注目の話題
どうしても結婚したいです。
友人に裏切られ、どう対応して良いのか分かりません。
わたしが悪いですか?

続・ブルームーンストーン

No.38 18/11/14 12:50
自由人
あ+あ-

プルルル

ガチャ

「もしも…」

「優衣っ!私だよっ!」

「美優ちゃん?どしたの?」

毎度毎度いきなり叫ぶ姉の声に慣れ切っているのか、全く驚いた様子もなくのんびりと返してくる優衣。

ダダダダダ!と機関銃の様に一気に喋りまくった後に、

「あ、ごめん。今時間空いてる?」

とようやく相手の都合を聞く姉に対して、

「大丈夫だよ~。
でも、ちょっと先にトイレ行ってきていい?」

と、怒る所か逆に気を使って聞いてくる優衣。

「ああっ!ごめん!早く行って来て!
私のせいで膀胱炎になったら大変!」

「膀胱炎っ。」

優衣が笑いながら席を外し、戻ってきた時には私の話に対する分析は既に終わっていたようで、

「それね~、美優ちゃんの誘いを断ってしまって悪かったなと凄く気にしていた所に、美優ちゃんがよそよそしい態度を取ったから寂しくなっちゃったんだね。」

と言い出した。

「えええええっ?!
そんなつまんない事で?」

さすがに優衣の見解は外れているであろうと思った。

あの「信長」とも言われる狂犬がそんな女々しい事で?

「え~と、仕事のミスして迷惑かけたのに、更に厚かましく彼女持ちの自分を食事に誘ったりして無神経な奴め!!と怒ったんじゃないの?」

「何でそんな発想になるのかわかんないんだけど…逆だよ逆!」

優衣が面白そうに笑う。

「美優ちゃんが自分に対して気を使ってくれた事が嬉しかったんだよ。
でも断ってしまったからものすご~く気にしてたとこに、
よそよそしく敬語使われてガーン!といった所だね。」

「迷惑をかけたお詫びのつもりだったから気にしなくていいのに…」

「こちらはそうでもさ、
向こうはせっかくの好意を無下にした事が気になるのよ。」

「仕事のミスの事はもう怒っていないの?」

「もうとっくに完結してるよ。
仕事は仕事。
結果オーライになればそれで終了。」

「それにさ、」

と優衣は続けて言う。

「彼がそこまでしてくれたのはもちろん店長としての責任が1番だけど、
すみませんと凹んだ美優ちゃんの顔じゃなく、
ありがとうの笑顔を見たかったんじゃないかなあ?」

なるほど。

「接し方が分からなくて難しい…」」

自信喪失気味な私の言葉に、

「2人は逆のタイプだからね。
気まずくなった時の回復呪文を教えてあげるよ。」

優衣は楽しそうに笑った。

38レス目(290レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧