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No.82 17/03/07 19:44
パンダっ子 ( UUqVnb )
あ+あ-

摩耶と約束したファミレスに先に着いたのは私の方だった。
「早いね、待った?」
時間ぴったりに摩耶は現れた。今日は凄くボ一イッシュに見えるな、と思った理由はすぐに分かった。髪がいつもより短いのだ。私から斜め前に見える女子高生らしい四人組が、摩耶をちらちら見ながらひそひそ話している。摩耶と一緒にいると割と起こる現象なので、もう慣れてしまった。

「摩耶、今日は一段とかっこいいんですけど。私達周りからカップルに見えてるよ、絶対。」
にやにや笑いながらからかってみると、摩耶は私の好きなちょっと困った表情になった。
「なんだ、死にそうな顔してると思ってたのに元気そうじゃない。」
「うん、元気だよ。開き直ったのかもしれないな。一人でうじうじしてても仕方ないしね。」

私は摩耶に昨日の美咲との話を包み隠さず話した。お金を置いて帰ろうとして失敗した事もちゃんと話した。かっこ悪いけれど、摩耶に事実を知っておいて欲しかったのだ。
「はぁ・・・また友香に近付くつもりなんだ。結婚生活が落ち着いて暇にでもなったかな。」

一通り話し終わると摩耶は頭を抱え込んでしまった。
「そんな・・・暇つぶしで私の恋人にちょっかい出されたらたまらないわよ。」
「それが出来てしまうのがあの人の怖い所だよ。でもこっちにも強みが無い訳じゃない。」

「美咲が、あ、年上の人だけど呼び捨てにするよ、恋敵だし。離婚したりしないっていう理由?」
「うん、それもあるね。だけどそれが一番の強みじゃない。琴乃と友香の繋がりがあの人が思ってるよりも強い事だよ。」
「それだけ?ちょっと弱い気がするな・・・。」
「弱くないよ、それが一番肝心なんだよ。多分美咲はあなた達の関係より、自分と友香の関係の方が深かったと思ってる。琴乃が美咲に似ているのがかえって良かったかもしれない。琴乃の外見だけで友香があなたを選んだと思ってる。」

「つまり私、舐められてる?美咲は私を自分の代わりにされてる可哀想な子だと思ってるんだ。」
「まあ・・・はっきり言うとそうなるよね。」

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