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ブルームーンストーン

No.181 18/09/16 23:17
自由人
あ+あ-

「うん、もうすっかり大丈夫だよ。
ありがとう。」

お礼を言いながらふと自分が寝ていたソファに目をやると、そこには数枚の服が散らばっていた。

拾い上げてみると、パーカー、サマーニットのカーディガン、チェック柄のシャツ。

3人がそれぞれ羽織っていた上着だ。
ユッキーはこれを掛けてくれてたのか…

何故だか不意に涙が溢れてきた。

嬉しいのか悲しいのかわからない。

ただひたすら高ぶる感情を抑えきれなくなり、私はトイレに行くふりをして部屋を出た。

部屋出ちゃったけど、どうしよう…

ここに立ち止まっているのも変だよね。

とりあえずトイレ方面までブラブラ歩いて戻って来るかと歩きだした途端、

「ぎゃはははは!」

隣の部屋から出てきた男の子と思いきりぶつかりそうになった。

「おい!前!」

その子のすぐ後ろにいた別の男の子に声をかけられ、

「あっ!すいません!」

慌てて謝る男の子。

「すいません。」

後から出てきた2人の女の子達もぺこりと会釈をしてくれ、

「あ、いえいえ。」

と、私も慌てて頭を下げた。

20歳前後?
学生さんかな?

「それでね〜…」

楽しそうに笑い合いながら歩いていく4人の後ろ姿をぼーっと眺めながらそんな事を考えてみた。

楽しそうだな。
この頃って何のしがらみも無く、ただ目の前の楽しい事にだけ夢中になってた様な気がする。

微笑ましさと羨ましさが混ざった何とも言えない複雑な感情に襲われたが嫌な気持ちは全くしない。

さて、そろそろ戻るか。

私の大好きな仲間たちの所へ。

ねえ、私にもあなた達と同じように笑い合える仲間がいるんだよ。

もうとっくに姿も見えなくなったさっきの子達に心の中でそっと語りかける。

ずっと、ずっと、いつまでも仲良く一緒にみんなで笑い合いたいね。

ガチャッ。

「お帰り。もう遅いしそろそろ終わろうか。
ユッキーに送ってもらってくれる?」

ドアを開けた私の耳に大ちゃんの声が飛び込んできた。

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