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続・ブルームーンストーン

No.37 18/11/13 21:36
自由人
あ+あ-

「えっ?今日?」

「はい。」

「あ~ごめん。夕飯は…」

少し間が空き、気まずそうに言い出した大ちゃんの態度で瞬時に察した。

「あっごめんなさい。
彼女さんと…食べるんですね。」

「うん、ごめん。」

「いえいえこちらこそ。
じゃあせめてもの気持ちとして、仕事終わってから店長含めみんなにジュースでも差し入れしますよ。」

「うん、ホントごめん。」

「いえいえこちらこそ。」

仕事を終えて近くのコンビニに皆のジュースを買いに行きながら後悔した。

もう気軽に誘ったり馴れ馴れしい事しちゃいけなかったんだ。

私には彼がいるし向こうにも…ね。



店に戻るとジュースの袋を大ちゃんに渡し、

「今日は本当にすみませんでした。
お手数ですがバイトの子達に後で配ってあげて下さい。」

と頭を下げて帰ろうとしたが、
大ちゃんは何故かムッとした顔をして袋を受け取ろうとしない。

「あの?どうしましたか?」

「何で敬語なの?」

「へっ?何がですか?」

「だから何で敬語なの?」

「えっ?上司なので…」

「いつも仕事外は敬語使ってないでしょ?」

えっ?えっ?えっ?

意味がまるでわからなかった。

「あっ、え~と、ついまだ仕事中のつもりで…」

私の言葉に嘘は無かったつもりだったが、大ちゃんは更にムッとした様子で

「そこに置いておいて。
ありがとう。お疲れ様。」

とぷいっと店内に行ってしまった。

何なんだよ一体。

仕事のミスのことまだ怒っているのかな。

悲しみがどっと押し寄せて来て涙が出てきた。

さっさと帰ろう。

早く帰って、そして、
優衣に電話だあっ!!!

妹の優衣は私とは真逆な性格でタイプ的には大ちゃんに似ている(と本人が言っていた。)

優衣なら大ちゃんが何故怒ったか教えてくれるかもしれない。

優衣は人見知りで物静かなタイプだったが、何故か私とはウマが合い姉妹仲はすこぶる良かった。

優衣~~!
私の愚痴を聞いて~~!!

思えば自分にとって何の得にもならない姉の愚痴を聞かされる気の毒な妹。

でも妹にベッタリ甘えていた姉はそんな事など構い無しに、話しを聞いてもらう事を心の支えとしていそいそと家路を急いだ。

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