三年間の片思いの末に待っていた結末
わたしが高校生のときの恋愛話です
「三年間の片思いの末に待っていた結末」
弓道部で一緒になったあるひとりの男の子に、片思いをする。
彼を好きで好きで仕方ないわたし。
告白なんてできない。
でも………
色々あって、男子が一時期信じられなくなりました。私も想像していなかったから。
・話の途中で、エロも含まれてきます。ご注意を
- 投稿制限
- スレ作成ユーザーのみ投稿可
<卒業式>
教室では写真撮影大会。いろんなところでカメラの音が響きわたる。
その中には有名大学に合格した人もいれば、浪人してもう一度頑張る人もいるし、公務員になる子もいる。それぞれが道を決めて人生最後の制服を楽しんでいた。
担任の先生とも最後。顧問の先生もしばらく会わないだろう。だからたくさんの人と写真を撮った。
卒業式で代表が御礼の言葉を述べるとき、色んなところから鳴き声が聞こえた。わたしももちろん泣いていた。いままでのこと思い返すと、きりがないくらに高校は楽しかった。人がたくさんいて、つきあいも難しかったけど、それでも楽しかったと最後は思える。この高校に入学できて良かったと思った。
卒業式が終わると、弓道部は伝統なのか毎年渡り廊下に集合して、後輩からお祝いをもらう行事があった。
後輩たちからお祝いの品をもらう。一番かわいがった後輩からのプレゼントはすごく嬉しかった。
そこには久しぶりに三年生が集まった姿が見れて、もうこうやって集まることもほぼないんだろうと思うと悲しい。そこにはもちろん青山くんもいる。
恒例の行事が一段落した所で、自由時間になった。後輩と別れを惜しむ人や写真を撮る人。
わたしは、後輩と触れあう前に確認しなければいけないことがある。
久しぶりに彼に話す事だ。もう、これで最後だ。終わりにしよう。緊張はしたけど、まっすぐ彼の所に言って話しかけた。
「……ねえ、ボタンのこと…覚えてる?」
彼はちゃんと顔をみて話し手くれた。
「うん、覚えてます。あのさ……」
「ん?なに」
「ちゃんとゆっくり話したいんだ、椎名さんと。今までの事とか色々話たいんだよ。
だから、後日でもいいですか?」
彼からの思わぬ提案に驚いた。ゆっくり話したいなんて彼から言うんだ…。少し嬉しかった。
「いいけど。わたしも最後だし、そのぐらいの時間ならとれるよ」
「うん、ありがと……。」
彼は伝え終わると少し安心した顔をして、去っていった。
連絡は後日してくれるそうだ。彼が言いたいことってなんだろう。謝りたいとか?いまさら何言ってんだばーかとも思ったけど、反省して謝ってくれるなら気持ちはいい。何を話すかわからないけど、これで最後だ。
彼は県外の大学へ進学が決まっている。進学先は多分一人暮らしか寮生活になるだろう。
だから、今後一切関わることがないのだ。それもあって、ちゃんと最後ぐらいは話したいとも思った。
そして彼から連絡がくる。
日程は一ヶ月後。場所はレストラン………ではなく、アパートだ。
「え?なんでアパートなの?誰のアパートよ。」私は問う。
「ゆっくり話すにはアパートがいいと思ってさ。叔父のなんだけど、寮生活これからするのもあって貸してくれたんだ。しばらく実家から離れて暮らす」
「そうなんだ。まあ、確かにゆっくりはできるけど…」
「レストランでこの話聞かれたくないんだ。って思わない?誰かが鉢合わせても嫌だしさ…」
「んーわかってると思うけど、変な事すんなよ。それが条件」
「わかってます…。」
一度活はいれた相手だ。馬鹿じゃないかぎり、手出しはしないだろう。
これが最終決戦。最初で最後の甘酸っぱい恋物語。
三年間の片思いの末に待っていた結末とは…
【お知らせ】
いつも読んで頂きありがとうございます。皆さんには感謝感謝です!
物語もいよいよクライマックスです。年内の更新はここまでとさせて頂きます。
予定していたお正月限定の外伝企画ですが、内容を変更します。
最初は青山くんとのお正月の思い出話を予定してましたが、イマイチ盛り上がらない内容になりそうなので止めましたwそこで皆さんの記憶に残っているかわかりませんが「長谷川」の話に変更します。
長谷川とは幼なじみだったけど、恋人関係になったら絶交してしまった人です。思い出しましたか?
「長谷川とのその後」
が実はありまして、本編には書きませんでした。絶交してしまった長谷川と、実はこんなことになっていた!?という内容にしますのでよろしくお願いします。
ではよいお年を^^
【外伝】1
長谷川。
私の唯一の異性の親友であり、良き理解者であり、小学校からずっと同じ学校だった幼なじみだ。
彼とは高校も一緒で部活も同じ。どんだけ繋がってるんだとお互い笑あった日々を思い出す。
それが突然変わってしまった。
高校二年生の時、長谷川と一緒にお昼ご飯を食べて長いこと話しているうちに、いい雰囲気になって、付き合うことになった。
その時の私は、気まぐれ半分好きだから半分。
なんだかもやっとした始まりだった。青山くんとも進展ないし、クラスもうまくいかない。そんな時、長谷川はちゃんと話を聞いてくれて心の拠り所であった。
しかし、この関係も長くは続かない。青山くんへの思いと、長谷川を恋人して思えないこと。長谷川とは友達に戻りたい。恋人ではない、幼なじみだと気づいたとき、彼が無理矢理襲ってきた。
それが怖くて逃げ出した。それ以来一切話していない。
絶交状態の彼と、実はこんなやりとりがあった…
【外伝】2
高校二年生 秋
長谷川と話さなくなったのは5月頃だろうか。秋になっても関わることはない。
部活で任された仕事が、たまに重なるとサトウが気を使って変わってくれたりしたから、部活でも関わらなかった。
そう、これでいい。あいつが所詮体目的と経験目的だったんだ。幼なじみだからといってあんまりにも、ひどい。
ずっとずっと許せないでた。
そんな時、部活の帰り道で久々に中学の友達と遭遇する。
「ゆいー!久々だね!」
中学で仲がよかったアケミだった。久々の再会に思わず声を上げてしまい、抱きしめた。
せっかくなので喫茶店に入って、お茶でもすることしなった。
「あんたきゅーどーやってんの?すごいね!!矢飛ばすんでしょ?ありえねー!」
「最初はそう思ったけど、頑張れば出来るもんだって!」
「すごいねー。あ、確か長谷川も同じ学校で部活も一緒だって聞いたけど?あいつ元気??」
「あ、えっと。うん。元気」
「なんかあったの?」
「いやーそのーー…なんというか、彼高校デビュー?したみたいな。ハハッ!ちょっと浮いてるんだよねーハハッ」
「まじかー?!まぁ、中学ん時はチャラい男子が偉そうにしてたから肩身狭かったんだろーなぁ。
浮いてるってのが残念だね笑」
「そーなんだよねぇーはは…」
「まぁ、仕方ないっしょ。他にも高校デビューして女と遊んでるやつ沢山いるしさー?
あ、そうそう中学の時の体育の斎藤先生が離任しちゃうみたい」
「ええ?!まじで?!ショック…」
「でしょー?だからさ、離任式行こうと思ってんだけど、せっかくなら久々に顔あわせしたいじゃん?長谷川誘っといてくれる?」
「え、?」
「あんた同じ学校なんだし、話す機会あるでしょー?頼むねー。わたしアド知らないの」
アケミはそう言って、私に伝言を託した。NOといえば、噂好きのアケミに不信に思われる。だから、Yesとしか答えられなかった。
とはいっても、あいつに伝えなくても…バレないんじゃない?
と思った。
しかし、斎藤先生という人にはすごくお世話になった。長谷川もすごい仲良かったし、高校合格した時もお祝いしてくれたっけ。
合格報告も長谷川と一緒にいったんだよね。
斎藤先生が好きだって言ってた長谷川のこと考えると伝えなきゃって思った。しかし、絶交中。
話すのも嫌だ。なんだかなーと悩んでしまう。どうしようか
【外伝】3
そんなことを考えながら部活をしていると、長谷川と話すチャンスが何故か増えた。周りに誰もいなかったり、たまたま部活戻るタイミング同じだったり。
でも、私から声をかけるのも悔しい。負けた気がする。
いままで仲良くやってきたあいつと、こんな簡単な会話さえも出来なくなってしまった…と思うとすごく寂しかった。
安易に恋人なんてなるんもんじゃない。友達は友達だ。大切にすれば良かった。
部活以外でも支障が出るようになった。
選択授業で、連絡係になった人に先生の言葉を伝えなきゃいけない機会が何度もあった。
連絡係は隣のクラスに伝えること。私は連絡係で、長谷川も連絡係だった。しかも隣のクラス。最悪だ。
どうしても伝えられないから、あの時は友人に簡単な事情を説明して「喧嘩してるから、話したくないの。代わりに伝えてくれる?」
というと、友人は代行してくれた。
でも、何度も友人に頼るのも気が引ける。迷惑だろうし
そんなこともあったり、中学の別の友人とあったりすると、長谷川に話したくなる現象が頻繁に起きた。
許したわけではない。ただ、元に戻りたいのかも。
普通に…普通の関係に。
【外伝】4
冬になると、長谷川の憎しみは何故か薄れていた。憎すぎて疲れたというか、もういいやと諦めていたのかなと今は思う。
気軽に話せる異性はやっぱり今まで長谷川だったわけだ。
中途半端な気持ちで長谷川と付き合う自分も悪かったなて思う。だから、今は機会があれば話してもいいかなって。
でも、ただ彼には謝ってほしいなという思いが強かった。
けど彼はプライドが高い。自分から謝ることはまず滅多にないだろう。だから、期待して無駄なのだ。
部活中、たまたま同じ仕事の役割を任された。
彼は私と一緒にいてどんな反応をするのか見ていたら、私の顔を見るなり眉間に皺を寄せ、そっぽを向く。なんだこいつ、逆ギレなのかよ。
少しむかっとした。自分が悪いと思っていないのかな…
いつまで経っても意地を張った態度をしてくる。
なんだかなー。というか、なんで意地を貼るんだろ。よくわかんないわ。
ここまで意地を貼ってる態度見てると、気分が悪い。
本当にガキだなーこいつわ。そんなことを思っていたけど、結局タイミングはない。
彼も私を相変わらず、見るなりそっぽを向く。離任式のこともあるし、とりあえずダメもとで話しかけてみようかなー。と思った。
部活の自主練習の最中。
的に刺さった矢を取りにいく仕事をしていた。そこには後輩数人と私と長谷川がいる。
長谷川が距離を置いて私から少し遠ざかる。あからさますぎて、さすがに心の中で笑った。
的から矢を抜いて、一本ずつ泥をぬぐってから、元の場所に戻す仕事をし終えて、長谷川に声をかけた
「今日寒くて手が動かないわ。あんた今日調子いいね」
すると、長谷川はびっくりしたような嬉しそうな顔をして
「うん、今日はなんだかすげー調子いいんだよな!寒いけど、めっちゃ、矢が当たる。なんだろこれ」
久々に話したのにも関わらず、待ってましたかのように、明るいトーンで話してきた。思わずびっくり。今までの態度はなんだったの?こいつ
【外伝】5
「椎名も、最近頑張ってるじゃん。結構当たってるし」
実際、調子は良かった。長谷川はなんだかんだで私の方をちゃんと見てたんだなぁと思った。
久々に話したのにも関わらず、前のように淡々と会話んする私たち。小さい頃からの付き合いがあったから、こんな風にまた話せてんのかな?と思う。
あんな嫌な態度をとっていた長谷川はその日を境に消え、普通にまた接する用になった。
なんだかその日以来、すごく嬉しくて部活の楽しみも増えた気がする。
ある日サトウに話しかけられた
「椎名ちゃん…長谷川のやつと仲直りしたの?!?」
「え、あーーうーん。仲直りってことでいいのかな?ごめんとか言われてないけど」
「は?!なんだそりゃ。なんで、なんで今まで喧嘩なかったみたいに接してんの?」
「私もわかんないわ笑
まぁ、ずっと恨んでたら疲れたから私も段々いいやってなってさ。それで、このまえ普通に話しかけたら元に戻ったの。わけわかんないよねー」
「はぁ…?俺もわけわかんねー。
まぁ、お前ら昔からの付き合いだもんな。良かったんじゃねー?」
困ったような表情をしながらも、嬉しそうに言ってくれた。サトウは本当にいいやつだ。気を使ってくれてありがとう。
そして、二年生も終わり三年生へとなった。
最後のクラス替え…
知り合いはいるのかとドキドキして教室に入ると、
「お、椎名じゃん!!」
長谷川の姿がいた
「え?まさか、え、同じクラス?」
「そのまさかだよ笑
びっくりだわーー!中学の時も最後同じクラスだったよね俺ら笑
どんだけだよ」
大笑いしてる長谷川。
確かに中学のときも同じクラスだった。思わずこっちも笑ってしまう。
「また、あんたと一緒かよ。
なんなのさーもぅ」
「しらねーよ!俺だってびっくりだわ。世の中こえーー!」
なんやかんやで、最後まで一緒のクラスで一緒の担任だった長谷川。
一時期は恋愛で縺れてしまったけど、こうやって元に戻れたのも、ちょっとした勇気だった。
【外伝】6
大学に入学し、お酒が飲める年齢になってからは、一緒に飲みにいったりもするようになる。何人かで集まっては、たわいのない会話をして昔話に浸って。
だから今後も、付き合いは続くだろう。
でも、当時のいざこざについての話題には一切触れない。触れたくない。
あの時は本当に悲しかったし、ショックだった。私の中ではなかったことにしている。長谷川とも付き合ってなかったんだと思ってる。 長谷川は友達でいいんだ。
これからも友達のままで。
長谷川からもその話はしてこない。だからお互い暗黙の了解なのかもしれない。黒歴史だ。
友達でいたほうがいい関係っていうのは本当にあると思う。
その時のノリと気分で、仲良かった相手と付き合ってしまう人は何人もいるだろう。
けど、その相手を男としてみれるか。セックスできるのか。
そこを考えると、私は長谷川とセックスなんて気持ち悪くてしたくないと思った。
いま考えると、若かったなーと思う。なんとなくの好奇心で突っ走る時代が、高校時代だ。
恋する自分に恋をして、彼氏いた方が充実してる女子高生に見られてさ。だから、必死になって誰かいないか探すんだよ。
でも、時には周りを見ないと危険な道だってこともあるから気をつけて。
Fin
※次回から本編<<152の続きです
青山くんと話すのも会うのも久々だった。私は卒業してからすぐ髪の毛を染めて、結構明るい茶髪になった。
化粧も少し濃くなって、アイシャドウとかつけまも濃いものをするようになる。この姿を見て、彼はどう思うんだろう。ギャルとまではいかないけど、前の印象とは確かに違うわたし。
会う当日、とある駅から彼の居るアパートは近かったので、直接くるよう言われた。
道に迷わず、彼の家に着く。アパートはそこまでボロい感じではなく、今風な作りの形をしていた。
二階に上がり青山という表札を確認するとインターホンを鳴らす。
すぐ彼は出てきた。
「どうも。久しぶり。ここまで来てくれてありがとう」
そういって、スリッパを出した。
私は恐る恐る、中に入っていく。叔父と叔母のアパートだから、年季の入った置物がいくつもあった。部屋は比較的綺麗だ。
彼が寝床にしている部屋へ向かう。
座布団の上に座り、彼は隣にやってきた。
しばらく沈黙が続く。何を話していいのか分からない。
すると彼から
「これ、約束のやつ」
小さいポリ袋に入ったボタンを手渡された。あー本当にくれるんだなぁと実感
「ありがと。覚えててくれて。大事にします」
「こんなんでいいのか分からないけど。うん。椎名さん髪の毛染めたんだね。なんか変わった」
「ふふ、でしょ?もう染めてもいいからねぇ。結構気に入ってる」
「卒業して、一ヶ月経つのかー早いな…」
「そうね。ってか、話したいことって何?」
そう言うと、彼は少し戸惑った。
「いや、椎名さんにはーいろいろ迷惑かけたし、色んなことがあったなって思って。本当に申し訳なかったておもう」
「……」
「あの後はちーちゃんと別れた…てことぐらい知ってるか。軽率すぎたと思う。ちょっと見えてなかったなと。
椎名さんとは一緒にいて楽しかったんだ。本当に。」
「私も楽しかったよー。楽しかったけど、悲しかったな。私も早く告白すればよかった。」
「なんていったらいいのか、わかないけど、分かったこともあってさ。」
「分かったこと?」
「椎名さんに怒られてから、それなりに落ち込んで…自分の格好とかも少し改めてみたりしてさ。
それと自分の気持ちも改めてみたりした」
「そう、それなら良かったよ。
嬉しい。」
「俺さ、一週間後にここから引っ越すんだ。」
少し心臓が飛び跳ねた
「そっか…。大学県外の奥の方だもんね」
「そうなんだ。それで、寮生活するんだけど、もう荷物はあっちにある程度送っていて。あとは重要なものとか一週間後に持ってたら、こっちに戻ってくるのは長期休みぐらいになる。」
「実家から離れて嬉しいんでしょ?」
「ははっ。まぁ、そうだね、あそこは居心地よくないし。離れたかったしさ。」
「ふーん。じゃあ、もうしばらく青山くんとは会わないってことだね。今日が最後かも。笑」
「そうなる可能性は高い」
嬉しいような、悲しいような。なんだか複雑な気持ちだ。狂わされた人が離れた所にいってくれる。
それだけでも、届かないと思えるから多少踏ん切りも改めてつくわけだ。だから、嬉しいのに。
「あのさ、椎名さん…」
「なに?」
「これからどうしようか…」
「まぁ、もらうものももらったし、話せたし…もう少し話しててもいいけど。だって、もういなくなるんでしょ?」
「うん。だから、本当に勝手なお願いなんだけどさ…」
「ん?」
「椎名さんと最後に思い出がほしい!」
「お、思い出??」
ちょっとびっくりした。なんだ、いきなり思い出って
「嫌だってこともわかってるし、憎まれてることも知ってる。
けど、もうきっと会えないから…最後に…最後だからくっつきたい」
「はぁ?な、なにそれ。くっつきたいって、セックスてこと?イチャイチャってこと?私言ったじゃん!中途半端に利用しないでって!わかってないじゃん全く」
私は声を荒げた。彼を思い切り睨みつける。
「セックスしたいのはそうだけど…気持ちの利用じゃない。違うんだ、、」
「違うもなにも、青山くんは今まで私に都合のいいようにしてきたじゃん。それで思い出だけほしいなんて、おかしいよ。わけわかんない!
何も変わってないんだね。本当にショック。ありえない。
どうして、わかってくれないの?なんでなの?
だいたい、私がどれだけあんたのことを………っ」
と言いかけた時、彼が抱きしめてきた。
え?なんで?どうして?
「ちょ、やめてよ!いやだ!したくないって!また、利用しないでよ!!」
「話し聞けよ!!まだ途中!」
彼が大きな声を出したからびっくりした。
「椎名さんとくっつきたいって思うのは、椎名さんともう会えないからであって。気持ちの利用じゃない。
俺は、椎名さんと色々あって告白されて、遊んだりイチャイチャしたり、怒ってくれたことをあの日からずっと考えた!
椎名さんとの関わりがなくなった時、初めてわかった。気づいた。
許してくれないこともわかってるし、怒る気持ちもわかって言ってる。俺は本当に気づいたんだ。」
「やめてよ…わけわかんないこと言ってないで、はなしてよ」
必死に押し返すが、彼の抱きしめるチカラのほうが強かった。
「椎名さん、俺…俺さ」
「はなしてよ!」
「俺は、椎名さんが好きなんだ」
「え?いまなんて…」
時間が止まったのか?それとも聞き間違いだったのか。
動揺を隠せない。
「好きなんだ。椎名さん。今まで分からなかった椎名さんに対しての気持ちが、やっと時間かけてわかった。離れて気づいた…。
好きって気持ちがこんな気持ちなんだとわかった」
「どうして?え、なんで、なんで好きなの?は?」
「真っ正面から向かってくれたのは、椎名さんだけだった。
一緒にいて安心してしまう、なんだか楽しくなる。そういう気持ちが前から椎名さんにはあって。
でも、なんなのか分からなくて。ちーちゃんと付き合った時も、椎名さんだけには伝わってほしくなかった。
あれは俺が断れなかったことも悪かったんだ。最終的に押しに負けてしまって、形になってしまったとき、椎名さんのこと考えた。
けど、俺本当に周り見えてなかったから、バカだったから…浮かれてたからノリでそんなことなって……椎名さんがそれで怒鳴った時は、もう後悔しかなくて。
ごめんな」
ぎゅうっと強く抱きしめられる。
放心状態の私から出た言葉は
「どうして…どうして、もっと早く好きって言葉言ってくれなかったの?」
どうしてと繰り返す言葉に、彼は優しく抱きしめる。
今までとは違う。全然違う抱きしめる温もり。無理矢理力を込めてるんじゃなくて、そっと包み込んでくれるような感じだった。
こんなにも、違うの?そのぬくもりはとても優しかった。
「嘘でしょ?…なんで、なんで今なの…。私はずっと、あなたを見てきて感じてきた。
あなたから、そんなこと言うなんて…信じられない。」
本当に信じられない。でも、ぬくもりは本物だった。
「あー…俺の好きな匂いだ」
わたしの髪の毛にうずくまる。
その言葉に胸が締め付けられる。嬉しい、悲しい、嬉しい。どうしようもないほどに嬉しい。
「ごめん、こんな時で…椎名さんが好きなのは本当だから。」
「本当…に、好きなの?」
「うん。」
「本当?」
「好きです」
まっすぐな言葉。間を置かずに私に伝えてきた。そして
「椎名さんは??」
「…す……き」
その言葉を聞くと、私に優しいキスをした。フレンチキス。
激しくない、ただ唇を重ねただけの甘いキス。
青山くんが溢れてくる。今まで悪い憑き物につかれた私の心が浄化して、青山くんが好きだった気持ちが蘇ってくる。
フレンチキスを何度も重ね、唇の感触を味わう。そして、舌がそっと入ってくる。
押しては引いて、緩急をつけた舌に身体が求めていた。
いつの間にか重なるように倒れ、二人の世界に入った。
彼とのセックスはこれまでと違い、優しく気遣ってくれるものだった。大丈夫と声をかけてくれたり、触れるたびに、キスをする。恋人のような触れあい方。これが本当の気持ちが通じ合ったセックスなのかな。
彼のものが中に入る時も、少ししか痛みがなくて、あとは気持ちよかった。優しく愛につつまれて、名前を呼ぶと彼も返してくれる。
「椎名さん……ん、しい……なさん」
その言葉が愛おしくて。手に入れたかった言葉が現実におきていて。それがどうしようもないくらい泣けてくる。嫌い、憎い、死んで欲しい。色んなことを思った相手だけど、結局は好きで好きでたまらない。
愛が憎しみに変わる事がどんなに残酷で悲しいことなのか私は痛いほど思い知った。
今までの彼は、私に対してはっきりわかっていなかったから、少し乱暴に扱ってたけど今は違う。
仕草のひとつひとつが、私を包んでくれる。思ってくれる。
もっと早くにその優しさが欲しかった。
もっと早く、早くその言葉とぬくもりが欲しかったよ。
事が終わり、ベッドで二人はしばらく寄り添っていた。寒かったから服を少し着てくっついていた。
私は彼に甘える。胸に顔をうずめ、ごしごしとこすりつけた。頭を撫でてくれて、額にキスをする。
「ねえ、いつから好きだって気づいたの?」
「うーん。椎名さんに怒られてからかな。その前の俺は、椎名さんのこと好きだったんだろうけど、わかっていなくてさ。いい人だなー落ち着くなって思って気にはなってたんだ。でも、それは友達だからそうゆう気持ちになるんだと思ってさ。鈍感ってよく言われるけど、本当に鈍感だわ俺」
「うん、鈍感すぎ。おかしいよ。自分のこともわかんないなんて」
「そうだよな。気持ち気づいてからは、椎名さんに対して会話するのが申し訳ない気持ちと、嫌われてることわかってたから話さなかった。だから気持ちも言えなかったし伝えても信用してもらえないと思ったんだ。
だから、約束してたこの日まで待っていた」
「でも、もうすぐ青山くんは……ここから離れる……」
「……うん。」
私は無理だと解っていても、聞いてみた
「ねえ、わたしたちさ…………。これからどうなるかな。」
「どうなるって?」
「離れても、つき合えるかな?つき合いたいな……ずっと待っていたから。私はつき合えたら……嬉しい。遠距離になるのは…わかってる」
「椎名さん……、」
言葉に詰まる青山くん。ぎゅっと抱きしめると言いづらそうに言葉を放った
「俺たち色々あったじゃん。だから、この先もつき合うってことになると辛いと思う。俺は、椎名さんにひどいことをした。だからつき合ったらイケナイと思うんだ。お互い、大学の生活が始まるじゃんか。そこで俺よりもいい人を見つけるんだ。
この関係も今日で最後。
俺、椎名さんと最後にくっつけて嬉しかった。色々言いたいこと言えてスッキリした。だから、区切りよくここで終わりに………したい」
「…………」
解ってる。つき合ってもきっと辛いんだろうってこと。遠距離なんてしたことない。
それに、あんなに怒鳴った相手をもう一度信用するのも難しい。解ってるのに、本当はどこかで一緒にいたいって思っていて。
けど、彼の言葉は正論だったから受け入れられた。ここでもう終わりにしようって。
最後にたくさん愛しあえて、それで満足じゃないか。
「うん、ここで区切り付けよう。わたしも、ずるずるしていたくないし。えへへ、無理だってわかってたけどちょっと確認してみたかっただーけ!」
私は笑って誤摩化した。寂しい気持ちは溢れてくるけど、でも青山くんから好きっていってもらえて最高にしあわせ。次にいこう。次の恋を探そう
帰り道。彼は一度実家に帰らないといけないと言っていたので、アパートから二人で駅を目指した。その道の途中のこと。
「ねえ、青山くん。もう今日限りの恋人なんだからさ、手繋ぎたいな」
「え!?手!?」
「うん。ねえ、それぐらいいいでしょ?」
すごく恥ずかしそうにしている。
「俺……人のそういう所見られるの……ちょっと」
「はあ?なんでよ。あんた公園で抱きついてきたくせに!」
「あ、あれは暗かったからできたんであって!……ううう。まあ、人はここあんまいないけど……」
もぞもぞとしている青山くん。少しかわいい。私は袖を引っ張る。
彼はそっぽを向いたまま、私の手を掴んできた。そして、恋人つなぎをしてくれたのだ。
嬉しくて、思わず手をまじまじと見る。これがずっーとしたかったんだ。彼とこうやって手を繋いで歩く事。彼は下を向いて照れている。
「うれしい!すごくうれしい」
最初で最後の恋人繋ぎ。もう二度とない出来事だ。だからしっかりと握りしめた。
手を繋ぎながら、会話をする。他人から見れば恋人そのものだ。でも、今日だけ。もう会えない。会う機会があっても、会わないだろう。辛くなるから、寂しくなるから。この手を離したらあなたは遠い所へ行ってしまう。それでもこの瞬間がすごく幸せだ。
一番最後に恋人繋ぎ。順番が色々おかしかったけれど、嬉しかった。
妄想だけの世界で終わるだろうと思ってたから。
この大切な時間ほど、すぐ終わってしまう。電車に乗ってもう、駅についてしまった。
いつもの最寄り駅。高校の時、いつも青山くんと途中まで一緒に帰ってここでバイバイした最寄り駅。
彼とはここから逆方向。だからここが一番切なかった。楽しい電車内の会話も、ここにくるとさよならしなくてはいけないから。
そして今日もここでお別れ。最後の最後もこの駅で。
そっと手が離れる。
「青山くん、今日はありがとう」
「いや、それはこっちの台詞だよ。本当にありがとう。」
「大学頑張ってね。遠いけど、うまくやるんだよ?」
「うん。椎名さんも良い大学生活送って。俺も頑張る」
「もうきっとしばらく会わないだろうから、本当にさよならかも。わたし、大きくなれたよ。絶対青山くんよりもいい彼氏作るから」
「ははっ。それを願ってます。じゃあ、このまま話してると辛いし切ないから…俺は行くよ」
「うん、ばいばい。元気でね」
「そっちもな。じゃあ、ばいばい」
彼が離れる。どんどん背中だけ見える。後ろを一度も振り向くことなく、彼はまっすぐ歩いていった。潔い、凛とした心構えを感じる。もうこれで終わりなんだ。全部、全部ね。
遠くなるまでみつめていた。駅周辺は人がたくさんいるけど、彼の姿は決して見失わない。今まで見てきたから。だから、本当に見えなくなるまで私は立ち止まっていた。
やっと見えなくなると、私は大きく息を吸い込んで吐き出す。
「さようなら、青山くん」
歩き出す。前を向いて。視界が歪んで見えなくても、とりあえず歩く。泣かない。もう終わったことなんだから。
三年間の片思いの末、待っていたものは
時間をかけて気づいてくれた両思いだった。
この両思いが、新しい恋のスタートだ。さようなら好きだった人。私はいま新しい一歩を踏み出した。
〜その後〜
私は高校を卒業し、大学に行った。大学に行ってからは、次の恋を探そうと必死になって男を探した。けど、大学の中でいい人見つけるの難しくて友達止まりみたいな中途半端は人が結構いた。
男性と話すのは得意ではないけど、青山くんを忘れるには彼氏を作って恋をしなきゃ埋められないと思ったの。代わりが必要だった。誰でもいい。ただ、私を1番に愛してくれる人が彼氏ならそれでいいって。
ネットでも探したら結構話しかけてくれる人が多くて、そこから実際に会った人もいる。でも皆なんかイマイチ。
どうせ体とか欲求解消なのかなーて思うとイマイチ踏み出せない。
なんだかんだで、色んな人と遊んでた。体の関係は持たなかったけど、中には触ってくるやつもいたし。
でも、気にしなかった。
お触りまでならいいけど、それ以上はダメってお預け。そんなこんなで、青山くんの代わりが見つからない、見つかるわけなんてない。
苦しい気持ち、もう会うことはない彼への未練がより心が苦しくなる。未練なんてなくなったと思うと急に出てきて。
もう悩む必要なんてないのに、好きだった時間が長かったから、忘れることができない。
だから、誰かが埋めてくれればいいなーて思った。
でも、いざ相手といい関係になって、お触りとかして相手が迫ってくると、すごく怖くなって泣き出してしまう。
「ごめんなさい、わたし怖いの。ごめんなさい、ごめんなさい…」
相手を困らせた。
男が迫ってくると、あの時の私は
「この人もセックスしたら消えてしまうんだ。きっと私を捨てるんだ。どこかに消えていなくなってしまうんだ。だったら、何もしたくない。もう、あんな気持ちになりたくないよ。怖い怖い怖い!!」
抵抗感が強かった。
彼氏は欲しい。けど、セックスは出来ない。したくても、怖くて涙が出てくる。
そんな時期が続いた。
呆れた友人が友達を紹介してくれた。
友人が紹介したXさんのおかげもあって私は変われたの。
最初は興味なかったけど、一途な気持ちに惹かれていって、セックスするってなった時も、泣いた私を待っていてくれたし。
少しずつ少しずつ私に触れてくれた。お薬みたいなものだった。
あの時、Xと付き合っていなければ腐っていたかもしれない。私はそこで、青山くんの気持ちが忘れられた。青山くんの代わりじゃない、この人は私の彼氏なんだってちゃんと思えた。
でも、2年ぐらい付き合ってから距離が出来てしまい破局。
破局後に、私は彼氏ではなく男友達を作りたいと思った。
高校から好きなアニメや漫画の趣味が合う男友達が、ずっと欲しくていい機会だから探そうと思った。
手段はネット。アニメや漫画とか好きな相手を探してLINEで声かけてみる。
そんな方法で出会った人がいた。
2ヶ月ぐらいLINEのやり取りをして、その後ランチを一緒にいきましょうという話になり、会うことになった。
LINEではとても気が合う仲のいい友達。好きなものとかも一緒で、私は親近感を持っていた。
そして、ランチ当日。特徴を頼りに彼を探す。その人っぽいのがこちらをチラチラ見ていた。
声をかけるとその人だった。
細くてひょろっとして、童顔で。声がすごく安心できる第一印象が最高に良かった。イケメンではないが、普通にいいなーと思った。
ランチに行く時、そこまで会話しながら向かってたんだけど驚いたことがあったの。
その人、そっくりだったんだ。
仕草と歩き方、喋り方、そして後ろ姿。似ていた。とってもびっくりした。
青山くんがいる。目の前に青山くんが……
でも、彼は青山くんとは正反対の性格で。仕草とか喋り方は似ていても、気配りとかは彼の方が全然良かった。嫌な顔をせず、最後まで楽しく過ごせた人だった。
こんな人は初めてだ。LINEでやり取りして、すごく波長が合うなーて思って会ったら実際にもすごく波長があって。
その日を境にもっと仲良くなったし、どんどん惹かれていった。
そしてお付き合いを始めた。
告白された、したわけでもなく、意思の確認をしてお互い両想いだってこと解っていたからお付き合いをした。
最初は青山くんに似ていて懐かしいとすごく思ってたけど、今はそんなこと思わない。やっぱ別の人だと思う。
彼に出会って、忘れていた青山くんを思い出し過去の自分を振り返っていたらこの小説書いてみようかなーなんて思った。
面白いよね、昔好きだった人に似ている人と付き合うなんて。
もう、青山くんのことは辛くない。辛くないけど、もし会えたらちゃんと彼氏できたって報告したい。
忘れられないと思っていた過去も、経験と時間でいつかは大丈夫になる。
実際、青山くんには色々狂わされた。高校の夏に色々起きてしまつまたわけだが、あの時の私の精神状態は気づかないうちに深刻化していて。ある日予備校に行く途中、突然の動機と不安が襲ってくるような発作が起きた。
それが、何度も続いてわからなくて病院へ行くと精神病にかかっていたのだ。自分でもビックリした。
どれだけ自分を我慢して追い詰めて、それだけでにしたかった物なのか?今では疑問である。
やっぱり、高校だったからこそ、燃えるものがあったと思う。制服の恋なんて寿命が短い。だから、その一瞬でも好きな人と一緒になれたら、自分にとって幸せなんだと思ってた。ステータスにもなると思ってた。
あれから、青山くんには会ってない。
たまに部活の仲間同志の会話で話に出てくるぐらい。
「そーいえば、彼どうしてんのかねー?」
みんな知らない。男子ですらよくわかってない。ただ、県外で寮生活しているとだけしか聞いてない。連絡先は私は既に消していたから、もう関わることもない。
けど、今のネットて怖くてさ。
消したはずの相手が、LINEにいたりするんだよね。
「友達追加」の候補欄を見ると、そこには青山くんがいたんだ。
ビックリした。もう、とっくの昔に消したのに。なんで出てきたんだ?てね。追加しないけど、彼のホーム画面を見ると友達と変装している(ハロウィンの仮装と思われる
姿があった。顔はよく見えないけど、なんとなくわかる。こいつが青山だって。でも、あの時みたいにときめかないなーー。
なんで、好きだったんだろ。
変に美化しすぎていた、神と崇めていたんじゃないかって思うわ…
成長した彼を見て、ちゃんと上手くやっているんだろうかと思った。性格に難がある彼。噂では寮で孤立してたとか同じ大学に行った人が言ってたみたいだ。
そんなこんなで、私は元気。
恋も順調。仕事も新しい場所が見つかって、やる気と希望に満ちている。
あの時の苦労がなかったら、恋愛下手で何も知らない女だったかもしれない。
この先も忘れることはない出来事。これからも、いい恋愛をしたい。そして、結婚をしたい。
泣いた日はたくさんあったし、辛かったけど雨はきっと止む。だから立ち直れたの。
彼氏を見ていると、青山くんもこんなこと言っていたなーと似たような発言しているからなんだか不思議な気持ちになる。
やっぱり、どこかで高校の時に憧れていた存在が強かったから意識してしまうんだろうな。
青山くんではないけど、以前好きになった人と似ている人が一緒にいて、たわいのない会話をして、デートをして…そんな日々が幸せに思う。ありがたいとも思う。
今つきあっている人が結婚相手になるかどうかもわからない。何があるかわからない世の中だから、とりあえず今を大事にしようっていつも思うの。後悔してからやっても遅いから。一緒にいる時間は精一杯愛したい。
もし、違う相手と結婚するのであればその時も後悔がないようにつき合いたい。あの時の経験があったから強く思う。
一瞬を大事にしていこうと。だから、これからも私は頑張りたい。恋に仕事にプライベート。
青山という存在の男がいなければ、わたしは恋愛について深く考えなかったと今は思う。
もっと輝きたい、可愛くなりたい、素敵になりたい。
強く生きたい。そう、思うんだ。
~fin~
【あとがき】注意:ネタバレ含みます!
主です。ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。
皆さんから感想スレで応援のメッセージを頂く度に、励まされ、感動をもらいました。
自分ではこんなに長い小説を書くのは初めてなので、どうなるか不安でした。
自己満足でやっていって、だんだんと読んでるよ!というコメントをもらってやる気になって、文章が上手く伝わっているのか不安に思うことも多く有りました。
わたしが一番意識をしたのは、感情移入をして欲しかったので感情部分を力入れました。
「ゆいはこう思っていたから、今後の展開がどうなるんだろう」
「幸せになってほしいな」
「本当に青山ゆるせないい!」
そうゆう意見を頂いた時は正直「やったー」と思いました笑
自分が力を入れた部分が伝わっていて嬉しかったです。
ラストまで読んでどう思ったか気になります。多分色んな意見があるんだろうなって思う。
怒るとこでスパッと終わりにすればよかったとか、ボタンなんてもらわなくてもよかったとか、最後一緒に過ごしたのはどうなんだ?とかとか。それぞれの思いはあるだろうなと思います。
これは一人の少女が青春時代に駆け抜けていった恋物語です。多くの恋物語の一つと思ってとらえて下さい。
わたしはここまで書けて本当に楽しかったし、達成感に溢れています。
後半は個人的に忙しかったので、遅くなったりしました; すいません。それでも待っていてくれた人が一人でもいてくれたのが嬉しかったです。本当にありがとう。
もし、ミクルでもう一度小説書こうかな!って気になって書き始めたら、また見て下さいね。
今後はこちらに書き込みすることはないと思うので、
http://mikle.jp/threadres/1988214/
に出没します。感想スレなので、よければ感想教えて下さい。
忙しくなかったら、一人一人に返信します。
150日以上の時間を使って描いた「三年間の片思いの末に待っていた結末」はこれで終わります。
本当にここまでおつきあいしてくれて、ありがとうございました!!!!!!
*この話は実話を元に創作したフィクションです
主……椎名ゆい より
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