記憶か記録か…ドラマ日記 7

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2024/10/11 21:30(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3852954 (スレ作成日時)

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No.401

>> 396 【2024春ドラマ】 「アンメット ある脳外科医の日記」8話まで終了。 【揺れ動く二つの婚約】 今回は綾野と麻衣、そして綾野の… 【2024春ドラマ】

「アンメット ある脳外科医の日記」9話まで終了。

【記憶障害の本当の原因は…】
ミヤビの記憶障害の病因は、脳のノーマンズランド(危険なので医師が手を付けてはいけない領域)に有った。何度もシミュレーションをした上で手術を断念した大迫。病因を隠していたのは、三瓶が知れば僅かな可能性に掛けてでも手術に踏み切るから。そうすればミヤビは二度と目覚めないかもしれないと。

4話の子供の脳腫瘍をどこまで取り除くかというケースで対立した大迫と三瓶。助手に成りすます事までして手術室に入り、全部取り切るという自分の主張を曲げず、大迫を実力行使で押し切った三瓶。あれはミヤビのノーマンズランド問題に繋がる話だったのね。
西島の祖父さんは三瓶に手術をさせて、ミヤビの記憶を抹消してしまおうという魂胆。それを察知した大迫は西島を警察に通報した上で全てをミヤビに話した。

大迫は姉が重度障害者で、三瓶の兄も重度障害者だった。だから二人共脳神経外科医を選択したのね。理想の病院を作る為に道を踏み外しそうになった大迫だけど、大事な局面で医師としての良心を取り戻してくれて良かった。

ラスト、三瓶の兄に関する辛い記憶と涙、それを聞き抱き締めるミヤビ…からの「ごめんなさい、どなたですか?」でのけ反った。脳神経の病は怖い。ミヤビはどういう結論を出すのかな。

脚本=篠崎絵里子 演出=日髙貴士

  • << 406 【2024春ドラマ】 「アンメット ある脳外科医の日記」10話まで終了。 【あなたが灯してくれた光】 ミヤビの記憶喪失は一過性健忘で、2分程度で回復したとの事だが、今回も頭がキーンとしたら看護師の小春の事が一瞬分からなくなっていたし、ラストにはキーンとした瞬間に倒れて意識が無くなっていたし、いよいよ病気の影響が強く出始めたのかなあ。 今回、藤堂院長がミヤビの記憶障害の原因について、自分の見解が正しいのか大迫に確認するという形で説明があって、図まで描いてくれていたから分かり易くて、頭にスーッと入って来た。 海馬動脈(直径0.5ミリ以下)が事故で損傷して狭くなり、血流が不足している為に記憶障害が起きている。何もしなければ脳梗塞を起こす可能性が高いが、ミヤビは側副血行の無い血管なので、手術をする場合でもタイムリミットはたったの2分。練習もしたがその壁に大迫も諦めるしか無かった。 ミヤビは手術はせずに、出来る限り患者と向き合っていたい意向。本音は失敗した場合、三瓶は自分を責めてしまうから。そういう人生にはさせたくない、三瓶には笑っていて欲しいというミヤビの切なる願い。 ミヤビの近い将来を想像させる様な患者(絵描きの柏木)の姿を見ると、切なくなってしまう。 究極の選択…。 脚本=篠崎絵里子 演出=Yuki Saito

No.402

>> 397 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」6話まで終了。 自分の考え無しの行為が、“とてつもない不安”となって自分自身に跳ね返っ… 【2024春ドラマ】

「燕は戻ってこない」7話まで終了。

いやあ、千味子にはすっかり騙された(笑)
悪阻に苦しむリキからのSOS。悠子が電話に出ないので仕方無く基に掛けたら、代わりにやって来た千味子。自分の体を大事にしないリキに、どんな嫌味を言うのかと思ったら、気持ち悪くて食べられない時も生姜味にすれば何とかなると言って、大量のすり下ろし生姜を作ってくれたり、その他の作り置き料理も。妊婦には妊婦のメソッドが有るのに、何も調べて無いの?程度の事は言っていたけど、それ以外は孫を産んでくれる大切な人扱いで、それ迄の人を見下し言いたい事を言う千味子とは真逆だったので、戸惑いながらも何だ良い所も有るのねと思っていたら…。

やっと目覚めてリキからの不在着信に驚き、千味子に会いに来た悠子には「あれは違う人種よ」なんの努力もしないで甘ったれて、生まれのせいにして…と言いたい放題(でも千味子の言い分の全部では無いけど、確かに!と思う部分も有って)、一千万はお礼ではなくて、「産んだら直ぐに消えて貰うお金よ」とも言っていて、千味子はやっぱり千味子のままだった。

悠子は秘密を抱えきれないからって、基にリキの蛮行を話してしまうみたいで。堕ろすと言ったのを止めたのは私って、そこまでちゃんと話すのかしら。
登場人物全員厄介な人達で呆れるけど面白い!

脚本=長田育恵 演出=田中健二

  • << 407 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」8話まで終了。 基に胎児の父親が別人の可能性がある事を話してしまった悠子。リキの蛮行のきっかけは基のメールのせい、リキを妊娠し易い体にさせているのは私達(と言いながらも代理母を強く望んだのは貴方と母親と言外で非難)、とリキを擁護する悠子だけど、『(リキが)堕ろすと言ったのを止めたのは私』とは最後迄言わなかった。←後からリキが基にその事を伝えたので、問題は無いのだけど…。 結局中絶させるのかは基が決めてと丸投げ、その辺りの基に全てを押し付ける悠子の狡さ、逃げを、りりこにズバッと指摘され斬られていたけどね。いつぞやの飲食店で、周りに客が居ようとお構い無しで、本質は突いているのだけどデリケートな事をよく通る声で話し続ける様な、一切配慮をしないりりこが苦手だったけど、今回の件でちょっと見直した(笑) 押し付けられて悩んだ基が中絶はさせないと決めたのは、悠子経由で渡されたリキの胎内を映したDVDを観たから。初めて妊娠とはどういう事なのかを実感したのよね。あの時の表情が変わって行く稲垣吾郎の演技が凄く良かった。 自分をコントロール出来なくなってしまった様に見える悠子は、本当の離婚をすると言って指輪を置いて出て行くのだが、次回、“善意の基”の無自覚発言が有る様で…。(予告を観て笑ってしまった、面白いな基) 脚本=長田育恵 演出=北野隆

No.403

>> 398 【2024春ドラマ】 「Believe-君にかける橋-」7話まで終了。 【忍び寄る危機!!裏切り者はすぐ側に― 】 確定ではな… 【2024春ドラマ】

「Believe-君にかける橋-」8話まで終了。

【おかえり…妻、最後の願い】
結局「謎解きはディナーのあとで」ならぬ「謎解きは夫婦の再会のあとで」という事で、全てが最終回待ちとなってしまった。
で、改めて公式サイトを覗いてみたら、イントロに“希望と再生のヒューマンエンタメ大作”と書いてあって、ああ、だからなのかと納得。
先ず前提としてキムタクと天海祐希夫妻が絶望的な危機に陥り、そこからどうやって希望を見出し、人として夫婦として再生して行くのか、これがこのドラマの最大のテーマであって、絶望的な危機を設定するに当たって、普通に考えたら有り得ない様な状況にしてしまったから謎が謎を呼び、只の視聴者は疑問だらけの状態に置かれているのだが、それでもテーマは“人はやり直せる!”なので、“謎解き”よりも夫婦の再生が優先なのだ。

そう理解すれば天海祐希の「もしもし?陸?」の呼び掛け、色々な思いが籠もった「りく?」から始まる狩山夫妻の“夫婦再生の為の時間”を演じ切ったキムタクと天海祐希は見事だったし、見応えも十分だった。

でもね、こっちは“嵌められたキムタクが真相を突き止める為に奔走するドラマ”だと思って観てたから、どうしてもこれじゃない感が先に立ってしまうのよね。
口がカレーライスになっているのに親子丼を出されても…みたいな?

脚本=井上由美子 演出=常廣丈太

  • << 408 【2024春ドラマ】 「Believe-君にかける橋-」全9話終了。 【きっと、たどりつく―】 全ての謎解きは最終回で…作戦が当たって、前回より世帯視聴率は4.1%(個人視聴率は2.4%)もアップ、あの「アンチヒーロー」の最終回の数字さえも上回ったので、商売としては大成功だったのだろうけど、肝心の中身は詰め込み過ぎで粗く、(諸々怖くて?)確定はさせなかった“橋崩落の真相”も矛盾に満ちていて腑に落ちず、「井上由美子さん、どうしちゃったの?」よりは、「この“真相”の顛末って、本当に井上さんのアイディアなの?」って疑ってしまう位雑でびっくりしてしまった。 逆に何人ものビッグネームの俳優の見せ場をそれぞれ作りながら構築して行く会話劇の捌き方は、流石井上さん上手いなと思えたし…。 何か“身代わり有罪→脱獄逃亡→真相究明→再起”の流れ、ドラマの起承転結、骨格部分が難ありで、全体の足を引っ張ってしまった、そんな印象だ。 ドラマの内容とは直接関係は無いのだが、今回ネットではキムタクの身長疑惑が取り上げられるケースが多かった。何せ妻役、弁護士役、刑事役、全員高身長俳優ばかり揃え、撮り方でキムタクに忖度する様な事もしなかったから。もしかしたらだけど、腹を括ったキムタクの役者人生が、ここから始まるのかもしれない…とか思ったりして。 脚本=井上由美子 演出=常廣丈太

No.404

>> 399 【2024春ドラマ】 「約束~16年目の真実~」9話まで終了。 【「反転」今夜、真犯人が姿を現す―――】 6話の感想で『葵が取… 【2024春ドラマ】

「約束~16年目の真実~」全10話終了。

【「未来」辿り着いた、16年目の真実】
前回ラストに出し惜しみはせずに、真犯人は桃と明かされていたので、最終回は葵の問い掛けに対する桃の回答や独白=ドラマ全体の種明かしに終始したという感じだったけど、ポイントだった“井出は何故桃を庇い、桃に忠実だったのか”“桃と葵の約束って何だったのか”“桃は何故今迄葵を殺そうとしなかったのか”は、異常ではあるけど桃の中での整合性は取れている話として説明されたし、葵の都内の居住地付近迄遠征しての殺人も桃の犯行と明かされたので、大きな謎の取りこぼしは無かったと思う。

このドラマは、“登場人物全員が容疑者候補”に真実味を出す為に、誰が犯人なのかを俳優陣には知らせずに撮影を続けたそうなのだが、“普段は子ども食堂等のボランティアも続け、住人からの信頼も得ている桃”という人物像を、織田梨沙さんにごくナチュラルに演じて貰う為でもあったのかなと、最後迄観てそう感じた。演技力の有る方だから、シリアル・キラーの役だと知っていても上手くコントロールはしただろうとは思うけど、微妙な差は出たのかもと。

一条が不起訴とか、ラストの不破がお咎め無しとか、何で?と思うシーンもそれなりに有ったけど、総体としては次が観たくなる様な面白いドラマだった。

脚本=小峯裕之 演出=山本大輔

No.405

>> 400 【2024春ドラマ】 「アンチヒーロー」9話まで終了。 【-約束-】 証拠動画を奪われた明墨が、志水に「本当に申し訳ありません… 【2024春ドラマ】

「アンチヒーロー」全10話終了。

【-正義-】
白木の裏切りに関しては予想通り。緑川は奥の手として結構長く“温存”してたけど、彼女は桃瀬、明墨と司法修習同期で、緑川自身も桃瀬から志水の件のファイルを渡されて、ずっと動画を探していた、最初から明墨の仲間だったというのは意外で、そこまでは流石に読めなかった。

明墨と伊達原の法廷一騎打ちは見応えが有った。伊達原の言い分は自分本位で、伊達原の考える正義の為なら、ある程度の犠牲が出てもやむを得ないという考え方の持ち主。この自分勝手な長台詞のシーンを観ていて、萬斎さんにオファーした意味がやっと飲み込めた。この役を正統派の俳優が演じていたら、恐らく観ていて疲れてしまったと思う。萬斎さんのクセの有る台詞回しだから、滑舌の良い長谷川さんの演技との対比が効いて惹き込まれたし、憎々しい伊達原が語るに落ちて追い込まれる姿を観て得るカタルシス、エンタメにはこういう部分が無いとね。
隙が無く本当に面白いドラマだった。

「誰もが気付かない内に、自分の物差しで人を裁き罰を与える」「だって人は人を裁く事が快感ですからね」この明墨の言葉には、昨今の一部行き過ぎたSNSの使い方への警告も含まれているのだと思う。
でも無自覚に攻撃する人の心には刺さらないのかな。だとしたら悲しい。

脚本=李正美、山本奈奈、宮本勇人、福田哲平 演出=田中健太

No.406

>> 401 【2024春ドラマ】 「アンメット ある脳外科医の日記」9話まで終了。 【記憶障害の本当の原因は…】 ミヤビの記憶障害の病因は… 【2024春ドラマ】

「アンメット ある脳外科医の日記」10話まで終了。

【あなたが灯してくれた光】
ミヤビの記憶喪失は一過性健忘で、2分程度で回復したとの事だが、今回も頭がキーンとしたら看護師の小春の事が一瞬分からなくなっていたし、ラストにはキーンとした瞬間に倒れて意識が無くなっていたし、いよいよ病気の影響が強く出始めたのかなあ。

今回、藤堂院長がミヤビの記憶障害の原因について、自分の見解が正しいのか大迫に確認するという形で説明があって、図まで描いてくれていたから分かり易くて、頭にスーッと入って来た。
海馬動脈(直径0.5ミリ以下)が事故で損傷して狭くなり、血流が不足している為に記憶障害が起きている。何もしなければ脳梗塞を起こす可能性が高いが、ミヤビは側副血行の無い血管なので、手術をする場合でもタイムリミットはたったの2分。練習もしたがその壁に大迫も諦めるしか無かった。

ミヤビは手術はせずに、出来る限り患者と向き合っていたい意向。本音は失敗した場合、三瓶は自分を責めてしまうから。そういう人生にはさせたくない、三瓶には笑っていて欲しいというミヤビの切なる願い。

ミヤビの近い将来を想像させる様な患者(絵描きの柏木)の姿を見ると、切なくなってしまう。
究極の選択…。

脚本=篠崎絵里子 演出=Yuki Saito

  • << 413 【2024春ドラマ】 「アンメット ある脳外科医の日記」全11話終了。 【いつまでも忘れません】 ミヤビの記憶は短時間しか持たない様になり、最後の時を覚悟した三瓶は津幡の助言もあり、休暇を取ってミヤビの部屋で二人で過ごす事に。 ミヤビが作った焼肉丼を頬張り思わず涙する三瓶。ソファで眠ってしまった三瓶の横顔を描くミヤビ。穏やかで幸せなひと時…。でもその時は来てしまった。目覚ましが鳴っても目覚めないミヤビ。脳梗塞が完成してしまったと星前を呼ぶ三瓶。来る迄の間にミヤビの日記を読んでいた三瓶は、手術をしないと決めたミヤビの本心(三瓶に十字架を背負わせたくない)を知る。星前と共に来た森がミヤビの手を握り冷たいと指摘。ミヤビの血管の特殊性を説明し始めた三瓶はハッと気付く。低体温症ならば脳梗塞は未完成なのでは?もしかしたら手術も可能なのでは?と。 ずっとミヤビを救う手立てが無さそうで、涙、涙で観ていたのだが、三瓶が可能性に気付いた瞬間、気が早いけど嬉し涙に変わった!このチームならきっとやってくれると。 ラスト「川内先生わかりますか?」三瓶の呼びかけに涙を一筋伝わせたミヤビが「わかります」これで終わらせたスタッフのセンスの良さに感服。どちらとも取れるけど、先ずは生きていた、それで十分。 終わり良ければ全て良し。 脚本=篠崎絵里子 演出=Yuki Saito

No.407

>> 402 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」7話まで終了。 いやあ、千味子にはすっかり騙された(笑) 悪阻に苦しむリキからのSO… 【2024春ドラマ】

「燕は戻ってこない」8話まで終了。

基に胎児の父親が別人の可能性がある事を話してしまった悠子。リキの蛮行のきっかけは基のメールのせい、リキを妊娠し易い体にさせているのは私達(と言いながらも代理母を強く望んだのは貴方と母親と言外で非難)、とリキを擁護する悠子だけど、『(リキが)堕ろすと言ったのを止めたのは私』とは最後迄言わなかった。←後からリキが基にその事を伝えたので、問題は無いのだけど…。

結局中絶させるのかは基が決めてと丸投げ、その辺りの基に全てを押し付ける悠子の狡さ、逃げを、りりこにズバッと指摘され斬られていたけどね。いつぞやの飲食店で、周りに客が居ようとお構い無しで、本質は突いているのだけどデリケートな事をよく通る声で話し続ける様な、一切配慮をしないりりこが苦手だったけど、今回の件でちょっと見直した(笑)

押し付けられて悩んだ基が中絶はさせないと決めたのは、悠子経由で渡されたリキの胎内を映したDVDを観たから。初めて妊娠とはどういう事なのかを実感したのよね。あの時の表情が変わって行く稲垣吾郎の演技が凄く良かった。

自分をコントロール出来なくなってしまった様に見える悠子は、本当の離婚をすると言って指輪を置いて出て行くのだが、次回、“善意の基”の無自覚発言が有る様で…。(予告を観て笑ってしまった、面白いな基)

脚本=長田育恵 演出=北野隆

  • << 414 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」9話まで終了。 離婚に応じる条件として基が悠子に言ったのは、リキが妻として草桶家に入り、双子の子育てをする様に悠子が説得をする事。リキは悠子の事を気にしているから、その悠子が説得する方が話が早いし、リキも罪悪感を持たずに済むという基なりの計算も有るのだろうけど、相変わらずの無自覚発言が凄い。 もっと凄かったのは悠子の説得の仕方。 「違約金を取らなかった基が、産んだ時の報酬(残りの500万円)も払うと約束したの?」先に契約違反をしたのはリキなので、悠子の指摘は尤もな話では有るのだが、リキと同じで私にもそれは“脅し”に聞こえたな。妻になればお金の心配は無くなるのよって。 りりこは自分の正義でのみ物事を判断し、変な煽り方をするし。 でも本当の鬼畜はやっぱり千味子だった! 産んで1年だけリキに子育てをして貰えって。1年だけなら子供はリキの事を覚えていないから好都合だと。その間にリキに芽生えるかもしれない母性の事などまるで無視。 それをそのままリキに伝える無自覚基にも呆れたけど。 産んでみなければ自分の感情がどうなるのか分からないと、返事を保留したリキが取り敢えず一番まともに見えた。 そして基の目の前で破水したリキ。 代理母で終わらせるのか、妻になるのか、どっち? 脚本=長田育恵 演出=北野隆

No.408

>> 403 【2024春ドラマ】 「Believe-君にかける橋-」8話まで終了。 【おかえり…妻、最後の願い】 結局「謎解きはディナーの… 【2024春ドラマ】

「Believe-君にかける橋-」全9話終了。

【きっと、たどりつく―】
全ての謎解きは最終回で…作戦が当たって、前回より世帯視聴率は4.1%(個人視聴率は2.4%)もアップ、あの「アンチヒーロー」の最終回の数字さえも上回ったので、商売としては大成功だったのだろうけど、肝心の中身は詰め込み過ぎで粗く、(諸々怖くて?)確定はさせなかった“橋崩落の真相”も矛盾に満ちていて腑に落ちず、「井上由美子さん、どうしちゃったの?」よりは、「この“真相”の顛末って、本当に井上さんのアイディアなの?」って疑ってしまう位雑でびっくりしてしまった。

逆に何人ものビッグネームの俳優の見せ場をそれぞれ作りながら構築して行く会話劇の捌き方は、流石井上さん上手いなと思えたし…。
何か“身代わり有罪→脱獄逃亡→真相究明→再起”の流れ、ドラマの起承転結、骨格部分が難ありで、全体の足を引っ張ってしまった、そんな印象だ。

ドラマの内容とは直接関係は無いのだが、今回ネットではキムタクの身長疑惑が取り上げられるケースが多かった。何せ妻役、弁護士役、刑事役、全員高身長俳優ばかり揃え、撮り方でキムタクに忖度する様な事もしなかったから。もしかしたらだけど、腹を括ったキムタクの役者人生が、ここから始まるのかもしれない…とか思ったりして。

脚本=井上由美子 演出=常廣丈太

No.409

【2024夏ドラマ①】
(月曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

月〜木(深夜迄)
「海のはじまり」無し/生方美久/風間太樹/目黒蓮 ◯ 
「マウンテンドクター」無し/高橋悠也/国本雅広/杉野遥亮 ◯
★「タカラのびいどろ」漫画/下亜友美/石橋夕帆/岩瀬洋志、小西詠斗 △

「南くんが恋人!?」漫画/岡田惠和/宝来忠昭/飯沼愛 ◯
「西園寺さんは家事をしない」漫画/宮本武史/竹村謙太郎/松本若菜 △ 
★「あの子のこども」漫画/蛭田直美/アベラヒデノブ/桜田ひより △
★「さっちゃん、僕は。」漫画/今西祐子/熊坂出/木村慧人 △←2話迄視聴済み

「新宿野戦病院」無し/宮藤官九郎/河毛俊作/小池栄子、仲野太賀 ○
★「ひだまりが聴こえる」漫画/川﨑いづみ/八重樫風雅/中沢元紀、小林虎之介
★「青春ミュージカルコメディoddboys」無し/徳尾浩司/植木豪/岡宮来夢、阿部顕嵐 △

「スカイキャッスル」韓ドラ/橋本裕志/田村直己/松下奈緒 △ ※本家のドラマは初回で視聴離脱した
「ギークス〜警察署の変人たち〜」無し/大林利江子/山内大典/松岡茉優 △


★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

②に続く

No.410

>> 409 【2024夏ドラマ②】
(金曜から曜日順)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

金〜日
「しょせん他人事ですから〜とある弁護士の本音の仕事〜」漫画/小峯裕之/本橋圭太/中島健人 △ 
「ビリオン×スクール」無し/我人祥太/瑠東東一郎/山田涼介 △ 
「笑うマトリョーシカ」小説/いずみ吉紘/岩田和行/水川あさみ △
★「伝説の頭」漫画/古家和尚/住田崇/高橋文哉 △
★「錦糸町パラダイス」無し/今井隆文/廣木隆一/賀来賢人 ○ ※原案は柄本時生と今井隆文
★「私をもらって 追憶編」韓国の小説、漫画/下田悠子/池田千尋/前田公輝、久保田紗友 △ ※新枠

「GO HOME〜警視庁身元不明人相談室〜」無し/八津弘幸/菅原伸太郎/小芝風花 △
「マル秘の密子さん」無し/丑尾健太郎/中茎強/福原遥 △ 
★「青島くんはいじわる」漫画/関えり香/金井純一/渡辺翔太、中村アン △ 
★「嗤う淑女」小説/泉澤陽子/松木創/内田理央 △
★「シュガードッグライフ」漫画/髙橋幹子/本田隆一/田中洸希、多和田任益 △


★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

③に続く

No.411

>> 410 【2024夏ドラマ③】
(日曜日)タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断 ※最初から観ないと決めた作品は省略

日曜日
「ブラックペアンseason2」小説/槌谷健/未発表/二宮和也 △
「素晴らしき哉、先生!」無し/宅間孝行/宅間孝行/生田絵梨花 △ ※このドラマのみ8月スタート
「降り積もれ孤独な死よ」漫画/橋本夏/内藤瑛亮/成田凌 ◯ ※漫画の原作担当井龍一氏がドラマの会議にも参加

★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

No.412

【夏のシーズン枠外ドラマ】

タイトル/原作/脚本/演出/主演/※脚本演出は複数の場合メインのみ記載
○多分全話観る △初回を観て判断

6/23〜「広重ぶるう」梶よう子の小説/吉澤智子/井上昌典/阿部サダヲ △ ※NHKBSP4K、BSで今春に放送済み。110分版を3分割版に再編して、地上波「特選!時代劇」枠(日曜日朝6時10分〜)にて放送する。共演は優香 他

6/28〜★「晩酌の流儀3」無し/政池洋祐/北畑龍一/栗山千明 ◯ ※栗山千明の呑みっぷり、食べっぷりを愛でるドラマ。手作りの肴も参考になる。テレ東24時42分〜ドラマ25枠。

7/9〜「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」岸田奈美のエッセイ/市之瀬浩子/大九明子/河合優実 ◯ ※2023年にNHKBSP、BS4Kで放送済み。50分✕10話を45分✕10話に再編して、地上波「ドラマ10」枠にて放送する。再編集は監督の大九明子が自ら担当した。

8/31〜「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」七海仁.月子の漫画/大山淳子/中江和仁/中村倫也 ◯ ※NHK土曜ドラマ(49分枠)の新作。全3話。精神医療をテーマにした作品。共演は土屋太鳳 他


★印は23時以降に放送開始の深夜ドラマ
(関東の番組表より) 

No.413

>> 406 【2024春ドラマ】 「アンメット ある脳外科医の日記」10話まで終了。 【あなたが灯してくれた光】 ミヤビの記憶喪失は一過性… 【2024春ドラマ】

「アンメット ある脳外科医の日記」全11話終了。

【いつまでも忘れません】
ミヤビの記憶は短時間しか持たない様になり、最後の時を覚悟した三瓶は津幡の助言もあり、休暇を取ってミヤビの部屋で二人で過ごす事に。
ミヤビが作った焼肉丼を頬張り思わず涙する三瓶。ソファで眠ってしまった三瓶の横顔を描くミヤビ。穏やかで幸せなひと時…。でもその時は来てしまった。目覚ましが鳴っても目覚めないミヤビ。脳梗塞が完成してしまったと星前を呼ぶ三瓶。来る迄の間にミヤビの日記を読んでいた三瓶は、手術をしないと決めたミヤビの本心(三瓶に十字架を背負わせたくない)を知る。星前と共に来た森がミヤビの手を握り冷たいと指摘。ミヤビの血管の特殊性を説明し始めた三瓶はハッと気付く。低体温症ならば脳梗塞は未完成なのでは?もしかしたら手術も可能なのでは?と。

ずっとミヤビを救う手立てが無さそうで、涙、涙で観ていたのだが、三瓶が可能性に気付いた瞬間、気が早いけど嬉し涙に変わった!このチームならきっとやってくれると。

ラスト「川内先生わかりますか?」三瓶の呼びかけに涙を一筋伝わせたミヤビが「わかります」これで終わらせたスタッフのセンスの良さに感服。どちらとも取れるけど、先ずは生きていた、それで十分。
終わり良ければ全て良し。

脚本=篠崎絵里子 演出=Yuki Saito

No.414

>> 407 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」8話まで終了。 基に胎児の父親が別人の可能性がある事を話してしまった悠子。リキの蛮行の… 【2024春ドラマ】

「燕は戻ってこない」9話まで終了。

離婚に応じる条件として基が悠子に言ったのは、リキが妻として草桶家に入り、双子の子育てをする様に悠子が説得をする事。リキは悠子の事を気にしているから、その悠子が説得する方が話が早いし、リキも罪悪感を持たずに済むという基なりの計算も有るのだろうけど、相変わらずの無自覚発言が凄い。
もっと凄かったのは悠子の説得の仕方。
「違約金を取らなかった基が、産んだ時の報酬(残りの500万円)も払うと約束したの?」先に契約違反をしたのはリキなので、悠子の指摘は尤もな話では有るのだが、リキと同じで私にもそれは“脅し”に聞こえたな。妻になればお金の心配は無くなるのよって。
りりこは自分の正義でのみ物事を判断し、変な煽り方をするし。

でも本当の鬼畜はやっぱり千味子だった!
産んで1年だけリキに子育てをして貰えって。1年だけなら子供はリキの事を覚えていないから好都合だと。その間にリキに芽生えるかもしれない母性の事などまるで無視。
それをそのままリキに伝える無自覚基にも呆れたけど。

産んでみなければ自分の感情がどうなるのか分からないと、返事を保留したリキが取り敢えず一番まともに見えた。
そして基の目の前で破水したリキ。
代理母で終わらせるのか、妻になるのか、どっち?

脚本=長田育恵 演出=北野隆

  • << 418 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」全10話終了。 リキが基の妻になる話は、リキが答えを出す前に、生まれた双子を見た悠子が基と復縁して私が育てると、またまた翻意をした為に“無し”になった。産後も続く想像外の痛みや帝王切開の傷といった“代理母の代償”に苦しむリキ。それとは無縁のまま念願の子供を授かりはしゃぐ草桶夫妻との“相容れない大きな差”が受け入れられず荒ぶるリキに、基は2ヶ月だけ双子を手元に置いて育てて欲しいと提案。そんな事をすれば愛着が湧いて、流石のリキも手放せなくなるのでは?と思ったら、やっぱり…。 草桶夫妻が名付けた名前ではなく、産む前からリキが絵本から取って呼び掛けていた“ぐり”“ぐら”を、産んでからもそのまま使って呼び掛けていたのを観て、あっ、これは自分の子っていうリキの自我の表れなんだなと。 それでもまさか、女の子一人だけ連れ去るとは思っていなかったけど。 代理母だと法的に認められていないから、結婚して産んで離婚する方法を取っているので、草桶家も表立っては訴えられないし、契約通り子供は一人渡すので、ドラマの落とし所としてはこれ以外には無かった様な気もしている。 話がビジネスライクにならなかったのは、敢えて業者のプランテの存在を引っ込めたから。そうしないとドラマにはならないからね。 脚本=長田育恵 演出=田中健二

No.415

【ドラマ雑感】

NHKの秋のシリーズドラマ(連ドラ)「3000万」について。

NHKでは2022年にWDR(Writers' Development Room)プロジェクトを立ち上げ、そこから生まれて本放送に乗せる初めての連ドラが「3000万」だ。
WDRプロジェクトとは、「脚本開発に特化したチーム」がライターズルームに集い、話し合いを重ねて1本のシリーズドラマの脚本を制作して行くスタイルの事。
海外のシリーズドラマはこういう形式で作られており、NHKもそれに倣ったという事らしい。

ひと口に脚本家と言っても、筋立てが得意な人も居れば台詞が得意という人も居るので、そういう人達を集めて得意な人が筋立てを考え、それを叩き台にしてそれぞれの得意分野でアイディアを出し合い、キャラクターを作り台詞を作って行く。その作業を重ねて1話ずつ作って行く。

今期の春ドラマの「アンチヒーロー」は、どうやらこのスタイルで作っていたらしい。4人の脚本家が参加していたが、毎回クレジットの一番最初に表記される人が代わっていたので、もしかしたら最初に表記された人が、叩き台に沿ってその回の本を書いて、その後皆で手を加えて完成するスタイルだったのかも。

私は「ブルーモーメント」こそ、このスタイルで作るべきだったのではと今思う。題材は良いのに仕上がりが(以下自粛)…特に台詞が(以下自粛)

No.416

【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」(共テレ,TBS)脚本=いずみ吉紘 他 出演=水川あさみ、玉山鉄二、丸山智己、和田正人、渡辺大、曽田陵介、田辺桃子、青木柚、渡辺いっけい、加藤雅也、筒井真理子、高岡早紀、櫻井翔 他

早見和真の小説原作。《金曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)

【父は殺されたー?若き政治家と秘書の黒い闇に新聞記者が迫る!】←初回の内容を端的に表したサブタイトルで、公式サイトの惹句は“ヒューマン政治サスペンス”。
最近の初回放送としては珍しく通常枠で収めていて、内容が二人の男の内面を探る様な心理サスペンスだったので、集中して観ていないと置いて行かれてしまうから、54分が限界だったなと。(中身を詰め込み過ぎてたし)

櫻井翔が演じる総理大臣も狙える現厚労大臣の清家は、玉山鉄二が演じる高校の同級生で現政務秘書官の鈴木に、本当に全てをコントロールされているのだろうか?
主人公(道上=水川あさみ)の先輩記者(山中=丸山智己)が言う様に、中身が空っぽの政治家が今の地位に居られる程政治の世界は甘くは無い筈。清家は利用されている振りをして、実は鈴木を利用している?

櫻井のキャラがハマッているし、玉山、水川も役に合っていてキャスティングの上手さを感じる。
今のところ道上記者が隙だらけなので、それがどっちに転ぶのかが気になる。

脚本=いずみ吉紘 演出=岩田和行

  • << 426 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」2話まで終了。 【深まる疑惑…事故と元恋人の秘密】 政治家を目指した清家は、高校の先輩で地元愛媛県の代議士(武智=小木茂光)の私設秘書となったが、清家が27才の時に交通事故で武智が死亡。清家が地盤を引き継ぎ当選した。事故の加害者は居眠り運転で、罪を認め無職なのに多額の賠償金を支払った。この加害者の状況が道上の父の死亡事故の加害者とそっくりで、父も武智も殺されたのでは?犯人は当時から清家と行動を共にしていた鈴木?と疑う道上。 その鈴木が暴走車にはねられ重傷を負った。 疑いをかわす為の自作自演?と思ったのだが、後から挿まれた鈴木の回想を信じるなら、鈴木は本当の被害者という事になる。 という事は、武智、道上の父の事故も指示をしたのは別人なのではないか。 そこで浮上するのは清家の元恋人だった美恵子(仮名=田辺桃子)。 大学3年の課題論文ではハヌッセンを肯定していたのに、同じテーマの卒論ではハヌッセンを否定している清家。当時の教授にも取材をし、これは恋人の影響によると推測をする道上。 清家に確かめようとするが、秘書を通じて取材許可の取り消しを通告されてしまう。 面白いのだけど、会話とモノローグでずっと進行してるので、演出的な工夫とかが殆ど感じられなくて、本を読んでるんじゃないんだからって言いたくなる様な…。 脚本=神田優 演出=岩田和行

No.417

【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」(CX)脚本=生方美久 出演=目黒蓮、有村架純、泉谷星奈、木戸大聖、古川琴音、林泰文、杏花、西田尚美、利重剛、池松壮亮、大竹しのぶ 他

オリジナル作品。《月9・54分枠》(全話数不明)※初回は30分拡大

【『ママが大好きだった人』…親と子の愛の物語。】
生方さんの前作「いちばんすきな花」は、台詞の中に生方さんの主張が強く出過ぎて、観ていて途中から疲れてしまったのだが、今作に関しては、きちんと作り込まれた登場人物それぞれの発する言葉として台詞が書かれているので、そして初回だけど説明台詞は一切無くて、登場人物が時に間の長い、或いは主語の無いリアルな会話に近い台詞のやり取りをするので、聞き漏らさない様にしながらそれぞれの心情を想像してドラマの世界に入り込む、そんな事をさせてくれる作りになっていたので、30分拡大でもずっと集中して観る事が出来た。

主人公の夏(目黒蓮)はナイーブで優しい性格だけど、それは優柔不断と紙一重。突然別れを告げて居なくなった恋人(水季=古川琴音)の死で、実は無断で自分の子(海=泉谷星奈)を産み育てていたと知った夏の衝撃。夏の性格から言って、引き取るかは別としても逃げる選択肢は多分無いのだろうが、今の恋人(弥生=有村架純)にとっては、自身もどういう選択をするのか、キツいよねえ、これ。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 428 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」2話まで終了。 【知ってしまったことで、あふれ出す…ふたをしていた想い】 前回『今の恋人(弥生=有村架純)にとっては、自身もどういう選択をするのか、キツいよねえ、これ。』と書いたのだが、ああ、なるほどそういう設定にしたのかと。 同じ2016年12月に、水季は夏に人工妊娠中絶同意書にサインをさせながら、夏には何も云わずに産む選択をし、弥生はその当時の恋人?が中絶を望み、彼女自身も同意して産まない選択をした、もし産んでいれば海と同じ位の年齢だった…という点にはドラマ上の作為は感じるけど、弥生は今でも胎児のエコー写真を大事に保管し、遺骨の眠るロッカー式納骨堂にお参りもしていて、決して忘れ去った訳ではないという設定にしてあるのには深い意味を感じる。 もしかしてなのだが、その手術の後に弥生は子供の産めない体になってるとか?  もしそういうアクシデントが無いのなら、あの状況で自分が海ちゃんの母親になる選択肢も有るって、即断して夏に言えるのかなってちょっと疑問に思ったものだから。 海が今迄会った事も無い夏をパパとして認識し、あれだけ求めるって事は、死期を悟った水季が“パパ”の事を教え込んでいたからよね。そうでなければ多分海は“近くの他人”の津野をもっと求めるよね。 脚本=生方美久 演出=風間太樹

No.418

>> 414 【2024春ドラマ】 「燕は戻ってこない」9話まで終了。 離婚に応じる条件として基が悠子に言ったのは、リキが妻として草桶家に入り… 【2024春ドラマ】

「燕は戻ってこない」全10話終了。

リキが基の妻になる話は、リキが答えを出す前に、生まれた双子を見た悠子が基と復縁して私が育てると、またまた翻意をした為に“無し”になった。産後も続く想像外の痛みや帝王切開の傷といった“代理母の代償”に苦しむリキ。それとは無縁のまま念願の子供を授かりはしゃぐ草桶夫妻との“相容れない大きな差”が受け入れられず荒ぶるリキに、基は2ヶ月だけ双子を手元に置いて育てて欲しいと提案。そんな事をすれば愛着が湧いて、流石のリキも手放せなくなるのでは?と思ったら、やっぱり…。
草桶夫妻が名付けた名前ではなく、産む前からリキが絵本から取って呼び掛けていた“ぐり”“ぐら”を、産んでからもそのまま使って呼び掛けていたのを観て、あっ、これは自分の子っていうリキの自我の表れなんだなと。
それでもまさか、女の子一人だけ連れ去るとは思っていなかったけど。

代理母だと法的に認められていないから、結婚して産んで離婚する方法を取っているので、草桶家も表立っては訴えられないし、契約通り子供は一人渡すので、ドラマの落とし所としてはこれ以外には無かった様な気もしている。

話がビジネスライクにならなかったのは、敢えて業者のプランテの存在を引っ込めたから。そうしないとドラマにはならないからね。

脚本=長田育恵 演出=田中健二

No.419

【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」(CX)脚本=宮藤官九郎 出演=小池栄子、仲野太賀、橋本愛、平岩紙、岡部たかし、馬場徹、塚地武雅、濱田岳、余貴美子、高畑淳子、生瀬勝久、柄本明 他

オリジナル作品。《水10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【笑って泣ける医療エンターテインメント!】
初回に関しては狙い過ぎてゴチャゴチャしてたなという印象。
塚地が演じるナースのしのぶが、いい味を出しつつバランサーの役目を果たしていたからまだ良かったけど、何も分からない時点でのあの“聖まごころ病院”での騒動のてんこ盛りは、観ていてキツかったわあ。

ヨーコ・ニシのキャラ自体は面白いのだけど、小池さんが滑らかではない英語をちょいちょい挟むので、それが気になるのに加え、日本語は岡山弁だから台詞が頭の中で渋滞してしまう。(滑舌の良い台詞回しが売りの小池栄子を全否定するのは、狙いなの?)

“ごった煮の街”歌舞伎町の救急病院を舞台に、伝えたいテーマは“平等とは?”で、金儲けにしか興味の無かったお気楽男の亨(仲野太賀)が、周りから影響を受けてどう変貌して行くのかを描くドラマ、という理解でいいのかな?

次回からもう少し落ち着いてくれる事を願って。

脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

  • << 431 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」2話まで終了。 【ホストVS医師の人気投票!客の奪い合いで大騒動!】 今回はヨウコ・ニシを軸に話が動き、医者の自分が関わったからには絶対に死なせないという強い信念が伝わって来て、観やすかったし面白さもやっと分かって来た。 家や学校に居場所の無い若い子達が集まって来て、犯罪の被害者や加害者になってしまう事が社会問題になっているトー横キッズ。 ホストに入れ込み借金漬けになった女が、風俗や売春で稼ぎ、またホストに貢ぐループから抜け出せなくなる問題。 今回はこの二つの社会問題を取り上げ、トー横キッズのマユ(伊東蒼)も、ホスト狂いのリリカ(寺本莉緒)も、色々有って死を選ぼうとするのだが、そこに立ちはだかるのがヨウコ。 オーバードーズから助けたマユには「おめえ死んだらぼっけえ悲しい」「なんべん死のうとしてもゼッテー助ける、わしの勝手じゃ」こんな風にストレートに言ってくれる言葉は、間違いなく心に響くと思う。 ビルから飛び降りようとしたリリカには「でーれーイテエけど死なん。もんげー苦しいけど死なん」と、様々な例を挙げて“そんな風になるならやめとこ”と戦意喪失させて引き止める。 岡山弁で訴えるから感覚的により深く真意が伝わる効果は有ると思う。正論を吐きたい時のクドカンのいつもの照れ隠し…なのかな? 脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

No.420

【2024夏ドラマ】

「ギークス~警察署の変人たち~」(CX,共同TV)脚本=大林利江子 他 出演=松岡茉優、田中みな実、滝沢カレン、白洲迅、泉澤祐希、あの、若林時英、徳井優、マギー、中村蒼 他

オリジナル作品。《木曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【残業NG!厄介な女たちが井戸端会議で事件解決】公式サイトの紹介にも『ギークとは賢いオタク。人間関係に難ありな警察署勤務の女ギーク達が、週末の井戸端会議で事件をスーパーアシストしてしまう井戸端謎解きエンターテイメント』とあるのだが、確かに一緒に飲んで食べてはいるけど、そこで知恵を出し合って解決の糸口を見付けている訳ではなくて、ほぼほぼ記憶力、洞察力に長けている鑑識課員の松岡茉優の能力で解決に導いていたので、看板に偽りありだよね。(←これだと従来の刑事ドラマとたいして変わらない)

まっ、面白ければ文句は無いのだけど、とにかくテンポが悪い。15分拡大を消化出来ないなら無駄に拡大するな!と言いたい。
初回に滝沢カレンの中途半端な姉弟の話、田中みな実ママなんだ!の話は必要無いし、通常運転の怪しさを醸し出すお隣さんの白洲迅と松岡茉優のやり取りをもっと削り、他もテンポアップすれば54分に収まるでしょ。
事件のアイディアもショボイしなあ。離脱するかは次を観て決めるわ。

脚本=大林利江子 演出=山内大典

No.421

【2024夏ドラマ】

「ビリオン×スクール」(CX)脚本=我人祥太 他 出演=山田涼介、木南晴夏、水沢林太郎、松田元太、大原梓、志田未来、坂口涼太郎、MEGUMI、神木隆之介、安達祐実、水野美紀、市村正親 他

オリジナル作品。《金9・58分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【山田涼介×学園ドラマ!スゲェ2人がやってきた】
日本最大の財閥グループ企業・加賀美グループのCEO加賀美零(山田涼介)が、自ら開発中の超高精度動的教育用AIプログラム(ティーチ=安達祐実)のデータ収集の為に、身分を隠して私立絵都学園の落ちこぼれクラス3年0組に、秘書の芹沢一花(木南晴夏)と共に担任、副担任として赴任するという相当バカバカしい設定で、脚本家も弱いし演出は苦手な部類の瑠東さんだし、初回だけで離脱かなあと思いながら観たのだが、バカバカしいなりに面白いし、瑠東さんの演出が良い方に転んでいて、好きだった「極道主夫」並みに観やすかったので、こういう感じなら気楽に観られて楽しめるかもと思えた。

天才の加賀美零は学校には行かずに育ったらしく、一般的な庶民の生活感覚等とは縁遠く結構な俺様体質で、これって当て書き?って位山田くんにハマッていて、これもすんなりドラマの世界に入れた一因かなと。
多分もう感想は書かないと思うけど、この後も笑って楽しみたい。

脚本=我人祥太 演出=瑠東東一郎

No.422

「2024春ドラマのまとめ①」

1位「アンチヒーロー」(TBS)
4人の脚本家が参加する“海外スタイル”での制作が功を奏し、最初から最後迄ずっと惹き付けられる完成度の高いドラマだった。長谷川博己に引っ張られる形で、若い役者陣もいい演技を見せてくれて大満足。

2位「アンメット ある脳外科医の日記」(フジ/制作はカンテレ)
初期に西島会長、津幡師長、麻友のキャラを劇画的に作り過ぎたのが勿体無かった。医師としてのミヤビを最初からもっと押し出していればね。終わり方が良かったので満足はしている。

3位「燕は戻ってこない」(NHK)
(本人のせいなんだけど)底辺の生活に喘いでいた主人公が、金目当てに深くは調べずに代理母に応募。登場人物全員が自己中で色々考えさせられたドラマ。

【他にハマったドラマ】
「約束~16年目の真実」(日テレ/制作は読売テレビ)
「からかい上手の高木さん」(TBS)

【今期の演技MIP】
「アンメット」の杉咲花と若葉竜也。P、D含めて相当話し合って、あのナチュラル演技スタイルで行こうと決めたのだろうなと推測。それが奏功してたし存在感が凄かった。

※1~3位迄、前期冬ドラマの1~3位と番組枠が全く同じ並びで自分でもびっくり。他のドラマ枠のスタッフさんも奮起して、面白いドラマを作って欲しいな。


※放送局は私が関東地区で視聴した局名を記載

No.423

>> 422 【訂正】

※1~3位迄、前期冬ドラマの1~3位と番組枠が全く同じ並びで自分でもびっくり。他のドラマ枠のスタッフさんも奮起して、面白いドラマを作って欲しいな。

前期の1位は「不適切にもほどがある!」で金曜ドラマ枠。
今期の1位は日曜劇場枠なので、制作局は同じTBSだけど枠違いだったので訂正します。
2、3位は訂正無しです。

No.424

「2024春ドラマのまとめ②」
~3位迄に入らなかったドラマの一言感想~

「95」(テレ東)
“超過激なお化け屋敷”感が漂う青春暴力物語。あれだけ暴れて補導すらされないってw

「Destiny」(テレ朝)
アダルトチルドレン5人組の自己中傍迷惑物語。

「お迎え渋谷くん」(フジ/カンテレ制作)
最後迄観たら実は、幼い頃から感情を抑圧する事で自分を守って来た主人公が、愛花との恋で成長し、感情を開放出来る様になる迄の話だった。

「Root/ルート」(テレ東)
当初想像していた内容とは違っていて、泥臭い暴力と理不尽が横行する内容で戸惑った。主演二人にはスタイリッシュ系の方が似合っていた様な…。

「からかい上手の高木さん」(TBS)
これはハマった!二人が可愛くて、ずっとニヤニヤしながら観ていた。余計な足し算引き算をしない一点突破の破壊力に釘付け。

「滅相もない」(TBS)
何とか最後迄観たけど、やっぱり加藤拓也の世界観とは隔たりを感じるわあ。

「ブルーモーメント」(フジ)
緊迫感を台無しにする、現場最前線での“お気持ち表明ごっこ”。期待していたのに…。

「Beriev-君にかける橋-」(テレ朝)
それなりに楽しめはしたのだけど、何故崩落事故を起こしたのかの部分を曖昧にした事で、全体の印象が悪くなってしまったのが残念。

No.425

>> 424 「2024春ドラマのまとめ②」の続き

「約束~16年目の真実」(日テレ/読売テレビ制作)
これもハマった!面白かった。多少強引な展開も有ったけど、無駄に足を引っ張る様な設定は無くて、ずっと平均的に面白かったのは評価出来る。

「君が獣になる前に」(テレ東)
“きみけも”のループを阻止する為に“ぼくけも”になってしまった神崎。最後は彼女の心を救う為に、二人だけでのガス死を選択。またループしない保証は無いよね。

「花咲舞が黙ってない」(日テレ)
最初は楽しめたのだが、主演女優の目をひんむく度合いが増す毎に、話が面白くなくなって行ったかなと。

「6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の2番目の憂鬱」(テレ朝)
S1ではまだ精神的にフラフラしていた男が、花火師としての自我を確立する迄の物語。それにしてもひかりの「ケチくせえなあ!」は衝撃だった(笑)

「おいハンサム!!2」(フジ/東海テレビ制作)
お母さんの支えが有ってこその、お父さんの“ハンサム説教”なのだと再認識。パンの耳のエピソードが好き。

※春ドラマは計16本を全話視聴した。
初回を視聴したドラマは25本で、その内、途中離脱はGP帯が7本、深夜帯が2本だった。

※()内の局名2つは、(視聴局/制作局)を表示

No.426

>> 416 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」(共テレ,TBS)脚本=いずみ吉紘 他 出演=水川あさみ、玉山鉄二、丸山智己、和田正人、渡… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」2話まで終了。

【深まる疑惑…事故と元恋人の秘密】
政治家を目指した清家は、高校の先輩で地元愛媛県の代議士(武智=小木茂光)の私設秘書となったが、清家が27才の時に交通事故で武智が死亡。清家が地盤を引き継ぎ当選した。事故の加害者は居眠り運転で、罪を認め無職なのに多額の賠償金を支払った。この加害者の状況が道上の父の死亡事故の加害者とそっくりで、父も武智も殺されたのでは?犯人は当時から清家と行動を共にしていた鈴木?と疑う道上。
その鈴木が暴走車にはねられ重傷を負った。
疑いをかわす為の自作自演?と思ったのだが、後から挿まれた鈴木の回想を信じるなら、鈴木は本当の被害者という事になる。
という事は、武智、道上の父の事故も指示をしたのは別人なのではないか。
そこで浮上するのは清家の元恋人だった美恵子(仮名=田辺桃子)。

大学3年の課題論文ではハヌッセンを肯定していたのに、同じテーマの卒論ではハヌッセンを否定している清家。当時の教授にも取材をし、これは恋人の影響によると推測をする道上。
清家に確かめようとするが、秘書を通じて取材許可の取り消しを通告されてしまう。

面白いのだけど、会話とモノローグでずっと進行してるので、演出的な工夫とかが殆ど感じられなくて、本を読んでるんじゃないんだからって言いたくなる様な…。

脚本=神田優 演出=岩田和行

No.427

【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」(ytv)脚本=橋本夏 出演=成田凌、吉川愛、萩原利久、佐藤大樹、仲万美、松本怜生、杢代和人、栗谷(カカロニ)、山下美月、黒木メイサ、野間口徹、小日向文世 他

井龍一/伊藤翔太の漫画原作。《日曜ドラマ・55分枠》(全話数不明)

【過去と現在が交錯する2つの事件の真相と謎】
二つの時間軸が有り、記者の森(山下美月)が姿を消してしまった取材対象の少女を捜す現在が2024年で、手首のマークのタトゥーから、もしかしたらその少女にも何らかの関係が有るのかもしれないと考える大事件(13人の未成年の白骨死体が見付かり、屋敷の持ち主の灰川=小日向文世が逮捕された)が発覚したのが2017年で、初回は事件についての顛末が、刑事だった主人公の冴木(成田凌)と、灰川は犯人ではないと警察署に話に来て、真実を探る為に冴木と行動を共にする蓮水(吉川愛)が知り得た事として語られ、話が進む。

6年前(2011年)に解散を告げる迄、灰川は虐待や育児放棄をされていた子供達を自分の屋敷に集め、最終的には自分も含めた19人の子供達と暮らしていたと話す蓮水。果たして灰川は善人なのか、それとも何らかの洗脳をしていたのか。

映画的な映像と効果的な音楽が作り出す独特な世界観に引き込まれた。
これは先が楽しみなドラマだ。

脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

  • << 435 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」2話まで終了。 【謎の容疑者、確保…正体は…驚愕の展開へ…】 蓮水によると灰川は“リッカのマーク”は“家族の印”と言って、リッカのチャームを子供達に渡していたという。 白骨死体の有った灰川邸の地下室にもリッカのマークが描かれていたので、冴木は灰川が犯人では無いなら、生き残った子供達の内の誰かかもしれないと蓮水に話すのだが、あれっていつ描かれたのかにもよるよね。 警察に確保された(というか自ら確保されに来た?)灰川は、13人を殺したのは自分だと認めて、それ以外は黙秘を貫き留置所で首を吊ってしまった。真犯人が生き残った子供達の誰かと考え庇ったのか、それとも灰川の存在が不都合な誰かに殺されたのか。 今回、冴木の弟の蒼佑は亡き父のDVに遭い続けて灰川邸に避難していたが、父が死んでもDVの呪いは解けず、精神的に壊れている事が分かった。うん?という事は、12才で亡き母の実家(祖父)に引き取られる迄、父達と暮らしていた冴木自身にDVの闇は引き継がれていないのだろうか? 男性ばかりを狙う連続傷害事件の被害者は、皆子供を虐待している共通点が有ったという事で、俄然DVを憎む蒼佑が怪しい感じにはなって来たのだが、五味が驚いていた容疑者らしき防カメの捉えた人物って誰なのかな。気になるわあ。 あのチューリップ帽の謎男も。 脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

No.428

>> 417 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」(CX)脚本=生方美久 出演=目黒蓮、有村架純、泉谷星奈、木戸大聖、古川琴音、林泰文、杏花、西田… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」2話まで終了。

【知ってしまったことで、あふれ出す…ふたをしていた想い】
前回『今の恋人(弥生=有村架純)にとっては、自身もどういう選択をするのか、キツいよねえ、これ。』と書いたのだが、ああ、なるほどそういう設定にしたのかと。
同じ2016年12月に、水季は夏に人工妊娠中絶同意書にサインをさせながら、夏には何も云わずに産む選択をし、弥生はその当時の恋人?が中絶を望み、彼女自身も同意して産まない選択をした、もし産んでいれば海と同じ位の年齢だった…という点にはドラマ上の作為は感じるけど、弥生は今でも胎児のエコー写真を大事に保管し、遺骨の眠るロッカー式納骨堂にお参りもしていて、決して忘れ去った訳ではないという設定にしてあるのには深い意味を感じる。

もしかしてなのだが、その手術の後に弥生は子供の産めない体になってるとか? 
もしそういうアクシデントが無いのなら、あの状況で自分が海ちゃんの母親になる選択肢も有るって、即断して夏に言えるのかなってちょっと疑問に思ったものだから。

海が今迄会った事も無い夏をパパとして認識し、あれだけ求めるって事は、死期を悟った水季が“パパ”の事を教え込んでいたからよね。そうでなければ多分海は“近くの他人”の津野をもっと求めるよね。

脚本=生方美久 演出=風間太樹

  • << 436 2024夏ドラマ】 「海のはじまり」3話まで終了。 【たいせつな人を失うということ】 簡単に結論は出せないけど、取り敢えず海ちゃんと一緒に過ごす時間を作ろうと考えた夏は、母親役を担うつもりの弥生と共に会いに行き、海のリクエストで水季の職場だった図書館に行く。 初めましての弥生にも直ぐに懐き、ずっと笑顔で過ごす海に、夏自身は違和感が有ったのかもしれない。 今度は海が望んで夏のアパートに遊びに来て、やはり弥生と明るく楽しそうに過ごしている姿を見て、夏は「何でそんなに元気振るのか」等々、海にかなりキツい言葉を浴びせてしまう。それも大人の言葉遣いで。弥生が止めようとしても、普段のモゴモゴ夏からは想像出来ない位、次々に言葉が出て来る夏。顔色を変え夏を見続ける海の目に涙が溜まり、弥生がハンカチを差し出す。大粒の涙をこぼした海は弥生のハンカチをスルーして夏の元へ走り抱きつき、声を出して泣き出す。夏もしゃがんでおずおずと海を抱き締め二人で泣く。その二人を背にポツンと弥生の疎外感。 水季は予想通り普段から海に夏の事を話していた。だから海にとっては“いなくなったパパ”だったのかな?ママが仕事に行くのも“いなくなる”と怖がっていた海。 だから夏に一番に望むのも「いなくならないで」って事らしい。切ないよなあ。 脚本=生方美久 演出=高野舞

No.429

【2024夏ドラマ】

「マウンテンドクター」(カンテレ)脚本=高橋悠也 出演=杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二、近藤公園、八嶋智人、トラウデン直美、石野真子、石丸謙二郎、檀れい、大森南朋 他

オリジナル作品。《月10・54分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

【大自然の真ん中で命をつなぐ山岳医療チーム誕生】
ああ、やっぱり危惧していた通り脚本が弱いな…。

山岳医療チームの新組織MMTの立ち上げと活躍?を描くらしいこのドラマも、「ブルーモーメント」同様、初回からご都合主義の匂いがプンプンと漂っていて、先行きが不安で仕方ないのだが。

故郷の長野県の信濃総合病院に、東京から転籍して来た若手の整形外科医である主人公(宮本=杉野遥亮)を無理矢理山岳医療科との兼務にして、救助要請が有ったらいきなり一人でヘリに乗せて対処させるって有り得ないし。そういう設定にしたのは、トリアージミスをした宮本の前に、俺様国際山岳医の江森(大森南朋)が颯爽と現れ、宮本のミスをカバーし、ガツンと説教をして自信喪失させる為。(その後のペースメーカーの件も、江森がカルテで共有していれば何も問題が無かった話)あれもこれも、宮本を国際山岳医にさせる為のご都合主義。

宮本の兄の死の克服も留学も、初回で済ませてしまった点と、映像の美しさだけは評価するけどね。

脚本=高橋悠也 演出=国本雅広

  • << 437 【2024夏ドラマ】 「マウンテンドクター」2話まで終了。 【山岳医療チーム始動!滑落事故から親子の命を救え】 初回の感想で“脚本が弱い”“ご都合主義の匂いがプンプン”って書いたのだけど、今回はこのドラマの大ブレーキになっている江森が少し後ろに下がって、滑落事故を起こした親子(西原亜希と横山歩が演じていて上手かった)の関係性や、宮本が中心になって山小屋の人やMMTメンバーと共に全力で救出・治療する様子を丁寧に描いていて、山でのロケも交えて臨場感や緊迫感も出せていたし、もっと言えば1年留学して国際山岳医に認定されたといっても、今の宮本は緊急時の的確な診断を要する救命医としてはまだ未熟というリアルな面も同時に描いていて、そこも好感が持てたので、これなら続けて観て行こうかなと思ったら…、ラストに出たよ大ブレーキ江森! 何あの家庭教師のトラコみたいに子供に圧を掛ける大森南朋。 これって考察要素を取り入れてバズらせないと…という強迫観念に取り憑かれているプロデューサーの指示なのかな←という個人の勝手な考察デス 勤務時間外は個人的に山をパトロールし、事故った登山客を助け、山をナメて事故った者には説教する江森…位の設定だけだったら良かったのになあ。 MMTの連係が良かったから、取り敢えず次回も観るけど。 脚本=高橋悠也 演出=国本雅広

No.430

【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」(TBSスパークル,TBS)脚本=宮本武史 他 出演=松本若菜、松村北斗、津田健次郎、野呂佳代、村川絵梨、倉田瑛茉、松井愛莉、藤井隆、濱田マリ、塚本高史、浅野和之 他

ひうらさとるの漫画原作。《火曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)

【家事しない38歳+シンパパ=?】
冒頭、アプリ制作会社レスQの有能なプロダクトマネージャーで、社長や同僚からも信頼されている主人公(西園寺さん=松本若菜)と、アメリカのパイナップル本社(アップルのもじりw)から転職して来た天才エンジニア(楠見くん=松村北斗)の、アプリ開発を巡るバチバチから始まり(それを同僚達が、ロジカルズバズバ男子とひらめきワクワク女子の対決に例えていたのが言い得て妙)、どうなるのかと思ったら楠見くんは“わたし、定時で帰ります男子”で、あっけなく終了。
挨拶も無しにいきなり西園寺さんをやり込める楠見くんに、“えっ、こういう子苦手”と思ったのだが、話が進むに連れて対人関係が苦手なだけで、悪いと思ったら直ぐ謝るし、仕事もシンパパ業もきちんと両立して他人に迷惑を掛けたくないという気持ちが空回りしているだけだと分かったし、西園寺さんも姐御肌な面が有って、他人を思いやれる人だから、観ていて素直に楽しめた。
という事で取り敢えず継続視聴決定。

脚本=宮本武史 演出=竹村謙太郎

  • << 438 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」2話まで終了。 【家事ゼロの危機!?人と暮らすって大変!】 やっとルカが熟睡した22時過ぎに、ルカを前抱っこしてコインランドリーで洗濯を始めようとしてる楠見。子育ての現実を偶然見てしまった西園寺さんはほっとけなくなってしまい、ウチの洗濯機を使えばいいと言って、他人だからと頑なに断る楠見を強引に連れ帰る。これが大家と間借り人の関係性が崩れる分岐点になった訳ね。 部下のミスで取引先の信頼を失ってしまった西園寺さん。謝罪を受け入れて貰えず流石に落ち込むも、事情を知っている楠見が作った“しおしお野菜スープ”で元気付けて貰い、再び謝罪チャレンジ。でもただ謝るだけではなく、怒涛の4案プレゼンをする根性と機転が素晴らしかった。この社長の琴線が何処に有るのかを熟知しているからこそのリカバリー術。あのポジションに居るのは伊達じゃない。 お互いに相手を変人だと思っている二人は、“家族”という枠組の中に入れば気を遣わずに済むから(←そんな事は無いと思うけどw)という理由で、“偽家族”として暮らして行く協定を結ぶ。 枠組を変えても二人の意識や考え方が大きく変わらなければ、お互いに疲れてしまう事に変わりは無いと思うけど、でもどんなドタバタコメディーになって行くのかは楽しみ。 脚本=宮本武史 演出=竹村謙太郎

No.431

>> 419 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」(CX)脚本=宮藤官九郎 出演=小池栄子、仲野太賀、橋本愛、平岩紙、岡部たかし、馬場徹、塚地武雅… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」2話まで終了。

【ホストVS医師の人気投票!客の奪い合いで大騒動!】
今回はヨウコ・ニシを軸に話が動き、医者の自分が関わったからには絶対に死なせないという強い信念が伝わって来て、観やすかったし面白さもやっと分かって来た。

家や学校に居場所の無い若い子達が集まって来て、犯罪の被害者や加害者になってしまう事が社会問題になっているトー横キッズ。
ホストに入れ込み借金漬けになった女が、風俗や売春で稼ぎ、またホストに貢ぐループから抜け出せなくなる問題。
今回はこの二つの社会問題を取り上げ、トー横キッズのマユ(伊東蒼)も、ホスト狂いのリリカ(寺本莉緒)も、色々有って死を選ぼうとするのだが、そこに立ちはだかるのがヨウコ。
オーバードーズから助けたマユには「おめえ死んだらぼっけえ悲しい」「なんべん死のうとしてもゼッテー助ける、わしの勝手じゃ」こんな風にストレートに言ってくれる言葉は、間違いなく心に響くと思う。
ビルから飛び降りようとしたリリカには「でーれーイテエけど死なん。もんげー苦しいけど死なん」と、様々な例を挙げて“そんな風になるならやめとこ”と戦意喪失させて引き止める。

岡山弁で訴えるから感覚的により深く真意が伝わる効果は有ると思う。正論を吐きたい時のクドカンのいつもの照れ隠し…なのかな?

脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

  • << 439 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」3話まで終了。 【とおるがホストに!?予約殺到の美容クリニック開業!!】 亨の父・啓三は、どこから計算ずくだったのかは分からないけど(まさか繁盛させたイ・オンナ=リツコとは繋がってはいないと思うけど)、“じゅがいこちゅ”君の施術ミスをしたのは聖まごころ病院らしいという書き込み&拡散をしたのは、多分あの親父だよね。勝手に医療機器を買って借金漬けにして、返せなければビルを手放せって。親父に利用された亨が気の毒だわ。 万引きをして補導されてしまったマユ(伊東蒼=上手いよね)。 NOT ALONEの舞は守ってあげたいという意識が強すぎるのね。守られたい子も居るだろうけど、マユは細かい事は詮索せずに、でも命に関わる事だけはきちんと意見する、そういうヨウコの事は信頼しているみたいで。 だから家に連れ戻され、また母の男が襲って来た時に、最初は受け流そうとするも頭に浮かんだのはヨウコの「自分の身を守るのは自分じゃ!」という言葉で、その言葉に押されて割り箸を半分に折り、男の太ももに突き刺した。 走って逃げながら少し笑っていたのでそれが救い。 ラスト、大男に首をキメられて持ち上げられたヨウコは、男の急所を蹴り上げると予想。足先がジャストな位置だし、何の為の寝る時も履いてるブーツかって話よね、きっと。 脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

No.432

【2024夏ドラマ】〚ちょこっと感想〛

「ビリオン×スクール」2話まで終了。

【AI教師はイジメ問題を解決できるか?】
感想は初回のみで後は観るだけにしておこうと思っていたのだが、上坂樹里が演じるひめ香がイジメを受け続けている問題を、加賀美がテクノロジーを駆使して解決しようとするが、根が深くてすんなりとは行かないという現実味も含ませて、シリアス寄りのコメディーとして上手く作られていたし、期待の上坂樹里が◎の演技で起用に応えていたので、それを書き残しておきたくなった。
脚本=我人祥太 演出=瑠東東一郎


「笑うマトリョーシカ」3話まで終了。

【裏で操る者を追え!秘書VS元恋人】
やはりストーリーは抜群に面白いのだけど、ドラマとしては登場人物や台詞量が多くて次々に場面が流れて行くから、ここという捉えどころが無くて、観終わるとぐったり疲れてしまうのよね。
相関図の“謎の女”こと高岡早紀は、最初は青木柚時代の頃の清家の母親かなと思っていたのだけど、現在の時間軸に出て来ているので清家の元恋人(田辺桃子)の今の姿なのかなと。でも櫻井翔とは年齢が合わない様なと思ったら、元恋人は名前も嘘を付いていた(本名は真中亜里沙)ので、年齢も誤魔化していたと考えれば不自然ではなくなるのかな。
道上の考える“操る者”が、鈴木から元恋人に反転する展開が本当に面白い。
脚本=いずみ吉紘 演出=城宝秀則

  • << 440 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」4話まで終了。 【予言された悪夢と見えない敵の謎を追え!】 いやあ、前回のミスリードにすっかり騙された。前回、田辺桃子が結構雰囲気を高岡早紀に寄せて演じている様に感じたので、高岡早紀は清家の母親説よりは、清家の別れた恋人・三好美和子説の方を取ったのだが…。 今回、道上があの『最後に笑うマトリョーシカ』応募原稿に書かれた亜里沙の実家を訪ね、母親から話を聞いた時に、最後に娘に会ったのは21年前位、娘が22才の頃だったと母親が言った瞬間に、あっ年齢は誤魔化してなかったんだ、じゃあ高岡早紀の“清家の恋人説”は消えたなと。 で、高岡早紀は謎の女改め、清家の母・清家浩子となった訳だけど。浩子は一郎を身籠ったまま、東京で愛媛の資産家・還暦の清家嘉和を捕まえて?結婚、嘉和はその3年後に交通事故で死亡し(本当に事故?)、浩子は莫大な遺産を相続したらしい。 浩子はその美貌と野心で、恐らく鈴木や佐々木、武智達をたらし込み、着々と息子一郎の政治家への道を用意したと思われる。 清家を操っていたのは鈴木→亜里沙と思われたが実は浩子だったと、またまた反転。面白いなあ。て事は亜里沙はどうなった?浩子が始末しちゃったの? 第二の謎の女・真飛聖は亜里沙?それとも同級生の美和子?どっちだろう。 脚本=神田優 演出=小林義則

No.433

【2024夏ドラマ】〚視聴離脱したドラマ〛

「青春ミュージカルコメディ oddboys」初回のみで離脱した。
徳尾さんが書いているので観てみたが、ワンシチュエーションのミュージカル物(しかも知らない役者さんばかり)はキツかった…。
脚本=徳尾浩司 演出=小木曽由衣


「タカラのびいどろ」初回のみで離脱した。
岩瀬洋志目当てで観たのだけど、脚本がイマイチで相手役男優も苦手なタイプだったので、直ぐに諦めた。
脚本=下亜友美 演出=石橋夕帆


「ブラックペアンseason2」初回のみで離脱した。
S1は全話観たけど自分の感想を読み返したら文句だらけ。道理で内容を殆ど覚えていなかった訳だ。なのでS2は観ようか迷ったのだが、竹内涼真目当てで観てみた。彼は役の設定も彼の演技自体もとても魅力的だったけど、肝心の主人公の設定とストーリー自体が全く魅力が無かったので、今回は早々と撤退する事にした。


「ギークス~警察署の変人たち~」2話迄で離脱した。
あのユルい感じが好きな人も居るみたいだけど、私は駄目だった。主人公が自分の家に入りたいのに、掴んだ腕を離さずグイグイ来るお隣さんの白洲迅が有り得ないんだけど(笑)
脚本=大林利江子 演出=山内大典

No.434

【2024夏ドラマ】

「マル秘の密子さん」(NTV)脚本=丑尾健太郎 他 出演=福原遥、上杉柊平、清水尋也、志田彩良、吉柳咲良、神保悟志、桜井日奈子、黒羽麻璃央、渡辺真起子、小柳ルミ子、松雪泰子 他

オリジナル作品。《土ドラ10・54分枠》(全話数不明)

【あなたが変われば、世界は変わる】
いやいや、燃え尽きているとはいえ、まだ火が残っている火災現場に、普通の格好の中年女性(今井夏=松雪泰子)がそのまま入って行って、倒れている男性(神保悟志)を助け出すってメルヘン?その前に消防も警察もそこに居ないって有り得ないでしょ?

という設定の甘さは有ったけど、色彩と光彩に拘った画作り(コア層に狙いを定めて韓ドラやK-POPのMVを意識した?)は目を引いたし、清純派、優等生、頑張り屋等のイメージが定着した感のある福原遥が、ダークな面も併せ持つ主人公の本宮密子を、キャラ頼りではなく、その演技で人物像に説得力を持たせる事が出来るのかを見届けたくなったので、その意味では初回としての掴みはOKという事かな。

公式サイトによると“どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる謎多き女”、それがトータルコーディネーターを名乗る密子という事で、今の所は今井夏を九条開発の社長にすべく策を弄しているのだが、密子にはどんな裏が隠されているのか…も今後の見どころになりそう。

脚本=丑尾健太郎 演出=中茎強

  • << 441 【2024夏ドラマ】 「マル秘の密子さん」2話まで終了。 【死の擬似体験はいかがですか?】 初回で一番印象に残った“色彩と光彩豊かな映像”も、そういうものと慣れてしまえばいつまでも売りには出来ず、当然だけど中身で勝負になって来る。(それを意識してか最初からの計算なのか、色彩の華やかさはぐっと抑えめになった。光彩の使い方は工夫していて印象に残る) で、中身だけど、総務部の契約社員の今井智(清水尋也)が、新社長に名乗りを上げた夏の息子だと分かると、九条の血筋を鼻に掛ける上司の森山課長が難癖をつけてイジメ始める。契約社員だからケイヤ君呼びからしてムカつくのだけど、智がやってもいないミスを森山に捏造されても、母のおかげで掴んだこの仕事を失いたくない智は、何とも思ってない、あれはイジりだと密子に言うし、社長に立候補し自分の立場を危うくした母親をなじったりもするのね。 夏が前社長を助け看病を尽くしたから得られた職場なのに…甘ちゃんなのね。 森山に仕掛けられて退職だ!賠償だ!という話になっても、密子はちゃちゃっと手を貸して片付けたりしないで、智の内省を促し彼自身が森山と対峙して解決する様に仕向けるのね。これは良かったな。 但しもう少しテンポアップして欲しいかな。 ベースは火事で死んだ社長秘書が密子の身内で、その復讐話って事? 脚本=丑尾健太郎、藤岡明子 演出=中茎強

No.435

>> 427 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」(ytv)脚本=橋本夏 出演=成田凌、吉川愛、萩原利久、佐藤大樹、仲万美、松本怜生、杢代… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」2話まで終了。

【謎の容疑者、確保…正体は…驚愕の展開へ…】
蓮水によると灰川は“リッカのマーク”は“家族の印”と言って、リッカのチャームを子供達に渡していたという。
白骨死体の有った灰川邸の地下室にもリッカのマークが描かれていたので、冴木は灰川が犯人では無いなら、生き残った子供達の内の誰かかもしれないと蓮水に話すのだが、あれっていつ描かれたのかにもよるよね。
警察に確保された(というか自ら確保されに来た?)灰川は、13人を殺したのは自分だと認めて、それ以外は黙秘を貫き留置所で首を吊ってしまった。真犯人が生き残った子供達の誰かと考え庇ったのか、それとも灰川の存在が不都合な誰かに殺されたのか。

今回、冴木の弟の蒼佑は亡き父のDVに遭い続けて灰川邸に避難していたが、父が死んでもDVの呪いは解けず、精神的に壊れている事が分かった。うん?という事は、12才で亡き母の実家(祖父)に引き取られる迄、父達と暮らしていた冴木自身にDVの闇は引き継がれていないのだろうか?

男性ばかりを狙う連続傷害事件の被害者は、皆子供を虐待している共通点が有ったという事で、俄然DVを憎む蒼佑が怪しい感じにはなって来たのだが、五味が驚いていた容疑者らしき防カメの捉えた人物って誰なのかな。気になるわあ。
あのチューリップ帽の謎男も。

脚本=橋本夏 演出=内藤瑛亮

  • << 443 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」3話まで終了。 【容疑者の謎の死…犯人判明…兄弟が抱えた傷】 前回、蒼佑が精神的に壊れているのなら、12才迄一緒に暮らしていた“冴木自身にDVの闇は引き継がれていないのだろうか?”と書いたのだが、やはりそうだったか…。 でも五味(メイサ)の観察力は凄いね。冴木の癖(両手を握りしめ祈る様なポーズ=虐待されている子が今日こそは逃れたいと必死に祈る時の姿)を覚えていて、防カメ映像の犯人らしき男が同じポーズをしていたのを見逃さず、「あんたなんでしょ?」。蒼佑が虐待され始めたのは冴木が祖父に引き取られた後からだから「それまではあんたが受けてたんでしょ?」「私は何もしないから自分でカタをつけて…自首して」 帰宅して服を脱いだ冴木の背中一面には、激しい暴力を受けていた事が分かる傷痕が。 連鎖した蒼佑の暴力は実母に向かい、冴木のそれは子供に暴力を振るう男親達に向かった。 蒼佑は何とかしたいとDV加害者プログラムに参加しており、花音が突き落とされた時も参加していた。 冴木が蒼佑に自分が傷害事件の犯人だと告白し、兄が昔言ってくれた言葉を支えに何とかやり直そうとしていると言う蒼佑は「何やってんだよ!」となじるが、漸く心を通わせる事が出来た様に見えて切なかった。 文字数制限で細かくは書けないけど、怖い終わり方も凄かった。 脚本=橋本夏 演出=二宮崇

No.436

>> 428 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」2話まで終了。 【知ってしまったことで、あふれ出す…ふたをしていた想い】 前回『今の恋人… 2024夏ドラマ】

「海のはじまり」3話まで終了。

【たいせつな人を失うということ】
簡単に結論は出せないけど、取り敢えず海ちゃんと一緒に過ごす時間を作ろうと考えた夏は、母親役を担うつもりの弥生と共に会いに行き、海のリクエストで水季の職場だった図書館に行く。
初めましての弥生にも直ぐに懐き、ずっと笑顔で過ごす海に、夏自身は違和感が有ったのかもしれない。

今度は海が望んで夏のアパートに遊びに来て、やはり弥生と明るく楽しそうに過ごしている姿を見て、夏は「何でそんなに元気振るのか」等々、海にかなりキツい言葉を浴びせてしまう。それも大人の言葉遣いで。弥生が止めようとしても、普段のモゴモゴ夏からは想像出来ない位、次々に言葉が出て来る夏。顔色を変え夏を見続ける海の目に涙が溜まり、弥生がハンカチを差し出す。大粒の涙をこぼした海は弥生のハンカチをスルーして夏の元へ走り抱きつき、声を出して泣き出す。夏もしゃがんでおずおずと海を抱き締め二人で泣く。その二人を背にポツンと弥生の疎外感。

水季は予想通り普段から海に夏の事を話していた。だから海にとっては“いなくなったパパ”だったのかな?ママが仕事に行くのも“いなくなる”と怖がっていた海。
だから夏に一番に望むのも「いなくならないで」って事らしい。切ないよなあ。

脚本=生方美久 演出=高野舞

  • << 444 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」4話まで終了。 【なんで、好きなのに一緒にいちゃダメなの?】←海、夏、弥生、3人共お互いの事が嫌いになった訳では無いのに、何故3人で会えないのか、子供の素朴な疑問にハッとする弥生。大人はついつい色々な事に考えを巡らせて言い訳をしてしまうけど、子供にそれは通用しないよって話。 初回から割と意思決定がはっきりとしていて、テキパキハキハキしている様に見えた弥生が、何故ともすれば優柔不断にも見える“モゴモゴ夏”と3年も交際しているのか、苛々したり物足りなかったりしないのか若干不思議だったのだが、その謎が解けた今回。 そもそもの“テキパキハキハキ弥生”のイメージは、夏の隣に居る事でより増強されていたに過ぎず、本来の弥生は「大切な人には相談したいタイプ」なのに、「その時大切な人達(多分元彼と実母)がみーんな自分の考えをポイと置いて行く人達で」、その結果中絶という結論に迎合するしか無く、ずっと罪悪感を内包して来た弥生。だから無視しても放っといてくれる、待っていてくれる、一緒に迷ってくれる夏の存在が弥生には助かるし心地よいのだと。 弥生が海の母親になりたいと願ったのは、“もう産めないから”ではなくて、早く良い母親になれば産めなかった罪悪感を消せると思ったから…という事だった。 脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

No.437

>> 429 【2024夏ドラマ】 「マウンテンドクター」(カンテレ)脚本=高橋悠也 出演=杉野遥亮、岡崎紗絵、宮澤エマ、向井康二、近藤公園、八嶋智… 【2024夏ドラマ】

「マウンテンドクター」2話まで終了。

【山岳医療チーム始動!滑落事故から親子の命を救え】
初回の感想で“脚本が弱い”“ご都合主義の匂いがプンプン”って書いたのだけど、今回はこのドラマの大ブレーキになっている江森が少し後ろに下がって、滑落事故を起こした親子(西原亜希と横山歩が演じていて上手かった)の関係性や、宮本が中心になって山小屋の人やMMTメンバーと共に全力で救出・治療する様子を丁寧に描いていて、山でのロケも交えて臨場感や緊迫感も出せていたし、もっと言えば1年留学して国際山岳医に認定されたといっても、今の宮本は緊急時の的確な診断を要する救命医としてはまだ未熟というリアルな面も同時に描いていて、そこも好感が持てたので、これなら続けて観て行こうかなと思ったら…、ラストに出たよ大ブレーキ江森!
何あの家庭教師のトラコみたいに子供に圧を掛ける大森南朋。

これって考察要素を取り入れてバズらせないと…という強迫観念に取り憑かれているプロデューサーの指示なのかな←という個人の勝手な考察デス

勤務時間外は個人的に山をパトロールし、事故った登山客を助け、山をナメて事故った者には説教する江森…位の設定だけだったら良かったのになあ。

MMTの連係が良かったから、取り敢えず次回も観るけど。

脚本=高橋悠也 演出=国本雅広

  • << 445 【2024夏ドラマ】 「マウンテンドクター」3話まで終了。 【一年前の落石事故で何が!?隠されたあの日の真実】 前回はご都合主義も後退し、主人公・宮本のロープ技術で救助する見せ場も有ったし、要救助者母子のエピソードも良くて、まあこれなら観てもいいかなと思えたのに、今回はまたまたご都合主義が前に出て来て、エピソードの足を引っ張る引っ張る! 妊娠16週の妊婦が登山するって、私の感覚では有り得ないのだけど、百歩譲ってそういう人は居たとしても、このエピソードの妊婦は1年前の山の落石事故で母親を亡くし、父親(倉持=岡山はじめ)が江森を告訴してる家の娘よ?山は危険だって実感してる筈なのに登るか?普通。(←登って危険な目に遭わないと騒動が始まらないから) 山で倒れて、この時は消防が信濃総合病院に運んだけど(回復したら倉持が病棟で悪態ついて直ぐに退院させた)、1週間後実家で倒れた時は倉持が救急車に同乗しながら、何故か信濃総合病院には行くなとは一言も言わない。(←この病院に入院させないと、1年前の落石事故の真相を知っていて江森から口止めされている少年が、江森をなじる倉持を目撃し先生は悪くないと真実を告げるシーンが撮れないから) 本末転倒!登場人物にこんな整合性の取れない行動をさせてエピソードを作るな! うーん、どうしようかな、視聴離脱がちらつく。 脚本=高橋悠也 演出=国本雅広

No.438

>> 430 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」(TBSスパークル,TBS)脚本=宮本武史 他 出演=松本若菜、松村北斗、津田健次… 【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」2話まで終了。

【家事ゼロの危機!?人と暮らすって大変!】
やっとルカが熟睡した22時過ぎに、ルカを前抱っこしてコインランドリーで洗濯を始めようとしてる楠見。子育ての現実を偶然見てしまった西園寺さんはほっとけなくなってしまい、ウチの洗濯機を使えばいいと言って、他人だからと頑なに断る楠見を強引に連れ帰る。これが大家と間借り人の関係性が崩れる分岐点になった訳ね。

部下のミスで取引先の信頼を失ってしまった西園寺さん。謝罪を受け入れて貰えず流石に落ち込むも、事情を知っている楠見が作った“しおしお野菜スープ”で元気付けて貰い、再び謝罪チャレンジ。でもただ謝るだけではなく、怒涛の4案プレゼンをする根性と機転が素晴らしかった。この社長の琴線が何処に有るのかを熟知しているからこそのリカバリー術。あのポジションに居るのは伊達じゃない。

お互いに相手を変人だと思っている二人は、“家族”という枠組の中に入れば気を遣わずに済むから(←そんな事は無いと思うけどw)という理由で、“偽家族”として暮らして行く協定を結ぶ。
枠組を変えても二人の意識や考え方が大きく変わらなければ、お互いに疲れてしまう事に変わりは無いと思うけど、でもどんなドタバタコメディーになって行くのかは楽しみ。

脚本=宮本武史 演出=竹村謙太郎

  • << 446 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」3話まで終了。 【偽家族開始!家族ってこんなに難しいの?】 偽家族をイマイチ理解出来ない楠見に、まずお試しで検証してOKなら実装しようと説明し、ロジカルズバズバ男子は直ぐに理解、流石だわ西園寺さん(笑) 楠見と亡き妻瑠衣の母・波多野里美(奥貫薫)とは、ルカをどちらが育てるのかで綱引きが有ってから折り合いが悪そうで、疎遠になってる感は有ったのだが、波多野家(酒蔵)での一周忌にルカと呼ばれて、出発のゴタゴタから喪服を忘れてしまった事、気付いた西園寺さんが届けて「偽家族…」と会話していたのを里美に聞かれてしまった事から、楠見への心証は更に悪化。ルカはウチで育てる!イヤ僕が育てるの綱引きが始まり楠見は激怒。 やっちまったと後悔していた西園寺さんは、気を取り直して楠見を訪ねて来た里美を引き留め、ひらめきワクワク女子の本領発揮、あの手この手で里美を二泊させる事に成功。楠見の部屋も上手に見に行かせて、きちんとした生活振りを確認した里美は、これならと楠見にルカを託す事に。 西園寺さんは出て行った母とは疎遠、それを父のせいだと恨んでいるから父にも結構冷たい。その反省も有るのかな?楠見達はまだ間に合うと思ったからこその素敵なお節介。 このドラマの西園寺さんは本当に魅力的だな。 脚本=山下すばる 演出=井村太一

No.439

>> 431 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」2話まで終了。 【ホストVS医師の人気投票!客の奪い合いで大騒動!】 今回はヨウコ・ニシ… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」3話まで終了。

【とおるがホストに!?予約殺到の美容クリニック開業!!】
亨の父・啓三は、どこから計算ずくだったのかは分からないけど(まさか繁盛させたイ・オンナ=リツコとは繋がってはいないと思うけど)、“じゅがいこちゅ”君の施術ミスをしたのは聖まごころ病院らしいという書き込み&拡散をしたのは、多分あの親父だよね。勝手に医療機器を買って借金漬けにして、返せなければビルを手放せって。親父に利用された亨が気の毒だわ。

万引きをして補導されてしまったマユ(伊東蒼=上手いよね)。
NOT ALONEの舞は守ってあげたいという意識が強すぎるのね。守られたい子も居るだろうけど、マユは細かい事は詮索せずに、でも命に関わる事だけはきちんと意見する、そういうヨウコの事は信頼しているみたいで。
だから家に連れ戻され、また母の男が襲って来た時に、最初は受け流そうとするも頭に浮かんだのはヨウコの「自分の身を守るのは自分じゃ!」という言葉で、その言葉に押されて割り箸を半分に折り、男の太ももに突き刺した。
走って逃げながら少し笑っていたのでそれが救い。

ラスト、大男に首をキメられて持ち上げられたヨウコは、男の急所を蹴り上げると予想。足先がジャストな位置だし、何の為の寝る時も履いてるブーツかって話よね、きっと。

脚本=宮藤官九郎 演出=澤田鎌作

  • << 447 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」4話まで終了。 【聖まごころ病院の秘密!?望まれず生まれた子供の苦悩!】 今回が一番観やすくて分かりやすくて面白かった。 エピソードの殆どが聖まごころ病院内で展開した事、別々に3人の患者が運び込まれ、ヨウコを中心にそれぞれがテキパキと動きチーム感が漂っていた事、それをずっと見ていたマユが、医者になる…のは無理だけど病院で働きたい、看護師とかと口に出す位、彼らはまとまっていたし格好良かった。 別の場で啓介から娘はずきに打ち明けられたヨウコの事(リツコと不倫して出来た子。男の子だと高峰家の跡取りとして取られてしまうので、リツコは子を宿したまま渡米、ヨウコを産んだ)、よりによってその子が自分が5浪してもなれなかった医者である事へのはずきの怒り(名字と岡山弁が同じ、娘だと分かっていて採用したんでしょ?跡取りにするつもりで?等々)。 そしてこの怒りが、トイレかどっかで産んで赤ちゃんポストにでも置いてくればいいや位の気持ちで新宿に来て、まごころで産んだら可愛くて育てたくなった16才のカスミに向かう。「何考えてんの!バカじゃないの!」中略「望まれずにこの世に生まれた子はずっとつらい、ずっと苦しいの、忘れないで」(最後はヨウコを見て言ってた。ヨウコは姉だなんて知らないのに) 平岩紙さんの芝居が凄くて胸に響いた。 脚本=宮藤官九郎 演出=清矢明子

No.440

>> 432 【2024夏ドラマ】〚ちょこっと感想〛 「ビリオン×スクール」2話まで終了。 【AI教師はイジメ問題を解決できるか?】 感想は… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」4話まで終了。

【予言された悪夢と見えない敵の謎を追え!】
いやあ、前回のミスリードにすっかり騙された。前回、田辺桃子が結構雰囲気を高岡早紀に寄せて演じている様に感じたので、高岡早紀は清家の母親説よりは、清家の別れた恋人・三好美和子説の方を取ったのだが…。
今回、道上があの『最後に笑うマトリョーシカ』応募原稿に書かれた亜里沙の実家を訪ね、母親から話を聞いた時に、最後に娘に会ったのは21年前位、娘が22才の頃だったと母親が言った瞬間に、あっ年齢は誤魔化してなかったんだ、じゃあ高岡早紀の“清家の恋人説”は消えたなと。

で、高岡早紀は謎の女改め、清家の母・清家浩子となった訳だけど。浩子は一郎を身籠ったまま、東京で愛媛の資産家・還暦の清家嘉和を捕まえて?結婚、嘉和はその3年後に交通事故で死亡し(本当に事故?)、浩子は莫大な遺産を相続したらしい。
浩子はその美貌と野心で、恐らく鈴木や佐々木、武智達をたらし込み、着々と息子一郎の政治家への道を用意したと思われる。
清家を操っていたのは鈴木→亜里沙と思われたが実は浩子だったと、またまた反転。面白いなあ。て事は亜里沙はどうなった?浩子が始末しちゃったの?
第二の謎の女・真飛聖は亜里沙?それとも同級生の美和子?どっちだろう。

脚本=神田優 演出=小林義則

  • << 450 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」5話まで終了。 【秘書の嘘…政治家母との衝撃の関係!?】 清家はおばあちゃん子で、高校生で祖母を亡くした時は強いショックを受けていた。心配した鈴木は早退して愛南町の自宅迄会いに行ったと元担任の一色から聞いた道上。浩子の事はよく知らないと道上に言っていた鈴木の言葉は大嘘だった。そして浩子、やっぱり鈴木と関係を持っていた。しかも高校生の時に。だけど清家が政治家になってからは浩子を排除した、今の清家を作ったのは自分だと道上に強く言う鈴木。 清家は里親制度の拡充と共に恵まれない外国人の為の予算も組みたいと言い出した。道上(青山)の調べでは小学校の時からそういう作文を書いていたという清家。これは浩子の影響?もしかして大好きだった祖母がアジア系で苦労して来たからとか? 謎の女・真飛聖は鈴木の妻の由紀で、新日本新聞の記者だった。由紀は鈴木が病院のベッドで“浩子に殺される…”とうなされていたのを聞いていた。 清家のハヌッセンは浩子で間違いないと思うけど、鈴木の言う様に本当に清家自身も浩子との関係を断っているのだろうか。もしそうならその理由は何? 今回もいくつかの新事実が出て来たけど、ちょこちょこ挟まれる回想シーンと共に次々に流れて行くので、これと言って強く引っ掛かる物が無かったなあ。 脚本=神田優 演出=岩田和行

No.441

>> 434 【2024夏ドラマ】 「マル秘の密子さん」(NTV)脚本=丑尾健太郎 他 出演=福原遥、上杉柊平、清水尋也、志田彩良、吉柳咲良、神保悟… 【2024夏ドラマ】

「マル秘の密子さん」2話まで終了。

【死の擬似体験はいかがですか?】
初回で一番印象に残った“色彩と光彩豊かな映像”も、そういうものと慣れてしまえばいつまでも売りには出来ず、当然だけど中身で勝負になって来る。(それを意識してか最初からの計算なのか、色彩の華やかさはぐっと抑えめになった。光彩の使い方は工夫していて印象に残る)

で、中身だけど、総務部の契約社員の今井智(清水尋也)が、新社長に名乗りを上げた夏の息子だと分かると、九条の血筋を鼻に掛ける上司の森山課長が難癖をつけてイジメ始める。契約社員だからケイヤ君呼びからしてムカつくのだけど、智がやってもいないミスを森山に捏造されても、母のおかげで掴んだこの仕事を失いたくない智は、何とも思ってない、あれはイジりだと密子に言うし、社長に立候補し自分の立場を危うくした母親をなじったりもするのね。
夏が前社長を助け看病を尽くしたから得られた職場なのに…甘ちゃんなのね。

森山に仕掛けられて退職だ!賠償だ!という話になっても、密子はちゃちゃっと手を貸して片付けたりしないで、智の内省を促し彼自身が森山と対峙して解決する様に仕向けるのね。これは良かったな。
但しもう少しテンポアップして欲しいかな。

ベースは火事で死んだ社長秘書が密子の身内で、その復讐話って事?

脚本=丑尾健太郎、藤岡明子 演出=中茎強

  • << 456 【2024夏ドラマ】 「マル秘の密子さん」4話まで終了。 【密子の過去&正体が暴かれる!】 3話のラスト。 五十鈴会長「お疲れ様。ここまで順調に行っている様ね」笑顔の密子。 二人はグル?と思わせて4話の冒頭。 五十鈴会長「ここまで順調に行っている様ね、密子さん」 密子「何のことでしょう?五十鈴会長」 五十鈴会長「貴女、何者?」全然グルじゃないじゃん!こういう姑息なミスリードは嫌だな。 なので夏のクズ夫・丈晴が見たという、火事現場から逃げた人物は「九条遥人」ではなく「九条遥人の秘書の坂東」と予想。直前映像の車から降りた遥人の上着の袖口と、クズ夫を突き落とした人物の上着の袖口は別物に見えたから、それが坂東なのか雇われた男(178cmの丈晴を柵を超えて突き落とすのは女では無理だと思うので)なのかは分からないけど、遥人ではないと思う。 にしても虐待話を入れて来るとは…。 含み笑いで何を考えているのか分からない密子と、子供の時に受けた虐待の恐怖がフラッシュバックし、震えが止まらなくなってしまう弱々しい密子。振り幅の大きい役は福原遥にとっては演じ甲斐が有るだろうけど、こういうシリアス設定は要らなかったなあ。 大好きな姉の死の真相を暴いて夏を社長にし姉の構想を実現する、それが密子なりの復讐…でいいのにな。 脚本=ばばたくみ 演出=小室直子

No.442

【2024夏ドラマ】〚視聴離脱したドラマ〛

「私をもらって 追憶編」2話迄で離脱した。
久保田紗友が好きなので、何とか跳ねて貰いたいと願いながら出演ドラマを観ているのだけど、今回も望み薄。題材が詰まらない。
脚本=下田悠子 演出=池田千尋


「GO HOME~警視庁身元不明人相談室」初回のみで離脱した。
びっくりする位オーソドックスな作りで、観やすいとも言えるけど引っ掛かる物も無いと言うね。こうなると後は出演者の好みとバランスの問題で。私はこういう役の小芝風花はもうお腹一杯なので、いいかなと。
脚本=八津弘幸 演出=菅原伸太郎


「南くんが恋人!!」初回のみで離脱した。
主演と相手役に食指は動かず、ただただ岡田脚本だから観たのだけど、全体の作りのあまりのチープさにびっくり。どの世代を狙ってるの?その世代がこれを楽しめるの?
脚本=岡田惠和 演出=宝来忠昭


「伝説の頭 翔」初回のみで離脱した。
脚本はそんなに悪くないし、主演の高橋文哉も真逆の二役を十分こなしていて悪くは無いのだけど。何だろ題材(基本設定)かな。私には引っ掛からなかった。ヤンキー物でも「今日から俺は!!」とか「ナンバMG5」は凄くハマって観ていたので、やはりこれは何かが足りないんだよね、きっと。
脚本=古家和尚 演出=住田崇

No.443

>> 435 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」2話まで終了。 【謎の容疑者、確保…正体は…驚愕の展開へ…】 蓮水によると灰川は… 【2024夏ドラマ】

「降り積もれ孤独な死よ」3話まで終了。

【容疑者の謎の死…犯人判明…兄弟が抱えた傷】
前回、蒼佑が精神的に壊れているのなら、12才迄一緒に暮らしていた“冴木自身にDVの闇は引き継がれていないのだろうか?”と書いたのだが、やはりそうだったか…。
でも五味(メイサ)の観察力は凄いね。冴木の癖(両手を握りしめ祈る様なポーズ=虐待されている子が今日こそは逃れたいと必死に祈る時の姿)を覚えていて、防カメ映像の犯人らしき男が同じポーズをしていたのを見逃さず、「あんたなんでしょ?」。蒼佑が虐待され始めたのは冴木が祖父に引き取られた後からだから「それまではあんたが受けてたんでしょ?」「私は何もしないから自分でカタをつけて…自首して」

帰宅して服を脱いだ冴木の背中一面には、激しい暴力を受けていた事が分かる傷痕が。
連鎖した蒼佑の暴力は実母に向かい、冴木のそれは子供に暴力を振るう男親達に向かった。
蒼佑は何とかしたいとDV加害者プログラムに参加しており、花音が突き落とされた時も参加していた。
冴木が蒼佑に自分が傷害事件の犯人だと告白し、兄が昔言ってくれた言葉を支えに何とかやり直そうとしていると言う蒼佑は「何やってんだよ!」となじるが、漸く心を通わせる事が出来た様に見えて切なかった。

文字数制限で細かくは書けないけど、怖い終わり方も凄かった。

脚本=橋本夏 演出=二宮崇

  • << 451 【2024夏ドラマ】 「降り積もれ孤独な死よ」4話まで終了。 【真犯人と迫りくる謎の男…父親の壮絶過去…】 蒼佑が覚えていた、育った所は灰色の雪が降ったと言っていた“父”の言葉。 灰色の雪でデータベースを検索すると蔵土村がヒット。更にそこで起きた佐藤文吾が14才の息子に刺殺された事件の記事。息子には顔に痣、手のひらに傷がある。 蔵土村に行き佐藤家を知る老人に、父親に虐げられて育ち、ついには父親を刺し殺した息子の創(はじめ)の話を聞き、ほぼ十三で間違いないと確信する冴木と花音。(痣の為に隠して育てられた創が、父に隠れて外に出て、初めて出来た大人の友達の犬山。嘘の噂を流し犬山を自死に追いやった父親に怒りが爆発して殺めてしまった創。父があんな事をしなければ恐らく殺す事は無かった筈。基本的に創は優しいのだと思う) 灰川邸で鈴木と合流。その鈴木を無言でナタで襲って来た、例の顔中傷だらけの男は誰?健流が花音に言っていたという灰川(=創)の実子なのか? 謎の男は火炎で逆襲されても花音の事は撃たなかった。熱さで偶々引き金を引いてしまい、それが偶々花音の腹に当たってしまっただけで(まさかこれで死なないよね?)。なのでこの男は灰川邸事件の真犯人ではないと思う。 初回に“我が子を食らうサトゥルヌス”の事をスラスラ言えてた鈴木が、どうも怪しいんだよなあ。 脚本=橋本夏 演出=二宮崇

No.444

>> 436 2024夏ドラマ】 「海のはじまり」3話まで終了。 【たいせつな人を失うということ】 簡単に結論は出せないけど、取り敢えず海ち… 【2024夏ドラマ】

「海のはじまり」4話まで終了。

【なんで、好きなのに一緒にいちゃダメなの?】←海、夏、弥生、3人共お互いの事が嫌いになった訳では無いのに、何故3人で会えないのか、子供の素朴な疑問にハッとする弥生。大人はついつい色々な事に考えを巡らせて言い訳をしてしまうけど、子供にそれは通用しないよって話。

初回から割と意思決定がはっきりとしていて、テキパキハキハキしている様に見えた弥生が、何故ともすれば優柔不断にも見える“モゴモゴ夏”と3年も交際しているのか、苛々したり物足りなかったりしないのか若干不思議だったのだが、その謎が解けた今回。
そもそもの“テキパキハキハキ弥生”のイメージは、夏の隣に居る事でより増強されていたに過ぎず、本来の弥生は「大切な人には相談したいタイプ」なのに、「その時大切な人達(多分元彼と実母)がみーんな自分の考えをポイと置いて行く人達で」、その結果中絶という結論に迎合するしか無く、ずっと罪悪感を内包して来た弥生。だから無視しても放っといてくれる、待っていてくれる、一緒に迷ってくれる夏の存在が弥生には助かるし心地よいのだと。

弥生が海の母親になりたいと願ったのは、“もう産めないから”ではなくて、早く良い母親になれば産めなかった罪悪感を消せると思ったから…という事だった。

脚本=生方美久 演出=ジョン・ウンヒ

  • << 452 【2024夏ドラマ】 「海のはじまり」5話まで終了。 【子供がいる…8年越しの告白】 水季から人工中絶同意書へのサインを頼まれた時に、夏が1日だけ考えさせてと言って、母親のゆき子に相談していたらどうなっていたのかな。ゆき子が話し合いに出て来たら、水季は実母にした様にゆき子にも反発して、態度を硬化させたのだろうか。少なくとも夏だけ蚊帳の外にはならなかっただろうね。 水季がシンマの道を選んだ事に両親は理解を示してくれていたのに、何で水季はいよいよ体の具合が悪くなる迄は、両親を頼ろうとはしなかったのかな。 ゆき子は離婚して今の夫と再婚する迄の間、シンマの時が一番辛かった、お金と時間が無いとどんどんすり減って行くからと夏に話していたけど、水季も当時のゆき子と同じ様に、美容院に行く様な余裕は無い生活をしていて、シフト変更とか少しの間だけ海を預けるとかで頼ったのは、同僚の津野で実家ではない。只の意地?それとも産んでからまた何か母親とあったのかね。 ゆき子が夏に、水季の7年を知らないままにするのではなく知ろうとする様にと忠告し、怖さも有るだろうけど知ろうとし始めた夏。自分の母親の事は尊敬も信頼もしている感じで、だから余計に冒頭に書いた様な事が頭をよぎってしまう。 脚本=生方美久 演出=風間太樹

No.445

>> 437 【2024夏ドラマ】 「マウンテンドクター」2話まで終了。 【山岳医療チーム始動!滑落事故から親子の命を救え】 初回の感想で“… 【2024夏ドラマ】

「マウンテンドクター」3話まで終了。

【一年前の落石事故で何が!?隠されたあの日の真実】
前回はご都合主義も後退し、主人公・宮本のロープ技術で救助する見せ場も有ったし、要救助者母子のエピソードも良くて、まあこれなら観てもいいかなと思えたのに、今回はまたまたご都合主義が前に出て来て、エピソードの足を引っ張る引っ張る!

妊娠16週の妊婦が登山するって、私の感覚では有り得ないのだけど、百歩譲ってそういう人は居たとしても、このエピソードの妊婦は1年前の山の落石事故で母親を亡くし、父親(倉持=岡山はじめ)が江森を告訴してる家の娘よ?山は危険だって実感してる筈なのに登るか?普通。(←登って危険な目に遭わないと騒動が始まらないから)

山で倒れて、この時は消防が信濃総合病院に運んだけど(回復したら倉持が病棟で悪態ついて直ぐに退院させた)、1週間後実家で倒れた時は倉持が救急車に同乗しながら、何故か信濃総合病院には行くなとは一言も言わない。(←この病院に入院させないと、1年前の落石事故の真相を知っていて江森から口止めされている少年が、江森をなじる倉持を目撃し先生は悪くないと真実を告げるシーンが撮れないから)

本末転倒!登場人物にこんな整合性の取れない行動をさせてエピソードを作るな!
うーん、どうしようかな、視聴離脱がちらつく。

脚本=高橋悠也 演出=国本雅広

No.446

>> 438 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」2話まで終了。 【家事ゼロの危機!?人と暮らすって大変!】 やっとルカが熟睡… 【2024夏ドラマ】

「西園寺さんは家事をしない」3話まで終了。

【偽家族開始!家族ってこんなに難しいの?】
偽家族をイマイチ理解出来ない楠見に、まずお試しで検証してOKなら実装しようと説明し、ロジカルズバズバ男子は直ぐに理解、流石だわ西園寺さん(笑)

楠見と亡き妻瑠衣の母・波多野里美(奥貫薫)とは、ルカをどちらが育てるのかで綱引きが有ってから折り合いが悪そうで、疎遠になってる感は有ったのだが、波多野家(酒蔵)での一周忌にルカと呼ばれて、出発のゴタゴタから喪服を忘れてしまった事、気付いた西園寺さんが届けて「偽家族…」と会話していたのを里美に聞かれてしまった事から、楠見への心証は更に悪化。ルカはウチで育てる!イヤ僕が育てるの綱引きが始まり楠見は激怒。

やっちまったと後悔していた西園寺さんは、気を取り直して楠見を訪ねて来た里美を引き留め、ひらめきワクワク女子の本領発揮、あの手この手で里美を二泊させる事に成功。楠見の部屋も上手に見に行かせて、きちんとした生活振りを確認した里美は、これならと楠見にルカを託す事に。

西園寺さんは出て行った母とは疎遠、それを父のせいだと恨んでいるから父にも結構冷たい。その反省も有るのかな?楠見達はまだ間に合うと思ったからこその素敵なお節介。
このドラマの西園寺さんは本当に魅力的だな。

脚本=山下すばる 演出=井村太一

  • << 453 【2024夏ドラマ】 「西園寺さんは家事をしない」4話まで終了。 【恋の始まりは偽家族の終わり!?】 前回の思わせぶりなラスト、今回のサブタイトルからひょっとしてそっちに行くの?西園寺さんと楠見くんが恋愛モードに突入するのは観たくないなあと思いながら観始めたのだが、あの時から西園寺さんが楠見くんを男として意識してしまったのは事実で、だけど西園寺さんは今の偽家族の関係を壊したくないという気持ちの方が強くて、意識しない為に楠見くんを観ない様にする(その態とらしさが逆に楠見くんまで意識させてしまうのでは?)とか、一人コメディーをしてたけど、最終的に西園寺さんを現実に引き戻したのは、抱き着いて来たルカちゃんが耳元で囁いた「西園寺さん、パパを好きにならないで」だった。 この展開は上手かったね。 パパを取られたくないみたいな明確な嫉妬ではないのよね。まだ記憶に残っているパパとママと自分との楽しかった暮らし。いつも笑顔だったママ。ママが笑い掛けるとパパも笑顔を返していた。 パパと西園寺さんが笑顔で話している姿を観たら、仲良くしていたパパとママを思い出し、西園寺さんの事は大好きだけど、ママの姿が西園寺さんに代わってしまうのは嫌だったのよね。ルカちゃん役の瑛茉ちゃんの、ナチュラルだけど思いが伝わって来る演技に、すっかりやられてしまったわ。 脚本=宮本武史 演出=山本剛義

No.447

>> 439 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」3話まで終了。 【とおるがホストに!?予約殺到の美容クリニック開業!!】 亨の父・啓三は… 【2024夏ドラマ】

「新宿野戦病院」4話まで終了。

【聖まごころ病院の秘密!?望まれず生まれた子供の苦悩!】
今回が一番観やすくて分かりやすくて面白かった。
エピソードの殆どが聖まごころ病院内で展開した事、別々に3人の患者が運び込まれ、ヨウコを中心にそれぞれがテキパキと動きチーム感が漂っていた事、それをずっと見ていたマユが、医者になる…のは無理だけど病院で働きたい、看護師とかと口に出す位、彼らはまとまっていたし格好良かった。

別の場で啓介から娘はずきに打ち明けられたヨウコの事(リツコと不倫して出来た子。男の子だと高峰家の跡取りとして取られてしまうので、リツコは子を宿したまま渡米、ヨウコを産んだ)、よりによってその子が自分が5浪してもなれなかった医者である事へのはずきの怒り(名字と岡山弁が同じ、娘だと分かっていて採用したんでしょ?跡取りにするつもりで?等々)。

そしてこの怒りが、トイレかどっかで産んで赤ちゃんポストにでも置いてくればいいや位の気持ちで新宿に来て、まごころで産んだら可愛くて育てたくなった16才のカスミに向かう。「何考えてんの!バカじゃないの!」中略「望まれずにこの世に生まれた子はずっとつらい、ずっと苦しいの、忘れないで」(最後はヨウコを見て言ってた。ヨウコは姉だなんて知らないのに)
平岩紙さんの芝居が凄くて胸に響いた。

脚本=宮藤官九郎 演出=清矢明子

  • << 454 【2024夏ドラマ】 「新宿野戦病院」5話まで終了。 【ヨウコが見た命の不平等!ホームレスと政治家が緊急搬送】 ヨウコが言う様に日本は国民皆保険だし、救急車も無料(タクシー代わりに使われない様な規制は必要)、貧富の差が脆に医療の質に直結するアメリカに比べれば、それはとても幸せな事。でもそんな日本でも切り捨てられる人が居る事を経験したヨウコが、御本人は知らないまま切り捨てる側に回ってしまった患者の防衛副大臣に対して、貴方が切り捨てたんですよと事実を伝えて責めるのではなく、アメリカの医療制度の現実を伝え、何でもアメリカに倣う必要は無い、マイナ保険証でも切り捨てられる人が出ない様にして欲しいと要望し、その政治家も真摯に傾聴するという形でまとめたのは良かった(ヨウコは厚労副大臣と勘違いしていたらしいオチがクドカンらしくて)。 クドカンらしいと言えば、エクモを政治家に回されて心停止したホームレスのシゲさんを、爆笑しながら心マすれば患者も笑おうと勘違いして覚醒するかもという考えでヨウコが実践し、亨も必死に笑うシーンね。覚醒はしなかったけど心持ち笑顔になってたと自分を納得させ、それでも悔しくて亨に抱き着いて号泣し、でもスパッと切り替えて、この時間から患者が増えるからと颯爽とまごころ病院に帰って行くヨウコ。こんな医療ドラマはクドカンしか書かないよなあ。 脚本=宮藤官九郎 演出=河毛俊作

No.448

【2024夏ドラマ】

「スカイキャッスル」(EX)脚本=橋本裕志 出演=松下奈緒、木村文乃、高橋メアリージュン、田辺誠一、鈴木浩介、本多力、坂元愛登、田牧そら、新井美羽、大西利空、白山乃愛、大谷亮平、戸田菜穂、橋本じゅん、藤真利子、小野武彦、比嘉愛未、小雪 他

韓国JTBC放送のドラマ原作。《木曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)※初回6分拡大

【セレブ妻のマウントバトル開幕】
本家版のお受験バトルを背景にした、金持ち同士の行き過ぎた見栄と競争心というのがどうにもピンと来なくて、あちらは初回で観るのを断念したので、こちらにも期待はせずに観たのだけど、韓国の様な“それしか無い”みたいな画一的な受験バトルは日本には無い(有っても選択肢は多い)ので、完全な虚構の世界&他人事として観られる点と、上に書いた初回の主な出演者が、子役も含めて全員顔と名前が一致する人ばかりなので、ストレスなく役名が覚えられる点が利点である事、それに加えて話がサクサクと進むテンポの良さも有って、ドラマというよりはどちらかといえばエンタメ感覚で楽しんで観る事が出来た。

初回に提示(暗示)された事だけで、おおよその話の流れが想像出来るのも良かった点。
感想はもう書かないと思うけど、楽しみたいなと思っている。

脚本=橋本裕志 演出=田村直己

No.449

【2024夏ドラマ】

「しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜」(TX,テレパック,製作委員会)脚本=小峯裕之 出演=中島健人、白石聖、片平なぎさ、橋本じゅん 他

左藤真通/富士屋カツヒトの漫画原作。《ドラマ8・54分枠》(全話数不明)※初回15分拡大

【主婦ブロガー炎上編/アーティスト偽動画編】1~2話終了。
中島健人が演じるネットトラブルを専門とする保田弁護士。
ビジュアルも言動も頼りなさそうでやる気も感じられないのだが、無料相談会に来ていた主婦ブロガーの桐原(志田未来)が事務所に来ると、この手のトラブルにはどう対処するのか分かりやすく説明し(視聴者にも分かりやすい画面提示の演出)、桐原の本気を確認すると保田にもスイッチが入り、そこからは丁寧迅速な仕事振り。虚偽拡散の発端になったのは同じマンションの住人の主婦木下(足立梨花)だった。
一旦解決しても分割慰謝料の支払いを3回でバックレた木下へのお仕置き(動産執行、結果として夫バレ、近所バレ等)は2話の冒頭に回し、スッキリ解決すると今度は人気兄妹(野村周平、平祐奈)アーティスト“ヌーヌー”に関する虚偽拡散の案件が舞い込み…。
今度は便乗中傷していた小手伸也を狙い撃ちにして身バレさせる輩も出る様で。

好きな白石聖も出ているし、色々為になるし面白いので継続視聴する予定。

脚本=小峯裕之 演出=本橋圭太

No.450

>> 440 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」4話まで終了。 【予言された悪夢と見えない敵の謎を追え!】 いやあ、前回のミスリー… 【2024夏ドラマ】

「笑うマトリョーシカ」5話まで終了。

【秘書の嘘…政治家母との衝撃の関係!?】
清家はおばあちゃん子で、高校生で祖母を亡くした時は強いショックを受けていた。心配した鈴木は早退して愛南町の自宅迄会いに行ったと元担任の一色から聞いた道上。浩子の事はよく知らないと道上に言っていた鈴木の言葉は大嘘だった。そして浩子、やっぱり鈴木と関係を持っていた。しかも高校生の時に。だけど清家が政治家になってからは浩子を排除した、今の清家を作ったのは自分だと道上に強く言う鈴木。

清家は里親制度の拡充と共に恵まれない外国人の為の予算も組みたいと言い出した。道上(青山)の調べでは小学校の時からそういう作文を書いていたという清家。これは浩子の影響?もしかして大好きだった祖母がアジア系で苦労して来たからとか?

謎の女・真飛聖は鈴木の妻の由紀で、新日本新聞の記者だった。由紀は鈴木が病院のベッドで“浩子に殺される…”とうなされていたのを聞いていた。

清家のハヌッセンは浩子で間違いないと思うけど、鈴木の言う様に本当に清家自身も浩子との関係を断っているのだろうか。もしそうならその理由は何?

今回もいくつかの新事実が出て来たけど、ちょこちょこ挟まれる回想シーンと共に次々に流れて行くので、これと言って強く引っ掛かる物が無かったなあ。

脚本=神田優 演出=岩田和行

  • << 455 【2024夏ドラマ】 「笑うマトリョーシカ」6話まで終了 【政治家母vs秘書…黒幕からの衝撃の鉄槌】 清家の人たらし術その①(対鈴木用)ここぞという時の俊哉くん呼び。その②(汎用性あり)握手からのハグ。 ②は実父(と浩子が清家に教えた)の政治家和田島の得意技。清家は高校の時に既にその技を使っていたので、もしかしたら和田島の映像を見て取り入れていたのかも? 鈴木は高校時代に既に清家の握手からのハグの洗礼を浴び、折角官僚になったのに清家から請われたら秘書に就任、清家の演説原稿から目線や仕草の一つ一つ迄細かく指導し、政治家清家を作り上げコントロールしているのは自分だと自負。 BG株事件の宇野社長が鈴木の実父との暴露記事が出て、道上から「多分浩子の仕業」だと言われても、「清家には私が居ないと駄目なんだ!」と折角の忠告も全く受け入れない鈴木。 それだけに清家に呼ばれ、俊哉くん呼びから始まる何の感情もこもっていない感謝の言葉を浴び、自分の問いかけは一切無視され、浩子の言いつけ通りに動いて来た事を匂わされ、「君は僕にとって特別だった」と過去形で言われた時には相当のショックだった事が想像出来る。 依存していたのは清家ではなくて鈴木の方だった。 それにしても聞く耳持たずに喋り続ける清家の不気味さったら無かったわ。 脚本=いずみ吉紘 演出=城宝秀則
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