キューティー・ナギー
『キューティー・ナギー』
🎵この頃流行りの女の子
🎵お腹の 大きな女の子
🎵こっちを 向いてよ ナギー
🎵だって 何だか
だってだって 何だもん
🎵お願い お願いメタボらないで
🎵私の お腹は プニプニ しちゃうの
イヤよ イヤよ イヤよ つまんじゃイヤー
ナギー フラッシュ❤
痩せるわよ💕
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ヤホー基地
「水の聖霊よ 我に力を 貸したまえ」
ムッソレンゲルが差し出した杖には五つのエレメントが 付いている 地水火風空の内 水のエレメントが 光ると 雨雲が 現れた
「ムッソ 水だけはどうにか 出せるようになったな」
「隊長 これからも修業を積んで 頑張ります」
「しかし 水だけかよ 賢者らしくねえな」
「凱さん そうでも無いよ 水も使い方で 色々出来るのよ」
ナギーが 諭す
「ムッソ 私の技を奪うなよ」
ナミーが 構える
「皆さんの足手まといにならないよう 頑張ります」
「ムッソ その意気だ👍」
「デントン ありがとう」
その時 警報が 鳴り出した
「キューティーチーム出動だ 凱 頼む」
「任せろ みんなシャドーに乗り込むぜ」
「ラジャー👍❗」
ナオサーンは チームワークが 築かれていることに満足していた
「みんな 死ぬなよ」
ミクル市街地
「わー きゃー 止めろー」
逃げ惑う人々の中で サイクロプスロボット隊が 町を 破壊する
「ヒートビジョン❗」
そこには 心を闇に支配された サイクロプスが 居た
「まてーい 金髪キザ野郎」
凱が 吠える
「ふん、男に用は無い❗ ナギー 勝負だ」
サイクロプスが 走りながら 目から熱光線で 攻撃する
「ナギーフルーレ❗」
ナギーが 剣で 受ける
「熱い❗」
思わず 剣を放してしまった
「女なら こっちにもいるぜ 相手を してやるよ」
ナミーが 切りかかる
「ヒートビジョン❗」
「ナミーさん 危ない❗」
ムッソが ナミーを水の壁で防御しながら 水をドリル状にして サイクロプスに攻撃する
「ナイスだ ムッソ お前やるな」
「ムッソ 俺と凱さんで ロボット隊は 任せろ❗」
( °O °;)おぉームッソやりー
「サイクロプスさん あなた ヒーロー何でしょう もう止めて こんな事しても 心は 晴れないよ」
ナギーが 叫ぶ
「うるさい 俺は 仲間の為に死んだと思っていた恋人に 殺されたんだ 俺の気持ちが 分かるかー❗」
「X-Menの誇りは どうした キザ野郎」
「う、俺は、俺は 今でも ヒーローだー ヒートビジョン‼」
サイクロプスが 部隊を 破壊した
黒崎「結局 こうなるのか」
モニター越しに 見ていたが 自爆スイッチを 入れた
「みんな 俺から 離れてくれ データ転送が 始まった ありがとう 最後に ヒーローの心を 取り戻したよ」
サイクロプスが 粉々に 吹き飛んだ と 同時に 巨人獣が 現れた
「ちきしょう キザ野郎の仇は 俺が討つ お前らは 此処にいろ シャドーで 穴 開けてやる」
「ガイ ソレハ ムリ エネルギーガ タリナイ」
「くそっ どうする」
凱が ポケットの酒に 気が付いた
「これは 【スピリタス】シャドーに呑ませるのは もったいねえな」
「ガイノ ケチ」
「何だと❗ 呑ませてやるよ ほら」
ゴキュ ゴキュ ゴキュ
「どうだ シャドー旨いだろ 行くぜ おい どうしたシャドー おい」
(-_-)zzz‥
「寝るなー‼」
ナオサーンから連絡が 入った
「凱 みんなその巨人獣に 攻撃するな やつの体内には ダイナマイトが 詰まっている 攻撃すれば 市街地に デカいクレーターが 出来るぞ 私が 行く それまで 火薬を 湿らせてくれ ムッソ 頼んだぞ」
「そういう事だ 俺とデントンで やつの足元を固定する ナギーとナミーは 出来るだけ 身体に穴を 開けてくれ ムッソ お前に任せるぞ ナオサーンが 何をするのか 解らないが とにかくやるぞ」
「ラジャー👍❗」
「水の聖霊よ 我に力を 貸したまえ」
ムッソが 呪文を唱えると 巨人獣の頭上に 雨雲が現れて 雨が 振り出した
「ナギーフルーレ」
「ナミーフルーレ」
二人のコンビネーションで 装甲の薄い所に 次々と穴が空く
「凱さん 頑張りますよ デントンブレードの力を見せてあげます」
「おう 頼もしいな しかし エロ親父は 何してんだ」
「誰が エロ親父だ❗ はっはっは ベースマン参上 私が そいつを 大気圏外に連れて行く 時間無いから急ぐぞ」
青いパンツをはいた巨人が 現れた
「ナオ いやベースマン 時間はどれぐらいだ」
「三分だ 時間を過ぎるとモロダシになる」
一同
( ̄▽ ̄;)
「何でやねん✋💥」
「とうっ せやっ」
ベースマンが 空手チョップを 繰り出す
「ベースマン頑張れー」
凱達は シャドーから見てる お茶を飲みながら
Σ( ̄□ ̄|||)
おーい
ベースマンの上四方固めが 決まった
ナギー
「三分過ぎたよ」
サイクロプスロボットの顔面に モロダシが❗
「あれは えげつないな」
「隊長 ずいぶん立派な物を」
「ナギー君は遠慮しなさい」
「シュワッチ」
両手で 抱えると 飛び立った
「ベースマン ありがとー」
「ヤレヤレ ナオサーンどうやって帰って来るんだろう」
宇宙空間に サイクロプスロボを 放り投げた
「ベースマンフラッシュ‼✋🌁🌁🌁⚡」
「おーい みんなー」
ジャージに着替えたナオサーンが 手を降りながら 駆けてくる
「おかえり ベースマン」
「何 何の事だ」
「とボケても無理だ 顔出してるし 物を デカくするアホー因子使うのお前しか 居ないだろ」
「それと パンツにナオサーンって 書いてたよ 何で パンツだけ一緒に大きくなったの」
「ああ あれね こないだ 夢精した」
一同
Σ( ̄□ ̄|||)
おい✋💥
26話 終わり
m(__)m
《アルテミス》
知ってる人は 知っている ギリシャ神話のアルテミス けして女暴走族では ありません m(__)m
ファルコン基地
「目覚めよ アルテミス」
魔法陣の中で そのアンドロイドは目を開けた。
「此処は 何処? 何故私は こんな所に 居るの?」
「ようこそ アルテミス 君に選択使は無い これから キューティーチームと 戦うのだ ワルキューレ部隊も用意した 行け❗アルテミス❗」
権堂が 声を荒らして叫ぶ。
「イヤ❗……何でそんな事 しなきゃならないのよ せっかくオリオンとデートしてたのに」
アルテミスが 頬を膨らませる。
権堂が 黙ってスイッチを入れた。
「イタタタタ 頭が痛い 止めろよ 変態サド親父」
「行くよな ニヒヒ」
イヤらしい笑い声が 静寂の中で 響く。
「分かったよ いきゃ良いんたろ ボケが❗」
捨てセリフを残して 出撃する。
( ̄▽ ̄;)何だか 族っぽい。
ヤホー基地
「ねえ 隊長 巨人獣の呼び方 何かおかしく無いかな」
朝ご飯を食べながら ナギーが聞いた。
「そうだな 人型じゃ無いのも居るからな」
「私 考えたんだけど 魔械獣はどう 小さな方は 魔械人で」
「なるほど 魔法陣からの情報を ダウンロードした機械だからな 相手が 神話の神だろうが 霊界の住人だろうが 関係無い 魔械獣良いな」
「本当に 他人の意見に すぐ乗るやつだな」
凱が からかう。
「俺は 心が広いんだよ」
「自分で 言うな 誰にでも愛想が良いのを なんて言うか知ってるか、八方美人だよ」
「俺は 男だぞ
嬉しいなありがとう」
「勘違い すなっ✋💥」
ツッコミが上手くなった凱である。
ミクル市街地
「ほら ヤローども 何もかも壊してしまえー」
アルテミスは 半ばやけになっていた
「所で フレイヤはどうした。 本当なら お前達の総長は フレイヤだろう」
ワルキューレの一人が答える。
「それが 意識の波長が 捕らえられ無かったとかで…たぶん 総長は お楽しみの最中だったのでは 無いかと…」
アルテミスに 言い難そうに答える。
「何イ❗ 羨ましいイヤ イヤらしいやつめ そんなやつは要らん てめえら バルキリー形態で 暴れろ❗」
飛行機に足が 生えたような形で 疾走する
パラララ パラララ ラ
「待てい ゴラァ おなごが 悪さするでねえ」
凱よ お前は何県人だ。( ̄▽ ̄;)
アルテミスが 噛み付く。
「誰だ、てめえは❗」
「私は銀狼族の凱と、ゆかいな仲間達だ」
「それは 違うだろ❗」✋💥
「ナギー ナイスツッコミ👍、所で おみゃーさんは 月に 関係あるんな さっきから身体が疼いて 仕方ないだがや」
「私は アルテミス、月の女神だ❗」
「ほう どうりで 姉ちゃん こりゃ都合よろしおます おおきに」
(ー'`ー;)もう
好きにして……。
「さっきから 何なんだよ、てめえら やっちまいな。凱 これでも食らえ❗」
アルテミスが 銀の弓を 構える。
キリキリ ドシュッ⚡
凱が 身体を避けながら 矢を捕まえる。
「ふっ 遅いな。
銀狼族の力を 見せてやるぜ❗」
漆黒の鎧にオーラを溜めて、魔神刀に集中させる。
「ガイブレィィドォ」
凱が 振り落とした剣圧が ワルキューレ隊を 目掛けて飛んでいく。
「てめえら 避けろ❗」
アルテミスが 仲間を庇って 受け止めた。
「総長❗」
ナギー達と闘っていた、他のワルキューレ達も 駆け付ける。
「へっ カッコつかねえな。やられちまった」
「アルテミスよ お前はよく闘った。もう 帰ってデートの続きを してこい」
「やかましい❗ 壊れるまで、やらせろ」
「みんな 総長に力を貸すよ、合体だ❗」
「イヤ、ちょっと待って それやると データ転送が始ま💦……」
ドガゴォォォン💣
「総長ー❗てめえは よくも」
凱は呆れた
「おいは 知らんがな、ぐもぉ💨」
「みんな 総長の仇を取るよ❗」
巨大なバルキリー形ロボットが、出現した。
「ナオサーン、まだ聖獣王は、使えないの❗」
ナギーが 叫ぶ。
「まだだ、とりあえず整備済のマシンを転送する。白虎と朱雀だけで、戦ってくれ」
ナギー デントンが それぞれマシンに、乗り込んだ。
「ムッソとナミーは 水流で攻撃しろ、俺はシャドーで攻撃する❗」
「ラジャー❗👍」
ナギーは 空で交戦する。
バルキリーから 戦闘機モードに変形したワルキューレ達と 戦っていた。
「数が多いわ、デントン、白虎で援護して❗」
「ナギー 任せろ レーザーキヤノン砲を、食らえ❗」
ピシュー ピシュー❗ピンポイントで 戦闘機を、撃つ。
「ムッソ 合わせ技で、行くよ 青龍剣❗」
「水の聖霊よ 我に力を貸したまえ」
バルキリー形ロボットの足元に、魔法陣が現れて 水流が下から巻き付く。ナミーが水流に乗って ロボットのコントロールルームに乗り込んだ。
「壊れろーギャハハ」
ナミーの方が
壊れていた。
「ナミー そろそろ脱出しろ そいつの腹に、穴を開けるぞ❗」
シャドーが虹色のオーラに包まれた。
「オーバー・ザ・レインボー‼」
「親父❗任せたぜ」
ナミーが 水流に乗って脱出する。
次の瞬間
シャドーmkⅢが
ロボットの反対側に、突き抜けていた。
ドゴァアアァァン💣
「片付いたね、凱さん、デントンありがとう💕」
ナギーが APから降りて来た。
「ムッソ ご苦労様💕」
「止めて下さいよ ナミーさん、気持ち悪い」
「殴るぞ、コラ❗」
言い終わる前に、殴られた。
(TOT)
「此処の女戦士も、恐いな」
ワハハハハ
27話 終わり
m(__)m
《魔械騎士》
ファルコン基地
カツコツ カツコツ
ガチャ
「これは黒崎様、どうぞご覧下さい」
権堂は、被研体を見せる。
「本当に、こんなやつらが使えるのか?」
「ご安心下さい 彼等は そのままでも剣術 体術に優れています なにしろ培養した再生人間ですから それと過去の戦士達の情報をダウンロードしております
もう一つは 鎧を自由に自身転送出来る魔械騎士ですから」
権堂が、説明した先には 三人の青年『豹牙』『太牙』『犀牙』が横たわっていた。
ヤホー基地
「豹牙博士、そろそろ休憩しましょう」
ナギーが、声を掛ける。
「イヤ あともう少しだけやるよ」
『豹牙 研一郎』
ロボット工学の権威である。彼は 息子を交通事故で亡くしてから よりロボット開発に取組み T3を作ったのだ。
[ハカセ ムリシナイデ クダサイ]
「ありがとう T3今は お前が 息子変わりだな…」
豹牙博士は ロボットが変わりにならないくらいは 分かっていた。
ナギーが、励ます。
「さあ、お茶にしましょう 博士が倒れたら 薫さんも悲しみますよ」
『豹牙 薫』
皮肉にも 敵として再会するとは 思って無かった。
ナギーはお茶を 飲みながら博士に 聞く。
「それにしても 不思議な事故よね 血が 一滴も無いなんて」
「ナギーその話は 止めなさい」
ナオサーンが制したが 博士は答える。
「私も オカシイと思っている 三人の暴走事故も 普通じゃ無かったし 何より三人の身体に 血が出てないのに 一滴も残って無かった 悪さばかりしていた三人だったが 薫と同様に 犀君も 太志君も私には 息子の 様に思っていた……」
博士は そっと目頭を 押さえた。
ミクル市街地
三人の若者が 破壊行為を 行っていた。
「ひゃひゃひゃ 壊すのは 楽しいなあ」
犀牙は 棒を振り回す。
「おらおら なんやちんけな町やのう」
太牙は 手鍵状の物で 建物を破壊する。
「本当に 此処が テロリストの町か 誰か 強いやつは居ないのか」
豹牙が 長剣で 壁を切り裂く。
……少し前……
ファルコン基地
「今から お前達にテロリストの町を制圧してもらいたい。一度死んだお前達は 我等がファルコンの戦士として蘇ったのだ 行け そしてナオサーンとキューティーチームを 倒してこい」
黒崎は 黙っていた。
権堂だけが 一人張り切って命令を下していた。
ヤホー基地
ビィービィー
警報が鳴り響く
PC「タダイマ シガイチニ ファルコンヘイシト オモワレルモノタチガ アバレテイマス」
「まだ 聖獣王の改造は 終わっていないぞ」
豹牙博士が 伝える。
「何 相手は三人だ 俺達も三人で充分だ ムッソ デントン 行くぜ」
凱が 張り切る。
「凱さん 年なんだから 無理しないでね」
ナギーが 心配する。
「人を 年寄り扱いすんじゃねえよ」
「アハ それもそうね でも 凱さん元気無いよ 日食のせいかな」
「つまらん事を 気にするな」
銀狼族の凱にとって 日食は月のエネルギーを 半減させていた。
ミクル市街地
「そろそろ出て来い❗キューティー戦士共」
豹牙が吠える 三人とも鎧を被っている 犀牙は グレーの鎧で肩や手足の関節部分に 小さな突起が 出ている 胸板には ごつごつした 突起が 水玉模様に 並んでいる。
太牙は シルバーに 黒い縞模様で 虎を思わせる。
豹牙は ゴールドに 豹柄の模様が 入っている。
「待たせたな この凱様が 相手をしてやるぜ」
「キューティームッソ レンゲル参上❗棒術なら負けませんよ」
「キューティーデントン ブレード参上❗ 虎の扱いなら 慣れてるぜ」
「ムッソ デントン抜かるなよ 行くぞ」
「ラジャー❗」
ムッソは 犀牙に
デントンは太牙に
凱は豹牙に それぞれ合い対峙したムッソが 得意に棒を突き出す。
犀牙は 紙一重で交わしながら 棒を六つに 分けたそれぞれが 鎖で繋がれている。
六節根だ。
「何ですか それは」
ムッソを目掛けて右に左に 弧を描いて襲ってくる。
「なかなか やりますね 水瓶❗」
ムッソの回りに 水の壁が 出来る。
「お前もな フフ なら これでどうだ」
犀牙が ムッソの回りに張り巡らされた水壁に 体当たりをした。
ドシィィン ムッソは勢いよく飛ばされて 瓦礫に頭をぶつけた。
「はひぃぃ~」
そのまま気を失った。
「ムッソ 大丈夫かぁ おのれーデントンブレィィドォ❗」
デントンが 太牙に斬りかかるが 一瞬早く跳躍すると デントンの鎧に鍵爪を振り降ろす。
「ハッハッハッ そんな攻撃が 俺の鎧に効くかぁ」
高周波振動の鍵爪は デントンの鎧を バラバラに切り裂いた。
全身から 血を吹き出してデントンは ゆっくりと倒された。
「ムッソーーデントンーーしっかりしろーーー」
凱の叫ぶ声が 静寂の町に 響き渡った。
凱は 精神統一をしながらオーラを高める。
「凱ブレィィドォ❗」
漆黒の鎧に充分なオーラが溜まるのを待たずに 魔神刀から放出した。
「フッぬるいな パンサーウェェブ」
豹牙は 魔神刀の攻撃を難なくかわすと 魔剣パンサーフォールを回転させて エネルギー振動波を撃つ。大波が 凱に押し寄せる。
「ぐわぁぁぁー 」
跳躍して避けようとしたが 波に飲み込まれ 竜巻状に上昇すると そのまま地面に 叩き付けられる。
「ぐふっ うぬぅ これしきの事で 負けるかぁぁ」
凱は 気を失った。
「へっ情けないやつらだぜ なあ 太牙 豹牙」
「まったくだ 先輩方は なんでこんな弱いのにてこずってたんだ。豹牙」
「そんな言い方は よせ 戦士に対して失礼だろう 二人共 行くぞ」
武装変を解いた顔が モニターに写し出された。
「か、薫……何故お前が こんな所に……」
研一郎は、言葉を失った。
ナギーとナミーはすぐ救出に向かった。
ファルコン基地
豹牙は 黙って指令室に向かって歩いていた。
「おい 豹牙どうしたんだよ お前変だぞ、なあ 太牙」
「犀牙 黙ってろ 豹牙には 思う所が あるのだろう」
ガチャ ドスン
勢いよく扉を開けた。
「権堂 黒崎どういう事だ❗ テロリストの町では 無かったのか」
豹牙が 口を開いた。
「ほう 元気が良いな お前達は自分の立場が 分かっているのか 逆らえば死ぬ事になるぞ」
「そうだぞ 黒崎様の言う通りに動いていれば良いんだ お前達の体内に 小型の爆弾が 仕込んであるのだぞ 生きていたければ言う事を 聞け」
「くそぅ 謀られたか」
三人は 黙って指令室を 後にした。
「フフフ やつらは使えるな 事故を細工して 血を回収した甲斐があったな」
「本当に 良い素材です キューティーチームも人間には 手が出せない様ですなあ ハッハッハ」
不気味な笑い声が 響き渡る。
ヤホー基地
集中治療室では
デントンの処置が 行われている。
「ナギー心配するな デントンは頑丈な身体をしてる 俺もムッソも心配無い」
「ムッソさんは 怪我はしてないけど 目を醒まさないよ 凱さんだって 日食の影響で 傷が塞かるの遅いよ」
キューティー同しではエネルギー性質の違いから ナギーの力では 治療出来ないのだ。
「ムッソは まだ眠ったままか」
「隊長 今度は私に行かせて下さい」
ナギーが立ち上がった。
「此処にも いるぜナミーの剣さばきを 見せてやるよ」
「皆さん すまない薫のせいで こんな事に」
研一郎が 謝る。
「豹牙博士 頭を上げて下さい おそらく あれはバイオソルジャーです 血に記憶がDNAと共に残っているならなんとかなります ナミー ナギー 凱頼む三人の心臓近くに 爆弾が仕込んである データ転送が始まった瞬間に起爆装置を 破壊してくれ 彼等を 救ってくれ」
「人使いが荒いよ ったく 今 日食はどうなってるんだ」
「もうすぐだよ 見て大丈夫なの」
「あぁ 頼む外に連れて行ってくれ」
ナギーとナミーが両方から肩を貸して外に連れ出した。
>> 225
屋上では すでに日食が 始まっていた。
凱は何かを唱えながら 太陽に向かって 両手を 広げた。
「凱さん 何してるの」
ナギーの疑問をナミーが制した。
「黙って❗ ナギー凱さん 光ってねえか」
凱を 日食で現れた『ダイヤモンドリング』の光が包み込む。見る間に傷が 塞がっていく。
「オォォォーン」
凱の耳が尖り 口鼻が伸びる。まさに狼人間だ。
「凱さん どうしたの 正気に戻って」
ニヤリと振り向く
「やるか 化け物」
とっさにナミーが 身構えた。
「おい 待てよ 俺は 銀狼族だぜ こっちが本来の姿なんだよ さあ リベンジと行こうぜ」
「了解 でもちょっと恐い」
ナギーが肩をすくめる。
別の市街地では 三人が 暴れていた。
「クックック 手を抜かないで下さいね 私の手元にこれがある限り あなたたちの自由は 無いのですよ」
権堂が 起爆スイッチを手に卑屈な笑いを浮かべる。
「くそぅ 俺一人ならともかく 犀牙 太牙は 道連れにできねえ」
豹牙は 苦しみながら 町を破壊していた。
「待てーい そこまでだ 豹牙これに見覚えは無いか」
凱が 写真の入ったペンダントを投げ渡す。
豹牙が ペンダントを手にした瞬間 脳裏に記憶が フラッシュバックする。
〈「母さん 母さん目を開けてよ うわーん父さん」 父親の首から下がっていたペンダントだ〉
豹牙が ペンダントを開けると 父親と一緒に写る自分の姿と 隣には 母親が 写っていた。
「うぅ頭が 痛い」
思わずしゃがみ込む。
「権堂だな お前の好きにはさせないナギーフルーレ」
ナギーが 飛びかかると 太牙が 受け止める。
「こっちにもいるぜ ナミーフルーレ」
すかさず 犀牙が 受け止めた。
「良いぞ お前達 そいつらを倒せ」
権堂が 命令する。
「ええい こんな物で 俺を惑わすのか 勝負だ 狼男❗」
「俺は 凱だよ 気付け」
豹牙が 先に仕掛けた。
「パンサーウェィブ」
「また それかい あらよっと」
凱は 固定装置で出して貰ったボードに乗って 波間を滑る。
「ひぁっほーい ハァ~あぁ凱ブレィィドォ」
漆黒の鎧に溜まったオーラが 魔神刀に集中する。豹牙が 受け止めた時に 勝負は 決まった。
真っ二つに折れた[パンサーフォール]
「ま、負けた」
膝を付き 座る。
「もう 良いだろう 親父さんの所に帰ってこい」
凱が 手を差し出した。
「豹牙❗」
ほぼ同時に 犀牙 太牙が 叫ぶ。
「大丈夫よ あなたたちも もう止めて」
二人が諦めた様に 攻撃を止める。
「何を してるのです これだから人間は 信用出来ない 三人とも 魔械獣の礎(いしずえ)に なりなさい」
三人の身体から 火花が飛び散り 鎧が 漏電する。
「ナギー ナミー 今だ 豹牙 そこを動くな 今 助ける」
武装変が解けた三人の左肩の下目掛けて 剣を突き刺す。
………。
「止まったか」
静寂の後に いびつに 変形した魔法陣から 犀 虎 豹が 混ざったキメラが 出現した。
「ええい こんな物要らない 」
権堂は スイッチを投げ捨てて逃げて行った。
「何なんだ あれは」
肩を押さえて 豹牙が 見上げる。
「此処からは 俺達の仕事だ お前は 見ていろ」
キメラに向かって 凱 ナギー ナミーが 跳躍した。
ヤホー基地
治療室のベッドにムッソは横たわっていた。
(ムッソリー二の夢の中)
「此処はどこだろう
綺麗な所だなあ」
辺り一面花畑の中に、ムッソは立っていた。
ヽ(´▽`)/「うわー良い匂いだ、あれは何だ 行って見よう」
ムッソが見た先には 川で行水している美女達が いた。
「お兄さんも いらっしゃい 楽しいわよ」
中の一人が 手招きをする。
それに釣られて ムッソが 川に入ろうとした時に 懐かしい声が した。
「ムッソ❗あなたはまだ 此処へ来ては いけません」
「母様 会いたかった 僕もそちらに行きたい もう誰かを傷つけたくない」
必死に懇願するムッソを母親は 制した。
「ムッソ お前にはまだ やらなければならない事が あるのです いずれは父王の後を継ぎ 国の民を守る その時に 世界が 暗黒の時代になってたら どうするの ミクル国に比べたら小さな国なのよ すぐに飲み込まれるわ ナギーさん達と共に 平和な未来を守らなければいけません。ムッソ母はいつでも 見守ってますよ 愛しています」
「母さん❗」
泣き叫ぶと同時に目を 醒ました。
「おい 起きたぞ ムッソおかえり」
ナオサーンは人目もはばからずに 抱きしめた。
ミクル市街地
跳躍した三人に対して 魔械獣は首を 伸ばしながら牙を剥く。
「うおっと危ねえこいつら 変な出方したから 予測が付かねえ」
一見ケルベロス風の魔械獣は 自在に伸びる首で 三人を苦しめる。
「凱さん これじゃ近くにも 寄れないよ」
「親父❗ 何か策はないのか」
「有るぜ あいつらの首の根元を 見ろよ 三つそれぞれに 何か付いてるだろう ありゃたぶん核だ」
「爆弾❗」
「違うよ いいか 一つだけ攻撃しても 再生するから 三人同時だ あの首を後ろに誘導して 一気に破壊する」
「何で 分かるんだよ」
「分からん❗」
「ナミー 今はそれしか無いよ」
その時、豹牙が立ち上がった。
「俺に 誘導役やらせてくれ 犀牙 太牙 動けるな」
「任せろ」
「こんな物 ただの肩こりだ」
三人は武装変身すると それぞれの首に向かった。
凱は漆黒の鎧に オーラを溜め出した。
ナギーとナミーもフルーレにキューティーエネルギーを溜め出した。
豹牙達は牙を交わしながら 魔械獣の上に乗ると 尻尾に首を誘導する。
「今だ❗凱ブレィィドォ」
中心の核に飛んだ。同時に左右の核を二人も攻撃した。
急所に刺さると同時に 退避した。
ドゴァアアアァン
「ヤッタナ」
凱達が 喜んだのもつかの間 爆発物は 群れをなして 飛び始めた。
( °O °;)うそーん
「何だあの虫は こんなの有りかよ」
六人はそれぞれに剣で斬り落とした。
「これじゃ ラチが開かん 一気に燃やす物は 無いのか」
「親父 デントンは居ねえぞ デカい火力なんか あるかい」
虫の群れは 上空に移動しはじめた。
「被害が 広がるぞナギー風で食い止めろ ナミー海水の雨で こいつらの動きを止めろ❗」
言うが早いか ナギーは上空に待機していた。
「ナギーハリケーン ナミーそっちにやるよ」
「おう 任せろ ナミースコール」
大きな水柱がたったかと思うと 一気に群れを海上に叩きつけた。
「二人とも 油断するな そいつらまだ 動けるぞ」
群れが ナミーを襲った。
「キャー虫嫌いよー」
「玄武ガード❗」
群れが バリアの中に閉じ込められた。
「ナミーさんも 女の子だったんだ」
「ムッソ 目覚めたのか」
そこに現れたのは 僧侶のガウンをまとったムッソだった。
「熱い抱擁は 後回し まずは こいつらを片付けましょう ヒートサイクロン」
ムッソが 杖を向けると 玄武バリアに閉じ込められた群れが 炎上した。
やがて 玄武バリアは 小さな球体になり 消えた。
「ムッソさん おかえり」
ナギーが抱き付いた。
「ムッソ ありがとうな」
照れたナミーが握手した。
「そうか 火力が使えるのか ヨシヨシ」
凱は 頭を撫でた いつしか顔も 戻っていた。
「ナギーさん デントンを直しましょう 私を媒体にして下さい」
ナギーは頷くと 薫達にも声を かけた。
「私達と一緒に行きましょう」
薫は 首を横に振り 断った。
「俺達は デントンに重傷を 負わせた 合わせる顔が無い」
「薫、その顔をよく見せてくれないか」
「親父、何であんたが此処に……」
三人は驚いた。
「薫 君達も私の所に来なさい 起爆装置も取り出さないとな 遠慮はいらん なあ 良いだろう ナギーさん」
「そうね お父さんにしっかり監視して貰いましょう」
「お、親父、親父……」
後は言葉に ならなかった。
28話 終わり
m(__)m
《ミケの憂鬱》
ヤホー基地
🏠ピンポーン
「おはよう ナオサーンに頼まれた物が 完成したよ」
ユパ博士が 細長い箱を抱えて やって来た。
「キャーお父さん」
すかさずナギーが抱き付いた。
傍に立っていたナミーをユパが引き寄せた。
「二人共 頑張ってるな 寂しくないか」
「お父さんのほうが寂しかったりして」
ナギーが笑った。
「ユパ博士 ご苦労様です 連絡してもらえれば こちらからお伺いしましたが」
ナオサーンが挨拶した。
「娘達に 会いたくてね」
「ほら やっぱり 所でその箱は 何?」
「聖剣 [麒麟]だよ」
ナオサーンが変わりに答えた。
「デントン 身体の方もすっかり良くなったな リハビリ変わりに 薫君に 届けてくれないか」
「何で俺が行くのですか」
デントンは不服そうに答えた。
「薫君達三人も もう私達のチームだよ こだわりを捨てて行きなさい」
「デントン 俺も一緒に行こうか」
ムッソが訪ねる。
「ムッソリー二は こだわりを捨てている デントン 君の心の問題だ 君自身で解決しなさい」
しぶしぶ了解するデントンだった。
ファルコン基地
「良し そ~と そっとだぞ そ~」
権堂が 何かの薬品を調合していた
そこへいきなり
扉を開けて入って来た者が……。
「ハローエブリバディ ミケでーす MIKEと書いてミケでーす マイクでは ありませーん」
ボン❗
権堂の顔が 真っ黒になった。
「コラー何する 実験が台なしじゃないかー」
顔を焦がして抗議する。
「OH これは権堂さーんすみませーん ぷぷっ」
「何だミケか お前何しに来た」
「私 この度 現場指揮官に 任命されちゃいましたーあなたは 研究に没頭してくらさーい」
「黒崎様 どういう事ですか」
「別にどうもしない そのままの意味だ 兵器開発だけすれば良い」
それだけ言うと 部屋に戻った。
「権堂さーん 気を落とさないでくらさーい あなたに指揮官は勤まりませーん」
「くそ、いい気になるなよ」
此処でも小さな 政権交代が 行われていた。
豹牙邸
シュッシュッ
薫が素振りをしていた時にベルが鳴った。
🏠ビー ビー
「こんにちは 研一郎さん頼まれた品物をお届けに参りました」
「おぉ 良く来てくれたね さあ 上がりなさい みんな デントンさんが 見えたぞ」
しばらくすると 犀牙 太牙が現れた。
「デントンさん すみません」
口火を切ったのは太牙だった。そこへ薫も現れた。
「いや 責任は俺にある デントン俺を殴ってくれ」
デントンは 予想しなかった展開に戸惑いを覚えた。
「そうか なら遠慮なく」
デントンが大きく振り被った拳を 薫に目掛けて
デコピンした。
ゆっくり目を開けた薫はポカーンとした。
「もう良いよ 仲間を想う気持ちは 俺も同じだ」
そう言って薫に剣を渡した。
豹牙邸 外庭
豹牙が剣を取り出した。赤い鞘に金色の装飾が施された剣は 聖獣『麒麟』を連想させる。
「これが麒麟か」
研一郎が説明する。
「薫 その剣はただの剣じゃないぞ お前のオーラの上昇と集中しだいでは 聖獣[麒麟]を呼ぶ事が出来る 麒麟は陸上はもちろん海上や空中 魔界にも行く事が出来るぞ」
「すげえ パンサーフォールとは段違いだ」
「所で その短剣はどうしたんだ」
デントンが聞いた。
「あぁ これがパンサーフォールさ 真っ二つに折れたんで短剣に変えた こいつ用の技も会得したよ」
豹牙は 麒麟を背中に装着すると 短剣を構えて ダミー人形に技を仕掛けようとした。
ざわざわ
「何やら外が騒がしくなって来たな」
研一郎が 外に様子を見に行った。
外では 大勢の住民が 集まっていた。
「コラー 出ていけー 不良共❗ 俺達の町を 壊しやがって」
研一郎が 顔を出した。
「皆さん 聞いて下さい 薫は生まれ変わって帰って来たのです これからは この町を守る為に働きます どうか受け入れて下さい」
研一郎が 頭を下げる。
「親父 俺の為にすまない 皆さん 本当にすまない この通りです 俺達に 町を守らせて下さい」
薫も 頭を下げる。
「信じられるかー 化け物」
住民の一人が投げた石が 薫の額に当たり 血が滲む。
「薫❗大丈夫か」
犀牙 太牙が 駆け寄る。
「お前達は 下がってろ 俺の問題だ」
「何を 水くさい事言ってんだよ」
と犀牙。
「そうだよ 三人で一人前だろ ハハハ」
と太牙。
「みんな ありがとう うぅ」
「豹牙 泣いてる暇は なさそうだぞ」
デントンが 指差した方向に 不気味な影が 現れた。
一斉に人垣が 別れた先に 顔を覗かせたのは 『ミケ』だった。
>> 238
その異様な気配に 住民はそれぞれ逃げ出した。
「ハイハイ 感動的ですね 私も思わず泣きそうになりましたよ もっともサイバーアンドロイドに 涙はありませんけど ホホホ」
ミケが 手を延ばすと腕の装置から 小さな玉がいくつか転がった。
「ほんの挨拶ですよ この子達の相手をお願いね」
それぞれが 人型のロボットになっていく。
「豹牙 俺にも…」
デントンを博士が止めた。
「デントンさん 此処は薫達に任せていただけませんか」
薫達 三人が息の合ったコンビネーションで ロボットを薙ぎ倒す。
「デントンさん 俺達の戦いを 見ててくれ はぁー」
薫は 短剣をはの字に開き ロボットの中心に入って回転する。
「フォールツイスター❗」
犀牙は 棒高跳びで跳躍し六節根を振り落とす。
「ヘキサゴン ショット」
太牙は 地面に衝撃波を打ち攻撃した。
「大地の怒り❗」
地面を三本づつの衝撃波が走り ロボットを 粉々に粉砕した。
「すげえ……」
デントンは 感嘆の声を上げた。
「なかなか やりますねぇ では 私はこれで バイビー」
立ち去ろうとするミケを 薫が 追い掛ける。
「豹牙 待て❗ 足元を見ろ」
デントンが止めた。
「ホホホ デントンさん 良く見てましたね」
ミケが 手を上げると地面に埋まっていたマキビシ状の爆弾が 回収された。
「無駄が嫌いなんですよ 「キライ」だけに ホホホ」
薫は 背筋が凍るほどのギャグに 寒さを 覚えた。
ヤホー基地
デントンが帰って来た
「隊長 あいつは ミケとか言うのは 何者ですか」
「あいつは サイバーアンドロイド 私の分身なんだよ」
「何だって 隊長のクローン人間ですか」
「いや そのままでは無い 私が初めてファルコンに収容された時に 血を抜いて色々調べられた それで遺伝子操作を 施して サイバー処理した 生体兵器 それが『ミケ』だ」
デントンは 言葉少なに 答えた。
「それで くだらないギャグを カマすのか……」
( ̄▽ ̄;)
そこかい✋💥
「あいつには 殺気と言う物が無いんだ 一度 組手をした事があるが 組手中もくだらない話を 話しかけてきて ちょっとツッコミを入れようとした時に 首元に ナイフを突き付けられたのは ぞっとしたな」
「隊長 アホですね」
「あっはっは 心配するな 君達は 充分強いよ」
ミケの登場に 一番動揺を 隠せないのは ナオサーンだった。
29話 終わり
m(__)m
《守ると言う事》
ヤホー基地
「ウォォォォー」
ホログラム室で 壁に叩きつけられるデントン
正確には 自ら衝突していた。
「隊長❗ これは何ですか」
デントンが叫ぶ。
「デントン それほどの改良はしてないぞ 重い鎧の変わりに玄武ガードを鎧にしただけだ 動きやすいだろ」
「そのことじゃ有りません 回りの風景がゆっくりになったかと思うと壁にぶつかります」
「名付けるなら 白虎ガードかな 身体の回りの時間を遅くするバリアだ 今はまだ体感時間が数秒だが 修業しだいで延ばせるぞ その時間で自分の動きをコントロール出来ればな」
「白虎ガードか 凄い」
「デントン 自分自身を守る事が 他の者を守る事にも繋がるんだ その手で未来を守ってくれ」
「この力でミケを 倒すのですね」
「いや ミケも超速を使う スピードだけでは無理だ」
「後は 何が足りないのですか」
「ギャグのセンスだ…… ん?どうした」
「いえ 別に……」
(-。-;)だよね
「お、やってるな俺も交ぜてくれ」
そこへ 凱がやって来た。
「凱 止めた方が良いぞ お前だけではすまない デントンはまだ 自分をコントロールできないから 二人とも怪我をするよ」
ナオサーンが 止めた。
「分かったよ 俺も身体が鈍りそうなんでな 誰か組手しないか」
「私が 相手しようか」
ナギーが声をかけた。
「どうせなら ダブルスしようぜ」
ナミーが提案した。
「じゃあ 私は凱さんと組みます」
ムッソが 凱に付く。
「男対女か あまり乗り気しねえな ムッソはナミーと組んでくれ ナギー俺とパートナーでやろう」
「OK じゃあ決まりね ホログラム室でね」
ナギーが歩きだすと凱が止めた。
「外に行こうぜ 海の傍にな」
「おっさん 自信過剰だな ムッソ、合わせ技で 行くぞ」
「あ、あのーナミーさん落ち着いて」
「ふっふっふ 面白い 俺に傷の一つも付けられたら 飯を奢ってやるよ」
「また 凱のバトル馬鹿が 仕方ない ムッソ ナギー二人がやり過ぎ無いよう頼む」
ヽ(´ー`)ノヤレヤレ
ファルコン基地
権堂が 息を止めて慎重に 基盤を取り付けていた。そこへ勢い良く ミケが 入って来た。
「ハローエブリバディ 元気ですかー❗」
パキッ ( °Д °)
「どうしたんですかー 権堂さ~ん」
「ゴラー ミケー 部屋に入って来るならノックしろー静かに入れー うわーん」
「どうした 騒がしいぞ」
黒崎が入って来た。
「聞いて下さいよ ミケのアホがーうえ~ん」
「まあ 落ち着け ミケもからかうな」
黒崎は 困惑していた。
「所で お前の見た感想はどうだ やれるか」
「心配 いりませーん 私のギャグで 爆発させますよ」
「イヤ、普通にすれば良いから ミケお前のギャグはつまらん❗」
そう言い残すと黒崎は部屋を出た
Σ( ̄□ ̄|||)
「クックックッ 言われてやんの バーカ」
権堂が勝ち誇ったように笑った。
ミケは黙って部屋を出た 権堂にパイをぶつけて。
(。Д゚)何で?
海岸沿いで 2対2で向き合う戦士
「それじゃあ 行くぜ オラッ」
凱が ナミーに斬りかかる。
ナミーが それを身体を回転させながら 交わしざまにキック パンチを繰り出す。
凱は 後方中がえりで 交わし キックを浴びせる。
ナミーは それを受け止め空中に 放り投げる。
凱は 前方中がえりで 着地と同時に 剣を繰り出す。
ナミーは凱の背中に回転しながら体を交わし 首に剣を当てた。
「それまでよ 二人共 何を剥きになってるのよ」
ナギーが止めた。
パシャ💦
「凱さん 落ち着いて下さい」
ムッソが二人に 水を浴びせた。
「はぁはぁ やるな ナミー」
肩で息をしながら凱が ニヤリと笑う。
「おっさんも なかなかやるな 次は酒で勝負すっか ニヒヒ」
「本当にもう」
ナギーが呆れる。
「おやおや もう終わりですか 楽しいショーは」
ミケ‼
全員が 身構えると そこには ピエロの恰好をしたミケが ジャグリングしながら 近づいて来た。
ヤホー基地
「はあ はあ これは結構キツいぜ」
デントンの身体は水を浴びせたように汗をかいていた。
「デントン 少し休憩しよう パワースーツに身を包んでいても中身は人間だ 限界がある 」
モニター越しに ナオサーンが伝える。
「隊長 後少しだけお願いします」
デントンの言葉が終わらない内に ホログラムが 消えた。
「くそっ 俺 頑張れ❗」
ドン❗壁に拳を打つ。
コントロールが出来ない自分に 苛立ちを覚えていた。
海岸沿い
ミケがジャグリングをしていたのは
手留弾だった。
「それを どうするつもりだ」
凱が 聞いた。
「あぁ、 これね」
ミケは何事も無いようにそのまましまう。
( ̄▽ ̄;)
シマウンカイ✋💥
「お手合わせ しましょう 手土産もありますよ」
ミケは 何処から持って来たのか タコツボを足元に置いた。
ゴク 、酒好きの凱が思わず 喉を鳴らす。
「凱さん よだれ出てるよ」
ナギーが たしなめる。
「べ、別にタコ刺しで一杯なんて思って無いぞ」
ばつが悪そうに 構える。
(-。-;)ワカリヤスイ…
身構えながら 凱が続ける。
「ミケ❗ その手は食わんぞ 行くぜ」
斬りかかる凱を交わしざま ミケはタコツボに何かを入れて海に投げた。
「凱さん 心配しなくても良いですよ この手 イヤ足をどうぞ」
ニヤリと笑った瞬間 巨大なタコの足が ナギー ナミー ムッソを捕まえる。
キャアー
いきなり捕らえられびっくりする三人。
「ミケ 貴様、卑怯だぞ 俺とだけ勝負しろ❗」
「もちろん そのつもりですよ しかし情けない 戦士が 油断しちゃ ダ・メ・ヨ💕」
「貴様ーー💢 ウォォォォー」
一気に凱のオーラが 上昇する。
「凱 ブレイィィィドォオ」
魔神刀の剣圧が ミケを捕らえたかに見えた。
砂埃が静まった中からミケが 姿を見せた。
「遅いですね 威力だけで 私を倒すのは無理ですよ」
キューキュー
巨大なタコが 海岸にせり出て来た。その姿は 神話に登場するクラーケンのようだ。
ズドーン💣
クラーケンが 苦しみながら 三人を放した。
「何様のつもりだ このタコ❗」
「デントン 来てくれたか」
そこに現れたのはST[白虎]に乗ったデントンだった。
「凱さん ミケは頼みましたよ 俺はこいつを料理します」
げほっ、げほっ
「デントン 助かったよ ナギーさん ナミーさん大丈夫ですか」
ムッソが二人に声をかけた。
「私は 大丈夫よ あ、タコが逃げ出した」
「ちきしょう 海の中なら ナミーに任せな」
タコに続いて ナミーが海に飛び込んだ。
「ナミー無理しないでね 朱雀来て❗」
空に魔法陣が現れると AP[朱雀]が ナギーの上空からミケを攻撃する。
「ふっふっふ 遅い遅い」
立ったまま 位置を移動させて避けた。
「玄武 召喚❗」
ムッソが乗ると
続いて[青龍]も現れ 海に入っていった。
「皆さん せいぜい頑張って下さいね 料理が済んだらタコ焼きにどうぞ」
ふっとミケは姿を消した。
「あの野郎 逃げたか」
凱は 膝を付いた
「なんて野郎だ ったく 助かったぜ」
「凱さん 玄武ガードの中に」
ムッソが気遣う
「大丈夫だ 俺は タコ料理はお前らに任せたよ」
ゴォオォオォー
巨大な渦潮が起きて 中心からタコが 気球のような姿で浮いてきた。
「ナミー 大丈夫なの」
後から青龍を纏ったプロテクトナミーが飛び出した。
「へ、やつに空気弾を撃ってやったよ ざまあみろ」
気球のようなタコは ナミーに捕まえられて 空中に浮いていた。
「じゃあ そろそろ焼きタコにするかナミー いくぜ」
「ok 焼き過ぎんなよ」
( ̄▽ ̄;)
本気で 食うつもり
気球タコに キャノン砲が 炸裂すると一気に爆発した。
あたり一面が炭だらけになる 玄武ガードに保護された三人は 無事だった 一人を除いて。
「おっさん どうしたんだよ」
ナミーが海から上がって来て 真っ黒になった凱に聞いた。
「何も 聞くな……」
(^o^;)ソウダネ
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