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正解なき罪にまみれて…

No.21 18/04/10 18:06
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-

Uさんだけは視線を逸らせないぐらいにまっすぐなのだ。

気づけばUさんのことばかり考えていた。


以下、続き

=========================================

教室ではいつも楽しそうに男女が話している。

女子のグループ、男子のグループ

男子と話しをする女子。。。

そこには様々な男女の楽しそうな時間が流れていた。

僕はまるで自分がその世界に属さない人間であるかのごとく

ぼーっと宙を見つめながら音楽を聴いて

ただ過行く時間を消化した。

「Uさんは何してるかなぁ」

ふと頭に浮かぶのはいつもこんなことだった。


いつものようにイヤホンを耳にさす。

耳に流れる恋愛曲の歌詞の意味が少しずつ少しずつ

日を追うごとにその色を増していった。

学校の帰り道、

バイトの休憩、

夜、布団に入ってから、

毎日毎日時間さえあれば歌を聴くようになった。

それらの恋愛曲は僕の日常を埋めていった。

僕がうまく言葉にできない心の奥底に眠る感情を

まるで心の中を覗き見たかのように代弁してくれる、

そんな恋愛曲が僕の胸の高鳴りをより増幅していた。

「Uさんはどんな音楽を聴いているだろう」

「どんなことにハマってるんだろう」

「好きな人はいるのかなぁ」

「…いたらやだなぁ…」

「俺のことどう思ってるかなぁ」

自分では抑えきれないほどの思いが

胸を突き破りそうで必死に耐えた。

「この気持ちをUさんにさらけ出せたらどんなに楽だろう」

日に日に募る思いを何とかしたかった僕は一大決心をした。

「次、学校で見かけたら声をかけてちゃんと伝えよう!」

僕はもう我慢できなかった。

初恋のころのように気持ちを伝えられないままお互い話さなくなるのは

もう嫌だった。


頭の中で何度も何度も何度も何度もシミュレーションをした。

頭から煙がでそうなくらいシチュエーションを創造した。

「もしフラれたらどうしよう…」

「もし今までのように話してくれなくなったらどうしよう」

「もしUさんに好きな人がいたらどうしよう」

考えれば考えるほどに僕の胸は締め付けられていった。


「いまのように僕に向けてくれるまっすぐな視線を向けてくれなくなったらどうしよう」

そんなことを思いながらも僕は布団にもぐりこんだ。


つづく・・・

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