中途半端な私…
旦那がお風呂に入ってる間に…
旦那の携帯をチェックする。
受信・送信メール共に履歴はすべて私💧
余計あやしいから💧
メール作成…
「ま」を押すと
「まーちゃん」
が1番に出てくる。
やっぱりしょっちゅうメールしてんだね💨
※読みにくい文章や、誤字脱字等もあると思いますが、どうかあたたかく見守って下さい🙇
新しいレスの受付は終了しました
川谷くんとは中学校を卒業してから一度も会ってないけど…
目がクリッとしてて、かわいらしい感じの男の子だった。
弟くんとはあんまり似てない。
「どうも😁
改めまして、けんたの弟の川谷広貴です。
よろしくお願いします😁」
「こちらこそ…😊」
同級生の弟っていうだけなのに、すごく親近感がわく。
その後は小学校の話や中学校の話などで盛り上がり、あっという間に時間が過ぎていった。
楽しい会話で暗かった気持ちも明るくなり、髪型もセミロングからボブになって軽くなった。
いい気分転換になった。
「今日はありがとうございました。
兄貴の同級生ってのにはビックリしましたけど(笑)
またお待ちしています。」
川谷弟くんは、そう言ってニッコリ笑って見送ってくれた。
ちなみに川谷弟くんは26才。
若い兄ちゃんと喋るのもすごく久しぶりで、本当に楽しかった。
まぁ、美容師さんって会話が上手というか、昼間のホストみたいって聞いたことがある。
でもこれだけ髪型も心も満たされたら…
ホストにハマるのもわかるな💦
それから、帰りにスーパーで夕飯の材料を買い帰宅した。
只今16時半…
旦那はまだ帰ってない。
ふと携帯を見ると新着メールが…
『今日は悪かった。
帰ってゆっくり話そう。』
旦那からのメールだった。
何を話すっていうのか💨
せっかく川谷弟くんのおかげで、楽しい気分だったのに、またイライラしてきた。
少しでも落ち着こうと思い、ホットのカフェオレをいれた☕
私はカフェオレが大好きで、飲むと落ち着く💦
1人ソファーに座りカフェオレを飲んでいた。
でも頭の中は、旦那と「麻美」のことばかりが思い浮かぶ…
今二人は楽しい時間を過ごしているに違いない。
もしかしたらセックスしてるかもしれない…
…
20時過ぎ…
旦那が帰ってきた。
私はご飯も作らず、ソファーでぼーっとしていた…
「…
今日は悪かったよ…
怒ってるのか?」
気まずそうに旦那が話し出す。
「怒ってるのかって…
浮気されて怒らない人っているのかな💨」
私は呆れて答えた。
「…ごめん。
でも浮気じゃない…
…本気なんだ…」
ソファーから転げ落ちるかと思うぐらいビックリした。
本気…という言葉にビックリしたのではなく、
本気だということを妻に伝える旦那に驚いた。
「私とは離婚するってこと?」
もう離婚なら離婚でいいと思った。
「違う。
お前のことも大事に思ってる。
離婚はしたくない。
ただ、アイツのこともお前と同じぐらい大事なんだ…」
…なんだコイツ💧
私…なんでこんなアホな旦那と結婚してしまったのだろう…
そう思っていると、
「お前とアイツと…
一緒に暮らしたいと思ってる。」
はぁ⁉
一緒に暮らしたい?
「はぁ💢
何言ってんの?
一緒になんて暮らせる訳ないでしょ💢」
「もっと広い家に引っ越すつもりだけど…」
「部屋の広さの話をしてんじゃないの💢
精神的に無理だってこと‼」
「でも働き手が多い方がいい暮らしができるぞ。」
何言ってんの💢
「お金の問題じゃない💢」
「まぁ…いきなり話したから、考えまとまらないと思うけど、考えてみてくれ。
良い考えだと思うんだよ。」
怒りでふるえる…
「じゃあ、風呂入ってくる。」
と旦那は部屋から出て行った。
非常識…
自分に都合がいい考えをどうしてそんなに得意気に言えるわけ?
自分しか得しないじゃん。
腹が立つ…💢
私のことなんだと思ってるの…
情けない…
ホント情けない
旦那も自分も…
長尾くんのお店までは、車で10分ぐらい。
お店に駐車場がないので、お店近くのパーキングに車をとめて、少し歩く。
小さいビルの2階が長尾くんのお店だ。
エレベーターもあるけど、2階ぐらいなら階段派の私。
今日もいつものように階段をあがるが…
一歩一歩がなんだか重い💧
今日は美容院で癒されたはずなのに、どっと疲れている。
そして今度は長尾くんに癒やされようとしている。
甘えてばかりでダメな私だ…
長尾くんは同い年で、今私が勤めているホテルに同期で入社した。
長尾くんはおっとりした性格で、ドジな私をいつも助けてくれていた。
そんな長尾くんに恋心を抱くことはなかったけど、ずっと友達でいたいと思った。
長尾くんは2年ぐらいでホテルを辞めて、バーで働き始めた。
ホテルを辞めてからも、ずっと連絡を取っていて、長尾くんが働いてたバーに遊びに行くこともあった。
そして2年前、自分の店を持ち、おまけに結婚もして…
幸せに暮らしてる…はず。
自分のことばかり話す旦那に比べて、長尾くんは自分の話はほとんどしない。
いつも聞き役で、私の愚痴も今まで相当聞いてもらっている。
「そうか~😊
大丈夫か?」
「元気か?」
と、愚痴でもニコニコしながら聞いてくれた。
ガチャ…
お店のドアを開けた。
長尾くんがすぐに私だと気付いて
「😊いらっしゃい。」
とニッコリ笑顔。
「こんばんは😁」
私も笑い返しながら、カウンター席に座った。
「元気してたか~?」
「う~ん…
微妙💧」
「どうした~?
何かあったのか?」
「うん、ごめん。
また長尾くんに愚痴りに来ちゃった💦」
「そうかそうか~😁
どんどん愚痴れ(笑)
今日は?何飲む?
オレンジジュースか?」
…そういえばお腹すいたな💦
晩ご飯食べてなかったし…
「ねぇ、何か食べてもいい?
お腹すいちゃった💦」
「はは😁そうか~😁
元気ない時はいっぱい食べろ!」
と言って長尾くんがメニュー表を渡してくれた。
私はトマトソースのパスタを注文した。
もう1人いる従業員さんが、パスタを作ってくれる。
今日は私の他にお客さんは一組のカップルだけ。
テーブル席の方で仲良そうに飲んでいる🍸
デートかなぁ
仲良さそうでうらやましい…
「で?
今日は何があった?」
氷を割りながら、長尾くんが聞いてくる。
「えーっとね…」
何から話そうかな…
考えていると、長尾くんがオレンジジュースを出してくれた。
小声で
「元気のないお前にサービス」
「いいの⁉
ありがとう。」
お礼を言ってオレンジジュースをひとくち飲んだ。
…美味しい…
そして今日あった出来事を一気に話した。
旦那が「麻美」とデートに行ったこと。
「麻美」と一緒に暮らしたいと言われたこと…
長尾くんはビックリして、そして呆れていた…
「パスタ…
お待たせしました。」
会話が聞こえたらしく、少し気まずそうな笑顔でパスタを運んできてくれた。
ニンニクとトマトソースのいい香り。
「ありがとう。
わぁ、美味しそう⤴」
「話は一旦休憩して、先に召し上がれ😊」
「うん!
いただきます。」
美味しい🌟
パスタもすごく美味しかった。
「なんかさ…
お前の旦那メチャクチャじゃない?」
パスタを食べ終わると、長尾くんが話し始めた。
「…うん。
…なんかさ、こんな人だと見抜けずに結婚した自分が情けないよ💧」
「それは仕方ないと思うよ。
それよりも、これからのこと…
しっかり考えた方がいいんじゃないか?」
それはやっぱり離婚ってことだよね💦
「うん…、
なんかまだリアルに考えられなくて💦」
「簡単なことじゃないからな。
まあ…よく考えてみろよ😊
愚痴や悩みならいくらでも聞くから😊」
「ありがと。」
「ただ、お前ネガティブ思考だからな😁
前向きに考えなきゃダメだぞ。」
…
旦那よりも長尾くんの方が私のことを分かってくれてるような気がする…
私はネガティブ思考なんだ…
何に対してもすぐ悩んじゃう。
自分に自信が持てなくて、いつも中途半端になってしまう…
旦那には
「お前は悩みなんてなさそうでいいな💨」
「お前何も考えてないだろ💨
のんきなヤツは気楽でいいな~」
なんてよく言われた。
そんなことないのにな…
長尾くんに元気をもらって帰宅した。
帰り際に
「また来いよ😊
何かあったら電話しろよ!」
と声をかけてくれた。
私なんて単なる客でしかないけど、いつも優しくしてもらって、なんだか奥さんに申し訳なかった…
だから何かあっても電話なんてかけられない。
でも…心強かった。
長尾くん…
本当にありがとう。
深夜、帰宅すると旦那はグーグー寝ていた。
私がどんな気持ちでいるかなんて、この人には一生わからないだろうな…
まあ、私も旦那の考えなんて全然理解出来ないけどね。
愛人と一緒に暮らしたいなんて、理解しようとも思わないし💧
…
今日は旦那と同じ部屋で寝たくなかったけど、寒いし、布団を移動させるのも面倒なので、仕方なく同じ部屋でいつものように自分の布団に入った。
翌日…
私も旦那も仕事だったので、いつもの時間に起きて、いつも通り「おはよ」だけ言って、バタバタと出勤した。
昨日のことを思い出すと朝からため息が出る💨
憂うつな気分だったが、仕事はちゃんとしなきゃ!と、気合いを入れて1日頑張った。
夜…
帰宅して晩ご飯を作り終えた頃に、
『今日は遅くなる』
と旦那からメールが…
遅くなる=ご飯はいらない。
晩ご飯…1人だったら簡単なものでよかったのに…
ご飯いらないなら、もっと早く連絡してっていつも言ってるのに💨
些細なことなのに、いつもの何倍も旦那が自分勝手に思えてイライラしてきた。
こんなに勝手で、よく家族を増やしたいなんて言えるよな💨
もし一緒に暮らしたら、私が「麻美」や「麻美」の子どものご飯も作らないといけないわけ?
ていうか、「麻美」は夜働いてるから、夜の間は私が「麻美」の子どもの世話をしないといけないじゃん。
旦那はあてにならないし、
…子どもに罪はないし…
あー😱
でもそんなの絶対に無理!
一緒になんて暮らせるわけないよ😭
絶対反対し続けなきゃ😣
でも「麻美」だって、私と暮らすなんて絶対嫌だと思う。
私が「麻美」の立場だったら絶対に嫌だもん💧
普通は奥さんとは離婚して欲しいと思うものなんじゃないかな…
分からないけど…
そんな変な家庭いらないよ💧
今日旦那はもしかしたら「麻美」と会って、一緒に暮らそうって話をしているのかも💦
多分嫌だって言われてると思うけどね💧
その日、旦那は深夜1時過ぎに帰ってきた。
私は布団の中で、まだぼんやり起きていたけど、話すのも面倒だったので、寝たフリをした。
旦那もすぐ寝たようだったけど…
明日、何か言われるのかなと少し気になった。
ところが翌日、
「悪いけど、今日も帰りが遅くなるから、先に寝といてくれ。」
と旦那に言われた。
「麻美」を説得中なのだろうか?
「分かったよ。」
今、旦那とあまり顔を合わせたくないから、ちょうどいいよ。
じゃあ、今夜もご飯いらないんだね。
手抜きしよ~。
あ、たまには友達と外食しようかな?
「遅くなるなら今夜もご飯いらないんだよね?
友達とごはん食べに行ってきてもいい?」
一応確認する。
「ああ、いいよ。」
ヨシ!
お昼休みに、友達に連絡してみよう⤴
ちょっとウキウキした気分で、出勤した。
そしてお昼休み…突然メールしたにも関わらず、運良く、高校の時からの友人・由希と連絡が取れて、久しぶりに二人でごはんを食べに行く約束をした。
由希は独身。
とっても美人。サバサバした性格で、しっかり者。
バリバリ働くOL。
優柔不断な私にはピッタリの友人だ(笑)
独身だが同棲している彼氏がいるので、誘いにくかったり、予定が合わなかったりで、由希に会うのは久しぶり。
由希にはよく相談にのってもらったりもするけど、さすがに今回のことは恥ずかしくて相談できない💧
長尾くんには素直に言えるのに…なんでかな?
まあ、今日は旦那のことは忘れて楽しもう♪
夜、由希と居酒屋で待ち合わせした。
私は飲みたい気分だったし、由希もお店まで彼氏が送り迎えしてくれるとのことだったので、私のアパートの近くの居酒屋に決めた。
料理も美味しいし、雰囲気も良くてオシャレな感じの居酒屋だ。
私は歩いて居酒屋に向かう。
待ち合わせの時間通り店に着いたが、すでに由希は入り口で待っていた。
「お~い、
亜沙美~✋久しぶり~。」
「由希~
早かったね💦
待たせてゴメン🙏」
私は小走りで由希のところへ…
「今来たとこ😊
お店入ろ~。」
由希…
なんかますますきれいになってるな✨
お店に入って席に着き、とりあえず飲み物を注文した。
「で、何かあった?」
「え?」
いきなり由希に言われてビックリした。
「何もないんだったらいいんだけどね😊
何かあったのかな~と思って。
なんとなく元気なさそうに見えるけど…」
…顔に出てるのかな💦
いつもするどい由希…
「…うん、
あのね…」
恥ずかしかったけど、由希には隠し事は出来ないような気がして、結局全部話してしまった。
由希…きっと呆れるよね💦
ざっとひと通り話したところで、飲み物がきた。
「じゃ、とりあえず先に乾杯しよっか。」
「うん、お疲れ~🍻」
小さく乾杯した。
そしていくつか料理を注文した。
ふぅ~
一息ついた。
「亜沙美も色々つらかったね」
由希が話し始める。
「情けなくなるよ💦
旦那のことも、
自分のことも…。」
「私、結婚したことないから、夫婦のことはよく分からないけど…
不倫とかって…
テレビの中だけの話かと思ってたよ。
現実にもあるんだね…」
「私もまさか自分が…ってビックリした。
でも私も完璧な良い妻ではないし、私にも原因はあると思う…。」
「イヤイヤ、
私はどんな原因があっても浮気は嫌だ。
それなら離婚して欲しいと思っちゃう。」
「離婚も頭には浮かんだけど…
なかなかリアルに考えられなくて…」
「なんかさ、私の知り合いのおばちゃんが言ってたんだけどさ、
夫婦には最大の危機…
まあ、離婚の危機なんだけど、
それが一生のうちで3回はあるらしいの。その3回目で今までのことが許せるかどうかが離婚のポイントだって言ってた。
その3回の期間は人それぞれだよ。
10年に1回の人もいれば、1週間に1回の人もいるかもしれない。」
「うんうん。」
「亜沙美も試してみたら?
初めての浮気発覚が1回目。
今回のことが2回目。
今までのことは見逃す。
でも次の3回目…
3回目何かあった時に、亜沙美がもう絶対許せないと思ったら離婚を考える。」
…なるほど。
「結婚と違って、離婚ってすぐにできるものじゃないと思う。
我慢しなくちゃいけないこともあるよね。
でも我慢し過ぎて自分を見失うのもダメだと思う。
一度きりの人生だし、やっぱり楽しく生きたいと思う。
…って、結婚もしたことのない私がいうのもなんだけど😁」
「そんなことない!
由希の言うことすごくわかる」
由希の言葉が私の中に染み込んでくるみたい…
今の私…
楽しんでる?
幸せ?
…
考え込んでいると、注文した料理が運ばれてきた。
「とにかく、あんまり考え込まないようにね!
悩んでも、ろくなことないから(笑)
また何かあったら、いつでも話聞くよ😉」
「ありがと。」
「冷めないうちに食べよ!」
「うん⤴」
その後は料理を食べながら、仕事の話や由希と彼氏のノロケ話なんかを聞いて、22時頃、店を出た。
由希と話せて良かった。
良いアドバイスがもらえた。
なんか自分がちょっと強くなれたような気がした。
そう、私も楽しく生きたい!
でも旦那とはせっかく夫婦になったんだし、今までのことは水に流して、もし次に何か起こった時に私が旦那を許せなかったら…
その時は離婚を考えよう。
そう決めた。
そして帰宅すると…
あれ?
旦那がもう帰ってきている。
今日は遅くなるって言ってたのに、どうしたんだろう?
不思議に思いながらドアを開ける。
「ただいま。」
リビングに行くと、旦那はソファーに座りテレビを見ていた。
テーブルにはビールの空き缶がいくつか転がっている。
普段家ではあまりお酒を飲まない旦那。
どうしたのかな…
何かあったのかな…
「今日…」
「遅かったな💨
メシも作らずどこ行ってたんだよ。」
私が話しかけようとするのと同時に、旦那が私に話しかけてきた。
「今日は遅くなるって言ってたから、友達とごはん食べて来たんだよ。
朝、そう言ったでしょ?」
「そんなの知らん。
友達って男か?」
え⁉
「友達って由希だけど。」
「証拠は?」
は⁉
ちょっとイラッとした。
「証拠なんてないよ‼
由希と居酒屋でごはん食べただけ。」
「ふん、どうだか💨」
何で私が疑われるの?
意味が分からない💢
「どうして疑うの?」
「だってお前、この前浮気したいとか、男とデートしたいとか言ってただろ?」
は⁉
「そんなこと言ってないけど💢」
「はぁ~💨
都合の悪いことはすぐ忘れるんだから💨」
…何言ってんのコイツ💢
「そんなに疑うなら、今から由希に電話するから聞いてみたら💢」
「は⁉
いいよ。そんなの。
電話して話すのなんて面倒だし、何の証拠にもならないよ💨
まぁ、浮気したいんなら勝手にすればいいよ。」
そう言い残し、旦那はリビングを出て行った。
…お風呂に行ったようだ。
いったい何なの?
八つ当たり?
仕事で何かあったのかな?
それとも「麻美」とうまくいってないのかな…
でも、どちらにしても、疑われるなんて腹が立つ!
自分はどうなのよ💢って言いたい。
せっかく由希と楽しい時間を過ごしたのに、台無しだ…
イライラが増す。
そうだ、
私が楽しかった時は、いつも旦那に台無しにされる…
…わざと?
私が楽しそうだとムカつくのかな…
色々考えながら、とりあえずビールの空き缶を、空き缶用のゴミ箱に捨てた…
空き缶ぐらい、自分で捨ててくれたらいいのに…💨
更にイラッとしていると、旦那がお風呂から出てきた。
?
お風呂に行ったのに、お風呂に入ったような感じではない💧
あんたこそが嘘つき。
風呂場で電話でもしてたのかな。
そして
「ちょっと出てくる。」
と言ってサッサと出かけて行った。
お前の方が怪しすぎるだろ💢
呆れてソファーに座った。
なんか疲れた…
ボ~っとしていると、私の携帯電話が鳴った。
知らない携帯番号からの着信…
誰だろう?
「もしもし?」
とりあえず出てみた。
「もしもし?
亜沙美?俺~😁
分かる?」
誰⁉
と思ったけど、聞いたことある声…
あ‼
もしかして…
「たかと⁉」
「当たり~
久しぶり~。元気か~?」
たかと
南 隆人…
私の元カレだ💦
旦那と付き合う前のことだから、もう何年も前のこと。
しかも元カレと言っても、付き合ってた期間はたったの1ヶ月💧
二つ年下のたかととは、高校生の時に友達の紹介で知り合った。
それからずっと仲良くしてて、恋人同士になれたらもっと楽しくなるはず…と思って、私から告白して付き合ったのだけど…
付き合ってみたら何かが違ってた💧
きっと友達の期間が長すぎたからだろう…
1ヶ月で別れて、また友達に戻った。
友達に戻ってからはまた仲良くなれた。
だから元カレというよりは、男友達という感じ。
私が結婚してからは、会ってないし、連絡もほとんど取っていなかった。
2年ぐらい前に、たかとも結婚したと連絡があったが…
それ以来かも‼
「久しぶり~!
元気だった?」
「今旦那は?
電話してて大丈夫?」
「うん。
旦那出掛けてるから。」
「そっか。
あ、俺携帯番号変えたんだ。
とりあえずそれ知らせようと思って。」
「わざわざありがとう😃」
「それと…
ちょっと愚痴聞いてもらおうと思って😁」
愚痴?
たかとが愚痴るなんて珍しい。
「愚痴なんて珍しいね。
あ…もしかして奥さんの愚痴とか?」
「大正解!
実はさ~、嫁が浮気してたんだよ💧」
嘘💦
たかとも?
私と同じじゃん💧
と思ったけど、
「そうなの?
どうして浮気してるって分かったの?」
「嫁と浮気相手がデートしてるところを、偶然見かけてさ💧
問い詰めたら白状した。」
えー💦
「ヒドいね💧
え、何で?何で浮気されたの?」
「仕事が忙しい時期があってさ。あんまりかまってやれなかったんだ。
嫁いわく寂しかったから浮気したって💧
俺、真面目に仕事頑張ってたのにさ⤵」
ヒドイ…
と思ったけど、かまってもらえず寂しかったという奥さんの気持ちもすごく分かる…
私も寂しいから、美容院や長尾くんのバーで癒やしてもらっているわけだし…
たかとはひとつの事に集中すると、他のことはほったらかしにするところがある。
でもだからといってやっぱり浮気はダメだよね…
「奥さんとは仲直りしたの?」
って、仲直りしてたら私に電話なんてかけてこないかと言った後で思った💦
「…今、別居中😁
俺、実家に帰ってきてます。」
「そうなの?」
「嫁が、これからのこと考えたいから実家に帰るって言うからさ。
嫁が実家に帰ったらさ、俺は家事出来ないし生活困るから、じゃあ俺が実家に帰るよって言って帰ってきた😁
俺の家族には嫁とのこと話したし、離婚するのも時間の問題かな💦」
「…」
もし私が旦那に別居したいと言ったら、家事を全くしない旦那は、たかとのように自分の実家に帰るのだろうか…
それとも「麻美」を家に呼ぶのだろうか…
自分のことばかり考えてしまった💦
「たかと…
実は、私の旦那も浮気してるんだ💦」
「え⁉」
私は今までのことをたかとに話した。
「亜沙美の旦那も凄まじいな💧
まあ、一夫多妻制には俺も憧れるけど😁
それを実現しようとするヤツはちょっとな…」
「そうだよね💧」
それからお互いの家庭の愚痴を言い合った。
たかと夫婦もセックスレス気味?だったらしい。
子どもはいない。
浮気発覚後は当然一度もセックスはしてないって💦
奥さんが寂しかったのは、そのへんにも原因があるのかなと少し思った。
いつまでもラブラブな夫婦って…
なかなか難しい💧
それから、たかととちょこちょこメールや電話で連絡を取るようになった。
近況報告をしたり、愚痴を言ったり…
近況報告といってもお互い、何も変わらないのだけど💦
たかとの奥さんは、離婚はしたくないと言っているらしいが、たかとはどうしても許せないらしい。
離婚したいと思っていても、簡単にはいかないものだ…
私と旦那も相変わらずだ💧
『愛人と同居』についての話もあれ以来ない。
「麻美」も反対しているのだろう…
旦那は時々、夜出掛けていき、夜中1時ぐらいに帰ってくる。
「麻美」を説得しに行ってるのだろうか。
でも旦那の行動が、たいして気にならなくなってきた。
もしもう1回旦那から「麻美」と一緒に暮らしたいと言われたら、離婚しようと決めていた。
私にとって、旦那と「麻美」と一緒に暮らすことは、非常識で苦痛なことでしかなく、私が楽しく生きる為には必要ないと思ったから…
そんなある日…
その夜も旦那は出掛けていて不在。
私は適当に晩ご飯をすませ、ソファーに座りテレビを見ていた。
20時半頃、携帯電話が鳴った。
「植村さん」からだ。
植村さん(女性)は私の上司。
電話なんて珍しい…
あ、明日の仕事の段取りの確認かも…
明日は私の勤務するホテルで結婚式があるのだ。
「もしもし」
電話を取ると、やはり仕事の確認だった。
メモを取りながら話していると、キャッチが入った。
が、大切な仕事の話をしていたし、しかも上司と話しているので、申し訳ない…と思いながら、キャッチは無視した。
植村さんとの電話はそれから5分くらいで終わった。
電話を切ると、すぐにまた携帯が鳴る。
「もしもし」
慌てて電話に出ると、
「お前、何やってんだよ💢
何で電話取らないんだよ💢
今何してるんだ?💢」
…旦那だった。
「ごめんね💦
仕事の話してたから…」
「お前の携帯には何のためにキャッチの機能がついてると思ってるんだ💢
俺のことバカにして💢
そんな携帯捨てろ💢」
…
何をそんなにカリカリしているんだろう…
キャッチを取らなかったのは悪かったけど、そこまで怒ることなの…?
「今、どこで何してるんだ💢」
💧
それはこっちのセリフですけど💧
「家にいますけど…」
「嘘言うな💢
浮気してるんだろ💢」
…
カチンときた。
「いい加減にしてよ!
浮気なんかしてないよ!
あなたこそ今どこにいて何してるの?
キャッチ取らなかったのは悪かったけど、浮気を疑われる筋合いはないよ💢」
怒鳴って携帯を切った。
なんなのよ…
なんでそんなに私を疑うの?
もしかして、私の携帯…
見られてるのかな…
やましいことは何もないけど、たかととのメールを見て、疑ってるとか?
何もないのに疑われるのは嫌なので、たかととのメールは全部消去した。
なんだか私も浮気してるみたいだな💧
たかとに恋愛感情は持ってないけど、これも浮気になるのかな…
その日、旦那は帰宅しなかった。
翌日、仕事を終えて私が帰宅すると、旦那はもう帰って来ていた。
何もなかったように
「何か今日風邪気味だ…」
と話しかけてきた。
まだ18時過ぎ…
「調子悪いんなら、まだ間に合うから病院行けば?
明日はこのへんの病院は休みだから。」
「うん…
まあ寝てれば治ると思うから病院はいい。」
あっそ、と思いながら、晩ご飯を作り始めた。
新しいレスの受付は終了しました
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
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先日マッチングでマッチした男性と会いました。 当日はマスクをしていき、ドライブで終わったので マ…
8レス 136HIT 聞いてほしいさん - もっと見る