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No.58 18/10/04 20:40
名無し3
あ+あ-

≫57

ギャンブルね。

生きるか死ぬかの瀬戸際に何を言っちゃってんだか…

でも僕は半ば呆れつつも妙に感心してしまっていた。

本当に肝が座っている男なんだな。
いや、待てよ。
単に馬鹿なだけか?

うん。
馬鹿だな。

馬鹿に決定。

僕は思わず微笑んだ。

僕の心はもう完全に決まった。

「足原、行こう!
僕に何ができるかはわからないけど、一緒に高橋の所に乗り込んでやろうぜ!」

そんな僕の言葉に嬉しそうに頷く足原。

「足原。お前さ、カラオケ好きか?」

唐突におかしな事を言い出した僕に、足原は不思議そうな目を向けた。

「足原、スキマスイッチの全力少年って曲知ってるか?
なあ、あれさ僕の元気ソングなんだよ。
サビの部分だけでもいいからちょっと歌ってくれよ。
景気づけの1曲としてさ!」

足原は優しく微笑むと、ポツポツ呟くように歌いだした。

僕も合わせて一緒に歌う。


「澱んだ景色に答えを見つけ出すのはもう止めだ!
濁った水も新しい希望(ひかり)ですぐに透み渡っていく

積み上げたものぶっ壊して 身に着けたもの取っ払って
幾重に重なり合う描いた夢への放物線
紛れもなく僕らずっと全力で少年なんだ

セカイを開くのは僕だ

視界はもう澄み切ってる」



歌い終わった足原は僕の肩をポンっ!
と叩き、

「この件が解決して無事に戻れたらカラオケ行って歌いまくろうぜ?」

と楽しげな笑顔を見せた。

「僕と?」

「当たり前じゃねえか。
誰に言ってると思ってるんだよ。」

足原が可笑しそうに笑う。

足原…

「ああ、そうだな!
無事に戻ってカラオケ行って一晩中歌おう!」

こんな状況なのに僕の声は不釣り合いな程弾んでいた。

そんな僕を優しい目で見つめる足原。

「だからな…ごめん…
お前はやっぱりここに残れ。」

トンっ。

え?

首の後ろに軽い衝撃を感じると共に僕の意識が遠のいていく。

本当は直ぐに意識を失ったのだろうと思う。

でも何故かその数秒の間に僕の意識は凄まじいスピードでグルグルと全身を駆け巡った。

なにこれ?

なに漫画みたいな技使ってんだよ。

カッコつけてんのかよ。
似合わない。

馬鹿じゃないの?

やめろよ。

嫌だ…

嫌…だ…

行か…ないで…

僕の…

僕の…

親友…

足原…

足原~~っ!!!

僕の意識はそこで途絶えた。

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