波乱 ~

レス2 HIT数 812 あ+ あ-


2008/10/18 00:00(更新日時)

私が2歳 兄が3歳

毎晩 毎晩 お風呂場から聞こえる恐ろしい声を聞きながら 兄と2人 声を殺して枕を濡らしていた。

1度だけ お風呂場を覗いた事がある。23年たった今でも昨日の事のように目に焼き付いて離れない。

父は怒鳴りながら湯船をかき混ぜる棒で何回も母を殴りつけていた。
母は叫びもせず黙って耐えていた。

ある夜 寝ている私と兄は母に起こされた。
母は2つの大きなバッグを持って「行くよ」とだけ言って 私たちを連れだした。

まだ2歳の私は父から逃げるんだとすぐにわかった。

暗い暗い海辺に車を停め 波の音を聞きながらそこで一晩過ごした。

朝日が出た頃 車は母の実家へ走り出していた。
約4時間 走った。

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No.929366 (スレ作成日時)

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No.1

何日か祖母の家に兄と2人だけでお世話になった。

その間離婚が決まったようだ。

父は兄を引き取りたいと言い出した。
母は兄に聞いた。「どっちと一緒がいい?」
何故か兄は父を選んだ。


兄と別れる前日の夜 3人並んだ布団で 兄は泣きながら母につぶやいた。
「やっぱりお母さんがいい……」

私が寝ている横で母も兄もたくさん泣いた。

次の日 父に兄を引き渡し 私と兄は離ればなれになった。

私3歳 兄4歳の夏だった。

No.2

母と2人の生活が始まった。
おんぼろの借家。トイレはぼっとん便所。
3歳の私は下に落っこちる気がして すごく怖かった。

4歳の時 母と同じ会社で働く親友のトモちゃんと3人で暮らすことになった。

トモちゃんはお金持ちで たくさん遊びに連れてってくれたり欲しい物を買ってくれたりとても優しくて大好きだった。

小学生になった私は 毎日一人で留守番。 雷が大嫌いで 雷が鳴ると泣きながら母の会社に電話をして 2人を困らせていたが トモちゃんはそんな私を叱ることなく 早退して帰ってきてくれて ギュッと抱きしめてくれた。


2年生の運動会 当日 母が具合を悪くし 見に行けないと言いだし 私はひどく怒った。
代わりにトモちゃんが来てくれたけど 全然うれしくないし怒りは沈まらなくて険悪なムードだった。

その辺りから 私とトモちゃんの関係はギクシャクしだし いつしか私はトモちゃんを嫌いになっていた。

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