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Everything Love─葛藤─

No.3 14/03/21 03:51
匿名0 ( ♀ )
あ+あ-





よりによって、この日は織田さんに迎えに来てもらうのではなく いつもとは違う場所で待ち合わせをした。




そこには昼間の一件など何事もなかったかの様にニッコリ笑う織田さんが待っていた。



せっかく私と逢う時間を作ってくれたんだから今日は笑って笑顔でいなきゃ!
そう自分に言い聞かせ私も微笑み返す。



年末最後の金曜日。
中に入るとパネルは真っ黒。
「あ…織田さん、満室だ」




「ほんとだ…」





どうするんだろう…。
織田さんがやや困った顔でフロントに声を掛ける。
「どのくらいで空きますか?」





「お待ち頂いている方が3組いらっしゃるので時間はちょっと分かりませんが………」




会社の人間はこの駅を使う人も多い。
普段なら、このくらいの時間帯はほぼみんな帰った後だけど、今日は年末。
忘年会や仕事納めでまだ駅周辺には会社の人間がいる可能性も高い。




こんな時、織田さんが考えてる事はすぐに読み取れる。




「移動する?」




こんな所で待ってるのは危険!ハラハラする!そう思ってるに違いない。




「だな…移動するか…!」




やはり。




次の思考回路も予測がつく。
移動ともなれば、一緒に歩いてる所でも見られたらマズい。
ここはひとまず別々に移動するのが無難だな。




「別々に向かった方がいいかな?
それともタクシー拾う?」




「タクシー乗り場辺りに誰かいたらマズいよな」




しばらく考えて
「別々に移動して向こうで待ち合わせしようか!」




やっぱり…ね…。
言うと思った。




この考えが正解で当たり前の事だ、なんて分かってはいるけど。
あまりにも私といる所を見られたくないって言うのがなんとなく切なくなった。
そんなにも私と付き合っている事に後ろめたさがあるんだと感じ取れると、立場や状況を理解出来ていても多少ショックを感じる。





「じゃあ、あの辺で待ってて!
俺は電車で向かうから凛タクシーでおいで!」





「うん」
私の顔には笑顔がなかったんだろう。
織田さんの表情が一瞬変わったのが分かった。

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