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癒し専用ルーム２７６

No.345　24/01/27 15:26
英司 ( NIolye ) あ+あ-

続きです。

党の改革案は表面的なカネの扱いを規制しただけで、政治家同士のカネのやりとりを禁止するところまでは、踏み込まなかった。人事も同じだ。推薦がなくても、阿吽（あうん）の呼吸で政策集団のリーダーたちを登用すれば、現状と何も変わらない。

一方、岸田文雄首相が突然、表明した「岸田派の解散」は党内に強い反発を招いた。事前の相談がなかった麻生派や茂木派が「オレたちが政権を支えてきたのに、ふざけるな」と憤ったのも当然だ。

スキャンダルの勃発当初から、岸田首相の標的になった安倍派や二階派の面々は、派閥を解散しても、虎視眈々（たんたん）と「岸田降ろし」の機会を狙っているだろう。３月末に来年度予算が成立するまでは動かないかもしれないが、４月に予定される衆院補選あたりから、何が起きてもおかしくない。

そんな権力闘争は、事実上の派閥再結成を促す。「『ポスト岸田』に誰を担ぐか」「どうやって同志を募っていくか」という密談から始まり、事が成就した後は「論功行賞の人事」が焦点になる。

権力目指さない「政策集団」意味がない

そもそも、政策集団とは権力獲得を目指す政治家の集まりである。学生があれこれ議論するのとは訳が違う。逆に言えば、権力を目指さない政策集団など意味がない。「『ポスト岸田』を目指す政治活動」こそが政策集団の核心であり、真骨頂なのだ。

続きます。