クリアボックス
過去を振り返り、己を戒める
あの頃の、反省できなかった自分を反省したい
※途中からなので、読んでも意味不明ですが…
主の自己満足なのでお許し下さいm(__)m
>> 16
公衆電話の前で、電話番号の書いてあるメモを開いた。
市外局番から、大体の住所がわかった。
(遠いな…)
手元には、100円玉と10…
「うっ…うっ…」
言葉よりも先に嗚咽がはしる
受話器の向こうから
「…真由美…か…?」
私の名前だ…
「…真由美?…真由美やろ?」
繰り返し私を呼ぶお母さんの声…
「うっ…うぅっ…」
返事をすることしか出来ないでいた。
「今…どこにいるの?
泣いてたらわからへん…どこにいるん?」
お母さんも泣いているのがわかった
ビーッ
鳴る度にお金を入れていたが、これだけでかなりの時間が経っていた。
小銭ももう残り少ない…
「おばあちゃんから話は聞いた…
家に帰りたくなかったら親戚の…○○旅館覚えてる?
そこに行きなさい、お母さんも行くから…」
「うっ……うん…」
お母さんはそのあともまだ話してたけど…
ビーーッ
もう入れるお金が無い…
「あっ、お金が…」
電話は切れてしまった…
結局、私が発した言葉はこれだけだった。
>> 15
公衆電話の前で、電話番号の書いてあるメモを開いた。
市外局番から、大体の住所がわかった。
(遠いな…)
手元には、100円玉と10円玉が数枚…
どれくらい話せるだろうか…
メモを持ったまま、なかなかボタンが押せない…
恐かった…
怒られるとかそんな事よりも
十数年の空白が、どんな風に私を迎え入れてくれるのか…
勇気を出してボタンを押す
受話器を持つ手が震えていた…
プルルルル……
プルルルル……
鳴る度に心臓のドキドキが早くなる
……カチャ
「もしもし?」
なんでだろう…
声なんて忘れていたのに…
懐かしい感じがした
涙が、ばぁっと溢れてくる
止まらない、早く何か言わなきゃいけないのに…声が出ない…
- << 19 「うっ…うっ…」 言葉よりも先に嗚咽がはしる 受話器の向こうから 「…真由美…か…?」 私の名前だ… 「…真由美?…真由美やろ?」 繰り返し私を呼ぶお母さんの声… 「うっ…うぅっ…」 返事をすることしか出来ないでいた。 「今…どこにいるの? 泣いてたらわからへん…どこにいるん?」 お母さんも泣いているのがわかった ビーッ 鳴る度にお金を入れていたが、これだけでかなりの時間が経っていた。 小銭ももう残り少ない… 「おばあちゃんから話は聞いた… 家に帰りたくなかったら親戚の…○○旅館覚えてる? そこに行きなさい、お母さんも行くから…」 「うっ……うん…」 お母さんはそのあともまだ話してたけど… ビーーッ もう入れるお金が無い… 「あっ、お金が…」 電話は切れてしまった… 結局、私が発した言葉はこれだけだった。
彼からは、お婆ちゃんが心配していた事と、
家に帰るのが嫌なら、お母さんに電話をしてみてもいい、と、母親の連絡先を教えてくれた事を聞いた。
私はビックリした。
離婚してから、幼いながらに母親の話はタブーだと悟り、今まで一度も母親の話などした事は無かったのに…
私が居なくなって、なかなか見つからないので、もしかして母親のところに行ったのでは?と思い、連絡を取ってみたらしい。
「どうしよう…」
少し迷っていた…
母親とはいえ、殆ど覚えていない…
電話をしたところで何を話せばいいのか…
どんな声で、どんな事を言われるのか…
ちゃんと話せるだろうか…
自分を産んでくれた母親なのに、母親でないような気もする…
“お母さん”と、呼べるだろうか…
「大丈夫か?」
彼が心配そうに声をかけてきた
「うん…」
「一人で無理なら、俺がついてったるから…頑張れ!」
電話をする前から泣きそうだった。
彼に励まされて、やっと決心した私は、近くの公衆電話へ向かった。
私の両親は、私が5歳くらいの時に離婚していて、
父親に引き取られた私を、お婆ちゃんが母親代わりのように育ててくれた。
離婚の原因は、母親が他に男をつくって出ていったような事を誰からともなく聞いたが、
私は、それだけが原因だったとは思っていない。
幼いながらに覚えている母親の面影は、困った表情と泣き顔だけ。
いつも父親が怒鳴り声を上げて、それに泣いて土下座をしながら謝っている母親…
母親の笑っている顔はどうしても思い出せない。
まるで家出をする前の私のようだ。
父親は、お婆ちゃんに対してもそうだった。
小さい頃から父親の“しつけ”とする暴力はあり、唯一庇ってくれていたお婆ちゃんだったが、段々とエスカレートしていく暴力に、この頃はもう庇いきれなくなっていた。
父親に制服を破かれた時、直してくれたのもお婆ちゃん…
一緒に住んでいたわけでもないのに、不自由無いようにと、身の回りの世話や、衣類等、全てお婆ちゃんが買ってくれていた。
散々世話になっておきながら、心配させて…
自分の事ばかり考えて、逃げていたんだ…
「誰っ!?」
見つかってしまった…
もう何もかも終わりだと思った…
心臓がバクバクしている。
お母さんは、横で爆睡している彼のほっぺを、ペチペチ!叩きながら
「ちょっと!起きなさい!」
「…ん…あぁ~」
やっと起きた。
が…もう遅い…
お母さんは布団を剥がそうとしたけど、往生際の悪い私は、ギュッと掴んだまま放さなかった。
顔は見られていない。
電話の途中で急いでいたのか、そのまま彼を連れて部屋から出ていった。
頭の中は真っ白だった…
暫くの間途方に暮れていた
このままここに居れば、家に連絡されてしまう…
帰ることになれば、またあの家で、ほぼ監禁状態のまま、毎日の暴力が待っている…
嫌だ…
絶対に 嫌だ…!
私はまた逃げる事を考えた。
彼とお母さんが部屋に戻ってくる前に、私はこっそりベランダから外に出た。
それから数日が経ち、私はまだ帰ることなく、いつものように彼の部屋にいた。
部屋に居ても、彼の親が入ってくる事は一度もない。
寝る時は彼のベットで一緒に寝ている。
この日彼は、まだ夜の8時だというのに爆睡していた。
その横で、私も うとうと寝そうなっていた時、階段の下から彼を呼ぶお母さんの声が聞こえた。
「ショウ~、電話~」
一気に目が覚めた!
急いで彼を揺すって起こそうとする私!
「起きて!ショウ起きて!」
起きない…(>_<)
階段を上がる足音が段々と近づいてくる…!
声も大きくなってきた!
「ショウ!ショウ!電話~」
ドアに手がかかる音が!!
カチャ…
とっさに私は布団を頭まで被っていた。
この日、学校終わって帰って来たももちゃんと遊んでいたら、オッチャンが食事に誘ってくれた。
ももちゃんと彼氏、私の彼も一緒に行く事になった。
私が家出をしているから、きっとその事で話があるんだろうと思った。
食事をしながら、オッチャンには、帰るようにと説得されていた。
でも、その時の私は、何を言われても、あの父親の暴力が無くならない限り帰るつもりはない!と思っていた…
こんなに沢山の人に迷惑をかけているのに…
どんなに強がったって自分一人では生きていけないくせに…
この時の私には、それがわからなかった。
オッチャンと話した内容は殆ど覚えていない。
きっと、私の為を思って色んないい話をしてくれていただろう…
私は自分の事ばかり考えて、右から左に流していた。
ごめんなさい…
さっきのは変質者だな…
やっぱり、人通りが少なくても危険だな…
そんな事を考えながら歩いていた。
ふと、後ろに気配を感じる…
なに!?
振り返ると、またあの男が立っている!!
助かっていなかった…( ̄∀ ̄)
もう嫌だ!
泣きそうになりながら、逃げた。ひたすら走った。
いつの間にか高校の近くまで来ていて、車も人も増えている。
前から自転車に乗ったオッチャンが来た!
よく見ると、彼氏の友達の彼女(ももちゃん)のお父さんだった。
「おっちゃぁ~ん💦o(T□T)o助けてぇ~💦」
オッチャンは慌てた様子で
「なっ💦どうした!?」
「変な男が追いかけてくる~(ToT)首絞められた~ほら!あの男が…!」
振り返って指を指したその先には、もう男はいませんでした…
さっさとこの場を立ち去ろう…そう思って、少し早歩きで道に出た。
歩いていると、同じように後ろから誰か着いてくる。
周りには誰もいなかった。
きっと、さっきの男だ!
振り返ろうと立ち止まった…
と、同時に!
「おい!」
!!!!!!!!!!
男の手が私の首を掴んでいた!
突然の出来事で、ビックリして体が動かなかった。
男は首を絞めたまま、小声で
「ちょっと来い!」
と、私を引っ張った。
この間、一瞬だったけどとても長く感じたな…
(ヤバイ!連れて行かれる!)
我に返って必死で男の手を振りほどき、必死で逃げた。
逃げてもまだ追いかけてくる足音が聞こえる!
私は、どこをどう逃げたのか、いつの間にか農道を走っていた。
助けを呼ぼうにも、周りには誰もいない(>_<)私はバカだ~
マラソン大会でも、運動会でも、こんなに真剣に走った事は無い。
暫く走っていると、民家が多くなってきた。
もういざとなったら、逃げ込もう!と、振り返ると男はいなくなっていた。
助かった…(;´Д`)
トイレに向かう途中
「まあ、アイツらに出会ったところで、いきなり変な事されるとは限らへんけど…悪い噂しか聞かへんからな」
「うん…」
「あんまり一人で出歩かん方がええんちゃうか?
てか、お前、捜索願い出されてるで~菜穂(地元の友達)が言うてたわ」
「…うん、聞いたから知ってる…」
地元の友達とは、たまに連絡を取っていた。
家出をして、どれくらい経っただろう…
父親が凄い剣幕で、何度も私の居場所を聞きに来ていたらしい。
ああ…
色んな人に迷惑をかけて…
一体私は何をしてるんだろう
もうお金も殆ど無い。この先、どうなってしまうのか…
この時、17歳の私…
十分働ける年齢だが、働いて稼ぐ事は考えていなかった。
公園に着いて、やっとトイレを済ませ、また彼氏の家まで送って貰った。
>> 3
音は段々と近づいてくる!
この先には駅があるから、きっとそこに行くんだろう。
一緒にいた同級生達が
「ヤバイ!早く隠れろ!そのスーパーに入れ!」
言われるままに、私は中に逃げ込み、隠れるようにしゃがみこんでいた。
買い物をしているオバサン達が、変な目で私を見ている。
そりゃそうだろな、みっともない…
爆音が通り過ぎるのを確認して、表に出た。
「危なかったな~ けどアイツらまた戻ってくるかも…」
「うん…もぉ~(>_<)最悪!
てか私トイレ行きたい💦」
奴等の事も、トイレも、かなり焦っていた。
同級生達も焦っていたのか、トイレなら スーパーで借りれば済む事なのに
「ああ!トイレか! ○○公園まで連れて行ったるから後ろに乗れ💦」
「うっうん、わかった💦」
急いで乗って公園へ向かいました。
振り返ると、そこには見覚えのある顔が…
中学の時の同級生だった。
他にも、彼氏の友達が二人…
自転車に乗っている…
私を見て笑っているではないか!(ToT)
「お前、アイツらだと思ったやろ~(笑)」
こ…殺す…(💢 ̄∀ ̄)
私が勘違いして必死に逃げる姿を面白がって、わざとドスのきいた口調で叫んで追いかけていたのだ。
散々文句を言ってやった!
でも奴等じゃなくて良かった~(>_<)
ホントに良かった(泣)
「にしてもお前、一人でウロウロしてたら危ないぞ」
「だって~💦 トイレに行きたかったんだもん(ToT)」
そうだ!!
私はトイレに行きたかったんだ!!
思い出した私はまた尿意を催してきた💦
そんな時、遠くの方から
ブオン! ブオ~ン!
バリバリバリバリーー!!
車と単車の音が…
今度は本物のようだ( ̄∀ ̄)
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