替えで、秋の制服を、その年に初めて着た日だった。


結局、大学に合格した人達も、地元で不合格の後に都市部の大学に受かった人も、結婚した人も、大手の企業に就職した人も、留学した人も、再び大学や専門学校に入り直した人も、だいたい、同じような地域にまとまって住んでいる。

No.25

時々、みんなからラインが届いたりするけど、タイミングがずれて、帰省した時も、うまく会えなかったりする。
いつものカフェでコーヒーを飲んでいると、あちこちから、恋がうまくいったりいかなかったり、仕事が調子良かったり悪かったり、上司や同僚の事で悩んでたり、親と仲が良かったり、仲たがいしたり、そういう事を熱心に語り合っている女の人たちの話が、聞こえてくる。
そういう時、ふと、理加子がいた風景が、目の前に浮かんでくるような気持ちになる。

No.26

そのうち、私も、OLになった。仕事中、パソコンを見ていると、ふと、兄と同じ大学だった理加子から、メールが届く。
海外留学のことについて、大学の時、何回か兄と会ったけど、所属するサークルやゼミが違うので、あまり郷里の話ができなかったこと、今の仕事の近況、、、
「高校生の時ね」パソコンのメールの中で、理加子が、語りかける。
「お兄さん、、 池上先輩の近くに行きたくて、先輩と同じような所に立ってみたくて、それなら、留学だ!と思ったんだよね。
短くても、外国で生活してみたら、あの時、私たちがいた、女の子の空間みたいな狭い場所から抜け出して、広い世界に入れるような気がしたんだけど、、、
ちょっと、私には、難しくて、ついていけないみたい。なんていうか、時代の流れ?っていうか、ね。
えりちゃんも、仕事大変だろうけど、がんばってね。私も、いろいろがんばるよ」

No.27

今も、よく考える。あの学生時代に、留学しておけばよかったのかと。
理加子と一緒に、自分たちの可能性を信じてみればよかったんじゃないかな、と。
答えは出ないだろうけど、今日も私は、パソコンに向かう。
いつかは、私も、理加子くらい気が合う人と一緒に、まだ行った事がない外国に行って、見た事がない風景を見る事ができるのかもしれない。
そして、理加子も、あの頃のように楽しそうな笑顔のまま、この小さな空間から連れ出してくれる人と、新しい世界に行ってほしいな、と思いながら、パソコンの画面の文章にピリオドを打って、ぼんやりと、デスクの上のスマホの待ち受け画像を眺めた。



〈END〉

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