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幼日の恋

レス9 HIT数 2264 あ+ あ-

東雲南風( ♂ Ciw6h )
08/03/18 16:46(更新日時)

僕はまたあの人に恋をした・・・




男性の視点で描く恋愛小説です。
面白いと思っていただけましたら幸いです
聖〔他人の添え星〕もお時間ありましたら、覗いて見てください。でわ。

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No.1157774 08/03/10 23:43(スレ作成日時)

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No.1 08/03/11 20:30
東雲南風 ( Ciw6h )

僕は心を捨てようとしていた。
それしか、僕の心は守れないと思ったから。
でも。心を捨てようとすると思い出す。
幼き日に出会った、少女の事を。
その少女の名前は佐伯エリ。
とても優しい少女だった。
もう何年も前の小さな恋、その恋が僕の心を守ってくれるなんて。
この日の僕はまだ、気付いていなかった。

No.2 08/03/11 22:55
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 1 〇初めまして。
男の子側から見た恋愛(観)小説、面白そうですね。

もう一つの作品も、是非 読ませて頂きたいと思ってます。

No.3 08/03/12 17:05
東雲南風 ( Ciw6h )

>> 2 レスありがとうございます。
なかなか、うまく表現できませんが。
この物語に最後まで、御付き合いしていただければ、うれしいですでわ。
つぎのレスから再開です。

No.4 08/03/12 17:06
東雲南風 ( Ciw6h )

その小さな恋は僕にとってたった一つの良い思い出。
僕は少しその思い出を語ろうと思う。

僕が少女と出逢ったのは、丘の上にある小さな公園、僕が中学生になる春休の夕暮時に、少女はいた。

No.5 08/03/13 19:42
東雲南風 ( Ciw6h )

その少女は公園のベンチに座って、ただ夕日を見つめていた。
当時の僕にとってはとても不思議だったその姿に、僕の目は奪われていた。
少女の見ていた、太陽が気になって・・・
僕はその太陽を見てみた。
紅く染まった太陽に、僕達だけが照らされている。
そんな感覚が僕を包んだ時、なんだか急に恥ずかしくなってきて、少女の方を見る事なく逃げるように、家に帰った。
その日の僕は、大好きなハンバーグも、半分しか食べることが、出来なかくて・・・まるで風邪を引いた様な感じで。
すぐに自分の部屋にもどり、ベッドの上でいつものように漫画を読む・・・楽しいはずの漫画がとてもつまらなく思え。
僕は眠ることも出来ずに。
夕日に照らされた少女の事を思い出していた。

No.6 08/03/14 23:11
東雲南風 ( Ciw6h )

次の日から僕は、夕暮れ時になると公園にいた。
もちろんあの少女に逢う為に。
でも・・・その公園であの日以来、少女に出会うことはなかった。
もう、あの少女には逢えないのかな…なんて考えていた。
その時の僕にとっては、毎日やってくる、あの夕日がとても遠いものに感じられて、
少しだけ夕暮れ時が嫌いになっていた。
そんな日が何日か続いた。
たぶんたったの一週間ほどだったと思う。

今の僕が感じる一週間とは、まるで時間の長さが違う・・・
とても長い一週間だった。

No.7 08/03/15 15:59
東雲南風 ( Ciw6h )

その一週間が終わると僕は中学生になっていた。
初めて通う通学路には、少しの見ない間に大きく成長してる先輩達や、隣りの小学校から通って来る、まだ名前もしらない同級生達がいた。
まだ散りきらぬ桜の花が、
風に乗って僕の手の中に落ちてきた時。
その花びらは僕の中で宝物になっていく。

「綺麗だね」
僕の右手を覗き込む少女が言ったその一言で・・・・

No.8 08/03/17 17:35
東雲南風 ( Ciw6h )

僕は情けないけど、固まったまま何も言えなかった。顔なんか真っ赤になってて・・・
その時の僕の隣りにはずっと逢いたいと思っていた、あの時の少女がいた。
少女は少し不思議そうな声で「早く行かないと遅刻するよ」
そう言って僕の前を歩いていった。
その後ろ姿は桜の舞い散るなか、朝日に照らされて・・・
とても・・・とても綺麗で、本当に女神様のようだった。

それが僕の入学式の日の遅刻の理由だった

No.9 08/03/18 16:46
東雲南風 ( Ciw6h )

入学式の日、教師や親に散々怒られていている時も、僕はあの少女に出会えた事が嬉しくてたまらなかった。
そして、これからは毎日、少女に逢えることを、その日の夜に気付いてしまい・・・
一睡も出来なかった

次の日の朝。
昨日と同じ時間に家を出て、少女の後ろ姿を眺めながら学校に着いた。昨日は気付いてなかったが、少女は僕の校舎とは違う方向へと進んで行った
その校舎は2学年の校舎で・・・
なんだか寂しいっていうか・・・
出来れば同じクラスになりたかったというか・・・・
とにかく、意味もなくプリプリと怒っていた

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