勝利のポーズ~決め

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2012/11/25 16:09(更新日時)

国際特別救助部隊ケイラスの活躍により多元世界は一時の平和をもたらした。

アフリカ、ヨーロッパ、北南米のそれぞれの大陸の国々は今回の戦いを機に戦力を増大させていた。


多元世紀001年、世界は混迷の中へ入り込んでいく。

No.1701504 (スレ作成日時)

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No.101

すいません、このスレはこれで終了っす

No.100

彼等の周りで大きく輝く光は新たな出会いの始まりである。

No.99


「次元レーダーに反応あり………これは…。」


今回の次元レーダーの反応は今までとは違ってかなり巨大であった。


松浦
「うわ、この耳なりは今までとは違うぞ。」

星野
「時空震動か?」


ルイ
「ああ、しかもかなりのな。」


佐藤
「だがこの時空震動、今までの時空震動の比とは比べ物ならないぞ。」


松浦
「大時空震動と呼ぶべきか。」


彼等のいた地域は光り輝いた。

No.98


「SRKチーム、片方は任せた。」

松浦
「もう一方は自分達にお任せを。」

星野
「おお、新型機フィフスシリーズの力見せてもらおうや。」

佐藤
「さあ、ど派手にいこうぜ。」

星野
「俺達は赤い方を。」

岸本
「なら俺達は青い方か。」

No.97

青木
「あれは確かカルガリー基地にいた奴らか、いかんリーゼとナハトよあの3機を今すぐに叩き落とせ、合体される前に。」


「どうやら気付いたか星野、ルイ、亜紀、出来るんだろSRK?」


ルイ
「だからこそ来た。」

リーゼとナハトが合体の妨害をしようと突っ込んで来たが岸本達が立ちはだかる。

佐藤
「邪魔はさせんぜ。」

岸本
「王道の邪魔はな。」

松浦
「さあSRKチーム。」

「今こそ合体の時だ。」

星野
「サンキュー華撃団、ルイ、亜紀いくぜ絶対無敵フォーメーション。」

ルイ
「おう。」

亜紀
「行きましょう。」

SA、SB、SCの3機の光武が合体フォーメーションを組む。

星野
「いくぞ。」

ルイ
「SRK。」

亜紀
「合体。」

3人
「フォーメーション。」
3機の光武は無事SRKへと合体を終了させた。
星野
「よっしゃー、絶対無敵の霊子甲冑SRK参上。」

ルイ
「霊子力エンジン安定。」

亜紀
「霊力フィールド同じく安定、思う存分暴れなさい。」

No.96

佐藤
「おお~、あいつらじゃねーか。」

岸本
「久しぶりだな狼馬華撃団SRKチーム。」


星野
「お前等も元気そうじゃねーか。」


「しかしどうして?良くこの場所がわかったんだ。」


ルイ
「ああ、官房長から要請があったんでな。」

星野
「そしたらよ、おめーらが新型に乗って戦ってるって聞いてよ。」


亜紀
「帝劇に行く予定を急遽変更して来たの。」


岸本
「さっき巨大戦なら任せろと言ったよな、もう大丈夫なのか?」


星野
「当たり前だぜ、だったら来ねーよ。」

佐藤
「と言う事はアレも大丈夫って事か?」

No.95

遥か彼方から大声が響き渡る。

???
「巨大戦は俺達に任せろーーーーー。」



「ん?なんだ、どこから。」


2体の巨大鉄騎兵を華麗にすり抜け3体の霊子甲冑が現れた。

No.94

青木
「艦長あれをだせ。」

艦長
「しかしあれはまだ……。」

青木
「良いから出しな、試しついでにな。」

艦長
「了解しました、巨大鉄騎兵『アルトリーゼ』と『アルトナハト』両2機出撃。」

佐藤
「なんじゃいなあのでけーの。」


「しか~も2機相手かい。」

No.93

青木
「何故だ何故だ何故だー、お前は確かに俺の手でー。」

松浦
「ふん、あんたにはわからない世界があるんだよ。」

松浦
「洋介来たよ、大介と準がさ。」


岸本
「誠、お前大丈夫だったのか?」

松浦
「悪い大介もう大丈夫だ、さあいくか。」

岸本
「岸本大介、光武ブラックセイバー。」

松浦
「松浦誠、光武シューティングスター。」

佐藤
「佐藤準、光武ウィングエンペラー。」


「林洋介、光武マグナムバスター。」

4人
「帝国華撃団 W―4参上。」

岸本
「新型機だからな、派手にいくぜ。」

No.92

翔鯨丸に戻ると藤枝みずき、誠の兄と千尋の3人が待っていた。

みずき
「大丈夫だった様ね。」
岸本
「説教は後で聞くからさ、俺の光武準備出来てるんすか?」

みずき
「わかったわ後でみっちりと絞ってあげます、光武はいつでも発進出来る。」

岸本
「よっしゃ、腕がなるぜ俺だけならまだしも雪野までさらった落とし前つけてやる。」

佐藤
「行こうぜ大介、洋介が待ってる。」

岸本
「ああ、雪野待ってなすぐ戻る。」

雪野
「うん、信じてるぞ。」
岸本・佐藤はすぐ飛び立った。

No.91

2人が海上に叩きつけられるギリギリに佐藤の光武が助けた。

佐藤
「大介、雪野、大丈夫か…。」


岸本
「ああ、すまん助かった。」


雪野
「ありがとう。」

佐藤
「2人が大丈夫なら良いさ、翔鯨丸に戻るぞ。」
岸本
「おい洋介や誠を放置する気か。」

佐藤
「大介お前の光武が翔鯨丸に用意してある。」


「準早く行きな、時間稼ぎぐらいなら出来るから。」

佐藤
「わかった死ぬなよ洋介。」

佐藤
「大介…雪野2人とも喋んなよ舌噛むぜ。」

佐藤のコックピットに無理やり2人の乗せ再び飛行形態に変形、翔鯨丸に向け飛び立った。


「さあてと、やるかねしかしあのふわふわと浮いている物はなんだ。」

松浦
「それはシューティングビット。」

海中から出てきたのは松浦の機体、あちこちが欠損し大破したはずの光武だった。


「誠…お前の光武は確かもうボロボロだったはず。」

松浦
「奇跡って奴かな、多分。」

No.90

海が光ったと思うと海中から漏斗の様な物が出てきた。

その数は5~8個だろうかまるで意志を持つかのごとく浮いている。

佐藤
「なんだこりゃ。」


「分からん?」

漏斗の先端が全部船体に向けられた。

青木
「なんじゃ、何が起こるんじゃ。」

その瞬間次々とビームを放ち攻撃を開始した。

その攻撃に戸惑った青木達は完全に我を忘れてしまった。

その内一つ漏斗からの攻撃が2人を吊していたロープを撃ち抜いた。

岸本
「え?」

雪野
「は?」

2人
「落ちる~。」


「準、今がチャンスだ。」

佐藤
「皆まで言うな、分かってる、行くぞ。」

佐藤は光武を飛行形態に変形させ、2人に向け突っ込んでいった。

No.89

海中へと引き込まれていった松浦は死へと近づいていた。

松浦
「ここまでか…。」

意識もうろうの中何かが松浦に語りかけてきた。
???
「誠…誠…。」

松浦
「なんだ…遂にあの世からのお誘いか。」

???
「誠、しっかりしなさい。」


松浦
「なあ、な…まだ生きている…か。」

松浦
「しかしあんたは誰だい?」


???
「あなたは2人を助けるのでしょう。」

松浦
「そうだ自分は2人を助けるんだ。」

???
「ならばあなたの中に眠る力…今が覚醒の時。」

松浦
「自分の中に眠る力…。」


???
「さあ行きなさい、そして生きなさい私の血を受け継ぎし者よ。」


松浦
「まてよ、あんたは自分の…。」


その時光武がまばゆい光に包まれた。

No.88

そして光武は力なく堕ちていき海の中へと引き込まれていった。

岸本
「嘘だろ…。」

雪野
「あぁぁ…。」

その直後に準と洋介の光武がたどり着いた。

佐藤
「洋介?まさか今のは。」


「ああ、誠の光武かくそ一足遅かった。」


青木
「お~艦長、儂らはついとるぞ。」


佐藤
「おい洋介、あれ見ろ。」



「なっあれは大介と雪野か。」


なんと2人は船体の横から吊されていた。

空人
「非人道か…。」

青木
「ようこそ華撃団の戦士たち、まあこれを見れば儂が何を言わんかは分かるだろう?あ」


「全くせこいな、さてどうしたらいいものか。」

No.87

青木
「ワ~ハッハッハッハ。」

光が通り過ぎた後、無惨な光武の姿を現した。

機体の所々は大破、欠損したりと完全な敗北だった。

中の松浦もまた無事ではなく瀕死の重傷を負った。

松浦
「がぁ、今のは強烈過ぎだろ……。」

松浦
「すまん、大介…雪野…。」

No.86

数で物を言わせた攻撃は次第に被弾を多くさせる。


松浦
「くそ、これ以上ダメージを受けるのは……。」
青木
「え~いちょこまかと、おい大型メガビーム砲の準備だ。」

艦長
「しかしですが、捕縛しろとの命令です、これを使えば光武を破壊していますよ。」

青木
「構わん、後で儂が上にうまいこと言っとくわ、大型メガビーム砲の準備をとっととせんか。」

艦長
「了解です、大型メガビーム砲発射準備。」

オペレーター
「了解、大型メガビーム砲エネルギー充填開始。」

巨大な砲身が戦っている松浦に向けられた。

岸本
「気をつけろ誠、お前を狙っているぞ。」

松浦
「なっ冗談でしょ、あんなもんぶっ放したらひとたまりもない。」

オペレーター
「大型メガビーム砲発射まで後30秒。」

青木
「鉄騎兵どもにあの光武と取り付かせろ。」

艦長
「しかしそれでは…。」
青木
「勝利の為には、目的の達成には多少の犠牲は目をつぶれ。」

艦長
「ですが…。」

オペレーター
「大型メガビーム砲発射準備OKです。」

青木
「艦長何時まで迷っている。」

艦長
「わ…分かりました、大型メガビーム砲…光武に向けて発射。」

巨大な砲身から放たれた一撃が松浦を襲う。

松浦
「離しやがれ。」

なんとか鉄騎兵を振りほどき逃げようとしたが、しかし少し遅くビーム砲の光が光武を包んだ。

No.85

松浦
「ふん何機来ようが叩き落としてやるさ、え~と武器はどれかな。」

松浦
「あれ?武器がない、え?バルカン砲だけ、ありゃ参ったな。」

岸本
「おいどうした誠。」

松浦
「すまん助けられんかも知れん。」

岸本
「なんだそりゃ。」

青木
「さっきの威勢はどこに行ったやら。」

松浦
「(まあもうちょい粘れば準と洋介が来てくれんだろ。)」


松浦
「さてどうしたものやら……戦うしかないか。」

青木
「行け鉄騎兵ども、パイロットと光武共々捕縛するんだ。」

松浦
「来るか……光武シューティングスター戦闘開始。」


岸本
「(準、洋介早く来てくれよ頼むぜ。)」

鉄騎兵達の攻撃を抜群の操縦技術と先読みでかわし続けるが次第に避けるのが難しくなってきた。

No.84

気絶から目を覚ました大介と雪野は自分達が捕まった事を知った。

青木
「目を覚ましたようだな。」

岸本
「あっ貴様は…。」

雪野
「あの時のムカつくオッサン。」

青木
「相変わらず年上に対する口の聞き方がなってねーな。」

岸本
「オッサンそれよりここはどこだよ、戦艦みたいだが。」

青木
「ああ、ここはなアジア連合が造った新造戦艦「天翔龍」(てんしょうりゅう)なかなか良い船だろう。」

雪野
「ねぇ大介、あれ空に浮いてるの何?」

岸本
「えーと、あれは光武?新型のやつか、あれに乗ってんのは?」

青木
「あれはお前さんのお友達の松浦誠だ。」


岸本
「なに誠?誠なのか。」

雪野
「誠って、松浦誠。」

松浦
「大丈夫か2人とも。」
岸本
「大丈夫かじゃねーだろうが、1人で来たんか。」

松浦
「ああ悪い、だが大丈夫だ新型機だからな今から助けっからな。」

青木
「ほうたった1機で出来るかどうか見せてもらおうか。」

青木
「さあ行け鉄騎兵ども」
天翔龍から出撃した10以上の鉄騎兵が松浦の光武を囲んだ。

No.83

松浦
「確かこの辺りのはずだが…あれかあれに2人が捕まってんのか。」

2人を助けに我を忘れた松浦が近くにやってきた。

空人
「ん?あれはライトニングスター…違うな新型機っぽいな。」

空人
「とは言えたった1機であの巨大戦艦に挑むとは無謀だなわざわざ自ら死にに来たか。」

青木
「お前は松浦誠だな、よく来てくれた懸命な判断だ。」

青木
「お前は特別待遇で迎えてやるぜ。」

松浦
「は?何言ってる、そんな事関係ないから2人を返してもらいにきた。」
青木
「2人?返す?何を言ってやがる、2人は我々の招待を喜んで受けてくれたぜ。」

松浦
「うるさいからって黙らした奴に誰が喜ぶかって。」

No.82

佐藤
「ちっ、ふざけた野郎だぜなあ誠。」

しかし返事はない

佐藤
「あれ誠…まこ…おい洋介、誠の姿が見当たらない。」


「はあ、まじかどこ行った。」

大河内
「お~い2人とも~。」

「あ、千尋さん誠見ませんでしたか。」

大河内
「ああ見たも何も怖い顔して格納庫に向かって行ったぜ、僕の声が聞こえてないぐらいに。」

嶋川
「華撃団の皆さん~大変です~。」

佐藤
「どうしたんすか?」

嶋川
「松浦さんが~シューティングスターに乗ってどこか行っちゃいました~。」

佐藤
「なに~。」


「いかん多分助けに行ったな。」

佐藤
「ああ~誠は2人の事になると周りが見えなくなるからな。」

嶋川
「大変なのは光武自体もです~。」


「どういう事です。」

嶋川
「調整は終わったんですが、ロクな武装も積まずに行っちゃいました。」
佐藤
「全くないの?」

嶋川
「いえ有るには有るんです頭部バルカン砲しか有りません。」


「それって、確か牽制用ぐらいしか使い道がないやつじゃ。」

佐藤
「シューティングシステムが有るんじゃ。」

嶋川
「シューティングシステムはブラックボックスでその起動方法はわからないですし、例え起動したとしても何がどうなるかわからないんです。」


「とは言え、このままでは誠を見殺しだ。」

佐藤
「嶋川さん俺達の光武はどうなってます?」

嶋川
「はい、お2人の光武も調整が終わってます。」

「武装の方は?」

嶋川
「まだ積んでませんが。」



「急ぎでお願いします。」

嶋川
「はい、わかりました超急いで作業します。」

No.81


「準、あっさり拒否るな。」

佐藤
「なんでだよ洋介?」


「青木さんと言ったな、そのアジア連合ってのはなんなんだ?」

青木
「アジア連合と言うのはこの不安定な多元世界で覇権を狙うために結成された物だ。」

青木
「そのためにはお前ら帝国華撃団にも協力してもらおうと思ってな。」

佐藤
「すまないが俺達はんな物に興味がなくてな、やるなら他でやってくれや。」


「準の言うとおりだ、それより2人を返して欲しい。」

青木
「あ~返してやるぜ、返して欲しいんならお前らもアジア連合の仲間になると考えるならな。」

佐藤
「なんだ脅迫かよ人質と交換って訳か。」

No.80

帝劇の食堂でくつろいでいた3人に小型キネマトロンの連絡音が鳴った。

「おっ大介からだ。」


佐藤
「たく、遅いな~冷やかしてやるか。」


「ふ、そうだな。」

洋介が冷やかそうとした時、聞き慣れない声が響いた。

青木
「ん、あ~あ~マイクテスト、マイクテスト。」

「大介じゃないな…あんた誰だ?」

青木
「なんだちゃんと使えるじゃねーか、あのクソガキ嘘つきやがって。」


「おい、聞こえてんのか。」


青木
「ああ~うるせーな、聞こえんてんだよ、お前らが岸本大介と同じ帝国華撃団の奴らだな。」


「おいあんた大介に何をした、それ以前に誰だ。」


青木
「おお、忘れとったわしはアジア連合の青木と言うもんだ、お前らのお友達の岸本大介は少しやかましいからの眠ってもらっているぜ。」

佐藤
「大介の彼女が居たろーが、どうしたんな。」

青木
「あ~おったおった、コイツと同じぐらい反抗的で五月蠅いんでな一緒に眠ってもらっているぜ。」



「なんだ?人質か。」

青木
「あん?人質?人聞きが悪いなご招待しただけだが。」

佐藤
「なんや、はっきり言えば良いだろう?何を狙ってる。」

青木
「なんなら単刀直入に聞こう、わしらのアジア連合の仲間にならんか。」
佐藤
「断る。」

No.79

日本海側近海………パリ基地からの帰還途中の空人が見たものは

空人
「なんだあの巨大戦艦はどこのだ、ヨーロッパ、アフリカ、北南米、いやどことも違う。」


空人
「少し様子見るか、ステルスモード起動。」

ドリシュトラはステルスモードをかけ近くの小島に降り立った。

空人
「さあ、何をするか見せてもらおうか。」

No.78

トラックは帝劇地下専用駐車場に運ばれ格納庫へと移された。

3人は最後の調整が終わるまでと食堂に向かうと松浦の兄瑞矢と大河内千尋の姿があった。

千尋
「おかえりおかえり、今神崎重工から?」

佐藤
「えっ?なんで知ってんすか。」

千尋
「ふっふっふ、大河内千尋をなめるでない。」

松浦
「ところで兄さん?帝劇に来るなんて珍しいね。」

瑞矢
「ああ今日は店も休みでね、散歩してたら千尋と会って一緒に来たんだ。」

大河内
「おや大介君は一緒じゃないのかい。」

佐藤
「それなんだけど、雪野とデートしてると思うんだけど。」

大河内
「してる思う?どういう事だい。」


「神崎重工に来ないどころか、連絡すら無いんですよ。」

瑞矢
「うーん何だかそれは心配だね、2人に何にもなければいいけどね。」

No.77

再び神崎重工…

松浦
「大介…結局来なかったな。」


「そうだな、一体何してるんだか。」

佐藤
「どうせ雪野と一緒だろ。」


「何だか嫌な予感がするな。」

嶋川
「お三方~、いいですか~。」

嶋川
「細かい調整は帝劇で行いますので~、専用トラックに載せます。」

佐藤
「お~ついに来たか、第5シリーズ完成間近か。」


松浦
「…………。」


「どうした誠、お前も気になるか。」

松浦
「連絡ぐらいはあっても良いだろうがな。」


「連絡すらないとなると……?」

佐藤
「大介にいや2人の身に何かあったか。」

松浦
「まあ忘れただけなら、後で愚痴ってやればいいが。」

4機の光武をトラックに載せて帝劇に向かった。

No.76

シルバ
「な…早。これが光武。」

空人
「遅いなそれでは駄目だなもらうぞ。」

空人はあっさりとヒィンタを切り落とし、その場を去っていった。

ヒルズ
「あれが光武か。」

クライフ
「僕達ヨーロッパ連合が造り上げた新型を易々と落とすとは。」

ヒルズ
「は~、光武…霊子甲冑なんだか惚れそうだな。」


クライフ
「おやおや、嫉妬心を生みそうな発言だね。」

ヒルズ
「すまない、だがいずれは相対する時が来るだろう、その時はクライフ…ヒルズ専用機を造ってくれよ。」

クライフ
「専用機か…なかなかわがままな注文だな。」

ヒルズ
「ん?ダメか。」

クライフ
「ハハハ、良いだろう。」

No.75

空人
「必要以上の力は無駄な緊張をつくる、ここで叩いとく。」


空人
「ドリシュトラ、目標を駆逐する。」

空人
「三大国家陣営の戦力を叩く。」

シールドソードを引き抜きヒィンタに攻撃を仕掛ける。

シルバ
「お?来るか、面白れーかかってきやがれ。」

ドリシュトラのスピードは予想以上に素早くヒィンタを攪乱する。

No.74

クライフ
「ルビド・シルバ、模擬戦を専門としたパイロットだよ。」


ヒルズ
「んじゃ聞いた事はない興味もないし。」


クライフ
「ふ~んそうか。」

ヒルズとクライフの2人が話し込んでいる最中だった。

一機の真紅の光武が高速スピードで舞い降りた。

ヒルズ
「あ‥あれは光武ドリシュトラ、まさかこんな所へ。」

クライフ
「光武、なんのために来た。」

No.73

ヒルズ
「そういや、あれに乗ってるのは誰だ?」

クライフ
「おや?聞かされていなかったのかい、彼は模擬戦のスペシャリストだよ。」


ヒルズ
「ん?そんな奴うちにいたっけな。」

No.72

フランス軍・パリ基地

ヨーロッパ連合軍はガンドル総統の様な外銀河から圧倒的な力を持つものが現れた時、それに対抗する為各国の技術と知識を集め巨大な力をつけ初めていた。

そしてこの日、彼等が造った人型甲冑「ヒィンタ」の御披露目の日であった。


ヒルズ
「これが人型甲冑ヒィンタか、しかし日本の作る霊子甲冑には程遠いな 。」


クライフ
「おいおい手厳しいな、せっかく僕達の造った甲冑が気に入らないとでも。」


ヒルズ
「クライフかすまないな、しかしこの機体データを見る以上アメリカ軍が造ったファントムと変わらない。」


クライフ
「悲しいかな、それは認めざるを得ないな。」

ヒルズ
「日本の造る霊子甲冑……その技術力は我々のはるか上を行く。」

クライフ
「様々な組織に狙われながらその度にそれ以上の霊子甲冑を造り出して帝都をいや日本を守ってきた。」


ヒルズ
「出来ればな…その技術と知識…欲しいな。」

クライフ
「まあ無理だろうけど、なにせケイラスを作った伊藤健人と立浪正春に守られている、おいそれとは譲りはしないだろう。」

No.71

岸本
「アジア連合?なんだそれ安易だな。」

青木
「まあ最近だからな仮だよ。」

岸本
「いやあ、俺はいらん俺には華撃団がある、そんなところ用はない。」

青木
「まあそう言わずに。」

岸本
「しつこいな、いらん言うたらいらんなぁ。」

青木
「そうか、ここでわかりましたと素直に言えば痛い目にあわずに済んだものを。」

雪野
「やっぱり見た目通りね、頭が悪い奴って力ずくでしか物事を進める事しか出来ないのかしら。」

青木
「お嬢さんの方もなかなかお口が悪い様だな。」

岸本
「雪野あんまり刺激するな、なにしでかすかわからん。」

青木
「もう遅いがな、2人とも一緒に来てもらうぞ。」

岸本
「それこそわかりましたって言うと思うか。」

青木
「まっどれだけ保つか見せてもらおうか、お前たち。」

青木が手をあげると数人の男達が岸本と雪野を囲んだ。

No.70

岸本
「ダメか完全に囲まれたか。」

雪野
「ええ、どうすんの。」

岸本
「大丈夫だ、なにがあってもお前は俺が守る。」

???
「ほう、今この状況でも同じ事が言えるかな。」


岸本
「なんだオッサンなんか用か。」

青木
「ほう、噂には聞いてはいたが口だけは一丁前に叩けるらしいな、帝国華撃団W―4ケイラス、そして岸本グループの次期社長岸本大介。」

青木
「そうだ、お前に用があるんだそうスカウトに来たんだ。」

岸本
「スカウト?。」

青木
「帝国華撃団ではなく新しく設立されたアジア連合に来てみないか。」

No.69

嶋川
「最後に林洋介君。」


「はい。」

嶋川
「あなたの新型機『光武マグナムバスター』は指揮官機用に造りました。」

嶋川
「そして全身武装武器庫と言っても差し支えない程だよ。」

松浦
「これまたブラックセイバーと同じく極端な。」


「頭部バルカン、ショルダーミサイル、ダブルガトリングガン、レッグキャノン、レッグソード。」

松浦
「こんなものが指揮官機かよ、暴発したらひとたまりもない。」

嶋川
「それと大サービスで3機とも空飛べる様にしました。」

佐藤
「え?本当か。」

嶋川
「とは言ってもね、初めから空中戦を想定したウィングエンペラーとは違って、付け焼き刃ぐらいだけど。」

松浦
「やはりですか。」

嶋川
「ま、そんなにうまくはいかないってことだね。」

嶋川
「後は最後の調整だけだから帝劇で行いますから専用車を用意します外で待ってて下さい。」


「結局来なかったな大介。」

松浦
「連絡が無いってのもおかしいが。」

佐藤
「帰ってきたら、文句言ってやろうぜ。」

No.68

嶋川
「続けて佐藤準君。」

佐藤
「ほいほい。」

嶋川
「あなたの前機光武エアマスターの発展機『ウィングエンペラー』」

佐藤
「ウィングエンペラー。」

嶋川
「運動性と機動性をさらにあげ武装面の方もパワーアップ。」

嶋川
「なんと言ってもウィング形態、要は飛行機みたいな奴に変形するんだ。」

佐藤
「へぇ、すごいな。」

嶋川
「勿論だけど、それだけのスピードを手に入れると言う事は身体に多大な負担を強いる事になる覚悟はある。」

佐藤
「面白そうだ、日頃鍛えてる成果も分かりそうだな。」

No.67

一方、岸本と雪野は……
雪野
「ねぇ岸本なんか用事があるんでしょ、行かなくていいの?」

岸本
「あ…ああそれはそうなんだが…。」

雪野
「なに歯切れが悪いわね、どうしたの。」

大介は雪野の耳元に顔を近付けた。

雪野
「なに驚くじゃん。」

岸本
「誰かにつけられている。」

雪野
「え?本当に。」

岸本
「知らないふりをしろよ、隙見つけたら一気に走るぞ。」

雪野
「うんわかった。」

岸本
「(1人ならまだしも雪野を連れては難しいか、つけてる相手が解らん以上は誠達にも連絡する訳にもいかんし。)」

岸本
「(1人…2人…3人…ぱっと見でもかなりな人数か、拉致られるか逃げきれるかはフィフティフィフティか。)」

岸本
「雪野、いざという時はお前だけでも逃げろ良いな。」

No.66

嶋川
「次は…松浦誠君。」

松浦
「ハイハイ。」

嶋川
「えっと…前機のライトニングスターを全体的に大幅パワーアップさせた『光武シューティングスター』。」


「確かに全体的能力は上がってはいるが、これと言った特徴は…ん?『シューティングシステム』?なんですかこれは。」

嶋川
「よくぞ聞いてくれました、このシステムこそがシューティングスター最大の特徴なんです。」


松浦
「その特徴と言うのは?」
嶋川
「ええとよくわからないんです。」

松浦
「え?わかないんすか。」
嶋川
「いわゆるブラックボックスなのよね、シューティングスターを造る時どこからか持ち込まれてこれを組み込んでくれって言われて。」

佐藤
「なんかわからないのに組み込んだんですか、怖いすな。」


松浦
「このシステムの起動方法は?」

嶋川
「え~わかんなーい。」

松浦
「…………。」

No.65

佐藤
「へぇ驚いた、女性の人だったの?」

嶋川
「びっくりした!フフフ。」

嶋川
「そうそうこれが資料だよ見て。」


「え~、なになに。」

嶋川
「はじめに岸本大介君、あれ返事がありませんね~どうしたのかな。」


「あ、すいません今居ないんです。」

嶋川
「でも一応説明しとくね、岸本大介機…前機光武ブラックファングをより接近戦に特化させた『光武ブラックセイバー』」

佐藤
「なんじゃこのスペック飛び道具一切なしかよ。」

松浦
「接近戦すぎるだろ。」

嶋川
「ブラックセイバーの特徴、なんと言っても両手持ちの大型剣エクスカリバーね。」

松浦
「これはまたすごい、機体よりデカいぞこんなものどうやって収納するんだ。」


嶋川
「すごいでしょ、液体金属を霊力と蒸気で連動させる事で鍔からソードを発生させる事が出来るの。」


「普段は…右の腰に付けてある鞘にいれるのか。」

No.64


真島
「この先は暗いので足元にお気をつけ下さい。」

4人は暗い階段を下りていく、しかしうっすらと明かりが見えてきた。

その明かりの先には大きな室内と光武を造っている工房があった。

真島
「ここは神崎重工の秘密エリアと呼べる場所です、あの4機が新しい霊子甲冑の光武です。」

佐藤
「すごいな本当に光武だ、ちょっと見た感じもごつく無さそうだな。」

真島
「現場監督をお呼びしますのでしばしお待ちを。」

真島は部屋に設置してある室内電話を取ると工房内の電話に繋げた。

真島
「監督どうも真島です、例の方々が来られましたので資料を持ってこちらの方へお願いします。」

数分後分厚い資料を持った女性が姿を見せた。


「僕が現場監督の嶋川(しまかわ)です、よろしくね。」

No.63

神崎重工の正門に1人の男性が3人の到着を待っていた。


「あなた方が華撃団ですかな?」


「はい、帝国華撃団の総司令藤枝みずきの代行として来ました。」


「そうでしたか、よく来られました、私が神崎重工の専務を務める真島(まじま)と申します。」

真島
「こちらの構内の専用車にお乗り下さい、そこまでご案内します。」

真島と林達は専用車に乗り光武の製造現場に向かった。

真島
「本当は社長自らご案内したかったのですが何分ご多忙な方、私が代わりなのはご容赦下さい。」

松浦
「大丈夫大丈夫、そんな事気にする必要はないさ。」

真島
「それはありがたい、さあつきましたよここです。」

しかし到着したのはなにもない草木があるただの広場である。

佐藤
「ありゃ、ついたって言われてもなんもないじゃん。」

真島
「ハハッそう慌てずに、確かこの辺に…ああこれだこれだ。」

真島は草が覆われているところを軽く払うとスイッチが姿を表した。

スイッチを押すと地面が割れその先には階段があった。

真島
「さあ行きましょう。」

No.62

岸本達4人の新たな霊子甲冑が完成を迎えるある日のことだった。

その日大介を除く松浦、佐藤、林は新しい光武を受領するため神崎重工に向かっていた。

佐藤
「大介は遅れてくんのか。」


松浦
「らしいよ、後から合流するから先行っててくれってさ。」


「雪野とどこか行ってる、まあ帝都には居るらしいから遠くには行ってはいないだろう。」

佐藤
「しかし変わったな大介も今まで女の影もなかった男だったのに。」


「良いんじゃあないか、少し前に比べて人間らしくはなったとおもうが。」

松浦
「ははっ言えてる、なんかイライラしてたからないつも。」


「そろそろ神崎重工だそうだ。」


「神崎重工…今は前帝国歌劇団花組のスターと言われた神崎すみれが社長になっている。」

佐藤
「光武の依頼もあっさり引き受けてくれたらしい、例え歌劇団を辞めても歌劇団を愛する心は今でも強いんだな。」

松浦
「だからこそ、その想いにこたえなければならんな。」

3人を乗せた車が神崎重工についた。

No.61

それから岸本大介と雪野うさぎは急接近して自他共に認める恋人同士となっていた。

それを認めない大介の母親の邪魔も2人で切り抜けたり、松浦達の手助けもあって順調に過ごしていた。


また世界各国のトップ達はお互いを牽制しあっていた。

そのことがおかげであろう大きな争いもなく時だけが過ぎていった。

No.60

みずき
「それを防ぐ為に私達は戦ってる、それも時間の問題だけどね。」


雪野
「あの…みずきさん。」

みずき
「ん?何かしら改まって。」

雪野
「みずきさんと岸本大介達の関係って聞きたいんですが?」

みずき
「岸本君達?4人は私にとって大事な仲間、そしてやんちゃな弟よ。」

みずき
「今日は自分達の家族と大事なお話しをしてる最中じゃないかしら。」

雪野
「大事な話し?それってどんな話しなんです。」


みずき
「今は言えないけど、多分嫌でもわかる時がくるこの帝都が戦いの中心になればね。」

No.59

帝劇2階テラス
藤枝みずきは夜の帝都を見ながら酒を飲んでいた。

みずき
「ふぅ、今日も夜の帝都は静かで綺麗なものね。」

みずきのもとに雪野が話しかけてきた。

雪野
「あの藤枝さん。」

みずき
「あら雪野ちゃん、どうしたの眠れない。」

雪野
「はいなんか寝れなくてこの中を見学がてら歩いてたら藤枝さんの姿が見えたから。」

みずき
「藤枝さんか、みずきで良いわよ。」

みずき
「ほらこっちに来て、見てこれが帝都の夜静かで綺麗でしょう。」

雪野
「そうですね、本当に戦いとは無縁な程に。」

みずき
「でもまたいずれこの帝都も戦いの中心になるでしょう。」

No.58

林不動産会社
表向きは不動産会社だが裏では裏社会との繋がりがある。

洋介は自宅ではなく会社へと向かった洋介の姿を見た社員達は大勢で出迎えた。


社員A
「お久しぶりです、副社長。」


「勘弁してくれ、今はまだぼっちゃんだよ副社長は学園を卒業してからだ。」


社員A
「失礼しました。」


「それより親父は居るかい。」

社員B
「はい社長室にいらっしゃいます、社長にしては珍しくお仕事を全部お済ませになられぼっちゃんの帰りを待っています。」


「へぇあの面倒臭がり屋の親父がか…(本当珍しいな。)わかった。」

社長室に入るといつも見る飄々とした表情で洋介を待っていた。


「やあ親父社員に聞いたら珍しく仕事全部かたしたらしいね。」

祐介(ゆうすけ)
「洋介、お前危ねえ事に首突っ込んでんるんだよな、なんだっけな帝国華撃団とか言ったけな。」


「それ誰から聞いたんだ?まあ知ってるなら話しは早いけど。」

No.57

佐藤自宅

佐藤
「やあ母さんただいま帰りましたよ。」

準子(じゅんこ)
「準ちゃん~お帰り~。」
樹里・樹螺
「準お兄様ー、お帰りなさいませー。」

佐藤
「樹里(しゅり)も樹螺(しゅら)もただいま、良い子にしてたか。」

樹里・樹螺
「は~い。」


佐藤
「(相も変わらず賑やかな親子だ)母さん…ん父さんは。」


準子
「パパは京都に行ってるけど、なんか用事だった。」

佐藤
「あ…うんできれば2人に話しがあったんだけど。」

準子
「樹里ちゃん樹螺ちゃん2人とも自分のお部屋に行ってて今からお兄ちゃんと大事なお話しがあるから。」

2人
「は~い。」

準子
「準これで良いかしら、何を言いたいかママはもう知ってるから帝国華撃団の事かな。」


「ありゃ、なんで知ってんだか今日はその事なんだけどな。」

No.56

料亭「若島」
帝都で有名な高級料亭、久々に戻った松浦。

松浦
「やあ兄さん元気そうですね。」

瑞矢
「おう誠君久しぶりだな、1人暮らしはどうだい?」

松浦
「ええ順調ですかね、まあまあ楽しんでいますよ。」

政一
「誠帰っていたのか、元気そうでなによりだ。」

松浦
「ああ父さん久しぶりです、父さんこそ元気そうで。」


宏太(こうた)
「誠おじちゃん久しぶりだな~。」

松浦
「宏ちゃんか少し見ない間に大きくなったな。」

その後に松浦の腹違いの弟聖也(せいや)が姿を見せた。

聖也
「なんだ誠兄さん帰ってたんか何の用事だい、親父の跡を継ぐ気になったのか。」

松浦
「ああ…それはないがちょっとねいろいろね帰って来たんだ。」


瑞矢
「話しは聞いてるよ華撃団の事だろ。」

松浦
「おや?なんで知ってるんだい、今から言おうとしたのに。」

瑞矢
「それはね~まあいろいろあるからね、夕食を作るから食事でもしながら。」

No.55

岸本家玄関
大介が家に帰ると専属の執事南田が大介の帰りを待っていた。

???
「お帰りなさい、大介様。」

岸本
「ああ、わざわざの迎えいちいちやんなくていいぜ南田。」

南田
「そうはまいりません、会長に怒られますので。」

岸本
「そういやお袋は?」

南田
「はい会長はただいま会社の方へ戻っています、大介様と会ってぜひ話したいとの事です。」

岸本
「んだ面倒くせーな、どうせ仕事の事だろ。」

南田
「それもあるのですが、大介様が今華撃団に居る事も聞きたいとも言われました。」


岸本
「何故それを…どこで知ったのやら、最悪それだけは秘密にしといたと言うのに。」

岸本
「やれやれ、仕方ないなじゃあ南田さっそく会社に行くぞ準備しろ。」

南田
「かしこまりました、車の用意します。」

No.54

総理大臣官邸

伊藤
「ようマサご苦労さん、いろんな国で文句いわれたろ。」

立浪
「まあそれは百も承知でしたよ、どうやら総理今度の戦いは人間同士の戦いになるでしょうな。」

伊藤
「下らんなおのれのエゴと保身と体裁と面子を守らんが為にな。」


立浪
「本当ですな、今は人間同士が争うのではなく手を取り合っていかなくてはならないのにね。」


伊藤
「そうだマサこれは朗報だ、みずきちゃんのとこが新しい光武を造り出しだぜ。」


立浪
「そうですか、完成はいつぐらいですか。」

伊藤
「今神崎重工がフル稼働で建造中だそうだ。」

立浪
「ほう。」

伊藤
「神崎すみれ社長に依頼したら喜んで返事2つで了承してくれたそうだ。」

立浪
「しかしどうやって、国内外のあちこちから圧力を受けていくら僕でもどうにもならなかったんですけど。」

伊藤
「溝口海軍大臣のおかげですよ、彼は華撃団にかなり友好的だからね。」

伊藤
「ま、何にせよ華撃団の光武の完成のメドがつきしだいケイラスを再編成させる、それにまた新しい光武を持つ組織が俺に接触してきた。」

No.53

帝国特別学園


「久々だな、学園に来るのも。」

松浦
「サロン行こか。」

サロンには階段で登る小高い場所がありそこはサロンを見回せる所である。

4人はサロンに入りその場所に向かおうとした、そこには思わぬ人物と再会した。

岸本
「あ、てめーは雪野うさぎ。」

雪野
「あ、あんたは岸本大介、それにあれ3人もどうしたの。」


佐藤
「ここね俺達の通ってる学園なんだよね。」

松浦
「しかもここ普通では来れない場所なんだけど、どうやってこの学園に。」


雪野
「うんそれはね…みずきさんの計らいでここに来たんだ。」


岸本
「たく、みずきさんもいらない事してくれんな。」


雪野
「なーに言ってんの、みずきさんに悪いでしょ。」


「そうだな、まあ仲良くやろうや。」

佐藤
「そやそや、これから長い長いつきあいになりそうだし。」

松浦
「ま~なんかあっても大介や自分達がいるからな。」

No.52

????

???
「聞いたか、帝国華撃団が新しい霊子甲冑を造り出したそうだ。」

???
「溝口だろうな、余計な事をしてくれる。」

???
「奴は帝国華撃団に友好的だからな、かと言って横やりを入れれば神崎重工の神崎すみれが黙っていないだろう。」


???
「ですが問題は帝国華撃団だけではありませんよEチームやSRK、杉下会長がつくりあげた神武もケイラスに合流させようとしてますしね。」


???
「そのケイラスを作った伊藤と立浪かあの2人と会った事があるがなかなか食えん奴らよ。」


???
「逆に奴らの力を利用出来んかのそれができればこの多元世界で優位にたつ事もできるが。」

???
「それは難しいですわね~。」


???
「だが数は少ないが質は一国二国の戦力に値するもしこのままケイラスに戦力が集まる様になれば私達の邪魔になりかねん。」

No.51

みずき
「みんな大ニュースよ、新しい光武を造る予算がおりたよ~。」

岸本
「おいマジかよ、すげーあのじい…いやいやあの大臣。」

佐藤
「ああ、本当だなびっくりだ。」

みずき
「さっそく今日から造るみたい、完成は半年後を予定よ。」

松浦
「楽しみだな、新しい霊子甲冑か。」

みずき
「さあ今日は解散よ、新しい霊子甲冑楽しみにしといてね。」


解散し帝劇から帰る4人は自分達の家へと帰った。

No.50

溝口
「ひとつ聞きたいんじゃがお前さん方は帝国華撃団そしてケイラスのメンバーじゃろ。」


「はい、そうです。」

溝口
「の割りにはその働きが最近無いようだが。」

みずき
「彼等を責めないで下さい、先の大戦で4人の光武が大破したあげくに予算がおりないおかげで新型光武を造れないのです。」


溝口
「やはりか、わしも密かに調べていたんじゃが華撃団やケイラスの活躍を疎ましく思う者がいるのは確かじゃ。」


溝口
「わかったわかった、ならわしの力でなんとかしよう、そして財界の人間達にも口添えしとこう。」



「何故そこまでしてくれますか?」

溝口
「わしの友人米田も心配しとっての、華撃団に何かあったら協力してやってくれとうるさくてな。」

溝口
「まあ、このまま見放すのもこの花組や帝国歌劇団を愛した大神君や加山君、そしてかえで君にも申し訳がたたんしな。」



「そうすんすか。」

溝口
「期待しとくぞ、じゃあ頑張れよ若き戦士、偉大なる先輩達に負けないようにな。」

溝口は4人に激を飛ばし帰っていった。

そして数日後…新型霊子甲冑を造る為の予算がおりた。

No.49

みずき
「おや誰か来たようね、誰かしら。」

入ってきたのは、昨日4人が帝劇に連れてきて足の怪我を治療したあの老人だった。

しかしその老人の服装を見ると数々の階級章を付けた立派な軍服を着ていた。

老人の姿を見たみずきは驚きを表情を見せた。

みずき
「あ…あなたは。」


佐藤
「え…みずきさん、このじいさん知ってんの。」

みずき
「し 知らないのあなた達、この方は日本海軍 溝口吾郎(みそぐちごろう)大臣よ。」


「はっ、え。」

松浦
「か 海軍。」

岸本
「だい…じ…ん。」

4人
「何だって~。」

溝口
「ほっほっほ。」

溝口はただほがらかに笑っていた。

みずき
「まさか溝口大臣の様な方が帝劇に来られるなんて一体何のようです。」

溝口
「昨日の~彼等の世話になっての少し礼をしたくてな。」

No.48

みずき
「あ~らいい匂いね~。」


岸本
「あ、出た魔女。」

みずき
「失礼ね~、昨日の事根に持ってんの。」

松浦
「あれ?そういや彼女はどこへ。」

みずき
「雪野ちゃんなら朝早く起きて家族と他の知り合いが跳ばされてないかと思って探しに行ったわよ。」


「ふふ、立派な方やな。」


岸本
「さて後少しだ、もう一踏ん張りだ。」

4人が最後の片付けに向かうその時帝劇の扉が開いた。

No.47

結局4人は部屋の掃除や日常品、家具類などの買い物をした挙げ句、帝劇に泊まり込みとなってしまった。


翌朝4人は疲れからか昼頃に起き、昼食を取ろうと食堂へと集まった。

岸本
「ひでー目に合ったぜ。」

松浦
「さて何かつくろうか。」

佐藤
「お~良いねぇ、誠のつくった飯を久々に食えんのか。」

岸本
「頼むぜ~、旨いもんつくってくれよ。」

松浦
「あ~了解だ。」

食堂の台所へ向かう松浦を送り3人は地下の洗面台で眠たい顔を洗った。
3人が地下から戻ると簡単な食事が用意されていた、トーストや目玉焼き少しのサラダだけだった。


「なんだやに少ないな、これだけか?」

松浦
「他の食材もあったんだがそれは来客用だからな、軽いものしか作れなかった。」

佐藤
「良いんじゃね、朝じゃね~けど寝起きからんな食いたくねーよ。」

岸本
「腹へったからよ早よ食おーぜ。」

4人の食事中、帝劇の玄関前の通りに黒塗りの車が1台止まった。

No.46


「みずきさん、どうです?帝劇で預かれば。」

岸本
「だぜ、2階の部屋少し空いてるっしょ。」

みずき
「ええ少しは空いてるわ、前花組のメンバーが使ってた自室はあるけれど。」


佐藤
「じゃあ決定 決定。」

雪野
「あんまり話しをサクサク進めないで欲しいんだけど。」

松浦
「じゃあどこで寝泊まりをするんだ?良いじゃん家族が見つかるまでの間ここに居れば。」

雪野
「ほ 本当に良いんですか?」

みずき
「ええ私は構わないわ。」


雪野
「ではお言葉に甘えて、よろしくお願いします。」


みずき
「なら、さっそく準備しましょう。」

岸本
「なんの準備です?」


みずき
「掃除よ何年も使ってないから、部屋中埃だらけよさあ4人とも準備 準備。」

佐藤
「俺達がするんすか。」


みずき
「当たり前でしょ、誰がするのどうせ暇なんだからあなた達がしなさい。」


4人
「ええ~。」

No.45

みずき
「へぇ可愛らしいお名前ね。」

笑顔を見せながら名前を言う。

みずき
「あ~そういえば、貴女はご家族は?」

今度は急に顔を真面目な表情を見せながら質問する。


雪野
「うう、わからないです登校中に目の前の空間が歪んだと思ったら、その歪みがパァッと光ってその光りに吸い込まれたって感じで。」


みずき
「気づいたらこの世界に居たと。」

雪野
「ここは一体どこなんですか?あたしの見た事も無いものばかりです。」

岸本
「多元世界。」

雪野

「多元世界?多元世界ってあのマンガとかアニメとか有名なあの多元世界?」

雪野
「笑わせないでよあれは所詮、空想や妄想で実際にはありえない。」


「いや事実この世界は多元世界、とある事件が発端でいくつもの世界が時空や次元を超えて1つとなった不安定な世界。」


雪野
「ちょっと待ってよ急にそんな事言われて、はい理解出来ましたって言える訳ないでしょ。」

みずき
「大丈夫よ、いきなり理解をしろなんて強制はする事はないわ。」


雪野
「はい。」

No.44


「そうだ雪野うさぎさんほったらかしてすまないが、聞きたい事がある。」

雪野
「ん?何。」


「変な事だけど、貴女はこの世界の人間か?」

雪野
「そういえばすっかり忘れてた、なんか目の前の空間がさ歪んで光ったと思ったらその光に吸い込まれて、少しの間気を失ってさそしたら、まあ誤解なんだけど助けてくれた彼を暴漢と間違えてビンタ一発やっちゃてね。」


雪野
「その後彼と別れてあちこち歩き回ってたらちょうどあのおじいちゃんが怪我してる場面に出くわしたんだ。」


「家族とかもこっちも跳ばされてきたかわかる?」

雪野
「ん~、わかんない。」

佐藤
「そうか下手すりゃ1人っきりか。」

みずき
「さぁ~どうする4人とも~。」

松浦
「うわびっくりした。」
岸本
「なんなすか、みずきさん急に姿現さんで下さいよ。」

いきなり現れたみずき、それに驚く岸本達。

みずき
「わたしはこの帝国歌劇団支配人藤枝みずきです、貴女のお名前は?」

雪野
「あたしですか、雪野うさぎって言います。」

No.43

佐藤
「あったぞ~救急箱~、これで良いか。」


「たぶんそれだサンキューな準、じいさん少し染みるが我慢してくれよ。」

林は消毒薬をスポンジに軽く浸し怪我の患部に当てた。

しかし老人は声ひとつあげる事なく治療を淡々とうけた。


「へ~我慢強いなじいさん。」


老人
「なに伊達に長生きはしとらんさ、すまんな若いの。」

外の様子を見に行っていた岸本と松浦が帰ってきた。

松浦
「戦いは終わったど、流石やなあの3人は。」

老人
「そうか外の戦闘も終わった様じゃな、ありがとうよ若いの後は歩いて帰るぞ。」

佐藤
「大丈夫かじいさん?送っていかなくて。」

老人
「おう大丈夫よ、軽くひっかけて帰るさ。」

と言って老人は明るく帝劇を後にしていった。


松浦
「チラッと見たが、あのじいさん年齢の割りには結構な筋肉付いていたな。」



「誠も気づいたか、ああただ者じゃねーなあのじいさん。」

No.42

老人
「すまんのう若いの、足の怪我さえなければ逃げ切れたんじゃが。」

松浦
「な~に気にする事はねぇさな、準。」


佐藤
「イエス、誠の言うとおり帝劇で治療すりゃ万全や。」


4人は老人と雪野そして少年達を帝劇にとりあえず避難させた。


「とりあえずここまで来ればなんとかなるだろ。」

林は小型キネマトロンを取り出し優子を呼び出した。


「あー優子さん今どこにいます。」

優子
「今ですね、敦子さんと買い出しに行っていますが、何かあったんですか。」


「ええいろいろあって、聞きたいことあるんだけど救急箱ってどこにある?。」

優子
「救急箱ですか、それなら事務室の入り口近くに置いてありますよ。」



「それはどうもです、助かります。」

佐藤
「事務室か?わかった俺が取りに行ってくるわ。」

No.41

松浦
「(雪野うさぎねぇ…名前は可愛らしいけど)。」

雪野
「あたしは自分の名前名乗ったんだ、次はあなた達の番でしょ。」


「そうでしたこれは失礼、僕は林洋介。」

佐藤
「俺は佐藤準。」

松浦
「自分は松浦誠。」

岸本
「最後に俺、岸本大介だ文句あるか。」


「だから大介、一言多いんだよ。」

雪野
「そうだよ、林君の言うとおりだよ。」

岸本
「はあ~。」

雪野
「む~。」

2人が睨み合うところに1人の老人が仲裁した。

老人
「のう、そこのお若いの喧嘩は良いが今はその時ではないがの~。」

岸本
「あーそうだったな、悪かったじいさん。」

佐藤
「それより怪我してんじゃねーか、誠肩貸せ。」
松浦
「ああ、帝劇に連れて行こうかそこで応急処置しとくか。」

No.40

佐藤
「まあまあまあ、お2人とも落ち着いてな。」


「彼女の誤解だろ、どうせ大介の方もいろいろ言うたんだろ。」

???
「だから謝ったじゃない、なのにしつこいったらありゃしない。」

岸本
「はあ~あの態度が謝る態度か~。」



「だから2人とも落ち着きなって。」

佐藤
「そうだそうだ~彼女~名前なんてーの。」


???
「え?あたし?あたしの名前は雪野(ゆきの)うさぎって言うんだ。」

No.39

4人は避難民に駆け寄ると、そこには数人の子供達と1人の老人と若い女性が1人居た。


岸本
「おうお前ら、怪我は…あーお前は俺に一発喰らわした女。」


???
「あんたさっきのムカつく男。」

松浦
「ん?ん?どうした大介。」


「一発喰らわしたってのはまさかこの女性か。」
岸本
「ああそうだぜ全く、気失ってたところ助けてやったのに、目覚ましたらなんかと間違えてここに一発だぜ。」

No.38

佐藤
「何どしたん、洋介。」

「いや居ったわ、何人かほらそこに。」

林が指差した方向には瓦礫に逃げ遅れた避難民が隠れていた。

佐藤
「あ~あ~、やっぱりか。」

No.37

松山
「松山直勝、光武ヴァイシュラ目標を狙い撃つぜ。」


松浦
「あの3機に任せてとけば大丈夫だな。」

岸本
「だな、今のうちに逃げ遅れた奴らがいねーか見とこうぜ。」


「ああ…、ん~。」

No.36

空人
「浜田空人光武ドリシュトラ機械獣達を駆逐する。」

ソードを手にとり機械獣達を次々と切り倒していく姿は閃光の様。

結城
「おいおいマジかよ、あいつガチ強ぇじゃん。」

???
「空人ちょい下がりな。」

空人
「松山来たのか。」

空人が少し後ろに下がるとどこからか一筋の光が飛んでくると機械獣を撃ち貫いた。


松山
「よう空人苦戦は…してない様だな。」

空人
「当たり前だ、出来れば松山の手は煩わせてたくはなかったが。」

松山
「な~に良いって事よ、それより俺も一緒に機械獣を倒せばいいんだろ。」

空人
「そうだ。」

No.35

結城
「なんだこいつは、隙がねぇ。」

空人
「流石と言うべきか、伊達にあれだけ目立つ光武に乗ってるわけじゃないな。」

大河内
「結城君とやら来ないならこっちから行くよ。」
結城
「別に構わんぜ来いよ。」

大河内
「ならお言葉に甘えてやらせてもらいましょう、覚悟は…良いな。」

その言葉と同時にキングダムが結城の神武に飛びかかる。

結城
「本当に来やがった。」


「速いな相変わらず。」
佐藤
「前回の戦いより速くなってないか。」

岸本
「ああ多分だが改造したな、まあ金はあるからな~。」

金色に輝くソードで神武を攻撃なんとかその攻撃を防ぐ結城、しかし一回り大きいキングダムのパワーにつばぜり合いは次第に力負けを起こす。


空人
「あのパワーに真っ向勝負は不利だな、あの霊子甲冑は大河内千尋に任せとけば大丈夫か、データ無しの機械獣は全部で13か松山の手を借りる程ではないな。」

岸本
「そういや謎グループの光武の戦い方始めて見るな。」

No.34

大河内
「そうか…まあ良いや、浜田君だっけ深くは聞かない、今は味方してくれるんだな。」

空人
「ああ…だまし討ちはしない、それだけは保証する。」

大河内
「分かった、なら君の力を必要とさせてもらうよ。」

空人
「了解した、感謝する。」

大河内
「では浜田君、あなたは機械獣達を相手してもらって良いかな。」

空人
「大河内千尋、ならあんたはあの霊子甲冑を相手にするか。」

大河内
「僕に任せてもらおう浜田君、君にも見せてあげようキングダムと僕の実力を。」

大河内はそう言うとゆっくりと結城に向かい歩き出した。

空人
「(大河内千尋…数年前にあの大神一朗と共に帝都の為に戦った戦士、その実力見せてもらう。)」


結城
「来るか金ピカ光武。」
大河内
「いくぞ結城君、僕はここで負けるわけにはいかないんでね。」

結城
「それはこちらも同じなんで俺も負けるわけにはいかん。」

大河内はソードを両手に持ち中段の構えをとり剣先を結城に向けた。

No.33

松浦
「馬鹿は来る。」

その刹那、ドリシュトラは目にも移らぬ速さで2人に迫る。

岸本
「な なんてスピードだ。」


「速いってレベルじゃない根本的に違いすぎる。」

空人
「光武キングダム…大河内千尋だな。」

大河内
「君は君の光武は一体。」

空人
「俺は浜田空人、これは光武ドリシュトラ、すまないが今はこれしか言えん。」

No.32

如月
「ハァ~イ空人君。」

空人
「ミス如月今この戦況をどう見る。」

如月
「まあ言わずもがなよ、光武キングダムとキングダムの後ろに居る2機の霊子甲冑を…。」


空人
「そちらの味方をすると?」

如月
「キングダムの後ろに居る霊子甲冑はよく分かんないけど、キングダムはケイラスにいるからね協力しとけばね。」

空人
「了解した。」

如月
「金色光武がいるからと言って無理はせずにね、一応松山君が向かっているから。」

空人
「了解した、浜田空人光武ドリシュトラ目標を駆逐する。」

No.31

その時、大河内と結城の間に紅い残像が引き裂く。

大河内
「ん、な なんだ。」

結城
「何かが横切ったぞ。」
2人が上空を見上げると真っ赤な光武が2機を見下ろしていた。

岸本
「お おい あの光武って。」

松浦
「ああ…確か前回の戦いで俺達を助けてくれた謎のグループの光武だ。」

「みずきさんや伊藤首相や立浪官房長官もその正体を把握していないと言われる。」

岸本
「じゃあ、あの光武は何しに来てなんで姿を現したんだ。」

佐藤
「うんなもん知るかい、あいつらの行動原理はわからんし。」


空人
「あれは光武キングダムと霊子甲冑2機…データ無し、あれも霊子甲冑か…霊子甲冑1機とあの機械獣達もデータ無しか。」

No.30

松浦
「尋常か、しかし多勢に無勢か。」


岸本
「まともに戦うのは雑魚が邪魔だろう、EチームやSRKチームがいればな。」



「情けないな、こうやって見るしかないってのは。」


大河内
「君達は下がってろ、それは試作機でエネルギーが切れかかってだろう。」


天堂
「鋭いっすねどうします明石さん、釘宮さん。」
明石
「悔しいがその人の言うとおりだな。」

釘宮
「ここは大人しく引き上げる。」


大河内
「(そうだその方が俺も戦いやすい、素人は邪魔だそれに大介君達も見ているだろう。)」


佐藤
「1対14かよ。」



「おいおい圧倒的に数的不利じゃねーか。」

結城
「どうする、大河内千尋たった1機で俺達と戦うか。」

岸本
「どうする、勝ち目はあるのか。」

結城
「いけポーンども、あいつを倒せ。」

No.29

???
「ハーハッハッー。」

金色の光武と太陽を背にしたその者は逆光で黒いシルエットで彼等の目に映り込んだ。

しかし大介達4人はその者が誰かは気付いた。


岸本
「あれはどう見たってあの人だよな。」

松浦
「そうだよな。」

佐藤
「でもあの人。」


「あんなキャラだっけ。」

???
「戦う意志を無くした者とたった1機にたいし数で襲うとするその汚さ、人それを「外道」と言う。」


???
「貴様は何者だ。」


???
「お前たちに名乗る名はない。」



「いや、どう見ても千尋さんだろ。」


???
「闇あるところ光あり、悪あるところ正義あり、正義よりの使者『大河内千尋』参上。」


佐藤
「いや今さっき名乗る名はないって言ったじゃん。」


岸本
「準、そこは突っ込まなくてもいんじゃね。」


「とは言えあの数では千尋さんと言えどちと苦労しそうだな。」

大河内
「さあ今度は俺が相手をしてやるぞ。」

???
「ど派手な光武に乗りやがって、その光武に見合う実力持ってんだろうな。」


大河内
「もちろん。」

???
「俺は日本帝国軍特殊遊撃隊「ゴースト」の遊撃隊隊長『結城大志』(ゆうきたいし)。」


結城
「では、いざ。」


大河内
「尋常に。」


大河内・結城
「勝負。」

No.28


「ま また神武か、全く霊子甲冑の大安売りかよ。」


天堂
「あ あれは神武、僕達だけじゃないのか。」

佐藤
「しかしあれでは数で劣っている、動き自体も戦い慣れていない。」


松浦
「あの神武はもちろん指揮官機か。」

???
「ちっ、ムカつくぜいくら青木のおっさんの命令とは言え、単なる腹いせじゃねーか。」


天堂
「か 数が違いすぎるよ~どうする。」

釘宮
「だからと言って逃げるわけにはいかないよ。」
明石
「そう今この日本で戦えるのは俺達しか居ないんだぜ。」

天堂
「だ だけど~。」

釘宮
「無理ならそこで見ときなさい。」

明石
「そうだぜ無理する事はない俺達もギリギリまでやってやるさ。」

指揮官機が戦意をなくした天堂に目をつけた。

???
「ポーンよ、あの霊子甲冑を狙えあの神武は戦う意志をなくしている。」
???
「まてーい。」

その言葉と共に金色の大型剣がポーン達の前に突き刺さった。

???
「どこだ、どこに居る。」

No.27

天堂
「明石さん釘宮さん、気をつけて下さい何かが来ます。」


明石
「何か?」

釘宮
「こういう時は敵ってのが常識でしょ。」

3人の前に現れたのは10を超える、以前加藤と金沢が光武に乗るきっかけを与えたポーン達とそれを従う指揮官機が姿を現した。

No.26

大帝国劇場前

天堂
「な なんとか終わりましたね。」

明石
「でもさすがキングだなその異名に疑問はない。」

釘宮
「そうね、私達と違いほとんど無傷だし。」

天堂
「あ、いやそんな照れますよ。」



岸本
「終わったか、しかしあの神武は動きが違うな。」

松浦
「ああ、華麗な戦いだなだが少し消極的とも言えるけど。」

岸本
「一応基本は出来てるな誰が乗ってるんだろうな顔見てみてぇ。」

佐藤
「やっぱ、どこに帰還すっか跡つけるか。」



「安易についていくのは危険だと思うが、それよりここの片付けが先だ。」


岸本
「そうだな、これから先いくらでもチャンスはあるだろ。」

その時林が持っていた携帯型キネマトロンの警報音が鳴りだす。



「ん?何か来る時空振動か。」

松浦
「いや違う、時空振動じゃない敵が来るぞ。」

No.25

青木
「ケイラスだと貴様初めからそのつもりだったか、覚悟しろよ貴様はただでは済まさぬぞ。」

青木は怒り任せにドアを開けて帰っていった。

秘書
「会長?青木様を怒らせてはいけません本当にただではすみません。」

杉下
「そうでしょうね、私がふるいにかけ吟味した結果の果てに天堂君、明石君、釘宮君を選んだ時点でこの結末はいずれ来るものと思っていましたからね。」

秘書
「なら会長はどうなるのです

杉下
「覚悟しろよか、何するんですかね楽しみです。」

秘書
「会長楽しむ場合ではないですよ。」


杉下
「それより司令官が彼等の実力や潜在能力をわかれば力ずくでも自分の戦力化にするでしょう。」

杉下
「今この世界は多元世界となっています、言うなれば不安定と言うやつです。」

秘書
「ガンドル総統の存在ですか。」


杉下
「それもありますよ、この不安定な世界で少しでも多くの戦力を保持して発言力を持ちたいのでしょう。」

No.24

杉下
「(しかし納得いきませんね、ただの遊技機に……。)」


その時会長室に誰かが入ってきた。

杉下
「おやこれはこれは、青木大作(あおきだいさく)司令官。」


青木
「杉下貴様、俺が選んだ人選を無視しやがって何様だ。」

杉下
「しかしお言葉ですが残念ながら、司令官どのが選ばれた方々は私の選んだ3人と比べると僅かながら劣るのですよ。」


青木
「何が劣ってるだと、貴様の選んだ3人はど素人ばかりではないか。」


杉下
「霊力ですよ神武を最大限に活かすための霊力がね、司令官の選ばれた3人と私の選んだ3人に比べ大きく劣るのですよ。」

杉下
「戦闘面での経験はケイラスに参加させればどうってことはありませんし。」

No.23

天堂
「明石さん、釘宮さん、僕も行きます。」


明石
「心太、大丈夫か。」

釘宮
「無理はしなくてもいいよ。」


天堂
「大丈夫ですよ、伊達にキングと呼ばれてませんし。」


明石
「キングか…だよな、ナンバーワンの実力見てーよ、ゲームじゃなく実際の戦いのな。」


釘宮
「ふ~ん、クイーンだけじゃ物足りないと言うのかしら。」

明石
「そういう意味じゃないんだけど。」


天堂
「喧嘩しないでください、行くんなら早く行って終わらせましょうよ。」
釘宮
「そうね心太君の言うとおりね、じゃ2人ともいきましょう。」


明石
「おういこうぜ。」

No.22

意気揚々と部屋を出る2人を見送る杉下と天堂。
杉下
「天堂君あなたはどうします光武ナックルの王者。」

天堂
「……。」

杉下
「見てみたいんですがね?光武ナックルの王者たる実力を。」

天堂
「でもあれはゲームですよ、実戦とは違いますよ確かにダメージでの衝撃ってのはありましたが。」

杉下
「まあ確かにそうなんですが、なるだけ本物に近い造りになってるんですがなに大丈夫ですよ。」

杉下
「あなたには1人乗りの神武があります。」

天堂
「僕のは1人乗りなんですか。」

杉下
「2人の神武は操作が少し複雑です、それに彼等は1人乗りだと実力が不足しています。」

天堂
「それで2人乗りですか。」

杉下
「それに比べあなたの霊力と操縦技術素晴らしい、光武ナックルであなたが叩き出したあの得点は当分の間は抜かれる事ないでしょう。」



杉下
「覚悟が出来たらいつでも言って下さい、あなたの神武はいつでも発進可能です。」

天堂
「分かりました、でもこれっきりです。」


杉下
「分かっていますよ、ですがあなたは出れば神武から降りる気はなくなりますよ、男にとって戦いはなくてはならない物です。」


天堂
「僕は戦いなんて嫌いですからね、そんな事はありませんよ。」

No.21

秘書
「会長…謎の機械獣が出現しました。」

杉下
「おやおや、これは好都合~どうですお三方出撃してみては?」

天堂
「は?何を言ってるんですか。」

杉下
「その為にあなた達を無理やり連れてきたのですから。」

明石
「自分で認めやがった。」

釘宮
「苦労しないね。」

天堂
「僕は僕達出ませんよ。」

明石
「いや俺は出るぜ、光武ナックルで鍛えた実力試してやる。」

天堂
「えっ何を言って……。」


釘宮
「あたしも出るよ伊達にクイーンと呼ばれてないし。」

天堂
「ええ~、釘宮さんも何を言ってるんですか。」

杉下
「ふふふ、よろしいですがあなた達2人は2つ1つ。」

明石・釘宮
「…?」

杉下
「あなた達2人には2人乗りの複座式の神武を用意しております、メインパイロットはお任せしますよ。」

明石
「よっしゃメインパイロットは俺だ明石充だ。」
釘宮
「クイーンのあたしを差し置いて何言ってるの。」

明石
「良いじゃねーか、かたい事言わない。」

釘宮
「ま、しょーがないわねただし少しでもへましたら変わってもらうわよ。」

明石
「おう、杉下会長さん俺達はでるぜ案内してくれよ。」

杉下
「ほっほっほ、よろしいでは秘書に案内させましょう。」

No.20

耳をつんざくあの音が聞こえる。

杉下
「おや、この耳鳴りは…。」


天堂
「嘘、時空振が起きるのか。」

杉下
「いえ違いますね、この歪曲現象は時空振ではありません時空振動です。」


釘宮
「時空振動…ある一帯の人や建物が跳んでくる現象でしたっけ。」

杉下
「まあだいたいそんなものです。」

No.19

天堂
「す…杉下さん、そ…それで僕達は何をしろと言うんですか。」

杉下
「なあに簡単な事ですよ神武の試作型をもってケイラスに参加参戦して欲しいだけです。」

明石
「ケ、ケイラスってあの半年前にガンドル総統を打ち倒した秘密部隊じゃん。」

杉下
「あなた方の実力はケイラスのメンバーに勝るとも劣らないと思っていますから。」

釘宮
「なぜ?そんな自信をもって言えるんですか。」

天堂
「まさか…あの光武ナックルは。」

杉下
「ほほほ…そうあの光武ナックルは本物と寸分違わぬ造りとなっています。」

明石
「あの複雑な操縦席はそういう意味だったのか。」

No.18

数時間前……、とある場所。

???
「はい、もう構いません目隠しを外しても良いですよ。」


???
「ん、なんだここは?見た事ないとこだな。」

???
「後ろから襲ったあげくに目隠し、しかも何も言わず見知らぬ場所へ無理やり連れて来るなんて非常識にも程がありますわ。」



どこかの建物の一室だろうとわかる場所に3人の男女が連れてこられた。
そこには1人の男と彼を守護する2人の女性がいた。


???
「すいませんね、あまり詳しくは見せたくはないものが多いもので。」

???
「それよりこれを見てもらいましょうか。」

男は大きなファイルを机の置いた。

???
「ようこそ第126回『光武ナックル』全国大会の優勝者・天堂心太(てんどうしんた)」

天堂
「………。」

???
「そして準優勝者の明石充(あかしみつる)と第3位またクイーンと呼ばれる釘宮恵子(くぎみやけいこ)」

明石
「ふ~ん。」

釘宮
「どこで調べたんだか。」

???
「そうそう1つだけ言い忘れてました、私がこの光武ナックルの総責任者の杉下厚(すぎしたあつし)と言います。」

No.17

松浦
「ん…まあ何となくね、どこの奴らかわかるか。」

岸本
「さあな、この時空振動はいろんな勢力が入り乱れている原因だもんな。」

佐藤
「光武に乗ってると言っても敵か味方か分からないしね。」

岸本
「準おめえも用事を終わらしたか。」

松浦
「そうだな、服部兄弟の前例もあることだし。」


「とにかくあの2機が戦いを終わらしたらついて行くか。」

松浦
「ナイスアイデア。」

No.16

岸本
「おい誠何隠れてんだ。」

松浦
「ああ大介、用事は終わったのかい。ん?どうした顔の痕は綺麗な手のひらの形がついてんな。」
岸本
「ん…ああ~まあいろいろあってな。」

松浦
「まあ良いけどさ。」

岸本
「しかしまた見た事もない光武が出て来たな、これも時空振動の恩恵か。」

岸本
「で何で隠れてんだ。」

No.15

松浦
「(あれは光武か…いや違うなカメラのモノアイが…天武(てんぶ)いやあれは神武(じんぶ)どちらだろ。)」

松浦
「あの霊子甲冑も跳んできたものか、とりあえずは様子見様子見~。」

No.14

???
「あんたねー他にも乗ってる人いるんだから迷惑かけないでよ。」


???
「体当たりの何が悪い、男のロマンの1つだぞ体当たりは。」

???
「あ~2人共喧嘩は止めて下さい~。」

その後ろから光武がもう1体ノロノロとついてくる。

???
「ハア何言ってんの、くだらないロマンで毎回毎回体当たりなんざされたらこっちが持たないわよ。」

松浦
「あらかた避難は終わったな隠れて様子を見よう、もしかしたらこの光景をどこかで見ている輩が居るかもな。」

No.13

松浦
「また見た事もない機械の登場ですか、時空振動は罪なやつだな全く。」
松浦
「どうする?今の自分に出来ると言ったら、避難誘導だけか。」

???
「どけどけ――――――。」

松浦
「なんだどこからだ。」
どこからともなく大声が聞こえてきた、それは大河内千尋ではなくまた別人の声だ。

松浦
「うお、なんだあれは。」

とその時光武が機械に向かって体当たりをかました。

No.12

松浦
「優子さん自分は様子を見てきますから、劇場に居る人達の誘導お願いしますよ時空振動が起きれば何がどうなるか予想がつきません。」

優子
「わかりました~、気をつけて下さい~。」

劇場の外に出るとすでに空間に歪みが出来ていた。

松浦
「参ったな、今自分しかいないうえに出てくる物が物だったらどうしようも出来ないぞ。」


歪みが大きくなり、まぶしく光り輝くと歪みから見た事もない機械が出てきた。

松浦
「参ったね、どう見たって味方にはみえないや。」

No.11

大帝国劇場・地下作戦司令室

佐藤
「いいのか誠?1人で任せて。」

松浦
「ああ構わないさ暇…だから、だからさ大介も気にせず自分の用事済ませてきなよ。」

岸本
「ああ~サンキューな。」

作戦
「じゃあ大介行こうぜ。誠また後でな。」

松浦
「あ~いってら。」

2人が出て行き静かになった司令室であれこれ考え事をしていた。

優子
「支配人~支配人~はいらっしゃいますか~。」
松浦
「あ~優子さんかみずきさんは居ませんよ、本部へ出かけてます。」

優子
「あれ~今日はお一人ですか~。」

松浦
「そうですよ、自分だけたいしたが用事ないからお留守番ですよ。」

松浦
「まあそれにみずきさんが帰って来るまでの間ですよ。」

2人の他愛の話しが少し続いた時、久しぶりに耳をつんざくあの音が聞こえた。

優子
「松浦さん~まさか、これは。」

松浦
「ああ、これは時空振動だ。」

No.10

帝都に帰ったEチームは林洋介の薦めで自分達が住むための物件探しを開始していた。


「さあ今日は僕のお店が用意した物件を幾つか紹介しますよ。」


「そうそう、みずきさんや清水さんに言われたんだけど5人一緒に住む事が大前提らしい。」

小松崎
「男5人が1つ屋根の下住むのか、んな趣味ねーぞ。」


「そこは大丈夫だ、Eチームの家族も一緒だ安心してくれ。」


和波
「そうかそれなら一安心だな。」


「苦労した、何せ住む人数が人数だからな。」


「さあ行こうか。」

No.9

清水
「ご家族を安心させてあげるのも兼ね帝都に戻りますよ。」

清水
「しかし最近は日本を中心に次元振動時空振動が多発しています、また何かの戦い前触れでなければ良いのですが。」

No.8

金沢
「で、今後僕達の活動方針は?」

清水
「一度帝劇に戻り帝劇を拠点に活動します、華撃団のかわりと言うとあまりいい気はしないでしょうが。」

小松崎
「はあ、代わりね別にどうでもいいけど。」

清水
「それにあなた達はまだ学生ですから勉学が必要とする年令、運の良いことにあなた達の学校も跳ばされて来た事です、戦いのない時は学校へ登校してください。」


清水
「それとあなた達の住むための物件探しも兼ねて帝都に帰るんですよ、武蔵は住むには合わないんで。」

加藤
「そういや俺達の家族はどうなった?戦いばかりでんな事考えている暇なかった。」

清水
「その事ですが、かなり部分部分で時空振動の影響を受けています。」

清水は白い四角形の紙とハサミを取り出し適当に切り出した。

加藤
「ん?副艦長ご乱心か。」

清水
「ハハ、そうではありませんがね。」

清水は紙を切り上げその紙を5人に見せた。

金沢
「かなりガタガタ…ですね。」

清水
「そうです、戦いの後いろいろ調べてみましたがあなた達の家族だけを見事に避けて次元振動が起きてます。」

和波
「じゃあ俺達は家族と会えないのか。」

清水
「いえ全員がそうとは言えません、何人かはご一緒に跳ばされてきたようです。」

No.7

起動戦艦武蔵・カルガリー上空

清水
「そうですか…わかりました当分の間は我らだけと言う事ですか。」

通信を切る清水副艦長。
清水
「大変ですよ、これから。」

金沢
「どうしたんです。」

清水
「華撃団の藤枝司令からですが、華撃団は当分の間は活動不能になるそうです。」

小松崎
「なんかあったんかい。」

清水
「先の戦いで光武が大破したそうです。」

松風
「で、それが。」

清水
「どうやら彼等の光武は試作機だった様です。」
金沢
「えっ?あれって試作機だったんですか、すごいな試作機でもあんな力を発揮するとは。」

和波
「もし完成された光武でも乗ればとんでもない事になりそうだな。」

清水
「それです、彼等にとっての本当の光武を造るために当分の間はケイラスと華撃団の活動を止めるそうです。」

加藤
「じゃあ、その当分の間は俺達だけですか。」

小松崎
「SRKチームの復帰の目処も経たねーしなー。」

和波
「大丈夫か、随分前に比べて収まったと言えど時空振動と次元振動は起こってるからな。」

No.6

佐藤
「何でそんな事になるんですか。」

みずき
「なかなか予算がおりないのよね~。」

優子
「光武は~基本的に金食い虫なんです~。」

みずき
「維持費すら高いのよね、そのため骨組みから組み立てようとするからなかなか上の連中が渋ってるのよね。」

友美
「なにせ光武1台で国家予算に匹敵します、それが4台となると考えものです。」


みずき
「だからね、ケイラスはおろか華撃団のお仕事すら出来ないから少しの間ねお休みって事で勘弁してね。」


「もし仮にその間何かあった時はEチームしか居ないと言う事になりますよ。」

松浦
「だな、千尋さんも社長業があるからそんなしょっちゅう戦えないし。」

佐藤
「ほら例の謎のさ光武集団が居るじゃん。」

岸本
「あ~、でもあんな不確定性要素に頼るのもなあ~。」

松浦
「とりあえずの間はEチームに頼るか…悔しいけどね。」

佐藤
「みずきさんの言う通り休暇を楽しむか半年ぐらい。」

No.5

岸本
「俺達の光武がどうかしたんですか。」

みずき
「みんなには言ってなかったけど今回の戦いで乗ったのは悪魔で試作機。」

松浦
「試作機。」

みずき
「通称フォースシリーズとも言うの、光武、神武、天武に続く第4の光武の意味。」

みずき
「聞こえはいいけど所詮は試作機、4人の力を引き出したとは言い難い。」

みずき
「それに今回の戦いで光武は大破に近い破損を負いました。」

優子
「そして~、試作型なので~皆さんの霊力についていけずオーバーヒートを起こす事も~度々ありました~。」

友美
「少しずつの改良で何とかそれを抑えて騙し騙しで来ました。」

敦子
「ですがこのままでは限界がきます。」

みずき
「そこでこれからの事も考慮して基礎基本から光武を造ります、あなた達の霊力と操縦技術についていける第5の光武をね。」

岸本
「へぇ、すげーじゃんいつ出来んだ。」

みずき
「え?それはその。」

松浦
「勿体ぶらずに教えて下さいよ。」

みずき
「半年先になるかな。」
4人
「は ん と し 先~。」

No.4

新年を迎えた日の大帝国劇場・控え室

みずき
「みんな明けましておめでとう、ささやかだけどちょっとしたパーティーを開きましょう。」

岸本
「良いじゃん、景気よくいこうぜ。」

松浦
「1年の計は元旦にありだな。」

佐藤
「ん?Eチームは?Eチームの方はどうしたんだ。」

みずき
「ええ彼等は彼等で祝うらしいわ。」


「そうなんだ?残念ですね。」

みずき
「それに今日は自分達が住むための物件探しに行くらしいし。」

松浦
「えっ?今日1月1日ですよ店開いてるんですか。」


「俺んちの店開けたった親父に頼んでね。」

岸本
「そうだったな、洋介とこ不動産屋か。」

みずき
「それとみんな食べながらでいいから聞いて、4人の光武の事についてだけど。」

No.3

多元世紀…時空振動によるいろいろな世界がつぎはぎされて出来た世界、そのため西暦もめちゃくちゃであったため、今回の戦いの後多元世紀と呼ばれる暦が誕生した。

No.2

みふゆ
「誰も居な~い、交差点を行~く、貴方と私の間に粉雪が舞~う。」

アリス
「願い事がひとつだけあるの、今日は特別な日だから~少し夢をください~。」

ティーナ
「誰も居な~い街角を行~く、貴方は私の手をとり何も言わな~い。」

千晶
「願い事は暖かい言葉、今日は特別な日だから~きっと奇跡が起こる。」
ベル
「誰もがほんの少し、誰かを思うとき奇跡の鐘が鳴るのだろう。」

ルナ
「誰もがほんの少し、誰かを思うとき愛の灯火灯るだろ~。」

全員
「今日は特別な日、愛が溢れそうな日、きっと私に~奇跡が起こります。」

全員
「今日は特別な日、愛の鐘が鳴る日、貴方とふたりのラブストーリー。」
団員達が歌い終わりステージを去る時、劇場は全員総立ちで拍手喝采を送っていた。


小松崎
「へぇ、なかなかどうして良い歌じゃねえか。」
金沢
「そうだね、僕達の世界にも欲しかったねこういう歌。」

和波
「(歌か…戦うだけじゃないな歌が戦いを終わらせても良いよな。)」

加藤
「1年に1回だけか、確かにすごいな。」

松風
「くぅ~泣けた。」

No.1

松田恭吾との戦いから2ヶ月近くが経ったある日その日は12月24日、そうクリスマスである。

帝国歌劇団はこの日だけの特別公演として「奇跡の鐘」を上演している。
特に上演後で団員全員が歌う「奇跡の鐘」は公演を観なくてもそれ同等の価値を持っていると高い評価を持つ。

ケイラスのメンバーは時間の都合で公演こそ観れずだったが歌だけは聴こうと帝劇に集まった。

松浦
「遅いよ、お2人さん。」

加藤
「悪い、悪い。」

金沢
「すまないな、いろいろ手続きがあってね。」

岸本
「みずきさんと清水さんに無理言って頼み込んだだからよ。」


佐藤
「奇跡の鐘、これを聴くだけでもすごい価値があるぜ。」


「さあ行こう、この日のだけの特別な夜だ。」

9人がぎりぎり時間に間に合った時、煌びやかで綺麗で美しい衣裳を着た団員達が「奇跡の鐘」を歌いだした。

劇団員の優しくも暖かい歌声が劇場を包んだ。

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