唯の恋愛物語
5歳の春。。。
私はいつものように団地内の公園で遊んでいた。
天気のいい日曜日だった。
「唯ちゃ~ん、ちょっと来て」
母が私を呼んでいる。
私は家に戻った。
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GWも終わり、日常に戻った。
翔太「唯ちゃん唯ちゃん、GWどっか行った?」
私「ディズニーランド!!あ、お土産あるよ!!」
翔太「え~いいなぁ。ディズニーランド。俺、ばあちゃん家に行っただけだわw」
私「でね、、、偶然なんだけど、、、裕也に会ったんだよね。」
翔太「裕也って。。。唯を裏切った奴だろ?」
私「裏切ったったわけじゃなく、誤解があったんだよね。。。」
翔太に全部話した。
翔太「ふーん。。。でも俺だったらあんな寒い中、唯を待たせたりしない。雅樹に何言われようが先に帰ったりしない。唯を待って事実を確かめる。」
翔太「三年も放置しといて、またいきなり出てきて、唯の事が好き?ふざけすぎだろ。唯も気持ち戻ったわけ?」
私「。。。。」
翔太「いいよ、唯がそれでいいなら、そうすればいいよ。ただ、俺は唯が裕也のせいで泣いたり悩んだりするの見たくないだけ。」
翔太ごめん。
ほんとごめん。
付き合ってるわけじゃないから悪い事してるわけじゃないけど。。。
なんかごめん。
ほんとごめん。
裕也は夏休み、ずっとこっちにいてくれる。
叔父さんの手伝いするためでもあるんだけど、「唯と一緒にいたいからだよw」なんて言ってたw
裕也、やっぱり裕也が大好きだよ。
裕也は叔父さんの家に行く前にうちに来た!!
裕也「唯の家、広いね~。」
私「来るの初めてだよね!後で団地の公園でも行ってみる?w 」
裕也「だね~めっちゃ懐かしいよねw」
私「二人でよく遊んだよね♪裕也がいなくなってからも、公園で遊ぶと必ず裕也を思い出してたよw」
団地の公園へ
裕也「変わってないね~~!!」
私「あ、でも芝生が綺麗になってるよ♪」
裕也は芝生に寝転んだ。
裕也「唯の膝貸してww」
私「えーw」
と言いながらも裕也の頭を自分の膝に乗っけるw
何年ぶり?
こうやって裕也に触れたの。
天気もいいし、気持ちいいね。
裕也「ねむ。。。昨日ほとんど寝てないしw唯に会えると思ったら嬉しくて嬉しくてwねー唯も寝る?w一緒に寝よう!!wお泊まり保育のリベンジで!!w」
私「うわw懐かしすぎる事言わないでよw」
裕也「あの時の唯ちゃん、可愛かったねw俺が他の女の子と仲良くしてたらやきもち妬いて怒っちゃってw」
6年前の話、今はもう12歳。
でも気持ちは変わってないよ。。。
あの頃と。
裕也は叔父さんの家に。
私は母に頼まれ、夕食作り。
母は今日同窓会。
父は残業。
兄と父と私のご飯。
カレーでいいやw
材料を買いにスーパーへ。
雅樹くんがいた。
雅樹「裕也来てるって?」
私「うん。叔父さんの家にね。」
雅樹「裕也ともう会った?」
私「会ったよ~。夏休み中、ずっとこっちにいるってさ。」
雅樹「お前ら、まだ続いてたんだ?」
私「いや、三年途切れてるよw雅樹くんのせいでw」
雅樹「やっぱり、、、あれが原因だよな、、、ごめん!!俺、裕也にも謝るわ。裕也、今日ってこれから時間あるかな?俺、明日から旅行行くから、行く前に謝りたくて。」
裕也、自転車で来てくれたw
裕也と雅樹くんと私。
幼稚園からの付き合い。
とりあえず私の家に。
雅樹「裕也、ほんとごめん。俺のせいで二人をめちゃくちゃにしちゃって。。。」
裕也「ほんとだよなー。また会えたから良かったけど、会えなかったら終わってたわw」
なんて責めてみつつ。。。もう笑い話になっていた。
雅樹「そろそろ俺帰るわ。裕也、またこっちいる間に会えたら会おう。新しいゲームあるぞw」
裕也「おう!!」
雅樹くんは帰った。
裕也「なんか雅樹変わった?w前はめちゃくちゃ意地悪だったのにw」
私「確かに変わったかも。去年あたりからかな、自慢もあまりなくなったかなw」
裕也「ねー唯、俺お腹空いたw」
私「唯が作ったカレー食べる?w」
裕也「毒入れてない?w」
私「入れたw大量にねw」
兄は部活、父は仕事、母はさっさと同窓会に。
私と裕也は二人でご飯食べた。
ご飯も食べ終わり、私が食器を片付けてる間に裕也はソファで寝てしまった。。。
私「裕也、裕也、帰らないと叔父さん心配するよ?」
私は裕也をさすって起こそうとした。
裕也「んー。。。眠い。。。」
私「ほら、起きなよ~」
私は裕也の顔をペチペチ叩いたw
裕也「ねぇ昔みたいにギューってして!!そしたら帰るw」
私「ギューって!?w子供かよw」
裕也「いいから!!w」
私は昔みたいに裕也に抱き付いたw
裕也もギューってしてくる。
心臓がバクバクしてるw
裕也の心臓の鼓動もわかるw
裕也「明日はどっか行こ!!午前中はばあちゃんみなきゃいけないから、午後からね!!」
私「わかったよ♪」
私は裕也を外まで送った。
「あれが裕也?」
翔太だ。。。
私「叔父さんの家に来てるんだよね。」
翔太「たいした事ないじゃんw俺のがカッコいいしwなんてw」
翔太、いつも通りだ。
私「もう怒ってないの? 」
翔太「最初から怒ってはいないよ。ただね、裕也の話聞きたくないから避けてたかもw」
私「あ、でも何であれが裕也だってわかったの?」
翔太「雅樹が言ってたからwライバル来てるぞってw」
雅樹くん、やっぱり変わってない?かも?w
良かった。
翔太とも元に戻れそうだよ。
良かった。
本当良かった。
裕也のおばあちゃんは脚と腰が悪い。
介護とまではいかないけど、誰かが一緒にいなきゃいけない。
叔父さんと叔母さんには子供がいない。
叔父さんは自分の父親(裕也のおじいちゃん)の跡を継ぎ、自営業。
叔母さんは自営の手伝いと、おばあちゃんの世話をしている。
叔母さん、疲れちゃったみたいで、裕也家族に戻ってきてほしいと言っているらしい。
叔父さんも同意見。
裕也の両親も、これからおばあちゃんが全く動けなくなった時の、叔父さん叔母さんの負担を考え、帰ってくる方向で考えているらしい。
だから。。。
裕也は来年帰れるかもって言ってたんだよね。
本当に帰って来れたら。。。
またずっと一緒にいられる。
もう離れたくないよ。
離れると誤解が生まれてすれ違ってしまうから。。。
裕也と毎日会える夏休み。
楽しくて仕方なかった。
でも、一日一日また離れる日が近付いているんだと思うと、また寂しくなる。。。
お祭りの日、勿論行くw
裕也「ねー覚えてる?w唯ちゃんすねて、怒ってたお祭りw」
私「だからもうそれはいいってw」
裕也「またやきもち妬いてほしーなーw」
私「妬かないよw」
なんて話ながら回る。
裕也とお祭り。
また一緒に来れて良かった。
もう無理だと思ってたから。
裕也「昔みたいに仲良く手繋いで歩こw」
私「恥ずかしくない?w誰かいたらどーすんのw学校でからかわれんの唯なんだからね!!w」
裕也「まぁいいじゃん!!からかわれたら、仲良しだからって開き直っちゃえw」
結局、手を繋いで歩く事に。
恥ずかしいけど。。。
まぁいいよね。。。
「あー唯じゃん!!」
「あ、まじだ。一緒にいるの、誰あれ。」
同級生だw
私「やっぱ見られたじゃんw」
裕也「いーのいーの!!」
同級生A「えっ、もしかして裕也?!」
同級生B「あー!!ほんとだ!!転校した裕也!?」
私「そうwあの裕也w」
同級生A「何でここにいんのー?」
裕也「唯ちゃんに会いたくてw」
同級生B「うわw相変わらずだねwあんたの唯ちゃん依存症は一生治らないねw」
同級生B「でも唯良かったねーほんとに。もう連絡取ってないって前言ってたじゃん?心配してたけど、もう大丈夫みたいだね!!」
同級生B「ラブラブいいなぁ~私も○○に告白すっかなw」
私「しなよしなよ!!○○絶対Bの事意識してるからw」
同級生「あ、邪魔しちゃ悪いねwじゃーね!!」
裕也「あいつらも相変わらずだなw」
私「だねwみんな基本変わってないよ!!」
「唯ちゃーん、デート??w」
今、一番会いたくない人の声。。。
翔太だよぉ。。。。
翔太「手なんか繋ぐなよ、みっともなw」
裕也「唯、この人誰?」
私「この人が翔太。同じクラス、団地の時は隣、今は斜め向かいの家に住んでる子」
裕也「こんちわw」
翔太「こんちわw裕也だろ?知ってるよw唯からよく話聞いてるしw」
裕也「話??」
翔太「うん。隅から隅までw」
うー。。。
嫌な予感。。。
裕也「手紙とっといてんの??これ、いつ書いたやつだっけ?」
私「これはねー年長の時のお祭りの日にもらったやつだよ!ちょうど6年前だね。」
裕也「そっかー。。。幼稚園の時はよく手紙書いてたね。」
私「そーそー。これは一番大事なやつ!!唯が何回も手紙に大好きって書いても裕也一度も書いてくれなくて、でもあのお泊まり保育で唯が怒ったから、初めて大好きって書いてくれた手紙だよw」
裕也「そうだったっけ。。。?」
私「そうだよ~唯はちゃんとしっかり記憶あるよ!!」
裕也「ねぇー唯、今でもあの頃と変わらない?」
私「ん??何が??」
裕也「唯の気持ち。家離れちゃったし、誤解で連絡も取らなくなって。。。でも変わらない??」
私「。。。変わらないよ。。。今でも裕也が大好きだよ。もう離れたくないって思ってるよ。」
裕也は私の横に座り、ぎゅーってしてきた。
痛いくらいに。
裕也「あのさ、、、チューしてもいい?」
私「えっ!!何いきなり!!」
裕也「だって唯可愛いんだもんw」
私「え!早いって!!まだ早いよ!!小学生だし!!」
裕也「もう絶対大丈夫。ずっと一緒だから。俺も唯大好きだもん。」
私「。。。いいよ。。。」
これが私のファーストキス。
唇のね!!w
黒木くんのは首だったし、あれは事故。
裕也に触れられても拒絶反応は起きない。
やっぱり好きだから。
この幸せが一生続きますように。。。
夏休みも終盤。
裕也も千葉に帰る。
最後に団地の公園に行った。
ブランコに座りながら話す。
裕也「俺らがちっちゃい頃は、毎日ここで遊んだけど、今のちっちゃい子は遊ばないのかね?」
私「どーだろね。。。確かに最近はちっちゃい子遊んでるの見た事ないかも。」
裕也「また冬休み来れるかな~。。。」
裕也「来てほしい?w」
私「うん!!w」
裕也「素直だなw」
私「裕也帰ると寂しいね。。。泣いちゃうかもw」
裕也「またすぐ会えるじゃん。電話もするし、手紙書くし!!」
私「うん。。。」
裕也「唯ちゃん可愛いw」
裕也は帰った。
夢の国に行かなくても、夢のような夏休みだった。
また冬休み会えますように。。。
裕也は手紙も電話もくれる。
そして返事を書く。
そんなやりとりが続く。
翔太「ねーねー裕也くん元気?w別れた?w」
しつこく聞いてくるw
私「別れないよw」
しつこくそう言い返すw
裕也が来た時はあんなに暑かったのに、もう寒い。
冬が近付いてくる。
修学旅行も終え、学芸会も終え、残す行事は卒業式のみとなった。
いつものように、裕也から電話。
裕也「今日はいい話と悪い話あるよwどっちから聞きたい?w」
私「んー。。。じゃあ悪い話でw」
裕也「今日体育で突き指したwめっちゃ腫れてるしw」
私「うわ~痛いねw」
裕也「じゃ次はいい話!!聞きたい?w」
私「聞きたい!!何!?早く教えて!!」
裕也「今日返ってきたテスト、100点だった!!w」
私「良かったじゃん!!」
裕也「あ、いい話二つだったwもういっこあるよ!!聞きたい?w」
私「聞きたい聞きたい!!」
裕也「俺、引っ越す事になった!!」
私「えっどこに??」
裕也「唯ちゃんとこ!!」
私「えっ!!!ほんとに!!?」
裕也「ほんとほんと!!」
私「いつ??」
裕也「冬休みに引っ越して、三学期からはそっちの学校行くよ!!」
私「そっかぁ。。。嬉しすぎて何て言えばいいかわからないくらいw」
裕也「また毎日会えるね!!」
私「そうだね。いつも一緒だね。」
裕也「年明けたら行くから楽しみに待ってて!!」
電話を切った後も信じられなかった。。。
ほんとに??裕也とまたずっと一緒にいられるの??
嬉しすぎる。
嬉しいとしか言いようがないよ。。。!!
早く冬休みにならないかな。。。
ほんとにほんとに待ち遠しい!!!
嬉しすぎて家族に言うw
親友にも言うw
友達にも言うw
翔太には。。。まだ言わないw
「ねぇちょっと来て。」
違うクラスの女の子が私を呼んでる。
「何だっけ、西野さんだっけ?」
私「そうだけど。。。?」
「私、美幸。」
私「??」
美幸「話聞いてたんだけど、あんたほんと何なの?翔太の事好きなんじゃないの?裕也って誰か知らないけど、どっちが好きなわけ?はっきりしてくれなきゃ困るんだけど!!」
私「翔太は友達だよ。裕也は幼馴染みみたいな感じで二年生の終わりに転校したんだけど、また戻ってくるの。」
美幸「で、どっちが好きなの?」
私「裕也」
美幸「なら、思わせ振りな態度やめたら?翔太可哀想。いつまでも諦められないのあんたのせいじゃん。好きじゃないなら突き放しなよ。もう話さない方がいいって。」
私「友達だし、家もすぐ近くだし、、、話さないとか何で??」
美幸「だからそういうの迷惑。何でわかんないの?」
私「?」
美幸「とにかく翔太とはもう関わらないで。」
美幸ちゃんって、何者??
今まで同じクラスになった事なかったけど、いきなり何!?
すっごい偉そうな態度。。。
何も知らない翔太。
普通に話しかけてくる。
翔太「唯ちゃん唯ちゃん、クリスマスどーすんの?」
私「うちで家族とパーティーかなw」
翔太「俺も行きたい!!w」
私「別に特別なパーティーじゃないからw来ても楽しくないよ?w」
翔太「いいのいいの!!」
私「じゃあプレゼントよろしくw」
翔太「わかったwすっごいの持ってくわw」
この会話、冗談なんだよねw
翔太には冗談通じてるけど、、、
本気にする人もいるみたい、、、
「ねーあんた、関わらないでって言ったよね?」
ほら、、、
美幸「あんたのせいで迷惑してる人がいるの!!さっき忠告したよね?」
私「家の前までついてきて。。。何?」
美幸「あんたが約束守るかどうか見張ってただけじゃん」
私「約束?」
美幸「もう関わらないでって言ったのに、何で?クリスマスパーティー?プレゼント?ふざけんなっての!!」
私「あー。。。あれは冗談だよ。」
美幸「冗談??」
私「翔太、すっごいプレゼントなんかくれないから。ノリで話してるだけ。」
美幸「どっちにしても迷惑。」
美幸ちゃんは怖い。。。
身長も160以上あり、太め。
すっごい怖い顔してキレてくる。。。
翌朝、普通に学校に行く。
靴を履き替えようとすると。。。
ん!?
上靴がない!!!
あれ??
代わりに何かメモが入ってる。
開いてみると。。。
「西野唯は男好き。うざい。きもい。死ね。」
???
美幸ちゃんだ。。。
絶対そうだ。。。
仕方なくスリッパを借りて教室に行く。
真希(唯の親友)「唯、大変だよ!!」
私「何??」
ふと机を見ると、、、
チョークででっかく「死ね」と書いてある。。。
真希「誰がこんな事したんだろ。。。許せない。。。」
私は雑巾を濡らして必死に拭いた。
帰り、私は美幸ちゃんのクラスへ行った。
私「一緒に帰ろう。話があるの。」
美幸「いいけど。」
私「何あれ。あんただよね?」
美幸「は?何が?」
私「上靴どこ?」
美幸「だから何が?」
私「上靴隠したのもメモ入れたのも、机に死ねって書いたのもあんたでしょ?」
美幸「そんなの知らない。あんた他の人にも恨まれてんだねw」
話にならない。。。
そんな中、冬休みは近付いてくる。
とうとう終業式の日。
下校途中、前を歩いてるのは翔太と、、、美幸ちゃん。
二人は私に気付いていない。
美幸「何でダメなの?ちゃんと理由言ってくれなきゃわからない。」
翔太「そういうの興味ないから」
美幸「じゃあ何であの子とは仲良くするの?」
翔太「あの子って?」
美幸「唯。。。ちゃん。」
翔太「あー。。。唯は別にそういうんじゃないよ。家も近くだから兄弟みたいなもん。」
美幸「嘘。好きなんでしょ?」
翔太「友達としてね!」
美幸「じゃあさ、私とも友達として遊ぼうよ。24日、家の前で待ってるから!
翔太「えっ、、、」
美幸ちゃんは走って立ち去った。
私「デートですかw」
翔太「は?デート?違うし!!俺行かねw」
翔太が行かなかったら。。。
その矛先は私に来るだろうな。。。
裕也から電話。
裕也「元気?w」
私「元気ないよw慰めてw」
裕也「何かあった?」
私「いや、何もないw裕也に会えないから寂しいだけw」
裕也「もうすぐ会えるじゃん!!今引っ越しの用意忙しいよ~初詣とかも行けないかもw」
私「ほんとにもう少しでこっち戻ってくるんだね♪早く年明けないかなぁ~」
裕也「その前にクリスマスあるけどね。」
私「来年からは一緒に過ごせるね♪」
裕也「そうだね~毎年ねw」
クリスマスかぁ。。。
母「あ、唯ケーキ取りに行ってきて!!予約してるから!!」
私「えーー寒いのに?」
母「いいから!!子供は風の子よw」
仕方なく行くw
外に出るとクリスマスを肌で感じる。
カップルがいっぱい!!
やっぱり特別な日なんだね!!
近所のケーキ屋さん。
来たのは一年ぶりくらいかな。
「あらー唯ちゃん!!大きくなったね。あれ?もう来年中学生だったっけ??」
ケーキ屋のおばちゃんw
私「はい♪」
おばちゃん「早いわね~。初めて会った時は、まだ赤ちゃんだったのにね。ふにゃふにゃで可愛かったわ~。そりゃおばちゃんも年取るはずねw」
おばちゃん「あ、これ、唯ちゃんちのね!ママにもたまには顔見せてって言っておいてね♪」
私「はーい♪ありがとう!!」
ケーキ屋さんを出て、家に向かう。
顔に何か当たった。
あ、、、雪だっ!!!
ホワイトクリスマス♪
テンション上がるよねw
あれ??
翔太の家の前に。。。美幸ちゃん。。。
私は素通りしようと決めて、美幸ちゃんを見ないようにする。
目が合わないように。
美幸「ねぇ、西野さん!!!」
はぁ。。。
私「な、何??」
美幸「翔太出てきてくれないんだけど!!」
私「さぁ、、、唯に言われてもね、、、」
美幸「あんたが呼んでよ。そしたら出てきてくれるはず。」
私「えー。。。やだよ。急いでるから。お母さんの手伝いする約束してるし。。。」
美幸「呼ぶだけでいいんだから!早く!すっごく寒いの。早くして!!」
美幸ちゃん、言葉にトゲがあるし、嫌がらせとか酷いことされたけど。。。
本当に翔太が好きなんだ。
いつもはジーパンばかりなのに、今日はスカート。
ミニのね。
髪型もいつもと違う。。。
私「わかった。。。」
私がインターフォンを鳴らす。
翔太母「はーい」
私「唯です!!」
翔太母「あら、唯ちゃん、翔太いるわよ~どうぞ」
私「ほら、翔太いるって」
美幸「一緒に来なさいよ」
私「え、、、でも、、、」
美幸ちゃんは強引に私も連れていく。。。
私、美幸「おじゃましまーす」
翔太母「あら、唯ちゃんだけじゃなかったのね。翔太モテるわねw」
翔太「何で唯いんの!?」
私「翔太呼んでって言われたからー。。。」
美幸「まぁいいじゃん!!翔太の部屋行こ!!」
翔太の部屋に入り、それぞれ座る。
沈黙。。。
私「あのさ!!唯早く帰らないとお母さんに怒られちゃうから!!先に帰るね!!」
翔太「えwちょっと待ってよ、二人きりにするなw」
私「ほら、唯は元々遊ぶ約束してないし、お邪魔だしw」
翔太「じゃあおまえも一緒に遊ぶぞ!!w」
私「無理だって~お母さん待ってるし!!」
翔太「あ、じゃあ唯ん家行こ!!俺も何か手伝うし!!ほら、美幸ちゃんも!!」
えー。。。。
何故か私の家に行く事に。。。
母「遅かったねー。お店そんなに混んでたの?」
翔太、美幸「おじゃましまーす」
母「あら、翔太くんとー、、、」
私「美幸ちゃん」
母「美幸ちゃん、初めてね!何もないところだけど、どーぞw」
とりあえず私の部屋へ。
美幸「あ、裕也って人の写真ないの?」
翔太「あるよーいっぱいあるよなw」
私は小さい頃の写真を出したw
美幸「なんだーwこれ、幼稚園のじゃんwあんた昔からちっちゃっいんだねw」
私「唯のはいいからw裕也見たいんでしょw」
翔太「裕也たいした事ないよなーw」
私「うるさいわw」
美幸「でもさー裕也っていつこっち戻ってくるんだっけ?」
私「もうすぐだよ!年明けてからね。」
翔太「えwまた来るのあいつw」
美幸「翔太知らないの?w転校してくるんだよw」
翔太「は!!??」
母はまた朝からバタバタしている。
裕也の家の引っ越しを手伝うためだ。
母「唯ちゃーん、早く行くよ!!」
私も手伝う。
裕也の引っ越し先は、団地の裏の方にあるマンション。
うちから徒歩5~6分ほど。
母と一緒にマンションの前で待っていた。
「あーちゃん!!」
裕也のお母さん!!
と、裕也!!
後ろからお父さんも!!
そして年の離れた裕也のお兄ちゃん。
お兄ちゃんは既に大学生。
裕也達とは一緒に暮らさずに遠方で一人暮らしをしている。
今日は手伝いのために来たのかな。
母「さっさと片付けちゃいましょwひろちゃんと行きたいところがあるのよw」
裕也母「あー、この間言ってたとこ!?」
母「そうそう!!割引券持ってるからw」
母達は話しっぱなしw
裕也「唯ちゃーん、会いたかった?w」
私「裕也は?w」
裕也「別にwうそうそw」
裕也兄「うわー唯ちゃんも大きくなったね!!四年ぶり?くらいだから当たり前かw」
懐かしい話は後にして引っ越し作業。
業者の人達は荷物を運び入れておしまい。
昼過ぎから夕方までみんな黙々と片付けた。
裕也母「だいぶ片付いたわね!!」
裕也父「西野さん、唯ちゃん、ありがとう。あとはもう自分がやりますんで、もう大丈夫です。」
裕也父「母さん、西野さんと出掛けてきてもいいぞ。裕也も唯ちゃんと遊んできなさい。兄ちゃんは父さんと続きやるぞw」
母と裕也母はバイキングへw
デザートの種類も豊富で、母は裕也家族が引っ越してきたら裕也母と一緒に行くと決めていたらしいw
裕也「行こ!!」
裕也と私も外へ出る。
とりあえずその辺ブラブラ。
裕也がいない間に街並みも若干変わってる。
畑だったところには家が建ち並び、あのスーパーも増築工事中。
団地も老朽化で数棟あるうちの一棟、取り壊しが決定している。
裕也「4年って長いねー。こんなに変わるもん?」
私「そうだね~。それだけ長い間、裕也がいなかったって事だね。」
裕也「でももう今日からはずっとここにいるよ♪」
私「もうどこにも行かないよね?約束ね!!w」
裕也「唯ちゃん、俺のど渇いた!!唯ちゃんちのお茶ちょうだい!!」
うちには兄がいた。
唯兄「おー裕也!!引っ越し終わった?」
裕也「何とか!!」
唯兄「あれ?裕也身長伸びた?」
裕也「まぁ、、ちょっとだけw」
唯兄「前は唯と変わらないチビだったもんなw昔は可愛かったなーw今はもう男だなwうちで変な事すんなよw」
裕也「しないって!!w」
裕也「唯ちゃんのベッド落ち着くーw」
私「勝手に寝るなよw」
裕也「いいじゃん!!w」
私「お腹すいた??ご飯はないけど、お菓子とか持ってくる?」
裕也「うん、おねがーい」
お菓子を取りに下に行く。
戻ってきたら裕也は寝ていたw
引っ越しで疲れたんだろうな。。。
布団をかけてあげる。
寝顔、昔と変わらない。
私も眠くなってくる。。。
昨日はもうすぐ裕也が引っ越してくると思ったら、寝れなかったからw
一応気を遣い、裕也とは反対側で寝る。
裕也の足の方を頭にして寝るっていう意味ねw
私もそのまま寝てしまった。。。
始業式の日。
裕也は3組だった。
私と翔太は2組。
因みに美幸ちゃんは4組。
私「クラス違ったね~」
裕也「でも隣でしょw同じ学校に行けるだけでもいいよw千葉よりいいでしょw」
一緒に帰る。
裕也「前にいるの、翔太じゃね?」
私「あ、ほんとだ!」
裕也「一緒にいるの、誰あの子」
私「美幸ちゃん、4組のね」
裕也「美幸ちゃん?」
私「うん。翔太の事がすっごい好きみたい。」
裕也「へぇー。。。」
後ろから観察w
美幸ちゃん、翔太の手を取ろうとするw
翔太、嫌がるw
美幸ちゃん、再チャレンジw
翔太、諦めるw
私「良かった。なんか仲良さそうだね。」
裕也「そうだねー。唯ちゃん俺らも手繋ごーw」
私「やだw恥ずかしいw」
裕也「もー恥ずかしいばっかりだなw」
私「やだよーw」
私、逃げるww
裕也、追いかけてくるww
昔に戻ったみたい。
昔はよく、ふざけて追いかけあっこしてたね。
年を重ね、体も大きくなったけど、心は変わらない。
裕也も私も。。。
翌朝、また前にあの二人w
昨日と同じ事をまたやってるw
裕也「付き合っちゃえばいいのにねw」
私「だよね!でもどうかなーw」
裕也「言ってみる?w」
裕也は二人の元へw
裕也「ラブラブですねw昨日も見たよw」
翔太「うわw嫌な奴wあれ、唯は?」
裕也「あれ?唯、はやくー」
美幸「唯、来てー。話したい事あるの!!」
私「なーに??」
美幸「翔太がね、私と付き合ってくれるって!!」
私「えっうそ!!ほんとに!!良かったねぇ~」
翔太「まだ付き合ってはいないよw間違えんなよwお試し期間!!w」
裕也「細かい事はいいじゃん!!wおめでとー!!」
翔太も楽しそう。
美幸ちゃんは嬉しそう。ってか幸せそう。
あんなに好きだったんだもんね。
良かった。。。
幸せになってほしいな。。。
美幸ちゃん、毎日楽しそうだ。
幸せオーラ満開w
美幸「はい、これあげる!!」
私「??ありがとう?」
え、、、手紙?
唯へ
今までごめんね。
靴隠したのも、机に落書きしたのも、筆箱捨てたのも私なんだ。。。
本当にごめんなさい。
翔太に好かれてる唯が羨ましかった。
唯になりたいと思った。
でも、だからってあんな酷い事していい事にはならないよね。
もし、許してくれるなら友達になってください。
美幸ちゃん。。。
私「手紙、読んだよ!!」
美幸「ほんとにごめんね。唯の気持ち考えられなかった。ごめんね。」
私「もういいよ!!仲良くしよっかw」
美幸「ありがとーw唯好き!!w」
仲直り??
喧嘩してたわけではないけど。。。w
なんか全てがいい方向に進むような気がした。
美幸、本当はいい子。
恋する乙女w
翔太の話する時、すっごいカワイイw
そんな恋する乙女、美幸ちゃんは張り切ってる。
バレンタインが近いから。
美幸「唯、裕也にチョコあげるでしょ?手作り?」
唯「どーしよーかなぁ。。。」
美幸「絶対手作りがいいよ!!」
私「愛がこもってるからとか?w」
美幸「勿論w」
私「美幸はどうするの?」
美幸「勿論手作り!!一緒に材料とか買いに行こっ!!」
美幸「あ、翔太と帰るから!!明日ね♪」
私「ねー裕也、チョコ欲しい?w」
裕也「あ、バレンタイン?w」
私「買ったやつのがいい?w」
裕也「うんw」
私「えーww」
裕也「うそうそw唯ちゃんの手作りがいいw」
よし、じゃあ手作りしてみよ♪
2年生の時にあげたのが最後だから、4年ぶりかな。。。
美幸と買い物。
色々買い揃える。
ラッピングも。
美幸「ねー唯、詳しく聞いてなかったけど、裕也とはいつ出会ったの?」
私「んーと、、、5歳の時w」
美幸「えっwその頃から好きだった?w」
私「わかんないけど、いつの間にかねwうち前まで団地に住んでて、裕也隣に住んでたから、毎日遊んでたし。」
美幸「いつ転校したんだっけ?」
私「二年生が終わる時に引っ越したんだよね。」
私「ねーそれより、美幸はいつから翔太好きだったの?w」
美幸「四年の時!運動会でw」
私「運動会?ww」
美幸「翔太、リレーの選手だったじゃん?かっこよくてww」
私「へぇー。。。」
美幸「でも翔太見てたらいっつも唯がいてさwめっちゃ妬いてたw」
私「あー。。。ごめんw」
美幸「唯も翔太の事好きだと思ってたから我慢してたけど、裕也の話を嬉しそうにしてる唯見て我慢できなくなってwあーなっちゃったわけw」
私「まぁー。。。仕方ないよねw美幸、ほんとに翔太が好きなんだねw」
美幸「うん!!!すっごい好き!!!w」
恋バナ、楽し~
買い物終了。
私「んじゃ、帰ろっか」
美幸「えーwもう!?wもうちょっと話聞いてよwてか作戦会議しよ!!w」
バレンタイン当日。。。
私は怒っていたw
裕也「ねー唯ちゃん、機嫌直してw」
私「やだw」
裕也がチョコを貰ったからw
正確に言えば、貰ってはいない。
受け取らなかったから。
裕也「いいじゃんwちゃんと断ったんだしさw」
私「良くない!!w」
私「はい、これ!!もう渡したからね!!もう唯帰る!!」
裕也「えっ、、、あっけないなw俺も家入れてよーw」
裕也も入ってくるw
裕也「唯ちゃん唯ちゃん、あそぼーよw」
私「何して?w」
裕也「何でもいいよ!!」
私「えー。。。w」
裕也「唯あの時と全然変わってないねw」
私「あの時??」
裕也「そーお泊まり保育w」
私「もういいってwその話w」
裕也「あの時と変わらずカワイイなって話だよw」
裕也「唯、来て!!ぎゅーってしてあげるからw」
私「してあげる?w」
裕也「うそwしたいからw」
裕也はずるいw
機嫌取るのうまいなw
ぎゅーってされたらもう怒れないw
単純な私w
裕也「チョコありがと!!これからも毎年作ってねw」
やっぱり裕也が大好きなんだな。。。
裕也の全てが好き!!
大好き!!!
ピンポーン。。。
誰か来た!!w
裕也「誰か来たよ。」
私「誰だろ??」
私はドアを開ける。
私「美幸!?」
美幸だ。。。
私「あれ?翔太は?チョコは?」
美幸「チョコはあげたよ。。。でも。。。」
私「とりあえず入りなよ。」
裕也「どしたの??」
美幸「チョコは渡せたんだけどね。。。美味しいって言ってくれたんだけど。。。」
美幸はそこから先はなかなか言わない。。。
私「。。。だけど何?」
美幸「だけど。。。キスしてほしいって言ったら無理って。。。」
私、裕也「えっ!?」
私「美幸が言ったの?」
美幸「うん。。。ぎゅーってしたら、ちゃんとぎゅーってし返してくれたから、キスしてほしいって言ったの、そしたら、まだそれは無理って。。。何でだろ。。。やっぱり私じゃダメなのかな??」
裕也「それはないっしょ!!心の準備がって事なんじゃないの??」
私「そうそう!!初めてだし!!緊張するし!!」
美幸「そうかなぁ。。。?」
私「絶対そうだって!!いつかきっと自然にできるようになるよ♪」
裕也「俺、翔太にそれとなく聞いてみるよ!!」
美幸「うん。。。」
バレンタイン、大成功??ではなく、、、微妙な感じ。
とりあえず美幸が早く元気になればいいけど。。。
美幸は今日は休みだ。
裕也「もしかして昨日のが原因??」
私「うーん。。。」
翔太「ねー唯ちゃん、俺ヒドイ事したかも。。。」
私「ヒドイ事??」
翔太「昨日聞かなかった??美幸あれから唯の家行ったでしょ?」
私「あー。。。あれね。。。聞いたよ」
裕也「何で断った?」
翔太「わかんない。まだ気持ちがついてかない。温度差かなり感じるんだよね。」
裕也「温度差って?」
翔太「向こうの気持ちが大きすぎてね、俺はまだ全然そこまでいってないんだよ。。。」
翔太「でも傷つけたのは悪いと思ってるし。。。もっとゆっくり仲良くなりたいんだよね。」
私「そっかぁ。。。美幸、不安になってるからそのまま伝えてあげたらいいんじゃないの?正直にさ。」
裕也「早いほうがいいって!先延ばしにすると誤解でめちゃくちゃになるぞ。俺らみたいにw」
翔太「じゃあついてきてw一人じゃ行けないからw」
帰り道
翔太「大丈夫かな。。。めっちゃ緊張する。。。」
私「大丈夫!!ちゃんと仲直りしてね!!」
ピンポーン。。。
美幸母「あら、美幸のお友だちかな?」
私「はい、今日休みだったので心配になって」
美幸母「たいした事ないんだけどねー食欲が全くないみたいで、昨日の夜から何も食べないの。。。」
美幸母「まぁ上がって。」
部屋に案内される。
美幸「唯、、、と翔太、、、」
裕也「俺もいるしw」
美幸「心配かけてごめんねー。。。」
私「いいのいいの!!それより具合どう?大丈夫??」
美幸「大丈夫。たいした事ないんだ。」
翔太「昨日ごめん。。。傷つけたよな。。。」
美幸「いいの。私が先走りすぎただけw」
翔太「でも。。。」
美幸は意外と前向きだった。
美幸「私決めたの!!翔太にちゃんと好きになってもらえるように頑張るね!!唯みたいにチビにはなれないけど、ダイエットする!!」
裕也「唯ちゃんチビだってw」
美幸「私頑張るから!!翔太見てて!!」
私「みゆき~(泣)応援するね!!出来る事あったら言ってね!!」
裕也「唯、そろそろ帰るよ!!」
私「え、、、まだいいじゃん」
裕也「いいから!」
裕也「お前邪魔なのわかんないの?w」
私「あ、、、そっか、、、」
裕也「ほんと鈍いなw」
私「悪かったねw」
裕也「唯チビだってさw」
私「唯だって好きでチビになったわけじゃないわwどうしたら身長伸びるの??」
裕也「いいよ、このままで!!唯ちゃんは唯ちゃんだからね!!チビでもカワイイからw」
私「からかわれてる気がするんだけどw」
裕也「でも良かったじゃん!!あの二人、いい方向に進みそうだよ♪」
私「だねー!!見守ろう♪」
美幸のダイエットが始まった。
小学生がダイエット?と思うけど。。。
美幸は翔太のために必死だったんだよね。
もう卒業式が目前に迫っていた。
毎日卒業式の練習がある。
あと数日で、6年間通った学校ともお別れ。。。
2組では卒業式の後にお別れ会が計画されていた。
バイキングでご飯を食べて、カラオケ。
担任もね。
翔太「唯行く??」
私「勿論行くよ!!翔太行かないの?」
翔太「迷ってるんだよねぇ。。。」
私「何で?翔太こういうの好きじゃんw」
翔太「まぁいいや、唯ちゃん行くなら大丈夫だよね!!」
私「??」
卒業式はあっけなく終わった。
唯母、泣いていたw
裕也「唯お別れ会行くんだよねー?」
私「うん!!」
裕也「何時に終わるのー?」
私「何?w心配?w」
裕也「全然!!w」
美幸「唯、翔太みててねw」
私「了解w」
バイキング、めちゃくちゃ美味かった!!
食べ過ぎたw
やばいw
カラオケに移動。
食べ過ぎたせいで気持ち悪くなり。。。
トイレへw
真希「唯、大丈夫~??」
私「真希戻ってていいよ~」
少し落ち着いたけど。。。
カラオケの気分ではないw
店内の端にある階段の隅に一人座る。
ん?誰か来た。
「ごめん。」
??
「お願い。翔太じゃないとダメなの」
??
告白かなー。。。
え!!!???
翔太??
「ほんとにごめん。」
「お願い。ほんとに好きなの。」
「でも。。。無理なんだ。。。」
「何で?何であたしじゃダメなの?」
つーか、相手誰!!!
断ってんのに強引だな!!!w
「美幸なんか振っちゃえばいいじゃん。あたしのが翔太の事好きだし、、、
私はそーっと近付く。。。
壁の影からチラ見する。。。
相手は。。。絵美ちゃん。。。
絵美ちゃん、細くて色白で、超可愛い子!!!
学年一の美少女!!!
絵美ちゃんを好きな男子はかなり多い。
絵美ちゃん翔太に接近しすぎだしw
絵美「じゃあ一回だけデートしよ!!」
翔太「だから、デートも無、、、」
絵美「○日○時に○○で待ってるから!!絶対来て!!ずっと待ってるから!!」
おいおいw
私はまっすぐ裕也の家へ。
翔太は美幸の家へ。
美幸に話すらしい。。。
裕也「唯おそーいw」
私「待ちくたびれた?w」
裕也「うん!!かなりw」
裕也「唯ちゃん来て来て!!ぎゅーしてw」
私は裕也に抱き付くw
裕也「唯ちゃんほんと可愛いねwもー大好き!!w中学行っても仲良くしようね!!」
私「うん!!」
裕也は私の頭をなでなでしてくれるw
裕也。。。大好きだよ。。。
裕也「ちゅーしていい?」
私「いいよwてかいちいち聞かなくていいよw」
裕也「そーだねw」
毎日一緒にいられる幸せ。。。
小さい頃はいて当たり前の存在だった。
でも。。。
離れた事によって、裕也の大切さを再認識できた。
当たり前なんてないんだよね。。。
裕也がそばにいてくれるだけで唯は幸せ。
私「あ、裕也!!今日大事件起こったよ!!」
裕也「え、なになに?!」
私「翔太、絵美ちゃんに告白されてた!!」
裕也「絵美ちゃんってあの?モテる子でしょ?あの子が翔太に??」
私「そーなの!!唯もめっちゃびびった!!」
裕也「うわー翔太いいなw」
私「え?w」
裕也「うそうそw俺は唯ちゃんだけですよw」
私「しかも結構積極的で、翔太が断ってるのに引かないの!!で、一回だけデートしてとか言ってて。。。」
裕也「えー、翔太どうすんの?」
私「美幸も連れて待ち合わせ場所に行ってはっきり断るとか言ってる。。。」
裕也「うわー。。。修羅場になりそ。。。」
私「だよねー。。。」
考えてはみるものの、私達にはどうする事も出来ず。。。
待ち合わせ当日になってしまった。
美幸は当日、先にうちに来た。
美幸「唯、どーしよ。。。」
私「大丈夫!!自信持って!!翔太の彼女は美幸だから!!」
美幸はあれから少し痩せた。
髪型も変えたりして、翔太のために頑張ってる。
今日もお洒落してる。
翔太。。。頼むよ。。。
もう美幸を傷つけちゃダメだよ。。。
美幸と翔太は絵美ちゃんとの待ち合わせ場所に向かった。
絵美ちゃんは美幸が来るなんて思ってない。
家で待ってる私。
落ち着かない。
家の中を歩き回り、行ったり来たり。
外にも出てみる。
美幸と翔太の姿はない。
テレビを見ても集中できない。
裕也に電話してみる。
あ、、、裕也は今日は親戚の法事でいないんだった。。。
裕也は法事だって事を忘れる程、そわそわしていた。
待ち合わせ時間から1時間半。。。
ピンポーン。
あ、美幸かな。。。?
「唯、早く開けて!!!」
翔太だ。
翔太「美幸いなくなっちゃった!!来てない!?」
私「えっ!?来てないけど。。。何でいなくなったの!?」
翔太「話したら長くなるからとりあえず外来てよ」
私「わかった!!」
何がなんだかわからないまま、、、
慌てて外に出る。
美幸、、、どこいっちゃったの!?
とりあえず探し回る。
美幸の家、公園、スーパー、学校近辺、、、
どこにもいない。
私「ねー、一体何があったの!?」
翔太「いや、まぁ色々。。。」
もう一度探す。。。
裕也「あれ?美幸ちゃん?」
美幸「裕也?」
法事帰りの裕也が美幸を見付けた。
駅前にいたらしい。。。
裕也が美幸を連れてきた。
美幸「ごめん、翔太、もういいよ、ありがとう。」
翔太「もういいって。。。?何が。。。?」
美幸「。。。いいよ、翔太の好きなようにしなよ。。。」
私「何でそうなっちゃうわけ!?」
翔太「唯、いいって。俺が全部悪いんだから。」
私「でも。。。」
翔太「いいって。美幸、ごめんね。。。」
私「切ないね。。。」
裕也「ね。。。」
私「そばにいてもすれ違っちゃうんだね。。。」
裕也「そだね。。。」
私「でも。。。仕方ないよね。。。」
どうする事も出来なかった。。。
中学の入学式。
あれ以来、美幸と翔太とは会ってなかった。
久しぶりに会う。
美幸「ゆーい!!おはよ~!!」
美幸は明るい。
私「美幸久しぶり~!!」
美幸「とうとう中学生だねwいっぱい恋するぞーw」
美幸は立ち直った?
それとも空元気?
痩せて綺麗になった美幸。
身長も更に伸びて、スタイル良くなり、モデルさんみたい!!
私「美幸、すっごく可愛くなったよね!!モテまくったりしてw」
美幸「唯ちゃんはいつまでも赤ちゃんみたいwまぁ可愛いけどw」
私「はいはいwどーせチビですよw」
そんな美幸、早速先輩が寄ってきてるしw
美幸「どーしよw付き合ってだってw」
私「早っ!!wどーすんの?w」
美幸「どーしよw帰り玄関で待ってるって。唯も来てよ~」
私「えっwやだ~w」
私は美幸に強引に連れてかれたw
先輩「美幸ちゃん?大丈夫?」
美幸「緊張しちゃって。。。」
先輩「あれ、その子友達?」
私「あ、西野唯です!!」
先輩「友達も可愛いんだねw」
先輩は前川さん。
二年生、背が高くてイケメンw
私「美幸、唯もう帰るね。また明日!!」
美幸「わかった。ありがとう。」
前川先輩に頭を下げて私は先に帰った。
中学は7クラスある。
私3組。
裕也4組。
美幸5組。
翔太6組。
親友だった真希は違う中学へ。
皆、離れた。
裕也と一緒に登校する。
今日は翔太も一緒。
美幸の話題は出さない。
てか、出せない。
「しょ~た~!!」
後ろから絵美ちゃんw
相変わらず翔太につきまとってるw
絵美「唯ちゃんと、裕也くんもおはよう」
私、裕也「おはよ」
絵美「二人、いつも仲良しだよね。」
私「そーかな?w」
絵美「絵美と翔太には負けるけどねwねっっ、しょーた!!!」
えっ?!
絵美「絵美、翔太と付き合えてすっごく幸せ!!大好きだもん~。昨日なんかすっごくいい事あったんだぁ~!!唯ちゃんには教えてあげよっか~??」
私「。。。w」
苦笑いww
絵美「翔太早く行こ!!イチャイチャする時間なくなっちゃうwなんてw」
二人は先に行ったw
何なのあれーwww
裕也「あれ、いつから付き合ってんの?w」
私「さぁー。。。w」
裕也「美幸ちゃん、大丈夫かな?」
私「多分。。。美幸は美幸で新しい恋しようとしてるからさ。」
中学生になったら、何故か一気に大人気分w
カップル増殖中ww
まだ新しいクラスには慣れない。。。
唯は人見知りだからw
前後の席の子と話すのが精一杯的なw
休み時間が苦痛w
席に座ったまま、ぼーっとするw
「唯ちゃん!!」
ん?
教室の扉のところに前川先輩。
前川先輩「唯ちゃん、ちょっといい?」
何だろう?
前川先輩「美幸ちゃんさ、昨日一緒に帰ったんだけど、全然話してくれなくて。。。美幸ちゃんってどんな子なの?」
私「あー。。。多分緊張してるだけですw明るくていい子ですよ。楽しいし!!」
前川先輩「今日、唯ちゃんも一緒に帰ってくれない?なんか二人だと俺まで緊張しちゃってさw唯ちゃんいれば美幸ちゃん話してくれるかもしれないし。」
私「んー。。。。」
前川先輩「ダメ??」
私「あ、いえ、大丈夫です!!」
断りたかったけど断れない。
中学校は上下関係が厳しい。
先輩が怖い。
仕方なく私も一緒に帰る事に。。。
これが間違いだった。。。
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