注目の話題
どうしたら干渉される?どうしたら関心持たれる?
家に帰るのが苦痛、ストレス。離婚したい。
飲んでないからいいよ!‥?

【黒い糸】

No.2 11/07/18 19:57
@紋次郎@ ( BGhZh )
あ+あ-

私はエレベーターに乗り込み9階のボタンを押した

今日は早く出社したせいかエレベーターの中は誰もいない

3階のボタンが点灯した。扉がゆっくりと開き女性が1人乗り込んだ

「おはようございます」

彼女は明るく元気な声で挨拶をして8階を押した

『3階は総務課だったな..確かモデルにスカウトされた人がいたとか..名前は..』

ほのかに香水の香りに包まれたエレベーターの中で思い出そうとしていると5階で停止した

扉が開くと営業部課長が乗り込んだ

「おはようございます..課長..」

彼女は同じように挨拶をしたが私の時と明らかに何か異質な物を感じた

「おぉ..西原君か、おはよう」

二人は後ろにいる私を気にしながら肩を寄せ何か小声で話しをしている

『西原?そうだ西原だったな..スカウトされたって人なるほど..確かに美人でスタイル抜群だな..』

「じゃ、今夜..」

7階の扉が開くと営業課長は彼女の耳元に囁いた

『ふぅん..なるほどね。そういえば彼女は男の噂が絶えないとか..エリートの妻子持ちを喰い漁っては捨てているとか..』

彼女に対する批判的なイメージが伝わるのか彼女は身じろぎをした

『ま..エリート漁りなら私には縁のない事だな..嬉しいような残念なような』

苦笑をしているとエレベーターは8階で停止した..彼女はおもむろに振り返った

「今度お食事に誘って下さいね。野中主任..」

彼女の長い栗色の髪が私の鼻先をかすめた..

ぼんやりと彼女の背中を見送っていると左肩から細くて黒い糸のようなものがゆらゆらとしている..

扉がぼんやりと閉まった..

2レス目(41レス中)

新しいレスの受付は終了しました

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧