マムシ
コイツ…強いな…
学童のあったボロ家の裏でマムシにトドメを刺した。
大人達は部屋で、偽善の笑みで子供に宿題を教えてる。
最初に見付けたのはテツ。大騒ぎして俺達に知らせに来た。
へ、蛇!蛇がいる!
蛇なんかに関わりたくなかった…でも学童で一番偉い奴、たしかガンちゃんだったっけ。
行くぞ!の号令で全て決まった。
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俺達の中では蛇=悪が暗黙の了解だった。
子供ってのは単純で残酷なもんだ、5、6人で石や棒で総攻撃だ。
俺はっていうと、離れて様子を見ていた。
おい!お前もやれよ!
ガンちゃんに石を渡された…
試されてるんだと分かった。
小2から試されることの意味を何となくわかっていた俺にとって、小4までの2年間は、なんの罪もないマムシにトドメを刺す事への躊躇は無かった。
ドン…ドン…
何回打ち付けただろう。抵抗していた蛇は動かなくなった。
ガンちゃんも少し驚いたようだけど、平静を装って蛇を焼こうと言い出した。
コイツラは汚い…お前はもっと汚い。マムシの綺麗な眼が俺に言った。
小2の時、婆ちゃんが俺に言った。
お前はいい子だ…お前はいい子だ…
そして喋らなくなった。
その日から俺の環境は一変した。住む所も学校も友達も変わった。
その日から親の言葉は覚えていない。
マムシを殺した年の夏、ガンちゃんの家に遊びに行った。
何飲む?カルピスあるよ。
そこにいたガンちゃんは、学童のガンちゃんじゃなかった。
うん…、カルピスでいい
家はデカくて自分の部屋もあった。母親らしき女がカルピスを持ってきて、
家はどこなの?学校楽しい?…
くだらない質問を永遠と始めた。その女はキツイ匂いがした。嫌いな匂いだ…
とりあえずカルピスを急いで飲み干し、
ガンちゃん外で遊ぼう
ガンちゃんと外に出た。
俺達にとってこの時の自転車は、どこまでも行ける最高の乗り物、それはガンちゃんのギヤ付きのピカピカも俺のオンボロも一緒だった。
自転車に乗ってる時は何かを忘れられたんだ。
テツんち、行こうぜ!
いつものガンちゃんに戻っていた。テツって奴は頭のいい奴で、いつも新しい遊びを考えだす天才だった。
テツの家は団地にあって、地元で有名な不良のたまり場になっていた。
糞川(俺達の名付けた汚い川)沿いを走り裏道からテツの家の前に出る。
いつものように勝手に家に入る。テツの姉ちゃんがいた。中二の姉ちゃんも、あの女のような匂いがした。だけど姉ちゃんの匂いは好きだった。
姉:テツ?いないよ~
俺:…どこ行った?
姉:知らね~
携帯いじりながら姉ちゃんは言った。
いつもそうなんだ、姉ちゃんにガンちゃんは話しかけられないんだ。そお…俺もガンちゃんもテツの姉ちゃんが好きだった。
こんな時は神妙な態度で外で、待つふりをするんだ。
しばらくすると
お~い、飯食うか?
姉ちゃんから飯のお誘いがある。いつも決まって焼きそば、それもソースギトギトの。
俺はほとんど食べないけど、ガンちゃんはペロリと平らげた。
その後はだいたいウノして時間を潰す。俺達にとっては姉ちゃんに近づく最高の時間なんだけど。
姉ちゃんはウノやりながら俺達をからかう。
彼女できた?オッパイ触るか?キャハハってね。
俺は姉ちゃんのそこだけは嫌いだった。でもガンちゃんはニヤニヤして嬉しそうだった。
ガチャッ
戸が開く音。この時俺達はテツともう一人の顔が浮かぶ…
ドカッドカッ
奴だ…姉ちゃんの男、ゴリラみたいなゴツイ奴だ。
姉ちゃんはウノを片付け、女の顔になる。
ガラッ
奴:………
俺達は大男と目が合う、蛇の眼だ!マムシの眼だ!
固まるしかなかった。
>> 4
奴はほとんど喋らない。そして得体の知れないオーラがあった。無言で俺達を見下ろす。
姉ちゃんがたまらず
あんたら、テツ探しに行ってきな!
奴の横を通って外へ追いやられる。すれ違いに奴の顔を睨んでやった…それが今、牡としてできる唯一の反抗だった。
自転車にまたがりながら糞川をしばらくの間見ていた。
なあ…あいつら何してんだろな
ガンちゃんが呟いた。俺も気になっていた。あんな奴より俺達とウノやってたほうが面白いのにと。
姉ちゃんの部屋には裏に窓があった。怖さ半分興味半分で興味が勝った。
そっと裏に回る。微かな声がした…擦れたような声と激しい呼吸。窓の隙間から漏れている。心臓の音と聞いた事のない女の声が妙にシンクロしていた。
隙間から覗く…
姉ちゃんの横顔が見えた。隙間からは中がよく見えない。急にデカイ手が姉ちゃんの口を塞いだ。同時に姉ちゃんが揺れだした。呼吸は激しくなる、姉ちゃんが苦しそうに身体をのけ反らした。デカイ手は唇をなぞりながらゆっくり下へと降りてゆく。姉ちゃんの服がめくれ上がり、白い乳房をデカイ手が覆った。放心状態で固まっていた。
そこにいたのは俺の知る姉ちゃんじゃなく、その女は揺れながら顔を窓のほうへ傾け遠い眼で俺を見付けた…
ゆっくりと女の手が窓に手をかけた。俺を見詰めたその遠い眼は、窓が閉じると同時に消えた。
後ろにいたガンちゃんは何か聞きたそうだったが、その場から離れるのでいっぱいだった。
その夏の日からテツの家にはいかなくなった。
>> 6
あの日から強さへの好奇心は、日に日に増していく。
強いってなんだろう…何かが手に入る
そう信じていた。
学童は相変わらず平和を装って、そこに集まる小さな悪魔は、時には天使の、裏では悪魔の顔を使い分ける。
ガンちゃんとテツ、それに数人でいつもつるんで、壊す物を探して周辺を探索する。物が見付からない時は人へその目線は向かう。
学童は町外れの野原と住居がまばらにあるようなところにある。
ある住居にボロボロの服にヒゲをはやした爺さんが住んでいた。
ガンちゃんはボロジイと名付けていて、何かにつけてはからかいにいく。
その日、ボロジイは畑で作業していた。
おーい!ボロジイ!
離れたところからガンちゃんが呼ぶ。つられて他の奴らも合唱。なんの目的もない、ただ呼ぶだけだ。
ボロジイは振り向くとなんとも言えない表情で俺達を見つめるだけだ。
いつもはからかって満足して帰る、がこの日少し違った。合唱は罵倒のような奇声へと変わり、ガンちゃんがおもむろに石を取った。
不細工なスイカにその石を投げる。他の奴らも続く、不細工なスイカはしかしびくともしない。
ガンちゃんは蹴りだした、他の奴らも。
マムシ…マムシを思い出す。とうとうその不細工なスイカは赤い身をさらけ出し割れた。
ボロジイは黙ってその状況を見詰めていた。あのなんとも言えない表情で。
行くぞ!
満足そうにその場をあとにする。しばらく行ってから振り返った。ボロジイはまだ俺達を見詰めたまま、立っていた。
怒るでもなく、悲しむのでもなく、ただ立って俺達の狂気を見下ろしているようだった。
まだ区画整理もされていないこの付近は、あの時、確実に俺達のものだった。
不細工のスイカの次は秘密基地を作ることになった。
野原のしげみに場所を決める。もちろん道具などない、突発的な計画。
その日は場所決めと草とりで終わった。
夏休みの目的が決まると小さな悪魔達の行動力は果てしなく、不法投棄のゴミ置場から道具を調達し、学童の時間はその作業に全てを費やした。
一週間もすると穴は完成し屋根は仮の回りにあった背の高い草でつくった。
おーい!見付けた~
テツの声。テツが叫ぶとみんなそっちを向く。奴は気が利くから何かを俺達に提供してくれることをわかっていた。
トタン板、波打ったプラスチックの板だ。
誰かが沢山捨てていったやつが使い切れないほどあった。
そのお宝を運んで上に被せてみた。
前の仮屋根は隙間風邪や雨が入ったが、トタン板は全てを解決した。
中に入った俺達は、その穴にトタンを被せただけの陳腐な地下基地でニヤニヤしながら、今後の計画を語り合った。ずっと…
>> 8
夏休みが終わる頃には基地は忘れられていた。
立てた計画は殆ど実行されず、たまに見に行く程度だった。
その日はガンちゃんは学童を休み、テツも何かの用事で帰った。
やることもなく何となく一人基地に向かう。小雨が降ってきた。基地のトタン屋根は三角形に曲げてしっかり屋根の役目を果たしていたから、久しぶりに入った。
タバコが落ちていた…誰かが入った形跡がある。
もう忘れ去られたはずの基地に、無性に独占欲が沸く…
…誰だ、クソッ
タバコを集め外へ投げた。
喋り声が近づいてくる。声の方を見ると草村から中学生が出てきた。タバコを吸っている。コイツラだ…
あっ!何してんだよ
一人の中学生にみつかった。無言で睨む。
なんだ、コイツ~キャハハ
嫌な顔で笑うと、蹴り付けられた。チビな俺は転げて草村まで飛ばされた。
人の休憩所で何してんだ、バ~カ
三人で笑った。(お前らの場所じゃない、俺達の基地だ!)心で叫ぶ。
睨むのをやめない俺に中学生は二発目を入れよと近づいてくる。
ヤバイと思った時、左手に石があった。
無我夢中で投げ付けたが、あらぬ方向へ石は飛んだ。
中学生は一瞬、怯んだ表情を見せた。コイツも偽物だ!不思議と怖くなかった。
俺が見てきた強さは、姉ちゃんの男、あのゴリラのようなゴツイ奴、あの眼。
中学生に捕まると髪を掴まれ振り回された、絶対的な力の差が心を折ろうとする!
何度投げられただろう…
呼吸は激しくなりクラクラした。
中学生はそれを見てまた笑う、嫌な顔で…
今までで二回目だ、ホントに殺してやりたいと思ったのは。
何度か殴り掛かったかもしれない…
全てを中学生の嫌な笑い声に弾き飛ばされてグッタリした。
コラッ!
大きな大人の声がした。
草村から汚い服の大人が出てきた。
ボロジイだった。
ボロジイの背中越しに見る中学生は、黙ったままボロジイに怯えているようだった。
なぜだ…あんなジジイに怯える中学生が不思議に見える。
ボロジイは無言で中学生のポケットを指差した。なんのことかわからない中学生は顔を見合わせていたが、気付いたようにタバコを差し出した。
ボロジイはタバコに火を点けてプカ~っと一服やると、中学生にアゴで(行け…)のサインを出した。
中学生は悔しそうにその場を去った。
ボロジイはしばらくタバコをふかすと、手の平で火を消して振り返った。ボロジイの表情はいつか見たあの表情だった。
疲れ果てヘタった俺を見て、ボロジイはニカッと笑うとまた草村に消えていった。
俺はボロジイに妙な仲間意識を抱いた。
長い間、その場でぼ~っとしていた。
その出来事を思い出して、悔しいのと自分の弱さに泣いた。
目の前に三角屋根の基地…立ち上がると左足が蹴られて痛い。
こんなもん…
屋根も土で固めた階段もぶち壊した。俺達で作った基地をぶち壊した。
簡単に壊れた…俺達が考えて時間を費やし作った物は、中学生にいたぶられて疲れた俺一人でも簡単に壊れた。
学童への帰り道は遠回りしてボロジイの家の前を通って行った。
畑にボロジイはいない。雨は土砂降りに変わっていた。
びしょ濡れだったが、雨が体に付いた泥や草、そして何かを糞川まで流してくれる、糞川はそんな汚い物の集まる川だと信じて、ゆっくり歩いて帰る。
ガラガラ…
雨音の中で戸を引く音がする。カッパ着のボロジイが農具を持って出てきた。
俺を見つけしばらく見ていたが中に入ってしまった。
俺はまた歩き出した、ゆっくりゆっくり。
たまに通る車は不思議そうにびしょ濡れの小4を見るが、すぐ通り過ぎる。
おい…
後ろから声がした。ボロジイだった。無言で傘を差し出した。骨が一本折れたボロボロの傘。
渡すとさっさと畑へ歩いて行った。
さした傘に雨が当たる。
ボロボロ傘~のボロジイさん🎵
ボロボロ、ボロボロ音がする🎵
即興の歌でボロジイに(ありがとう)を言った。
ガハハハ!
ボロジイは大笑いで(どういたしまして)と返した。
学校は嫌いじゃない。勉強は嫌いだったけど、担任のブルが教える社会の授業は俺の想像力を掻き立てる。
アメリカ、イギリス、ローマ…世界で何が起きてるのか、想像の中で旅をしていた。
こんなこと同級生に話しても変わり者のレッテルを貼られるから、さほど興味ないカードや漫画の話しに合わす。
中には自慢げに箱に入れて持ってきてる奴がいて、そいつに群がってる奴らは、そいつからカードをせしめようとあの手この手でねだっている。
そいつらを蔑んで見ていた俺はって言うと、何も持っていないただの裸族だった。
この頃、女に興味を持ちはじめる奴がいて、付き合ってる奴もいた。
付き合うっていってもママゴトみたいに手紙や手を繋ぐくらい、俺の中では付き合うってことより、テツの家で見た姉ちゃんとあの男がしてたことが男と女の全てだと思っていた。
中にお節介な女がいて、
あんたのこと好きなんだってミホ
とだけ伝えていった。平静を装ったけどちょっと嬉しかった。
そのミホって子は殆ど話したことのない大人しい女で、男達の中で特別人気があるわけでもない普通の子だった。
伝えてきた女はよく喋る女で頭のいいケンジの彼女だ。苦手な女だったけど、ケンジと友達だった俺は必然的にこのよく喋る女と接することになる。
日曜日、家に遊びに来いよ
ケンジから誘われた。エイジと行くと言うと
お前だけと言われ、了解した。
日曜日、待ち合わせた公園でケンジと落ち合うと、家に向かった。見慣れないピンクの自転車が二台ある。
庭のある大きな家に入ると、あのよく喋る女とミホがいた。
よく喋る女はニヤニヤして観察している。ミホはうつむきながらそわそわしていた。
座れよ
ケンジに言われ離れて座る。よく喋る女に似てケンジもよく喋るが、話しは上手かった。乗せられて俺も喋るようになるとミホも笑って聞いていた。
何気にケンジはよく喋る女の隣に座るとおもむろによく喋る女とキスをした…
よく喋る女は何も喋らなくなった。
俺とミホは見ないフリをして菓子を食べる。
ケンジは俺とミホを観察すると何事もなかったように話しを始めた。
それからよくミホと遊ぶようになった。
帰り道は途中まで一緒だったから、分かれ道の途中の公園で話しをして帰る。
ミホは以外によく喋る子で、俺は聞き役が殆ど。全くわからない服の話しや、芸能人の話しを嬉しそうに話した。
俺のたまに話す、秘密基地やガンちゃん、テツ、ボロジイの話しを嬉しそうに聞いてくれた。
ふとボロジイの傘を思い出して
俺:ボロジイの傘、借りっ放しだわ
ミ:じゃあ返しに行こうよ
俺の家に寄って自転車で学童に行くついでにボロ傘を返す事にした二人は、俺の家に歩く。
ホントは家を見られたくなかったけどミホならいいかと思った。
俺の家は平屋の借家。ジメジメした薄暗い通路の奥にある。
ミホを玄関に待たして急いで傘を探した。
キーッ
車のブレーキの音。男が家に歩いてくる。お袋の男がきた…
たまらず玄関の家の傘を取ってミホに渡す。自転車にミホを乗せ、ジメジメした通路を突っ切る。
すれ違った男はニヤニヤした顔でミホを見ていた。
吐き気がした!
男が見えなくなって速度を緩めた。ミホはよくわかっていないが傘を握りながら喋らなかった。
いつもは裏道から学童に向かうけど、その日はミホを初めて乗せてたから、広い道を使ってゆっくり自転車をこいだ。
いつもは突っ切る十字路をガラにもなく左右確認なんかして。
ボロジイの家に着いた。畑でボロジイが作業している。
離れて自転車を停めてしばらく二人で見ていた。
ミホが傘を渡して(どうすんの?)と無言で訴えた。
「ありがとう」なんてまともに言ったことのない俺は少し困った…
とミホがボロジイに向かって歩きだす。
ちょ…!
以外な行動に立ち尽くしている俺を尻目にミホは畑のボロジイに話しかけた。
ボロジイがこちらを向いてからミホと二人で家へと歩き出した。
ミホは振り返り、俺に手招きする。
なんだよ!
積極的なミホの行動に少し腹が立つ。仕方なく自転車を押してついていった。
木造の古びた家の軒先で待つように指示される。ミホはさっさと座って
座ろ?
と言った。ただ傘を返すだけなのに…と思いつつ、二人並んで座って待った。
秋も近づく季節は暑くもなく寒くもなく、気持ちいい陽射しの中しばらく待つと、ボロジイはお茶と食べ物を持ってきた。
二人に渡すとニカッと笑ってまた畑に歩いていった。
…か、傘!
ボロジイに言ったが背を向けたまま、手を振るとさっさと畑へ歩いて行った。
食べよ
ミホに言われその食べ物を見ると、干し柿。テレビでは見たことあったけど食べたことはなかった。
ミホも食べたことが無かったのか、一口食べて手を停めた。
俺も食べてみたが一口で手が停まる。お茶を飲みほすと傘を軒先に置いて、食べかけの干し柿を入れ物に戻した。
ミ:ダメだよ…
俺:じぁあ、どうすんだよ!
ミホの以外な行動力にイラついていた俺はキツイ口調で言った。
少し涙目になったミホにマズイと思い、入れ物の食べかけの干し柿とミホの食べかけの干し柿をポケットに詰めて、ミホの手を引っ張った。
自転車にミホを乗せ、ボロジイの家を離れる。
バイバーイ
ミホがボロジイに言うと、ボロジイは手を挙げて答えた。
ボロボロ傘~のボロジイさん🎵
ボロボロ、ボロボロ音がする🎵
俺は歌でサヨナラした。
ミホとボロジイの笑う声が野原に響いた。
学童に向かう前にミホを家まで送る。
指示された道を走る。ボロジイの一件でミホとの距離が一気に縮まった。
後ろの荷台に置いていた手は俺のTシャツの後ろを掴んでいた。
あっという間にミホの家に着いた。
じゃあ…
学童に向かおうとする俺を停めて、家の中に入っていく、しばらくして何かを持って来た。
携帯ストラップをくれた。ミホは携帯を持っていた。俺は持って無かったけど、自転車のハンドルにその猫のストラップをくくりつけた。
女から初めて貰ったプレゼントを何度も見ながらニヤニヤして学童に向かった。
いつもは通らない道。勘で近道を探り走っていた。
見知らぬ道で一人の中学生が誰かを掴んでいる。
あの中学生だ!掴まれていたのはテツだった。
自転車の速度を緩めてゆっくり様子を伺う…
あの嫌な顔で笑いながらテツをこずいている!
あの顔…笑い方…
俺の中で何かが弾けた!自転車のスピードを上げる!MAXスピードでそいつに狙いを付けた!
ドッ!ガシャ!
前輪で奴の足を壊した!俺もコケて転がるが、すぐ立ち上がって中学生を見る!
奴は奇声を上げてのた打ち回ってる!
テツは呆然としている!
テツ!!
テツを呼ぶと自転車を起こして乗れ!と指示する!
半泣きのテツは溢れそうな涙を堪えて後ろに乗った!
ペダルを漕ぎ出したが、チェーンが外れていた!
この時二つの考えがよぎった。
一つは自転車を押して逃げる。
二つ目は…
あの基地での出来事が二つ目を選択させる!
テツに自転車を渡してガンちゃん呼んで来い!と言う。俺の勘だと学童まではすぐそこだった。
中学生はまだ悶え苦しんでいた!そいつの顔を覗き込む、マムシを見た時のように…
もう絶対に俺の物には触らせない!そんな覚悟を決めると、顔面目掛けてかかとを振り下ろした!
鈍い感触が足を伝う。足の痛みと新たな攻撃に、そいつは、あの時の俺のように心を折らているようだ。
あの時の自分を見ているようで憎悪が増す!そいつの上に乗って殴り付ける!
中学生は顔をガードした!言葉にならない声で殴り続ける。
いつしかガードの隙間から、ギラッと汚い目が光り始める。
小学生の拳では、中学生を潰すには余りに貧弱過ぎた…
俺より確実に長い腕が軽い体を簡単に押し退けた。
ヤバイ!そう思うと同時に上にのしかかってくる!
完全に馬乗りになられ身動きを封じられる!
腹に乗られ息が出来ない!
中学生は目にゴミが入ったのか、片目を擦りながら、(待ってろよ…)ともう片方の目で言った。
こんな時は絶対相手の圧力に屈したらダメだ、基地で見たボロジイの声がした。
自転車で壊した足に貧弱な拳を残った力でたたき付ける!
アアー!
奴が再び怯んだ。不恰好に奴の股からはいずり出る!が足を掴まれて放さない!
もう足も腕も使えない!本能で掴んだ手に噛み付いた!手を振りほどくと這うように学童の方向へ逃げる!
なぜかこの時…あの曲がり角を曲がれば、ガンちゃんやテツやみんながいると確信があった…
霞む視界の中に曲がり角から現れた自転車集団が入って来た!ガンちゃんだった!
助かった…
ガンちゃんとみんなは中学生に詰め寄る!テツも完全に男の顔になっている。
なんか笑えた…
ガンちゃんの体はそこら辺の中学生に引けを取らなかったから、汚い目のその中学生は完全に戦意喪失して逃げようとしている。
ガンちゃんは何かを言ってそいつを行かせた。
テツは殴りたかったみたいだったけどな(笑)
俺は勝てなかったけど負けたとも思わなかった。今の自分の力を嫌って程思い知らされながら、みんなと学童に帰った。テツのちょっとオーバーな自転車突っ込み事件の解説付きで。
学童ではちょっとした騒ぎになっていた。
ここに集まる連中は、家庭に何か問題を抱えていて、その中でも大人に甘えを求める奴と反発する奴の二つのグループに別れていた。
ガンちゃんや俺達は反発するグループで、何かあっても大人には頼らなかった。
小さな女の子リツが大人に話して発覚した。
学童につくと大人が飛んできた。俺の擦り傷だらけの体と破れた服を見て、何があったのか問い詰められた。
俺は「別に…」と口を割らない。こんな時、必ずガンちゃんに矛先が向く。
何があったの!?
ガンちゃんも口を割らなかった。他の奴らはガンちゃんが言わなければ自分も喋らないことが暗黙の了解だった。
大人も俺達の扱いに困っていた。諦めた大人は誰かに電話をしていた。
何事もなかったように俺達は部屋に入る。大人が救急箱を持ってきて手当てをしてくれた。
痛い?痛い?
リツが覗き込んで聞いてくる。
痛くないよ。
リツに言うと、リツは偉いねっと俺の頭を撫でてくれた。リツは学童のアイドルで、ガンちゃんもリツだけは可愛がっていた。だから、チクったのがリツだとわかると何も言わなかった。
なんの力も持たない俺達でも大人達の知らないところで闘ってるんだ!っていう小さな反抗だった…
いつも学童を出るのは夕方6時くらい。車で迎えにくる親、近所の奴は歩いて帰った。
この時間残ってるのはだいたいガンちゃんとリツだった。
前にガンちゃんが休んだ時、リツは窓から一人、みんなが帰るのをずっと見ていた。俺の自転車が見えなくなるまでずっと見ていたのを覚えてる…
家に着いても誰もいないから、隣の家でご飯を食べることがよくあった。
隣のおばさんは太ったよく笑う人で、自分の息子のように俺を扱った。
その日も部屋でテレビを見てると、窓からおばさんが
ご飯できたよ~はよ来い
と手招きした。今日は行きたくなかったから、
もうすぐ帰って来るから…
と断った。おばさんは、そ~かそ~かとアッサリ帰る。
テレビでは背広の大人達が日本一人あたりの借金700万円と面白おかしく話しをしている。
借金って?俺もガンちゃんもテツも、そしてリツも?なんのことだか解らなかった…多分コイツラが嘘言ってる、ドッキリ番組だと思った…
擦り傷や打撲がむずむず痛みだした。
今日は疲れた…
切れそうな蛍光灯を見上げてると、睡魔が襲う。そのまま眠った…
サクッ…
サクッ…
庭に目をやると、麦藁帽子の黒くて大きな男がいる。
寝ながらしばらく見ていた…
起き上がり近づいてみる。
強い陽射しが目に入り一瞬真っ白になった。
ぼんやりと景色が戻る。
黒くてデカイ壁が目の前に現れた瞬間、体が見たことのない高さまで昇る。
たまらず黒い壁にしがみつくと、その黒くて硬い、湿った壁が動き出した。
見上げると麦藁帽子の黒い顔がこっちを見下げ笑った。
黒いその壁はズンズン、ズンズン進む。
風が気持ちよく顔を撫でた。
黒いその壁が停まる。下を見ると大きな穴、吸い込まれそうな深い穴…
麦藁帽子の黒い顔に笑いかけると消えた。
体が宙に浮く。
穴の奥から二つの眼が光った。
来い…こっちへ来い…
二つの眼が舌なめずりをしながら言った。
(嫌だー!)
黒くてあの暖かい壁を探すが、雲一つない真っ青な広い空しかなかった。
青空は、切れそうな蛍光灯に変わった…
またこの夢…
汗びっしょりで窓の外を見たが、黒くて暖かいあの麦藁帽子はいなかった。
時計はPM8時前。無性に腹が減った。少し痛む体を起こして台所を見る。いつ洗われるのか分からない鍋や皿が積まれている。
ふとポケットの膨らみに気付いて干し柿を二つ取り出した。
口にふくむ。
甘味が口に広がり、ミホと食べた時とは全く違う味がした。
一つ食べたら喉が渇いた。冷蔵庫から麦茶を出してそのまま飲み干した。もう一つの干し柿を口にくわえて窓際で外を眺める。
隣のおばさんの家から笑い声が聞こえ、ジメジメした通路のどこかで虫が鳴いている。
通路の向こうから自転車のライトが見えた。お袋が帰ってきた。
街灯に照らされたお袋の顔は、干し柿みたいに疲れている。
窓際の俺を見付けると、干し柿をポケットに隠すように疲れた顔を笑顔に変えた。
ガラガラ
ごめんごめん、遅くなっちゃったー
両手の買い物袋を重そうに持って、そう言いながら台所に向かう。
待たせた事への負い目なのか、「ごめんごめん」と「大変大変」を繰り返しながら食器を洗いはじめる。
さっきまで静かだった家の中はお袋の独り言と食器の音で一気に騒がしくなった。
手際よく食事をつくると、また「ごめんね~」といってテーブルに並べだす。食べかけの干し柿を冷蔵庫に入れて、出されたご飯を食べる。
お袋はそのまま風呂の支度と洗濯物を取り込みに行った。
スーパーの惣菜、ポテトサラダがトレーのまま置いてあって、これが一番好きだった。みそ汁は濃かったり薄かったりであまり好きじゃない。野菜炒めの肉はゴムみたいに硬くて食べるのに時間がかかるからあまり食べなかった。
ほとんど食べ終わる頃に、お袋が食卓に着いた。
ふ~…
と一息つくと食べ始めた。
お袋の視線を感じる。しばらく箸が停まっていた。
袋:…その傷、どうしたん?
俺:………
袋:聞いとるでしょ~?
俺:…別に
袋:………
またため息をつくと、それ以上なにも聞かなかった。
お袋はテーブルにつくと喋り出す。まるで沈黙を恐れるかのようにずっとだ。時には母親としてお前にこれだけしてやってるんだと言われているようで居心地が悪い時もある。
そんな時はさっさとテーブルを離れる。後ろから
もぉ~…
と不満をもらす。
喋る奴は苦手だ。何かを隠すように、言葉を被せてくる。息苦しくなる。
お袋も俺の扱いに困ってるんだろうな…甘え上手な奴らならお袋と上手くやれると思うよ。
風呂に入ろうと、洗面所の前で服を脱ぐ。
ふと、鏡を見ると顔中に絆創膏が貼られている…
貼りすぎだろww
学童の大人にツッコミ入れて、自分なりに貼り直した。
こっちのがいい!
男の勲章くらいに思って、誇らしげに自分の顔を確認した。
体を流すとお湯が傷にしみる。頭だけ洗うと、砂やゴミがでてきた。湯舟に入って、あの喧嘩を思い出す。
あの時にああしたら、こうきたらこうする…
拳を握ってポーズをとってみると、その貧弱な拳に傷を見付けた。
中学生のどこに当てた傷だろう。手応えは無かったのは、喧嘩ビギナーの小学生でもわかった…
一気にボクサー気取りの妄想から、いつもの自分に戻った。
でも罪悪感なんてまるでなかった。
あいつらが悪い!俺は正義だ!
短絡的な思考は小4の暴力を正当化させた。リスクを恐れない小さな悪魔は、巣立ち前の小鳥のように、羽をパタつかせては力を貯めていた。
風呂を早々に出ると、バスタオルで拭く。再び鏡を覗き込むと、ペタンコの髪。
気にもしなかった髪を手櫛で撫で上げる。
テツの姉ちゃんの男…
今、小学生の中で一番強い象徴、ゴリラみたいなごつい男を思い出しながら、不器用にセットした。
お袋のスプレー缶を手に取る。吹き掛けると傷にしみた。ベタベタして臭いが、いい感じだ。
上機嫌で風呂場の戸を開けると、お袋がこっちを見た。
………プッ!ハハハ!ちょっと~ハハハ!
俺の頭を笑い飛ばす…
顔が赤くなるのが分かった。ムスッとしてタンスまで足早に逃げた。
袋:違う違う!…プッ!フフフ…
俺:うっせ!笑ってろ!
袋:ごめんごめん、カッコイイ!うんカッコイイよ!
パジャマに着替えながら、恥ずかしさとセンスを笑われた悔しさで顔は真っ赤だ。
お袋はパジャマを着替えた俺を自分の方に向け、セットした髪を優しく整えた。
こうしたら、もっといいよ!イケメン!
と言いながら俺を抱きしめた。少し酒の匂いといい匂いがした。
俺:や~め~ろ~よ!
お袋を突っぱねる。
袋:嫌だ~嫌だ~私のイケメン~!
俺:頭おかしいんじゃね!?
お袋は酒を飲むと生き返ったように纏わり付いてくる…
たまに泣き出す…
いじけたふりしながら、テーブルのビールに戻ってニヤニヤ俺を見詰めている。
髪型がどうなったか気になって、鏡で確認に行く。
ちょっとイメージとは違うが、さっきの突風が吹いたような頭よりキマッてた。
袋:そこのイケメン!もう一つ教えてあげよう。
テーブルで上機嫌のお袋が言う。
袋:髪型は朝セットするもんな~の。
俺:…なんで
袋:明日の朝わかる!ヒヒヒ
意味ありげに笑ったけど、意味もわからず、酔っ払いがなんか言ってるって程度に流した。
髪型を壊さないように布団に入り目を閉じる。
お袋は電気とテレビを消して、台所の襖を閉めた。
台所で携帯をいじる音がする。
コチッコチッ…コチッコチッ…
ブー…ブー…
コチッコチッ…
こんな音が長く続く、たまに抑えた笑い声が聞こえる。
…あの男だな
布団を頭まで被って眠りにつく…
…
…
…スー…カサ…カサ…
カラカラカラ…カチッ…コツコツコツ………
(また男に会いに行ったんな…)
PM11時を回っていた。
- << 32 こんな日はなかなか寝付けない。いつもは布団を頭まで被せ、体を丸くしたら不思議と安心して寝られる…胎児のように。 真っ暗な部屋、天井を見つめていても、時計と風の音の煩わしさに、起き出した。 冷蔵庫を開けると麦茶の横にお袋の飲みかけのビールがラップして置いてある。 一口飲んでみた。 ブッ! うげ!まず… 口を水で三回ゆすいでラップして戻した。まだ苦味とヒリヒリが残ってる。 こんなもん飲んでお袋は何が旨いんだろ…馬鹿じゃね! なんか腹がたった。 冷蔵庫を見渡すと干し柿があった。口にくわえ飲み物を探すと、隠すようにコーラが奥にあった。 お袋がいるときはだいたい飲ませて貰えない。でも今日はいい。お袋だって好きなことやってんだし。 お袋への苛立ちで、小四の自制心は飲むことを正当化した。 冷蔵庫にもたれながらコーラと干し柿を口にする。 変な味、ビールよりはましか。 破れた襖やビールの空き缶、チラシの山、汚くて暗くてじめじめしたボロイ家…俺のまわりはボロばかり! ずんと心に重いものがのしかかる。昼間の優越感とは正反対に、無力で弱い小四を狂わせようとした。
おおー⁉💦読んで下さってる方がいたんですか💦
誠にありがとうございます🙏
大地震により、沢山の方々が亡くなられ、今も大変な思いをされているかと思うと、書く気になれませんでしたが少しずつ書いていきます。
m(_ _)m
>> 27
髪型がどうなったか気になって、鏡で確認に行く。
ちょっとイメージとは違うが、さっきの突風が吹いたような頭よりキマッてた。
袋:そこのイケメ…
こんな日はなかなか寝付けない。いつもは布団を頭まで被せ、体を丸くしたら不思議と安心して寝られる…胎児のように。
真っ暗な部屋、天井を見つめていても、時計と風の音の煩わしさに、起き出した。
冷蔵庫を開けると麦茶の横にお袋の飲みかけのビールがラップして置いてある。
一口飲んでみた。
ブッ!
うげ!まず…
口を水で三回ゆすいでラップして戻した。まだ苦味とヒリヒリが残ってる。
こんなもん飲んでお袋は何が旨いんだろ…馬鹿じゃね!
なんか腹がたった。
冷蔵庫を見渡すと干し柿があった。口にくわえ飲み物を探すと、隠すようにコーラが奥にあった。
お袋がいるときはだいたい飲ませて貰えない。でも今日はいい。お袋だって好きなことやってんだし。
お袋への苛立ちで、小四の自制心は飲むことを正当化した。
冷蔵庫にもたれながらコーラと干し柿を口にする。
変な味、ビールよりはましか。
破れた襖やビールの空き缶、チラシの山、汚くて暗くてじめじめしたボロイ家…俺のまわりはボロばかり!
ずんと心に重いものがのしかかる。昼間の優越感とは正反対に、無力で弱い小四を狂わせようとした。
婆ちゃん…婆ちゃん…
お前はいい子だ…いい子
箱に入り、花で埋められ、煙突の煙りに婆ちゃんがなってから、誰にも言われない。婆ちゃんだけが俺に言っていい言葉。
もぉずっと行っていない本当の家…俺と婆ちゃんの家。
帰ろう…
着替えると、貯金箱のチャリ銭をポケットに詰め、家を飛び出した。
自転車を漕ぎだし真っ暗でジメジメした通路を抜け、道路沿いに走る。
場所なんかわからない、ただ走れば着く!と信じて自転車を走らせる。
こんな時間、外を走ったことは無かった。
誰ひとりいない。静かな道路が月あかりに青白く浮かんで、きれいだ。
いつもは車が引っ切りなしに通り過ぎる道路を、今は一人占め。真ん中を走らせてジグザグ走らせていても誰もいない。何も言わない。
ボロい自転車の漕ぐ音だけが辺りに響くだけ。
俺の本当の家に着けば、この胸の重み、鎖は無くなる。
自転車を漕ぐ足に力が入った。
小学校を通って住宅地を抜ける。
舗装されていない農道に入ると月明かりが一層、辺りを照らし出す。
金色に光る稲穂が風に揺れてカサカサと音を立て、少し不気味に感じた。
フォ―――ン!フォンフォ――…
ずっと遠くを一つの光りが凄いスピードで走り抜けていく。
どこまでも行けるはずの俺の自転車も、月明かりに照らされた稲穂の大平原の中ではおもちゃ、あの光りみたいに飛びたい!
光りに吸い寄せられるように自転車を走らせた。
漕ぐ…ひたすら漕ぐ…
どのくらい走っただろう…景色は変わり見たことのない場所へと変化した。大きな国道沿い、知らない街、知らない道…
不安が襲う。
本当の家に着くんだろうか…
これ以上行くと戻れないんじゃないか…
自転車の速度は急激に落ち、いつしか手で押して歩きだしていた。
自転車に括り付けたミホから貰った猫のストラップを見て足を止めた。
無性に帰りたくなる。
ミホやガンちゃん、テツにリツ…そしてお袋。
みんなの顔が浮かぶとその場に座り込んだ。
アスファルトが冷たく少し寒い。行き交うトラックの排気ガスと砂埃に目がシバシバする。
…戻ろう
無計画な逃避行は終演を迎えた。
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