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No.71 19/09/23 20:44
名無し3
あ+あ-

≫70

ヒュッ

それは一瞬の出来事だった。

何かが瞬時に動いたかと思うと、息もできない程に締め付けられていた身体がフッと楽になる。

ゲホッ
ゴホッ
ゲホッ ゲホッ

解放されると同時にそこに崩れる様に倒れ込み、その場で激しく咳込む僕の頭の上で突然何か叫ぶ様な声がする。

頭を上げ目の前の光景に思わず僕は驚愕した。

アレは…
誰だ?

ガハッ

得体の知れない大男に首を締め付けられたせいかまだ意識が朦朧としている僕の目の前にいるアレは…

常人とは思えないスピードと強さで、さっきまで僕を羽交い締めにしていた男を簡単にねじ伏せている。

そうしてアレが男に向けて振り上げた拳を下ろす度に骨の軋む様な割れる様な鈍く嫌な音が鳴り響く。

ダメだ…
いけない…
やめろ…

僕はやっとの思いで立ち上がるとかすれた声を必死に振り絞ってアレに向かって叫んだ。

「やめろ、やめろ、いけない、お願いだ、」

僕の声にアレは少し反応したものの、変わらず拳を振り上げては下ろし振り上げては下ろしの動作を繰り返す。

ガハッ

喉がヒリつき息苦しい。
あの男に喉を締め付けられたせいか?

でも止めなきゃ、アレを止めなきゃ、

「やめろ、もうやめろ」

声がかすれて意識も薄れかける。

喉が…苦し…

でも目の前のアレはまた更に拳を振り上げる。

「お願いだ…やめろ…それ以上やると…死んじゃうよ…
やめろ……


足原ーーーーーーっ!!!」



僕の悲痛な叫び声が鳴り響くと同時に動きが止まり、

「阿…藤…?」

足原がこちらを見た。

と、同時に

「あ…あ…あ…」

近くで悲痛な声があがる。

思わずそちらに目を向けると、
そこには真っ青になり怯えた目をした高橋君の姿があった。

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