ここミクルで。

家庭の悩みの相談をよく閲覧していた。

同じような悩みを持った方の投稿を見ては、

私だけじゃないと勇気付けられた。

ある方の、メル友を作って会話して、それが日々の生きる力になっているというレスを見かけた。

あの朝、それをふと思い出したかのように、

ある掲示板に話し相手募集の投稿をした。

No.5 16/01/03 05:39
名無し

彼氏が欲しいとか、

そういう気持ちは全くなくて。

ただただ寂しかった。

心の隙間を埋めたかった...

いや、寂しさを紛らわせたかった...

本当に返信が来るのか。

試しに投稿してみた。

No.6 16/01/03 05:41
名無し

投稿完了から1分もしないうちに、

早朝にも関わらず、

次々とLINEがきた。

どうせお話するなら同年代の方が良かったので、

25歳から35歳の方を募集した。

No.7 16/01/03 05:45
名無し

一番最初に連絡をくれたのは九州在住の27歳の男性。

その後、全国各地の男性から次々と...

数分間で30通くらい。

こんなに来るとは思ってなかったため、

本当に驚いた。

No.8 16/01/03 05:48
名無し

当然返信しきれない。

ランダムに3人だけ選び、

あとは放置。

九州在住の27歳。

関東在住の31歳。

北海道在住の35歳。

この三人を選んだ。

No.9 16/01/03 05:52
名無し

仕事があるため、

ある程度話して一回切って、

朝食の用意やら

子供達の準備をして

仕事に向かう。

話し相手として募集したため、

普通にバツイチ子持ちだということも話した。

No.10 16/01/03 05:57
名無し

仕事を終えて、

家事育児をして、

子供達を寝かしつけてから、

LINEする。

関東在住の31歳が物凄くガツガツくる。

自分の写メを送ってきて感想を求めてくる。

一般的にみて、

ブサイクではない。

中の上くらい？

私のアイコンは自分の写メ。

それを可愛い可愛いとやたら褒めてくる。

No.11 16/01/03 06:00
名無し

投稿した理由を聞かれ、

寂しいから話し相手が欲しかったと答えた私に、

付き合って！絶対幸せにするよ！と、

知り合ったその日に告白してくる。

薄っぺらーって思いながらも、

暇潰し程度に返信していた。

No.12 16/01/03 06:05
名無し

北海道在住35歳、

この人もまた、

付き合おうアピールが凄い。

顔はこちらも中の上くらいかな。

顔だけでいうと関東31歳よりは好きな顔。

でもお酒好きで毎日呑むと知り、

拒否反応が....

元旦那からのトラウマ。

お酒好きの人が皆が皆、悪い人ではないとわかってる。

でも毎日家でも一人でも呑むというのが、

私には理解出来ず。

離婚原因や詳しい事情など、

元旦那の話をする気にはなれなかった。

No.13 16/01/03 06:23
名無し

九州27歳。

彼もまた、私のアイコンをみて気に入ってくれてた。

写メを送ってくれたらビックリ！

めーっちゃタイプ！！笑

私にとっては上の上！

テンション上がりまくった。

彼「不細工やろ？嫌いになった？」

私「いや、めっちゃタイプ！かっこいい！」

彼「近くだったら付き合ってくれた？笑」

私「うん！九州に生まれたかった笑」

彼「ネット恋愛的なのしてみる？笑」

私「ネットの中だけの恋人みたいな？笑」

彼「うん！笑」

私「んーでもなんか虚しくない？」

彼「確かにー....」

私「でしょー？泣」

彼「じゃあ、遠距離だけど、普通に付き合っちゃう？笑」

私「えっいいのー？笑バツイチ子持ちなのに？」

彼「俺子供すきだし！じゃ今日から付き合お！」

会ったこともない、

まだやり取りも数回しかしてない、

勿論この時点では全て本気にしてたわけじゃない。

簡単に会える距離でもない、

だからやり逃げされるリスクもない。

寂しかったし、

タイプだったし、

とりあえず付き合ってみようと思った。

No.14 16/01/03 06:28
名無し

九州27歳に心奪われた私笑

関東と北海道はどうでも良くなり、

返信も適当になっていく....

九州27歳と、

おはようから始まり、

おやすみまで。

日常会話に加え、

会いたいねー♡大好きだよー♡本気だよー♡

そんなやりとりをしていた。

No.15 16/01/03 06:30
名無し

数日間LINEだけでやりとりをし、

彼「電話してみない？」

の一言から電話することに。

緊張するけど....

話してみたい！

電話オッケーした。

No.16 16/01/03 06:37
名無し

子供達が寝てから、

初めての電話。

お互い緊張しながらも、

電話を繋げた。

私は人見知りするほう。

彼はそんな私を気遣ってか、

沢山話をしてくれた。

方言に親しみを感じる。

フルネーム、

家族構成、

今までの仕事や、

住んでる土地のこと、

色んな話をした。

時間を忘れて夢中で話してた。

気付けば通話時間5時間！！

もう新聞配達のバイクが走ってる時間になっていた。

No.17 16/01/03 06:50
名無し

お互いその日も仕事。

そろそろ寝なきゃやばいねということで、電話も終盤。

彼「今日電話したのはね、俺の気持ちとか考えてることをちゃんと言葉で伝えたくて」

彼「知り合ったばかりだし、あんな出会い方だし、まだ会ったこともないから信じてもらえないかもしれんけど、でも知り合えたのも何かの縁で、俺は絵美と真剣に付き合っていきたいし、今まで結構適当に生きてきたから貯金とかも殆どないし、まだまだ男として足りない部分とかあるけど、背負っていくものがあれば頑張れると思うんだ。絵美と子供達がおってくれたら、これからは頑張ってくし、秋には会いに行くから。遊びやと思われたくないからちゃんと言いたかったんだ。最後の恋愛になるように頑張る！」

まだ100%は信じ切れなかったけど、

この言葉で、

少し信じ始めた。

No.18 16/01/03 06:57
名無し

その日を境に1日置きくらいに電話するようになり、やがてそれが毎日になり....

どんどん惹かれてく自分がいた。

会ったこともないのに。

何で好きになるのか。

自分でもよくわからない、

不思議な感覚。

でも全然嫌じゃなくて。

嬉しくて。

彼との連絡が生活の一部になっていく。

私が返信遅れると彼からLINEが入る。

また私も、彼からLINEが遅れると、

何してるんだろうなぁと気になる。

普通の恋と変わらないこの気持ち。

まだ半信半疑だったけど、

本当に私は彼が好きなんだと実感する出来事が起こる。

No.19 16/01/03 07:09
名無し

6月某日。

季節は夏に移り変わろうとしていた。

彼が職場の飲み会があるとの事で。

その日はあんまりLINEできないからごめんねと、事前に言われていた。

詳しくは聞かなかったけど、

男性ばかりの職場の飲み会といえば、

キャバクラ、スナックなど、

女の子が接客してくれる飲み屋に行くイメージが強い。

元旦那もそう。

飲み会の度に飲み屋に行く。

まだ元旦那に愛情があった頃。

嫌で嫌で仕方なかった。

若い頃はそれが原因で喧嘩もした。

でもその度に仕事なんだから仕方ねぇだろ！いちいちうぜぇな！じゃ俺が働かなくてもいいくらいお前が稼げや！

そんな言葉を投げつけられていた。

自分は私を縛りつけていたくせにね。

自分は良くて、相手はだめ。

何とも自己中な話。

不安な夜を過ごしていた。

No.20 16/01/03 13:14
名無し

翌日、彼から電話がきた。

昨日の飲み会のことを聞きたい気持ち、

聞きたくない気持ち。

考えてるうちに彼が自ら話し始める。

飲み屋での上司や女の子とのやりとり。

会話の内容。

あ、聞きたくなかった...と思ったときには時すでに遅し。

嫉妬深い私。

明らかにモヤモヤする心。

元旦那にだったら確実に口に出す。

でもまだ彼には言えなかった。

自分がこんなこと言っていい立場なのか、

そして言ったらめんどくさいと思われて嫌われるんじゃないか、

そんな気持ちから、

心の声を抑える。

ただ、私は嘘をつけない性格。

そして顔や声に出てしまう。

明らかにテンションが下がっていたようで、

彼にも気付かれた。

No.21 16/01/03 13:27
名無し

彼「どーした？元気ないよ？」

私「何でもないよー！大丈夫！」

彼「ほんと？明らかテンション低いけど。なんか俺いやなこと言った？」

私「そんなことないよー」

と言いながらも優しい言葉をかけられ、

涙が溢れてくる。

バカな私。

究極にめんどくさい私。

彼「何で泣くと？ごめんね、ほんとごめん。飲み屋の話したから？無神経やったね、ごめんね」

私「ゆうちゃんは悪くないよ、絵美がおかしいだけだから気にしないで。ごめんね。」

彼「ほら、もうごはん作る時間だよね？また後で連絡するけん、ごはん作っといで」

私「うん。ごめんね。じゃあまた後で」

電話を切った。