20になる前に

あの時から
あたしはゆうくんと
目が合うことが増えて
何となく‥あたしも
気になっていたんだと思う。


だから
見ちゃうのかな‥
よく分からないけど‥


あたしは
ゆうくんにアドレスを聞いた。

自分から聞くなんて
自分でもびっくりだけど‥


その日から
ゆうくんと毎日メールした。
なんか楽しかった。
ちょっとドキドキもした。


なっちゃんやまこには
いろいろ話した。


｢ゆあ好きなの?｣
『‥どうなのかな?』
｢ゆあは心開かなすぎ!!!｣
｢ゆうくんはゆあのこと
好きだと思うけど???｣



あたし中途半端なこと
してるのかなあ?

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ふっとたっくんが浮かんだ‥
あたしはやっぱり
たっくんが忘れられてない。
もしかしたら
ゆうくんのこと
好きなのかもしれない。
だけどやっぱり
01番はたっくんで‥
きっと傷付けるだけだょね。



たっくん‥
あれから何してるのかな?


その日
何となくゆうくんと
メールしたくなくて
疲れたから寝るねと
メールだけして
メールを辞めた。

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ゆうくんから
遊びに誘われた。


迷ったけど
GW遊ぶことにした。


前に進みたいと言う気持ち
好きか友達かということを
しっかり確認するためにも
きっと良い機械に
なると思うから‥

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02人にはそれを話た
頑張ってと
言ってくれた。


ドキドキもあり‥
不安もあった。


ゆうくんと遊ぶ日がきた。
準備をすませて
電車に乗った。
すっきりしない感じ


ゆうくんの地元と
あたしの地元は
電車を乗り換えして
01時間半以上はかかる
田舎と都会。


ゆうくんの地元で
買い物することに
なっていて
途中まで迎えに来ると
言われたので
真ん中地点で合流することにした。

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駅で合流‥
しばらく沈黙が続く。


些細な話すら
ぎこちない‥

なんか
いろんな意味で
ドキドキしていた。

だけど
一緒にいる時間は
楽しかった。


今日01日が
早く感じた。


電車待ちをしていた

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ちょっとした沈黙

｢‥ゆあ‥｣
『‥何?』
ドキッとした。
｢‥初めてみた時から
好きだったんだ。
付き合って欲しい。｣

『‥』
嬉しいと思ったし
付き合いたい気持ちもあった
だけど‥
たっくんの顔が浮かんだ。

もうすぐ電車がくる。

｢‥急でごめんなっ
だけど嘘じゃないから💦｣
『‥ぅん。あたしも嬉しいよ。
あたしも多分ゆうくんのこと
好きだと思う。
‥だけどちょっとだけ
考えさせて?』
｢わかったょ｣


そういい、
ばいばいした。

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たっくんが
忘れられないよ‥
だけどゆうくんを
好きって気持ちわ
多分嘘じゃない。


たっくんを
忘れないで
付き合っていいのかな?

でもいつまでも
うじうじしてらんないよね
前に進まなきゃ‥


帰ってからも考えた


その日の夜‥


ゆうくんに
今日わありがとう。
今日の話‥嬉しかったょ
ゆあでよかったら
付き合って下さい。
メールだったけど‥
伝えた。



05月04日
あたし達の記念日

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なっちゃん,まこには
報告したら
おめでとうって
喜んでくれた。


だけど
ちょっとだけ
問題が起こった。


ゆうくんのこと
好きな人が
あたしに激怒した。
その子は
彼氏いたんだけど‥
ゆうくんを
狙ってたみたい‥

毎日暴言の日々‥
中学で慣れたあたしは
無視していた。
彼氏いるのに
キレる意味わかんないし😅
ってなっちゃんとまこが
ついててくれたから‥
余計安心だった。

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ある日
その子が思い切り
暴れ出した。


ここまでやると
周りが呆れていた。
あたしも
限界だった。


男子には
うちらが何で
揉めてるかなんて
知らなかったみたい。

もちろん
ゆうくんにも
言わなかった。

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その子に呼び出された。

なっちゃん、まこも
いくって言ってくれたけど
巻き込みたくなくて
一人で行った。

向こうは
05人もいた。


あたし悪者だな💦

｢ブスが何気取ってんの?｣
‥ブスで悪かったな
ってか話小さいな💦

｢なんとかいえよ!!!
目障りなんだよっ
消えろよっ｣

ｽﾞｷｯ
中学の頃を思い出す。
こういう傷って
一生消えないよね‥
あたしは
いつもこういう立場…
目立たないように
生活してるのに
何で目つけられるの??

『‥』

こんなやつの前じゃ
泣かないからっ

｢何?悔しいなら
やり返せば?
出来ないくせに
でしゃばるなよ💥｣

プチン

『‥あんた小さい人間だね。
何でこんな所で言うの?
何で友達連れてくるの?
01人じゃ出来ないの?
くだらない✋
あんたみたいな
人間のやることが
一番気に入らないし
理解出来ない』

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｢てめぇ!!!!!｣
多分図星だったんだと思う
手を上に上げた

あたし殴られるっ
そう思った時

｢やめなよ!!!!!｣
ひいが止めた
｢やり過ぎだよ
あたしついていけない。｣
｢‥あたしも｣
｢ここまで行くといじめ‥｣

『‥』
みんなはずるい
こうならないと
離れない。
だからやっぱり
人間は信じられない。


怖い生き物だ

なっちゃん、まこが
待っててくれた。

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みんなありがとう。

ちょっと救われてる。
本当は怖いから‥

問題も解決したし
ゆうくんとも
平和に付き合えるよね。


毎日‥
楽しく充実してた。
夏休みに入り
あたしはバイトを始めた

親を少しでも
助けたいから
初めは週03で入った。


環境がよく、
やりやすかった。

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高校01年の夏は
バイト
まこん家お泊まりしたり
やっぱりきいが居て
02回しかゆうくんとは
遊べなかったけど
すっごく充実して
楽しい夏だった。


バイトでも
バーベキューしたり
飲み会したり
楽しかった。

みんな良い人で
本当に良かった

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秋からは
バイトがちょっと増えて
毎日が充実してた。


バイトも
たくさん入れたから
携帯代と電車代は
自分で払う様になり
お小遣いもやめた。


公立に落ちて
私立に行った分
家庭の負担は大きいから
少しでも楽にしたかった。

別に貧乏な訳では
ないけど‥
お金持ちな訳でも
ないから、

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そんな感じで
毎日普通に生活し、
学校帰りや
たまに遊ぶくらいで
生活は学校とバイトが
中心だった。


ゆうくんとは
毎日メール
たまに電話
遊びに行くことは
ほとんどなかった。


だけど
ゆうくんが好きで
電話するだけで
ドキドキしたり‥
なんか純粋に恋してた
気がする‥

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そんな生活に
慣れてきた10月頃

いつものように
学校へいき終わり
帰っていた。
最寄りの駅は
あたしが帰る時間は
電車がちょうど
上りと下りが重なる。


だから
たまに反対方面に
通っている子達に
あったりしていた。

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｢ゆあ?｣


‥誰かに呼ばれた。
すごくなつかしい声な
気がしたのと
ドキドキした。


たっくんだって
声でわかった。


振り替えると
制服姿のたっくんが
立っていた。

ちょっと大人びた
たっくんに
ドキッとした。
それと同時に
モヤモヤした
気持ちにもなった。

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｢ゆあ！久しぶりっ｣


笑顔のたっくん

『‥久しぶりっ』
まともに顔が見れない。


｢制服かわいーなっ｣

そんなこと‥
さらっといわないでょ


『お世辞はいりません👊』

｢ゆあは変わらないな。
ちょっと綺麗になった?
化粧してるからか?｣

ぐっと顔が近づいた。


ドキッ

目をそらした。
｢ゆあ冷たいなー
てか一緒に帰ろ✨｣

たっくんといると
ペース崩される。

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いろんな話をしながら
帰った


01年前のこと
今のこと‥


｢ゆあ彼氏は?｣
ズキッ『‥いるょ』
｢さすがだなー
本当ゆあはモテるな｣
『‥』
｢どのくらい?｣
『05ヶ月。たっくんは?』
｢長いな✨
俺なんてさあ続かないし。
いまいち!｣
『‥』
｢ゆあが一番長かったな。
‥ゆあは彼氏好きか?｣
『‥え?』
｢まあいいやっ
ごめんなっ✋
じゃあゆあん家ついたし
じゃあなっ｣

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どういう意味なのかな


たっくんに
逢わなきゃ良かった‥
あたしはやっぱり
たっくんが好きだから‥
ゆうくんのこと
好きなのに
好きって言えなかった。
やっぱり最低だ


たっくんにとって
あたしは過去の人でも
あたしはたっくんを
過去に出来ないよ。


その日は
ゆうくんと
あまりメールしなかった。

たっくんが
大きすぎた。

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学校も遅刻癖が
また出てきて
ほとんど遅刻か
中抜けだった。


中３の夏以降から
それが癖になっていた。


たっくんにあってから
おかしかった。


ひいが心配して
メールも電話も
時間も作ってくれたけど
あたしは
やっぱり人を
信じれなくて‥
なかなか言えなかった。
だけど
なんかひいならって
思えて話をしたら
だいぶ楽になった。

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｢1人で考えてないで
いっぱい頼りなよ?
ゆあは姉御っぽいから
みんな頼っちゃうけど
みんな頼るから
頼れないなんて
思わないでね?
あたしはゆあのこと
もっと知りたい。
頼ってもらえるくらいに
なりたいから‥｣

初めて言われた。
自然に涙がでた。


ありがとう。


ひい‥
あたしはいつも
ひいに救われてた。

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きいとも
いっぱい遊んだ。

お互い
バイトもあったから
なかなか時間が
あわなかったけど‥
なんとなく
きいとは上手く
やってけてる。
大切な存在だった。



ゆうくんとは
ちょっとだけ
距離をおくことにした。

同じクラスで
気まずかったけど
ゆうくんを
傷付けたくなかった。

中途半端に
したくなかった

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あたしは自分勝手だね
ゆうくんの優しさに
甘えてばっか‥
ゆうくんはどうして
あたしが何をしてても
問い詰めてくれないのかな‥

距離をおいてほしい
ただそれだけしか
言ってないのに‥
ゆうくんは何もきかず


待ってるからね。

それだけしか
言わなかった。


周りにも
ゆうくんは
言わなかったみたいで
誰にも知られてなかった。


ゆうくん
ごめんなさい

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～♪


たっくんから
久しぶりの電話


『‥もしもし?』
｢ゆあ?今暇?あえる?｣
『‥』
迷ったけど
あたしはたっくんと
あうことにした。
逢っちゃいけない
気がしたけど
あたしは多分逢いたかった。


いつもの公園‥
懐かしい雰囲気が漂う。

｢ゆあ｣
後ろにたっくんがいた。

｢ごめんなっいきなり呼んで｣
『大丈夫。どうしたの?』

しばらく
沈黙が続いた。

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｢ゆあ‥
これを話したら
ゆあが悩むと思って
言わなかったんだけど
でも言わないと
俺自身が前に進めない
気がするんだ‥
俺の話聞いてくれる?｣

真剣なたっくんの顔‥

『‥ぅん』

一呼吸おきたっくんは
あたしの方を見た。
｢ゆあ‥｣
たっくんはずるいね
あたしはやっぱり
たっくんのペースに
はまってしまう。


｢俺さやっぱりゆあが好きなんだ
いろんな奴と
確かに付き合ってきたけど
全部ゆあに重ねてた‥
ゆあが頭から
離れなかった。
まだまだガキだから
ゆあ以外考えらんないって
ゆっても
信じてもらえないかも
しれないけど
俺はそのくらい
ゆあが好きって言える。
側にいてほしいんだ‥
戻ってきてほしい。｣

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戻ってきて‥
そういわれたら
あたしは
大好きな大好きな
たっくんだもん
戻りたくなるよ‥
だけど‥

ふとゆうくんの顔が浮かぶ‥

黙っていると
｢ごめんな‥
ゆあは彼氏もいて
もう俺なんて
過去だもんなっ
‥あははっ
今の忘れてくれっ｣

頭をポンポンして
悲しそうにたっくんは笑った


『‥たっくん』
｢何も言わないでっ
ゆあ‥大好きだったょ
俺はいつまでも
ゆあを見守るよ‥
幸せになってほしい。｣


『‥たっくんっ
あたしもたっくんが大好きっ
きっとこの先も
たっくん以上の人なんて
いないよ‥
だけど‥
ゆうくんが嫌いな訳でもないの。』

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泣きながら
たっくんに言った。
もっともっと
言いたいことは
たくさんあったけど‥
これが精一杯だった。


｢ゆあっ｣
たっくんに抱きしめられた。
たっくんの胸の中は
懐かしく変わらず
温かかったのを
覚えている。

｢あの時ゆあを手放さなければ
俺らはまだ一緒に
いたのかもな‥｣

そう静かに話しかけた。

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しばらく
抱きしめられたまま
時間がすぎた。

たっくんの腕の中は
居心地が良すぎた。

『‥ちょっと
考えたいこと
いっぱいあるから
今日は帰るね‥』

｢‥わかった。｣


家まで送ってもらい
たっくんとばいばいした。


久しぶりに
バイトもないから
家でのんびりしていた。


あたしは最近あまり
親と話さなくなった。

あたし自身
家族と一線引いていた。

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ぬいぐるみに囲まれた
あたしの部屋。


小さい時から
プーさんが大好きで
あたしの唯一の
居場所だった。


たっくんから
クリスマスにもらった
ペアネックレス‥
捨てられずに
お守りになっていた。


たっくんから
もらったプーさんも‥

この部屋は
たっくんの分身が
たくさんあった。


涙が出た。

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ゆうくんは
あれから一切
連絡をしてこない。
だけど
ゆうくんのことが
頭にない訳ぢゃない。


あたしはずるい

02人を切ることが
できない。


だから
たっくんは友達でも側に
居てくれるって思った。
それに
ゆうくんと別れたら
気まずいし‥
周りの目が気になる‥


最終的には
自分が一番楽な方に
結論がいった。

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あたしは最低だ‥


でもね
たっくんと
戻ったとしても
また同じことを繰り返すとも
思ったんだ‥
大切だから
失うのが嫌だから‥
たっくんとは
友達で居たかった。



次の日
たっくんに電話して
あたしが出した答えを言った。

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｢ゆあ‥悩ませてごめんな
俺は俺で幸せになるよ。
ゆあも幸せになれよ?
俺はいつでも見守るよ。
ずっとゆあが一番だから‥
友達として支えていく‥｣

『‥たっくん
ごめんなさい。
あたしはたっくんが好き
だからこそ
友達として側にいてほしい。
わがままなゆあを許してね‥』

｢何かあったら言えよ?
幸せになれよ‥｣

『‥うん。ありがとう。
たっくんもね』

電話をなかなか
切れなかった。


これで良かったのか‥
何度も何度も思った。


｢ゆあ‥これを言ったら
また悩むだろうけど
もし‥このこたえが
間違いだったと思ったら
いつでも来いよ。
ゆあのために開けておく。
彼女がいても
ゆあが来るなら開けるから‥｣

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たっくん‥
涙が止まらなかった。


だけど
これがあたしの答え

ちゃんと
ゆうくんと向き合わなきゃ‥

たっくん‥
本当にありがとう。
いつも支えてくれて
ゆあは嬉しかった。
だけど
ゆあはゆあで
頑張らなきゃいけないこと
いっぱいあるから‥
遠くで見ててね。

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その02日後


ゆうくんと話をした。
あたしには
忘れられない人がいること、
距離を置いてる間にあったこと
考えたこと‥



ゆうくんは黙って
聞いてくれた。


『‥こんな適当だった
あたしだけど‥
ゆうくんは
あたしをどう思う?』


ゆうくんが嫌なら
あたしは諦める‥

こんなこときいて
受け入れてくれるハズ
ないとも思ったから
ゆうくんに話をした。

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｢‥そっか。
ゆあはそんな恋愛を
してたんだね。
俺もゆあにそのくらい
愛されたいよ‥
俺もそのくらいゆあを
愛していきたい。
支えていきたい。
それを超えるくらい
忘れるくらい‥
ゆあを守るから‥
今度は俺に
ついてきてほしい｣


ゆうくんの答えに
言葉が出なかった。
断られると
思っていただけに
びっくりしてしまった。


『‥ゆうくんは
あたしでいいの?
まだたっくんを
忘れた訳ぢゃないよ?』


｢それでもゆあがいい。｣

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ありがとう‥
そんな言葉じゃ
足りないくらい
ゆうくんの優しさに
あたしは助けられた。


たっくんを
超えるくらい‥
ゆうくんを
好きになりたい。


本当にそう思った。


だけどあたしは
やっぱりダメな女だった。

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ゆうくんはすごく優しい
優しすぎるくらい‥
あまり積極的ではない
性格なので
なかなか進展もなかった。


周りからは
純粋なカップルと言われた。


だけど時に
あたしはその優しさが
嫌だった。


そして甘えていた。

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あたしは
ただ愛されたいだけなのに
ゆうくんからは
あまり感じられなかった
今思うとそんな気がする‥

ただ彼氏という存在が
欲しかった‥

今考えてみると
あたしは好きだったけど
彼氏‥ゆうくんがいる
それだけで十分だった


あたしは
昔から甘え方を知らない。
だから
あまり積極的ではない
ゆうくんになかなか
甘えることができなかった。


別れるのも怖くて‥
一人になりたくなくて‥
結局自分が大事で‥
ゆうくんを彼氏にしていた。



今考えると
あたしはそう思う。

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周りのみんなは
ゆあは愛されてるね
ゆうくんすごいゆあのこと
好きだよねって
言われたけど
本人が一番感じていなかった。


01年の終わりは
学校に行っても
早退し遊んでいた。

中学の時から
仲良しな男子たちとも
またつるむようになった。


あたしは
自分の存在価値が
分かるところに
居たかった。

一人は嫌だ
孤独は感じたくない。


だけど
バイトだけは
頑張っていた。

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あたしの通う高校は
02年から10個の科に分かれる。


あたしは
保育科にいくか‥
進学科にいくか
悩んでいた。


進学科に行けば
保育の短大に向けて
推薦が貰える可能性は高い。
この高校の保育科は
あまり評判がよくなく、
問題児とされる子ばかりいたため
あたしは雰囲気に
あわせてしまうため
保育科に行きたくなかった。


勉強とバイトだけは
夢があるから頑張れた


一夜づけだったが
テスト前に勉強もした。
クラスではいつも上位にいた。



服装、生活態度は悪いが
勉強だけはしっかりしていたし
先生達もあたしの性格を
理解してくれている先生が
たくさん居たので
何も言われなかった。



初めて認めて貰えた。
そんな気がした。

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あたしが学校にあまり
行かなくなったとき
やめようと悩んだとき
主任の先生が
助けてくれた。
本当のあたしに
気づいてくれた‥
初めての大人だった‥



偏頭痛を持つあたしは
冬寒くなると寒さで
頭が痛いため
その理由で行けないことが
多かったが理解してくれた。


この高校にきて01年

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いろいろあったけど
信じられる友達
信じられる先生
大好きな彼氏に
出会えることが出来た。


あたしは
08組で本当に良かった

来年からは
みんなクラスが離れる‥

また01からスタートだと思うと
頭が痛いし‥
悩んでしまう。




だけど支えが出来た。

あたしには
居場所がある



そう感じれた。



もう01人ぢゃないんだ。

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そう思えたのは短期間だけだった。


一人になるのが怖くて
自分を良く見せても
普通でいても
あたしはいつも裏目に出る。


あたしを頼る人は
たくさんいるのに‥
いつも最後は捨てられる

頼るというより
利用されているのかも‥
やっぱり人間なんて
信じてはいけない。



どんどん孤独を感じ始めた。
だから上っ面だけでも
明るく悩みもなく
皆に頼られる姉御を演じた。


小さい時から
心にはポカンと空いた穴がある‥
ずっとそう思っていた。


だけど自分でもそれが
どうしたら埋められるか
わからなかった。

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信じられる友達に
不満なんてないし
分かってくれる人も
出来たと思う。
優しい彼氏もいて‥
バイト先だって
良いところ‥


なのになんで
こんなに孤独を感じて
淋しいのかな‥

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