―8月の決心―
2000年8月2日。
その日から始まった。
いや…。
その日で終わったと言うべきか
とにかく
8月2日は私にとって運命の日だった。
この決断は正しかったのだろうか?
(誹謗中傷のコメントは止めて下さい。
不快な方は読まないで下さい)
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1997年4月。
私は産まれたての赤ちゃんを抱いていた。
「珠のように可愛い」とは言い難い。
真っ赤で皺くちゃで、猿より猿っぽい。
それでもやはり可愛く感じた。
私の赤ちゃん・・・
私は、22歳で母になった。
私は、ごく普通の家庭で育った。
・・・正確には、とても恵まれた家庭だったと思う。
父は、母方の両親が経営する会社を継いでおり
私の両親は土地も家も会社も別荘も与えられていた。
私は当然のように私立短大に進学し、自動車の免許を取れば車も与えられた。
絵に書いたような、幸せで恵まれた家庭だった。
親に叱られたこともなければ、喧嘩になったことも、言い争ったこともない。
そして私のお腹に新しい命が宿り、私は22歳で結婚した。
私のデキ婚に当たり、両親はひとつだけ心配していた。
それは、「結婚相手が次男かどうか」ということ。
父の営む会社は、やがて自分の子供に継がせたい。しかし、両親には私しか居ない。
つまり私は一人っ子で女の子。
今すぐではないにしろ、ゆくゆくは私の夫となる人に会社を継がせたいと父は思っているようだった。
私の夫となる男性は次男。
彼は、我が家が会社を経営しており、ゆくゆくは後任が必要なことも知っている。
彼のご両親も自営業をされているが、後取りはご長男がされるとのこと。
彼のご両親にも
私の両親にも祝福され、私たちは結婚した。
会社の後継ぎが必要な父。
それに納得している彼と彼の両親。
何も問題はない。
順風満帆な結婚生活が始まるはずだった・・・
最初の不可解は、顔合わせで起きた。
堅苦しい結納はナシにしたいという彼のご両親の意向に沿い、私たちは顔合わせの食事会のみを開いた。
私の両親、父方の祖父母、母方の祖父母。
彼の両親とお兄さん、彼の祖父母が集まる予定だった。
しかしその席に、彼のお兄さんの姿はなかった。
「東京でしている仕事の都合がつかない」という理由だった。
そしてお兄さんは、後に催された私たちの結婚式にも来なかった。
もうひとつの不可解なことは、同居を勧めてきたことだ。
「あなた達、お金がないでしょ。うちに余っている部屋で住みなさいよ」
お義母さんが、執拗に勧めてきた。
確かに私も彼も社会人2年目。
二人だけでは新生活のお金が足りない。
しかし、お義母さんの言う「余っている部屋」とは、彼が使っていた6畳の和室のこと。
そんな狭い空間で、私たち夫婦と赤ちゃん!?
しかも彼は次男なのに、何故同居!?
お気持ちは有り難いけれど、私は気が進まなかった。
しかしお義母さんの半ば強引な手段と、彼の「お金が貯まるまで」という説得で、私たちはとりあえず同居させてもらうことになった。
同居は、思いの他快適だった。
私はある一流企業に勤めており仕事は続けたかったので、妊娠中も勤務を続け
産休を取り復帰する予定だった。
だから、専業主婦であるお義母さんの存在は正直有り難かった。
私は夕食の後片付けとみんなの朝食作り、自分の洗濯だけをすれば良かった。
これなら、実家でしていたことと変わりない。
顔を合わせる時間も少ないお陰か、お義母さんとの関係もうまくいっていた。
しかし、気がかりなことがひとつあった。
気がかりなこと・・・
それは、お義兄さん。(夫の兄)
お義兄さんは、顔合わせにも結婚式にも来なかった。
同居してから新年を迎えたが、帰省もしなかった。
私の知る限り、連絡もなさそうだ。
夫に聞いてみたが
「忙しいんじゃない?」
夕食の場で私がその話題を出すと、ソワソワするお義母さん。
席を立つお義父さん。
バツの悪い顔をする夫。
お義兄さんについて、私に知られたくない何らかの事情があることを私は感じた。
私の出産後、ようやくそれが明るみになった。
同居して間もなく、私は男の子を産んだ。
「理人(マサト)」
様々な理由から、私はそう名付けたかった。
夫も賛成してくれていた。
産まれた赤ちゃんを見に来て下さったお義母さんは、私の息子を
「由太郎(ヨシタロウ)」と呼んだ。
「お義母さん・・・
【由太郎】って何ですか!?」
私は思わず聞いた。
「我が家の跡取りは、【太郎】って決まってるのよ」
跡取り!?
私の息子が跡取り!?
「お義母さん・・・
跡取りって?
お義兄さんがいるじゃないですか?
跡取りは、ご長男であるお義兄さんの子供なのでは?」
赤ちゃんを見て、興奮していたお義母さんが我に返った。
「ああ・・・そうね…。ごめんなさいね。
でも、ほら慎太郎(夫の兄。私の義理の兄に当たる人)はまだ独身だし、結婚するかも分からないし、家にも帰らないし・・・」
お義母さんは、慌てて取り繕ろった。
「まだ独身と言っても、お義兄さんはまだ25歳だし・・・。
お義母さんのお気持ちは嬉しいけれど、この子に跡取り代々の名前をつけるのは、良くないと思います。
いずれお義兄さんにお子さんが出来た時に、お義兄さんの赤ちゃんにつけてあげて下さい」
「だって、慎太郎は・・・」
お義母さんが何か言いかけた時
「母さん!!」
私の夫が、それを阻止した。
夫とお義母さんは、病室を出た。
いくら待っても、二人は戻って来なかった。
「夕食ですよ」
いつの間にか眠っていた私は、看護師さんの声で目が覚めた。
17時。
夫がお義母さんを病室から引っ張り出してから、2時間が経っていた。
(もう、戻って来ないだろうな・・・)
そんなことを思いながら、私は夕食を食べた。
【だって慎太郎(私の義兄)は・・・】
お義母さんは、何を言おうとしたのだろう?
今朝産まれたばかりのこの子が、跡取りって何だろう?
考えても考えても、答えが出なかった。
正確には
産後で疲れた体
頻繁な授乳
私には深く考える気力すらなかった。
翌日の午前、両手いっぱいの荷物を抱えてお義母さんが再び面会に来てくれた。
退院の日のドレスをたくさん買い込んできたらしい。
次々にベッドにベビードレスを並べ、どれが良いかと私に聞く。
「お義母さん・・・」
「あら?気に入るのはない!?
年寄りの趣味だから、センス悪かったかしら・・・」
「いえ・・・どれも可愛いです。こんなたくさん、ありがとうございます。
そのことではなくて・・・
昨夜の名前のことなんですが・・・」
「ああ・・・アレね…
気にしないで、冷花ちゃん。
私、初孫が嬉しくて・・・ついつい興奮しちゃってて。
思わず『先祖代々の【太郎】を』なんて言っちゃっただけなの。気にしないでね!
【理人】
良い名前じゃない!」
「でも、お義母さん・・・」
そう言い掛けた時、軽いノックの音と共に、実家の両親が病室に入ってきた。
「この度は、ご出産おめでとうございます」
義母の姿に気づくと、私の両親は義母にそう挨拶をした。
・・・変な感じ。
出産したのは自分の娘なのに、私の両親が義母に向かって「おめでとうございます」なんて。
でもこれが【嫁ぐ】という意味なのかも知れない・・・
看護師さんが、病室に赤ちゃんを連れてきてくれた。
産まれたての赤ちゃんを囲み、私を含む大人4人は笑顔になった。
義母
母
父
みんなの顔を見渡す私。
お義母さんの昨日の発言に引っかかりはあったけれど
私の産んだ子供を囲む義親と実親の笑顔を見ると、私も本当に幸せな気持ちになれた。
ずっとずっと続く幸せだと思っていた。
赤ちゃんが激しく泣き出したので、私は授乳の時間であることを告げた。お義母さんと私の両親は、名残り惜しそうに帰って言った。
夕方、夫が面会に来てくれた。
私は、ずっと気になっていた昨夜のことを聞いてみた。
「お義母さんが昨日言っていた【太郎】の件だけど・・・」「ああ・・・あれ?気にするなよ。母さん、きっと嬉しくて興奮してただけだよ、きっと」
夫は、お義母さんと全く同じことを言った。
しかし私は腑に落ちなかった。
お義母さんには問えなかった疑問を、私は夫に投げかけた。
「でも・・・お義母さんは嬉しくてつい『跡取りの【太郎】という名前を付けよう』と言ったんじゃないと思うよ。
だってお義母さんは具体的に【由太郎】という名前を考えてたじゃない!
嬉しくて突出に【由太郎】なんて有り得ない。
お義母さんは、ずっと孫の名前を考えてたんだと思う。
それに、お義母さんが昨日言った『だって慎太郎(夫の兄。お義母さんの長男)は・・・』って言葉の続きは何?
お義兄さんについて、私の知らないことがあるの?
赤ちゃんにも関係のあることなんだから、教えてよ…」
たくさんの憶測や疑問を投げかける私に、夫はあからさまに嫌な顔をした。
「俺だって、疲れてんだよね。
昨夜は遅くまで出産に立ち合ったし、
今日は午後からだけど出勤したし」
全く答えになっていない。
私の疑問には、何ひとつ答えてくれていない。
しかし病室で・・・しかも、すやすや眠る我が子の横での言い争いは避けたかった。
「ごめんなさい。
お疲れの中、面会に来てくれたのにこんな事言って・・・」
不本意だったけれど、私は謝った。
「分かればいいよ」
そんなようなことを言った夫は、
たがが半日会社を休んだだけで、どれだけ仕事が溜まっていたか、どれだけ大変だったかを延々と喋り続けた。
「昨日、深夜まで出産に立ち合ってくれたからだね。
大変だったんだね。
お疲れ様でした」
私がそう言うと、夫は満足気に帰って行った。
夫の先祖から受け継がれている「長男には『太郎』のつく名前を」という伝統。それを次男である夫と私の子供に当てはめようとした義母。
昨夜義母が言った
「だって慎太郎(長男。夫の兄)は・・・」と言いかけた言葉。
帰省も、結婚式にも来なかった慎太郎義兄さん。
問い詰めると、嫌な顔をする夫・・・
私の疑問はますます膨れ上がり、嫌な気持ちになっていった。
しかし幸いにも今は同居中。
産休の間、お義母さんと過ごす時間はたくさんある。
焦らなくても、いつかそのうちに疑問は解けるだろう。
かなりのモヤモヤ感はあったが、私は自分にそう言い聞かせた。
退院し帰宅すると
【命名 理人(マサト)】という色紙が飾ってあった。
お義母さんと夫が気を利かせてくれたのだろう。
私は「ありがとうございます」という言葉に色々な思いを込めて、深く頭を下げた。
私の赤ちゃんは、晴れて「理人」と名付けられた。
理人が5ヶ月になると、保育園の慣らし保育が始まった。
私は翌月からの仕事復帰に向け、ちょくちょく仕事場に顔を出した。
私が抱いていた疑問は結局何ひとつ知ることは出来なかったけれど、愛らしい理人のお陰でそんな事は気にならなくなっていた。
本格的な仕事復帰を一週間後に控えたある夜、夫に「飲みに行こうか」と誘われた。
ぐっすり眠る理人をお義母さんに託し、私と夫は近所の居酒屋へ向かった。
「復帰、諦めてくれないか」腰を下ろしたカウンター席にビールが並ぶとすぐ、夫がそう言った。
「冷花に仕事をして欲しくないんだ」
私は薄々感じていた。そう言われることを。
夫は、私の産休の間で人格が変わっていた。
極端に言えば、夫は「お前はずっと家に居てダラダラしているからいいよな。働いてない人間には分からないだろうな、仕事の大変さは。あぁ・・・俺は一日中働いてクタクタなんだよ。こんなに毎日頑張ってんだよ。金を稼ぐって大変なんだよ。グータラしてるお前には分からないだろうけどな」を毎日毎日強烈にアピールしてきた。
確かに私は今、働いていない。家事も育児も半分以上はお義母さんの世話になっている。
でも私も一応元OL。そして来週には復帰をする。仕事の大変さは私も分かるし、共働きの時は、夫は愚痴やイヤミなんて言わなかった。
夫は産休で家に居る私を見下し、価値のない人間扱いし始めていた。
そして最も残念なことに・・・夫は、仕事をしていない私の優位に立ち私にイヤミを言うことに快感を覚えていたのだ。
「どうして?
どうして復帰して欲しくないの?」
夫の本心は分かっていたが、私は敢えて夫に質問した。
案の定、返ってきた答えは「理人が可哀想だから」
もちろん、客観的に見れば僅か生後6ヶ月で保育園に入れられる理人は【可哀想】なのかも知れない。
しかし、【可哀想だから】で済まない事情がある。
夫は高校卒業後に職を転々とし、今は建設現場で働いている。雨の日は仕事がない日給月給。もちろんボーナスもない。
天候や受注に左右される不安定な収入。
少ない月は、月収が15万円にも満たない月もある。
そんな収入だけでは同居を解消して家族3人で住むのは難しい。
だから私も仕事を続けるという前提で結婚した。
なのに今更・・・
私は、夫の収入だけでは家族3人で住むことは出来ないと、夫を傷つけないようにオブラートに包みながら説明した。
私の発言に、夫はしばらく黙っていた。
夫は無言で次々に酒を煽りった。
かなりの時間が経った。
私の出した問題提議など忘れてしまったのかと思うような時間が流れた頃、夫がポツリと言った。
「嫌なんだよ!!
お前は一流企業。
俺は正社員と言えど、実質的には日給月給の日雇い。
その差が嫌なんだよ!!
俺より倍近い収入のあるお前が、ずっと嫌だったんだよ!」
とうとう、夫が本音を吐き出した。
夫が劣等感を感じているであろうことは、私も薄々感じていた。
私はそんな態度をとったことはないが、夫はやはり気にしていたのだろう。
だから産休中の私にキツく当たり、ここぞとばかりにふんぞり返っていたのだろう。
男のプライド。
分からなくもない。
しかし、こればかりは「はい、そうですか」と言える問題ではなかった。
一生、6畳の和室で間借り生活をするのは嫌だ。
この件に関しては、私は一歩も譲らなかった。
復帰を諦めるつもりは、一切なかった。
この日を境に、私たち夫婦の歯車はゆっくりと狂い出した。
私は無事に仕事復帰を果たした。
私の起床は5時45分。
今まで通り、家族全員の朝食を作り、洗濯物を畳み、理人にミルクを与えてから保育園に送る。
私はそのまま出勤する。
お迎えは、夕食準備を済ませたお義母さんがしてくれた。
7時前に帰宅した私は、すぐに理人を風呂に入れて寝かせる。
夕食を食べて片付けてから洗濯機を回す・・・
お義母さんの力を借りていたが、毎日いっぱいいっぱいだった。
しかしとても充実していたが、日々のことをこなすのに精一杯だった。
夫の変化に気付く余裕すらなかった。
夫は、朝出勤しない日が増えてきた。
その代わり、私が帰宅するのと入れ替わりで出て行く日が増えた。
聞けば
「夜の(建築)現場を任された」と言う。
昼夜逆転。
すれ違いの生活。
私は不安になった。
しかし夫は
「夜の方が日給もいいし、その方が早く金が貯まるだろ?」
私はその言葉を鵜呑みにした。
しかし、翌月夫が持ち帰った給料はわずか8万円。
支払いが遅れているという夫を信じるしかなかった。
そんな夫の様子に、お義母さんはすぐに気が付いた。
「冷花ちゃん・・・
仕事を辞める気はない?」
理人を寝かせて夕食を食べていると、お義母さんにそう言われた。
「浩二(私の夫)ね、ああ見えて結構ナイーブだから・・・
冷花ちゃんがバリバリ仕事をしてしっかりお金を稼いでくることにプライドが傷ついてるのよ。
ほら…男って単純でしょ!?
女は上手に男を立てて頼ってあげないと、男はすぐに臍曲げちゃうのよ。
うちに入れて貰っている生活費は半分にしてもいいから、仕事を辞めた方がいいと思うの」
「お義母さん、浩二さんと話をされたんですか?」
「してないわよ。
でも、浩二の考えてることは分かるのよ。
23年も親をやってるんだもの」
箸を持つ手が震えた。
それは違うでしょう!?
変なプライドを立てる為に、何故私が仕事を辞めないといけないの!?
仕事と偽り、朝まで遊び歩いているような息子を叱咤し
一家の主としての激励を飛ばすのが親の役目では?
それを・・・
先回りし、息子の障害物である「働く私」を排除しようなんて・・・
私は怒りで手が震えた。
「考えておきます」
私はそう答え、夕食を中断した。
夫は嘘か本当か分からない「仕事」に出ている。
私は早めに布団に潜り、夫の帰宅を待った。
夫はいつも明け方に帰宅する。
夫が帰宅したら話し合おうと思った。
目覚ましが鳴る。
朝4時。
夫はまだ帰宅していない。
あと30分だけ・・・
そう思い目を閉じた時、玄関の扉が開く音がした。
夫が帰宅した。
「お疲れさま」
帰宅した夫に声を掛けた。
「あぁ」
私の横をすり抜けて冷蔵庫に向かい、ビールを開ける夫。
既に酒臭い。
「シャワー、浴びないの?」
私は思わず聞いた。
肉体労働の夫は、仕事から帰宅したらビールより夕食よりまずシャワー。
それが日課だった。
「あぁ。後で」
酒臭い夫の息。
シャワーを浴びない夫。
仕事ではないと確信した。
ダイニングでビールを飲む夫の向かいに座る。
「なに?」
怪訝そうに言う夫。
「お疲れのところ悪いんだけど、話たいことがあって」
私は切り出した。
「こっちはほんと疲れてんだよ!!」
毎晩毎晩飲み歩いて疲れてんだね・・・
その言葉は飲み込み、私は夫に聞いた。
「家族3人でやっていく気はあるの?」
私は聞いた。
夫は黙っている。
「何が不満?
言ってくれれば直すように努力する。
だから話してくれる?」
返事すらしない夫。
「この先ずっと、私と理人を養っていくつもりはあるの?」
無視。
「あなたにその自覚がないなら」
「ないなら!?
ないなら何!?
出て行く?
出て行けよ!!
とっとと出て行けよ!!」
夫は呂律が回っていなかった。
話にならない。
私は席を立ち、ダイニングを出ようとした。
「仕事やめろ!
明日やめろ!」
背後から、夫の怒鳴り声が追ってきた。
・・・情けない
情けない男。
私は立ち止まった。
自分の体裁やプライドを保つ為に「仕事を辞めろ」?
悔しいなら、数年前から豪語している建築士の資格を取り頑張ればいい。
それをするつもりがないなら、私の父の経営する会社に今すぐに入ればいい。
「俺はどうせ・・・」
私の思いを見破ったかのように夫が言った。
「俺はどうせ、この仕事を頑張っても無駄なんだ。
どうせ俺は、やりたい仕事は出来ない」
父の会社を継ぐ話か・・・
夫には、そのことが負担だったんだ・・・
夫がそんな風に思っていたなんて・・・
全く気付かなかった。
夫の気持ちは当然かも知れない。
好きな仕事(建築現場)があり、夢があっても、結局夫には別に敷かれたレールが用意されている。
本当は資格を取り、夫はずっとこの仕事をやって行きたいのだ・・・
「ごめんなさい。今まで気付かなくて・・・」
私は再びダイニングに腰を下ろした。
「気付かなくて・・・ごめんなさい・・・
お父さんに話してみる。
会社を継ぐ話、白紙にしてもらえるよう、言ってみる」
「・・・どうせ無駄だよ」
「お父さんも、浩二みたいに自分の夢を諦めて母の父親の会社を継いだって言ってた。
だからお父さんは、きっと浩二の気持ちを分かってくれると思うよ…」
「それでも、結局は無駄だなんだよ!
俺は・・・結局は出来ないんだよ!」
夫は立ち上がり玄関へ向かった。
「どこへ行くの!?」
私の問いかけに答えたのは、
玄関の扉が閉まる音だけだった。
(結局は出来ない)?
夫はヤケになっているだけだろうか?
それとも諦めているだけだろうか?
それとも・・・
他に深い意味があるのだろうか…?
私には思い当たることがあった。
しかし、今はそれを確認する段階ではない。
まずは父を説得せねば…
色々考えるうちに、朝食を作る時間になった。
私は深く息を吐き気持ちを入れ替えて、朝食作りの為に立ち上がった。
「喧嘩してたみたいね」
いつもより早く、お義母さんが起きてきた。
「すみません。起こしてしまいましたか?」
お義母さんは無言で私を見つめてから、洗面所へ向かった。
その目は、「アンタが悪いのよ」と語っていた。
朝食を作り終えてから理人に離乳食とミルクを与え、私は食べる間もなく出勤準備をする。
家を出る間際に
「今日、少し遅くなります。
すみませんが、理人のお風呂をお願いしてもいいですか?
寝かせつけは、浩二さんにお願いしてもらえますか?」
今夜、私は実家へ向かうつもりだった。
私の帰宅が遅くなることを、お義母さんが快く思わないことは分かっていた。
しかし、どうしても今日父に会い浩二さんの「建築の仕事を続けたい」という気持ちをすぐに父に伝えたかった。
ゆくゆくは「けじめ」として浩二さん本人から父に伝えてもらわねばいけないが、私には父に事前に伝えておく義務がある。
そう思った私は、仕事が終わるとすぐに実家へ向かった。
父はなかなか納得してくれなかった。
毎日実家に通うわけにはいかないので、数日ごとの平日と週末に理人を連れて実家へ足を運んだ。
5回目の実家訪問でようやく父が
「週末に浩二くんを連れて来なさい」と言ってくれた。
この言葉は、父が【浩二さんの意志に理解を示した】という証だった。
私は父に礼を言い、家へと急いだ。
浩二さん、喜んでくれるだろうな♪
建築士の資格の勉強、また頑張ってくれるかな♪
そんな思いで胸を弾ませながら、私は帰路についた。
これで全てが解決する。
仲の良い家族になれる。
ゆくゆくは、私は専業主婦になりマイホームが持てたりして・・・♪
私の顔は、自然にほころんだ。
思い返せば・・
この時の私は世界一間抜けだった。
同居先の家の玄関に近づくと、理人の泣き声が聞こえた。
こんな時間(10時)き起きてるなんて、何かあったの!?
慌てて扉を開ける。
お義母さんが理人を抱いていた。
「すみません、お義母さん‼」
私はすぐに理人を受け取った。
熱い・・・
熱がある。
「すみません、お義母さん。いつからですか?」
「30分ぐらい前から。寝てたのに、珍しくグズり出したから抱くと熱くて・・・」
「ありがとうございました。
お疲れなのにすみませんでした。
あとは私が・・・」
「・・・酒臭い」
お義母さんが私に言った。
私は実家で勧められ、ビールを少し飲んでいた。
「すみません…ちょっと実家に寄っていて…」
「しょっちゅう、しょっちゅうどこをほっつき歩いてんだか・・・」
そう言い残し、お義母さんは自室に消えた。
深く考えてる時間もなく、私は理人の看病に徹した。
泣き続ける理人を、私はスーツ姿のまま抱きしめる。
なかなか泣き止まないので、外を散歩する。
小1時間ほど歩き回ると、ようやく理人が眠りに就いた。
理人を布団に下ろし、シャワーを浴びていると夫が帰宅する音が聞こえた。
今日は随分早い。
いつもなら、夜9時ぐらいに出て明け方の帰宅なのに・・・
今日は本当に仕事だったのかも…
シャワーから上がり、夫に声を掛けた。
「おかえり。お疲れ様。
いい話があるんだけど…」
夫は
「先にシャワーしてくる」
と言い、風呂場へ向かった。
今日は本当に仕事だったんだ。
浩二さんは、父の会社を継がなくていい。父もそれを納得してくれた。
浩二さんは、やりたい仕事(建築)を続けれる。
それを早く伝えたくて、夫がシャワーを済ませるのをドキドキしながら待った。
浩二さん、喜んでくれるだろうな。
またやる気を取り戻してくれるかな♪
しかし夫は
私の報告に対し返事もしてくれなかった。
「ねぇ…
建築士になりたかったんでしょ?
父の会社を継ぐという足枷がなくなったんだから、今の仕事を頑張ってね」
相変わらず、夫は返事をしてくれなかった。
翌朝、理人の熱は下がっていた。
ギリギリまで体調を見たが、理人は至って元気。
保育園の先生に、昨夜理人が熱を出したことを告げ
「何かあれば私の仕事場に連絡して下さい」とお願いした。
私は、ある会社の営業事務の仕事をしている。
個人の営業マンにつく事務ではなく、
新卒者の研修の補佐や、中途採用の面接補佐と研修を担当している。
この日は一日中、他支社で研修補佐をしていた。
理人の発熱を知ったのは、私が支社での研修を終え、本社に帰ってからだった。
本社に戻ると、受付の女性が
「●●保育園から連絡がありました。すぐにご連絡を頂きたいとのことです。
13時頃の連絡でした」
今は・・・
16時・・・
慌てて保育園に連絡したが、もう義母が理人を連れて帰った後だった。
理人がまた熱を出していた。
私は会社を早退し、家路についた。
ごめん…理人・・・
急ぐ私と裏腹に
帰りの電車はゆっくりゆっくり動いていた。
帰宅すると、理人はぐっすり眠っていた。
お義母さんは台所に立っていた。
「お義母さん・・・
ありがとうございます。
愚図って大変だったんじゃないですか?帰りが遅くなり、すみませんでした。
夕食の準備は私がしますので、お義母さんは一息ついて下さい」
小言のひとつやふたつ、覚悟はしていたが
お義母さんは「いいのよ。冷花ちゃんこそゆっくりしていて」と言ってくれた。
スーツを脱ぐ為に部屋へ行く。
浩二さんが寝ていた。
夕食を食べると、
「仕事」と言い夫は出て行った。
お義父さんは、今夜は飲み会。
理人は眠っている。
私とお義母さん、二人だけになった。
「ビールでも飲もうか」
お義母さんが誘ってくれた。
グラスが2つ、並ぶ。
私は今日のことを詫び、明日は仕事を休み、理人を見ながら家事をすべてするので、お義母さんはリフレッシュして下さいと伝えた。
お義母さんは「ありがとう」と言ってくれた。
その後は沈黙が続く。
お義母さんのビールが空になる。
2本目のビールを取りに行こうと私が席を立つと、お義母さんがそれを制して言った。
「浩二のことなんだけど…」
私は再び腰を下ろし、お義母さんの話を聞く体制を整えた。
「今日、浩二に聞いたんだけど
冷花ちゃんのお父さんの会社を浩二が継ぐという話を、冷花ちゃんが白紙にしてくれたそうね。
浩二のことを考えてくれてありがとう。」
「いえ・・・今まで浩二さんの本当の気持ちに気付かなかった私が悪いんです」
「浩二は・・・無口でデリケートだから・・・冷花ちゃんも浩二にあれこれ気を回して気疲れするでしょうね。ほんと、ごめんなさいね」
「いえ・・・私が鈍感なばかりに、今の今まで浩二さんの気持ちに気付かなくて…
申し訳ないと思っています」
お義母さんの手間、少し過大に悪びれておいた。
「浩二さん・・・これを期に、仕事に精を出してくれればいいのですが・・・」
「そうね」
お義母さんは、浩二さんが仕事をさぼっているのを知ってか知らずか
「そうね」と何度も繰り返していた。
月日は流れ、理人は1歳になった。
夫は相変わらず「仕事」と言い毎晩不在だったが、夫から貰う給料は毎月10万円に満たない額だった。
一方の私はどんどん仕事を任され、夜の育児をお義母さんに頼ることが多くなっていた。
そして、その日は突然にやって来た。
「離婚したい」
夫にそう言われた。
1998年8月。
理人が1歳4ヶの時だった。
「離婚したい。
出て行って欲しい」
その場には、お義母さんもお義父さんも居た。
義理両親は、うつむいていて私と目を合わさない。
きっと私の居ない間に3人で、何度もそういう話になっていたのだろう。
【夫とうまくいってない】
確かにその自覚は私にもあった。
しかし私の中で、その理由は「夫が働かない」から。
私は義理両親に渡す生活費の為に
近い将来、同居を解消する為に、
そしてゆくゆくのマイホームの為に、夫の分まで働いている。
そのせいで、確かにお義母さんには頼りっぱなしである。
しかしそれは、夫が働かないからであって…
夫婦がうまくいってない認識は、私にもあった。
しかし働かない自分を棚に上げ、夫に離婚を切り出されるとは夢にも思っていなかった。
夫の言い分はこうだった。
「冷花は、俺の望む【専業主婦】にはなってくれない。
家事もしない、育児もほぼ母さん任せで仕事、仕事、仕事・・・。こんなのは、俺の望んだ結婚生活ではない。こんなのは、俺が望んだ妻ではない」
私も、自分の意見を述べた。
「浩二さんの収入だけじゃ、私たち家族だけでの生活を始めれない。
最近の浩二さんは、仕事もあまり行ってないみたいだし…
確かに、お義母さんには本当に負担を掛けていると自覚しています。
でも…私は1日も早く家族3人での生活を実現させる為にお金を貯めたくて…」
話合いは何時間も続いた。
夫は
「冷花に専業主婦になって欲しかった。冷花が俺を(収入面で)見下してるみたいで嫌だった」
私は
「ただ早く家族3人で暮らしたいという一心だった」
それが各々の最終的な主張だった。
・・・
・・・私たち夫婦は、求めているものの根本が全く違う。
夫は、己のプライド。
私は今の同居からの脱却。
もう無理だ…
私は思った。
「離婚して欲しい」改めて言う夫。
私を見つめる義理両親は、無言の催促をしているように見えた。
私は大きく息を吸い、答えた。
「分かりました今週末、理人を連れて実家に帰ります」
「理人は、置いていって」義母が言った。
「理人は置いて行って」
お義母さんは続けた。
「冷花ちゃんのご実家から、保育園には通えない距離でしょ?
冷花ちゃんのお母さんは会社のお手伝いで毎日お忙しいんだし…保育園の迎えも理人の世話も冷花ちゃんのお母さんには難しいでしょ?
理人の新しい保育園が見つかるまで、理人はうちで預かるから」
確かに、父の会社の役員をしている実母には、義母のように育児を頼れない。
そして、義母の協力を失いシングルマザーになる私は、今のようなハードな仕事は無理だ。勤務時間の確立された、残業のない仕事に変えなければいけない。
新しい保育園と、新しい仕事。
とりあえず、環境が整うまで・・・私は自分に言い聞かせ、それまでの間は理人をお義母さんにお願いすることにした。
長くても1ヶ月ぐらいで理人を迎えに来れるだろう。
理人の面倒はしっかり見る。
いつでも、理人に会いに来てくれていいから・・・というお義母さんのお言葉に甘えさせてもらった。
しかしこれが、理人との永遠の別れになってしまった。
離婚が決まったその週の土曜日、
とりあえずの自分の荷物をまとめ、私は理人を連れて実家へ帰った。
理人は、日曜日の夜に再び義両親の家に預ける予定だった。
私は、夫との離婚を両親に告げた。
「真面目に働かない夫」
この言葉に両親は激怒た。
「仮に冷花がどんな至らない嫁だとしても、一家の主が【妻の態度が気に入らないから俺は働かない】というのはおかしい」
というのが両親の意見だった。
娘の苦労思う、親の欲目もあったのだろう。
両親は私が決めた離婚をすんなり受け入れてくれた。
そして、次は
最も大切な理人のことについて、両親に話す必要があった。
私は母に向き直って言った。
「お義母さんは専業主婦だから、私は今まで育児面でとても甘えさせてもらっていたの。
保育園のお迎えと、理人の夕食はお理母さんにお願いしてた。
残業の時は、お風呂もお願いしていた。
でもママには、仕事がある。
ママには頼れないから、私は融通の効く仕事に転職するつもり。
今の保育園は遠いから、実家の近くの保育園に申し込みをするつもり。
それらの準備が整うまで・・・いえ・・・せめて新しい保育園が決まるまで・・・理人を夫の実家にお願いしようと思って・・・」
両親は猛反対した。
「理人の新しい保育園が決まるまで、
冷花の新しい仕事が決まるまで、ママが理人を見ます。仕事を休んで、ママが理人を見ます」
母は、そう言ってくれた。
父も同意してくれた。
私は今の会社を退職するつもりでいるが、引き継ぎが済むまでは会社に通わねばならない。
引き継ぎが終わるか、新しい保育園が決まるかまでは、結局は誰かに頼るしかない。
そして、夫の実家に理人を預けておくよりは、実家の方が気兼ねないのは事実。
ここは、両親に甘えよう・・・
翌日の日曜日、
私は理人を連れて再び夫の実家へ向かった。
理人は実家に連れて帰ることを伝え、義理両親に最後の挨拶と今までのお礼を述べる為に・・・
あらかじめ、理人を引き取りに行く旨は電話で伝えておいたのに、私が夫の実家へ行くと夫と理人は不在だった。
代わりに、お義母さんが私を迎えてくれた。
「冷花ちゃんが今日来る思わなかったから・・・浩二と理人とは出掛けちゃったのよ…」
嘘だ。
さっき私が電話をした時、理人の笑い話が確かに聞こえた。
しかし今そんな事を言っても仕方ない。
「浩二さんは何時ぐらいに戻られますか?」
「それがねぇ…戻りは明日になるのよ。
今日は、浩二のおばあちゃんの家に泊まることになっているから。私とお父さんも今から行くんだけど・・・」
そんな・・・
「ところで冷花ちゃん・・・
さっきの電話で、理人の新しい保育園が決まるまで冷花ちゃんのお母様が理人の面倒を見るって言ってたけど・・・」
お義母さんが本題を切り出した。
「それが何か?」
私は警戒心を露わにして答えた。
「冷花ちゃんのお母様にはお仕事があるのに、そんなこと可能なの?」
「理人の新しい保育園が決まるか、私の融通が効く新しい仕事が見つかるかするまでは、母が仕事を休んでくれるそうです」
「仕事を休むって言ったって・・・
お母様、丸1日も理人の面倒を見たことがないじゃない!」
お義母さんの言わんとすることが読めてきた。
「・・・そんな人に、理人の面倒を見れるのかしら?」
そんなこと、今ここで議論するつもりはなかった。
「理人は、明日私が連れて帰ります。
明日15時にここに迎えに来ますので、必ず帰宅して下さい。
お願いします」
私はお義母さんの返事を待たずに、義理親宅を出た。
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