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沙耶香の女装官能小説(女装モデル編)

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作家
17/12/06 08:18(更新日時)

物語

わたし水越沙耶香(仮名)はある時に街を歩いていると女装雑誌『クロスドレッシングボーイ→ガール』の担当編集矢口麗奈にスカウトされる。
始まる彼女との女装生活やモデルとしての日々。
日々交わる麗奈や彼女のライバル早紀、彼女たちの社長である双星出版社社長の神無月舞、現れる謎の痴女性。
近所に住むランジェリーショップを経営する美人三姉妹……。

女装小説でありますが同性愛やLGBTなどではありません。
あくまで筆者が女性や女性的なものに外面や内面またフェチ的なものに憧れる女装官能小説です。
くれぐれも誤解なきよう願います。
ちなみに更新は遅め。

17/08/04 15:53 追記
感想スレにスレを作りました。
共感ボタンを押してくれた方や作品に興味ある女性の方よかったら書き込みください📝。
男性は感想スレ禁止とさせていただきます×。

17/12/06 06:19 追記
とりあえず今回の物語はここまでですが続編のスレは作りました。
感想共々再びそちらもごらんください。
ここまでお読みいただき読者の皆々様ありがとうございます。
そしてまたよろしくお願いします。

No.2484188 17/06/12 08:31(スレ作成日時)

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No.101 17/09/18 04:40
作家 

私が麗奈や早紀と共に眠りについていた頃、“EYE”の隠し部屋とされる三回では次女ヒトミ、三女アイが長女ルイにより折檻を受けていた。
ああ……。
お姉ぇ…許して…。
アイはどうやらあの後無事に帰れたようだが、レオタード姿のまま若い秘唇にローターをくわえさせられていた。ヒトミはバイブを。
「あなたたちせっかく捕まえた沙耶香さんを逃がすなんてジェンダーアイの名の恥よ」
ヒトミは青いレオタードから愛液を滴らせながら美姉をまっすぐに見つめようとする。
「ね、姉さんだって沙耶香さんと……セックスした……でしょう」
「だからなに」
美妹の胸を掴みながらルイは納得いかない厳しい瞳で見つめる。ヒトミはバイブの強さが秘唇をかき混ぜるようななか悶え言う。
「愛を……感じなかったの。彼……いや彼女から……」
「なにを言ってるの」
わずかに目を逸らすルイ。名器として何人も男や女装者をイカしたプライドがあるらしいが内心認めたくないのもある。
「ああ……お姉ぇ」
まだ若いアイも腰を揺らしながら淫汁がレオタードや床を濡らす。処女ではあるが彼女は感度はあるようだ。
アイもまた逆らう。
「センセ、ううん……沙耶香さんは……あの媚薬に……犯されながら…フェラしか求めなかった」
「なに。それが」
「襲おうと思えば……あの人は…できたのに」
「そんなのは偶然よ」
ルイには名器に溺れる沙耶香の姿しかなくふたりとはギャップがある。
「あの社長まで出てくるなんて忌々しい」
「ああ……姉さん」
「堪忍して……」
バイブやローターが牝猫を襲うように淫肉の内で蠢く音がしる。
ルイは思う。
早く逃げなければとも思うが今夜にも警察が来るはずが来ないのは疑問だった。
「ふたりとも朝までそのままでいなさい」
三階から麗奈のマンションの明かりが見えていた。
「沙耶香さんの精液がこれっぽちでは」
手には試験管に精液。床には沙耶香の精液でベトベトになったヒトミのシャツやズボン、白の下着がある。
アイにはズボン、、ヒトミにはシャツを頭から被せ彼女は下着を手にする。
ああ……、臭い精液に快美に叫び美姉妹。
下着を手にするルイは逃げれるはずをなぜか逃げようと気持ちはあるが胸の内は揺れていた。
この夜は逃げれた沙耶香たち、逃がしてしまったルイたち共に静かな夜だった……。

No.102 17/09/18 06:05
作家 

朝、私はゆっくりと目を開け目覚めた。左右をぼんやり見ると早紀の姿がいない。
やっぱり……。
「おはよう、具合はいい?」
「ん……」
私は下半身を気にし触れると半勃ちをしてるのはもとに戻ったのか。
「早紀さんは?」
「こっちで熟睡してるわ 」
リビングに向かうとソファーの上でタオルケットで身体を包み身体を丸くして寝息をしていた。
「いびきから逃げちゃったみたい」
「うるさかった?」
「体質もあるしセックスしたんでしょう。いつもよりうるさかったけど私は平気」
優しい言葉や笑みに救われもするが複雑な心境が内にあるように思う。
トイレに行き私は尿をする。昨日はよく考えたら一日中、用を足してなく尿は真っ黄色だった。
「媚薬のせい?」
あまり考えるのはよしたかった。
トイレを出てペーパーで男性器を拭き綺麗にした。
「紅茶にしたわ」
「ん…ありがとう」
「あ、そうそう。社長からメールがあって今日は私と早紀は出勤しなくていいわとあった。社長も十時には診断結果を持ってくるから」
「そう……」
しばしテレビを点けていると早紀がソファーから眠りから覚めた。
おはよう、と私が言うて早紀は気まずそうにぼんやり挨拶した。
「……おはようございます」
「いびきで眠れなかった?」
「……うん。いえ…」
珈琲を出す麗奈に彼女はペコリとした。
「沙耶香とえっちした時に泊まらなかったわけわかった?」
悪戯ぽく言う麗奈に早紀は珈琲を口にする。
「にがいですよ。これ」
「目覚めにはこれがいいのよ」
「……いびきなんて気にしませんから」
強がりに思えそこにも彼女らしい優しさがあった。
「沙耶香は“EYE”の三姉妹をどうするの」
「警察ですよ。あんなの」
テレビを消して三人で話し合うが私は答えを出すのを渋り朝食を少しばかり口にした。
そこへ神無月社長がメイドの里沙や奈々を従え入ってきた。
「具合はいいみたい?」
ええ、と私は曖昧に頷く。風吹先生からの診断書を読み上げた。
媚薬による興奮剤や勃起などは人並み外れた作用があるのがわかり副作用はあるかもとだった。
「やっぱり」
「やっぱり?」
躊躇いながら私は自分が媚薬に侵されていた間に男性の本能が目覚め必死に戦っていたことを告白した。
「沙耶香さんの人格はあくまで憧れたものだから」

No.103 17/09/18 06:43
作家 

神無月社長の言葉は少々残酷だった。
「沙耶香さんたちみたいなノーマルな性癖がありながら女装するのは別の人格を作るようなもの。中身は男性のまま外見は女装、だけど女性を愛する」
端的な説明ではコスプレイヤーなどもこれに近いかも知れない。
アニメや漫画などのキャラクターにコスプレし同一視し重ねることでキャラクターになりきる。なりきってる間は素の自分から離れたりコスプレや百合、BLなどに浸れる。だけど当然レイヤーにも素の自分がある。
いわばギャップが存在してしまう。
女性を愛する女装者もまた自分が憧れる女性や具現化した偶像を重ねる。性同一性障害は心は女性、身体は男性だがこなギャップは手術や治療で埋めることはできる。
だけど私(沙耶香)みたいな女装者は男性であり女性なのだ。
神無月社長はベランダの方の街並みを見つめる。
「とにかく今は“EYE”の人たちをどうにかしないと。いまは私の手の者が監視して動いてないわ。逃げないのかしら」
一同の視線が私に注がれる。昨夜、私が警察に伝えるなと言ったことを彼女たちは頑なに守っている。
私は三姉妹について決断を迫られていた。
「神無月社長、とにかく彼女たちを逃げないようにだけしてください。お願いします」
「それは構わないけどどうするつもり」
「……夜まで待ってくれませんか」
結論や決断を出すこと自体はできたはず、だけど私は一日自分もまた“EYE”の彼女たちの様子を見えなくてもうかがいたかった。
「だけどいまはどうやら通常お店の営業してるみたいね」
「沙耶香」
「麗奈の気持ちはわかるけど私はオトコなの。だけど彼女たちにはいずれ罰を与えるつもり」
「なにを?」
キョトンとする早紀にも私は答えなかった。
シャワーを浴びてゆるやかなスタイルに私がいるのを彼女たちは見つめる。会話するでもなくただ見つめる。
時間だけが過ぎていく。
「なに考えてるんでしょう?」
早紀の呟きに麗奈は唸る。
「わからない。初めて見たわあんな沙耶香」
女装者を多く(といっても数えるくらい)知る彼女にも私のような人は知らないタイプかもしれなかった。
神無月社長はその都度監視させてる者たちから連絡を受けメモし指示を与えていた。
同じ頃、ルイたちも監視に気づきながらも相手が何もしないことから普段通りにしていた。

No.104 17/09/18 08:27
作家 

この日私が身につけていたのはフェミニンな感じのワンピースだった。
見慣れない私の姿に戸惑いながらも早紀は言葉を適度に交わし写メにおさめていた。
「いつもの沙耶香さんとなんかちがうみたい」
「うん……」
三ヶ月共に過ごしていた麗奈でさえ戸惑いがあったようだ。
神無月社長は私の部屋から雑誌企画AVの書類を手にするが彼女たちに面と向かっては何も言わない。
私自体はただ時が過ぎるのを待つだけ。
何もしないまま、ただ一日の終わりを待っていた。
神無月社長の呟きが聞こえる。
「沙耶香さんは自分の意思が優先されるのはいやかしら?」
社長、と麗奈や早紀は彼女を見つめる。
出かけるわけもなく言葉少なに交わし社長付きのメイドの里沙や奈々とも少し話すだけ。
「これだけ女性がいるのに、誰にも手を出さないなんて?」
「やりチンみたいに言わないで」
早紀と麗奈からそんな言葉は聞こえながらフェミニンなワンピースの下で私は自分のペニス、あるいは昨日からの出来事、三姉妹や媚薬を振り返る。
男の本性があるんだ、と自覚はした方がいいのか悪いのか。
昼食はそれぞれ思い思いのモノを作ったり頼んだりするが当の私が口数を少なくしたから麗奈や早紀は少々もどかしさが見えた。
「なに考えてるの」
たまらず麗奈は聞いたが私は笑みを返すだけ。
「夜まで待って……」
向かい合わせに座る彼女はまるで見たことない存在であるかのような表情、もしかしたらそうさせたかったかもしれない。
昼食後に退屈した早紀は男としての私の部屋に入り私に語りかけた。
「オトコの子なんですよね」
「オタクだったりいろいろだけど」
「ひとにはいろいろな顔があるの?」
それには私は答えなかった。
神無月社長は観察するかのように私の様子を眺めていた。オトコの部屋でゲームをしたり好きな作品を語ったり半分はオトコとしてまたガールズトークもあった。
夕食がすみ一件から二日が経とうとした時だ。
「いきましょうか、“EYE”へ」
「沙耶香、あなた何を」
「麗奈も早紀さんもついてきて…」
社長がいきましょうと促しメイドの二人も付き従う。
営業時間が終わる“EYE”の前に私が音もなく現れたことにルイたち三姉妹はぎょっとした。
拉致誘拐した相手が一度逃げたのまた現れたから。
私は決断しなくてはならない。

No.105 17/09/18 10:02
作家 

“EYE”を訪ねてから数日後のこと、私は麗奈と共にデートをしていた。
相変わらず私は同居をしいろいろとシェアをしている。
「ねえ、あのままでいいの」
ショッピングをしながら聞く彼女に私は言う。
「逃げれたらあの二日の間に逃げれた、もしかしたら彼女たちは半分程度は私に何かを望んでいたかも」
「むう、だからて」
ランジェリーショップ”EYE”はなくなることなくいまも三姉妹が経営しルイやヒトミは店に出てアイは高校に通っている。
怪盗ジェンダーアイ。
神無月社長から資料を見せられた。
彼女たちは行く先々の街などで十代から二十代後半までの女装者あるいはその素質ある者を拉致誘拐しては性的ペットにしたり精液を搾取しては女装になるであろう精子を貪り取ってたらしい。
警察なども変態犯罪者としてリストに挙がってたらしいがたいして多くはない被害者の少年や男性女装者は被害届をほとんど出さなかった。
理由は想像つく。ルイたち三姉妹と交われば被害届を出すことは少ない。
「だけど沙耶香に媚薬の効果がまだあるかも」
口を尖らす麗奈、懸念してるのは彼女もまた女装雑誌で作家や性医学者から情報がある。
「うん。それはわかってる」
ショッピングをしながら考える。たしかにジェンダーアイの被害者のなかにはまれに本能に身をまかし逆に性犯罪者となる者もいたらしくいまだ治療を受けている者も数名いると社長は言う。
『沙耶香さん気をつけないとあなたもそうなる可能性あるから』
社長の厳しい言葉が脳裏によみがえる。
「なら“EYE”に行ってみる?」
渋々ながら私たちはデートを途中で切り上げランジェリーショップに足を向けた。
いらっしゃいませ、と言いかけたルイとヒトミは驚く。
「何しにきたの」
「様子を見にきたの」
「警察に出せば身の安全は保証されたのに」
否定はしない。
だが、私の眼鏡の内の瞳が狂暴に輝くのを麗奈たちは見て手にあるスイッチをカチッと押した。
ああ……。
沙耶香さん……。
さいわいお客さんは少なくふたりの様子に気づかない。
ルイには胸、花唇、アヌス、ヒトミには胸、花唇とローターやバイブをリモコンで動くように仕込んでいる。
もちろんアイにもだが彼女は若い花唇だけだがここから電波は届かない。
私は彼女たちが逃げなかったのを理由に契約を交わしたのだ。

No.106 17/09/18 14:30
作家 

ルイたち三姉妹と交わした契約。
ひとつは私は彼女たちに定期的に精子がほしいならば受け渡すこと。
ひとつは警察に逮捕させない代わりに私の目の届く範囲にいること。つまりはランジェリーショップを経営しいままでと同じ付き合いをすること。
ただし逃げられないようにバイブやローターは常に身に付けておくこと。
もしも逃げた場合に限っては神無月社長から警察に彼女たちが怪盗ジェンダーアイであることを伝える。
また媚薬については彼女たちもよくわかってないらしく私や他の被害者が性的不能(つまりはインポなど)になった場合は身体で責任を取ること。ただし暴力的や殺人行為は当然こちら側もしないこと。
少なくとも私には媚薬の効果があれから数日消えていたが、本当に効果がなくなったか疑問だった。他に被害者がいるかもまだわからない。
ルイは私を憎々しげに見つめている。
「私はヒトミやアイとは違うからあなたに懐柔されたつもりはないから」
「構わないわ、そうでないとルイさんと対等に付き合えないと思うから」
思わぬしっぺ返しをくらったらどうするのか、麗奈は思う。
もちろん私にも絶対的な自信はない。サディスティックな瞳を宿しながらルイが復讐に返り咲くことは考えられた。
「……沙耶香さんなんで、私たちを警察に」
ヒトミの疑問はもっともだ。だから私は逆に聞く。
「ならなぜあの時私の四肢を完全に拘束しなかったの?逃げられないように。完全に完璧に」
「それは……」
ふたりの美姉は言い淀む。
社長から聞いたところによるといままでの彼女たちの被害者も完全な拘束をされた者はいないという。
少し黙り私は自分の考えを述べてみた。
「あなたたちの生い立ちは知らない。だけど私や女装者たちを拘束し飴と鞭を与え自分たちのいいように言い聞かせたかったんじゃないの?」
当たらずとも遠からず、八割くらいは的を射ているはずだった。
ルイはムキになる。
「いつか沙耶香さんをぎゃふんと言わすわ」
リモコンのローターやバイブが蠢くなか彼女は私に目を向けた。
「それでいいわ」
私の精子は彼女たちのランジェリーショップを通し裏でネット販売されている。私の精子は子どもがいないできない家庭向けに宣伝されてるが女装者が生まれるかもしれない精子なのでいまのところ全く売れてない。
社長も呆れていた。複雑は否めない

No.107 17/09/18 16:18
作家 

帰りましょう、という私に麗奈は頷く。
だけど私は思い出したように彼女たちに言う。
「そうそう。麗奈たちの雑誌『クロスドレッシング』は読んでくれてる?」
無視するルイに代わりヒトミはええと頷く。
「それがどうしたの」
次の私の発言に彼女たちは驚きを隠し得なかった。
「私、彼女たちのDVD撮影に主演することになりました」
「え、だって」
「まさか」
彼女たち姉妹が懸念したの媚薬の効果が治癒してるかわからないのに企画DVDに出演するということだ。
麗奈も早紀も懸念しすでに神無月社長も承知の上である。
企画書には同意しながら私は希望要望を記し提出した。しかし神無月社長は知っている。
あることについて私が記しており麗奈や早紀との付き合いに媚薬が少なからず影響していた。
なのに私は企画DVDに出演を申し出た。
「身体は平気なの」
ルイは心配してるかのようでありまた媚薬についての効果が気になるようだった。
「それは麗奈か早紀さん、社長にでも聞いて。私だってプライドあるから私からは言えない」
「麗奈さん」
「機会があったら話すわ。私はあなたたちを許せる気持ちが生まれるまでは……」
麗奈は勝ち気な性格と私にした彼女たちの仕打ち、ここ数日の私とのセックスから複雑な変化を彼女にももたらしていた。
「言ってもいいのに」
「……いや。いまは言えない」
私の腕を離さないようにひしっと握りひとりの女性としての想いがあるようだ。
ゴメン。
口には出さないが彼女に謝る。後ろに引き下がれば私は男の自分そして“沙耶香”にも負けてしまいそうだった。
早くこの場から去ろう。
失礼するわ、と頭を下げて麗奈は離れないみたいに共に去っていく。
「なんで?まだ媚薬の効果が治ってないかわからないはず」
「雑誌の発売は九月か十月よね」
女装雑誌の発売は毎月ではなく隔月、これはDVD付属のアダルト雑誌ではよくある。つまりいまはすでに七月、七月か八月に撮影があるはずだった。
ただいま、と入れ違いに帰ってきたアイはキョトンと姉たちを見た。
ルイは言う。
「あのひとたちのDVD撮影に付き合うわよ」
「なんの話?」
ヒトミから事情を聞いたアイは私たちが去って方向を見つめた。
「センセ、なんで?」
誰もが思うことだった。

No.108 17/09/18 20:46
作家 

ねえ、しよう……。
マンションに帰り夕食を終え眠りに入ろうとする前に麗奈は私を誘う。
「構わないけど……また」
「気にしないで、ね」
頬にキスをされ互いに唇や舌を交わし赤いランジェリーの麗奈と黒いランジェリーの私が身体を重ねる。
「どこでも弄って触って、痛くしてもいいから」
勝ち気な彼女らしくない。あの一件以来見た目は変わらないが大人っぽいにも関わらずどこか少女らしさを彼女は見せていた。
赤いショーツの内には赤い桃肉からは愛液が粘りを持ち卑猥な湿りをつくり甘美な匂いや味をさせ舌を誘う。
「ンンン……れろれろ」
「ふふふ、気持ちいい。あ…ん…」
「はあ……」
「そんな吐息は似合わないのに。ここは堅いのに」
黒いショーツから彼女は私の肉棒を撫で鈴口にキスをし舌で濡らす。敏感に反応する肉棒は舌の動きで左右に揺れる。
「ああ…ん、いや」
「いや…じゃなくていいんでしょう」
「ん……もう」
「ほら、弄りなさいよ」
わざと挑発し麗奈は後ろ目に私を見つめショーツから排泄器官のアヌスを見せる。サディストではない彼女だが演技をしていた。
指を舌で二本三本と湿らせ人指し指中指と挿入しアヌスの中の肉を弄る。
「っ……いたい」
「あ、ごめん」
「いいからやりなさいよ。ヘンタイ」
ヘンタイの表現にムッとする。そのヘンタイをスカウトし女装雑誌の世界に引き込んだのは誰よ。女言葉を心で呟き指を三本挿入しアヌスの奥へ突き当たる。
「っ……ああ。凄い」
「お尻を弄られて愛液がお漏らしみたい」
「言わないで……」
愛液が陰毛まで滴り口をつけクリトリスが膨れ剥れてるようだ。
今夜は大丈夫だろうか、麗奈とのセックスをしながら不安が黒くよみがえる。
こわいのかな。
目の前の女陰は魅力的。若く性に溢れ淫唇や花唇、花弁など官能小説などではいくつか表現がある。ふつうにはおま○こといわれる。
男のぺニスの鈴口に形は似ているがまるで形や機能も異なる女性器。
「沙耶香に……責められないとイケない身体になったかしら……」
「……挿入(い)れてみていい?」
意を決していつもより早い結合を望む。麗奈は向き合い卑猥に足をガニ股に広げて濡れた陰毛や剥れた淫豆、花唇を晒し下に腰を下ろそうとしたのだが……。
「なんで……また避けるの」
私はまた腰を避けてしまう。

No.109 17/09/19 05:40
作家 

女性器恐怖症。または女性器回避症。
私と麗奈の交わりが何度目が失敗に終わった頃、神無月社長は風吹先生からこちらも事情をうかがっていた。
「彼、いえ沙耶香さんは媚薬の効果の後遺症で異性と交われなくなった」
「ええ」
「考えられるのは三姉妹の長女蘭樹利(らんじゅり)ルイがあまりに名器で素晴らしかったこと、調べたら男性を彼女はメロメロにするくらい良い意味悪い意味で素晴らしいわ」
「つまり沙耶香さんは彼女、いえ名器を知りすぎたということ」
風吹はカルテを見ながら端的に伝える。
「媚薬なんか使わなくても彼女の女性器だけ持ってしても異性を支配できるかもしれないのに、バカね」
「……だけど沙耶香さんが異性と交われなくなったのは?」
理由を風吹は仮説として提示した。
「長女ルイとの交わりがきっかけとしても媚薬の可能性は大ね。あれで沙耶香さんは精神に少なからず傷を負ったと思われる。この薬は潜在的に潜む願望や希望を狂暴な人格が後押しし……それ以降はわかるわね」
神無月社長の眼鏡が輝く。
「いまだ治療を受けてる患者のようになるのね」
モニターにはとある病院で治療を受け続ける少年や二十代後半の女装者が悶えたり自慰を繰り返す姿があり風吹はモニターを消した。
吐息をつく彼女は言う。
「だけど沙耶香さんはあなたのところの雑誌企画AVに出演、いえ主演を申し出た。危険だわ」
だがこれにも私(沙耶香)はあることを記していた。社長は企画書にある要望書を見せた。
「それが……一切の性交については書かれてないの。プレイ内容はクンニ、フェラ、前戯ばかりなの」
いろいろなシチュエーションは記されてあったがセックス(アナル含め)は記されてないのだ。
「やはり女性器に対して何らかの感情を持ってしまったようね」
「ええ……」
「だけど撮影は早くても八月中でしょう。どうするつもり」
「悩むのよ」
風吹はカルテと企画書を通して見つめる。
「ひとつ言えるのは患者いえ沙耶香さんは逃げようとはしてない」
「だけど」
「無理強いはよくないわ、念のために相手のAV女優さんにも伝えた?」
頷く社長に風吹はこう言う。
「時間が解決してくれるのを待ちましょう」
再び私と麗奈、
「ごめんなさい麗奈」
「ううん、がんばったから」
この日も性交に至らず互いに傷ついていた。

No.110 17/09/19 08:13
作家 

あれから私は麗奈や早紀と共にあらゆるシチュエーションプレイや治療をできる限り試みた。
3Pや野外プレイ、トイレや試着室などありとあらゆる行為におよぶが挿入には至らなかった。
「またオナニー?クチでもいいのよ」
性交に至らず麗奈は私に優しさを見せながらもうまくいかなかったことに複雑な瞳は隠せない。
「んん……オナニーの見せあいする?」
「へんたいな学生みたい……。構わないわ」
麗奈は赤いショーツを脱いで丁寧に生えた陰毛、勃起する淫豆、愛液が垂れる花唇を美しい脚をM字にして挑発し自ら指で弄る。
オナニーの見せあいも何度かした。まるで童貞と処女の学生みたいの性遊戯のよう。
胸を弄り花唇を弄る彼女に魅力がないわけではない。
「んんん……」
ふと麗奈は私のオナニー行為にある行動に気づき目をやる。
弄ってる……。
一緒に暮らし互いの性癖はすべてではないが知り尽くしてるくらいに等しい。
「気持ちいいの、睾丸?タマタマ……」
「う、うん……」
麗奈の瞳にはショーツのクロッチにあたるところに睾丸がありまるでそこに女性器があるように錯覚し見えると後で聞いた。
性感帯である睾丸そしてショーツと一体化しうることで以前から敏感だった。
だが、媚薬の効果がすでに失っているはずなのに以前より感じてしまう。
「オンナの子みたい……」
「そんなことない……」
「……ああ」
ふたりともオナニーをして次第に絶頂に達し臭い精液の飛沫はベッドの上に飛び散り麗奈は脚を痙攣させイッた。
「はあはあ……」
「沙耶香……」
まるでオナニーさえも苦しい行為に思え夫婦でもないのにセックスレスみたいな関係に陥りそうだった。
寝ましょう。
互いのオナニーの後始末をして麗奈は私が寝息を立てるまで姉のように待つ。充分な睡眠は互いに得られてない。
彼女は思う。
あの三姉妹のせいで沙耶香がオトコでもオンナでもいられない。憎しみはあるが、沙耶香は手を出さないでと言われた。
だけど彼女の内に憎しみの炎は沸々とあった。
夜が静かに終わり、また新しい朝が姿を見せた。
麗奈はいつものように出版社に、私は見送り笑みした。
オンナの子みたいか。
昨夜彼女に言われた言葉が内心を複雑にさせた。

No.111 17/09/19 12:51
作家 

双星出版社に向かった麗奈はさっそく早紀からどうでしたか?と聞かれ首を振った。
「そうですか。沙耶香さんかわいそう」
「私は?」
「沙耶香さんに捨てたら『かわいそう』と言ってあげます」
「まずその可愛らしいクチを直そうか」
仲がいいのか悪いのかわからないふたりはオフィスで互いにムキになる。そこへ神無月社長も現れ咎めた。
「ふたりともいい加減にしなさい、毎日毎日」
「すみません」
「はい」
返事はいいが社内では私(沙耶香)が性交が不能になったことは話題になっているらしい。
「麗奈つらいのはわかるけど時間が解決してくれるのを待ちましょう」
「ですけど撮影には一月しかないし」
社長の心遣いは嬉しいが若い彼女たちは焦る気持ちもあった。
「あの蘭樹理三姉妹、許せない!」
まあまあと他の同僚たちは早紀をなだめる。この時双星出版社の側の廊下には掃除婦に変装したルイとヒトミがいたが気づくことはない。
「ひどい言われよう」
「姉さん当然だから」
沙耶香との性交が成り立たなければ企画AV自体が頓挫してしまう。ルイたちが驚いたのは社長以下みながひとつになって沙耶香を心配していた。
どうするのです?と聞いたのは別の編集担当の若い女性。
神無月社長は言う。
「とりあえず沙耶香さんの相手を努めるAV女優にコンタクトを取るわ。彼女の会社や意向もあるし」
そのまま電話を取り連絡する。
「もしもし神無月ですが、……をお願いします」
『社長さんですか?何かありましたか』
出てきた相手に社長は端的に沙耶香の事情を説明し少々納得しない声が聞こえた。
『え……性交ができない。おま×こに挿入(い)れられなくなった』
「露骨ね、このオンナ」
この言葉はつまみ食い経験ある早紀だが口を塞ぐのは麗奈。
「茶々を入れない」
『聞こえてるわよ。若いツバメさん』
「あはは、すみません」
社長はつとめて冷静に聞いた。
「撮影会社やスタッフなども準備に入ってるけどあなたは沙耶香の相手をつとめる覚悟はある?」
場合によれば撮影現場で恥をかくこともあるかもしれない。企画や要望については社長や麗奈たちの手腕でどうにかなるが沙耶香が性交できなければ意味がない。
電話の向こうから彼女はこう口に出した。
『あんなおもしろいひとがおま○こにいれたがらないわけないわ』

No.112 17/09/19 15:01
作家 

おもしろいという表現と卑猥な表現に麗奈と早紀は顔を見合わせ相手のAV女優に文句をぶつける。
「言うことにかいておもしろいとはなによ」
「いまがどんな状況かわかってるの!」
『え〜と、沙耶香さんをスカウトした矢口麗奈さんにつまみ食いしたとかいう早紀さんかしら』
ええ、とふたりして社長の存在を無視し話を続ける。
『カレ……じゃなくて沙耶香さんはちゃんと立ち直れるひとよ。ただあなたたちもえっちをやり過ぎたくらいの責任は人並みに感じてもいいんじゃない。やりチンになったらオトコも傷つくわ』
AV女優なだけにどこか一応の重みある説得力はあり麗奈も早紀も多少自分たちの行いを振り返る。
「だ、だからてね」
ムキになる麗奈に彼女は言う。
『安心しなさい、私は女優としてつとめて相手をするだけ。あれだけ秘めた性欲があるひとなんだから立ち直るはずよ』
「なにこのひと」
いくら仕事上の付き合いでもまるで沙耶香を知ってるかのような口振りに早紀は口を尖らす。
『神無月社長、先ほども彼女たちに言いましたが私はカレ……沙耶香さんのお相手をつとめさせていただきますから』
「……いちおう沙耶香からの要望はファックスでそちらに送るわ。そちらで検討してください」
ファックスが送られていき『届きました』と返答があり社交辞令を返して互いに電話を切った。
「あんなことをおっしゃってたけど構わないのですか?」
「沙耶香さんと会ったのかしら。彼女、前の打ち合わせの時に何も言わなかったけど」
神無月社長は顎に指をやり考えるがそれ以上はなにもいわず麗奈たちに仕事に戻るように促す。
麗奈、早紀は各々のデスクに座り仕事をするが吐息は同じようにした。
「真似しないでよ」
「してませんて」
ちらっと麗奈は早紀を見つめる。つまみ食いだけならたいしたことないけど挿入を拒むなんてのは今までの仕事のなかではなかった話だ。
彼女は沙耶香の取材記事やプロフィールにいくぶんの偽りがあることは理解しわざと雑誌に載せていた。
じっくり話す必要があるわね、と『クロスドレッシングボーイ→ガール』の春号に映る沙耶香の笑顔を見つめ思った。
その頃、私はひとり自慰に浸りながら一日をどう過ごすことに悩んでいた。

No.113 17/09/19 19:49
作家 

ひとりでの虚しい自慰に終わりをむかえ家事を終え私は麗奈たちにそんなことがあったのも知らずに外に出ていた。
麗奈や早紀の前で花唇に射精ができないことに吐息をつく。
初夏が少しずつ過ぎて苦手な夏を迎える。衣服の下のランジェリーはこの時期になると体液や汗で内側は少しずつベトベトしてちょっと苦手。
麗奈たちの悩む表情が浮かんでは消えては吐息しか出ない。
町を一回り歩き気づけばランジェリーショップ“EYE”の前に来ていた。
「あ……、沙耶香さん」
気まずそうにしながらヒトミが長い髪を揺らし私に気づいた。
ルイはなぜか不在らしくお茶に誘われたがなかなかお茶を口にしないことに彼女は気づく。
「安心して、媚薬は入ってないから」
「ん……いただきます」
ようやく口をつけたことに彼女は邪気のないふつうな微笑みをした。しかしすぐさま頭を下げた。
「私たちのせいで麗奈さんたちとの関係にヒビが入ったのは悪かったわ。ごめんなさい」
「いえ……。ルイさんは」
「……逃げたわけではないから。ただ沙耶香さんのことを知るために風吹先生のところへ」
「……」
怪盗を名乗るだけあり動きが早い。
「麗奈たちの会社にも?」
「今朝方にも……沙耶香さんの企画AVのことも」
ヒトミの美しい顔にも陰りを感じた。美人に暗い表情は似合わない。
「ローターは動かしてないでしょう?フツウにして」
「してるつもりよ」
サディストな性癖さえなりを潜めたのか私はローターのスイッチは持っているが、動かしてはいない。
ヒトミはためらいがちに聞く。
「セックスしたいという気持ちはある?」
「あるけど入れられないから……」
「テントは張ってるじゃない」
「それはヒトミさんが魅力的だから」
性的本能は刺激されているが気持ちは乗らない。
う〜んと彼女は唸る。私のために悩んでくれており以前とは態度が少し違った。やがて何かを閃いたように言い店を閉めてしまい彼女の部屋へ誘われた。
落ち着いた調度品やベッドがあるなか彼女は衣服を颯爽と脱ぎあの青いレオタードになった。
「ファッションショーでもしましょう?」
「え」
「女の人のファッション好きでしょ。さいわいランジェリーはたくさんあるし気晴らしよ」
あれよあれよと脱がされ下着から洋服まで着替えさせられた。

No.114 17/09/20 04:56
作家 

ランジェリーショップなだけありキャミソール、スキャンティなど下着は豊富にありヒトミのファッションセンスはモデル並みで麗奈とは違うセンスに私は勉強になりながらもいろいろ下着や衣服を着たり着せられた。
私が男として襲うかもしれないのに彼女は懸命に接しておりその間は私はローターは動かさなかった。気づいているはずなのに彼女は微笑みを見せていた。
その頃、ルイは風吹先生のいる病院に侵入していた。
なんて病院かしら。
風吹先生の勤める病院は私や麗奈たちは知らなかったが性に関する病院であり神無月社長がとある男爵のもとで秘書を務めていた頃に男爵から紹介されたという。
潜入していたルイは可愛らしい少年や媚薬に苦しむ女装者たちがこんなところにいたのは驚愕に値していた。
「私たちがいなくなった後にここに収容されていたのね」
驚きながらも彼女は風吹先生とコンタクトしたいと思っていた。沙耶香が本当に媚薬の効果で苦しんでいるか確かめるためである。
風吹先生は私から採取した精液を見て媚薬の効果そして精子の濃度を検査していた。切れ長の瞳は興味ありげに見ていた。
「……凄いわ。この精子」
いままでのどの精子よりも確実かつ的確に妊娠し孕ませることができる数値がカルテに出て彼女もた驚いていた。
「だけど、なら沙耶香さんが……女性器恐怖症になったのは……」
精子にあるひとつひとつの細胞を顕微鏡で彼女のなかでひとつの仮説が浮かび上がる。
「……まさか」
「なにがまさかなの」
「あなた……ジェンダーアイの…?」
「ルイよ」
どういうこと、と互いに初対面にも関わらず似たようなシンパシーがあるのか敵対の意思を見せながら沙耶香の精子に興味があるようだった。
お詫びのプレゼント、ファッションショーを終えたヒトミは“EYE”を後にする私に下着や洋服などをくれた。
「構わないのに」
「お詫びだから」
「……女性器が怖くなった?」
「いえ……」
言葉少なに私は顔を背けひとり去っていった。その姿にヒトミは胸が苦しく切なくなるのをおぼえた。
これが恋?
相手がヘンタイとかどうとか関係なく彼女は少女のような気持ちをおぼえていた。

No.115 17/09/20 06:47
作家 

撮影が半月前に迫った頃に風吹は神無月社長を呼び自らの仮説を説明した。
沙耶香がなぜ性交を拒むようになったのかを。
淡々と耳を傾ける神無月社長は神妙な表情をしていた。
まさか、と呟く。
「だけど沙耶香さんは女装であり男性、男性なのよ……」
唸る神無月社長。
だとしたら……ある結論に彼女は達する。
双星出版社に戻った彼女は麗奈や早紀を呼び説明をした。ふたりも神妙な表情をした。
「そんな」
「まさか……」
だけど、と麗奈は思い当たらなくもない。半月の間に連載を書いていただいている官能作家や自分で性に詳しい医者にも取材し思い当たらなくもない。
「……う〜ん」
「麗奈さん?」
確かめる必要があるわね、神無月社長は決断する。
「だけどそれは撮影の日まで待ちましょう」
「なぜ」
「他に理由があることも考えられる」
社長室には古いカメラが置いてあった。
その日麗奈はじっと私を見つめた。
「沙耶香、あなた」
「なに?」
「カメラに撮られるのが苦手だった。特にビデオカメラ」
あ……、と思い当たる私の香に麗奈ははたと気づく。
「やっぱり、渋ってたものね」
「あはは……」
「笑ってごまかさない」
「ビデオカメラに撮ったり撮られた経験はないの?」
「ないわ」
きっぱり私は言い皮肉にもルイたち三姉妹に撮影された時に意識したがあの時は媚薬の効果で気持ちが舞い上がってたから平気もしくは感覚がマヒしてたらしい。
「スタッフにも見られるしね」
悪戯ぽく笑みする。
「うん」
「ならそんなところも要望していいのに。スタッフを全員女性とか」
「あ、あのいま私セックスできないんだよ」
どうだか、と麗奈は何かを知ってるように口角を上げた。
性交ができないことについて半月何も言わないのだ。ふつうの女性なら悩むか当たり散らすかしてもいいがそれは減っていた。
私は怪訝な表情をしながら彼女を見つめた。
「あ、そうそう」
思い出したように彼女は言い出す。
「撮影の時にAV女優さんと顔合わせを社長がするから」
「ええ!?」
私らしくない声に麗奈は目を逸らしながらも余裕があるかのような態度。
「社長の意向だもの」
「ま、待ってよ。セックスできないのに」
それについては彼女は一切触れなかった。
撮影の日が迫る。

No.116 17/09/20 14:24
作家 

カメラが苦手、というのは少々意外に思えた。
沙耶香はたしかに日常的に女装してるのでいつも写真におさめる必要はたしかにない。
じーっと彼女は私を見つめた。
「ビデオカメラはいやなの?」
「それはあったかもしれない」
「ならそう言えばよくない、ビデオ撮影は苦手かもしれないて」
ほんの少し麗奈は女性ではなく編集担当の表情をしていた。
「う……ん」
「結果的にはあの三姉妹と媚薬の勢いもあって克復した……?」
言葉に怒りと慎重さの間とも取れる表現で聞いてきた。
「うん。ま……あ」
「曖昧、はっきりしないわね。オト……沙耶香のくせに」
「オトコでもいいんだけど?」
はぐらかしながらもはっきりとオトコと責めないのは彼女が女装者の扱いをひそかに心得ているようだった。
「ふざけないの」
今日は帰ってから彼女は私とじっくり話すつもりだった。少しばかりアルコールは彼女の口に入っている。しらふな私には少々難敵だった。
吐息を交え彼女は私を問いただす。
「こういうことは聞きにくいけど女装のきっかけは雑誌にはお母さんに女装させられたとあったけど本当?」
雑誌の取材記事をこれ見よがしにテーブルに置いて核心を突いてきた。
「……それはウソ。ゴメン」
「ウソを雑誌に載せさせたわけね。私にウソをついたんだ」
「いろいろと私にも事情あるの」
む、と彼女はビールをあおり口にした。酔った瞳が怖い。
話して、と彼女は話す。ついにこの時が来たかと胸の内を決めた。
私は女装のきっかけを話し始めた。
きっかけはひとつの成人漫画だった。その絵柄や物語に惹かれ自然とはじめていた。
ただ女装者としていえば同性愛者やLGBTではなく女性の衣服や下着などに惹かれ少しずつ自分で買いはじめ親に黙り女装していたが、当然バレていまは勘当扱い。
保育士の資格は学校を卒業し取りはしたがなかなか仕事内容が厳しく挫折を経験した。
その頃にふらふらしていた頃に麗奈と出逢い沙耶香として現在にいたる。
話を聞き終えた麗奈はじっと私を見つめて吐息を吐いた。
「それが事情?」
「う……ん。帰る家はあるけど親は勘当してる身」
「ありきたりだけど女装で追い出され保育士で挫折、いまは沙耶香ね」
皮肉でも事実だけを端的に告げた。
少々空気が互いに重かった。

No.117 17/09/20 17:33
作家 

子ども好き?、と唐突に麗奈は聞いてきた。
「嫌いではないけど」
「はっきりしないわね」
そこへ風呂場から早紀がバスタオル一枚だけで身にまといやってきた。
「なに抜け駆けしてるんですか」
「してないわよ。ただ聞いただけ」
どういうわけか今夜は早紀がお泊まりしている。彼女は麗奈からビールのグラスを奪い煽り飲む。
「沙耶香さんも一杯やりましょう?」
「私はアルコールは……んんん!?」
おもむろにバスタオルで身体が湯気が発してるのに彼女は強引に唇を奪いアルコールが口内に入ったことに驚く。
「おいしい、沙耶香さんのキスビール❤」
「ごほっ、早紀さん」
「だいじょうぶ!?」
うん、と唇や顎に垂れるビールや唾液を拭く。
「だいたいなんで早紀さんがお泊まりを……」
「女の子同士の付き合いよ……」
不承不承納得しないような彼女の口振りそして先ほどの早紀の様子になにか見えない何かがあるのを感じる。
「……」
「早く着替えてきなさい」
「は〜い」
先輩後輩の間柄だが歳は近いふたり。仲の良し悪しは別にして私の側にいるのは仕事だからか。
保育士時代にも女性の保育士は仲の良し悪しに関係なく子どものことになると利害に関係なく協力はしていた。後の手柄云々でもめはしたが。
「勃った?」
「……」
椅子を引いて可愛らしいパジャマに似合わないテントを見せる。麗奈は笑う。
「挿入(い)れないのに立つのは立派ね」
「……なんのこと」
「さあ」
ここのところは挿入云々についてはわざと堂々巡りな会話を繰り返してははぐらかされてる。
「今夜は3Pしましょうか」
笑みした彼女から驚きな言葉が出た。
「ただし沙耶香さんは挿入(い)れなくてもイイですよ」
パジャマに着替えてきた早紀が明るく言う。
「それとも挿入(い)れたくなったかしら」
「……」
「夜は長いですから、いくらでもイッてください」
その会話を屋根裏から聞いている者たちがいることを私たちは気づかない。
怪盗ジェンダーアイの三姉妹ルイ、ヒトミ、アイは知らぬ間に盗み見をしていた。
「挿入(い)れなくてもいいですって」
「どういうこと?」
「沙耶香さんとあのふたりどんなえっちするの」
思い思いに三人は覗き見しながらなかでもルイは名器の持ち主らしく女性器を使わないことに疑問 を感じた。

No.118 17/09/20 19:30
作家 

プレイの前にふたりは私にこう伝えた。
挿入(い)れなくていいから私たちの好きにやらせて、ただし痛がることや沙耶香が好まないことはしないと約束した。
三人それぞれ思い思いのランジェリーやコスチュームをしている。私は純白のランジェリー、麗奈は女王様みたいな赤と黒のスリーインワン、早紀は少し変わっていてオーソドックスなセーラー服と妙に浮いていた。
「かわいいですか?」
「う、うん……」
ズルい、と麗奈は呟くがベッドの上で三人は唇を交わし舌を絡めて唾液が粘液に変わっていく。
「麗奈さんとレズになっちゃいます……」
「この子は……んん」
「……ンン」
ふたりの意図が読めないまま私に責めるように要求し麗奈の豊かな胸を、早紀のセーラー服の下半身を責めていく。
3Pは相手を同時に責めなくてはいけないしオトコ1:オンナ2の時は男性器はひとつしかないからあまり好きではない。ふたりとも承知のはずだけど……。
「見せて……」
「うわ、もっこりクリチ×ポ」
足を内股気味にさせており淫部を見た早紀はあからさまだ。いくつかの女装バーなどでは常連らしい。
「いつものように出して……」
ぎこちなく膨らむ睾丸をショーツの内にいれたまま幹を出していく。
ふたりは再度言う。
もし沙耶香の狂暴な男性としての人格が現れたらそのまま犯してくれていいという。
狂暴な雄犬にでも噛まれたくらいに思うようにするという。
一瞬、萎えかけたぺニスをふたりして撫でたり握ったり扱きそのまま復活した。
「ん……んん」
「サディストならためらわないの」
「もっとも今夜はあたしたちが沙耶香さんを少し責めますが」
笑みしいつものようにクチュクチュと亀頭から鈴口からカウパー液が出て興奮してるのがわかる。同時に私もふたりの胸や淫部を責めたり舌でちろちろ舐める。
「ああ…ンン、はあ……」
「お姉さまみたい……んん」
ふたりの意図がわからないまま淫美な匂いがベッドや部屋中に広がり女装した牡と純粋な牝ふたりが交わる。
「っ………おおん…」
ふたりが舌を這わし私の男性器を責めていく。いわゆるダブルフェラ。
「……あの時以来ね」
「うふふ、屋上でイッちゃいましたものね」
ハアハア、と息を荒くしながらも肉棒にはふたりの吐息や唾液が濡らしていく。
屋上の淫靡な時を彷彿させた。

No.119 17/09/21 05:17
作家 

ちろちろれろれろつつつ……。
はむはむんぐんぐ……。
ふたりはショーツから勃起した肉棒の先端や幹を代わる代わる唇や舌で濡らしていく。
「あ、あ、あ、ああ」
「女の子みたい」
「だけどここはぱんぱん」
肉棒を責めながら思い思いのことを言いながら膨らむ睾丸を早紀は見つめる。
頭が真っ白になりそうになりながら下半身を責められてる間はふたりを責めることはできない。
ハードなSではないためにむりをしない不文律が無意識下に内にある。
「タマタマを責めてあげますか」
「責めないと思った?」
互いに指やショーツのクロッチ越しを舌や口で愛撫する。
焦らされてやられている……?
「ああ……スゴい」
「おヘソに届きそう」
「女の子なのにオチ×チ×あるのにオマ×コに挿入(い)れられなくなっちゃってカワイソウ」
麗奈の卑猥な表現にムッとし見つめ返すが小悪魔みたいな表情が見えた。睾丸と肉棒を責められ射精感を感じ始める。
「ぷるぷるしてる」
「我慢しちゃダメ、沙耶香」
「ああ……んんん」
「我慢しちゃ健康に悪いですよ。沙耶香お姉さま」
「夜は長いんだから」
瞬間、熱く迸る精液が私のお腹の上に出て熱いと思ったのもつかの間であり精液は肌の上で冷たくぬるっと粘液になる。
んんん、れろれろ。
「乳首まで飛んでる」
「我慢しちゃダメって言ったのに」
お腹や臀部、ブラをはだけさせ乳首を舐める。ふたりは時おり目を合わしながら私を責める。縛ってもないし拘束してないんだからいつでも襲っていいと言わんばかり。
「んんん……ああ」
その様子を天井裏から覗くルイたち。
「沙耶香さんなんでやり返さないの」
ヒトミは呟く。
「スゴいっ……」
喉を鳴らすアイにルイは納得いかない顔を隠さない。
「なにあんなのに遠慮してるのよ」
レオタードの淫部を三人ともくちゅくちゅと鳴らし覗き穴から淫靡に見つめている。
ふたりは私が女性器に射精できないことから何か試している節があった。
「まずは私からね」
「れ、麗奈……さ、さん……」
「あら、まるで初めて出会ったころみたいに言うのね」
うぶな処女みたいな気持ちに私はなっていた。彼女は赤いショーツを脱ぐと勃起した肉棒に跨がり愛液で湿った股間をくっつけた。挿入はしてない。
「素股、聞いたことあるわよね」

No.120 17/09/21 06:57
作家 

素股。
麗奈の成熟しかかっている形のいい陰唇、勃ったクリトリス、整った陰毛の淫靡な匂いや愛液が滑る下半身からまるで私の肉棒が幹から生えているように見えたことに声が出なかった。
さながら、
「ふたなりみたいですね、麗奈さん」
そうね、と私の上に跨がり肉棒を再びしゅっしゅっと柔らかい指でいきなり扱き悶えた。
「ああ……」
「まだまだよ」
「え……」
「ン……ほら、私のオマ×コがくわえそう」
開いた陰唇が花弁のようにくぱぁと広げて滑る愛液と共にまるで喰うようだ。思わず私は腰を無意識に引こうとしたらがしっと早紀に足を掴まれた。
「逃がしませんから
「ええ……」
「挿入(い)れないように愉しむから」
掌を私の肉棒の上に置き淫唇が手首の左右から見えるか見えないかみたいにし掌の指がやらしく動く。触れるか触れないみたいに。
睾丸から伸びている幹には淫唇のあたたかくぬめっとした感触が見えない触手みたいに感じる。
「っ……」
ごくりと喉が鳴ったのを麗奈は聞き逃さない。
「オトコね。やっぱり」
「んんん……」
「また我慢してる」
だけど脳内に男として本能は感じながら“犯せ犯せ犯せ”の声はなぜか聞こえない。が、挿入したい欲望は戸惑うかのようにあと数歩のところで意思を止めていた。
「オマ×コは満足してるわ、沙耶香の……クリチ×ポが喘いでいるのを」
言葉通りにびくんびくんとまるで別な生き物みたいにカウパー液を出しながら喘ぐようだ。
ショーツから出された幹を喰うようで喰わない魔性の花唇。
ああ、と私は首をちいさく振り額や首筋、肩からあちこち汗を出していた。かろうじて自由になる両手で麗奈のブラから乳首を出して掴んだ。
「ああ…ン、沙耶香たら……」
「も、もうなんなのよ……」
胸を円を描くように触り揉みながら右手でお尻の肉を掴む。
「ご、強引ね」
「なんだかレズですね」
早紀にはレズそのものが映っているみたいでありタチとネコの立場は麗奈に私は押されていた。逃がさないと麗奈は多少体重をかける。
「……ん、はあ」
「このオチ×チ×をイカせるまでよ」
「む……」
「ど、どこ触ってるのよ……そこおヘソ…!?」
意外なところに触れられたことで麗奈は声を上げた。覗き見してる三姉妹も唖然とした。

No.121 17/09/21 10:52
作家 

素股する麗奈におヘソを責める私になによりショックを受けていたのはジェンダーアイの長女ルイだった。
な、なんなのよ。麗奈さんも沙耶香さんも……。
ローターやバイブは相変わらず胸、淫部、アヌスから外すことが許されない彼女は女性器によるセックスしか知らず天井裏で歯噛みした。
「おヘソ責めるなんて聞いてない……んん」
私に跨がり素股してる麗奈は唾液がついた指が冷たくこそばゆくじわりじわりと感じていた。
「可愛いおヘソ」
「へ、変態……」
「その変態に素股してる麗奈さんに言われたくないから……」
素股で粘膜や粘液、なにより卑猥な女陰そのものが目の前にありながら挿入しない彼女にはヘソ責めは思わぬ効果だった。
「あああ…ン、こんなのヘンよ」
「イカしてよ麗奈お姉さま……」
「ひ、ひとのおヘソを弄っておいて……イキなさいよ」
さっきまでちがい緩くあたたかい雰囲気に早紀は私をちらっと見た。
コレ、フツウの男性ではできないかも……、と彼女がそう思ったことを私が知る由もない。
「っ……。おま×こに……」
「な、なによ」
「はあはあ……挿入(い)れていのに挿入(い)れてるみたい……」
花唇からの粘液や体液、また柔らかい太腿に挟まれ快感に脳内が支配されていく。
「挿入(い)れるだけがセックス……じゃないのね……」
「い、イカしなさいよ。麗奈さんがリードしてるんだから……」
女言葉で悶える私は吐息が荒く彼女の胸やおヘソ、お尻、足しか責められない。身体を起こすと挿入してしまいたくなる欲望と挿入しないことの葛藤になることが目に見えていた。
だからわざと起こさなかった。
「沙耶香さん、……ズルいひと」
「なんのこと……」
「わかってるくせに」
早紀は私が身体を起こさないことにそんな表現をした。マゾではないがあくまでそんな気分をプレイとして割り切ってたからだ。
「キスしますね……んん、くちゅ」
「あ、はあ……」
「ズルいのは、コレで見過ごします……」
キスは身体の力を抜けさせる効果がある。小悪魔的な早紀らしい。
しゅっしゅっグチュグチュ……ぬるぬる。
ペニスの先端は花唇のように濡れ私のおヘソを濡らす。
「ン……くさいけど美味しい」
「っ、……はあ」
早紀は私の腹部にあるガマン汁を舐めていく。力が抜けるが男性器は熱く堅い。

No.122 17/09/21 14:36
作家 

「っ……へんたい」
「あ、あ、なによ。もう」
たまらず私はおヘソから淫豆に手をやり剥くように痛くする。
「ッ……!うああ……ん」
「あっ…は、は、は……」
悶えて表情を歪める麗奈に私は淫唇からの粘液や粘膜に男性器が溶け蕩けそうになり呼吸が困難になりそうにながらも快感を感じていた。
「あ、……い、イク、イッちゃう……!イク…っ!」
「ああ……ン、はあ…いい…す…スゴっ……」
瞬間ふたりして果て私は二度目の精液がよりお腹から胸に、首に近いところまで飛ばし麗奈は陰唇をひくひくと痙攣させ腰から力が抜けたように私に身を預けるように倒れ込んだ。
はあはあ……と吐息させながら甘い軽い口づけをし互いの淫部がふれ合うも私が気づかれないように腰を動かした時にほんの少し彼女は何かにやはり気づいた表情をしながらもふつうな表情に戻した。
「すごい……」
「はあはあ……素股でイカされちゃった……」
「ふん、おヘソにまで手を出すなんて……」
早紀は目の前で行われたプレイに少女らしい彼女を見せながらもそそくさと準備に入る。
麗奈はリビングに入りグラスに水を持ってきて言う。
「妊娠でもするとか思った?」
「まさか……」
「素股なんだから」
黙る私は水分を補給しティッシュで淫部や濡れた精液を拭い吐息した。私の態度に麗奈はじっと見つめた。
「次は早紀だけど、着替える?」
「え……」
「セーラー服はあいにくないけど……スポーツブラやショーツはあったかな」
タンスの引き出しを漁るようにしてスポーツブラやパンツを出して着替えるようにうながした。
「早紀に合わして」
「う、うん……」
背を見せて着替える私を見てふたりは笑みした。早紀の手にはとあるモノがありスポーツ下着に着替えた私はぎょっとした。
手にあったのは双頭バイブだったからだ。
「そ、それは……」
「麗奈さんが素股ならあたしは同時アナルです」
「……やるの?」
やります、と明るく言う彼女に断る意思を見せることはこの場が禁止していた。
早紀は「ふつうにレズしてください」と促し口づけを交わす。いくぶん回復してはいたが双頭バイブに微かに下半身が引いていた。
しかし麗奈が背後にまわり胸や勃起した淫部に手をまわしていた。
「……んんん」
「……ああ、もう」
逃げられないことを覚悟した。

No.123 17/09/21 19:47
作家 

麗奈に背から愛撫され早紀は双頭バイブを見せつけるように舐めて珍しく艶やかに見えた。
「フェラしましょう」
「んん……へんな気分」
人工物のペニスとわかりながら早紀の愛らしい顔が近くにありバイブを舐める。それでも股間は相変わらず勃起している。二度の発射を終えたばかりなのに。
背から麗奈は言う。
「フェラの才能あるんじゃない?」
「やだ……れろれろんん…」
「でも勃ってる」
人工ペニスとはいえ気持ちを女性にさせる何かがあるんだろうか。わからないのに身体は熱く興奮しているのか。
「沙耶香さん仰向けします?うつ伏せにします?」
双頭バイブを手にし聞く早紀に戸惑う。
「……うつ伏せで」
「沙耶香さんと向き合いたいのに」
「不満を言わない」
渋々私は四つん這いになり早紀たちにお尻を向ける。もちろんいきなりバイブを挿入しない。
舌で濡らし指で濡らしローションの冷たい感触が襲いのけ反る。
「ッ……ああ。いや」
「処女みたい」
「アヌスがひくひくしてるわ」
彼女たちには私のアヌスが呼吸してるように見えてるに違いない。しかし嫌がる口振りとは違い例により睾丸や男性器は熱く堅く膨れている。
「こっちは未発達。ほんと処女だわ」
早紀は指で弄り肉の感触を確かめ私は腰をのけ反ってしまいいやいやと振る。
「ああ……」
「早くしてあげなさい」
は〜い、と早紀はまず自分の女陰から滴る愛液をシーツに垂らし花唇にバイブを挿入してゆく。
「ああ……」
「もう、なんであたしがこんな目に……」
「ほら、キスで機嫌直して……」
私の側にまわった麗奈は魅力的な肢体をくっつけ唇と舌を交わす。舌が絡み唾液が顎に滴る。
「ッ……ずるい」
バイブを挿入し終えた早紀は私のアヌスに先をあてがう。人工ペニスの感触が恐怖と快感を誘う。麗奈は肩を掴み逃げられないようにした。
「ああ……いや」
「誰とでも寝たバツと思って……」
人工ペニスの先端からお尻がゆっくりゆっくり広がる感触がする。にも関わらずペニスは萎えることなく堅く熱い。
「沙耶香さんの処女いただき……ます」
「ああ…」
「オトコに犯されるよりいいでしょう」
脳内が混乱しながらもいやいやと訴えてるはずなのに早紀の双頭バイブは挿入(は)いってくる。
身体から力が抜けながらアヌスは受け入れていた……。

No.124 17/09/21 20:35
作家 

ああ……。
力が抜けながらも未発達のアヌスは双頭バイブを受け入れていくことにさっきまであった恐怖や不快感より快感が上回っていく。
ふしぎだった。
「すご……い。沙耶香の前も後ろからオチ×チ×が尻尾みたい……」
私が思っていたことを麗奈は見守りながら呟く。部屋にある姿見もその姿をそのまま映している。ずぶずぶと挿入されながらいつ終わるのかと思った時にお尻の向こうの早紀は吐息した。
「挿入(は)いった……」
「頭のなかが……」
「なに?」
「まっしろ……」
お尻に挿入されているのが人工ペニスという認識はあるが理性は混乱しながらも淫部は激しく熱い。男性に犯されるよりはましと理解しながらも人工ペニスを受け入れている自分に混乱していた。
「っ……いやぁ」
早紀はゆっくりゆっくりと腰を動かしはじめた。気づかなかったがこの時彼女はレズでいうタチになってた瞳の輝きをし普段はSな私は処女のような軽い悲鳴をあげていた。
「あ……ああん……」
「ずぶずぶいってる……」
「でもここは立派」
「や……」
早紀が腰を振り麗奈が肉棒に触れようとしたのを拒む。触れられたら真っ先に射精してしまう。
前立腺を刺激されたことで脳内にまでビシビシと性的快感が頭を覆い気分は女性だったかもしれない。
天井裏から見ていた三姉妹も驚きで声が出ない。
「沙耶香さん……」
ヒトミは犯される私の姿に同情と共感をおぼえアイは膨れた肉棒に興奮し淫部を湿らし指を這わす。
「ああ……センセのが…あんなに……」
ひとりルイだけは唇を噛みながらまじまじと見つめていた。
こんなのセックスじゃないわ。
だけど私は早紀に犯されながら女性の気持ちを白い意識のなかで麗奈や早紀、神無月社長、ルイたち三姉妹たち女性を重ねていた。
女性はこんな痛みや……快感なの……。
麗奈たちに伝えていないが私が実家で女装を始めた頃に自らのアヌスを指やペンで試したがとても痛かった経験がありそれ以来はほぼ触れていない。
「んんんん……」
「沙耶香たら……」
はあはあと吐息を荒くし麗奈と舌を交わす。
「向きを変えます?」
早紀が一度人工ペニスを抜いて先端はローションで濡れていた。
力が抜けた私をふたりは仰向けにする。下着はすでに汗や体液まみれ、眼鏡を外して焦燥しきっていた。
早紀はバイブを挿入してゆく。

No.125 17/09/22 05:34
作家 

早紀さんに犯されていく……。
レズそのままのように双頭バイブが再び私のアヌスを犯していく。
「っ……んんん」
「肩の力を抜いて沙耶香……」
「スゴい……大きさ」
私の肉棒と睾丸は早紀の濡れた淫唇、湿った陰毛と双頭バイブの反対側にありながらも興奮しきっていた。
ずぶずぶと挿入(は)いっていくバイブ。お尻が犯されていく。互いにバイブの根元まで挿入されていき私のアヌスの肉は開いていき早紀の花唇は淫汁がとろとろのようだった。
「沙耶香さん……素敵」
「っ……いや」
「ウフフ、凄いわ」
アナルで感じはじめていることに戸惑いがありながらも股間はギンギンだった。再びゆっくり腰を動かす早紀に私のお尻は痛みをおぼえながらも同じように腰を動かしていた。きしむベッド。
「ああ……んん」
女性の気持ちをどこかで重ねバイブで結合してる私と早紀。
「オチ×チ×とオマ×コが見せあってお見合いしちゃ……てる」
「っ……んん」
「ああん……ば、バイブなのに。沙耶香さんのオチ×チ×みたい」
お尻の快感がありながらも少し余裕が持てたのか足に力を入れ自らのアヌスの奥にバイブを感じながら早紀に突き動かす。
「レズみたい……」
興奮を隠し切れない麗奈でさえそう見えるようだった。
「っ……い!?」
「いたい?イキそうですか」
脳内を刺激する感覚が襲いながら下半身に射精感がきた感じだった。熱く堅く喩えようない感覚。
痛いけど感じ頭が白くなる。
「っ……」
「沙耶香さん……お尻をいただいちゃっ……た」
「言わないで……」
カアっと耳が熱くなり気づいた麗奈が耳を愛撫し背中を抱く。
「こうなると沙耶香もただの女の子ね」
「……お、おぼえて…なさい。ふたり……とも」
「オマ×コに挿入(い)れられるようになったら」
「いくらでも……して」
最後の言葉はふたりして重なり慈愛のような響きがあった。
「っ……あ。お…お尻で…イク!?イッちゃう……あ……っ」
「あ、あたしも沙耶香さん…イク!きちゃう。イッちゃう……」
三度目の射精をお尻の内と共に感じながら迸りブラにまで届く勢いだった。早紀もまた膣内から愛液を噴射しお漏らししたみたいにバイブとベッドを濡らしながらさらにバイブを突っ込んできた。
「っ……!?」
息ができないくらいに身体が追い詰められ射精していた。

No.126 17/09/22 06:07
作家 

「っ……イクイク!?イッちゃう……ああ」
頭が白くなりながら射精が続けざまに起こり身体が果てそうに思えた。
麗奈に身体を支えられながらもほんの少し気を失ったようだ……。
…………。
「沙耶香、沙耶香……」
「だいじょうぶですか……」
ゆっくり目を開けるとベッドの上でふたりが心配そうに見つめていた。
「ああ……」
「逆アナルでイキすぎたみたいね」
身体の上には自らの迸った精液が物語るようにあり早紀はゆっくりと私のお尻から双頭バイブを抜いていきそのままバイブの先端を見せた。
「沙耶香さんの……がついてる……」
だけど早紀は小悪魔めいた艶のある表情をし先端についた排泄物の欠片をちろちろ舐めちいさく飲んだ。
きたないのに。
「凄いことするわね」
「あら、沙耶香さんのですよ」
麗奈でさえ少々驚くようだった。
「はあはあ」
「お水飲む?」
うん、と再び麗奈はグラスを取り水を入れ私と早紀に渡す。
「はあはあ、んぐんぐ」
「沙耶香さんかわいい
「か、からかわないで」
アナルを犯され焦燥しきりお尻はまだまだひりひりしていた。
これで夜は終わったかに思えたがそれは違った。
「今度はそのクチでイカしてね」
ずいっと麗奈は羞恥心がありながら濡れた淫唇を私に見せ顔面にそのまま跨がりベッドに倒れた。
「ああ。まだ飲んでない……」
グラスが離れそうになるのを早紀が受け止めるなか麗奈は妖しく笑みする。
「だから私のオマ×コからのえっちなのを飲んで……ね」
「んんんっ……」
淫唇で口を塞がれ舌を出さない限りは息もできない。
しゅっしゅっんんんれろれろ……。
「んんんっ……」
顔には麗奈の淫唇、下半身には早紀の柔らかい指と口に襲われていた。
女性器に挿入しない一夜はこうして何度も私は射精に襲われた。
気づいた時には意識がなかった。
ようやく目が覚めた時はベッドルームは淫靡な匂いがいつもの何倍もあり起き上がるのさえ億劫だった。
「……ああ」
おはよう、とふたりは疲れはあったもののすでにお茶をしていた。
「ゆうべはおぼえている?」
「う、ううん」
「いっぱいイカしちゃいましたから」
今日は土曜。できればゆっくりしたいと思うが裏切られた。
「今夜もするわよ」
「沙耶香さんいっぱい出してください」

No.127 17/09/22 07:53
作家 

クンニ、前戯、アナル責めなど一切、女陰に挿入しないセックスが一ヶ月ほど続いた。
麗奈や早紀だけではない神無月社長のアナルセックスでさえもない日々だった。
しかもルイたち三姉妹にも会うなと言われリモコンを弄ってはいたが顔さえ伺えなかった。
麗奈は言う。
「もしアイちゃんの成績が下がったら二学期にでも家庭教師をしてあげたらいいわ。その時は処女でもなんでもいただきなさい」
こわいことをあっけらかんと言いのける。挿入しないセックスについて麗奈に早紀はなにも言わない。
焦らしてる?なにかを知ってるみたいなニュアンスは感じたが私にはわからなかった。
麗奈は使用済みのランジェリーはオナニーや身に付けるようにわざとくれていた。早紀は時々たずねては私のお尻を犯す。頻繁ではないけど。
ぺニスの様子をみている素振りも見受けられたがはっきりしない。
撮影が押し迫った月末、麗奈はまるで旅行気分。スタジオでの撮影も当然あるが、いくつかは野外である。
「相手の女優さんは?」
「ヒミツ」
「いいの?他にえっちするひとがいても」
お仕事、と短く割り切る女性の姿がいた。準備してとだけ促す。
着替えに下着に旅費や雑費、必要ないかもだけど小説や書籍をいくつか旅行バッグにしまう。
そして撮影の日。
前々日まで麗奈、早紀にまたもイカされ続けることをされながらこれでいいのかつくづく疑問。双星出版社に麗奈と共に向かうとそこには地元の観光バスに社長のリムジンが控えてあった。
「え……と慰安旅行?」
「短期間の撮影だけど本社残り以外は少しそのつもり。あなたも専属モデルだから一員」
「きれいなワンピース」
早紀も気づいてはしゃぐ。挿入してないセックスの間は麗奈や早紀は以前ほどいがみあうことはないようだ。
「ハイハイ、はしゃぐのはいいけど麗奈や早紀ははお仕事もあるから気を引き締めて」
チラッと神無月社長は私を見た。厳しい瞳があり挿入できないのに撮影に臨んでいいのか疑問が過る。
彼女はバスのドライバー、バスガイドに事情を伝えていた。乗る時に気づいたがバスガイドはもとよりドライバーも女性なことが意外だった。
あれよあれよと後部座席に私は招かれる。バスの前には神無月社長とメイドたちのリムジン。
そして気づかなかったがバスの後ろにはルイたちのスポーツカーも距離を取りそこにいた。

No.128 17/09/23 05:59
作家 

麗奈は肩がレース状のサマードレス、早紀はTシャツにミニスカと開放的、他の女性も似たようなファッションで少々私には刺激がキツい。
女子高みたい。
もちろん女子高に女装して潜入したことはなく官能小説などで目にした程度。そんな気分を察することなく麗奈よりも上の先輩社員が人数を確認し明るいバズガイドさんに伝えちらっと見た女性ドライバーさんがバズを動かし始めた。
「動いた」
「動くのあたりまえでしょう。毎年参加してて」
私を挟みながら早紀と麗奈は水筒からお茶を出したり菓子でもてなす。
いったい撮影をどうするのか?それに本来ならAV女優さんと撮影前に顔を合わせるのでは?と疑問が尽きないまま。
「え〜、皆さんはじめまして。あたしバズガイドの仁科葵と申します。ドライバー一矢碧(いちやけい)が皆さんを担当いたします」
拍手が起こるなか麗奈や早紀は特に誘惑するわけでもふつうなことに安心なのか複雑か微妙。バズのなかで誘惑されても困るし人並みに羞恥心はあるのだけど。
明るくバズガイドは言う。
「え……と、あたし先輩バズガイドから聞いたんですけどじょ…女装雑誌を作ってる会社の方たちと聞いたんですけど」
そうで〜す♪や営業担当!とか前の方から声が囃してる。葵は前や後ろの私たちをちらちら見ながら問いかける。
「もしかしたら女装……してる方います?」
おどおどした問いかけに思わずドキッとし足が内股になるのをふたりはひそひそ言う。
「ここにいるのにね」
「沙耶香さん気づかれちゃうかな」
やめてよ、と言うがそれさえ声にならないなか誰かが言った。
「そこに座ってる沙耶香さんがいま一推しのモデルさんで〜す」
前の席の見知らぬ若い子が私を差して葵というバズガイドは目を丸くした。
「え〜、さっきすれ違ったけど気づかなかった!?ほんとに」
う、うんと頷く私の隙をみて麗奈はスカートを捲ろうとし白い足や下着が見えそう。
「ち、ちょっと!?やだ……」
「いいじゃない。見せてあげたら」
「ああ……、かまいませんよ。いまので彼女が…、いえ男性とわかりましたから。え〜、ドライバーから私も見たいと声が上がりました」
葵の機転で車内が笑いを誘い事なきを得た。
「麗奈……っ」
「いいじゃない。毎回恒例なの」
睨む私の視線がこわくないらしいままバスは進む。

No.129 17/09/24 05:20
作家 

バスがゆっくり動くなか水分補給、と麗奈と早紀から水筒やお茶を差し出される。
いつもの競いあいがまた?と思いながらも後になってみるとおかしいことに気づくが見知らぬ会社であり観光バスという場が盛り上がった場面、気づくわけにいかない。
「え〜と、皆さまの行き先は……」
シーッと前にいた社員が葵と名乗ったバスガイドやドライバーに言わないでと口止めをしてるように見えた。
「しおり?見せて」
ダメ、とふたりどころか私の目の前ににいる女性たちも見せない、いや見えないように配慮していた。
「あのミステリーバス?」
偶然にも私と葵の声が重なるがわかるわけもないままバスは高速に入りスピードをあげる。困る葵。
「え……とどうしましたら」
「沙耶香さんとおしゃべりでも。ただし聞こえるようにお願いします」
「ええ〜!?」
マイクを渡され彼女は私たちの前にやってきてはじめは明るい印象のまま妙におどおどし頬が赤い。
「こ、こんにちは。はじめまして」
「見合いみたい」
「早紀さん」
「ほ、本当に女装なんですか……?」
きゃっ、と麗奈と早紀にスカートが捲られ脱毛した脚と共にショーツで膨らむ淫部が露になりお茶をこぼしそうになった。
「ふ、ふたりとも!?」
「あわてた」
「か、彼女にお茶がかかったから拭いてあげないと」
「あら、優しい」
「自分より他人なんですね」
からかうふたりをよそにバッグからハンカチを出してバスガイドの葵の肩や袖にかかった液体を拭き取る。
「す、すみません」
「いえ……」
さあさあ、と麗奈がひとつ右にずれて葵が恥じらいながら座る。
ズルい、とドライバーの碧から声が上がるなかバスは走る。
『ほ、本当にオトコだったんですね?』
『え、ええ』
マイクの音声を通して車内だけ(後になり神無月社長のリムジン、盗聴していた三姉妹にも聞こえていたらしい)とはいえ恥ずかしい。
『やりチン沙耶香さんで〜す〜♪』
『その表現はやめなさい』
麗奈と早紀のやり取りで車内に笑いが起きる。
『なんだったら触ってもいいですよ。減るモノではないですし』
『さ、早紀さん!?』
『まあこれからアダルトビデオの撮影だし』
『え、ええ〜!?』
葵の悲鳴みたいな叫びに慣れてない私は耳が痛い。

No.130 17/09/24 09:03
作家 

『今朝はまだ射精してませんよね?』
『ええ、もちろん』
両サイドから麗奈と早紀の卑猥な会話が車内に伝わり赤面する。撮影があり遠出するのに射精するわけがない。
「おぼえてなさいよ、ふたりとも……」
「クンニや前戯、シチュエーションプレイしかできないのに?」
淫唇に挿入できないことを麗奈は意味ありげに笑みしバスガイドの葵を巧みに利用する。
「ほら、見て。挿入できないのに一人前に下着のなかで勃起してるの」
「っ……」
「けどいつもよりちいさいかな。緊張してます」
「早紀さんっ」
意気がってもまわりは女性ばかり、ある意味しあわせだが反面プライドは容赦なく傷つく。
葵は若い表情に頬が薄く赤い……。
『うわ……』
『うわ……じゃなに言ってるかわからない。バスガイドならガイドしなさい葵』
『え……』
『会社からも彼……じゃなくて沙耶香さんを丁重に扱いなさいとお達しがいまあったわ』
いまお達しがあったということは時間を見計らいバス会社は私がいることをたぶん前を走る神無月社長に伝えられたと考えるべき。
「ち、ちょっと」
『ここがクリチ×ポの先端、鈴口、ここからオトコのアレが出るところ』
早紀はマイクを使い慣れてるように伝え再びマイクを返す。にょっきりとショーツの上から出ているぺニスを弄る。
「っ……早紀さん」
「ムネでもおま×んこ触って……」
耳に吐息をかけられながら軽く悶えてしまう。麗奈は葵を促す。
『ほら……。それとも沙耶香さんのマイクにする……?』
『やだ……』
『葵、頑張りなさい』
碧はバス内に設置してるモニターを使い後部座席を映し彼女を励ます。
『ああ……なに考えてるのよ』
『ハアハア……きれい。だけど……オトコのひと……』
私が麗奈や早紀を睨みながらも葵はしだいに車内の淫靡な雰囲気にとらわれてゆく。
『っ……』
『花柄のパンツに……オトコのひとのオチ×チ×が見えます。皆さん見えますでしょうか……』
モニターを見つめる葵や後ろを振り返る女性たちの視線が刺さるなかカウパー液がちいさく静かにとろとろと出てくる。
『っ……はあ…はあ』
『沙耶香さん……コーフンしてる』
『ここがタマタマ……パンツのなかにあります』
ここが弱いの、と麗奈は諭すように葵に教える。
『れ、麗奈さん』
うふふと笑みする。

No.131 17/09/24 13:07
作家 

間近にいる女性たちやモニターに映される姿に怒りと羞恥、快感など混ざり混乱する。
『葵さん、花柄の下にタマタマがあるの。おま×こみたいね』
『え、ええ……』
指で早紀が弄り柔らかい生地と睾丸の柔らかさが重なる。
『っ……ふたりともこんなことして』
早紀や麗奈を見つめるがなんともなく澄ましているのが気にくわない。
『葵さん、触ってみたら……』
『ええ!?そんなえっちな……』
『なに考えてんの……!?』
思わず男として腕や身体に力が入るが麗奈は言う。
「あら?狂暴な男性に戻るつもり」
マイクのないところで囁くように言われ力が意識により抜ける。
「くっ……」
「女性としてなら責めても構わないけど男性としてはダメよ」
「……」
これは麗奈とは暗黙の了解であった。
私は“沙耶香”としての名前や姿、生活などが与えられた時に男性としての自分は一部を除き見せなく封じる。
『素直ね』
『どこに着くか知らないけどひいひい言わしてやるから』
『期待してるわ』
マイクに怒鳴る声をものともせず彼女は澄ましている。
「葵さん触ってみて」
『え……、ええ』
『んっ……』
いつもはショーツの脇からのぺニスだが今回はショーツの上面からにょっきり出されていてぺニスの幹にはショーツの感触が襲う。
『んんん……』
「挿入できないぺニスは責められなさい」
『麗奈……、そんな』
互いに生活し肉体を共にした彼女に言われた言葉に心から傷つきながら嘆きがあった。早紀も同じ気持ちらしいのか。
葵は花柄ショーツの上から私の肉棒を撫でる。
『花柄……いえお花畑の中ににょっきりと早い秋の味覚のき、キノコさんがあります。見えますか?』
見えます、と女性たちは明るく言いサドなはずの私は抵抗ができない、あるいはしないのか。
『っ……ああ…』
『どうしましょう?』
『扱いたり舐めてもいいですから』
『うらやましい!』
ドライバーの碧から声がした。
拘束されているわけではないが脚をM字に近い形に広げ羞恥心があった。
「はあはあ、んっ……」
「一人前に抵抗はするのね。沙耶香」
女性をプレイの上では力を振るうことはあるが葵のような見知らぬ女性には手出しはしない。
麗奈の瞳の奥深い眼差しに何かを見定めるものが肌に感じた。
バスは高速を走り続ける。

No.132 17/09/24 14:55
作家 

『沙耶香さんいじられるだけでかわいそう』
『早紀さん……』
男の力を使えばたぶんにバス車内程度なら力づくで支配できるが、それは沙耶香や女性としてやってはならないことになる。媚薬に悩まされ葛藤している日々が脳裏にある。
“男になれ男に戻れ”
男としての自分を克服しない限りは挿入はできないし女装者としてのプライドや意義は傷つくだけ。
ふたりは遠回しにそう何かを伝えているのかもしれないがこの時の私は傷つかないように精一杯だけかもしれない。
しかし救いの手はないだけではないようだ。
「かわいそうな沙耶香さん。キスしますね。……だけどイクのはよしてください」
「お客さま?」
葵が怪訝な顔をしたのは女装である私と女性である早紀のキスを見たからであり淫靡で性を超えた世界だからだ。
『ああ……んっ』
『キスではイクほど沙耶香さんは甘くないのね』
「ふっ……」
麗奈の鼻で笑みすることにプライドか何かが傷つき瞳は憂いがあったが何かしないと彼女たちの前に立てない自分がいることをわずかに少しずつぼんやり理解した。
女装者として彼女たちを抱けるようにならないといけない……。
「お客さま、泣いてます……?」
「そんなこと……」
「早紀さんほどにうまくはありませんが。ん……」
葵は少しためらいがありながら口をつけ制服の胸元から美しいレースの下着が見えた。
「ん……スゴい。また堅くなってる」
「へんたいだもの」
「れ、麗奈……」
彼女は柔らかく優しくそれでいて厳しく私を責める。いわゆる言葉責め。
だがこれは麗奈たちにもしていたこと。
『皆さまごらんになってますでしょうか。お花畑のキノコはぴくぴくびんびんと動いています』
おおっともきゃともつかない女性たちの興奮を秘めた声が広がる。
『どうしましょう?』
イカしてあげないとかわいそうよ、と声がした。葵は少し逡巡する素振りがあり麗奈は「おクチでしてあげて」と諭す。
「お、おクチでですか」
「ガイドもつけてね」
「わ、わかりました」
吐息し何か決断しながら彼女は麗奈にマイクを持たせ私の下半身に顔を近づけた。
『見えますでしょうか……?お花畑の中にホワイトミルクが入ったタンクがあります。だけどこのままでは出せません。おクチから吸い出してみましょう……』
れろれろれろれろと睾丸を下着ごと濡らす

No.133 17/09/24 15:48
作家 

若い可愛い葵の表情は少し恍惚を感じながらクロッチに当たる膨らむ睾丸を愛撫する。
「っ……ん。ああ……」
麗奈と早紀はワンピースの下半身と下腹部をはだけていざ射精という時によごさない配慮があった。
「今日もまたお腹に射精する?」
「く……」
「自分のお腹ですから妊娠はしませんよ」
んん……、声にならない吐息と下着越しのの愛撫に額に皺が寄り苦悶する。
『え……と沙耶香さん?沙耶香さんでしたか』
ええ、と代わりに麗奈が答えると葵は制服の胸元を開けて美しいレースのブラを見せ始めた。
『沙耶香さんばかり見てばかりは失礼なので、私の実った果実をご覧ください』
『ああ……そんな』
『え、遠慮しないでください』
女装の私に見られることに恥じらいがありながら葵はバスガイドの職業意識で淫部のはずの胸を見せていた。
『き、綺麗でしょうか。私のムネ、いえ果実は……』
ゴクと喉が鳴り再び男性器は花柄ショーツの内で脈を打つ。
『ああ、お客さま沙耶香さまのキノコが反応しています』
「毒にもならないけど」
「麗奈……」
しまいに本気で襲ってやろうかと頭に黒い考えが過るが振り払う。
自分が自分で決めたルールは外してはならない。それでは性犯罪者と同じ。勘当した親にも顔向けできない。
ああ……。なんとかしないと。そう思うも克服するにはまだ時間がかかりそうだった。
しかし麗奈の言葉責めと葵の愛撫が私を責める。
『はしたない私の果実ですが、赤い苺をごらんください』
「可愛い❤」
「あ……はあ……」
早紀は私の耳やうなじを愛撫し葵をほめ促す。
「はあはあ……勘弁して……」
「イキたいならイケばいいわ。サービスエリアまでは?」
一時間ちょっと、と誰かが答えた。女性ドライバーの碧は高速道路ながらゆっくり安全に走りながら脇のモニターで様子を見つめていて興奮を抑えていた。
ああ……。
『では続いては根本の方を……ああ、根っこからびっしりと根づいています……』
「い…や…」
「何がいやなのです?バスガイドさん、愛撫?」
「く……わ、私のこと……」
ここに来て私は自分の葛藤を露呈した感じがしたが事情を知らない葵はショーツの上から愛撫してゆく。
わかってるじゃない、と麗奈の瞳はそう伝えるようだった。
ああ……。
自分に課したルールに苦しめられていた。

No.134 17/09/24 16:28
作家 

自分で自分に課したルールに苦しめ葛藤させられる。
女性は憧れの対象だからプレイ以外に暴力や力を振るうことはしない。女装をしていて女装レズするうえでこんな形で苦しむとは知らなかった。
葵はバスガイドの制服をはだけながらブラだけでなく煌めくようなショーツそれによく見たらガーターベルトを見せていた。
『このようなみっともないお姿で申し訳ありません。お客さまの花園ショーツに比べたらいたらなく……て』
『く……』
へりくだった表現が逆に葵の魅力を際立たせているのを男として感じた。
“イラマチオくらいしてもいいんじゃないか”
黒い男の意識にわずかに動かされ彼女の頭をゆっくり力を入れ掴む。
沙耶香、とわずかに咎める感のある麗奈の声がしたが耳に入らない。
「……!?むぐむぐ……ああ」
「沙耶香さん?」
しばしこの時ふたりは様子をうかがい他の人たちもドライバーの碧はちらっとモニターを見て瞳が少し険しかった。が私は気づかない。
「舐めて……綺麗にはしてるはずだから」
「ああ……はい。お客さま失礼いたします。れろれろ……花園の中にあるキノコは脈打ち求めてす」
「ああ……いい」
『脈打つキノコから何が出るんでしょう。少しカサの……いえカメに似たところに向かいます……。お汁がたくさんたくさん出ています』
……!?、ハッとその愛らしい声に我に返り掴んだ頭を離し髪を整えていた。
『ああ、ありがとうございます。お客さまは乱れたあたしの髪を直してくれました……』
「あたしは……」
「男の意識ね」
「沙耶香さん……」
麗奈や早紀の視線、まわりの女性の表情、ドライバー碧のミラー越しの視線が痛い。
ちがう、これは自分の求めているセックスではないことに気づかされる。
『じゅるじゅるじゅるじゅる、ああくさいけどいい味で匂いです』
『ああ……バスガイドさん……や、やめて』
『……なぜ?やめてはキノコから毒は出ません。私がサービスエリアまで受け止めますので、出してくださいませ……』
んんん……、意識の中で男性の俺と女性の私が葛藤しフェラされている快感によけい葛藤し身を委ねてしまう。
イクのはかんたん。力を抜けば解放される。
だけどそれは男としてイクことはちがう。
沙耶香として女性としてイカないとならない。
あと三十分いえニ十五分くらいと麗奈が告げる。

No.135 17/09/24 17:38
作家 

じゅるじゅるくちゅくちゅれろれろ……つつー……。
あくまで葵のフェラは慈しみやさしい。麗奈や早紀のフェラのような恋愛感情とはちがう。
ああ……、そうか……。
媚薬に侵され怯えていた私は麗奈や早紀たちを女性として見れなくなっていたかもしれない。女陰に怯え男としての自分にも怯え受け入れることさえ忘れていた。
『お客さま?沙耶香さん……?』
『ああ……いい。気持ちいい』
『ああ…そんなありがとうございます……。私の……森や林も外は晴天なのに湿っています』
ふと彼女の下半身を見るとスカートから股を開いて煌めくようなショーツの内を指で弄り気づかなかった淫音が聞こえている。
「少しだけムネ……を」
「はい……果実にしては早いですよ」
「ん……柔らかく堅い……」
男性も女性も感じる部分は違えど生殖器官や性感帯は基本は変わらない。
葵の乳首は桃色でしゃぶりつきたい衝動があったがいまはかつてのように理性で抑えがある感じがした。
『んんんっ……沙耶香さん。いたい……けど感じますわ』
『んんっ……!?』
一瞬イキそうになる感覚が下半身を熱く襲う。慈しみあるフェラがその感覚をよみがえらせる。
「はあはあ……」
「あと十分……五分もないかしら」
キッと麗奈の呟きに睨みながらも慈しみある愛撫が身体を包み込む。
「沙耶香さんびくんびくんしてる……」
タイムリミットが近づくなか下半身は熱を帯びて肉棒は脈を打つ。
『構いません、出してください……。あなたのことはわかりませんが……我慢してはいけません……んぐんぐ…』
『ああ……!?』
絶叫が車内に響き渡る。吐息で射精感をコントロールするが葵はどこまでも包み込むように抱擁力がある。
れろれろんんん……。
『ああ……』
『いいです。イッてくだ……さい。んん…』
瞬間、肉棒の先端から熱いマグマのような白濁液が葵の若い口内を襲い支配した。
『あ……ああン、いく!イッちゃう……!っ……』
女性のような叫びがマイクを通し下半身が脈を強く打ちどくどくと柔らかい口内に入る。
ンン……んん…ん……。しばらくして葵は口内に精液を溜めて飲み込むタイミングをうかがい亀頭の先端からゆっくり精液を小さくゆっくり吸い上げる。
じゅるじゅるんぐんぐ……。あまりの吸い上げに下半身から力が抜ける。
バスは横に道に入る。

No.136 17/09/24 18:22
作家 

サービスエリアにバスはゆっくり入っていくなか葵は自らの秘部を弄りながら私の白濁液をゆっくり口内に入れ飲み込みを始めたがまだくわえていた……。
ちいさく舐め愛撫する音が下半身から聞こえて麗奈はそっぽを向き早紀や他の女性はまじまじと見つめていた。
「も、もう……」
いいですと言うが彼女はゆっくりと吸い上げ見えない鈴口から精液をすくうようだった。
バスはゆっくり専用駐車場に止まるために前方にいき本来なら葵が降りて先導するのを碧は周囲すべてに気を払いながらバスを車線に入れていく。
「あ……。はあはあ……」
サービスエリアで休憩できるという安堵感はなく下半身の快感にただただ委ね安心していた。バッグする独特な音ともにバスは後ろに下がる。
「ん……はあはあ」
「ン……んぐ…ンぐ…はあ……」
ようやく葵は若い顔を上げ恍惚と朝一番の濃いであろう精液を喉にゆっくり飲み込んでいく。その姿に心を打たれた感じがした。
しかもそれだけでなく彼女は飲み込み吐息をし呼吸を整えた後にティッシュと自らのハンカチで私のぺニスを拭う。お掃除フェラをした後に。
「ありがとうございました。沙耶香さまのおジュースはたいへん美味しかったです。また利用させてください」
ふらふらしながらも彼女は再びマイクを持ちアナウンスをした。
『み、皆さまたいへんお待たせいましました。サービスエリアでの休憩です。時間は……』
恍惚とした顔ではなく明るく振る舞う表情でバスの止まるタイミングを碧と共にアイコンタクトしていた。
朝一番の射精に疲れた私に麗奈や早紀はスカートやショーツを直すものの何も言わない。澄ましているのかわからない。
しだいにバスは駐車場に止まりエンジンの音だけが車内にしている。
『それでは皆さま、休憩をゆっくりなさってください』
アナウンスが聞こえるなか車内でうたた寝したい意識に襲われる私に麗奈と早紀は言う。
「降りるわよ。トイレ」
「射精したからオシッコ出したくないですか」
ああ、まだどれくらい走る知らされてないからふたりに肩や腕を掴まれ車内から降りて葵と目が合う。
「大丈夫ですか」
「ええ……」
なんとなく彼女との前戯から得るものがあったかはわからないが何かはあったかもしれない。頭をちいさく下げた。
「葵はいいわよね」
「お仕事です」
そんな会話が聞こえた。

No.137 17/09/24 20:17
作家 

ところがサービスエリアのトイレは夏休み真っ盛りなので男子女子トイレも行列である。
「なんでこんな時に……」
射精をしたばかりで尿意が早くにやってきた。この時にふと気づく。
「そういえばふたりとも私にやたら水を……」
「ああ!そうだ!あそこの共同トイレなら空いてますよ」
「やむを得ないわね。沙耶香が漏らしでもしたら……」
「麗奈さん今日は妙に嫌みなんですけど」
彼女たちが示したのは身障者用のトイレである。たしかにそこは列がほとんどいない。リアルに考えたら女装でも女子トイレは使用してはいけないのだけど。
「私たちはこっちで先にしとくから」
「黙ってたらわかりませんよ」
尿意が我慢できないのをいいことにふたりに促されやむ無く入り扉の鍵を閉めようとした時だ。強引に扉を開けられ飛び込んできた意外な相手に驚いた。
「失礼!?先客、あらあなた……」
「な、なんですか!」
「あなたいつぞやのへんたいさん」
「あ、あなたに言われるおぼえは……!」
飛び込んできた相手はいつか遭遇した痴女性であり彼女もまたTシャツにホットパンツとラフな姿で以前とはちがい爽やかな色気を醸し出してた。
「べ、別に身障者じゃないけど女子トイレがいっぱいだから。つい……てあなたも?」
「ええ……」
先にしたいならして、とうながししかたなく背を向けるなか痴女性の尿をする音が再び勃起を促してしまう。
「はあ……あぶなかった。していいわよ」
「何を勝手な……!?パンツ穿いてから呼んでください」
「しーっ!静かに」
振り向き彼女がまだ下着を穿いてまま呼んだことに声を大にしたら逆に咎められた。身障者ではないから見つかったらいろいろ問題になるかもしれない。私ならよけい問題だ。冷や汗を感じる。
「はあ、なんなんですか」
「いいじゃない。久しぶりに会ったんだから」
「出ていってくれません?」
やだ、と彼女は痴女性と思えない笑みをして私が尿をするのを見つめて言う。
「それにあなたは女装でしょう?見つかったらいろいろまずいでしょう。見張っててあげる」
その親切が本心か別にしながら尿は安心して出て息をついた。出ていこうとした時だ。
「ねえ、えっちしない……」
「あ、あのね」
「あなたのオチ×チ×」見せて……よ」
鍵を閉めたまま再び便座に座らされ彼女は迫ってきた。

No.138 17/09/25 06:11
作家 

「ねえねえ、彼女いるの?恋人とかいるの。まえあたしにコーフンしたのは同性愛者やLGBTとかじゃないのよね」
「あ、あのね。きゃ!?」
矢継ぎ早に声を発しながら隙を見てスカートを捲られ花柄ショーツが露になる。
「あら、可愛い。夏らしい。開放的な感じね。素敵」
「ほ、ほめても何も出ませんよ」
「旅行?クルマ、バス?」
「放してよ、しまいに襲うわよ!」
ムキになりながら立ち上がろうとするが意外な力が彼女にあり押さえられてしまう。
「まあまあ、あたしのえっちなところを見せてあげるから」
「ち、ちょっと!?きゃっ!?」
Tシャツやホットパンツを脱ぐと彼女の肢体が露になり一見すると下着を身につけてはいないかと誤解するほどTフロントTバックの下着にブラも開放的すぎるほどに紐状に近い。
「な!?なんなのよ。痴漢じゃなくて痴女性のくせに」
フフン、と彼女は麗奈や早紀、ルイたちにも劣らない胸、腰、お尻を見せながら笑みする。
「ご機嫌ナナメね?こんな時は射精してスッキリしたら」
「そんなことじゃ」
スマホを出して麗奈たちに助けを呼ぼうとしたら取り上げられてしまう。まるでこちらの心の内を見透かしているみたいでムカついた。
だが、その隙に花柄ショーツを脱がされ便座に座りながら倒れそうになる。
「ああ……ん」
「代わりにあたしの代えの下着を着けさせてあげるから。下着を着けてた方がいいのよね」
「ち、ちょっと…やだ」
代えの下着という似たような花柄ショーツに穿き変えさせられながらも彼女は下半身から目を離さない。
「お似合いかな。この匂い……?あなた、最近射精したの」
うっ、と言葉に詰まる。バスを降りる前に葵から献身的かつ包容力あるフェラをされ穿いてた下着から匂いがしていた。
元気ね、とほぼ紐状の下着の肢体を男性である私の前にしながらあっけらかんとしている。
「ちょっと走ってる間はまわりがオンナばかりで退屈だから。ね、相手して?」
「あ、あのね。んっ!?」
強引に唇を奪われまわりが女性ばかりという似たような状況を意外に思いながらもスカートやショーツの内で勃起が始まっていた。
ああ……、また。
サワサワと私の思いなど知らずに彼女は淫部に手をやりあたたかく指で包む。
「コーフンしてる。私にコーフンしてくれてるのね」
「だ、誰が」

No.139 17/09/25 13:02
作家 

「だ、だいたいオトコならそこら中にいるでしょう!?なんで私なの」
思わず口走りながら私自身もオトコであることにかわりないが彼女は意外なことを言う。
「あら?あたしが好きなのはイケメン、ショタそして女装や男の娘(こ)。なかでも女装は大好物、女性の姿をしながらオチ×ポがあって性欲や精力あればなおさら。あなたみたいに」
「な、ないわよ」
「あら、この前トイレでイカされ……あら?ここもトイレね。あなたとはクルマとかトイレに縁があるのかしら」
ないわよ、と女言葉でムキになりながらも彼女はパッドのある胸や穿きかえさせられたショーツの上から手や唇で愛撫する。
「っ……はあ……いや」
「イヤ?じゃないでしょう。ここは熱く堅くピクピクしてるわ……」
犯してやる、と思い至るが本気に至らないのはわかりきっている。だけどこれはいいチャンスかもしれない。
女陰を克服するチャンスとどこかに頭のどこかにありよぎる、相手は痴女性。とはいえ勢いでヤッてしまっては強姦やレイプなどと同じ。
「はあはあ、ちょっと待って」
吐息しながらも名も知らぬ女性を無理にトイレ内のお世辞にも綺麗とは言えない床に押し倒さない程度にぎゅっと腕や肩を掴み離した。彼女は目を丸くする。
「なに、どうかしたの?」
何も知らないとはいえそんな表現に内心どきっとしたのは事実。私のことなど知る由もないのに。ゆっくり考えをまとめながら思い切ったことを口に出す。
「や、やらせてあげるから。あなたがおま×こに挿入(い)れたいなら好きにして……」
これではまるで強姦犯に観念した女性のままではないか。だけど挿入できない私が言うにはあまり他に表現がない。
「この前とはちがうのね」
「た、ただしバスが待ってるからじ、十分程度で終わらせて。お願い」
「言うことがうまいわね。まるであたしを巧みに操ろうとしてるみたい」
立場自体は彼女に優先権があるように見せながら実質は私が主導権を握ってなくもない。
サディズムのSの内面がそういう風に無意識にさせてるのか。これが欲求不満な男子やハードSを気取る男性ならこの名も知らぬ女性は犯されてるかもしれないのに。
彼女は髪をかきあげ顔の真ん前で囁く。
「十分ね。バスに置いていかれたらあなたが気の毒だし」
「う、うん」
私の女陰恐怖症を知らずに彼女は私を抱き始めた。

No.140 17/09/25 14:48
作家 

「ここで寝転がれないから、座ったままあたしのオマ×コ舐めて挿入(い)れやすいようにね」
少し躊躇いがありながら紐状の下着を指と舌で避けながら舌を花唇に入れていく。オシッコくさい匂いが鼻腔をつくが不快感は少ない。
「んん……オシッコしたばかりでよくできるわ……」
「黙って感じてなさいよ……」
「そんな声は……出ちゃうから」
彼女の女性器は麗奈や早紀、神無月社長、ルイよりは意外なほど成熟してない。陰毛はすでに花唇から湿っていたが花唇は桃色に近い印象。淫豆はほどよくあり小さい印象。少し淫豆を指で弄る。
「ううん……この前はあたしにやられたくせに。なんかムキになってない?」
うるさい、とちいさく罵り愛液を求める蜜蜂のようにかいがいしく舌や口を動かす。
だいたいなぜこの女性はこんな大胆な下着を着けているのか。趣味か痴女か知らないけどやり過ぎ!と気持ちが罵る。
彼女は感じながらも私の肉棒に手を出してきた。
「今度はあたしね」
「早くして」
「急かさないの。童貞じゃないでしょう?」
以前と同じかそれ以上に丁寧に丹念に口にくわえていき濡らす。大胆にも紐状の下着のままの淫部を私の前に晒し指で自ら弄っている。
何者?、と疑問が浮かぶが考えているヒマはない。彼女の湿り濡れる花唇を見つめながら挿入できるか内心考えた。
「そろそろいい?」
フェラをし終えた彼女は髪をかきあげながら私の肉棒を指で絡めながら女陰に挿入しようとした。
ハアハアハアハア……。
息が荒い。身体は熱く興奮してるのに脳内のどこかは変な理性が働いていた。
入れたらどうなる?オマ×コに射精したら……その先は……。
「入れるわね……はあ」
「っ……」
性的本能が働いてるのになぜか拒否に近い反応が内にあった。
ハアハアハアハア……。
ゴメン!、と気づくと彼女を押し退け目を丸くする彼女をよそにトイレの扉を開けた。唖然とする彼女に私はもう一度言った。
「ゴメンなさい、傷つける真似をして」
バスの下に戻り息が荒いなか席につきぺニスをしまう。
「沙耶香どうかした?」
「息が荒いですよ」
なんにもないから、とだけ息をつきながら返すがスマホを彼女に取られたままだったことに気づいたのは目的地に着いてからだった。
この時痴女ある人とスマホで話をしていた。
「話は本当みたい。重症かもね」

No.141 17/09/25 19:22
作家 

再びバスが走り出した頃にふたりはあることに気づく。
「あれ?パンツ穿き替えた」
「え」
「さっきの花柄とちがうような」
「え……あ、同じじゃないかな」
でも勃ってるしとふたりに言われ慌て私はテントを張るスカートを手で隠し赤面した。
「オナニーでもしたの」
「それでパンツを汚したんですか」
「な、何でもないから」
高速を走りまわりの異性たちの目があるなか勃起した男性器は何とか鎮まった。
葵は双星出版の麗奈や早紀たちに質問をしながら到着まで時間を持たせながら私をチラ見しているようでもあった。
何で企画AVを打ち切りにせずそのまま続行なのか、前を走る神無月社長のリムジンが見える。
その同じ頃、後方を走る蘭樹理姉妹のスポーツカーもつかず離れずついてきていた。
「沙耶香さん、さっきヘンなオンナに襲われていたわね」
風に髪を揺らせながらおもしろくないのはヒトミ、アイもそうかわりない。
「センセ、隙ありすぎ」
「あの女性、トイレの前で誰かに連絡してたわね」
ルイは考えるような瞳をしながらバスの後部座席にいる私たちを見ていた。
ほどなくバスがついたのは有名な避暑地の一角、そこには神無月社長が以前仕えていた男爵なる人物から譲り受けたペンションがいくつかありそのうちのひとつを麗奈、早紀、私に割り当てられ他の女性たちも班やグループごとにペンションに入っていった。
「何者なの?あなたたちの社長」
さあ、とふたりは手に荷物を持ちながら鍵を開けて景色のいいリビングに腰を落ち着けた。
「スゴい……」
「沙耶香はこういうところはじめて?」
麗奈がお茶を淹れながらたずねた。
「うん、オトコだった頃はさほど遊ばなかったから」
「もったいないですよ。長い人生なんですから」
「そうね」
お茶を口にしながら立派すぎるペンションに唖然とし班ごとによく分けられるものと思う。お茶を口にししばしゆっくりした後に各々の部屋で荷物を整理したりうたた寝をしてしまった。
気づいた時には夕方頃だった。
「起きてる?」
「ああ、寝てた」
麗奈のノックした音に気づいて寝ぼけ眼は否めなかった。足元にしおりが落ちていて見ようとしたら取り上げられた。
「見ちゃだめ。明日は簡単な打ち合わせ、それと女優さんと面通し」
どうやら私には秘密で撮影が行われる雰囲気を感じ取った。

No.142 17/09/26 05:21
作家 

その日の夕方はバーベキューが行われ麗奈たちは私に精がつくようにお肉をやたら進めた。
バスガイドの葵、ドライバーの碧、ペンションを管理している彩香と麻由も加わり食事はやたら賑やかだった。
しかしその様子を神無月社長が密かに見ておりやや離れたところでルイたちも見ていた。
「楽しそう、いいな」
「本当」
アイやヒトミはそんなことを呟いていた。ルイは言う。
「オトコならその辺にいるわよ」
「フツウのオトコより沙耶香さんよ」
ねえ、と次女と三女は口を揃える。
だけど私はそんな会話を彼女たちがしていたのを知らない。女陰に挿入できないのは双星出版の専属モデルとして意向に添えないのになぜここまで来たのか疑問は尽きない。社長に食事の味がわからないままたずねた。
「社長」
「たのしんでる?」
「いえ、あの。何でこのまま撮影に臨むんです。意図がわかりません」
しばし神無月社長は眼鏡のレンズを輝かせ黙るがこう彼女は言う。
「期待してるわ」
「そんな……」
それ以上も以下もないにべもない態度のままメイドの理沙、奈々、彩香、麻由に私をもてなすようにだけ言い残し彼女は自らのペンションに消えていった。
メイドや麗奈たちにもてなされるのは悪い気持ちはしないがアメを与えられてるまま食事を終わりペンションに戻り眠りについた。麗奈たちはバスや食事で疲れたのかキスさえしないまま眠りについた。
一室で私も眠りにつこうとしたがなかなか眠れないと思ったが気づいたら眠りについていた。
だけど淫美な夢を見ていた、と思うと気づいたら夢精をし痴女性の下着をそのままつけており彼女の花柄下着を白濁液で汚していた。
「ああ……」
やむなく着替えから替えの下着を出し痴女性の下着をどうしようかと思ったが洗濯機に放り込み洗濯しベランダに干した。麗奈の声がした。
「おはよう、あれ?洗濯?」
う、うんと曖昧に答えた。大人になって夢精はないわけでなく恥ずかしいわけではないが若い頃や童貞の頃の気持ちがカアッとあった。
メイドの理沙、奈々が食事をペンションごとに用意してくれ「洗濯などは私たちに申しつけてくれたら」と言われたがかえって恥ずかしかった。
食事を終え時間がきて企画AVの打ち合わせに入ると言い神無月社長のペンションに招かれた。
そこで意外な再会が待っていた。

No.143 17/09/26 07:48
作家 

神無月社長のペンションに麗奈、早紀と共に招かれお茶をしていると九時を少し過ぎたばかりに来客がやってきたよう。
来たようね、と社長が言うと彩香に導かれて入って来たのは女性ばかりで手にしたカップを落としそうになるがさらに驚いたのは女優と称する相手だった。
「あ、あなた!?昨日の、この前の……」
相手役のAV女優は以前にバスで痴女され双星出版のある建物のトイレでフェラされつい昨日再び遭遇しセックスを女陰恐怖症とはいえ求めた痴女性が目の前にいた。
澄ました彼女で名乗る。
「相手役の早乙女美紀と言います。よろしくね」
「な、なんで……」
その様子に神無月社長はさらりと何事もなく言う。
「あら?ふたりとも面識があったのね。そういえば先月に会社に来た日も同じだったかしら」
そうだった。あの日私も麗奈にうながされ会社をたずねた日だったと悟る。
「麗奈さんに早紀さん、あなたたちでは彼、いえ水越沙耶香サンの女性器恐怖症もしくは回避症を克服はできなかったみたいネ。だけど私にまかせて」
ふたりとも憎々しげに相手役の女優美紀を見つめるがなにぶん会社の契約交渉相手であり企画AVの相手役である。うかつに反論反発はできない。
またふたりに恥をかかせ悪いことをしてしまい内心の胸が揺れ傷つく。
さいわい打ち合わせは滞りなく進みはし初日の撮影に入ったのはお昼過ぎ。
「なんなのあの人、前も嫌味ばかり」
「落ち着きなさい。私たちはやることはやったわ。あとは沙耶香しだい」
昼食や休憩を挟むなかふたりがクンニや逆アナル責めをしたことは私を試したことであることを告白するも“性のプロ(?)”である女優もしくは女性に言い様に負かされたことに傷ついていたことだ。
ゴメン、としか言えない。
麗奈は言う。
「謝る必要があるかは撮影しだい。さいわい今日はあなたひとりだけの場面」
「オナニーですね」
「言わなくていい」
早紀の茶々に麗奈は突っ込む。
今日の撮影は私の自己紹介やオナニーシーンだけ。それ自体は抵抗はない。気にするのはカメラ、……それに監督やスタッフという女性ばかりか。
あとは痴女性であった美紀だけ……。
「……ん、あたししだいでふたりの先も決まっちゃうんだ」
「気にしないで」
とはいえふたりの将来を私という女装者が左右してしまう。
将来か……。

No.144 17/09/26 10:52
作家 

撮影は二回。
ブラウスにタイトスカート、ただし素足。これは私の女装の基本スタイル。もうひとつは夏らしい花柄ワンピース、こちらも検討の結果は素足。ストッキングは夏場は苦手で夜出かけることは滅多にないがそれ以外はあまりない。
二回撮影するのはどちらかをDVDにつけもうひとつは未使用としお蔵入り。あるいは私用や麗奈、早紀もしくはファンに特典としてつけるからしい。
販売用ではなく雑誌の企画DVDだから色々なパターンがあるらしい。
ブラウスにタイトスカート、ショーツはお決まりのレース柄。ブラもお揃い。
撮影用の機材が用意されたリビングに向かうと美紀が清楚そうな感じで近づいてきた。
「射精できるかしら?なんなら手伝いましょうか」
「……あなたね」
まるで射精できないみたいに言われ(実際女陰にはできないけど)普段は異性に怒りを感じない私はムカつく。
沙耶香、と麗奈は肩を抱きうながし早紀はアッカンベーをする。私より彼女たちの気持ちの方が複雑かもしれないのに。
監督やスタッフはある程度以前に出した要望通りにカメラの角度や演出してくれるようだ。
もちろん何もかも思い通りではない。夕方までの撮影が予定らしい。
太陽が差し込む窓側のソファーに座りリハーサルが開始された。監督は促す。
「リハーサルだから本当に射精しないで。いつものように」
いつものようにカメラでは私はしないのに。
スタート、と声がかかりカメラのレンズが見えた。
「水越沙耶香です。はじめまして……。私は女装している男性です……」
ゆっくりとオナニーの状態に自らを導きながら麗奈、早紀そして美紀の視線が気にする。チラ見してることに監督やスタッフたちは何も言わないのか……?
ん……、ゆっくりタイトスカートを両手でたくしあげながら膨らむショーツを露にする。
「見てください。私はオトコなんです」
……しばし室内が穏やかに沈黙し監督や女性スタッフたちの瞳や表情が熱いように見えた。
少しショーツの上から指に触れた時だ。大きな声がかかる。
カッ〜トっ!!
思わず肩や背中がビクっとした。
「はい、いいです。だけど本番はもう少し色気や艶かな。だいじょうぶ?」
「え、ええ」
監督が離れ五分休憩。緊張で吐息があるなか美紀はフンとした。気づかなかったがスタッフのなかに三姉妹もいた。

No.145 17/09/26 15:13
作家 

ところがいざ本番が始まると表現のできない緊張や上がりに襲われた……。
スタート!、と声がかかりカメラがまわり自己紹介を終えていざオナニーを始めるとショーツの内で勃起しカウパー液は染みををつくるほどに興奮し身体は射精に向かっていたはずだった。
ハアハアハアハア……。
吐息で呼吸は荒くなり頬は赤い……しかしいつもの射精感に到達できないことに気づき監督やスタッフたちはじっと見つめていた。十分…二十分、三十分過ぎても……イクことはできなかった。四十分ほど過ぎた頃だった。
「カット!」
びくっと女性監督の声に勃起してたはずのぺニスは力なく萎えてしまった。
「だいじょうぶ?なにか道具いる。オナホに……使用済み下着とかは用意できるけど」
「う……ん。すみません、慣れなくて」
「緊張してるの」
この若い女性監督はAV界では有名な女性で女装モノやニューハーフモノは多く手がけていると後に知る。ちょっとキツい雰囲気の美人であるが女装者たちの扱いは心得てるらしいがこの時の私は緊張感に支配されていた。
美紀がおもしろそうに笑みした時に麗奈は私の側に寄りジーンズを脱いですぐさま下着を脱いで私に差し出した。
「こ…これ使っていいから」
「れ、麗奈!?」
「麗奈さん!?」
私以外みな同性がいるなか彼女は顔を真っ赤にし恥じらいするなかベージュ色の生々しい下着を差し出したことに驚く。
監督は辺りを見回し冷たく言う。
「三分休憩」
場を監督が取りなしたことでいちおう場が鎮まるなか私は麗奈に言う。
「し、下着をつけて。これでも替えでもいいですから」
「そ、そうですよ!」
私や早紀の言葉に彼女に正気を取り戻しジーンズに下着を着けないまま穿き戻した。
「こ、これでいい?」
ツンとしながら平静を保つ態度にホッとしながら私は彼女の手を掴み人気の少ない廊下に出た。
「な、なにしたか。わかってます!?」
「わ、わかってるわよ」
「あ、あの、私いやオレのためにしてくれるのはわかってますけど。……これは」
手にしたベージュ色のパンティは人肌の温もりが伝わり言葉が表現できない。
「……あ、あんなオンナにバカにされる沙耶香は見たくないしお、お仕事だからしっかりして」
いつもは強気なはずなのに自分が立ち上げた企画だからか懸命さと個人的感情が複雑に絡み合っているようだ。

No.146 17/09/27 04:26
作家 

撮影が再開された。
麗奈の下着は視聴者から見えても見えなくも構わないと監督は言う。あくまで雑誌企画のAVであり私の性癖を通して伝わるモノがあればいいとだけ監督は言った。
ハアハア、と瞬く間に下着ひとつが手元にあるだけ股間にある男性器は熱を帯び堅くなるからふしぎなもの。言い訳を付け加えるなら身につけてる衣服や下着もあるが、なにより人肌の温もりある下着の効果は絶大だった。
下着特有の柔らかさ温もりクロッチにある尿の匂い少し歪んだような愛液らしい独特の沁みや匂いなどはさながら媚薬にも似る魔法の特効薬。
ハアハアハアハア、スゴい……。
声にならない声と共に萎えてたぺニスはグッと力を張り睾丸も力を取り戻したように膨らむ。付け根から一体化したように幹と睾丸が膨らみ身につけてるショーツからはみ出さんばかり。
「ああ……。え、えっち私を…見て…見てますか……」
カメラの向こうにいるであろう雑誌購入者に訴えかけ興奮がさらにあるのか眼鏡を外した時に少しばかりある錯覚を起こした。
麗奈がいま下着を身につけていないのは理解してるはずだが、彼女以外の見守る早紀や監督、スタッフたちまで下着を身につけていないのではと頭にある理性ではない妄想が瞳を通して妄想として一斉に目の前の女性たちが下着を着けてないように見えた。
「っ……か……はあ」
一瞬、誰もが下半身の美しい脚や太腿、陰毛や陰毛に隠れた花唇が見え妄想にとらわれた。
瞬間わずかに射精感が熱く下半身を支配しどぴゅと一滴二滴ほど淫臭が漂う。
いいわ、と監督の熱気ある呟きが聞こえた気がした。
イッた方がいいのかなと思うと意地を張る必要はないのだから膨らむ睾丸を撫で幹を扱いて音を立てた。
「……うっ。いく……イッちゃいます……。ああ……」
気持ちを楽にして白濁とした液が指やおへそにまで出て射精できた快楽と開放感、独特の虚脱感がに包まれてはあと吐息を肩と共ににつく。
ぼんやりする瞳で麗奈の下着そして彼女の安堵とも取れる表情にできた、というひとつの安心感もあるが使用済み下着を手にしてる私の方が羞恥心を胸に感じた。
その様子を美紀は一応の納得の顔はあるものの私や麗奈、早紀の様子をうかがっているようだが一度部屋を去っていく。
「OK!カット、いいわ。三十分休憩」
しばしカメラを見つめる監督の声が部屋に伝わる。

No.147 17/09/27 06:03
作家 

休憩三十分。
先に私はワンピースと下着を着替え一息はつくがまた問題があった。
「沙耶香さん、こ…今度はあたしの……」
お茶をしている私の前で早紀は幼さがある表情をしながら目の前で下着を脱ごうとしているのだけど……。
「あ、あのね。こんな時にまで麗奈に対抗しようとしなくていいから。ゆっくりしよう……ね」
可愛らしいスカートの下に手をかけたが下着を下ろすかどうかで恥じらいや葛藤らしい表情が見え先ほどの射精できない自分あるいは女陰に挿入できない自分が二重に重なり見えた気がした。
早紀はつーっと本人さえも気づかずに瞳から水を流していた。
「あ、あたし……う、うわ……ああ…ん」
「な、泣かないで。ね」
「私に張り合おうとして……泣かなくてもいいでしょう」
監督に断り一度ペンションを三人で出た。
「ん……。ね?泣き止んだ」
女装してても自然と男性の一面は出るようで彼女をまるで妹のようになだめながらとりあえずは落ち着きは戻ったよう。
「は……い。すみません……麗奈さんにも」
「私は別に。ただ沙耶香は休んでたところだし」
「かまわないから」
ツンとしながらも麗奈は早紀に気をかけている。女装しててふたりの異性に求められる、これは私にとって本当にイイことなのか。
木々に囲まれるなかベンチに三人そろって座り早紀はいつもの彼女のようだ。
はあ、と安心するとも不安とも思える吐息が少しでた。撮影は一週間、先にも書いたが街に戻ってからも撮影はあるができるのか?という気持ちがあった。
「緊張した?」
麗奈の問いに頷く。
「あたしも沙耶香さんのお力になれたらいいなと思ったけど」
「いいから。気にしないで」
はい、と彼女はいつもの小悪魔めいた表情になってホッとしないでもない。
とはいえ下着を脱ぎ出した麗奈、下着を脱ごうとした早紀。百歩譲って私の下着フェチを理解してあそこまでするだろうか……?
左右に座る彼女たちの気持ちかあるいは雑誌作りに対する意気込み、私への愛情か性欲か目に見えない何かはふたりから感じた。
気づくと素足に木々から撫でられた風を感じ半勃ち程度に膨らみをショーツ内に感じた。
ウフフ……。
クスクス……。
麗奈と早紀から笑みがあり私の股間を見つめていた。
「ほ、他に見るところあるでしょう。せっかく綺麗なところにいるのに!!」

No.148 17/09/27 06:47
作家 

二度目の衣装をワンピースに変えての撮影はほどなくうまくいった。
少々、ワンピースや下着をよごす手間はあったが撮影は夕方を少し過ぎ陽が落ちるか落ちないかのぎりぎりだった。
「お疲れさま。明日からは美紀と絡みあるからゆっくり休んでね」
その美紀はどこかに姿を消したのか二度目の撮影の時にペンションにはいなかった。
夕食は地元で捕れるという魚を出され新鮮味があり美味だった。
だが二回の射精はあんがいキツい。手淫はどうしても自分の手だから。女性の指や手ではない。
監督はどこかへ行き女性スタッフたちは労いの言葉をかけながら私にちょこちょこいろいろなことを聞いてくる。
女装を除けば異性に囲まれる男性は変わらない。意識しすぎとも思うがそれはまだ胸の内にあった。
「麗奈さんと早紀さん、どちらが彼女なんですか」
「知りたい」
「……言えません」
そもそも麗奈は私をスカウトした時から肉体を求めていたし早紀は三ヶ月の間巧みにアプローチしようやく肉体関係に至る。
ていうか私が当事者なのにむしろふたりの立場になって物思いに浸っていたのに気づいた。
「……あ」
魚の肉を口にしながら女性の立場になって考えてるのは私の中の“女性”“沙耶香“として彼女たちに感情移入し想っているのか……。つくりつくられた女性の気持ちが自然とそうなのか。
「う……ん」
「むずかしいこと聞きました」
うん、と頷く女性スタッフはそれ以上は触れなかった。
とにかくお腹を壊したり身体を壊さないように撮影に臨まないとならない。
「モテるわね」
「ホントですね」
「あのね……」
他人の気持ちも知らずに麗奈や早紀はからかう。女心はわからない。が同化か重なりはある。
しかし重なりがあればあるほどに自分や麗奈たちがつらくなるのでは?と思う。
食事を終え後片付けをして自分たちのペンションに戻る。その姿をルイたちは見ていた。
「うまくいったみたいだけどあの美紀てひとはふてぶてしいわね」
「うまくいくのかな」
ヒトミ、アイは翌日の撮影を気にしてた。ルイは撮影スケジュールを確認し呟く。
「明日はあの美紀てひととセックス、挿入……」
できるのかしら、ルイは胸中で明かりがついたペンションを見つめ呟く。
その不安は皮肉にも当たることになる……。

No.149 17/09/27 08:11
作家 

二度あることは三度あるかが的中したかはわからない……。
この日は撮影に昨日立ち会わなかった神無月社長が現場にいた。
撮影場所はペンションにほど近い廃校になった古きよき校舎、近年の少子化で廃校になった建物である所有者の方はアダルトビデオの撮影と知りながらも快く貸してくれたようと聞いた。
近代的なつくりだが、建物を構築する木の匂いや適度にコンクリートがもあり懐かしさがどこかにある雰囲気。着替えに私はかろうじて〈教員用更衣室〉と読める綴りのある札の一室を与えられブラウスにタイトスカート、ストッキングを身につけロッカーにつけられた少し錆びた鏡で鏡をリボンで結わえ整えリップをつけた。
「……できるのかな」
教室に向かい台本通りに演技しリハーサルをする。エキストラとして麗奈や早紀、女性スタッフもセーラー服に着替え席に座る。最後に現れたのは美紀。
一見するとどこにでもいそうな美少女と通じる美しさ可愛さがあり年齢は早世より少し下なぶん学生として通じる。が二十歳は過ぎているはず。
「フン、ちゃんとできる?」
「や、やるわよ」
シチュエーションは女教師に扮した私が成績が低い生徒の美紀の性根を直すためにセックス指南をして彼女は私を好きになるというニ十分程度で演技をしキス、クンニ、フェラなどを経て挿入して中出しして机の上でキスを交わしあい終わるのだった。
「もう一度リハーサルするわね。美紀いい?沙紗香さんも」
あ、ハイとぎこちないエキストラとはいえ麗奈たちもいて彼女たちを教室から都合よく追い出し美紀といくつか言葉を交わしキスをする。
女装した女教師に彼女ははじめ驚くがぺニスの魅力や女装教師の魅力に引かれる。
「早乙女さん、あなたセックスを知ってる?」
「せ、先生!?なにを……聞くの」
リハーサルなのにAV女優とは思えない清純かつ若々しい雰囲気にちいさく喉がなった。
なんだカワイイとうかつに思うほど。
「はい!カット」
監督は感情や気持ちを上手に出せるように指導してるが、美紀はツンと澄ましている。
ホントに私みたいな女装者が好きな女性には見えなかった。一度目二度目はなんだったのかとも思う。
そして本番が始まる。
「早乙女さん。あなた、セックス知ってる?」
「な、なにを!?あたしはレズじゃないし」
アドリブが加わったのが耳に入った……。

No.150 17/09/27 09:19
作家 

「レズかどうか教えてあげるわ……。ん……んんん」
私が彼女の唇を奪った時だった。彼女の瞳は明らかに笑みしていたと思った時だ。
ん…んん。くちゅ…れろれろ…ねばぁ…。!?……あ、はあっ。
巧みに舌を返され唾液が粘液に変わる瞬間にキスの主導権を奪われた。
誰も気づかないの……!?
「うふふ、せ、先生にキスを……う、奪われた……わ」
「!?ああ……ンン。れろれろ……」
監督はそのまま続ける表情で麗奈や早紀たちも見守っている。続けないという意識で身体は動きオーソドックスなセーラー服の胸元に手をやり一見小振りな胸のようだが、形はよく乳首はすでに堅く勃起し天を向いている。
「んん…はあ、先生……凄い……」
ちがう、私じゃない。私が彼女のペースにすでに呑み込まれていることに気づく。彼女の手は二度すでに触れた経験がある膨らみあるスカートに触れる。
「せ……先生!?え、ええ……オトコ」
瞬間、内心与えられた台詞と理解してるのに美紀がリアルに驚愕な表情をしオトコと言われたことが動悸を誘った。
いわば本気で私の方が驚いた。
「……え、ええ。私はオトコ、ほら……」
タイトスカートを自ら捲りあげ黒いストッキングと白いショーツの内にある膨らみを見せる。だけど私は彼女に操られて演技をしていた。
サディズムが本来ならこういうシチュエーションなら内から熱く燃えるはずがいまはふつうに中火程度に己を感じる。それでも演技をしなくてはならない。
触ってみる、と恍惚した演技か表情かわからない生徒役の美紀は椅子に座ったまま手で愛撫してゆく。大きい、とうっとりと見つめる表情は異性同性に関係なく虜にするよう。
「ああ……はあ。オチ×チ×よ」
「……私はチ×ポコとならいました……」
卑猥な表現はさらに卑猥な表現で返しストッキングを下ろしショーツの上や表面からぺニスを撫でていく。
「……すごい……」
「先生のコレを癒してくれる……」
ええ、と彼女はうっとりうなずくが堅くなった肉棒をショーツの脇から出さないまま膨らみ始めた睾丸の方を責めてきた。
リハーサルとちがう、と気づく。リハーサルではショーツの脇から出して躊躇いながらフェラチオのはず。
「ここ……凄い。は……む」
軽く唇で包むようにクロッチ辺りから舌で濡らしはじめ感じてしまう。
「ああ……美紀さん」

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