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カリナ( ♀ git6xe )
13/11/20 23:59(更新日時)



2007年、6月


思い出日記

タグ

No.1704706 11/11/15 09:24(スレ作成日時)

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No.1 11/11/15 11:43
カリナ ( ♀ git6xe )

2007年当時、付き合ってる人はいた。

年上で、結婚対象には出来ない人だった。

もう30目前、結婚に憧れのあった私は確実に焦っていた。


その人には堂々と、結婚対象の人を見つけるからと宣言し、今まで使っていたドコモから、気になっていたソフトバンクに機種変してみた。


その時初めてパケホなる物に加入し、携帯ばかりいじっていたと思う。


No.2 11/11/15 15:17
カリナ ( ♀ git6xe )

出会い系っていうのも溢れ出した頃。



あちこちアクセスしつたら、私の携帯にいつしか宣伝のメールが届くようになった。

その中に気になる出会い系サイトを見つけた。


無料だし、登録してみた。

No.3 11/11/16 18:54
カリナ ( ♀ git6xe )

なんか親しみやすい、出会い系つてよりも
このミクルみたいな感じの掲示板もあるコミュニティサイトっぽかった。

登録の際にはニックネーム、年齢、趣味や自己PR、結構事細かに書き込んだ。

No.4 11/11/16 21:53
カリナ ( ♀ git6xe )

出身地や同じ趣味などで気になる人を探していく‥。


とにかくいっぱいいる!
‥色んな人がいるなぁ~


何千いるのかわからないが、どの人が私の運命の人なのか。


私は、暇さえあれば掲示板を見て過ごした。


No.5 11/11/17 14:07
カリナ ( ♀ git6xe )

私は、掲示板などで仲良くなろうなんては思ってなかった。


現実的に会える人。
お付き合いして結婚できる人だけを探していた。


結婚したら地元から離れたかったし、年も5~10歳は上が良かった。


私には、小さい頃から憧れの県があった。

結婚するならこの県の人がいい!

検索してみると、結構いたような記憶はあるけど、プロフィールをただ眺めてみるだけで、こちらからメールをしてみる気になるような人はいなかった。

No.6 11/11/17 19:18
カリナ ( ♀ git6xe )

登録して1週間ほどしてからだったかな。記憶が薄れすぎて‥


掲示板に悩み相談があった。

悩みスレを立てる人はたくさんいたんだけど、その人のプロフィールを見て驚いた!!

憧れの県住み、歳は9つ上のO型、趣味はありきたりな音楽鑑賞とドライブだったけど。

悩みの内容は、アドレスをお互いに教え合い、真剣にメールをしたいのに、誰も教えてくれないという事だった。


このサイトではメールボックスがあり、アドレス知らなくたってメールやり取りは出来たんだけど、そういうシステムが嫌いだったんだろうな‥今思えば。

No.7 11/11/18 13:16
カリナ ( ♀ git6xe )

今なら、あっさりアドレスを教えるなんて怖い事なんだけど、その時には不思議となんの躊躇もなかった。

本当に探し求めていた人を何千人の中から見つけた感じがして、私はすぐさまメールボックスにメールを送った。


『こんにちは、はじめまして。私はカリナと言います。良かったらメールしませんか?』


No.8 11/11/18 13:26
カリナ ( ♀ git6xe )

送ってからドキドキしだした。


相手のニックネームは たっちゃん。

ほどなくして、たっちゃんからのメールが届いた。


『こんにちは!メールありがとうございます!失礼ですが本物ですか?アドレスを教えてもらう事はできますか?』


ほんとにメール来た!!!

『はい!私のアドレスは○○○です。よろしくお願いします。』(記憶が曖昧だー;)





2007,6,11
二人がメールを初めて交わした記念日。

No.9 11/11/20 00:37
カリナ ( ♀ git6xe )

それから毎日、朝と昼と夜寝るまでの時間、少しずつお互いの事をメールで知っていった。

アドレスは教えたが、まだ肝心の名前はお互い知らない。

掲示板の延長線みたいなほんの日常的な事とか、当たり障りない程度のメールでの会話が続いていた。


No.10 11/11/20 00:43
カリナ ( ♀ git6xe )

県名はわかっていたので、そういった話しとか。

私の住んでる県は、たっちゃんの所の斜め隣りの県だった。

でも、実際行こうとすると、片道で6時間近くかかるのは知っている。小さい時家族旅行で行ったし、修学旅行でも訪れた。24の時、ひとり日帰りドライブで行った事もある。

No.11 11/11/20 00:54
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんも小学生の頃、こちらの県に修学旅行でお城を見に来た事があるって。

たっちゃんは、すごくメールがマメだった。絵文字も自然に入れてくれてるし。

でもまだ、プライベートな事は謎だらけ。

No.12 11/11/20 12:32
カリナ ( ♀ git6xe )

そんな時、たっちゃんが過去に付き合った事のある女の人の話しをした事があった。

照れ屋で自分の事をあまり語らないたっちゃんが、こんな話しをしたのは最初で最後になるんだけど‥。


昔勤めていた下請け会社で、毎朝顔を合わせる人がいたらしい。そのうち会話をするようになり、帰りに待ち合わせた公園でキスをしたって。それからしばらく付き合い、その人は実は単身赴任の旦那がいたらしく、さみしかったとの事。ほどなくして引っ越ししていなくなったと。自分は遊ばれていたのかな‥みたいな独り言みたいなメールだった。

その時は、まだ好きって感情はないから嫉妬とかはなかったけど、今たまにこの話しを思い出すと少し苦しい。

もしこの人が訪ねてきて、離婚したから寄りを戻したいって言ってきたらどうする?って聞いた事があったけど、それはないって言ってくれた。

一途に好きになってくれる人だから、過去の、この女の人にのめり込んだ時期があったのかと思ったら悔しい。

No.13 11/11/20 12:43
カリナ ( ♀ git6xe )

毎日メールは続いた。

私は仕事柄いつも携帯は見れたし、一人暮らしをしていたのでいつでもメールはできた。たっちゃんはそうじゃないみたいだった。

朝短いメールと、昼休み、夜もメールが途切れる事もあった。


夜は家族と一緒だから?と聞いたら、たっちゃん今は事情があって実家を出て、隣県にいると。私のとこからは高速使って3時間ぐらいの所。『なんで!?』って思った。仕事も実は今は出来てない状況で、その為に頑張っていると。


訳がわからなかった。具体的には教えてくれないから色んな事考えた。住んでる所は寮みたいなとこがあるらしいけど‥。


それから少しづつメールの内容もその事にまつわる話しが増えてきたかな。

No.14 11/11/20 12:51
カリナ ( ♀ git6xe )

ある夜、メールを送っても返信がない‥。

寝る時間になっても来ない。

だんだん心配になって、不安になってきて、眠れなかった。思いきって、おやすみだけでいいから電話をしたいとメールに番号を入れてみた。

しばらくしてたっちゃんから電話がかかってきた!!


その日は私は実家に泊まってたので慌てて外に出て電話を取った。

No.15 11/11/20 13:32
カリナ ( ♀ git6xe )




『…もしもし?』



私、人生で一番可愛いらしい声を発した瞬間だと思う(笑)たっちゃんは、コロリと騙されたとさ;;


『ごめんね?突然。おやすみする?』


たっちゃんの声は、少し鼻声?私もだけど。想像してた声とは違ってたけど、本当ドキドキしたな~。


『それじゃあ、おやすみなさい!』


本当におやすみだけ言って切った。



すごく嬉しかった!
でも少し不安が‥。

たっちゃんからの電話は非通知だったのだ。

No.16 11/11/20 13:54
カリナ ( ♀ git6xe )

嬉しいのと、もやもやが残り‥あまり眠れなかった。


次の日のお昼に来たメールに、携帯買った時に非通知設定したままだった事を謝ってくれ、たっちゃんの携帯番号も教えてくれた。


びっくりしたけど、理由がわかって良かった!



それから何日かしてから
『誰でしょう?』の言葉と1枚の写メが送られてきた。


開くと、白いTシャツにジーパン?短髪の、遠巻きに全身写した男の人の写メだった!


(えーーー!!!たっちゃんの写メ!?)

遠すぎて顔がよくわからないのが残念だけど、細マッチョな感じで好感が持てた。



No.17 11/11/20 14:13
カリナ ( ♀ git6xe )

私も何日かして、仕事中に車のサイドミラーに顔を写し撮りして送ってみた。

まだ全部見せるのは自信もないし恥ずかしいので、携帯で顔半分隠れる感じの写メだった。

ちょうどその日は七夕だった。七夕の写メありがとうってすごく喜んでくれてたな~;


夜はたまに電話するようにもなり、電話苦手な私だったけど、楽しみだった。




No.18 11/11/20 23:26
カリナ ( ♀ git6xe )

ある日、たっちゃんの地元が舞台で、実家の前の海辺も映ったドラマがあるよって教えてくれた。

私は大のドラマ好きなんだけど、そのドラマが放送されていた時期は多分夜遊びとかしてた時期だったのか、初耳だった。レンタルあるかな!?って聞いたら、多分あるよって。次の日、近くのレンタルショップを覗いたら見つけた!!!

凄い嬉しくて、早速借りて一気見した。

すごくいいドラマだった。第一話目でその海辺のシーンがあった。ここがその浜辺かぁってなんか感激した。私の憧れの街並みや風景がたくさん映し出されていて、なんか懐かしくて泣けてドラマも感動的でハッピーエンドだし、大好きなドラマになった。のちに買い揃えたまに見返す。


No.19 11/11/20 23:37
カリナ ( ♀ git6xe )

私の地元もよくTVでローカル線の旅とか温泉めぐりとかで、有名人が来て全国放送されてたので、たっちゃんも観てくれてた。


いつかは地図を見て、びっくりしてた。たっちゃんとこは港町。かたや私は山の中。こんな山に町があるの!?って感じ。初めて来た人はびっくりするんだけどね。初のセブンイレブンができたのが まだほんの7年前ぐらいだもん。

その頃からちょこちょこと、たっちゃんの昼間の事を写メしてくれたり、晩のおかずを写メしてくれた。

No.20 11/11/23 00:27
カリナ ( ♀ git6xe )

お互い突っ込んだ質問はしないから、本当想像だったけど、たっちゃんが仕事してないのにご飯食べられるとこにいるって、どういう状況なんだろう、住み込みのボランティア?なんかの学校?でも、写メの端々に伺える様子はなんだか‥‥。

まだ名前も知らない関係だから、聞いて気まずくなるのもね‥。



会社の先輩で、結構なんでも話しができる人が一人いた。写メを見せたら『これ宗教ぽくない!?』って言われた。


ん~。私もなんとなく感じたけど‥。でも私の直感では、危険な香りはしない。

相変わらずたっちゃんはこまめにメールをくれた。

私は、どんどん惹かれていってた。

No.21 11/11/25 13:57
カリナ ( ♀ git6xe )

夏本番、二人とも外での仕事(作業)だったから、毎日暑いね、水分取って無理しないでってメールで労ってた。


私の誕生日には 可愛いメールをくれた。嬉しかった!でも、本当は会ってみたかった!そんな事は私から言えなかったけど。

たっちゃんは、メール始めた頃から思ってたけど、結構繊細な感じがしてたから、私がどんな気持ちでメールを始めたとか言えなかった。たっちゃんはもしかしたら ただの暇潰しでメールしてるのかもしれないし‥。

No.22 11/11/28 01:39
カリナ ( ♀ git6xe )

私としては始めは、少しでも早く会ってみて、そのまま結婚前提でお付き合いしてもらえたらなって焦りがあったけど、働いてないって感じなのがあるからどうなるんだろうと思ってたけど、なんとなく結婚するような根拠ない予感があったので、核心には触れないままのメル友関係を続けていた。



たっちゃんは昔、電器屋さんで働いていたらしく、私が部屋の蛍光灯が切れたとメールしたら、変えに行ってあげたいとか返信あるからすごい期待しちゃうけど、車とか持ってないらしい。毎日もどかしい‥。

No.23 11/11/28 01:45
カリナ ( ♀ git6xe )

夏が終わって過ごしやすくなると、私はよく近くの河川敷のサイクリングロードに軽いジョギングに出かけた。たっちゃんはものすごい心配性だった。早く帰ってとメールが多かったな~。私のメールが遅いのもよく心配された。

No.24 11/11/28 01:50
カリナ ( ♀ git6xe )

この頃たっちゃんの初顔写メも送ってくれた。鏡に写した上半身写メ、あの遠目の写メから想像してた顔とまた違ってたけど、私が好きな一重だった。やさしそうな感じに見えたので安心した。

No.25 11/11/28 23:54
カリナ ( ♀ git6xe )

10月。仕事柄、紫外線などで眼を傷め、切開手術を受ける為半月ほど仕事を休んだ。

手術は怖かったし後が大変だったが、久しぶりに休暇が取れたようでストレスが軽くなりゆっくりできた。でも、眼の手術なんて2度としたくないと思った!

この頃たまに、テレビ電話をするようになったのかな。眼帯とれてからだったかな。

始めて動画のたっちゃんを観たときは本当嬉しかった!でも昼間は真面目そうなたっちゃんが、夜遅くなると、少しエッチモードに入るようになり戸惑った!

朝になると、ごめんねと謝るから、2重人格!?とかちょっと思った。

寮には男の人しかいないからかな。

夜中までテレビ観て過ごしてるらしかった。

あと、サイトの自己プロフィールに、タバコはたまにって書いてあった。私はタバコが好きじゃなかったから、それがちょっと残念だった。たまにってあまり吸う方じゃ無い事を密かに願ってた。

No.26 11/11/30 23:56
カリナ ( ♀ git6xe )

お互いの名前の話しになった事があった。

私は姓を明かしてないので、『5文字だよ、上が○で下が○』

たっちゃんは姓を教えてくれてた、あるジャニーズと同じ姓だった。『名前は3文字で漢字1文字』

結構色んな名前思い浮かんだけど 実際は1文字違いだったな~。

No.27 11/12/01 00:06
カリナ ( ♀ git6xe )

一度、朝のメールで、意味不明な一言が入った事があった。


私はいつ飽きられるだろうって心配は常にあったので、すごく不安になり仕事も手につかなかった。

メールしても返事来ない。たっちゃんも作業の時間中だからメールは返せないんだろうけど、怖くてたまらなかった。

昼前にやっとメールがきた。

今日は作業が休みになりました。って…

なんだ~~!!心配し過ぎてしまった…恥ずかしい


No.28 11/12/01 00:13
カリナ ( ♀ git6xe )

段々と寒くなってきた頃、たっちゃんが慌てた様子でメールしてきた。

『ない!ない どうしよう』
みたいなメールだったかな。

どうしたのって返信したら
コンビニで下ろした食費を封筒ごとどこかに落としたみたいって……

それから 探すとメールが来てからその夜はしばらく連絡が取れなかった…。

私も心配だし、すぐにでも行って一緒に探してあげたい気持ちだったから、何かできる事あったら言ってねってメールした。

ありがとう…ってメールは来たけど、それからしばらくはたっちゃんの元気がなくなってしまってた。

いくら落としたかはわからないけど、働いてないなら親御さんから預かってるお金なのかなとか考えたりした。

No.29 11/12/01 10:41
カリナ ( ♀ git6xe )

私は勘ぐる性格してるから、お金落としたのって本当は作り話しで、お金持ってない言い訳考えたのかなとか色々裏の裏まで考えたり…性格悪いな私。


でも本当に元気がなくなってしまったたっちゃん。メールはくれるけど、上の空みたいなのが感じとれた。


無理に励ますのもたっちゃんは嫌がるだろうし、なんとか元気づけられないかと悩んだ。


何日かして、たっちゃんの地元は夜景の綺麗なとこだと思いだして、早速画像を見つけて送ってみた。

そしたらたっちゃんの様子が激変、喜んでくれてすぐにメールを返してきてくれた。


それからはいつものたっちゃんに戻ってくれたみたいで、ムービーも久しぶりに送ってくれた。


私と違って、素直な性格なんだな~



交番には届け出たらしいけど、財布でもないし拾われたらまず返ってこないだろうね…。

No.30 11/12/01 10:59
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんは昔、陸上部に入っていた事があるらしい。練習中は仲間とさぼってばかりいたみたいだけど


で、スニーカーをひとつ新品を持ってるんだけど、メーカーが思い出せないって言ってて、それが2ヶ月ぐらいしてから、思い出したみたいで、ニューバランスのスニーカーいつか私にあげるって話しになった。


私は、ありがとう!その靴今度たっちゃんのとこに取りに来ていいかな?って思い切ってメールしてみた!

たっちゃんは、いいよって言ってくれたけど、ちょっと戸惑ってる感じはした。

でも私は もうメール始めて半年になるし、会ってみたかった。

私はどっちかって言うと せっかちで、たっちゃんは慎重派? たっちゃんからの誘いを待ってたら一体何年かかるかわからない。この半年も本当に長く感じた。


それからは少しづつ私のペースで、会う日取りも決めた。やっとたっちゃんに会う事が出来る!!顔や声は大体わかっていたから、不安より嬉しさの方が強かった。

No.31 11/12/04 01:34
カリナ ( ♀ git6xe )

その日は早起きし、いつも行ってる、かけながし温泉で身仕度を済ませた。温泉を出たのは午前5時。

お天気は良さそう!肌の調子も髪の状態も、今日はいつもより良かった。

車で、下の道をひたすら。途中までは 何度となく遊びに行ったりで走った事があるので順調に向かう。途中から地図を見ながら出発して3時間、だんだん近くなっていく。周りは建物が増えてくる。

たっちゃんがいるのは やはり宗教の本部施設。聞いたことない宗教だった。小高い山にあるらしいけど…。

遠くの山の中腹に見える、あの建物かなぁ…。

標識を見ながらバイパスを降りる。

地図は見てても少し迷った。待ち合わせは○○駅。そこまでたっちゃんは歩いてくる。


やっと見つけた!

小さな駅だったが、私の住む田舎と違い、次々と列車が通過する。駅前は広々と整備され、綺麗な駅だった。

たっちゃんは まだ来てないようだ。


どっちから現れるんだろう。あードキドキする!!!


駅のトイレの鏡で身なりをチェックする。

No.32 11/12/06 23:44
カリナ ( ♀ git6xe )

早く着きすぎたのもあるけど、来る途中メールしたら たっちゃんは『いま起きた~』みたいなそっけないメールだった。初めて会うテンションじゃないやん!

私一人で張り切ってるみたい。


いつもは心配しすぎるほどのメールなのに、この差は!?

もしかしたら待ってくれてるかもと期待したのに、いっこうに現れない。


もう待ちきれないので少しづつ歩きだした。


駅から反対方向に真っ直ぐ、2~3分歩いた所で電話が来た。


『今、歩いて向かってるよ』

『私も駅からそっちに歩いてるよ』


No.33 11/12/10 10:14
カリナ ( ♀ git6xe )

歩道の先に何人か 男の人 が歩いてるのが見える。


こっちに歩いてくる一人のが見えた!


電話を切り近づいていく。

だんだん顔も見えてきた!

ついにたっちゃんと初対面!!


約束のスニーカーの箱を下げて、ものすごい照れ笑い!

私は恥ずかしさのあまり顔をあげられなかった~!


たっちゃんは 私が写真や動画と顔が全然違うと言って まじまじ見てくるし;


感動のご対面から、今度は二人で駅の方へ引き返し、私の車に乗り込んだ。

No.34 11/12/10 10:27
カリナ ( ♀ git6xe )

乗ったら たっちゃんは言いにくそうに…

タバコ買って欲しい

と言ってきた。



まだ会ってすぐなのに?!

…と思ったけど、お金無くしちゃったしね。一瞬、複雑だったけど、タバコ代を渡した。



駅の自販機で買って、とりあえず車を発進させた。

No.35 11/12/17 01:37
カリナ ( ♀ git6xe )

近くに公園を見付けたから そこに行こう。と、たっちゃんの案内で私が運転。少しうろ覚えらしく迷ったけど、到着した。


結構広い公園で、森の中の遊歩道を登るとでっかい池に出た。


近くにあったベンチを見付け二人で座る。

No.36 11/12/23 13:48
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんは、細い目を見開いて私を眺めたり💦

私はあんまり美人じゃないから直視は避けたい!

でも、かわいいと連発💦
まぁ、今だけだろうけど


二人ともあまり喋る方じゃないからか、まったり時間が過ぎる。


ぶらぶらと池の近くを歩いたりしてまた車に戻った。

それから、たっちゃんがいる施設が見える近くまで走ったりして、下のコンビニに停まった。


夕方、薄暗くなるまでそこで色々話した。


また来るねと言い、帰る事にした。


たっちゃんは帰り際、自分が持ってた物を私にくれた。全然プレゼントとかじゃないけど、不器用そうなたっちゃんだからこそ、なんか嬉しかったな~。

No.37 11/12/23 14:11
カリナ ( ♀ git6xe )

それからまた1週間ぐらいしてから、会いに行った!

今度は下のコンビニで待ち合わせして、少しドライブする事にした。


もう、どんな会話をしたかは忘れてしまったけど。


しばらく走ると結構有名な神社がある。私も まだ1回しか行った事がない。


たっちゃんが、昔来た覚えがあるって言ってた。


車を駐車し一緒に歩きだした。


受験シーズンの為か人が多かった。

カップルみたいで嬉しかった。初めて二人で写真を撮った…相変わらず私は写りが悪かった💧

No.38 12/03/02 23:16
カリナ ( ♀ git6xe )

神社の近くには、食べ物屋さんやお土産屋さんがズラリと立ち並び、食いしん坊の私は気になって仕方がない💦


でも たっちゃんは、食べる事には興味無さそう💧私もガツガツしたくなかったけど、我慢できなくて1軒の古民家風のお店に入った。


たっちゃんも食べるかなと 有名なお饅頭を2つ買ったけど、甘い物は得意じゃないからって、私だけ店内のテーブルで食べた。

No.39 12/06/13 23:13
カリナ ( ♀ git6xe )

その日もコンビニに車停めて暗くなるまで一緒にいて、また離ればなれになる。

照れ屋で不器用そうなたっちゃんだったので、私は自分から付き合っていこうって言ってみた。たっちゃんはもちろん!って言ってくれた!


私はまた、4時間近くかけて地元に帰った。


No.40 12/06/13 23:28
カリナ ( ♀ git6xe )

もう年末。


メールはずっと続けていて、たっちゃんは、今年いっぱいで修行を終えると教えてくれた。


その日に私は、また走った。着いたのは夜。たっちゃんは施設の人達がお別れ会を開いてくれたらしく、ほろ酔いで荷物を持って出てきた。


たっちゃんは今は無職。たっちゃんの地元まで送ろうか?と初めは話していたが、私のとこ遊びにくる?と聞いたら、嬉しそうに頷く。

そうと決まれば!助手席にたっちゃんを乗せ、出発!

私もすごく嬉しかった!

どんな事話しながら帰ったのかなぁ。

私は日記付けるのが好きで、毎年付けてて、当時付き合っていた彼の事など事細かに書いていた。

でも私は飽き性だったし、今思えば今まで付き合ってきた人は本当に好きな相手でもなかったのかも。体の関係とかあったからそう思ってたのかもしれない。だから、別れた後に日記の始末に大変困ってしまった経験があったので、たっちゃんとメールを始めてからは縁起を担いで日記を書かない事にしてしまっていた。

だから、たっちゃんの事を思い出したくてもどんどん忘れてしまって、やっぱり日記書いておけば良かったな~と少し後悔。

No.41 12/06/13 23:36
カリナ ( ♀ git6xe )

途中、道の駅でトイレを済ませたら、あとは一気に走った。

山道を走り、地元に着いたのは夜中。私のアパート行く前に私の職場近くの夜の観光地をドライブした。夜中なのでヒッソリだったけど、街灯に照らされた街並みは昼間とまた違う雰囲気で、たっちゃんも喜んでくれた。


それからアパートに着いたけど、たっちゃんはなかなか上がってこない。

タバコを外で吸って、今思えば相当動揺してたのかなと思う。


その日の夜は何食べたかなぁ。

私はロフトベッドだったので上に寝て、たっちゃんは下に寝たんだったかな。

No.42 12/06/14 22:50
カリナ ( ♀ git6xe )

翌日は、私は仕事だったので、たっちゃん一人アパートにお留守番。

私は、しばらくたっちゃんと一緒に居たいと思っていた。出来ればこのまま私の地元で仕事を探して欲しいと思った。


でもまだ修行終えたばかりだし、仕事の話しは控えていた。


日曜以外、たっちゃんは一人お留守番。

アパートから私の職場のある市内まで車で15分程。私が地図を書いてあげたら歩いて来てくれた。


私はあちこち走り回る仕事だったので、たっちゃんの姿を見て嬉しかった。たっちゃんは駅前の広場などでブラブラ時間を過ごし、私の仕事が終わったら一緒に帰った。

No.43 12/06/14 23:02
カリナ ( ♀ git6xe )

休みの日は、地元の有名な所にドライブに出かけたり、ご飯を食べに行ったり。
楽しかったけど、たっちゃんにはもう少し自覚と言うか、焦りとか感じて欲しいと思った。

たっちゃんも悩んでいるようでもあったけど今一つ真実味がなかった。


そうこうしているうちに年が明け、2週間が経とうとしていたので、私は一旦帰るよう話した。帰って仕事探しを頑張って欲しいと話した。13日の高速バスの予約をしてあげたけど、当日の朝、帰りたくない、あと1日だけとワガママを言った。

私は困って、そしたら自分で予約取り直してねとバスセンターに乗せて行った。
たっちゃんは年は上だけど、私から見たらまるで弟のよう。私は長女で5つ下の弟がいて、たっちゃんは年の離れた姉兄がいて末っ子。

私は姉か母親のような錯覚でたっちゃんには接していた。

No.44 12/06/14 23:10
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんは次の日、とうとう地元へ帰って行った。

部屋はガランとして、とても寂しかった。さすがに泣いてしまった。一緒にいたい、暮らしたい。


でもたっちゃんは無職。まずは仕事探しから始めないと何も始まらない。


夕方には着いたと連絡があった。

次の日、またその次の日も普通にメールが来た。たっちゃんの小さい頃の写真を写して何通か写メしてくれたり、たっちゃんの地元の展望所から写メくれたり。

嬉しかったけど、でもどうしてそんなのんびりしてるの!?と私はかなりショック。

まずはハローワークなど行ってみる事を進めたり、たっちゃんが負担にならないようにメールした。




No.45 12/06/16 00:35
カリナ ( ♀ git6xe )

2月、バレンタインにチョコを用意した。


そして、たっちゃんの所へ会いに行った。


早朝、まだ真っ暗な中、道は車もまばら。


前に一人でドライブに出かけたのはかれこれ6年前。

道順に不安はあったけど、嬉しい気持ちが高ぶって、かなりなスピードで走った。


だんだんと空が白んで、朝日が昇る頃、港に着いた。

始発のフェリーに乗る。

風は冷たく寒かったが、甲板に出て、初めて見るカモメの大群を眺めた。


小1時間程、朝日で金色に輝く波間や雄大な景色を眺めながら船に揺られ、港に着いた。


No.46 12/06/20 10:53
カリナ ( ♀ git6xe )

たくさんの車がフェリーから降りて行き、皆同じ方向へ走り出す。

私もその中に混じり一緒の方角へ走り出した。


懐かしい空気と景色が広がり、とても嬉しかった。


前に一人で来た時は、こっちに住んでみたくて漠然と見学も兼ねて訪れたような感じだった。でも実際来てみると、一人では何もわからないし、時間も全然足りなくてとんぼ返りみたいなものだった。


今回は全然違う。好きな人が待ってる、目的を持って向かってるのもあって、嬉しくて仕方なかった。


No.47 12/06/20 11:07
カリナ ( ♀ git6xe )

1時間半近く走り続け、山を越えた所でたくさんの建物が前方に見えてきた!


いよいよ街に入り、ドキドキしているのに、たっちゃんは当日になると素っ気ないというか、平然を装うあまのじゃくであった。


待ち合わせ場所を地図を頼りに探してみたが、駐車場がない; 道端にも停めてられない‥車もいっぱい走ってるし、ここまで来てからちょっと焦った。


車をようやく停めて、大きな自然公園前のバス停が待ち合わせ場所。歩いてそこで待つけど、一向に現れない。バス停を見て、どのバスでやって来るのか調べてみるが、路線がたくさん有りすぎてバスに乗り慣れない私には訳がわからなかった。


そこで15分程居て、たっちゃんにメールしたら、なんと反対車線のバス停だったらしく、慌てて道を渡り引き返した。


距離にして100M程離れていて全く気がつかなかった!

バス停のベンチに腰掛けて待ってたたっちゃんがニコっと笑いかけた。

No.48 12/06/20 23:34
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんは、ヘルメットと布バッグを持っていた。
バスで来るとばかり思い込んでいたのに、たっちゃんは原付バイクで来ていたのだ!


布バッグには、私にお土産を用意してくれていた。たっちゃんとこで毎年作るらしい和菓子だった。

車に戻り、乗り込むと、たっちゃんの運転で走り出した。


私には右も左もわからなかったが、たっちゃんはスイスイと車を走らせて、地元を案内してくれた。


まず最初に連れて行ってくれたのは、たっちゃんが前に教えてくれたドラマの中の、あの浜辺。

街から離れて山を越えて走っていき、しばらくすると森の中の狭い道を下る。すると、木々の間から水平線が広がっているのが見えた。

ずっと下ると広い道に出て、少し先に集落が見え、左手の公園の方に入る。

広い駐車場に車を停めると、たっちゃんが向こうの方を指さし、あれが自分の家だと教えてくれた!

小高い所に家が建ち並び、2階建ての家が見えた。

あそこがたっちゃんの家かぁ!って感激し、もしかしたら寄って行く?と言うのかな?と思ったけど、それは無く、たっちゃんは海岸の遊歩道を歩き出した。

No.49 12/06/21 11:56
カリナ ( ♀ git6xe )

駐車場の横には公園、小さな公民館、その後ろに岩山があり木が生い茂っていた。その岩山を回り込むように綺麗に整備された遊歩道が続く。


右手にはどこまでも広い海!


海無し村住まいの私には本当に開放的で羨ましい限り。一番近い海でも車で1時間半。しかも内海。こんなに綺麗な海は見れないのだ。


しばらく歩くと砂浜が見えてきた!


たっちゃんが、ドラマのシーンは多分この角度から撮られた物だと思うよ。っと、立ち位置を教えてくれた。

確かに!

遠くに武骨な形の岩の無人島が霞んでみえる。結構こじんまりした砂浜が岩場で仕切られ、その先にはずっと長い砂浜が続き、夏場は海水浴場として利用されるようだ。


あ~本当に来れて良かった!

今ここにいるのが夢みたいだった。


たっちゃんは私と違って、こんな事で感動するタイプではないが、私が感動するような事を色々と考えてくれる人だった。

No.50 12/06/21 22:28
カリナ ( ♀ git6xe )

しばらく砂浜で戯れ、また車に戻った。


その日はたっちゃんの案内であちこち観光して回った。

市内を一望出来る憧れの山にも登った!景色が目の前に迫り、とても眺めが良かった! 山の南向きには港街が広がり、反対方向に廻ればそこには山々と水平線。そこでたっちゃんとケータイで一緒に写真を撮った。たっちゃんは引きつった笑顔(笑)本当に照れ屋なのだ。


その日は日帰りの予定の為、夕方には帰らなきゃ。


最後、待ち合わせた大きな公園の裏手に車を停めて散歩し、また車に戻ると、時間までしばらく一緒にいた。


また6時間かけて帰らなきゃ。


お別れするのが本当に寂しかった。

バイバイして、一人運転しながらかなり泣いた。


今まで付き合ってきた人とは、毎日毎日会っていた。

遠距離恋愛なんて生まれて初めてだったから、こんなに辛い思いをするとは‥。


しかもこんなに我慢強く時間をかけて付き合えたのも生まれて初めてだった。


たっちゃんの存在は本当に大きい。私にはもうたっちゃんしかいない。

No.51 12/06/22 11:32
カリナ ( ♀ git6xe )

初めてたっちゃんの所を訪れてから1週間程して、


『キティが一人いなくなりました~』


とメールが来た。


バレンタインに、キティちゃんの顔がいくつか入ったチョコを渡したのだ。


たっちゃんは、記念日にこだわらない。なので、ちょっとしたチョコをあげた。

もちろん、ホワイトデーのお返しなんてない(笑)




あれから月1ぐらいで、たっちゃんの元に走った。



2回目、3回目には日帰りせずに、車の中で一晩明かした。狭い軽なので、窮屈であまり寝れはしなかったけど。




たっちゃんは、この間(かん)ハローワークに行ったり、行かない時には自宅で求人表をFAXで取り寄せ見ている。と言う事だった。


一度、失業保険の事を聞いてみた事があったが、仕事を辞めた時にもらっていたが、それもだいぶ前だと。

私の想像では、あったらあっただけお金を使って、無職の今、貯金もなんにもないんだろうな‥。と。


無職なだけじゃない、新たな不安要素も沸き上がっていた。


No.52 12/06/22 14:27
カリナ ( ♀ git6xe )

車の中で一晩過ごす時、仕事について今までよりもじっくり話し合う機会があった。


たっちゃんも悩んでいるのはよくわかる。でも今は実家暮らしで、時間も有り余り過ぎて切羽詰まる状況ではないから腰が重いのだろうと、せっかちな私はまたひとつの提案をした。


私の所に来ない?そこで仕事を探してみる?


たっちゃんはもちろん悩んだが、半ば強引な形で私はまたもや事を進めてしまったのだ‥。



私の目の届く所なら、たっちゃんの怠け癖も変えられるかも。みたいな感じだったんだろうな、あの時は‥。

No.53 12/06/22 14:37
カリナ ( ♀ git6xe )

私はたっちゃんと同棲できる喜びの方が大きく、楽観的だった。

仕事もちゃんと探せば何かあるだろうと。


たっちゃんはこれまで、名古屋や岐阜など車関係の工場へ働きに出ていた事もあり、今回も、遠方へ働きに出る事に家族には言ってもらうようにした。



たっちゃんの家族はさぞかし心配しただろうな‥。


たっちゃんの地元でさえ就職難なのに、私の所みたいな田舎に本当は仕事なんてある訳ないのに‥。

No.54 12/06/22 14:50
カリナ ( ♀ git6xe )

2008年4月13日


たっちゃんを迎えに行った。


小雨の降る中、お昼には、以前教えてもらったたっちゃんちの下に着いた。



たっちゃんが大きな荷物を抱えて降りて来た。


近所の人に見られやしないかヒヤヒヤしながら、たっちゃんが乗り込むと、すぐに車を走らせ、そのまま元来た道を戻る。


たっちゃんと一緒に帰れるなんて!と、私は浮かれていたけど、たっちゃんはどんな心境だったろうな。




そして、私の地元に着いたのは もう夜だった。



夜ご飯は、隠れ家的なラーメン屋さんで食べ、アパートへ帰った。




それからたっちゃんとの同棲が始まった。

No.55 12/06/23 00:20
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんがアパートに来てからは、私は新婚気取りで嬉しかった。


私が休みの時にはあちこち出かけ、仕事の時には、たっちゃんも一緒に車に乗り、職場近くで降ろし、ハローワークが開くまで時間を潰してもらう。


ハローワークが開いても、田舎の求人は、ものの15分程で見終わるらしい。


たっちゃんもかなり粘って探してくれていたが、まず高卒でアラフォー、特に資格もないとなると、かなり限定された。そして、無職の期間が長すぎる。


私も毎週金曜日に駅に置いてある求人表を見たりしたが、どれも資格者優遇だったり、経験者のみだったり。


たっちゃんのハローワーク通いは毎日続いた。


No.56 12/06/23 14:32
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと同棲している事は、誰も知らなかった。私の職場のなんでも話せる先輩たった一人を除いて。

その先輩も、駅前などで時間を潰すたっちゃんを見ていて、情けない奴と辛口コメントであった。


でも私は、たっちゃんは何かほっとけない、このままで終わる人とは思わなかったので、なんとか普通の生活を送らせたいと、口うるさい姉貴的存在になっていっていた‥。



No.57 12/06/24 00:09
カリナ ( ♀ git6xe )

ようやく行けそうなバイトの面接を受けるにあたって、履歴書を書く事になったのだが、たっちゃんは字を書くのが嫌いらしく、少し雑に書く癖があった。真面目に書けばとても整った字を書けるのに、それをしないたっちゃんに私は、やかましかった。


同棲始めて2ヶ月頃には、そんなこんなでよく喧嘩にもなって、夜はそっぽを向いて寝てしまうたっちゃん‥それでまた夜中に喧嘩になったり‥本当に辛い時期が続いた。


それでも休みの日にはお出かけは欠かさないし、昼間別々の時間にもメールを欠かさない。メールを始めてから、メールが来ない日は1日たりともない。たっちゃんは、私に関してはなげやりにならなかった。私はたっちゃんに酷い言葉を浴びせて精神的に追い込んだりしたのに‥こんな私をよく嫌いにならなかったと思う。



何度か面接をしては落ち、7月のある日、ついに初の合格通知が届いた!!


この時はもう、嬉しくてたまらなかった‥!!

No.58 12/06/25 15:58
カリナ ( ♀ git6xe )

と言っても夏場だけの期間限定雇用。それでも一歩前進と私は満足だった。


朝は一緒に車に乗り出勤。場所は私の職場近くの会社。隣のコンビニでたっちゃんを降ろし私も出社する。

たっちゃんはそこからワゴン車に数人のバイト仲間と乗り込み、車で40分程離れた町や村の煙草農家を回り、乾燥させた葉煙草のブロックを回収、トラックに積み込む作業を夕方まで行う。


真夏の暑い最中、たっちゃんは毎日懸命に通ってくれた。


たっちゃんの細くて長い指は、たちまちマメが出来、節々がゴツく頑丈になって擦り傷だらけで痛々しかった。


たっちゃんは、どうやら体を動かす事は嫌いではないらしく、約2ヶ月休む事なく行ってくれた。

No.59 12/06/25 23:52
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと同棲中は、仕事帰りには毎日のように一緒にスーパーに寄ったり、夕飯食べてから散歩がてら4k程離れたコンビニまで歩いたり、サイクリングロードへジョギングに行ったり。


休みの日は運動公園にバドミントンやキャッチボールをしに出かけたり。


釣り道具を持って、海釣りにも行った。私がまだ小さい頃、家族でよく行った場所にも出かけた。


自転車買って、サイクリングロードを端から端まで制覇もしたね。


書ききれないぐらい色んなとこ行ったし、遊んだよね。


たっちゃんと遠回りな人生送ったかもと後悔もしたけど、この同棲がないと経験出来なかった。


誰にも内緒だったけど、狭い田舎で不思議と誰にも会う事も無かった。会社の人達も私はいつになったら彼氏が出来るのだろうと言っていた。もちろん両親も、仲の良い妹にも。父親は私の行動を少し怪しんでいたようだが。

No.60 12/06/26 00:13
カリナ ( ♀ git6xe )

夏のバイトが終了すると、たっちゃんはまた無職になり、ハローワーク生活に逆戻った。


ハローワークもずっと居てもいられないので、すぐそばの市立図書館にいるよう勧めた。


まだまだ暑い時。そこなら涼しいし、仕事に役立つ事を勉強してくれないかなと期待して。


たっちゃんは大人しくそこで時間を潰すようになって、本を読むのは苦手そうだったが、少しは為になるような本を読んでいるようだった。


そして私にも、私が好きそうな本を借りてきてくれたので仕事の合間に読む事ができた。


たっちゃんは毎朝、私がラップで握ったオニギリをお昼に食べた。


いつだったか、まだ来て間もない頃、お昼にオニギリを食べた公園で四つ葉のクローバーを探してくれた。私が握ったオニギリが嬉しくて少し泣いたって。そんな健気なとこがあったよね。クローバーは今も部屋に飾っている。



仕事探すも中々無く、やはり面接しては落ち、の繰り返しで、私はたっちゃんの履歴書と写真写りを今一度直すよう言ってみるが、たっちゃんは応じなく、それがまた喧嘩の原因になったり‥。


無職でもタバコを吸うたっちゃん。私は禁煙して欲しいとお願いした。たっちゃんは何よりタバコが好きだったが、その時はちゃんと禁煙してくれたのだ。


かなりの覚悟がいったろうに、当時は本当に我慢強かったんだと思う。



















No.61 12/06/27 00:29
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんがアパートに来てる間の食事は、私より少し多いぐらいの量だった。好き嫌いの多いたっちゃんなので、料理も試行錯誤。本当はもっとたくさん食べたかったろうに、ごめんね。



そして、私は仕事で県外まで走る事があって、その時たっちゃんが私の帰りのルートを歩いて来た事があった。距離にしてどのくらいだろう、途中は急な山道で、峠には全長3000Mはあるトンネルを抜けなければならない。私が仕事を終えた時には、もう20Km程歩いて峠を降りてきた所だった。そこでたっちゃんを乗せ一緒にまた市内に戻った。


そんなこんなで、もともと太りにくく痩せ形だったたっちゃんを、身長170で53キロのガリガリにしてしまった。


でも、逆三角形の細マッチョは健在で、私はたっちゃんの為に真面目に料理するようになって逆に3Kも太ってしまった;

No.62 12/07/01 01:23
カリナ ( ♀ git6xe )

出会ってから、そして同棲始めて2ヶ月は、たっちゃんは私の事をとても可愛がってくれた。


二人で撮る写真もすごく優しく肩を寄せてくれたり、私を、か弱い女の子と思っていてくれてたようで‥


その関係が崩れたのが‥


私は、たっちゃんと交わしたメールの数々を殆ど消さずに携帯に保存していた。

あんなメールやこんなメールを懐かしく開いて二人で見ていた時。私は料理の途中か何かで席を外した。



‥しばらくしたら、たっちゃんが震えながら私のそばへ来た。




『‥これ、何?』




と見せられた画面は‥




元カレからの、お別れしてから私宛てに『まだ好きだから』みたいな、一番見られてはいけないメールだった‥ ‥


見られてはいけない物は全て消したと思っていた‥


そのメールの言い訳をするも、たっちゃんには通用せず‥


それからは、たっちゃんの私に対する扱いも少し変わってしまったのだった‥。

喧嘩も増えて、たっちゃんをよく泣かせてしまった。

あのメールさえ残っていなければ、と悔やまれるが、私の本性は遅かれ早かれわかっていたよね。

No.63 12/07/01 01:46
カリナ ( ♀ git6xe )

10月。



夕方、その日最後の仕事で少し山の方へ行ってその帰り。


坂道を下っていたら、道の脇の方にすごく小さな可愛らしい子猫がちょこんと座っているのが見えた。


思わず車を停め辺りを見渡すが、他の猫らしき姿は無く、その子猫はか細い声でミャアミャアと母猫を呼んでいた。


しとしと小雨も降り、すでに薄暗い。


なによりまだ手の平サイズの子猫をほって行けず、逃げようとする子猫をつかまえ車に乗せた。



猫が大大好きな私は興奮気味で、急いで本社へ帰り後片付けと清掃を済まして、たっちゃんも乗せアパートへ帰った!



No.64 12/07/02 17:05
カリナ ( ♀ git6xe )

アパートはペット禁だったが、とにかく飼い主が見付かる間だけのつもりで。


近くのドラッグストアから子猫用のミルクなど買って来て飲ませてみた。


お腹を空かした子猫はたくさん飲んでくれた!


毛色は淡いグレーに薄く縞模様が入り、しっぽは細く長い。眼は透き通るゴールド。ふわふわの毛並みでCMにでも出てくるような本当に愛らしい子猫ちゃん。


たっちゃんは少し困惑していたが、私の猫好きは良く知っていて、あちこちで人懐っこい猫を見かける度に写メとかしてくれるぐらいなので、すぐに自分もその子猫と仲良くなって可愛がった。


まだヨチヨチ歩きなので、小さな籠にタオルを敷いて寝かせても自分で降りれないほどだ。


翌日から、アパートに残して行けないので、段ボールに寝床と猫砂を入れてやり車に乗せて出勤した。

No.65 12/07/02 23:41
カリナ ( ♀ git6xe )

会社の車庫に自家用車を停め、社用に乗り換える。


寂しいだろうけど、たまに車庫に行っては様子を見て、すやすや眠る姿を確認。

トイレは教えなくてもちゃんと砂の上にしているようだ。


帰ったら二人でたくさん遊んであげて、昼はそうやって毎日仕事に連れて行った。


一応、動物病院にも見てもらい、寄生虫の駆除をしてもらった。


しばらくは大人しく、よい子にしていたが、少し大きくなると、それはそれはやんちゃになり飛んだり跳ねたりよくはしゃいだ。


夜は段ボールで作ったお家に寝かせた。


休みの日はどこに行くにも連れて行って広々した所で遊んだ。


写真もムービーもたくさん撮った。たっちゃんの肩に登り耳をペロペロ舐めたりする姿が可愛らしい。


そのうちもう少し大きくなると段ボールでは寝なくなり、私達の布団に来て遊んで欲しいのか飛びかかってきたり、ニャアニャアと夜中に鳴くので隣部屋に聞こえはしないかとヒヤヒヤ;


たっちゃんはたっちゃんで、夜、布団に入ってこられるのが嫌みたいで、私が子猫の味方をすると喧嘩になる。


子猫は可愛いが、もうさすがに限界かな‥と、里親募集のサイトに子猫の写真とコメントを載せた。


1週間程で子猫を引き取りたいとのメッセージを受け、12月始め、同じ県内の女性の方の元へ2時間かけ向かった。




向かう途中、子猫は何か感じてるのか、運転する私の膝の上に大人しく丸くなりずっと眠っていた。



No.66 12/07/03 10:48
カリナ ( ♀ git6xe )

待ち合わせのコンビニを探して、約束の時間には着いた。



一人の女性がコンビニ前に立っている。


聞いていた名前を訪ねた。


確かにその人だった。
まだ22、3歳だろうか。可愛くて優しそう。



名残惜しいが、お別れしなくてはならない。



ところが子猫は後ろの座席の下の、手も入らないような隙間に入り込んで出てこない。



首輪に付けたリードを引いてもますます奥に入り込む。



可哀想だけど、反対側からようやく出して、いよいよその女性に渡す。



ビックリした子猫は少し暴れので、キャリーバッグを閉じた。



その人にあとを頼んで、帰路についた。




No.67 12/07/03 23:58
カリナ ( ♀ git6xe )

この頃では、出会った頃のたっちゃんと違い二人でいる時は無言か喧嘩のどっちかって感じで、帰り道も行きの喧嘩を引きずっていた。



それでも、途中にある大きなホームセンターに寄り、ペットコーナーを覗く事は欠かさない。



早速ワンちゃんネコちゃんのコーナーへ向かう。



ガラス張りの広いお部屋には、さっきお別れしたばかりの子猫そっくりの、アメショの子猫が遊び回っていた。



寂しいな‥。二人と1匹で毎日本当に楽しかった。



そこへ、先程の子猫の新しい飼い主からメールが。



『始めは怖がっていましたが、エサをあげると食べてくれました。大事に育てます』



と書いてあり、安心した。

元気にしていればもう4歳か~。メールはそれ以来していないので想像するだけ。たまに写真を見て思い出す。




アパートに帰り着くと、あちこちに子猫の思い出の物があり、急に涙が込み上げてきて大泣きしたら、たっちゃんがヨシヨシとなだめてくれた。


No.68 12/07/04 23:29
カリナ ( ♀ git6xe )

12月。



念願のたっちゃんの面接の採用通知が来た。


こちらも期間限定ではあったが夏以来の採用で私は嬉しかった。


前回の体を使う仕事と違う、工場でのバイクの部品の製造組み立てのようだ。


覚える事がたくさんあるらしく、しかも教える人が感じ悪い人らしい。


私も今の仕事の前の前の仕事が同じ系列の工場の派遣社員であった為、仕事内容の大変さはだいたいわかる。


工場の場所も遠く、アパートから車で行けば20分の所を、私の職場とは真逆の方向の為、たっちゃんは毎朝6時45分頃には自転車で出勤した。


12月の寒くて霧で真っ白な中、たっちゃんは良く通った。たまに、お腹の弱いたっちゃんは、お腹が痛いから行きたくないとか言う事もあり私をヒヤヒヤさせた。私はたっちゃんの心配よりも、口うるさい母親のごとく怒ったり泣いたりなだめたりして、週何回かは送って行ったりした。


二人でいるとこんなだが、昼のメールにはいつも『送ってくれてありがとうね』『いつもごめんなさい』『大好きです』など、相変わらず。そして、私が少しでも具合が悪いと私の心配をしてくれ、思いやりや気遣いが良く出来る優しい人。私とは大違い。


お給料日には、半分の5万円を渡してくれた。タバコはこのまま禁煙続け、やめれると思っていたが、たっちゃんは仕事の合間の手持ちぶさたやストレスから、やっぱり吸わせて欲しいと頼まれ、ちゃんと働いてるんだからしょうがないか‥と、再開。せっかく3ヶ月禁煙出来てたのに‥勿体なかったけどね。

No.69 12/07/06 00:21
カリナ ( ♀ git6xe )

お正月はどうするか聞いてみると、お盆にも帰ってないし‥という事で、年末年始はそれぞれの実家で過ごす事になった。


たっちゃんは、週イチのペースで両親に電話はしていたが、多くを語りたがらない性格ゆえ、私はたっちゃんの家族構成ぐらいしか知らず、たっちゃんのご家族達も何も知らされてない状況であった。まぁ、これに関しては簡単に話せる事ではないが‥。もしかしたら、お正月に帰った時、『実は彼女がいるんです』なんて話しにはならないだろうか‥などと少し期待をしていたが、それはやっぱり無かったよう。


年末、私はサービス業の為ギリギリまで仕事だが、たっちゃんは1週間ぐらいの連休に入ったので、小さい荷物をまとめ、高速バスで帰って行った。


私も仕事納めが終わると実家へ帰り、両親と妹、1年ぶりに会う弟と大晦日を過ごした。


明けて、たっちゃんは
なんとカブ号で私のアパートへ来ると言う。


朝の4時ぐらいにはあちらを出たのだろう。


だけど、出て35k地点の辺りの街でバイクが動かなくなったとメールが来た。


まだ早朝で、どこもバイク屋さんは閉まっている。


たっちゃんは、あちこち訪ねて回ったようで、そのうち個人のお宅のバイク屋さんが電気が点いていたので出て来てもらい、なんとか修理をお願いしたら、その店には在庫が無い部品が駄目になってるらしく、そこのご主人が部品調達に出かけてくれ、なんとか走れるようになったのだが、かなり料金を請求されたとぼやいていた。


とにかく前途多難ではあったが、フェリーに乗り、地図を見ながら少し迷い、8時間近くかけて走ってきてくれた。



たっちゃんは着く頃になるとメールをしなくなる。


心配してると、アパートのインターホンが鳴り、『ごめんください』と聞こえる。


たっちゃんは、こういうイタズラめいた事が好きであった。


お土産には、あの実家手作りの餅菓子を頂いた。

No.70 12/07/06 23:45
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんが帰って来てから初詣にも行った。

初めて会ってからもう1年も過ぎて、今年こそはとお願いした。



たっちゃんは自分のバイクで仕事に通えるようになり、私が送っていく事もなくなった。


初めて過ごす1月のたっちゃんの誕生日は簡単な料理とケーキを用意したけど、こういうイベントに興味のないたっちゃん、ケーキも得意じゃない‥のはわかっているけど形だけでもやりたかった。プレゼントなんてのも、物を欲しがらないたっちゃんなので、洋服か何かあげたような気がするけど覚えてない。


仕事は油まみれで頑張っていたが、2月いっぱいで期間終了‥その後の更新なども無かったようで、隣に新工場が建設中なのでまた募集かけるんじゃない?と促してみたが、たっちゃんはもう行きたく無さそうだった。


No.71 12/07/09 16:42
カリナ ( ♀ git6xe )

また無職のたっちゃん。
これまでの仕事は私にしてみたら、無職時代の長いたっちゃんの体を仕事モードに切り替えさせる為も含まれていたので、次こそは正社員を目指してもらいたかったけど、あるはずも無かった。


たっちゃんには年老いた両親がおり、性格は大人しくて割と穏やかで、冗談好きでもあるところから、私は、ヘルパーの資格を取るのはどうだろう‥と、たっちゃんに訪ねてみたが、『ウ~ン‥』って感じであまり興味は無さそう。たっちゃんの年なら、今から勉強して取る資格って限られるような気がしたし、ヘルパーだったら、教室に通ってレポート出せば資格もらえるし、田舎はそういう仕事は結構ある。



また色々考えては言い合いして仲直りの日々が始まった。

No.72 12/08/28 22:11
カリナ ( ♀ git6xe )

ある晩、またもささいな事から喧嘩。わからず屋のたっちゃんに対し私はヒステリックになり、大声をあげ泣きじゃくり、ついには『もう出て行って!!!!今すぐ帰ってよ!!!!!』と喚きちらし、たっちゃんのボストンバックを押し入れから引っ張り出して投げつけた。



可哀想なたっちゃん...。


私は、帰って欲しいなんて本当は微塵も思ってないのに、こんなに面倒くさい女だった。



たっちゃんは泣きながら何も持たずアパートを飛び出した。



雨が降っていた。



たっちゃんはバイクでどこかに行ってしまった。







ついにお別れの時なのかな..



..急に怖くなり、車に飛びのりたっちゃんを捜しに行った。

No.73 12/08/29 22:30
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんが飛び出して1時間近くたっていただろうか。




迷わず、まず私の職場のある市内へ向かった。




たっちゃんが行きそうな所は、なんとなくだけどパチンコ屋さんのような気がした。




市内近郊にでかいパチンコ屋さんが5~6店ある。





駐車場のバイク置き場辺りを重点的に走りながら見て回った。







たっちゃんのバイクに良く似た物は何台かあったけど、たっちゃんの住んでる市名のナンバーのバイクは見当たらなかった。






No.74 12/08/30 23:29
カリナ ( ♀ git6xe )

1件1件回る度、似たバイクを見かける度、心臓の鼓動が強くなる。


早く見つけたい気持ちと、実際パチンコ屋に停まっているバイクを見付けた時のショックを考えると、自分でもなんとも言い表わせない気分だった。




今考えると、繊細なたっちゃんを追い詰めておいて、そんなたっちゃんがパチンコに平然と行ったと思いつく私はなんて奴だったんだろうな。



でもなんでそう思ったかというと、私はパチンコが嫌いだと何度か話した事があった。にも関わらず、前に私が、実家に1週間に1度は顔見せがてら、夕飯を食べに行っていた時、たっちゃんがその間に実家近くまで歩いて来てくれた事があって、夕飯食べてからアパートに一緒に戻る時、たっちゃんの全身からパチンコ屋独特の臭いが立ち込めていた事があったから。


私は『何のにおい?いつものにおいじゃない。どこに行ってたの!?』


と聞いたら、『どこにも行ってない、スナック街を歩いてきて汗をかいたからこんなにおいになった!』と頑なに言い張る。


たっちゃんは体臭はあまりなく、どんなに汗をかこうが赤ちゃんみたいな匂いがする人だ。私はその匂いが大好きなので、パチンコ屋の臭いをぷんぷんさせて尚、嘘を貫き通し逆ギレするたっちゃんに頭にきた事があった。



だから今回、行くとしたらそうとしか思えなかったのだ‥。

No.75 12/08/31 11:24
カリナ ( ♀ git6xe )







雨の中、ほとんどのパチンコ屋を見て回ったがバイクは見付からず‥何やってんだろ‥って虚しくなってしまった。






何かの縁で知り合い、出会って、喧嘩しながらも楽しい毎日を過ごして、絶対に一緒になる人だと確信があったのに全部思い込みだったのか‥





荒療治のつもりできつく言ったりしたけども、それでたっちゃんの気持ちを奮い立たせるどころか、どんどん駄目な方に導いていたのか‥。







メールしてた頃、どんな人がタイプか尋ねたとき、『自分を良い方に向かわせてくれる人』と答えたたっちゃん。私にはなれなかった。




メールも来ない。





アパートに帰りつくと、私はベッドに入った。

No.76 12/08/31 22:27
カリナ ( ♀ git6xe )

‥真夜中

たっちゃんが静かに帰って来た気配があった。





私は ほっとした。




そのまま寝たふりを続けた。






‥‥‥

No.77 12/10/03 00:44
カリナ ( ♀ git6xe )

次の日私が仕事行く時に、たっちゃんは、今日帰るから荷物を送って‥と言った。



私は引き止めたい気持ちを押し殺して、たっちゃんにお別れした。





もう会いに行く事もないのか‥




次の日、宅配便でたっちゃんの荷物を送った。

No.78 12/10/05 00:02
カリナ ( ♀ git6xe )

メールを始めて1年と3ヶ月。あんなに毎日メールをくれていた、たっちゃん。

同棲はあと1ヶ月で1年だったね。




不器用だけど優しくて思いやりがあって‥


でもそれだけじゃ、一緒にはなれないもんね。私にはたっちゃん一人養っていく自信も経済力も無いし、厳しい父親に紹介も出来ない。一生こんな生活送れない。


たっちゃんにはやっぱり、地元に帰ってもらって、生まれ故郷で仕事探してもらった方が良い。




もし、本当に本当に、私との事少しでも思ってくれてるなら、私と距離を置いてる間、もっと真剣に考えて行動起こしてくれるかもしれない。







きつい言い方で追い出す形になったけど、どこかで区切りを付け、たっちゃんにやる気を起こして欲しかった。




でももう、本当に嫌われたかな‥。当たり前だよね。

No.79 12/10/11 22:19
カリナ ( ♀ git6xe )

5月のある日。



たっちゃんと離れて2ヶ月。



たっちゃんと行くはずだったライブの日になった。



去年の5月には一緒に行った、同じ場所。

あの頃はお互いまだ新鮮で、ライブが終わってから近くのゲーセンで初プリクラ。肩寄せ合って抱き寄せられて、たっちゃんは優しげな表情浮かべて写ってた。



今年は一緒に行けなかった。





なので一人で行った。





1枚を、次の日の公演に換えてもらい、2日間楽しんだ。隣の男の人も一人だった。






また、新しい出会い探さなきゃなんないんだろうか‥。


No.80 12/10/11 22:27
カリナ ( ♀ git6xe )

毎日たっちゃんの事も気になりながら、私はまた、たっちゃんと出会ったサイトが現在どうなってるのかな‥と、興味本位で探してみた。



どうやら、あの時のサイトは消滅したらしい。


あんなに登録者居たのに‥少し寂しい気もした。






それから何気なく、無料で信頼出来そうなサイトを探していた‥。





No.81 12/10/15 23:23
カリナ ( ♀ git6xe )

何日かして、行きついたサイト。ラブなんとか‥



ここも無料でほのぼのした感じの所だった。



たっちゃんを追い出して、もうこんな事する自分って本当に嫌な人間。‥でも、誰かと繋がっていないとなんか不安‥。




ニックネームと年齢、その他を登録してサイトを覗いてみた。



ここでは写真掲載されている人が多い、閲覧上位とかもあったような覚えが‥。さすがに若い女の子は支持率高い。



ほどなくしてから、ある男性から私宛てのボックスにメールが届いた。



その後、もう一人の男性からもメールがきた。





No.82 12/10/15 23:29
カリナ ( ♀ git6xe )

一人目は、仕事で群馬にいるという男の人だった。名前はしんじさん。



二人目は大のプロ野球好きだという、そうすけさん。




私は、しばらくこの二人とメールをしてみる事にした。

No.83 12/10/18 22:46
カリナ ( ♀ git6xe )

しんじさんは、メールの内容からも、後日添付された写真からも、大人の男性を思わせた。



見た目は佐藤浩一といった感じだろうか。



北海道が大好きで、大学時代良く行ったという話し。ワインが好きだと言う話し。





もう一人のそうすけさんは、始めから自撮りの写真が公開されていて、PR文からも、その写真からも、すごく元気のいい明るい感じの人だなという印象。私の星座が、自分の大大好きな西武と同じだという理由から何か感じたのだとメールをくれたらしい。私も実はプロ野球にのめり込んだ時期もあった事から、そんな話題にも。



No.84 12/10/18 23:03
カリナ ( ♀ git6xe )

5月の頭からそんなメールのやりとりを、日に何度かした。



直じゃないので、ほんと短い文章だった。




私の住んでいる所からどちらも日本列島の半分程離れていたので非現実、全く進展を望んではいなかった私。二人には私の出身地は伏せてあった。




その内にしんじさんのメールの内容は、遠回しに段々とお誘いするような内容に感じてきて、しばらくは話しを反らしたり、違う話題にしたり。





そうすけさんは西武の熱烈ファンで、毎日のように球場に応援に行ってるらしく、あまりにも野球の話題が深すぎて私にはもう無理かも。




1ヶ月も経たない内に、何の前触れもなく二人を切る為に一度退会し、再度、別のニックネームで登録した。

No.85 12/10/24 22:23
カリナ ( ♀ git6xe )

違う名で登録、星座や血液型は今回非公開にしといた。


今度は、近くの県の男性を探してみる事にした。






そして、次にメールする事になったのは、隣接する県の男性。片道3時間ぐらい離れてる。




なんの直感も働かなかったが、年上である事と、ほどよく地元が離れている事、PR文の真面目そうな感じを受けて、どちらからともなくメールのやり取りを始めた。





名前は章造さん。
少し、引っ張ってくれるような感じの人。

メールも直接しようと、お互いのアドレスを交換した。

そして、早い段階で、家族構成など教えてくれ、本名もお互い明かした。


No.86 12/10/24 22:36
カリナ ( ♀ git6xe )

章造さんは長男。

まだ学生の妹が二人いて、大層可愛がっているという。


優しそうな感じで、しっかり者なんだなぁ‥という印象。



私と一緒になったら、妹達と仲良くやって欲しいなど、話しは少しづつ具体的な感じだった。




私は何も思い描けないのだけど、章造さんのペースで、その内そうなるのかなぁ‥という感じ。


まだメールを交わし始めて1ヶ月かそこら。


いくら結婚を焦っている私でも、本当は少し‥いや、かなり戸惑いがあった。


けど、こういうリードしてくれる人の方がいいのかな‥。




メールをしながら、ちっとも楽しくなかった。

No.87 12/10/24 22:45
カリナ ( ♀ git6xe )

でも‥







こうなったからには、覚悟しないとな‥。








‥たっちゃんに、最後のお別れを言わなくちゃ‥








私はアドレスを変えていたので、あの日からメールも電話も絶っていた。たっちゃんも、そうだと思う。






電話、出てくれるかな‥




No.88 12/10/25 23:16
カリナ ( ♀ git6xe )

夜中。


布団の中に潜りこんで、真っ暗な中、たっちゃんの番号を押した。







『もしもし!!』






懐かしのたっちゃんの声だった!


もう、声を聞いただけで泣けてくる。


たっちゃんも切実な声で、私の名前を呼ぶ。




私は、

『ごめんね‥付き合おうとしてる人がいる。もう、たっちゃんに電話するのはこれで最後にするね‥』

と泣きながら伝えた。




たっちゃんは、私との連絡が途絶えてから、私の行方をあちこちのサイトで探し回っていたらしい‥。


そしてたっちゃんが、某ゲームサイトの日記コーナーに、私へのメッセージを書き綴っているのでどうしても見て欲しいと泣きながら言った。


私は、わかった‥と言い電話を切った。



たっちゃんから、忘れられていなくてすごく嬉しかった‥。


この2ヶ月ちょっと‥たっちゃんが私の事を必死で思ってくれてたのに、私はさっさと違う男とメールしたり、最低だな..

No.89 12/10/27 18:01
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんに言われたサイトに登録をし、たっちゃんの名前を探した。


そして日記を開いてみた。


私の部屋から帰ってしばらくしてからずっと毎日、日記を書いていたみたい。


たっちゃんは悲しい絵文字とともに、自分が頼りなくてごめんね。とか、たくさん反省の言葉や、私に対する想いの深さが書いてあった。



今まで付き合ってきた人とかだったら、こんな事されてる時点で冷めてしまうのだったが、たっちゃんだけは何故か何をしても、されても冷めてしまうどころか嬉しい限り。


こんなにたっちゃんを哀しませてしまって、すごく私は心が動かされた。


今、メールしてる人には何の感情も無いのに、今でも大好きなたっちゃんとお別れなんてやっぱりできないよ!



でも一緒になれば、それはそれで またお互い苦しい思いするかもしれない‥






それでも!


たっちゃんが好きで
たまらない

No.90 12/11/01 23:30
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんから、それ以来少しづつメールが来るようになっていた。‥ほとんどたっちゃんから一方的な感じで。

その中には、
私の事を、自分の嫁さんにと思っていた‥とのメールもあった。

今までそんな話題とか無かったので、たっちゃんがそんな風に考えてくれていたのを知って嬉しかった‥。




あのメールをしていた章造さんには、これ以上続けるのは無理ですとお断りのメールをした。


その人も、
わかりました。ありがとうとすんなり終わらせてくれ、それからは何もトラブルなどはない。




たっちゃんの日記も続いていた。


私は、プロフィールを作り変え、26歳、千葉県の男の人になりすまして、たっちゃんの日記に書き込みをした。


私の気持ちを代弁するかのように‥たっちゃんが本気で変わってくれるのを願って‥





たっちゃんは、その書き込みに、力強い返事をしてくれた。



私は退会し、たっちゃんと徐々にまたメールをするようになった。

No.91 12/11/02 19:16
カリナ ( ♀ git6xe )

梅雨が明けた頃には
私の気持ちはもう
たっちゃん一筋に決まった。


たっちゃんのメールは、かなり前向きになり、積極的に行動を起こそうとしているのがわかったので、私は本当に嬉しかった。


7月には 久しぶりにまた会おうという話しが決まった。

No.92 12/11/05 17:58
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと会うのは、お互いの中間地点‥とは言っても、フェリー乗り場まで行くので、私の方が2倍ぐらい遠い。



たっちゃんは原チャリを向こう岸の港に停めて、フェリーでこちら側に渡って来てくれる。





たっちゃんが地元に帰って行った日から、約4ヶ月ぶりの再会‥!




No.93 12/11/05 20:53
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと近くの景色の良い場所で夕方まで過ごした。


たっちゃんは、もう逃げずにちゃんと就職を探してくれる決心をしていた。



以前勧めた、ヘルパーの資格を取ってみると。自分が就職するにはそれしかないと。






それからは、週一教室に通いながら、夏場限定の、市からの要請の公園の整備のバイトを見付けて、真夏の暑い中頑張ってくれた。



8月にはまた、たっちゃん所にも遊びに行った。



その時のたっちゃんは、バイト中に蜂に刺されたと右の頬っぺたがパンッパンに腫れていて体調悪そうで可哀そかった。



私は一晩一緒に明かすつもりだったけど、たっちゃんを家に帰して、私はたっちゃんちの近くの公園で仮眠したりした。

No.94 12/11/07 16:08
カリナ ( ♀ git6xe )

その日のお昼は一緒に、少し離れた たっちゃんのイカ釣りの縄張りの堤防にも行った。


真夏の日差しの中、のんびりと海原を眺めながら、


今年中には一緒になれるかなぁ?と言ってみた。


たっちゃんは、

今年は無理やろうけど、なるべく早くそうなれるようにする。


と言ってくれた。


私の仕事で、2年間は組合の会計も受け持っていたので、あと1年は仕事を辞めれないのだけど、聞いてみたかった。


今まで待ったのだから、待つしかないけど‥

あと1年。

長いなぁ‥!
想像出来ない感じ

No.95 12/11/13 17:14
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんが教室に通いだした、ちょうどこの時期に、テレビドラマで、草なぎ剛主演の任侠ヘルパーの放送が始まっていた。


草なぎのやくざ役は板についてて、そのやくざが何故ヘルパーを経験しなきゃいけないのか少々不思議だったが、慣れない人間の施設でのヘルパーぶりに、ついたっちゃんを重ねてしまい、毎週楽しみで観ていた。

たっちゃんはどんなヘルパーさんになるのかな。


私もヘルパーまがいの事をしているので、大変さはよくわかる。



でも、たっちゃんには何故か向いている気がした。



資格が取れたら就職決まるかな。

No.96 12/11/13 17:40
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんとは、月2~3回、中間地点でのデートを重ねた。


1回はお弁当を作って行ったりした。久しぶりの創作料理上手かった!と喜んでくれた;


車で過ごしたり、ドライブしたり。


連休を取ってる時には、近くの温泉施設で温泉に入り、車で1泊。


次の日、たっちゃんがフェリーに乗って帰って行ってしまう時はやっぱりさみしかった。



たっちゃんは教室に通いながらハローワークにも毎日通い、どんな募集があったとか、詳細を教えてくれたり写メも送ってくれた。


No.97 12/11/15 21:11
カリナ ( ♀ git6xe )

そうこう過ごしているうちに、たっちゃんの資格取得の通学は終了した。


もう秋も終わり、寒い時期に入っていた。


認定証が届くのはまだ
先になるよう。


就活にもますます気合いの入るたっちゃん。


毎朝、原付で、ひと山ふた山越えてハローワークまで。

耳がちぎれそうに冷たいらしい。


積極的に面接を取り付けるも、未経験と年齢のWパンチに、なかなか苦戦。


たっちゃんは、プリプリしていたが、へこたれる事なく探してくれた。






そして、年が明けて
2010年の元旦を向かえた。

No.98 12/11/20 23:20
カリナ ( ♀ git6xe )

『今年こそ確実に一緒に暮らします!』

の言葉と、ぎっしりのハートマーク!



かなりの意気込みが感じられて嬉しかった!


たっちゃんは出来ない約束はしない人だから。


1月の終わりで、たっちゃんは42歳になった。


メールを始めた時は、39歳だったなぁ。



私が数えで33歳、たっちゃんが42歳。二人とも厄年であったので、私の地元の神社で厄払いをしたのはこの年だったかな。それとも前の年だったか。曖昧になってる。



私がまだハタチぐらいの頃、ガソリンスタンドでバイトをしていた時のお客様で、当時、嫁さん探しをしてて、私に声をかけてきたけどお断りしたお兄さん、たまたま二人目のお宮参りで来てて、お祓いが同時になってしまったのがなんか超気まずかったな‥



No.99 12/11/20 23:23
カリナ ( ♀ git6xe )

ある日、『届いたよ~』
と写メがきた。


ヘルパーの卒業証明書だった!


やったねたっちゃん!
よく頑張りました!

これからが大変なんだけどね。



たっちゃんはじっくり見極めて探していた。



2月にはたっちゃんとこで大きなお祭りがある。

私は久しぶりにたっちゃんとこにも行った!


No.100 13/01/26 22:20
カリナ ( ♀ git6xe )

4月の終わりに、
たっちゃんは自宅から10分程の所にある病院のデイケアの欠員による募集に応募した。


そして、ついに…
採用となった!


本当に長かった…!

たっちゃんは、

『なんか受かってしもた』

とか、また天邪鬼ぶりを発揮していたが、嬉しそう。

5月からいよいよ出勤!

No.101 13/04/13 00:14
カリナ ( ♀ git6xe )

2010、5/10


たっちゃんは、初出勤を果たした。


私は離れているので、✉で応援していた。


初日は慣れないし、身体もきついだろうね。


長く続いてくれるよう祈るしかない。

No.102 13/04/13 00:20
カリナ ( ♀ git6xe )

初日の感想は、なんかもう愚痴っぽく言ってたけど、私は褒め称えた。



何日か経ったお昼休みに、たっちゃんのユニフォーム姿の写メが送られてきた!

似合ってるやん♪


どんな風に介護してるんだろう、頑張ってほしい。

No.103 13/04/13 00:29
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんが見事就職出来たので、早速次の目標へ向かう準備にとりかからねば。



私はせっかち。この時をずっと待ち望んでいた。



たっちゃんにも、家族の方達に話してもらわなくてはならない。


たっちゃんと、私の事。




私は、夜、くつろいでテレビを観ている父親の横へ座った。



父は母から私の事を少し聞いてはいたらしいが、ちゃんとした仕事に就いてない奴は認めない(そりゃそうです)との事だったので、ついに就職を果たしたたっちゃんとの事を切り出した。

No.104 13/04/13 00:48
カリナ ( ♀ git6xe )

5月29日、挨拶に来るからお願いします。



父は、一瞬固まった。

少しの沈黙のあと、おうそうか‥と言ったが、いつもの否定的な父に戻っていた。


そんな遠くにまた、なんで行くんか。やっていけんのか!?


やっぱり、すんなりいかないとは思っていたが‥!


私は切り札を持っていた。

認めてくれないなら、もう一生結婚なんてしないからね!!!




普通の父親ならば、可愛い娘がずっと側に居てくれる事を望むだろうが、父は自分の娘が結婚もしないで家に居たら世間体が悪いというような考えの人だから、もう何も言えなくなるのだった。



No.105 13/04/13 00:56
カリナ ( ♀ git6xe )

その夜、✉でたっちゃんに報告した。


よく話せたね!!!



と、驚いていた。


たっちゃんも覚悟を決めてくれ、ある日、


みんなに話したよ!


と✉が来た!


彼女の『か』の字も言った事ないたっちゃんだったから、親戚一同、その驚きようはすごかったらしい。


写メ見せて~!!!と言われて見せたよ。って、恥ずかしい~////







そして、29日。

No.106 13/04/15 00:18
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんは通勤の為、中古の車を買っていた。


昼前には私のアパートへ到着。


この日は祖父の命日でもある。


たっちゃんと一緒にまず、納骨堂へお参りに行った。


1年前の今日、一人で初めてここへお参りに来て、たっちゃんと一緒になれるよう、おじいちゃんにお願いをしていたので、お礼を言った。


それからいよいよ私の実家へ。


着いてから、たっちゃんは緊張でタバコを吸い溜めしている。



部屋へと入ると、父は待ち構える赤鬼みたいで、かなり恐かった。


しかしたっちゃんは、普段からは想像もつかないような精一杯の笑顔をつくり、父に挨拶をした。


あまり喋るほうではないたっちゃんが、部屋にある父自慢の魚拓を褒めたり、釣りの話しをしたりで、父も上機嫌。


たっちゃんが、こんなに話してくれるなんて思ってもみなかったからびっくりした。

No.107 13/04/16 23:58
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんの前には、母が用意してくれたご馳走が並んでいるが、たっちゃんの苦手な物がいくつかある。

そして父は、あまり飲まないたっちゃんに焼酎をどんどん薦めてくる。


私はもうハラハラし通しだった。


父は酔った勢いでたっちゃんに絡むように、私の事をちゃんと養っていけるのか!? 男なら、俺のようにしっかり働いて稼いでやっていかな!!


など‥‥

たっちゃんのプライドを傷つけるような事をずっと言うので、申し訳ないやら‥

たっちゃんは、出された物は残らず口に詰め込み、笑顔を絶やさず、ハイ‥ハイ‥と返事をするしかなかった。


たっちゃん、よく耐えてくれた。

No.108 13/10/03 00:08
カリナ ( ♀ git6xe )

初めて来てくれた日から、あまり期間を置かず、何度か来てくれた。

うちの父との距離を少しでも縮めようとしてくれた。

でも、たっちゃんが言われて一番嫌なタバコの事や、父の自慢話を聞かされるのがかなり苦痛らしく、帰る車の中ではもうゲンナリだった。


たっちゃんを見送る為、私はアパートから自分の車に乗り換えて、たっちゃんの車の後ろに着いて走り、30キロほど先にある神社の駐車場でしばらく話してからそこでお別れした。


No.109 13/10/03 00:22
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんが、自分の家族親族に私の事を話したのは、うちの実家に挨拶に来た後だった。

それから私がついに‥


たっちゃんのご自宅へ招かれる日が来たのだった。

No.110 13/10/03 00:27
カリナ ( ♀ git6xe )

2010.08


地元の手土産と着替えを携え、走った。


今回は、自分の車を港に残しフェリーに乗船。


何故だかその時の記憶がちょっと曖昧。


たっちゃんが向こう岸に迎えに来てくれている。


乗り合わせて出発!

No.111 13/10/03 00:38
カリナ ( ♀ git6xe )

半分ぐらい走った所で
たっちゃんはいつもの経路を外れ、違う道を走る。


たっちゃんが連れて行ってくれたのは、動物園だった。


結構広くて、珍しい動物もいた。でも私はそのあとに控えたイベントの事を思うと半分上の空、お昼にハンバーガーを買ったけど、たっちゃんが少しイジワルな冗談を言うから緊張から思わず泣いてしまった。


動物園を出て、駐車場の隅に行き車の中で着替えをした。


私は何時ごろ行けばいいのか聞かされてないし、たっちゃんはマイペースな感じだし、ご家族を待たせているんじゃないかとハラハラ。

あと何十分かかるのかもわからないし、本当にもうヒヤヒヤした。

No.112 13/10/04 20:44
カリナ ( ♀ git6xe )

1時間程走って、徐々にたっちゃんちに近づいてきた。


そして、2年前、
たっちゃんを迎えに来て乗せた場所へ到着した。


小高い場所にあるたっちゃんの家までは、駐車場からだいぶ階段を登って行かなくてはならない。


私は、家と家の間の狭い階段を一緒に登って行った。




No.113 13/10/05 21:42
カリナ ( ♀ git6xe )

ドキドキが半端ない。


たっちゃんは、ヒョイヒョイと階段を登り、見えなくなった。


傾斜が急で息が上がる。


角を曲がると庭が見えた。

写メで見た事のある玄関。
庭からは海が一望。


網戸になってた玄関を開けるとそこには大中小の靴がたくさん並んでいる。


たっちゃんはすでに中に入っていた。



No.114 13/10/06 23:42
カリナ ( ♀ git6xe )

私も恐る恐る玄関を入り、マナー通り靴を揃える。


この日の為にネットで買った、グレーのワンピースにストッキング姿。


たっちゃんはいつものTシャツにジーパン。



そして、



廊下を進んだ突き当たりのガラスの引き戸を開けた。

No.115 13/10/06 23:50
カリナ ( ♀ git6xe )

6畳程のテレビのある居間に、なんと‥


たっちゃんのお母さん、姉や兄、その子供達‥その数11人が勢揃い!!!



たっちゃんにより、噂は聞いていたが‥



ただでさえ緊張しているのに、みんなの注目の的!!



立ちすくす私を、どうぞどうぞと、ちょうど二人分空いた所にたっちゃんと座らせてもらった。

No.116 13/10/07 00:01
カリナ ( ♀ git6xe )

私の正面に座ってる人が、どうやら一番上のお姉さんらしい。



そしてその横に、控え目で優しそうな感じのお母さん。




はじめまして。

と自己紹介をし、手土産を渡した。



こんな日をずっと夢見ていたので、お姉さんがすごく嬉しがって歓迎してくれてる姿を見たら、少し涙ぐんでしまい、お姉さんも同じく涙ぐんでいた。



そして、お姉さんが一人一人を紹介したような気がするけどいっぺんには覚えれず、緊張していて、記憶が薄い。



No.117 13/10/08 23:17
カリナ ( ♀ git6xe )

今まで女っ気の全くなかったたっちゃんが
彼女を連れて来たとあってみんな興味津々。



私は質問に答えるのに四苦八苦。


私の前ではよく喋るたっちゃん、本人から聞いていた通り家族の前ではほとんど無口。


でも、どこで知り合ったの?って質問で、ネットでって言うから、慌てた;


まぁ、そこは深く追及されなかったから良かったけど…

No.118 13/10/09 21:55
カリナ ( ♀ git6xe )

想像してたように、
一番上のお姉さんが
中心的な存在。

お母さんは、
微笑んだり頷いたり、
ほとんどお話ししない


驚いたのは、お兄さんがたっちゃんにそっくりだった事!


体格は一回りぐらいお肉がついているが、さすが兄弟!たっちゃんと違うのはよく喋るとこ。


もう一人のお姉さんと
お兄さんの奥さんも
明るくて優しそう。


そして子供達。
元気な女の子、
それから私と6つ違いの子もいた。

No.119 13/10/12 20:29
カリナ ( ♀ git6xe )

ひととき家に居て、
夕方になったので、どこかに食べに出ようって事になったらしく、それぞれの車に分乗し出掛けた。



私はまだまだ緊張が溶けず食べれる気分では無かったが‥



山を越え15分程走り、繁華街のような所へと着いた。


車を降りて、みんなで和食のお店へ入った。

No.120 13/10/16 23:24
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと私を含め
13人。

座敷に上がり、長机を4箇所占領。



みんな慣れた様子で、思い思いの席に着く。


私は隅っこに座った。


メニューを見て、唐揚げ定食が一番値段が安かったので、それにした。


私以外、全員ラフな格好。たっちゃんは、服装は何でもいいよ、誰もそんな事気にしないからって言ってくれてたけど、そんな訳にはいかないと思って畏まってきたが、少し後悔した。

No.121 13/10/31 23:18
カリナ ( ♀ git6xe )

私とたっちゃんの机の
真正面にたっちゃんの
お母さん。

私の後ろの机は
たっちゃんの姪や甥が座って賑やか過ぎるぐらい。

私もたっちゃんも、
お母さんも人前では
無口な方なので、
わりかし静かなお食事を済ませた。

好き嫌いの激しい姪達が、たっちゃんに、嫌いな野菜やフライを『食べて~』と当たり前のように皿にのせていくのをみてちょっとビックリ。


無事食事会が終わり、
お会計して頂き、
外に出た。

No.122 13/10/31 23:21
カリナ ( ♀ git6xe )

外はもう暗くなっていた。

駐車場まで少し歩き
そこでみんなで記念撮影した。


私の実家にお土産まで頂いて、そこで皆さんとお別れをした。


私の長い長い一日が終わった。

No.123 13/10/31 23:29
カリナ ( ♀ git6xe )

たっちゃんと、ようやく二人で車に乗り、帰路につく。

時間はもう21時頃だったかな。

たっちゃんが、
今夜はもう船便もないし、宿泊代を預かってるからという事で、港に向かいながら泊まれそうな所を探して走った。


私はすごく疲れてたし、
妙にこだわり深いたっちゃんは、なかなか決められず走り続けていたので、そのうち寝てしまっていた。



ふと目を覚ますと、
ようやくどこか泊まれそうな所に着いたとこだった。

No.124 13/10/31 23:33
カリナ ( ♀ git6xe )

そこで1泊し、
朝ご飯を食べてまた出発。


そして港に着いてから
そこでお昼ぐらいまで一緒に過ごして、フェリーに乗り帰った。

No.125 13/10/31 23:42
カリナ ( ♀ git6xe )

帰ってから、日を置かないうちに、お礼のお手紙をお母さんに宛てて送った。


お姉さんから
すぐにお返事を頂いた。


色々な取り仕切りは、一番上のお姉さんが母代わりで全部されていた。



そして、
秋におこなう両家の顔合わせに向けての段取りに入っていった。

No.126 13/11/08 03:59
カリナ ( ♀ git6xe )

2010年9月。


私の免許証の更新が迫っていた。


日曜しか休みがないので、管轄の警察署まで仕事中抜け出しても往復だけで約2時間かかるし、会いたくない同級生に前に講習会で会ってしまってから私は、免許センターまで出向く事にしていた。



免許センターは、地元から車で片道2時間ちょっとかかる県庁所在地にある。


行く日をたっちゃんに伝え、土曜日の仕事が終わってから港で会う事にした。


No.127 13/11/08 04:12
カリナ ( ♀ git6xe )

その日の夜は港周辺で過ごして、少し行った所にある温泉施設でお風呂に入って、車の中で朝が来るまでひと眠り。



日曜もよい天気で、早めに出発。


港から免許センターまでがまた、片道1時間半ぐらいかかる距離。しかも地図を見ながら。


途中で朝ご飯を食べに寄り、少し迷いながらも無事に到着。


ここでの切り替えは、更新の時、それから免許証無くした時、それと、違う免許を取得した時の書き換えなど、何回も来てるが、広くて人もいっぱいいて毎回うろうろしてしまう。


たっちゃんは、早々と喫煙ルームへ行ってしまうし。

スピード違反をしていた私は、講習1時間受けて、更新も無事に終わった。



たっちゃんとまた港まで戻って、少し顔合わせの話しなどして、また、その日会うまで、たっちゃんは帰って行った。

No.128 13/11/10 01:45
カリナ ( ♀ git6xe )

2010年、9月


たっちゃんと一緒になる為の準備として、9月いっぱいでアパートを出て、実家に戻る事にした。


このアパートには、私が27歳の4月から住み始めて約5年半。


本当に色んな思い出が詰まった部屋だ。


3年目には2階の水漏れ事故を被って、しなくてもいいリフォーム&引っ越しを梅雨の時期にさせられ、一人で荷造りしてリフォーム終わってからはまた荷解きをして、羽布団をコインランドリー持って行って洗ったり、、

一人暮らしは内緒にしてたから、会社の人らに見られないようヒヤヒヤしながら出勤したな~。


そして何より、1年一緒に暮らしたたっちゃんとの思い出が一番多い。


No.129 13/11/19 23:06
カリナ ( ♀ git6xe )

毎日少しづつ荷物をまとめたり、実家にご飯戴きにがてら荷物を運んだり、

自分の荷物を置かせてもらう為に、休みの日には総出で実家の押し入れの中も全部整理をした。

私が小学3年の時に建てられた家、押し入れの中はほとんど使わないような古い布団や洋服などが押し込まれていて、懐かしい物も沢山出てきた。

それらを整理し、父が定年して畑仕事用に買った軽トラに不要な物を全部積み込んで、片道40分の所にある処分場まで一緒に捨てに行った。


そして、あるお天気のよい日曜日、父にアパートに来てもらい、まとめた荷物を全部実家まで運んでもらった。

No.130 13/11/19 23:17
カリナ ( ♀ git6xe )

私は仕事帰りにアパートに立ち寄り、細々したゴミを片付けたり、現状復帰の為の清掃を何日かかけてやった。

途中で壁紙や畳や床など張り替えてあるので、そこまで大変ではないかと思ったが、プラスチック製のお風呂には水垢が石のように付いていて、それをクレンザーでツルツルになるまで根気よく取っていくのが難儀だった。


そして、9月の最後までに全部終え、水漏れ事故の時に隣のおばあちゃんにもご迷惑をかけていたので、お菓子を持ってご挨拶をして、思い出深いアパートを後にした‥。

No.131 13/11/19 23:31
カリナ ( ♀ git6xe )

久しぶりの実家暮らし。

私の部屋はないので、一人暮らしの時のような快適さはないし、好きなテレビも観れないし、父の顔色伺うのも疲れるが、

やっぱり実家はいいな~と思った。


母の美味しいご飯も毎日食べられるし、毎日お弁当作ってもらえるし、


‥こんな美味しいご飯を5年半も食べ損ない、結婚するまでの短い時間を一緒に過ごせなかったなんて、今考えればなんだかすごく勿体なかったな‥って思ってしまった。


当時付き合ってた人と毎晩逢いたくて、父から咎められるのが嫌で家を出た自分が悪いんだけど‥馬鹿だったな。


たっちゃんと暮らせたのは良かったけど。

No.132 13/11/19 23:44
カリナ ( ♀ git6xe )

それから、
顔合わせの事などで
たっちゃんのお姉さんから何度か電話があり、

私的には、距離が距離だけに、お互いの中間辺りのどこかお店でして欲しいと思っていたのだが、父は絶対にうちにもらいに来てもらう!!と言って聞かなかったし、たっちゃんちも、そうした方がいい。との事で、

10月10日にこちらまで来て頂く事になった。

No.133 13/11/19 23:52
カリナ ( ♀ git6xe )

母と一緒に、顔合わせをする店に下見に行って予約をし、手土産にする地元で美味しいと評判の和菓子を買いに行った。


たっちゃんのお父さんは病院に入院したと聞いていたが、お母さんも手術したので入院したとの事で、

お姉さんが母代わり、お兄さんが父代わり、それぞれ夫婦で来るので、たっちゃんと合わせて5人で来るとの事だった。

No.134 13/11/20 23:47
カリナ ( ♀ git6xe )

仲の良いたっちゃんちファミリー。

当初は、他の姉や、その子供達も来るかもしれないと聞いて、父は血相を変え反対。

私も、そんなに沢山で来てもらっても、遠いし、自宅も狭いし、気も使うしで、たっちゃんには5人で来てもらうようお願いした。


もし来てたら多分、すごく大変だったと思う。

No.135 13/11/20 23:55
カリナ ( ♀ git6xe )

‥そして2010年10月10日


とても良いお天気。
真っ青な秋晴れ。


でも私は落ち着けなかった。

予定では、お昼頃自宅に来てもらって、お食事は13時に予約をしてある。


ドキドキが半端なく、身仕度を済ませて、あとは待つばかりになり、いつ来るかと時計ばかり気になっていた。


同じく母も落ち着かない。
あーでもない、こーでもないと試行錯誤でお茶の準備をする。


庭を掃いて、玄関前から部屋まで抜かりないよう片付けて、待った。




No.136 13/11/20 23:59
カリナ ( ♀ git6xe )

遅くないかな?
と思ってる所に電話があった。


近くまで来てから、
たっちゃんがちょっと迷ってしまったと!


あ~そっちかぁ、
まさか迷うとは思ってもみなくて、、

確かにうちは、わかりにくいとよく言われた事があった。

電話で誘導し、
遂に我が家にたっちゃんのご家族がやって来た!

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