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ウルトラセブン EVOLUTION REVOLUTION

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作家
16/11/27 16:22(更新日時)

オリジナルビデオシリーズ平成ウルトラセブン EVOLUTIONのIF続編。
アカシックレコードにより示唆は人類は衰退し地球は植物生命体と共に再生への道を辿る形で終わりを迎えた平成ウルトラセブンの『EVOLUTION』。
馬の首暗黒青雲の牢獄から脱出し人間、カザモリ・マサキと融合したウルトラセブン。
彼らと人類、地球の未来を描く物語……。


16/11/27 16:22 追記
小説オリジナルの人物、星人、昭和セブンの世界観や人物を踏まえながら書ける範囲で書いていきたいと思う。
だけど『EVOLUTION』で人類の生命力が衰退し植物生命体に後を譲るという展開、なおかつカザモリ・マサキとウルトラセブン(モロボシ・ダン)が融合している状態は思考しにくいので物語の展開が鬱になる可能性もあり。
可能な限り前向きに書く方向。ただし展開はかなりスローペースであることを考慮。

No.2395600 16/11/04 09:23(スレ作成日時)

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No.1 16/11/04 14:04
作家0 

アカシックレコードか何者かの意思により地球は、人類は、植物生命体は救われた……。
だが、本来のアカシックレコードによると人類は滅びゆくはずだった。それが本来の歴史である。
おそらくはウルトラセブン、カザモリ・マサキ、サトミという三人の存在や介在もないままだったなら……。

あれから数年は地球は静かだった。
地球防衛軍およびウルトラ警備隊は植物生命体が地球を脅かす存在でないと認知し彼らを保護し観察、共存への途をを図ろうとしていっていた。
しばらくは侵略星人の存在はなかった。
が、かつてウルトラセブンもしくはモロボシ・ダンなる存在がかつて地球人が地球侵略した証としてオメガ・ファイルを全宇宙へ情報公開し地球侵略を不可侵にしたにも関わらず侵略はその後も行われたのを教訓とし地球防衛軍およびウルトラ警備隊は再び軍備を増大させていった。
ただし人類側に立てば必要措置であり必然であった……。
今日もウルトラ警備隊は人知れず地球を、人類を、植物生命体を地球に生きとし生ける者たちを守っていた。
その日の侵略はコンピューターネットを介した侵略だった。
星人が作成した画像を見た者たちは本能のままに犯罪や暴動を起こすというものだった。

「ここが星人のアジトか。奴等は懲りないものだ」

「そんなものです。奴等に性善説などはないのですから」

「よけいなことを考えるのは人間も星人も変わらないけどな」

「え〜、今日のデザートはあんみつかな」

「おまえがいちばんよけいなことを考えてる」

てへ、と女性隊員の笑みを隊長が目で制し腕の合図で突入が行われた。
そこは一見するIT会社の古びた倉庫であった。
バイザーには星人が作成した画像が直接視覚に入らないように特殊なフィルターが施されていた。
銃撃戦が開始された……。

No.2 16/11/18 20:57
作家 

「これでは宇宙からのメッセージは何だたったのかわからないな」

現ウルトラ警備隊隊長であるシラガネは報告書をむかしながらにペンを走らせながら誰にいうともなくつぶやく。隊員室では各々が報告書を書きながら隊長を見る。
勝ち気な瞳をし少女の面影があるユキは言う。

「宇宙人の言うことはあてにならないかもしれません」

「おいおい、それを言えばウルトラセブンに失礼にあたるだろう」

申し訳ありません、といかつい顔のシマにキサラギ・ユキは軽く頭を下げる。
シラガネ時代のウルトラセブンはかつてのキリヤマ隊長時代ほどではないが、幾度も地球を救ってくれた英雄であり地球人そして地球の友である。
特にウルトラ警備隊を後押ししてくれたフルハシ参謀、そしていまは市井の人となり平凡な幸せを手にした友里アンヌにとっては忘れえぬ存在であろうと過去の記録を垣間見たシラガネはわずかながらに思った。

「しかし星人たちはこの青く美しい地球がそんなに欲しいのでしょうか」

若き科学者肌を見せているミズノの言葉は常日頃、星人と戦う彼らにはもっともなことであり疑問でもあった。彼らにも故郷と呼ぶ星はあるはずなのに太陽系第三惑星を絶え間なく狙う。

「地球の美しさは数字でもあらわせませんよ。星人にもわかるわけありません」

断言するのは普段は天然だが言うときは言うルミ隊員。一見、天然でつかみどころがないようだが地球防衛の信念はあるのがうかがえた。もっとも彼女だけはパソコンに報告書を書いており他の者はペンとアナログだ。
人間はハイテクとローテク、両方を愛し邂逅しうる生命かもしれない。
ユキはシラガネを見る。

「それより隊長」

「なんだユキ隊員」

「ウルトラ警備隊に六番目の隊員を入れる予定はないのですか」

ウルトラ警備隊は現在は五人編成である。
かつての戦いでハヤカワ・サトミ隊員を失いサトミ隊員を失う前に所属していたカザモリ・マサキもまたいない。男性三人、女性二人とかつてよりは所属している人数は少ない。
地球防衛のエリートとはいえこの人数では心もとないかとユキが思ったかわからない。が、シラガネはいまのところ新規に隊員を他の部隊からも入れるつもりはなかった。

「ユキ隊員はこの五人では不満か?」

「いえ、そんなつもりはありません」

No.3 16/11/18 21:15
作家 

それにしても星人の侵略は日に日に狡猾かつ巧妙になっていくようであるとシラガネは思う。
かつてほど侵略の数は多くないが、星人たちは少数精鋭かつ人間社会に溶け込むように人間たちにゆっくり確実に毒を人知れず入れるようだ。
あのメトロン星人のように……。

「あ〜あ、カザモリ隊員が復帰してくれたらな」

「いない者に期待するだけしかたないだろう」

「でもカザモリ隊員は運がよかったですよね。いつも筆記や実技、訓練試験なんかでもいつも必ず残ってました」

「へぇ、あのカザモリさんが……」

ユキは他の隊員たちの言葉を聞きながら植物生命体事件の折りにわずかに自分の瞳に残る精悍な青年の姿を思う。
何故あの時、自分は生き残ったかくわしいことは隊長のシラガネからも知らされてもいない。
しかし、後に瞳にある記憶を辿りあの青年がかつてウルトラ警備隊にいたもと隊員であったのを記録を知った。
シマほど逞しくミズノよりは理知的ではなくまたシラガネほど経験はないが、青年の瞳には何十年も生きたような哀しさを宿した瞳であったかもしれないと思う。

「フルハシ参謀はいまは地球防衛軍を完全に退役して隠居の身。どこにいるかもしれない」

「キリヤマ元隊長は静かに亡くなられたようですね」

「第二次ノンマルト事件!」

シーっ、とシラガネ以下四人がルミの口を塞ぐように静かに諭す。
第二次ノンマルト事件は公に宇宙に晒されたものの地球防衛軍にとっては非公開機密ファイルΩ(オメガ)に相当するものでありいまも大半の地球人類には知らされてはいない。
かつての地球人が別惑星から来た侵略者などとは大半の人類は知らない。また知らない方が幸せかもしれない。

「あまり口が軽いとあたしが撃つよ」

「かんべんしてください。ユキ隊員」

ウルトラガンを構えるユキ隊員とじゃれあうルミ隊員との一幕に基地内の一室は明るいムードになる。
それを見ながらシラガネは思う。
お前はどこにいるカザモリ……。
いつまでも五人編成ではたしかに任務はキツく負担もある。
また地球防衛軍の通常隊員たちにも目に見えない負担もあろう。
隊長としてシラガネはこの編成はいつまでも長くは続けられないと深く思考していた。
報告書の側にあるペンはしばし止まっていた。

No.4 16/11/26 17:56
作家 

カザモリ・マサキはかつてのモロボシ・ダンのように地球を放浪していた。
しかしいまだに信じられなかった自らのなかにかつてのダンいや地球を何度も救ってくれたウルトラセブンが内にいるのを……。
地球人でありM78青雲人の恒点観測員たるウルトラセブンになったというあまりに不条理かつ人間や宇宙人を超越した存在というべきか。

カザモリ……。

自分の内にいるモロボシ・ダンもしくはウルトラセブンなる存在が時々語りかけてくる。
ダン、いやセブンと呼ぶべきか……と時々悩む。しかし受け入れるしかない。
時折、地球に来訪する侵略星人にダンもしくはセブンの力を使うことはいまは少なかった。
かつての隊長や仲間たち、地球防衛軍たちが各々の役割を果たし身を粉にして地球防衛の任にあたり自分はあくまで彼らの背中を見守り助けるだけでいい。
植物生命体もいまは地球防衛軍の厳重かつ柔軟な管理下のもとに置かれながら成長しているようであった。

……カザモリ。

ダンもしくはセブンの内からの声は続く。
青い星の地球を彩る水や緑、人々の息吹き。そしてその地球人に息を潜めて生きる他の星人たち。
彼らのなかには太陽系第三惑星のなかで静かに生を全うしたいと願う者たちがひそかに存在する。
便宜的にではあるが地球防衛軍がひそかに彼らを監視しているのは否定しない。もしかしたら他の惑星つまりは星人たちの母星でもおこなわれているのかもしれない。
カザモリは思う。
侵略星人たちは地球のなにを求めているのか。
侵略、征服、資源、人的資源、エネルギー、人間が持つまだ知らない何かだろうか……。
サトミと共に消えたアカシック・レコードの存在はどこかに消えていた。
現在は地球防衛軍本部のもとにあるアカシック・レコードが唯一なのだろうか。
それもまた果てしない疑問に思われた。
いずれ地球人類の生命力は衰退し植物生命体にあとを譲ることになることと同じだろう。

カザモリ……。

ダンもしくはセブンと呼ばれる存在はカザモリの内で何度も何度も呼びかけていた……。

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