狂気…幸子の場合

今日…

あなたへの未練を断ち切った。
自らの手で…

私の頭の中の１００％を占めていたあなたへの想い…

夫などどうでもよかった。

子供のことなど頭になかった。

あなたの一挙一動が気になり、あなたの言葉のひとつひとつが私を一喜一憂させる。

あなたの態度ひとつで地獄にも堕ち…
あなたの言葉ひとつで天国にいけた。

あなたは私に出会うために生まれ、私はあなたに愛されるために存在すると確信していた。

…それがあの一通のメールで

足元から崩れ落ちていく…砂上の楼閣のように幻だったと… 手足をもがれ、心臓をわしづかみされるような痛みと共に知らされた。

• 共感0

………あの日…………「NAO❤あと１時間くらいかな。
もう家出ていいよ。」

久しぶりに会える、今日のために３日前から夫に、昔の友達と飲みに行くことを話し、昨日新しい服も見立ててきた。

ショップであれこれ考えながら服を選ぶ…自然に笑みがこぼれる。

いつもはうっとうしいと思う店員にも
「これ派手じゃない？」
「もう少しスカート丈短くてもおかしくないかしら？」

必要以上に自分から話しかけてる。

私って単純☺
あなたに会えると思っただけで幸せな気分。
あなたの所へ向かいながら、ここ数日を思い浮かべながら、また口元がほころんでいた。

今日は泊まりたい。
ずっと一緒にいたい。

• 共感0

期待で胸を膨らませてあなたの元に向かう。

幸せな自分に酔うふりをしてるだけ…
本当はわかっているの

お金が返せないから私と付き合ってるって

惨め…

になるから受け入れられない。

あなたが困れば困るほど私は必要とされる。

あなたは死ぬまで私の言いなりよ。

あなたを追い詰めているのは、他でもなあこの私だから

私が弱みを握ってる限り、私とは別れられないのよ。

アーハッハッハ…

夫も子供も裏切り、あなたの事しか頭にない私は地獄に堕ちるでしょうね。

• 共感0

あなたに愛されてると思えたのは、最初の半年だけ


あとの２年半は不安と疑いの毎日


言葉とは裏腹な冷めた態度

繋がらない電話

返ってこない返信

見え隠れする若い女の影

気づいていたのよ２年以上前から

私を頼らなくなった…

私に対する愛なんてない事は、私が１番感じていた。

• 共感0

…そして

突然のメール

「〇〇〇への夜中の電話、控えていただけませんか、仕事に差し支えますから
それからメールも遠慮して下さい。
〇〇〇が迷惑していますので」

！！！！！！！！
「あなた誰？
〇〇〇は？」

「〇〇〇の彼女です。彼は横で寝てますけど」

頭が真っ白になった。
真っ白で何も考えられない。

心の中でわかっていたことなのに、現実を受け止められない。

• 共感0

あなたのところに飛んでいきたい衝動を必死で抑える。

今は行けない。

子供を学校にださなきゃ
夫を仕事にださなきゃ

火に焼かれるような苦しい時間
１分１秒が何時間にも思える。

行って問い詰めるの？
あなたの言い訳を聞きたいの？
女を殴りたいの？

どうしたいかさえわからない。

殺意さえわく。

• 共感0

夫、子供達の
「いってきます。」
も上の空

子供達が玄関を出ると同時に携帯を押す。

「ただいま電話に出ることができません。」流れてくるアナウンス

何度かけてもでない。

留守電に
「〇〇〇電話ちょうだい」と入れたが、待つ時間ももどかしく、また電話する。
きっと慌てふためき、顔面蒼白で携帯を握りしめていただろう。

• 共感0

今にも死にそうな面持ちで、携帯を握りしめている私。

呼び出しコール５回も耐えられない。

切ってはかけ切ってはかけ…

そうしているうちに 「電源が入っていないか、電波の届かないところにいます。」
というアナウンス

電話をし始めて１時間以上がたっていた。

電話をかけすぎて、彼の携帯の充電が切れたことには気づかなかった。


彼が電源を切ったと思った。

…こうしてはいられない！！

今すぐ行かなきゃ！！！！

• 共感0

死ねばいいのに

死ねばいいのに

死ねばいいのに…

そうつぶやきながら運転していた。
どこの誰ともわからない女。
彼の横で寝ていた女。
周りの景色も目に入らない。

ただひたすら彼のマンションに向かって突っ走る。

• 共感0

バチが当たった⤵

インフルエンザにかかっちった💦💦💦

• 共感0