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夢想転職 拳法やめたら無職だよ2

No.2 17/01/15 08:31
自由人0
あ+あ-

≫1

スアウザーとスユウが書く記事も、ルアオウの剛のペンとティオキの柔のペンを意識して、それに対抗するものだった。
スアウザーのコラム「退かぬ! 媚びぬ! 省みぬ!」は、後難を恐れず世を騒がす著名人を遠慮のない筆致で滅多斬りにして人気を博した。
スユウのコラム「今より輝こうとする光のために」は、現代日本の抱える難問の解決を真摯に考える未来志向の論調が、スユウの人柄と相まって、多くの読者の心を捉えた。
目の見えないスユウには情報収集や執筆にハンデがないか○斗六聖拳の仲間は懸念したが、問題はなかった。
「目は見えずとも心の目は見えているのだろう?」
笑ってそう聞くスアウザーにスユウは苦笑して答えた。
「いや、テキスト情報はパソコンの音声読み上げ機能を使えば問題ない」
スユウはパソコンにつないでいたヘッドフォンのコードを抜いて、ホームページのテキストの音声読み上げを○斗六聖拳の四人に聞かせてみせた。
「さらに高速読み上げをさせれば、お前たちが目で追うより早く情報を聞き取ることができるぞ」
スユウがマウスのホイールを回すと、読み上げの音声は聞き取れないほどに早口で高音になった。
「これを聞いて分かるのか?」
長年の友人でスユウのことは大概知っているつもりでいたルエイも、これには驚いたようだった。
「ふっ、目が見えるとかえって不便なこともあるようだな」
「だが記事を書く方はどうなのだ?」
興味津々といった面持ちでイユダが尋ねると、スユウはその問いを待ち構えていたというような笑みを見せた。
「目は見えずともキーボードの配列は完璧に把握している!」
スユウがタイプして見せると、その速さと正確さに四人は驚いた。タイピング検定一級を優に超えるスピードだった。
その反応を感じ取ってスユウは笑って珍しく冗談を言った。
「これがほんとのブラインドタッチだ!」
「おおーっ!」
スユウの技能に感嘆したルエイが提案した。
「ここはスユウに編集長を任せてみてはどうだろう?」
スインも諸手を挙げて賛成した。
「賛成だ。これだけの情報処理能力があれば編集長として申し分ない。オレも安心して外に出られるというものだ」
「私に編集長が務まるだろうか?」
不安を口にするスユウをスアウザーが励ました。
「心配するな。オフィスにいる時はオレも編集をサポートしよう」
イユダも横から口添えした。

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