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愛菜( ♀ 0wZxnb )
12/11/03 01:48(更新日時)





ねぇ、覚えてる?


二人でいろんな思い出作ってきたね。


これからもずっと傍にいてね…?






―――――――――――――――

この小説は実話を元に書いていきますが、少し内容を変更しています。

犯罪系の話も含まれますが、中傷等はやめていただけると嬉しいです。

私自身、小説は初めてなので誤字脱字があるかもしれません。
内容や終わり方など上手く書けないかもしれませんがご了承くださいm(__)m


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No.1859172 12/10/05 09:12(スレ作成日時)

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No.1 12/10/05 09:23
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




深田 愛菜(ふかだ まな) 15歳。


小学、中学とロクに通わず高校にも行っていない。


バイトも2ヶ月で辞めた。


甘ったれた生活をしているが、母親はなにも言わない。


両親は2年前から別居。


二人は毎晩のように酒を飲み、喧嘩をしていた。


原因は些細なことなのに酒の影響もあり大きな喧嘩となる。


父親は酒を飲むと暴力を振るう。


幸い子供に手をあげることはなかったが、母親への暴力で警察沙汰になることも多々あった。


喧嘩をする度に「出ていけ❗」と言い、私達の服や鞄などを外に投げる。


そんな父親に愛想を尽かし母親は私達子供を連れて出て来た。


建物自体は古いが、比較的綺麗なアパートを借りた。


両親は離婚はしていないものの、母子家庭のようなもの。


この時期から私の世界の見方が変わった。


No.2 12/10/05 09:34
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




両親が別居して1年が経った頃。


母親と些細なことで喧嘩した。
ムカついて夜10時、家を飛び出した。


友達なんかいない。行くところもない。だが帰りたくない。


ふと、携帯を開く。


悠揮くん…


ブログで知り合った男。


連絡をして、泊めてもらうよう頼んだ。


すぐに迎えに来てくれて家にお邪魔する。


お風呂や服も貸してくれた。
結局4日も泊めてもらった。


この時が14歳の夏。
処女を捨てた。


No.3 12/10/05 09:40
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




初めての相手が誰でも関係なかった。どうでもよかった。


この時期からいろんな男と体の関係を持った。


あまり気持ちいいとは思わなかったが、私の体を必要としてくれてる気がしてやめられなかった。


こうしてどんどん汚れていった。


体だけの関係が何故か心地よかった。


お互い好きではないから束縛も嫉妬もない。


そうゆう関係が楽だった。


No.4 12/10/05 09:51
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )





そうして月日が流れ15歳の6月の終わりごろ。


いつものようにブログで知り合った男に会いに行く。


裕介。年齢も住んでる場所も知らない相手。いつものことだが。


待ち合わせの場所に着き、車に乗り込む。


裕介『若いなー。何歳?』


愛菜『15だよ😄』


他愛ない会話が続く。


夜景を見に行き、ドライブ。
そして待ち合わせた場所まで送ってもらい解散。


珍しく手を出してこなかった。
だが私も何も言わない。


別に欲求不満だったわけではないし、手を出されたら応えようと思っていただけだった。


裕介の印象は冷めていると思った


裕介が運命の相手だと気づくのはまだ先の話だった。



No.5 12/10/05 21:00
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




それから2日が経ち、裕介とはアドレスは交換したもののなんとなくサイト内で絡んでいた。


この時、私は元彼にお金を3万程貸していた。たった3万と思うかもしれないが当時15歳の私には、結構大金だった。


一向にお金を返さず連絡も取れない元彼に腹が立ち、ブログに愚痴を書いた。


コメント 裕介
『変な男に引っ掛かるなよ~』


コメント返信 愛菜
『分かってるよ~😞』


裕介
『俺みたいな真面目な男を選べよ😁』


愛菜
『真面目なん😁?』



裕介の見た目はヤンキーとかホストとかではないが、真面目には見えなかった。


顔が少し可愛らしい感じだったのと髪が長かったからそう見えたのかもしれない。


No.6 12/10/05 21:09
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



他愛ないやり取りだった。いつもならめんどくさがって返事なんてしない私なのに、不思議とこの時は面倒だなんて思わなかった。


少し恋愛話をしていると…。


裕介
『まあ俺のペットになれや😁』



ペット?ペットというのはセ〇レかな?



愛菜
『いいよ😁』


裕介
『よっしゃ😁俺がお前を守ったる❗』


愛菜
『ありがとう😄』



私は単純に嬉しかった。好きとか気持ちは自覚していなかったが、お前と呼ばれるのが好きな私は普通に嬉しかった。


結局この言葉により、私達は付き合うことになった。


1度しか会ったことのない相手。裕介の気持ちは分からないが、私は本気で好きになるとは思っていなかった。


No.7 12/10/06 02:34
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




ペットになって始めてのデート。会うのは2回目。


ドライブに行き、夜遅くまで開いているゲームセンターに行った。


裕介
『俺UFOキャッチャー得意なんよ😁見といて❗』



お金を入れ、操作する裕介。
その横顔を「楽しそうだなぁ」と思いながら眺める。
笑顔が可愛い。


得意だと言ったが、なかなか上手くいかず(笑)


千円札を崩してまで頑張ってる。


裕介
『おっしゃ❗』


景品のぬいぐるみを貰う。


愛菜
『わぁ❗可愛い😆ありがとう😄』


裕介
『うん😄次これやる❗』


えー、まだやるの?と思いつつ、裕介の後をついていく。


今度は難易度が高そうだが、すぐにゲットできた。
また可愛いキャラクターのぬいぐるみ。


裕介
『はい、あげる😄』


愛菜
『ありがとう😆』



そのあと、またドライブに行って帰宅。


この日、初めて気づいたのだが私達の住んでいる場所は車で1時間近く離れた場所だった。


餓鬼の私にとっては遠距離恋愛と言ってもいいほど離れていると思った。


同時にわざわざ来てくれる裕介を愛しく感じた。


No.8 12/10/06 04:37
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




週に1度のデートを重ねていくうちに、どんどん好きになっていった。


久しぶりに本気で好きになった。


一緒に暮らしたいな、結婚したいなと心から思っていた。


元々自分の気持ちを言葉にするのが苦手な私は裕介に「好き」と言えなかった。


でも裕介はきちんと言ってくれる人だったから安心できた。


そして、なにより信用できる。


週に1度、たった数時間しか会えないけれど裕介は絶対に浮気はしないと思った。


根拠はないけれど、なぜか心から信用できた。


初めて結婚を意識した人だった。


だが、予想もしない出来事が起きる。


No.9 12/10/07 03:35
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




それは付き合い始めて2ヶ月を過ぎた頃。


平日の夜に裕介からメールがきた


元々お互いが用件以外のメールはあまりしないタイプだったから、何かな~?と思い新着メールを開く。












裕介
『ごめん、捕まった』

No.10 12/10/07 03:39
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




捕まった?嘘でしょ…
裕介が捕まるようなことするはずない。
裕介はそんな人じゃない!



愛菜
『どういう意味?』



突然捕まったと言われて、キツい冗談かと思った。


そんな嘘をつける人ではないと私は知っていた。


だけど冗談であってほしかった。

No.11 12/10/07 03:47
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




裕介からメールが届く。
私は急いでメールを開く。



裕介
『飲酒で事故した。』



頭の中が混乱している。
思考回路が上手く回らない。


裕介は社会人だ。捕まるの?刑務所に?


そんなはずないよね!?


昔の記憶がよみがえる。
またあの時と同じ思いをするの?
考えても答えなんかでない。


どうしてそんなことを…?という気持ちと、離ればなれになっちゃうの?という気持ちでいっぱいだった。


悲しみと苦しみと辛さが私を襲う


ただ涙しかでなかった。
どんなに涙を止めようとしても、止めどなく溢れてくる。


拭っても拭っても頬を伝う涙は止まらなかった。

No.12 12/10/07 03:54
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




昔の記憶…。


それはまだ裕介と出会う前の話。


当時付き合っていた4歳年上の彼氏がいた。


彼は窃盗で捕まった。


仕事はしていてもまだ未成年だった彼は少年院送致が決まった。


それを知ったときは悲しかった。彼は初めて本気で好きになった人だったのに。


少年院から出てくるまで1年の期間があったが、それまで待つと約束をした。


だが結局1年も待てず別れてしまった。
お互い別れの言葉は言わなかったから自然消滅になる。


No.13 12/10/07 04:02
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




彼はお金を盗んだ。


そのお金は他人の稼ぎだ。そのお金があるから生活できているのだろう。


生きていく上で一番大切なものはお金だと思う。お金がなければ寝るところも着るものも食べるものも買えない。


人生に最も大事なお金を他人から盗む。


それは本当に卑怯なことだし、情けないと思う。


彼の行動で被害者の人生を大きく狂わせた。


だが当時はそんなことは考えられず、ただただ悲しみに暮れていた


ご飯も食べれないくらい、本当に辛かったのを覚えている。

No.14 12/10/07 04:07
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




そんな辛い思いをまたしなきゃいけないと思うと、更に辛くなる。


なにかできることはないか…と考える余裕はなかった。


しかし、裕介はもっと余裕がないはずだ。


自業自得と言われれば否定はできないし確かに当然だと今は思う。


私は当時15歳だった。若さと甘い考えもあるだろうが、裕介が可哀想だと思っていた。

No.15 12/10/08 06:21
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )




罰金は50万。免許停止処分。


幸い職場は解雇されなかった。


後になって分かったことだが、このとき裕介はかなり精神的に来たらしい。


彼女である私のことを考えられるほどの余裕は裕介にはなかった。


私と裕介の間ですれ違いが起こりだす。


お互い辛いのは分かっているけれど、構ってほしい私。


だけどそんな余裕はない裕介。


裕介は辛いはずだけど、だからこそ会いたい。


でも距離が邪魔をする。

No.16 12/10/10 10:45
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



『別れよう』






そう送ってきたのは裕介だった。


そっか。裕介は別れたいのか。
なら仕方ないよね。そう思った。


愛菜
『わかった』


それは本音なのか、それとも意地か分からなかった。


“仕方ない”
そう言い聞かせたのは、なぜ?


No.17 12/10/10 10:51
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



別れて1日経つと、物事を冷静に考えることができるせいか悲しくなった。


なぜ別れたのか。もう愛情はないのか。


どれだけ考えたって答えは出てこない。
真実は裕介にしか分からない。


自分でも驚くほど涙が出た。


泣いて、眠り、泣いて、眠り…


涙はかれなかった。
身体中の水分がなくなるんじゃないかというくらい泣いた。
枕がびちょびちょになるほど。


改めてどれだけ裕介のことが好きかが分かった。


No.18 12/10/13 19:37
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



それから何もする気が起きなかった。


目が覚めても布団から出られなかった。


せめてお風呂は…と思い、毎日入っていたがご飯を食べる気にならず、あまり食べなかった。


布団に寝転んで裕介のことを考える。


出会った時から今までのこと。
考えたって悲しくなって泣けるだけなのに、考えてしまう。


No.19 12/10/13 19:43
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



初めて会ったとき。


ドライブして夜景見に行ったよね。
何回も行ったことのある夜景だったけど、何回見ても綺麗だなと思った。

お店に寄って、どの帽子が似合うかって話したよね。



私と私の知り合いと裕介と裕介の友人で夜中から朝まで遊んだね。

今まで楽な格好だった裕介が、ちょっと違う服装でかっこよかったよ。


ダーツとビリヤードしてる姿を見て、笑顔が可愛いな。楽しそうだなーと思って眺めてた。

No.20 12/10/13 19:51
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



夏の終わり頃。


夜になって海に連れてってくれたよね。
周りが静かなぶん、波の音が大きく聞こえて。
ちょっと波が怖かった(笑)





そうやって、一緒に笑ったり。


私が勝手に嫉妬して泣いたり。


会いたくても会えなくて寂しかったり。


浮気してるんじゃないかって勘ぐって辛くなったり。


悲しいことや辛いこともたくさんあったけど、それでも裕介が好きで離れたくないと思った。


初めて結婚を意識した人。
他の男なんて考えられなかった。


でももう忘れないといけない。

No.21 12/10/14 06:05
匿名21 ( ♀ )

今日初めて見付けて読み始めました。楽しみにしています。でも今回私みたいに話に入ってきて感想を書いてくる人がいて話が進めにくい…読み側も中断されて嫌になりそうな内容になりそうです!楽しみです(^-^)v

結論として 自スレ設定にしてください。
皆の意見を反応を見たければ感スレ作ればいいし。

頑張って下さいね!!少しずつでもいいから…

No.22 12/10/14 08:04
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )

>> 21

ありがとうございます😄

小説は初めてなので誤字脱字があったり、上手くまとめられないところがあり読みにくいかもしれませんが😣


これからもよろしくお願いいたします✨


感想スレを立てますので、感想や意見などはそちらでお願いいたしますm(__)m


No.23 12/10/14 08:13
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



それから私はまだ裕介のことは好きだけど、いつまでも泣いていられないと思った。


何もする気が起きないけど、何もしなければ裕介のことばかり考えてしまう。


だから花嫁修業も兼ねて家事をすることにした。


母親はほとんど仕事で家に居ないし、帰ってきてからは寝て、起きたら仕事に行く…そうゆう生活だった為、家事は全くしない。


姉は少し家事をしてくれていた。たまにご飯を作ってくれて、洗濯は干すだけだかやってくれた。


妹は中学生で学校や部活、友達と遊ぶのが忙しい。


姉も仕事をしているから家事もやるなんて大変だろうと思った。

No.24 12/10/14 08:21
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



朝7時に起きて妹を起こす。


この時間にはもう母親は仕事に行っているから私と姉と妹の3人。


洗濯機を回し、昨日干しておいた洗濯物をたたむ。


たたみおわったら休憩して洗濯物を干す。


ご飯はほとんどコンビニやスーパーで既に調理されているものばかりだったから、洗い物はあまりない。


そうこうしているうちに妹を見送り、軽く掃除をする。


大抵疲れて眠くなるから昼寝をして目が覚めたら、テレビをみたり自分のしたいことをする。


家族が帰ってきて他愛ない会話をして夜中に寝る。


そして朝7時に起きる。その繰り返しの毎日だった。


No.25 12/10/14 08:26
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



こうやって1日の予定を書くと、あまり大変そうには見えない。


だが今まで好きな時間に起きて好きなことをして好きな時間に寝る生活をしていた私にとっては、決まった時間に起きて決まったことをやるだけでもキツかった。


でも起きている時間に何かをすれば、裕介のことを考える時間も減って泣くことも少なくなった。


それでも裕介のことは好きだった。仕事は頑張っているのか、ご飯はちゃんと食べているのか、ちゃんと寝ているのか心配だった。



時間は無情にも過ぎていく。
好きな気持ちは何一つ変わらぬままで…。

No.26 12/10/14 08:32
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



裕介と別れてまだ1週間も経たないころ。


別れてから連絡は一切取っていなかったが、ふと連絡してみようと思った。


用件なんてない。じゃあなんて送る?


自分の気持ちを伝えたかった。
私は照れくさくて直接「好き」と言わないし、自分の考えていることさえ言わない。


でも最後まで自分の気持ちを伝えないのは嫌だった。


すごく好きなこと。

やり直したいこと。


その気持ちを素直にメールで伝えてみることにした。

No.27 12/10/16 19:51
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



愛菜
『やっぱりやりなおしたい』



たった一言だけど、すごく重要なことで素直な気持ちだからか送信ボタンをなかなか押せずにいた。


迷惑じゃないかな…

みっともないからすがりたくない。


でも後悔はしたくない。


駆け引きや意地張ったり…それで後悔するほうが、みっともない。


そう心を奮い立たせて送信ボタンを押した。


数分後、メールが届く。


新着メールをなかなか開けずにいた。


でも返事を見ないことには、何も始まらないし何も変わらない。


そして新着メールを開く…

No.28 12/10/18 14:43
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介
『なんでそんなに俺がいいん?』


正直思ってもみなかった返事に少し戸惑う。


愛菜
『好きだから。』


たった一言。それだけ?と思うだろうが、理屈抜きにただ好きだ。


一緒にいて安心する、落ち着くとか楽しいとかそうゆう気持ちもある。


すごく優しいし頼りにもなる。だがそんなことよりも好きという気持ちの方が大きかった。



祐介
『でも今の俺に余裕はない』


そりゃそうだ。


ただひとつ気になることがあった。まだ別れて1週間も経っていない今、祐介は私のことを嫌いになっただろうか。



愛菜
『もう私のこと好きじゃない?』


今思えば重たいと思う。
でももしもう好きじゃないなら、きっぱり諦めようと思った。


返事がきた。
この返事によって、これからの全てが決まる。

No.29 12/10/18 14:50
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介
『嫌いではない。好きな気持ちは少しある。』


曖昧な答えだった。だが以前に比べて好きな気持ちは小さくなったのだろう。
何度も言うが別れてから1週間も経っていない。たった数日でこんなに簡単に気持ちはなくなっていくのか。


愛菜
『もう私たち付き合えないの?』


もしこれから先、付き合う可能性がないと言われればまた昔の生活に戻るだろう。


サイトで知り合った男と…。考えただけで鳥肌が立ち、吐き気がした。今までこんなことなかった。


それはきっと、祐介のことが大好きで。
SEXするのも結婚するのも祐介としか考えられないからだろう。

No.30 12/10/18 14:57
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介
『今は無理。』


無理だときっぱり言われて辛かった。でも「今は」という言葉にひっかかった。


今じゃなければ付き合えるのか。なんとなく祐介に聞く気になれなかった。


もしこれが最後だとしても…。
祐介のことは信じたい。


心から信じるなんて難しい。
誰しも多少は疑うこともある。
だけど信じたかった。


別れた今、例え祐介が他の女と遊んでもなにをしても何も言えない


それは凄い辛いことだけど、信じると決めた。
きっと落ち着いたら連絡くるだろう。そう信じて待つことにした。

No.31 12/10/18 15:04
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介が今どこでなにをしてるのか分からないし、聞けないことが辛かった。


でも祐介の方が辛いだろうと思った。


最近仕事が変わったばかりで、まだ覚えていない仕事もある。
ただでさえ、周りからのプレッシャーや仕事内容を覚えるので必死に頑張っていたのに。


いくら自分が悪いとは言え、改造した愛車が壊れたことや罰金のことなどが重なって余裕がない。


そう考えれば、どんなに寂しくても辛くても我慢できた。


No.32 12/10/18 15:09
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



自分の気持ちに余裕が出来て、家事も楽しくなってきた。


時々ものすごく辛くなることもあったが、祐介を思えばなんともないはず。


家事が面倒になることもある。
そうゆう時は、花嫁修業だと考えればすごく楽しかった。


もし祐介と結婚したら~と、妄想してしまう(笑)


待つと決めてからは案外楽だ。
祐介も頑張ってるから自分も頑張ろうと思うと、何でもできる気がした。


愛のパワーはすごい(笑)

No.33 12/10/18 15:17
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



あのメールから約2週間が経った


夜9時頃、電話がなる。
祐介からだ!


滅多に電話はしない祐介。
ドキドキしながら電話に出る。


祐介
『もしもし、起きてた?』


愛菜
『うん、起きてたよ。』


前と変わらない祐介の声。
低すぎないその声もその口調も好きだった。自然と落ち着く。


祐介
『今から会える?話があるんだ』


特に用事はないからOKした。
話ってなんだろうと思いながら化粧をする。


なんだか緊張する。
そのせいか手が震えて化粧が上手くできない(笑)


そんな自分にイライラしながらなんとか化粧を終える。


30分くらいして祐介から着いたと電話がきた。


急いで着替えて家を出る。
走って車まで向かう。
心臓がバクバクして倒れそう。

No.34 12/10/18 15:26
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



深呼吸して気持ちを落ち着かせ、車の助手席に乗る。


祐介
『久しぶりだね😄』


愛菜
『うん』


緊張して何も喋れない。


久しぶりに見る祐介は少し疲れた顔をしていたが、あまりいつもと変わらなかった。


やっぱり好きなんだ、と改めて思った。


一緒にいると、なぜか落ち着く。

祐介
『愛菜、迎えにきたよ』


愛菜
『…え?』


祐介
『だいぶ仕事も覚えれて少しだけど余裕が出来たんだ。愛菜のことが忘れられなくて…』


愛菜
『そうなんだ…』


祐介
『俺のこと好きじゃない?』


愛菜
『ううん、好きだよ。だからずっと待ってた。』


祐介
『また付き合ってくれる?』


愛菜
『うん!』


こうしてまた付き合うことになった。
言い表せれないくらい嬉しくて一瞬夢かと思った。

No.35 12/10/23 18:40
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



その日はドライブをして解散。


ドライブ中これから先の話をした。


祐介もずっと忘れられなくて、よくブログを見にきていたらしい。また付き合おうと話したとき今度こそ幸せにする、絶対に守ると言ってくれた。
それがすごく嬉しくて思わず抱きついた。

そして祐介は新しい仕事も始めたらしい。
2つ仕事をしていることになる。だからたまに日曜日も仕事だから会える日が少なくなると言っていた。
これはちょっとショックだったがそれでもまた付き合えたことが嬉しくて何ともなかった。

だが、祐介は免許取り消しか免許停止になると言われた。
先日の事故が原因だった。
近いうち結果が分かるらしく、停止か取り消しか…どちらにせよしばらく車で移動は出来ない。
そうなるとどちらかが電車で会いに行かなければならなくなる。
二人が住んでいる場所は離れているから電車を使えば、それなりのお金がかかる。

祐介は理由があって出来る限り出費は避けたい。
私は働いていない為、お金がある時は滅多にない。
だから中々会えなくなる。



でも、私は祐介が好きだ。
このくらいの距離で私達の愛が壊れるはずがないと思っていた。

No.36 12/10/23 18:48
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



相変わらず私は家事をしていた。

祐介とやり直せたことが嬉しくて家事も自然と捗った。



携帯がなる。祐介から電話だ。


愛菜
『もしもし』



この日1時間以上電話した。


内容は免許取り消しになったということ。
2年後に免許を取りに行けるらしい。

あとは結婚したいね、子供ほしいね、という話。


私も結婚したいし子供も早く欲しかった。
こうやって将来の話をしていると自然と笑顔になれるし、なにより幸せを感じた。


今までも子供はほしいと思っていたが結婚願望はなかった。
それはそうだろう。当時はまだ15歳だから。
それに子供はほしいが出産はしたくなかった。痛そう怖そうという思いが強かった。


でも今は出産したいと思う。祐介の血を引き継いだ子を出産して育てていきたいと思った。

No.37 12/10/23 20:19
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



それからというと、相変わらず祐介は仕事が忙しく中々会えない日々が続いた。

といっても、たった1週間すら待てない時がある。

今までの私ならきっと会いたい、会いに来てと言うだろう。

でも祐介とやり直してからは言わないと決めていた。

話は祐介と別れる前、まだ付き合っていた時期に戻る…



No.38 12/10/23 20:35
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



その頃は祐介の仕事の部署が変わって仕事内容を覚えるのに必死で働いていた。

何時間も残業をして、毎日疲れていて2週間会えなかった時。

私は祐介に会いたくて仕方なかった。疲れていて連絡すらまともに取れていなくて寂しかった。

いつも祐介と会う時は夜8時過ぎに連絡がくる。
毎日連絡を待ち続けたがなかなか連絡がこなかった。
我慢の限界がきたとき、私から祐介にメールした。


愛菜
『会いたい』


祐介
『ごめん、疲れてるから無理』


愛菜
『私のこと嫌い?』


祐介
『好きだよ』


愛菜
『じゃあ会いにきて』


―好きなら会いに来れるでしょ―

そうゆう考えだった。
ただ自分が寂しい、会いたいからで会いにきてほしいと思った。



祐介
『俺のことも考えてくれよ。部署が変わったって言ったろ?仕事覚えないといけないし、上から文句言われてストレス溜まるし疲れてるんだよ。』


このメールを見て泣いた。

自分のことしか考えていなかった。会いたい時にいつでも会える、そんな都合のいいことを考えていた。


祐介は仕事がある。生きていく為には仕事をしなければいけない。そして社会で働くというのは、一人の人間として立派に生きていく為でもあると思う。

祐介は一生懸命頑張っているというのに、私は何を言っているんだろう…

自分を責めた。どうして祐介の気持ちも考えられないのか。余裕のない祐介をどうして追い詰めてしまうのか。自分が情けなくて一晩中泣いた。

No.39 12/10/23 20:42
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



そして祐介と別れた時、もしもう一度祐介とやり直せる時がきたら、理解できる人間になろうと思った。

どんなに仕事が忙しくて会えない日々が続いても、絶対に文句は言わない。

祐介を支えられる彼女、祐介の癒しになれる彼女になろうと決めていた。

だから、やり直した今、もちろん寂しいが文句は言わなかった。
それよりも祐介の体が心配だった。

2つの仕事を掛け持ちしてる今、忙しさは増すばかり。
働く時間が増えたということは休む時間が減ったということ。

ゆっくり休む時間も睡眠時間も短くなり、ちゃんと休めているのか心配だった。



No.40 12/10/23 20:48
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



ある日のこと。それは平日の夕方だった。

いつ会いにきてくれるのか、と祐介からメールがきた。

祐介に会いたい気持ちは山々で今すぐにでも会いたい。だが祐介の負担にはなりたくなかったから、いつ行けばいいか聞いた。


祐介
『今から😁』


今からかぁ。急な話だなと思った。もちろん会いに行くのは電車。しかし私は電車に乗れなかった。

乗ろうと思えば乗れるのかもしれないが。
もしこの電車じゃなかったらどうしよう…。
降り遅れたらどうしよう…。
と、変に心配性になるから乗れなかった。

それに祐介のとこまで行くには、乗り換えが必要だと思っていた。

ただでさえ電車に乗れないのに乗り換えがあるなんてもってのほか。


それを祐介に伝えた。


No.41 12/10/23 20:54
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



すると祐介は『駅員に聞けば大丈夫だ』と言った。

駅員が居なかったらどうする!と思った。
そんなはずはない。まだ夕方だ。駅員は絶対いる。そこまで田舎でもない。

だがこのときの私は既に心配性になっているから、そこまで頭は回らなかった。


愛菜
『無理だよー😞』


祐介
『ならいいよ』


あ、祐介を怒らしてしまった。
でも私も会いたい。連れて行ってくれる人がいないか探すと祐介に伝え、私は人を探した。

だが夕方なだけあって仕事中の人ばかり。それに祐介の住んでいるところまでとなれば遠すぎて全員に断られてしまった。


愛菜
『やっぱり無理だった⤵』


No.42 12/10/23 21:10
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介
『電車で来いや』


もう電車で行くしかないと思った。


愛菜
『はいはい 今から用意する🐱』

そうメールを送り、化粧をし始めた。


祐介
『嫌なん?』


私が『はいはい』と送ったからだろう。別に深い意味はなかった。


愛菜
『嫌じゃないよ😄』


祐介
『そうか』


そうかってなんなんだ😠と思いつつ、化粧もしつつ返信する。


愛菜
『うん😄』


数分後…


祐介
『もう時間ないけんええわ』


はあ!?せっかく会いに行く気になって化粧したのに!
なかなか自分勝手だな😠


愛菜
『あっそ』


久しぶりにこんな素っ気ないメールを送った。


祐介
『仕事入ったけごめんな』


そっか、仕事か。なら仕方ない。一瞬そう思ったが浮気かもしれないと思った。


別れる前は祐介のこと信用していた。この人は絶対に浮気しないし嘘もつかない人だと思っていた。

根拠はないけど、そう信じれていたから離れていても寂しさはあったが不安にはならなかった。


でも今は違う。信用できなくなっていた。理由は分からないがやり直してから浮気するんじゃないかと度々不安になっていた。


それでも好きだから信じていたかった。きっと浮気じゃないと自分に言い聞かせ、『仕事頑張ってね』とメールを送る。

No.43 12/10/25 22:11
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



次の日。

私は祐介に会いに行くと決めた。昨日のこともあったし、無性に会いたくなった。

祐介の仕事が終わった頃、会いに行くと伝え用意をする。
久しぶりに会うからか、オシャレをした。

知り合いに連れてってもらう予定だったから、待ち合わせ場所に行く。
数分後、知り合いが来た。

その知り合いは祐介と同じ地域に住む人だ。ここまで迎えに来るのに約1時間かかる。
わざわざ迎えに来てくれて有り難かったが同時に申し訳ない気持ちになった。

時間的に渋滞していて予定より時間がかかったが1時間半後、無事に祐介の家まで来れた。

No.44 12/10/25 22:17
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



3人で私の家まで行くことになった。

さらに1時間後、私の家に着いた


部屋に入りDVDを見ながらお喋りする。

なんとなく祐介の携帯が気になった。祐介をごく自然に別室へ連れて行き、私は一人になり祐介の携帯を手に取る。

以前1度だけ携帯を見せてもらったことがある。その時は許可をもらったが、許可なく携帯を見るのはこれが初めてだった。

以前同様、ロックはかかっていない。着信・発信履歴を見る。
何故か胸騒ぎがする。
それは祐介にバレないか不安なのか、浮気しているか不安なのか…

メールボックスを開く。









私は目を疑った。

No.45 12/10/27 03:50
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



そこには祐介のお母さんや私からのメール。そしてリナという女とのメールがあった。


リナからの受信メールと祐介がリナに送ったメールを見て分かったこと。


二人は3日前に会っていたことが分かった。どこに行ってなにをしたかまでは分からなかったが、おそらく二人っきりで会ったのだろう。


その後のメールでは祐介がリナに「付き合おう」と送っていた。
そのメールにリナは「祐介は女慣れしてそうだから…」と断っていた。
祐介の返信は「女慣れしてないことはないけど、最近は女と話していない」だった。


人によって「最近」というのは1週間か1ヶ月か…それぞれだろう。だかそのメールの2日前に私達は電話で話をしていた。
2日前というのは最近には入らないのだろうか。
電話をするのは会話には入らないのだろうか。


二人のメールを読みながら目頭が熱くなるのが分かった。
しかし今、泣くわけにはいかない。


No.46 12/10/27 03:58
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



どこからが浮気になるのか、よく話題になることがある。
それも人それぞれだと思う。


私は二人っきりで会えば浮気だと思っていた。
それはお互い手を出さず、ただの食事だとしても浮気に入る。


人によっては二人っきりで会うのは浮気に入らないと思う人もいるだろう。


しかし祐介は付き合おうと言っていた。これは完全に浮気だ。


祐介の浮気を知り怒りはなく、ただ悲しかった。
祐介は私を幸せにすると言った。私は今、幸せか…?
最愛の彼氏に浮気されて幸せを感じる女がどこにいるのか。


もしリナが付き合うと言えば、きっと二人は付き合っていただろう。
そうなれば祐介は二人の女を騙すことになる。


私は今まで付き合った彼氏に浮気されたことはなかった。
ただ単に把握していなかっただけかもしれないが…。


すごく馬鹿にされた気分だった。

No.47 12/10/27 04:02
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



必死に涙をこらえた。
私は考えた。普通なら浮気を知ったらどうするだろうか。
冷静に聞き出すのか?張り倒すのか?


でも浮気について祐介には聞けなかった。
真実を知るのが怖かった。


その日は溢れそうになる涙をこらえて普通に接して、夜遅かったから普通にお見送りした。


祐介と知り合いが帰ったあと、私は部屋にこもり思いっきり泣いた


No.48 12/10/30 19:22
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介からメールがきた。
まだ家に帰っている途中だろう。他愛ない会話のメール。

私は祐介に聞きたいことを聞いた


愛菜
『私のこと本当に好き?』


祐介
『好きで‼好きじゃないと思うん?』


愛菜
『分からない』


祐介
『ヤり目だと思っとるじゃろ?』


愛菜
『そうかもしれん』


祐介がどうゆう気持ちで私に会っているのか分からないのは事実だった。

祐介と一度別れてから、ずっと信じることができなかった。信じたいのに疑ってしまう。

私達が会うのは良くて週に1度。大抵は2週間に1度だった。
祐介は若い男だ。2週間行為をしなければ溜まるだろう。それは男にとってはごく自然のことだと昔から理解していた。
だが会うたび行為を行うのに誤解を招いた。

前に一度祐介がこんなことを言っていた。
『ヤりたいだけだったら、わざわざ1時間かけて会いにこない』

確かにそうだと思う。祐介はそれなりにイケメンだと思うし、性格も良い。
ヤりたいだけなら祐介の地元で探せばいい。わざわざ会いにきてくれるのは私が好きだからだろう。

分かってはいるつもりだった。でも祐介は浮気をした。リナとヤったかどうかは分からない。けれど私のことが本当に好きなら、浮気はしないはずだった。

No.49 12/10/30 19:31
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



私は正直に話した。携帯を見た、と。


祐介
『あんなん遊びにもならん。仕事に誘おうと思って落としとるだけ。』


祐介が新しく始めた仕事のこと。その仕事は努力をすればかなり稼げる仕事だった。
そして仕事を紹介すれば紹介料がもらえる仕組みだった。

仕事に誘おうとしたのは良い。ただどうして付き合おうと言わなければならないのか疑問だった。

仕事を紹介するのに付き合う必要はない。ましてや会う必要もあまりない。

祐介とリナとのメールは随分仲良さげだった。
祐介はリナのことが好きなのかもしれない。もしそうなら、私達が付き合っていく必要はない。そう思い祐介に返信した。


愛菜
『好きな人ができたら言ってね😄』


No.50 12/10/31 03:50
愛菜 ( ♀ 0wZxnb )



祐介
『なにそれ?別れたい?』


愛菜
『別れたくないよ』


祐介
『ならどうしたいん?』


ここで私は条件を出した。
他の女と一切連絡は取らない。
サイトでも絡まない。

とにかく私以外の女との関わりを無くすよう約束した。
普通ならわざわざこんな約束はしないだろう。
恋人ができたなら異性と無駄な関わりを持つ必要はない。付き合おうと言う必要はこれっぽっちもない。
それは付き合っていく中で暗黙のルールというか、当たり前のことだと思う。


その当たり前のことを言葉にして約束しなければならない状況になってしまったのは辛かった。


祐介
『それはお前もで。』


祐介も私と同じことが言いたいのだろう。他の男と連絡取るな、会うなと言いたいのだろう。


祐介がそう言うのは無理もない。

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