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バージンロードを1人で歩いてはいけないのでしょうか。
🔥理沙の夫婦生活奮闘日記😤パート3️⃣💥
不倫して心入れ替えたパートナーっています?

~漆黒の~(後)

No.4 12/10/24 14:28
シノァ・オーギュスト ( INTknb )
あ+あ-

≫3

ニヤリと笑うと
机に勘定をのせ
彼は風のように走り出した


バンパィアでなかったら見逃してしまいそうな俊敏さに驚いたが
逃げ足が早いと言われれば、きっと納得できなくもない



店が並ぶ街並みを抜け、閑散とした裏通りを何回か左右に曲がり
気付けば見知らぬ場所へ来ていた


舗装されていない泥道の両サイドには
さびれた店が並び
そのほとんどが戸を閉めている


くたびれた角灯が点々と道を照らし
怪しげな露天商が、道端で、明らかに盗んできたような品を並べていた


「ようよう兄ちゃん
かっていかねぇか!」


ボサボサした髪の間から歯のない口だけを見せ、汚い身なりの男たちが
盗品を売りさばく


「ここは・・・・・?」


「ごめんよ~今日はちょっと急いでんだ
きみ!こっち!こっち」


カルゥアンは露天の男たちに軽く挨拶しながら
またも、俊敏な足取りで脇道へ消えた


一体どこへ行くというのだろう
まさか、俺を騙して路地へ追い込み本を奪い取ろうとしているのではないだろうか


疑心暗鬼のまま、角をまがると
暗闇の中、小さな露天商の前でカルゥアンが口笛を吹いていた


品が並ぶ
ぼろ切れの上には
血糊がついた剣や弓
鎧などが並び
腕輪やネックレスなど
小物が散らばっている


「ど・れ・が・ほ・し・い」


帽子を深く被った男が
低い低い声で訪ねる


「さぁ、選びたまえ」


カルゥアンは俺に分かるようにあるものを指差した


それは

小さな
竜の刺繍を繕った
古ぼけた羊皮紙

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