ココロノヤミ

レス139 HIT数 44425 あ+ あ-


2014/08/16 21:54(更新日時)

誰も

私を知らない


誰か

私を助けて


誰でもいいから









No.1734706 (スレ作成日時)

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No.1

ふぅ~


ドトールで、いつものブレンドコーヒーとタバコが昼休みの楽しみ。
そして、友達とのメール。

『今日くる?』


・・・うざぁ

と思いながらも、今夜は特に予定がない。
する事がない日は、家に1人だ。

『行ってもいいの~?どーしよっかなぁ😜』

ポチ

No.2

「あっ あっ いゃ
・・・

はぁっ

んっ いくっ  」




小さな軽自動車は高速道路を走る。

夜の闇に呑み込まれないように

走る

走る


ラジオは深夜特急便

心地よいボサノバのリズムに

心が、冷静さを取り戻していく。

また、つまんないコトしちゃったな・・・。

No.3

昼のメールの相手、「ヨウジ」は、最初はただの友達だった。

私は、暇潰しに彼にアプローチをかけた。

私が、彼に気になっている素振りを見せると
「オレは亜紀ちゃんの方がタイプだしー😁」
(亜紀ちゃんは彼の職場の女の子)

とかなんとか言いながらも、まんざらではない様子。
ある日、彼は、亜紀ちゃんに彼氏ができたのを知り、
「慰めてほしい 」

と、私にメールをよこした。

私は、彼が心配だとか、可哀想とか、そんな気持ちは全くなく、ただ、私が一人でなければそれでよかった。

真夜中に車を飛ばす。

そして、Hした。

No.4

ヨウジに呼び出されては、Hする。
彼の部屋だったり車の中だったり。


ヨウジの顔はまぁまぁだが、毎回服装が上下ジャージか、スエット。
二人では歩きたくない。

ほかの友達に知られるのも嫌だなぁ。


そんな事を思いつつも。関係を続けていた。

私も一人で居るよりは、誰かの温もりが欲しかった。

抱き締めて欲しかった。



だけど

次第に、頻繁にくるヨウジからのメール

『今日何してるの』

『ランチは何食べた?』

『仕事終わった?』

・・・面倒くさくなってきた。

だいたい、ヨウジだって私と付き合う気はないのに、しつこ過ぎる(*_*)


よし!終わりにしよう!

No.5

ヨウジとの関係はアッサリと終わった。

「アタシと付き合ってくれる?」

「・・・」

「付き合う気がないなら、メールも電話もやめてね。じゃあね」


車に乗り、高速道路に入る。

何も言わないヨウジに少しムカつきつつも、
一人になり、温もりをもてなくなる寂しさで、涙がこぼれた。


深夜のラジオからはキンクスが流れていた。

歌の内容は分からないが、リズムに合わせ でたらめな歌を歌い、涙を流した。
なぜ、涙がこんなに溢れてくるのだろう。

車の中は、タバコの煙で息苦しかった。


家につく頃には、歌い疲れ、気持ちがスッキリしていた。
代わりに、喉はニコチンと歌い過ぎでボロボロになった。

ビールを飲んで、ベッドに入った。


明日は良いことありますように・・・

・・・良いことってなんだろう??

そんな事を考えてるうちに、眠っていた。

No.6

私が男性の温もりを知ったのは、17才の初夏。



高校2年になり、人見知りの私も学校生活にもなれ、クラスメートともそれなりに仲良くなった。

高校生といえば、

『青春』

である。


「青春は、やっぱり恋愛よね❤」

女子はクラスメートやら、部活の先輩やら、好きな人づくりに盛り上がってた。
私もその一人で、早く彼氏が欲しかった。
しかし、残念な事に、私はあまりかわいい部類ではないし、人見知りな性格のため、告白なんて滅相もない。

結局、カワイイ友達はみんなすぐに彼氏ができたけど、私ともう一人は不細工&おデブなため、二人取り残された。

私は何としても彼氏が欲しくなった。

彼氏いないコンビに見られたくなかった。彼女より上に立ちたかった。

No.7

その頃、私は飲食店でのバイトを始めていた。

少しでも可愛いくなれるように、洋服やコスメが欲しかった。

出会いは突然あるもので、同じバイトのミホちゃん(一歳上)に「いつもランチに来る男の人に、はるちゃんの事を聞かれたよ~😁」

え!?


「誰ですか!?」


ビックリした。が、いやまてよ。

聞いただけ

・・・内容は?


ミホちゃんはブブッと吹き出し、「この流れで嫌な話の分けないじゃん!(笑)」
あ、そうだよね。汗


二三週間だった頃、ミホちゃんにセッティングされ、例の彼と二人でデートする事になった。

No.8

人生初のデートに、前の晩はほとんど眠れずに当日を迎えた。

やってしまった・・・。

二人で映画を見るはずだった。

が、案の定、私は寝てしまった(;_;)

映画の後の事はもう、言うまでもなく、私は落ち込んだ。

帰りぎわに、

「はるちゃんみたいな子初めてだよ(笑)。よかったら付き合ってくれない?」

え!? ドッキリ???

意味がわからず、ぼーっとしていたら、

また彼から告白され。


人生初のデートで、初彼ができたのだ。

やったぁ!
ついに私にも彼氏ができた!

その夜、、
キスしたり、さらにその後まで・・・と自宅の布団のなかで一人妄想して、大興奮していた。

そして、その日はすぐにきた。

No.9

彼は二十歳の専門学校生。アパートで一人暮らし!

同級生の男子とは違い、何だか大人っぽく感じる。

付き合って、2、3回目のデートで、彼の部屋に行った。

ドキドキ・・・

会話をしていても、内容が全く頭には入らず、

いつくるかな!?

と、そればかり考えていた

そして、ふと、会話が途切れ、彼の顔が近づいて・・・

ファーストキスはレモンの味だなんて、誰が言ったのかしら?


タバコの香りとナマ暖かな唇は、想像していたよりもイヤラシク感じた。


ずっとこの感触が続けばいいのに・・・

気持ちがよくて、何度もキスをした。

胸の奥が熱くなって、息もできないようだった。

かすかに漏れる吐息が耳をくすぐり、体の力が抜けていく。


No.10

キスをするようになり、私はますます彼にはまっていった。

そして、初めて抱かれたのは緑が青々しく輝く6月の晴れた日のことだった。

少し痛みはあったけど、血は出なかった。

次の日は、学校に行くのに、自転車のサドルに違和感を感じながらこいだ。

翌日も彼の家にいき、二回目をした。

裸が触れ合うのが気持ちいい。
体の中にグイグイと入ってくる、なんとも言われない快感に、私はのめり込んでいった。


彼は全然、私のタイプの男性ではなかった。でも、Hは気持ちいいので、特に別れるきっかけもないから付き合っていた。

別れの時は突然きた。

No.11

「早く別れてよ!!」

いきなり電話口で叫ばれた。

意味が理解できずに無言でいると、

「ゴメンかけなおす!」

慌てた彼の声と、彼の後ろからヒステリックな女の叫び声というか、泣き叫ぶ声が聞こえた。

夜の11時。我が家はみんな寝静まっていて。春休みの私だけが一人夜更かしをしていた。

受話器を置き、今のは何だったのだろう?と疑問に思いつつも、彼の家に電話をかける勇気もなく、ただボンヤリとテレビ画面に写る自分の姿をみていた。

次の日、お昼頃に彼に電話をした。これから会いに行く約束をした。今日は、部屋ではなくマックで待ち合わせだった。

待ち合わせに来た彼の顔には引っ掻き傷が痛々しかった。

「昨日はゴメン!」

電話をしてきた女は彼が昔ナンパした人で、昨日、偶然会い、一緒に飲んだらしい。

No.12

その女の人とは、何回か遊んだけど、連絡がなくなりそれきりになっていたらしい。

「やましい事は何もないから!」

『やましい事?』

そんな事考えていなかったから、はっとした。


彼が、その女の人について話せば話すほど、何だか違和感を感じていた。

このまま、彼と付き合う事に疑問を持ってしまったので、
「今の状態では私も考えれないから、しばらく時間が欲しい」

「…わかったよ」


そして、この春休み私は彼の家に通うのをやめ、バイトに専念した。

仕事が忙しいほうが余計な事を考えずにすむ。

春休み期間だけのバイトの人も増えて、周りがにぎやかになり、楽しく過ごすうちに、彼の事は自然に頭から消えていた。

No.13

春休みも終わり、高校生最後の年を迎えた。

一応、進学校だったので、周りは受験一色になりつつあった。

自分の将来を考えなければいけなくなった。

私はどうしたいんだろう?
なりたいもの?

何か得意なもの…

興味があるもの…



なにもない。


ただ、まわりに流されて

なるようにしかならない。

とりあえず、大学にいこうかな。

人並みに勉強はできた。ただ、受験の雰囲気が嫌だった。
必死になるのが嫌だった。

なので、推薦を受けることにした。

3年生の秋には、進路も決まり、またバイトの日々が始まった。

No.14

何の目的もなく、黙々とバイトを続けた。


夏休みに彼氏と別れた。

正確には、彼には新しい彼女がいた。

私は彼と別れるつもりはなかった。
でも、一般的には

『しばらく時間が欲しい』=『別れる』

ということだったらしい。

何だか虚しかった。


No.15

その頃の私は、努力のかいあり、以前より可愛くなっていた。写真を見ると、友達皆が口を揃えて
「はるは本当、可愛くなってる✨」
と言ってくれた。

多少のお世話があったとしても嬉しかった。

バイトの先輩にも「最近可愛くなったね~😁男か?」
なんて言われて、少し浮かれてしまった😄

でも、彼氏とはダメになったし好きな人もいない😢

ただただ、自分磨きにお金をかけていた。

卒業も迫った2月、クラスで卒業の思い出づくりとしてスキー一泊旅行をしようと話が上がっていた。

No.16

高校生活も最後ということで、男女合わせて10人位で行くことになった。

友達の愛香には、

『好きな男子(A君)がいるから なるべく2人にして欲しい』

と、言われてたので協力する事にした。


ところが、二人きりにもっていこうとすると A君は避けるように私の方に話を振る。

何だか面倒な事になりそう・・・

案の定、愛香には
「協力するって言ってたのに、なんかハルの方に行くよね!?」

私に矛先が向いてきた(*_*)

No.17

夜、皆が寝静まってからA君に起こされた。

「相談があるから聞いて欲しい」

眠い目をこすりながら、暖炉の前に二人で体育座りした。

眠くて頭が働かなかった。

A君に私に好きな人はいるのか、と質問され目が覚めた。
そうだ、愛香の事どう思ってるか聞かなきゃ!

と、思いつつも A君は私に好意を持って接してくれるのが心地よくて、つい、流れでキスしてしまった。

卒業まであと二ヶ月の出来事だった。

旅行の後、愛香はA君に告白したが振られていた。

私はA君とは付き合わなかった。

前の彼氏を引きずっていた。

スナッフのToo lateが別れてから頭の中で流れていた。



気付くのが遅すぎた

不思議にも思わなかった

もう少し早く気付いていたら・・・


答えの出ないことを考えてばかりいた。

図書館で哲学書を読みあさった。

『人は弱い』


と思った。

No.18

大学生になった ある春の日、一目惚れをした。


友達に好みのタイプを聞かれた時、「そーだなぁ・・・!!」
目の前に理想を形にしたような男の子がいたのだ!

あまりの格好よさに友達との会話も忘れ、見とれてしまった!


それからは大学中彼を探していた。彼の事が知りたくて、見かけただけで目がハートになるのだ(笑)

生まれて初めての一目惚れに、実はイケメン好きだったと知った^ロ^;

No.19

一目惚れの彼と同じサークルに入り、様子を伺う。

1人では恥ずかしかったので、友達になったばかりのサトミに一緒にサークルに入ってもらった。

さばさばとした性格のサトミ。気が合うので、一緒に過ごす時間が長かった。

それに、男の子の趣味も違ったのも良かった。


一目惚れの彼は、見た目はもちろん、田舎には似合わない位センスが良くて 都会的。言葉もきれいな標準語。会話もウィットがきいてて、人を飽きさせない。
私から見たら、彼は宇宙人のようで、声もかけれず 見ているだけで胸がときめいて、同じ部屋に居るだけで息苦しくて、目眩を起こしそう。

当時読んでた岡崎京子のマンガの様に、『恋とは陳腐なものだわ』と思いながら、夜中に名前占いなど 地味な乙女趣味なことやってみたりと、何だか、小学生の初恋レベルに陥っていました。



No.20

そんな彼も私の熱い視線に気付いたようで、ある日彼の部屋に誘われた。

無駄なものが何もなく、小物が可愛く並んでたりして、私の和室を無理矢理お洒落風にしているのとは大違いにステキなお部屋でした。

そんな憧れの彼とステキな部屋に二人きりで、鼻血が出そう・・・と、手で顔を覆っていた。ふと、その手を解かれ、キスをしてベッドに横になった。

「もっと、力抜いて・・・」
緊張しすぎて、ガチガチに体も強ばってしまっていた。

こんなステキな人とエッチするなんて・・・

胸がドキドキして、気絶しそう。



No.21

『じゃあ、また学校で』


『うん・・・またね』


駅まで彼に送ってもらった。

ベッドにもぐり、今日の彼との事を思い返した。


あの時、かなり良い雰囲気だったのに…

直前、彼が

「やっぱり、止めよう!」
と、寸止めしてきた。

腑に落ちない(/_\;)

気になって仕方がない。

けど、しつこくして嫌われたくもない。


悶々とした日々が続き、彼とはその後 何もなく過ごした。


しびれを切らした私は、彼に告白したが振られた。

3回程告白したが、3回全部振られた。
しかし、彼は 私を邪険にすることなく、紳士的な態度で接してくれた。私が傷つかないように気を使っているのが恋愛に鈍感な私でもよくわかった。


ますます彼が好きになった。
彼のように恋愛慣れした、余裕のある雰囲気に憧れ、私は暴走した。


No.22

大学生になり、お酒の味を覚えて 私は、誰カレ構わずやりまくった。


一緒に飲んで、そのまま成り行きでホテルや相手の部屋におとまり。

エッチが楽しかったし、誘えば断らない男の子達が面白かった。


彼女がいるくせに、私とエッチして
「初めて見たときからかわいいと思ってた」

とか言っても、彼女からの電話で焦ってる人を見て

『男の子は下半身と理性が別なんだなぁ』

とやけに冷静にタバコを吸う私がいたり。


タバコとアルコールとセックスがあればいいや

と思ったり。


振られたくなくて、相手に深入りしないように自分から、壁を作っていた。


年上の人とばかり関係をもち、可愛がられるのが心地よかった。


たまたま、年下の男の子と遊んだら、彼は私が経験したことがない可愛さを持っていた❤


そして、関係を持った男の子のうち彼だけが私に告白してくれた。


あまりの可愛さに二つ返事で付き合うことにした。


軽い気持ちで付き合いはじめたが、
相手が私を好きでいてくれる、
きちんと言葉で「好きだよ❤」と気持ちを素直に伝えてくれる


付き合っていれば、当たり前の事が、私はしばらくなかったから すごく新鮮で、彼氏が大好きになっていた。

愛し愛される日々でした。

No.23

彼氏のあーちゃんはスゴく優しい。

そしてかわいい💠

松潤似のあーちゃんはよくモテる。
一緒にクラブに行くと、逆ナンされる。最初の内は、自分の彼氏がカッコいいっていう優越感があったけど、次第に焼きもちを妬くようになった。
あーちゃんが、女の子と話しているのを見て涙がながれた。

あーちゃんはびっくりしていた。私も驚いた。

『こんなにあーちゃんが好きなんだ』

あーちゃんも「そんなに好きになってくれて嬉しい!」と言ってくれた。

周りから見たらただのバカップルだろう(笑)


私は愛される幸せ、心から安心できる存在のあーちゃんが本当に大切だった。

あーちゃん、どんなに綺麗な女の子にアプローチされても、その場でキチンと断ってくれた。

「彼女以外に興味はありません。」

言った後で顔を真っ赤にして照れていた。


思った事を素直に言葉にできるあーちゃんを羨ましく思う。
私は、思った事を言葉にできず、当たり障りなく人と接してきた。

バカみたいにハシャグけど、不の感情の出し方がわからず、心に溜め込んできた。

あーちゃんと付き合って

その不の感情が心の奥から溢れてきた。


私は、家に帰らなくなった。

No.24

私は3人兄弟の真ん中。

姉と弟は両親にスゴく可愛がられていた。

何をするにも積極的で、リーダータイプの姉。

年が離れてできた弟は、男の子を望んでいた両親、祖父母、皆のアイドル。

私は、引っ込み思案で家族の中でも口数が少ない子供だった。

と言うのも、父と姉の喧嘩が怖かった。姉は小学生なのに、父に殴りかかっていく。父も気性が激しい性格のため、姉の髪の毛を掴み振り回す。
居間の家族団らんは、メチャクチャになり、私は小さい弟を抱き抱え部屋の隅で小さく震え、声を出さずに泣く。

父と姉は私には恐怖の存在。
余計な事をしゃべって、暴力をふるわれたくなかった。

No.25

大人しい私には、両親は何も言わない。

姉と弟が私の存在を消す。

姉は私の事が嫌いらしい。
鈍臭い、ハッキリ話さない、ムカつく。などなど。

姉の言葉の暴力は小さい私には、『存在を否定する事』を意味していた。

小学校低学年にして、死にたいと思った。

二年生の時、父親のセブンスターを吸った。むせることもなく、普通に一本吸い終わり、あんまり美味しくない と元の場所へ戻した。

『体温計の水銀を飲めば死ぬ』同級生が言う言葉を信じ、ランドセルのポケットに体温計を隠していた。卒業まで使うことはなかった。

六年生の頃には学校を休みがちになった。
何となく行く気にならず、「お腹痛い」「頭痛い」と言うと、休ませてくれた。
ずる休みなのに、それでも父も母も何もいわずに学校へ電話してくれた。

自覚はなかったが、この頃の私は どうにか自分を見てほしくて、親を困らせたかった。
自分と向き合ってほしかった。

叱られたかった。

学校に行っても保健室でさぼっていた。

担任の先生も困ってはいたが、直接何の話もしないまま卒業してしまった。

No.26

両親に私を見てほしかった。
この回想日記書いていて思い出したことがある。

五年生頃に、家を建て直すことになり、しばらくアパート暮らしをした。

祖父母は親戚の家にお世話になり、アパートには家族5人で住むことになった。
あのアパートでの暮らしは、とても楽しかった。

母の手作り料理を毎日食べれたし
(アパート暮らし前は祖母が台所を占領していた)

狭いアパート暮らしは、私も家族の一員だと 認められたようで、毎日アパートに帰るのが嬉しかった。



――――――――――


昔の事を遡るのは、凄くエネルギーが必要で、段々と辛くなってきています。

もっと簡単に書けるだろうと思ってましたが、、、ミクルの他の方の体験談等、非常に精神的に辛い思いをしての執筆だったのですね。
甘く考えていました。

しばらく更新はできない精神状態です。

ここまでお付き合いして下さった方々、ありがとうございます。

No.27

あーちゃんとずっと一緒にいたい。


頭の中は、そのことばかり。

家に帰りたくない。

あーちゃんと離れたくない。

自分の事を「大好き」と言葉でちゃんと伝えてくれる、あーちゃんのそばを離れられなくなった。


一週間後、あーちゃんの家の電話が鳴る。


No.28

「はるきはそちらに泊まっているの?」

母からの電話だった。


素直に話せば良かったのに、何故かその時は

凄い恐怖を感じて、電話にも出れず、

あーちゃんに、

居留守を使わせた。


ベッドの中でうずくまり、ガタガタ震える私を、あーちゃんは

「大丈夫。大丈夫。」

と、抱き締め、体を擦ってくれた。



もう、冷静な判断は出来なくなっていた。



No.29

あーちゃんと駆け落ちをした。


なんで、そんなことをしたんだろう?



でも、私は逃げなきゃいけないような…

『あーちゃんと離れたくない。』


大学も、家族も、何もかもどうでも良かった。



あーちゃんは、そんなバカな私に付き合ってくれた。

二人で電車に乗った。

取り敢えず、東京に向かった。


No.30

東京に行って、どうしようとしたのか…。


電車の中で、あーちゃんは「取り敢えず、今日は途中下車だ」

と言って、電車で3時間のところで降りた。


知らない街。

でも、地元よりは都会。

土地勘が全くなくて、ホテルを探すのも疲れた。



なんだか凄く疲れて、疲れて…


口数が減った私に、あーちゃんは

「さぁ、家に電話しよう。」


と、あまりにも優しく言うので


私は、素直に電話した。


「お母さん?明日帰るね」


母はただ、

「そう…」

とだけ返事をした。


No.31

その夜、
ベッドの中で

あーちゃんと手をつなぎホテルの天井を見ながら、
子供の頃にした遊びや、
よく食べたお菓子の話とか…

なんだかどうでもいい話をたくさんした。


眠る前に、軽いキスをした。

あーちゃん、ありがとう。

そう、心で呟き

右手に温もりを感じながら、穏やかに眠りについた。


No.32

親には酷く叱られた。

精神科にも連れていかれた。


『頭がおかしくなった』


そう思われた。



私も、自分の行動が理解できなかった。説明もできず、ただ泣くだけだった。



あの時、病院で両親は何を言われたんだろう?



待合室で、ぼんやりと雑誌を眺めていた。


No.33

あーちゃんとは相変わらず、ラブラブだったが、外泊はしばらくは禁止になった。


大学も長期休みに入り、ずっと家に引きこもっていた。


電話代もかかるため、あーちゃんに手紙を書いていた。

あーちゃんからも手紙が届いた。



地元の友達と遊んだことや、最近買ったCDの話とか、他愛もない手紙だったけど

そんな日常の話を読むと、私もあーちゃんと、一緒に彼の地元で遊んでいるような、そんな空想をすることができた。


あーちゃんはずっと、私を好きでいてくれる。


彼に頼り切っていた。

No.34

駆け落ち事件から半年。

夜9時。

家の電話が鳴る。


電話に出ると

『はるちゃん♪今からあーちゃんのアパートに来いよ(^O^)』

と、サークルの先輩からだった。

どうやら、あーちゃんのアパートで飲み会をしている様子。

ワイワイガヤガヤ♪

楽しそうな声が聞こえる。

『時間遅いから、無理しなくていいよ💦』
あーちゃんが心配そうに電話口に出た。


終電には間に合う時間だったが

その日は、両親に留守番を頼まれていて家を空けれなかった。

あれ以来、前もって親に許可をもらわなければ、あーちゃんの家に行けなかったのだ。



あの時、終電であーちゃんのアパートに行っていたら…

No.35

次の日、

サークルに顔を出した。

昨日の話を聞きたかったが、先輩達は


「あの後は、適当に飲んで、適当に帰ったよ」


何だか、いつもの飲み会に比べてやけにアッサリしてたんだな。


いつもは飲めば爆笑ネタが1つはあるのに…?




私は、いつもと違う事に






気付かなかった



No.36

あーちゃんのアパートへのお泊りは二週間に一度位になった。


それでも、


あーちゃんは付き合った頃と変わらずに、
私の事を好きでいてくれている。


彼だけはどんな事があっても私の味方。



そう信じていた。





ある日、あーちゃんに


「もう少し色気のある下着にしたら?」


と言われた。


そうかな?

と、なんとなく流して聞いていた。



今までは『可愛い』を優先していたから、
『色気』なんて言われても ピンとこなかった。



そのまま、色気のある下着は買わなかった。




No.37

もうすぐ、あーちゃんと付き合って一年が経つ。


何か、記念になるようなプレゼントはないかな…?


あーちゃんと出会えて、本当に幸せ(*´∀`*)


あーちゃんも同じく私を好きでいてくれて、本当にありがとう。



あーちゃんへプレゼントを買うために、サトミと短期のバイトをした。


新しいショッピングセンターがオープンしたので、メンバー登録の勧誘スタッフ(?)みたいなのをしてみた。
時給千円に惹かれた♪



仕事も楽だし、時給もいいし文句なしだった。



No.38

1週間のバイトを終え、お金が結構たまった。

あーちゃんに何をプレゼントしようかな…

行きつけの、セレクトショップの店員さんに相談してみよう。



No.39

ショップ店員のヒロさんには、いつも的確なアドバイスをもらっている。


なんせ、元が可愛くないから 少しでも可愛らしく、スタイル良く見える着こなしになるようにしなきゃ…

っていうので、ヒロさんはあまり私がイケてない頃に

『モテるようにプロデュースしてやる(^.^)b』


と宣言されたのだ。




ヒロさんとは、仲が良くてショップの他のスタッフは

ヒロさんと付き合っていると思っていたほどだ。



ヒロさんには、あまり深い相談はしなかったけど、私が落ち込んでいるときには

ショップのBGMを切り換えて、ヒロさんがDJで流してるSKAやレゲエをかけ好きな音楽を聴かしてくれる。


そして、語る(笑)




関係ないけど、


スカフレイムスを好きになったのはヒロさんのお陰です(笑)

No.40

そんなヒロさんのアドバイスにより、お揃いのシルバーブレスレットをプレゼントすることにした。



あーちゃん、ビックリするかな?感激して泣いちゃうかも!?


喜ぶ顔しか想像できない(*^_^*)ウフフ



プレゼントの箱を眺めながら、あーちゃんとの一周年記念日を妄想し、待ち遠しかった。



No.41

なんで、

あの時、

あんな行動をしたのだろう・・・・・・


何故だか理由は思い出せない。



なんとなく・・・


ただ本当に、理由もなく・・・




あーちゃん、どうして?




目の前にある写真は、一体何なの??







私のあーちゃん。




どうして、私の知らない女の人と一緒に写真に写っているの・・・?






あーちゃんと付き合って一周年記念日・・・




私は

一人

あーちゃんの部屋で

呆然としていた。




No.42

終電で帰ろうと、あーちゃんのアパートを出た。



あーちゃんは、


引き止めてくれなかった






いくらでも涙が溢れてきて、
もう前を見るのもできないくらい・・・



なぜ


どうして



頭の中はそのことばかり。


ぐるぐるとめぐって、

本当に目の前がぐるぐるとまわり、


何も見えなくなった。


冬の始まりの、空気が澄んだ中。


暗闇の中に

私は


倒れた




No.43

あーちゃん、どうして?


何度もあーちゃんに尋ねた。



あーちゃんは何度も、ごめんなさいと謝る。


あーちゃんも泣いていた。



浮気なんて、どうして・・・・・





あーちゃんの部屋で、あーちゃんの帰りを待ちながら、夕飯を作っていた。


一息ついて、お茶を飲んでいるときに

ふと

ベッドの下にある雑誌が気になった。


『エッチな本とかあったりして』


手を伸ばすと、一緒に写真屋さんの袋が置いてあった。

何の躊躇もなく、写真を見た。






No.44

サークルの仲間のふざけた写真が出てきて、思わず『ふふふ(笑)』と笑みがこぼれた。




ん?





写真をめくる手が止まった。

これは・・・






あーちゃんと知らない女の人が満面の笑みで、写真に写っている。




どういう事なのか?


私の頭の中はフリーズした。










どの位の時間が過ぎていたんだろう。



ふと、アパートの階段を昇る音が聞こえ、私は我に返った。





No.45

とっさに


写真をベッドの下に戻した。




足音は、ドアの前で止まり
「ただいまぁ~」


と、いつもと変わらない甘いあーちゃんの声が聞こえた。








玉ねぎをみじん切りにして、下を向いたまま

「ん~、おかえりぃ・・・」



と小さな声で、応えた。







あーちゃんは、今日あったことや 、私に会いたくて早く帰ってきたよ~
等と話をしていたと思う。





私は、うんうん・・・
と相づちしか打てなかった。




No.46

私の様子がいつもと違う事に、あーちゃんも気付いた。



私は、なみだも出ないくらいショックを受けていて


「写真・・・・・」


と一言声を漏らした。



「写真がどうしたの?」



あーちゃんは、しらばっくれた様子で

私は内心ムカついた。



この時、

ショックを受けた自分と、心の中では、
冷静に、客観的にこの事を受けとめている自分がいた。



あれ?



私、今 ショック受けてるはずだよね?



不思議な感覚だった。




No.47

ショックを受けて、悲しんでいる自分と





どうやって、あーちゃんから話を聞き出そうか?



そして、二度と浮気なんてしないように
責めないで、問い詰めようか・・・



自分が全く別な人間のような感覚。





あーちゃんは、写真に気付いて


ただ、ただ

謝った。




No.48

気が付くと、知らない部屋。


ぼんやりと部屋を眺めると

同級生のヨシがいた。



「おはよ(^.^)よく寝れた?」


「・・・うん」


そう答えたが、本当は頭が重く
なかなか起き上がれなかった。




ヨシは、ホットミルクを作ってくれて

飲むと、温かいミルクが
すうっと
喉からお腹に流れていった。


私の体、冷えてたんだ・・・

体が暖まってきたら、昨日の事が思い出された。



No.49

ヨシは昨日、コンビニにいて
夜遅く、一人でふらふら歩いている私を見かけ声をかけてくれたらしい。


その時、私は真っ青な顔で
ヨシの前で倒れてしまったようだ。


仕方がないので、車でヨシのアパートまで連れていってくれた。





ヨシに駅まで送ってもらい、自宅に帰った。



これから、どうしよう・・・


あーちゃんと話をしなきゃ・・・


その日は、自宅のベッドでぐったりと休んだ。


No.50



しばらくは、学校へ行ってもあーちゃんに会わないように サークルにも顔を出さずに帰っていた。

考えるのはあーちゃんのことばかり。



ヨシに相談をしていたが、

ある日、ヨシに告白された。


自暴自棄になっていた私は、付き合うことにした。


あーちゃんの浮気発覚から、2週間後のこと。



ヨシには悪いが、

私は、



一人になりたくなかった。




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