専属神アリシア篇　第三話「アリシアの成長と複雑な関係」

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小説家さん（ 20代 ♀ ）
2025/02/15 13:11(更新日時)

ー【アリシア視点　２月１日　エウレカ帝国】ー
ソルテ「アーちゃん・・・」
アリシア「申し訳ありません、何の成果も得られませんでした、ソルテ・・・」
ソルテ「私に謝らないで、アーちゃんらしくないじゃない・・・」
パト「ソルテ、いたんだな、他の皆は？」
ソルテ「雪花は【零園】カナは【界園】ハクは【虚園】ソフィア様は【楽園】琴歌ちゃんは【想園】という世界に行ったまま帰ってきておりませんよ、明日でメルトリア総本山本番ですからね、きっと修行しに行ったのでしょう。」
パト「そうか・・・雪花もカナもハクもソフィアも琴歌も、全員仲間想いで優しい奴だからな、きっとそうだろうな。だが、余り無理はしないでほしい、勿論アリシアもソルテもだ。」
アリシア「ご心配ありがとうございます・・・でもパト様、私だけ何の成果も得られずに帰ってきてしまって、申し訳ございませんでした。」
パト「いいよアリシア、きっとアリシアだけの責任じゃない、俺達の責任でもあるんだ。」
アリシア「でもシリノアという子、何か知っている様子でしたし、私はもう一度、行ってみようと思います。」
パト「は！？アリシア？！何バカなこと言ってるんだ、わざわざ敵の陣地に踏み込むようなものだぞ！？いくら自分の世界とはいえ、わざわざ振り込むんだ、アリシア？！」
アリシア「ご心配結構でございますよ、パト様、私は相手に殺されようと、貶されようと、脅されようと、絶対に怖がったりはしませんので・・・」
ソルテ「でもアリシア、アリシアが殺されたら、パト様が悲しむわよ？それでもいいというなら私も賛成だけど、問題はパト様よ。」
アリシア「そうだけどソルテ、私だけ何の成果も得られずに負けるなんて、そんなの嫌なんです、パト様が悲しむことを踏まえて、私は生き延びて帰ってくる、それだけです。」
ソルテ「・・・アリシア、貴女、前とは比べ物にならないくらい、強くなったわね。」
アリシア「いいえ！ソルテ、私はこれから強くなりにいく、誰が何と言おうと、私はこの１日で帰ってくる、これが重罪だとしても、仲間を守る為に、主を守る為に、皆の役に立てるようになる為に、必ず生きて帰ってくる！アリシア・ホーリーナイト、ここに誓います！」
アリシア（理屈はわからない、けれど、パト様に力を借りなくとも、私は自分一人で立ち向かっていく！そう決めたのだから・・・）
アリシア「お願いします！【皇園】へ、行かせて！」
ー【アリシア視点　２月１日　皇園】ー
シリノア「いいよ、入ってきても。」
アリシア「ありがたく入らせて頂きます、シリノア。」
シリノア「馴れ馴れしく呼ばないでくれる？今すぐにでも追い出すよ？」
アリシア「貴女が私を追い出そうとも、勝手にしてください、私は追い出されません。」
シリノア「へぇ、随分精神面で強くなったじゃん、何があったのかは知らないけど、それでメルトリアに勝てると思う？」
アリシア「思いませんよ、今のままじゃ、ね、でも私はこの世界で強くなってみせる、そう誓ったのよ、シリノア。」
シリノア（図々しく呼ぶな！今すぐにでも追い出してやりたい！けどこいつが私の主人だからって私の能力を無視して防御してくる！何なんだこいつ！どうせパトに励まされてきただけだろう！この弱虫！）
アリシア「どんなに貴女が私を嫌おうと、勝手になさい。」