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夢想転職 拳法やめたら無職だよ2

No.15 17/01/15 09:38
自由人3
あ+あ-

「へえ……でも世界といわれてもピンと来ねえなあ。外国に行ったこともないし」
そこでティオキが口をはさんだ。
「ジェイギもケーンシロウも今から外国語を学んでおけ。外国の情報に接しておくことが世界進出の第一歩だ。ルアオウと私はもう始めている」
「えっ、そうなの?」
これにはジェイギだけでなくケーンシロウも驚いたようだった。
「ああ。□斗新報を創刊してから今さらながら言葉の重要性に思い至ったのだ。言葉は一夜にして世界に伝わり、数多くの人の考えを変えることができる。ペンの力は一人の人間が振るう拳の力を遥かに超えることがあるのだと」
ティオキのその言葉を聞いたルアオウは立ち上がり、拳を天に突き上げて叫んだ。
「今こそ悟った! ペンは拳より強し! このルアオウ、言論の力で世界に覇を唱えて見せようぞ!」
三人の弟はルアオウを尊敬のまなざしで見上げた。
「ルアオウ、あなたらしい見事な心意気だ……」
「すげえ……」
「ルアオウ、にいさん……」
「いよっ、世紀末言論覇者、ペン王‼」
ジェイギの掛け声とティオキとケーンシロウの拍手にルアオウはこれ以上はないほどのすがすがしい笑顔を見せた。
と、その時―

ちゅどーーーーん!

世界は核の炎に包まれた。

「またしても核戦争かっ!」
核戦争に二度ならず三度までも夢想転職を打ち破れて、ルアオウは憤懣やる方ないといった表情で空をにらんだ。
「二度あることは三度あるってか……」
「……」
ティオキも意外な結末に驚いていたが、持ち前の冷静さですぐに気分を切り変え、声を励まして四度目の挑戦を促した。
「みんな、まだ三度目だ。ことわざにも七転び八起きというだろう。これしきのことで音を上げては□斗神拳の名が泣くぞ」
「ティオキ、よくいった。このルアオウとて成功するまで夢想転職をあきらめる気はない! 行くぞ、夢想転職! ぬううりゃああっ!」

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