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正解なき罪にまみれて…

No.15 18/04/04 13:49
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-

不当な非難を浴びることがどういうことか知っていた僕は

「みんなを守らないと!」っと熱くるしい正義感を抱いていた。


以下、続き

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部活の孤立問題もひとたび学年を跨げば話は変わった。

僕は当時ひそかに音大に行って将来は音楽をやっていこうという夢があったため

人一倍隠れて練習をしたりプロの演奏会を聴き、音楽に没頭していたこともあり

技術や知識の面で後輩や一部の同学年の部員からは一目を置かれていた。

先輩からは少し目をつけられていたが僕はあまり気にしていなかった。

次期部長候補は先輩には気に入られていたため同学年や後輩には常に偉そうだった。

後輩たちはこっそりと僕たちの味方になってくれていた。


先輩が卒業し、次期部長が部長になった。

同時に力関係も変わり同学年はみなパートリーダーなどそれぞれの

役割が決まり、後輩たちは部長よりも孤立組を支えてくれるようになった。

部長派閥対孤立組の関係も時がたつと収束し僕らは穏やかに部活最後の夏の大会に向けて

練習をはじめた。

夏休みに差し掛かり僕たちは朝から夕方まで一生懸命練習した。

その中でも依然孤立していた僕たちと僕たちを慕ってくれていた後輩たちとは

必然的に多くの時間を一緒に過ごすことになり自然と仲良くなっていった。

Uさん、Kさん、後輩3人、僕のメンバーで部活終わりに校門で暗くなるまで話したり

休日には楽器屋さんに部活で使う備品を購入しに出かけたり、

僕たちは男女間や年齢など気にしなくなっていた。


こうして迎えた夏の大会、結果は残念だけど上位入賞は逃した。

月日も過ぎ11月に行われた最後の演奏会は涙と笑顔にあふれていた。

中学という大切な3年間に様々な感情を経験し受け入れ気づかないうちに

僕たちは成長していた。

高校受験を迎えそれぞれが自分たちが選んだ進路へ進んでいく。

中学ではつらいこともたくさんあったけれど

そのおかげで仲良くなれた人もたくさんいた。

それだけにみんなとの別れは少し寂しかった。


僕は音大に向けてまずは高校でアルバイトをしながら

楽器のレッスンに通うことをすでに決めていた。

多くの同級生が地域の高校を受験するなか僕は遠くの高校を受験した。


つづく・・・

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