妄想のお話☆
はじめに、、
これから書くお話は、私の好きな俳優さんの腐的な作り話なので、読みたくない方は、読まないでください。
タクミくんシリーズを知らない人は、よく分からないかもしれません。
唯の、私の妄想話です。
よろしくお願いします。
13/06/25 22:56 追記
追記:
読まれた方の感想などいただけると嬉しいです。
大マオファンの方がいましたら、アドバイスなどもいただけると嬉しいです。
13/11/13 12:20 追記
追記:
登場する人物も私の想像上の実在しない人物が登場しています。
なので、実際の生身の人とは一切関係ないのでご理解下さい。
「女子は怖い」というまおにかける言葉を考えていたら、まおが
「大ちゃん、そんな顔しないでよっ、俺全然大丈夫、ただびっくりしただけだから。」と言った。
自分はどんな顔をまおにむけていたのだろうか…
「よし、今日は飲むかっ☆って言ってもお前はコレだからな」とイチゴミルクを差し出し、飲みかけのビールを飲み干し、次の感をプシュっとあける。
「大ちゃん大丈夫?飲み過ぎじゃない?だって大ちゃん飲みすぎると寝ちゃうよね?」
「大丈夫だって、今日はまおに付き合ってやるから」
「何それ…俺は大丈夫だって言ってるのにっ」と少しだけ膨れたまおは、可愛い。
「でも、お前、今日の事どうすんの?彼女に言う?責める?」
「どうしよう、もう見なかった事にしたいけど…どうしたらいいかわかんないよ。大ちゃんならどうする?」
と俺に聞く。
「俺に聞くなよ〜、自分のことだろ?まぁ俺なら彼氏いるのに何も言わず合コンに参加してるような女はないな…」
「はぁ…そうか…」まおが凹み出す。
凹むまおの横に移動して背中をバシっと叩く。
「もうっ何?大ちゃん、痛いよっちょっと酔っ払ってきた?」
まおの肩を抱き「お前も飲んでみる?」とまおの顔の前に缶を近づけて酒を勧める俺を「ジュースの方が美味しいからいいよ〜」と止められた。
「なんだよ、お子さまだなぁ…」
傷ついているのはまおの方なのに、なんだか切ない気持ちが止まらない。
まおを黙って見つめていた。
初めは「?」な顔だったまおも真っ直ぐに俺を見つめていて、瞳と瞳がぶつかる。
綺麗な大きい目、曇がないな。
自分の全てを見透かされてるようで少しだけ怖かった。
「大ちゃん、なんでそんな顔してるの?」
「どんな顔?」
「なんていうんだろ、泣きそう?みたいな、酔っぱらいでしょ?」ってまおは茶化す。
「彼女と練習できた?」と聞くと大きい目を更に大きく見開く。
「え…?ちょっ大ちゃん?わっ…ン…」
気づいたらまおの唇を俺の唇が塞いでいた。
重なる唇を離し、「彼女の事好きなのか?
好きにさせられた?」
と聞くと、
「え?」と只々びっくりしてる様子のまお。まおの肩をギュッと掴みまおの胸に頭をうずめる、このよく分からないけど、抱きしめたくてたまらない感情をどうしたらいいのか分からなかった。
「大ちゃん、、酔っぱらってるんだよね??」
「うん、多分酔っぱらってる…事にしといて。」
顔をあげて再びまおの顔を見つめ、キスをした。
拒まれると思った。
でもまおはゆっくり目を閉じた。
啄ばむようなキスを重ねて、この時間が終わって欲しくないと思った。
「大ちゃん、俺、キス上手くなってる?」
とまおが聞いてくるから、この雰囲気で聞かれると思わなくて思わず笑ってしまった。
やっぱりまおは超がつく天然だ。
「なんで笑うの?」と膨れた。
「いや、上手くなってるよ。」
「ねぇ、大ちゃん…俺ね、変なんだよ。映画の撮影が終わってるのに…役が抜けきれてないのかもしれない。変だよね…」
「それは、俺をギイと重ねて見てるってことか?」
「たぶん…キスも嫌じゃないんだ。大ちゃんも?」
「俺は…、」
正直俺は、役が抜けきれてない事はない。
素のまおが気になっていて、守りたくなるこの感情が何なのか分からず、モヤモヤしていた。
でも、役が抜けきれてない事にして、
「俺も…タクミ…」
再びまおの唇に深く口づけをした。
まおから甘いイチゴミルクの香りがした。
深く重なる唇を離すと二人分の吐息が混ざり合う。
「ん… はぁ… 」
まおの目から涙が零れ落ちた。
「ごめん、、」まおの涙を見て咄嗟に口から出た言葉。
「あやまらないでよ、俺、どうしよう…
この気持ちから抜け出せる?」
不安そうに見つめてくる瞳に囚われる。
俺は、ただ抱きしめるしかできなかった。
机に置いていた携帯が震えて床に落ちた。
「大ちゃん、携帯…彼女じゃない?」
まおに言われて画面を確認すると彼女だった。
“終電で家に行くね”と入っていた。
「大ちゃん、帰るよ…」
帰るなよって言葉が喉に詰まる。
掴んだ腕を外され、まおは玄関に向かう。
「今日はありがとう。またね、大ちゃん。」と微笑みながら手を振る。
そして、玄関のドアが静かに閉まった。
部屋に戻り座り込みしばらく動けないでいると、床に落ちた携帯が震えた。
“もうすぐ着くね。待っててね〜”
彼女からだ。
しばらくすると、玄関のチャイムが鳴り響く。
「来ちゃった☆玄関鍵空いてたよ〜不用心だよっ」
と彼女。
「何でいきなり来たんだ?」
「別にいいでしょ?あれ?何これ…」
机にある甘いお菓子や、イチゴミルクのパックを見て彼女が指を指す。
「舞台仲間が来てたんだよ。入れ違いで帰ったよ…あ、女じゃないからな。」
「本当に?だってイチゴミルクとか、このお菓子…女の子が買うみたいなのばっか…」
彼女のこういうところが本当にめんどくさい。
「だから、違うっていってんだろっ」
イラついてしまう。
「怒らないでよ…だって心配だったの。」
彼女が俺に抱きついてくる。
はぁ、ため息をつきながら彼女の背中に腕を回した。
「終電で来たし、もう帰れないから泊まっていいでしょ?」と彼女。
帰れよ、なんて言えなかった。
「大ちゃん… 好き…」
目の前には大きな瞳で俺を見つめるまおがいた。
抱き寄せるとその身体は柔らかくて、男の身体じゃない…
そっか、まおは、女だった?
抱きしめて口付けるととても心地よくて満たされた気持ちになった。
「まお… 好きだ…」離したくない。
このまま一つに溶け合う事ができたらいいのに…
すけ…大輔っ
声がする方を見ると、シーツで胸を隠しながら彼女が心配そうな顔をして覗き込んでいた。
「大輔、どうしたの?なんかあった?涙…」と彼女。
目元に手を伸ばす。
夢を見ながら泣いていたみたいだ。
そんな俺の頭をを彼女は抱きしめる。
「怖い夢でも見た?」
と彼女は言う。
「見てた…」
夢で覚めてくれて、この気持ちも消えたら楽になれるのに…
彼女に抱きしめられながら、まおの事を考えていた。
大ちゃんとキスをした。
正確には、キスされた。
もっと正確には、ギイである大ちゃんにキスされた。
嫌じゃなかった。抱きしめられる心地良さに身を委ねてしまいたかった。
でも、現実に引き戻される。
机にあった大ちゃんの携帯が震えて床に落ちた。
落ちて、光ってる。これは警告?なのかもしれないって思った。
これ以上、進んだらダメだっていう…
「大ちゃん、携帯…彼女からじゃない?」
そう俺が言うと、画面を目の前で確認する、見るつもりもなかったけど、見えてしまった。
“今から終電に乗って家に行くね。”
帰らなきゃ、僕も終電に乗り遅れちゃうよ…
「俺、帰るよ。」そう告げて、大ちゃんの腕をすり抜け玄関に向かう。
「じゃあまたね、大ちゃん。」
玄関のドアが閉まる。
何だか、色々な事が起きて頭がぼーっとする。
大ちゃんとキス…
大ちゃん、さっき俺にしたみたいなキスを今から彼女にもするのかな?
そう考えると胸がズキンとした。
一筋の涙が頬を伝う、後ろを振り返ってもドアは開かない。
来た道を歩く距離が長く感じた。
駅に着いて電車に乗ろうとしたけどちょうど終電が行ってしまった。
どうしよう…
そいえばタッキーさんもこの近くに住んでたって言ってたっけ?
迷惑だよね…って思いつつも、電話してみた。
「もしもし、タッキーさん?今家にいる?
◯駅にいるんだけど…終電乗りのがしちゃって…お願いなんだけどっ始発まで家においてくれない?」
何でそんな駅にまおがいるんだ?って聞かれたけど、まぁいいよ、そこからならタクシーでワンメータくらいだから、住所言えば?って住所を教えてもらった。
手ぶらじゃ悪いと思って、コンビニで色々買い込む。
あ、そいえば大ちゃんの家にアイスも冷凍庫に入れっぱなしだったな…
そんな事を思いながら、タッキーさんの家のインターホンを押した。
インターホンを押すとカチャリと鍵が開く、ドアを開けるとジャージ姿のタッキーさんがいた。
「タッキーさん突然本当にすいませんっ」
「まぁいいから、とりあえず入れば?」
「お邪魔します。本当によかったぁ。コレお土産買ってきたから、」
「おう、サンキュー、ってお菓子ばっかりじゃねぇか…あ、酒もあるか。」
とタッキーさん。
カバンを置いて、座ろうとしたら、ジャージを渡された。
「朝までその格好だとリラックスできないだろ、着替えれば?」
「ありがとう。」
着替えて見るものの、体格が違うからブカブカだった。
「ブカブカだなっアレだよ、タクミくんの時の萌え袖になってるよ、お前っ」とタッキーさんが吹き出した。
「だね、ブカブカ。」
「なぁ、ところでさ何であの駅にいたわけ?」
と、タッキーさんに聞かれた。
「あー…えっとね、大ちゃんの家に行ってたんだよね。」
「そうなの?だったらさぁ大ちゃんの家に泊まればよかったじゃん。」
すぐに答えられなくて俺は黙ってしまった。
しばし流れる沈黙にタッキーさんが、「言えない?」と、一言。
「え?別に……
あの、何かね、今日は色々ありすぎて、混乱してる。」
「ふーん…、ま、いいわ。コレ飲んでいい?」
「あ、いいよ。俺も何か飲もっかな。」
「まおっていつも僕っていってたよな?彼女できたんだろ?[俺]は、彼女の影響だよな〜」
タッキーさんは、何も知らないから仕方ないけど今は耳を塞ぎたい彼女の話をふってくる。
「そうかもね、、でも、今日さ、色々あって…彼女の事好きなのかよくわからなくなったよ。」
俺がそういうと、タッキーさんは驚いていた。
「なんだよそれ〜、話せよ、少しはスッキリするかもよ。」
「ひかない?」
「そりゃ内容にもよるけどっまぁひかないと思う。」とタッキーさん。
「あのね、今日大ちゃんに飯食いに行こうって誘われて……」と彼女が合コンに参加してるのを目の当たりにした事を説明した。
「うわ…それキツイわ。俺だったら乗り込んで本人に問い詰めるかも。だって好きなら嫉妬するだろ?それでまおはどうしたんだよ、」
「バレないように、店を出た…」
「はぁ⁈なんでだよっ」
「だって、、」
「大ちゃんは?知ってるの?一緒にいたんだろ?でも何でそこで好きかわからなくなるんだ?」問い詰めてくるタッキーさんにうまく答えが出せないで、気づいたら涙が頬を伝っていた。
突然涙が意思に反して流れ出し止まらない。
タッキーさんがびっくりしていた。
「おい、まおどうしたんだよっ、泣くなよっ、たかだか彼女が合コンに参加してただけだろうが…」
「ちがうんだよ、違う…そんなんじゃなくて…」
「まぁ、まおは純朴すぎだからな、でもそんなピュアなまおをここまで傷つけるなんて許せねぇわ」
タッキーさんは、彼女に裏切られて俺が泣いてるって思ったみたいだ。
「ありがとう、だいぶ落ち着いた。突然来た挙句に、これだしなんか、タッキーさんごめんなさい。」
「あやまんなよ、まぁさ、ふられたわけでもないし、浮気でもないし。あんま気にするな。好きじゃないって思うなら、そんな女ふってやれよ。」
と、タッキーさん。
必死に慰めようとしてくれてるタッキーさんが面白くなって思わず笑ってしまった。
それからたわいない話をしたあと、そろそろ寝るか、とタッキーさんが布団を用意してくれた。
電気が常夜灯に変わる。
「ねぇ、タッキーさん、もう寝た?」
「ん?何?」
「あのね、俺、今日キスしたんだ。」
「え?」
「大ちゃんと……正確に言うと、ギイ?と…俺おかしいんだよね、映画の撮影終わったのに、俺の中のタクミがいなくならないんだよね…」
「……。」
「驚くよね、そりゃ、、自分でもびっくりだもん、大ちゃんも同じだって…」
「……。」
「どうしよう、タッキーさん。」
「正直さ、びっくりと言うより、やっぱりとか思うとこもあるよ。2人の雰囲気とか近くで見てたし。なんていうか、お互い惹かれ合ってるっぽい雰囲気があって、、
でもまさか、今日そんな事になってる事に驚いた。」
「そっか…」
「でも、そうなら、俺のとこなんて来ないでそのまま大ちゃんのとこに居ればよかっただろ?なんで来たの?」
「彼女、、大ちゃんの彼女からメールが大ちゃんの携帯に、、キスした後に入って来て…内容が見えちゃって、今から来るって…それで、何かね彼女にも罪悪感だし、これ以上踏み込むなっていう警告みたいに感じたんだよね。」
「あー…、そうか、、じゃあ大ちゃんの家には今彼女がいるって訳ね。まおはどうしたいの?」
と聞いて来るけど、
「わからない…」としか答えられなかった。
「でもさ、お互い役が抜け来れてないって自覚があるならさ、時間が経てば解決するんじゃね?だから、あんま深く考えすぎるなよ。役者が役に入り込みすぎるなんてよくある話だよ。大丈夫だから、もう寝ようぜ。」
「うん。おやすみなさい…」
ゆっくり瞼を閉じた。
- << 62 ドキドキして一気読みしました(*^^*) 続きを楽しみにしています
驚いた…
でも、やっぱりなという感想だ。
さっきのまおの衝撃的なカミングアウトにも以外と冷静だった。
映画では、赤池というタクミの恋人役のギイの親友の役で2人のやり取りを身近で見ていて、なんとなく2人の周りの空気感を知っていたからだと思う。
まおは中性的な雰囲気があって、男の俺でもたまにドキっとするような仕草や表情をする事があるから、大ちゃんが惹かれたのも分かる気がする。
まおの寝息が聞こえてくる。
きっと1人で抱えた思いを俺に話すことで少し安心したのかもしれない。
大ちゃんのまおを見つめる目線は柔らかい、まおの大ちゃんを見つめる目線は熱を含んだ感じだ。
これからの2人は、どうなるんだろうか?
役が抜ければ元に戻れるのか…
ただ分かる事は、これ以上進んでも先は明るくない、と思う。
でも好きになる事をやめることもむつかしいと思う。好きになる事は、本能だ。
2人はどうするのか?
まおは俺を信頼してくれたから話してくれたんだと思う。
大ちゃんは、歳上だし自分から俺には何も言わないだろう。
2人の秘密を知ってしまった俺は、2人を見守る責任があるのだと思う。
この秘密は、誰にも知られちゃいけない…
まおの寝息のリズムを聞きながら、2人の行き着く先を考えながら眠れずに朝を迎えた。
まおは、始発が出る時間に目を覚ました。
「タッキーさん色々ありがとう。」と言うと着替えて部屋を後にした。
「まお…好きだ、好きなんだよ…」
ギイの唇が俺の唇に重なる。
まお?僕はタクミだよね?
これは撮影?
もう、そんなことはどうでもよかった。
ただ、目の前にある温かい体温を離したくない…
「ごめん、ごめんな、まお…」謝りながら遠のく温かい身体に不安になった。
「謝らないで、いかないで、好きだから、大ちゃん…」
ここは?横を見ると目を閉じるタッキーさんのかっこいい横顔がある。
そうか、さっきのは夢なんだ。
自分の頬に触れると涙が流れていた。
涙を拭って携帯電話の画面を見ると、もう始発が出ている時間だった。
大ちゃんからのメールは、ない。
タッキーさんを起こさないように静かに着替えて、借りたジャージと布団を畳むと、タッキーさんに声をかけて家を出た。
まだ時間が早いから人もまばらだ。
大ちゃんは彼女とどんな夜を過ごしたんだろうか?
そんな事を考えていると、彼女からメールが入った。
“昨日は、怒っちゃってごめん。会いたかったから…仕事の付き合いだし、仕方ないの分かってるよ。ごめんなさい。怒ってる?”
怒ってもいなかったし、忘れてた。
こっちこそ、ごめんって感じだ。
“怒ってないよ。”とメールを返した。
こんな早くにメールがくるなんて、多分彼女は朝まで合コンだったんだろう。
俺も同罪だ。
彼女を責められない。昨日の事は見なかった事にしようと思った。
昨日帰ると言ったのに帰ってない家に連絡をした。
電話をするとお母さんが出る。
連絡くらい入れなさいと怒られた。
お母さんの声を聞いたら、昨日の出来事がうしろめたくて今日は顔を合わせたくない気分になった。
いつも座れない電車もすいていて座る事が出来た。
電車に揺られながら目を閉じると大ちゃんの香水の香りと伏目がちな瞳に脳内が支配される。
慌てて目を開けると、最寄りの駅だった。
家に着くと、ただいま、と声をかけてお風呂に直行した。
家族に顔を合わせたくない。
と思った所で足元に体温を感じた。
ロクだ。「にゃぉ」という鳴き声を出して足にまとわりついてくる。
「お前は特別だよ。シャワー行くから待ってて。」
と声をかけた。
ロクに触れて何処か張りつめた気持ちが少しだけ緩んだ。
ロクがいてくれてよかった。
舞台は千秋楽を迎えようとしていた。
あれからまおとはまともに話をしていない。
楽屋でみんなとふざけて絡むくらい。
普通にしていないと、、という思いが強い。
でも気がつけば目でまおを追ってしまっている。
こんなんじゃダメだよな…
正直、こんな気持ち周りにバレるのが怖い。
だって、、こんなのは普通じゃないから。
自分も気づくべきじゃなかった。
今なら遅くない、戻ろう、、
そう思っていた。
そんな時に、映画の続編の話があがった。
前回の映画が好感触だったらしい。
正直、まずいと思った。
蓋をしようとした想いがまた暴れ出す気がしたから。
まおは、この話をすんなり受けたのだろうか?
俺もまだ仕事を選べるような立場じゃないし、この話を断る事はむつかしいけど、正直な気持ちは、断わってしまいたい。
続編の話がきた次の日、まおから電話がかかってきた。
「大ちゃん…、今日ね、映画の話を聞いたんだ。大ちゃんもOKしてくれるよね?俺…
相手は、大ちゃんじゃないと嫌だから…
最近、なんか意識しちゃってお互いぎこちないし、もしかしたら…大ちゃんこの話も断わっちゃうかもしれないって思ったら、不安になっちゃったんだ。」
と、まおが言った。
そんな風に言われたら、、
断れないじゃないか。
「大丈夫だよ。次も頑張ろうな。タクミ。」
「うん。ありがとう。」
もうすぐ舞台は千秋楽を迎え、映画の撮影に入る。
映画の続編を撮影するだけで、俺は、ギイになって、まおはタクミに戻るだけ、、ただ、それだけだ。
話の続きじゃないです。
感想スレがありますので、雑談や感想あったらそちらにお願いします(u_u)
いつも読んでくださる方ありがとうございます。
のらりくらりで更新ですが、、
すいません。
2人がくっつくのは、いつなのか…思いつくまま書いてるので私にもわかりませんが、リアリティある話が好きなので、可愛い女の子みたいなまおくん好きだったりする方には好まれないかもしれないなぁ…
私は、男っぽさの中にたまに見える可愛い所があるまおくんが好きなので…
なよなよは好きじゃないんです>_<
リアルな男同士、で悩む葛藤を書いていきたいですね。
でも、なかなか思いどうりには書けないですね;^_^A
むつかしいよーっ
って事で、感想などは感想スレにお願いします。
舞台は千秋楽を迎え、映画の撮影が始まる。
千秋楽で、部長は泣いていた。
そんな部長を見て俺も泣いた。
大ちゃんとの繋がりが一つ減ってしまう事に寂しさを感じていた。
部長と部員の関係は終わってしまった。
今から恋人同士の関係が始まる。
今回の話の流れは、タクミを守る為に冷たくするギイと、その2人を見守る友人たちの絆の話だ。
ギイに冷たくされて戸惑うタクミ…
まぁ、冷たくされてはないけど、今ぎこちない関係の俺と大ちゃんにはぴったりなシチュエーションかもしれない。
ギイに冷たくされて嫌悪症が再発するタクミ役の俺は、撮影中もなるべく1人で行動していた。
「よっ、まお、その後どう?」とタッキーさんが話しかけてきた。
「その後?とくに、、何もないよ、彼女とも…」
「ふーん、そっか、まぁ今回も頑張ろうな、なんか、あれば話は聞くし、抱え込むなよ。じゃ、もう次いくわ。」
とタッキーさんが撮影に戻った。
何か…あるわけない。
大ちゃんと、、
そんな事あっちゃダメだと思う。
今回は、宿舎が四人部屋だった。
修学旅行も行った事ない俺は何だか楽しかった。
大ちゃんと2人きりには、ならない。
そのほうがいい。
多分、今も僕は、タクミに入り込んでるから…
舞台の合間に映画の舞台挨拶があった。
俺は必要以上に友情をアピールしていた。
後ろめたい行為を周りに悟られたくはなかったからだ。
まおは、俺の言葉にも余り反応もしないので、「誤解されるだろ、なんか言えよ」なんて言ってしまった。
どんな想いでまおは、俺の言葉を聞いていたんだろうか?
あの日から、何事もなく過ごして、何もなかったように、舞台は千秋楽を迎えた。
まおとの繋がりが一つ消えた。
映画の撮影が始まる。また恋人同士の関係が始まった。
「葉山タクミ役の浜尾京介です。よろしくお願いします。」頭を下げ、挨拶をするまおは、前回の映画の挨拶よりも堂々として凛々しく男らしく見えた。
「崎義一役の渡辺大輔です。よろしくお願いします。」挨拶を終えると気持ちが引き締まって、役にすぅっと引き込まれる。
撮影が終わるまで、何事もなく過ごせるだろうか?
まおは色々な顔を持っている。
凛々しく男らしい顔、運動神経もかなりいい、どこからどう見ても男な顔。
かと思えば、ふにゃふにゃな笑顔、口に手を当てて笑うしぐさ、ちょこんと座る姿、
熱を含んだような視線。
どっちのまおが本当のまおなのかわからない。
けど、多分後者は、役に入り込んでいるまおだろうと思う。
彼女の前でのまおは、どんな顔を見せているんだろうか?
俺の知らない顔がまだ隠れているのかもしれない。
撮影は、淡々と進み、まおともいつもどうりにたわいない会話で、お互いあの日の事には触れず過ごしていた。
明日は、撮影最終日、キスシーンとまおとの絡みのシーンの撮影で終わる。
部屋は四人部屋だったけど、監督の計らいか、撮影最終日には、他のメンバーの撮影は終わっていて、最終前夜からはまおと2人きりだった。
「大ちゃんおつかれーっじゃあ俺は帰るわっ」っとタッキーが話しかけてきた。
「おう、お疲れ、俺も帰ろうかな〜」と言う俺に、
「おい、まだ明日あるだろ?今日からまおと2人きりだから色々積もる話もあるんじゃないの?」
と意味深な言葉をかける。
「は?なんだよ、それ…」
「まぁ、いいって、とりあえず頑張れよ、大ちゃん。」
そう告げてタッキーは撮影所をあとにした。
「みんな帰っちゃったね。馬場っちいないと静かだね(笑)」
とまおがふわりと笑った。
「あいつは、ガヤだからな(笑)どうする?読み合わせするか?」
「あー…うん。」
そういえば、タッキーが言ってた意味深な言葉が気になった。
「なぁ、まお、タッキーが何か意味深な言葉言ってたけど…」と言うとまおは、明らかに動揺して、マズイという表情になった。
「おまえ、もしかして…あの日の事、、タッキー知ってるのか?」
「だって…」
「何で話すんだよ…はぁ…やめろよ。ばれたらどうすんの??」
「ばれたら、って、自分からキスしてきといてそんな事ばっかり考えてたのかよっ」
まおの表情がこわばる。
「俺は、あの日からずっと悩んで大ちゃんの事考えていたのに…」
まおの目から涙がこぼれた。
そうだ、俺は、自分がした行為を自分で受け入れられていなかった。
最低だな。
「まお、ごめん…」
「もう、いいよ、なかったことにしよう。」
「よくないだろっ このままじゃ明日の撮影にも響くだろ?」
「は?明日の撮影?大ちゃんって大人だよね〜、俺は明日の撮影なんて忘れて話してたよ」
つい、カッとなって言葉が鋭くなる。
「あぁ、そうだよ! 俺は仕事で、ここにいるんだよ、まおもだろ?で、まおは、タクミでギイの俺が好きなんだろ?なぁ?そうなんだろ?」
ドンっとまおの顔の横に腕をついた。
「…。」何も言わずにジッと俺を睨みつけるまおの瞳を見つめながら、俺はまおの唇を塞いだ。
「ん…っちょっと、大ちゃん」
腕で押しのけるまおの頬は上気している。
吸い込まれそうに澄んだ大きな目から視線を外せないでいた、、
その時、
ドアの向こうから足音が聞こえて、ドア付近で止まる、
トントン
とノックが聞こえた。
「何かあった?ドンって聞こえたけど…」
とドアがガチャリと開く。
慌ててドアが開く前に身体を離した。
「大丈夫ですよ、台本読み合わせしてました。な、まお。」
「あ…はい。」
「本当に〜?まくら投げでもしてたんじゃないの?もう、壁に穴とか開けないで下さいね。明日も早いし、二人とも早めに休んで下さいね。」
「了解です。」
じゃあ、とマネージャーは部屋を後にした。
ふぅっと息を吐いて深呼吸した。
「焦った…まお、少し落ち着こう、今の雰囲気のままじゃさ、明日の撮影うまくいかないよ。ごめん、俺が色々大人気なかったとおもってる。撮影が終わったら、時間くれるか?」
「…、俺も、カッとしてごめん。タッキーの事も、勝手にごめんなさい。あの日終電に間に合わなくて…タッキーの家に泊めてもらったんだ、だから…」
「もういいよ、俺があんな時間にまおを帰さなきゃ良かった…俺が最低だよ。タッキーなら大丈夫だと思ったからまおははなしたんだろ?」
「うん。」
「じゃあ、大丈夫だ。」
向かいあって座る二人の間には、越えられない薄い頑丈な壁があるような気がする。
「明日まではさ、タクミとギイで撮影の事だけ考えよう?」とまおがいう。
「そうだな。疲れたから早めにシャワー浴びて寝るぞ。」
「うん…」
眠れるのかわからなかったけど、色々今日は考えたくなかったんだ。
ドンッ
大ちゃんの腕が大きな音をたてながら俺の顔の横に突かれた。
大ちゃんの腕を見つめてから、睨む。
だって、すごく腹が立ったんだ、、
俺は、ずーっと大ちゃんとの事を考えて悩んでいたのに、大ちゃんは…周りばかりきにしている。俺は大ちゃんの事を好きなのかもしれない、でも大ちゃんは、ギイでタクミが好きだ。でも、俺は大ちゃんがギイだから好きになったんだって思った。
でも、伝わらないもどかしい気持ちにつぶされそうになる。
睨む俺にも怯む訳もなく大ちゃんは、だんだん視線を縮めて、大ちゃんの瞳に写る俺が近くなり、気づいたら大ちゃんの唇で口を塞がれていた。心臓がうざい位に脈打つ。
何で?
大ちゃんが何を考えているのかわからない。
でも、自分がどうしたいのかもわからなかった。
こんなのはおかしいって思うし、大ちゃんだって、俺と同じなのかもしれない。
大ちゃんを腕で押し退けた。
「大ちゃん…」
その時ドアの外から足音が聞こえ、ドアの前で足音が止まる。
マズイ、そう思って大ちゃんと距離をとった。焦った、少しだけ大ちゃんが周りの事を気にする気持ちが分かった。
だって、男同士でこんな事、普通じゃない。
マネージャーは、ドンっていう音に心配したみたいだった。
マネージャーが出て行ったあと、二人でため息をつく。
「ごめん。」と大ちゃんはあやまった。
二人で撮影の為にも、今はこんな風にもめてる場合じゃないって…
その通りだ。ついカッとしてしまった俺も悪いと思った。
お互いにあやまって、とりあえず明日の撮影に備えようという事になった。
それからは、お互い朝まで二人での会話なくあまり眠れない長い夜を過ごした。
俺は、大ちゃんの事が好きなんだろうか?ギイの大ちゃんが好きなんだろうか?そんな事をぐるぐる考えながらあまり眠る事ができなかった。
大ちゃんも眠れないみたいで何度も寝返りをうつ音が聞こえた。
気がついたら朝だった。
重い瞼をこすりながら隣をみると、大ちゃんの横顔が見えた。
大ちゃん、まだ寝てる…
整った横顔を眺める。綺麗、、大ちゃんの横顔が好きだ。
ボーっと眺めていると大ちゃんの顔がクルリとこちらを向いてパチリと目が開く、
「あ、、大ちゃん、おはよう…」
「ん…、おはよう、まお、、」
「大ちゃん眠れた??」
「少しな、、まおはずっと起きてたのか?」
「ううん、少しは寝たよ、昨日の…」
と話を続けようとしたところで、大ちゃんの言葉に遮られた。
「今日でラストだな、頑張ろうな。今回もさ、前回みたいに沢山の人が見てくれたら、また続くかもよ?」
と大ちゃんは言った。
続いてもいいの??
と同時に続かなきゃ僕らの関係も終わってしまうかもしれない、という不安。
大ちゃんとずっと繋がっていたい。
だから、、
「そうだね、、頑張ろう。」って答えた。
おかしな話だ、最初にこの映画の話を受けた時は、正直BLなんて世界は理解出来ないって思っていた。
仕事だと割りきってやろうって思ってた。
一回きりだ、選べる立場じゃない、経験値をあげる為に…とか、理由をつけないとやってらんねぇわとさえ思っていたんだ。
けど、今じゃ、この仕事が続けばいいって思っている自分がいる。
続かないと俺とまおの繋がりも途切れてしまう気がした、それが不安なんだ。
今日朝を迎えれば撮影は終わる。
なんとか先に繋げたい、まおと繋がっていたい。
全力で撮影に挑もうと思った。
俺はまおが好きだ。だけどまおは、、まおが好きなのは、、ギイを演じている俺が好きなんだ。
だから俺はギイであり続ける必要があるんだ。
それが、まおに俺を好きでいてもらう為の手段なんだ。
撮影最終日、大ちゃんと俺しかいないから撮影所は賑やかさがなく静かで昨日までよりも緊張感が強い。
音楽堂でのキスシーンの撮影。
今日で最後なんだと思うとなんだか切なさが募る、タクミもきっとギィを想ってこんな胸を締め付けられるような想いでいるのかもしれないって思った。
当たり前だけどキスシーンも肌を重ねるシーンだって撮影だから周りに人が沢山いる、でも撮影に入ると二人だけの世界になるんだ。
現実になんて戻らなくてもいいのに…とさえ思ってしまう。
タクミに引きずられすぎててやばい。
音楽堂が取り壊される掲示板を目にしてタクミを探しに来るギィ、
キスシーン。
唇が重なり合う感触、吐息、抱きしめる腕の力に全て委ねてしまいたい。
目の前にいる人が愛しい。
でも、愛しいと思う人はギィ?大ちゃん?
分からなかった。
『カット』の合図で現実に戻る。
中腰でいた大ちゃんは、体制が苦しかったみたいで顔をしかめていた。
大丈夫かな?と思い、、太もものあたりをトントンする。
「キツイな、、」
と大ちゃん。
スタッフに次のシーンの準備に入ると指示を受け、次のシーンの打ち合わせに入る。
ラストシーンの撮影だ。
シャツを脱がしあい、肌を重ねてキスシーン。
緊張で顔が強張っていたんだろう。
大ちゃんと監督が、気をきかせてリラックスムードを作ってくれた。
撮影が始まる、お互いのシャツを脱がしあい、肌を重ねるシーン、上手くボタンが外せなかった。
監督が、気をきかせて照明の具合を調整し、このシーンの撮影中カメラマンと監督のみにしてくれた。
重なり合う肌と肌の感触や、唇の感触、伝わる鼓動がちから強く感じた。
大ちゃんも緊張してるよね。
こんな風に愛されるタクミは幸せものだろうなぁって思う。
タクミにシンクロして満たされた気持ちになる。
撮影が終了した。
「お疲れ様でしたーっ」と声が行き交う。
「お疲れさま、打ち上げはさ後日にするから、ラスト撮影残ったの2人だけだし、日にち決まったら後日に連絡するから。」
監督が言った。
「そうなんですか?じゃあまお、今日は2人でプチ打ち上げでもする?あ、でもタッキー一応聞いてみるか?」
と笑いながらメールしながら大ちゃんは言った。
「え?いいけど…」
今日は帰ったあと彼女と話をするために会う約束をしていた。
「あ、何か約束あった?お、タッキーはオッケーだって」タッキーから返信があったみたいだ。
「うん、後から行くからさ、タッキーと先きに始めててくれる?」
「…了解」
東京駅についたのは、夕方六時ごろだった。
「じゃあ、後から行くね、お店メールしておいてくれる?」
「おう、またあとでな。」
はぁ、、と大ちゃんはため息をついていた気がした。
俺は、彼女に待ち合わせ場所をメールし、別れの言葉を考えていた。
「ごめん、マイの事、好きなのかよくわからなくなって、、だから、別れたいんだ。」
そう彼女に伝えると、「え?」と一瞬驚いた顔を見せたけど、次の瞬間には真顔で、
「ふーん、そっか、別にいいけど?私、今さぁ付き合ってよって言ってくれてる人いて、迷ってたから…」と言う。
俺は、「そうなんだね、じゃあきっとマイには俺なんかよりもその人の方が相応しいと思うよ。幸せになってね。」と伝えた。
すると見るみる真っ赤になる彼女の顔は、怒りに満ちていた。
「バカにしないでよっ、あんたなんか、最初から本気で好きじゃなかったっ」と、言い、頬を叩かれた。
と、同時に走り去る彼女に驚いた。
しばし呆然…
「イッテェ…俺がふられちゃったよ、、」何故かスッキリした気分になって、ふふっと笑みがこぼれる。
多分、周りから見たら変なやつだっただろう。
若干赤くなった頬をなでながら、携帯を見ると大ちゃんからプチ打ち上げの場所がメールに入っていた。
待ち合わせの店に来るなり「あれ?まおは?」と、タッキーは言う。
「あー…なんかさ、用事済ましてから後から合流するってさ。とりあえず、座れよ。」
まおの“用事”は、何なのか?今日は、本当に来るのか?気になっていたけど、内容を聞く気になれなくて、絶対に来いよ、と言う思いで駅で別れた。
とりあえず一足先に2人でお疲れ様と乾杯をする。
「まおの用事って何?大ちゃん聞いてねぇの?」とタッキー。
「ん?聞いてないよ…」
「気になる?よね、彼女かなぁ」と詰めるタッキー。
「なぁ、、タッキー…まおから何聞いた?」
「まおがさ、大ちゃんの家に行った日にさ、終電逃したまおが始発出るまで置いてって、だから家に泊めて、、彼女の事聞いて、、それからね、さぁ寝るぞって時にボソって、キスしたんだっていうからさ…
まぁ、そんな感じ。まお悩んでたよ、役にはまりすぎて抜け出せない、怖いって、」
俺を見てタッキーは、
「同じなの?」と聞いてきた。
「…わからない、でもまおには、俺も同じで役にはまりすぎてるって、、言った…」
はぁ…
ため息がでた。
「そうなの?違うの?でも分かるなぁ、まお可愛いもんな。大ちゃんは、別に役にはまりすぎて抜け出せないって事ではないんだ。」と言うタッキーに焦る。
「だから、わかんねぇって…」
第三者に言われると、認めたくない気持が強くなる。
「まぁさ、あんま2人とも思いつめないで自分の気持ちに正直にいれば?って思うよ。人生なるようになる、と思うよ。」
そうタッキーに言われ、少しだけ救われた気がした。
「気持ち悪い、、とか思わねぇ?俺、正直に言うと、自分で自分が気持ち悪いって思うから、だって普通じゃない、今までの彼女とかには感じない感情っていうか、この映画の中の世界だけだと思ってたのに現実の自分の感情に引いてるよ…」
こんな話しをできる奴なんていなかったから、つい今までの感情をさらけ出してしまう。
「人間だからさ、人間を好きになっただけだろ?別に今まで好きになった人が異性だっただけで、実はさ、後付なんじゃないの?」
「後付?」
「そ、こいつ好きだわっていう人間ができて、それが異性だったてこと。異性だ、だから好きだわじゃないってこと。だから、誰にでも起こる事なんじゃない?でもさ、俺と大ちゃん、とかは、、想像したくねぇ〜」と笑い出すタッキー…
「それは絶対にありえないな(笑)吐き気がする」
「大ちゃん、そこまでいうか?でもさ、まぁなんかさあったら話しきくからさ、2人がどうなるかなんてわからないけど、考えすぎてると先に進めないと思うぜ。」
「そうだな。」
そんな話しをしているとまおからメールが入った。
「まおがもうすぐ着くって。」
「そっか、頑張れよ、大ちゃん。」
「何が?なるようになるんだろ?」
話しをしていると個室のドアが開いてまおが店員に通された。
「ごめんなさいっ遅れちゃって、お疲れ様でしたっ」と、頭を下げるまお。
席を見渡して着席する。
俺とタッキーは向かい合わせにすわっていて、まおはタッキーと俺の間に座り、テーブルを囲むような座り方になった。
俺と大ちゃんの間に座ったまおは何故か不自然な動きだ。
何が不自然って、あまり大ちゃんの方を見ない。
身体も俺の方に若干向いてる気がする。
会話も普通にあるけどなんだか空気もぎこちない。
大ちゃんは、、多分気づいてるな、多分。
「俺、トイレ。」と大ちゃんが席を立った。
「なぁ、まお、何かあったのか?」
と俺が聞くと、
「ねぇ、分かる?」とまおは言う。
「何が?」
「わかんないんだね、よかった…」とまお。
「よかった、とか意味わかんねんだけど。」
と俺が言うと…
「ほっぺた、、少しだけ赤いでしょ?今日ね、、彼女と別れてきたんだよね。それで彼女にビンタされて…大ちゃんに知られたくなかったから。」
「言われてみりゃ赤いけどさ、わかんねぇよ、だからさっきから大ちゃんの方を向かない訳だ、わかんねぇから大丈夫だから。
でも、何で知られたくないの?」
「…うん…まぁ、とにかく、タッキーさんも言わないで、お願いっ」
「ふーん、、ま、いいけど。」
大ちゃんが席に戻ってきた。
それから、まおは彼女に打たれたほほが気にならなくなったのか大ちゃんの方に身体をむけるように会話をするようになった。
大ちゃんも、まおの態度が普段通りになって表情が軽くなって微妙な空気もすっかりなくなった。
そろそろこの店で飲むのも飽きてきた頃に、次に行かない?と提案してみた。
「大ちゃんの家飲みにしようぜ。」と言ってみた。
「えー、俺ん家?まぁいいけど。まおは帰らなくて大丈夫なのか?家に連絡いれとけよ。」
と大ちゃんは言う。
「あ、そっかまおは実家だったな。もうさ
、今日はオールってことにして、泊まるって連絡すれば?」と提案してみた。
「おいっ勝手に決めるなよっ」
と焦る大ちゃんが面白くて笑う。
まおは、多分何も深く考えてないと思う、
普通に朝に帰るねって電話をしていた。
余計な事すんなよって必死に無言でアピールする大ちゃん、うん、ちょっと楽しい。
今夜はどんな展開になるんだろうか?
- << 87 まおくんが活動休止して二ヶ月が経とうとしてますね でも、ここでは昔のまおくんでも会える気がします 続きを楽しみにしてます
色々買い込んで部屋に到着。
「いきなり人呼べるなんてやっぱり大ちゃんだよなぁ」とタッキーは言う。
「うん、片付いてるよね、男の一人暮らしに思えない。あ、、でも彼女いるから彼女さんとかが片付けてるよね?」
とまおが言った。
まぁ、それもあるけど、まおが彼女の話を出してきたことになんだかまた壁を感じた。
「まぁな、まおもでも綺麗好きだよな?特撮の撮影もうすぐ始まるんだろ?その間は一人暮らしになるんだっけ、、彼女とか呼べばいいだろ?」
まおの表情が一瞬曇ったような気がした。
「あ、、うん。そうだね、でもさ忙しくて多分それどころじゃなくなっちゃうかも。」
「まぁ、まぁ、とりあえず飲もっ」とタッキーが言う。
それからは、演劇や将来の事について話をしてお互いの恋愛話しになる事はなかった。
まおは相変わらずジュースを飲んでいて、俺とタッキーは酒を飲んでいた。
タッキーは結構酒が強い、顔色もあまり変わらない。
そんなに強くない俺は、だんだんと意識を手放していった。
いつ意識を飛ばしたかも覚えてなかった。
トイレから帰ると
「あ、大ちゃん寝ちゃったな。」
とタッキーさんが言うので大ちゃんを見たら、床に突っ伏して寝ていた。
大ちゃんってお酒飲むとすぐ寝ちゃうってみんな言ってたっけ。
自分の家だし、ね、気も緩んでたんだろう。
立ったまま気持良さそうな大ちゃんの寝顔を見つめていたらタッキーさんが
「そんなに見てると穴があくぞっ」と言った。
俺は無意識に見つめてしまっていたらしい。恥ずかしさで言葉が出ない。
「俺さぁ明日午前中仕事入ってるからさ
、帰るわ。まおは、まだいるよな?ってかいないとダメだぞ。大ちゃん寝ちゃってるし、鍵かけてかないとさ、無用心だし大ちゃん起きるまでいてくれよな?じゃ、またな。」とタッキーさんが詰めて話すとあっという間に帰ってしまった。
「え?タッキーさん…もう….ねぇ、大ちゃん、タッキーさん帰っちゃったよ、起きてよ〜」
大ちゃんの身体を揺するけど起きる気配がない。
「どうしよ…」
大ちゃんの寝顔をしばらく見つめていたけど、深く眠ってるだろう大ちゃんはきっとまだまだ起きないだろうなって思って少し喉が乾いたので水でも貰おうと思って大ちゃんの家の冷蔵庫を開けた。
大ちゃんっぽい、冷蔵庫の中も綺麗に缶やペットボトルが並べてある。
「大ちゃんお水もらうね〜」もちろん返事はないけど。水を口に含んで飲み込む。
冷蔵庫の中には大ちゃんは絶対食べないだろうなっていうプリンが入っていた。
何か、見たことある、と手にして見ると賞味期限が前に俺が大ちゃんの家に来た日付の次の日になっていた。
これ、俺が初めて大ちゃんの家に行く時に買ったやつ??
何で入ってるんだろう。
あの日俺と大ちゃんはキスをした。
あの日の出来事をリアルに思い出して心臓が脈打つ。
ドキドキしながら大ちゃんの隣に座る。
いつも完璧なかっこいい大ちゃんの無防備な姿がなんだか可愛い。
横顔がかっこいいよね、と見つめていると大ちゃんの唇がごにょごにょ動いてる。
「ま、、お…」
「?何?」寝てるよ、寝言か、なんだか可愛いなぁ、ふふっと思わず笑った。
次の瞬間、大ちゃんの言葉にびっくりした。
「ま、お… 好き…なんだ、だから、、」
今、何て言ったの?
何の夢を見てるの??聞き間違い?
大ちゃんが俺の事好き?って言った。
何故か胸がぎゅっと締め付けられて、少しの嬉しさと切なさが入り混じるような感覚で涙が止まらなくなった。
「まお、行くなよ…好きだから…、」
そう言って何処か遠くに行ってしまいそうな、まおの腕を掴んだ。
掴んだ腕が折れそうなほど強く、、
掴んで引き寄せた感覚もリアルで抱きしめるとふわっとまおのいつも付けてる香水の香りがした。
探していた物がやっと見つかった様な感覚。
凄く満たされた気持ちになった。
何だか眩しい、朝か、昨日飲んでて…
「ん…?」やべ、俺寝ちゃってたわ。
何だか腕と胸のあたりに心地よい重みを感じた、、
見ると、俺の腕の中にはまおがいた。
「‼」
びっくりして思わず回していた腕を外して上半身を起こす。
ゴテっ
と鈍い音がした。
「痛い…」と声がした。
まおが床に頭をぶつけたみたいだ。
何が起こったのか、、覚えてねぇ
確か、夢の中でまおの腕を掴んで引き寄せた。
まさか、リアルでやっちゃった?
涙が流れ出した。
どうしていいかわからない感情にたまらなくなってこの場を立ち去ろうとした。
その時、大ちゃんに腕を強く掴まれた。
「痛っ」
そしてグイっと引き寄せられてキツく抱きしめられた。
大ちゃんは、何か口走っていたけど寝ぼけているらしく何を話しているかはききとれない。
抵抗しようともがくけど、力が強すぎる。
もう、無理、降参…
ふっと身体の力を抜いた。
大ちゃんの腕の中は力強く温かい、ドクンドクンと心臓の鼓動が伝わる。
大ちゃんは、俺が好き?彼女は?
もう、どうでもいいやって思った。
ただ、夢の中でだけでも大ちゃんは、俺の事が好きだって言ってくれただけで充分だ。それ以上を求めたら何かが崩れてしまいそうで怖かった。
温かい腕の中は満たされた世界で、俺はその心地よさに浸るうちに眠りに落ちた。
「前に大ちゃんにプレスされたのトラウマになってるんだからやめてよね、
もう始発でてるから、、帰るね。」
と、まおは言って立ち上がった。
「あ、あぁ。特撮始まるんだろ?忙しくなるな、、舞台挨拶も顔出せない日もあるかもしれないな。俺がしっかり宣伝しとくわ。がんばれよ。」
俺が言うと、まおはキリっとした表情に変わり、次の役作りに入っているみたいだった。
「大ちゃん、俺頑張るから見てて。」
そういうと、玄関のドアに手をかけた。
じゃあね、とさみし気に微笑むまおはさっきのキリっとした顔のかけらもない柔らかい表情だった。
まおが出ていってパタンとドアが閉まった。
本当は、まだ帰したくなんてなかった。
腕を掴んで強引に抱きしめたい衝動を抑えて冷静さを保つことに必死だった。
パタンと閉まるドアをただ見つめていた。
俺は、まおが好きだ。
役なんて関係ない、今までして来た恋愛は、何だったんだろう。
こんなに切ないものだっただろうか。
きっとこの恋は叶わない。
お互い幸せにはなれないと思うから。
まおはまだ経験していない事が多すぎる。
だから、まおの未来を潰してしまうことはしたくない。
1番近くで見守る兄貴みたいな存在で、俺はいるべきだろう。
開かないドアを見つめ、涙が頬を伝って落ちた。
「じゃあね、大ちゃん。」と言って玄関を出た。
パタリ、と閉まったドアは、開かない。
開かないドアを見つめ、前も同じだったな…とキスした日を思い出すと涙が溢れてきた。
俺は、大ちゃんが好きだ。
役なんて関係ない、たくみじゃない俺が大ちゃんを好きなんだと自覚した。
自覚して、もしかしたら、大ちゃんも俺を好きなのかもしれない。でもこの関係に未来はあるのか?
バレたらどうするの?
付き合う先は?そんな事ばかり頭に浮かんで、大ちゃんも同じ気持ちなんだと思った。
好きな気持ちなんて消えてしまえば楽なのに…
考えていると携帯電話が鳴った。
着信は、マネージャーからだ。
多分スケジュールの事だろう、これからかなり忙しくなりそうだ。
特撮の為にしばらく一人暮らしになる。
マネージャーの着信で一気に現実に引き戻される。
忙しいのは都合がいい。
今は、何も考えたくない、ただ目の前の仕事に集中して、自分の気持ちに蓋をした。
まおが帰った後、タッキーがいなかった事に気づいた。
いつ帰ったのか?まおは何でタッキーと帰らなかったのか?まぁ、多分タッキーは、酔っ払って寝てしまった俺を見て、まおが帰れないような事を言ったのだろう。
タッキーに電話をかけた。
「いつ帰ったんだ?」
「おはよう、とかないのかよ。で、どうだった?まおは??」
「もう帰った。やっぱお前だな、、」
「何が?2人きりになりたいかと思って気を利かせたのになぁ〜」
「……別になんもねぇよ。あるわけないだろ、まおにも彼女いるし、俺だって、」
朝起きたらまおを抱きしめていた、なんて言えなかった。
「彼女ね、、だよねぇ、いいの?それで、大ちゃんよくても、まおは…」
タッキーの言葉を遮るように、
「俺はさ、これでいいよ。まおの兄貴の役で見守ることにするよ。あいつ、ほっとけないとこあるからなぁ、タッキーもそんな感じだろ?」
「まぁ…ほっとけないねぇ、可愛いし。
そう思ってるやつ多いと思うよ?大ちゃん。まぁ、大ちゃんがそう思ってるなら俺はさ、何も言わない。」
「あぁ、またさ、舞台挨拶でな。まおは忙しいから来れない日多いと思うからさ、俺らで宣伝頑張ろうな。」
タッキーに宣言する事で、更に決意が固まったような気がした。
兄貴としてまおを見守っていこう。
朝、携帯が鳴った。
着信は、大ちゃんだ。
「いつ帰った?」
いきなり聞かれた。
話を聞くと、まぁ何事も無かった、とは言っていた。
けど、何も無かったなら連絡して来ないだろうな、とは思う。
大ちゃんは、まおが彼女と別れた事を知らない。
兄貴になる、、と俺に宣言をして話は終わった。
いいのか?それで、兄弟は、キスしないし、できないぞ?
と思ったけど、大ちゃんが決めた事だし、俺が口をだすこともない事だ。
まおってほっとけないよな、と大ちゃんは言った、そうなんだよ、ほっとけない雰囲気をキャッチしてるやつらはたくさんいるわけで、、本当にいいのか?大ちゃんは、兄貴で…
まぁ大ちゃんが言うから仕方ない、でも、、まおはどうなの?
とりあえず、この2人はまだまだ見守る必要があると思った。
2人に未来はあるのか?
次はいつ会える?そんな事を考えてたけど、意外に早く会う事ができた。
スケジュールの隙間をぬっての舞台挨拶だ。
舞台挨拶で会う大ちゃんは、ギイになりきっているのか、ファンサービスなのか分からないけど腰に腕を回してきたり、柔らかい視線を送ってきたり、その度に無駄にドキドキしてしまう。
せめてこの空間だけでも、俺のものでいて欲しい、そう願って短かい逢瀬の時間を過ごした。
そして大ちゃんも同じ気持ちでいると願った。
その日の舞台挨拶は、タッキーさんもいた。
舞台挨拶が終わる時、タッキーさんにこの後銭湯にでも行かねぇ?と誘われた。
大ちゃんも誘われていたけど予定があるからって断っていた。
俺は、次の日撮影もたまたま午後からだったので一緒に行く事にした。
「なぁまお最近どうよ?」とタッキーさんが隣で身体を流しながら聞いてきた。
「ん?最近って?忙しいよ、やっぱ撮影キツイよ〜」
と言うと、
「そうじゃねぇって、大ちゃんの事だって。」
「何にもあるわけないよ〜、そんな事よりさぁ、もうお風呂入ろうよ、あれやってよ、深さチェック」
大ちゃんの話題は避けたかったのでタッキーが銭湯に入る時にいつもふざけてやっているお風呂の深さを潜ってチェックというものをお願いしてみた。
怪訝そうな顔をするもやってくれちゃうタッキーさんは、面白い、久しぶりに大笑いした気がする。
「意外に深いなぁ」というタッキーさんだった。
楽しかった。何だかひとりぼっちな空間に帰りたくなかった。
「ねぇ、タッキーさん、今日さぁ泊まりに行ってもいい?」と聞くと、
「俺は大丈夫だけど撮影間に合うのか?」
と心配してくれる。
「朝に出れば間に合うから大丈夫。」
「そっか、」
タッキーさんの家に泊まることになった。
「おじゃましまーす」
「どーぞ」
今日はまおが泊まりにきた。
とりあえずコンビニで買ってきた飲み物で乾杯をする。
もちろんまおはジュースだけど。
何だかまおは疲れているみたいだ、目の下にはクマがある。
「おまえ疲れてんなぁ…大丈夫か?」
「疲れてるけど充実はしてるよ、忙しいのが今は助かるんだ」
「助かる?なんで?」
「だって、俳優暇じゃダメでしょーっ」
「ははっだよなぁ」
「それに…」
少しまおの顔が曇る。
「それに…なんだよ?」
「べつに、、なんでもないよっ」
とまおは言う。
「まぁいいけどさ、無理すんなよ。」
とだけ答えて、たわいのない話をしてそろそろ寝るか、と横になって電気を常夜灯に変えた。
まおはゴソゴソと寝返りを繰り返していた。
「眠れないのか?」
「うん、、ねぇタッキーさん、この前タッキーさんが先に帰ったあとね、大ちゃんが俺の事が好きなんだって言ったんだ。」
「え??何?」
「あ、ごめんなさい、違う違うくて、大ちゃんは気づいてないっていうか、寝てたからね、大ちゃん」
多分まおの言うことは、寝言で好きって言われたって事だと思う。
こんな展開になってたなんて、多分大ちゃんもびっくりだろう、まさか自分が気づかず告白しているとか、本当にこの2人って、不謹慎だけど面白いって思った。
小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
- レス新
- 人気
- スレ新
- レス少
- 閲覧専用のスレを見る
-
-
ゲゲゲの謎 二次創作12レス 126HIT 小説好きさん
-
私の煌めきに魅せられて29レス 270HIT 瑠璃姫
-
✴️子供革命記!✴️13レス 92HIT 読者さん
-
猫さんタヌキさんさくら祭り1レス 54HIT なかお (60代 ♂)
-
少女漫画あるあるの小説www0レス 74HIT 読者さん
-
私の煌めきに魅せられて
忘れることが必ずしも幸せになるって、イコールじゃないから。 記憶…(瑠璃姫)
29レス 270HIT 瑠璃姫 -
神社仏閣珍道中・改
(続き) 仏教が生まれたころ、インドには『輪廻』の考え方が根づい…(旅人さん0)
223レス 7605HIT 旅人さん -
わたしとアノコ
??? ちょっと何言ってるかわからないにゃん(・・)(小説好きさん0)
171レス 2136HIT 小説好きさん (10代 ♀) -
猫さんタヌキさんさくら祭り
そこで、タヌキさんの太鼓よくたたけるよう、太鼓和尚さんのお住まいのお寺…(なかお)
1レス 54HIT なかお (60代 ♂) -
ゲゲゲの謎 二次創作
「幸せに暮らしてましたか」 彩羽の言葉に、わしは何も言い返せなか…(小説好きさん0)
12レス 126HIT 小説好きさん
-
-
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②4レス 117HIT 小説好きさん
-
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?11レス 124HIT 永遠の3歳
-
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令1レス 126HIT 小説家さん
-
閲覧専用
今を生きる意味78レス 511HIT 旅人さん
-
閲覧専用
黄金勇者ゴルドラン外伝 永遠に冒険を求めて25レス 950HIT 匿名さん
-
閲覧専用
🌊鯨の唄🌊②
母鯨とともに… 北から南に旅をつづけながら… …(小説好きさん0)
4レス 117HIT 小説好きさん -
閲覧専用
人間合格👤🙆,,,?
皆キョトンとしていたが、自我を取り戻すと、わあっと歓声が上がった。 …(永遠の3歳)
11レス 124HIT 永遠の3歳 -
閲覧専用
酉肉威張ってマスク禁止令
了解致しました!(小説好きさん1)
1レス 126HIT 小説家さん -
閲覧専用
おっさんエッセイ劇場です✨🙋🎶❤。
ロシア敗戦濃厚劇場です✨🙋。 ロシアは軍服、防弾チョッキは支給す…(檄❗王道劇場です)
57レス 1392HIT 檄❗王道劇場です -
閲覧専用
今を生きる意味
迫田さんと中村さんは川中運送へ向かった。 野原祐也に会うことができた…(旅人さん0)
78レス 511HIT 旅人さん
-
閲覧専用
サブ掲示板
注目の話題
-
コンビニ店員、怖い
それは昨日の話 自分は小腹空いたなぁとコンビニに行っておにぎりを選んだ、選んだ具材はツナ おにぎ…
32レス 885HIT 張俊 (10代 男性 ) -
ディズニーの写真見せたら
この前女友達とディズニーに行って来ました。 気になる男友達にこんなLINEをしました。ランドで撮っ…
55レス 1748HIT 片思い中さん (30代 女性 ) -
ピアノが弾けるは天才
楽譜貰っても読めない、それに音色は美しい 自分はドレミファソラシドの鍵盤も分からん なぜ弾けるの
20レス 529HIT おしゃべり好きさん -
既読ついてもう10日返事なし
彼から返事がこなくなって10日になりました。 最後に会った日に送って、1週間後に電話と返事欲しい旨…
24レス 874HIT 一途な恋心さん (20代 女性 ) -
娘がビスコ坊やに似てると言われました
5歳の娘が四代目のビスコ坊やそっくりだと言われてショックです。 これと似てるって言った方も悪意…
22レス 734HIT 匿名さん - もっと見る