扉のむこう…
妊娠、出産…
喜ばしいことなはずなのに。。。
失っていくモノが多すぎて、出るのは涙ばかり。
自分一人では抱えきれなくなった思いを、吐き出させてください。
新しいレスの受付は終了しました
妊娠がわかった時…
喜ぶダンナを横目に
“なんで…?…早すぎる…”
そぅ、思ってしまった。
付き合い出して3ヶ月で遠距離に。
2年間の交際後、結婚。
でも、私の仕事の都合で一緒に住むことができず、やっと2人の生活がスタートしたばかりだったのに。
避妊もしてたのに…
何で…?
神様…まだ覚悟ができてません…。
もぅ少し…時間が欲しかった。
みんなが喜んでくれた。
初孫を心待ちにしてくれていた。
たぶん、私一人だけ。
どんどん心が沈んでいく。
体調が悪くなり、悪阻も酷くなり…
ますます嫌になってくる。
ごめんね…赤ちゃん。
最低なママだよ…。
仕事だけが気を紛らわしてくれた。
でも、体調の悪化でそれすら辞めることに…。
一人の時間が苦しかった。
ダンナと別室で寝ることになったのは、いつだっただろう…。
そぅ…お腹も目立ち出した7月中旬。
冷房の温度に耐えきれず、私から言い出した。
今思えば、あれが間違っていた。
2人で選んだセミダブルのベッド。
あの日以来、私の居場所はなくなってしまった。
そして、ダンナにも求められなくなった。
一緒の部屋で眠りにつくこと…
それが、こんなにも大切なことだったなんて…。
どうして気づけなかったんだろう…。
ダンナは優しかった。
体調が悪くて、家事も満足に出来ない私を労ってくれた。
頼んだことは何でもやってくれた。
産婦人科にも、毎回、付き合ってくれた。
きっとよいパパになってくれる。
それだけは嬉しかった。
けれど、少しずつ不安が募っていった。
私の身体を心配するあまり、全く夜の生活を求めて来なくなってしまった。
あれだけ性欲があったのに…
どうしてるの ?
そんなことで悩むのもおかしいと思い、勇気を出して聞いてみた…。
『最近、Hないよね?…大丈夫…?』
ふふっ
って笑いの後、冗談ぽく
『大丈夫~。ちゃ~んと自分で寂しく処理してますから♪』
私も笑った。
『そっか…ごめんね。ちょっと我慢してね。』
安心したのも束の間。
何気無く開いたパソコンに、消し忘れた検索履歴。
“風俗”
“ソープ”
“ヘルス”
身体が震えて、止まらなくなった。
怖くて…怖くて。
とても聞けなかった。
けれど、何事もなかったかのように振る舞うほど大人でもいられなかった。
顔をまともに見れなくて、ダンナを避けたり、必然と会話も少なくなってしまった。
それでも、体調が悪いのだろう…と思ったのか、ダンナが私の態度について触れることはなかった。
変わらないダンナを見て、疑心暗鬼。
興味本意で検索しただけなのかな…
それとも、もぅ…。。
だとしたら、いつ…?
営業マンで時間の融通もきき、泊まり出張も少なくない。
金銭にも多少余裕がある…
そして、何より『女好き』
疑う要素が有りすぎて、一人で勝手に苦しんでいた。
私…何やってんだろ。
聞けないまま何日か過ぎ、偶然、テレビ番組で“浮気”“風俗”の話題をしていた。
聞くなら今しかない…!
そぅ思って、勇気を振り絞る…。
『カズくんは、風俗とか行ったことあるの…?』
表情一つ変えずに、
「まぁ…仕事の付き合いでキャバクラくらいはね。でも、俺は本当にダメ!お金払う奴の気が知れない。」
『ソープ…とか、ヘルスは?』
「よくそんな言葉、知ってたね(笑)びっくりするわ!
絶対、ない!!逆に気持ち悪い!!」
“じゃあ、何で検索してたの…?”
喉まで出かかった言葉を、飲み込んでしまった。
微妙な私の表情を察して、ダンナが言った。
「大丈夫。何も疚しいことないよ!誓ってもいい。第一、そんな暇がないから」
“じゃあ、暇があったどうするの…?”
ひねくれた心が、頭の中で呟いた。
性格…悪いなぁ…。
結局、聞けないままだった。
ダンナは私よりも7コ上。
私が男性経験2人に対して、ダンナは3桁に行くほど…。
高校卒業後、自力で首都圏の大学を受験し、奨学金を受け、両親から一切の援助も受けず、独りで暮らし働きながら学校に通っていたダンナと…
親元でぬくぬくと、バイトの稼ぎは遊びに使い、何もかも両親の援助を受けて育った。
社会人経験も3年しかない、子どもに毛が生えたほどの精神年齢しかない私。
太刀打ちできる相手ではない。
どう切り出せば、納得のいく答えをもらえるのか…
『そんな風に疑われるのは、悲しいよ…。やっぱり俺は信用ない?過去が過去だもんね…』
と、寂しく呟く姿を見なくて済むのか…。
わからなかった。
普通、妊娠7ヶ月にもなれば安定期に入り、ちょっとした旅行や運動なども許されるハズだった。
けれど、私は外出禁止。
階段の昇り下り、家事労働などもたくさん制限された。
ダンナの負担はとても大きかったと思う。
文句も言わず、優しくしてくれたダンナに感謝していた。
でも、優しさゆえに?たまにお腹に触れる意外は、全く私に触れてこなくなった。
手をつなぐ…
キスをする…
そんな軽いスキンシップすらない。
ダンナとの甘い新婚生活を夢見ていた私。
結婚して1年。
一緒に暮らし出して6ヶ月。
妊娠がわかって5ヶ月。
セックスレスになって4ヶ月。
別室で寝るようになって1ヶ月。
一番の当事者なのに…
状況の変化について行けなかった。
もちろん、私から何も行動しなかったわけじゃない。
たまに、きゅっ…と抱きついてみたり…
キスをねだったり…
その度に優しい笑顔で応じてくれた。
『応じる』ことはしてくれた。
でも、『求める』ことはなかった。
風俗の不安も完全に拭えていなかったが、それが一番悲しかった。
後からわかったことだけど、ダンナはインターネットで子育てに関する悩み相談をするサイトに入っていたらしい。
そこで、私と同じような状況の妊婦さんが、旦那の要求に答えられない苦しさを訴えていた。
そんな人がたくさんいた。
だから、ダンナは私に同じ思いをさせたくなかった…と。
それを聞いていれば、私の心も晴れていたかもしれない。
けれど、その時の私はそのことを知らなかった。
ただ、ダンナの態度の変化に戸惑い、悩むことしかできていなかった。
今思えば、ダンナがとった行動が正しいと思う。
仮に、ダンナが求めてきたとして…
それに応じることはできなかったと思う。
ちょっとしたことでお腹がハリ、体力もなかった。
一日のほとんどを寝て過ごし、食事もあまり食べれない。
そんな女を相手に性欲が湧くか…
ちょっと無理してでも…と、思うか。。
普通はそんなことしない。
しかし、既に普通な精神状態じゃなかった私には、そんなこともわからなかった。
ただ単に、女として必要とされたかった。
応じられないけど…
求めて欲しかった。
つくづく情けない。。
自分が守るべき小さな命の心配よりも、つまらない女としてのプライドを優先させていた…。
妊婦さんは朗らかに…できるだけ穏やかな精神状態で、過ごさなければいけなかったのに。
その日は突然やってきた。
まだ暑さも残る8月下旬。
妊娠8ヶ月目にして、入院することになった。
無事に赤ちゃんが生まれるまで。
旦那は帰りも遅く、出張もある。
何かあっても直ぐに対応できるようにと、車で3~4時間かかる私の実家近くの病院で…。
さらに、私の父が働いている。
これ以上、心強い病院はないのに。
私の心はますます沈んだ。
また、離ればなれか…。
『離れたくない』と、私は泣いた。
お腹の赤ちゃんの事は全く関係なく。
自分のことだけを考えて泣いた。
『俺も寂しいし、できれば行かせたくないよ。でも、今、一番大切なのは無事に赤ちゃんに会うことだろう?』
どこまでもダンナが正しかった。
ダンナに勇気づけられ、
『頑張る!今は、無事に赤ちゃんに会うことだけを考える!』
と…何かを吹っ切った形で入院した。
不安が無くなったわけではないが、入院中はセックスレスや風俗の件は少しずつ頭の片隅においやられていた。
暇があれば会いに来てくれるダンナを、改めて頼もしく感じ、信じきっていた。
その裏で、ダンナが密かにしていた“ガス抜き”。
それに気付くのは、まだまだアトノコト。
病院での生活は、何気に楽しかった…と、思う。
日中、いつも独りで家に引き込もっていなければいけなかった。
話し相手がいると言うことがこんなに楽しいなんて…
私がいたのは大きな総合病院だった。
その中でも、産婦人科は特にベッドの回転率が高い。
みんな、陣痛と共に入院、出産し、1週間で退院していく。
3ヶ月の間に、いろいろな夫婦、家族を見ることができた。
話してみると、みんな、少しずつ何かしらの問題を抱えていた。
けれど…大切そうに赤ちゃんを抱く姿は、みんな等しく幸せそうだった。
入院して、やっと…
お腹の我が子の誕生が、待ち遠しくなってきていた。
なんて母親なんだと…今さらながら反省してます。
季節は変わり、秋も深まった11月の中旬。
出産予定日の2日前の土曜日でした。
薬を使って、誘発的に出産を行いました。
当初は立ち会い出産を戸惑っていたダンナでしたが、流れでいつの間にか立ち会っていたようです。
可愛い娘の誕生を目の当たりにして、目を赤らめていたダンナ。
私も涙が止まらなく、自分勝手に妊娠を嫌がったことを、心の底から後悔しました。
この立ち会い出産が、ダンナのパパとしての意識を高め、私たちは夫婦から“家族”になったような気がします。
後に、ダンナは立ち会い出産を“してよかった”と言いました。
そして、私は…
“しなければよかった”と思うことになります。
>> 16
看護婦さん
ありがとうございます。
なかなか更新できずに、申し訳ありません。
育児をしながら…ダンナの目を盗みながら(このサイトのことを知られたくないので…;)となると、思うように書けないでいました><;
しかし、気にかけていただいている方がいることは、本当に嬉しく思いました。
ありがとうございます。
つたない文章で申し訳ありませんが、もう少しお付き合いいただけると嬉しいです。
ほのか
娘は、予定日ぎりぎりまでお腹にいたわりには、少し小さめの2410gで産まれました。
自分で出てこようとする力が弱かったため、最後の最後で時間がかかり…
『危ない』と判断したお医者様が、
「お母さん、少し“出口”を切らせていただきますね。お父さん、よろしいですか?」と…
ダンナは、訳がわからず…
それでも『…は…い』と返事をしようとし、し終わらないうちに…。
ジョキッ!
すごい軽快な音だった…と。
そして、ぐいっ!と娘を引き出してくださったそうです。
私は無我夢中…
その一部始終を、ダンナは見ていました。
「力みすぎて、ほのかの目が飛び出るかと思った!」
「あんな顔は見たことなかったよ~」
「いやぁ~すごかった!」
「女って強ぇなぁ~」
後から、何度も何度も聞かされた話です。
いろんな人に、体験談を自慢そうに話していました。
そんな姿を見て…
嬉しいような…でも、女としては恥ずかしく…
複雑な心境でした。
「それにしても、貴重な体験だったよ~。最初は、無理だと思ってたけど、立ち会ってよかった。」
ずーっとしゃべり続けるダンナ。
相当、刺激的な体験だったらしい…。複雑。
「そう言えば、傷口を縫うとこまで見せてもらったんだよ~。
男の先生で、“大変ですね~”って言ったら、『慣れてますから何にも感じませんね』って言ってたよ。
ま、そうだよな~」
トドメでした…。。
気付いたら、涙がポロポロと…。
そんな私の反応に、ダンナも驚き…
「どうした?痛い?大丈夫?先生、呼ぶか?」
オロオロオロオロ…
『…ちがう。』
『何で?…何でそこまで見る必要があるの?』
『あの時は一生懸命だったから、形振りかまう余裕なんて無かったよ。でも、そんな状況だって、されたら嫌なことだってあるよ…。』
『何で、縫うとこまで見る必要があるの…?先生は仕事…でも、カズくんは興味本位でしょ?
見て欲しくなかった。
腕や、足の傷とはワケがちがうでしょ…。』
泣きながら…
嗚咽に混じりながら…
途切れ途切れで、どれだけの言葉が伝わったのかわからないけれど…。
私は、悲しさをぶつけた。
それは、たった6時間前に流した涙とは全然別の…
悔しさと、恥ずかしさと…
そして怒りが混ざった、嫌な涙でした。
ダンナは必死に謝っていたと思う。
そして、私を讃えていた。
「よく頑張った」って
「自慢の奥さんだ」って
家に帰らないといけないギリギリの時間まで…。
大人気ないとはわかっていても…なかなか気持ちを立て直すことができなかった。
ダンナを好きだったからこそ、見て欲しくなかった…。
それは、今でもトラウマとして残っています。
3ヶ月ぶりの外気はとても冷たく、冬を感じました。
入院したのは夏…。
少し、うらしま太郎気分を味わっていました。
私の身体のためには、もう少し入院してた方が…と、言われたのですが、私はとにかく退院したかった。
娘が大丈夫なら、一日も早く退院したい!
根負けしたのか、無理はしないこと…、しばらくは実家のお世話になって、1週間に1回は通院すること…
これを条件に、退院を了承してもらいました。
あれほど居心地のよかった病院は、出産の責任と不安から解放されてみると実に窮屈で味気無く…
隣のベッド人のイビキも豪快で…
ストレスになっていました。
それでも、もう少しだけでも入院しておくべきだった…。
結局、私の回復にも3ヶ月かかってしまうことになるとは…。
>> 24
看護師 サマ
ありがとうございます。
見守っていただけると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
ほのか
娘との生活は、予想をはるかに越えて大変でした。
昼夜問わず、二時間ごとの授乳…
オムツを変えたり、あやしたり…
一日一日が、慌ただしく過ぎていきました。
それでも、両親に助けられ、ダンナも毎週末会いに来てくれ…
いつの間にか、お正月を迎えました。
予定では、もぅ家に帰っているハズでしたが…
まだ、私の通院は続いていたので、ダンナも一緒に私の実家で年越しをしました。
いつも柔軟に動いてくれるダンナに、私も両親も感謝していました。
そして、実家で過ごす最後の夜に…
私はダンナの“影”の部分を見ていました。
明日の昼には帰ってしまうダンナに…
『寂しいな…。一緒に帰りたいよ。』と呟いていた私。
「俺もできることなら、2人を連れて帰りたいよ~。でも、しょうがないよな…。ほのかは、まず自分の身体を大切にしなきゃ。
俺のためにも、チビのためにも」
優しいダンナの言葉…
思いやりに溢れた言葉…
でも、何かがひっかかりました。
それが“何か?”と聞かれても…うまく説明することはできません。
一人、家に残されコンビニ生活。
忙しい仕事の中で、毎週末は妻の実家に通いつめる。
大変なハズなのに…
“満たされてる”雰囲気のダンナ。
娘の存在がそうさせてる?
それも何か違う気がする…
胸に何かが引っ掛かり…
その時、母がダンナにお風呂をすすめに来ました。
ダンナはそのままお風呂へ…
すると、ダンナの携帯が鳴り出しました。
メールかなぁ…と思っていたけれど、着信音は続き、電話のようでした。
今ならまだ、脱衣場だろうから…と、携帯を持ってお風呂にいきました。
ちょうどその時、ダンナがお風呂場に入った気配がし、携帯も鳴り止みました。
まぁ…いいか。
誰からだったのかなぁ?
そう思って、携帯を見つめていると…
私の中の別の“ワタシ”が囁きました。
“さっきの不安はもういいの?その中に、解く鍵があるかもよ…”
常々、ダンナは携帯は自由に見ていいよ~と言っていました。
しかし、プライバシーだから…と、用事がないかぎり実際に見たことはほとんどありませんでした。
見てもいいって言ってたし…。
着信はダンナの母からでした。
後からかけ直すように言っておこう…
と、思いながらメールの受信ホルダーを開くと…
そこには、きちんと整理されたメールファイルがずらり…。
私、家族、友達、仕事ときちんと振り分けてありました。
脱いだ洗濯物もカゴに入れられない人が、何でこんな面倒なことができるの?
以前、そう尋ねたことがありました。
仕事で1日何百件もの問い合わせメールと格闘するうちに、身に付けた習慣だとダンナは言いました。
いらないものはすぐ削除。
必要なものは、それぞれのフォルダに分けて整理する。
なるほどなぁ~と、感心したことを思い出しながら、私のフォルダを開くと…
確かに、私からの泣き言メールがずらりと入っていました。
今度からは、ちゃんとしたメールを送らなきゃな…と、反省しつつ…携帯を閉じようと…
と、その前に…
本当に何気無く…
まだ整理される前の、受信フォルダを開きました。
そこには5件のメールが…
私からのメール。
聞き覚えのある、ダンナの友達とのメール。
そして…知らない女性からのメール。
グループ分けでは、“仕事”の部類に入れられているであろう彼女。
その証拠に、名前の頭にダンナの取引先である大手の会社の記しが入っていました。
(仮に…)
NBC ゆき―りさ
ハイフンで繋がれ、女性の下の名前だと思われるものが、2つも並んで入ってる。
おかしな登録…。
本当に仕事関係の人?
胸騒ぎを感じながら、少し震える手でメールを開きました。
『おはよう😄』で始まったそのメール。
彼女の来週の出勤の予定と、『来れそう?』の確認。
そして
『泊まりは無理なんだけど😫』
と締め括ってありました。
泊まり?
泊まりって何?
仕事の話では…
ないよね…。
身体中の震え…
突然の吐き気…
理解しようとする頭と
拒否しようとする身体
できるものなら
叫びたかった…。
嫌だ…
嫌だ…
イヤだぁ…
何で…
どうしてなの…
どうして…
叫び出したい衝動を抑え、メールの文章を嫌と言うほど見つめた。
何度も何度も読み返した。
仕事のメールかもしれない。
その可能性だってある。
そうあって欲しい。
お願いだから…何か、何か。
しかし、少しずつ冷静さを取り戻してきた私の脳は…
『仕事ではないね。』
と、判断した。
意味深な名前の登録。
絵文字入りの可愛い文章。
“泊まり”の言葉。
アドレスのみの登録で、電話番号はなし。
こんな商談相手がいるはずない。
アドレスから、彼女の名前がユキさんであることがわかった。
“私…どうすればいい?”
やっと…涙がこぼれてきた。
いつの間にか
『そっか…』
『そっか…』
と、呟いていた。
その時、お風呂場の扉が開く音がした。
>> 35
『どうしよう!』
と、考える前に身体は動いていた。
音をたてず、部屋に戻り…
携帯を元の場所に戻しておいた。
そして、そのまま静かにリビングへ…。
両親が代わる代わる、娘をあやしてくれていた。
私も、なるべく自然を装い…輪の中に入った。
一生懸命、笑顔を浮かべながら…心は凍りついていた。
『今はダメ…。ここで取り乱してはいけない。両親に知られてはいけない。今はダメ…。今は…。』
頭の中で、呪文のように繰り返していた。
もうすぐで家に帰るのだから…
その時に…。
「お先でした~。」
と、リビングに入ってきたダンナに背を向けたまま…
『さっき、お義母さんから電話があったみたいだよ。掛け直してね~』
とだけ告げた。
その後も顔を合わせることができなくて、娘を寝かし付けた後、ノロノロとお風呂に入った。
といっても、私はシャワーはできても入浴は許されていない…。
とにかくゆっくり身体を洗い、ゆっくり髪を洗い…
出る頃には、身体は冷えきっていた。
寝室に戻ると、ダンナは小さな娘の手を握って寝ていた。
少しホッとして…
少し腹立たしくなった。
そして、長い長い夜が始まった。
全く寝付けなかった。
ボー…っと天井を見つめたまま、頭では何も考えていなかった。
何を考えればいいのかも解らず…
今は何を思っても、泣き出してしまいそうな気がして…
ただただ、ボー…としていた。
2時間置きに娘が目を覚まし、授乳。
ダンナは、一度も目を覚ますことはなかった。
さすがに疲れたのか、明け方頃にウトウトし始め…
いつの間にか、寝ていた。
そして、今でも忘れない…
嫌な夢を見た…
夢の中で…
私は娘と家で遊んでいた。
すると、『ただいまー♪』と一人の女性を連れたダンナが帰って来た。
「どちらさま…?」と尋ねる私に、ダンナは笑顔で答えた。
『こちらは、ユキさん。これから、俺の世話をしてくれる人だよ。
だからほのかは、安心してチビの面倒を見てくれればいいからね。
暇な時は、話し相手にもなってくれるし…
仲良くしてあげてね。』
凍り付いた私に、
『どうぞよろしく。』と笑顔を浮かべて彼女は言った。
笑顔だとわかるのに、顔はよく見えなかった。
ただ、ダンナ好みのスラッと綺麗な若い女性だということはわかった。
「…そんなの困る!私はイヤだよ」
と、応えた私の横を
『もう決めたことだから。』と、女性の肩を抱いたダンナが通りすぎていった。
遠くに、娘の泣く声が響き…
私は目覚めました。
ダンナが娘を抱き上げ、あやしているところでした。
『チビが泣いてるのに、ほのかが起きないからさ…焦ったよ。よっぽど疲れてたんだね。』
『…ほのか…泣いてたよ。どうした?怖い夢でも見た?』
ダンナの言葉で、ハッと気付き…顔に触れてみると、確かに濡れていた。
枕にも跡が残るほど…
“私…泣いてたんだ。気づかなかった。…”
「怖い夢じゃないよ。…悲しい夢」
娘を受け取りながら、答えた。
『どんな?』
いかにも優しそうな表情で尋ねるダンナに腹が立った。
「…カズくんが、浮気相手を連れてきた。」
『なんだそれっ(笑)』
さらっと笑われた。
言うつもりはなかったのに…口が止まらなかった。
ただ、流石に“ユキ”と言う名前を出すことはできなくて、とっさに“幸子”に変えました。
私が好んで読んでいるマンガの主人公の、彼氏の浮気相手の名前です。
ダンナは、その事に気づいたみたいで、
『幸子かぁ~(笑)』
と笑っていました。
『何でそんな夢、見たんだろうね~。昼ドラとか見すぎなんじゃない?』
あまりに自然に、サラッと会話するので少し拍子抜けしました。
少しくらい焦るかと思ったけど…
“ユキ”にすれば良かったか…
私が黙ったままだったので、
『ま、心配ないよ。俺は絶対にそんなことしないから。今となっては恋愛や浮気なんて、面倒なだけだしね。』
と、付け加えました。
でも…私の顔は見ていなかった。
少し目線を反らして…
敏感になっていた私は、そんな小さな行動も見逃すことはできなかった。
「そうだね…。信じてるよ。」
「あなたが浮気してたら…きっと…一度だって許せないと思う。
…私は…心狭いから。
浮気は男の甲斐性なんて、死んでも言えないよ…。」
ポツリポツリと話した後、最後の一言だけはしっかり顔を見て言った。
「それだけは忘れないでね。」
“それでも来週、彼女と何かするつもり…?私を裏切るの?”
はっきりと言うことはできず、言葉の裏に込めた、悲しい抵抗だった。
『もちろんわかってるよ。ほのかは、俺のことが信じられないの…?』
きた…決まり文句。
「もちろん信じてるよ。」
“信じてたよ。信じてたのに…”
「だから、裏切らないでね。」
“せめて、これ以上…悲しませないで。”
『あたりまえだろー!』
ダンナは娘と私に抱きついてきた。
抱き締められながら、心の中でため息をついた。
昨日の私に戻りたい。
『また来週来るからね。今度は一緒に帰れるといいね。
…それでは、お義母さんよろしくお願いします。』
ダンナはいつものように、昼食を食べてから家路についた。
それから約3時間後…
『着いたよ~😁』とメールをくれた。
私もいつものように、「お疲れさま😄」と、返事をした。
それから30分後…電話をかけた。
電話が苦手な私が、いつもならしないこと…。
すぐに『もしもし?どうした?』とダンナの声がした。
「もしもし。ごめんね…大したことじゃないんだけど…。」
「リビングの水槽の横に、観葉植物があるでしょ?“ドラセナ マジナータ”って言うんだけど…。
それに付いてる名札を見て欲しいんだけど…冬場の水やりについて何か書いてない?」
『あぁ…
えっと、暖かい場所に置いて、土を渇かさない程度に…だって。』
「そっか…ありがとう。どうだったかなぁ~と、思って。
じゃあ、少し霧吹きで土を湿らせてあげてくれる? あと、上の方だけでいいから、埃を拭いてあげて欲しいな。お願いできる?」
『いいよ。わかった。』
「ありがとう。じゃあ、申し訳ないけど、もうしばらく一人で頑張ってね。」
そう言って電話をきった。
“ドラセナ マジナータ”通称 “真実の木”。
もぅ、5年近く大切に育てている。
水やり方法だって知らないわけじゃない。
ただ…
本当に家に帰っているのか
それが知りたかった。
それから数日は、ほとんどをぼんやりと過ごしていた…。
「体調が悪いの?」と、母に心配されていた。
元気なフリをしたくても、どうしたらいいのかわからなかった…。
どうやって切り出すか…
ダンナは、何て答えるのか…
認めたら…?
認めなかったら…?
勘違いだったら…
私は…どうしたいのか…。
「やめて…」って言えばもぅ二度としなくなる?
本当にダンナを信じられる?
“離婚”の覚悟は…?
いろんな思いがめぐって…。。。
苦しい…
ではない。
辛い…
も、ちがう。
怒りよりも…
悲しさよりも…
“虚しい”
このお腹に命を宿した時から、決して十分ではなかったけれど…
“母になろう”と頑張ってきました。
どうして私ばかり…
と、負担が増す度に思ってしまったり…
身体の変化に怯えたり…
出産の痛みに、挫けそうになったり…
決して、いい妻でもいい母でもなかったけれど。
「命」を預かった者として、私なりに精一杯、頑張ってきたつもりなのに…。
アナタにも、たくさんの負担をかけてしまった。
仕事をしながら…
きっと、大変だったと思う。
でも、それは…
「父になる」ための避けて通れない“試練”として、「母になる」私と一緒に頑張ってくれてる…
そう、信じてたのに。
思うようにいかないこと…
欲求不満…
ストレス…
たくさんたくさんあったけど。
『今を乗り越えれば!』と我慢…我慢…
我慢…我慢…
してたよ。
私は…。
アナタもそうだと…
信じてた。
そうであって欲しかった。
『私だけが辛いんじゃない。』
そう思うことで、頑張れたのに…。
そうすることで…やっと…
やっと…娘を抱き締め…母になった幸せを感じることができたのに。
私は独りだったんだ。
そう思えてしかたがなかった。
浮気なの…?
本気なの…?
ただのガス抜き…?
それとも魔がさした…?
私がアナタを、そこまで追いつめてしまったのかな?
どうすればよかった?
無理してでも、妊娠前と何ら変わらない生活をおくればよかった?
“母”になろうとする身体に逆らって…
女を感じさせる努力をして
いつも笑顔でアナタの癒しになり…
そうすれば、こんなことは起こらなかった?
それとも…
何をしようが…無駄だった?
結局…私は…何のために…
自分が壊れていくのがわかった。
>> 50
goldさま
ありがとうございます。
決して楽しい話しでも、役に立つ話しでもなく…
つたない文章で申し訳ないのですが、その時、自分が感じた思いを素直にかかせていただいています。
よろしければ、今しばらくお付き合いいただけますと嬉しいです。
読んでいただいてありがとうございます。
ほのか
私から頼んだわけではないのに、ダンナからのメールに写真が付くようになった。
『ただいま😁これから、ご飯を食べるよー✨
今日は唐揚げ弁当✨』
お弁当の横に半分以上見切れたダンナの顔。
少し写っている背景は、間違いなく我が家。
“ちゃんと家にいるだろ。嘘はついてないだろ。”
夢の話をしたから?
安心させようとしてくれているの?
“何を今さら…”
と、思いつつも…
疑心暗鬼の真っ只中にいる私にとって、少しの救いになったことは確かだった。
>> 53
シロ子 さま
気持ちをわかっていただけて嬉しいです。
現在も、“強くなろう”と頑張ったり…“もうダメだ”と落ち込んだり…
日々、浮き沈みを繰り返しています。
情けないです。
まだまだ、書ききれていないことがたくさんあります…。
少しずつ、自分の気持ちを整理しながら書いていますので、もし、よろしければ今少しお付き合いいただけますと嬉しいです。
優しいお言葉をありがとうございます。
幸せと感じられるように…頑張ります。
ほのか
“ユキ”と言う女性について、何もわからなかった。
NBC と頭に付けてあった社名も…きっとカモフラージュに違いない。
どこの人…?
何をしてる人…?
ダンナがたまに接待で行くと言うキャバクラの女性…?
どんな関係なんだろう…。
泊まりって…。
考えれば考えるほど、わからなくなっていくようだった。。
ダンナは営業職。
時間に融通がきく。
日本各地を飛び回り…
たまには海外出張や、接待の旅行もあった。
お金はダンナが管理していて、私は月々の必要経費とお小遣いを貰っていた。
給料明細も、カードの請求書も全てデータでダンナのパソコンに送られる。
ダンナについて、何も把握できていなかったこと…
こんな事になって、やっと気がついた。
『立場上、自由になるお金が手元にないと困る。』
『お小遣い制なんて、絶対にイヤだ。』
『どうしてもほのかがガッツリ管理すると言うなら…隠し口座を作ると思うよ。』
結婚後、お金の管理について話し合った時に彼が言ったこと。
私は23才。
ダンナは30才。
ダンナに従うのが“正しい”だろう…
としか、思えなかった。
ダンナを信じきっていたから…。
そぅ、本当に心から。
何もかもがスッキリしないまま、毎週木曜日の病院の検診を迎えた。
とにかく早く家に帰らなきゃ…!
きちんと話し合いたい。
ダンナの口から真実を…!
しかし…思いとは裏腹に、回復は思わしくなく…。
『最低でも、1月末までは実家で過ごし、通院を続けるように!』と…。
「家に帰りたいんです。あちらで、出産前にお世話になった産婦人科で治療してもらうことはできませんか?」
無理を承知でのお願いだった。
『医者として、いいですよとは言えない。今、無理をすると20年後のキミが、そのハンディを負うことになるよ。そして、次の妊娠、出産も厳しくなると思う。』
『それでも…帰りたい?』
帰りたい…とは、言えなかった。
「わかりました。無理を言ってすみません。」
精一杯、明るく返したつもりだったのに…
涙が出てしまった。
「ごめんなさいっ…なんでだろう。おかしいなぁ…」
先生の前で恥ずかしい!
笑顔を必死に作ってたのに、どうしても涙が止まらなかった。
自分が情けなくて…
情けなくて…
心配した先生が、父を呼んでくれた。
『脅すようなことを言ってしまってごめんね。でも、キミには元気になって帰って欲しい。もう少し、一緒に頑張ろうよ。』
父を待つ間、先生は、必死になだめてくれた。
本当に申し訳なかった…。
仕事を抜け出して来てくれた父は、病院の中の喫茶店でカレーとパフェをご馳走してくれた。
美味しい母乳を出す為に、ずっと控えていた大好きな甘いモノ。
『お前は頑張ってるよ。今日くらいはいいだろう』と…。
『気持ちはわかる。でも、今一番大切なことは、お前が元気になることだ。焦ることはない…もう少し、母さんに甘えさせて貰いなさい。』
24才にもなって…迷惑ばかり。
お父さんごめんなさい。
人に頼って、助けてもらって…
何一つ満足にできない。
こんな“妻”疲れるよね…
嫌にもなるよね…
浮気されたって…文句言えないよ…。
“頑張れ!”
先生も父も、そぅ励ましてくれたのに…。
私は、“負けない強さ”を貰ったハズだったのに…。
私はどんどん弱くなり…
自分を嫌いになってしまった。
>> 58
ほのかさん
レスありがとうございます😄
私もずっとあっちこっち体調が悪くて辛い日々でよく泣いてました😢
でも今少しずつ光が見えてきた感じ…
シロ子 さま
『辛いときはずっと続かない…』
泣いてしまいました。
私が、ずっと求めていた言葉かもしれません。
脱け出したいです。
強くなりたい…。
本当に、本当にありがとうございます。
頑張ります。
ほのか
病院帰りのタクシーの中で、ダンナにメールを送った。
通院が延びたこと、先生に言われたこと…
そして、謝罪。
すぐに返ってきた返事には
『そっかー残念だったね😞
でも、ほのかが謝る必要なんてないよ😁
大変な役目を果たしてくれたんだから✨
とにかく、次は3連休だしそっちに行くね👍
頑張って、金曜日の夜に行っちゃうか⁉(笑)』
優しい…。と思ってしまった。
もし、本当に彼が浮気をしていたとしても、それは…
“私のせいだ”
全てが(-)に働いて、私の思考回路は、完全に狂っていた。
そして、そのまま…
実家に帰り着くと、母までが優しく労ってくれた。
きっと、父から連絡がきていたのだろうと思う。
私が里帰りしてから、趣味のテニスサークルや書道教室をずっとお休みさせていた。
入院中もほぼ毎日、通ってくれた。
身動きできない私に代わって、出産準備や育児用品も全て揃えてくれていた。
退院後も、家事、育児と頼りきっていた。
なのに…
それでもこんな私を労い、励ましてくれる。
これが『母』なのか…。
それなのに私は…。
娘がお腹にいるとわかった時…
私は…心で娘を拒否をした。
少しずつ大きく成長していく娘に、喜ぶどころか…
自分の身体の変化ばかりを嘆いていた。
最低だ。
入院し、いよいよ産まれてくる頃になって、やっと持ち始めた
“母としての自覚”
私のどこが一生懸命『頑張った』のだ…。
娘に対して、本当に酷いことをしてしまった。
両親にも、ダンナにも、義両親にも…
心配や迷惑ばかりかけて…。
(-)思考が止まらなかった。
そして、そのまま決断した。
私に誰も責める資格なんてない。
これからは、娘のために…ダンナのためにいい奥さんになる!
本当にダンナは、金曜日の深夜に来てくれた。
私は笑顔で迎えた。
3連休は、無理のない程度にいろんな所に連れて行ってくれた。
ほぼ一年ぶりに美容院に行くこともでき、最終日には、ショッピングモールで娘のための買い物をいっぱいした。
『たまにはね…❤』と、ダンナの方から手をつないでくれた。
幸せだった。
ショッピングモールを出る前に私はトイレに行きたいと言い、ダンナは荷物番をしながら待ってくれていた。
しかし…女子トイレは長い行列ができていて、なかなか進まない…
待つより、家に帰った方がよさそうだな…。
そう思って、すぐダンナの元へ帰って行った…。
遠目に、ダンナが携帯をいじっているのがわかった。
そのままスッとそばに行き「人が多くてあきらめた~」と、声をかけた時…
ダンナは驚いたのか、物凄いスピードで携帯を閉じ、そのままポケットに突っ込んだ。
しかし…顔は、不自然なほど自然な笑顔で
『よしっ!じゃあ、急いで帰ろう!』
と言って、私の手を優しく引いた。
>> 67
pinky さま
温かいお言葉をありがとうございます。
同じような経験をされたんですね…。
でも、pinkyさんは私と違って、しっかりと見極めお別れをすることができた…。
これは大きな違いだと思います。
私はダンナに愛されてる…そぅ思っていいのでしょうか…。
全く自信がありません。
そぅであれば…どれだけ救われるか…。
小さな命を授かっていらっしゃるのですね。
pinkyさんの優しさは、お腹の中の赤ちゃんをきっと、幸せに導くことができると思います。
どうかお身体を大切に…
穏やかに日々をお過ごしください。
頑張る力を分けていただき、ありがとうございました。
ほのか
帰りの車の中でも、ごくごく自然に会話が続いた。
主にダンナの仕事の話。
ダンナは、私に仕事の武勇伝や愚痴を言うのが好きだった。
仕事柄、話すのがとても上手で、全く知らない世界のことを解りやすく、面白く教えてくれた。
ダンナを好きになった理由の1つでもある。
でも、その時の私は…
適度に相づちをうちながら、話し半分に聞いていた。
さっきのダンナの姿が気になってしょうがなかった。
見られたくないメールだったのかな…
と、なると…相手は…
あの人…?
家に着くと、すでに16時を回っていた。
いつもなら、帰路についている時間。
私がトイレに駆け込んでいる間に、両親がすすめたのか…
今日はダンナも一緒に夕食を済ませ、お風呂も入ってから帰ることになっていた。
ソファーに腰掛けていたダンナは、すでに話し好きの父に捕まり…
何だかんだと盛り上がっていた。
その脇に、ダンナが脱いだジャケットが置いてあった。
さっき、慌てて携帯を隠したジャケットだ…。
『シワになるといけないから、ハンガーに掛けておくよ。』
ダンナの返事を待たず、ジャケットを持ち…部屋へと運んだ。
言葉通りに、ジャケットをハンガーにかけて、そっと右ポケットに触れた。
若干の膨らみ…
ダンナの携帯電話…
どうしよう…
見てしまうか…
きっと、何かあるはず…
でも…
見てどうする…
良いことは何もない…
傷つくだけ…
どうせ、何もできやしないのに…。
>> 72
pinky さん
再度のアドバイスありがとうございます。
私にとって、内容があまりにも衝撃的でしたので…
考え込んでしまい、今の時間までお返事することができませんでした。
“許すことも一つの勇気”
私は今まで、自分は弱い人間だと思ってきました。
裏切られていることは確実なのに…
それでも、何かしら無理矢理にでも理由を付けて
『信じてる』フリ
をし続けてきました。
今でも、情けない自分を責めるばかりで…
ダンナには何一つ…。
これを勇気としていいのか…。
許してはいないと思います。
現に、今までも迷路をさ迷い続けて…
出口が見えないから、どうすることもできずに、騙し騙し、どうにか歩き続けているだけ…。
貴女のようになれたら…どれだけいいか。
優しい応援の言葉、ありがとうございます。
諦めず、進むべき道を探します。
ほのか
知らない方がいいこともある…。
ポケットに触れた手を、そっと離し…
食事の用意をする母の手伝いに行った。
知らない方がいい…。
知らない方がいい…。
呪文のように唱えながらも、やはり…
頭は、携帯のことでいっぱいだった。
これから、また離れてしまう…。
その間、ずっとモヤモヤし続けるのか…。
本当に知らなくていいの?
何もないところをワザワザつつく必要はない…
けれど…
“何かある”と感じたことを放置してもいいのか…。
でも…“何かあった”時に耐えれるか…
気持ちが定まらず、揺れに揺れていた。
私の葛藤と裏腹に、父と楽しそうに談話するダンナの姿を見ると…
何とも言えない、苦い気分になった。
どうして平然としていられるのだろう…
本当に疚しいことが何もないからなのか…
それとも、手慣れたことなのか…
あの時、明らかにダンナの動作はおかしかった。
手は焦っていたのに、表情が変わらなかったのも…
不自然すぎた。
ダンナは、私が“おかしい”と思ってないと思ってるのか…
>> 76
しろくろチェス さま
声を掛けていただき、ありがとうございます。
このスレを立てるにあたって、ずっとずっと悩んでいました。
はっきり言って、“恥”を晒すことだ…と。
それでも、一人でも私の思いに寄り添ってくださる人がいれば…と、思い…
自分の気持ちの整理も兼ねて、書き始めました。
正に、しろくろチェスさんの仰る通り…
日々、葛藤です。
許せない…
でも、愛されたい…
信じられない…
でも、傍にいたい…
どれも、捨てきれない思いで苦しいです。
自分で自分がわからないです。
共感していただけたことで…
少し救われました。
ありがとうございます。
ほのか
- << 79 ほのかさんレスありがとうございます😃 恥を晒すなんてとんでもない‼ 私は前の旦那の時でさえ家族は優しいけどこんな事相談したら迷惑かかるんじゃないかとか…友達に相談して旦那さんが悪い人だと思われたら嫌だな…とか思って誰にも相談出来なかった時期がありました。 それでかなり自分だけで悩んだ時期があったので、こういう場で自分の思いを吐き出す事は悪い事ではないと思います。 気分が晴れない時や、なにか辛い事があったときには又書きこんで下さいね😃 これからもちょくちょく覗かせて頂きますね☺
ご飯の最中も、いたって“普通”だった。
『またしばらく、まともなご飯も食べられないから…』と、母の手料理を気持ちがいいくらい食べ、母を喜ばせていた。
苦手な食べ物を、ソッと私の器に移すところも…
代わりに大好きな“肉”を奪っていくところも…
いつも通りのダンナだった。
食べ終わると、すぐに風呂へ促され…
重たいお腹を抱えて、入って行った。
その姿を確認して、私はまた、ダンナのジャケットの前に立った。
つい2~3時間前には
“知らない方がいいこともある”
と、目を瞑ろうとしていたのに…
やはり、モヤモヤしたままで過ごすのは辛く…
スッキリさせたくなっていた。
何もなければそれでいい…
ダンナを信じる力になる。
何もなければ…。
携帯を抜き取り、両手で静かに開いた…。
『もう○○から帰っちゃうの😫?いつー?💧』
開いた瞬間に、メールが現れ…
首筋に鳥肌が立った。
…なんで!?…
あぁ…あの時、瞬時に閉じてポケットに突っ込んだから…
メールを閉じれなかったんだ…。
相手は…やはり、ユキさん。
○○の部分には、私の実家がある県名が入っており…
つまり、私たちが今いる所。
文章から、彼女も、同じ県にいることが推測できた。
>> 79
ほのかさんレスありがとうございます😃
恥を晒すなんてとんでもない‼
私は前の旦那の時でさえ家族は優しいけどこんな事相談したら迷惑かかるんじゃ…
しろくろチェス さま
温かいお言葉をありがとうございます。
またまた仰る通り…
誰にも相談することができず、ここに逃げ場を探しに来てしまいました…。
いろいろな事を考えると、身近な人にはとても言えなくて…。
私の置かれている状況を、理解して下さる方がいる…
とても心強いです。
本当にありがとうございます。
ほのか
もう1つ、彼女からのメールが残っていて、その内容から△△市(私の実家から車で1時間ほどの距離)に住んでいることがわかった。
ダンナの返信が気になったが、送信履歴は全て削除され、空っぽだった。
先週見てしまったメールも、どこにもなかった。
自分で望んで見たにも関わらず、予想以上に詳しい情報を得てしまったことに戸惑っていた。
彼女がこの地に住んでいるとは思わなかった。
てっきり…
私たちの家がある県付近、もしくはダンナがよく出張に行く所だと思っていた。
ここは、私たちが出会い…
少しの時間だったが恋人気分を味わい…
結婚式を挙げた場所…
せめて…もっと遠い…
私の見知らぬ県にいてくれたら良かったのに…。
そして、もう一つ…大切なことに気づいた。
彼女がここに居るということは…
私たちに会いに来る時に、同時に彼女とも会っているんだ…。
私たちに会うついでに、彼女に会うのか…。
彼女に会うついでに、私たちに会うのか…。
暇さえあれば車を飛ばし、会いに来てくれたダンナ。
それだけは、こうなってしまった後でも感謝してたのに…。
私たちに対する“愛情”だと思っていたのに…。
それさえも、信じることができなくなってしまった。
やっぱり…
知らないほうが幸せだったのか…。
>> 87
ほのかさん、読ませていただきました。
私も似たような心境なんです。携帯を見てしまったら、ショックを受けてしまうのに…気になってしまう。
旦那…
ちょっと さま
同じ思いをされているんですね。
うちは、携帯を見ることを許可されてはいます…が、
それでも心苦しく…
自分がとても惨めになります。
信じたい…でも、信じられない。
見ても良いことはないとわかっているのに、見ずにはいられない。
安心したくて見ているのに…結果、傷つき…後悔ばかり。
ダンナばかりを責めきれず、自分を責める日々です。
お互いに、穏やかに過ごせる日が来るといいですね。
読んでいただき、ありがとうございます。
気持ちをわかっていただき、本当に救われる思いです。
ほのか
>> 88
こんばんは😊
ずっと 読ませて頂きました
ほのかさんの気持ちが 凄くよくわかります
私も妊娠中 自分の体調の悪さと 旦那の優しさや 不信感…
クルミ さま
旦那さまは浮気をされていなかったのですね。
本当に良かった。
それでも拭いきれない不信感…苦しいですよね。
一度疑い出すと、また信じるのは本当に難しいことですよね。
私は、もう無理なんじゃないかと…思ってしまうこともあります。
娘さん、大切にしてあげてください。
私も、娘に対する罪悪感でいっぱいです。
今後、何があっても…一番に傷付けてしまうのは娘で、一番、守ってあげないといけないのも娘だと思ってます。
お互いに、娘の前ではできるだけ笑顔でいれるように頑張りましょうね。
読んでいただき、ありがとうございます。
一人で悩んだままにしなくて、本当に良かったと思います。
ほのか
>> 91
なぜgold さんには返事してあげないの❓男性お断りとか❓
ペコ さま
ご指摘ありがとうございます。
確かに、不信に思われますよね…。申し訳ありません。
言い訳になってしまうのですが、goldさんには以前もレスをいただいています。
その時にはお返事をさせていただいたのですが、また、再度『はじめまして』とレスをいただき…
『メッセージをください』と言っていただいたのですが…意味が解らず…スルーさせていただきました。
しかし、それでも一言添えるべきでしたね…。
反省しております。
決して、男性禁止という訳ではありませんでした。
皆さんからのレスは、ありがたく拝見させていただいています。
以後、気を付けていきたいと思います。
ありがとうございました。
ほのか
>> 92
お返事のしようがないと思います💧
そんなことをわざわざレスしなくてもいいのでは❓
悩みは人それぞれありますし。その方のレス、悩みが分から…
専業主婦 さま
フォローをしていただき、ありがとうございます。
ご指摘の通り、返事に困ってしまい…
ついつい、スルーと言う失礼な対応をしてしまいました。
しかし、一言添えるべきだったと反省しております。
以後、気を付けていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
ほのか
>> 83
今晩は、初めまして、何を悩んでおられるのですか、俺で良ければ何でも言って下さいね話を聞いてあげる事しか出来ないけど良ければ連絡、待っています…
Gold さま
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
また、失礼な対応をしてしまいましたこと、お許しください。
何を悩んでいるのか…
いろいろな思いがあり、とても一言では言い尽くせません。
これから、つたない文章ではありますが、少しずつ気持ちを書かせていただきます。
きにかけていただき、ありがとうございます。
もし…まだ見ていただけているのでしたら、これからも見守っていただけますと嬉しいです。
ほのか
お風呂から上がったダンナは、いそいそと帰るための準備をし始めた。
その背中を見つめながら…ため息を一つ…。
それに気付いたのか、振り返らずにダンナが言った。
『少しの間だよ。また、来週来るから楽しみにしてて♪』
“違うよ…そのため息じゃない…。”
「…来週は、来てくれなくていいよ。少し、ゆっくりして。」
思いがけない返答に驚いたのか、今度は振り向いて…
『え…何で?』
と、聞いてきた。
私は心と裏腹に、精一杯の笑顔を浮かべて答えた。
「ずっとずっと頑張ってくれてるんだもん。逆に、カズくんの身体が心配だよ。
来週は、あっちでゆっくりして。私は大丈夫だから。」
『でも…』
と、反論をしようとしたダンナの言葉を遮るように、さらに続けた。
「そのかわり、次の週はなるべく早く来てね♪」
だめ押しになったのか、
『そうか…わかった。じゃあ、また再来週だね。』
と、ダンナも納得したようだった。
ダンナを見送りながら、初めて“寂しさ”より“安心感”を感じた…
ダンナがここに来なければ…彼女に会うこともない。
それが、醜い私の本心。
再来週は、「早く来てね」とお願いすれば…きっと真っ直ぐに来てくれる。
ダンナの相手が“ユキさんだけ”と決まったわけではないのに…
でも、そうすることしかできなかった。
あの時の私の
“精一杯の浅知恵”だった。
久しぶりにダンナのいない週末。
両親に誘われ、母方の祖父母の家に娘を見せに行った。
何の因果か…
祖父母の家は、“彼女”の住む△△市にある。
大きな市であるから、すぐ近くにいるはずもないのに…
車窓から見える景色を見ては、
彼女はここで買い物をしたりするのだろうか…
ダンナはここに通って来ているのか…
街行く女性を見ては、
もしかすると…彼女かもしれない…
一人でモヤモヤと考えていた。
何かを感じ取っているのだろうか…
1~2時間置きにダンナからのメールが届いた。
『久しぶりに昼まで寝ちゃったよ😁スッキリ』
『これから、洗車してくるね』
『服がビシャビシャに濡れちゃったよ』
『ご飯は吉野家にしたよ』
他愛もない内容で、逐一、行動を報告してくれた。
何故だろう…
一緒に居ないのに、居るときより安心感があり…信用していたように思う。
祖父母の家に泊まり、次の日には惜しまれつつ実家に戻ったが…
帰りの道中では“彼女”を思うことはなかった。
窓の外が暗かったから…なのか
この日だけは、ダンナを信じることができていたからなのか…
久しぶりに穏やかな週末だった。
次の土曜日、ダンナは朝早くから出発して昼前には私たちの所に来てくれた。
今までは、前日にこちらに来ていても『仕事があるから』とホテルに泊まってから来ていたり…
『午前中だけ仕事をするから』と夕方近くなって来る日も少なくなかった。
それでも、“忙しい合間をぬって少しの時間でも会いに来てくれる”と感謝していた…。
彼女の存在を知るまでは。
だから、真っ直ぐに来てくれることが何よりも嬉しかった。
情けなくも、またまたチェックしてしまった携帯に、彼女との送受信は無く…
携帯を覗き見たことの罪悪感だけが残った。
それからは、自然と一週間交代で私たちの所に来てくれるようになった。
会えない週末はマメに連絡をくれ…
なるべく真っ直ぐに家に来てくれた。
たまに、『仕事で…』と寄り道やホテル泊をすることもあったが…
私が彼女のアドレスを見ることはなかった。
何も出てこないだろう…
それは解っていたが、携帯を盗み見ることを止められなかった。
相変わらずキレイに整理されている携帯に、彼女の影が無いことを確認すること。
自分への嫌悪感だけが残る、ほとんど意味のない行動だったが…
それだけが、私の安定剤だった。
今、思い返してみると…
何故…あの時、早いうちにきちんとダンナに問い掛けなかったのか…。
不安になっていることを“言葉にして”伝えなかったのか…。
本当に悔やまれる。
そうすれば、今…こんなに苦々しい日々を送らなくてもよかったのかもしれない。
- << 105 ほのかさんお久しぶりです😉 誰に対しても、一度失った信頼関係はなかなか取り戻せませんよね。 ただ、私の経験の中で今絶対に守っている事は、旦那と一緒に居たいなら携帯はみない。思った事はその場で言う。 別れたい、又は別れても構わない時に証拠を携帯から見つけた事があります。 ほのかさんももし、旦那様と続けて行きたいなら、一度携帯を見るのを止める決心がいるかもですね。矛盾してますが、男の人は先ず、何故勝手にこそこそ見たのか、何故そんな事今更言うのか、そんなに俺が信用できないのか?と言う確率高いです。そうなると、終わりのない喧嘩の始まりです。 仮に旦那様が素直に浮気を認めたとしたら、それならほのかさんは旦那様を許せますか? どちらにしても私は許せません。私はそこまで心広くないので。 一緒にいたいと思う相手なら静かに彼の行動を見届けます。そして、これからちょっと気になる事が出てきたら、その時に言おうと決めて…疑うのは簡単ですからね。信じる事の方が難しい。 本当に何も気のきいた言葉を伝えられませんが、ほのかさん応援してます!頑張って!
>> 103
新米ママ さま
読んでいただき、ありがとうございます。
本当に携帯というモノは、見ても良いことは一つもありませんよね…。
浮気の前科のある旦那さまを許し、結婚を決断されたのですね。
失礼ながら、どのように気持ちを整理されたのか…教えていただきたいくらいです。
里帰り中の浮気の疑惑も、早々に解決されていて…頭が下がる思いです。
旦那さまは、本当に悪気無くされていたことなのでしょうが…
たとえ、特別な関係が無くても、いい気分はしませんよね。
逆の立場で考えてみれば、分かりそうなものなのに…と、ついつい思ってしまいますが…
やはり、言わなければ分からない…のでしょうね。
本当に、結婚って…夫婦って…難しいです。
お話しを聞かせていただいて、嬉しかったです。
子育て、お互いに頑張りましょう!
ほのか
- << 108 たびたび失礼します。 私が付き合っていた時代に今の旦那に浮気されたときは、全く浮気に気が付かなくて、彼から好きな人ができたから別れて欲しいと突然『手紙』が来ました。 その後浮気相手だった女友達が早く別れろと乗り込んできました😱 悔しかったから意地で別れませんでした(笑) でも強がっていても精神的には参ってたようで、15キロくらい一気に痩せました(涙) 女友達は全員別れろと言い、男友達は全員許せと言いました。だから許すことにしたんです。 そして半年で何十年分くらいの話し合いをしました。 すると改心した彼がきっぱり女友達と縁を切って戻ってきました。 一生かけて償うから結婚しようという流れです😁 それなのに職場の女の子と2人きりでランチやら飲みにやら行ってるからムカつきます😤 付き合っていた時代の浮気白状手紙と、今回のランチ・飲みやりとりメール(わたしの携帯に転送して、送信履歴は削除)は何かあったときのために証拠として保存してあります😉 でも基本的にはいつも仲良し夫婦です✌
>> 105
pinky さま
お久しぶりです。
ただ、ジメジメと暗いだけの話しにお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
暑い日が続きますが、お身体は大丈夫ですか?
今は、悪阻も辛い時期ですよね…大切になさってくださいね。
携帯を見ない…
確かに、その通りですね。
今まで、良いことは一つもありませんでした。
何度も止めようと…
我慢していた時期もありました。
それでも、ダンナの行動に小さな矛盾を見つける度に、ついつい…
ほとんど中毒なのだと思います。
知ること の辛さより…
知らないこと の苦しさが私には耐えきれませんでした。
弱いですよね…
自分で自分の首を絞めています。
ダンナはほとんど“コレ”と言うボロを出しません。
つねに自然体。
なので、追及しずらいと言うこともあります。
それでも、研ぎ清まされた私の疑いの目は、ほんの少しの違和感を見つけ出し…
それを説く鍵を、携帯の中に探そうとしてしまいます。
申し訳ありません…
次へ続かせていただきます。
>> 105
ほのかさんお久しぶりです😉
誰に対しても、一度失った信頼関係はなかなか取り戻せませんよね。
ただ、私の経験の中で今絶対に守っている事は、旦那…
pinky さま
続きです。
今の私は、ダンナがより多く裏切りの証拠を残してくれるように…
“信じているよ”と言う態度をとっています。
何のために…
証拠を集めて、どうしようと言うのか…
自分でもわかりません。
ダンナの性格を考えると、ストレートに聞くことも、浮気を白状させることも、今は正しいとは思えません。
ただ…泣き寝入りはしたくない…とは、思っています。
いえ…
それはただの言い訳で…
素直になるには、時が経ちすぎているのかもしれません。
娘はもうすぐ1歳9ヶ月になります。
今まで、何度も話し合う出来事、機会はありました。
しかし…私的には空振りだったと思います。
今は、自分がどうするべきなのか…わかりません。
しかし…携帯を見ないことも、大切な選択肢の一つですね。
今一度、自分の気持ちを整理していきたいと思います。
よろしければ、これからも見守っていただけますと心強いです。
長々とごめんなさい。
ありがとうございました。
ほのか
- << 115 娘さん😍可愛い盛りですね😃✨ ほのかさん、無理はしなくていいんです。 あの時に伝えていれば…あの時にちゃんと話しあっていれば… は、もう止めませんか?過去をいくら悔やんでも、残念ながら私達は過去には戻れません。 そして、今旦那は何をしているのか、どう想っているのかいくら考えてもほのかさんはほのかさん以外の誰にもなれないのだから、答は見つかりません。 なので、その時間があるなら、これから自分はどうやって生きていきたいのか…その事を考える方がよくありませんか? 過去は変えられなくても、未来はいくらでもかえられます!! ココで思う存分、今までの想いを書き綴ったら、そしたら、次はほのかさんが前をむいて歩いて行く決心がつく事を祈っています✨
>> 108
新米ママ さま
質問に答えていただき、ありがとうございます。
やはり、話し合いが大切なのですよね…。
半年間もかけて、信頼関係を取り戻す努力をされたこと…本当に素晴らしいと思います。
私たちも、もっと真に迫った話し合いができたなら…
スッキリとした関係でいられたのかもしれません。
私とダンナも仲良しです。
少なくとも、ダンナはそう思っていると思います。
後は…私の心の持ち様なのですが…
それが一番、厄介です。
自分の気持ちを整理する為、書き始めたのですが…
思い出す作業は、想像以上に辛く…
日々、一進一退…と言う状態です。
今後を考えて、証拠もバッチリと押さえていらっしゃるなんて…さすがです。
しっかりされた人だから、筋道を通して生きて行くことができるのですね。
貴重なお話しをありがとうございました。
私も今後のこと、広い視野で考えていけるように頑張ります。
どうか、旦那さまとお幸せに…
ほのか
- << 114 わかります。 日々、葛藤… 気持ちの一進一退… 文章がお上手で引き込まれます。 続きを読ませ下さい!
まだまだ寒さも厳しい2月の中旬。
やっと、病院通いから解放された。
それでも、2月いっぱいは実家に止まることを勧める先生、両親の心遣いを頑なに断り…
私は約7ヶ月ぶりに、家に戻ることになった。
ほとんど引っ越しに近い量の荷物を、ダンナと父の車2台に詰め込み…
両親に付き添ってもらっての帰路だった。
私が2月いっぱいの滞在を拒んだ時、両親とも苦笑いをしていた。
それでも、私の気持ちを汲み取ってくれた。
そして、あちらでの生活基盤ができるまで、母が手助けしてくれることになった。
久しぶりの家は、想像通りの荒れ模様だった。
しょうがない…
掃除する暇なんてなかっただろうから…。
コンビニの袋や弁当の残骸が、キッチンに山積みにされていた。
床にはフワフワと埃が舞っていた。
秋服、冬服を引っ張り出したクローゼットは、開きっぱなし…
etc…
とにかく…あ~ぁ…な部屋だった。
とりあえず、こんな埃っぽい部屋に、娘を入れる訳にはいかない…!と
必死に掃除機をかけ、至るところを拭き上げた。
そして、ベビーベッドを見つけた。
レンタルしたベビーベッド。
忙しいながらも、いつ帰ってもいいように…と、ダンナが組み立ててくれていたようだ。
いつまでも主が帰らないから、さぞ、寂しかったことだろう…。
やっと使える喜びと同時に切なさが込み上げた。
ダンナは“この部屋に”組み立てたんだ…。
娘のベッドをどこに置くか…
はっきり決めてはいなかった。
ただ漠然と…
私たちのベッドの横に付けるか…
今は物が置いてある、将来、子ども部屋に…と言っていた部屋に置くか…
と、話していただけだった。
ダンナは子ども部屋を選んでいた。
もちろん、相談などない。
ベビーベッドがここにあると言うことは…
私もここで寝起きすることになる。
部屋の間取から言えば、寝室は玄関の横。
子ども部屋は、廊下、和室、リビングを挟んだ一番奥の部屋。
3人の生活をスタートさせるつもりだったが…
結局、2人と1人の生活がスタートするようだった。
>> 114
わかります。
日々、葛藤…
気持ちの一進一退…
文章がお上手で引き込まれます。
続きを読ませ下さい!
めい さま
読んでいただき、ありがとうございます。
できるだけ、正確にお伝えしたい…と、頭を捻りながら書いております。
いつも不安でしたので、そう言っていただけますと本当に安心いたします。
ゆっくりですが、書き続けて行きたいと思いますので、よろしければ、今後も見守っていただけますと嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ほのか
>> 115
娘さん😍可愛い盛りですね😃✨
ほのかさん、無理はしなくていいんです。
あの時に伝えていれば…あの時にちゃんと話しあっていれば…
は、も…
pinky さま
温かく心強いお言葉…ありがとうございます。
そうですね…後悔したところで、あの日には戻れない…。
失敗、反省は糧にして前に進んでいかなければ…
いつまでも暗闇から脱け出せませんよね。
この回想日記を書くことで、進み出すきっかけにしたいです。
こんな情けない母ですが…娘はスクスクと、明るく元気に育ってくれています。
こんな小さな子どもに支えられているなぁ…と、痛感しています。
温かく見守っていただいてる皆様と…
娘の力を借りて、頑張っていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
ほのか
車に詰め込んだ大量の荷物を運び終えて、父とダンナが帰ってきた。
「おっ…!床がピカピカになってるー!」
と喜ぶダンナに…
『ベビーベッドを組み立ててくれたんだね。ありがとう。』と…
Vサインで答えるダンナにもう一言…。
『…こっちの部屋にしたんだね…。』
切ない表情で言ってやった。
「えっ…ダメだった…?」
そして、少し慌てたダンナの、言い訳トークショーが始まった。
この部屋の方がキッチンにも、リビングにも近い!安心できるだろ?
思ってたよりベビーベッドが大きくて、寝室に入るか心配だったんだよ。
とりあえず、この部屋で組み立ててみたら、ドアから出せなくなってさ!
この部屋の方が陽当たりがいいし!
etc…etc…
身振り手振りを加えながら、熱弁を繰り広げていた。
「それから…それから…」
と、ネタが尽きてきても、まだ、自分を正当化しようと必死だったので…
ちょっとウンザリし…
『そうだね…。こっちで寝た方が、カズくんもゆっくり寝られるし…。仕事に差し支えずに、済むもんね』
と、嫌味を言ってしまった。
これには、さすがにダンナの表情も曇り…
「なんで、そんなこと言うの?…オレは…そんなつもりはなかったのに…。
わかったよ。
勝手に決めてごめんな。
あっちに組み立て直すよ…。」
と、ベッドに手をかけた。
次は私が慌てる番だった。
『ごめん!うそうそっ!
冗談だよ!!
私もここがいいと思ってたの』
「…本当に?
いいよ。けっこう簡単に組み立てられるから。」
覗き込むように聞いてきたダンナに、笑顔を作って答えた。
『ここでいいの。意地悪言ってごめんね』
もちろん…
できることなら、3人で寝たかった。
けれど…
そうなると、夜中の泣き声で起こしてしまう。
仕事に差し支える。
ダンナが、それでもいいから…と、言ってくれれば…
…言ってくれないかな…と、思っていた。
でも、ダンナは子ども部屋を選んでいた。
働く人に、無理強いはできない…。
それでも、諦めきれずに…
『ちょっと寂しかったからさ…。
また、一緒に寝られないんだなぁ…って。』
と、呟いてみた。
ダンナは笑顔で
「なんだよー!いつでも一緒に寝られるよ!
何だかんだ言って、オレがほのかの布団に滑り込むかもしれないだろ~」
と…。
私の悪あがきは、空振りに終わった。
『そうだね。』
と、答えつつ…
“そんな事は…きっとないよ。”と思った。
初めから素直に
『みんなで一緒に寝たい』
と、伝えていれば…
もっと快く、ベッドを移動してくれていたかもしれない…。
それなのに、とても嫌味な言い方をしてしまった。
さすがに自分でも『まずい…』と思ったから、今さら一緒に…とは言えなくなった。
ダンナがそうしたいなら…
別々で我慢しよう。
ますます自分で自分の首を締めることになった。
私は馬鹿だ。
父は、荷物を全て下ろしたら、お茶も飲まずに帰ってしまった。
部屋の状態を見て、とても落ち着いてお茶を飲める暇があるとは、思えなかったのかもしれない…。
娘をダンナに任せ、母と私はひたすら掃除と荷ほどきに励んでいた。
寝室に掃除機をかけている時、ふと…充電器にささっている携帯が目についた。
それは、ダンナの私用携帯。
ほとんど社用携帯を使っているので、私用の方を使うことはごく稀。
『そう言えば…実家に居るとき…一度もこの携帯を見なかった気がするな…。』
ほとんど使わない携帯だけど、私用でしか繋がらない友達もいるとかで、出張中でも必ず持ち歩いていた。
それなのに…一度も見なかった。
それが、ひどく不自然なように思えた。
使うことがなかったから、私の目に止まらなかったのか…
わざと、私に見られないようにしていたのか…
偶然にしても、一度も見なかったことが不自然すぎる。
ダンナは、何でもポイポイとそこら辺に置いてしまうクセがある。
本当に“重要な物”以外は…。
気になり出すと、確かめたくてしょうがなくなってきた。
でも今は、娘を抱いたダンナがうろうろしている。
『今は無理だ…』
とにかく、掃除に没頭することにした。
ダンナがお風呂に入った時を見計らって、私は携帯に近づいた。
信じることができない…
見ることを我慢することもできない…
弱い自分への嫌悪感。
何より、夫婦とはいえプライバシーを侵害することへの罪悪感。
今まで何度もしてきたくせに…
この情けなさを感じなくなることはなかった。
ただ、“何もない”と言うことを確認して、安心したかった。
何かあったら…?
何故か、その場合のことは考えていなかった。
どこまでも考えが甘い。
『何もないことを確認するため…』そう言い訳しながら、携帯を開いた。
シャラララン…♪
>> 125
小説家を目指されてるのかな❓
悩める人 さま
読んでいただき、ありがとうございます。
決して、小説家を目指す…なんて大それた目標は持っていません。
とにかく、気持ちの整理をしたくて…
この場をお借りしています。
つたない文章で申し訳ありません。
ゆっくりの更新になってしまいますが、温かく見守っていただけますと嬉しいです。
ほのか
携帯の開閉音に驚き、さらに胸の高鳴りが速くなってしまった。
ボタンを押す度に
ピッ …ポッ …パッ…
プッシュ音が鳴り…
さらに緊張感が高まった。
社用携帯のように、マナーモードにしてくれればいいのに…
そんな自分勝手なことを思いながら、メールフォルダを開いた…。
社用と同じくきちんと整理され、メールの数はそんなに多くない。
パッと見た所、怪しいフォルダはない。
私、友達、家族。
まずは、友達を開いてみた。
いつもの友達の他に、聞いたことない女性の名前がチラホラ…。
一瞬、背中が熱くなったが…
内容を見る限り、『友達』と言う感じだった。
しかも、日にちもずっとずっと前のもの。
きっと、「子どもができた」と言うお知らせメールの返信だと思われた。
ユキさん…彼女は、そこにはいなかった。
家族フォルダには親族からのメール。
私フォルダには私のメール。
どこにも怪しさは見つからなかった。
よかった…。
そう思いながら、最後に振り分け前の“受信フォルダ”を開いた。
れいな
れいな
れいな
れいな
れいな
れいな
その3文字が一面を覆っていた。
また、背中が熱くなった。
>> 130
ナオ さま
読んでいただき、ありがとうございます。
結婚されたばかりの楽しいはずの時に、辛い体験をされましたね…。
ナオさんのお気持ち…本当に本当によくわかります。
『結婚』って…そんなに簡単にするものでも、できるものでもありませんよね。
一生連れ添う…と言う約束がどれほど重いものか…。
決して『今が楽しければ…』なんて考えでは成り立たないものなのに…。
乗り越えなければいけない試練はあれど、それは“信頼関係”を基礎に2人で越えて行くもので、お互いが造り出すものではないはずなのに…。
一度、壊れた信頼関係を取り戻すことが、どれだけ厳しく…大変なことか。
浮気の事実を旦那さまは認められましたか?
心からの反省と謝罪、これからに向けての話し合いをしてもらえましたか?
私の方は、認めても貰えないため…進むことも省みることもできていません。
一番、中途半端で…苦しい状態のまま…何もできないでいます。
続かせてください。
>> 130
ほのかさん、はじめまして。
一気に読ませて頂きました。
私も結婚してすぐに旦那の浮気がわかり、あの時はショックで気が狂っていたと思います。
…
ナオ さま
続きです。
縁合って出逢い、愛合って結婚した仲です。
“裏切り”を知ってしまったから…と、簡単に壊せるものではありませんよね。
いえ…
『許せない』と言う感情に任せて、スッパリ別れてしまえたら…どんなに楽か。
ナオさんと同じく、葛藤の日々です。
私には娘がいます。
そこが大きな違いでしょうか…。
子どもは夫婦を繋ぐ“キヅナ”になります。
それと同時に…
自由を奪う“クサリ”になります。
私はいま、娘がいてくれて“良かった”と思っています。
しかし…
“いなければ…”と思ってしまったことがあるのも事実です。
大切な大切な命。
小さくても心がある人間です。
犠牲にしていいはずかない。
愛に溢れて育って欲しい。
だからこそ、『この人となら…』と思える相手が現れるまで…
それが、旦那さまか…そうではないか…わかりませんが…。
すみません。
私が言えたことではありませんし…失礼だとわかっています。
お互いに、気持ちの整理を頑張りましょう。
苦しみは続かない…そう信じて。
長々と申し訳ありませんでした。
ほのか
>> 133
信じようかな さま
温かいお言葉、ありがとうございます。
やっと、無理矢理にでも進んで行こうと思い始めたところです。
生活は何も変わっていませんが…目的がある分だけ気持ちは楽になったかもしれません。
結婚式直後の発覚…幸せの絶頂期に、悲しい事実を知ることになられたんですね。
2年…。
きっと、旦那さまとの歴史も長いのでしょうか…
そこまで隠し続けていたなら…なぜ、このタイミングで…
お気持ち…察するに余りあります…。
しかも…相手の方をご存知なのですね。
私も何かのキッカケで、ダンナと彼女を想像することがあります。
やりきれないですよね…
私は想像の域を出ませんが…信じようかなさんは、よりリアルに想像できてしまう分、苦しみも大きいのでは…。
すみません、続かせてください。
>> 133
ナオさんとまったく同じ状況のものです。私は式後発覚し、問い詰めると式まで二年間裏切られていました。でも、旦那の「信じてほしいしか言えない。」…
信じようかな さま
続きです。
『信じてほしい』
…辛い言葉ですよね。
元々、信じてなかったわけじゃない…
信じてた!
なのに、裏切られた…。
それをまた、『信じてほしい』なんて。
それでも、もう一度…旦那さまを信じる努力をしようとされる貴女は、本当に素晴らしいと思います。
何が正しいのか…
永遠に分かることはないのかもしれません。
いろんな意味で悔いの残らないように…
お互いに頑張りましょう。
見守っていただけて、嬉しいです。
長々と、申し訳ありませんでした。
ほのか
震える右手を庇うように、左手を添え…
一番上のメールを開いた。
『お互いに💋してもいいと思えたらしようね❤
お互いに浮気になっちゃうのかな⁉』
身体から蒸気が上がってるのではないか…
そう思えるくらい、全身が熱かった。
携帯が壊れてしまうのではないか…
そう思えるくらい、握り締めていた。
イッソ…ワタシゴト
コワレテシマエバイイノニ
>> 137
☆CHI-☆ さま
温かい応援の言葉をありがとうございます。
同じような思いをされていたことがあるんですね。
辛い思い出は、どうしてこんなに鮮明に覚えてるのでしょうね…。
忘れることは、最大の防衛策と聞いたことがありますが…
本当ですね。何もかも忘れて、今ある幸せだけを見つめることができたら…
と、思ってしまいます。
複雑に絡まった想い…
消化しきれない気持ち…
少しずつ、自分の中に受け入れていけたらと思います。
これからも見守っていただけますと、嬉しいです。
ほのか
>> 140
匿名 さま
yu- さま
読んでいただき、ありがとうございます。
また、貴重なご指摘をありがとうございます。
正直なところ、こんなにたくさんの方に、見ていただける&応援していただけるとは思っていませんでした。
感想スレなんて、生意気だなぁ…と思っていたのですが…
確かに読み難いですね。
早速、感想スレを別に立てさせていただきます。
ほのか
★★お知らせ★★
扉のむこう…を読んでいただいている皆様。
いつも、ありがとうございます。
更新がなかなかできず、申し訳ありません。
この度、こちらの感想スレを作らせていただきました。
タイトル:扉のむこう…★感想スレ★
タグ:扉のむこう…、 ほのか、感想
板:何でも雑談!
です。
ご意見、ご感想などありましたら、こちらを活用していただけますと嬉しいです。
これからも、どうかよろしくお願いいたします。
ほのか
たいした内容ではなかったかもしれない。
お遊びの戯れ言…
ただの冗談。
深い意味はない…と言われれば、納得せざるを得ない内容だったかもしれない。
けれど…
すでに崩れかかっていた私の心には、十分過ぎるほど痛い…
痛い…
一撃だった。
携帯を握り締めたままうずくまり…
涙も声も出さずに…
心で泣いた。
全身に感じる痺れ…
吐き気…
これが“現実”なんだと
嫌と言うほど、感じさせられた。
もぅ…いい。
もぅ…いい。
これ以上、何を知りたい。
ただ、傷つくだけしかできないくせに…
泣くこともできないくせに…
いつもいつも…
どうして私は…
自分に対する怒りの感情を抑えられぬまま、もう一度、画面を見た。
“お互いに浮気になっちゃうのかな⁉”
能天気なフレーズが目に飛び込んだ瞬間…
怒りの矛先は、彼女に対するものに変わった。
許さない…
絶対に…許さない。
携帯を握り締めたまま…
私の足はお風呂場へと向かった。
絶対に…許さない
ダンナもこの女も
バカにするな
私を…バカにするな
憎悪の感情に支配されたまま、脱衣場の扉を開け、踏み込もうとした瞬間だった。
娘の叫び泣きが聞こえた。
目が覚める…とは、こういうことを言うのか…
一瞬にして、身体中の熱が抜けていくような…
そんな感覚だった。
“女”から“母”に戻った私は、急いで娘の元に走った。
リビングに戻ると、母が娘を抱いてくれていた。
それでも、泣き止むことなく『叫び』続けていた。
いつもは、消え入りそうなほど小さく小さく泣く。
こんなに大きな泣き声を聞いたのは、産まれた時以来かもしれない。
「オムツは濡れてなかったのよ~。お腹がすいたのかなぁ?」
母も少し焦っているようだった。
娘を受け取ろうと
手を伸ばした時…
携帯を握り締めたままだったことに気づいた。
母が携帯に目を向けたので
“マズイ…”
そぅ思って、とっさにポケットに隠してしまった。
娘を抱きしめ、トントン…トントン…
と、背中を叩くと
少しずつ、少しずつ泣き声は小さくなって…
そして、そのまま寝入ってしまった。
「やっぱり、母はちがうのね~。こんなに小さいのに、違いがわかるなんてね。すごいよね。」
ほっぺをつつきながら、母が言った。
「それにしても、すごい泣き声だったねー。
何だったのかしら…?」
本当に何だったのか…。
私を止めようとした?
激しい憎悪を感じて…怖かった…?
でも…そんなことってあるのだろうか…。
この“偶然”に、私は助けられたのか…
それとも…チャンスを失ってしまったのか…
力いっぱい泣いたせいで、娘の身体は熱かった。
きっと…『ありがとう』と言うべきなんだね。
「どうしたの…?」
いつの間にか、ダンナはお風呂から上がっていた。
『わからない…。でも、もう落ち着いたよ。
ほら…寝ちゃった。』
さっきまでの怒りはどこに行ったのか…
自然と笑顔で話せていた。
「抱っこさせて♪」
手を出すダンナに
『えー…先に髪を乾かしておいでよ…』
と、文句を言いながら…
大切なことを思い出した。
…携帯…
今度は…寒気を感じた。
ポケットの中の携帯を取り出して、ダンナに詰め寄る…。
そんな原動力は、もう…
残っていなかった。
どうしよう…
どうしよう…
焦る気持ちを何とか抑え…
頭をフル回転させていた。
ダンナが髪を乾かす間に…
でも、娘を抱えて…?
ベッドに寝かせてから…
でも…それでは「抱かせて」と言ったダンナに「何で…?」と思われてしまう…
どうしよう…
気づかれたくない…
そうこうしているうちに、まだ、半乾きの髪のダンナが戻って来てしまった。
「乾かして来たよ」と、両手を差し出すダンナに、娘を預けながら…
咄嗟に思い付いた。
『…もぅー…まだ濡れてるよー…』
そう言い残して、リビングを後にし…
急いで携帯を戻しに行った。
待機画面に戻すのに、また、プッシュ音が鳴り…
心臓が破裂してしまいそうなくらいドキドキした。
何とか充電器に差し込み…
また静かな急ぎ足で脱衣場に行き、ドライヤーを持ってリビングに戻った。
ソファーに座って、嬉しそうに娘を抱くダンナの後ろに立ち…
半乾きの髪を乾かし始めた。
「ありがとう♪」と言うダンナに、ホッとしながら…
嘘をつくって…
隠し事をするって…
こんなに大変なんだ…。
それなのに…。
複雑な思いで、ダンナを見つめた。
何とか無事に携帯を戻すことができたが…
もう一つ…不安が残った。
ダンナは、今日…携帯を整理してしまうかもしれない。
きっと、私がこの家を離れていたから、管理が甘くなってしまったに違いない。
そうでないと、あんなにたくさん残っているハズがない。
さっきは感情的になってしまい、他のメールも…
ダンナの送信も…
あのメールの受信した日時までも、まるでチェックできていなかった。
何時のモノなのか…
どういう経緯でそんな話になったのか…
知っておかないと、これから想像することで苦しむことになってしまう…。
毒を喰らわば皿まで
このままでは終われない。
とは言ったものの…
こればかりはどうしようもない…。
寝るのは別々の部屋。
寝室に入ってしまえば…
後は、ダンナの自由な時間だ。
いくら考えてみても、ダンナが携帯を触らないようにする術は浮かばなかった。
ダンナは必ず、寝る前にも携帯をチェックする…。
あのメールをそのままに…なんてことはないだろう…。
諦めかけた時…
娘を抱いたままテレビを見ていたダンナが、アクビをするのが見えた。
眠気が来たのか…
いつもだったら、
『もぅ寝たら?』と寝室に促す。
けれど…
今日は、静かに寝室に行き…
ベッドに布団乾燥機をセットし、温め始めた。
ダンナは冷たい布団で寝るのが嫌いだ。
いつもなら、自分で布団乾燥機をセットして…
温かくなってから寝ている。
待つ間の時間でいろいろしているようだから…
その時間を無くしてみよう
そして、ダンナの眠気が頂点に達するまで、待てば…。
長距離の運転に、大量の荷物の上げ下ろし…
そして、ずっと娘の相手をして…
食事の時には、母に弱いお酒を勧められて飲んでいた。
布団さえ温めていれば、そのまま寝てしまうかもしれない…。
私は静かにその時を待った。
きっと…醜い顔をしていたに違いない。
どれくらい時間が経っただろうか…
時おり、ダンナのまぶたがフッ…と閉じられるようになった。
ピークだ…
ダンナの腕に抱かれた娘をそっと受け取りながら…
『眠たいんでしょ?ベッドを温めておいたから…』
と、優しく語りかけた。
「ん…あぁ…ありがとう…。」
寝ぼけたような返事をしながら、ダンナは寝室へむかった。
そして…
そのまま、ベッドへ…。
気持ち良さそうに寝息を立てるダンナの姿を確認し…
静かに扉を閉めた。
次の日は日曜日にも関わらず、いつもより少し早めに起こした。
母が居るので、ダンナも素直に応じてくれた。
また、掃除と片付け、買い物で一日を過ごし…
大きな物を運ぶ時と、授乳以外は、ずっとダンナが娘を見ていてくれた。
「うひゃー」とオムツ替えさえも、嬉しそうにしていた。
そんな姿を見ながら…
本当にこの人が、私たちを裏切るようなことをしてるのか…
疑問にさえ思えた。
だからこそ“確かめたい”
私が何を信じるべきか
シャワーの音が聞こえ始めると同時に、私は動き出した。
娘は母に任せ、寝室に忍び込む。
電気は点けず、気配を感じるために扉は少し開けておいた。
大人になっても、人間は日々成長する。
ただ…賢くはならず…
ずる賢くなるのだ…と思う。
できれば、そんな成長はしたくない。
穏やかな人生には、必要ない成長だ。
そんな自分の成長ぶりに呆れながら…
携帯を開いた。
シャララ…♪
今回は、迷うことなく受信フォルダを開く。
そこに…まだ、れいなの行列は残っていた。
ダンナの携帯を見て、
“やった!”と感じたのは、後にも先にもあの時だけだろう。
昨日のメールを開くと…
少しだけ、また胸が痛んだ。
日付を確認して驚いた。
それは、半年も前のモノだった…。
2007年7月…。
娘もまだお腹にいる。
私もまだこの家にいた。
私が一番、不安定な時期だった頃だ…。
残っていたメールから分かったこと…
“れいな”さんはダンナの実家がある県に住んでいる
彼氏はいるが、最近うまくいっていない
かなり古くからの付き合い
そして、
「迷惑だったらはっきり言ってね😄」
「返事が遅いから、迷惑だったかなぁ…って思ってたよ😫」
と…どちらかと言うと、彼女の方が、積極的にダンナと関わっているようだった。
お盆は帰って来ないの?
会いたいなぁ❤
どこまでも私の存在を無視し続ける彼女に…
嫌悪感しか抱かなかった。
やはり、ダンナの送信メールは残っていなかった。
けれど、彼女のメールから推測するに…
「お盆に帰るかどうかは未定」
と伝えているようだった。
未定とは伝えていても、彼女から
「お互いに💋してもいいと思えたらしようね❤
お互いに浮気になっちゃうのかな⁉」
と返事が来てると言うことは…
帰省したら“会おうね”と約束したに違いない…。
その後のやり取りは残ってない…
けれど、彼女からのメールの最終受信履歴は、2月になっていた。
最近までやり取りはあったのだろう…
消しているだけで…。
じゃあ、何で中途半端にメールを残しておくんだ…。
深いため息一つだけを残して、寝室を後にした。
洗い物をしながら、夏の日を振り返った。
私たちは、ダンナの実家に帰らなかった。
いや…帰れなかった。
ダンナの実家は、車で10時間もかかるところにある。
妊娠中で、しかも“安静”を言い付けられている私には、到底無理な距離だった。
義両親も“来なくていい”と言ってくださり、ダンナも“今回は行くつもりはない”と言っていた。
私はみんなの優しさに甘えさせてもらった。
だから、ダンナとれいなさんはお盆には会えていないはず…。
しかし…
お正月にはダンナだけ実家に帰った。
いや…帰ってもらった。
その時は…どうだったのだろうか…。
私の回復が思わしくなかったために、お正月も私の実家で過ごすことになった。
ダンナも、自分の実家には“帰らない”と言って、私たちと過ごすつもりでいたけれど…
私が『カズくんだけでも、帰ってあげて』と頼んだ。
ダンナは、ご両親をとても大切にしている。
照れ臭いので、はっきりとは言わないが…それが伝わってくる。
学生時代も、お盆とお正月だけは必ず帰省していたダンナが、私の妊娠発覚後は一度も帰省できていなかった。
最後にご両親に会ったのは、一年前のお正月。
初孫が生まれたお正月に、孫に会えないどころか、息子も帰って来ないなんて…
きっと義両親は寂しいのではないか…
私の両親が全てを奪ってしまうのを、申し訳なく思った。
もちろん、義両親は“帰って来ないでいい”と言ってくださったが…。
それではいけない…と、思ってしまった。
「一人で帰るなんて嫌だ」と言うダンナに頼み込んで、帰省してもらった。
娘の写真と、出産直後のビデオなどいっぱい持って行ってもらった。
せめて、映像だけでも…
至らない嫁としての、最大限の罪滅ぼしとして…。
大晦日までを私の実家で過ごしたダンナは、日付が変わり、新年を迎えた深夜に義両親の元に出発した。
夜通し車を走らせ、元旦の昼前には到着していた。
それから3日間、一人で実家で過ごしていたが…
その間にれいなさんと会ったり…したのだろうか。
温泉に行ってくる…
パチンコに行ってくる…
お墓参りしてくる…
そんな報告メールが残っていた。
この中に“嘘”はあるのだろうか…。
れいなさんとのやり取りが、2月まで続いている痕跡があるのだから…
連絡くらいはとったかもしれない…。
後は、2人の都合さえ合えば…。
いや…。
でも…。
夏の時点では娘は産まれていなかったが、お正月には、ダンナは“父親”になっている。
軽々しく会ったりはしないのでは…。
そう思った瞬間に、“ユキさん”の存在が浮かんだ…。
…そんなの関係ない…か…。
気づけば同じお皿ばかりを洗い続け、ちっとも片付いていなかった。
あの時…。
このやり取りを知っていたなら…。
私は“帰って欲しい”とは頼まなかった…。
でも…知らなかった。
ダンナが“れいなさんの所に行かない”と言っていたのに、“行ってくれ”と頼み込んだ…。
私がバカなのか…。
“良かれ”と思った全ての行動が裏目、裏目と出てしまう…。
私は自ら不幸を招き入れているのだろうか…。
自虐的な発想しか生まれてこなかった。
ダンナに…
「オレは行かないって言ったのに。お前が行かせたんだ。何が起こっても、お前のせいだろう?」
そう言われた気分になった。
そして、『そうだな…』と思ってしまった。
悲観的になってしまった人間は、脆い。
その後のことは、いくら思い出そうとしても、何も出てこない…。
ただ、ひたすらに掃除をしていたことだけは覚えている。
娘と私の部屋が完成し、私の気持ちも落ち着きを取り戻してきた頃に、急遽、母が帰ることになった。
予定では、2週間くらいは滞在してくれることになっていたが…
弟の事情で、どうしても帰らなくてはいけなくなった。
5日目のことだった。
心細さと同時に、母というストッパーが無くなった後、ダンナとどう関わっていけばいいのか…
不安でしょうがなかった。
「頑張ってね!ユウナ(娘)のママなんだから。
今のユウナには、ほのかが全てだよ。」
そう言い残して、母はバスで帰って行った。
重い…重い一言だった。
ダンナが仕事から帰ってくるまで、ひたすら考えていた。
これから、私はどうするべきか…。
ダンナは…浮気をしていたかもしれない。
でも…それは“私のせいだ”。
私が弱かったから…。
迷惑ばかりかけていたから…。
娘にも、悲しい思いをさせてしまった。
私には、責める資格なんてない…。
…忘れよう。
これから、3人での新しい生活が始まる…。
きっと大丈夫。
私さえしっかりしていれば…。
きっと大丈夫。
もう一度、信じてみよう。
これが、あの時の私の最終決断だった。
ダンナの浮気疑惑はショックだった。
しかし…それ以上に『自分は迷惑ばかりかけている』と言う、負い目の方が大きかった。
そして…
自分が妻として母としてしっかり役目を果たせれば、もう二度とこんなことにはならない
と、思っていた。
だから、心の奥では苦しみを残しながらも、『許そう』『忘れよう』と思うことができたのだ…と思う。
辛い時期は過ぎた。
これから、3人で楽しくやって行ければいい。
そう決めた。
本当に辛いのは…
『これから』
そんなことは思いもしていなかった。
毎日が、ただ慌ただしく過ぎていく…。
そんな感じだった。
娘はとても繊細らしく…
生活音、一つ一つに反応して泣くので、仕事は捗らず…
休まる暇がなかった。
ダンナの手助けや、たまにかけてくれる気遣いの言葉が嬉しくて…
自然と、良好な夫婦関係が作れているような気がしていた。
また、娘の健診や予防接種、育児サークルなどで、少しずつママ友達もできて、大変な中でも充実した毎日だった。
『信じる』と決めたのだから…と、ダンナの携帯を盗み見ることもなくなっていた。
私だけ、満足した日々を送っていた。
そして5月のG.W。
5ヶ月になった娘を連れて、ダンナの実家に帰ることになった。
10時間の長旅。
少しでも娘の負担が減るように…と、夜中のうちに移動した。
娘と初対面の義両親は、本当に本当に喜んで迎えてくれた。
「ありがとう」
「ありがとう」
と、何度もお礼を言ってもらい…
涙が出そうになった。
ダンナは三人姉弟の末っ子長男。
一番上のお姉さんは、病気で4歳で亡くなっている。
二番目のお姉さんは、幼なじみの旦那さまと結婚10年目にして子どもはいなかった。
詳しくは聞いていないけど、どうもできないらしい…
とだけ、ダンナから聞かされていた。
なので、義両親にとっては娘は初孫。
「こいつ(ダンナ)もちっとも結婚する気配を見せないし…
生きてる間に孫を抱くのは諦めてたんだ。」
義父が私だけに、こっそり言った。
「だから、ほのかさんには本当に感謝してるんだよ。」
娘を抱き、目を細く細くしながら笑う義父を見て…
迂闊にも泣いてしまった。
「…あいつは、ほのかさんを泣かせたりしてないかい?」
あまりに唐突で
『えっ…?』としか返せなかった。
「…ほら…ちゃんと家に帰って来て、ほのかさんを手伝ったりとか…」
何となく、義父の言いたいことがわかり
『はい。大切にしてもらってますよ。』
と、笑顔で答えた。
「そうか…よかった。
実はな…心配していたんだよ。
ほら…ほのかさんが体調を崩して…少しばかり、里帰りが長かったじゃないか…。
あいつが…浮気なんかするんじゃないか…ってな。
こいつ(義母)と心配していたんだよ。」
義母も、優しくウンウンと相づちを打っていた。
身体中に電気が走り、胸がキューッ…と締め付けられた。
「オレはどれだけ信用ないんだっ!?!?」
いつの間にかダンナがいたことに驚いた。
「実の親にこんなこと言われるとは…正直ショックだぞ(笑)」
ダンナは笑っていた。
私は笑えなかった。
「だってオマエは、俺の子だからなぁ…
信じられるかい。」
笑いながら義父が答え、義母は強く頷いていた。
「…俺はねぇ…昔は、女グセが悪くてねぇ…。」
義父は、私に語りかけるように言った。
そして、昔の武勇伝をかいつまんで話してくれた。
「本当に酷かったのよ…。」
〆の言葉は義母が言った。
義父の話に、私は言葉を無くしていた。
ダンナも驚いているようだった。
「だからね、心配で…心配で…」
そう続ける義父に
「オヤジ!もうやめろっ。
ほのかに、そう言う話はダメだ!
見ろっ!ショック受けてんじゃねーかっ!」
珍しくダンナが怒っていた。
「とにかく、オレはそんなことは絶対にない!
一緒にすんなっ」
私に向けて言っているのか…
義父に向かって言っているのか…
どちらとも取れる、ダンナの言葉だった。
「そうかい、そうかい。」ヘヘッと義父が笑って
「変な話をして、悪かったね…」
と、私に謝った。
『とんでもないっ。貴重なお話を聞かせていただきました~(笑)』
私も精一杯の笑顔で答えた。
『しっかり見張っておきますね!』
なんでだーっ!とダンナの突っ込みが入り、皆に和やかな雰囲気が戻った。
もちろん…
私の胸中は穏やかではなかった。
ダンナの昔の武勇伝は知っている。
隠しておくのはフェアじゃないから…と、付き合う前にダンナから聞かされていた。
かなりのものだと思う。
けれど、もう落ち着いた。と…ダンナは言った。
二度と、あんなバカなことはするつもりはない…と。
いろんな修羅場を体験したからこそ、断言できる…と。
その言葉を私は信じた。
“お義父さん…しっかりアナタの遺伝子を受け継いでますよ…。”
私は心の中でため息をついた。
できれば、聞きたくない話だったなぁ…。
いや…むしろ…結婚前に聞くべきだったか…。
そんなことを考えていた。
私の思いが伝わったのか、その後もダンナは必死にフォローをしていた。
「絶対にないから!」と…
一瞬、ユキさんとれいなさんの名前が出かかったが…
『言わないと決めたはず…!』と、また、胸の奥底にしまい込んだ。
『わかってるよ。』
そう答えるのが、精一杯だった。
その日の夕方、私たち3人は“家族風呂”に行った。
ダンナの実家は温泉が豊富にあるところだった。
自宅にもお風呂はあるが、普段はほとんど使うことなく、皆、温泉に行っていた。
料金も驚くほど安い。
家族風呂とは、貸し切り温泉みたいなもの。
と言っても、豪華なものはほとんどなく、脱衣場と少し大きめの浴槽だけがある部屋がいくつか繋がった、平屋アパートみたいな造りだった。
娘を入れるには、その方が安心でゆったりできるから…
と、初めて家族風呂に入った。
ダンナと一緒にお風呂に入るなんて…いつぶりだろう…。
よく考えたら…最後に裸を見せたのは…
妊娠初期の頃…?
軽く一年以上は経っていた。
『セックスレス』
この時、私はこの言葉を知らなかった。
普段は仲良く夫婦をしていた私たちだが…
夜の生活は一切無かった。
おかしいな…とは思っていたものの…。
“浮気疑惑”もあり、詮索を避けていた。
子育てで精一杯だった私には、無ければ無いで構わなかった。
ただ…ダンナのことを思うと…複雑だった。
ダンナが先にお風呂に入り、体を洗った後、娘を受け取ってくれた。
土日は、ダンナがお風呂に入れる担当だったので、慣れた手つきで娘の体を洗い、一緒に湯船につかった。
見慣れない場所だったからか…
娘は怖がり、ヒンヒン…言いながらダンナに張り付いていた。
娘も5ヶ月。
生まれた時は小さく、弱々しかったが…
プクプクと元気に大きくなっていた。
座るのが好きで、寝返りが下手だった。
続いて、私が入った。
何故か…かなり緊張していた。
ダンナに裸を見られるのが、恥ずかしくてしかたがなかった。
出産後5ヶ月…
私の体は、母から女に戻っていた。
変わったことは…
母乳のおかげで、2カップも大きくなってしまった胸くらいだろうか…。
私が入った瞬間、ダンナの視線は確実に私の方を向いていた。
“ほぉ…”ダンナの顔にはそんな感想が書いてあった。
娘を出産した後、私はいつも授乳しやすく動きやすい、ゆったりした服を着ていた。
体のラインは一切見せなかった。
ダンナの中では、私はいつまでも出産直後の緩んでしまった体だったのかもしれない…。
それだって、母として頑張った“勲章”なのに…。
それを証拠に、ダンナはずーっと私を見ていた。
あまりに直視してくるので、私の方が恥ずかしくなって、
『あんまり見ないでよ…』と、嫌な顔をした。
「あぁ…ごめん。」
他人でもないのに、ダンナは謝って慌てて視線を外した。
おかしな2人だった。
私が入ったので、娘は私の方に来たがった。
湯船につかって、娘を受け取った。
娘と一緒なので、せっかくの温泉はかなりぬるかった。
娘と遊んでいると…
ダンナがおもむろに言った。
「…ねぇ…。
触っていい?
胸…。」
“はぁっ!?”
突然のことで…びっくりした。
今まで、触っていいかなんて確認されたこと、一度もなかった。
何て答えていいのか解らず、黙っていると…
「…ダメ?ちょんちょんくらいでいいんだけど…」
と、指先を見せてきた。
久し振りに本気で笑った。
そんな私を見て、娘はびっくり…
ダンナは拗ねていた。
『ごめん…ごめんね…。
変なこと言うから、ついつい…。』
余韻混じりに謝ったから、ダンナは余計に膨れていた。
だから…
『いーよ♪』と言った。
ダンナの滑稽な姿に、思わず笑ってしまったが…
私の体に興味を持ってくれたこと…
素直に“嬉しい”と思った。
家に帰ると、義父が
「一応、こいつ(ダンナ)の部屋に布団を敷いておいたけど…よかったか?
別々がよけりゃ、敷き直してもいいぞ。」
と言った。
何だか、私が答えていいものか解らず…
ダンナの方へ目をやると…
「いや、一緒に寝るからいいよ。ありがとう。」
とダンナが答えた。
思わず…顔がほころびそうになって…
急いでうつ向いた。
夜、娘を連れて2階の部屋に上がると…
ダブルサイズの布団とシングルサイズの布団が並べて敷いてあった。
並んだ2枚の布団を見て…
また、嬉しくなった。
まだ、夜中に起きて授乳をしなければならないので、私と娘がダブルサイズの布団に…
そして、娘を挟んで川の字になるように寝転んだ。
娘を寝かし付けて暫くすると…
テレビを見終わったダンナが寝室に上がってきた。
何だかちょっと気恥ずかしさがあり…
ダンナが部屋に入ってきても、私は何の反応もせず、布団を被ったまま寝る体勢を作っていた。
すると…
てっきり、シングルの布団に入るものだと思っていたダンナが、私を後ろから包むようにして潜り込んできた…。
『…えっ…何?どうしたの?』
不意を突かれて動揺してしまった私は、ダンナの手から逃れようと身をよじった。
それを制止するように、さらに強く抱き締めてきたダンナは…
「ねぇ…いいじゃん。久しぶりにさ…しようよ。
もう、大丈夫なんじゃないの…?」
信じられない言葉を囁いた。
よほど温泉での出来事が刺激になったのか…。
いや…それとも…
義父の「浮気する」発言のフォロー的行動なのか…
予想外のダンナの発言に、私はますます動揺してしまった。
『何で…?どう…したの…急に…?
』
「いいの。いいの。
全然、急でもないじゃん。
ずっと我慢してたんだから…オレは。」
本当かどうかも解らない言葉に、舞い上がってしまいながらも…
『でも…さすがに…ここでは無理だよ…。
お義父さんたちもいるし…
ユウナも寝てるし…』
なんとか理性は働かしていた。
「大丈夫。みんな寝てるから。ウダウダ言わないの~」
ダンナは止まらなかった。
『…ユウナが起きるから。』
最後まで抵抗する私を見て、急に立ち上がり…
ソッと娘の身体を隣の布団に移した。
「ほら。これで大丈夫。」
私は負けた…。
「我慢してた」と言いながら…
行為自体はとても簡略的なものだった。
まぁ…この状況では仕方がないのかもしれないが…。
けれど…
久しぶりの行為であること。
娘がそばで寝ていたこと。
ダンナの実家であったこと。
諸々の事情が重なって、私の受け入れ体勢が整わなかった…。
“痛い…。”
我慢はしたけれど…やっぱり“痛い”
一度、苦痛を感じてしまうと…後はそれが増すだけだった。
ダンナもそれに気づいた。
「…大丈夫…?痛い?」
“大丈夫”
そう答えたかった…が。
無理だった…。
『ごめん…ちょっと痛いかな…。もっと…』
“ゆっくりして欲しい”
と言いかけたところで
「ごめんな。…無理させちゃったな。」
と、ダンナは中断してしまった。
『…あっ…止めてって言ったわけじゃないんだよ…』
慌て言ってみたが…
「いいよ。無理すんな。
切ってるんだもんな…
そりゃ痛いよな。
何か…ごめんな。」
もう、再開の雰囲気ではなかった。
“切った”
…出産の時のことだ。
あの瞬間、ダンナはそばにいた。
傷を縫うとこまで見ていた。
思い出したのだろう…。
確かに…痛かったのは、縫ったところだったかもしれない…。
『…ごめんね…せっかく…』
“誘ってくれたのに…”
落ち込む私を見て、
「なぁ~に。いいよ~。
また、ゆっくり気兼ね無くできる時にしような。
今度は嫌がるなよ~。」
ダンナは、にこやかに言ってくれた。
ダンナの表情を見て、ホッとした。
“また”“今度”がいつになるかも知らずに…。
運命の一日だった。
大きな転機だった。
ダンナが誘って来る…
そんな予想外なハプニング。
本当に…“予想外”。
それを証拠に、二人とも避妊具を用意していなかった。
夫婦なのに…。
私はまたもや転機を逃してしまった…。
ダンナがまた、私に対して一線を引いてしまったこと…
気付くことができなかった。
「はぁ…
やっぱり…
ほのかが一番いい…」
隣に眠るダンナの寝顔を見つめながら…
思い返していた。
私と一つになった時、確かにダンナはそう言っていた。
“一番”
何と比べて…?
他の誰か…?
一人での行為…?
こんなことで勘繰っている私が…おかしいのかもしれない…。
久しぶりに間近で見るダンナの寝顔。
そっと指で頬に触れると…
前より少しだけふっくら柔らかく…
愛しさが溢れて…。
今にも泣き出しそうだった私を、寝惚けたままのダンナが包み込み…
また、眠りに堕ちた。
息苦しい…
でも、幸せ…
…痛かった…
…でも、嬉しかった…
好きです。
やっぱり…大好き。
あなたと一緒にいたい。
腕に包まれていたい。
やっぱり…私は“女”なんだ…。
涙が止まらなかった。
翌日も一緒にお風呂に入り、川の字で寝た。
その次の日も…
ダンナは、私に触れるどころか見ることさえもしなかった。
ただ“家族”として、楽しい休日を過ごして…
また夜中に出発し、片道10時間の道のりを帰っていった。
我が家のG.Wが終わった。
家に着いたのは明け方…
一先ず、ダンナは寝室で私と娘は子ども部屋で眠りにつき…
ダンナはそのまま、夕方近くまで起きてこなかった。
私は娘のお世話と片付け…
いつもの日常に戻った。
“いつもの”日常に…
G.W明けから、ダンナの仕事が忙しくなってきた。
帰宅時間も遅く…
泊まりの出張も続いた…
家に帰って来ても、ご飯とお風呂の後は寝室に籠り、パソコンに向かっていた。
「あー…やることが有りすぎる…」
それが口癖になっていた。
『大変だね…。』
私には、言葉で労うことくらいしかできなかった。
一緒に居る時間は少ない…
夫婦の会話もほとんどできなかった。
6月のある夜…
ダンナはいつも通り、寝室でパソコン…
私はリビングで洗濯をたたみ、アイロンをかけていた。
暫くして、たたみ終えたダンナの下着やワイシャツを持って、寝室に向かった。
扉は薄く光が漏れるくらい…20cm程、開いていた。
洗濯物を抱えたまま、扉を開くと…
カチカチッ…カチカチッ…
ハイスピードのダブルクリックが2回聞こえた。
“…あれ…?”
その音に違和感を覚えた私は、チラッとパソコンの画面に目をやった…
待機画面だった。
“…何で…?”
仕事をしていたはずのパソコンの画面が、なぜ…待機画面なの…?
ハイスピードのダブルクリック…
私が入ってきた瞬間に、開いていた画面を閉じたんだ…
何の…?
シャツをかけたり、洗濯物を片付けたり…
手は黙々と作業を続け…
頭は、先ほどの出来事を理解しようと、フル回転していた。
私に見られたくないモノ
それだけは確かだった。
私が“何も気付かないフリ”をしていた時
ダンナは“何も(疚しいことは)していないフリ”をしていた。
「あれ~…やっぱり、ちょっとパソコンの調子がおかしいなぁ~…」
そう言いながら、カチカチ…カチカチ…マウスを鳴らしていた。
私は何も答えずに、寝室を後にした。
常にスリッパを履いている私が歩くと、パタパタ…と音がする。
ダンナはその音を聞くために、扉を少し開けていたのか…?
そう考えると、笑えてきた…
疚しいことをする人間が、考えることは一緒だなぁ…と。
あの時、私は珍しくスリッパを脱いでいた。
本当に…珍しく。
忍び足で近づいたわけじゃない。
ダンナは油断してたんだ…。
仕事をしていると思ってたのに…
何をしてるの…?
また、ダンナに対する不信感が芽生えてきた…。
この日を境にダンナが居る間、寝室の扉は完全に閉められるようになった。
私たちとダンナを隔てる大きな壁ができた。
閉じられた扉は重い。
開けることを躊躇ってしまう…
いつからか…
私はノックをするようになっていた。
コンコンコン…
「なに?」
ダンナが扉を開くか…
返事だけがあると、用件を伝えてから扉を開く。
ここは私の寝室でもあったはずなのに…。
私が自由に出入りできるのは、ダンナが出掛けた後、掃除する時とパソコンを使う時だけ。
部屋には、ダンナだけの匂いが充満して…
全く別の家のようだ。
かつては“愛の城”の中枢であった場所…
今では、一番嫌いな場所になった。
この部屋さえなければ…
7月に入り、私の我慢は限界に達しようとしていた…。
扉が閉まっていることで、完全にダンナとの生活が遮断されていた。
以前は夜中でも、娘が激しい夜泣きをした時など、心配して様子を見に来てくれていた。
扉が閉ざされた今では…
娘の声は届かない。
それでも、ダンナは娘を大切にしていて…
土日のお風呂担当を楽しみにしていた。
時間が許す限り、娘に寄り添っていた。
抱き締める…
頬擦りをする…
髪を撫で…
頬っぺたにキスをして…
慈しみの眼差しを向ける。
かつては、全て私にしてくれていたこと…。
私は娘に嫉妬をしていた。
情けない母だった。
「いってくるね~」
娘の頬っぺたをつつきながら、にこやかに言う。
「ただいまー」
出迎えた私の横をすり抜け真っ先に、娘の所に行く。
「寝てるかー…ちょっと起こしてもいい…?
ダメ?
じゃあ、抱っこならいい…?」
食事中も、「今日は何したの?」と娘のことを聞きたがった。
私は…ダンナの愛する娘を管理する…最高責任者。
大きなため息をつくか…
辛そうな表情を浮かべるか…
ダンナの言葉を無視するか…
何らかのアクションを起こさない限り、気にしても貰えなかった…。
…なんて
これは全部、被害妄想だろう…。
女として限界だった。
私を見て…
私を見てよ…
カズくんを必要としてるのは、ゆうなだけじゃないんだよ…
カズくんは…
私の旦那様じゃないの?
ゆうなさえ居ればいいの?
私は…何?
カズくんにとって…何?
私は必要なの…?
今、私がしてること…
お手伝いさんだってできるよ…。
むしろ、もっと完璧に…。
私じゃなきゃいけない理由はあるの…?
カズくんは…
私が必要なの…?
馬鹿みたいな苦しみだった。
悔しいくらい惨めだった。
小さな娘に嫉妬するほど、私は愛に餓えていた。
手を繋ぎたい。
頬に触れてほしい…
抱き締めて…
キスをして…
私を求めてほしい。
性欲なんかじゃない。
欲求不満なんかじゃない。
ただ…
ただ…
“私は愛されてる”
それだけを…
感じたかった。
「シテホシイ…」
そうお願いすれば…
ダンナは喜んで…
いや、無理にでも…
私の要求に応えてくれただろう。
けれど…
それでは意味がない。
私が求めているのは“身体”の触れ合いではなく…
“心”の触れ合い。
私がダンナを求めているように…
ダンナが私を求めてくれなければ…
私の心は、いつまでも満たされないままだ。
性欲なんて、はっきり言ってほとんどない。
できれば、ずっと寝ていたい。
それが…ダンナの腕の中だったらどれだけいいか…。
私の疲労を感じ取っているのか…
ただ…興味ないだけなのか…
「ほのかも早く寝るんだよ。
無理はいけないよ。」
そう言い残し、寝室に消えて行く。
それがダンナの優しさ…愛情表現のようだった。
ダンナの背中を見送る度に…
パタン…と閉まる、扉を見る度に…
私の胸は激しく傷んだ。
“まって…”
ただ、その一言が言えないだけで…
こんなにも苦しまなければいけなくなるの…?
早く、この泥沼から脱け出したい…
その一心で、私は少しずつ行動をし始めた。
と…言っても…
言葉で訴えるわけではなく…
“誘われる隙を作る”
と言う、何とも情けなく…
苦々しい作戦だった。
それでも、私には精一杯の行動力だった。
★真理を見たホーエンハイム様
★みか様
★hmy3 様
レスをいただき、ありがとうございます。
お返事が遅くなってしまい、申し訳ありません。
以前、読みにくくなると言うご指摘をいただき、畏れながら感想スレを新たに立てさせていただきました。
誘導がうまくできませんで…
申し訳ありませんでした。
「扉のむこう…」
「感想」
「ほのか」
以上のタグで検索して頂ければ、見つかると思います。
個別のお返事はそちらにさせていただきますので、よろしければ見ていただけますと嬉しいです。
お手数をおかけして申し訳ありません。
ほのか
平日、ダンナが帰って来る時、私の格好は100%の確率でパジャマ&素っぴんだった。
娘とお風呂に入っているのでしょうがないけど…。
多少メイクをし直して、私服でいようか…
とも考えたことはあるが、それはあまりにも“不自然”かな…
そう思って、実行はできなかった。
あくまで自然に…。
ダンナに“女”を感じて貰いたい。
興味を持たれたい。
私にできたことは、パジャマと下着を可愛くすること…
だった…。
いつか子どもの為に使ってあげよう…
そう思って手をつけていなかった結婚前の貯金。
初めて使って…
パジャマ3枚
下着4セット
を購入した。
今…考えると…ため息しか出ない。
そして、代わる代わるそれらを身に付けて…
できる限り、ダンナのそばにいた。
テレビを見る時…
話をする時…
ダンナがゲームをする時さえも…
手を伸ばせば、届く距離にいた。
それが“隙”か…?
と聞かれると…
“そう思ってた”と答えるしかない。
「新しいパジャマ買ったの?可愛いね。」
欲しかった“眼差し”は貰えたけれど…
それ以上に欲しかった“温もり”は手に入らなかった。
必要以上に周りをチョロチョロする私を…
ダンナはどう感じていたのだろうか…。
“どうしたのかな…?”と、少しは気にしてくれていたのだろうか…。
邪険にされなかっただけ…マシなのか…
何の成果も得られないまま、8月に入り…
母から衝撃的な話を聞かされた。
「マミちゃん、2人目ができたんだって。」
マミちゃんとは、私の従兄の奥さん。
私と同い年で、娘より1ヶ月遅い男の子(たっちゃん)のママだった。
「年子なんて、たっちゃんが可哀想だ…って、ばあちゃん(私の祖母)が言うのよ~。
可哀想ってことはないけど…大変だろうね~。
ほのかは大丈夫?
次の子は計画的にした方がいいわよ。」
ショックな発言だった。
『そうだね~…。』
軽く答えながら…
“大丈夫も何も…
『ナイ』のだから…
起こりうるわけがない…”
心が鉛のように重かった。
『おめでとう』
マミちゃんにメールを送ると、5分と空けないで返事が来た。
“予定外なんだょ~😫💦”
“ハネムーンベビーの次が年子なんて…
恥ずかしいょ~💦⤵”
愛されている人の悩みが…
眩しくてしかたがなかった。
ダンナに報告すると
「若い夫婦は違いますなぁ~。」
と…ウシャウシャ…嫌な笑い方をしていた。
『私だって同い年なんですけど…』
笑いを遮って睨むと…
「そうだそうだ。
ほのかも若い若い♪」
と、ナデナデされた。
更に険しくなった私の表情を察して、
「しかし…年子は大変だろうな~…」
と、逃げて行った。
『そう?何とかなるもんじゃない?
みんな二言目には“大変”って決め付けて…失礼だよ。』
私が反論すると、いかに年子が大変か力説してきた。
少しウンザリして…
『そっかーっっ。
ウチはその心配がぜ~んぜん無くて、よかったねっ!』
嫌味を込めて返すと…
「…だなー。」
気のないセリフが返ってきた。
拍子抜け…。
それ以上、この話題には触れなかった。
ダンナの真意がわからない…。
なぜ…?
なぜ…私に触れようとしないの?
触れたいと思わないの…?
なぜ…そんなにも穏やかでいられるの?
今の生活に満足してるの?
では…
なぜ…
私の心はこんなに乱れているの…?
もぅ…
わからない。
誰か…
助けて
話を聞いて…
私はおかしいのかな…?
病んでしまったの?
誰か…
誰もいなかった。
両親に無防備に話すような内容ではない。
友達…
まだ、結婚さえしていない子がほとんど。
今までいろんな悩みを分かち合ってきた…
幼馴染みの はるな
半年前に流産を経験し…
悲しみを乗り越えて、先月、妊娠がわかったばかりだ。
こんな話をするべきではない…。
あやちゃん…。
娘の初の予防接種で出会ったママ友。
二言…三言、言葉を交わしただけで、お互いにビビビ!と惹かれた…
大人になってからは初めてできた、心を許せる友達。
私の娘 ゆうなと、
あやちゃんの娘 ゆうかちゃん。
半月しか違わない、名前のよく似た二人は…
双子のように育っている。
あやちゃんなら聞いてくれる。
けれど…
あやちゃんは、私たち夫婦に近すぎる…。
関係が微妙になってしまったら…。
悲しすぎる…。
話せない…。
結婚、夫婦、子育てに対する知識や経験があって…
クダラナイ悩みを聞いてくれる余裕があって…
私たち夫婦に近すぎず…
“答え”を一緒に探ってくれる人。
そんな無茶な条件に当てはまる人なんて、いるハズもなく…
それでも誰かに救いを求めて止まず…
さ迷う私の心が見つけた場所…
それが、“ここ”。
ミクルだった。
話を聞いてもらいたい。
そう思っていたハズなのに…
投稿する勇気はなかった。
とにかく、暇を見つけては他人の相談を覗き見た。
結婚
妊娠
出産
育児
夫婦
旦那
愛情
セックス
とにかく、気になるワードを見つけては読み耽っていた。
そして、私たち夫婦は
“セックスレス”
と呼ばれる状態であることを知った。
★ノブりん 様
★まさ 様
★リューママ 様
レスをいただき、ありがとうございます。
また、感想スレへの誘導がうまくできず、申し訳ありません。
扉のむこう…★感想スレ★
http://mikle.jp//zatsudan1/dispthread.cgi?th=54267
うまく飛べるかわかりませんが、URLを貼っておきます。
個別のお返事は、こちらの感想スレの方にさせていただきますので、よろしければ、見に来てくださると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
ほのか
【セックスレス】
病気や暴力などの特別な事情がなく、性交渉が1ヶ月以上ないカップルの状態のこと
カップルのうち、どちらかがセックスを望んでいるのにできない状態をそう呼び、カップルの両方がセックスが無くても(少なくても)、不満や苦痛を感じることがなく、関係が良好であれば、問題を明確にする必要はなく、セックスレスと呼ぶ必要はない
だそうだ…。
セックスレスに悩む人の相談はたくさんあった。
本当にたくさん…。
少しずつ事情は違えど、皆思いは一つ…
「解消したい」
もう一度、パートナーに愛されたい…。
愛したい…。
受け入れて欲しい…。
受け入れたい…。
同じ思いの人たちがたくさんいることに心強さを感じた反面…
解消には大変な努力と忍耐力、お互いの理解と対話が必要なこと…
解消しました! …と言う明るい報告はほとんど無く…
読めば読むほど、気が滅入ってくる…。
そもそも、私はセックスレスを解消したいのではなくて…
愛されてる実感が欲しいだけだから…
と、逃げの思いばかりが駆け巡った。
そして…もう1つの不安。
レスになる【原因】
元々、意欲が少ない…
妊娠、出産、子育てによる環境によるもの…
多忙な仕事による疲れや、すれ違い…
パートナーに対する倦怠感
愛情の欠落…
そして…
他者との浮気。
当てはまりそうなものが多すぎて…
ため息しか出なくなった。
見ていて悲しくなる書き込みもたくさんあった。
「何でそんなにしたいんですか?それしかないの?」
「結婚した途端、妻に興味がなくなった」
「いつでもできると思うと、わざわざする気になれない」
「相手を責める前に、変わってしまった自分の姿をどうにかしたら?」
「中古より、お金を払ってでも若い綺麗な女がいいに決まってる」
顔も名前も解らない、見知らぬ画面上の相手だから…
何を言ってもいいの…?
それとも…
これこそ赤裸々な人間の本心なのか…。
だとしたら…
何て悲しい…
とにかく、このややこしい問題は、積極的に働きかけることが良い結果をもたらす訳ではなく…
放置もダメ
プレッシャーもダメ
解決法も人それぞれ…
とにかく話し合いが必須…
放棄して、欲求不満を他で解消する!
と言う、一見納得してしまいそうな、理不尽な方法を選ぼうとする人も少なくなかった。
諦めるならまだしも…
他で解消するなんて…。
全てパートナーの責任にして、それで正当な浮気の理由になるとでも…?
裏切りではなく、当然の権利だと言わんばかりに…。
気持ちは解らなくもない…
けれど…
夫婦として、恋人として…
それが正しい選択なの?
私の考えは…
綺麗事なのかもしれない。
お互いに納得して、夫婦として成り立つ人たちもいると思う。
でも…
でも…
何かが違う。
とりあえず、一番気軽にできそうなスキンシップから始めてみることにした。
できるだけ会話を増やし…
テレビを一緒に見て笑い…
疲れていそうな時
寝るまでに、少し時間がありそうな時には、マッサージサービスもした。
たまにはマッサージをねだってみたりも…。
ダンナに触れることで…
触れて貰えることで…
少しだけ幸せを感じた。
たったそれだけで。
それだけでもいいと思えた…。
けれど、人間は欲が出る。
もっと大きな温もりが欲しくなってしまった。
以前の私たちなら、マッサージの流れでそのまま…
けれど、今はそうはならない。
私の気持ちを伝えなければ、いつまで経っても進展はなさそうだった…。
でも…
言えない…。
言ったことがないのだから…。
どうしても勇気が出なかった…。
だから…行動に出た。
重い、重い扉を開けて。
『何してるの~?』と…
ダンナの聖地に踏み込んだ。
仕事をしてたり…
ゲームをしてたり…
マンガやDVDを見たり…
ダンナがしていることは区々だったけれど…
私は一貫して、ベッドにコロッと寝そべった。
ニコッと笑いかけてくれるが…
ダンナの視線は、いつも元ある場所へ帰って行った。
少し粘ってみても、ただ淋しさが増すだけで…
そのうち、スゴスゴと退散して行った。
ある時は手をつないでみたり…
少し身体に寄り添ってみたり…
けれど…貰えるのは微笑みと、ポンポン…と言う手のひらの愛情だけだった。
もう止めよう…
幸せを感じるどころか、どんどん惨めになってくる…
想いが空振りする度に、何度も何度も諦めそうになった。
切なくて…
自分が惨めで…情けなくて…
布団に入っては涙した。
だんだんと意欲が落ちてきて…
2~3日、行かない日が続いた。
すると、何にも気にしていないだろうと思っていたダンナから…
「最近、来ないね。どうしたの~?」
と、言ってきた。
少しビックリして…
『あっ…少し疲れてたから…。』
と、答えると…
「そっか…大丈夫?
今日は…?」
と…。
突然の問いに…
それって…“おいで”って誘い!?
どういうこと…!?
と、即答できなかった馬鹿な私が答える前に…
「まぁ、ゆっくり寝るのが優先だな。
身体が一番!
早く寝るんだぞ~」
と…結論を出したダンナが「おやすみ」を言って、扉のむこうに消えて行った。
バカだ…
私はバカだ…。
一度は布団に入ったものの…
やっぱり気になって…
気になって…
静かに起き上がった私は…
そのまま静かに、聖地へと向かった。
閉まった扉のわずかな隙間から、微かな光が漏れ…
部屋の電気は消えているけど、パソコンがついていることがわかった。
でも、静か…
“まだ…起きてるかな…”
ノックをしようと思ったけれど…
“もしも、寝始めだったら…起こすと可哀想かな…”
そう考えて、そのままソッと扉を開けた。
少し高鳴る胸を抑え…
ベッドに視線をやると…
その先に…
自慰をするダンナの姿が映った。。。
…えっ…?
直ぐには理解できなかった
そして、ダンナと目が合った。
瞬間、ダンナが跳ね上がり…
服を直して、私の目の前にやって来た…。
速かった。
「…見た…?」
『…ごめ…っ…』
「…見たよね~…」
『…ごめ…ん』
「謝るなよっ!余計に恥ずかしいわっっ!(笑)」
『ごめん…』
「…嫌な気した?」
『そんなことないっ!
全然、そんなことないよ!』
「…よかった。ごめんな。
こればっかりは男のサガだから…。
元気な証拠だ!笑って許してくれ!」
『うん。そうだね』
たぶん…こんな感じの会話をした…と、思う。
よく覚えているのに…
よく解らない…
その後も、少し話して
私はいつの間にか自分の布団に座っていた。
今…思えば…
『それなら、私としてよ~♪♪』
と、冗談混じりに飛び付けばよかった。
その方が、ダンナも安心したはず…
誘うような素振りも合ったのだから…
始めから、そのつもりだったのかもしれない。
なのに…
私は…
ダンナを傷つけてしまったのかもしれない…。
ごめんね…。
私は本当に…どうしようもないバカ…。
そのせいで、いつもスレ違うんだね…
次の日の朝は…少し気恥ずかしかった。
「変な目で見ないでっ♪」
と、オチャラケてダンナが言ってくれたから、笑ってすませることができた。
その後はいつも通り。
でも…
また、扉のむこうに行きにくくなっている私がいた。
これではいけない!
と思えたのは、3日~4日経ってから…。
今度は私が恥を捨てよう…
そう思って、意を決してダンナを誘ってみることにした。
けれど…
やはり、目の前にすると…
どうしても恥ずかしさに負けて、言葉が出てこない。
何と言っていいのかも解らなかった…。
迷いに迷い…
メールと言う手段を選んだ。
休日前の、金曜日のお昼時間…
悩みに悩んで作り上げたメールを、ダンナに送信した。
バカみたいに手が震えていた。
=====
勇気出して言いますっ😆💦
今日…もしも帰って来て、元気がちょっとでも余ってたら…❤
…してほしいな…❤
=====
直ぐに返事が帰ってきた。
=====
了解~✌
=====
あまりにもアッサリな返事だったので…
=====
何か…わかってるよね?💦=====
と、送り返すと…
=====
もちろん😁
わかるよー💥
=====
何だか急に嬉しくなって…
=====
早く帰ってきてね❤
=====
そして…ドキドキしながら帰りを待った。
娘は、いつも通り…9時には寝てくれた。
けれど…ダンナはなかなか帰って来なかった。
10時…
11時…
11時半を過ぎた頃、疲れた様子で帰って来た。
「遅くなってごめんな~。
帰ろうとすると、電話がかかったり…
トラブルだったり…」
『ううん。いいよ~。
お疲れさま。ご飯は?』
「軽くでいいや…とりあえず、お風呂入りたい。」
『うん…。』
軽めのご飯を用意しながら…考えていた…。
やっぱり…
今日は無理だよね…。
でも…。
風呂上がりのダンナが、軽いご飯を食べ終わった時
時計は0時を回っていた。
無理だよね…。
ダンナも、メールの話題には一切触れてこなかった。
「さてと…。」
落ち着いたダンナが、立ち上がるのを見て…
ついつい…見つめてしまった。
直ぐに察したダンナが…
「…ごめんな。
お楽しみは明日でいいかな…?」
申し訳なさそうに呟いた。
身体中の血が、頭に集まって来てるような…
そんな感覚を覚えた。
『もちろんっ!!ゆっくり寝てね』
それだけ言うのが、精一杯だった。
「ごめんな。おやすみ」
いつもの背中を見送って…
扉が閉まった瞬間に、ヘタリ込んだ…。
恥ずかしい…
恥ずかしすぎる。
しかも…よりによって…
疲れて帰って来たダンナに…。
責めるような眼差しをしてしまったのだろうか…?
謝らせてしまった…。
でも…。
本当に…勇気を振り絞ったメールだったから…。
ダンナだったら、どんな気持ちで送ったか…
解ってくれると思ったから…。
もしかしたらって…
思ってしまったんだよ…。
悲しいのか…
情けないのか…
何なのか…
ワケの解らない涙が止まらなくて…。
メールを送ってしまったことを後悔した。
慣れないことを無理にするから…
こんなことになるんだ。
新しいレスの受付は終了しました
日記掲示板のスレ一覧
携帯日記を書いてみんなに公開しよう📓 ブログよりも簡単に今すぐ匿名の日記がかけます。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
神人合一の道6レス 191HIT 誠 (50代 ♂) -
好きなスーパー 好きなホームセンター13レス 184HIT 誠 (50代 ♂) -
通ちん🍓趣味画像日記呟き会話自由スレ✨️FINAL✨️189レス 5649HIT 通りすがりさん -
真夏の誘惑沖縄156レス 615HIT 常連さん -
臓器の声をきくがよい22レス 308HIT 第三臓器 (30代 ♂)
-
鈴木由里さん ともしび
あとがき 風の便りでは 由里さんは今、新潟県の海の見える丘で安ら…(匿名さん0)
69レス 478HIT 匿名さん -
真夏の誘惑沖縄156レス 615HIT 常連さん -
通ちん🍓趣味画像日記呟き会話自由スレ✨️FINAL✨️ミナさん✨️どもー(`・ω・´)ゞ(`・ω・´)ゞ(`・ω・´)ゞ(`…(通りすがりさん0)
189レス 5649HIT 通りすがりさん -
癒し専用ルーム 307
そうですか。 それなら、犯人は家族という事ですネ。 …(名無し21)
418レス 1630HIT 名無し21 -
生きてこそNever Ending Story ザ・マーキュリ ーサウンド …(名無し)
88レス 5933HIT 名無し
-
-
-
閲覧専用
ベルサイユのわた500レス 4057HIT 第三臓器 (30代 ♂) -
閲覧専用
通っち🍓趣味画像日記呟き会話自由スレ✨️11500レス 10465HIT 通りすがりさん -
閲覧専用
🍏🍹旅と音楽と人生と500レス 1012HIT 常連さん -
閲覧専用
今回の自スレの画像はこういうの500レス 1164HIT 常連さん -
閲覧専用
臓器、好きです。500レス 3986HIT 第三臓器 (30代 ♂)
-
閲覧専用
螺鈿
🧚♂️(螺鈿の簪/°)
263レス 4623HIT 螺鈿の簪/° -
閲覧専用
春夏秋冬 令和八年春(ひまお)
221レス 5328HIT ひまお (♂) -
閲覧専用
大笑いしたいメンバー専用遊び日記スレ⑨さてとここも終わらせるかな。 今日は帰宅してから少し昔のスレを読…(匿名さん500)
500レス 11927HIT 遊び人 -
閲覧専用
アラフィフ女の徒然日記
子供が高熱で看病中。もう、レスできない。終わり。(主婦さん0)
45レス 467HIT 主婦さん (40代 ♀) 名必 年性必 -
閲覧専用
深呼吸して笑顔で(*^^*)♪
明日までってことだけど いつまで書き込めるのか わからないので…(トトロ)
500レス 27220HIT トトロ
-
閲覧専用
