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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

レス500 HIT数 121329 あ+ あ-

作家
17/12/06 08:18(更新日時)

物語

わたし水越沙耶香(仮名)はある時に街を歩いていると女装雑誌『クロスドレッシングボーイ→ガール』の担当編集矢口麗奈にスカウトされる。
始まる彼女との女装生活やモデルとしての日々。
日々交わる麗奈や彼女のライバル早紀、彼女たちの社長である双星出版社社長の神無月舞、現れる謎の痴女性。
近所に住むランジェリーショップを経営する美人三姉妹……。

女装小説でありますが同性愛やLGBTなどではありません。
あくまで筆者が女性や女性的なものに外面や内面またフェチ的なものに憧れる女装官能小説です。
くれぐれも誤解なきよう願います。
ちなみに更新は遅め。

17/08/04 15:53 追記
感想スレにスレを作りました。
共感ボタンを押してくれた方や作品に興味ある女性の方よかったら書き込みください📝。
男性は感想スレ禁止とさせていただきます×。

17/12/06 06:19 追記
とりあえず今回の物語はここまでですが続編のスレは作りました。
感想共々再びそちらもごらんください。
ここまでお読みいただき読者の皆々様ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いします。

No.2484188 17/06/12 08:31(スレ作成日時)

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No.251 17/10/18 05:52
作家 

なんとも奇妙な構図。
夏の日差しのなか水着を着けた一見、女性同士の淫ら戯れは片方は女装した男性なのだ。
「ああ……お、男のあれが……オチ×チ×……」
この時美紀はわずかに口を滑らせ呟く。
大きい、と。
競泳水着の股間の部分を少し太腿に避けさせ淫裂はすでにに牡を欲するように幾重の花弁が開き愛液を太腿や水着に滴らせた。
「っ……じっとしてやさしくしてあげるから」
「こ、こんなのが……」
ぐっと力を入れすぎず抜けない程度にカウパー液で濡れた先っぽから水着のポリエステルの感触が擦れながら挿入していく。
「っ……ああ。くあ…」
お、大きいと美紀は台本にない台詞を再び口に出していた。演技ではなく私の肉棒がいままでの撮影より大きかったらしいが自覚はない。
「女性の姿をしてる私のをくわえるなんて変態ね」
「っ……ああ…ん。くう……」
「やらしいわ。こんなに胸を出して」
「ああ……入ってる…」
水着の肩側を外し胸をさらけ出しフェンスに軽く当たり揺れる。
「はあはあ、これからよ」
「これから……?」
「レズでも貝合わせした後にに互いのおま×こを擦り合わせるのでしょう?あなたには私のこの男性器を味わってもらうの。こんな風に!」
「っ……!?こ、これが男のっ……なかで、大きい」
美紀はやはり台本にない台詞を口にし腰が演技とはちがうところで動き私がリードしていた。
なぜ?と思うよりも私の肉棒は彼女の膣内の襞でぐぐぐと大きくなる感触があった。
「ああ……ン、すすすごい……」
髪を振り乱しうなじや髪から本気の汗が粒になり肌にあらわれる。背中や腰にも体液のままあらわれていた。
「自分から腰を揺らすなんて淫乱なレズね」
「あ…あん……いや。言わないで」
「外から見えるかも。私との変態セックス」
「あ……そんな」
フェンスの向こうには木々や緑しかないが臨場感はあるかもしれない。乳首を摘まみ弄る。
「っ……くう。いたい……気持ち…いい」
美紀さん?と小さく呼ぶがいつもの演技ではない。完全に演技ではないところで感じていた。
私の肉棒が元気を取り戻したから。彼女が待ち時間の間に淫部を湿らせていたから。
きゅっきゅっと襞や花唇は牝のまま締め付けている。AV女優のそれではなくひとりの女性のままの彼女のよう。

No.252 17/10/18 06:58
作家 

ポリエステルの水着同士が擦れるなか美紀はフェンスにしがみつくようにし本気で感じては掌で重なる淫靡な結合部を演技ではなく隠すようにもする仕草をした。
「ンンん……大きい」
「オチ×チ×がいいの」
「ああ……ん。はあはあ……ん」
「あ…はあ」
「また……」
私が呼吸や射精に耐える度に肉棒が大きくなるのを感じ競泳水着の臀部にさえきてるみたいに身体を揺らす。
「……お腹に…きちゃう」
「オチ×チ×がいいのね」
うん、とこくりと頷きながらキスを彼女から求め舌を絡ます。唾液が粘液として絡み彼女は私の瞳に何かを感じたように見つめながらもわずかに正気がある動きをした。
「ああ……大きい」
「そんなことないわ。……っ」
襞が肉棒を包むようにすると子宮内を突くようにし痛みが走る。
「っ…!ああ……」
きゅっきゅっと包容的にあたたかく襞が包み少しいつもの感覚が戻ったように思えた。
いったい?と思うなかも美紀は演技ではなく腰を牝馬のように揺らしイッてイッてと促すようだ。卑猥な音がプールサイドに伝わりカメラは水着同士の女装と女性の戯れを撮っていく。
「あ……あ、イッて…イキそう」
「っ……イクわ……
昨日の早紀にも似た急激な締め付けが肉棒を包み襲い溜まってた精液が彼女を突く。絶え間なく精液がどくどくと出て吐息がこぼれ美紀はそのままフェンスから落ちるように手や肩がプールサイドに落ちるのを堪えていた。
本気で感じていたの。
あり得ないことだった。演技で感じてるからいままでできていたのに彼女は吐息がいつもより多く結合し肉棒を本気で味わうかのようにゆっくり身体を離した後も私に軽くキスを求めた。
しかし正気に戻り表情が戻った時に彼女はいまさらのように呟く。
「わたし本気だった……?」
「あの……気づいてなかったんですか」
「少しはわかったけど……」
女優としてではなくひとりの女性のように戸惑いを浮かべていた。
祐が私たちのもとに来た。
「沙耶香さんが疲れを取り戻したからアクメやオルガスムスを感じるのが美紀に来たのかしら」
「そんな……」
「撮影に沙耶香さんは慣れたけど体力は消耗あったけど寝て回復。あなたは沙耶香を受け入れようとオナニーをしていた。たまたまそれがシンクロしただけかも」
要はタイミングの重なりだったらしい。セックスはむずかしい。

No.253 17/10/18 08:05
作家 

水中フェラチオの撮影はやや太陽が落ちるなかプールにライトを照らすことでなんとか撮影するようだった。
「形だけだからそこはガマンしてね」
いつもの表情に戻った美紀は演技と念を押すようだった。かけだしの女装モデルに本気でイカされたことに恥じらいがあったようだがそこはプロ。
だけど懸念もある。
「だいじょうぶですか?溺れはしません」
「むしろ私があなたのオチ×チ×を誤って噛まないか心配したら。形だけでも危ないから」
白い歯の笑みに少し背筋が冷たかった。夏でも気温の低さからか。
しかしこれは本当に形だけ。いわゆる演出先行。
私はぺニスを出し水中フェラチオに感じてる表情をし美紀は水中のなかでフェラをし私に虐められるレズの女性を演じる。
この場面を先ほどのセックスの場面を後にスタジオで編集しつなげるわけだ。
「お疲れさま。明日が最後の撮影だからゆっくりしてね」
「撮影は昼からしてもらったわ。お宅の社長にも断ったから」
祐の言うことに目を向けると神無月社長は私を怜悧に見つめるが今朝のこともあり頭を下げるだけにした。
なぜ何も言わないのか。
ペンションに戻り麗奈も早紀も酔いから醒めながら仕事をしている。
夕食をし明日は撮影最終日。下着や衣服はメイドが代わる代わる洗濯し丁寧に部屋にある。
欠伸が何回も出て身体がぐったりとしていた。麗奈や早紀とのセックスよりはるかに疲れがあった。
うとうとしながらも麗奈と早紀には何かをあげたい気持ちもあった。
セックス以外に気持ちを示すくらいはオトコとしてはあった。
美奈や純の義母子はどうなったのかと少し忘れていたことがよみがえる。
他人事では済まされない助言は少なからずした。それもまた重い。
眠い。
連日のセックスで身体が疲れベッドに潜り冷房のなか眠りについた。
沙耶香、と麗奈が様子を見に来た時には私は深い眠りにいた。
気づけば昼近くまで眠っていた……。
「おはよ……」
「ほんと眠り姫ね」
麗奈は昨日美紀が言ったことを繰り返したようだった。
早紀とメイドの彩香がお茶を淹れてくれぼんやりながら目は覚めた。
「今日が撮影のおしまいです。いけますか」
「たぶん……」
まだ寝ぼけていた。彩香は麻由の件からか気にしてる表情が見えたがわかるわけなかった。

No.254 17/10/18 08:40
作家 

最終日の撮影はテニスコート。
私がしてみたかったテニスウェアとフリルのあるアンダースコートをしてみたかった。
コートの側にある更衣室で着替えながら姿見の前で少々弱った表情の私に麗奈たちは気づく。
「どうかした」
「あ、オチ×チ×をアンスコから出しづらい」
「たしかに」
アンスコは布面積が大きく言うまでもなくオムツに近い形状、私はフリルやアンスコの魅力にとらわれるあまりぺニスをどう出すか迷うことに気づかないまま要望を出したことにいまさら気づいた。
すると側で聞いていた美紀と祐もどれどれと覗きながら白いフリルに包まれた淫部を触る。
「上から出すか、アンスコを少し下げて上から。いつものように脇から出すかね」
「決めるのは沙耶香さんだけど」
場合によっては監督が決めることもあるが基本的に私優先である。
テニスコートには女性スタッフたちが動いたりカメラや角度を決めている。
もうひとつ弱ったことがある。
「はあ」
「これで撮影はおしまいですから」
「あの、実はこんな要望を出しといてなんだけどテニスしたことないの」
「……インドアだからなんとなく察しはあったわ。そこはなんとか調整するわ」
麗奈は監督にテニスの場面は調整するように相談し監督は私を見つめ了解したらしい。
ただし美紀とテニスして打ち返すくらいはしてとお願いされた。
打ち返すくらいはできるがラリーは何回もできるほどではない。むしろ美紀はテニスそのものを楽しむ表情。
習い事や稽古をしてるとも言ってたからその点は普通の女性なのだ。
今回の物語は美紀演じるお姉さんが私を女装させテニスコートに紛れはじめはリードし前戯するが弟役の私がいつの間にか逆転しリードする。撮影が最後なので少しばかり卑猥に撮影するという。
美紀とコートの向かい側に立ち打ち返してはスコートが跳ねてアンスコ越しに淫部が見えるのをカメラは撮っていく。
暑い……。
いままでも暑かったが今日はさらに暑い。真夏日とニュースは伝えていた。
「何か飲む?」
「うん。倒れそう……」
純白のテニスウェアやリストバンドはすでに汗で透け染みていた。
麗奈や早紀は気遣いながらも自分たちの仕事をこなしていく。
ふたりに何かしないとなとまた思いが胸の内にある。女装しててもオトコをふと実感する。

No.255 17/10/18 14:41
作家 

撮影は着替えをした更衣室から姉役の美紀が女装させた弟役の私の場面から。
「お姉さんとテニスがしたかったのね。もちろんエッチもよね?」
「お、お姉さん……」
テニスウェアやスコート、アンダースコート、髪型やメイクまでされた演技をし名前を決めてカット。
「名前は何がいい。○○?」
「沙耶香……沙耶香がいい……」
次にテニスの場面。女装した弟に姉がテニスでラリーをしていき疲れさせていく。ラリーは続くがインドア派の私は長く続かない。
「沙耶香しっかり打ち返しなさい」
「は、ハ〜イ」
はじめは女装に戸惑いある私は美紀により慣れていくが実は淫乱な彼女に弄ばれてゆく。劇中の休憩のなかで飲料水を差し出されるなか彼女は髪や太腿を撫でていく。
「可愛いわ。妹の沙耶香」
「……はあ」
「キスしてあげる。ん……妹にキスしちゃった。ココがイケないことになってる……」
スコートをゆっくり捲りフリルあるアンダースコートに触れていく。
しかしはじめは従順な女装させたはずの弟に彼女は犯されることを知らない。
美紀はそんな役を演じながらも誘惑していく。
「オンナの子なのにココはイケない、オチ×チ×。チ×ポコキツそう」
ベンチに座りながら優しく丁寧に触れながらも太腿、さりげなく性感帯の睾丸にも触れるのは忘れない。カメラもまた上から下、太腿やアンダースコートを撮影していく。
「お、お姉さん……んん」
「コーフンしたのね。んん…れろれろんぐんちゅ」
姉役の美紀は大胆にディープキスをし頬や口内を濡らす。痴女みたいな姉をアドリブとしていれたかもしれない。
スコートを捲り私の膨らむ淫部を触れてカットがかかる。
再び更衣室での撮影で監督は指示する。
「美紀さんは沙耶香さんを誘惑していくけど沙耶香さんのなかでしだいにS性が目覚めていき最初のセックスで射精した後にそれが覚醒、自覚するところでおしまい」
「Sとわかる演技」
「射精したとわかる演技の後だからたいへんだけど」
美紀はアドバイスするような言い方をし信頼の眼差しを向ける。最終日の撮影だから気合いが入ってるかもしれない。
「サディストに目覚める弟……はあ」
「できるわ沙耶香なら」
「この企画AVが出来たらAVデビューですよ」
うんと頷きながら早紀の言葉が耳に印象に残った。

No.256 17/10/18 15:16
作家 

撮影再開。
更衣室にある長椅子に座りディープキスの舌や唾液が私の唇を襲う。
「ああ……ン、お姉さん……」
「イケない子ね。お外でチ×ポコを勃てて」
「……ンン」
美紀はまるで昨日本気でイカされたことのお返しみたいに容赦ない愛撫やクンニをする。ウェアの上やブラを捲り乳首まで責めていく。
「あ…や…いや……」
「いやじゃないでしょう。知ってるのよ。私の洋服や下着に悪戯してたこと……」
「!?、ご…ゴメンなさい……」
「いいわ。可愛い妹ができたもの……ン」
キスをされ長椅子にゆっくり倒されキスを繰り返し乳首を愛撫され大胆にも美紀は私の腰に乗りスコートやアンスコの感触が重なる。
「ああ……お姉さん」
カメラは押し倒された私を丁寧に撮りながらも重なる淫部同士の白いスコート、アンスコも映す。美紀はさらにそこを撫でる。
「スゴい、カチンカチンね。沁みてる……」
「ああ……はあ」
「コーフンしていいわ。チ×ポコ沙耶香……」
いままでと違う美紀の演技は私を圧倒しながらもそれでも私を女装として扱いカメラに白いテニスウェアの内にある卑猥な女装として伝えているだろう。
「はあはあ……」
「我慢できないのね。チ×ポコ可愛がってあげる……ん、元気だわ」
美紀はスコートはそのままにアンスコのフリルの膨らみを撫でながらちらっと私を見た。
どんな風にオチ×チ×出したい?
好きなように。
彼女はそっとアンスコの上から肉棒を出した。いつもの脇から出すとはちがう答えをした。しかしアンスコの感触を私に伝えるため男性器の下部は触れていた。
「あ……イケない。チ×ポコね……」
「ああ…はあ…ん」
「女の子になっちゃった?フェラして…あげる。んん…ちゅう…」
「ああ……」
いきなり吸い込むような痴女めいたフェラに私は下半身から悶える。
美紀は小指を立てながら肉棒を扱き色っぽく艶のある瞳をした。そのまま膨らむ睾丸にもアンスコ越しに舌をつけ湿らせ濡らす。
「タママ×コ……スゴい」
ふつうは女装のアナルをケツマ×コと呼称するが美紀はとっさに睾丸をタママ×コと名付けた。
後にこれも企画AV同様に一部で反響を呼ぶことになる。
「ああ……いや」
「好きなくせに……沙耶香ちゃん……」
巧みなフェラや睾丸弄りをされていく。

No.257 17/10/18 18:30
作家 

「んぐ、んぐ……すごい。大きいわ……ね?」
最後の「ね?」は私がたぶん充分過ぎるくらい睡眠を得たことへの言葉らしい。ぐっと根元から大きくなる感じがした。
「ああ……はい、お姉さま」
神無月社長の麻由たち四人のメイドたちも表情を赤くしながら足元が落ち着かないらしい。麻由や綾香はともかく理沙たちは見学させる必要あるのと思うが集中する。
「お姉さまのも……してくれる?」
「はい……」
アンスコのフリルや白い薄い生地の汗や淫臭がし心なしか尿の匂いも鼻腔をつく。今日の撮影のためかあるいは私を興奮勃起させるためか。
美紀はそっと髪を撫で後ろを見つめて笑みしフェラし卑猥な音を立てる。
じゅるじゅるくちゅくちゅ……れろんぐ。
睾丸を弄りアンスコに幹を触れさせ感じさせる。
「っ……んあ」
「イッちゃダメよ。ちゃんとおま×こでいただくから」
「っ……はい」
すごい。いままでの撮影の中でもかなりのテクニックを用いそれでいて女性そのものを身体全体で表現していた。
麗奈や早紀、三姉妹とは異なる意味で素晴らしい女性と感じる。
しゅっしゅっぐちゅぐちゅ……。
指で扱かれアンスコや中のショーツ、睾丸を使い指なのに女性器のように包容感がある。イキそうでちゃんとイカせない。
「お、お姉さん……もう。ダメ……」
「あら、女装して感じてるのね。ここの膨らみはぱんぱんだもの。だけどもう少しね。んぐ…れろ…くちゅちゅちゅ……!」
精を吸い付くさんとばかりのバキューム、指ま×こと口ま×こ。この人こんなテクニックを持っていたの!?
ただルイとはちがうのはテクニックに頼らない。ギリギリにイカさないのではなくイキそうになったらやさしくパワーダウンさせながら興奮を維持させる。
「も、もう……ダメ」
「はあ……わかったわ。おま×こしてあげる。ん…ちゅ…ちゅ。んあ」
体勢を69から戻しキスをしながらもフェチな私にアンスコの感触、スコートの襞を肉棒に触れさせるがイカさない程度に感じる。
彼女はアンスコとショーツを脱がずに器用に淫唇を指で広げ大胆に股を開く。髪をかきあげ再び唇と舌を交わす。
「ん……膣内(なか)でイキなさい……」
イキなさいはイッていい承諾。唾液がこぼれるなか彼女の瞳はちゃんとSに目覚める演技を忘れないでとも伝えた。
射精した後に自分を演技をする。難しい。

No.258 17/10/20 06:07
作家 

アンダースコートのフリルにも似た幾重にも重なる女性器の花弁、淫唇は私の肉棒をずぶずぶとくわえていき開く。
「ん……沙耶香ちゃんの……挿入(は)……いる…んっ」
あたたかく柔らかい花唇に肉棒は飲み込まれ何層もの襞がぐにゅぐにゅとしている。
「あ……んっ。お姉さん…お姉さま……はあ」
「挿入(は)いった……ウフ」
「っ……」
痴女めいた美紀は清楚なテニスウェアに似ずいきなり腰を動かし私を翻弄する。しかも花唇はイカせようと絶え間なく動く。
以前に見せられた貞操帯と高いハイヒールで美紀はシチュエーションに合わせた淫唇となることを訓練していた。
あたたかく柔らかく包容力は一見かわりないが淫らな美姉のそれであり弟役の私を従順にし翻弄したい身勝手な姉の花唇なのだ。
「ああ……くっ。はあはあ……いや」
「いや……?うふふ、はあ…大きくなってるわ」
「っ……ん。はあ…ん」
弟役の私を翻弄し激しく腰を揺らし長椅子から落ちそうな勢い。
「あ……っ。んんん…」
「きゅ……あ、甘えん坊さんね」
たまらず私は上半身を上げ女装させられた弟そのままに抱きつきテニスウェアの美紀に抱きつきウェアの上をはだけ形よく白い肌の胸に愛撫した。
「ああ……ン、甘えん坊さん。ん……凄い」
彼女は抱きつきながらも一方の手で後ろ側のアンスコに包まれた肉棒と花唇の結合を確認し悶える。カメラはしっかり捉えていた。
「ンンン、お、お姉さん……お姉さま……」
「……っ。オンナノコなのにオチ×ポが……すごいの……ン、れろ…」
美紀はキスを求め痴女姉として犯す演技をしながら信頼の瞳を向けていた。
「ああ……ン。お姉さんの……もイイ」
「オマ×コがいいのね……あ、はあ…ン」
「うん……はあ」
感じながらも射精後にサディストに目覚めた弟の演技をどうするとよぎる。しかし腰は性的本能のままに振り肌と肌が触れあい弾ける音がした。
ああ……ン。
今度は美紀が長椅子に横になりながら髪を振り乱し胸を揺らしていた。
まさに痴女姉の演技を身体中で発散しオーラがあった。
「あ……はあ。ん……」
彼女はタイミングを見て身体を一旦離し四つん這いになり花唇に再度挿入するように促す。
「沙耶香ちゃんおねがい……」
「ああ……」
美姉の色香に誘われながら無意識に立場逆転が示唆されていた。

No.259 17/10/20 08:45
作家 

「あ……イイ。沙耶香ちゃんのチ×ポコ……ポコ×ン……イイ……」
ここに来て美紀は清楚なAV女優ではなく淫乱な美姉や痴女の喘ぎを見せ腰を牝馬のように振り感じさせていた。
「っ……ああ、姉さん、お姉さん……お姉さま……」
キュッキュッではなく痴女としてギュッギュッと強く襞で締め付けていた。たぶん撮影初日にこれをやられていたら一分ともたなかったにちがいない。
凄い。美紀はちゃんとセックスを何たるかを伝えているメッセージが瞳や頬、顎、耳、赤い唇、濡れた黒髪など女性という存在を徹底的にフルに魅力を発揮していた。
ギュッギュッと襞は強く締め付けはするがパンパンと揺らすなかでも結合部はカメラワークに気を配り女装と女性のちがいや魅力を魅せていた。
「っ……はあ。お姉さん……お姉さま……」
「んう……甘えん坊さん。ココ……大きいわ」
再び仰向けに美紀がなり花唇に招く。室内はいくぶん冷房が利いているが私たちや見てる麗奈たち、監督にスタッフは真剣な表情で汗が流れていた。
「……沙耶香」
「美紀さん凄い……」
ふたりでさえそんな呟きがこぼれるのだから当の私や美紀は必死だったかもしれない。
アンスコの上から肉棒を出し淫らな花唇に挿入を繰り返し時間がどの程度過ぎてるかわからない。白いテニスウェアには互いの汗や飛沫、唾液が粘液と化し透けていた。
監督はカメラマンの女性に私や美紀の側に寄りテニスウェアの透けた肩を映す。
汗だくではないが透けたところからブラの肩紐が見え胸元もわずかにパッドが入った胸が見えた。
「あ……はあン。ンンン……オンナノコなのに……」
カメラを察した美紀はわざと私が女装なのを意識し胸パッドをやさしく掴む。思わず私は声が出た。女の人のように。
「いや……ん!」
「っ……オチ×ポいい」
とっさに美紀は膣内の肉棒を伝える。互いに汗や体液にまみれながら絶頂が近い。
「ああ……うん」
美紀はイッていいとアイコンタクトをしながら最後にサディストに目覚める演技をしなさいと伝えていた。
肌と肌がぶつかりあい私は美紀を腰の上に抱く。アンスコのフリルが女性らしさを強調するが私の下半身には男根が象徴のままにある。
喘ぎ悶えるふたりの声が広くない更衣室に伝わる。麗奈たちも固唾を飲み見守る。
美紀の花唇は淫らながら母性に溢れてる。痴女な姉の演技なのに。

No.260 17/10/20 14:49
作家 

瞬間、精液が襞に包まれるなか鈴口から迸り絶え間なく出ていた。
「イッ、……イッちゃう!!イク……イクの」
「いいわ!沙耶香……沙耶香ちゃん……っ!ああ……はあ……」
抱き合いながら互いの下半身が長椅子の上で痙攣し長椅子にも体液や汗、愛液そして精液がつつーと溢れ滴り流れてきた……。
「っ……あ…ああ」
「ああ…はあ…ン…うふふ……」
耳元で痴女姉の演技の美紀の笑みが伝わると同時にキュッキュッと締め付けてきて膨らんだ睾丸は白いアンスコのなかで収縮し始める。
熱かった身体もテニスウェアと下着、アンスコのなかで急速に平熱に戻っていく。
「ああ…はあ…ン…ン…」
「うふ、はあ……れろれろ、んちゅ……」
「んちゅ……」
行為の後のキスや愛撫をしながらカメラはあらゆる角度から撮っていく。
しかし安堵してはいけない。私は美姉を演じる美紀との立場逆転を示唆しなくてはいけない。
身体を離そうとした彼女の背中を抱いた。
「沙耶香……よかったわ……ん?」
ギュッと私は離さないとばかりに背中や髪を抱いて私たちの姿を映すカメラのレンズを見据えて見つめてこう言った。
「お姉さんは……離さない。あたしの…私のモノ……」
「……」
女声でありながらサディストに目覚めた私の声や凄味があったらしく抱かれた美紀はともかく監督やスタッフ、そして麗奈や早紀もしばし沈黙し行為の後の淫臭が更衣室に漂った。
カットがかかったのは監督が数分経ってからだった。
ようやく美紀は私の身体を離し萎えたぺニスと愛液が滴る淫唇に少しばかり驚いたようだった。
「びっくりしたわ。離さないんだから。しかも射精終えてもなんだから。本気かと思った」
「……すみません、ちょっと本気になってしまいました」
「美紀に?セックスに?」
祐の言葉に私は答えなかった。本気でなりかけた自分に気づくし美紀は私に恋愛感情はないのだから。
祐は答えないことに冗談めかす。
「膣痙攣したかと思ったわ」
「シャレにならないわ。AV女優が合体したま病院行きはね」
美紀は私を見つめて言う。
「次が最後の撮影ね。もしさっきの言葉が本当なら離さないように演技してね。心を」
意味深な表現に麗奈は思わず私の腕を掴んだ。
「え、演技の話よ。ね」
「そうよ」
と言いながら美紀たちは休憩に更衣室を出ていった。

No.261 17/10/20 15:22
作家 

まさか本気じゃないでしょうね!?
沙耶香さん!
休憩中にも関わらず私は先ほどの撮影の台詞から麗奈と早紀に囲まれていた。こわいんですが。
あれは演技の上での台詞だから本気ではないと言ったもののふたりは怖いような少しかなしげな複雑な顔を見せた。
あえて私は言う。
「私は美紀さんや祐さんは憧れのAV女優としか見てないし美紀さんは私に恋愛感情はないらしいの」
早起きして彼女たちに会った朝のことを告白するとふたりは私に目を合わせふたりして視線を交わしてホッとした顔を見せた。
「信じていいの」
「私は行くところがないと言ったでしょう。それにこの仕事や女装は好きだもの」
「本当ですね?」
早紀にしっかり頷いた。曖昧な返事はいけないとわかりながらもどちらかは選べないけど。
恥じらいながら美紀は言う。
「私にあんなことしといて」
「あ、あたしだってお漏らしさせられました」
「まだ言うの早紀さん」
だって、と早紀も恥じらう女性の態度をした。
女装し女性と恋愛や肉体関係をするのもたいへん。たしかにイイ目にも遭うが心労は並大抵ではない。
もう少し時間がいることと思うし麗奈は知れたが早紀はまだまだ知らないことがありすぎた。
「なんで私にそうかまうの。ふたりとも?」
さりげなく聞いたつもりだった。
「私は沙耶香が好きだもの」
「はい」
むっと早紀もまた言う。
「あたしも好きです!沙耶香さんになら恥ずかしいことできます」
「わかりました」
テニスコートのベンチに座り会話する様子を監督や女性スタッフ、コートの側を通る麗奈たちの同僚たちが興味ありげに見ていた。
「いまの返事はケッコンですか」
ちがう、と私と麗奈がハモッた。コートに少し声が響き注目されなくない。
「とりあえず私は美紀さんに渾身込めたプレイをしなきゃいけないの。少しひとりにさせて」
「んう。こんなことなら」
「こんなお仕事させるべきではなかったかも……」
撮影前とちがうことをふたりの言葉を背に私はテニスコートから出て木々の中にいた。テニスウェアや下着はすでに乾いているが下着やアンスコは履き替えないまま。
木々にいるなか麗奈たちが付き合った顔や名さえ知らない自分と同じ女装男性を思った。
女装でさえ悩むのに恋愛や肉体関係で悩んではつかれると同情や共感の気持ちが風によぎった。

No.262 17/10/21 05:47
作家 

ふたりのテニスウェアの美女が避暑地の木々の間を歩いており観光客の人目を引いた。
しかしよく見たらひとりの股の間には純白のアンダースコートからこんもりと静かに振動しているバイブらしい、いやバイブそのものがあり見えないがクリトリスにもローターが仕込まれ美紀は美しい清楚な表情に似合わず苦悶していた。
「ああ……ここまでするなんて」
本気ね……、と彼女は密かにそう思う。これくらい責められないと学生時代美紀のファンだった沙耶香は物足りないだろうと気持ちを汲み取るくらいはあった。
「っ……!ああ…ン」
隣を歩く私は満足し進みながらもローターがぺニスの幹と睾丸が仕込まれていた。
愉悦かもしれない。
道具を使わないと言ったのに。
少しいやかなり歯痒い思いをしながら見守っていたのは監督やスタッフと共に同行してる麗奈や早紀。でも……。
ゆっくり歩みながら共にスーツやラフなスタイルのなか足元を内股にし淫部が湿るのを感じていた。
沙耶香(さん)に責められたい……。
しかし今は撮影中であり見守るしかできない。
「ひどいわ、沙耶香ちゃん……。あう…い…や…!?」
哀願する美紀に私はバイブとローターのスイッチを〈強〉にし足元には汗や体液、愛液がアンスコやショーツを躊躇いなく濡らす。
私は強く睨む。
「お姉さんを私のモノにすると言ったでしょう?沙耶香ちゃんじゃなくて沙耶香様……、わかった?」
「ああ……さ、沙耶香さ…ま……ん。んうう」
「はあ…美味しい唇…んう」
人目があるなか私たちはキスを交わし唾液がテニスウェアや足元の草花に滴り落ちる。
「んう……」
「ああ……これ以上見られるなんて」
監督が観光地に数分程度なら向かっていいと許しが出た。神無月社長の許しだろうか。
しかしこれは最初で最後のチャンスだった。
「お姉さん、あちらに行きましょう。ジュースを買ってあげるわ」
「あ…ン。そんな……」
「ご褒美をあげるわ」
ニコッとしながら眼鏡を外し視界がやや心もとないが観光地の方にゆっくり歩みを進める。
あまりに過激な撮影に私の心は動悸がテニスウェアや下着、アンスコのなか興奮し自信と期待、不安が渦巻く。
「……んう…はあ」
美紀は責められながら身体中から汗や体液を毛細血管が開き滴りながらやるのねと思う。
「お姉さん」
笑みをして見せた。

No.263 17/10/21 14:24
作家 

避暑地から観光地は山からふもと、目と鼻の先の距離とはいえテニスウェアは目立つが十分から十五分ほどかけて下りた。もちろんその間もカメラは回りスタッフは同行してる。
ハードな撮影するわね、と美紀はその間ローターやバイブこそは動かさないが私に言った。
ふもとまで来てからが事実上本番、ちなみに念のため緊急避難用に監督やスタッフはワゴン車をレンタルし耳に仕込んだイヤホンで指示やワゴン車の位置を知らせる。
「AVの撮影てたいへんですね」
「他人事みたいに。臨んだのはあなたよ。いざという時は逃げれる余力は必要よ」
うん、と頷くものの眼鏡がない私に方向感覚はないし男性器に仕込んだローターは容赦なく精力や体力は奪うだろう。ましてや避暑地とはいえ今日は今年一番の暑さ。野球に興味はないが甲子園などはここより猛暑らしい。
本番いくわよ?スタートと監督の声がイヤホン越しに聞こえ観光地の街中を歩く。
「さあ行きましょう」
「責めますから」
「やさしく責めて」
互いに足を一歩進もうと宙にある瞬間にローターが動き刺激した。
「っ……」
「っ……ああン、そんな」
私は多少前回の撮影で慣れはあるが刺激当然あるが麗奈はローターとバイブのふたつでクリトリスと膣内を刺激されている。眉間に皺があった。美紀は私を見つめる。
「いきなりだなんて」
「お互いさまですよ。もう……」
はあふうと呼吸を繰り返しわずかに瞑想し目を開いた。
こわい、と美紀の呟きが本音に近い響きが聞こえた。眼鏡を外した方が画面に見映えがするらしいし私としては性格の若干の切り替えなのだ。
避暑地が近くにあるからテニスウェアの女性は観光地でもそう珍しくない。そのまま出かける観光客はいるから。ただしふたりのうちひとりが女装とは思わないし気づくかどうか。
「ン……あ、はあ…」
すでに美紀は扇情的な表情があった。避暑地のなかでも感じていたから性的快感は倍以上かもしれない。
「お姉さんイッたりお漏らしはいけませんよ」
「そんな……感じてるのに……」
私は手持ちのバッグで自らの淫部を隠すがすでにスコートの前はテントがある。前からは見えないが横からは見えてしまうかもしれない。
「あ…はあ。大きくなってる……?」
「あまり言うと〈強〉にしますよ」
んうう……、と羞恥心があるのか美紀甘い吐息しか漏らさない。

No.264 17/10/22 05:11
作家 

観光地をテニスウェアでの歩みは目立つ。またなにより暑い。
「っ……あ…ン」
「し、集中しなさい……お姉さん」
「あ、あなたこそ……」
ショーツの内にある肉棒の幹と睾丸にあるローターの刺激がきては微妙な振動が感じさせる。スタッフは必要最低限しかついてきてないが何かの撮影にまわりは気づきはじめている。
「ああ…ン、見られてる。お…×んこ……」
「!?み……お姉さん…」
「ああ…は…あ…ン」
真夏日を越えるような暑さで彼女がどうかしたのかと思える喘ぎに思わず慌て肩を抱いた。
フェラくらいならイケるわ、と監督がイヤホンから伝わる。連日の撮影や麗奈、早紀のセックスで男性器全体の性的快感は尋常でないかもしれない。全身が性器のような快感はないがそれでもローターを仕込んだぺニス、ショーツ、アンスコの快感は直接脳に快感として来ている。
「……あ…」
「み……お姉さん、ジュースでも飲む?」
瞬間膨らむスコートをギュッと掴まれスコートやアンスコに染みをつくりじわっとした。美紀は頬を赤らめ呟く。
「はあ…ン、ジュースとか言いながらフェラさせるつもりだったでしょう」
「あ……む」
カメラもまたバッグ越しの私の下半身を映し淫らに演出する。
いいわ、と美紀は痴女めいた表情のままうながす。だけど観光地での野外フェラはまずい。
「っ……いや……」
うながすようにローターが(強)になり美紀はローターとバイブのダブルなわりに私を刺激する。やむなく目についたカフェテリアの奥に入る。
さ、撮影ですがいいですかと思わず出たが店員は曖昧に頷いた隙に空いた席に座る。
「っ……ああ。すごい」
見られてる快感が絶え間ない。もちろんすべての人たちが見てるわけではないだろうけど肉棒がショーツとアンスコにローターと共に擦れる。
アイスコーヒー、と美紀は注文しアイスカフェラテと私も注文しスタッフたちも撮影の隙に注文する。
「窓から見てるわね……」
「あ……」
やり過ぎなのではと思うが観光地に向かったのは自分の意思だ。こうなれば覚悟を決めるしかない。さいわいメイドたちの麻由たちもいるので見慣れないメイドたちも若干の目眩ましにはなってホッとしなくもない。
ウェイトレスが私たちが注文した飲み物を持ってきては去った。怪訝な顔があった。
気づかれなかっただろうか……。

No.265 17/10/22 06:28
作家 

カフェラテの甘さと店内の冷房につい浸っていたらギュッと淫部を美紀に捕まれた。
バカ、責めなさいと言われリモコンを動かすがそれでも足らないらしい。やむなく手を彼女のスコートの上に忍ばし這わす。スコートの上からでも湿りのようなくちゅと淫音が重なる。
「ああ…ン」
「はあはあ……」
「コーフンしてる。いく?」
え、と思ったのは彼女の視線の先が店内のトイレである。もうこうなったらと覚悟をし手を引いて女子トイレに向かいカメラと音声のスタッフだけが最低限ついてきた。麗奈たちの視線が気にもなった。
しかし撮影に集中せねばならない。
「あ……スゴい。チ×ポコ……」
スコートを捲りアンスコ、ショーツの脇から肉棒を出して扇情的な表情なまま彼女は擦る。
「っ……ああ」
「むう……はむ。ああ」
しゅっしゅっと擦り撫でられ堪らなく感じる。愛撫がまた一段と激しい。美紀の表情はうっとりと肉棒を見つめながら膨らむ睾丸を弄る。仕返しとばかりにリモコンを〔強〕にしテニスウェアの胸元を弄る。
「あ……ン、チ×ポコすごい……のにオマ×コが……キテる」
「く、お姉さんは渡さないから……」
「ああ…はむ…くちゅ」
しかし実際に責めているのは美紀の方だ。便座に座る私の凶暴な肉棒を巧みに指で操り快感を与える。カウパー液が絶え間なけ濡らす。
「ん……れろ」
「あ、はあ……」
彼女の瞳はキスがご褒美ではないでしょうと訴える。さらなる快感を与えないとならない。うなじや髪を弄りテニスウェアの上から勃った乳首を弄る。
「ああ……いや…ン」
「はあはあ……ン」
「く……」
セックスの行為はいろいろなことを考え感じさせる。美紀は恋愛感情は私にないらしいが母性に満ち溢れている。
「……ああ、い…」
「イキそう?」
「ま、まだよ……」
アンスコ、ショーツ、手淫の快感に持続は少しはついたらしい。カメラマンの女性が監督からの指示が伝わってるらしく早くとも小声が聞こえた。
野外の撮影は室内とは違う。アクシデントがないだけましかもしれない。
「……ん……はあ…」
オトコは簡単に射精しちゃいけない。相手や女性に快感を与えもたらさないとならない。
ならば……。
「っ……こっちにもくわえさせてあげる……」
膣内がくわえていたバイブをむりやりアナルに持っていき挿入した。

No.266 17/10/22 09:15
作家 

ぐっ、あああっ!?
ショーツとアンスコを強引に下ろされバイブがアヌスに挿入されたことに美紀は苦悶の表情を初めて浮かべた。
しかし嫌とは言わずそのまま私の肉棒を愛撫し膨らむ睾丸を撫で足をM字にし悶えていた。ショーツとアンスコを戻しバイブをお尻に固定したがバイブは下着のなかで振動し動き快感を与える。
「あ……いや……ン」
「お姉さんに快感を与えてあげてるのに」
「んう……くちゅはむ…れろ……汗で臭いわ」
「文句を言わない。さもないとおしっこをあげるわよ……
「っ……汚されちゃう……」
清楚な美紀の顔がアヌスの痛みに似た快感と肉棒を愛撫するふたつの快感が襲うなか彼女は躊躇いを私から拭い去るように哀願する瞳のよう。
だから私はアヌスに躊躇いはなかった。本来なら唾液やローションでお尻の穴を柔らかくするがその代わりは彼女自身の愛液であり粘液でしかない。彼女は痛みと愛液で背徳感があるはず。
「イカしてお姉さん」
「ああ……はむ。んんん、れろれろ」
「オナニーもして」
私の瞳にサディストの輝きが戻る。トイレという密室であり麗奈たちの視線がないからか。
美紀は足をM字に開いたまますでに湿った淫部を弄り花唇から愛液は滴る。
「ああ……うん。はむ」
「く……そう。いいわ」
「あ……はあ」
「あら乳首もこんなに……」
「や、やだ……沙耶香…さま……」
テニスウェアの上から純白のブラジャーが見え乳房や乳首を弄り彼女は哀願していた。お尻にはバイブが小刻みかつ大胆に振動し快感が襲う。
「れろれろ…くちゅ…ごくごく」
いつになく美紀は私をイカせようと悶えながら肉棒や睾丸に舌や指、時に乳首さえ与えカウパー液などを口内に入れる。髪や額は汗に湿り色香は私に迫る。
「あ……うん」
「イッて…沙耶香さま」
「イクかイカないは私が決めるの……」
そうは言うものの店内のトイレである早くしないとお店に迷惑がかかる。
やむを得ない……。
しかし乳首や形のいい胸を指でひねり髪を撫でる。
「ん……あああ。いや」
「くっ……はあ…ン」
瞬間便座の上で腰が跳ねる。彼女の悶える表情や身体に共感をしていた。
しかも美紀は私の肉棒と睾丸にあるローターは一切使ってないことに気づいた。徹底して自分の身体しか使ってない。
AV女優の卑猥で美しい姿が密室にあった。

No.267 17/10/22 14:18
作家 

はむっ、れろれろ……くちゅはあ……んぐんぐ。
それこそ美紀は口から肉棒がなくなるのではと思うくらいに口、唇、指、掌、全身全霊でイカそうとしていた。
あまりの快感に私も耐えられそうになくなる。しかし場馴れや彼女に慣れたせいもあるのか意外なくらいにしぶとい。
もう……、はあ…。
呆れたような呟きが美紀から聞こえ胸やお尻を弄り仕返しをした。
「ああ……ン」
喘ぎをよそに監督から「早くイッて帰ってきなさい」としびれを切らした声がインカムに入る。
「もう……」
たのしみたいのはわかるけど……と美紀が小声で理性を諭す。瞬間隙ができた私の膨らむ睾丸の下からアヌスに指が入りちいさくのけ反った時に射精を促された。
どぴゅどぴゅ……!
「んあ、イク…!イッちゃう……ううん」
「じゅるじゅる…んんん…ん…ん。……ごくごく」
のけ反る下半身を掴むようにしながらも美紀はいつの間にか私の手を頭に置くようにしていた。いつ置いたのか。しかし責める側なので自然としたのかあるいは……。
考えるよりも鈴口や亀頭、幹や根本を下で濡らされ快感が下半身から抜けていく。
「ハアハア……く。お姉さん……」
「……おいしい、です。沙耶香さま……」
余韻に浸る私に美紀はトイレットペーパーで男性器を綺麗にし下着やアンスコをそれとなく上げるように促し自らもバイブをバッグに入れ素早く立ち去るようにアイコンタクトをしていた。
カット!いいわ。撤収と切羽詰まったいままで聞いたことない監督の声が聞こえ私たち四人(カメラマン、音声含む)はトイレを出て勘定は忘れていた麗奈たちが払い慌て店を出ていった。
「もうやり過ぎ」
「だって」
「沙耶香たらお店に来れなくなるわ」
共に走る麗奈たちから苦情がこぼれるなか路上に監督たちがいるワゴン車が見え走っていたが私は射精の余韻からつんのめつまずいた。
「あ……いた」
沙耶香!
沙耶香さん!
目の前にふたつの白い手に掴まれ気づいた時はワゴン車の車内だった。
出して、と監督の声がし避暑地に素早く引き上げていった。さっきまでの暑さが嘘のように引いていき怪我がないか麗奈たちは私の足を見た。
「怪我はないみたいだけどもう無茶をして」
「お店から撮影許可はちょっと無理ですから撮り直しかも」
ごめん、とふたりや監督たちに頭を下げる私を美紀は見つめてた。

No.268 17/10/22 15:47
作家 

避暑地に戻りしばしの休憩を挟むなか美紀は祐に諭されていた。
「沙耶香さんなりにあなたの期待に応えるようにしてるんだから」
「だけど強引だもん」
「戻ってからも撮影はあるけどとりあえずこれが最後でしょう。応えてあげなさい」
美紀は一ファンとしての私へ余計な感情を持たせないためにプロ意識に徹していたのを知らなかった。
私はテニスコートの更衣室で一息ついていた。
危なかった。
「沙耶香てだんだんこういう仕事に向いてない?」
「え」
「美紀さんが憧れのAV女優さんは理解しますがセックスに一生懸命」
「うん……だけど私は無理」
美紀に恋愛感情や必要以上の感情を持てば後悔するのは自分。だけど最後の撮影だから必死にもなった。祐と美紀の会話は知らないまま最後の撮影に臨む。
一、ニと指折り数える早紀。
「今日は三回も射精するんですね」
「……先の二回は消化不良気味だけど」
「危ない撮影をするから」
麗奈が念を押すのはこの手の撮影は危険を伴うからでありまだAVデビュー前の私はそれを認識してなく鈍かった。
「早紀」
「なんです」
「撮影の合間に私少しだけ抜けるから監督さんたちの今後の打ち合わせしといてくれる?」
「え……でも」
「すぐに済ませて戻るから」
ちらっと麗奈は私を見つめて言う。昔の男にでも会うつもり?こんな時に。
「なんでもないから」
そんな言い方が気になるなか美紀は私のもとにやってきて頭を下げた。
「私は気持ちに応えられないけど次の撮影はあなたの気持ちも身体も受け止める。ちゃんと射精しきれてないのは私もまだまだかも」
いえ、と美紀が初めて私に頭を下げたのは少なからず申し訳なく思う。息を合わせて撮影しないとと心がけないとならない。
「とにかく焦らず逸らないこと」
「最後だから焦ったのかな」
「それは男ぽいことの証。だけど憧れとお仕事は気持ちを切り替えてして。私からのお願い」
美紀は唇に指をつけその指を私の唇につけ元気づけてくれた。
麗奈は撮影が始まるなかそっと出ていき早紀が見守る形になった。
再び更衣室でのプレイである。三回目の射精がどの程度できるか少々不安もあった。
そっと私は瞑想し気持ちや身体を落ち着かせた。
女装の自分を受け入れ私なりのセックスを表現しようと気持ちに刻む。

No.269 17/10/23 14:27
作家 

最後の撮影である。
馬乗りする形になった美紀は清楚かつ淫靡な表情を見せながら私に唇を重ね湿った舌を交わす。
「ああ……沙耶香ちゃん。ううん沙耶香さま……」
演技ではあるが弟役の私の頭や髪を抱いて淫らな遊戯を求める美紀。スコートの下で私の男性器は再びアンスコ、ショーツの内でむくむくと隆起し盛り上がる。カメラは美紀のスコートと私のスコートの内を巧みに撮っていく。
「柔らかいオッパイ、乳首もこんなに……やらしいお姉さん……」
「いや……ああ。好きにして……」
拒みながらも快感を受け入れる。演技とはいえブラや胸の内にある女性らしいあたたかい心を感じそれと共にフリルあるアンスコから男性器は肉棒と化していく。求めるように美紀はゆっくりちいさく腰を振りスコートや彼女のアンスコが更なる快感を促す。
「んうう、女装させたのはお姉さんなのに……」
「うふふ、そう……だけどこれが欲しい。オチ×チ×……チ×ポコ」
ゆっくり腰を上げてフリルのアンスコに包まれた男性器をしなやかに柔らかく掌で触れる。アンスコ同士の淫部が触れていたたため三度目なのにやや堅くまた先っぽは湿っていた。
「先にお姉さんにしてあげるわ。おま×こ見せて……」
私からの卑猥な表現に彼女は羞恥に顔を赤くし胸を見せつけながらアンスコ、純白のショーツを膝まで下ろす。
一回目二回目の撮影そのままではなく一、二度綺麗にしたあとが見られたがそれでも若々しい陰毛に湿りがあり淫豆なクリトリスはむくっと剥れているようだった。そっと指を這わした。
「あ…はあ…いや。ああ…ン…いきなり…」
花唇からは馬乗りになった時の湿りがありとろとろと滴っていた。美紀は先ほどの痴女めいた演技は少なくまた私への抵抗も見せないまま。
指が花唇に入り汗ばむ花弁に口をつけ鼻腔に女臭がつくなか舌をを這わした。
「あ……ああん……」
「声を出してはしたないわ」
指を巧みに使いくちゅくちゅと花弁をつくる襞を弄る。腰を揺らす美紀と共にスコートが揺れ淫らな美しさが輝く。
「……おま×こいいの?」
「うん。……もっとして。美紀の淫らおま×こ」
ちらっと上目遣いで表情を見ると演技とは思えないくらいいままで以上の優しさや母性が感じられ少し本気で感激した。
ならそれに応えないといけない。祐との会話を知らないままそう思い胸が熱くなった。

No.270 17/10/23 21:01
作家 

アヌスに指を這わすと美紀は少し眉間に皺を寄せたものの嫌がる素振りはほとんど見せない。
「ん……っ。沙耶香ちゃ……さま……」
この人本当に抵抗しないまま犯される美姉を演じていた。アヌスに指を挿入し肉をほじりもしかしたら内部の排泄物にも触れるかもしれないし最悪痔になることもあるかもしれないのに身を預け表情は犯されることに哀願していた。
痛いかもしれないのに指は第一第二関節へと挿入されていくなか悶えのけ反り豊かな乳房が揺れた。
「ん……ああ」
長椅子に四つん這いにさせるが美紀は一切抵抗しない。表情や演技は犯される美姉のまま。
「いけないお姉さんね。アヌスを出したままおま×こを濡らすなんて」
「……いいの。えっちで淫乱なお姉さんだから女装の○○、ううん沙耶香さまに犯されたいから」
いままで私の本名を出され一瞬動悸が激しくなる。しかし完成したDVDでは本名はP音で消されていた。
「オトコの名前で呼ばないで。綺麗なお尻、味見するわね。んちゅ」
憧れのAV女優のアヌスに指の次は舌を這わしわずかにお尻に見えた淫らな毛と共に濡らした。
「ああ……犯されちゃう……んん」
「綺麗ね。お姉さん、お尻の経験は」
「ああん、な、ないわ。そこは処女……」
すると私は淫唇に指を向け花弁を一枚一枚触れるように挿入しまた淫豆を弄る。
「こっちは経験済みなのね。淫乱お姉さん」
「ああ……そう。沙耶香ちゃん…沙耶香さまを女装させる前に……何人かの……」
もちろんAV女優である彼女が仕事でセックスはすでに経験済みまた私の知らない生い立ちやプライベートでも経験はあるだろう。演技か本音かわからないが素を見せているようにも見えそれがよけい憧れや嫉妬に似た感情を密かに燃え上がらせていた。
くちゅくちゅと淫唇とアヌス、ふたつの淫穴を犯し彼女は悶える声を上げていた。
「あ、あ…ン……。はあ……はあ…はあ」
声にならない声のまま長い黒髪が揺れ瞳からは本気の甘く切ない声が漏れていた。
さっきまでの二度の演技とはまたちがった。四つん這いのまま純白のテニスウェアが白い花のようにも見えると思うくらい彼女は淫らな花に見えた。
「ン…はあ…おま×こにお尻……気持ちいい……ん」
「変態ねお姉さん、なら味わいなさい」
この時私の男根はスコート、アンスコ、ショーツのなかで大きくしていた。

No.271 17/10/24 05:48
作家 

甘く桃色の声で喘ぎ悶える美紀。
「さ、沙耶香さまのオチ×ポが欲しい……んう」
「欲しい?」
はい、と吐息を交えながら額や髪、うなじを濡らし頷く美紀は淫靡。しかし私は興奮を押さえながらスコートを捲りながら膨らむアンスコのまま花唇に触れさせた。花唇の淫らな層から愛液が滴り生地に粘液として重なる。
「ああ……そんな」
この時に早紀は仕事とはいえ自らクロッチを湿らせながら若い胸の内に嫉妬があった。思わず声を上げそうになった時に神無月社長に肩を掴まれた。
社長……。
いつもの冷静さを取り戻す彼女だったが唯一この場で自分と気持ちを共有できる麗奈はいない。そのまま撮影は続けられ私は彼女たちの気持ちを知る由はなかった。
「欲しいのお姉さん」
はい、と吐息混じりに頷く美紀をこちらに向かせ私はスコートを捲りながら彼女の様子をうかがう。
「触っていい?」
「本当はよろしいでしょうかだけどいいわ」
「……はあ、よろしいでしょうか……」
どうぞ、と答えると指をアンスコの生地越しに這わせ湿った亀頭の先端を確認し膨れた肉棒を撫でゆっくり吐息と共に柔らかい唇をつけた。
「ああ……はむ」唇をつけ濡らすものの彼女は幾度のプレイから私の肉棒をアンスコやショーツからうかつに出すことはしない。布地こそのフェラだけでも私に焦らしを感じさせるほどニ、三分時間をかけた。
ようやくその後に私からアイコンタクトを理解したらしい彼女はアンスコの脇から肉棒をそろりそろりと出し膨らむ睾丸は半分ほど下着に入れたまま。
凄い。
普通はこんなに面倒なことはしないが美紀はまさに最後のプレイとして私か私の性癖を受け入れながら愛撫を続けていた。
「はあ、は……む。んむ……んちゅれろ」
アンスコ越しの睾丸に唇をつけ舌を這わしまたくわえる。
「ん……上手ね」
「ああ……んう」
「淫乱なお姉さん」
「はあ……はあ……」
長椅子の上で膝で立つ私は美紀の髪を撫でそっと彼女の美を際立たせる。
綺麗なひと、だけどAV女優としても女性としても知らないことが多い。
キュッと私の意識がプレイが集中してないことを悟られ睾丸を握られあやうく射精しそうになり正気を戻した。
プレイに集中して。
ちろちろとアンスコとの間にある舐めにくい睾丸と根本を塗らしてきた。
「あ……んう」
「沙耶香さま……」

No.272 17/10/24 06:44
作家 

ちろちろれろれろはむはむんちゅんちゅ。
彼女は鈴口、亀頭から幹、根元、睾丸とそれこそ舌が渇くのではと思うほど丁寧に懸命にフェラをしていく。ただし一週間近い撮影のなか私の男性器は感度がより敏感になっているためにイカせそうでイカさない。
舌や指、もしくは男性器そのものが愛撫でちいさく揺れることで射精する寸前に魅せていた。
「っ……美味しい?」
「ああ…ん。はい……とても……」
「んう……」
少しでも私から責めようとし胸に触れる、四つん這いの姿勢は責めることは限られる。
「お姉さん、またおま×こを弄るわ……」
「あ…いや」
「いやじゃない。従いなさい……」
69の姿勢に入る以外ないが長椅子ではやはり狭い。マットが欲しいがないものは仕方ない。
長椅子の上で私は美紀に負担を強いらないために下になり彼女は上から責める。
長椅子の上で戯れる私たちから淫靡な匂いや雰囲気は止まらない。
早紀は思う。
69をしてまでそのひとがいいんですか。
普段私は69をしないのは相手の顔が見えないプレイや行為を避けている。相手の顔を見ることで安心もありまた見る見られないことで不安もある。潜在的な気持ちかもしれない。
早紀の気持ちを仮に知れたとしても69の姿勢に入っただろう。男の身勝手さだ。
「はむはむ……んちゅんちゅ…はあ…ん」
「そんなに私に責められるのがいや?」
「そんな……ンっ」
お尻を弧を描くように撫で花唇に指を入れ愛液に口をつけもう一方の手はアヌスを支配する。
しかしカメラ責める私の淫部を映し美紀の悶えフェラする顔が映る。監督の演出らしい。顔が見えなくても女装してる私が彼女を支配してる意図。
美紀のフェラや指は性感帯を弄るがやり方を間違えたら私が果ててしまうおそれがある。
SMではないセックスプレイだが形としては私が彼女を支配してる形に見せないとならない。
責め続けなおかつ関係を示さなくてはならない。
「あ……んう……」
美紀の包容ある行為を受け止めながら69の姿勢を解かなくてはならない。性的本能は味わいたいが限界もある。
それを察したのか行為の最中に監督はカメラを丁寧に映し見ながら声をかけた。
カット。
本来ならカットが入るべきではないが濃密かつ淫靡なプレイを撮るには企画AVといえど時間は必要だった。

No.273 17/10/24 07:57
作家 

勃起してた肉棒はわずかな休憩にすこし先が萎えていた時に声をかけられた。
沙耶香さん。
「さ、早紀さん。い、いま私に触れないでイッちゃうから……」
「……たのしそうですね」
わずかに語感に嫌みな含みと瞳から威圧感があり触れられてないのに冷たく触れられた感がある。
「お、お仕事だから……
言い訳がましいと理解しながらも早紀の態度は威圧感たっぷりななか神無月社長は見つめ麻由が言う。
「そう、このお仕事を持ってきたのは矢口さんとあなたでしょう。割りきりなさい」
「っ……」
早紀が少なからず嫉妬に近い感情なことに気づくが麗奈がいないことにようやく気づいた。
「麗奈は?」
「知りません。もう」
早紀から答えを得られないまま再び撮影続行。
美紀は撮影が始まる前に少し萎えたぺニスを勃起させるも射精に至らない程度に堅くさせた。
「いまは私だけ見ないと後悔するから」
「はい」
最後までリードされぱなっしは企画の意図にも反する。麗奈や早紀の気持ちに仕事には答えないといけない。
はじめの挿入はロッカーに手をついた美紀のお尻を向けての姿勢。ただし私はスコート、アンスコ、ショーツはそのまま。美紀もまたアンスコやショーツのままである。
ぐっと力を入れながらも肉棒の挿入には力を抜き加減もいる。ただでさえ数分前まで射精に至らないままとはいえ敏感。
ぐちゅぐちゅ……と彼女の淫唇に肉棒は狂暴に堅く熱く入りアンスコの内に挿入(はい)る。
「っ……ああ……ン」
「はあはあ……はあはあ……ン」
若干の休憩があったとはいえいきなりの挿入は互いにつらい。カメラは左右や下から淫靡なテニスウェアの女装レズを撮影していく。
ゆっくりと私が腰を揺らすとスコートが揺れアンスコのフリルも揺れ美しさがあった。
顔の見えない美紀はじっとりと髪や頬、うなじに汗や体液を輝かせ粒が見え甘く悶えた。
「ああ……ン」
きゅっぎゅっと粘膜に包まれた襞は包むが射精をすぐさま促さない。感度が敏感……。
いきなり挿入したことで敏感さは嘘はつけない。肌と肌が触れ合うなかゆっくり腰を動かしながら堪えた。
テニスウェアの美女同士のレズだが片方には明らかに男根が生えスコートやアンスコの触れ合いが男らしさを隠したり見せたりする。
なんともふしぎな性の戯れ。

No.274 17/10/25 06:20
作家 

そのまま美紀の足をロッカーに上げるように指示されゆっくり足を上げていき結合してる淫部の一部がアンスコ越しに露になっていく。
「ん……ああ。いや…ン」
「はあはあ……ン」
習い事や稽古をしてると言っていたから何かしら身体が柔らかくなる運動をしている感じはあったがインドアな私には少々この姿勢はキツい。
同時に彼女の淫唇は愛液をを滴らせ締め付けが少しあり射精を促そうと本人の意図か意思によるものかわからないがあった。
そんな……、まだ。
ぐっと思わず射精感を振り払うために彼女の手を握り背中や髪、うなじを愛撫し堪えた。
ン……。
最後だからまだまだしましょう。
声にならない声や表情で美紀はわずかにそう伝えているようだったが一度カットが入り再び挿入する行為は快感もありまた精神的に辛い。
あたたかい襞に包まれるなか射精感が早くも到達しそうになるが腰を踏ん張る。
「ああ……沙耶香さま」
「う……ン。はあ……」
彼女は背を向いた身体を一度離し正面を向いてアンスコやショーツ同士が擦れるようにしゆっくり再び肉棒と淫唇が根元まで挿入しカメラは大胆に下から撮影していく。
「はあはあ……」
「ン……あ…お尻に…指が…!」
射精を堪えるには愛撫して責めて意識を射精から引き離す必要もあった。また指を彼女に愛撫させながら表情や髪、耳なんでもいいから見て意識を誤魔化す。
「ン……れろれろ。はあ……凄い」
きゅっと締め付けられ肉棒がぐぐぐと膨らむ感じがあった。
「あ……大きい」
決して私の男性器が大きくはないが淫唇に挿入されある程度の性的快感に達すると大きくなるらしい。
美紀はアクメを感じ白目をわずかに剥いたよう。
「っ……きてる。奥に…ああ…きてる」
子宮内を突くようにずんずんと丸い形のお尻が沈むよう。だけど姿勢がキツく長椅子を再びベッド代わりにし彼女を寝かす。
きゅっとそのまま襞が締め付けるが呼吸のたびにふと広がった。一旦わずかに腰を引いて呼吸を保つ。
彼女の女性器は以前に見せられた貞操帯によりうかつに性行為をしないことと同時にイメージトレーニングによる鍛えや形成がある。同時に高いヒールによる女性器そのもの鍛え方。
美姉を演じ犯される側だが少なからず彼女自身の素の表情が垣間見えている。
撮影のためではなく一ファンの私に応えていた。

No.275 17/10/25 07:14
作家 

相手の顔が見える体位の方が落ち着くのは私の性かもしれない。
少し、いやもしかしたらこの場にいない麗奈を気にしていたらきゅっきゅっと幾重もの襞が肉棒を締め付ける。
「っ……っ」
「沙耶香さま……私を…見て……」
いまは誠心誠意美紀に愛情をぶつけるしかないと思い至る。唇を交わし舌を濡らし愛撫し全身全霊の匂いや身体を受け止める。
スコートの襞、アンダースコートの生地やフリル、ショーツ越しの感触、テニスウェアからのぬくもりにいつまでもこのままでいたい気持ちもある。
男の身勝手。
私の意識のどこかがまた囁く。女装しセックスをしモデルとして活躍してる私に意識は囁く。
「ああ……タママ×コから……」
「っ……!」
「く……はあ」
うかつに花唇の襞内で肉棒を肥大化されたら射精してしまう。美紀が射精を促そうとしてるかわからないが卑猥な表現は直接耳に入り意識を刺激する。同時にアンダースコート内で睾丸は精液を溜め膨らみ熱い。
「っ……はあ」
首を抱かれそのまま長椅子の上で抱かれる姿勢になり美紀は囁く。
「いいの。あなたはそれで……あなたはあなただから……」
美紀の言葉の意味がわからない。そもそも彼女はAV女優であるのに女装者しか相手しないのはなぜだろうか。
性癖だろうか。あるいは普通の男性が苦手?
いまさらそんな疑問にもあるなか彼女の手は大胆にも私のお尻から膨らむ睾丸に這わせた。
「あ……」
「気持ちいいでしょう、沙耶香さま」
「う…うん」
結合し手が入りにくいであるアンスコやショーツを少し下げながら大胆に睾丸を握り愛撫する。
「っ……はあはあ。ん……んん」
「ん……はあ。気持ちいい……女装の沙耶香さん……に突かれて……」
演技ではなく彼女は私を「沙耶香さん」と呼んだ。下半身はスコートやアンスコ、ショーツ同士が淫らに擦れ独特な音を立てていた。そこに淫部同士の結合があり花唇を肉棒が襲う。
テニスウェアの肩や胸などは汗や体液でまた透けておりブラジャーのラインが見えていた。
「ああ……ン」
「ン……!」
ぐっと射精を堪え彼女を駅弁のように抱き長椅子を揺らした。
再び膣内が締め付けるが加減があり緩くもなった。射精を促そう思えばできるがしない。
花唇と肉棒からはカウパー液や愛液、体液が長椅子を濡らし湿らせる。染みができていた。

No.276 17/10/25 15:12
作家 

長椅子にはやらしい染みが垂れていた。
私と美紀の結合は再挿入されてから射精にはいたっていない。キュッキュッともギュッキュッとも美紀は膣痙攣を起こすのではと思うほど締め付ける。
「ああ……はあん」
駅弁のような体位のままいやらしく甘く喘ぎ悶え髪が揺れテニスウェアはボディラインが透けて見え胸の谷間、腋から指先から脚から汗や体液が滴っていた。
早紀は嫉妬を隠そうとしていたが眉間に皺が寄っていたことを性行為に必死になる私は気づかない。
「っ……」
せめて麗奈がこの場にいれば嫉妬は共有できただろうがいまはひとり。沙耶香に手を出したことに後悔はないと思うが仕事でこんな複雑な気持ちになるとは思わなかった。
「ああん……はあン」
「く……う…う。はあはあ……」
私は美紀にできる限り愛情や気持ちをセックスで表現していた。肉棒は彼女の母性溢れる膣内で肥大化してるようであり睾丸はアンスコとショーツの内で膨らむ。
マグマのように下半身が熱くテニスウェアを私は女性がよくやるように胸元をはだけパッドで膨らむ胸が露になる。
「凄い……」
女性スタッフの誰かがそんな驚嘆の声を漏らした。撮影はすでに収録されるであろう1編の20分以内を越えている。しかし監督はカメラやモニター、目の前の熱く淫らで隠微な女装レズをとらえ一言も発しない。
沙耶香さん……。
この場で純粋に女性として嫉妬をおぼえてるのはたぶんに早紀ひとり。だけど止めることは許されないしそれをすれば彼女は女装雑誌の編集者ではなくなる。
メイドの麻由は凝視するように見つめながら股に手をわずかにやっていた。この場の大半の女性たちは女装レズの行為に下着やクロッチを湿らせていたことを知らないのは私だけ。
美紀の淫花に肉棒を挿入しては出したり入れたり肌が触れ汗や飛沫が飛んでいた。吐息がこぼれては呼吸や体位を変えては射精を堪える。
母性溢れる美紀を受け止めるためだけ。爪が彼女の背中に触れた。
「あ……いたっ」
「……あ」
私の爪はたいして尖ってないはずだがテニスウェア越しか肩か首の肌に触れたらしい。
「っ……もう」
女性の肌に傷をつけてと美紀は口許を苦笑させた。この女性はいろいろな表情を持ちセックスのなかでいろいろな表現力を内包していた。
「はあ……」
「っ……」
襞の締め付けが再びあったがイクことはない。

No.277 17/10/25 17:15
作家 

吐息を漏らしながら美紀はテニスウェアの上を脱ぎ形のよい乳房や桃色の乳首を露にした。
「はあ……凄い。こんな……セックス……」
そんな声を私にだけ囁きスコートは外そうとしない。下半身もおそらくは私の熱い男性器の熱を受け膣もまた熱さがあるだろう。
「スコートは……はあ」
「いいの。……カメラに見せる…ところは…見せるから……」
腰を揺らし喘ぎながらいまの言葉の裏を返せば見せたく一心がどこかにある真心みたいなものか。
しかし私の男性器はフェチな性癖を象徴するようにスコート、アンスコ、ショーツの三つに加え彼女の淫らな花唇にくわえられ目の前にたわわに実った乳首から母性を象徴するような甘いようなミルクのような匂いを醸し刺激する。
「く……はあ」
きゅっきゅっと締め付けられる互いの汗や体液が身体のなかで溶け合う感じ。
「とても……オマ×コが苦手だった…ひとに見えない……」
「はあ…ん…ん」
彼女の言葉を耳だけでなく全身全霊で受け止め身体に溶け込ませる。睾丸からの射精感は根元より先に上がろうとする。射精感が近いが淫唇はできる限り襞をコントロールしぎりぎりまで保たせようとしている。
長椅子が揺れ染みができ汗や体液が落ちては流れる。
「はあはあ…はあはあ……ン」
「まだよ。まだ…まだ…よ……」
私や彼女は何分何十分と身体をくっつけているのかわからなくなってきていた。脳内が真っ白になりそうになりながら人間のありのままの姿。
しかし女装と女性というアンドロギュノスな女装とまっとうな女性の身体の交わり。
「っ……」
「脱がしてあ…げる……から」
私もブラジャーはすでに見せていたがテニスウェアの上を脱ぐことに抵抗があった。脱がされブラジャーと共に重ねたパッドが揺れ一枚二枚ほど床に落ちた。
いいわ、このまま。
女性監督の呟きはリアルな女装レズなセックスと女装をありのまま見せる目の前の痴態に真剣な眼差しだった。
「ああ……」
「……ん…。沙耶香さん……の乳首を…見れた」
着替えの時に見てるがセックスの撮影中は私はポリシーからか上を脱ぐことは少ない。彼女からブラジャーからはだけた胸から見てるらしかった。
「や……ん」
「沙耶香さ…ま……ン」
抱かれながら彼女は私の乳首を指で弄り刺激した。射精感が高まるが膣はまだよしとしない。子宮を突く。

No.278 17/10/26 11:15
作家 

火照った身体で交わりながら彼女の包容力に包まれていると感じる。
ああ、凄い……。
襞に包まれながら身体中が性器そのものに等しい感覚があり女性の身体そのものがあたたかい。
美紀のセックスは慈愛に相当するものなのか。女性そのものからの愛を彼女はセックスで表現していた。
「ん……はあ」
揺れる乳房や黒髪、濡れた睫毛や眉、おへそやお尻など体液が混じり淫靡な女臭を放つ。
彼女の気持ちが私に向いてないと悟ると心や気持ちは一定に適当に醒めてもきた。しかし気持ちそのものが醒めたわけではない。
私なりに責める行為で示そう。
「っ……はあ」
「え」
それまで体位を保ちながらゆっくり私が身体を離し愛液や体液で濡れた肉棒が露になり淫唇からも淫液が垂れていた。
しかし監督はカットやNGとさえ声をかけない。驚く美紀の身体を私は抱く。
「っ……沙耶香さん?」
「……もう少しこのまま」
「……もう」
呆れながらも美紀はサディストな弟役の私を甘えた演技に見せながらも乳首や乳房を弄り虐めることであらわした。
「あ……いや」
「いやなわけないでしょう」
「っ……うう」
陰毛や淫豆、淫唇に指を這わし口をつけキスをし長椅子に彼女は寝かす。長いセックスの行為が続く。だけど誰も止めようとしない止めらるない。肉棒はややぺニスとしての形を戻すが先端からとろとろとカウパー液が流れる。
「はあ……ん。はぁ…んう……」
「奉仕してお姉さん」
「んちゅ」
馬乗りになりながらパイズリやフェラを促し彼女の胸は決して大きくはないが私のぺニス程度は胸元にはさめた。
「ああ……オチ×ポ。んちゅ…んむ」
「く……」
根元あたりに射精感はあるが奇跡的にとどめているが射精した時にとてつもなく出るのではと冷静な自分がそう感じた。
「……んむ…んちゅ。おいしい……」
「はあはあ……ん」
結合を解いたことで互いに火照った身体は少し汗や体液が伝わり冷たさを取り戻した。それでも下半身のスコート、アンスコなどに包まれた淫部は熱い。
彼女の淫唇が膣痙攣に陥ってないかわずかに心配した。私とのプレイでAVの仕事ができなければ彼女のファンがかなしむ。
再び私たちは結合し挿入され膣内はちゃんと生きていた。
ここからがラストだった。
優しげな笑みを彼女は見せていた。

No.279 17/10/26 13:35
作家 

大きいっ……ン。
美紀は再び女陰に挿入されると私に聞こえるようにそう漏らした。
花唇に挿入されるたびに大きくなってるようだがあいにく自覚はない。感度が敏感になり射精を堪えていることでいったん萎えては花唇のあたたかさに包まれ射精をおぼえては大きくなってるようなのだ。アンスコの股間の布地は膨らむ睾丸や肉棒でほとんど男性器そのものが出ていた。射精が近い……。
「ああ……ン。沙耶香さま……もうイカせてください……」
「み……、お姉さん……ん」
「ん……バカ」
このバカは私が素になった呟きだがキスでかき消されながら再び結合した下半身を揺らし長椅子がぎしぎしと揺れた。
「あ……イキそう」
「きて……沙耶香さま……あたしも…イキそう」
肥大化した肉棒は赤くなっていた。男性器そのものの姿をあらわしながらもアンスコや下着に包まれながらも牡だった。睾丸からもう射精に耐えられないとばかりに熱く充血していた。
冷えていた身体もそれを受け止め汗や体液が飛沫のように飛びながら女装の姉妹は抱き合い交尾し卑猥な甘い声をあげる。
「ああ…ン。ああ……ン。イクイッちゃう」
「わ、私も……沙耶香ちゃ……さやかさまに……イッちゃう」
ああ〜ん!?と更衣室に二人の喘ぎ甘い声が弾けるように響く。同時に私もいままで耐えていた射精に耐えられず鈴口から洪水のように牡の精液が溢れアンスコを熱く濡らしフリルにも落ちた。
「あ……ああ……スゴ……い。オチ×ポからおま×こ……はあ…はあ…ん……ん」
眉間に皺を寄せ睫毛を下に下げながら彼女は子宮で私の精液を受け止めていた。吐息が荒くふたりとも長椅子の上で下半身を痙攣させ長椅子は小さく揺れていた。
「あ……はあはあ……」
美紀の母性溢れる膣内にはまだ精液が出ていた。身体はゆっくり冷えていき汗や飛沫もしだいに止まっていく。膣内にある襞は小さく揺れるように動いており膣痙攣はないように思われた。
「はあ……私は」
「……」
「私は……沙耶香ちゃん…沙耶香さまのものです。ンンンれろれろ」
「ン…れろはむ」
ディープキスを交わし腰から力が抜けていった。絶え間ない射精や愛液の噴出がようやく止まった。
カット、と監督の声が室内にかかり私たちは少しの間だけ抱き合い膣痙攣を気にしながらゆっくり腰を離した。
はあはあ……とあまりに長い行為に息をつく。

No.280 17/10/26 14:55
作家 

赤く大きく肥大化した男性器はようやく本来の大きさ、普段よりさらに小さくなっていたが取り戻した。
まだ精液が出てるみたい。
美紀も祐に付き添われバスローブを羽織り汗や体液を拭い淫らな雰囲気はいくぶん抜けていた。
「タオルです」
「あ、ありがとう」
「ずいぶんおたのしみだったみたいですね」
早紀はタオルや飲料水を渡し口を尖らし監督やスタッフたちを労いに行った。仕事と割りきれない思いがある程度はわかった。吐息が出た。
美紀は体調を整えテニスウェアには汗が少し見えながらあえて念を押すように言う。
「ファンサービスは今日だけ。戻って再撮影の時は女優としては相手するけど個人的にはもう……」
「……ええ。すみませんでした。……ありがとう」
ファン心理を迂闊に持ってはいけない。祐も美紀の言葉に納得するように「街に戻っても個人的感情は持たないでお仕事してね」と諭された。
ふたりは私より先に更衣室を出るが早紀が何かを言い彼女たちは「うかがうわ」とだけ残していった。
「沙耶香さん帰りましょう」
「うん……」
時計を見ると六時近くになっており避暑地の山々には夕闇のなかに夜の影があり肌寒かった。メイドの麻由たちもいつの間にかいなくなっていた。
ペンションに戻り先にシャワーを浴びて身体を癒し飲料水で身体を潤し早紀はまだ素っ気ない。
嫌われるためにしたことではないが相手されないと少し寂しさもありお風呂上がりの早紀はろくに口を利いてくれない。そこへ助け舟がようやくあらわれた。
ただいま、と帰ってきたのは麗奈だった。手には何やら持っていた。
「ひどいんですよ。沙耶香さんたら美紀さんとずっ〜とセックス。ただの撮影なのに」
不満をいきなり飛ばす彼女に麗奈は言う。
「なら私みたいに見なければいいの。そしたらよけいな嫉妬は少しはなくなるわ」
むう、と早紀はむくれる。さらに麗奈は言う。
「それより打ち上げに社長のところに行くのでしょう?いつまでそんな姿でいるの」
ラフな姿の早紀はあっと呟き慌て部屋に戻る。私は少し申し訳ないまま麗奈の顔が見づらい。しかし彼女は言う。
「沙耶香も打ち上げいくでしょう?」
「え、でも着ていくのが」
すると手にしたモノを早紀のいないいま見せた。
「そう言うと思ってドレスを買ってきたわ」
手にしてたのは煌めくようなドレスだった。

No.281 17/10/27 05:14
作家 

肩の出る大胆なドレスで胸元には私好みのフリルが色は少々目立つ赤。下着もドレスに合わせて煌めくタイプに変えるという。
一度全裸にされ麗奈が選んだランジェリーにコーディネイトされドレスに合わせ髪を結いネックレスやイヤリングなども普段付けないのに付けられた。姿見を見て彼女は笑みした。
「こうしてると初めて会った時のことを思い出すわね」
「え、うん」
「綺麗なランジェリーつけて勃ってるでしょうけど撮影でさんざん出したのでしょう。打ち上げでヒロインがお眠したらいけないからえっちはなし」
ほんの少し嫉妬のニュアンスがある素振りを見せながらも麗奈はメイクからなにまですべて私を綺麗にしていく。眼鏡の有無に関係ないメイクを施したから好みでと伝えた。そこへ扉をノックし早紀の声がした。
「まだですか〜?」
「沙耶香は終わったわ。見る?」
見たいという彼女を部屋に入れ彼女は声を上げた。
「沙耶香さん綺麗」
「そ、そう」
「あたしはどうですか、て失敗した。パーティードレスでデートするんじゃなかった」
頭に手をやる彼女に苦笑した。
「そんなことないよ。綺麗よ」
「そう言うなら。て言うか麗奈さん下着のままじゃないですか」
え、と振り向く私はドキッとした。メイクしてる時に彼女は下着姿になったらしいが堂々としている。
「いいでしょう。沙耶香の方が先なんだから、私もすぐに準備するわ」
私が必需品しか持ってきてないのに麗奈が持ってきた物は慣れてるせいもありドレスは何着があるが私とは対照的におとなしい青いドレスを選びメイクはほんの心持ち目立つという感じ。アクセサリーもほどほど。
「ドレスくらいなら自分で買えたのに」
「ほんとは撮影前に準備しとくはずだったけど沙耶香にはいろいろ黙ってたから」
「今度からは自腹ですね」
玄関にはメイドの理沙が迎えに出ていて夜道を案内され社長のペンションに向かう。
パーン!パーン!とペンションに入りパーティールームに入った時に麗奈たちの同僚、綾香たちメイドから歓迎され労いされスタッフからも声をかけられた。
「皆さまもご苦労さまでした。先ほどは席を外し申し訳ありませんでした」
麗奈はスタッフに労いと仕事中に席を外したことに頭を下げたが彼女たちも「ご苦労さま」とここ数日の労を労う。早紀や私にも言う。
打ち上げパーティーが開かれた。

No.282 17/10/27 05:47
作家 

普段はアルコールを口にしない私だがそれでも麗奈の同僚たちはビール、お酒、シャンパン、ワインなどを注いだり持ってきたりして一口二口を礼儀としてつけ言葉を交わす。また本社に残ってた同僚たちもようやく合流し互いに労う。
「あまり飲まさないで」
「わかってるてば」
たしなめる麗奈は苦笑しながらもなんだかんだで今回のお仕事は彼女や早紀がメインであり神無月社長も彼女たちを労う。
「ご苦労さま。沙耶香さんを推したのが良き道であらんことを。沙耶香さんも。メイドたちの全身舐めはお気に召さなかったようだけど」
さらりと気にしてたことを言われるがアルコールを一口二口ずつつけている身体に酔いが少しずつ回ってくる。
いえ、と返すのがやっとと思った時に美紀や祐そして監督も遅れてやって来た。
美紀や祐、監督もまたきらびやかなドレスやメイクをし動悸がよけいに酔いを身体に行き渡らせる。
「っ……」
大丈夫ですか、と声をかけたのはこの前声をかけた印象のない若い子のように思い端の方の椅子に招かれた。名前を聞く余裕がないなか彼女はお冷やや料理を適度に持ってきてすすめた。
「ありがとう」
「いえ、私なんて」
名前を聞こうとしてはふといなくなる。双星出版には似合わない子という印象しかない。
美紀たちも私に気づいて挨拶した。
「ご苦労さま。肝心のヒロインが端っこでひとり酒」
「美紀」
「祐さんにマッサージされたから下半身の痺れはないみたいだから心配しないでね。だけど膣痙攣があった時は見舞いに来て」
私が気にしてたことを美紀はグラスを手にしながら口にしパーティーの中に消えていく。祐は言う。
「一見お気楽そうだけどいろいろあるのよ。言わないけど」
「ん……」
「だけど沙耶香さんとセックスできてよかったとこぼしてたから」
少し驚いた。個人的な感情はないと以前は言っていたのに。
ご苦労さま、と彼女もまた美紀を追う。続けて監督だ。
「ご苦労さま。だけど今日の場面はDVDに入れる時はどこもいい場面だけど少なくなるわ。あそこまでやるなんて思わなかった」
「すみません、駆け出しの身で」
「だけど迫力ある女装レズが撮れた。オチ×チ×ある女装とのセックス」
お冷やなのに監督の卑猥な表現を少し吹き出した。
「またお仕事あったらいい仕事しましょう」
監督はそう笑みし乾杯した。

No.283 17/10/27 07:48
作家 

眼鏡をしているにも関わらずアルコールが身体にまわり視界がぼやけ眠気が襲う。それでも麗奈が選んだランジェリーやドレスに包まれながら三度射精を迎えたのに半勃ち程度になってる。
「ん……」
それでも目の前に映る麗奈や早紀にはなにかしらお礼をしなければと思う。ふたりがしあわせそうな笑顔が嬉しく思う。
だけど何をすればいいのか、ふたりが何を望んでいるかは疲れきった私には考えはおろかひらめくことは少ない。
デートかな、と思いながら飲み食いをしてたら意識が自然に失い気づいた時には意識が本当になくなっていた。
気づいた時にはペンションのベッドの上でカーテンから陽射しが差し込みドレスからパジャマに着替えさせられていた。
あっ!と自分の声がし時計を見ると10時を差していた。慌て着替え顔を洗いリビングに下りるとふたりは挨拶した。
「おはよう。やっとお目覚め?」
「爆睡してたから起こしませんでした」
「あ、あのふたりとも」
なに、とふたりはテーブルに書類を置いてメイドの奈々が作った朝食を私にすすめながら見つめる。
「撮影はもう終わったんでしょう?」
「ええ。ここでの分はおしまい」
「よ、よかったら三人でお出かけしない」
「お出かけ?」
ええ、と頷きふたりはどうしようかと相談するなか私は遅い朝食を取り様子をうかがう。仕事派の麗奈も何かしら察したのか言う。
「午後から出かけましょう。仕事は帰ってからもできるし」
「沙耶香さんからのお誘いですものね」
昼食は外で食べることにして神無月社長付きの四人のメイドには電話で連絡し断った。
「奈々さん少し残念がってたわ」
「私に?」
ええ、と麗奈は受話器を置き苦笑が混じった。昼からのお出かけに私たちはそれぞれおしゃれをした。
私はフェミニンで簡素なワンピース、麗奈はTシャツにジーンズ、早紀は可愛らしいワンピース。
「お出かけ♪お出かけ♪」
「はしゃがないの」
「ふたりにはお世話になってるからたいしたことはできないけど何か買ってあげる」
ほんとですか!?という早紀に対し麗奈は無理しないでと諭す。お出かけするはいいがよく考えたら避暑地は野外撮影した街なので目立ったりバレるかと懸念があったがどうやら気づかれなかった。
「気づかれませんね」
「わからないわよ。プライベートだし」
そんなものなのかと思った。

No.284 17/10/27 11:54
作家 

ふたりとデート(?)なのに麗奈、早紀ともに観光地のアクセサリーやお土産などを見てはしゃぐものの「買ってあげる」と誘うのになぜかふたりは遠慮する素振り。
私の収入が少ないから気を使われてるのか。あるいは……。
お食事処に入り観光地の美味しいモノを食べるがこれも割り勘にしましょうと麗奈が先に言う。
「あの奢るけど」
「割り勘。その方が後腐れないから」
「美味しいモノはみんな食べてますから」
いくら女装してるとはいえ女性にデートや遊びでリードされるのは少々心苦しい。彼女たちは私の気持ちをわかってないのかと疑問に悩む。
「美味しいわ」
「うん」
「これで沙耶香さんに精がついちゃいますね」
肉料理に私が手をつけていたことに早紀は悪戯ぽく笑う。身体の疲れはいくぶん回復したがふたりに気を使われていることでは感謝の気持ちを示せない。
これなら黙って出かけてお土産を手にした方がマシだったのかなと名物のステーキ丼をつまみながら少しいじけなくもない。
「美味しくない?」
「そんなことない」
ふて腐れた私の表情に気づいたのは向かいに座る麗奈ではなく隣に座る早紀だった。
「沙耶香さんに甘えません?割り勘じゃなくて」
「割り勘の方がいいと思うわ」
早紀が味方についたのに麗奈は少々がんこ。気を使っているように見える。
結局はお昼は割り勘のまま再び観光地を進むが私は麗奈たちに何かしてあげたいのにしてあげられない。
女装だから?セックスのためだけ?
ふたりの背中を見ながら吐息をついてはいけないと思いながら出た。
「恋愛成就……?」
観光地にあるパワースポットの名物キーホルダーらしかった。
「何を見てるんです?あ!恋愛成就の!」
私が後からついてこないので早紀は目がいいらしく私が手にしてた恋愛成就のキーホルダーやお守りにはしゃいでた。
「麗奈さんも見ません」
「もう」
彼女は口を尖らせながら早紀と共に興味ありそうにはしゃぐ。
なんだ、欲しかったのかなと安堵しないでもない。
「買ってあげるよ」
「……いらない。ただでさえ早紀がいるんだから成就するかわからないし」
ひどっ、と口をとがらせる早紀。
恋愛関係なのかビジネスを兼ねた肉体関係なのかと今日の麗奈は妙に惑わせる。あれだけ性交を重ねたのが逆にいけなかったのか。
彼女の表情は澄ましていた。

No.285 17/10/27 12:53
作家 

澄ましている表情に私にはそう見えた。
いきましょう、と言う麗奈に早紀がついていきその間に私はキーホルダーと恋愛成就のお守りを私の分を含め三つずつ買った。
なぜそうしたかわからない。
麗奈へ思いがあるのか早紀に興味が湧いたからか。
「遅かったわね」
「気を使わなくていいですよ」
そう言う早紀だが心なしか私から何かを物欲しげに見え買ったキーホルダーとお守りはポケットに隠した。
観光地でゲームをしたり美味しいモノを食べて過ごすと時間はあっという間だった。さいわいにしてバレてないままペンションに帰り着いた。
お帰りなさいませ、と迎えたのは奈々。
「明日のお昼にはお帰りですね」
「お世話にはなった。いつもありがとう」
いえ、と奈々たち四人のメイドは旅行の際に各班や各グループごとにたった四人で社長の世話も兼ねてみてるらしかった。
「沙耶香さま」
「なに?」
「撮影で使用された衣装はクローゼットにあるものだけですか。下着は……」
宅急便で送ってもらうと察しながら早紀の下着はバッグに入れたから撮影用衣装とは一緒にしてないはず。たぶん。
「え……と。今夜に整理して明日の朝に出しておくからお願いします」
ハイ、と快く彼女は応じ夕食の準備に取りかかり私は一度部屋に戻りキーホルダーやお守りはいつ渡すか悩んだ。とりあえず側に置きながら撮影衣装用を入れておく段ボール箱は部屋の前にあったので衣装はそれぞれ密封タイプの服用の袋にすでにあり順に整理して入れた。
バッグの中を確かめると早紀の下着もありタンスのなかにはいつ入れたか麗奈の下着もありこれらは段ボールに入れるわけにはいかない。
「……もう」
ふたりに振り回されてるのはまだまだ女装の生活に慣れてなくもありむやみにふたりやまわりの女性たちな気持ちを重ねるから。
女装のむずかしさ。
たぶん麗奈と付き合った男性たちはそれが嫌でもとの男に戻るか開き直り女装や性転換して男性に抱かれるか。そんな生き方しかなかったのだと知る。
扉が不意にノックされ驚き振り向いた。
「ご飯できましたて」
早紀だったことに正直安堵した。
「は〜い」
返事しながら衣装を入れた段ボールを部屋の前に出した。
「今回の撮影で使った衣装や下着ですか。ファンの人たち欲しがりますよ」
そうなの、と答えながら下りていき夕食にした。

No.286 17/10/27 13:23
作家 

帰りの翌朝はふつうに起きれ爆睡することなく目覚めた。
朝食を済ませふたりは荷物の整理を済ませたが帰るまで時間があるなか書類の整理、監督や美紀、祐との挨拶や連絡とリビングのなかでお仕事中。
「沙耶香はゆっくりしていいから」
「疲れてるでしょう」
今朝もどういうわけか奈々が朝食の準備をし衣装を入れた段ボールに住所を記しお届けしますからと笑顔した。
奈々はお茶を淹れながらも別のグループのペンションを行き来していた。
麗奈、早紀はなんだかんだで仕事で息が合い時おり私の名前があがりドキッとする。
することがないまま出発までの時間が短いはずなのに長く思える。やむなく持ってきた本から数冊の文庫を出した。
「読書?」
「うん、まあ」
「何を読んでるです。てこれえっちな小説」
「……演技の参考になればと思って持ってきたけど読まなかったの」
女装の官能小説ばかり、と早紀は瞳を輝かす。
「よくこんなに集めましたね」
持ってきたのはとりあえず気に入った数冊程度。ぱらぱらと文庫を見て頬が薄く赤い早紀に麗奈は言う。
「そんなのはバスのなかでもできるわ。(街に)戻ってからも忙しくなるんだから」
わかってますよ、と街に戻ってからも彼女たちにはやることがある。羨ましくも思う。
ぱらぱらと文庫を見つめるがさすがに一週間もの撮影でセックスをしてたのであたまは真っ白、下着の内にある性器は少し熱くなるが興奮にいたらない。
そこへ来客が来た。
美紀と祐が挨拶に来た。
「お疲れさまでした。私たちは監督やスタッフと共に先にお暇(いとま)します」
「すみません。仕事に夢中で挨拶にうかがうのを忘れてした。美紀さん祐さん共にお疲れさまでした」
「美紀さん祐さんお仕事ができてよかったです」
まだあるけどね、と美紀は可愛らしい笑顔を見せた。
この人みたいな女性は実際は少ないなと思う。なぜAV業界に在籍し慈愛のような性行為ができるかわからないままだった。
「では失礼いたします。気をつけてお帰りください」
「そちらこそお気をつけください」
美紀と祐は頭を下げ監督やスタッフと共にバスの方へ去っていった。
程なく私たちの帰る時間が来て奈々が頭を下げた。
「お帰りですね。また会えますか」
「私に?」
ええ、と言う奈々に私はわからないとだけ伝えると寂しそうな表情があった。

No.287 17/10/27 15:02
作家 

帰りのバスは再びバスガイドの葵と女性ドライバーの碧であった。
「今度は前に座って彼女たちとお話ししたら」
麗奈と早紀は私に前の席に座るように促しふたり掛けの席なのに私ひとり。むっとしたが表情を変える前に彼女たちは最後部の席に行ってしまった。
なにどういうこと。
女性社員たちも口々に「沙耶香さんひとり?」「麗奈たちに嫌われたの」とからかうように聞いてきて閉口した。
程なくバスは動くがあいにく他の女性社員たちは顔と名前が一致しなくなかなか話が盛り上がらない。また彼女たちも旅行の遊び疲れもあるらしい。
「あらあら皆さんお疲れのようですね。沙耶香さん撮影はどうでした?」
「ええ、楽しかったです」
「雑誌買いますね。碧と一緒に」
避暑地を出て国道に出て高速道路に向かい景色が流れるなか心地がいい。
「忘れるといけないのでこれ私たちの連絡先です」
「ああ」
「私だけが沙耶香さんにフェラしたので碧がむくれちゃって」
バスのハンドルを握る碧が「むくれてない」とマイクに言い笑いが車内に弾けた。そういえばこのふたりのレズを見ちゃったんだなと思う。少し頬が赤くなる。
「お疲れなら眠ってくださいね。他の皆さんも眠っていますから」
葵の視線に合わし後ろの座席などを見ると麗奈や早紀以外はほとんど眠りこけていたが彼女たちはまだ仕事していた。
私のためではないだろうけどふたりとも働きすぎと思う。旅行中なのに。そう思っていたら眠気が心地よい揺れのなか襲い気づくと眠っていた。
「ん……」
サービスエリアの休憩場所に着いて女性社員たちは私が起きたことに気づいてはしゃいでいた。
「沙耶香さんだいじょうぶですか」
「ああ、うん」
また名前を覚えてない女性が声をかけた。打ち上げの時の女性のように思う。
「トイレは行っておきなさいね」
麗奈は肩に触れながら明るい表現のなかにリアルな疲れが少し見え早紀も少し元気が少なかった。私もトイレに降りたが混んでおりやむなく身障者用の共同トイレで用を足した。
美紀さんとここでしたんだっけ、と思うがトイレから出て反対側の車線と気づき自分に呆れていると麗奈が声をかけた。
「モテるわね」
「な、何が」
「葵さんたちに連絡先渡されたでしょう。邪険にならない程度なら構わないわ」
意外な答えに少し驚きもあり笑みがあった。

No.288 17/10/27 19:46
作家 

バスに揺られながらうとうとしながらも街に戻る数時間の間はバスガイド葵によりビンゴゲームが開かれた。
賞品はランジェリー各種やランジェリー店のクーポン券、天使(あまつか)なる女性の会社からの好意や感謝らしい。女性向け化粧品などがあり麗奈たちのはしゃぐ声のなか私はうとうとしながらも前方を走るベンツは神無月社長のものと気づく。
「ビンゴ!」
「はい、賞品はブラショーツ一式です」
「Tバック、いつ着ればいいのよ」
どっと笑いが起きるなかうとうとは止まらない。眠りに入ってもいいが男であるなら女性の黄色い声は時にやかましく聞こえるがこの撮影や旅行の間に慣れたのか半分は子守唄のように耳にしながらビンゴに穴を開けていく。
「沙耶香さんは当たりましたか」
「いえ、まだ」
「リーチが近いです。賞品当たればいいですね」
私の後ろや斜め後ろに座る女性社員たちはビンゴの雰囲気もあってか途端に話しかけてきた。
「ビンゴ!」
「早紀」
「早紀さんですね。スリーインワンのピンクです」
「やった」
葵の手元から少しずつ賞品がなくなっていく。本音を言えば賞品は女性物であっても欲しいと欲があったが充分すぎるくらいに性欲を発散したようなお仕事でいただいたら悪い気持ちもある。
だからビンゴは当たればいいなくらいの他人事に近かった。
「皆さん賞品は当たりましたか?」
ハ〜イとまるで女子高の雰囲気であり疲れた身体にちょっとこたえた。ほとんどの子達はビンゴに当たりはしゃいでいた。
「次は7、ラッキー7の7!」
ああ〜、ハズレの声に私も心の中で彼女たちにシンクロもしていた。
「ラッキー7なんですけどね」
葵は苦笑しながらも場を盛り上げ碧は高速道路ではあるが安全運転を心がけてる姿勢や顔がわずかに見えミラー越しに私に笑みを返したように見えた。
「賞品はあと数えるくらいですね」
「沙耶香さん当たりました?」
「ま〜だ」
後部座席から早紀の声に私は返し麗奈もすでに何か賞品を手にしていた。見慣れた都会の街並みの明かりに安堵しなくもなく眠気もまたビンゴが当たらないせいもあり襲い始める。
「ん……」
「だいじょうぶ?」
ドライバーの碧はすぐ後ろにいる私にちいさく声をかけたようだ。景色が風のように流れ車のライトが走り消える。
「え、ええ……」
頭を眠気が覆う。

No.289 17/10/27 20:35
作家 

街に近づくにつれ近隣の女性社員たちはお疲れさまと言葉を残しひとりあるいはニ、三人ずつで下りていく。自宅が近いらしく会社まで乗る必要はないらしい。疲れてるから自由に降りていくしていく。
「ビンゴのひといませんか?」
車内の人数が少なくなっても葵の声は能天気なくらいに明るいが返る声はいませんのトーンが少々低い。
「沙耶香起きてる?」
「起きてますよ〜」
ビンゴカードを振りながら後部座席にいる麗奈に返事する。呆れているのかもしれない。
バスはその都度止まり女性社員たちを降ろしていくが前を走る神無月社長は社員たちが降りるたびに労いをしてるようだった。
なかなかこんな人物はいない。ひとりひとりにちゃんと挨拶する女性社長……。
「え〜と、77!ラッキー7の77がふたつですよ!」
当たらないと思ってふとカードを見るとビンゴになっていた。
「び、ビンゴです!」
「勃起?」
「れ、麗奈!」
麗奈の軽い下ネタに女性が少ない車内は笑いがこぼれる。賞品はなんだろうと思ったら葵は戸惑い少し複雑な表情で見せた。
「あの申し訳ないんですが……生理用品しか残ってないんですが。よろしいですか」
生理用品だって、と不謹慎にはしゃぐ声が混じるなか私はとりあえず礼を言い手にした。
「沙耶香、それ私が使うわ」
「え、でも」
「いいから」
しょせん私に使えない生理用品だ。麗奈にあげても損はない。
「あ、私この辺で降ります。もう少し先までお願いします」
見たことのある早紀の住んでる隣町まで来たことに気づく。お土産を渡さないといけないと慌てポケットやバッグを探し恋愛成就のキーホルダーとお守りを手にした。
バスが止まり早紀がひとりひとりに声をかけ私に声をかけた時だった。
「お疲れさまです。帰ってゆっくり休んでください」
「あの…これ。たいしたモノじゃないけど」
「お守りにキーホルダー?いいんですか」
「なに早紀?」
なんでもないです!と彼女は麗奈にごまかし明るい笑みを見せバスを降りていった。
まあいいよね。これくらいはと思うが後々を思うとさらに厄介事を自ら担いだことになるが私は気づかない。
「みんな帰っちゃった。早紀も」
車内にひとがいなくなり麗奈は私の席の側についた。残ってるのは数人。駅前や商店街で降りていく。葵や碧も口数が少ないまま走る。

No.290 17/10/28 05:04
作家 

疲れた?と言う麗奈に頷き私たちの見慣れた大通りの側まで来てバスは止まる。
欠伸を抑えバッグや旅行鞄などを手にし葵や碧に礼を言う。
「連絡くださいね」
葵の可愛らしい声に旅行先で見たレズの光景がよぎりわずかに股間を刺激したが神無月社長は私や麗奈を労う。
「ご苦労様。今夜と明日はゆっくり休むこと。特に沙耶香さんは身体を酷使したのだから」
はい、と言うもののペンションでの身体を総舐めされた行為が認められたという意味が複雑にあったが聞く余裕は疲れに覆われる。
「気をつけて帰りなさい。お疲れさま」
「お疲れさまでした」
麗奈は頭を下げ先を歩き私も後に続いた。懐かしく見慣れた街灯や街の景色に帰ってきたと思う。程なく歩いてマンションにたどり着きエレベーターに乗り部屋の鍵を麗奈が開け招く。
「ただいま」
「た、ただいま」
「お茶にしようか」
誰もいない部屋に挨拶し麗奈は疲れてるにも関わらずお茶を淹れる。「私が淹れようか」と言うと制された。
お茶の匂いや香り、一週間ちいさく窓や網戸しか開けてないためやや暑いが窓を開けると暑いはずなのに風が入ってきた。
「おいしい。疲れが取れる」
「ほんと。沙耶香も疲れてるから無理しちゃダメよ」
ちらっと見て言う麗奈はまるで姉や保護者のよう。頷きお茶の味や口をつけた安心感から眠気がまた襲う。
時刻は七時八時とまだ早いが疲れが身体にきていた。一日あたり二回も射精し麗奈や早紀にも射精をしたのだから当然だ。
「寝る?」
「う、うん」
「今日くらいはひとりで寝ようか」
え、と思うが疲れてる時に麗奈に私のいびきはよくないと察した。パシャマに着替え下着などは洗濯機に放り込む。お風呂やシャワーは忘れていた。
「オチ×チ×ちゃんとある?」
「あ、あるわよ。勃つし」
よかった、と彼女は苦笑し確認するように少し私の淫部を見つめては逸らした。仕事中も複雑な心境だったのだろうか。
九時をまわり欠伸がふたりして出た。お茶を口にし少しばかりつまみや冷凍食品などで軽く夕食にし眠りについた。
なかなか寝つけなかったがいつの間にか眠っていた。
ようやく起きた時は八時頃、ぼんやりしながら彼女の部屋を覗くと寝顔があった。
お茶や軽い朝食程度は用意しようとする。お米、お味噌、卵などはあった。普通な食事はできるかなとお米を手にした。

No.291 17/10/28 05:55
作家 

お米は無洗米、味噌汁はジャガイモ、タマネギ、ねぎとシンプルにし冷蔵庫の中は旅行前にたいして買ってなくハムやウインナー、魚はない。ベーコンが数枚あり卵と合わせベーコンエッグかな。
起きぬけなので火の元に気をつけて一度トイレに向かい下半身が夏なのに震えた。
お米を炊いてる間に味噌汁、ベーコンエッグあとは何にしようかと思うが食材が少なく頭も思うように働かない。
おはよう、としばらくして麗奈が寝ぼけた顔を出した。
「おはよう」
「ごはん?私がやったのに」
「だけど疲れてるでしょう。たいしたものはできないけど」
苦笑し彼女のコーヒーにお湯をあたためる。彼女はコーヒーをカップに入れお湯を注ぎ口につけた。
「疲れてる?」
「そりゃね。モデルなのにあれだけセックスしたもの。モデルさんはああいうこともするの」
「ううん、希望ある人だけかな」
誰もがするわけではないが一日辺り二回出し一週間近くの撮影で実際十回以上はしたことになる。
手伝う、という麗奈は立ち上がりふたりして料理し一時間ほどで簡単な朝食が出来た。
朝ごはんの匂いに帰ってきたという感じもありベランダから見慣れた街に安心した。
「今日はゆっくりしましょう。お買い物はゆっくりお昼から」
うん、と麗奈の言うことに頷く。私も麻由や葵からのメモや連絡先のメモがあったことを思い出すが特にどうするつもりはなかった。
朝食を食べ終えテレビを見たりひとりで過ごしながら気づくとすぐに昼だった。
行こうか、と身支度する麗奈は適度な化粧をし私も適度にした。
彼女の表情はいつものように見えた。
それからしばらくは麗奈や早紀は仕事に忙しく私も街でのスタジオに美紀や祐と再会し再撮影をしたが意外なくらいにあっけなく終わった。彼女たちは割りきった関係かもと思うくらい。縁があればまたセックスしましょうと美紀の声は覚えているが顔はなぜか思い出せないまま。
麗奈と天使(あまつか)からのアンケートを記し提出し気づくと夏が終わり九月に双星出版で企画AVの試写を見た。
自分が映る女装レズの行為に自分でないような違和感や錯覚にとらわれた。企画AVは雑誌にDVD付録として九月下旬に発売された。
ちなみに監督からは特別に無修正版DVDが別途に送られた。
自分の男性器が露骨に映ってたのも驚くが裏作品を見たようでしばし唖然だった。

No.292 17/10/28 14:32
作家 

秋になり企画AVが付録として雑誌と共に発売された。
“沙耶香と女装レズしましょう”と銘を打たれ表紙には撮影で使われた私の女王様の一枚が使われ正直驚いた。また私のセックススタイルや女装、女性についての取材もされたことが三、四頁載った。
はじめは通常通りの売れゆきだったので女装や女装レズに興味あるアダルトユーザーが主の常連購読者が中心だった。
しかしとあるネット掲示板から女装レズがアダルト掲示板などにも流れたことから世間に多く知られるようになった。
季刊発売のアダルト雑誌にも関わらず初版を越えニ刷三刷と書店店頭分は一ヶ月の間になくなり通販もしくは双星出版社に問い合わせがあるようだった。
麗奈や早紀と身体を交わせることが一ヶ月ほどはなかったと思う。
九月に入った頃の私は雑誌『クロスドレッシング ボーイ→ガール』を九冊プラス一冊購入した蘭樹理三姉妹のランジェリーショップに昼間はいた。特にどうということはない。長女ルイをのぞいて。
「私たち九冊と一冊買ったの」
ヒトミはお茶を淹れて私に言った。
「九冊というのは読む用、保存用、コレクション用?」
「そうね。だけど最後の一冊はわかります」
「いえ」
クスッと彼女は笑みした。
「沙耶香さんのよさが伝わる用にかしら」
いまひとつ意味がわからないが意味深だった。ファンやマニアは三冊買うというけど少々悪い気持ちもした。
「あら、先生いたのね」
「こんにちはルイさん」
「麗奈さんや早紀さんとはセックスしてないみたいだけど」
「姉さん」
いいから、とヒトミを制し気にしないでと言うがルイは私を見て言う。
「姉妹たちを手なずけたみたいだけど私はならないわよ」
「そんなつもりはないわ」
この頃にはヒトミとアイにはリモコンバイブはすでになかった。その必要がすでにないと判断したから。社長や麗奈も同意している。
ルイはスカートの前を私たちだけに見えるように上げプライドが傷つけられた表情で睨む。
「こんなものをつけて、変態」
ルイの身体には胸、淫唇と金属の下着で覆われた貞操帯があった。ただしお尻つまりアナルにはそのまま。
「生活には支障ないでしょう。バイブはないのだから」
私の言うことに嘘はない。ただルイはもう少し優しくなってもらいたいからやむなくしてるのだ。
しかし彼女はまだ敵視していた。

No.293 17/10/28 15:01
作家 

「私がお店に出るわ。これお願い」
買い物した袋をヒトミに渡しルイは店に出た。
「姉さんたら沙耶香さんのことがよほど嫌いなのね」
「ヒトミさん気づかない」
なにが、と言う彼女に私はルイの背中から足元を見た。そこにあるのは細長くやや高いヒール。
「ルイさんが名器なのはあの高いヒールなの」
「まさか、そんな」
「いつからあんなヒールなの」
「遊ぶ時や学校以外ではヒールしか履かなかったかしら」
私はヒトミに説明した。
女性の下半身、特に膣を鍛えるのはハイヒールがいいと説明すると彼女は知らなかったような表情をした。もっともこれは学生時代に女装や女性に興味を持った私のとある官能劇画からの知識であるが現実にも通じることなのだ。
「だから姉さんは名器なのね」
「変態なのは事実だけど」
もう少し言葉を選べないかとルイに思うが彼女は私に靡かないし従順にはならないだろう。それでいいのだ。
九月中頃になりランジェリーショップ“EYE”に月水金と週に三日通っていた。
「アイちゃんの成績どう?」
「一学期末から下がりぱなっし。ジェンダーアイの恥だわ」
「ヒトミさんそんな言い方はやめなさい。ジェンダーアイとアイちゃんは関係ないでしょう」
「わかったわ」
アイの成績が私の媚薬の一件から下がりはじめていたのだが知ったのは二学期が始まった九月から。私が責任を感じることではないが家庭教師は続けていた。
「フェラしましょうか」
クスッとヒトミは悪戯ぽく言う。下半身はパンツスタイルだが勃起はしていた。ランジェリーやルイ、ヒトミの異性の匂いに囲まれてると女装してても男の本能は疼く。しかし私は断る。
「やめておく。いまはセックスはしたくないから」
「まえの沙耶香さんならかんたんにつまみ食いできたのに」
唇を尖らす。
以前の私ならガードルをつけて消極的防御を言い訳にし身体を交わせただろう。だけどそれではいけない。心から積極的防御に切り替えた。
もちろん麗奈や彼女たちの知らないところでオナニーはしていた。しかしいまは麗奈たちが仕事に忙しく自然とセックスは減っていた。美紀との撮影でやりすぎたかもしれないとも思うが流されてはいけない。
そこへアイが帰ってきた。
「先生こんにちは、じゃなくてこんばんは」
明るい声なのに表情が浮かないアイ。いつもの表情ではなかった。

No.294 17/10/28 20:08
作家 

「勉強しなさいよ」
わかってるとルイの言葉にアイは口を尖らす。
「一旦帰って麗奈に夕食を作らないと」
「あら主婦みたいね」
「少しでも手作りで栄養あるモノ食べないと」
「先生帰るの」
すぐ戻る、とだけ断り私は近隣の地元スーパーに向かい安く栄養のある食材をかごに入れていき秋刀魚や刺身などを買った。帰ると当然彼女は帰ってないが秋刀魚を塩焼きにし刺身はお皿にのせたいがパックのまま保存。これで彼女が帰ったら秋刀魚や刺身は食するはずである。
一時間ほどで料理をすませ朝昼には掃除をしたので部屋は綺麗、洗濯はまた後日。
再びマンションを出て蘭樹理姉妹のもとに戻る。秋になり夕闇が早い。
「ただいま、戻りました」
「先生!」
アイが二階から明るい笑顔を見せたが溌剌な印象は少ないよう。成績のことからルイとうまくいってないのは明らかだった。教材はあらかじめ昼間の内に持ってきていた。
「今日は物理からね」
「勉強したって意味ないような」
ルイと揉めてるせいでアイは以前と比べ勉強に意欲がない。やむをえず私は本来は受け持ちではない物理や数学なども少し勉強し直した。
私はアイに肩に手を置き言う。
「たしかに学校の勉強は社会に出たら一見役に立たないように見える。だけど物事の考え方をいろいろ身につけられる。いまはわからなくても」
「沙耶香センセもオトナなんだ」
「オトナだけど……ルイさんには嫌われてるよ。ヘンタイだし」
「そんなことないよ」
まだ性の世界も姉たちから見聞した範囲で中身はそれなりに純粋で青いアイにはわからないかもしれない。もちろん私自身もだ。
「……中間試験の成績がよかったらデートしてあげると言っても勉強はいや?」
あまりこんな手は使いたくないがやむをえない。アイはぱっと目を輝かす。
「ホント!?」
ただしと付け加えた。
「ただし成績は……学校で100番以内。いえ50番以内」
「そんなムリだよ」
「やる前からムリと言ってたらなにも手に入らない。知恵も知識も恋も……愛も」
「またむずかしいこと」
「とにかくいまは勉強。ひとりの時に私がいま言った言葉は考えたらいいわ」
物理と数学を教えていくが成績が悪くても現役高校生、教える私よりはるかに出来ていた。
だけどアイは皮肉なことにそれに気づかない。家庭教師はたいへんと身にこたえた。

No.295 17/10/29 06:09
作家 

休憩は十分から十五分程度。ただし月水金のそれぞれでできる教科はふたつ程度。
「お茶を持ってきたわ」
休憩にはヒトミがお茶菓子を持ってくるがルイとはほとんどさっきのように憎まれ口ばかり。
「アイの様子はどう?」
「ちゃんと私よりできてます。ほら」
数学や物理についてはそれなりに授業内容は聞いてるらしく参考書と照らし合わせできていた。私とは大違い。小声でヒトミは問う。
「じゃあなんで」
「ルイさんとうまくいってないから不真面目な振りもあるかと」
そう言う私だが彼女たちは私に対しての態度で姉妹間がケンカしてるのを知らない。
「先生、私ともデートしてね」
ヒトミはずいぶん優しくなりアピールはほどほどにしなくなった。デートくらいは構わない。だけど肉体関係には防御さてしまうだろう。
ランジェリーや美人三姉妹のもとでも色香はある。パンツのなかで勃起はしてしまう。
「もうお姉ぇたら」
「なあに」
「ルイ姉ぇはともかくヒトミ姉ぇもデートしたいんだ」
「お姉さんのことより自分の勉強……もだけど気持ちを大切にした方がいいと思うわ」
「またむずかしいこと」
お茶を口にしながら媚薬はもう入ってなく安心している。ただ姉妹間の仲が悪いことは懸念。麗奈は家庭教師をやめたらもとに戻るんじゃないと乱暴な意見だった。
それはたしかにあるがそれでは内面からの修復にならない。彼女たちに私は関わってしまった以上放置はできない。
アイがベッドに移りくつろぎながら私を見ていた。
「なあに」
「先生、50番以内に入ったらセックスしてくれます?」
男まさりなわりには十代の少女らしく頬が赤くいまの言葉だって相当勇気がいるはず。むげにならない程度に言葉を選ぶ。
「デートはするわ。だけどセックスはちゃんと相手を選ばないと。まだなんでしょう?」
こくりと頷く。
彼女はまだ未経験の処女なのだ。もちろん興味がないわけではないが初体験は性別問わずにいくつか痛い思い出や恥と思うこともある(らしい)。
「今日の勉強が終わったらお風呂に入って早く眠りなさい。あとあまりネットはしないこと」
「はい」
十代の少女のもとで勉強を教えるには理性が相当必要。女陰恐怖症を克服し男性の本能は保たれていた。
だけど中間試験まで時間があるようでない。彼女ならできると信じようと思う。

No.296 17/10/29 07:57
作家 

途端に秋になると夕闇が早く夏の出来事が夢のように思える。
実際その夢を破壊しかねないことが麗奈たちの下にある。私を含め。
ただいま、とマンションに帰るとまだ帰ってないらしく暗いまま。
何がいけないのか、とお茶を淹れぼんやりしていたらほどなく麗奈は帰ってきた。
起きてたの、と言う彼女だがまだ十時前だし。麗奈はバッグを置くや否や冷蔵庫から買い置きのビールを出す。
「もう何がいけないの。ここのところクレームばかり」
荒れている。
実は私が参加した企画DVDはちゃんとビデオ倫理審査委員会の審査を通っているにも関わらず売り上げに反比例するかのように聞いた範囲ではとあるアダルト掲示板から「やりすぎ」「過激すぎ」「世間に悪影響」などの書き込みから端を発し双星出版には連日電話や取材が来ているらしい。
「麗奈、私に何かできることない」
「沙耶香は悪くないわ。美紀さんも祐さんも監督もスタッフも。なのに」
グラスを力いっぱい置いて機嫌の悪さが表情にあらわれていた。彼女や早紀たちがいかに仕事に気持ちや情熱を注いでるのか伝わる。
私が昼間“EYE”に顔を出してたのも理由がある。最近では朝や昼のワイドショーにも『クロスドレッシング』はモザイクなどの配慮や演出があり取りあげられ性について話題となっていた。
「そうね。悪くない……と思う。麗奈や早紀さんも」
少し間があったのはワイドショーを見てしまいコメンテーターの言葉に傷ついたことがあった。コメンテーターはこう言っていた。
『女装レズだか知りませんがこれは少々いやかなり過激な内容です。まったくもって不謹慎極まります』
この言葉がきっかけだったかはわからないが本来なら同じ女装者の掲示板からもなぜか批判されていた。
『なんで男を愛さないの』『男に抱かれてこそ一人前!』『レイプされたらいいのに』
性同一性障害やLGBTでないためにむしろそれが世間の槍玉に上げられたと神無月社長は状況を分析し伝えた。
ひとの噂も七十五日、いつかはこの騒動は鎮まるわとも言ったという。
しかし思惑に反して世間は私や麗奈、早紀たちそして『クロスドレッシング』を叩いていた。
「少しでいいから食べない。冷蔵庫に秋刀魚があるわ」
「少しだけね」
食欲は落ちているらしいが二口三口はつけるがアルコールに逃げてしまう女性の姿が頭に残った。

No.297 17/10/29 15:17
作家 

シャワー浴びて寝る、と素っ気ない態度で風呂場に向かう。
売り上げが上がってた頃は明るい笑みを見せセックスも激しく女性らしい一面を見せていたがいまはなんとなく見てはいけない一面を見てるようで気まずい。苦情やクレームに追われ他の女装者との仕事もうまくいってないらしい。そこへメールが来た。
『麗奈さん、無事帰りましたか? 早紀』
早紀だった。帰りが遅い時や週末などは彼女や同僚と飲みに行っているらしかった。私の前でも飲むが一応遠慮はあるのが先ほどの態度なのだ。
『ええ、無事に帰ってきた。早紀さんも大丈夫?ムリしてない 沙耶香』
『あたしは大丈夫デス!今夜も取材デス!沙耶香さんも気をつけてくださいネ 早紀』
返事が早い。おやすみなさい、とメールを返し彼女もまた返した。するとシャワーを終えた麗奈は欠伸を口にした。
「こんな思いをするつもりじゃなかったのに」
「飲んでもいいけど飲まれちゃダメ」
「わかったわ。おやすみなさい」
今回の件が起きてから一緒に寝ることはなくなっていた。アルコールに飲まれて健気に振る舞いながらも傷ついていた。
翌朝、朝食を食べやすいモノや喉に通りやすいモノをあの手この手で作るが食は進まないまま双星出版に向かう彼女を見送る。泥酔はしないものの抑制がいつまで保つことができるか。
アルコールに逃げる人間はあっけないほど脆い。飲まない私はそれなりに理解してるつもりだからよけいに辛さもある。
新聞記事、朝のワイドショーに見たくはないが自分に起きてることなので一通り目を通した。新聞はさほど取り上げてなくテレビを点けた。
『今日も女装雑誌『クロスドレッシング』の過激ななワイセツ表現についての話題からです』
某局のイヤミなワイドショー司会者の表情と声が耳につくなか一通り見ながら他局も目を通す。
しかしどの局も何か論点がズレているように思えた。過激な淫語表現や演出はいまのAVはP音や消しがなく普通なはず。なかには取材した性学者、性評論家、官能作家は若干表現については問題視してたが雑誌や私などについては擁護意見もあった。
何が問題なのか。いささかそれがぼやけたままメディアに取り上げられた印象があった。
ただ例外は美紀のタママ×コ発言はネットやAVファンからは好評であり女装者たちのバーやお店でもはしゃぐ姿がテレビやネットにあった。

No.298 17/10/29 15:44
作家 

いくつかのアダルト掲示板にも目を通したがいまひとつ取り上げられる要点が見当たらない。
ひとつわかるのは美紀のファンからのやっかみ。だけどこれはAVファンならわかる心理。しかし妬んでるごく一部らしい。
次に私を叩いているのは性同一性障害者やLGBTなどの男性が好きな女装者による書き込み。
『男性に抱かれてから威張りなさい』『ケツマ×コを使いなさい』『男性に抱かれるとインポなわけ!?』などなど彼らもしくは彼女たちの言い分はとにかく男性に抱かれてて女性として一人前と言いたいらしくこれは雑誌の志向や私の性癖を無視した書き込みなので論点自体がズレていてあてにならない。
何が問題なのか。
いくつかの掲示板を見てまわるとひとつなんとなく確信を得てるようなものがあった。
『女装者が女性を愛するのはオトコじゃないですか。男としては愛せないのですか』
この一文を見た時は正直しばらく固まり声が出なかった。日頃、私が口に出さない潜在的に疑問に思い悩んでることそのものだったから。
だけどこの一文を書いた人物はもちろん匿名であり正体は不明。年齢、性別、所在などわかるわけない。
たぶんにマスコミが言いたいこともこの一文に起因してるはずだが吊し上げはしたもののどう叩いていいかわからないまま取材をし放送し視聴者の興味を引き視聴率を稼ぎたいのだろう。
過激な表現やセックスをしたことは否定しない。
また一度この件があってかは双星出版のある建物をのぞいたが神無月社長は取材には答えずまたネットからの反論もする姿勢はなかった。多少私のプライベートについて取材があった。
親に勘当された出演者という女装者ということで取り上げられたがマスコミのやることはこんなものだと一時感情は熱くなったが一日経ったら喉元過ぎていた……。
私がむしろ気にしてるのは麗奈や早紀たち雑誌社で働く女性たちだ。だけど会社にこんな時期に顔を出せないのもある。
パソコンを閉じて掃除や洗濯をして買い物に出かけた。
「ん……」
気のせいか。視線を感じた。振り向くが人影や気配が怖いくらいに消えたようだ。
マスコミとも思うが神無月社長は私に対しての取材は一切しないようにお達しがあったと聞いた。だからマスコミではないようだ。
ファン?
この時の私には慣れた女装生活に油断と慣れがありそれが危険を呼ぶとは知らなかった。

No.299 17/10/29 16:54
作家 

「えっちしてる?」
「なんですか」
「麗奈さん達とはご無沙汰なんでしょ」
ヒトミは利発そうな瞳を輝かせながら私に聞いてきた。最近は家庭教師だけでなく彼女の好意で“EYE”のお手伝いをさせてもらっていた。
ただしこれをするにいたったのは私は『クロスドレッシング』専属モデルにも関わらず冬号と新年号のお仕事をもらえなかった。麗奈がアルコールに向いたのはこれが原因だった。
「ご無沙汰ですけどオナニーはしてるから」
とはいえ麗奈の下着には手をつけていない。傷心な彼女をさらに傷つける行為になるから。
ヒトミはさほど広くない店内を見て言う。昼前の明るい頃だが平日でいったん客の足は引いたようだ。
「少しなら慰めるくらいいいんだから」
ルイがいないのもあるが彼女は店をそのままにレジカウンターに潜り私の下半身に手を出してきた。
「ちょっ……」
ワンピースのスカートの下に入られ肌寒いなかストッキングとショーツに包まれた膨らむ淫部に触れられた。クロッチと膨らむ睾丸に触られ足元が震えた。
「ちょっ……やめて」
「オナニーだけでは限界でしょう。どうせ姉さんには貞操帯だしアイは学校でお勉強、麗奈さんたちはお仕事……媚薬の効果いらないくらい立派」
ちょっ……、声にならないままスカートのなかに潜った彼女の柔らかい指や掌の感触が襲う。
さわさわとした感触が適度に冷暖房の利いたなか淫部にひとの感触が宿りむくむくとテントを張る。
「ああ……ヒトミさん」
「ガマンしてちゃダメ……」
指がクロッチと睾丸、根元を這い両手から力が抜けそうになるがお店の前を歩く通行人、店内に入るお客さんに声が出せなくちいさく笑みをするのが精いっぱい。
「うふ、ストッキングから甘噛みもいいけど」
ストッキングを下ろされちいさく声が上がったが誰も気づかない。しかし膨らむパンティの淫部は彼女の口内に包まれた。
「や……やめ……」
「本当にやめていいの?」
「っ……」
企画AVの撮影での快感が脳内から身体に再び宿る。あの撮影の日々にも似た危ない快感が身体をぞわぞわと支配する。
「ば、バレないようにしなさいよ……」
「フェラされてるのにSなのね。そんなところが……好き……」
ちろちろと柔らかいパンティ越しにフェラをし布地のなかでぺニスが別な生き物のようにちいさく動いていた。

No.300 17/10/29 18:56
作家 

最近は花柄ばかりなのねとヒトミはフェラをし上目遣いで言う。
「な、なによ」
「ううん、ちょっと能天気かなと思って。れろれろくちゅくちゅ」
能天気。たしかに麗奈たちが辛い目に遭ってるなか少々空気が読めてないファッションかもしれないが彼女たちは昼間はお仕事中。麗奈が目にするのは少ない。
「撮影の時から成長したみたいで……はむ。ああ…ン、凄い」
まるで見てきたような表現だが私は彼女たちが撮影スタッフに紛れていたことは知らない。
「どういう意味」
「くちゅくちゅ…ンン、何でもないわ。男の匂いのするタママ×コ」
「っ……その言い方」
「ファンなのでしょう」
なんでそんなことを知ってるのと言い返したいがフェラの快感に身体は支配されていく。しかし彼女のフェラはパンティから肉棒をそのままテントを張らしたままちいさく舌を使い鈴口や亀頭を舐め幹は布地越しに責めていた。
「っ……」
いつの間にこんなにうまくなったのと思った時にちいさく笑う声がした。
「うふふ、私もやるでしょう。姉さんや麗奈さんたちに負けないように勉強したの」
「ヘンタイ……」
「ちがうわ。女性は誰でもえっちを……上手にして…振り向い…れろ…てもらいたい…の。ちゅる」
「っ……!?や……」
喘ぐような声が漏れ店内にいた年配の女性客がこちらを見た気がした。両手でレジカウンターに踏ん張るが額や頬に緊張が走る。
「泣かせてやるわよ……」
「はむ…れろ。くちゅ……それこそ私が望むこと……虐めて……」
「っ……私の気持ちが振り向かなくても……いいわけ」
「……いまだけでもしあわせならいいと言う女性もいるから」
ヒトミたち三姉妹にもまだ私の知らない何かがあるニュアンスだ。寂しい呟きは淫部の奏でる音ともに耳に残る。
------!
「……なに」
ふと視線を感じた。しかも突き刺さるような悪意のような瞳。背筋や肌がヒトミのフェラをのぞけばぞくっとするような真冬のような冷気。
「沙耶香さん……?お客さん?」
「い、いえ……」
ふと気配か視線かは消えていた。けっして広くない店内だがお客さんの視線とは違った。
ちゅるちゅるきゅきゅ……!
「ちょっ……」
バキュームのようなフェラの吸引力に私は踏ん張り堪えた。さいわいに年配のお客さんは私の様子に去っていく。お客さんひとり逃したけど……。

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