復讐は水曜日に

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2014/05/14 07:53(更新日時)


これは
壊れてしまった女の復讐。
命をかけた女のために
私はこの復讐を成し遂げる、、、、、

No.1760257 (スレ作成日時)

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主のみ
付箋

No.1


双子の姉がしんだ

誰にもしられず
ひそやかに
姉はしんだ

いえ
正確には
殺されたのだ、、、、

No.2


※このお話は
一部現実に基づいています
小説用に少し
脚色しますが
ほぼ事情です。

読み進められる方がいたら
感想待ってます。

No.3

訂正※
事実です。

ではお願いします。

No.4


幼い頃から
姉はお人よしで

私はいつも
ハラハラしていた

義理兄と結婚すると
言った時
誰にもきちんと挨拶できない態度、
ギャンブル好きなこと
何より
女が苦手だからと
双子の私にさえ
一度も口をまともに聞かないことに

大きな不安を覚えた

No.5

それでも
姉はにこやかにしながら
大好きだから
大丈夫、と言った

仕事の都合で
遠方にいる私は
心配のあまり
実家に帰る!
と進言したが

姉はまた笑って
大丈夫
と言ってきかなかった。

結婚式さえない
姉の結婚生活は

私の目の届かない所で始まった

今思えば
どんなことをしてでも反対すべきだった

そうすれば
姉は
地獄に落とされずに
済んだのに、、、、

No.6


それから七年の月日が流れた

その間も
姉から
義理兄がギャンブルで借金したっ
義理兄が仕事を転々とするっ
三年毎に涙ながらの電話がかかってきた。
今のうちに別れた方が、、、と言っても
姉はまた
大丈夫
と電話口で呟くのだった
その間も実家からは
義理兄の稼ぎが悪いから
車買ってやった
家を借りてやった
おじいおばあが
生まれた孫にと
持たせた何十万のお金も
義理兄のギャンブルに消え
義理両親が何かと理由をつけ
持っていったとか
愚痴を聞かされていた

No.7


居てもたっても
いられなかったが
七年の間に私も
結婚し
姉の側には帰れなくなっていた

電話口で
大丈夫だから
幸せだよ
って言葉を信じるしかなかった

それとは裏腹な
実家からの電話は
姉には一切言わなかった

どんな人であろうと

姉が一生をかけた
愛した人なのだと

私は感づいていたから

No.8


その日は
朝からなぜだか落ちつかなかった

食後のコーヒーを
口に含んだ瞬間、
~♪~
携帯の着メロが鳴った


胸騒ぎは止まなかった
ディスプレイには
《りさ》
姉の親友だった

滅多に電話などないのに
胸騒ぎは高まり
《も、もしもし》
電話口の声が上ずる。
《はーちゃん、落ち着いて聞いてね》
もしもしもない
嫌に暗いりさの声が
耳に響く
嫌な汗がでて
《、、、う、ん》
と言うので精一杯だった

No.9



《ゆーちゃんが、、、ゆーちゃんがっひっひっ》
言い終えないうちにりさは嗚咽をあげながら泣きじゃくり
私は
その場から立ち上がり
一番早い飛行機の時間を調べた
今すぐ帰りたいっ
ゆーちゃん=姉の側に今すぐっ

《ゆーがどしたの!!りさっお姉がどしたんさあっ》
方言めちゃくちゃになりながら
電話口からの言葉を待つ。
まさか、まさか、
と心臓が痛い

最後の姉からの
電話を
変に思いながらも
電話をそのまま切ってしまったことを
後悔した

二日前

いやに明るい姉からの電話に叩き起こされた
早朝、5時

No.10


《おっはー♪はーちゃんっ》
起きぬけにはいてんしょんをぶつけられ
私の機嫌は最悪だった
《何?》
《あのねー今度の水曜日にねー♪
旦那がねー
んふふ♪》
《だから!何?私眠いのっ後にしてよっ》
《水曜日にね~♪》

もったいつける
言い回しにイライラはピークに達し
《眠いからきるっ後にして!》
《!はーちゃ》
姉の返事も待たずに
切った電話の電源を落としほうり投げた

夜勤明けでとにかく眠かった
こんな妙なことしない姉なのに
私はそれに気づく判断力を睡魔に
奪われていた
更に最悪なことに
そのあと深い眠りに落ちて
今の今まで
姉の電話を忘れていた
電源を入れた際に頭の隅に浮かんだだけで
すぐに忘れてしまっていたのだ

No.11


テレビの
画面に
晴れマークの横に

《水》の文字

今日は
水曜日だ!

No.12

おはようございます💡
気になります(>_<)

応援しています!!
辛いでしょうが少しずつ書いて下さいね(>_<)

No.13

>> 12
おはようございます。
ありがとうございます。
仕事前に少し続き書きます。
お願いします。

No.14


《ゆーちゃが、、、自殺未遂した》
絞りだすよなりさの言葉に
私はえ?え?としか言えなかった
《昨日の夜にね、電話あって
私でれなくて
留守電入ってて
聞いたら》
『りさ、ゴメン、ゴメンね、、誰にもいえなくて
でももう堪えれそうにない。。。
はーちゃんに言うと心配させて
帰る!って言い出しそうだから
ゴメン、りさ
すべて知ってるりさにありがとうと
さようなら言いたかった。。。
勝手でゴメン。。。』
姉の伝言を紙にでも書き写したのか
正確にりさは読み上げ
更に続けた
《ゆーちゃんはね、ずっと悩んでて
でもはーちゃんには言えなくて。。。ゴメン、黙ってて。。。》
それから
りさは伝言を聞いてすぐ車を飛ばし
有り得ない速さでその日、今日水曜日の
早朝に姉の家につき

玄関の前で
泣き腫らし
青ざめた姉と対面したのだそうだ
右手には紙に包んだ包丁
左手には長い頑丈なひもを握りしめ
今、死地に向かおうとしていた姉と
対面したのだそうだ

No.15


りさと姉の家の距離は車だと大分かかる

深夜とは言え
りさがどれだけ飛ばしてくれたのか
どれだけ姉の状態が悪いのか
私は考えると身震いがした

《ありがとう、ありがとうりさ》
それだけ言うので精一杯だった

No.16

りすさん、はじめまして☀次の更新が楽しみで仕方ありません👀✨


お仕事の合間の更新は大変でしょうが、楽しみに待ってます。

No.17

>> 16
ありがとうございます。
励みになります。
続き書きます。

No.18


《今、ゆーちゃんは自宅に休ませてる
子供は体調悪いからって実家に預けて
私は今まで側にいたけど
仕事休めなくて
ゴメン、、》
ううん、ううんと
涙声で首を振りながら
今ほど
姉との現実的な距離を恨めしく思ったことはなかった

No.19


はーちゃんには
絶対言わないで!

と、りさは約束させられたらしいが
実家にも誰にも内緒にしてる姉が
心配で堪らず
姉とのけんか覚悟で私に知らせてくれたらしかった

私はこのとき

仕事を辞め
地元に帰る決意をする

仕事前だからと
簡潔にしか
りさは説明できなくてゴメン、
と必死に謝りながら
収まりきれない気持ちで一言言った

ゆーちゃんの旦那

私を見て
逃げた!
今にもしにそうな顔したゆーちゃんを
見もせずに!
私、今まであの人の声まともに聞いたことない、、、

それは私も似たようなものだ、、、

No.20


姉の旦那は
私とまともに話をしたことが
この七年
一度も無かったように思う
それどころか
まともに目も合わせない

実家の親も
おじいおばあも
何をしてあげても

一度もきちんと
お礼を言われたことがない、
とこぼしていた

それでも姉は
車の買えない義理兄に
自分が買って貰った車を渡し
自分は一切乗らなかった
独身の時から
無職だった義理兄に
自分の仕事の間
車を貸し
結婚し
子供が生まれ
専業になってからは

車の名義こそ
姉だったが
好きなように
乗り回すのは義理兄だった

No.21


結婚前
姉はたんす貯金をしていたらしいが
当時無職だった義理兄に
ご飯やパチンコや
ガソリンや

とあっというまに
無くなったそうだ

それでも
専業になって
養って貰ってるから
と姉は有り難いとまで言った

愚痴や不満をよく
電話をしてきたが

一度も本気で
別れたい、
などと姉は言わなかった

義理兄が借金した時も姉はバイトをして
返済した

ただこうして
書いていると
出来た女のように
姉は思えるかもしれないが

一緒に暮らしていた少女時代
うりふたつだった
私達は
姉の出産を機に
似ても似つかない双子に変わった

No.22


結婚してすぐ子供ができた姉と

結婚してすぐ流産して子供の産めなくなった私。

資格のいる高給とりの私と
独身時代から義理兄と離れたくないばかりに
高給とりから退き
短い時間の仕事を選んだ姉。

結婚し、専業になった姉
結婚しても、過酷な仕事のせいで流産したのに
子供産めなくなって
仕事を続けるしかなかった私。

少女時代、
二人はなにもかも同じで
見分けのつく人は少なかった

私達を隔てたのは

義理兄の存在だったと今でも思っている、、、、

No.23


子供を産んだ姉は
みるみる太っていった
それと同時に
楽なことが大好き人間になった

実家からよく
姉の愚痴も聞かされた
あの子があんなに
怠惰だと思わなかった
旦那のだらし無さにつられたのかねえ、、
とおばあがよくぼやいていた

少女時代、競って雑巾がけした姉のまま
だと思ってた私は
三年前自分の結婚式で久しぶりに会った姉の姿に驚愕した

No.24


そして
今目の前にいる
寝そべったままの
姉の姿に
あの頃よりも
驚愕していた


新幹線を乗り継ぎ
やっと姉の家についた頃
辺りは夜の闇が
訪れようとしていた
その闇に
飲み込まれるかのように
姉の家は静かに暗く
佇んでいた

家の鍵は預かっていたので
鍵を使おうとしたがすでに開いていた
乱雑な玄関を抜けると
タバコの灰の撒き散らされた居間
そして
布団を敷いたままの次の部屋に
目を開けたまま
姉は寝そべっていた

No.25


《ゆーちゃ、ん》
それだけ言うので
精一杯で
あとは涙が溢れとまらなかった

元々色白だった
姉の顔は
透き通るほど
青白く
少女時代から体重の変わらない私よりも
遥かに小さくなっていた

多分、太っていた体重以上に
体重は落ちていたのだろう
数字にしたら
多分何十キロと、、、

見ただけで
姉がどんなに苦しんだか理解できてしまった

No.26

>> 25 感想スレ立てていただけるとありがたいです。

No.27

>> 26 ありがとうございます。のろまな上に駄文なこの小説に感想つけて頂けるとすごく励みになります。
作ります。

No.28


姉は目だけこちらに向けて
こぼれ落ちるよな涙で返事をした


お人よしで
いつも人に気を使って
だけど少しズレてて

いつも損ばかりしてた姉

愛する人が側にいれば
それで幸せだった
安い姉。。。。

、、、許さない

No.29


すべてを語らなくても何が原因かなど
すでに理解していた

あの男、
姉を裏切ったあの男。。。
けして
許しはしない。。。


ーーーそれから
私はすべてを知り
時間をかけて
すべてを捨て
すべてをかけて
この復讐を進ませることになる
この小説は
復讐の成功を祈り
書きはじめた
また、
色んな人の意見を聞きたくもあった

それでは、、、
始まりと終わり
苦しむ人が入れ替わりますよに
願いをこめて。。。

No.30


二人っきりの
静まり返る部屋で
姉の絞りだすよな
悲痛なる悲鳴

今まであった経緯を
涙で途切れ途切れに

切々と話してくれた


今まで簡単には親友には言えても
すべてはいえなかったのだろう

溢れる涙と
類似するよに

姉の言葉は
止まなかった

ただ頷きながら
聞くことしか
出来ずにいた

人は心底思い詰めると
一瞬、言葉を無くしてしまうらしい

怒りと、姉にシンクロする悲しみと

身体を貫かれるよに

辛かったであろう
姉の何ヶ月を思うと

言葉がでなかった

No.31



しかし
後に私は
姉のきちんとした言葉を聞けたのは

この時が最後だと知る

おそらく
私の存在で
張り詰めていた精神はわずかな緩みを
見せたのだろう

その緩みで
我に反って
更に堪えれない現実を突き付けられ

姉は
しんだ

No.32




姉の心は
完全に奴らに
殺された

微笑むことも
泣くことも

できなくなった姉

心を殺され
身体を持て余すばかりになった姉

私は奴らを
許さない

No.33


姉の話を要約すると見えてくることが
あった

義理兄は
不倫していた

しかも不倫しながらもなおも
嘘を重ね姉を欺き

最後には
すべてばれて
けじめ、でも
清算でもなく

ただ
逃げた

どこまでも愚劣な男

私はすべて捨ててもいいと思う程
人を憎んだ
自分を歎いた

しかし
虚ろな姉に
あうたびに

復讐を考えずに
いられなかった

姉の遺した日記を
読み漁り

私は着々と
義理兄に対する姉へと変貌していった

今回のことで
体重を落とした姉と私の容姿は
知人なら
だれもが間違える程だった

No.34

私が最初にしたのは
必ず姉と一緒に外出しないこと
元気を無くしていく姉を
始めは色んな所に連れだしたが

復讐を決意してからは
病院にいく姉に
付き添うのは辞め
他の家族に任せた

買い物も私、たまに帰ってくる子供と出かけるのも私。

この頃、病気に陥った姉の世話を私。
子供の世話を両親、おじい、おばあと分担していた

そして
私は

No.35


自分の旦那に
別れの手紙とともに離婚届を送った

愛してる、と強くは言い切れないが
大事、だとは思っていた
私は、昔から男女かんはあっさりしていた
姉もそうだと思っていたが
義理兄に対しては
違った

私は
心が壊れるほど

旦那を愛していないことに
気づいてしまっていた


数日後
旦那からは
時間が欲しい、別居、から始めて欲しい、戻れる場所をのこしておく、、、、

と簡素な手紙が
きた

No.36


正直、
ありがたい気持ちはあった

でも
心は沸き立たなかった


私は
戻るつもりも
前に進む気持ちも
なかった

復讐、とは
共に堕ちる覚悟が
できて初めて
できること。


あの二人と
私は
とことん堕ちてやろう

はい上がろうとしたら
その足を掴んでやる

運命、は
残酷なまでに
私を何も持たざる者にした

復讐を決意したのは

本当は

No.37


本当は

本当に姉がかわいそうでたまらなかったのと

本当にあの二人が
憎くて堪らなかったのと

なんでも話せた姉、を失った
喪失感で

私もまた
生きる気力を
失っていた

疲れ切っていた仕事も辞め
私は糸の切れたたこのよに

自分が無力感で
いっぱいなのに
気づいてしまっていた

そうだ
姉と一緒にしんでもいい、、、

それが
復讐を始めるきっかけだった

No.38


あの二人がしたこと

すべてを
ここに記す。





No.39


姉と義理兄は
怠惰な生活の中でも
ある程度は幸せだったらしい。
日記の中で、二人はよく《平和だね》とわらいあっている。

お金ができれば
義理兄と二人でギャンブル。
家事のこともうるさく言わない
太っても変わらず愛してくれている

これは姉の気持ち。

一番好きなギャンブルをさせてくれ
口うるさくない姉、

緩やかな居心地いい家庭だと
義理兄は友達に話していた
と姉は記している

平和で刺激のない
楽な生活。

二人は
代わり映えしない
毎日を暮らしていたようだ

姉は義理兄と
出かける以外は
たまに友達と遊びに行くくらいで
引きこもりとまではいかないが
お金がないため
義理兄にほぼ
合わせた生活をしていた

しかし不満はなかったと書いている。

No.40


私と違い
人に合わせるのが
好きな姉だったから

義理兄優先にし
笑ってくれれば
幸せだったのだろう

それでもたまに
わがままを言って
困らせてしまった
と書いている。

寝る前にはぐしてくれなかったから
拗ねたら
大喧嘩

喧嘩は明日に持ち越したくないため
話し合いしたら
はぐ、したら
欲情してしまうから

明日仕事だから
嫌だと言われた

と記してある

日記だけ見れば
平凡な仲良し夫婦。

いつも一緒ね

とからかわれた
とか
旦那が休みの日は
幾つになっても嬉しい
とか

姉がどんなに義理兄を好きだったか
わかる

でも
同時に
どんなに依存してたかもわかった
義理兄も
自分から側にいたがったような節を
何度も見つけたので

きっと共依存だったのだろう

二人は
きっと気づいていないと思うが。

No.41


子供のような二人の子供は
それでも根は曲がらず育っている

姉はきちんと愛情を注いだようだ

側にいない義理兄のことは少ししか
聞かないが
姉のことはいつも
心配する口調を
小さいながらに見せる。
わがままも少し減った
おとなびてしまった姉の子供。

不憫でならなかった

No.42


姉の育児日記も見つけた

子供が生まれた頃
仕事が決まっていたものの、まだ期日になってなかった義理兄と
二人で育児していた様子が書かれていた

時間のグラフで
何時にミルク何CCなど事細かに
たまに字が違うのは
義理兄だろう。

ミルクを買いに行き
何時間も帰らなかったパパと大喧嘩

自分だけ自由なパパと大喧嘩
一時間だけ家出

子供のゲップは
パパの方がうまい

二人で交代で寝るのでパパがいてくれてよかった感謝

日々の出来事を書いたコメントも
ほほえましい。

このまま
緩やかな幸せで
いてくれてたら、、、、

でも
緩やかな幸せに溺れ、刺激に溺れた義理兄を
私はきっと許せない

No.43


緩やかな日々が
壊れる前兆は

姉が義理兄の仕事先に行ってから
見えてくる

いい人ばかりだったが
一人だけ、女の人が睨みつけてきた

と書いている。
何もした覚えなく
義理兄が嫌われてるのかと思ったが
義理兄にはニコニコしている

ただ
自分と同じ太っている女の人に
姉は
義理兄とのことを
少しも疑わなかった

と書いている。
何故なら
結婚した当初
姉は普通体型で
義理兄は
今のお前となら絶対結婚してない
と言われたから
と書き、
でも結婚してから太ってだから、俺はデブ専ではない、
と怒られた
とまた書き、最後に

パパのため子供のため痩せたい

と締めくくている

No.44


太った姉との時間の方が多い義理兄の言葉は
ある意味真実だったのだろう
外見が変わっても
嫌気がさすまではいかなかったのだろう。
多分、姉の内面の方に重点をおいていたのだろうか?

姉はよく、旦那は世界一カッコイイ、
タイプストライク!

と電話で笑っていたが
お世話にも
カッコイイとは言えない
モテるタイプではけしてない
だから
義理兄は
姉がなにもかも初めての人だったらしい。
姉は、多分違う。

何人か義理兄の前に付き合っていた人を知ってる

でも
いつも好かれると
逃げたくなる姉は
彼氏に愛されると
別れていた

私はよく
彼氏から復縁を頼まれる電話を昔受けた

でも
姉は首を縦にけして振らなかった。

姉は、愛される、期待されると逃げたくなる、、、と
泣いたことがある。

多分、自己評価が低いせいだ。

と私はたしなめたが、義理兄と付き合い始めそれは
成りを潜めた。

多分、

No.45


義理兄の愛より
自分の愛の方が
遥かに大きかったためだろう。

姉は
愛される喜びを
きっと
上手く知らない人だ

少しの愛で
幸せでいれる
ただ自分が心底愛した人だったなら
と言う条件付きで。

だから多分、
世間一般で言ったら

姉は少ししか
愛されてなかったのかもしれない

いや、
義理兄こそが
人を少ししか愛せない人間だったに違いない。

No.46

義理兄と親の関係は、本音を言えないのでは?
と姉は思っていたらしい。
いい子でいないと、否定される、
毎週、必ず呼ばれると実家に出向いていたらしい。
一ヶ月で一回でいいんじゃ?
と聞いても、親が望んでるから、
と義理兄に怒られた

と記している。

親は、義理兄は働いていて偉い
と讃え
きちんとしてない姉はいつも馬鹿にされてたらしい。
そのわりには
うちの実家からの援助に一言も礼もなく
、自分達はどれだけ援助していたかばかりを言われ困る
と姉はよくこぼしていた。
いつも、ニコニコして機嫌を伺い、
少しのことでキレる親との生活が嫌で
家出していたと
姉は結婚前、義理兄のことを
かわいそうな人、
と言っていた。

きっと、うるさくない姉との生活は
義理兄には
快適だったろうと分かる。
しかも、裕福な実家の援助付き。
うちの親達も
うるさく言うことはなかったから。

人は、平和だと麻痺するのだろうか?

とりたてて
不満が義理兄には
見つからないように思えた。
それでも、
姉を裏切った義理兄の性根は
やはり最初に思ってた通りだと思えた。

自分が一番。
欲望に弱く
他人には甘いが
自分には恐ろしく甘い。

そんな義理兄は

姉が気にもとめなかった女に

ある日、言い寄られ
簡単に落ちていく

面白いように
溺れていく、、、

No.47


不倫を疑いだしてからの姉の日記は

苦悩が舞い散るような日々が綴られていく。

連絡もなく、朝帰りの義理兄を待ち
心配で身がちぎれそうな想いを記し、
不安で喧嘩になってもいつまでも解決しない苦悩で
疲れていく姉の姿が伺える。

愛するが故に
何も見えなくなった
憐れな女の
気持ちが痛々しいほど綴られて
読んでいて
苦しさで息が詰まりそうになった。

ダイエットを始め
歩きはじめた姉は
帰らない義理兄を待つ間。
ひたすら歩き続けた

その時見上げた滲んだ夜空を
いつか笑って話したい、、、
明日は疑わずに
笑っていたい

一緒にいて
幸せだと思って欲しい
だから
帰りが遅くなっても
好物用意して
笑って待ってるね

疑ってごめんね
パパ、、、


日記も滲んでいた
胸が張り裂けそうになった

No.48


責めたくないのに
理由もなく出かけ帰ってこない
携帯の音をけして
不安を更に掻き立て

嘘ばかりつかれてもそれでも信じていたい気持ちに
自分で首を絞めてるような苦しみがやってくる
誰か助けて

大好きなのに
信じてあげれない自分が嫌だ

帰らないパパを
泣きながら
あと何度
待てばいいの?

何度喧嘩すれば
納得私は出来るんだろ

何も見えない

足元から崩れていくみたいに
体中の水分が流れだしてくように
自分が壊れていくのがわかるのに

助けて
誰か
助けて、、、、、



涙が溢れ読めなくなった
こんなに苦しんでたのに
私に連絡せず
何故耐えていたのか

助けてあげたかった

でもきっと



義理兄でなければ
助けれなかったことに腹がたった。

こんなに姉を追い詰めても
義理兄は
快楽に身を任せ
欲望を満たし続けた

姉を飼い殺しにし
離婚する気も
真実を話すつもりもなく

周囲を騙しながら
ただ楽しみたかった愚かな男

許さない

今はひと時の快楽を楽しむがいい

その代償を払う日がやってくる時まで、、、、、

No.49


ここ何ヶ月で
私はすっかり姉、
として認識されてきている。

許さない
はやる気持ちは
とめどない

けれど
復讐は時間をかけなければ
失敗するだろう。

そして
男女の関係は
少し時間を持たせた方がいい

自分が一番大事な男は
誰が相手だろうが
長い年月を重ねた相手を裏切れるだろう


姉の日記で
義理兄が
飽きやすいこと
単調なことに弱いこと
楽しむためなら
自分以外は犠牲にできることを知った

子供のために

とギャンブル、タバコ、酒など
我慢したことなどない男

親に誕生日プレゼントを贈るのにも
姉のへそくりを期待していたほど

そして極めつけは
不倫女に
借金のお金を平気で借りていたこと

更に友達からの借金も踏み倒していた

この男のどこに
誰かを愛する気持ち、大事にする気持ちがあっただろう

姉は
自分は愛されない
最低な人間だ

と書き残しているが

この男に愛されている人などいるのだろうか?

不倫女すら
出会いから怪しい

No.50


女と義理兄の出会いは
およそ五年前

義理兄の仕事先に
女がやってきた時から
その時から女は
義理兄に恋をしたらしい。
男だらけの職場に
女は二人
内、おばさんと
三十路前の女。

そんな特別な環境でも
姉は一度も
女に義理兄が
きがあるそぶりを
感じたことはなかったと
書き記している

あの女は
おじさんみたいなやつだ
と義理兄が言っていた
と思い出し書いている

では何故
こんなことになったのか?

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