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続・ブルームーンストーン

No.143 19/09/06 13:02
自由人
あ+あ-

沈黙を破ったのは大ちゃんだった。

「ハガキは?」

「あ、はい!」

いきなりぶっきらぼうに短く鋭い声をかけられた私は慌ててハガキを事務所の机の上に置いた。

「私ちょっと売り場の様子を見てくるね。」

少し気まずい空気が流れたのを素早く感じ取ったユッキーが気を利かせて事務所を出ていく。

あ~…

ホッとした様な心細い様な…

微妙に複雑な思いでユッキーが出ていくのを見送った私に、

「で?」

と大ちゃんは容赦なく鋭い視線を向けた。

「えっ?!あ、あのっいえ、その、あの言った方がいいのかどうなのか…」

「領収書は?もらってないの?」

へ?

あ、ああ領収書か。

慌ててハガキの領収書を出す。

大ちゃんは不機嫌そうに領収書を受け取ると私の左手を見つめた。

私の左手にはまだユータンからのメモが握られたままになっている。

「何かいちいちコソコソしてる態度が…」

「えっ?!何の事ですか?」

「別に。そっちが何をしようと何を思おうと俺には関係ないし!!!」

…………

…………


は?

「あの…え~と?あの?」

相変わらず意味不明な大ちゃんの言動に私はまた振り回されかけていた。

「あの…ごめん…なさい…」

わけも分からず謝る私に大ちゃんは更に苛立ったように、

「ミューズは彼氏いるんでしょ?!
なのに他の男からヘラヘラと連絡先もらってるって軽くない??!!」

と吐き捨てるように言った。

うおっ、何で男からの連絡先のメモだとわかった?!
いつの間に読心術にプラスして透視能力まで身につけたんだおい。

つ~か、ならその彼氏持ちの女にキスしたおめえは軽さの最高峰じゃんか!
ヘリウムガスかよお前は。

私は恐怖と怒りと呆れが渾然一体となりしばらく呆然としていたがこれではラチがあかないと思い直し、メモを広げると大ちゃんにそっと渡した。

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