🚀parallelworld🌏

＞Res491
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…
大型要塞アジール中層部…

ｺﾞｺﾞﾝ ｺﾞｺﾞﾝ ｺﾞｺﾞﾝ
下層部とを切り離す作業が着々と司令長官に進められ巨大戦闘鑑が十鑑は横に並んでも有り余る超大型通路を分厚いハッチがゆっくり閉じようとする。
そんな中、砕、ラリス、アルミが乗る傷ついたメタリック調の小型船はまっしぐらに中層部を目指す。

ｼｭｺﾞｰｰｯ
｢シャドー。どうだ！｣
少し茶色がかった襟足まである黒髪で漆黒の鎧は激戦をくぐり抜けた傷があちこちに刻まれ、背には祖父から受け継いだ奇妙な形の魔神刀を背負い腰には祖父と祖母の魂が宿る雷鳴刀を差している。
PPP
｢ｻｲ ﾃﾞｰﾀｰﾆﾖﾙﾄ ﾁｭｳｿｳﾌﾞﾆ
ｺﾉ ｵｵｶﾞﾀﾖｳｻｲﾉ
ﾄﾞｳﾘｮｸｹﾞﾝｶﾞｱﾙ ｿｺｦﾀﾀｹﾊﾞ
ﾊﾞｸﾊﾂｻｾﾙｺﾄｶﾞ ﾃﾞｷﾙ｣

この船、シャドーmkⅢに搭載されているAIコンピューターのシャドーが答える。

｢先ずはこの大型要塞を操作している場所を目指すしかないな…｣
暗黒龍剣の使い手、全身黄金の鎧で身を包み黄金の剣を腰にさすアルミは腕組みをして操縦する砕を促す。常に声もくぐもっており未だに鎧を脱いだ姿を誰も見たことがない。

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>> 1 ｢ラリス、位置を割り出してくれ。｣

｢わかった。｣
ﾊﾟﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟ
素早くタッチパネル式のキーボードを素早く押すとサブパネルにルートを出す。ﾌﾞｰﾝ
｢メカニックのセロさんがCPUを改良してくれたから処理速度が早くなってる。｣
ラリスはｼｰﾗ星のダークエルフは肌が浅黒く耳が尖り長く艶のある黒髪は腰まであり鎧は砕の母と同じ白光の鎧を身につけているがやはり所々深い傷がついている。この宇宙(そら)の旅で魔法のエキスパートになりつつある。

｢船自体はボロだけどな。｣
砕はﾆﾔﾘと笑った。

｢ﾀﾞﾚｶﾞ ｵﾝﾎﾞﾛﾀﾞｯﾃ…｣


その時だった。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…

真上に黒光りする巨大なミサイルがせり出してくる。

｢何だコイツは!?｣


…大型要塞アジール指令室…

｢司令長官！ネオプルトニウム弾発射まで後10分!!並びに月の裏までショートコスモワープまでエネルギー充填完了しました。｣
軍服沢山の勲章が煌めく長官に兵士は敬礼すると元の位置へ戻った。

｢早く早くこのネオプルトニウム弾を下層部に発射し膨大なエネルギーコアを破壊すれば相手艦隊を葬れる。｣
目が血走りまだかまだかと懐中時計を何度も見直した。

• << 11 せり出した黒い物体を見たラリスは戦闘艦クラーケンに慌てて連絡を入れる。 ﾌﾞｰﾝ ｢クリスさん、大型要塞中層部に動きあり。詳しくはまだ分かりませんが大型ミサイルを発射するつもりです。｣ 戦闘艦クラーケンのメインパネルに三人の顔が映し出された。 ｢俺等、ちょっと指令室行って叩いてくるぜ。｣ 砕は左右のレバーを巧みに操縦しながらパネルに叫んだ。 ｢無茶はするなよ。どうせ止めてもアイツと一緒で行くんだろうからな。｣ クリスはﾔﾚﾔﾚといった表情で答える。 ｢流石よく分かってる。また何かあったら連絡するから。｣ ﾌﾞｰﾝ ｢おい！こら話しの途中…ったく腕白坊主め。｣ 然し女性の瞳は優しく微笑んでいた。 (砕、無事に帰って来るのよ…父さん母さん、砕を守って) 母沙羅は片隅でそっと手を組み祈りを捧げた。 …… … ｢っしゃーｯｯ中へ突っ込むぜ！ラリス、アルミ捕まってろよ！ ハイパーブースターON!!｣ ｶﾞﾁｬ 脇のｽｲｯﾁを押すと思いっきり左右のレバーを引いた。 シュゴーーーッ シャドーmkⅢのエンジンのコアが核融合し後部から激しい青白い炎が噴き出し四点ベルトした三人の体に凄まじいＧが掛かる。

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>> 3 🚀澪さん応援レスありがとう☺
これを励みに益々頑張るばい💪😚

あっハウステンボス🌷のアクセサリー販売はよう分からんけど大村湾真珠の手作りアクセサリーの土産とかあったみたい😃最近は全然行ってないけん分からんけど、チーズなども色々あるよ😃
ハウステンボス🌷はアミューズメントというよりそのオランダの街並みを楽しむ場所けんちょっとした外国に行った気分になること間違い無し😃
本当は7月25･26日と8月8･9日にハウステンボス🌷でイタリア🇮�、オランダ、中国🇨�、日本🇯�四カ国数々の受賞してきた世界花火師競技会🎇が初めてあるとよ😲
8月1日九州最大級の花火させぼシーサイドフェスティバル
花火の他に海上自衛隊護衛鑑の一般公開やダンスコンテスト
8月12～16日HANABI around the world
花火に音楽とレーザーで織り成すショー
🏠から🚗で50分掛かるけんこの花火大会は大渋滞が予想されるけん、うちは行かんけどね💦
後は長崎市の方は全然分かりましぇん😂
アル🍺

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🚀一括ばってんが🙏💦

なおさん、ありがとう😃床屋に避難するつもりが今日は朝九時ぐらいにいきなり店浸水7cmして漏電ショート臨時休業に😂

ミー兄、ありがとう😃気分新たに最後の闘いを書きやす👮
🆕ハチの冒険と怪談更新楽しみにしとるばい😃

豹さん、ありがとう😃天災は怖かよね💦
同じ前厄😂気を引き締めて頑張るばい💪😚

読者の皆さんもゲリラ豪雨☔で地盤が緩んどるけん二次災害に気を付けて下さい🙇💦
アル🍺

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>> 2 ｢ラリス、位置を割り出してくれ。｣ ｢わかった。｣ ﾊﾟﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟ 素早くタッチパネル式のキーボードを素早く押すとサブパネルにル… せり出した黒い物体を見たラリスは戦闘艦クラーケンに慌てて連絡を入れる。
ﾌﾞｰﾝ
｢クリスさん、大型要塞中層部に動きあり。詳しくはまだ分かりませんが大型ミサイルを発射するつもりです。｣
戦闘艦クラーケンのメインパネルに三人の顔が映し出された。
｢俺等、ちょっと指令室行って叩いてくるぜ。｣
砕は左右のレバーを巧みに操縦しながらパネルに叫んだ。

｢無茶はするなよ。どうせ止めてもアイツと一緒で行くんだろうからな。｣
クリスはﾔﾚﾔﾚといった表情で答える。

｢流石よく分かってる。また何かあったら連絡するから。｣
ﾌﾞｰﾝ
｢おい！こら話しの途中…ったく腕白坊主め。｣
然し女性の瞳は優しく微笑んでいた。

(砕、無事に帰って来るのよ…父さん母さん、砕を守って)
母沙羅は片隅でそっと手を組み祈りを捧げた。

……
…

｢っしゃーｯｯ中へ突っ込むぜ！ラリス、アルミ捕まってろよ！
ハイパーブースターON!!｣
ｶﾞﾁｬ
脇のｽｲｯﾁを押すと思いっきり左右のレバーを引いた。

シュゴーーーッ
シャドーmkⅢのエンジンのコアが核融合し後部から激しい青白い炎が噴き出し四点ベルトした三人の体に凄まじいＧが掛かる。

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>> 11 大型要塞アジール指令室…
ｸﾞｺﾞｫﾝ ｸﾞｺﾞｫﾝ ｸﾞｺﾞｫﾝ

巨大なスクリーンパネルや色々な機材が所狭しとある大部屋の中央に少し落ち着きを戻し座る司令官にレーダーを確認した兵士が叫ぶ。

｢司令官!!｣

｢何だ。｣

｢ﾊｯ！未確認の飛行艇が一機物凄いスピードで中層下部の巨大ハッチを突破し我々がいる方へ接近しています。｣

｢何だと!?｣
ガンッ
そう言うと司令官は目の前の机を両手で叩き立ち上がった。

｢馬鹿な…未完成とは言え我等の技術力を結集して作り上げた究極生物兵器、あのエイヴァ改を倒したというのか。｣
司令官は息をあらたげまた興奮しだした。

｢貴様等、何をボサッとしている。ここに着くまでの三重防壁を下ろし迎え撃たぬかーッ!!｣
司令官は眉間に皺を寄せ血走った目で睨み付ける。

｢ハッ！｣
兵士等は慌てて操作しだした。

ｳｨｰﾝ
ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
｢だいぶん、慌ただしいみたいですね。司令官殿。｣
そこへ口だけ見える豹頭のマスクを被った男がﾊｯﾁから入って来た。

｢うっ…貴様は…｣
司令官は顔を見るなり恐怖で体が硬直し動けずにいた。
身長が180cmある漆黒の外套に身を包んだ男からは冷たい闘牙すら感じる。

• << 15 ｢王からの命で貴殿に戦況はどうなっているのか尋ねに来たのですが、見た限り余り戦況は芳しく無いみたいですね。｣ ｷﾞﾛﾘ 王の右腕である豹頭のマスクの奥から発する鋭い眼光が司令官を貫く。 ｢フン、これは作戦…これからが一番大切なんだ！邪魔だから出て行って貰おう。｣ ｷﾞｼｯ そう怒鳴ると司令官は自分のシートに戻った。 ｢では、司令官殿のお手並み拝見… では失礼。｣ ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ ｳｨｰﾝ 胸に手のひらを当て軽く会釈するとﾊｯﾁから豹頭の男は出て行った。 ｢ふん！どこの馬の骨かも分からん奴を側近にするなど王の考えは分からん。｣ ﾊｯﾁが閉まると同時に司令官は床に唾を吐き憤慨した。 …… … ｼｭｲｰｰﾝ ｢よし、後少しで着くぞ気合い入れていこうぜ!!｣ ｢ええ。｣ ｢……。｣ シャドーmkⅢに乗る三人は、これからの戦闘に備え体中が気に満ちていた。 その時、巨大通路の奥から次々と三枚のぶ厚い防護壁が降りて行く。 ｶﾞｼｬﾝ 　ｶﾞｼｬﾝ 　　ガシャン ｢ぶつかるわ！｣ ｢ﾁｯ!多少体力使うがこうなったら、アレをやるしかねぇ！｣ ｽﾁｬ 砕は操縦席を立つと後ろに歩き操縦室中央に来ると腰の雷鳴刀を抜いた。

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>> 13 🚀雨さん、こんばんちくわ😃🍢

いや～ｯ超大作とは飛んでも八分歩いて十分拙いおいの小説を登録して貰ってありがとう
　　 〆 ﾍﾟｺﾘ
⊆(^O^)⊇
亀レスやけど頑張って更新していきやす😚
そいから雨さんの
｢ＹＡＮＫＥ｣
面白か～世にも奇妙な物語みたいで好き😍続き楽しみに待っとるばい😃
レスありがとうね
アル🍺

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>> 12 大型要塞アジール指令室… ｸﾞｺﾞｫﾝ ｸﾞｺﾞｫﾝ ｸﾞｺﾞｫﾝ 巨大なスクリーンパネルや色々な機材が所狭しとある大部屋の中央に少し落ち… ｢王からの命で貴殿に戦況はどうなっているのか尋ねに来たのですが、見た限り余り戦況は芳しく無いみたいですね。｣
ｷﾞﾛﾘ
王の右腕である豹頭のマスクの奥から発する鋭い眼光が司令官を貫く。

｢フン、これは作戦…これからが一番大切なんだ！邪魔だから出て行って貰おう。｣
ｷﾞｼｯ
そう怒鳴ると司令官は自分のシートに戻った。

｢では、司令官殿のお手並み拝見…
では失礼。｣
ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
ｳｨｰﾝ
胸に手のひらを当て軽く会釈するとﾊｯﾁから豹頭の男は出て行った。

｢ふん！どこの馬の骨かも分からん奴を側近にするなど王の考えは分からん。｣
ﾊｯﾁが閉まると同時に司令官は床に唾を吐き憤慨した。

……
…
ｼｭｲｰｰﾝ
｢よし、後少しで着くぞ気合い入れていこうぜ!!｣
｢ええ。｣
｢……。｣
シャドーmkⅢに乗る三人は、これからの戦闘に備え体中が気に満ちていた。

その時、巨大通路の奥から次々と三枚のぶ厚い防護壁が降りて行く。

ｶﾞｼｬﾝ
　ｶﾞｼｬﾝ
　　ガシャン

｢ぶつかるわ！｣

｢ﾁｯ!多少体力使うがこうなったら、アレをやるしかねぇ！｣
ｽﾁｬ
砕は操縦席を立つと後ろに歩き操縦室中央に来ると腰の雷鳴刀を抜いた。

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>> 15 自動操縦に切り替えた砕は｢シャドー、操縦頼んだぜ。｣と頼むと稀少種ブラックドラゴンの鱗から造られたオーラ(気)を増幅させる事が出きる漆黒の鎧に自分のオーラを注ぎ始めた。

ｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝｷﾞｭﾝ

｢ｻｲ ｼｰﾙﾄﾞ80%ﾊｲﾊﾟｰﾌﾞｰｽﾀｰﾓﾝﾀﾞｲﾅｼ ｱﾝｼﾝｼﾃ ﾔｯﾁｬｴ｣

(爺ちゃん婆ちゃん、仲間の為に力を貸してくれ)

刀の鍔辺りにある宝玉がオレンジ色に輝き船内に眩い光を放つ。

｢うおおぉぉぉぉっ!!
ライトニング・カイザーフェニックスゥーーッッ!!!｣
激しい雷を纏った刀を中央の穴に勢いよく差し込むとガシャンとレバーの様に前へ倒した。

ゴウン ズシューッ

船体は稲妻を帯びた金色のオーラに覆われ不死鳥の形になっていく。

グウオォォォォォッッ

オーラを靡かせながら金色の不死鳥は三枚の厚い防護壁をｼﾞｭｵっと火で炙った飴の様にドロドロに溶かし突き進んで行く。

……
…

｢司令官!!防護壁を全て突破されました。｣
兵士は声をビクつかせながら報告する。

｢ぬうぅ…ネオプルトニウム弾はまだか!!｣

｢ﾊｯ！発射まで後三分あります。｣

｢回天に乗り貴様等体を張って倒して来い。｣
司令官の罵声が響き渡る。

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>> 16 司令官が言う回天はミサイルの中に人が乗り自分で操縦し神風特攻相手に確実にぶつかりダメージを与えるものであった…

｢回天に乗りたくない…うわあぁｯ｣
一人の兵士が逃げ出す。
ｽﾞｷｭｰ
｢うぐっ｣
背中から胸を司令官に撃ち抜かれた。

｢早く急がんか!!逃げ出す腰抜けどもは銃殺する。どうせ死ぬなら王の為に華々しく散って来い。｣

……
…

｢よし、後少しで着くぞ。｣
砕がラリスとアルミに言った時だった。
PPP
｢ｻｲ ｾﾞﾝﾎﾟｳﾆ ﾐｻｲﾙｷｭｳｿｸｾｯｷﾝ!｣

｢レーダにはそんなの映ってねぇぞ!?｣

｢ｽﾃﾙｽｶｺｳｶﾞ ﾎﾄﾞｺｻﾚﾃｲﾙ ｼｶﾓｾｲｶｸﾆ ｺﾉﾌﾈﾆﾑｶｯﾃｲﾙ｣

｢ﾁｯ！じゃあコイツを使うか。｣
ﾋﾟｯ
砕は操縦レバー横にあるボタンを押した。
ｳｨｰﾊﾞｼｭﾊﾞｼｭ
シャドーmkⅢの後部から数発の熱を帯びた光の球が発射される。

｢見えないからあせったがホーミングミサイルならこれに付いて行ってこの船の後方で爆発する筈だな。｣
ﾎｯと溜め息をついた。
それも束の間
｢ｻｲ…ﾀﾞﾒﾀﾞ ﾌﾈﾆﾏｯｽｸﾞﾐｻｲﾙｾｯｷﾝ!｣
｢何ｯｯ!!｣

• << 19 …その頃 イース星の竜人鑑より一際大きい鑑首には拡散粒子砲が逆三角形に三つ装備されブリッジの前には三連装副主砲と二つの四連装主砲、後ろには副主砲と主砲が艦橋と鑑底に同じように配置され両サイドには三連の空間魚雷ランチャーが備えられている超弩級戦闘艦アーガイルブリッジで、サン総将軍とバジリス元連合軍将軍の激しい闘いが続いていた。 ゴォウンゴォウンゴォウン ｢ぬう…｣ ルビーの装飾された剣を床につき震えながら立ち上がる。 白き高温の熱風を帯びたサン総将軍の最強技ソレイユバスターがバジリスに破られた今為す術が無かった。 然も、バジリス元連合軍将軍の体内には35年前に大戦の英雄が倒した筈の闇の閣下ドイスが住み続け期を伺っていたのだ。 バジリス元連合軍将軍は黒いオーラを纏い左手の機械義手はまがまがしい脈打った漆黒の剣へと変貌し根元には手のひら大の目がｷﾞﾛﾘとサン総将軍を睨み付けている。 『もう、お前には用は無い！この鑑をいただき魔法のペンダントの場所へ行かせて貰うぞ!!』 ｷﾞﾘｯ ｢総将軍の名に掛けてそうはさせん!!｣ サン総将軍は口から滴る血を拭うと剣を構えなおした。

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🚀読者の皆さん
残暑お見舞い
　　　申し上げます
今年は１ヶ月近く遅かっ梅雨明けで冷夏やった…
　　　　　)
　　　　●●
　　　 ∴∵∴　 _
　　　∴∵∵∴ //
　　 ∴∵∴∵∴/
　　(￣￣￣￣￣)
　　 ＼＿　＿／
　　　　 )(
　　　　￣￣

昨日の床屋の定休日🎌は親父と小②と保育園年長のチビ２人で朝９時から🚗💨で40分の田平の鎌田でサビキ釣りして５時に４０匹釣って帰ってきたばい😃あじ、くろ、くさびなど全部手のひらサイズ以下😂💦でもチビ２人楽しんでくれたけん良かった🎣👶
嫁さん遅番で夜１０時帰りけん隣町のお袋に捌いて貰ったよ😁夜お袋が天ぷらにしてくれ親父が🏠に熱々出来立て持って来てくれ🍺がすすむすすむ😁
いや～ｯ自分も久々童心にかえってぽちゃ釣りしたばい🎣😊
読者の皆さんも偶には童心にかえって遊んでみては☝😃
アル🍺

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>> 17 司令官が言う回天はミサイルの中に人が乗り自分で操縦し神風特攻相手に確実にぶつかりダメージを与えるものであった… ｢回天に乗りたくない…うわ… …その頃
イース星の竜人鑑より一際大きい鑑首には拡散粒子砲が逆三角形に三つ装備されブリッジの前には三連装副主砲と二つの四連装主砲、後ろには副主砲と主砲が艦橋と鑑底に同じように配置され両サイドには三連の空間魚雷ランチャーが備えられている超弩級戦闘艦アーガイルブリッジで、サン総将軍とバジリス元連合軍将軍の激しい闘いが続いていた。

ゴォウンゴォウンゴォウン

｢ぬう…｣
ルビーの装飾された剣を床につき震えながら立ち上がる。
白き高温の熱風を帯びたサン総将軍の最強技ソレイユバスターがバジリスに破られた今為す術が無かった。
然も、バジリス元連合軍将軍の体内には35年前に大戦の英雄が倒した筈の闇の閣下ドイスが住み続け期を伺っていたのだ。
バジリス元連合軍将軍は黒いオーラを纏い左手の機械義手はまがまがしい脈打った漆黒の剣へと変貌し根元には手のひら大の目がｷﾞﾛﾘとサン総将軍を睨み付けている。

『もう、お前には用は無い！この鑑をいただき魔法のペンダントの場所へ行かせて貰うぞ!!』
ｷﾞﾘｯ
｢総将軍の名に掛けてそうはさせん!!｣
サン総将軍は口から滴る血を拭うと剣を構えなおした。

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>> 19 ｢うおぉぉぉぉぉぉぉっ!!｣
サン総将軍の雄叫びと共に全身が光り輝く闘気を帯び灰色の肌が太陽の黒点のように黒く染まっていく…

ズオォォォォォｯｯ

辺りの温度が上昇し陽炎で空間が歪んで見える。

『ほう～ｯまだ、それ程の力が残っていたか。ｸｸｸｯ…面白い。』
連合軍元将軍の口角がまがまがしくつり上がる。

サンは再びルビーの施された剣を上段に構え白き熱風を巻き起こす。

ギュオォーーッ

｢我が全身全霊の技を受けてみよ。｣
ｻﾞｼｭ
壁の腹を蹴り超高熱の白い光となり高速で斬りかかる。
｢ソレイユｯバスターーｯｯ!!!｣

その間バジリスは背中に付いている二本の銀色をした触手でバリアを張り両手で印を結び闇魔法を詠唱していた。
『…我が影となり滅せよ。』
ｶｯ
赤く光る目に力が籠もる。
バジリスの周りに八体の龍らしき影が現れ大きな口を開けると黒い光の球が赤い稲妻を帯びながら圧縮され一気にサン目掛け発射された。

ゴゴオアァアァァァァァ

白と黒の光が激しく激突する。

カッ
　
　
　
　

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>> 20 ゴオウアアアァァァッ

ブリッジは白と黒の眩いに包まれそして轟音と共に激しく揺れ、ブリッジ内部の機械類はガラクタと化し分厚い防護シャッターもへし曲がっており、周りにいた数人の兵士も二人の激突で起きた爆風で吹き飛ばされ壁や天井に叩きつけられ気を失っている。


『なかなかどうして総将軍と言われている事だけはある。

然し、私の勝ちのようだ。』

｢無念…｣
ズｼｬｯ
ルビーの施された剣は粉々に砕け軍服も激しく破れ黒く鋼鉄の肉体になった皮膚も元の灰色に戻りサン総将軍は床に倒れ込んだ。

『…思ったより肉体のダメージが大きい。』
バジリスもあちこち焼け焦げ、闇のエネルギーを使い左手のまがまがしい剣は消え黒光りする機械義手に戻り背中の銀色の触手魔科にヒビが入り壊れていた。
ドイスは再びバジリスの意識の奥へ消える。

｢操縦席のメインコンピューターは大丈夫だな。｣
バジリスは魔法のペンダントがあろう場所の座標を入力しハイパー･コスモワープをセットすると先程までサン総将軍が座っていた椅子に座り台の上に両脚を投げ出した。

その頃サン総将軍にバジリスを追うように指示されていたアース将軍がこの鑑の格納庫内にたどり着いていた。

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>> 21 ガシュンガシュン

｢灯台下暗し、まさかバジリスがサン総将軍の船に乗っているとは。｣

ビル五階程の高さがある真っ赤な超機動兵器ベルセルクをアース将軍はアーガイルの格納庫に停めた。両肩に抜くと刀のようになるビームサイザーと胸にはΩ･アトミックと言う拡散粒子砲に近いオメガ砲を搭載し脚には三連装のミサイルパットが内蔵されている。このたった一機のモビルスーツは小さな戦闘鑑に匹敵するぐらいの威力を秘めていると言っても過言ではない。

ViViVi…
ｳｨｰｶｼｭｰ
腹部のコックピットが開くと格納庫の通路が伸びてくる。

ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
｢…サン総将軍と連絡が取れない。然も、いつもと船の雰囲気が違うな…｣
耳にかけているレシーバを外すとアース将軍は周囲を見回した。

｢まさか、総将軍の身に何かあったのか…｣
ｻﾞｼｭ
急いで格納庫を出るとエレベーターでブリッジのある階まで上がって行った。
通路を走っていると血なまぐさい異臭が鼻をつく。

｢こっこれは…!?｣
立ち止まると、そこには数十名の兵士が血の海に転がっている。

｢うう…｣
一人だけ呻き声を発する兵士がいた。
｢大丈夫か!?｣
アース将軍はすぐさま駆け寄ると体を起こし膝に抱えた。

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>> 22 ｢バジリス様が謀反を…｣
ｶﾞｸｯ
そう言うと兵士は事切れた。

｢やはりバジリスが。｣
アース将軍は兵士のｶｯと見開いた目を閉じるとそっと床に寝せ立ち上がると拳を握り締めブリッジのハッチに向かった。

ｳｨｰﾝ
そこにはサン総将軍が腰掛けている筈の場所にバジリス元連合将軍が座っておりブリッジの冷たい床にはサンとこの鑑のクルー等が倒れていた。

｢おう、これはこれはアース将軍、一足遅かったな。｣
冷ややかな目でアースを見下した。

｢貴様ぁあっ!!バジリス、許さん!!
おおぉぉぉぉぉっ!!!｣
ゴーッ
闘気を体から放出する。

その時だった。

ギュオンギュオンギュオン

｢こ、これは…ハイパー･コスモワープ!? ｣

｢ｸｯｸｯｸｯ…この場所から馬鹿共の戦況を楽しむのも一興とは思ったが35年前に手に入れそこなった魔法のペンダントを先に手に入れる事にしたよ。｣
バジリスの口元が吊り上がる。

｢くっ何かに掴まなければ吹き飛ばされてしまう。｣
補助シートに辛うじて捕まると同時に鑑はハイパー･コスモワープ開始した。

ギュオンギュオンギュオン

ギュオォォォォォッ

ﾌﾞｰﾝ

その宙域からアーガイル戦闘鑑の姿は消えた。

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>> 23 大型要塞アジール中層部…
ギュゴン ギュゴン ギュゴン
中層部の中央に位置する指令室に向かう砕･ラリス･アルミが乗ったシャドーmkⅢは巨大通路から少し狭まった通路に入ると辛うじて三重防護壁を下ろされたがカイザーフェニックスで突破した。ホッと溜め息も束の間、司令官の命で回天と言う人が乗り込んだステルスミサイルが次々襲って来たのであった。

｢ｸｯ…ただのステルスホーミングミサイルじゃねぇ！｣
ｶﾞｼｬ
砕は慌てて操縦桿を握り直すと右に旋回した。
PPP
｢ｻｲ ｻﾗﾆ ﾄﾞｳｶﾞﾀﾐｻｲﾙ ｼﾞｭｯﾊﾟﾂ ｾｯｷﾝ!!｣

｢砕！私、魔法で対応してみる。｣
ラリスはそう言うと印を結ぼうとした。その肩を黄金の右手がむんずと掴む。

｢!?｣
ｽﾞｲｯ
｢俺がやっき砕がやったカイザー･フェニックスとやらをやってみよう…｣
｢でも。｣
｢我が暗黒龍剣に不可能は無い｣
ｽｰｯ
黄金の腰鞘から黄金剣を抜くと、さっき雷鳴刀を砕が刺した場所へ立ちアルミは闘気を黄金剣へ注ぎ込む。
ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
ドン
暗黒色した凄まじい闘気を更に放出させる。
｢いくぞ…｣
ズシャ ゴウン
シャドーmkⅢは真っ黒いオーラに覆われ闇紫色の稲妻を帯びる。

• << 27 ｢何だ!!あの銀の小型船が黒い光に包まれるぞ!?｣ 有人型ステルスミサイル回天に乗っている兵士は叫んだ。 ｢目障りなものは消す…｣ そう言うとアルミは咆哮し更に黒い闘気をシャドーmkⅢに注ぎ込んだ。 グオオォォォォォン 砕の金色の不死鳥形態とは違いアルミのそれは深い暗闇に包まれた神龍の形態をしていた。 そして闇紫色の雷を辺りに放電し回天に向かった。 ｢うわあぁあぁぁぁっ飲み込まれるぅ…｣ チュドーン 　チュドーン 十数発の回天は凄まじいエネルギー体に為す術もなく散って行った。 そして船を纏ったオーラが消えてもそのまま司令官が居る指令室の入り口を突き破り中へ火花を散らしながら滑り込んだ。 指令室にいる兵士等は最新型のレーザー銃を今突っ込んで来た小型船に向け固唾を飲んだ。 ｳｨｰｯ ﾊｯﾁが開くと三人はは床に降り立った。アルミはすぐさま構えをとりラリスも小さな魔法スティックを握り締める。 ｢ｲﾁﾁﾁ…｣ 砕は頭のｺﾌﾞをさすりながら刀を抜いた。 ｢ｺﾞﾎｺﾞﾎ…お前等か私の計画を踏みにじろうとしてるのは。やってしまえ!!｣ 軍服に沢山の勲章を付けている司令官は怒りを露(あら)わにし囲んでいる兵士等に攻撃を命じた。

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>> 25 🚀澪さん、お久～ｯ✋😁

～綺麗事～

血に塗られた街

更新お疲れ様です＆レスありがとう☺

長崎＆佐世保ツアー🚌楽しんだみたいで良かったばい😚
色々な食べもんも味わったみたいで😁
いつ来るか教えてくれれば
もし佐世保に来た時月曜なら店休みけん会いに行ったとけ😁残念💦ハウステンボス🌷や💈から🚗💨30分の鹿子前パールシー🚢海きらら🐬とか観たとかな…
また機会があれば佐世保に遊び来てちょ😚
アル🍺

• << 28 ☆アルさんへ 月曜日✨✨私がハウステンボスへ行ったのは、その日でしたよ🌷 パールシーはね･火曜日の最終日に観光で行きました👍 船で九十九島を見ましたよ‐(≧∇≦) 海きらら🐬入りたかったけど、長蛇の列だったしツアーなので時間厳守って事も有り 並んでる間にフリータイム終了になるのが目に見えてたので、断念したのよぉぉ😭 さてさて小説の話になりますが、パラレル‥読む度に戦闘力あふれる作風になってますな🚀 良い感じよ💕 応援してますね✏😊 此方の作品も読んでくれて有り難う。 私 この度“黒き手紙”と言う📖を投稿したばかりです✉ お時間が有る時、気が向いたら又 見て下さいね。

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>> 24 大型要塞アジール中層部… ギュゴン ギュゴン ギュゴン 中層部の中央に位置する指令室に向かう砕･ラリス･アルミが乗ったシャドーmkⅢは巨大通… ｢何だ!!あの銀の小型船が黒い光に包まれるぞ!?｣
有人型ステルスミサイル回天に乗っている兵士は叫んだ。

｢目障りなものは消す…｣
そう言うとアルミは咆哮し更に黒い闘気をシャドーmkⅢに注ぎ込んだ。

グオオォォォォォン

砕の金色の不死鳥形態とは違いアルミのそれは深い暗闇に包まれた神龍の形態をしていた。
そして闇紫色の雷を辺りに放電し回天に向かった。

｢うわあぁあぁぁぁっ飲み込まれるぅ…｣
チュドーン
　チュドーン
十数発の回天は凄まじいエネルギー体に為す術もなく散って行った。

そして船を纏ったオーラが消えてもそのまま司令官が居る指令室の入り口を突き破り中へ火花を散らしながら滑り込んだ。

指令室にいる兵士等は最新型のレーザー銃を今突っ込んで来た小型船に向け固唾を飲んだ。

ｳｨｰｯ
ﾊｯﾁが開くと三人はは床に降り立った。アルミはすぐさま構えをとりラリスも小さな魔法スティックを握り締める。
｢ｲﾁﾁﾁ…｣
砕は頭のｺﾌﾞをさすりながら刀を抜いた。

｢ｺﾞﾎｺﾞﾎ…お前等か私の計画を踏みにじろうとしてるのは。やってしまえ!!｣
軍服に沢山の勲章を付けている司令官は怒りを露(あら)わにし囲んでいる兵士等に攻撃を命じた。

• << 30 ﾋﾞｼｭﾝ ﾋﾞｼｭﾝ 　ﾋﾞｼｭﾝ ﾋﾞｼｭﾝ 兵士等の最新型レーザー銃から放たれる光線を三人は左右へ軽々と交わし素早く後ろに回り倒して行く。 ｢ええい！役立たず共が!!私自ら相手をしてくれる。｣ 司令官は兵士等を押し退けると三人の目の前でカプセル錠剤をｺﾞｸﾘと飲んだ。 メキメキ 　バリバリバリバリ 司令官の上半身の軍服が破け筋肉が盛り上がる。 ｢何だコイツ!?体が一回り大きくなりやがった。｣ 砕はラリスの前に立ち雷鳴刀を構え直した。 ｢ふはははっ!!人間の能力は30％と言うが、この薬は残り70％の力を引き出してくれる。この力の前にひれ伏すがよい。｣ ドン いきなり司令官の姿が消えたかと思うといきなり砕の目のに現れた。 ｢何だと!?｣ ゴガア 砕の左の頬を岩のような拳が突き抜ける。 ドゴオォォン 壁に打ちつけられ体がめり込む砕に追い討ちをかけるように司令官の左膝が腹に突き刺さる。 ｢ぐはっ…｣ 砕は余りのスピードに一瞬何が起こったのか分からず床に這いつくばった。 ｢砕!!｣ ラリスも眼で追った時には砕が壁と激突しているところだった。 ｢……。｣ アルミは無言のまま一歩も動かない。

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>> 28 🚀澪さん応援レスありがとう☺

ハウステンボス🌷は🏠から🚗💨で一時間やけどパールシー🚢🐬は🏠から🚗💨三十分の場所よ😁

ふむふむ

…黒き手紙…


エレナ…

レオ…


こっ、これは…

黒い十字架の物語から数年後…


続きが気になるばい💦

早速お気に入り登録したばい😁
こいからも更新頑張って下さい😚

アル🍺

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>> 27 ｢何だ!!あの銀の小型船が黒い光に包まれるぞ!?｣ 有人型ステルスミサイル回天に乗っている兵士は叫んだ。 ｢目障りなものは消す…｣ そう言… ﾋﾞｼｭﾝ ﾋﾞｼｭﾝ
　ﾋﾞｼｭﾝ ﾋﾞｼｭﾝ

兵士等の最新型レーザー銃から放たれる光線を三人は左右へ軽々と交わし素早く後ろに回り倒して行く。

｢ええい！役立たず共が!!私自ら相手をしてくれる。｣
司令官は兵士等を押し退けると三人の目の前でカプセル錠剤をｺﾞｸﾘと飲んだ。

メキメキ
　バリバリバリバリ

司令官の上半身の軍服が破け筋肉が盛り上がる。

｢何だコイツ!?体が一回り大きくなりやがった。｣
砕はラリスの前に立ち雷鳴刀を構え直した。

｢ふはははっ!!人間の能力は30％と言うが、この薬は残り70％の力を引き出してくれる。この力の前にひれ伏すがよい。｣

ドン

いきなり司令官の姿が消えたかと思うといきなり砕の目のに現れた。

｢何だと!?｣

ゴガア

砕の左の頬を岩のような拳が突き抜ける。

ドゴオォォン

壁に打ちつけられ体がめり込む砕に追い討ちをかけるように司令官の左膝が腹に突き刺さる。

｢ぐはっ…｣

砕は余りのスピードに一瞬何が起こったのか分からず床に這いつくばった。

｢砕!!｣
ラリスも眼で追った時には砕が壁と激突しているところだった。

｢……。｣
アルミは無言のまま一歩も動かない。

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>> 30 ｢どうだ！私は人間を超越したぞ！はぁあはっはっはっ。｣
司令官は砕を踏みつけ高笑いを上げた。
その時兵士が叫んだ。
｢ネオプルトニウム弾下部層発射並びにアジール月へのショートコスモワープ１分前。｣

｢何をするきだ!!｣

｢なぁにお前等のお仲間艦隊に吹き飛んで貰おうと思ってね。｣
ニヤニヤとしながら砕を踏みつける足に力が入る。

｢クリスさん達が危ない。｣
｢クソったれ!!｣


｢暗黒龍剣…ダークスラッシュ…｣
黄金剣に闘気を溜めアルミは司令官の背中目掛け斜めに振り抜きかまいたちのように放った。

ｻﾞｼｭ

然し司令官の姿はそこにはなくネオチタンの壁だけが大きく切り裂かれていた。
ゴウン

｢遅い！死ねぇ～ｯｯ!!｣
天井を蹴り巨大な闘気に包まれた司令官の蹴りがアルミ目掛け襲ってくる。

ﾋﾟﾀｯ
｢ﾌﾝ…格の違いを知れ…｣
ドドン
アルミの闘気が爆発する。

｢暗黒龍剣…焔龍…｣
真紅の龍の闘牙が司令官を突き抜ける。
ﾁﾝ

｢ふはははっ。私の体は何ともないぞ。

ん…熱い熱い熱い

助けてくれ…｣

司令官の体中内部からマグマの様にドロドロと出て来たかと思うと高熱の炎に包まれもがきながら歩いたが炭と化し崩れ絶命した。

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>> 31 辺り一面鼻を突くよう匂いが立ち込める。

｢うわあぁあぁ司令官がやられた。｣｣
兵士等は慌てふためきデッキのハッチに走り出す。
ｶﾞｼｯ
｢おい、お前！ネオ･プル何とかって爆弾止めろ。｣
ラリスに回復魔法をかけて貰いある程度回復した砕は一人の逃げ遅れた兵士を捕まえ鋭く睨んだ。

｢ひぃぃいぃぃ!!助けて。｣
タイマーを観ると残り三十秒をきっていた。

｢早くしねぇとあの司令官やった怖～い黄金野郎から技喰らうぜ。｣

｢私は知らない！司令官しか解除コードを知らないんだ本当だ!!｣

｢ﾁｯ！どうすりゃ…｣
砕は頭をかきむしった。
どうすることも出来ないと悟ったラリスは通信装置に走るとクリス等がいる竜人艦隊のチャンネルに合わせた。
ﾌﾞｰﾝ
｢大変です！クリスさん!!ネオ･プルトニウム弾という強力な爆弾が後二十秒で発射されます。解除不能なので非難して下さい。｣
『三人とも無事のようだな。話しは分かった。こっちはこっちで対処するから心配するな。』
｢はい。それから私達が今いる要塞は月の裏へショート･コスモワープするみたいです。｣
『そうか気を付けてくれ。』
ﾌﾞｰﾝ
優しい眼差しをした女性はそう言うとﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙの通信を切った。

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>> 32 戦闘鑑クラーケン…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
ﾌﾞｰﾝ
｢全竜人艦隊ラリスの通信映像を観たと思うが二十秒後にネオ･プルトニウム弾の凄まじい衝撃波がくると思われる。だがコスモワープする暇は無い…危険な賭だが先程大型要塞に撃とうとしたドラゴニック砲で衝撃波を正面から迎え撃つ！｣
竜人艦隊各鑑のﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに女性の真剣な顔が映る。
『ハッ！了解！』
｢ありがとう…皆の健闘を祈る。｣
ﾌﾞｰﾝ
｢クリス、だいぶん総艦長が板についてきたね。｣
メカニックは丸眼鏡を拭きながらﾆﾔﾘと笑った。
｢セロ、こんな時に冗談言ってる場合じゃないよ。｣
｢怖い怖い。さぁ冗談はさて置き改造した新拡散粒子砲の威力を試しますか。｣
そう言うとメカニックは赤いキャップ帽を被り直しシートに座った。
ﾋﾟｯﾋﾟｯ ｶｼｬｶｼｬ
ｳｨｰﾝ
女性の目の前に銃型の発射スイッチがせり上がってくる。
｢キック、ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに大型要塞を映し出してくれ！｣
ﾌﾞｰﾝ
大型要塞アジールの下部層が下に切り離されネオ･プルトニウム弾が発射されようとしていた。
｢クリス、肩に力が入ってるぞ。｣
竜人は優しく微笑んだ。
｢ああ…｣
衝撃波の一瞬を見切る為全神経を集中をした。

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>> 33 大型要塞アジール指令室…

『ネオ･プルトニウム弾発射10秒前。対ショック対閃光防御。』
無機質な機械アナウンスが流れる。

｢くそｯｯ!!俺達は何も出来ないのかよ!!｣
砕はカウントダウンが進むタイマーを横目に何も出来ない自分に地団駄を踏んだ。
｢砕、落ち着いて。後はクリスさん達がどうにか切り抜けてくれるのを祈るだけだわ。｣
ラリスも声を上擦らせながら言う。
ｶﾞｼｯ
｢おい…お前…｣
その横で腕組みをし様子を伺っていたが先ほど捕まえた兵士の首を押さえつけるとドスの利いた声で話す。
｢はﾋｯ!!｣
｢この要塞で一番偉い奴の所へ案内しろ…｣
｢ｱﾜﾜ そんな事をしたら自分の首を飛ばされます。｣
｢じゃあ今、首が飛んでも良いんだな…｣
アルミは首を押さえつけたまま黄金剣を喉に押し当てる。
ﾂｰ
兵士首から一筋の血が滴り落ちる。
｢案内します。いや案内させて下さい。｣
慌てふためき叫んだ。
『3秒前』
三人と兵士はシートに座りネオ･プルトニウム弾の衝撃に備えた。

『2秒前』

『1秒前』

『発射』

ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ

『発射確認…月裏側コスモワープ開始』

ギュオン ギュオン
ギュオーーッ

その宙域から巨大な姿は消えた。

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>> 34 ｶｼｭ
シュゴーーｯｯ

切り離した下層部のコアへ向け中層部の巨大なネオ･プルトニウム弾が発射された。

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ

戦闘鑑クラーケン…
ｷﾞｭｵﾝ ｷﾞｭｵﾝ ｷﾞｭｵﾝ

｢ラリスの言った通り発射されたわ。｣
沙羅の横のシートに座っているセレナが叫ぶ。
その後直ぐにﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映っていた相手の大型要塞が下層部を残し時空間を歪ませﾌｯと姿を消した。
｢みんな、対ショック対閃光防御!!｣
クリスは銃型のスイッチを握ったまま号令をかける。

グオオォォォォォ

巨大下層部の中央部にあるコアにネオ･プルトニウム弾が唸りをあげ進んでいく。
そして…

カ ー ー ｯｯ

その核融合で膨らんだエネルギー波は凄まじいものであった。
｢クリス、来るぞ！｣
キックが叫ぶ。
｢ああ、だがまだだ…｣
手が汗びっしょりに濡れる。
ｷﾞｭｵﾝ ｷﾞｭｵﾝ ギュオン ギュオン
クリスには１秒が１分にも２分にも長い時間に感じ額からも玉のような汗が滴る。

ゴアァアァアァ

ギュオン ギュオン ギュオン ギュオン ギュオン

｢今だ!!｣
クリスはｶｯと目を見開いた。
｢拡散粒子砲発射ーーｯｯ!!!｣
ｶﾁｯ
竜人艦隊も一斉に発射した。

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>> 35 ドギュオォォォォォン

一気に迫ってくる衝撃波に唸りを上げて各鑑のドラゴニック砲が迎え撃つ。クリス等が乗る戦闘鑑からの改造された拡散粒子砲も今までの二倍もの威力を持っていた。

｢みんな頭を下げろ衝撃波が来るぞ！各鑑フォースフィールド展開。｣
女性の掛け声と共に青白いバリアが鑑を覆う。


カーーーッ


眩い光に宇宙はベージュ色になり、そして激しく船は揺れる。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

間一髪フォースフィールドが間に合い大型要塞アジール下層部はスペースデブリとなり凄まじい勢いで飛んできたが船の損傷は僅かで済んだ。

クリスはびっしょり背中まで汗を拭うと右親指を突き出した。

｢やったわ。｣
セレナ女王と沙羅は手を取り合う。レーダーを覗いている竜人のキックもﾎｯとため息をついた。
ｼｭｰﾝ
｢拡散粒子砲とフォースフィールドで大分エネルギーを消費したな。五分は充電に掛かるな…｣
そう呟くと赤帽キャップのメカニックはタッチパネルを操作すると船を手動に切り替えた。

｢微速前進。補助エンジン点火。フライホイール始動。｣
船の左右から羽が出てき鑑尾の主ブースター両脇に付いている三分の一の大きさのブースターを点火した。

ゴアァァァ

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>> 36 ブーン
月の裏側に要塞アジールは現れると月に着陸した。
ｽﾞｽﾞｽﾞズズズズズ…

大型要塞アジール王の間…
｢して相手はどうなったのだ？｣
王はゆったりとした椅子で葡萄酒を口にする。
｢……。｣
横にいるルナ老議長に汗が滲む。
｢どうだったのだと聞いておる。｣
ｳｨｰﾝ
そこへ暗黒の外套を纏った豹頭の男が入って来た。
ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ
ｽｰ
王の前に跪き頭を下げる。
｢王よ。総司令官は敗れ作戦も失敗に終わったようです。｣
｢あの役立たずめ！ルナよサン総将軍はどうした!!｣
ｷﾞﾛﾘと睨みつける。
｢そ、それが兵からの通信でバジリスが裏切りったと、その後音信不通に…｣
｢ぬうぅ！どいつもこいつも…｣
ﾊﾞﾘﾝ
王は持っていたグラスを握り割った。

…その頃
司令官を倒しボロボロのシルバーメタリックしたシャドーmkⅢに三人は乗り込み王の間を目指していた。
｢もっとスピード出ねぇのかよ。｣
砕は左右操縦桿を操りながらボヤく。
PPP
｢ｻｲｶﾞ ﾑﾁｬﾅｺﾄﾊﾞｶﾘｽﾙｶﾗﾀﾞ｣
｢ふん知るかよこのポンコツ。｣
｢止めなさいよね。連続飛行でメンテナンスしてないんだから当然でしょ。｣
とラリス
｢ﾔﾚﾔﾚ…｣とアルミは溜め息をついた。

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>> 37 ﾋﾞｭｯ ｻﾞｼｭ
｢ぐう…貴様何故…｣
｢もう力を失った貴方にはよう無い。｣
左手を突き出したまま冷ややかな目がマスクごしに見える。
｢強さを見込んで側近にしたが…ｺﾞﾎﾞｯ…お前は一体!?｣
王は椅子ごと腹に穿った穴を見ると苦痛の顔をしながら豹頭のマスクに手をかけた。
ｽﾞﾙ
マスクがめくれ肌が露出する。
｢!?｣
｢肌が同じ灰色では無いこの星雲の者ではないな。｣
ルナ老議長も驚きを隠せない。
ｽﾞｼｭ
そう言った瞬間ルナの首は吹き飛んでいた。
その傍らで王も目を見開いたまま絶命しこの大型要塞アジールが巨大な墓標となった。
ﾋﾞｭﾙﾙ
豹頭の男は細身の二本の剣を回転させ血を飛ばすと×印に背負った鞘に納めた。
ﾁﾝ
｢ここで権力を握るよりバジリスが探している魔法のペンダントを奪い支配者になった方が面白そうだ。｣
そう言うと漆黒の外套を翻し王の間のﾊｯﾁから出て行った。

然し、この豹頭の男は何者なのかまだ謎である。

十数分後…

｢いくぜオラッ!!覚悟しやがれ!!｣
そんな事を何も知らない砕一行はﾎﾛｸﾞﾗﾑﾏｯﾌﾟを頼りに王の間着き勢い良くﾊｯﾁの中に入り込んだ。
｢こ、これは一体…｣
鼻息荒く乗り込んだ砕は言葉を失った。

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>> 38 未知の惑星の王が殺害され統率者がいなくなった大型要塞アジールはクリス等率いる竜人艦隊に容易く堕ち未知の惑星の兵士達は白旗を上げた。
これを持って未知の惑星との戦いは幕を下ろしたのであった。
それから丸一日が過ぎた戦闘鑑クラーケン作戦会議室…

ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ

｢私はこの未知の惑星の人々をダンテスティン星に移住させようと思います。｣
女王は数十人座れるようなテーブルのシートから立ち上がると竜人艦隊の各艦長等に言った。
ﾄﾞﾝ
｢我々を攻撃して来た奴らだ！幾らセレナ女王様の発言でも移住させるのはどうだろうか！｣
独りの竜人が反論する。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
｢その辺は大丈夫です。元連合軍バジリス将軍に騙され我々を攻撃して来たと情報を得ています。｣
女王は宇宙が映っているパネルを見ながら歩き出す。
｢35年前にした宇宙平和宣言をもとに我々は戦意を無くし住む場所を失った者を放っておく訳にはいかないのです。人として何が大切なのか心髄を見極めて下さい。｣
しばし沈黙が続いたが｢異議なし！｣とクリスが手を挙げる。それをきっかけに皆も｢異議なし！｣と一つの答えが返って来た。
｢皆さん、ありがとう。｣
女王は微笑むと深々と頭を下げた。

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竜人鑑の艦長等は会議が終わると大型要塞アジールの周りに着陸している各鑑に小型艇で戻って行った。会議室から大戦の英雄以外誰も居なくなったのをクリスは確認するとセレナ、キック、セロ、沙羅、そして砕、ラリス、アルミを一カ所に集めた。
｢まだ、本当の闘いは終わって無い。｣
クリスは静かに声を出す。
｢バジリスだな。｣
竜人キックは壁にもたれながら呟く。
｢えぇ…｣
｢魔法のペンダントの封印を解かれたら宇宙は暗黒の世界になります。直ぐにバジリスをみつけなければ…｣
セレナ女王は拷問でバジリスに闇の封印を解く魔法のペンダントの在処をしゃべった事に責任を感じていた。
それに気づいた沙羅はそっと女王の手を握った。
｢早くバジリスを見つけに行こうぜ！なあラリス、アルミ。｣
砕は両隣のラリスとアルミの肩にガシッと手を回した。
｢ﾌﾝ…｣
軽く砕の手をアルミは払う。
｢で、場所は？バジリスが向かっているのは何処だい。｣
メカニックのセロが眼鏡を指で上げながらセレナに尋ねた。35年前の大戦の後ペンダントを託された女王は誰にも口外せずにいた。勿論大戦の英雄すら話していなかった。
｢その場所は…｣
セレナが重い口を開く。
皆はゴクッと息を飲んだ。

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>> 40 ｢その場所は…｣
セレナ女王に皆の視線が集まる。

｢時空の狭間…｣

｢時空の狭間って35年前に闇の帝王ドイスと私等と戦った時に宇宙空間に歪みが起きた場所だろ。｣
クリスは一気にまくし立てた。

｢そして宇宙平和宣言した後そこの封印を任せられているのがフォックスが率いていた狐人…｣
メカニックのセロもｽﾞｲｯと身を乗り出す。

｢つまりピンタゴ星雲ウマンダ星の寺院に封印を解く鍵がある。｣
竜人キックがセロに続いて身を乗り出した。

｢ええ…その通りよ。もし時空の狭間の封印が破られたらペンダントの在処が分かってしまう。｣
セレナ女王はうつむいた。

｢一刻も猶予が無いわこの未知の星雲からでて急ぎましょう。｣
砕の母沙羅は立ち上がった。

｢だが一回はイース星に寄って船に補給してからでないと無理だな。｣
セロは口を挟んだ。

｢そうね。まだ何があるか分からないし。それに、皆の休息も必要だわ。｣
クリスはセレナの肩に手をやった。
女王はゆっくり頷いた。

｢みんな配置に着いて！｣
クリスは皆を促し会議室を勢い良く出る。

｢竜人艦隊とイース星には私が連絡をしよう。これでもイース星の皇子だからな。｣
ﾌｯとキックは笑った。

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>> 41 戦闘鑑クラーケンデッキ…
ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢ハイパーコスモ･ワープ準備完了しました。｣
ラリスは初めて操作したのと違い手慣れた手つきでﾀｯﾁﾊﾟﾈﾙを打つとクリスに報告した。

｢よし！数回の連続ハイパーコスモ･ワープで我々の星雲を目指す！戦闘鑑クラーケン率いる竜人艦隊並びに太陽系艦隊(未知の惑星の残った艦隊)行くぞ。｣

『了解!!』

｢よっしゃーｯｯ!!自分達の星雲へ帰れるぜ。｣
砕は歓喜の声を上げた。

｢ﾌﾝ…ｶﾞｷ…｣
アルミは砕を見るとﾎﾞｿｯと呟いた。

｢ハイパーコスモ･ワープ!!｣
クリスはﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙで全艦隊に叫んだ。

ｷﾞｭｵﾝｷﾞｭｵﾝｷﾞｭｵﾝ

ギュオーーーッ

ﾌｯ

全艦隊は光の線の様になり次々消えていった。



ギュオーーッ


｢船の異常認めず。｣
セロはクリスに報告する。
ある一定の宇宙空間に来ると全艦隊がはぐれてないか船に支障がないかクリスはチェックし又ハイパーコスモワープを続けた。

ギュオーーッ

｢ダンテスティン星が見えるわ。｣
セレナ女王は窓から見える緑豊かな青い惑星を見て帰って来たんだと涙を流した。

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>> 42 大臣へ通信をしこれまでの経緯を簡単に話した後、大気圏を突破した。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞﾞゴゴゴゴ…

ダンテスティン星の元王宮があった瓦礫の場所付近へ着鑑すると少しずつではあるが破壊された城下街が復興していた。

｢ぜーっぜーっ…｣
そこへ汗だくの中肉中背の大臣と数人の屈強な精鋭の兵士が駆けつけてきた。

｢ﾊｧﾊｧ…セレナ女王ご無事で…｣
大臣はセレナ女王の顔を見るなり涙を流した。
兵士等は胸に腕を当て敬礼する。

｢大臣、心配かけました。｣
セレナ女王も涙を流し深々と頭を下げた。

｢女王、そして皆様方有難う御座います。ささっお疲れでしょう。ゆっくり休んで下さい。｣
大臣は案内しようとした。

｢大臣、さっきも通信で話したように他の仲間と直ぐに出発してｲｰｽ星で補給や艦の修理をしバジリスを追いﾋﾟﾝﾀｺﾞ星雲ｳﾏﾝﾀﾞ星へ向かうつもりです。｣

｢然し…。｣
大臣は困惑した顔をした。

｢此処へ寄ったのは太陽系の人々をお願いしたい為…王家に伝わる魔法のペンダントの封印が解かれ全宇宙が闇に閉ざされないよう今バジリスを食い止めなくてはならないのです。分かって下さい。｣
セレナ女王は真剣な表情で訴えた。

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>> 43 しばらく大臣は視線を落としていたが
｢…分かりました。どうか女王お気を付けて。皆様方女王を宜しくお願いします。｣
と真剣な顔で応えた。

｢ありがとう。｣
セレナ女王は大臣と強く握手し頭を下げた。

｢私等が守るから心配するな大臣。｣
クリスの言葉に皆が頷く。

｢大臣、少しだけ留守しますが必ずこの星へ帰って来ます。それから太陽系艦隊の人々をくれぐれも宜しくお願いします。｣

｢はい！お気を付けて。｣
ｻﾞｼｭ
そう言うと大臣は胸に腕を当て敬礼した。

｢いくら上層部の命令とは言え我々が攻撃したのは許されない事です。どんな罰でも受けます。どうかお許し下さい。｣
灰色の肌をした未知の惑星の住人の代表がセレナに近づき頭を下げた。

｢この過ちを…この悲劇を二度と繰り返さない様にこれから先、皆と仲良く手を取り合って生きましょう。私は他に言う事は有りません。ただ、それだけです。｣
セレナ女王はﾆｯｺﾘ代表に微笑んだ。

｢あっ有難うございます。｣
未知の惑星の代表は頭を下げ涙を流した。

ｼｭｺﾞｰｯ
太陽系艦隊をﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星に残し戦闘鑑クラーケンと竜人艦隊は大気圏を突破するとｲｰｽ星へとコスモワープをするのであった。

• << 46 ブーン 戦闘鑑クラーケンと竜人艦隊はコスモ･ワープを終了すると大気圏に突入した。 ｲｰｽ星は茶色に渦巻いた砂漠、鋭く切り立った山、少し離れた場所はジャングル、気候は亜熱帯に近い。 ｼｭｺﾞｰｯ ｢ふへ～ｯ凄いところだなイース星ってとこはよ。｣ ｢ほんと凄い。あそこにレッドドラゴンの群れが歩いてる。｣ 砕とラリスは初めて来たｲｰｽ星のﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映る植物や生物に驚愕した。 ｢もっと驚くぞ!!｣ 砕とラリスの後ろに立ったキックは二人の肩を叩いた。 その光景を見て大戦の英雄等は笑った。 そこへ巨大な山が見えてきた。 ｢おいおいｯ！ぶつかるんじゃねぇのか。｣ 『ゲート･オープン!!ゲート･オープン!!』 ｢!?｣ 砕は訳が分からず辺りを見回した。 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ… 小動物は逃げまどい野鳥がｻﾞﾜｻﾞﾜ騒ぎ飛び立つ巨大な山の真ん中に亀裂が走ったかと思うと左右に分かれていった。 そして巨大な地下空洞がぽっかり穴を開けて待っている。 ｢……。｣ 余りの迫力に砕とラリスは声が出なかった。 ｢さぁ我が地下都市へ行こ。｣ キックはﾆﾔﾘと笑った。 ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞズズズズ…

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🚀読者の皆様こんばんは作者のアル🍺です😚
いつも拙い小説を読んで頂き有難うございます。
　　　〆 ﾍﾟｺﾘ💦
m⊆(_ _)⊇m

今回ミクル🐼の新たなサーバーでjumpが変わったので載せときます💦
載せても前みたいにクリックjump出来ないかもしれませんが一応念の為に…💦

本編
ダンテスティン･サーガ
～魔法のペンダント～
「話つく①」
http://mikle.jp/thread/405545/
「話つく②」
http://mikle.jp/thread/1141765/
「話つく③」
http://mikle.jp/thread/1158142/
本編から35年後の物語
ダンテスティン･サーガ外伝
📖✏🚀parallelworld🌏
http://mikle.jp/thread/701583/

これからも読者の皆様宜しくお願いします🙇💦
アル🍺

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>> 44 しばらく大臣は視線を落としていたが ｢…分かりました。どうか女王お気を付けて。皆様方女王を宜しくお願いします。｣ と真剣な顔で応えた。 ｢… ブーン

戦闘鑑クラーケンと竜人艦隊はコスモ･ワープを終了すると大気圏に突入した。

ｲｰｽ星は茶色に渦巻いた砂漠、鋭く切り立った山、少し離れた場所はジャングル、気候は亜熱帯に近い。

ｼｭｺﾞｰｯ

｢ふへ～ｯ凄いところだなイース星ってとこはよ。｣

｢ほんと凄い。あそこにレッドドラゴンの群れが歩いてる。｣

砕とラリスは初めて来たｲｰｽ星のﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映る植物や生物に驚愕した。

｢もっと驚くぞ!!｣
砕とラリスの後ろに立ったキックは二人の肩を叩いた。

その光景を見て大戦の英雄等は笑った。
そこへ巨大な山が見えてきた。

｢おいおいｯ！ぶつかるんじゃねぇのか。｣

『ゲート･オープン!!ゲート･オープン!!』

｢!?｣
砕は訳が分からず辺りを見回した。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…

小動物は逃げまどい野鳥がｻﾞﾜｻﾞﾜ騒ぎ飛び立つ巨大な山の真ん中に亀裂が走ったかと思うと左右に分かれていった。
そして巨大な地下空洞がぽっかり穴を開けて待っている。
｢……。｣
余りの迫力に砕とラリスは声が出なかった。

｢さぁ我が地下都市へ行こ。｣
キックはﾆﾔﾘと笑った。

ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞズズズズ…

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>> 46 周りがゴツゴツした巨大な空洞をにﾎﾟﾂﾎﾟﾂ誘導用の照明が見えるだけで辺りは真っ暗である。
｢何か薄気味悪いなぁ…｣
｢何処まで続くのかしら?｣

カーーッ

通り抜けると眩い光に包まれ砕とラリスは目を細める。
そこにはｲｰｽ星地表とは違い観たことも無い様な近未来都市が見えてきた。
｢これが地下巨大都市ドラグーンだ。｣
キックは二人の驚く顔を見て笑うと指さした。
上には人工太陽光が設置され沢山の高層ビルが建ち並ぶ。そして竜人族以外にも様々な惑星の飛行艇や輸送船が沢山行ききしている。

｢私やセロなんかも初めてこの星に来た時は驚いたもんさ。あん時は山みたいな竜のドラーに連れられこの星の王、竜王と試練で戦ったっけ…｣
クリスは35年前の事をついさっきまでの様に思い出す。
｢今じゃ俺なんかこの星の戦闘鑑メカニックだぜ。｣
セロは赤色のキャップ帽を指でｸﾙｸﾙと回しおどけてみせた。
｢本当に久しぶりだわ。｣
セレナも思い出していた。
｢ちょっと老けたかなセレナ。｣
セロはセレナを見てﾆﾔｯと笑った。
｢ふふっ、お互いにね。クリスだけはお肌ピチピチ若返ってるけど。｣
｢馬鹿やろう！私は好きで若返ったんじゃ。｣
みんな笑い出した。

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>> 47 中央にはいっそう際立つ超高層ビルが建ち並びそれを円でグルッと囲んだように八つの巨大な宇宙船発着港がある。

シュゴーッッ

その内の１番ドッグに戦闘鑑クラーケンは着鑑し後の竜人艦隊は別々のドッグに別れていった。

ｳｨｰﾝ ｶﾞｼｬ

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
鑑のタラップが下に着くなり砕は目を輝かせ小さい子供の様にはしゃぎ駆け下りて行った。

｢ラリスも早く来いよ～！｣

｢ふふっ、全く子供何だから。｣
ラリスは長い黒髪を靡かせ後を追った。

｢さてと、俺は今後に備えて船の修理をしますか。｣
セロは赤いｷｬｯﾌﾟ帽を被りなおすと腰をﾄﾝﾄﾝ叩きながら数人の竜人クルーと歩いて行った。

｢クリス、俺はもっと強くなりたい…｣

｢おっアルミじゃあ良いところがある。キック例の場所へ行こう。｣
クリスは黄金の鎧を纏っているアルミの肩をﾎﾟﾝと叩いた。

｢例の場所…!?｣

｢ああ…打ってつけの場所がある。後で砕とラリスも連れて行く。｣
キックはﾆﾔﾘと笑った。

ｼｭｷｭｰﾝ
三人はタクシーみたいな小型艇に乗り飛び立った。

｢我々も行きましょう。｣
セレナは沙羅を促し同型の小型艇に乗り込んだ。

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>> 48 その頃砕とラリスは宇宙港を出て繁華街を歩いていた。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
このイース星の竜人族と一番交流があるシーラ星のエルフ族は勿論、ライジング星の身の丈が５ｍ以上ある巨人族やムーク星の大人でも１ｍ程の小人族、そしてダンテスティン星の人間族が入り混じって歩いているのは圧巻だった。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
｢私が住んでるシーラ星と違って近未来の都市って感じね。｣
腕を後ろに組んで砕に話しかける。
｢はぐはぐｯｯ シーラ星のレンバスも良いけどよ。このサーベルタイガーのステーキ肉もうめ～!!｣
先ほど宇宙港の出店で買った顔の大きさ程ある分厚い肉にかぶりつき舌鼓を打った。
｢んもう！食べてばっかりで人の話し全然聞いてないんだから。｣
ラリスは頬を膨らませた。

その時…

ドン！

｢いって～｣
何かにぶつかり砕は尻餅をついた。
ｸﾞｼｬ
｢ああ!!俺の肉が…｣
全身に骨の鎧を着た巨人族の足に当たり然もステーキ肉を踏みつけて行ったのだった。
｢てっめぇーｯｯ!!謝りも無しかよ。｣
砕は巨人族に怒鳴りつけた。
｢砕やめなさいよ。｣

｢…!? 何だ人間族この儂に何か用か。｣
筋肉隆々の白髪混じりの眼光鋭い武骨な男が振り向いた。
肩に小人族が乗っている。

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>> 49 ｻﾞﾜｻﾞﾜ
｢用もへったくれもあるかよ！俺の肉返しやがれ。｣
巨人族が踏んだ跡を指差し砕は息巻いた。
｢それは、すまなかった。｣
そう言うとまた元の場所へズシンと歩き出した。
肩に乗ってる小人族も腰まである金色の髪を靡かせこちらを見ようともしない。

｢っの野郎っ!!｣
背中から祖父の形見魔神刀を抜いた。

｢きゃ～っ!!｣
やり取りに気が付いた周りの人々が砕達を中心に囲んだ。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
｢砕やめなってば。｣
ラリスは前からしがみついて必死で止めているとﾋﾟｸﾘと肩に乗っていた小人族がこっちに反応した。
｢アナタどうしてその刀持っているの?｣
｢爺ちゃんの形見だ。｣
｢ﾌ～ﾝ｣そう言うと巨人族にﾎﾞｿﾎﾞｿ耳打ちした。

ギロッ

｢お前にその資格があるか試してやる。｣
ブンブンブン
ゴゴッ
巨人族は砕の方へ振り返り背中の身の丈と同じくらい大きな骨の棍棒を片手で軽々と振り回し地面についた。
その迫力に通行人の囲んだ輪が広がった。
｢へん!やってやろうじゃねぇか。ラリス下がってな。｣
ﾁｬｷ
｢おっさん、謝るなら今のうちだぜ。｣
左足を前に腰を落とし刀を前に突き出し構えをとると漆黒の鎧にオーラを溜め出した。

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>> 50 ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

｢ほうっ良いオーラを出すじゃないか。あいつに近いな。｣
巨人族はﾆﾔﾘと笑った。

｢や～ねぇ男達って直ぐ熱くなっちゃうんだから…私まで巻き添え貰っちゃうわ。｣
そう言うと肩に乗っていた小人族は言霊を唱えると透き通った風の精霊が現れ風に包まれ後方へ下がった。

ﾌﾞｰﾝ
｢行くぜ、おっさん。三重残像おぉぉぉｯｯ
スティンガァァーｯｯブレイクゥゥーーｯｯ!!!｣

シュゴォーーーッ

砕は三人に分身すると巨人族の一点に向かって魔神刀を思いっきり突き出しオーラを放出した。

｢ぬう…｣

ドゴオォォォォォォォン

凄まじいオーラの威力に爆発と爆風が巻き起き数人の野次馬が吹き飛んでいった。

ゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

爆煙が晴れていく。

｢!?｣
巨人族のﾊﾟﾝﾊﾟﾝと何事も無かったようにマンモスの毛皮を軽くはたいている姿が現れ砕は目を疑った。

｢がっはっはっ！こんなものか小僧。虫に刺された感じだぞ。｣

｢っんだと!!｣

｢じゃあ儂の番だな…ふうんぬっ｣
体から湯気がたち腕と脚の筋肉が盛り上がっていく。

｢ぬうおぉぉぉぉぉっ!!大地の裁き!!｣

ズオアァァ

巨人族は地面を思いっきり殴りつけた。

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>> 51 ドドドドドドドドド…
すると無数の巨大な拳が砕の足元から突き出して来る。
｢おっと。｣
ｻﾞｼｭ
あまりの迫力ある拳に思わずジャンプした。
それを見た武骨な巨人族の口元がﾆﾔｯと上がる。
ドゴオアッ
｢大地の怒り！｣
地面を思いっきり蹴ると巨体が砕よりも高くジャンプしたのだ。そして大木のような太い手を組むと黄色い闘気を溜め砕目掛け打ち下ろした。
メキャッ
｢ぐおっ…｣
ヒュー
ドゴオォォッ
凄まじい勢いで地面に叩きつけられ体の骨がバラバラになりそうな衝撃が走る。
｢砕ーーっ!!｣
｢来るんじゃねぇ！｣
ラリスが慌てて駆け寄ろうとするが叫んでそれを制した。
ズン
｢小僧お前の力はそんなものか…。｣
ｽﾞｽﾞｽﾞ…
魔神刀を杖がわりにし立ち上がるとﾍﾟｯっと血の唾を吐き腰の鞘から雷鳴刀を抜いた。
｢ほう～二刀流か。面白い。｣
巨人族は地面に刺していた巨大な竜骨の棍棒を手にとると前に突き出しグルグル回し出した。
｢うおぉぉぉぉっ!!大地の舞い！｣

｢マリーンよサラムよ我が刀に宿れ!!｣
左手の雷と炎の紋章が輝く。
ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
砕は二刀の刀を前でクロスさせ青白いオーラを注いだ。
｢おっさん！勝負だ!!｣
二人の技が激突する。

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>> 52 ｢そこまでだ二人とも！鉄壁!!｣
ガガアァン
｢!?｣　｢!?｣
ドゴオッ
どこからか拳ほどの鉄球が飛んで来たかと思うと争っていた二人の間に幅広い鋼鉄の壁が突如として現れ止まれない二人は壁にぶつかった。
｢いってぇ～何しやがる。｣
鼻を押さえ砕は声の方へ怒鳴りつけた。
そこには身の丈170程の男が立っていた。元は綺麗な赤であったろうと思われる赤茶色い裾がボロボロの外套を身に纏い真っ白な肩まである長髪に四十代後半の割には色白く精悍な顔立ちで若々しい左手目に黒いアイパッチをしている。そして斜めに肩から腰と腰に皮製のベルトをし、それには幾つもの鉄球がはめ込まれている。
｢…ん二代目。｣
｢悪かったな。ウチの者が迷惑かけて…これで好きな物を買ってくれ。｣
ｷｰﾝ　　ﾊﾟｼｯ
男は砕の手に一万サーナの金貨を弾いた。
｢さぁ次の仕事だ。ヤン、ローナ行くぞ。｣
｢は～い二代目。｣
｢がっはっはっ！そう言う訳だ小僧続きはまた今度な。｣
｢なっ…｣
小人族は再び巨人族の肩に乗ると赤茶けた外套を纏った男の後を追った。
｢何なんだよ一体…あぁムシャクシャする。｣
砕は頭をかきむしる。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
いつの間にか野次馬も消え元の通りへと戻っていた。

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>> 53 ｢まったくよう～｣
砕はまだ独りﾌﾞﾂﾌﾞﾂ文句を言っている。
｢…今のは鉄を何でも錬金する術。｣
｢んっ！ラリス考えごとか？｣
｢昔、父に聞いた事あるわ。世界をまたにかけて飛び回る頭の人間族のナナを筆頭に狐人族の隼･エルフ族のタカJr.･銀狼族のカリーナ･人間族のザック･巨人族のヤン･小人族のローナという別々の種族が集まった賞金稼ぎ…賞金稼ぎ７の事を…ただ詳しいいきさつは知らないけど35年前の連合軍との戦いの後、賞金稼ぎ７は解散したんだけど頭のナナって凄腕の錬金術師へ弟子入りしたのがリオっていう大戦の英雄の一人。それから先はどうなったのか。｣
ラリスは思い出した事を一気にまくした。
｢つう事はさっきの二代目って呼ばれてた奴は爺ちゃんと同じ大戦の英雄の一人かもしれねぇって事だな。｣
｢そうよ。それに私たちがこれから向かうピンタゴ星雲ウマンダ星や時空の狭間に一緒に付いて来てくれないか頼んだらどうかしら。｣
｢そういや。未知の星雲での戦闘で母さんが精霊魔法を習ったのはローナとか言ってたな。生け簀かねぇあの小人族の女か！そうと分かりゃとっつかまえて聞いてやる。行くぞラリス！｣
｢うん。｣
二人は人を掻き分け走り出した。

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>> 54 ちょうど巨人族のヤンと砕が戦っている頃…
ｼｭｷｭｰﾝ
｢何処まで行くんだ…｣
タクシーに似た小型艇に乗って移動する中アルミは竜人キックに尋ねた。
｢まあ着いたらのお楽しみだ。｣
｢そうそう、慌てるんじゃないよアルミ。｣
キックとクリスはそう言うと笑った。
ｼｭﾎﾞﾎﾞｯ
小型艇は街中を抜けたかと思うとそのうち垂直に上昇し始めた。
そして地下都市の一番高い超高層ビルの屋上に着いた。
｢特訓するには先ずはある人物に挨拶しなければ。｣
｢私も久しぶりに会うな。｣
｢…!?｣
ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
二人の会話が何の事だか分からずにアルミは後をついて行く。エレベーターで数階下り赤色絨毯の廊下に出ると歩き出す。
ｻｼｭ ｻｼｭ
すると一際大きな扉に着いた。
｢さぁ入るぞ。｣
｢……。｣
ｼｭｲｰﾝ
そこは目が眩む程の眩い黄金で彩られた壁そして大理石の床目の前真っ直ぐに伸びた赤い絨毯それに沿って左右十人の屈強な竜人がﾋﾟｼｯと長槍を立てて並んでいる。
ｻｼｭｻｼｭ
｢お久しぶりです竜王よ。｣
キックとクリスは美しく装飾された大きな椅子に座っている人物に跪き挨拶をした。
挨拶された竜王とは全身分厚い硬い竜の鱗に覆われ顔だけ人の肌眼光が冷たく鋭い。

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>> 55 ｢おお久しいな。顔を上げよ人間族で唯一我を従えたクリスよ。｣
ゆったりと貫禄のある声で竜王は話す。
｢してここに来たからには何か用があるのだな。｣
｢ああ後ろの鎧の男を鍛えたくてね。｣
クリスはアルミの方をﾁﾗｯと見て答えた。
｢王よ。あの場所を使いたいのですが。｣
｢ほう懐かしの。せっかくの客人、キック皇子よ許可を出そう。まあ死なない程度にな。｣
竜王はニヒルな笑いをすると竜の紋章が刷ってある一枚のカードをキックに差し出した。
｢また後で来るが良い宴でもしようぞ。｣
三人は竜王に挨拶すると竜王の間を出て屋上に上がった。
タクシーみたいな小型艇から焦げ茶色い戦闘機タイプに乗り替える。
｢さぁアルミ行くぞ。｣
ｼｭｺﾞｰｯｯ
垂直上昇すると先ほど星の地上からこの地下都市まで艦隊が通って来た巨大通路にある脇の小型艇専用通路を逆に上がって行った。
通路を抜け地表に出ると火山活動が激しくマグマがうねる火口付近に着陸させた。
｢ここだ！アルミ行くぞ。｣
キックはアルミを促すと煙が吹き上げる黒くマグマが固まって出来た道らしきものを歩き出した。その後をクリスが付いて行く。
だんだん扉に近づくにつれ汗が肌から噴き出してくる。

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>> 56 縦横十ｍ程の大きな一枚岩の前に来るとキックは先ほど竜王に貰ったカードを岩の切れ目に差し込んだ。

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ…
ズゴォン
一枚岩が奥に数メートル引っ込み扉のように内側に開くとゴオォオォッっという熱風が中から三人に吹きつける。
中は下が赤い溶岩の流れる川、目の前から幅10cm程の細く切り立った岩の道が遠く続いている然もその表面は磨き上がっている。
｢アルミ、ここは代々竜人族の勇者を決める為の試練の道。一歩間違えれば命を落とす事もある止めるなら今のうちだ後戻りは出来んぞ。｣
キックは振り返ると真剣な眼差しをアルミに向けた。

｢覚悟の上だ…｣

｢よし分かった。出口で待つ。｣
｢死ぬんじゃないよ。｣
そう言うとキックとクリスは扉の外に出た。

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴォン
一枚岩は再び閉じる。
ｺﾞﾌﾟｫｺﾞﾎﾟｫ
溶岩の凄まじい熱気がアルミを襲う。
その場に立ち暫く考えるとどす黒い闘気を全身に纏い熱気を遮ると更に脚の裏にくっ付く闘気を纏った。
二つの闘気を操りながら幅の狭い先の見えない道を歩いて行く。
…
…
｢流石アルミだ。二つの気を上手くコントロールして歩いている。｣
出口に先回りした二人はモニターを覗く。

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>> 57 試練の道にはありとあらゆる場所に隠しカメラが配置されどの角度でも今のアルミの現状をモニターで見えるようになっていた。
ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ
数十ｍ進んだ所で細い道から五ｍずつ離れた左右の壁から槍が次々と飛んで来る。
ｽﾁｬ
アルミは腰の黄金剣を素早く抜くと絶妙なバランス感覚で色んな角度で飛んで来る槍を切り落とした。
熱気と緊迫した中で二種類の闘気を放出している為少しずつ体力を消耗していく。
更に数十ｍ進むと熱気で歪んだ鉄の扉と目の前に人が一人立てる幅がある。
｢ﾌﾝ…｣
手のひらを当て闘気で扉を吹き飛ばすとくぐって次の部屋を覗き込んだ。
そこには今までの細い通路は無くただ激しく溶岩の川が流れている。
｢…。｣
辺りを見渡すと頭上に鋭く尖った岩が沢山出ている。
アルミは先ほど脚裏で試した闘気を今度は手のひらに集中させた。
……
…
｢今度は更に体力を消耗するぞアルミ。｣
クリスはモニターを食い入るように見入っていた。
…
ｻﾞｼｭ
ジャンプすると垂れ下がる尖った岩の先を握り締め右、左とぎりぎり手が届く岩を交互に掴んで先に進んで行く。
ﾋﾞｷﾋﾞｷｯ
バグン
もろいやつを掴んだのか岩の先端が砕け散る。

｢くっ…｣

• << 61 …… … ｢危ない!!｣ モニターを覗いていたクリスは目を覆った。 ｢良く観てみろクリス。｣ ｢えっ!?｣ 指の隙間からモニターを再びそっと覗く。 …… … ゴﾌﾟｯ 700～1200℃の溶岩の川は赤オレンジのうねりを上げアルミが落ちてくるのを今か今かと待ち構えていた。 ｢ぬぅっ…｣ 黄金剣を辛うじて崩れ落ちた岩の次に突き刺し片腕でぶら下がっていた。 ｢こんなところで…こんなところで死んでたまるか!!奴に勝つまでは負けられないんだーーｯｯ!!!｣ ブオオオォォォォッ 今までとは比べものにならないぐらいの闘気を放出すると下に尖った岩をガシッと掴み直しす。 そしてまたゆっくりと進み出した。 …… … ｢何とか持ち直したみたいだな。｣ キックはクリスと小さく溜め息を付いた。 ｢なんかさぁアルミを見てると昔、兄の雷と神剣を修得する為に必死になっていた時の私を見てるみたいで、ほっとけないんだ。父ダリルは修行だけは厳しかった。｣ ｢そうか俺はこの竜王の子供十二人からイース星の皇子を決める時にがむしゃらにこの試練を受け合格したのを思い出す。竜人族の背に生えている翼は飛べないように封印されてたからな。｣ 二人はﾌﾌｯと笑った。

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>> 59 🚀😲ｳｫｫｫｫｫｫｯ‼
久しぶり澪さん元気しとったね
然も拙いおいの小説を探してくれてありがとう☺

ほんとそうやね💦ミクル🐼メンテナンスしてこの頃やっと使い勝手のようなったばい😂
然しここんとこ小説🆙しとらんけん結婚した後でリアが忙しく物語の内容が作れんやったり、ミクル🐼に来れんとやろって思うとったよ😚💦
澪さん今度のやつもマイスレ登録したばい😁ぼちぼち気長に小説書いて下さい

復讐…

今回も澪ワールド炸裂か😨ﾋｨ～ｯ‼

アル🍺

• << 63 今晩わ! 私の小説を、登録してくれて有り難う御座います❤ 今回の復讐なんですが、過去の作品とは違ったタイプの話に仕上げるつもりです。 復讐には変わり無いですけどね。 また時間ある時や気が向いたら、覗いて下さい。 そうそう! アルさんの小説に登場している“セレナ”さん。 実は、私が例の無神経野郎とリレー小説していた時に 出て来たキャラと同じ名前なんですよ✨ 確か水の精霊やったと思います。 parallel‥を読ませて貰いセレナさんが出て来る度、あの当時の事を懐かしく思い出しますよ☺ それでは 冷え込みも厳しくなったりしているので、お身体に気を付けて下さいね。

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>> 58 試練の道にはありとあらゆる場所に隠しカメラが配置されどの角度でも今のアルミの現状をモニターで見えるようになっていた。 ﾊﾞｼｭ ﾊﾞｼｭ 数… ……
…
｢危ない!!｣
モニターを覗いていたクリスは目を覆った。
｢良く観てみろクリス。｣
｢えっ!?｣
指の隙間からモニターを再びそっと覗く。
……
…
ゴﾌﾟｯ
700～1200℃の溶岩の川は赤オレンジのうねりを上げアルミが落ちてくるのを今か今かと待ち構えていた。

｢ぬぅっ…｣
黄金剣を辛うじて崩れ落ちた岩の次に突き刺し片腕でぶら下がっていた。

｢こんなところで…こんなところで死んでたまるか!!奴に勝つまでは負けられないんだーーｯｯ!!!｣

ブオオオォォォォッ

今までとは比べものにならないぐらいの闘気を放出すると下に尖った岩をガシッと掴み直しす。
そしてまたゆっくりと進み出した。
……
…

｢何とか持ち直したみたいだな。｣
キックはクリスと小さく溜め息を付いた。
｢なんかさぁアルミを見てると昔、兄の雷と神剣を修得する為に必死になっていた時の私を見てるみたいで、ほっとけないんだ。父ダリルは修行だけは厳しかった。｣

｢そうか俺はこの竜王の子供十二人からイース星の皇子を決める時にがむしゃらにこの試練を受け合格したのを思い出す。竜人族の背に生えている翼は飛べないように封印されてたからな。｣
二人はﾌﾌｯと笑った。

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>> 61 その頃…
セレナと沙羅はクリス等一行が出て行った後入れ替わりに竜王の間へと入っていた。
ｺﾂｺﾂｺﾂ
｢竜王よお久しぶりです。｣
ブロンドの長髪を揺らしながら挨拶をする。その後ろからついて来た沙羅も跪き挨拶をする。
｢ほう～珍しいなセレナ女王が自らこの場に来るのは。然し今日は久しい客ばかりが来る。｣
｢お話しがあります。｣
｢……。｣
竜王の鋭い眼孔を真っ直ぐ見ながらセレナは話し出す。
｢なる程…まあキック皇子からある程度の事は通信機で連絡は受けていたが、まだ35年前のドイス閣下が生きていたとは…いや今はバジリスに取り憑いた亡霊だな。｣
竜王は椅子から立ち上がると人口太陽の光が射す窓へ歩んだ。
｢ピンタゴ星雲ウマンダ星の狐人が封印する時空の狭間には魔王を封じる鍵、魔法のペンダントがある。まあ、あっちの星雲で最強を誇る狐人族だ。そうやすやすとやられるとは思わんが…。｣
｢私もそう思っています。然し万が一封印を解かれる事があってはダンテスティン城の地下に眠る魔王が復活し異次元から闇の住人等がこの宇宙を支配します。その為にはこの星雲最強のアナタとピンタゴ星雲最強の狐人フォックスが同盟してくれればと思っています。｣

• << 65 ｢ﾌﾑ‥｣ 竜王は椅子に座り軽く溜め息をつく。 ｢昔からあのフォックスは何を考えているか分かないところがある奴だからな…ピンタゴ星雲最強の狐人族と謳われ九尾を持つフォックスはウマンダ星最強だが陰でこそこそ動き回るのがいけ好かん。｣ 手に顎をついて首を傾げ再び溜め息をつきカッと目を見開くとセレナ女王に顔を向けた。 ｢フォックスがこちらと同盟したいと頭を下げてきたら、あっちとの同盟を考えてやっても良いぞ。｣ 竜王はニヒルな笑いをする。 ｢そんな…｣ セレナの後ろで跪いている沙羅は無理な注文を出す竜王を見上げた。 ｢さぁ、どうするセレナ女王。｣ イタズラっぽい目で竜王はセレナを見つめた。 ｢……。 竜王…貴方の器の大きさが小さいのが良く分かりました。 私の勘違いだったみたいです。 ではご機嫌麗しく。沙羅行くわよ。｣ 頭をさげると沙羅を促し扉の方へ向かった。 ｢待て!!｣ ガバッと椅子から立ち上がると ｢ガッハッハッハッ 一本とられた。余興はこれ位にしとくかの。同盟の件あい分かった。 皆のもの宴だ！ セレナ女王よ。仲間を集め一緒に呑もうぞ。｣ 部屋に竜王の大きな声が鳴り響く。 セレナと沙羅はﾆｯｺﾘ微笑んだ。

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>> 63 🚀澪さんおはよｯ。

佐世保北部は朝五時から粉雪が舞い寒さの身にしむばい💦洗濯もんのつんたか{{(>_<)}}ｶﾞﾀﾌﾞﾙ
今は吹雪からチラホラ降ったり止んだり

然し｢復讐｣はいつ読んでもグイグイ引き込まれるばい
良く男の心理描写が分かっとる💦
可愛いシャロンや不倫相手リンレイの仕草…妻ナンシーと夫チャールズの仮面夫婦…つうかナンシーしたたかに何をしようとしているのか気になる💦読者の怖いものみたさをガッチリ鷲掴みやね。


そうやったね前、澪さんがリレーしよったとにセレナっておったって言いよったね。あの頃の相手は人の気持ちを傷つけ踏みにじる感じやったもんね。
でも当時を乗り越え今の澪さんがあるっちゃんね😃こいからも主婦しながら頑張ってね応援しよるばい😃

普段はグリーにおるアル🍺より

• << 67 お早う御座います! parallel‥小説66番📖 砕くんが、目覚めたらラリスちゃんの膝の上💕 って、アルさんの願望ですか‐？ そうそう! “試練の道”もリレー小説してた時に出て来てたんですよ。 内容は違うけど💦 砕くんやラリスちゃん、しばしの休息に似た時間＆冒険など今後の展開を楽しみにしてますね😊 それと、いつも私の応援ありがとう。嬉しいですよ😻 不倫や浮気の経験が、全く無いのでキャラの行動や気持ちに乏しさ‥を自分では感じてたんですけど、アルさんに “男の心理描写を掴んでる” って言って貰い驚きました。 因みに不倫相手のリンレイの性格は、私が結婚前に勤めてた会社に居た女の子がモデルです。 男の人との遊びが派手な人でした😠 しかも、それを悪びれも無く更衣室とかで話してた事（同棲しながら、別の相手と会ってたり）が 凄く印象に残ってまして💦💦 小説ではチャールズ一筋の設定ですが、実在の彼女は違います。 行動は、その子が色んな人に

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>> 62 その頃… セレナと沙羅はクリス等一行が出て行った後入れ替わりに竜王の間へと入っていた。 ｺﾂｺﾂｺﾂ ｢竜王よお久しぶりです。｣ ブロンドの… ｢ﾌﾑ‥｣
竜王は椅子に座り軽く溜め息をつく。
｢昔からあのフォックスは何を考えているか分かないところがある奴だからな…ピンタゴ星雲最強の狐人族と謳われ九尾を持つフォックスはウマンダ星最強だが陰でこそこそ動き回るのがいけ好かん。｣
手に顎をついて首を傾げ再び溜め息をつきカッと目を見開くとセレナ女王に顔を向けた。
｢フォックスがこちらと同盟したいと頭を下げてきたら、あっちとの同盟を考えてやっても良いぞ。｣
竜王はニヒルな笑いをする。
｢そんな…｣
セレナの後ろで跪いている沙羅は無理な注文を出す竜王を見上げた。
｢さぁ、どうするセレナ女王。｣
イタズラっぽい目で竜王はセレナを見つめた。
｢……。
竜王…貴方の器の大きさが小さいのが良く分かりました。
私の勘違いだったみたいです。
ではご機嫌麗しく。沙羅行くわよ。｣
頭をさげると沙羅を促し扉の方へ向かった。

｢待て!!｣
ガバッと椅子から立ち上がると
｢ガッハッハッハッ
一本とられた。余興はこれ位にしとくかの。同盟の件あい分かった。
皆のもの宴だ！
セレナ女王よ。仲間を集め一緒に呑もうぞ。｣
部屋に竜王の大きな声が鳴り響く。
セレナと沙羅はﾆｯｺﾘ微笑んだ。

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>> 65 繁華街…
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
人通りが多く別れ道が沢山あるため三人の姿を見失った。
ﾄﾞｶﾞｯ
｢ﾁｯ！見失ったか。｣
息を切らした砕はそう言うと近くにあるベンチに座った。
ラリスは気を利かせ近くに売ってある果物ジュースを買いに行った。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
色々な種族の行き交うのをボーっと眺めているとラリスがｺｿっと背後に近寄る。
ﾋﾟﾀｯ
｢隙あり!｣
｢冷てっ!?｣
後ろから砕の頬にキンキンに冷えたジュースをあてた。
｢ふふっ。はい喉乾いたでしょ。｣
にっこり微笑むと隣りに座った。
｢サンキュー。｣
ｺﾞｷｭｺﾞｷｭ
｢ぷはーっ生き返る。｣
｢何だかこうしてると闘いの最中っていうのを忘れてしまいそうだわ。｣
｢今までの事が何もかも嘘みたいに平和だ。｣
｢このみんなの幸せを守るためにバジリス、いやドイスの世界を闇に変えようとする野望を打ち砕こうね。｣
｢ああ‥｣
連日に続く未知の惑星との闘いや育ての祖父が亡くなった事で疲労困ぱいしていた砕はこの平和な空間の中で何時しか眠りに落ちていた。

(ん…眠っちまったか…)
柔らかくいい匂いの中で眠りから砕は覚めた。
そこはラリスの膝の上。
ﾄﾞｷﾝ
ラリスも目を閉じ心地よい寝息をたてている。

• << 71 人工太陽のぽかぽかした陽気と人工風の心地良い風に吹かれ木漏れ日の射すベンチで眠りにおちた砕をｸｽっと微笑みながら膝まくらしラリスは砕の髪を撫でているうちに自分も一緒に眠っていた。 (こっこれは…) 砕の胸の鼓動が高鳴る。 ｽｰ ｽｰ ラリスの可愛い寝息が砕の頬をくすぐる。 (金縛りにあったみてぇに動けねぇ…) かくん その時ラリスの体勢が崩れ砕の顔数センチまで唇が近づいた。 (ぬうおぉぉぉぉｯｯ!!) チャームの魔法にでも掛かったように甘い香りが漂い胸の鼓動が加速する。 (……。) そして砕は意を決し勇気を振り絞って唇をラリスの唇へ近づけていく。 そのたった一秒の刻がスローモーションのように流れていく。 唇と唇が触れようとした瞬間… ｢あっやっと見つけました。｣ ベンチの背後から突然声をかけられた。 ドキッ!? ラリスはその大きな声で起き｢寝ちゃった。｣と目をこすり後ろを振り向いた。砕も膝まくらから起き上がりその人物を見る。 二人の長槍を持った竜人族がそこには立っていた。 ｢竜王様からの使いの者です。宴をするのでお連れしろとの事。ご同行お願いします。｣ ｢ああ分かった…｣ 砕は拍子抜けした。

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>> 69 🚀 澪さんこんちは😃

復讐…

チャールズとリンレイの不倫…ナンシーの行動…そして愛しい娘は…読んでてハラハラドキドキの展開にもっと先を読みたい衝動にかられる😚💨

今、地元商工会青年部春祭り中ばい🌸✨😃
明日は上チビのＬＤ障害の再検査と佐世保北部商工会青年部の監査📝やら色々あってparallelをなかなか更新出来んばい😂💦
満開の桜がゆらゆらちり綺麗かよ✨肌寒かけどぽかぽか良か天気✨☀✨⤴

澪さん、こいからも更新楽しみにしとるばい😃

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>> 66 繁華街… ｻﾞﾜｻﾞﾜ 人通りが多く別れ道が沢山あるため三人の姿を見失った。 ﾄﾞｶﾞｯ ｢ﾁｯ！見失ったか。｣ 息を切らした砕はそう言… 人工太陽のぽかぽかした陽気と人工風の心地良い風に吹かれ木漏れ日の射すベンチで眠りにおちた砕をｸｽっと微笑みながら膝まくらしラリスは砕の髪を撫でているうちに自分も一緒に眠っていた。

(こっこれは…)
砕の胸の鼓動が高鳴る。

ｽｰ ｽｰ
ラリスの可愛い寝息が砕の頬をくすぐる。

(金縛りにあったみてぇに動けねぇ…)

かくん
その時ラリスの体勢が崩れ砕の顔数センチまで唇が近づいた。
(ぬうおぉぉぉぉｯｯ!!)
チャームの魔法にでも掛かったように甘い香りが漂い胸の鼓動が加速する。
(……。)
そして砕は意を決し勇気を振り絞って唇をラリスの唇へ近づけていく。

そのたった一秒の刻がスローモーションのように流れていく。

唇と唇が触れようとした瞬間…


｢あっやっと見つけました。｣

ベンチの背後から突然声をかけられた。
ドキッ!?

ラリスはその大きな声で起き｢寝ちゃった。｣と目をこすり後ろを振り向いた。砕も膝まくらから起き上がりその人物を見る。
二人の長槍を持った竜人族がそこには立っていた。
｢竜王様からの使いの者です。宴をするのでお連れしろとの事。ご同行お願いします。｣
｢ああ分かった…｣
砕は拍子抜けした。

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>> 71 その頃、試練の道にある数多くの試練を何とか乗り越えたアルミは出口にたどり着いた。

｢ﾊｧﾊｧ…これで全てクリアーだな…｣

ｷﾞｨ～ｯ

過酷な体験で闘気を使い果たし意識朦朧としながら扉を押し広げた。
ﾊﾞﾀﾝ
外の光を見た途端ﾌｯと意識を失ったアルミを女性と竜人が受け止める。

｢良くやったアルミ。｣
クリスはあちこち焦げ付いた黄金の鎧をはらうと肩に担いだ。

｢凄いぞ数百年経った今までの中で最短時間での突破だ。竜人族ではなく人間族が打ち破るとは…｣
モニターのタイマーを観てキックは気を失っているが偉業を成し遂げたアルミに感服しクリスとは反対側の肩を担いだ。
ﾊﾞｻｰ
その時、長槍を持った二人の竜人護衛隊が空から降りてきた。

｢キック皇子、竜王様からの伝言で宴をするのでセントラルタワーに帰って来るようにとの事です。｣

｢分かった。だがコイツを一旦メディカルセンターに連れて行ってからだな。｣

『ハッ！』
ｼｭﾊﾞｯ
二人は敬礼すると再び背の大きな翼を空に飛び立った。

クリスとキックは溶岩の黒く固まった高温の蒸気が吹き出る道無き道を下ると待たせてあったタクシーみたいな乗り物に乗り行き先を告げた。
ﾊﾞﾀﾝ ｼｷｭｰﾝ

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>> 72 イース星地下都市の中心地セントラルタワーにある竜王の間より一階下でセレナ女王をはじめ大戦の英雄が竜王から宴に呼ばれ賑わっていた。
ｶﾞﾂｶﾞﾂ
｢うめ～ｯ！｣
長い大理石のテーブルの煌びやかな器に盛ってある料理を砕は手当たり次第皿にとっては平らげていく。

｢んぐぐ…み…水…｣
喉を押さえ苦しみだした。
｢もう～そんなに慌てなくっても料理は逃げないんだから!!｣
ラリスは急いで自分の飲んでたジュースを手渡した。
ｺﾞｷｭ ｺﾞｷｭ ｺﾞｷｭ
｢ぷは～ｯｯ死ぬかと思った。｣
そんなやり取りを大戦の英雄達は微笑ましく見ていた。

｢凱の孫にライオネルの養女ラリスか…ガッハッハッ！｣
老いた竜人が沙羅の肩をバシバシ叩く。

｢あんた竜人になれたんだ!?｣
クリスは久しぶりあった竜人をまじまじと見た。

｢ふん。このドラー様に不可能は無い。｣
ドラーは35年前イース星で連合軍と一緒に戦ってくれた竜族で巨大な竜であった。

｢当時よりイース星の科学が発達して王族しかフォームチェンジ出来なかったのが額にこのひし形水晶チップを付ければ誰でも竜から竜人に体を変化出来るようになったんだ。｣
キックはそう言うとクリスに紫の水晶を投げた。

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>> 73 ﾊﾟｼｯ
｢私もメタルフォーゼ出来るかな…｣
受け取った水晶をクリスは額に着けてみた。
｢無駄だクリスそれは竜族にしか適応していないからな。｣
竜人キックが笑いながら言う。
｢ﾁｪｯ カッコ良く変化出来ると思ったのに…残念。｣
｢クリス、だいたいお前もうメタルフォーゼしてるじゃん魔水で人間族から銀狼族に。しかもピチピチお肌…ｳｺﾞｯ!｣
メカニックのセロが尖った狼の耳とふさふさの尻尾を指差しお尻をｻｽｻｽ触った瞬間クリスのボディーブローが炸裂した。
｢うぉいちち…全く昔から変わんないねぇ。こっちは年寄り何だからもうちょっと手加減してくれよ。｣
セロは腹を押さえながらﾌｩﾌｩ言っている。
皆は笑った。
……
…
グゥオン グゥオン グゥオン
その頃、ピンタゴ星雲の端の宙域に超ド級の戦闘鑑が差し掛かろうとしていた。
｢もう少しでウマンダ星に到着するな。｣
｢はい。｣
真紅のマントには黒い十字架が入っており時折覗く左腕の機械手が黒光りする。その横には何故か未知の惑星の将軍が立っている。ただその目は生気が無く虚ろな状態になっていた。
｢狐人族を皆殺しにしてでも時の狭間に眠る魔法のペンダントを手に入れてやる。｣
口がつり上がる。

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>> 74 ｸﾞｫﾝ
｢この宙域で未確認の船を確認したんだが…｣
海賊の旗を掲げたマストを張った数十隻の宇宙船がピンタゴ星雲の端に船を進めていた。
ピンタゴ星雲とはウマンダ星というシーラ星やダンテスティン星と同クラスの星の大きさがありその周りを黒の惑星や青の惑星などの七つの中惑星そして百八の小惑星で成り立っている。
35年前連合軍との大戦で狐人族や人間族からなる政府軍が住むウマンダ星と七つのうち銀狼族が住む黒の惑星からなる宇宙海賊が現在大戦の英雄と言われるクリス一行や大賢者等が激闘の末辛くも勝利した場所でもある。
｢おかしい…さっきまでこの船より大きな反応があったはずなのに…｣
一際背が高く左目に大きな刀傷がついている隊長らしき銀狼族が辺りを見回した。
｢レッガ隊長やはりレーダーに反応ありません。｣

その時だった…
チュゴーッッ
レッガ隊長が乗る後方の船が数隻次々に爆発して沈んでいく。
『レッガ隊長!!何処からか攻撃を受けています。』
他の海賊船から通信が入る。
｢馬鹿な!?一体どこから…｣
言っているそばから他の船も爆煙を上げ離脱していく。
｢まさか狐人族がもつ戦闘鑑シャドーと同じステルス機能を搭載してるのか!!｣

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>> 75 チュゴーッ チュゴーッ

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
更にレッガ隊長率いる海賊船の後尾に光りが走り船が激しく揺れる。
｢ぬうっ…｣
皆が近くの椅子にしがみついた。

｢ﾌｯﾌｯﾌｯ…まずは宇宙海賊のお前等に死んで貰うとしよう。｣
レッガ隊長率いる海賊船団は応戦したがイース星の竜人鑑より一際大きい超弩級戦闘鑑アーガイルに歯が立たなかった。

チュゴー
　　ゴワワー

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
｢ｸｯ…せめてドグロ様が乗っておられる中惑星の半分ある超々弩級鑑キングが近くに居れば…
今は他の惑星との会談で無理か…仕方無い一旦引き上げてウマンダ星の政府軍や狐人族にこの事を報告しなくては！｣
レッガ隊長は自分の不甲斐なさに歯を食いしばりながら海賊船を引き上げるよう皆に連絡した。

ﾆﾀﾘ
その行動を見ていたバジリス将軍の目が怪しく光り口の口角がつり上がった。再びアーガイルにステルス機能を発動し海賊船の後を追った。
ｼｭﾙｰ

……
…

｢さぁて、バジリス君のお手並み拝見♪｣
更にその後ろにはメタリックバイオレットの小型船が小惑星に潜んでいた。未知の惑星の側近であった漆黒の外套に身を包んだ豹頭の姿がデッキにあった。

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>> 76 ピンタゴ星雲ウマンダ星狐人寺院…
35年前の大戦で建て直した寺院というより三階ぐらいある和風の城がそびえ立ちそれを中心に囲むように高さ4mほどの外壁が五重に施されている。城の庭には紅や黄の艶やかな木々が立ち並び綺麗な魚が泳ぐ大きな池のその横で白の刺繍が施された着物を纏った狐人が赤い四角の絨毯に座り九本の尻尾を靡かせ茶を啜っている。
｢う～む…もうじきこの星に邪悪な暗雲が立ち込めてくるのが見える。蟷螂、鬼。｣
ｼｭﾀ
｢ﾊｯ！｣ ｢ﾊｯ！｣
白い着物を羽織っている狐人の前にどこからともなく二つの影が現れた。
二人とも七本の尻尾があり一人は黒髪が肩まで伸び黒装束で胸と左肩に簡素かした鎧を付けた女性のようだ。もう一人は黒装束に鬼の面をつけ胸に漆黒の鎧と両腕に鉄甲と両脚にスネあてをつけ背中には二本の刀をクロスして背負っている。鎧は古代文字が施されある程度魔法防御が効くようになっている。
白い着物を羽織っている頭首であろう狐人は金扇子を閉じると｢この星に邪悪な気が迫っている…｣
｢蟷螂、直ちに他の者に伝え結界を強化するように。｣
｢ﾊｯ！｣ｼｭﾊﾞｯ
｢鬼、お前はいつでも闘えるよう戦闘体制を整えるのじゃ。｣
｢御意に！｣ｼｭﾊﾞｯ

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>> 77 ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ
その頃、バジリス将軍が乗る戦闘鑑から多大な被害を受けた銀狼の宇宙海賊船団はウマンダ星の大気圏へ突入する為に政府軍に通電し数機の衛星で張ってあるバリアを解除してもらっていた。
『衛星バリア解除システム解除します。』
地上に居る政府軍の連絡が入る。
｢衛星バリアシステム解除。これからウマンダ星大気圏に突入します。｣

ゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…
船の表面が高熱を帯び大気圏を突破すると雲や緑豊かな地表が見えてくる。
そこへ政府軍と狐人らが開発した最新型戦闘機シャドーイプシロン(35年前から凱が乗っていた小型艇シャドーシリーズの最新型バージョン)が10機出迎え政府軍の基地まで先導してくれた。

まさかバジリス将軍が乗る未知の惑星から持ってきた超弩級戦闘鑑アーガイルがレーダー探知機にも引っかからず透明になる新ステルスモードで後ろから付いてきているとも知らず…。

｢ｸｸｸｯ…アース将軍そろそろ出番だ。自分の機体に乗ってスタンバってくれ。｣
バジリス将軍は大きなメインスクリーンを見ながら洗脳している未知の惑星アース将軍に言った。
｢はい。分かりました。｣
目が虚ろなままアースはﾊｯﾁから出て行った。

• << 83 ｸﾞｩｲｨｨｨ アーガイルの格納庫にはバジリス将軍に洗脳された肌の色が灰色になっている未知の惑星の精鋭三十人が迷彩柄したモビルスーツの腹部にあるコックピットに乗り込んで待機していた。右手にはヒートアックス左手にはビームマシンガンを持ち腰には手榴弾三個を下げている。 ｶﾂｺﾂｶﾂｺﾂ そこへアース将軍がマントを靡かせ歩いてきた。 真っ赤なビル五回程ある高さの超起動兵器ベルセルクの前に止まると腹部のﾊｯﾁが開き搭乗した。 ViViVi… ｷｭｲーｨﾝ 頭部の目が赤く光る。 格納庫の巨大な扉が開くとその大きさに合わせたレールが伸びていく。 ｶﾞｼｭﾝ ｶﾞｼｭﾝ ｢アース出る！｣ シュゴーーッ 背中のブースターが青白い火を噴くと凄まじい勢いでレールをスライドしていった。次々と迷彩柄のモビルスーツがその後に続く… …… … 攻撃を受けた宇宙海賊船が政府軍基地に着陸していく。銀色の基地はドームから直立に伸びたビルが上空から見ると十字になっており屋上には巨大なパラポラアンテナが設置されている。 ｢急がなければ！嫌な予感が大きくなっていく。｣ 宇宙海賊戦闘隊隊長レッガはさっきあった出来事を詳しく伝える為に政府議長のもとへと急いだ。

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作者のアル🍺です😃読者の皆さんいつも拙い小説を読んで貰い有り難うございます💦
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m
昨日は１ヶ月前から左脹ら脛がむくみ左足が痺れと左胸が痛いけん朝９時半に夜勤明けの嫁さんに連れられて病院へ🚗💨
血液検査とレントゲンと心電図と造影剤使ったＣＴスキャンと点滴全部昼２時半に終わった😫💦
三度の椎間板ﾍﾙﾆｱの後遺症と思いきや検査結果は左脹ら脛と左肺の血栓と別に心臓の狭心症予備軍で一年間二週間に一回通院して血液検査や心電図検査との事やった😱１１月に四十歳の誕生日つまり厄けんか😨💦
後、血液サラサラにするワーファリンちゅう薬が効かなくなるけんビタミンＫ(納豆やクロレラや青野菜多量摂取)を食べたらいかんとって😲この薬は怪我すると血が止まらなくなるから注意せんばって😨💦病院代14120円と薬代680円也😲👛💸嫁さん夜勤明けで寝ず食わず病院付き添いありがとうと言いたい
数年前嫁さんが脳髄膜炎で仕事復帰したものの朝起きれずＬＤ障害持つ小③になる上チビ、陽鬱病のお袋、認知症の婆ちゃんの食事や世話や家事をおいがせんばけど肺気腫で床屋しよる親父に負けんごとおいも頑張るばい💪😃never give up.

• << 81 アルッ お大事にです。 でも予備軍の内に分かって良かった😂 アル～これからは目指せ健康マニアだ～！！

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🚀なおさん、カズありがとう😃頑張って治しやす😃10月１日煙草代も上がったしこれを機に止めやす🚭😚
10月１日と言えば昨日は結婚記念日⑩周年😃⤴
床屋の仕事七時半で終わったら家族で飯喰い予定が嫁さん遅番で夜十時帰宅に😫でも何かしてやりたい…おいはカット✂で手が離せんかったけど親父のお客さんおらんやったけん頼んで夕方ケーキ🎂を買って来て貰ったよ😃
🏠に着いて早々チビ２人に｢お父さんあっち行って!｣と寝る部屋に追いやられ何やらゴソゴソ…嫁さん十時過ぎ仕事帰って来て｢入って良かよ!｣頑張って起きて飾り付けを作りケーキの皿やジュースの準備をしよったとよ😲嬉しかっ☺⤴
そいから家族４人でお祝いしたばい🎉✨楽しか結婚記念日⑩周年やった😃
あっ因みに後一ヶ月で三十歳って言うときに結婚💑したけんチビ等には｢お父さんは二十代で結婚したとよ😃｣と言いいよるばい😁ﾆﾔﾘ
🚀parallelworld🌏の方は亀レスばってん頑張って更新していきやす😂💦では失礼おば➰👻
アル🍺

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>> 78 ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ その頃、バジリス将軍が乗る戦闘鑑から多大な被害を受けた銀狼の宇宙海賊船団はウマンダ星の大気圏へ突入する為に政府… ｸﾞｩｲｨｨｨ
アーガイルの格納庫にはバジリス将軍に洗脳された肌の色が灰色になっている未知の惑星の精鋭三十人が迷彩柄したモビルスーツの腹部にあるコックピットに乗り込んで待機していた。右手にはヒートアックス左手にはビームマシンガンを持ち腰には手榴弾三個を下げている。
ｶﾂｺﾂｶﾂｺﾂ
そこへアース将軍がマントを靡かせ歩いてきた。
真っ赤なビル五回程ある高さの超起動兵器ベルセルクの前に止まると腹部のﾊｯﾁが開き搭乗した。
ViViVi…
ｷｭｲーｨﾝ
頭部の目が赤く光る。
格納庫の巨大な扉が開くとその大きさに合わせたレールが伸びていく。
ｶﾞｼｭﾝ ｶﾞｼｭﾝ
｢アース出る！｣
シュゴーーッ
背中のブースターが青白い火を噴くと凄まじい勢いでレールをスライドしていった。次々と迷彩柄のモビルスーツがその後に続く…
……
…
攻撃を受けた宇宙海賊船が政府軍基地に着陸していく。銀色の基地はドームから直立に伸びたビルが上空から見ると十字になっており屋上には巨大なパラポラアンテナが設置されている。
｢急がなければ！嫌な予感が大きくなっていく。｣
宇宙海賊戦闘隊隊長レッガはさっきあった出来事を詳しく伝える為に政府議長のもとへと急いだ。

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>> 83 ｢仁…お前の望んだ世界まで近づいたかな…｣
オールバックにした白髪に目尻には深い皺があり白と金で繕われた軍服みたいな衣装を身に纏っている老人はビルの最上階の窓際から遠い目をして独り呟く。
……
…
『｢馬鹿な!?議長。何故、仁議員が拘束されなくてはならないんです！｣

｢ルーブル議員よ。宇宙海賊の銀狼族は余りにも身勝手過ぎる。我が政府軍との戦争は免れぬ。あろうことか仁議員は敵である銀狼族の女に現をぬかしスパイをしていると言う情報まで流れてきておる。｣

｢ぬぐぐうっ…戦争賛成派議員達め根も葉もない事を…。｣

｢ルーブル議員よ。これは民主主義による議会の多数決で決まった事だ。｣

｢然し、議長…｣』
……
…
ふっと数十年前の事を思い出したルーブルは目に涙を浮かべる。
｢あれから色々あったな…｣

35年前、ﾋﾟﾝﾀｺﾞ星雲の政府軍は宇宙海賊との長きに渡る戦争で隣の星雲で圧倒的軍事力を持つ連合軍と手を組むことにした。
当時、連合軍には三将軍(雷総将軍･キメラ魔法将軍･バジリス将軍)がおり政府軍をキメラ魔法将軍とバジリス将軍が支配するよう指示されていた。後にバジリス将軍はリード将軍に座を奪われる。
※｢話つく｣参照

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>> 84 35年前の時もやはり政府軍数百名の議員が連合軍と手を組みたい賛成派と仁議員の意志を受け継いだ反対派が揉めていた。
その議会には連合軍の闇の魔導師キメラ魔法将軍も出席しルーブル議員率いる反対派はキメラの策略により議長を巧みに操り国家反逆罪で牢獄されそうになったが、百名近い反対派は白い杖を掲げ光魔法士で反撃しキメラ魔法将軍を後一歩というところまで追いつめた。
然し、リード将軍率いる連合軍兵の数に圧倒され地下牢へと牢獄された。
その後、政府軍艦隊は連合軍の裏切りにより壊滅的ダメージをくらい機能を失った。大戦の英雄等や休戦した宇宙海賊そして狐人の活躍によりウマンダ星は平和を取り戻したのであった。
だが、凱の父である仁は幽閉された牢獄の中で独り妻と息子を想い写真を握り締め絶命していた。
……
…
Pii Pii
｢議長!!ルーブル議長!!｣

｢どうした？｣

｢アポイント無しで銀狼族のレッガ殿が議長の部屋に向かっています。｣

｢構わん。部屋で待とう。｣

｢然し…｣
Pi

数秒後、息を切らした銀狼族のレッガ戦闘隊長が部屋のﾊｯﾁから転がりこんで来た。

｢ﾊｧﾊｧ…ルーブル議長…突然の訪問失礼する。ﾊｧﾊｧ…。｣

• << 92 ｻﾞｼｭ ｢ルーブル議長…この星…いやこのピンタゴ星雲の平和の為にどうぞ力をお貸し下さい。｣ 普段は頭を下げない銀狼族でも一際大きな体を床に沈め頭を付した。 ｢……。｣ ｷﾞｼｯ ルーブル議長はレッガ戦闘隊長の話しを聞くと椅子に腰掛けた。 ｢レッガ隊長、頭を上げなさい。分かりました。貴方の熱意受けましょう。｣ ｢有り難う。ルーブル議長！｣ ｷﾞｭｯ レッガは立ち上がると議長の手を両手で握り締めた。 Pii Pii… 『ルーブル議長大変です！』 慌ただし声で連絡が入る。 ｢どうした！｣ 『未確認の物体が多数接近してます。』 ｢何だと!?ステルス防衛システムはどうした。｣ 議長の眉間に皺がよる。 『それが防衛システムが起動しないんです。何らかの方法で通り過ぎたとしか…』 ｢ぬうｯ奴らか!!すいませんルーブル議長失礼します。｣ そう言うとレッガ戦闘隊長は部屋から飛び出して行った。 ｢戦闘態勢が整い次第シャドーイプシロン航空隊を出し相手の出方次第では攻撃してよし。後、戦闘艦隊シャドーマキシマムも発艦出来るように。｣ 『了解!!』 ｢まさか35年前のような事が再び起きようとしているのか…嫌な予感がする…孤人族の寺院にいるフォックス殿に連絡を入れておくか。｣ ルーブル議長は携帯通信機を手に取った。

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🚀 澪さん改めて🍑さん、こんちくわ😃🍢

体の心配＆結婚記念日お祝いの言葉ありがとう😃
だいぶ左脹ら脛の腫れも引いてきて足の痺れも軽くなってきたよ😃来月また造影剤使ったCTスキャンして血栓がどうなってるか調べてﾜｰﾌｧﾘﾝ薬の量を検討するみたい😃結婚して10年経って色々な事があったけど家族一丸となってカバーしあい頑張りよるよ😃
🍑さんもゆっくり焦らず旦那さんと自然に歩んでいってね😃
そいから｢復讐｣の感想はリチャードとリンレイの不倫…なんてこん男は身勝手やろう💧そしてリンレイはピュア過ぎて堕ちていった…でも一番の被害者は家族特に子供やね😢そいからナンシー良く旦那の事を知り尽くしとる…恐い程に😱そいだけチャールズを愛しとったのか…
新作は全部目を通しこれから物語が動くって感じやね更新楽しみに待っとるばい😃
何か取り留めの無い返事になったけど許してちょ😁
では失礼おば➰👻
アル🍺

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🍺明けましておめでとうございます🎍🙇🎍
２１日から３１日大晦日までぶっ通しの１１日間休み無しで働いたら流石にスタミナ切れた✂😂
しかも嫁さん椎間板ヘルニアで思うごと動けんから認知症の婆ちゃんとチビ等みながらやったけん朝６時から夜１１時まで仕事と食事・掃除・洗濯とフルに疲れたよ😂💦
取り敢えず💈正月休み🎌が３日間あるけど元旦は親戚挨拶回り🙇２日は叔父さん二人の還暦祝いと寄り合い🍺🔥🍺３日がホントの休みやね😂💦
そういや３０日３１日に佐世保雪降って積もって車動かされんけん隣町の店までチビ等連れ歩いて通ったよ⛄チビ等はおおはしゃぎやったけどね❄😁
何だかんだと忙しかけど今年も頑張りﾏｯｽﾙ💪😁

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>> 85 35年前の時もやはり政府軍数百名の議員が連合軍と手を組みたい賛成派と仁議員の意志を受け継いだ反対派が揉めていた。 その議会には連合軍の闇の魔… ｻﾞｼｭ
｢ルーブル議長…この星…いやこのピンタゴ星雲の平和の為にどうぞ力をお貸し下さい。｣
普段は頭を下げない銀狼族でも一際大きな体を床に沈め頭を付した。

｢……。｣
ｷﾞｼｯ
ルーブル議長はレッガ戦闘隊長の話しを聞くと椅子に腰掛けた。
｢レッガ隊長、頭を上げなさい。分かりました。貴方の熱意受けましょう。｣

｢有り難う。ルーブル議長！｣
ｷﾞｭｯ
レッガは立ち上がると議長の手を両手で握り締めた。

Pii Pii…
『ルーブル議長大変です！』
慌ただし声で連絡が入る。

｢どうした！｣

『未確認の物体が多数接近してます。』

｢何だと!?ステルス防衛システムはどうした。｣
議長の眉間に皺がよる。

『それが防衛システムが起動しないんです。何らかの方法で通り過ぎたとしか…』

｢ぬうｯ奴らか!!すいませんルーブル議長失礼します。｣
そう言うとレッガ戦闘隊長は部屋から飛び出して行った。

｢戦闘態勢が整い次第シャドーイプシロン航空隊を出し相手の出方次第では攻撃してよし。後、戦闘艦隊シャドーマキシマムも発艦出来るように。｣

『了解!!』

｢まさか35年前のような事が再び起きようとしているのか…嫌な予感がする…孤人族の寺院にいるフォックス殿に連絡を入れておくか。｣
ルーブル議長は携帯通信機を手に取った。

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>> 92 ドゴオォォォォッ

　ドゴオォォォォッ

「助けてくれ～ｯ！」

高い建物が崩れ爆煙に包まれる。

「何だコイツら！」

ズギョオォォォォ…

「わーー」と町の人々が蜘蛛の子を散らばした様に叫びながら逃げ惑う。

アース将軍率いるモビルスーツ部隊の攻撃により辺り一面が焼けの原になっていく…

ゴオォォォォォォォ

「A班・B班は、この辺りの町を破壊し、なるべく相手の部隊を誘き寄せるように。C班は私と共に時の狭間を封印しているという寺院の方に向かう。」
ｼﾞｯ
『了解。』
アース将軍の連絡を受けた隊長等は各班に別れて行く。

ギュオーーーン

……
…
ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ ｸﾞｩｵﾝ

アース将軍率いるモビールスーツ部隊がいる町の南東へ下った位置へバジリス将軍が乗った超弩級戦闘艦アーガイルはいた。目の前にはアーガイルより数倍ある巨大なクレーターが見える。

その更に後ろには豹頭の男の船が一定の距離をおいてあとをつけていた。

「ほう…どうやってか知らないがバジリスが過去の遺産を調べるとは少々驚いた。まあいい…私が調べるつもりだったがバジリス将軍に肉体労働をして貰うとしよう。」

メインパネルから離れると豹頭の男は真紅の柔らかい布に金の装飾で覆われている椅子にﾌﾜｻｯと座り手すりに付いている数個あるボタンのうちの一つを押した。

すると一見マネキンみたいな全身ダークグレイの色をした女性型アンドロイドが手にホットコーヒーを持って歩いて来た。

「どうぞ…」

「有り難うシャーロット。」

豹頭の男は手に取り匂いを嗅ぐとカップに口をつけた。

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>> 93 その頃、イース星で宴を賑わっていた竜王のもとに竜人族衛兵が近づいてきピンタゴ星雲ウマンダ星からの連絡が入った事を耳打ちした。
「なんだと!!それは本当か!!」
「ﾊｲ…ウマンダ星政府軍からの通信なので間違いありません。」
「そうか。あそこで騒いでいるキックと大戦の英雄等にも伝えねばな。」
そう言うと竜王はｽｸｯと立ち上がった。
「みなのもの良く聞け!!」
迫力ある声が会場に響き渡る。
一瞬にして会場が静寂に包まれた。
「お前ら宴はここで終わりだ。今、ウマンダ星からの連絡が入り救援を求めている。我ら竜人族の誇りをもって闘いに出る!!」
『オォォォォォォォッ』
竜人の皆は立ち上がり手を掲げ雄叫びを上げた。
「よっしゃあーｯｯ!!俺等もスタンバイだ。」
ﾊﾞｼｯ
砕も立ち上がると掌と拳を合わせる。
「こっちもスタンバイＯＫだ。」
赤いキャップ帽に油まみれになった繋ぎを着たセロが扉に入って来た。
「ラリス行くぞ！」
「うん。」
長い腰まである黒髪を靡かせ砕の後をついて行く。
「さあ私たちも負けてられないね。」
クリスは銀狼のしっぽを振ると目の前のグラスに注いである果実酒を一気に飲み干した。
横にいたキックは竜剣を腰に装備するとこれからの闘いに備え気を引き締めた。
……
…
ピンタゴ星雲ウマンダ星市街地…
ゴゴォォン
　ゴゴォォン
未知の惑星人が乗る迷彩色のモビルスーツとウマンダ星政府軍の最新戦闘機シャドーイプシロンの激しい攻防が続きあちらこちらで火の手が上がり１ｍ先が見えない程の混じった煙りが立ち上り、さっきまで賑わっていた街の人々の面影は無く瓦礫の山と倒壊寸前のビル群だけが残っていた。

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>> 94 イース星宙域…

ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ
ピンタゴ星雲ウマンダ星から連絡を受けた竜人族達と大戦の英雄は各自の戦闘艦に乗り込みイース星の大気圏を突破しコスモワープをしようとしていた。

ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ
デッキ中央にある操縦席の目の前にあるエネルギー測定器パネルで、左右から上下波状に光が中心点へと動いている。

ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ
「ハイパーコスモワープ」
『ハイパーコスモワープ』
竜人族の操縦士は艦長の言葉を復唱すると
中心点に左右の光が重なった瞬間レバーを押した。
ｶﾞﾁｬﾝ
ｷﾞｭｵﾝ ｷﾞｭｵﾝ ｷﾞｭｵﾝ
ｷｭｨｰｯ
艦隊は大きく揺らめくと無数の星の光となり青い光の線の様になってワープ空間へと吸い込まれて行った。
ﾌﾞｰﾝ

……
…
その頃ウマンダ星の市街地での戦闘は徐々に迷彩色のモビルスーツが政府軍の最新モデル シャドーイプシロンを押していた。
ﾋﾞｼｭｰﾋﾞｼｭｰｯ
「馬鹿な。相手の装甲が簡単に破れないだと!!」

「ﾌｯ…甘いな。」
ﾎﾞｼｭﾎﾞｼｭ
　ﾎﾞｼｭﾎﾞｼｭ
十体いる迷彩色のモビルスーツは両肩から無数の光を発射した。
バリバリバリ
すると電磁ネットがシャドーイプシロンの編隊を包み超電流が流れ縮んでいった。
「ウワーｯｯ!!」
チュゴーッ
　チュゴーッ
次々とシャドーイプシロンは跡形も無く爆発していった。

• << 98 ｼｭｷﾞｭｩｩ アース将軍率いるモビルスーツ数機は市街地を抜け孤人族の寺院へと進んでいた。 ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ 「後、数十Ｋｍで『時の狭間』にある封印を解く鍵を握る孤人族の寺院だ。何があるか分からん気を引き締めて行くぞ。」 アース将軍は小型パネルのモノグラムマップの赤い点滅を目指しスピードを上げていく。 市街地からは草原そして深い森へと景色は移り変わり不気味なほど静寂に包まれひっそりしている。 ｼｭﾊﾞﾝ ｼｭﾊﾞﾝ その木の間を黒い影が目にも止まらぬ速さで動いている。 ｼｭﾀ 「親方様の予言された通りこの星に災いが来たな。」 「…。」 黒装束に鬼の面をつけている孤人族は一本の枝に立つとビル五階程ある赤いモビルスーツとそれより少しスケールダウンした迷彩色のモビルスーツを見上げた。 鬼の斜め後ろには烏が立ち後ろに待機している孤人族等に手を上に挙げ合図を出した。 ｼｭﾊﾞﾝ ｻﾞｼｭ 数十人の黒い影が一斉にモビルスーツ部隊を囲んだ。 尻尾を靡かせ印をし孤人族特有の妖力を解放すると皆が紫色をした妖気に包まれた。 ゴオアｱｱｱｱツｯ

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>> 96 🚀 澪さん分かりやした👮
つう訳でﾆｬﾝﾆｬﾝに早速友達申請したばい😃

読者の皆さんいつも拙い作品を読んでいただいてありがとございます⤴色々とリアであり益々亀レスけど更新していきます
　　　〆
m⊆(^O^)⊇m
みんな熱中症にならんごと水分や塩分を補給して下さい😳💫
暑中見舞申し上げます☀✨
アル🍺

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>> 95 イース星宙域… ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ ﾋﾟｺﾝ ピンタゴ星雲ウマンダ星から連絡を受けた竜人族達と大戦の英雄は各自の戦闘艦に乗り込みイース星の… ｼｭｷﾞｭｩｩ
アース将軍率いるモビルスーツ数機は市街地を抜け孤人族の寺院へと進んでいた。
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
「後、数十Ｋｍで『時の狭間』にある封印を解く鍵を握る孤人族の寺院だ。何があるか分からん気を引き締めて行くぞ。」
アース将軍は小型パネルのモノグラムマップの赤い点滅を目指しスピードを上げていく。
市街地からは草原そして深い森へと景色は移り変わり不気味なほど静寂に包まれひっそりしている。

ｼｭﾊﾞﾝ
ｼｭﾊﾞﾝ
その木の間を黒い影が目にも止まらぬ速さで動いている。
ｼｭﾀ
「親方様の予言された通りこの星に災いが来たな。」
「…。」
黒装束に鬼の面をつけている孤人族は一本の枝に立つとビル五階程ある赤いモビルスーツとそれより少しスケールダウンした迷彩色のモビルスーツを見上げた。
鬼の斜め後ろには烏が立ち後ろに待機している孤人族等に手を上に挙げ合図を出した。
ｼｭﾊﾞﾝ ｻﾞｼｭ
数十人の黒い影が一斉にモビルスーツ部隊を囲んだ。
尻尾を靡かせ印をし孤人族特有の妖力を解放すると皆が紫色をした妖気に包まれた。

ゴオアｱｱｱｱツｯ

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>> 98 「ふんっ!!」
鬼は両手を組み合わせ二本指を立てると一気に紫色の妖気を解放させた。

ジュゴオォォォッ

更に呪印を結び抜いた刀に妖気を移す。

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

「妖斬鬼神激!!!」

ｻﾞｼｭ
木を蹴り迷彩色をしたモビルスーツにジャンプして近づくと超音速の妖気を放つ斬激を喰らわせた。

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ
ﾁﾝｯ

そしてモビルスーツを蹴り木に再び戻った。
更に烏が続いて技を喰らわす。

「焔絶烏舞!!」

刀が紅蓮の炎を帯び綺麗な舞いを舞うように切り裂いていく。

ﾌﾞｵﾝﾌﾞｵﾝﾌﾞｵﾝ

ガゴッ
迷彩色のモビルスーツの肘辺りから火花を散らし肘から先の鉄塊が地面に落ちていった。

ﾊﾞｷﾊﾞｷ ドスン

「なっなんだっ！？アース将軍！！モビルスーツに敵からの攻撃を受けています。しかし、どこにいるのかモニターに映りません。」

『ナパーム弾を使って森から炙りだせ。』

「はっ了解しました。」

『ふん味なまねを。』

「なめやがって！死ね!!」

ｶﾞｼｬ
バシュンバシュン

迷彩色のモビルスーツが撃ったナパーム弾により数百メートルが火の海に包まれた。

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>> 99 グゴオオｫｫｫｫｫｯｯ

「死ね死ね死ね！」
左肘を落とされた迷彩色のモビルスーツのパイロットはパネルごしに森が紅蓮の炎に包まれ燃え盛るのを見て高らかに声をあげた。

『まだ油断するな。』

「アース将軍大丈夫ですよ。これだけの灼熱の炎に包まれれば。ﾋｬｱｯﾋｬｯﾋｬｯ」

ズバン

その時一斉に黒い影が迷彩色のモビルスーツの前に現れた。

「何ｯｯ!?」

「阿！」
「吽！」
鬼と烏の掛け声と共に狐人族等は紫色の妖撃を二人の構えた刀に掌から放った。

ギュイィィィ

それと同時に鬼は上部から下へ烏は下部から上に瞬時に移動しモビルスーツに妖斬撃をあたえた。

ｷﾞｭｨｨｨﾝ
バチバチバチ

政府軍の新型機にの爆撃にも耐えうる迷彩色のモビルスーツの頭部や股の分厚い装甲を切り裂いていく。

「そっ、そんな馬鹿な！うわあぁぁぁっ」

ズズン
狐人族の秘剣になす統べなく火花を散らし地面に沈んでいった。

「この野郎！」

ﾋﾞｭｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ
別の迷彩色のモビルスーツ隊は黒い影に向かってビームマシンガンを放った。

「散！」

ｼｭﾊﾞﾊﾞｯ

鬼が掛け声を掛けると狐人族は四方に散り次の攻撃体勢を整えた。

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>> 100 「ふん、やるな。この星にも骨がある奴がいるじゃないか。」
ﾎﾟｷ
「鬼の面の奴が大将みたいだからソイツを先ずは叩く！」

ﾋﾞﾋｭｰﾝ

その光景を観ていた別の迷彩色をしたモビルスーツが上空から急降下し狐人族の鬼が飛んだ方へありったけのナパーム弾を放った。

ゴシュゴシュゴシュ…

ゴオォォォォォッ

また深い森は次々と豪火に包まれた。

「まだまだｯｯ!!」

ｽﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ…

更にサブマシンガンを両脇に挟むと片っ端から飛び移れそうな大きな木を粉々にしていった。

「鬼の面の奴が熱さに堪えられなくなって出て来たところでとどめをさしてやる。」

ガシュン

地面に降りた迷彩色のモビルスーツは構えていつでも撃てるように銃を構えた。

「お前ばっかり目立つなよ。」
「ミーゼの敵討ちしようぜ。」
「ちょこまか変な魔法使いやがって。いつでも来な。」
他の迷彩色のモビルスーツはその左右と後ろの守りについた。

ギュオーーッ

アース将軍のピンク色をした迷彩色より１．３倍は大きいモビルスーツはそこの戦闘を任せ、狐人族の寺院を目指した。

……
…

「ふっ！一つだけ戦闘能力が極めて高いのが、この寺院に近づいてきおったわ。鬼と烏は未知の惑星の連中に少々手間取っておるな。」

ｽｰｯ
綺麗な日本庭園を思わせる庭の方へ狐人族の長フォックスは向くと左手の扇子を閉じ九つの尻尾をふった。

「どれ儂も暇潰しに妖力を三割程解放するかの。」

ズドドドン

フォックスを中心にだだっ広い庭一面が濃い紫色に包まれた。

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>> 101 ウマンダ星宙域…

その頃コスモワープを終えた竜人艦隊はピンタゴ星雲ウマンダ星の大気圏へ突入をしようとしていた。

ｼﾞｼﾞｯ
『おおっ！イース星の竜人族の皆さん助けに来てくれましたか。我々ウマンダ星の政府軍は未知の惑星から来た侵略者によって政府軍の艦隊や基地など壊滅的ダメージをくらいました。』
何とか生き延びた政府軍からの映像が戦闘艦のブリッジにある大きなメインスクリーンに映しだされた。

「これは…」
市街地の建物は崩落し人々が死んでいる無惨な光景を観て皆は絶句した。

バンッ
「ひでぇ…民間人の地をここまでやるとは。」
それを観た砕は壁を拳で叩いた。

『敵の位置はだいたい分かったので座標を送ります。』

「了解！ラリス、政府軍からきた座標を確認してくれ。」
「「はい！」
クリスは指示を出す。ラリスはタッチパネルを素早く打ち込み位置を確認した。

『これからこの星に入る為のゲートを開きます。』
ﾁｭｺﾞｰﾝ　ゴガガガ…
『ぐあっ…』
政府軍通信者のいる建物が攻撃を受け映像が乱れる。

ズゴォン
ｶﾞｶﾞｶｶﾞ…
「大丈夫か！」
キックはその場に行って助けてやりたい気持ちでいっぱいになった。

PPP…ｶﾁｯ
『頼みまし…』
爆撃により頭から血を流している通信者はスイッチを押すとｽﾞﾙｯと床に崩れ落ち生き絶えた。

「ｸｯ…」

ﾋﾞｷﾞｷﾞｨ　ｼｭｳｩｩﾙ
多数の衛星からのバリアがとける。

「全艦隊フォースシールド展開！これよりウマンダ星の突入を開始する。」
クリスが指示を出す。

『了解！各艦フォースフィールド展開した後大気圏に突入する。』
各艦の艦長が答えるとゲートに進路を向けた。

ジュゴーッ

大気圏との摩擦で竜人艦隊は膨大な熱に包まれながら地表へと降下していく。

ズゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

ｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝｺﾞｳﾝ

「許さねぇバシリスの野郎!!」
「砕、思っていることは皆同じよ。冷静に落ち着いて。
ブリッジの椅子に座っているクリスは自分にも言い聞かせるように言った。

雲の上に着いた頃艦隊のレーダーに未知の惑星戦闘機艇が多数映った。

よっしゃッ!!戦闘班みせどころだ。俺はシャドーで出る。セロ出撃準備出来てるか。」
「あぁもそろそろだと思って整備はばんたんだ。」
話しながら宇宙メットを被ると砕はブリッジハッチの外に待機しているクルーと合流した。

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>> 102 ｼｭﾊﾞｯ
「シャドー宜しく頼むぜ。」
ｻﾞｼｭ
砕は椅子に座ると素早くタッチパネルを操作し操縦レバーを握り締めた。

PPP
「ﾅﾝｶ ﾋｻﾋﾞｻﾉ ﾃﾞﾊﾞﾝﾃﾞ ﾓｴﾃｷﾀ」

「よっしゃｯｯ！シャドー派手に行こうぜ。」

「ﾘｮｳｶｲ ｻｲﾉ ｵﾃﾅﾐﾊｲｹﾝ」

ｶﾞﾁｬ
ｼｭｷﾞｭｰｰﾝ
ハッチが開くと同時にシャドーmkⅢは外へ飛び出した。その後をイース星最新型の戦闘機が飛び立つ。

……
…
ウマンダ星地下…

ｳﾞｨｰｰｰ
ﾁﾝ
ﾌﾟｼｭｰｯ
「着いたか…」
エレベーターの扉が開くとそこには苔や蔦で覆われた巨大な機械が幾つもあるのが見える。

ｶﾂｺﾂｶﾂｺﾂ
ウマンダ星の数キロ地下には星全体に広がる鍾乳洞があり数千年昔古代文明が栄え潤った時代があり桃源郷『シャングリラ』と呼んだ。
この事を知っているのはフォックスと数人であったがバジリス将軍が３５年前連合軍で三将軍をやっている頃ドイス閣下に極秘任務として過去の遺産を探し出しピンタゴ星雲を手中に納めるのに邪魔な政府軍や宇宙海賊の戦局をより確実に優位に進める為に命じられウマンダ星までは調査を突き止めたものの後一歩というところで大戦の英雄に破れさったのであった。

「ふんシャングリラが何故滅んだのかはどうでもいい。過去の遺産を探さなくては。」
バジリスはホログラフマップを出すとデータファイルにアクセスして過去の遺産の在りかを調べてみるがなかなかヒットしない。

ｻﾞﾝ
その様子をじっと遠くから豹頭の男が見ている。

Pigo Pigo
ホログラフマップのある場所を赤い記しが点滅する。
「ようやく見つけたか…」
バジリスは背中の銀色をした四本の触手がノズルに変形しジェット噴射のように空気を押し出して空を飛んだ。

「ﾋｭ～ｯやるね。さてお宝まで案内宜しく頼んだよバジリス将軍。」
豹頭の男はｼｭﾝとその場から消えた。

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>> 103 ﾌﾟｼｨｰｯ
ｽﾀﾝ
バジリス将軍はホログラムマップの赤い点滅の場所に着くと更にマップを拡大し範囲を狭め辺りを見回した。

「この辺の筈だが…」

背中の銀色をした四本の触手が前に伸び先端に穴が空くと火炎放射機の様に変形し覆い繁った蔦や巨大な植物を焼き始めた。

ゴオォォォォォｯ

段々と何かの形をしたレリーフが見えてきた。

『火・風・雷・水』

左目のスカウターで古文書のデータを引き出しパズルを解くとレリーフの下の方でカチッと音がする。

ｽﾞｻﾞｻﾞ
すると地下に降りる階段が現れた。
ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
カビのようなすんだ臭いが鼻につく。

ﾋﾟﾀ
蔭に潜みながらその後を豹頭の男が気配を消し付いて行く。

光苔でうっすら明るい。ゆっくりぐるぐると螺旋状になっているようだ。

数分同じような風景が続いたが最下部に着いたのか真っ直ぐ道が伸びている。

ｶﾂｺﾂ ｶﾂｺﾂ
十メートルはありそうな巨大な鋼鉄の扉が見えてきた。

「此処か過去の遺産がある場所は。」

バジリスはセキュリティロックされている扉の横にある機械に歩むと宇宙海賊船を攻撃し手に入れたカードキーをスライドさせた。

ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…

ゴゴゴゴゴゴ…

ゴゴン

中に入ったバジリスは息を呑んだ。

「こっこれが…過去の遺産!?」

……
…

その頃、狐人族の寺院にいたフォックスはバジリス将軍の動きに感ずき過去の遺産の場所へ向かっていた。
ｼｭﾊﾞﾊﾞ ｼｭﾊﾞ
「これはいけませんね。時空の狭間の封印の警護は鬼や烏らに任せるとして、こっちの方は厄介な相手。急がなくては…」

印を結ぶと紫色の妖力が上がり更にフォックスは加速した。

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>> 104 扉の中に入ったバジリス将軍の目の前にあるものは巨大な部屋に数千個の入れ物が置いてある。
ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
　ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
　　ｷﾞｭｺﾞｺﾞﾝ
よく見ると色々な種族が透明な水槽の中に一つずつ入れられ中心部へ円錐形の坂になっており水槽から垂れ流れた液体がその部分に集まっている。

「…。」
バジリス将軍はその中心部へ歩みよると下に下る階段を見つけた。
ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ

ドーーーン
螺旋状の階段を下りたその目の前には色々な研究機材が壊れその奥に上から流れたてきた液体が巨大な水槽で混ざり濁った液体になっている。
辺りを見回すと机の上に研究資料が散らばってい。資料に手を伸ばそうとした瞬間

ｼｭﾊﾞｯ

暗い闇から黒い影が素早く襲いかかってきた。

「フン！」
バジリスは咄嗟に身を翻すと黒い影に向かって四本の銀色の触手を槍のように尖らせ突き刺した。靡いたバジリスの深紅のマントが所々破けている。
スカウターを目に合わせて暗闇を見ると異形のものが蠢いていた。

その光景を後ろから傍観している豹頭の男は「ふ～ん成る程…あの濁った液体が過去の遺産か…」と呟くと巨大な水槽へと近いた。

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>> 105 ｷﾞｷﾞｷﾞ
バジリス将軍の左腕の大きな魔剣の真ん中にある大きな瞳がカッと開くと目が赤く光りを帯びる。
異形のものの凄まじいオーラに対しバジリスに取り付いているドイス閣下が表に現れた。

『素晴らしいパワーを秘めている。さぁ見せてみよそのお前の潜在能力を!!』

３m程の四つん這いになっている異形のものはそのドイス閣下が放った低い唸るような声に反応し咆哮をあげ襲いかかる。
ﾋﾞｼｭﾝ
ドイスは最上級火炎魔法を右手から放つとフェニックスの形をし異形のものに襲いかかる。

ゴオアァァァァｯ

あたると巨大な炎が包み凄まじい火炎竜巻が辺りの機材を飴の様に溶かした。
ｼﾞｭﾜｯ
然しもうその場所に異形のものは居ずドイスの背後から巨大化した拳が迫り来る。

ギキン
分厚い氷の壁がそれを弾くやいなやドイスは空中魔法で上に上がり人差し指をつきだし最上級雷魔法を放った。

ギャリギャリギャリ

真っ黒に焦げ微動だにしない…

ﾊﾟｷ
異形のものは口が裂け咆哮を再び放った。

『ほう凄まじい再生能力だな。だがそれだけでは私は倒せんぞ。』

ｷﾞｭｵﾝｷﾞｭｵﾝ

カーーーーｯ

更に異形のものの口は広がり眩い光が部屋を包み込みドイスを襲う。

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>> 106 ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ…
光りに包まれ一瞬にして研究機材や巨大な水槽がある部屋は消し飛んだ。

バジリス将軍に取り付いているドイス閣下は一つ上の数千ある水槽の部屋へ飛び上がっていた。

ｼｭﾝ
「ひゅう～ｯ 危ない危ない。あいつ等の戦闘の巻き添えくうとこだった。」
下の階層で戦っているのをよそ目に豹頭の男も巨大な水槽の濁った液体を小瓶に採取し上に向かっていた。

ﾋﾞｼｭﾝﾋﾞｼｭﾝﾋﾞｼｭﾝ

異形のものはドイスに光線を撃ちまくる。それを交わし上から下へと左腕の魔剣を降り下ろした。
ｽﾞﾊﾞﾊﾞ
真っ二つに別れた肉体は新たなる異形のものを生み出した。
ｸﾞﾁｭｸﾞﾁｭ

……
…
ｼｭﾊﾞﾊﾞ
（かつてピンタゴ星雲ウマンダ星の栄華を極めた桃源郷…地下都市シャングリラは優雅になりすぎ、だんだん不老不死という禁断の事柄にうつつを抜かし他の色々な惑星から拐った優秀な者を集め研究をしていた。だがその研究は失敗に終わり体が色々な種族の長所だけを取り揃えた異形なものになりそして共食いを始め普通の者も喰われその人口はシャングリラの百分の一になり当時何とか異形のものを魔法封印をした。生き残りは地表にで今のウマンダ星に至るが３５年前のドイス閣下との大戦で時の狭間に封印した魔法のペンダントの強力な力で歪みが起き徐々に魔法封印を侵食したらしい。急いで新たな封印をしかけなければ魔王やドイスより恐ろしい事が起きるかもしれぬ急がなくては…）
九尾を持つ狐人族の長フォックスは早く封印をする為、桃源郷シャングリラの入口へ妖力を上げと急いだ。

• << 112 その頃… ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 「シャドー、何なんだ撃ち落としても撃ち落としても敵の戦闘機が現れやがる。」 PPP 「ｺﾘｬ ﾀｾﾞｲﾆﾌﾞｾﾞｲ ﾀﾞﾈ」 「そんな悠長な事言ってんじゃねぇ！」 ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ 砕が操縦しギリギリの攻撃をかわすなかそこにはバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦内部で作られた真紅の無人戦闘機が数百機で空は埋めつくされていた。 ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 　　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ 数十ある竜人の戦闘艦からも砕を応戦するために戦闘機の先に龍の形をとった竜人戦闘機が艦後部のハッチを飛び立った。 その傍ら様子を見ていた砕の母親の沙羅もいてもたってもいられず発艦した。 ｶﾞｯ 『砕、大丈夫？』 沙羅は心配で呼び掛ける。 「大丈夫だよ母さん。もう子供じゃないんだから心配するなよ。おっと…」 ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ﾁｭｺﾞｰﾝ ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ ﾁｭｺﾞｰﾝﾁｭｺﾞｰﾝ 砕と沙羅は敵戦闘機の攻撃をかわすと親子の息の合った連携プレイで撃破していった。 その光景を戦闘艦のメインスクリーンを観ているラリスは自分も加わりたくて羨ましく思っていた。 「ラリスお前も砕の近くで戦いたいか。」 それに気付いた艦の指揮をとっているクリスは笑いながら聞いた。 「いいえ、私は別に…」 「お前の顔に砕のそばに行きたいって書いてあるぞ。」 キックがそう言うとラリスは顔を赤らめた。

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>> 108 おっブルーお久しぶりｯ子✋😚
元気にしとるばいね😁
読者の皆さんいつも拙い小説を読んでいただいて有難うございます💦
これからも亀レスですが応援宜しくお願いしやす⤴
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m
アル🍺
あっそういやメリークリスマス✨🎄🎅🎁✨楽しい１日をお過ごしください
なお凱が皆さんのケーキやオードブルにアルコールなどを掻っ払いにシャドーmkⅢで出掛けるみたいなのでくれぐれもご注意下さい🚀

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>> 110 なおさんお久✋😚
なんとか元気にやっとります😁
まぁ後は「話つく」限定でファンレスもしある方もそちらに宜ぴく🙋⤴
アル🍺

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>> 107 ｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴ… 光りに包まれ一瞬にして研究機材や巨大な水槽がある部屋は消し飛んだ。 バジリス将軍に取り付いているドイス閣下は一つ上の… その頃…

ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
「シャドー、何なんだ撃ち落としても撃ち落としても敵の戦闘機が現れやがる。」

PPP
「ｺﾘｬ ﾀｾﾞｲﾆﾌﾞｾﾞｲ ﾀﾞﾈ」

「そんな悠長な事言ってんじゃねぇ！」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

砕が操縦しギリギリの攻撃をかわすなかそこにはバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦内部で作られた真紅の無人戦闘機が数百機で空は埋めつくされていた。

ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ
　　ｼｭｷﾞｭｰｰｯ

数十ある竜人の戦闘艦からも砕を応戦するために戦闘機の先に龍の形をとった竜人戦闘機が艦後部のハッチを飛び立った。
その傍ら様子を見ていた砕の母親の沙羅もいてもたってもいられず発艦した。
ｶﾞｯ
『砕、大丈夫？』
沙羅は心配で呼び掛ける。
「大丈夫だよ母さん。もう子供じゃないんだから心配するなよ。おっと…」

ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ﾁｭｺﾞｰﾝ
ﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
ﾁｭｺﾞｰﾝﾁｭｺﾞｰﾝ

砕と沙羅は敵戦闘機の攻撃をかわすと親子の息の合った連携プレイで撃破していった。

その光景を戦闘艦のメインスクリーンを観ているラリスは自分も加わりたくて羨ましく思っていた。

「ラリスお前も砕の近くで戦いたいか。」
それに気付いた艦の指揮をとっているクリスは笑いながら聞いた。
「いいえ、私は別に…」
「お前の顔に砕のそばに行きたいって書いてあるぞ。」
キックがそう言うとラリスは顔を赤らめた。

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>> 112 狐人族寺院付近…

ゴオォォォォｯ
ビル五階程あるピンクのモビルスーツを操縦するアース将軍はホログラムマップで示す赤い点滅を目指し深い森の上を通過していた。

「ンッ…！？」

コックピットのスクリーンの隅に黒く動くものが一瞬観えた。
アース将軍は背のブースターの出力を変えその場でホバーリングし辺りを見回した。

ｼｭﾝ ｼｭﾝ ｼｭﾝ
森の中から沢山の黒い影がモビルスーツに弾丸のように飛んできた。

黒い影の正体は体中に傷がある七本の尻尾を靡かせる砦（凱の若い頃の修行仲間ライバルであり友である鬼や烏の次に力を持つ）率いる狐人族部隊であった。

「てめぇ！こっから先はこの砦が行かせねえよ！」
そう言うと大剣を突き刺す様に構え紫色の妖気で体を包んだ。
ｻﾞｼｭｯ
「これでも喰らいな！妖斬激獅子閃!!」
凄まじい妖気を剣先のみに収束させ自らの体をドリルの様に回転しモビルスーツに突っ込んでいった。他の数十人いる狐人族もそれに続いていく。

「ふん…小賢しい。アトミックバスター。」
ｶﾞｼﾞｭ　ｶﾞｼﾞｭ　ｶﾞｼﾞｭ
ドドドドドドドド
アース将軍は腕をクロスさせ両肩・腹・両脛から全方向に小型ミサイルを放った。

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>> 113 ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｩｳ…

眩い光を放ち一斉に発射される。

「何だこのミサイルスピードは？」
「グガアァァ!!」
「ヒィぁぁぁぁっ！」
「ぬぐう…」

砦率いる狐人族部隊はネオ・ホーミングミサイルの嵐に襲われ断末魔の叫び声をあげながら数十人いた半数近く絶命した。

ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞ…

辺りは土煙と血生臭さに包まれる。

「そんな馬鹿なスピードを誇る我が一族が…皆、大丈夫か？」
砦は頭から血を流し折れた左腕を押さえながら皆の心配をした。

「弱い雑魚は引っ込んでろ。」
土煙が引くとアース将軍はメインパネルごしに狐人族を見下した。

ｷﾞｭｵ
煙りが出そうなくらい拳を握り締める。
「俺を…狐人族をなめんじゃねぇ!!
うおぉぉぉぉぉぉっ！」

ドドドン

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
巨大な紫色の妖力を開放し片手で印をした。

ｶﾞｼｭﾝｶﾞｼｭﾝ
「勝ち目が無いのにまだ歯向かうつもりか。」

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
周りにある固い物質が砦の体を包んでいった。
ｻﾞｼｭ
「秘剣 轟巌!!」
アース将軍のコックピットめがけ紫の光が突っ込んだ。

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>> 114 「フォースフィールド！」
何かを感じたアース将軍は超起動兵器ベルセルク（モビルスーツ）を青白い光りでバリアをはるためスイッチを押そうとした。

その瞬間

ギュアアァァァァッ

金剛石に包まれ紫色の妖力を最大限に解放した砦は目にも止まらぬ速さでコックピットの装甲にめり込んでいた。

ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ
「何!?このニューチタン製の装甲に穴を穿っただと！」

「おせぇよ。」
砦は更に身体中に纏っている金剛石を炸裂弾のように飛び散らせた。
ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

「ぬうっ！」
アース将軍はモビルスーツの両手で砦を挟もうとしたが素早く交わされた。

ｸﾙｸﾙ ｼｭﾀﾝ
砦は地面に着地するとビル五階ほどあるピンクのモビルスーツを見上げた。
「出てこいよ！その操縦席に乗ってる奴。」

vivi…
バシュッ
コックピットが開くとマントを靡かせてアース将軍が急降下してくる。

「お前ら手を出すなよ。」
ミサイルから生き残ったいきり立つ狐人族を制すと砦は折れていない右手に刀を握り締めた。

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>> 115 ｼｭｨｰｯ
「テラ・インパクト…」
アース将軍は頭から急降下する流れに身を任せ砦に接近すると腰の剣を目にも止まらぬスピードで振り鞘に納めた。

ｻﾞｼｭ
「ふん小賢しい！狐円。」
砦もアース将軍を迎え撃つ。

ズン！
ﾒｷﾒｷ ﾒｷﾒｷ
「うぐｯｯ！」
砦を中心に地面半径１０m程のクレーターが出来る。

「ほう良く私の剣圧で潰れて死ななかったな。」
ｼｭﾀﾝ

「大したことねぇな…ぶはっ!!」
強がったものの血を吐き出すと砦は片膝をついた。
「砦隊長!!」
「来るんじゃねぇ。」
心配して近寄ろうとする仲間たちを目で制すとアース将軍に向き直り睨み付けた。
「ﾌﾝ…やるじゃねぇか。」
紫色の妖力を再び放出させ剣を構えた。

「その気合いだけは買ってやるが果たしてもう一撃耐えられるかな。」
ﾌｯ
アース将軍の姿が一瞬消えたかと思うと砦の真上に現れた。
ｼｭｨｰｯ
「テラ・インパクト…」
ﾎﾞﾎﾞﾎﾞｯ
「妖斬剣不知火!!」
二人の技が激突する。

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>> 116 シュゴーッ
「ﾌｯ…もらったぞｯｯ！」
アース将軍のテラインパクトが砦をとらえ炸裂する。
ベゴゴッ
地面がめり込みクレーターが出来る。

「…んっおかしい。手応えが無い。」

「もうお前の技見切ったぜ。」
辺りが一瞬で暗闇になると霧にアース将軍は包まれる。
ボッ
青白い炎が左右に別れ数十もの炎になって増えていく。

「これは一体…」
アース将軍は砦を探すが姿が見えない。

ﾌﾞｰﾝ
いきなり砦がアース将軍の目の前に現れる。

ｼｭﾊﾞｼｭﾊﾞ
砦に向かい剣を振るうがかき消えてはまた現れる。

「こんな馬鹿な…」

ｼｭｷﾞﾝ

アース将軍の一瞬の隙をつき砦の剣がアース将軍の胸を貫いた。

「グハｯｯ!!」
ｶﾞｸﾝ
口から吐血すると胸を押さえながら片膝をついた。

「実と思えば虚…虚と思えば実…そうか分かったぞ蜃気楼か…これが不知火の技の正体…」
ドサッ
アース将軍は力尽き地面に倒れた。

「ﾊｧﾊｧ…なかなか手強い相手だったぜ。」
砦は技を解くとふらついた。
ｶﾞｼｯ
しかし狐人族の仲間等が支える。

「お前ら…」
「砦隊長、一旦寺院に戻りましょう。」
「ああ…殺られた仲間の躯を拾ってからだ。」
そう言うと砦は意識を失った。

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>> 117 一方…
桃源郷シャングリラの地下ではバジリス将軍の体に憑依している闇の帝王ドイスと究極生物との決着がついていた。
ドサッ
「グガッ…馬鹿な…」
永遠と思われたドイスの魔法力が究極生物に吸いとられ床に伏していた。
分離した究極生物は一つにまとまるとベースであるバジリス将軍の体内に口から進入し内側から憑依しているドイス共々取り込んで支配した。
融合した体はドイス閣下やバジリス将軍の知識を得て起き上がると地上を目指し時の狭間に封印してある魔法のペンダントで古（いにしえ）の魔王を甦らせ自分が吸収し更なる究極生物を目指す為に地上を目指した。

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
ﾊﾞｼｭﾝ

バジリス将軍の体が迸（ほとばし）るような凄まじいオーラに包まれると獣の様に跳躍し空中浮遊の呪文を唱えミサイルのように飛び立った。

ガゴッ

ガゴッ

壁や床をオーラで突き破り最短距離で進んで行く。

シュギューッ

「うおっ！？」
豹頭の男の脇を凄まじい勢いで通り過ぎて行くと風圧で飛ばされそうになりマントで飛んでくる石などを防ぎ踏ん張ると穴があいていく後を追った。

「バジリス将軍負けちまったな。想像以上に究極生物が強かったが想定内の出来事。自分の船に急ぐとするか。」
豹頭の男はﾆﾔﾘと笑い先を急いだ。

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>> 118 「感じるぞ。禍々しいこの感じ…地下の封印を解き放ったか。」
ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ
紫色をした妖力に包まれた狐人族の長フォックスは九つの尻尾を靡かせ桃源郷付近まで来ていた。
狐人族の寺院から汗一つかいておらず足を止めると扇子を着物の胸から取りだしﾊﾟﾀﾊﾟﾀ扇ぐと目をつぶった。

「ふ～む。遅かったか…」
そう呟くとカッと目を見開いた。
「時の狭間の結界を強めなければ、このままでは星雲…いや全宇宙そのものが危うい。」
ﾊﾟﾌ
そう言うと扇子をたたみフォックスは、また走り出した。

……
…
ウマンダ星市街地
ﾋｭｲｨｰﾝ
「ったく撃ち落としても撃ち落としてもきりがないぜ。母さん。」
ｶﾞｯ
『ほんとね。私も上空にサラマンダー召喚して同時攻撃してるけどなかなか減らない。』
砕と母親の沙羅は敵無人戦闘機を次々と撃破するが圧倒的数で疲れの色が出始めていた。
ｶﾞｯ
『おいおい砕！もう泣き言か。』
そこへ聞き慣れた声が入ってくる。

雲の隙間から竜人キック率いる別の戦闘機隊が次々と現れた。
ｶﾞｯ
『砕、何もう疲れた』
こっちも聞き慣れた声がする。
「へんｯｯ馬鹿言ってんじゃねぇよ！キックにラリス！」
仲間の応援により砕は気力が再び漲ってきた。
ｶﾞｯ
『どうしてもラリスが砕の所へ行きたいって言うからな渋々連れてきた。』
ｶﾞｯ
『キックの馬鹿ーーｯｯ！』
ラリスのｷﾝｷﾝ声が鳴り響く。
ｶﾞｯ
『ﾌﾌｯ…砕、良かったわね。彼女が来てくれて。』

「なっなに母さんまで変な事言うなよ。」
砕は頬を赤らめていた。
ｶﾞｯ
『砕さっさと敵の戦闘機を片付けるぞ。』
ｶﾞｯ
「ああキックやっちまおうぜ。」
砕は操縦桿を握り締め気合いを入れた。

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>> 119 PPP
「ｻｲ ﾋｭｰﾋｭｰ ｲﾏﾀﾞｹﾓﾃｷｶ」
シャドーmkⅢに搭載されているAIシャドーが砕を冷やかした。

「お前も馬鹿な事言ってんじゃねぇ！シャドーいつもの奴、敵さんにぶちかますぜ！」
PPP
「ﾘｮｳｶｲ!ｼｰﾙﾄﾞ85%ﾓﾝﾀﾞｲﾅｼ」

ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
砕は素早くタッチパネル式のキーボードを打つと、頭上の幾つかの小さなレバースイッチをﾊﾟﾁﾊﾟﾁと入れていく。
「よっしゃーｯｯ！ハイパーブースター点火。」

ゴオゥ

「いくぜオラッ！フェニックス・ガンナーーｯｯ!!」
操縦桿をおもいっきり引いた。

シュゴオォォォォッ

メタリックシルバーのシャドーmkⅢは青白く包まれると超スピードで編隊を組む敵無人戦闘機の中へ突っ込んで行った。

ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰｯ ﾁｭｺﾞｰﾝ

次々と爆発し敵無人戦闘機は四方八方へと落下していく。

「へへんッどうだ。」
PPP
「ﾊｧ　ﾏﾀﾞﾏﾀﾞ ｿﾌﾉ ｶﾞｲﾏﾃﾞﾊ… ﾒｲﾁｭｳﾘﾂ ﾀﾞﾒﾀﾞﾅ…」

「ったくコンピューターのくせに駄目だししてんじゃねぇよ。」
ｶﾞｯ
『やるわね砕。私も頑張らなくちゃ。』

「そうだろ。」

『ダメよラリス。砕を甘やかしちゃ。つけあがるといけないわ。』
『はい。沙羅さん分かりました。』
二人は冗談話しで盛り上がった。

「何なんだ…ったく。」

『ハッハッハッ。砕、女に負けるなよ。』
キックの焦げ茶色の戦闘機は砕の近くで敵無人戦闘機を撃ち落としながら上昇していった。

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>> 120 ﾋﾟﾝﾀｺﾞ星雲ｳﾏﾝﾀﾞ星宙域…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

大戦の英雄が乗る戦闘艦クラーケン（元海王星戦闘艦）率いる竜人艦隊は未知の惑星からバジリス将軍が乗ってきた超弩級戦闘艦アーガイルとの激戦が繰り広げられていた。

「一番、二番主砲ならびに副主砲発射ぁぁっ!!」

　　ドギューッ
　ドギューッ
ドギューッ

クリスの掛け声と共に敵戦闘艦アーガイルに発射される。
竜人艦隊も無人戦闘機を小型ビーム砲で撃ち落としているが、超弩級戦闘艦から謎の電波を照射されて艦の周りを保護するフォースフィールドを半減させられ、しかも相手の多方面からのショートコスモワープ戦法の爆撃に苦戦を強いられていた。

「ﾌﾝ…戦闘機相手は退屈だ…」
全身黄金の鎧に包まれているアルミはタッチパネルキーボードを操作し艦サイドのホーミングミサイルと小型レーザーバルカンで応戦していた。
ｶｼｬｶｼｬｶｼｬ
「う～」
赤いｷｬｯﾌﾟ帽に眼鏡をかけ白髪をポニーテールにしているメカニックのセロはクラーケンの両羽翼についている拡散粒子砲改を撃つ為の計算をしている。

乗艦している他の竜人クルー達はレーダーを観るもの竜人艦隊と連絡を取るもの艦の修理をするものと警報音の中慌ただしく動いていた。


ズォォォオォォォォン

クリスとアルミだけが異様な圧力を感じﾋﾟｸｯと反応した。

「この感じ…まさか…」
クリスはアルミの方を向いた。
「このどす黒く凄まじいプレッシャー…」
アルミの手が止まった。

段々と二人にその巨大な圧力感が激しくなっていく。

「どうした二人とも？」
その異様な雰囲気に気が付いたセロが声を掛ける。

ズォォォオォォォォン

その時だった。

ゴガガガガァァァ

艦橋目の前に何かが突っ込んでいきクリス等が居るブリッジは激しく揺れた。

「くっ!?何事だ!!」
クリスは無線機に叫んだ。
ｶﾞｯ
『Ｃブロックに未確認の戦闘機が墜落して来た模様です。黒く二等辺三角形みたいな変わった戦闘機みたい…んっ誰か出てきたみたいなので確保します。』
一人の竜人クルーが答える。
「ちょっと待て！嫌な予感がする。」
ｶﾞｯ
『大丈夫です。

…何だもう目の前にいる

ウッこいつは…

グアァｧ…』
そこで通信が途絶えた。

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>> 121 ｶﾞﾊﾞｯ
「俺が行く…これを頼む…」

「アルミ、ちょっと待て！」
ｳｨｰﾝ
アルミはシートから立ち上がると近くの竜人クルーと無人戦闘機の攻撃を代わって貰いクリスが制するのも聞かずブリッジのハッチから出て行った。

「嫌な予感が止まらない。」
クリスは青ざめていた。

「クリスここは大丈夫だからアルミを追って行きなよ。」
セロはそう言うとクリスにウインクした。

「ありがとうセロ。」
「後で頬っぺたにﾁｭ～宜しく。」
クリスと修道院時代から幼馴染みのセロはおどけてﾆﾔｯと笑った。
「バカ…じゃあ行ってくる。」

「あぁ。」
ｳｨｰﾝ
クリスは腰に剣を装備するとハッチを出てＣブロックへ向かったアルミの跡を追った。


ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ

警報音が鳴り響き敵戦闘機からの攻撃で船がたまに揺らぐ中、アルミはエレベーターで下に降り通路を走って行く。

ズォォォオォォォォン

「このどす黒いプレッシャー間違いない…アイツだ！」
アルミの中で思っていた疑惑から確信へと変わった。

Ｃブロックのハッチに着くと中に入る前に腰の黄金の剣を抜いた。

ｳｨｰﾝ
「うっ…」
中に入ると血生臭さが漂い部屋のあちこちの壁から配線が出て火花が飛び散り十数人の竜人クルーが無惨な姿で血の海の床に転がっていた。

「グウアァ！仲間の仇だ!!」
残り最後の竜人クルーが咆哮を上げ攻撃をしかけた。
ﾁﾝ
「強者（つわもの）ではなかったな。」
相手の姿は竜人クルーの陰になって見えないが縦に一刀両断され左右に分かれた奥から見覚えのある顔が現れた。

「暗黒龍剣ダークスラッシュ…」
その瞬間アルミは黒い暗黒闘気を黄金剣に溜め斜めに空間を切ると三日月状の真空波を放った。

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>> 122 ﾌﾞｰﾝ

アルミの放ったダークスラッシュの真空波は屈強な老人の身体をすり抜けていく。

ゆらっ

「！？」

老人の残像が消えたかと思うと突如アルミの左側に老人の姿が現れた。

ガキィン

アルミを横一直線に重い剣撃が襲う。
かろうじて体を独楽の様に回転させ黄金剣でいなすと、その反動を利用して技を繰り出す。

「暗黒龍剣…牙龍双旋…」
黒龍の顔が現れ老人の脇に喰らいつく。

「ぬるいわ！」
ガキャ
しかし老人は長刀で龍を受け止めた。
アルミは更に超高速で回転し二匹目の龍が同じ場所を狙い喰らいついた。

「この太刀筋…ぬうｯｯ！」
老人は後ろへ飛び退いた。

「ふん…」
アルミは暗黒闘気を溜め一度目で黄金の鞘で偽の攻撃を仕掛け二度目に黄金剣で真の攻撃を仕掛ける技を繰り出していたのだが暗黒龍剣を熟知した老人の方が一枚上手であった。ただ老人が後ろに飛び退く程の威力秘めた技をアルミは放っていた。

「ﾌﾝ…雷、家族の怨み晴らさせてもらう…」

「ほう我に勝てると豪語するとは笑止千万。身の程を知れ！」
ﾁｬｷ
屈強な老人は長刀を持ち直し超超高速で相手を一刀両断する一撃技を繰り出す。

「暗黒龍剣…牙龍神撃ｯｯ！」

アルミも同じ構えで迎え撃つ。

「暗黒龍剣…牙龍神撃…」

凄まじい暗黒闘気に包まれた二人の技が交差する。

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>> 123 ガギャ

ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ

アルミの父親である屈強な老人の雷の長刀と全身黄金の鎧に包まれてるアルミの黄金剣は火花を散らしてぶつかると力が強い雷の方が徐々に押し込んでいく。

「クッ…」

アルミは左膝を着いて黄金剣を両手で支える。

「ﾌﾝ…お前の暗黒龍剣の力はそんなものか。」
ｸﾞｸﾞｸﾞｯ
雷は更に力を入れ黄金剣を切り裂こうとする。

「ふざけるなぁｯｯ！」

ドドン

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

アルミの暗黒闘気が全身を覆い雷の長刀を少しずつ押し戻していく。

「ほう少しはましになったか。だがっ！」

ゴウッ

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ

雷はアルミよりも更に凄まじい暗黒闘気を身に纏う。

「ｸｯ…」

ｳｨｰﾝ
自動ドアが開きそこへクリスが入って来た。

「兄さん…。」

「ﾌﾝ！もうお前の兄では無いわ。縁は切ってある。」

「今、暗黒龍剣の呪縛から解き放ってやるわ。」
ﾁｬｷ
「風よ剣に宿れ…」
クリスは剣を構えると神剣の技を繰り出す。

ビュオォｯｯ

クリスの残像だけ残し雷目掛け超々高速の剣が走る。
雷はアルミの腹を蹴り吹き飛ばすとその反動を使い横に跳んだ。

ドゴォン

アルミの体は壁に激突しめり込む。
クリスはそれを横目に見ながら雷の跳躍した方へ技を再び繰り出した。

「ほう我についてこれる様になったか。」
ガギンｯｯ
「昔の私と思わないでね。」
クリスは長年雷捜しの旅で培った経験と凱が持っていた魔水の副作用で若返り銀狼族のパワーとタフさを身に付け昔連合軍総将軍の雷とシーラ星で戦い敗れた時と比べものにならない程成長していた。

（今の私ならいける。）

ゆらっと雷が動く。

（この太刀筋は私が35年前に敗れた時と同じ…）

「暗黒龍剣闘牙猛龍波斬！」
ｼｭﾊﾞｯ
雷は暗黒闘気を送り込み体の内部から破壊していく技を繰り出した。

• << 126 ﾊﾞｼｭ 「ぬうっ!?」 雷の眉間が険しくなる。目にも止まらぬ剛剣をクリスは受け止めていたからであった。 ガギャン 刃が擦れ火花が散る。 「兄さん、何で私の身体が内部破裂しないか分からないんでしょ。」 クリスはﾆﾔﾘと笑った。 「ふんｯ！神剣最終奥義森羅万象を修得したのかか…」 「半分正解だけど半分は兄さんの知っている技と少し違うわ。３５年前連合軍を打ち破りあと、旅に出た私は兄さんを越える為、そして暗黒龍剣にとりつかれたのを解放する為に長年の修行で神剣最終奥義の一つを進化させたの。」 「ほう。で…我を越えることが出来たと…。自惚れるな!!!!」 ズオンッ 雷は数メートル後ろに飛んで仁王立ちになると長剣を横一文字にし胸の前に翳す。 「オおおぉおォォォォォォォッ!!!」 雷の龍の咆哮は硬化圧縮ガラスがひび割れネオチタンで作られている部屋が地震の様に揺れる。 「ぐっ…」 クリスと床に倒れていたアルミは凄まじい衝撃波を受け両手で耳を塞ぎ仰け反った。 「ふう～ｯッ。ついどこかで顔見知りだったせいか力を八割まで封印していた…だがもうそれはおしまいだ。死を持って暗黒龍剣の真髄を味わえ！」 「…!?」 クリスとアルミは雷の姿を見て驚愕した。 裸は黒褐色になり目は赤紫に光り漆黒の龍が取り巻いている。 ﾌﾞｰﾝ 目の前にいた雷の姿が消える。 「ぐはっ。」 クリスの鎧は全て粉砕され胸から背中へと雷の長剣が管通している。 ｽﾞｽﾞｯ 「暗黒龍剣最終奥義…八竜の大蛇…」 ドシャ 雷が長剣を抜くとクリスは白眼を剥き前に倒れこんだ。 「クリースッ!!」 アルミの悲痛な叫びの声はもはや届かなかった。

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読者の皆さん新年明けましておめでとうございます🙇
やっと更新出来た💦亀レスやけど今年もこの🚀parallelworld🌏を読んでいただけたら幸いです😚
３が日の休みは呑んで終わり４日からもう仕事ばせんばけんきつかばい✂😂
皆さんも飲み過ぎには注意して下さい。

あと　…。　の方も読んでいただけたら幸いです😚
アル🍺

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>> 124 ガギャ ｷﾞﾘｷﾞﾘｷﾞﾘ アルミの父親である屈強な老人の雷の長刀と全身黄金の鎧に包まれてるアルミの黄金剣は火花を散らしてぶつかると力が… ﾊﾞｼｭ

「ぬうっ!?」

雷の眉間が険しくなる。目にも止まらぬ剛剣をクリスは受け止めていたからであった。

ガギャン
刃が擦れ火花が散る。

「兄さん、何で私の身体が内部破裂しないか分からないんでしょ。」
クリスはﾆﾔﾘと笑った。

「ふんｯ！神剣最終奥義森羅万象を修得したのかか…」

「半分正解だけど半分は兄さんの知っている技と少し違うわ。３５年前連合軍を打ち破りあと、旅に出た私は兄さんを越える為、そして暗黒龍剣にとりつかれたのを解放する為に長年の修行で神剣最終奥義の一つを進化させたの。」

「ほう。で…我を越えることが出来たと…。自惚れるな!!!!」

ズオンッ

雷は数メートル後ろに飛んで仁王立ちになると長剣を横一文字にし胸の前に翳す。

「オおおぉおォォォォォォォッ!!!」

雷の龍の咆哮は硬化圧縮ガラスがひび割れネオチタンで作られている部屋が地震の様に揺れる。

「ぐっ…」
クリスと床に倒れていたアルミは凄まじい衝撃波を受け両手で耳を塞ぎ仰け反った。


「ふう～ｯッ。ついどこかで顔見知りだったせいか力を八割まで封印していた…だがもうそれはおしまいだ。死を持って暗黒龍剣の真髄を味わえ！」

「…!?」
クリスとアルミは雷の姿を見て驚愕した。

裸は黒褐色になり目は赤紫に光り漆黒の龍が取り巻いている。

ﾌﾞｰﾝ

目の前にいた雷の姿が消える。

「ぐはっ。」

クリスの鎧は全て粉砕され胸から背中へと雷の長剣が管通している。

ｽﾞｽﾞｯ

「暗黒龍剣最終奥義…八竜の大蛇…」

ドシャ
雷が長剣を抜くとクリスは白眼を剥き前に倒れこんだ。

「クリースッ!!」

アルミの悲痛な叫びの声はもはや届かなかった。

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>> 126 数秒前…
「八竜の大蛇…」

(来る！)
クリスは全神経を研ぎ澄ますと雷の動きがゆっくりとなって見えていく。宇宙の理(ことわり)を司る神剣奥義で対抗しようと丹田にオーラを溜めていく。

雷を取り巻く黒龍が八匹に分かれるとクリスの周り四方八方から咆哮をあげて襲いかかる。
（くｯ!）
かろうじて左右に攻撃をかわすが気をとられ雷の暗黒闘気を溜めた長剣が目前に現れた時にはもうかわす術がなかった。

（あとは頼んだわよ…）

ぐわしゃｯｯ

そして雷の長剣はクリスの鎧を砕き鳩尾あたりから背中まで貫通したのであった。
そして、この攻防はほんの２秒の出来事である。

アルミはクリスへ叫びながら倒れた場所へ近づいた。

｢ぬぐっ！!?」
ｶﾞｼｬ
雷の長剣が床に落ちる。

クリスもただやられているわけではなかった。雷の攻撃をかわせないと悟ったクリスは相手の力を利用しカウンターで二倍にも三倍の力を返していた。そのため、防御力が高い本来斬り落とされることのない雷の左腕が肘から先が切り落とされ青紫色の血がポタポタと床に滴っている。

「雷!!貴様を絶対に倒す！」
アルミは抱えていたクリスをそっと床に寝せると黄金の剣を握り締めた。

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>> 127 ザシュ
雷はクリスのカウンター攻撃により左肘から下
を落とされ動きが止まってアルミは逃さなかった。

アルミは金に煌めく剣を上段に構え剣先まで漲る青白い闘気を伝えると眩いばかりの輝きを放つ。

「我龍奥義…天魔…」

ドドン
ギュイギュイギュイ
そして身体からはどす黒い闘気に包まれる。
クリスに教わった正の闘気と雷に教わった負の闘気が入り混じった龍の形に変化する。

「雷！この融合技受けてみろ！！」
シュバン
太刀筋が見えない牙龍神撃に匹敵する素速い動きで一瞬にして雷との間合いを詰め通り抜けた。

「！？」

その直後、雷は口から青紫色の血を喀血すると片膝をついた。

「この我がお前如きに…ゲフッ…」
化け物となった雷の顔が鬼の形相に変わる。

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>> 128 ズオッ
「オォオォォォォンｯｯ！！」
雷は咆哮をあげアルミに襲いかかるが今までのダメージが蓄積しいつものスピードが出なくなっていた。

ｻﾞｼｭ
「…。」
ズバッ
オーラを収束させた黄金剣でアルミは横ー閃に凪払う。

ﾁﾝ
「雷、滅殺せよ…」
アルミが振り返ると同時に雷の体は崩れ落ちる。

ズガンッ

暫し沈黙が訪れるとシューっと雷の身体は人間の姿に戻っていった。

ｶﾂﾝｺﾂﾝ
「ｳｳｯ…」
アルミは床に横たわって唸りをあげているクリスを抱えるとハッチから出ていき医務室に向かった。

• << 131 ｼｭｲｰｰﾝ 「クリス、大丈夫か？」 「うーん。」 アルミは医療室にたどり着くとドクターにうなり声をあげているクリスの身を預けた。 「コレは酷い。直ぐ生命維持装置の蓋を開けろ！」 よれよれの白衣を身に纏っているドクターは、看護士等に怒鳴りつける。 ウイーン　ガシャン クリスの衣服を脱がせ真っ裸にするとバイオ水溶液の中に漬け込んだ。 「どうだ！ドクター!!」 アルミはドクターの肩をガシッと掴む。 「5本ほど肋骨が逝ってるが良い。銀狼族の血が混じっているせいか回復力が強そうだ。」 ドクターの言葉にアルミはホッと胸を撫で下ろす。 　 「どっちかと言うとアルミあんたの方がダメージが深そうだ。」 「フン…コレくらい大丈夫だ。クリスを頼んだぞ。」 そう言うとアルミは医療室のハッチから出ていった。

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どうも作者のアル『日です。去年１１月に親父が多発性骨髄腫で亡くなり亀レスになってすいません。
m⊆(_ _)⊇m

今、ＡＳＫゲームノベルメーカというスマホAndroidのアプリというのがあって
そこのロングサーバーに～凱伝～というのを少しずつ制作しています(´▽`)ノ
内容的には本編ダンテスティン•サーガ～魔法のペンダント～から三年後の世界です。
宜しかったらplayして読んで見て下さい。音や画像があるとまた違った世界が広がります。
良かったらお試しあれヽ(^o^)丿
アル『日

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>> 129 ズオッ 「オォオォォォォンｯｯ！！」 雷は咆哮をあげアルミに襲いかかるが今までのダメージが蓄積しいつものスピードが出なくなっていた。 … ｼｭｲｰｰﾝ
「クリス、大丈夫か？」
「うーん。」
アルミは医療室にたどり着くとドクターにうなり声をあげているクリスの身を預けた。

「コレは酷い。直ぐ生命維持装置の蓋を開けろ！」
よれよれの白衣を身に纏っているドクターは、看護士等に怒鳴りつける。

ウイーン　ガシャン

クリスの衣服を脱がせ真っ裸にするとバイオ水溶液の中に漬け込んだ。

「どうだ！ドクター!!」
アルミはドクターの肩をガシッと掴む。

「5本ほど肋骨が逝ってるが良い。銀狼族の血が混じっているせいか回復力が強そうだ。」
ドクターの言葉にアルミはホッと胸を撫で下ろす。
　
「どっちかと言うとアルミあんたの方がダメージが深そうだ。」

「フン…コレくらい大丈夫だ。クリスを頼んだぞ。」
そう言うとアルミは医療室のハッチから出ていった。

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>> 131 再び、アルミは雷が倒れている部屋のハッチへ向かう。

ｶﾂｺﾂ　ｶﾂｺﾂ

ｼｭｲｰｰﾝ

部屋の中へ入ると、生臭く鉄の臭いと焦げた臭いがﾂｰﾝと鼻につく。

「！？」
アルミは目を疑った。

倒れている筈の雷の姿が忽然と消えていたからだ。

「馬鹿な…アレだけの深手を負って動けるはずがない…」
アルミは部屋を見回したが、やはり姿がない。

「んッ！？」
どす黒い血の跡が点々とし、ある場所で途切れている。

「通気穴か…」
天井を見ると枠がズレて独特な血がついている。

「雷…生きていたか…」
アルミはギリギリと歯ぎしりをたてた。

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>> 132 ｽﾞﾘｭﾘｭ

　ｽﾞﾘｭﾘｭ

「ハァハァ…。」

深手をおった雷は人間の姿に戻っていた。

ｽﾞﾘｭﾘｭ

「アルミの奴め一瞬だが、この私を追い越しよった。」

通気管を無様な姿で這っている、彫りの深い雷の顔はどこか微笑んだように見えた。

暫くし光が漏れている通気口の蓋をガタンと外すと下にドサッと落ちた。

その部屋は丸い人一人が乗れる脱出用ポットが幾つもある。


ｶｼｬｶｼｬ
シュイーーン
雷はそれに乗り込むとスイッチを操作し戦闘艦から脱出するのであった。

バシューッ

「まだ強くなって宇宙ーの剣豪になってやる。それまで首を洗って待ってろ。」

離れていく戦闘艦を睨みながら拳をギュオッっと握り締める雷であった。

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>> 133 とある場所…

ズオォオォォォォｯｯ

宇宙空間に歪みが出来たかとおもうと、一隻の戦闘艦がコスモワープし現れた。

ズゴゴゴゴゴゴ…

そこへ小型艇が近づく。

「戦闘艦スマッシャーへアクセス。」
女性型アンドロイドはメインパネルを観ながらタッチパネルを素早く操作する。

すると戦闘艦の右舷のハッチが開きオレンジ色の誘導線が光る。

それに従い小型艇は進むとハッチ内に入り着陸した。

ｼｭｲｲｰｰﾝ
ｶﾂｺﾂ　ｶﾂｺﾂ
小型艇からは背にクロスさせたレイピアを装備している豹頭の姿をした者が下りてくる。
その後を女性型アンドロイドが付いていく。

そこへ数人の兵士が現れた。
ザッ
そして、左右に分かれ整列すると豹頭の者に敬礼をした。
「お疲れ様です。ガルド将軍。」
「あぁ少し休む。」
そう言うとガルドと呼ばれた豹頭の者と女性型アンドロイドは奥のハッチドアへ進むのであった。

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