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No.20 12/06/20 22:56
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R-15【ジレンマ】


不意に明かりを消され、夕闇の青い光の中、ベッドの上でたじろいだのは、残念ながらうら若き乙女ではなく、僕である。

うつぶせになって読んでいた本を置き、「いきなり消すなよ」と言って身体を起こすと、チサトの影が、彼女の匂いと共にふわりとやってきて、僕の上に覆いかぶさった。

猫のように四つんばいで、ちょうど僕の胸の上に、長い髪を垂らしている。

僕の顔を見つめているのであろうその表情は、暗くてよく見えなかった。

「ね、アレする?」

囁くように彼女が尋ねる。

そうやって決断は僕にゆだねるくせに、明かりまで消して僕を誘う。

君は悪魔なのかい。

「今日は、」

しません。

そう言おうとした僕の唇に、彼女の柔らかい唇がぎゅうっと押し当てられた。

僕が口を開けば、彼女も口を開き、そして、一緒に閉じる。

そうやって、僕は何度も「今日はしません」を言おうとするのに、結局、その唇を、目を閉じて貪っている。

だんだん口の開きが大きくなっていって、舌が触り、差し込まれたそれを吸えば、差し込んだそれを転がされ、僕は、ああ、またアレをしてしまうのだろう。

チサトは、はぁと甘い息をついてから、唇を頬から首筋へと移していく。

くらくらと、気が遠くなるような感覚――もっとも、アレをするときはいつだって、僕は正気ではいられない。

君を傷つけたくないから、いつも歯を食いしばって我慢をしてるというのに、そんな風にキスをする君が悪いんだ。

ペロッと、彼女の舌が僕の耳をくすぐる。

一瞬理性が吹き飛んで、彼女の髪に指を絡めるようにしてその頭をかき抱くと、細い顎骨の下の柔らかいところに鼻を押し当てた。

僕が深く息を吸い、はあと吐いただけで、彼女はにわかに呻いて震える。

そう、君が悪い、欲しがったのは君の方だ。

横様に押し倒すと、今度は窒息させるくらいの勢いで、彼女の口の中に舌をねじ込んだ。

そして、服の上から柔らかな肉体をなぞる。

そろそろ暑くなってきて、服の露出も増えてきた。

場所は、選ばなくてはならない。

足の付け根はどうだ?

太ももを抱えるようにして曲げさせると、スカートがずり上がる。

ちょっとお尻を撫でたのはおまけということで、僕は、アレをするための場所を指で探した。

「んん」

キスをしたまま彼女があえいで、僕の指は、その場所を見つけた。

まだ始めてもいないのに、熱くてとろける感覚が僕の身体を駆け巡る。

しかしそこで、あろうことか僕は息を飲み、動きを止めてしまった。

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