Happy Birthday

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2013/11/14 17:06(更新日時)

誰にも望まれずに


誕生した少女が


紡いでいく恋物語です。

No.1720624 (スレ作成日時)

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No.101

しかし、検索して出てきた曲名の出だしの歌詞を見ながら、わたしに歌えるのか不安になった。


そして、また検索して不安になっての繰り返し。


「リナ」


ふいに掛けられた声に、わたしは顔を上げる。


すると、マイクをテーブルの上に置いたケイタさんが、わたしの方を見ていた。


気が付くと、先程まで流れていたケイタさんが歌っていた曲も流れていない。

No.102

どうやら、わたしがリモコンと格闘している間に、ケイタさんは歌を歌い終えてしまったらしい。


「歌う曲、決まったか?」


「…いえ、まだです。ごめんなさい」


わたしは俯きながら、ケイタさんに謝る。


ケイタさんが歌っている間に、歌う曲を決めておく様に言われたのに、そう出来なかった事を申し訳なく思いながら。

No.103

「いや、別に気にしていないし!リナが歌う曲を決めるまで、俺は待つぜ?」


「わたしに構わず、ケイタさんは次の曲を歌って下さい」


わたしを待つと言ってくれたのは嬉しかったが、待たせるのは悪いと思ったわたしは、そう自然と口にしていた。


しかし、それは口にしてはいけない言葉だったのかも知れない。


急に、ケイタさんの表情が変わった。

No.104

今までは、楽しそうにしていたのに、今は面白くなさそうな顔をしている。


何か、マズい事でも言ったのだろうか。


そんなに、マズい事を言ったつもりはないが、他に思い当たる節がない。


わたしが、そんな事を必死に考えていると、面白くなさそうなままのケイタさんは口を開いた。


「それじゃダメだろ」


「え?」

No.105

「リナも歌わなきゃ、リナが楽しめないだろ?」


「あ…」


ケイタさんは、わたしの事を考えてくれていたんだ。


それで、わたしの発言に対して面白くなさそうな顔をしたんだ。


自分のためではなく、わたしのために。


そう思うと、何だか嬉しさが込み上げてきた。

No.106

この世の中に、わたしの事を考えて行動してくれる人なんて、きっといないと思っていたから。


こんなケイタさんの思いやりを、ムダにしてはいけないと思う。


歌おう。


そう思ったわたしは、再びリモコンに視線を落とした。


そして、慣れない手付きでリモコンを操作していく。


ケイタさんは立ち上がり、そんなわたしの横に腰を下ろすと、わたしの手許にあるリモコンの画面を覗き込んできた。

No.107

ケイタさんに見られていると、何だか緊張する。


それと同時に、早く歌う曲を決めなければという焦りも増してきた。


そのため、わたしは先程も目にした聴いた事のある曲名を適当に選んだ。


上手く歌える自信などないが、他に歌える曲も思い付かないから仕方がない。


そもそも、わたしは知っている曲自体が少ない事に気付いた。


そのため、元から選択出来る曲は多くなかったに違いない。

No.108

「お!それ、歌うのか?」


曲名を目にしたケイタさんが、身を乗り出しながら言う。


その目は、興味津々という様子だ。


今日、初めて一緒にカラオケに来たのだから、その気持ちも分かる。


しかし、わたしは今日が生まれて初めてのカラオケだ。


そんなに、期待しないで欲しい。

No.109

「歌った事がないので、上手くは歌えないと思いますが…」


「上手いかどうかなんて、どうでもいいよ。リナが楽しく歌えたら、それでいいんだ!」


「…はい」


ケイタさんの言葉に頷くと、わたしが入れた曲のイントロが流れ出した。


「ほら、マイク」


テーブルの上に置かれているマイクの電源を入れ、それをケイタさんはソッとわたしに手渡す。

No.110

マイクを手にした瞬間、妙に重く感じた。


これから、歌う。


そう思う気持ちが、マイクを手にした事により強くなったからかも知れない。


その証拠に、心臓を脈打つ音も速くなっているのを感じる。


ケイタさんは、上手く歌えなくてもいいと言った。

No.111

しかし、誰かに聴いてもらう以上、出来るだけ上手く歌いたいと思うのは、当然の事だと思う。


恐らく、わたしではなくても同じ事を思う筈だ。


また、この様な事を気にしない様になれたら、もっと緊張も軽くて済むのかも知れないとも思った。


結局、わたしにはムリは話だが。


わたしは覚悟を決めて、大きく息を吸い込んだ。


そして、軽やかに流れる歌い始めに合わせて口を開く。

No.112

わたしの声は、震えていた。


それに、流れている曲の音量の方が大きくて、わたしの声が掻き消されている様な気がする。


自分でも、かなり聴き取りにくいのだから、恐らくケイタさんは更に聴き取りにくいと思う。


その事に、わたしは少しホッとしていた。


自分の声が聴き取りにくくても、やはり自分が上手く歌えていない事を感じたから。

No.113

時々、明らかに音程が外れていた。


また、歌詞が分からなくなって黙り込む時もあった。


一応、わたしなりに一生懸命に歌っているが、やはり今日が初めてのカラオケだ。


いきなり、上手く歌う事は難しいのかも知れない。


しかし、練習さえすれば次はもっと上手く歌える様な気がする。


そう思うと、何だかカラオケも楽しいかも知れないと思った。

No.114

「リナ、楽しいか?」


わたしが歌い終わって、マイクをテーブルの上に置くと、ケイタさんが訊ねてきた。


「はい、楽しいと思います」


自信を持って楽しいとは言えないが、わたしはケイタさんに頷いた。


楽しいかも知れない。


そう思った気持ちは、嘘ではなくて確かだと思うから。

No.115

「良かった!」


わたしの言葉に、ケイタさんは顔をクシャクシャにして笑った。


それは、スゴく安心した様な表情だった。


もしかしたら、ケイタさんはわたしが楽しめるかを心配してくれていたのかも知れない。


ケイタさんは、本当に優しい人だと思う。


少なくとも、わたしの身の回りの人間よりは。

No.116

そんな事を思っていると、ケイタさんが入れた次の曲のイントロが流れ始める。


ふとケイタさんを見ると、楽しそうにマイクを構えて歌う準備をしていた。


それから、わたしとケイタさんは交互に歌を歌っていった。


まだ不慣れで緊張していたわたしも、歌っていくうちに少しずつ歌う事に慣れてきた。


ケイタさんと比べれば、まだまだが。


わたしは歌えば歌う程、カラオケが楽しいと感じてきた。

No.117

一生懸命に歌を歌って、少しずつ上手くなっていくのが楽しい。


それに、ケイタさんの歌う歌を聴いていて、新しく歌を覚えていくのも面白い。


気が付くと、わたしは時間を忘れるくらい歌っていた。


そして、ケイタさんの歌に聴き惚れていた。

No.118

「もうすぐ、九時か。そう言えば、リナは何時に帰るんだ?」


腕時計に視線を落とした直後、わたしの方を見ながらケイタさんは訊ねてきた。


わたしの事を高校生だと思っているだろうケイタさんは、恐らくわたしの家の門限などを気にしてくれているのだろう。


見た目はそうは見えないが、意外とケイタさんは真面目な性格の様だから、間違いないと思う。


ケイタさんにとって、それは親切心からだと分かる。


しかし、今のわたしにとって、それは余計なお世話でしかなかった。


それは、わたしが今日は家へ帰りたくないからだ。

No.119

出来る事なら、もう少しケイタさんと一緒に居たい。


それが、家へ帰るのを遅らせる手段だから。


もう少し、ケイタさんと一緒に居るためには、何と言ったらいいだろうか。


わたしは、試行錯誤する。


そもそも、わたしはいつも早く帰っているので、わたしの家に門限というモノがあるのかわからなかったりする。


もしかしたら、ないのかも知れない。

No.120

少なくとも、何時までに帰って来いと言われた事がない。


それは、わたしがいつも早く帰ってくいるから、特に門限などを設定しなくても遅くならないうちに帰ってくると思われているからかも知れない。


何れにせよ、今のところわたしの家に門限というモノがあるとは思えない。


それを、ケイタさんに伝えれば、わたしは帰らなくて済むだろうか。


「あの…」


「あ?」

No.121

「わたしの家には、門限というモノがないんです」


「でも、もう九時だし外も暗いぞ。そろそろ、帰った方がいいんじゃないか?」


やはり、ケイタさんはわたしを帰らせようと促す。


その事に、少しガッカリもした。


しかし、これが当たり前の対応なのかも知れない。


そう思って、わたしは諦めて頷く。


「…はい」


頷くしかなかったんだ。

No.122

「暗いし、家まで送っていくぜ!」


カラオケボックスから出て、開口一番にケイタさんが言った。


本当に、見た目はそうは見えないが、ケイタさんは意外と真面目な性格だ。


真面目というよりも、人に対して気遣いが出来ると言うべきなのかも知れないが。


しかし、わたしはケイタさんに家まで送ってもらわなくてもいいと考えていた。


寧ろ、家まで送っていかれたら困る。

No.123

わたしの家族とケイタさんが、もしかしたら鉢合わせするかも知れない。


それだけは、避けなくてはいけない。


至極、そう思った。


もしかしたら、送っていってくれるという申し出を断るのは、とても失礼な事なのかも知れない。


しかし、わたしは自分の家族を知り合いに逢わせたくないんだ。

No.124

一応、わたしの彼氏という事になっているマサオも、わたしの家族と逢った事はない。


そもそも、マサオはわたしの家族どころか、わたしにすら興味がない様な気がするが。


そのため、たとえ失礼な事であるとしても、ケイタさんの申し出を断らなければいけないと思った。


「え?いいですよ。一人でも帰れます」


わたしは、出来る限りの笑顔を作って首を振る。


しかし、ケイタさんは食い下がってきた。

No.125

「でも、夜道を女の子一人で歩くのは危ないだろ?」


あまり、考えた事がなかった。


高校は授業が終わったらすぐに帰るし、マサオと逢っても長く一緒に居る事はないから、わたしが暗い時間に帰るという事が稀なためかも知れない。


そんな事を考えている間も、ケイタさんは言葉を続ける。


「それに、さっき俺等が逢った辺りにリナの家があるんじゃないのか?」


「そうですけど…」

No.126

それが、どうかしたのだろうか。


「リナ、俺があの辺に引っ越してきたって言ったのを忘れたのか?」


「…あ」


そうだったかも知れない。


そう言えば、その様な事を言っていた様な気がする。


そもそも、それが事の始まりとなり、わたしとケイタさんが一緒にカラオケに行く事になったんだった。

No.127

しかし、わたしを送るか送らないかという話をしていたのに、どうして急にその様な話になったのだろう。


「…ええと、つまり何が言いたいんですか?」


「俺とリナは、家がある方向が一緒なんだ!」


「…はぁ」


わたしは曖昧に頷いてみたが、何となくケイタさんの言いたい事は分かった。

No.128

要するに、わたし達は家がある方向が一緒だから、わたしを家まで送っていく事は苦ではないと言いたいのだろう。


そもそも、家がある方向が一緒なのに、わざわざ別々に帰る方が不自然な気がする。


この状況では、ケイタさんに送ってもらうというのが自然な流れなのだろう。


何だか、断りにくい方向に話が進んでしまった。


ここは、素直にケイタさんに送ってもらう事にしよう。

No.129

「…では、近くまでお願いします」


わたしは、ケイタさんに軽く頭を下げた。


別に、ケイタさんの言葉通り、家まで送ってもらうつもりはない。


飽くまでも、わたしの言葉通り、近くまでだ。


家の近くまで来たら、『ここでいいです。ありがとうございました』とか言って頭を下げて、ケイタさんと別れればいい。


そしたら、わたしの家族とケイタさんが鉢合わせする確率も、家まで送ってもらうよりは低くなる筈だ。

No.130

「おう」


ケイタさんが頷くと、わたし達は歩き出した。


「なぁ、リナって幾つなんだ?」


「…16です」


「そっか。若いなぁ…」


高校の制服を着ているわたしを見れば、大体の年齢は推測出来るだろうに、ケイタさんは考える様に呟く。

No.131

ケイタさんが、何か考え事をしている間、わたし達は無言のまま二人並んで歩いていた。


一人の時だと気にならない沈黙も、こうして誰かと歩いていると何となく気になってくる。


しかし、わたしは何を話せばいいか分からないし、ケイタさんが何か考え事をしている様なので話し掛けてもらえるのを待っていた。


たまにケイタさんの方をチラリと盗み見しながら、ひたすら黙々と家に向かって歩いていく。


しかし、一向にケイタさんはわたしに話し掛けてくるどころか、考え事を止める気配がなかった。

No.132

もしかしたら、もうわたしと話すつもりはないのかも知れない。


高校生であるわたしは、こうして家まで送ったりしないといけなかったりと世話が焼けると思い、心の中で溜め息を吐いているかも知れない。


それか、カラオケでのわたしの歌が下手過ぎて呆れているのかも知れない。


そんな不安が、わたしの中に沸いてきた。

No.133

やはり、わたしは誰とも友達になれないんだろうか。


そう思うと、何だか無性に悲しくて涙が溢れそうになってきた。


喉の奥が苦しい。


堪えようとしても、涙は自然と溢れてくるものだ。


わたしは俯き、ギュッと目を閉じた。

No.134

「リナ、どうした?」


ふいに頭の上から掛けられた声に、わたしはハッとする。


急いで目許を拭ってから、わたしは顔を上げた。


「…いえ、何でもありません」


精一杯の笑顔を作り、わたしはケイタさんに言う。

No.135

「それなら、いいんだけどよ」


納得いかない様な顔をしながら、ケイタさんはわたしをジッと見詰めてくる。


「リナ、目赤くないか?」


「…え?」


わたしが泣いていた事に、ケイタさんは気付いただろうか。


わたしは焦りながら、何と言葉を返せばいいか必死に思考を巡らせる。

No.136

「…あの」


「あ?」


「えーと…」


「どうした?」


「睫毛が目に入って痛かったんです」


「そっか。あんま触らない方がいいぞ」


「はい」

No.137

わたしは頷くと、ケイタさんの前に立って先頭を歩いた。


これ以上、追及されたくないからだ。


本当は、疑問に思った事があれば相手に訊けばいいと思う。


それは、分かっている。

No.138

しかし、それを面と向かって訊ける勇気が、わたしにはないんだ。


正直、ケイタさんから返ってきた返答によって、傷付くのが怖い。


そんな事を考えながら歩いているうちに、ケイタさんと出逢った場所が見えてきた。


ここで、ケイタさんと別れよう。

No.139

そう思ったわたしは、ケイタさんの方を振り返った。


「この辺りで、大丈夫です。送って頂いて、ありがとうございました」


「おう」


わたしが丁寧に頭を上げると、ケイタさんが頷いた。


「では…」


わたしが軽く手を振ると、ケイタさんも同様に手を振ってくれた。

No.140

「気を付けて、帰れよ」


「はい」


わたしは小さく頷くと、ケイタさんに背を向けて歩き出した。


しかし、その足取りは重たい。


やはり、家に帰るのを躊躇ってしまう。


まだ、ドコかで時間を潰せないだろうか。

No.141

わたしは、何かないかと辺りを見回す。


そして、わたしが背後を振り返った時、ふとケイタさんと目が合った。


わたしと別れた時にいた場所に、まだケイタさんは立っている。


まるで、わたしがちゃんと帰るのを見届ける様に。


これでは、寄り道など出来ない。


やはり、このまま真っ直ぐ家に帰るしかないのか。

No.142

そう諦めて、わたしは真っ直ぐ前を向く。


そして、ゆっくりとした足取りで家へ向って歩き出す。


ふとケイタさんが、わたしの家の場所を知らない事に気付いた。


それなら、このまま家に帰るフリをして、ドコかに寄り道するのもありなのではないだろうか。


そう考えもした。


しかし、それはケイタさんを裏切る行為の様な気がする。

No.143

それに、もう高校生が一人で外を歩いて良い時間ではない。


高校の制服を着ている以上、目立つし補導される可能性も高い。


やはり、このまま真っ直ぐ家に帰ろう。


ケイタさんのお陰で、予定よりは早く家へ帰らなくて済んだ訳だし。

No.144

そう思ったわたしは、もう後ろを振り返らずに真っ直ぐ家へと向かった。


それでも、ゆっくり歩いて時間を稼いだりはしたが、着実にわたしと家との距離は縮まっていく。


それでも、ケイタさんと別れた時点で家の近くまで来ていたので、五分もしないで家へと着いてしまった。

No.145

「…ただいま帰りました」


重い足取りで玄関のドアを開けると、わたしは俯きがちに家の中に向かって言う。


「おかえり!」


家の中から小走りにやってきたお姉ちゃんは、わたしににこやかな笑みを向ける。


一応、ケイタさんとカラオケボックスに向かっている最中に、お姉ちゃんに『ごめんなさい。最近、この辺に引っ越してきた方に道案内を頼まれたので、今日は遅くなります』とメールしておいた。

No.146

そのためか、わたしが遅く帰ってきた事に対して、特にお姉ちゃんが不審に思った様子はなかった。


そもそも、わたしが遅く帰ってこようが、最初から興味ないのかも知れないが。


そして、そんなお姉ちゃんの足許には、無数の包装紙に包まれた箱や花束が所狭しと置かれていた。


「今、パーティーがお開きになって、みんな帰ったとこなの」


足許の箱や花束を見詰めているわたしに、そうお姉ちゃんが声を掛けてくる。

No.147

「パーティーに参加出来なくてスミマセン。遅れましたが、お誕生日おめでとうございます」


頭を下げながら、わたしはお姉ちゃんにお祝いの言葉を贈る。


別に、心から祝福している訳ではない。


ただの義理の言葉だ。


わたし達は本当の姉妹ではないし、義理の家族なのだから仕方がない。


義理の家族が、本当の家族になる事など出来ないのと一緒だ。

No.148

義理で成り立っている関係の者同士が、本当に心から祝福する事など出来る訳がない。


そう、今日はお姉ちゃんの20歳の誕生日なんだ。


わたしは、その誕生日パーティーに参加したくなかった。


そのため、必死に帰るのを遅らせていた。


それなので、お姉ちゃんの誕生日パーティーが終わっていた事に、わたしは心からホッとした。


参加しても惨めな思いをするのが、参加する前から目に見えていたから。

No.149

そして、わたしのその予測が外れていなかった事を、足許にあるプレゼントの山達が表している。


これは、お姉ちゃんがみんなに思われている証拠。


このプレゼントの数だけ、お姉ちゃんの誕生日を祝うために、今日は人が来たのだろう。


お姉ちゃんは、わたしと違って美人だし勉強も出来る。


そのため、友達も沢山いる。

No.150

それに比べて、わたしは美人でもないし勉強も出来ない。


そのため、友達が一人もいない。


今日、ケイタさんは友達になってくれると言った。


しかし、連絡先を交換した訳ではない。


そのため、もう逢う事はないだろう。


恐らく、わたしの誕生日の時は、お姉ちゃんの誕生日の時に比べて淋しい誕生日になると思う。

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