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続・ブルームーンストーン

No.43 18/11/18 11:17
自由人
あ+あ-

「痛って~ごめん、痛ってごめ、ごめごめ…」

大ちゃんが左手で後頭部を押さえ、右手てごめんごめんのポーズを取りながら「痛ごめん」を繰り返す。

お互い浮気の天罰じゃあ~~

しかし、バチが当たるとはよく言ったものの、まさか大ちゃんの後頭部に当たるとは想像だにしなかった。

それを言うなら大ちゃんの後頭部も
23年間生きていた今、まさか私の鼻と前歯にぶち当たる事になるとは夢にも思わなかっただろう。

大ちゃんが痛ごめのセリフを繰り返しながらのたうち回っている横で、
私はジ~ンコジ~ンコする前歯を押さえ、痛すぎて感覚の無くなりかけた鼻からの分泌物をひたすら気にしていた。

鼻血…出ません様に!

そのうち、溢れる涙と共に鼻からもサラサラした液体が流れ出し、
ビビりながらもティッシュで拭いてみると色は無色透明。

鼻水だっ。
セ~~~フ。

鼻と前歯は相変わらず
「ジンジンジン!ジンジンジン!ボワボワボワ~ン!」的なリズムで激しく痛かったが、少し余裕の出た私は自分の携帯を新ためてチェックした。

着歴1件。

あっユッキーからだ。

急いでユッキーに電話をかける。

「もしもし!お疲れ様で~す!」

嬉しそうなユッキーの声がする。

「お疲れ様~!どしたの?」

つられて嬉しさ全開の声を出した私に、

「今日は大ちゃんもミューズも出勤かな?
夕方に顔出しにでも行きたいんだけど。」

「そうなの?私は中番だけど大ちゃんが早番だからユッキーが来るまで帰らないように言っておくよ。」

私の言葉に、

「ありがとう。
大ちゃんを待たせないようになるべく早く行くからね!」

ユッキーは張り切った声を出し、じゃあまた後で!と電話を切った。

後頭部を時々触りながらもやっと落ち着きを取り戻し、氷と炭酸がほぼ消え失せたぬるいコーラをすすりつつ冷え切ったポテトをポソポソと食べていた大ちゃんに電話の件を伝える。

「そうか~、パートさん達がいる時間に来てくれたら紹介出来るからいいんだけどな。」

大ちゃんは相変わらず事務的な事を返してきたが、その顔にはいっぱい無邪気な笑顔を浮かべていた。

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