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ミファド( nY7Fh )
11/01/03 01:36(更新日時)

ここで私が首を吊ったらあなたはどう思うのでしょう。ここで私が包丁を突きつけたらあなたはどう思うのでしょう。ここで私が泣きわめいたらあなたはどう思うのでしょう。何をしてもあなたには響かないのでしょうか。今日も私はこの地球の重力に支配されながら気持ちとは正反対に地道に人生を歩んでいます。

No.1497734 11/01/03 00:04(スレ作成日時)

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No.1 11/01/03 00:15
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

私は毎朝6時半には起き、子供のお弁当箱に昨日の夕飯の残り物を詰め込む。
昨日の21時にといだお米がホカホカに膨れ上がっているのをお弁当箱の半分まで入れ、いつも105円で売っているタマゴふりかけをかけて完成。
洗濯機を回した頃、ニュースキャスターのお姉さんが7時になるのを教えてくれた。
「おはようございます。今日は厳しい寒さとなるでしょう。」

No.2 11/01/03 00:22
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

レースのカーテンから太陽の光が差す。
私はこの家に2つしかないふすまの、穴が空いてる方を開けた。
小学3年生の女の子が寝ている。私の娘だ。
毛布をがばっと頭までかぶり、私の事をうっとうしそうにしている。
「寒い寒い。あと5分。」

No.3 11/01/03 00:33
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

私は無理やり毛布をはぐ。
「起きな!学校だよ!」
何としても早く起こして学校へ行かせないといけない。
娘は布団の温もりから離れたくない思いでいっぱいだ。
起き上がり小さな手でめくれた毛布を掴むと、また頭までかぶせた。
そのままの勢いで起きてしまえばいいじゃないか。
そんな事を繰り返しているうちに7時半になってしまった。
時間と共に私の態度もだんだん荒くなっていく。
8時半には会社に行かなければいけないのだ。

No.4 11/01/03 00:44
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

洗濯機がブーと音を立てた。
凍るような水の中へ手を突っ込み、脱水機の方へ洗濯物を移動させる。
脱水した後は二畳ほどのベランダに干す。
旦那の古びたトランクスや自分のブラジャーがまとわりついているのをバラバラにし、薄水色の洗濯ばさみへ次々と挟んでいき、1分で終わらせる。
自分の出発する準備は万端だ。
娘が寝ていない方のもう1つのふすまを開けると、悪臭が漂った。

No.5 11/01/03 00:59
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

なんとも言えない便の臭いだ。
この六畳の畳の部屋には、結婚して間もなく購入した背丈の高いタンスや独身の頃に購入したドレッサー、そして紙オムツが置いてある。
南側に位置するこの部屋にはいつも旦那と旦那の父親―つまり私の義父が寝ている。
旦那は朝5時には家を出ており、すでにいない。
私は新しくオムツの袋を開け、洗面器にお湯を注いだ。
「朝だよおじいちゃん。」

No.6 11/01/03 01:08
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

おじいちゃんは小さな目を見開く。
「なんや。もう朝か。」
私は無言でズボンをずり下ろし、オムツのテープを取る。
やっぱり出ている。
素早くお尻の周りについている便をティッシュで拭き取った後、ペットボトルに入れたお湯をお尻にかけて洗う。
最後に洗面器から出したタオルで拭いて終わり。
「よく出たなあ。」
おじいちゃんは笑っているが、私は口を開く気にもなれずにいた。
昨日の事があったからだ。

No.7 11/01/03 01:20
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

昨日の夜、私の家に電話がかかってきた。
旦那の兄弟からだった。
「なぁ、明日東京に行こう思うてるんやけど、シゲルんとこ泊まってええか?」
「ええよ、来い来い!」
この旦那と旦那の兄弟の会話を聞いて私は腹が立っていた。
今の生活の大変さを旦那はわかっていない。
おじいちゃんの介護をしながら子供の面倒を見て、会社で残業して帰ってはご飯を作っている忙しい中、どうして兄弟の接待までしなくちゃならないのか。
いつもは黙っていたがつい口がすべった。
「勝手に決めないでよ。」
すると旦那は怒鳴りちらした。
「何や、俺に逆らうんか!」

No.8 11/01/03 01:27
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

私も数年溜めていたものが爆発した。
「何様よ!私はあんたの奴隷じゃないのよ!」
それと同時に皿が割れる音が家中に響いた。
「うるさいわ!黙って言う事聞いとれ!ぶっ殺すぞ!」
旦那の口癖が出た。
私は怒りで涙がこみ上げてきたが、絶対にこいつの前で泣くもんかと必死で唇を噛み締めた。
「あんたの給料だけじゃ接待する金なんか出せないわよ!」
旦那は勘に触ったのか、近くにあった椅子を思い切り私の方へ投げた。

No.9 11/01/03 01:36
ミファド ( 20代 ♀ nY7Fh )

足の上に椅子が落ちて衝撃が走る。
痛い。
すぐさましゃがんでジンジンした足を手で押さえながら、何を言おうか考えた。
しかし冷静さを失っている旦那に何を言っても無駄だと諦めて、娘の部屋へ行き一緒に寝た。
娘はすでに寝ていた。
おじいちゃんは旦那に対して馬鹿やろう、何やってるんだ、と言っている。
寝たきりだが口は達者だ。
旦那は大きな声で文句を言い物音を立てながらもようやく眠りについた。

その夜明けが今日だ。

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