泡風呂は湯冷めにビールの旅

No.1 08/02/29 02:30
ゆ~な ( ♀ 5n4Dh )
あ+あ-

★旅14日日前★
1991年1月。
不動産分譲を営む会社に入社して4年目、僕は都心に近い商業地域のグレーないし銀色の近代的な本店ビルに異動した。
しかも地下鉄の駅から徒歩で5分の場所だ。不動産業界では80mを1分として計算するから、約400mの位置に本社がある。
もちろん夜はネオンの街に変わる。ピンクやブルーに光る世界はまさに大人の遊園地だ。
大人の遊園地のドリンクコーナーではビールなんて飲まない。小さい氷のようなグラスに高級ブランデーや樽の香りをばら蒔く高級ウイスキーしか飲まないのだ。
そんな世界に今日も浸ろうと日夜仕事をするわけである。
といっても今のご時世、投機目的で不動産を買いたい人なんていくらでもいる。
だから、営業はあまりする必要はない。

そんなある日、1つ上の階にある休憩室に行こうとする僕を久米田課長が呼び止めた。

メンソールのタバコを灰皿に置きっぱなしにしながら、真剣な面持ちで北海道へ出張してほしいというのだ。

実は僕の会社はリゾート開発地周辺の土地を一部買い占めていて、そこの分譲の視察と行政手続きの確認をしてこい、とのことだ。

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